JP3879180B2 - Odor removal method for aliphatic polyamine - Google Patents

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、脂肪族ポリアミンの臭気除去方法に関する。更に詳しくは、接着剤、塗料、注型材料、複合材料マトリックスなどに用いられるエポキシ樹脂組成物、特に二液型エポキシ樹脂組成物において、エポキシ樹脂の硬化剤として用いられる脂肪族ポリアミンの臭気除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
エポキシ樹脂と硬化剤からなり、これらを直前に混合して使用する二液型エポキシ樹脂組成物は、常温硬化が可能、無溶剤で使用可能、硬化時の気体発生がない、硬化後の諸物性が優れるなどの利点から、接着剤、塗料、プライマー、シーリング剤、注型材料、繊維強化複合材料のマトリックス樹脂などの用途に広く用いられている。
【0003】
2液型エポキシ樹脂組成物の硬化剤の主成分としては、常温硬化性に優れる脂肪族ポリアミンが広く使用されている。
【0004】
しかし、脂肪族ポリアミンには、アンモニア様の強い臭気があることが多く、特に屋内で作業する場合にしばしば問題になる。
【0005】
特に、すでに完成し使用中の建造物の屋内での改装、補修などの工事に際して、従来の2液型エポキシ樹脂組成物を接着剤、塗料、プライマー、シーリング剤、繊維強化複合材料のマトリックス樹脂などとして使用する場合、臭気が居住者に与える影響を考慮すると、工事を夜間や休日に行ったり、工事中に居住者の退去を行うなどの処置を行う必要があり、工期を長くする原因となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、脂肪族ポリアミンからなる液体の臭気を極めて少なくすることであり、特に、二液型エポキシ樹脂組成物において、硬化剤として用いられる脂肪族ポリアミンからなる液体の臭気を極めて少なくすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の脂肪族ポリアミンの臭気除去方法は、上記課題を解決するために、次の構成を有する。すなわち、脂肪族ポリアミンからなる液体を、該液体に溶存する揮発性臭気成分を除去して後、実質的に無酸素状態で気密容器中に封入し、気体と共に密閉して20℃に保ち平衡状態に達した状態での気体中アンモニア濃度が 100ppm 以下である前記液体を得ることを特徴とする、脂肪族ポリアミンの臭気除去方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、脂肪族ポリアミンの臭気に関して以下のことを見いだした。
【0010】
(A)問題になる臭気の原因が、脂肪族ポリアミン自身ではなく、アンモニアなどの揮発性の高い不純物であり、これらを除くとほぼ臭気が消失すること。
【0011】
(B)一旦、揮発性臭気成分を除去しても、酸素の存在下で保存すると、徐々に揮発性臭気成分が発生し、悪臭をもつようになるが、酸素がほぼ存在しない状態で保存すると悪臭は生じないこと。
【0012】
かかる知見に基づいて、本発明者らは、鋭意検討の結果、本発明に到達したのである。
【0013】
本発明において、液体は脂肪族ポリアミンからなればよく、液体材料が単独の脂肪族ポリアミンであっても、複数の脂肪族ポリアミンからなる組成物や、1種または複数の脂肪族ポリアミンを主成分とし他の成分を含む組成物であってもよい。
【0014】
単独の脂肪族ポリアミンの場合は、これについてアンモニアなどの揮発性臭気成分を除去する処理を行えばよい。揮発性臭気成分を除去する処理により、通常酸素も除去される。
【0015】
本発明において、脂肪族ポリアミンからなる液体が複数の原料の混合物の場合は、各原料について、揮発性臭気成分を除く処理を行った後、これらを酸素が実質的に存在しない雰囲気で混合する方法か、あるいは、まず原料を混合した後、揮発性臭気成分を除去する処理を行う方法を用いることができる。
【0016】
脂肪族ポリアミンからなる液体から揮発性臭気成分を除去する処理方法として、減圧脱気処理を挙げることができる。これは、処理の対象となる液体を密閉した容器のなかで一定時間減圧処理し、酸素を実質的に含まない気体を用いて常圧に戻す方法である。減圧処理を行う温度は、常温でもよく、適度に加熱してもよい。また、撹拌をしてもしなくてもよい。
【0017】
減圧脱気処理をする場合、酸素を実質的に含まない気体を脂肪族ポリアミンからなる液体中に通じることもできる。この方法は揮発性臭気成分を除去する効率を向上させるために有効である。特に、大量の液体を処理する場合、時間が短縮できる、減圧処理において、あまり真空度を高くしないでもすむなどの利点を有する。
【0018】
脂肪族ポリアミンからなる液体から揮発性臭気成分を除去するもう一つの処理方法として、酸素を実質的に含まない気体による通気処理を挙げることができる。これは、処理の対象となる液体中に常圧で一定時間、酸素を実質的に含まない気体を通気する方法である。通気処理を行う温度は、常温でもよく、適度に加熱してもよい。また、撹拌をしてもしなくてもよい。
【0019】
主として単独の脂肪族ポリアミンや、混合物における原料に適用する場合に適した揮発性臭気成分を除く処理方法として、蒸留法がある。これは、常圧で、酸素を実質的に含まない雰囲気下で蒸留する方法と、減圧下で蒸留し、酸素を実質的に含まない気体を用いて常圧にもどす方法のいずれかが用いられる。
【0020】
以上述べた方法で調製された脂肪族ポリアミンからなる液体を、実質的に無酸素状態で気密容器中に封入することにより、脂肪族ポリアミンの臭気を除去することができる。
【0021】
実質的に無酸素状態で気密容器に封入する方法としては、第一に、気密容器に脂肪族ポリアミンからなる液体を酸素を実質的に含まない気体と共に注入し、密閉する方法が用いられる。
【0022】
第二に、気密容器の内容積の全てを脂肪族ポリアミンからなる液体で充填し、気体の存在する空間を実質的に無くする方法が用いられる。
【0023】
