JP3876762B2 - Air conditioner for vehicles - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍サイクルの圧縮機の稼働時に蓄冷を行う蓄冷式の車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保護等の観点から省燃費車の開発が急速に進められている。現状のエンジン(内燃機関)搭載車においては、エンジンそのものの効率改善を図ったり、信号待ち等の停車中にはエンジンを自動的に停止させるエコラン車の開発が主流になっている。また、走行駆動源としてエンジンと電動モータの両方を備え、一部の車両走行条件では電動モータの動力を車両走行に利用するハイブリッド車の開発にも注力されるようになっている。
【0003】
ところで、車両用空調装置においては、冷凍サイクルの圧縮機を車両エンジンにより駆動しているので、上記のエコラン車、ハイブリッド車のように信号待ち等の停車時にエンジンを自動的に停止する車両では、エンジンが停止される毎に、圧縮機も停止して冷房用熱交換器(蒸発器)の温度が上昇する。その結果、車室内への吹出空気温度が上昇して乗員の冷房フィーリングを損なうという不具合が発生する。
【0004】
そこで、圧縮機の稼働時に蓄冷される蓄冷器を備え、圧縮機の停止時(冷房用熱交換器の冷却作用停止時)には蓄冷器により車室内への吹出空気を冷却できる蓄冷式の車両用空調装置の必要性が高まっている。
【0005】
そこで、本出願人は、先に、特願2001−106412号の特許出願において、冷房用熱交換器の空気流れ下流側に蓄冷器を配置し、冷房用熱交換器を通過した冷風により蓄冷器を冷却して、圧縮機の稼働時に蓄冷を行う蓄冷式の車両用空調装置を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の蓄冷式の車両用空調装置では、圧縮機の稼働時に蓄冷器の冷却を行う分だけ、圧縮機の駆動動力が増加するので、車両エンジンの燃費を悪化させる原因となる。
【0007】
そこで、本発明は上記点に鑑みて、車両減速時の動力回収により蓄冷を効果的に行うことができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両エンジン(4)により駆動される圧縮機(1)を有する冷凍サイクル(R)と、冷凍サイクル(R)の冷却能力により車室内へ送風される空気を冷却する冷房用熱交換器(9)と、冷房用熱交換器(9)の空気流れ下流側に配置され、冷房用熱交換器(9)を通過した冷風により冷却されて凝固する蓄冷材(44)を有する蓄冷器(40)と、冷房用熱交換器(9)の温度が目標温度となるように、圧縮機(1)の作動を制御する制御手段(S210)と、蓄冷材(44)の凝固が完了した状態に基づいて蓄冷の完了を判定する蓄冷完了判定手段(S240)と、車両が減速状態にあるかどうかを判定する減速判定手段(S260)とを備え、
蓄冷材(44)の蓄冷が完了していないときは、前記目標温度を蓄冷材(44)の凝固温度(T0)より低い初期蓄冷目標温度(TEOB1)に設定し、
一方、蓄冷材(44)の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態でないときは、前記目標温度を初期蓄冷目標温度(TEOB1)より高く、且つ、凝固温度(T0)より低い蓄冷維持目標温度(TEOB2)に設定し、
更に、蓄冷材(44)の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態であるときは、前記目標温度を蓄冷維持目標温度(TEOB2)よりも低い温度に設定することを特徴とする。
【0009】
これにより、蓄冷モードの開始当初は初期蓄冷目標温度(TEOB1)に対応した低温冷風により蓄冷材(44)を急速に冷却して、急速蓄冷を行うことができ、短時間で蓄冷を完了できる。そして、蓄冷完了後は冷房用熱交換器(9)の温度を蓄冷維持目標温度(TEOB2)まで高くして圧縮機動力を低減できる。
【0010】
しかも、蓄冷材(44)の蓄冷が完了していても、車両減速時には、目標温度を蓄冷維持目標温度(TEOB2)よりも低い温度に設定することにより、蓄冷材(44)の温度を引き下げて顕熱分の蓄冷量を増加できる。同時に、冷房用熱交換器(9)の温度および冷房用熱交換器(9)の凝縮水温度も引き下げて、冷房用熱交換器(9)側での顕熱分の蓄冷量を増加できる。
【0011】
さらに、車両減速時には車両の慣性動力を回収して圧縮機(1)が駆動されるので、車両減速時に冷房用熱交換器(9)の温度を意図的に引き下げて、蓄冷量の増加を図ることにより、車両エンジン(4)の燃費節減をしながら同時に蓄冷機能を効果的に発揮できる。
【0012】
請求項2に記載の発明のように、請求項1において、蓄冷材(44)の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態であるときに、目標温度を初期蓄冷目標温度(TEOB1)に設定すれば、車両減速時に冷房用熱交換器(9)の温度を初期蓄冷目標温度(TEOB1)まで引き下げて、蓄冷量を効果的に増加できる。
【0013】
なお、初期蓄冷目標温度(TEOB1)は蓄冷時における冷房用熱交換器(9)のフロスト防止のために、0℃より高い温度、例えば1℃程度が好適である。
【0014】
請求項3に記載の発明のように、請求項1または2において、圧縮機(1)を吐出容量が一定になっている固定容量型圧縮機とし、この固定容量型圧縮機(1)の作動を断続制御することにより冷房用熱交換器(9)の温度を制御するようにしてよい。
【0015】
請求項4に記載の発明のように、請求項1または2において、圧縮機(1)を吐出容量が変化するように構成された可変容量型圧縮機とし、この可変容量型圧縮機(1)の吐出容量を変化させることにより冷房用熱交換器(9)の温度を制御するようにしてもよい。
【0016】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1つにおいて、停車時に車両エンジン(4)を自動的に停止する制御を行う車両に搭載される車両用空調装置であることを特徴とする。
【0017】
これにより、停車時に圧縮機(1)が停止しても蓄冷材(44)の蓄冷量の放冷によって車室内の冷房機能を発揮できる。
【0018】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態の全体構成図であり、車両用空調装置の冷凍サイクルRには冷媒を吸入、圧縮、吐出する圧縮機1を有し、この圧縮機1には動力断続用の電磁クラッチ2が備えられている。なお、圧縮機1は吐出容量が一定になっている固定容量型圧縮機である。圧縮機1には電磁クラッチ2およびベルト3を介して車両エンジン4の動力が伝達されるので、電磁クラッチ2への通電を空調用制御装置5により断続することにより圧縮機1の運転が断続される。
【0020】
圧縮機1から吐出された高温、高圧の過熱ガス冷媒は凝縮器6に流入し、図示しない冷却ファンより送風される外気と熱交換して冷却され凝縮する。この凝縮器6で凝縮した冷媒は次に受液器7に流入し、受液器7の内部で冷媒の気液が分離され、冷凍サイクルR内の余剰冷媒(液冷媒)が受液器7内に蓄えられる。
【0021】
この受液器7からの液冷媒は膨張弁(減圧手段)8により低圧に減圧され、低圧の気液2相状態となる。膨張弁8は冷房用熱交換器をなす蒸発器9の出口冷媒の温度を感知する感温部8aを有する温度式膨張弁である。この膨張弁8からの低圧冷媒は蒸発器9に流入する。この蒸発器9は車両用空調装置の空調ケース10内に設置され、蒸発器9に流入した低圧冷媒は空調ケース10内の空気から吸熱して蒸発する。蒸発器9の出口は圧縮機1の吸入側に結合され、上記したサイクル構成部品によって閉回路を構成している。
【0022】
空調ケース10において、蒸発器9の上流側には送風機11が配置され、送風機11には遠心式送風ファン12と駆動用モータ13が備えられている。送風ファン12の吸入側には内外気切替箱14が配置され、この内外気切替箱14内の内外気切替ドア14aにより外気導入口14bと内気導入口14cを開閉する。これにより、内外気切替箱14内に外気(車室外空気)または内気(車室内空気)が切替導入される。内外気切替ドア14aはサーボモータからなる電気駆動装置14eにより駆動される。。
【0023】
空調装置通風系のうち、送風機11下流側に配置される空調ユニット15部は、通常、車室内前部の計器盤内側において車両幅方向の中央位置に配置され、送風機11部は空調ユニット15部に対して助手席側にオフセット配置される。
【0024】
空調ケース10内で、蒸発器9の下流側には後述の蓄冷器40、エアミックスドア19が順次配置されている。このエアミックスドア19の下流側には車両エンジン4の温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器をなす温水式ヒータコア20が設置されている。
【0025】
そして、この温水式ヒータコア20の側方(上方部)には、温水式ヒータコア20をバイパスして空気(冷風)を流すバイパス通路21が形成されている。エアミックスドア19は回動可能な板状ドアであり、サーボモータからなる電気駆動装置22により駆動される。
【0026】
エアミックスドア19は、温水式ヒータコア20を通過する温風とバイパス通路21を通過する冷風との風量割合を調整するものであって、この冷温風の風量割合の調整により車室内への吹出空気温度を調整する。従って、本例においてはエアミックスドア19により車室内への吹出空気の温度調整手段が構成される。
【0027】
温水式ヒータコア20の下流側には下側から上方へ延びる温風通路23が形成され、この温風通路23からの温風とバイパス通路21からの冷風が空気混合部24で混合して、所望温度の空気を作り出すことができる。
【0028】
さらに、空調ケース10内で、空気混合部24の下流側に吹出モード切替部が構成されている。すなわち、空調ケース10の上面部にはデフロスタ開口部25が形成され、このデフロスタ開口部25は図示しないデフロスタダクトを介して車両フロントガラス内面に空気を吹き出すものである。デフロスタ開口部25は、回動自在な板状のデフロスタドア26により開閉される。
【0029】
また、空調ケース10の上面部で、デフロスタ開口部25より車両後方側の部位にフェイス開口部27が形成され、このフェイス開口部27は図示しないフェイスダクトを介して車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出すものである。フェイス開口部27は回動自在な板状のフェイスドア28により開閉される。
【0030】
