JP3877262B2 - 有機性廃水の処理方法と装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機性廃水の処理に係り、特に、有機性工業廃水や生活排水などの有機性廃水を活性汚泥処理する際に生じる余剰汚泥を減容化することができる処理方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、活性汚泥による廃水処理では、処理に伴なう余剰汚泥の処理処分法としては、引き抜き、濃縮、脱水、焼却等の工程を得て系外に排出しなければならない。その費用がかなり莫大なものであり、全体のランニングコスト増大を招いていた。更に、汚泥脱水処理においても、適切な薬注率等の管理に伴なうメンテナンスの煩雑さも残る。最近、活性汚泥処理と組み合わせた汚泥減容化処理として、余剰汚泥量以上の汚泥を沈殿池又は生物反応曝気槽から引き抜き、オゾンを注入する別個のオゾン反応槽に導入して処理し、オゾン処理を受けた汚泥を、再び生物反応曝気槽へ返送すると、曝気槽でオゾン処理汚泥の一部が生物処理によって分解することが知られている(特開平6−206088号公報)。また、アルカリ添加による汚泥可溶化処理方法としては、返送汚泥の一部を別個のアルカリ添加の処理槽に返送し、汚泥の可溶化処理を行った後、中和することなく曝気槽に返送する方法が知られている(特公平6−61550号公報)。
【0003】
しかし、オゾン注入による汚泥可溶化処理では、新たにオゾンガス発生器の設置が必要なだけでなく、排オゾン処理の必要も生じる。また、アルカリ添加による汚泥可溶化処理では、アルカリ反応槽のpHが過度に高いとアルカリ処理汚泥の曝気槽での分解が不十分となり、処理水質の悪化、pH上昇及び減容化効果の低下を招く。また、アルカリ反応槽が1段のみの場合、添加アルカリ剤中の汚泥可溶化に寄与するアルカリ消費率が低下し、アルカリ処理汚泥の液化量が少なくなり、汚泥減容化効果が低下するといった問題点が残る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決し、アルカリで可溶化する際のアルカリ消費率を上げて、汚泥減溶化効果を向上させた有機性廃水の処理方法と装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、生物反応槽及び沈殿池を有する活性汚泥処理装置で有機性廃水を処理する方法において、前記生物反応槽の活性汚泥の一部を沈殿池又は生物反応槽から引き抜き、直列に配置した2つ以上のアルカリ反応槽に供給し、第1アルカリ反応槽は、pHが10.5〜11.5となるようにアルカリ剤の添加量を制御し、第2アルカリ反応槽以降は、pHが8.0〜10.5となるように汚泥の供給量を制御すると共に、最終アルカリ反応槽の処理汚泥を生物反応槽の前段調整槽又は生物反応槽に返送することとしたものである。
前記処理方法において、アルカリ反応槽に供給する活性汚泥量は、生物反応槽汚泥量の5〜20%とするのがよい。
【0006】
また、本発明では、原水調整槽と、生物反応槽と、沈殿池と、該生物反応槽及び/又は沈殿池からの活性汚泥を処理する直列に配置した2つ以上のアルカリ反応槽とを有する有機性廃水を活性汚泥処理する処理装置において、前記生物反応槽及び/又は沈殿池から抜き出した活性汚泥を前記各アルカリ反応槽に供給する導入経路を設け、前記第1アルカリ反応槽にはアルカリ剤を添加してpHを10.5〜11.5に調整する調整手段を有し、前記第2アルカリ反応槽以降の反応槽にはpHを8.0〜10.5となるように前記汚泥の供給量を制御する制御手段を有すると共に、最終アルカリ反応槽の処理汚泥を前記原水調整槽又は生物反応槽に返送する経路を設けたことを特徴とする有機性廃水の処理装置としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、生物反応槽及び沈殿池より構成する活性汚泥処理装置において、沈殿池又は生物反応槽より活性汚泥の一部を第1アルカリ反応槽に供給し、該槽のpHが10.5〜11.5となるようにアルカリ剤を添加すると、第1アルカリ反応槽内において、OH-濃度の高い状態で汚泥中の有機物が比較的短時間内で効果的に加水分解され、低分子化することによって、汚泥の液化効果が促進される。なお、第1アルカリ反応槽においてpHを11.5以上にすると、活性汚泥中の微生物が死滅してしまう。さらに、第1アルカリ反応槽を経た処理液を第2アルカリ反応槽に供給し、第2以降のアルカリ反応槽のpHが8.0〜10.5となるように汚泥を供給し、第1アルカリ反応槽で残留するOH-が、新たに供給される活性汚泥と接触して、汚泥中の有機物を加水分解し、汚泥の液化量がさらに増加する。同様にして、第2以降のアルカリ反応槽の混合液を後段のアルカリ反応槽に供給し、残留OH-が新たに導入される活性汚泥と接触混合して、汚泥中の有機物を加水分解し、汚泥の液化量がさらに増加する。