本発明において、気密容器としては、密閉性がよく、酸素を透過しにくいものであれば、任意のものが用いられる。例えば、金属、ガラス、プラスチックのビン、缶、タンク、アンプルなどがあげられる。また、特に金属やプラスチックの絞りだし式のチューブやバッグ、ピストンとシリンダーからなる押出し式容器などを用いると、内容物を空気に実質的に触れさせることなく、任意の量を使用できるため好ましい。
【0024】
上記の諸工程において、酸素を実質的に含まない気体あるいは雰囲気としては、窒素やアルゴンなどが好ましく用いられる。
【0025】
本発明において脂肪族ポリアミンとは、直接結合する炭素原子がsp3混成であるアミノ基を分子中に複数有する化合物を意味する。分子内に芳香環を有するアミンであっても、上記の条件を満たせば、芳香族の置換基を有する脂肪族アミンとみなすことができ、本発明における脂肪族ポリアミンに該当する。
【0026】
本発明に用いる脂肪族ポリアミンの具体例としては、以下に示すものを挙げることができる。
【0027】
エチレンジアミン、1,2−プロパンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,4−ジアミノブタン、ヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジアミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、4−アミノメチルオクタメチレンジアミン、3,3’−イミノビス(プロピルアミン)、3,3’−メチルイミノビス(プロピルアミン)、ビス(3−アミノプロピル)エーテル、1,2−ビス(3−アミノプロピルオキシ)エタン、メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ビスアミノメチルノルボルナン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンを挙げることができる。芳香族置換基を有する脂肪族ポリアミンの例としては、m−キシリレンジアミン、テトラクロロ−p−キシリレンジアミンなどを挙げることができる。
【0028】
また、重合脂肪酸(リノール酸などの不飽和脂肪酸の二量体を主成分とする多価脂肪酸混合物)とエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなどのポリアミンの反応から得られるいわゆるポリアミドアミンも好適に用いることができる。
【0029】
また、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリエーテルの両末端にアミノアルキル基を導入した化合物、ポリジメチルシロキサンやポリメチルフェニルシロキサンなどのシリコーン化合物の両末端にアミノアルキル基を導入した化合物も好適に用いることができる。
【0030】
本発明において、脂肪族ポリアミンからなる液体には、脂肪族ポリアミン以外のアミン、例えばイミダゾール類など、また、アミン以外の硬化剤、例えばポリメルカプタンなどが溶解または分散されていてもよい。
【0031】
また、本発明において、脂肪族ポリアミンからなる液体には、脂肪族ポリアミンの硬化促進剤として、フェノール化合物が溶解または分散されていてもよい。フェノール化合物としては、ジイソプロピルフェノール、ノニルフェノールなどが好ましく用いられる。
【0032】
さらに、本発明において、脂肪族ポリアミンからなる液体には、その他の成分として、可塑剤、染料、有機顔料やカーボンブラック、シリカなどの有機、無機の粒子、高分子化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、カップリング剤、界面活性剤などが溶解または分散されていてもよい。
【0033】
本発明における脂肪族ポリアミンからなる液体の低臭気性を評価する手段としては、臭気成分としてはアンモニアの寄与が最も大きいため、脂肪族ポリアミンからなる液体と平衡状態にある気体中のアンモニア濃度を測定することが有効である。この気体中のアンモニア濃度は、脂肪族ポリアミンからなる液体を用いて作業する場合の臭気の上限を示すものでもあり、またヘンリーの法則より、液体中の中のアンモニア濃度に比例する数値でもある。
【0034】
その標準的な測定は、脂肪族ポリアミンからなる液体を気体と共に密閉して20℃に保ち平衡状態に達した状態での気体中のアンモニア濃度を定量することにより行われる。このときに用いる気体としては、脂肪族ポリアミンからなる液体と短時間で反応するもの、例えば二酸化炭素などでなければ、特に制限されない。反応性のない気体としては、窒素、アルゴンなどが挙げられる。空気中の酸素はアミンと反応するが、通常これは非常に遅い反応であるため、空気を用いることも可能であり、むしろ測定が簡便になるため好ましい。
【0035】
気体中のアンモニア濃度を平衡に到達させるには、脂肪族ポリアミンからなる液体10g〜2kgを気体と共に脂肪族ポリアミンからなる液体の体積の1.2〜5倍の容積の密閉容器に封入し20℃の環境下で4時間以上放置することにより行うことが好ましい。
【0036】
気体中のアンモニア濃度の定量は、ガスクロマトグラフィーまたはアンモニア検知管を使う方法が好ましい。特にアンモニア検知管を使う方法が、大がかりな装置が不要で、製造現場などでも適用しやすいため、より好ましい。アンモニア検知管は、例えばガステック社から市販されているものが使用できる。
【0037】
アンモニア濃度を測定するに当たっては、容器内のアンモニア濃度がなるべく変化しないように、容器に小さな開口部をあけ、ガスクロマトグラフィー用シリンジの針や検知管の先端を容器中に素早く差し込み、気体を採取する。小さな開口部を開けるためには、例えば、あらかじめ穿った開口部に栓をしておき、測定直前に栓を開ける方法や、セプタムを使う方法が用いられる。
【0038】
脂肪族ポリアミンからなる液体と平衡状態にある気体中のアンモニア濃度は、100ppm以下であれば、若干のアンモニア臭があったとしても、刺激性はあまり問題にならず好ましい。さらに、10ppmであれば、ほとんどアンモニア臭が感じられないため、さらに好ましい。
【0039】