また、空調ケース10において、フェイス開口部27の下側部位にフット開口部29が形成され、このフット開口部29は車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出すものである。フット開口部29は回動自在な板状のフットドア30により開閉される。
【0031】
上記した吹出モードドア26、28、30は共通のリンク機構(図示せず)に連結され、このリンク機構を介してサーボモータからなる電気駆動装置31により駆動される。
【0032】
蒸発器9の温度センサ32は空調ケース10内で蒸発器9の空気吹出直後の部位に配置され、蒸発器吹出温度Teを検出する。また、蓄冷器40の温度センサ33は、蓄冷器40の空気吹出直後の部位に配置され、蓄冷器吹出温度Tcを検出する。
【0033】
ここで、蒸発器9の温度センサ32の検出信号(蒸発器吹出温度Te)は通常の空調装置と同様に、圧縮機1のクラッチ断続を制御して蒸発器吹出温度を目標蒸発器温度TEOに維持するために使用される。なお、圧縮機1として可変容量圧縮機を用いる場合は蒸発器吹出温度Teにより圧縮機1の容量を調整して、蒸発器吹出温度を目標蒸発器温度TEOに維持する。
【0034】
蓄冷器40の温度センサ33の検出信号(蓄冷器吹出温度Tc)は、蓄冷完了の判定のために用いるとともにエアミックスドア19の開度制御のためにも用いるもので、蓄冷器吹出温度Tcの値によってエアミックスドア19の開度補正を行う。
【0035】
空調用制御装置5には、上記の両温度センサ32、33の他に、空調制御のために、内気温Tr、外気温Tam、日射量Ts、温水温度Tw等を検出する周知のセンサ群35から検出信号が入力される。また、車室内計器盤近傍に設置される空調制御パネル36には乗員により手動操作される操作スイッチ群37が備えられ、この操作スイッチ群37の操作信号も空調用制御装置5に入力される。
【0036】
この操作スイッチ群37としては、温度設定信号Tsetを発生する温度設定スイッチ37a、風量切替信号を発生する風量スイッチ37b、吹出モード信号を発生する吹出モードスイッチ37c、内外気切替信号を発生する内外気切替スイッチ37d、圧縮機1のオンオフ信号を発生するエアコンスイッチ37eおよびフルエアコンスイッチ37f等が設けられている。
【0037】
ここで、フルエアコンスイッチ37fの投入時は圧縮機1のオン信号を出すとと同時に常に車両エンジン4の稼働要求信号を出して、停車時にも車両エンジン4の運転状態を継続させる。これに反し、エアコンスイッチ37eの投入時は圧縮機1のオン信号を出すのみで、車両エンジン4の稼働要求信号は出さない。
【0038】
さらに、空調用制御装置5はエンジン用制御装置38に接続されており、エンジン用制御装置38から空調用制御装置5には車両エンジン4の回転数信号、車速信号、アクセルペダル踏み込み量信号等が入力される。
【0039】
エンジン用制御装置38は周知のごとく車両エンジン4の運転状況等を検出するセンサ群(図示せず)からの信号に基づいて車両エンジン4への燃料噴射量、点火時期等を総合的に制御するものである。さらに、本発明の対象とするエコラン車、ハイブリッド車においては、フルエアコンスイッチ37fの非投入時に車両エンジン4の回転数信号、車速信号、ブレーキ信号等に基づいて停車状態を判定すると、エンジン用制御装置38は、点火装置の電源遮断、燃料噴射の停止等により車両エンジン4を自動的に停止させる。
【0040】
また、エンジン停止後、運転者がアクセルペダルを踏み込む等の発進操作を行うと、エンジン用制御装置38は車両の発進操作状態をアクセル信号等に基づいて判定して、車両エンジン4を自動的に始動させる。なお、空調用制御装置5は、車両エンジン4停止後の蓄冷器吹出温度Tcの上昇等に基づいてエンジン再稼働要求の信号を出力する。
【0041】
空調用制御装置5およびエンジン用制御装置24はCPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路にて構成されるものである。空調用制御装置5は、車両エンジン4の停止許可、停止禁止の信号やエンジン停止後の再稼働要求の信号を出力するエンジン制御信号出力部、電磁クラッチ2による圧縮機断続制御部、内外気切替ドア14aによる内外気吸込制御部、送風機11の風量制御部、エアミックスドア19による温度制御部、吹出口25、27、29の切替による吹出モード制御部等を有している。
【0042】
次に、蓄冷器40の具体的な構成について説明すると、蓄冷器40は図1に示すように蒸発器9と同一の前面面積を有する形状として、蒸発器9通過後の冷風の全量(空調ケース10内風量の全量)が通過する熱交換器構成となっている。これにより、蓄冷器40は空調ケース10内の空気流れ方向Aに対して厚さ寸法の小さい薄型構造とすることができる。
【0043】
図2は蓄冷器40の具体的な熱交換器構成を例示するもので、2枚の伝熱プレート41、42にそれぞれ空気(冷風)流れ方向Aに沿って交互に凸面部41a、42aを形成し、この凸面部41a、42aを互いに相手側の伝熱プレート41、42の平面部に当接してろう付け等により接合する。これにより、凸面部41a、42aの内側に密閉空間43を有するチューブ45を形成し、密閉空間43内に蓄冷材44を収納するようになっている。
【0044】
なお、図2において、紙面垂直方向は空調ケース10内への蓄冷器40の配置状態における上下方向であり、従って、伝熱プレート41、42の凸面部41a、42aおよびその内側の密閉空間43も空調ケース10内の上下方向に延びる形状である。そのため、伝熱プレート41、42の表面に発生する凝縮水は凸面部41a、42aに沿って重力にて下方へ落下することができる。
【0045】
また、図2には、チューブ45を2組しか図示していないが、実際には、蓄冷器40が蒸発器9と同一の前面面積を持っているので、チューブ45が図2の矢印B方向(空気流れ方向Aと直交方向)に多数組積層される。
【0046】
この多数組のチューブ45の上下両端部にチューブ相互間の当接部を設けて、チューブ45相互間に所定間隔の空気通路46を保持するようになっている。そして、各チューブ45の伝熱プレート41、42相互間、およびチューブ45相互間の当接部等を一体に接合(ろう付け)することにより、蓄冷器40全体を1つの熱交換器構造として一体化することができる。
【0047】
なお、チューブ45の上下両端部に、多数の密閉空間43を連通させるタンク部(図示せず)を一体成形すれば、このタンク部により上記当接部を構成することができる。
【0048】
伝熱プレート41、42は伝熱性、軽量化等を考慮してアルミニュウムの薄板材で成形することが好ましい。なお、アルミニュウムのろう付け温度は600℃付近の高温であるので、蓄冷器40のろう付け工程終了後に、密閉空間43内に蓄冷材44を封入する。この蓄冷材封入のために、密閉空間43の一部(例えば、上記タンク部等)に、1箇所または複数箇所の充填口を設け、この充填口から密閉空間43内に蓄冷材44を充填し、この充填作業の終了後に充填口を適宜のシール材(例えば、Oリング等)を介在して蓋部材により密封する。
【0049】
なお、蓄冷材44としては相変化により潜熱を蓄えることができる物質を選定する。その際、単位体積当たりの凝固潜熱が大きい材料ほど、蓄冷密度が大きくなり好ましいが、蓄冷したい温度、蓄冷したい熱量、蓄冷器40の材質、蓄冷材コスト等を総合的に考慮して、蓄冷材44の具体的材質を選定する。
【0050】
本例においては、蓄冷器40の主目的が車両用空調装置における夏場の冷房用であって、蓄冷器40の吹出温度Tcを15℃程度以下の温度に抑えたいこと、蒸発器9のフロスト防止のために0℃より高い温度で凝固すること、蓄冷器構成材質(アルミニュウム)に対する腐食防止作用が得られる等の理由から、蓄冷材44の具体的材質として、凝固点T0=8℃付近のパラフィンを選定している。
【0051】
水の蓄冷密度を1.0とすると、パラフィンの蓄冷密度は0.5程度となるが、科学的安定性や毒性、材料コスト等の面で溶融塩や他の無機物よりパラフィンの方が優れている。
【0052】
また、空気通路46は、凸面部41a、42aが交互に突出することにより蛇行状の通路を形成する。すなわち、空気通路46では冷風が蛇行しながら各チューブ45の伝熱プレート41、42の表面に直接接触する。この蛇行状の形態により空気流れの直進を阻止して空気流れを乱すことにより空気側熱伝達率を飛躍的に向上できるので、空気側のフィン部材を持たないフィンレス構成であっても必要伝熱性能を確保できる。
【0053】
次に、上記構成において第1実施形態の作動を説明する。車両用空調装置においては、車両エンジン4により圧縮機1を駆動することにより冷凍サイクルRが運転され、膨張弁8にて減圧された低温低圧の気液2相冷媒が蒸発器9に流入し、ここで、送風機11の送風空気から吸熱して低圧冷媒が蒸発することにより送風空気が冷却、除湿され、冷風となる。
【0054】
蒸発器9の温度は圧縮機1作動の断続制御により目標蒸発器温度TEOに維持される。ここで、TEOは後述のように空調モードの選択に応じて決定されるものであって、TEOを0℃より高い温度とすることにより蒸発器9のフロストを防止することができる。
【0055】
そして、蒸発器9通過後の冷風が次には蓄冷器40の多数組のチューブ45相互間に形成される所定間隔の空気通路46を通過する。ここで、空気通路46の蛇行状の形態により冷風流れを乱して空気側の熱伝達率を向上できるので、空気通路46を冷風が通過する間に伝熱プレート41、42を介して蓄冷材(パラフィン)44を効果的に冷却できる。そして、蓄冷材44が冷却されて常温時の液相状態から固相状態に凝固し、凝固潜熱の形態で蓄冷を行うことができる。
【0056】
このため、エコラン車のように、信号待ち等の停車時(エンジン動力不要時)にエンジン4を自動的に停止する車両において、停車時に冷凍サイクルRの圧縮機1が停止状態になっても、車室内への吹出空気温度を蓄冷材(パラフィン)44の蓄冷量(凝固潜熱)を用いて、比較的低温状態に維持することができる。従って、夏期冷房時における停車時に、圧縮機1の停止に伴う車室内への吹出温度の急上昇を抑制して、冷房フィーリングの悪化を防止できる。
【0057】
次に、本実施形態による蓄冷挙動を具体的に説明する。車両用空調装置においては、送風機11からの送風空気をまず最初に蒸発器9にて冷却、除湿し、その後、エアミックスドア9の開度を調整して冷風と温風を混合することにより、車室内への吹出温度を目標吹出温度TAOに制御している。その場合に、例えば、TAO=12℃という比較的高い温度であっても、蓄冷材44の蓄冷を極力短時間で完了するためには、目標蒸発器温度TEOをできる限り低い温度に設定する必要がある。
【0058】
ここで、蓄冷材44の蓄冷は図1のように蒸発器9通過後の冷風により行うから、蓄冷材44の冷却能力Qは次の数式1により表すことができる。