【0008】
この結果、汚泥の液化に寄与するアルカリの消費率が高く、処理汚泥のpHを従来より低く抑えることができる。上記のようにして得られたアルカリ処理汚泥を、例えば生物反応槽前段の原水調整槽に供給することによって、調整槽の嫌気状態を促進し、流入原水及びアルカリ処理汚泥の液化有機物の酸醗酵が促進されるのみでなく、調整槽のpH変動が少なく、酸醗酵に伴なう必要アルカリ度の不足を、アルカリ処理汚泥のアルカリ度により補給することができる。さらに、アルカリ処理汚泥の液化有機物が、生物反応槽においての分解効率を向上し、処理水への残留がほとんどなく、処理水質を良好に維持することができる。
【0009】
また、アルカリ処理汚泥を生物反応槽に供給しても、該アルカリ処理汚泥中の残留OH-が少なく、液化有機物の生分解性が高いことから、生物反応槽のpH上昇がほとんどなく、生物反応槽において液化有機物が高効率で分解除去される。
なお、生物アルカリ処理汚泥量を生物反応槽全汚泥量の5〜20%とすれば、液化有機物の増加に伴う生物反応槽への有機物負荷の増加が少なく、生物反応槽での有機物分解能力が十分維持されており、原水とアルカリ処理汚泥の液化有機物を効率よく生物学的に分解除去し、一部をCO2及びH2Oに分解することで、系内汚泥発生量を抑制することができ、処理水質も良好に維持することができる。
【0010】
次に、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の有機性廃水の処理方法の一例を示すフロー工程図である。
図1に示す如く、流入原水1は、原水調整槽2に一旦導入され、ここに、第2アルカリ反応槽17からのアルカリ処理汚泥9も導入され、調整槽攪拌ポンプ3によって原水と均一混合され、嫌気状態において原水及びアルカリ処理汚泥中の有機物の酸醗酵が進行する。酸醗酵に伴なうアルカリ消費に必要なアルカリはアルカリ処理汚泥より補給でき、調整槽pHの変動が少なく、調整槽出口原水4のpHはほぼ中性付近に維持できる。調整槽出口原水4は、生物反応槽7に導入され、活性汚泥によって原水中の有機物が分解除去され、混合液は生物反応槽出口10を経て沈殿池11に導入されて固液分離され処理水20を得る。
【0011】
一方、沈殿池11からの返送汚泥の一部は、アルカリ反応槽流入汚泥12として第1アルカリ反応槽13に導入し、第1アルカリ反応槽pH計15がpH10.5〜11.5となるように、NaOH注入ポンプ14よりNaOHの注入を行う。第1アルカリ反応槽13で加水分解を受け、液化した第1アルカリ処理汚泥16が第2アルカリ反応槽17に導入される。第2アルカリ反応槽17においては、第2アルカリ反応槽pH計19が8.0〜10.5となるように、第2アルカリ反応槽汚泥注入ポンプ18より返送汚泥の注入を行い、第1アルカリ反応槽の処理汚泥16中に残留するOH-との反応で汚泥の加水分解が促進され、汚泥の液化がさらに進行する。第2アルカリ反応槽17より得たアルカリ処理汚泥9は、原水調整槽2に送られる。
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1
図1に示した本発明のフロー工程図に従って処理した。まず、分離汚泥のアルカリ処理について説明する。
MLSS 11000mg/L、pH7.5、S−M−アルカリ度が220mg/L、S−CODが15mg/L、S−BODが5mg/L以下の返送汚泥を第1アルカリ反応槽へ供給し、NaOHを注入してpH10.8として約2時間処理した結果、第1アルカリ反応槽出口で、MLSSが9200mg/Lに低下し、一方、S−CODが450mg/L、S−BODが430mg/Lに増加しており、汚泥中有機物の可溶化が認められた。
なお、S−P−アルカリ度が620mg/L残留し、添加NaOH中のOH-が十分に消費されていないと認められる。
【0012】
次いで、第1アルカリ反応槽からの処理汚泥を第2アルカリ反応槽において、NaOHを添加せずに、返送汚泥を反応槽pHが10以上となるように添加し、滞留時間2.0時間で処理した。
その結果、第2アルカリ反応槽出口で、MLSSが900mg/Lとなり、流入汚泥に対し約18%低下した。
さらに、pHが9.8に低下し、S−P−アルカリ度が310mg/Lに低下したことから、添加NaOH中のOH-が第2アルカリ反応槽で消費された。これにより、S−CODが480mg/L、S−BODが520mg/Lとなり、いずれも第1アルカリ反応槽より増加したことから、汚泥中有機物の可溶化がさらに進行したものと認められる。