本発明において、脂肪族ポリアミンからなる液体を、エポキシ樹脂の硬化剤として用いる場合には、本発明で低臭化された脂肪族ポリアミンが封入された気密容器を施工前などの使用直前に開封して、内容物をエポキシ樹脂と混合し、エポキシ樹脂組成物となしてから用いる。本発明で、気密容器に封入された内容物の脂肪族ポリアミンからなる液体が、揮発性臭気成分を除去され、かつ、実質的に無酸素状態で気密容器中に封入されているため、長期間保存しても脂肪族ポリアミンの酸化による臭いの発生がなく、かつ、開封してもほとんど臭うことがない。
【0040】
エポキシ樹脂とは、分子内に複数のエポキシ基を有するエポキシ化合物である。
【0041】
用いるエポキシ化合物としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂、フェノール化合物とジシクロペンタジエンの共重合体を原料とするエポキシ樹脂、ジグリシジルレゾルシノール、テトラキス(グリシジルオキシフェニル)エタン、トリス(グリシジルオキシフェニル)メタンのようなグリシジルエーテル型エポキシ樹脂組成物、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジルアミノフェノール、トリグリシジルアミノクレゾール、テトラグリシジルキシレンジアミンのようなグリシジルアミン型エポキシ樹脂、ビニルシクロヘキセンジエポキシドなどの脂環式エポキシ樹脂およびこれらの混合物が挙げられる。
【0042】
エポキシ樹脂組成物には、さらに分子内に1個のエポキシ基を有する化合物を反応性希釈剤として配合することができる。分子内に1個のエポキシ基を有する化合物としては、フェニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、スチレンオキシド、オクチレンオキシドなどが挙げられる。
【0043】
さらにエポキシ樹脂組成物には、エポキシ化合物以外の、アミンと反応する成分を配合することができる。アミンと反応する成分としては、ヘキサメチレンジイソシアネートやトリレンジイソシアネートなどのイソシアネート類を例として挙げることができる。さらにもう一つの例として、アミンとマイケル付加反応を行うα,β−不飽和カルボニル化合物を挙げることができる。
【0044】
エポキシ樹脂組成物には、その他の成分として、可塑剤、染料、有機顔料やカーボンブラック、シリカなどの有機、無機の粒子、高分子化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、カップリング剤、界面活性剤などを配合することができる。
【0045】
上記エポキシ樹脂組成物は、接着剤、塗料、プライマー、シーリング剤、注型材料、繊維強化複合材料のマトリックス樹脂などとして用いることができる。
【0046】
エポキシ樹脂組成物を繊維強化複合材料のマトリックス樹脂として使用する方法の一つとして、シート状に加工した強化繊維に、エポキシ樹脂組成物を含浸させながら積層し、室温または室温より高い温度で硬化するハンドレイアップ法が用いられる。ここで、強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維などが用いられ、シート状に加工する場合の形態としては、織物、マット、一方向シートなどが挙げられる。
【0047】
ハンドレイアップ法は、浴槽、タンク、船体、自動車部品などの部材の製造、さらに繊維強化複合材料やコンクリート構造物の補修や補強に使用される。
【0048】
また、エポキシ樹脂組成物を繊維強化複合材料のマトリックス樹脂として使用する方法としては、フィラメントワインディング法、レジントランスファーモールディング法なども挙げられる。
【0049】
本発明で、気密容器に封入された内容物の脂肪族ポリアミンからなる液体が、揮発性臭気成分を除去され、かつ、実質的に無酸素状態で気密容器中に封入されているため、長期間保存しても脂肪族ポリアミンの酸化による臭いの発生が少なく、かつ、開封してもほとんど臭うことがない。したがって、建造物の屋内での作業、特にすでに使用中の建造物の改装、補修などに際して、接着剤、塗料、プライマー、シーリング剤、補修・補強用の繊維強化複合材料のマトリックスなどに用いるエポキシ樹脂組成物における硬化剤として用いた場合、居住者に不快感を与えることが少なく、好ましく使用される。
【0050】
【実施例】
本発明を実施例により、具体的に説明する。以下の実施例では、脂肪族ポリアミンからなる液体と平衡状態にある気体中のアンモニア濃度(以下実施例中では、「アンモニア濃度」とのみ記載する)の測定は、脂肪族ポリアミンからなる液体と空気を封入した密閉容器を20℃の環境下に4時間放置し、小さな開口部を開けて、アンモニア検知管の先端を内部に挿入し、気体を吸引して検知管の変色を読みとることにより行った。アンモニア検知管は特に明記しない場合は、ガステック製アンモニアNo.3Lを使用した。
【0051】
(実施例1)
市販のビスアミノメチルノルボルナン(三井東圧製)50gを三方コックを備えた容積約200cm3のフラスコにとった。試料はからは強いアンモニア臭が感じられた。このときのアンモニア濃度をアンモニア検知管(アンモニアNo.3HM、ガステック製)を用いて測定したところ、1400ppmであった。
【0052】
つづいて、この試料について、真空ポンプを用いて、10分間、約200Paに減圧して脱気処理を行った。処理後の試料は、当初あったアンモニア臭が消失していた。また、アンモニア濃度を測定したところ2ppmであった。
【0053】
(実施例2)
ビスアミノメチルノルボルナン(三井東圧製)50gを容積約200cm3のフラスコにとり、先端を液中に入れたガラス管を通じて窒素ガスを流量100cm3/分で1時間通気した。処理後の試料は、当初あったアンモニア臭は消失していた。また、アンモニア濃度を測定したところ8ppmであった。
【0054】
(実施例3)
実施例1と同様に脱気処理したビスアミノメチルノルボルナンを窒素ガスを用いて常圧に戻し、気密容器を密閉した。これを経時変化の加速試験のために50℃のオーブン中に20時間放置した。20℃まで冷却後、開封して臭気の有無を調べたところ、アンモニア臭は感じられなかった。また、アンモニア濃度を測定したところ4ppmであった。
【0055】
(実施例4)