【0059】
【数1】
Q=α・F・(Tc’−Te)
但し、α:熱伝達率、F:蓄冷器40の表面面積、Tc’:蓄冷器40の
表面温度、Te:蒸発器吹出温度
数式1において、α、Fは蓄冷器40の仕様により決まる一定値であり、またTc’も蓄冷材44の凝固開始後は蓄冷材44の材質により決まる一定温度(凝固温度T0)となる。よって、蓄冷材44を極力短時間で蓄冷完了するためには蒸発器吹出温度Teをできる限り低くするのであるが、Te<0℃にすると、蒸発器9のフロスト(凝縮水の凍結)が発生して、蒸発器9の冷却能力を低下させるという問題を生じる。
【0060】
そこで、本発明者らは、まず、蓄冷時目標蒸発器温度TEOB(すなわち、蒸発器吹出温度Te)を1℃に設定して、蒸発器9のフロストを防止できる範囲内で最大蓄冷状態(最大冷却能力Q)を設定する比較例について蓄冷挙動を検討してみた。
【0061】
上記の最大蓄冷状態を設定すると、1℃の低温冷風により蓄冷材44を急速冷却できるので、蓄冷材44の温度(蓄冷器吹出温度Tc)を冷却開始前の温度から急速に低下できる。本例では、凝固点T0=8℃のパラフィンを蓄冷材44として用いているから、蓄冷材44の温度が8℃に低下すると、蓄冷材44の凝固が開始され、蓄冷材44の凝固潜熱が1℃の低温冷風により吸熱される。そして、この凝固が継続している間は蓄冷材44の温度が凝固点T0の8℃に維持されるので、蓄冷器40の吹出温度Tcも略8℃一定に維持される。
【0062】
そして、蓄冷材44の凝固、すなわち、蓄冷が完了した後も、蓄冷時目標蒸発器温度TEOB=1℃を継続すると、蓄冷材44は1℃の低温冷風により引き続き冷却されるので、蓄冷材44も略1℃の温度まで冷却される。
【0063】
ところで、上記比較例では、空調に必要な目標蒸発器温度TEOAが12℃である場合に、急速蓄冷のために、蓄冷時目標蒸発器温度TEOB=1℃という最大蓄冷状態を設定し、この状態を蓄冷完了後も継続している。しかし、このことは蓄冷完了後も冷凍サイクルの低圧圧力を蒸発器9の低温(1℃)に対応する低い値に下げた状態を継続することになり、圧縮機動力の無駄な消費につながる。
【0064】
そこで、上記検討結果に基づいて、本実施形態では、蓄冷材44の蓄冷完了を判定し、蓄冷完了後は目標蒸発器温度を、急速蓄冷のための初期蓄冷目標蒸発器温度TEOB1より高い温度の蓄冷維持目標蒸発器温度TEOB2に切り替える。ここで、TEOB2は蓄冷材44の蓄冷(凝固)状態を維持するために、蓄冷材44の凝固点T0(8℃)より若干低い温度(例えば、6℃)に設定する。
【0065】
次に、本実施形態による具体的な蓄冷制御を説明する。まず、図3は制御装置5のマイクロコンピュータにより実行される空調制御全体の概要を示すフローチャートであり、図3の制御ルーチンは、車両エンジン4のイグニッションスイッチがオンされて制御装置5に電源が供給された状態において、空調制御パネル36の操作スイッチ群37の風量スイッチ37b(あるいはオートスイッチ)が投入されるとスタートする。
【0066】
先ず、ステップS100ではフラグ、タイマー等の初期化がなされ、次のステップS110で、センサ32、33、センサ群35からの検出信号、操作スイッチ群37の操作信号、エンジン用制御装置38からの車両運転信号(アクセルペダル踏み込み量)等を読み込む。
【0067】
続いて、ステップS120にて、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出温度TAOを算出する。この目標吹出温度TAOは、車両の空調熱負荷条件が変動しても車室内を温度設定スイッチ37aの設定温度Tsetに維持するために必要な吹出温度であり、下記数式2に基づいて算出される。
【0068】
【数2】
TAO=Kset ×Tset −Kr ×Tr −Kam×Tam−Ks ×Ts +C
但し、Tr:センサ群35の内気センサにより検出される内気温
Tam:センサ群35の外気センサにより検出される外気温
Ts:センサ群35の日射センサにより検出される日射量
Kset、Kr、Kam、Ks:制御ゲイン
C:補正用の定数
次に、ステップS130にて空調モードが通常モードであるか、蓄冷モードであるか、放冷モードであるかを選択する。ここで、通常モードと蓄冷モードはエンジン稼働中(車両走行中)に設定するモードであって、この通常モードと蓄冷モードの選択は具体的には上記目標吹出温度TAOと空調制御パネル36のエアコンスイッチ37eおよびフルエアコンスイッチ37fの操作状態とに基づいて行うことができる。
【0069】
すなわち、フルエアコンスイッチ37fの投入時には前述のごとく車両エンジン4の稼働要求信号が出されて、停車時にも車両エンジン4の稼働状態が継続されるので、蓄冷モードが不要であり、従って、TAOの如何にかかわらず、通常モードを選択する。
【0070】
また、エアコンスイッチ37eの投入時においてTAOが暖房域に相当する所定温度(例えば、35℃)以上であるときは、蓄冷モードが不要であるので、やはり通常モードを選択する。
【0071】
これに反し、エアコンスイッチ37eの投入時においてTAOが暖房域に相当する所定温度(例えば、35℃)より低いときは、冷房必要域であり、蓄冷モードが必要となるので、蓄冷モードを選択する。
【0072】
ここで、別の選択方式として、例えば、空調制御パネル36の操作スイッチ群37として蓄冷スイッチを追加して、この蓄冷スイッチの投入時だけ蓄冷モードを選択し、蓄冷スイッチの非投入時は常に通常モードを選択するようにしてもよい。
【0073】
また、停車時にエンジン4(圧縮機1)が停止し、かつ、エアコンスイッチ37eが投入されているときは放冷モードを選択する。
【0074】
そして、通常モードが選択されたときは、ステップS140にて通常モード時の目標蒸発器温度TEOAを決定する。この通常モード時の目標蒸発器温度TEOAは、空調環境条件により決定される空調に必要な目標値であって、本例では図4に示す第1目標蒸発器温度TEOA1と図5に示す第2目標蒸発器温度TEOA2に基づいて決定する。第1目標蒸発器温度TEOA1はTAOの上昇につれて高くなるように決定する。従って、TEOA1=f(TAO)として表すことができる。なお、第1目標蒸発器温度TEOA1は、本例では12°Cが上限になっている。
【0075】
また、第2目標蒸発器温度TEOA2は、外気温Tamに対応して決定されるものであって、f(Tam)として表すことができる。このTEOA2は外気温Tamの中間温度域(例えば、18°C〜25°C)では冷房、除湿の必要性が低下するので、第2目標蒸発器温度TEOA2を高く(例えば12°C)して、圧縮機1の稼働率を低減することにより、車両エンジン4の省動力を図る。
【0076】
一方、外気温Tamが25°Cを越える夏期の高温時には冷房能力確保のため、TEOA2を外気温度Tamの上昇に反比例して低下させる。また、外気温Tamが10°Cより低くなる低温域では、窓ガラス曇り防止のための除湿能力確保のために、TEOA2を外気温Tamの低下とともに低下させる。
【0077】
そして、エンジン稼働中における通常モード時(蓄冷モードでないとき)では、上記第1、第2目標蒸発器温度TEOA1、TEOA2のうち、低い温度の方を最終的に、通常モード時の目標蒸発器温度TEOA として決定する。
【0078】
次に、ステップS170にて送風機11により送風される空気の目標送風量BLWを上記TAOに基づいて算出する。この目標送風量BLWの算出方法は周知であり、上記TAOの高温側(最大暖房側)および低温側(最大冷房側)で目標風量を大きくし、上記TAOの中間温度域で目標風量BLWを小さくする。
【0079】
次に、ステップS180にて内外気モードを決定する。この内外気モードは例えば、上記TAOが低温側から高温側へ上昇するにつれて、全内気モード→内外気混入モード→全外気モードと切替設定する。但し、蓄冷モード時において、蓄冷完了までの間は上記条件とは関係なく、常に強制的に内気モードとすれば、冷房負荷の低減により急速蓄冷の効果を向上できる。
【0080】
次に、ステップS190にて上記TAOに応じて吹出モードを決定する。この吹出モードは周知のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと切替設定される。
【0081】
次に、ステップS200にて、エアミックスドア19の目標開度SWを上記TAO、蓄冷器吹出温度Tc、及び温水温度Twに基づいて算出する。ここで、エアミックスドア19の目標開度SW は、エアミックスドア19の最大冷房位置(図1の実線位置)を0%とし、エアミックスドア19の最大暖房位置(図1の一点鎖線位置)を100%とする百分率で表される。
【0082】
次に、ステップS210に進み、目標蒸発器温度TEOA と温度センサ32により検出される蒸発器吹出温度Teとを比較して電磁クラッチ2への印加電圧Vcを決定し、圧縮機作動の断続(ON−OFF)を決定する。すなわち、蒸発器吹出温度Teが目標蒸発器温度TEOAより低下すると、クラッチ印加電圧Vc=0VとしてクラッチOFF(圧縮機OFF)とする。そして、蒸発器吹出温度TeがTEOA+αより高くなると、クラッチ印加電圧Vc=12VとしてクラッチON(圧縮機ON)とする。ここで、αは圧縮機断続制御のヒステリシス幅であり、通常1℃程度である。
【0083】
次に、ステップS220に進み、空調側条件に基いてエンジン制御信号(前述の車両エンジン4の停止許可、停止禁止、および車両エンジン4停止後の再稼働要求の信号)を決定する。
【0084】
次に、ステップS230に進み、上記各ステップで決定された各制御信号を各制御対象部に出力する。すなわち、ステップS170の目標風量BLW、ステップS180の内外気モード、ステップS190の吹出モード、ステップS200の目標開度SWが得られるように、送風機11の回転数、内外気ドア14a、吹出モードドア26、28、30、エアミックスドア19の操作位置を制御する。
【0085】
更に、ステップS210で決定されたクラッチ印加電圧Vcに基づいて圧縮機1の作動が断続制御され、これにより、蒸発器吹出温度を通常時の目標蒸発器温度TEOAに制御する。また、ステップS220で決定されたエンジン制御信号をエンジン制御用制御装置38に出力する。
【0086】
一方、ステップS130で蓄冷モードが選択されたときは、蓄冷用目標蒸発器温度TEOBを次のように決定する。ステップS240でまず蓄冷材44の蓄冷、すなわち、凝固が完了したか判定する。この判定は具体的には蓄冷器吹出温度Tcが蓄冷材凝固温度T0(8℃)より低い温度に低下したかを判定する。但し、本例では、蓄冷維持目標蒸発器温度TEOB2を前述のように6℃に設定しているので、Tc<6℃となったときを蓄冷完了とする。
【0087】