表1にアルカリ反応槽の処理条件と結果を示す。結果は、それぞれの反応槽の出口の数値である。
【0013】
【表1】
Figure 0003877262
【0014】
次に、原水の調整槽での処理について述べる。
調整槽に、表3に記載した水質の原水を1000m3/d、第2アルカリ反応槽からの表1に記載した性状の処理汚泥100m3/dを流入した。その結果、約10時間の滞留時間で、調整槽出口の水質は調整槽入口と比較すると、pHが9.0から7.1に低下したのに対し、全有機酸が10mg/Lから150mg/Lに増加し、調整槽において酸醗酵の進行が認めれた。また、入口のS−BOD/S−COD比が約1.2であるのに対し、出口では2.0に上昇したことから、有機物の生分解性が向上したものと考えられる。
【0015】
表2に原水調整槽の条件及び水質変化を示す。
【表2】
Figure 0003877262
【0016】
次いで、調整槽で嫌気性処理された原水を生物反応槽で処理した。生物反応槽のBOD汚泥負荷が0.14kg/kg・d、槽内MLSS 6100mg/Lの条件下、流入原水BODが約720mg/Lであるのに対し、処理水のBODが5.8mg/Lであり、生物処理が良好であると認められた。
表3に生物反応槽の処理条件及び原水、処理水の水質を示す。
【表3】
Figure 0003877262
【0017】
比較例1
比較例1としてアルカリ反応槽を1槽のみとした処理例を示す。
まず、アルカリ反応槽において、NaOH添加量及び供給汚泥量を実施例1と同じく、それぞれ、80kg/dと1000kg/dとし、滞留時間を2.0時間として処理した場合、流入汚泥MLSSが10200mg/Lであるのに対し、アルカリ処理汚泥のMLSSが9700mg/Lであり、わずか4.9%の減少率となり、実施例1より13ポイント低くなった。また、S−COD、S−BODとも実施例1より低く、S−P−アルカリ度は実施例1より高く、アルカリ処理が有効に行われていないと認められる。
【0018】
表4に比較例1のアルカリ反応槽処理条件と結果を示す。
【表4】
Figure 0003877262
【0019】
図2に系内の余剰汚泥排出を行わない条件での系内汚泥量の経過を示す。約2か月間において、実施例1の系内汚泥量はほぼ一定に維持でき、余剰汚泥の排出がなくても、系内汚泥量の増加はほとんどなく、アルカリ反応槽を2段とした実施例1のアルカリ注入による汚泥減容効果が顕著であった。
一方、比較例1では、系内汚泥量が処理経過とともに徐々に増加し、余剰汚泥の引き抜きを行わない場合、2か月経過後の系内汚泥量が初期の約1.4倍となり、実施例1より汚泥減容効果が低いと認められる。
【0020】
比較例2
表5に実施例1と同様な処理フローでアルカリ処理槽の設定pHが実施例1と異なり、第1槽でpH10.0、第2槽でpH7.5とした場合の処理結果を示す。
【表5】
Figure 0003877262
【0021】
表5に示すように比較例2において、アルカリ槽に供給する汚泥量を系内全汚泥量の19.2%とした場合で、NaOH添加量が実施例1と同様の80kg/dとし、第1アルカリ反応槽への汚泥供給量が1500kg/d、滞留時間2時間とした。この結果、第1アルカリ反応槽入口のMLSSが11000mg/Lであるのに対し、出口のMLSSが10500mg/Lとなり、わずか4.5%の低下となり、実施例1より約12ポイント低くなった。また、出口のS−CODが180mg/L、S−BODが80mg/Lに止まり、実施例1と比べるとS−CODが270mg/L、S−BODが350mg/L低下し、汚泥の可溶化が不十分であると認められた。第2アルカリ反応槽においても、入口と出口のMLSSはほとんど変化が見られず、約10500mg/Lとなった。
【0022】
また、S−COD及びS−BODもそれぞれ120mg/Lと52mg/Lとなり、むしろ減少した。これは第2アルカリ反応槽に返送汚泥を1000kg/dを供給し、希釈効果で濃度が減少し、可溶化効果がまったく認められなかったと考える。
比較例2における系内汚泥量の経過を同時に図2に示す。対照的に比較例2の系内汚泥量も処理経過と共に徐々に増加し、余剰汚泥の引き抜きを行わない場合、2か月経過後の系内汚泥量が初期の約1.4倍となり、実施例1より汚泥減容効果が低いと認められる。