実施例1と同様に脱気処理したビスアミノメチルノルボルナンを窒素ガスを用いて常圧に戻し、窒素気流下で、ガラスシリンジに10cm3の試料を計りとり、シリンジを上向けてピストンを押して内部の気泡を除いたのち、シリンジの先端をゴムキャップで密閉した。これを50℃のオーブン中に20時間放置した。20℃まで冷却後、キャップをはずして試料を別容器に取りだして、臭気の有無を調べたところ、アンモニア臭は感じられなかった。また、容器に蓋をして、20℃で4時間放置し、アンモニア濃度を測定したところ2ppmであった。
【0056】
(比較例1)
実施例1と同様に脱気処理したビスアミノメチルノルボルナンを空気を用いて常圧に戻し、容器を密閉した。これを50℃のオーブン中に20時間放置後、20℃まで冷却後、開封して臭気の有無を調べたところ、強いアンモニア臭が感じられた。また、アンモニア検知管(アンモニアNo.3HM、ガステック製)を用いてアンモニア濃度を測定したところ2000ppmであった。
【0057】
(実施例5)
ビスアミノメチルノルボルナン(三井東圧製)25g、イソホロンジアミン(和光純薬製)25g、アエロジル380(日本アエロジル製)2gを容積約200cm3のフラスコにとり、マグネティックスターラーで20分撹拌した後、真空ポンプを用いて、10分間、約200Paに減圧して脱気処理を行った。処理後の試料は、脱気処理前にあったアンモニア臭が消失していた。また、アンモニア濃度を測定したところ4ppmであった。
【0058】
(実施例6)
実施例5と同様に脱気処理したビスアミノメチルノルボルナン、イソホロンジアミン、アエロジル380を混合した組成物を窒素ガスを用いて常圧に戻し、容器を密閉した。これを50℃のオーブン中に20時間放置した。20℃まで冷却後、開封して臭気の有無を調べたところ、アンモニア臭は感じられなかった。また、アンモニア濃度を測定したところ5ppmであった。
【0059】
(実施例7)
ビスアミノメチルノルボルナン(三井東圧製)1kgを気体導入管と撹拌羽根を備えた円筒型セパラブルフラスコに入れた。気体導入管からビスアミノメチルノルボルナン中に窒素を少しづつ導入し、撹拌しながら、アスピレータで約4000Paに減圧する処理を2時間続けた。処理後の液体には、アンモニア臭は感じられなかった。アンモニア濃度を測定したところ5ppmであった。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、特に屋内で使用されることの多い二液型エポキシ樹脂に使用するに適した、臭気の極めて少ない脂肪族ポリアミンを提供することができる。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to odor removing method aliphatic polyamine down. More particularly, adhesives, coatings, casting materials, epoxy resin composition used in such composite material matrix, in particular two-part epoxy resin composition, odor removal of aliphatic polyamine emissions used as a curing agent for epoxy resin Regarding the method.
[0002]
[Prior art]
A two-part epoxy resin composition consisting of an epoxy resin and a curing agent, which is mixed immediately before use, can be cured at room temperature, can be used without solvent, has no gas generation during curing, and various physical properties after curing Are widely used in applications such as adhesives, paints, primers, sealing agents, casting materials, and matrix resins for fiber reinforced composite materials.
[0003]
As the main component of the curing agent of the two-pack type epoxy resin composition, aliphatic polyamines having excellent room temperature curing properties are widely used.
[0004]
However, aliphatic polyamines often have a strong ammonia-like odor and are often problematic, especially when working indoors.
[0005]
In particular, for construction such as indoor refurbishment and repair of a building that has already been completed and used, the conventional two-pack type epoxy resin composition is used as an adhesive, paint, primer, sealing agent, fiber reinforced composite matrix resin, etc. Considering the effects of odors on residents, it is necessary to take measures such as performing construction work at night or on holidays or moving out of residents during construction work, which causes the construction period to be extended. .