従って、Tcが6℃以上であるときは蓄冷が完了していないと判定し、ステップS250に進み、初期蓄冷TEOB1=1℃を設定する。これに対し、Tc<6℃になると蓄冷が完了したと判定し、ステップS260に進み、車両が減速状態にあるか判定する。この車両減速状態は本例ではアクセルペダル踏み込み量に基づいて行うようになっており、アクセルペダル踏み込み量が0になると車両が減速状態にあると判定する。
【0088】
車両が減速状態でないとき、すなわち、加速状態および定速走行状態であるときは、ステップS270に進み、蓄冷維持TEOB2=6℃を設定する。一方、車両が減速状態にあるときはステップS250に進み、初期蓄冷TEOB1=1℃を設定する。すなわち、車両減速時は、蓄冷が完了していても初期蓄冷TEOB1=1℃を設定する。
【0089】
以上により、蓄冷開始当初には初期蓄冷TEOB1=1℃を設定することにより、蒸発器吹出温度Te=1℃で圧縮機1がOFFし、蓄冷器吹出温度Te=2℃で圧縮機1がONするという、圧縮機1の断続制御が行われる。これにより、蒸発器吹出温度Teが略1℃という低温に制御され、この略1℃の低温冷風により蓄冷材44の急速蓄冷を実現できる。具体的には、蓄冷材44:凝固点T0=8℃のパラフィンを300cc用い、略1℃の低温冷風により蓄冷材44を冷却した場合に、約1分間で蓄冷材44の蓄冷(凝固)を完了できる。
【0090】
これに反し、蓄冷完了後は、初期蓄冷TEOB1=1℃から蓄冷維持TEOB2=6℃にTEOを引き上げるから、蓄冷材44の蓄冷状態を維持しつつ、しかも、圧縮機1の稼働率(ON−OFF合計時間に対するON時間の比率)を初期蓄冷TEOB1=1℃のときに比較して格段と引き下げて、圧縮機1の駆動動力を低減できる。
【0091】
更に、車両減速時には、蓄冷が完了していても初期蓄冷TEOB1=1℃を設定するから、初期蓄冷時と同様に1℃の低温冷風により蓄冷材44を更に冷却して、顕熱分の蓄冷量を増加できる。また、初期蓄冷TEOB1=1℃を設定することは、同時に、蒸発器9および蒸発器9の凝縮水の温度も引き下げて蒸発器9および蒸発器凝縮水への顕熱分の蓄冷量を増加できる。
【0092】
しかも、車両減速時には車両自身の慣性動力にて車両が走行するため、車両エンジン4の燃料カット制御が行われる。従って、圧縮機1は実質上、車両の慣性動力を回収して駆動される状態になる。
【0093】
この結果、車両減速時に、蓄冷材44、蒸発器9および蒸発器凝縮水への顕熱分の蓄冷量を意図的に増加しておくことにより、蓄冷器搭載に伴う圧縮機動力の増加を効果的に低減できる。
【0094】
次に、図3のステップS130で放冷モードが選択されたときは、ステップS280に進み、放冷モードにおける限界蓄冷器温度TCOを決定する。この限界TCOは、放冷モードにおける蓄冷器温度、具体的には蓄冷器吹出温度Tcの上昇により湿度変化、温度変化、臭い発生、窓曇り発生を乗員に感じさせない知覚限界点の温度(上限値)であり、所定温度、例えば12℃に固定したり、あるいは、この限界TCOを放冷モードにおける環境変化に応じて補正してもよい。
【0095】
そして、放冷モードでは、ステップS220において、温度センサ33により検出される蓄冷器吹出温度Tcと上記限界TCOとを比較し、Tc<限界TCOである間は、車両エンジン4の停止許可の信号を継続する。これにより、エンジン4の停止状態、すなわち、放冷モードが継続される。
【0096】
放冷モードの継続によりTcが上昇して、Tc≧限界TCOの関係になると、ステップS220においてエンジン稼働要求の信号を出力し、車両エンジン4を再起動させ、圧縮機1の作動による蒸発器9の冷房作用を再開させる。従って、放冷モードが終了する。
【0097】
なお、図3において、ステップS210によって圧縮機1の作動制御手段が構成され、ステップS240によって蓄冷完了判定手段が構成され、ステップS260によって減速判定手段が構成される。
【0098】
(他の実施形態)
▲1▼上述の一実施形態では、アクセルペダルの踏み込み量が0になることに基づいて車両の減速状態を判定しているが、車両の減速状態を、車速の低下、ブレーキペダルの踏み込み等の情報に基づいて判定してもよい。
【0099】
▲2▼上述の一実施形態では、圧縮機1として吐出容量が一定になっている固定容量型圧縮機を用い、その固定容量型圧縮機の作動を断続して蒸発器9の温度を制御する場合について説明したが、圧縮機1として吐出容量を変化し得るように構成された可変容量型のものを用い、圧縮機1の容量制御により蒸発器9の温度を制御するようにしてもよいことはもちろんである。
【0100】
▲3▼上述の一実施形態では、蓄冷材44の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態であるときは、蒸発器9の目標温度を初期蓄冷目標温度TEOB1に設定しているが、蓄冷材44の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態であるときに、蒸発器9の目標温度を必ずしも初期蓄冷目標温度TEOB1に設定しなくてもよい。要は、蒸発器9の目標温度を蓄冷維持目標温度(TEOB2)よりも低い温度に設定すればよい。従って、蓄冷材44の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態であるときに、蒸発器9の目標温度を初期蓄冷目標温度TEOB1より更に低い温度に設定してもよいし、逆に、蒸発器9の目標温度を初期蓄冷目標温度TEOB1より高く、蓄冷維持目標温度(TEOB2)よりも低い温度に設定してもよい。
【0101】
▲4▼上述の一実施形態では、冷凍サイクルの蒸発器9により車室内吹出空気を冷却する冷房用熱交換器を構成しているが、冷凍サイクルの蒸発器9により水等の冷却媒体(ブライン)を冷却し、この冷却媒体が循環するブライン式の冷房用熱交換器を空調ユニット15の空気通路内に設置し、ブライン式の冷房用熱交換器により車室内吹出空気を冷却する車両用空調装置に対しても本発明は同様に適用できる。
【0102】
▲5▼上述の一実施形態では、蓄冷器40の前面面積を蒸発器9と同一にして、蒸発器9通過後の冷風の全量が蓄冷器40を通過するようにしているが、蓄冷器40の前面面積を蒸発器9より小さくして、蓄冷器40のバイパス通路を形成して、蒸発器9通過後の冷風の一部が蓄冷器40をバイパスするようにしてもよい。
【0103】
また、上述の一実施形態では、蒸発器9の前面面積を空調ケース10内の通路断面積と同一にして、送風機11の送風空気の全量が蒸発器9を通過するようにしているが、蒸発器9と蓄冷器40の前面面積を同一にするとともに、空調ケース10内に蒸発器9と蓄冷器40の両方をバイパスするバイパス通路を形成し、このバイパス通路の開度を冷房負荷等の条件に応じてバイパスドアにより調整するようにしてもよい。
【0104】
▲6▼上述の一実施形態では、蒸発器9の温度を検出する温度検出手段として、蒸発器吹出空気温度Teを検出する温度センサ32を用いているが、蒸発器9の冷媒通路壁面温度やフィン表面温度を検出する温度センサを用いてもよい。
【0105】
また、蓄冷器40の温度を検出する温度検出手段として、蓄冷器40の吹出空気温度Tcを検出する温度センサ33を用いているが、蓄冷器40の壁面温度等を検出する温度センサを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体システム図である。
【図2】図1の蓄冷器を例示する断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による空調制御を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態における目標蒸発器温度を例示する特性図である。
【図5】本発明の一実施形態における目標蒸発器温度を例示する特性図である。
【符号の説明】
9…蒸発器(冷房用熱交換器)、32、33…温度センサ、40…蓄冷器、
44…蓄冷材。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a cold storage type vehicle air conditioner that performs cold storage during operation of a compressor of a refrigeration cycle.
[0002]
[Prior art]
In recent years, development of fuel-saving vehicles has been promoted rapidly from the viewpoint of protecting the global environment. In current vehicles equipped with an engine (internal combustion engine), the development of eco-run vehicles that improve the efficiency of the engine itself or automatically stop the engine while stopping at a signal or the like has become mainstream. In addition, efforts have been made to develop hybrid vehicles that have both an engine and an electric motor as driving sources and that use the power of the electric motor for vehicle driving under some vehicle driving conditions.
[0003]
By the way, in the vehicle air conditioner, since the compressor of the refrigeration cycle is driven by the vehicle engine, in a vehicle that automatically stops the engine when the signal is stopped, such as the above-mentioned eco-run vehicle and hybrid vehicle, Each time the engine is stopped, the compressor is also stopped and the temperature of the cooling heat exchanger (evaporator) rises. As a result, a problem arises in that the temperature of the air blown into the passenger compartment rises and impairs the cooling feeling of the occupant.