【0023】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、生物反応槽及び沈殿池より構成する活性汚泥処理装置において、沈殿池又は生物反応槽より活性汚泥の一部を、pHが10.5〜11.5となるようにアルカリ剤を添加する第1アルカリ反応槽に供給し、第1アルカリ反応槽内において、OH-濃度の高い状態で汚泥へ中の有機物を比較的短時間内で効果的に加水分解し、低分子化することによって、汚泥の液化効果が促進される。さらに、第1アルカリ反応槽を出た処理液を第2アルカリ反応槽に供給し、第1アルカリ反応槽で残留するOH-が新たに供給される活性汚泥との接触により、pHを8.0〜10.5となるようにして汚泥中の有機物を加水分解し、汚泥の液化量がさらに増加する。同様にして、第2以降のアルカリ反応槽混合液を後段のアル力リ反応槽に供給し、残留OH-が新たに導入される活性汚泥との接触混合により、pHを8.0〜10.5となるようにして汚泥中の有機物を加水分解し、汚泥の液化量がさらに増加する。この結果、汚泥の液化に寄与するアルカリの消費率が高く、処理汚泥のpHを従来より低く抑えることができる。
【0024】
上記のようにして得られたアルカリ処理汚泥を、例えば生物反応槽前段の原水調整槽に供給することによって、調整槽の嫌気状態を促進し、流入原水及びアルカリ処理汚泥液化有機物の酸醗酵が促進されるのみでなく、調整槽のpH変動が少なく、酸醗酵に伴なう必要アルカリ度の不足をアルカリ処理汚泥のアルカリ度より補給することができる。さらに、アルカリ処理汚泥の液化有機物は、生物反応槽において分解効率が向上し、処理水への残留がほとんどなく、処理水質を良好に維持することができる。また、アルカリ処理汚泥を同様に生物反応槽に供給しても、該アルカリ処理汚泥中の残留OH-が少なく、液化有機物の生分解性が高いことから、生物反応槽はpH上昇がほとんどなく、生物反応槽において、液化有機物が高効率で分解除去される。
なお、生物アルカリ処理汚泥量を生物反応槽全汚泥量の5〜20%とすれば、液化有機物の増加に伴う生物反応槽への有機物負荷の増加が少なく、生物反応槽での有機物分解能力が十分維持されており、原水とアルカリ処理汚泥の液化有機物を効率よく生物学的に分解除去でき、一部をCO2及びH2Oに分解することで、系内汚泥発生量を抑制することができ、処理水質も良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の処理方法の一例を示すフロー工程図。
【図2】経過日数による系内汚泥量の変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1:流入原水、2:原水調整槽、3:調整槽攪拌ポンプ、4:調整槽出口原水、5:返送汚泥、7:生物反応槽、8:散気ライン、9:第2アルカリ反応槽処理汚泥、10:生物反応槽出口、11:沈殿池、12:第1アルカリ反応槽流入汚泥、13:第1アルカリ反応槽、14:第1アルカリ反応槽NaOH注入ポンプ、15:第1アルカリ反応槽pH計、16:第1アルカリ反応槽処理汚泥、17:第2アルカリ反応槽、18:第2アルカリ反応槽汚泥注入ポンプ、19:第2アルカリ反応槽pH計、20:処理水

Claims (3)

  1. 生物反応槽及び沈殿池を有する活性汚泥処理装置で有機性廃水を処理する方法において、前記生物反応槽の活性汚泥の一部を沈殿池又は生物反応槽から引き抜き、直列に配置した2つ以上のアルカリ反応槽に供給し、第1アルカリ反応槽は、pHが10.5〜11.5となるようにアルカリ剤の添加量を制御し、第2アルカリ反応槽以降はpHが8.0〜10.5となるように汚泥の供給量を制御すると共に、最終アルカリ反応槽の処理汚泥を生物反応槽の前段調整槽又は生物反応槽に返送することを特徴とする有機性廃水の処理方法。
  2. 前記アルカリ反応槽に供給する活性汚泥量は、生物反応槽汚泥量の5〜20%であることを特徴とする請求項1記載の有機性廃水の処理方法。
  3. 原水調整槽と、生物反応槽と、沈殿池と、該生物反応槽及び/又は沈殿池からの活性汚泥を処理する直列に配置した2つ以上のアルカリ反応槽とを有する有機性廃水を活性汚泥処理する処理装置において、前記生物反応槽及び/又は沈殿池から抜き出した活性汚泥を前記各アルカリ反応槽に供給する導入経路を設け、前記第1アルカリ反応槽にはアルカリ剤を添加してpHを10.5〜11.5に調整する調整手段を有し、前記第2アルカリ反応槽以降の反応槽にはpHを8.0〜10.5となるように前記汚泥の供給量を制御する制御手段を有すると共に、最終アルカリ反応槽の処理汚泥を前記原水調整槽又は生物反応槽に返送する経路を設けたことを特徴とする有機性廃水の処理装置。
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