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to extremely reduce the odor of a liquid comprising an aliphatic polyamine, and in particular, to extremely reduce the odor of a liquid comprising an aliphatic polyamine used as a curing agent in a two-pack type epoxy resin composition. That is.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
Odor removal method aliphatic polyamine emissions of the present invention, in order to solve the above problems, has the following configuration. That is, after removing the volatile odor component dissolved in the liquid from the aliphatic polyamine, the liquid is sealed in an airtight container in a substantially oxygen-free state, sealed with gas, kept at 20 ° C. and in an equilibrium state. gaseous ammonia concentration in a state of reaching to and obtaining said liquid is 100ppm or less, odor removal method aliphatic polyamine down.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present inventors have found the following regarding the odor of aliphatic polyamines.
[0010]
(A) The cause of the odor which becomes a problem is not aliphatic polyamine itself but highly volatile impurities such as ammonia, and the odor is almost eliminated when these are removed.
[0011]
(B) Once the volatile odor component is removed, if it is stored in the presence of oxygen, the volatile odor component is gradually generated and has a bad odor. There should be no foul odors.
[0012]
Based on this knowledge, the present inventors have reached the present invention as a result of intensive studies.
[0013]
In the present invention, the liquid may be composed of an aliphatic polyamine. Even if the liquid material is a single aliphatic polyamine, the composition is composed of a plurality of aliphatic polyamines or one or more aliphatic polyamines as a main component. It may be a composition containing other components.
[0014]
In the case of a single aliphatic polyamine, a treatment for removing volatile odor components such as ammonia may be performed. Oxygen is also usually removed by the process of removing volatile odor components.
[0015]
In the present invention, when the liquid composed of the aliphatic polyamine is a mixture of a plurality of raw materials, a method of removing the volatile odor components for each raw material and then mixing them in an atmosphere substantially free of oxygen Alternatively, it is possible to use a method of first mixing raw materials and then performing a treatment for removing volatile odor components.
[0016]
An example of a treatment method for removing volatile odor components from a liquid composed of an aliphatic polyamine is a vacuum degassing treatment. This is a method in which a liquid to be treated is decompressed for a certain period of time in a sealed container and returned to normal pressure using a gas substantially free of oxygen. The temperature at which the decompression treatment is performed may be room temperature or may be appropriately heated. Moreover, it is not necessary to stir.
[0017]
In the case of performing a vacuum degassing treatment, a gas substantially free of oxygen can be passed into a liquid composed of an aliphatic polyamine. This method is effective for improving the efficiency of removing volatile odor components. In particular, when a large amount of liquid is processed, there are advantages that the time can be shortened and that the vacuum degree does not need to be increased so much in the decompression process.
[0018]
Another treatment method for removing a volatile odor component from a liquid composed of an aliphatic polyamine is an aeration treatment with a gas substantially free of oxygen. This is a method in which a gas substantially free of oxygen is passed through a liquid to be treated at normal pressure for a certain period of time. The temperature at which the aeration treatment is performed may be room temperature or may be appropriately heated. Moreover, it is not necessary to stir.
[0019]
There is a distillation method as a treatment method for removing a volatile odor component suitable mainly when applied to a single aliphatic polyamine or a raw material in a mixture. For this, either a method of distilling under atmospheric pressure and an atmosphere substantially free of oxygen, or a method of distilling under reduced pressure and returning to normal pressure using a gas substantially free of oxygen is used. .
[0020]
The liquid of the aliphatic polyamine prepared by the method described above is sealed in an airtight container in a substantially oxygen-free state, whereby the odor of the aliphatic polyamine can be removed.
[0021]
As a method of sealing in an airtight container in a substantially oxygen-free state, first, a method of injecting a liquid made of an aliphatic polyamine into a gastight container together with a gas substantially free of oxygen and sealing it is used.
[0022]
Secondly, a method is used in which the entire inner volume of the hermetic container is filled with a liquid composed of an aliphatic polyamine so that the space in which the gas exists is substantially eliminated.
[0023]
In the present invention, any airtight container may be used as long as it has good airtightness and hardly permeates oxygen. Examples include metal, glass, plastic bottles, cans, tanks, and ampoules. In particular, it is preferable to use a metal or plastic squeeze-type tube or bag, an extrusion-type container composed of a piston and a cylinder, etc., since any amount can be used without substantially contacting the contents with air.
[0024]
In the above steps, nitrogen or argon is preferably used as the gas or atmosphere substantially free of oxygen.
[0025]
In the present invention, the aliphatic polyamine means a compound having a plurality of amino groups in the molecule in which carbon atoms directly bonded are sp 3 hybridized. Even an amine having an aromatic ring in the molecule can be regarded as an aliphatic amine having an aromatic substituent as long as the above conditions are satisfied, and corresponds to the aliphatic polyamine in the present invention.
[0026]
Specific examples of the aliphatic polyamine used in the present onset Ming include those shown below.