[0004]
Therefore, a regenerative vehicle equipped with a regenerator that cools when the compressor is in operation and that can cool the air blown into the vehicle compartment by the regenerator when the compressor is stopped (when the cooling heat exchanger is stopped). There is a growing need for air conditioning units.
[0005]
In view of this, the present applicant previously arranged a regenerator on the downstream side of the air flow of the cooling heat exchanger in the patent application of Japanese Patent Application No. 2001-106412, and the regenerator by the cold air passing through the cooling heat exchanger. Has been proposed, and a cold storage type vehicle air conditioner that performs cold storage during operation of the compressor is proposed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the cold storage type vehicle air conditioner described above, the driving power of the compressor is increased by the amount of cooling of the cool storage unit when the compressor is in operation, which causes the fuel efficiency of the vehicle engine to deteriorate.
[0007]
In view of the above, an object of the present invention is to enable cold storage to be effectively performed by recovering power during vehicle deceleration.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the first aspect of the present invention, a refrigeration cycle (R) having a compressor (1) driven by a vehicle engine (4), and a cooling capacity of the refrigeration cycle (R), the vehicle interior. The cooling heat exchanger (9) that cools the air blown to the air and the air flow downstream of the cooling heat exchanger (9) are cooled by the cold air that has passed through the cooling heat exchanger (9). Control means (S210) for controlling the operation of the compressor (1) so that the temperature of the regenerator (40) having the regenerator material (44) that solidifies and the heat exchanger (9) for cooling becomes the target temperature. And cold storage completion determination means (S240) for determining completion of cold storage based on a state where solidification of the cold storage material (44) is completed, and deceleration determination means (S260) for determining whether or not the vehicle is in a deceleration state. Prepared,
When the cold storage of the cold storage material (44) is not completed, the target temperature is set to an initial cold storage target temperature (TEOB1) lower than the solidification temperature (T0) of the cold storage material (44),
On the other hand, when the cold storage of the cold storage material (44) is completed and the vehicle is not in the deceleration state, the target temperature is higher than the initial cold storage target temperature (TEOB1) and lower than the solidification temperature (T0). Set to (TEOB2)
Furthermore, when the cold storage of the cold storage material (44) is completed and the vehicle is in a deceleration state, the target temperature is set to a temperature lower than the cold storage maintenance target temperature (TEOB2).
[0009]
Thereby, at the beginning of the cold storage mode, the cold storage material (44) can be rapidly cooled by the low-temperature cold air corresponding to the initial cold storage target temperature (TEOB1) to perform rapid cold storage, and the cold storage can be completed in a short time. And after completion | finish of cold storage, the temperature of the heat exchanger for cooling (9) can be raised to cold storage maintenance target temperature (TEOB2), and compressor power can be reduced.
[0010]
Moreover, even if the cold storage of the cold storage material (44) is completed, the temperature of the cold storage material (44) can be lowered by setting the target temperature to a temperature lower than the cold storage maintenance target temperature (TEOB2) during vehicle deceleration. The amount of cold storage for sensible heat can be increased. At the same time, the temperature of the cooling heat exchanger (9) and the condensate temperature of the cooling heat exchanger (9) can also be lowered to increase the amount of sensible heat stored on the cooling heat exchanger (9) side.
[0011]
Furthermore, since the inertia power of the vehicle is recovered and the compressor (1) is driven when the vehicle decelerates, the temperature of the cooling heat exchanger (9) is intentionally lowered during vehicle deceleration to increase the amount of cold storage. Thus, the cold storage function can be effectively exhibited at the same time while reducing the fuel consumption of the vehicle engine (4).
[0012]
As in the invention described in claim 2, when the cold storage of the cold storage material (44) is completed and the vehicle is in a deceleration state, the target temperature is set to the initial cold storage target temperature (TEOB1). If this is done, the temperature of the cooling heat exchanger (9) can be lowered to the initial cold storage target temperature (TEOB1) during vehicle deceleration to effectively increase the amount of cold storage.
[0013]
The initial cold storage target temperature (TEOB1) is preferably a temperature higher than 0 ° C., for example, about 1 ° C., in order to prevent the cooling heat exchanger (9) from being frosted during cold storage.
[0014]
As in claim 3, in claim 1 or 2, the compressor (1) is a fixed capacity type compressor having a constant discharge capacity, and the operation of the fixed capacity type compressor (1) is performed. The temperature of the cooling heat exchanger (9) may be controlled by intermittent control.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first or second aspect, the compressor (1) is a variable displacement compressor configured to change the discharge capacity, and the variable displacement compressor (1). The temperature of the cooling heat exchanger (9) may be controlled by changing the discharge capacity.
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the first to fourth aspects, the vehicle air conditioner is mounted on a vehicle that performs control to automatically stop the vehicle engine (4) when the vehicle is stopped. Features.
[0017]
Thereby, even if a compressor (1) stops at the time of a stop, the air_conditioning | cooling function of a vehicle interior can be exhibited by the cool storage amount of a cool storage material (44) standing still.
[0018]
In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each said means shows the correspondence with the specific means as described in embodiment mentioned later.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is an overall configuration diagram of an embodiment of the present invention. A refrigeration cycle R of a vehicle air conditioner has a compressor 1 that sucks, compresses and discharges a refrigerant. The electromagnetic clutch 2 is provided. The compressor 1 is a fixed capacity compressor having a constant discharge capacity. Since the power of the vehicle engine 4 is transmitted to the compressor 1 via the electromagnetic clutch 2 and the belt 3, the operation of the compressor 1 is interrupted by intermittently energizing the electromagnetic clutch 2 by the air conditioning control device 5. The
[0020]
The high-temperature and high-pressure superheated gas refrigerant discharged from the compressor 1 flows into the condenser 6 and is cooled and condensed by exchanging heat with outside air blown from a cooling fan (not shown). The refrigerant condensed in the condenser 6 then flows into the liquid receiver 7 where the gas-liquid refrigerant is separated inside the liquid receiver 7, and surplus refrigerant (liquid refrigerant) in the refrigeration cycle R is received by the liquid receiver 7. Stored in.
[0021]
The liquid refrigerant from the liquid receiver 7 is decompressed to a low pressure by an expansion valve (decompression means) 8 to be in a low-pressure gas-liquid two-phase state. The expansion valve 8 is a temperature type expansion valve having a temperature sensing part 8a that senses the temperature of the outlet refrigerant of the evaporator 9 that forms a cooling heat exchanger. The low-pressure refrigerant from the expansion valve 8 flows into the evaporator 9. The evaporator 9 is installed in the air conditioning case 10 of the vehicle air conditioner, and the low-pressure refrigerant flowing into the evaporator 9 absorbs heat from the air in the air conditioning case 10 and evaporates. The outlet of the evaporator 9 is coupled to the suction side of the compressor 1 and forms a closed circuit with the above-described cycle components.
[0022]
In the air conditioning case 10, a blower 11 is disposed upstream of the evaporator 9, and the blower 11 is provided with a centrifugal blower fan 12 and a drive motor 13. An inside / outside air switching box 14 is arranged on the suction side of the blower fan 12, and the inside / outside air switching door 14 a in the inside / outside air switching box 14 opens and closes the outside air introduction port 14 b and the inside air introduction port 14 c. Thereby, outside air (vehicle compartment outside air) or inside air (vehicle compartment air) is switched and introduced into the inside / outside air switching box 14. The inside / outside air switching door 14a is driven by an electric drive device 14e made of a servo motor. .
[0023]
Of the air conditioning system ventilation system, the air conditioning unit 15 part arranged on the downstream side of the blower 11 is usually arranged at the center position in the vehicle width direction inside the instrument panel in the front part of the vehicle interior, and the blower 11 part is the air conditioning unit 15 parts. Is offset from the passenger seat side.
[0024]
In the air conditioning case 10, a regenerator 40 and an air mix door 19, which will be described later, are sequentially arranged on the downstream side of the evaporator 9. On the downstream side of the air mix door 19, a hot water heater core 20 is installed that forms a heating heat exchanger that heats the air using hot water (cooling water) of the vehicle engine 4 as a heat source.
[0025]
A bypass passage 21 that bypasses the hot water heater core 20 and flows air (cold air) is formed on the side (upper part) of the hot water heater core 20. The air mix door 19 is a rotatable plate-like door, and is driven by an electric drive device 22 composed of a servo motor.
[0026]
The air mix door 19 adjusts the air volume ratio between the hot air passing through the hot water heater core 20 and the cold air passing through the bypass passage 21, and the air blown into the vehicle interior by adjusting the air volume ratio of the cold / hot air. Adjust the temperature. Therefore, in this example, the air mix door 19 constitutes temperature adjusting means for the air blown into the vehicle interior.
[0027]
A hot air passage 23 extending upward from the lower side is formed on the downstream side of the hot water heater core 20, and the hot air from the hot air passage 23 and the cold air from the bypass passage 21 are mixed by the air mixing unit 24 to be desired. Can produce temperature air.
[0028]
Further, in the air conditioning case 10, a blowing mode switching unit is configured on the downstream side of the air mixing unit 24. That is, a defroster opening 25 is formed on the upper surface of the air conditioning case 10, and this defroster opening 25 blows air to the inner surface of the vehicle windshield through a defroster duct (not shown). The defroster opening 25 is opened and closed by a rotatable plate-like defroster door 26.
[0029]
Further, a face opening 27 is formed on the upper surface of the air-conditioning case 10 at a position on the rear side of the vehicle from the defroster opening 25, and the face opening 27 is directed to the upper body of the passenger in the vehicle cabin via a face duct (not shown). It blows out air. The face opening 27 is opened and closed by a rotatable plate-like face door 28.
[0030]
Further, in the air conditioning case 10, a foot opening 29 is formed at a lower portion of the face opening 27, and the foot opening 29 blows air toward the feet of the passengers in the vehicle interior. The foot opening 29 is opened and closed by a rotatable plate-like foot door 30.
[0031]
The blowing mode doors 26, 28, and 30 are connected to a common link mechanism (not shown), and are driven by an electric drive device 31 including a servo motor via the link mechanism.
[0032]
The temperature sensor 32 of the evaporator 9 is disposed in the air-conditioning case 10 immediately after the air is blown from the evaporator 9 and detects the evaporator blowing temperature Te. Moreover, the temperature sensor 33 of the regenerator 40 is arrange | positioned in the site | part immediately after the air blowing of the regenerator 40, and detects the cooler discharge | emission temperature Tc.
[0033]
Here, the detection signal (evaporator outlet temperature Te) of the temperature sensor 32 of the evaporator 9 controls the clutch on / off state of the compressor 1 and controls the evaporator outlet temperature to the target evaporator temperature TEO, as in a normal air conditioner. Used to maintain. In addition, when using a variable capacity compressor as the compressor 1, the capacity | capacitance of the compressor 1 is adjusted with the evaporator blowing temperature Te, and an evaporator blowing temperature is maintained at the target evaporator temperature TEO.
[0034]
The detection signal (regenerator outlet temperature Tc) of the temperature sensor 33 of the regenerator 40 is used for determining whether or not the regenerator is complete, and also for controlling the opening degree of the air mix door 19. The opening of the air mix door 19 is corrected according to the value.
[0035]
The air-conditioning control device 5 includes a well-known sensor group 35 for detecting the internal air temperature Tr, the external air temperature Tam, the solar radiation amount Ts, the hot water temperature Tw and the like for air-conditioning control in addition to the both temperature sensors 32 and 33 described above. A detection signal is input from. The air conditioning control panel 36 installed near the vehicle interior instrument panel is provided with an operation switch group 37 that is manually operated by a passenger, and an operation signal of the operation switch group 37 is also input to the air conditioning control device 5.
[0036]
The operation switch group 37 includes a temperature setting switch 37a for generating a temperature setting signal Tset, an air volume switch 37b for generating an air volume switching signal, a blowing mode switch 37c for generating a blowing mode signal, and an inside / outside air generating an inside / outside air switching signal. A changeover switch 37d, an air conditioner switch 37e for generating an on / off signal for the compressor 1, a full air conditioner switch 37f, and the like are provided.
[0037]
Here, when the full air conditioner switch 37f is turned on, the operation request signal for the vehicle engine 4 is always output simultaneously with the ON signal of the compressor 1, and the operation state of the vehicle engine 4 is continued even when the vehicle is stopped. On the other hand, when the air conditioner switch 37e is turned on, only the ON signal of the compressor 1 is output, and the operation request signal of the vehicle engine 4 is not output.
[0038]
Further, the air-conditioning control device 5 is connected to the engine control device 38, and the engine control device 38 sends an engine speed signal, a vehicle speed signal, an accelerator pedal depression signal, etc. to the air-conditioning control device 5. Entered.