[0027]
Ethylenediamine, 1,2-propanediamine, 1,3-propanediamine, 1,4-diaminobutane, hexamethylenediamine, 2,5-dimethyl-2,5-hexanediamine, 2,2,4-trimethylhexamethylenediamine , Diethylenetriamine, triethylenetetramine, tetraethylenepentamine, pentaethylenehexamine, 4-aminomethyloctamethylenediamine, 3,3′-iminobis (propylamine), 3,3′-methyliminobis (propylamine), bis ( 3-aminopropyl) ether, 1,2-bis (3-aminopropyloxy) ethane, mensendiamine, isophoronediamine, bisaminomethylnorbornane, bis (4-aminocyclohexyl) methane, bis (4-amino-3- Methylcyclohexyl) Tan, 1,3-diaminocyclohexane, 3,9-bis (3-aminopropyl) -2,4,8,10-spiro [5,5] can be exemplified undecane. Examples of the aliphatic polyamine having an aromatic substituent include m-xylylenediamine and tetrachloro-p-xylylenediamine.
[0028]
Also obtained from the reaction of polymerized fatty acids (polyhydric fatty acid mixtures based on dimers of unsaturated fatty acids such as linoleic acid) with polyamines such as ethylenediamine, diethylenetriamine, triethylenetetramine, tetraethylenepentamine, and pentaethylenehexamine. So-called polyamidoamines that can be used can also be suitably used.
[0029]
Also suitable are compounds in which aminoalkyl groups are introduced at both ends of polyethers such as polyethylene glycol and polypropylene glycol, and compounds in which aminoalkyl groups are introduced at both ends of silicone compounds such as polydimethylsiloxane and polymethylphenylsiloxane. be able to.
[0030]
In the present invention, an amine other than an aliphatic polyamine, such as an imidazole, and a curing agent other than an amine, such as a polymercaptan, may be dissolved or dispersed in the liquid comprising an aliphatic polyamine.
[0031]
In the present invention, a phenol compound may be dissolved or dispersed in the liquid comprising the aliphatic polyamine as an aliphatic polyamine curing accelerator. As the phenol compound, diisopropylphenol, nonylphenol and the like are preferably used.
[0032]
Furthermore, in the present invention, the liquid composed of the aliphatic polyamine contains, as other components, plasticizers, dyes, organic pigments, organic pigments such as carbon black and silica, inorganic particles, polymer compounds, antioxidants, ultraviolet absorption. An agent, a coupling agent, a surfactant and the like may be dissolved or dispersed.
[0033]
As a means for evaluating the low odor of a liquid comprising an aliphatic polyamine in the present invention, ammonia contributes the most as an odor component, so the concentration of ammonia in a gas in equilibrium with a liquid comprising an aliphatic polyamine is measured. It is effective to do. The ammonia concentration in the gas indicates the upper limit of odor when working with a liquid composed of an aliphatic polyamine, and is a numerical value proportional to the ammonia concentration in the liquid according to Henry's law.
[0034]
The standard measurement is carried out by sealing a liquid composed of an aliphatic polyamine together with a gas, keeping the temperature at 20 ° C., and quantifying the ammonia concentration in the gas in an equilibrium state. The gas used at this time is not particularly limited as long as it does not react with a liquid composed of an aliphatic polyamine in a short time, such as carbon dioxide. Non-reactive gases include nitrogen and argon. Oxygen in the air reacts with the amine, but usually this is a very slow reaction, so air can be used, and it is preferable because the measurement is simple.
[0035]
In order to reach the equilibrium of the ammonia concentration in the gas, 10 g to 2 kg of the liquid composed of aliphatic polyamine is sealed in a sealed container having a volume 1.2 to 5 times the volume of the liquid composed of aliphatic polyamine together with the gas. It is preferable to carry out by leaving it to stand for 4 hours or more below.
[0036]
For the determination of the ammonia concentration in the gas, a method using gas chromatography or an ammonia detector tube is preferable. In particular, a method using an ammonia detector tube is more preferable because it does not require a large-scale apparatus and can be easily applied at a manufacturing site. As the ammonia detector tube, for example, one commercially available from Gastec Corporation can be used.
[0037]
When measuring the ammonia concentration, open a small opening in the container so that the ammonia concentration in the container does not change as much as possible, and quickly insert the needle of the syringe for gas chromatography and the tip of the detection tube into the container to collect the gas. To do. In order to open a small opening, for example, a method of opening a plug in a pre-opened opening and opening the plug immediately before measurement or a method using a septum is used.
[0038]
If the ammonia concentration in the gas in equilibrium with the liquid comprising the aliphatic polyamine is 100 ppm or less, the irritation is not a problem even if there is a slight ammonia odor, which is preferable. Furthermore, if it is 10 ppm, since an ammonia odor is hardly felt, it is more preferable.
[0039]
In the present invention, when a liquid composed of an aliphatic polyamine is used as a curing agent for an epoxy resin, the hermetic container in which the low-bromated aliphatic polyamine is sealed in the present invention is opened immediately before use, such as before construction. The contents are mixed with an epoxy resin to form an epoxy resin composition. In the present invention, since the liquid composed of the aliphatic polyamine of the contents sealed in the hermetic container is removed from the volatile odor component and is sealed in the hermetic container in a substantially oxygen-free state, it can be used for a long time. Even when stored, there is no generation of odor due to oxidation of the aliphatic polyamine, and there is almost no odor when opened.
[0040]
An epoxy resin is an epoxy compound having a plurality of epoxy groups in the molecule.
[0041]
Examples of the epoxy compound used include bisphenol A type epoxy resin, bisphenol F type epoxy resin, bisphenol S type epoxy resin, biphenyl type epoxy resin, naphthalene type epoxy resin, novolac type epoxy resin, epoxy resin having a fluorene skeleton, and phenol compound. Epoxy resin made from a copolymer of dicyclopentadiene, diglycidyl resorcinol, glycidyl ether type epoxy resin composition such as tetrakis (glycidyloxyphenyl) ethane, tris (glycidyloxyphenyl) methane, tetraglycidyldiaminodiphenylmethane, Glycidylamine type epoxy resins such as triglycidylaminophenol, triglycidylaminocresol, tetraglycidylxylenediamine, vinyl Alicyclic epoxy resins, and mixtures thereof, such as cyclohexene diepoxide and the like.
[0042]
The epoxy resin composition may further contain a compound having one epoxy group in the molecule as a reactive diluent. Examples of the compound having one epoxy group in the molecule include phenyl glycidyl ether, butyl glycidyl ether, allyl glycidyl ether, styrene oxide, and octylene oxide.
[0043]
Furthermore, the epoxy resin composition can contain a component that reacts with an amine other than the epoxy compound. Examples of components that react with amines include isocyanates such as hexamethylene diisocyanate and tolylene diisocyanate. Still another example is an α, β-unsaturated carbonyl compound that undergoes a Michael addition reaction with an amine.
[0044]
The epoxy resin composition has other components such as plasticizers, dyes, organic pigments, carbon black, silica and other organic and inorganic particles, polymer compounds, antioxidants, UV absorbers, coupling agents, and surface activity. An agent or the like can be blended.
[0045]
The epoxy resin composition can be used as an adhesive, a paint, a primer, a sealing agent, a casting material, a matrix resin of a fiber reinforced composite material, and the like.
[0046]
One method of using an epoxy resin composition as a matrix resin for a fiber reinforced composite material is to laminate a reinforcing fiber processed into a sheet shape while impregnating the epoxy resin composition and cure at room temperature or higher. A hand layup method is used. Here, as the reinforcing fiber, carbon fiber, glass fiber, aramid fiber, or the like is used, and as a form in the case of processing into a sheet shape, a woven fabric, a mat, a unidirectional sheet, or the like can be given.
[0047]
The hand lay-up method is used for manufacturing members such as bathtubs, tanks, hulls, and automobile parts, and for repairing and reinforcing fiber-reinforced composite materials and concrete structures.
[0048]
Examples of the method of using the epoxy resin composition as a matrix resin for a fiber-reinforced composite material include a filament winding method and a resin transfer molding method.
[0049]
In the present invention, since the liquid composed of the aliphatic polyamine of the contents sealed in the hermetic container is removed from the volatile odor component and is sealed in the hermetic container in a substantially oxygen-free state, it can be used for a long time. Even when stored, there is little odor generation due to oxidation of the aliphatic polyamine, and there is almost no odor even when opened. Therefore, when working in buildings indoors, especially when refurbishing and repairing buildings that are already in use, epoxy resins are used for adhesives, paints, primers, sealants, matrixes for fiber reinforced composite materials for repair and reinforcement, etc. When used as a curing agent in the composition, the occupant is less likely to be uncomfortable and is preferably used.
[0050]
【Example】
The present invention will be specifically described with reference to examples. In the following examples, the measurement of the ammonia concentration in a gas in equilibrium with a liquid composed of an aliphatic polyamine (hereinafter, only described as “ammonia concentration” in the examples) is performed by measuring the liquid composed of an aliphatic polyamine and the air. This was done by leaving the sealed container in a 20 ° C. environment for 4 hours, opening a small opening, inserting the tip of the ammonia detector tube into the interior, sucking the gas, and reading the discoloration of the detector tube. . As the ammonia detector tube, ammonia No. 3L manufactured by Gastec was used unless otherwise specified.
[0051]
Example 1
50 g of commercially available bisaminomethylnorbornane (manufactured by Mitsui Toatsu) was placed in a flask having a volume of about 200 cm 3 equipped with a three-way cock. The sample felt a strong ammonia odor. When the ammonia concentration at this time was measured using an ammonia detector tube (ammonia No. 3HM, manufactured by Gastec), it was 1400 ppm.
[0052]
Subsequently, this sample was degassed by reducing the pressure to about 200 Pa for 10 minutes using a vacuum pump. In the sample after the treatment, the initial ammonia odor disappeared. Further, the ammonia concentration was measured and found to be 2 ppm.
[0053]
(Example 2)
50 g of bisaminomethylnorbornane (manufactured by Mitsui Toatsu) was placed in a flask having a volume of about 200 cm 3 , and nitrogen gas was passed through the glass tube with the tip in the liquid at a flow rate of 100 cm 3 / min for 1 hour. In the sample after the treatment, the initial ammonia odor disappeared. The ammonia concentration was measured and found to be 8 ppm.
[0054]
(Example 3)
The bisaminomethylnorbornane degassed in the same manner as in Example 1 was returned to normal pressure using nitrogen gas, and the airtight container was sealed. This was left in an oven at 50 ° C. for 20 hours for an aging acceleration test. After cooling to 20 ° C., it was opened and examined for the presence or absence of odor, and no ammonia odor was felt. The ammonia concentration was measured and found to be 4 ppm.