[0039]
As is well known, the engine control device 38 comprehensively controls the fuel injection amount, ignition timing, and the like to the vehicle engine 4 based on signals from a sensor group (not shown) that detects the driving state of the vehicle engine 4 and the like. Is. Further, in the eco-run vehicle and the hybrid vehicle that are the subject of the present invention, when the stop state is determined based on the rotational speed signal, the vehicle speed signal, the brake signal, etc. of the vehicle engine 4 when the full air conditioner switch 37f is not turned on, The device 38 automatically stops the vehicle engine 4 when the ignition device is powered off, fuel injection is stopped, or the like.
[0040]
Further, when the driver performs a starting operation such as depressing the accelerator pedal after the engine is stopped, the engine control device 38 determines the starting operation state of the vehicle based on the accelerator signal or the like, and automatically activates the vehicle engine 4. Start. The air-conditioning control device 5 outputs an engine restart request signal based on an increase in the regenerator outlet temperature Tc after the vehicle engine 4 stops.
[0041]
The air-conditioning control device 5 and the engine control device 24 are constituted by a well-known microcomputer comprising a CPU, ROM, RAM, etc. and its peripheral circuits. The air-conditioning control device 5 includes an engine control signal output unit that outputs a stop permission / stop prohibition signal of the vehicle engine 4 and a restart request signal after the engine stop, a compressor intermittent control unit using the electromagnetic clutch 2, and an internal / external air switching It has an inside / outside air suction control section by the door 14a, an air volume control section of the blower 11, a temperature control section by the air mix door 19, an air outlet mode control section by switching the air outlets 25, 27, 29, and the like.
[0042]
Next, a specific configuration of the regenerator 40 will be described. The regenerator 40 has the same front area as the evaporator 9 as shown in FIG. 10 is a heat exchanger configuration through which a total amount of air flow) passes. Thereby, the regenerator 40 can have a thin structure with a small thickness dimension with respect to the air flow direction A in the air conditioning case 10.
[0043]
FIG. 2 exemplifies a specific heat exchanger configuration of the regenerator 40. Convex surfaces 41a and 42a are alternately formed along the air (cold air) flow direction A on the two heat transfer plates 41 and 42, respectively. And this convex-surface part 41a, 42a is mutually contact | abutted to the flat part of the heat-transfer plate 41, 42 of the other party, and is joined by brazing. Thereby, the tube 45 having the sealed space 43 is formed inside the convex surface portions 41 a and 42 a, and the cold storage material 44 is stored in the sealed space 43.
[0044]
In FIG. 2, the vertical direction on the paper surface is the vertical direction in the arrangement state of the regenerator 40 in the air conditioning case 10. Therefore, the convex surface portions 41 a and 42 a of the heat transfer plates 41 and 42 and the sealed space 43 inside thereof are also included. The shape extends in the vertical direction in the air conditioning case 10. Therefore, the condensed water which generate | occur | produces on the surface of the heat exchanger plates 41 and 42 can fall below with gravity along the convex-surface parts 41a and 42a.
[0045]
FIG. 2 shows only two sets of tubes 45. Actually, however, since the regenerator 40 has the same front area as the evaporator 9, the tubes 45 are in the direction of arrow B in FIG. A large number of sets are stacked in a direction perpendicular to the air flow direction A.
[0046]
Abutting portions between the tubes are provided at both upper and lower ends of the multiple sets of tubes 45 so that air passages 46 having a predetermined interval are held between the tubes 45. Then, the entire regenerator 40 is integrated as one heat exchanger structure by integrally joining (brazing) the contact portions of the tubes 45 between the heat transfer plates 41 and 42 and between the tubes 45. Can be
[0047]
In addition, if the tank part (not shown) which connects many sealed space 43 to the upper and lower both ends of the tube 45 is integrally molded, the said contact part can be comprised by this tank part.
[0048]
The heat transfer plates 41 and 42 are preferably formed of an aluminum thin plate material in consideration of heat transfer and weight reduction. Since the brazing temperature of aluminum is a high temperature around 600 ° C., the regenerator material 44 is sealed in the sealed space 43 after the brazing process of the regenerator 40 is completed. In order to enclose the regenerator material, one or a plurality of filling ports are provided in a part of the sealed space 43 (for example, the tank portion), and the regenerator material 44 is filled into the sealed space 43 from the filling port. After the filling operation is completed, the filling port is sealed with a lid member with an appropriate sealing material (for example, an O-ring or the like) interposed therebetween.
[0049]
As the cold storage material 44, a substance capable of storing latent heat by phase change is selected. At that time, a material having a larger solidification latent heat per unit volume is preferable because the cold storage density is increased, but the temperature of the cold storage, the amount of heat to be stored, the material of the cool storage 40, the cost of the cold storage material, and the like are comprehensively considered. 44 specific materials are selected.
[0050]
In this example, the main purpose of the regenerator 40 is for summer cooling in a vehicle air conditioner, and the blowout temperature Tc of the regenerator 40 is to be suppressed to a temperature of about 15 ° C. or less, and the frost prevention of the evaporator 9 is performed. Therefore, as a specific material for the regenerator material 44, paraffin near the freezing point T0 = 8 ° C is used because it solidifies at a temperature higher than 0 ° C and provides a corrosion prevention effect on the regenerator component material (aluminum). Selected.
[0051]
If the cold storage density of water is 1.0, the cold storage density of paraffin is about 0.5, but paraffin is superior to molten salt and other inorganic substances in terms of scientific stability, toxicity, material cost, etc. Yes.
[0052]
The air passage 46 forms a meandering passage by the convex portions 41a and 42a protruding alternately. That is, in the air passage 46, the cold air meanders and directly contacts the surfaces of the heat transfer plates 41 and 42 of each tube 45. This meandering shape prevents air flow straight and disturbs the air flow, so that the air side heat transfer coefficient can be dramatically improved. Therefore, the necessary heat transfer is possible even in a finless configuration without air side fin members. Performance can be secured.
[0053]
Next, the operation of the first embodiment in the above configuration will be described. In the vehicle air conditioner, the refrigeration cycle R is operated by driving the compressor 1 by the vehicle engine 4, and the low-temperature and low-pressure gas-liquid two-phase refrigerant decompressed by the expansion valve 8 flows into the evaporator 9. Here, heat is absorbed from the blown air of the blower 11 and the low-pressure refrigerant evaporates, whereby the blown air is cooled and dehumidified to become cold air.
[0054]
The temperature of the evaporator 9 is maintained at the target evaporator temperature TEO by intermittent control of the operation of the compressor 1. Here, TEO is determined according to the selection of the air conditioning mode as will be described later, and the frost of the evaporator 9 can be prevented by setting TEO to a temperature higher than 0 ° C.
[0055]
Then, the cold air after passing through the evaporator 9 passes through an air passage 46 having a predetermined interval formed between a plurality of tubes 45 of the regenerator 40. Here, since the cold air flow can be disturbed by the meandering form of the air passage 46 and the heat transfer coefficient on the air side can be improved, the cold storage material is provided via the heat transfer plates 41 and 42 while the cold air passes through the air passage 46. The (paraffin) 44 can be effectively cooled. And the cool storage material 44 is cooled, it solidifies from the liquid phase state at the time of normal temperature to a solid-phase state, and cold storage can be performed in the form of solidification latent heat.
[0056]
For this reason, in a vehicle that automatically stops the engine 4 when the vehicle is stopped such as waiting for a signal (when no engine power is required), such as an eco-run vehicle, even if the compressor 1 of the refrigeration cycle R is stopped when the vehicle stops, The temperature of the air blown into the passenger compartment can be maintained at a relatively low temperature by using the cold storage amount (solidification latent heat) of the cold storage material (paraffin) 44. Therefore, when the vehicle stops during summer cooling, the sudden increase in the temperature of the air blown into the passenger compartment due to the stop of the compressor 1 can be suppressed, and deterioration of the cooling feeling can be prevented.
[0057]
Next, the cold storage behavior according to the present embodiment will be specifically described. In the vehicle air conditioner, the blown air from the blower 11 is first cooled and dehumidified by the evaporator 9, and then the opening degree of the air mix door 9 is adjusted to mix cold air and hot air, The blowing temperature into the passenger compartment is controlled to the target blowing temperature TAO. In that case, for example, in order to complete the cool storage of the cool storage material 44 in as short a time as possible even at a relatively high temperature of TAO = 12 ° C., it is necessary to set the target evaporator temperature TEO as low as possible. There is.
[0058]
Here, since the cold storage of the cool storage material 44 is performed by the cold air after passing through the evaporator 9 as shown in FIG. 1, the cooling capacity Q of the cool storage material 44 can be expressed by the following formula 1.