[0055]
Example 4
The bisaminomethylnorbornane degassed in the same manner as in Example 1 was returned to normal pressure using nitrogen gas, and a 10 cm 3 sample was measured in a glass syringe under a nitrogen stream, and the piston was pushed upward and the piston was pushed inside. After removing the bubbles, the tip of the syringe was sealed with a rubber cap. This was left in an oven at 50 ° C. for 20 hours. After cooling to 20 ° C., the cap was removed, the sample was taken out in a separate container and examined for the presence of odor, and no ammonia odor was felt. The container was covered and left at 20 ° C. for 4 hours. The ammonia concentration was measured and found to be 2 ppm.
[0056]
(Comparative Example 1)
The degassed bisaminomethylnorbornane as in Example 1 was returned to normal pressure using air, and the container was sealed. When this was left in an oven at 50 ° C. for 20 hours, cooled to 20 ° C., opened and examined for the presence of odor, a strong ammonia odor was felt. Further, when the ammonia concentration was measured using an ammonia detector tube (ammonia No. 3HM, manufactured by Gastec), it was 2000 ppm.
[0057]
(Example 5)
25 g of bisaminomethylnorbornane (manufactured by Mitsui Toatsu), 25 g of isophoronediamine (manufactured by Wako Pure Chemical Industries), and 2 g of Aerosil 380 (manufactured by Nippon Aerosil) are placed in a flask having a volume of about 200 cm 3 and stirred for 20 minutes with a magnetic stirrer. Was degassed by reducing the pressure to about 200 Pa for 10 minutes. In the sample after the treatment, the ammonia odor before the deaeration treatment disappeared. The ammonia concentration was measured and found to be 4 ppm.
[0058]
(Example 6)
A composition obtained by mixing bisaminomethylnorbornane, isophoronediamine, and Aerosil 380, which had been degassed in the same manner as in Example 5, was returned to normal pressure using nitrogen gas, and the container was sealed. This was left in an oven at 50 ° C. for 20 hours. After cooling to 20 ° C., it was opened and examined for the presence or absence of odor, and no ammonia odor was felt. The ammonia concentration was measured and found to be 5 ppm.
[0059]
(Example 7)
1 kg of bisaminomethylnorbornane (manufactured by Mitsui Toatsu) was placed in a cylindrical separable flask equipped with a gas introduction tube and a stirring blade. Nitrogen was gradually introduced into the bisaminomethylnorbornane from the gas introduction tube, and the pressure was reduced to about 4000 Pa with an aspirator while stirring for 2 hours. The ammonia odor was not felt in the liquid after the treatment. The ammonia concentration was measured and found to be 5 ppm.
[0060]
【The invention's effect】
According to the present invention, particularly suitable for use in large two-pack type epoxy resin be used indoors, it is possible to provide a very small aliphatic polyamine down odor.

Claims (5)

脂肪族ポリアミンからなる液体を、該液体に溶存する揮発性臭気成分を除去して後、実質的に無酸素状態で気密容器中に封入し、気体と共に密閉して20℃に保ち平衡状態に達した状態での気体中アンモニア濃度が 100ppm 以下である前記液体を得ることを特徴とする、脂肪族ポリアミンの臭気除去方法。After removing the volatile odor component dissolved in the liquid from the aliphatic polyamine, the liquid is sealed in a hermetic container in a substantially oxygen-free state, sealed with gas and kept at 20 ° C. to reach an equilibrium state. the gaseous ammonia concentration in state is characterized in that to obtain the liquid is 100ppm or less, aliphatic polyamine down method of odor removal. 前記揮発性臭気成分を除去する手段が、脂肪族ポリアミンからなる液体を減圧脱気して後、酸素を実質的に含まない気体を用いて常圧に戻すことである請求項1記載の脂肪族ポリアミンの臭気除去方法。2. The aliphatic group according to claim 1, wherein the means for removing the volatile odor component is to degas the liquid composed of the aliphatic polyamine under reduced pressure and then to return to normal pressure using a gas substantially free of oxygen. polyamine down method of odor removal. 前記揮発性臭気成分を除去する手段が、脂肪族ポリアミンからなる液体に、酸素を実質的に含まない気体を通気することである請求項1記載の脂肪族ポリアミンの臭気除去方法。It said means for removing volatile odor components, the liquid consisting of aliphatic polyamines, aliphatic polyamine down method of odor removal of oxygen according to claim 1, wherein is to vent the gas substantially free. 前記液体を、実質的に無酸素状態で気密容器中に封入する手段が、前記液体を、酸素を含まない気体と共に気密容器中に封入することである請求項1〜3のいずれかに記載の脂肪族ポリアミンの臭気除去方法。The means for enclosing the liquid in an airtight container in a substantially oxygen-free state is to enclose the liquid in an airtight container together with a gas not containing oxygen. odor removal method aliphatic polyamine down. 前記液体を、実質的に無酸素状態で気密容器中に封入する手段が、前記液体を、気密容器の内容積全てに充填することである請求項1〜3のいずれかに記載の脂肪族ポリアミンの臭気除去方法。The aliphatic polyamid according to any one of claims 1 to 3, wherein the means for enclosing the liquid in an airtight container in a substantially oxygen-free state is filling the liquid in the entire inner volume of the airtight container. Odor removal method.
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