[0059]
[Expression 1]
Q = α · F · (Tc′−Te)
Where α: heat transfer coefficient, F: surface area of the regenerator 40, Tc ′: of the regenerator 40
Surface temperature, Te: Evaporator blowing temperature
In Formula 1, α and F are constant values determined by the specifications of the regenerator 40, and Tc ′ also becomes a constant temperature (solidification temperature T0) determined by the material of the regenerator material 44 after the start of solidification of the regenerator material 44. Therefore, in order to complete the cold storage of the cold storage material 44 in as short a time as possible, the evaporator outlet temperature Te is made as low as possible. However, when Te <0 ° C., the frost of the evaporator 9 (freezing of condensed water) occurs. Thus, there arises a problem that the cooling capacity of the evaporator 9 is lowered.
[0060]
Therefore, the inventors first set the target evaporator temperature TEOB during cold storage (that is, the evaporator outlet temperature Te) to 1 ° C., and the maximum cold storage state (maximum) within a range in which the frost of the evaporator 9 can be prevented. The cold storage behavior of the comparative example for setting the cooling capacity Q) was examined.
[0061]
When the above-mentioned maximum cold storage state is set, the cold storage material 44 can be rapidly cooled by low-temperature cold air at 1 ° C., so that the temperature of the cold storage material 44 (cold storage outlet temperature Tc) can be rapidly lowered from the temperature before the start of cooling. In this example, since the paraffin having a freezing point T0 = 8 ° C. is used as the regenerator material 44, when the temperature of the regenerator material 44 is lowered to 8 ° C., the regenerator material 44 starts to solidify, and the solidification latent heat of the regenerator material 44 is 1 Heat is absorbed by low-temperature cold air at ℃. And while this solidification continues, since the temperature of the cool storage material 44 is maintained at 8 degreeC of the freezing point T0, the blowing temperature Tc of the cool storage device 40 is also maintained constant at about 8 degreeC.
[0062]
Then, even after solidification of the regenerator material 44, that is, after the regenerator is completed, if the target evaporator temperature TEOB = 1 ° C during the regenerator is continued, the regenerator material 44 is continuously cooled by the low-temperature cold air of 1 ° C. Is also cooled to a temperature of approximately 1 ° C.
[0063]
By the way, in the said comparative example, when the target evaporator temperature TEOA required for air conditioning is 12 degreeC, the maximum cold storage state of the target evaporator temperature TEOB = 1 degreeC at the time of cold storage is set for rapid cold storage, and this state It continues even after the completion of cold storage. However, this continues the state in which the low pressure of the refrigeration cycle is lowered to a low value corresponding to the low temperature (1 ° C.) of the evaporator 9 even after the completion of cold storage, leading to wasted consumption of compressor power.
[0064]
Therefore, in the present embodiment, based on the above examination results, it is determined whether or not the cold storage of the cold storage material 44 is completed, and the target evaporator temperature is set higher than the initial cold storage target evaporator temperature TEOB1 for rapid cold storage after the completion of cold storage. It switches to cold storage maintenance target evaporator temperature TEOB2. Here, TEOB 2 is set to a temperature (for example, 6 ° C.) slightly lower than the freezing point T 0 (8 ° C.) of the cold storage material 44 in order to maintain the cold storage (solidification) state of the cold storage material 44.
[0065]
Next, specific cold storage control according to the present embodiment will be described. First, FIG. 3 is a flowchart showing an outline of the entire air conditioning control executed by the microcomputer of the control device 5. The control routine of FIG. 3 supplies power to the control device 5 when the ignition switch of the vehicle engine 4 is turned on. In this state, when the air volume switch 37b (or auto switch) of the operation switch group 37 of the air conditioning control panel 36 is turned on, the operation is started.
[0066]
First, in step S100, flags, timers, and the like are initialized, and in the next step S110, detection signals from the sensors 32 and 33 and the sensor group 35, operation signals for the operation switch group 37, and a vehicle from the engine control device 38. Read the operation signal (accelerator pedal depression amount).
[0067]
Subsequently, in step S120, a target blowing temperature TAO of the conditioned air blown into the vehicle interior is calculated. This target blowing temperature TAO is a blowing temperature required to maintain the passenger compartment at the set temperature Tset of the temperature setting switch 37a even if the air conditioning heat load condition of the vehicle fluctuates, and is calculated based on the following Equation 2. .
[0068]
[Expression 2]
TAO = Kset * Tset-Kr * Tr-Kam * Tam-Ks * Ts + C
However, Tr: The inside air temperature detected by the inside air sensor of the sensor group 35
Tam: outside air temperature detected by outside air sensor of sensor group 35
Ts: amount of solar radiation detected by the solar radiation sensor of the sensor group 35
Kset, Kr, Kam, Ks: Control gain
C: Constant for correction
Next, in step S130, it is selected whether the air conditioning mode is the normal mode, the cold storage mode, or the cool-down mode. Here, the normal mode and the cold storage mode are modes that are set while the engine is operating (while the vehicle is running), and the selection of the normal mode and the cold storage mode is specifically the target blowout temperature TAO and the air conditioner of the air conditioning control panel 36. This can be performed based on the operating state of the switch 37e and the full air conditioner switch 37f.
[0069]
That is, when the full air conditioner switch 37f is turned on, the operation request signal for the vehicle engine 4 is output as described above, and the operation state of the vehicle engine 4 is continued even when the vehicle is stopped. Therefore, the cold storage mode is unnecessary. Regardless, select the normal mode.
[0070]
In addition, when the air conditioner switch 37e is turned on and the TAO is equal to or higher than a predetermined temperature (for example, 35 ° C.) corresponding to the heating zone, the cold storage mode is unnecessary, so the normal mode is selected.
[0071]
On the other hand, when TAO is lower than a predetermined temperature (for example, 35 ° C.) corresponding to the heating area when the air conditioner switch 37e is turned on, the cooling required area is required because the cooling required area is selected. .
[0072]
Here, as another selection method, for example, a cool storage switch is added as the operation switch group 37 of the air conditioning control panel 36, and the cool storage mode is selected only when the cool storage switch is turned on, and is always normal when the cool storage switch is not turned on. A mode may be selected.
[0073]
Further, when the engine 4 (compressor 1) is stopped when the vehicle is stopped and the air conditioner switch 37e is turned on, the cooling mode is selected.
[0074]
When the normal mode is selected, the target evaporator temperature TEOA in the normal mode is determined in step S140. The target evaporator temperature TEOA in the normal mode is a target value required for air conditioning determined by the air conditioning environment conditions. In this example, the first target evaporator temperature TEOA1 shown in FIG. 4 and the second target evaporator temperature TEOA1 shown in FIG. It is determined based on the target evaporator temperature TEOA2. The first target evaporator temperature TEOA1 is determined so as to increase as TAO increases. Therefore, it can be expressed as TEOA1 = f (TAO). Note that the first target evaporator temperature TEOA1 has an upper limit of 12 ° C. in this example.
[0075]
The second target evaporator temperature TEOA2 is determined corresponding to the outside air temperature Tam and can be expressed as f (Tam). Since this TEOA2 needs to be cooled and dehumidified in an intermediate temperature range (for example, 18 ° C to 25 ° C) of the outside air temperature Tam, the second target evaporator temperature TEOA2 is increased (for example, 12 ° C). By reducing the operating rate of the compressor 1, power saving of the vehicle engine 4 is achieved.
[0076]
On the other hand, TEOA2 is decreased in inverse proportion to the increase in the outside air temperature Tam in order to ensure the cooling capacity at the high temperature in summer when the outside air temperature Tam exceeds 25 ° C. Further, in a low temperature range where the outside air temperature Tam is lower than 10 ° C., TEOA 2 is lowered with a decrease in the outside air temperature Tam in order to ensure the dehumidifying ability for preventing the window glass from fogging.
[0077]
In the normal mode during engine operation (when not in the cold storage mode), the lower one of the first and second target evaporator temperatures TEOA1 and TEOA2 is finally set to the target evaporator temperature in the normal mode. Determine as TEOA.
[0078]
Next, in step S170, the target air blowing amount BLW of the air blown by the blower 11 is calculated based on the TAO. The calculation method of the target air flow rate BLW is well known. The target air flow rate is increased on the high temperature side (maximum heating side) and the low temperature side (maximum cooling side) of the TAO, and the target air flow rate BLW is decreased in the intermediate temperature range of the TAO. To do.
[0079]
Next, in step S180, the inside / outside air mode is determined. This inside / outside air mode is switched and set, for example, as the TAO rises from the low temperature side to the high temperature side, from the all inside air mode → the inside / outside air mixing mode → the all outside air mode. However, in the cool storage mode, the effect of rapid cool storage can be improved by reducing the cooling load if the inside air mode is always forced regardless of the above conditions until the cool storage is completed.
[0080]
Next, in step S190, the blowing mode is determined according to the TAO. As is well known, the blowing mode is switched from face mode to bi-level mode to foot mode as TAO rises from the low temperature side to the high temperature side.
[0081]
Next, in step S200, the target opening degree SW of the air mix door 19 is calculated based on the TAO, the regenerator outlet temperature Tc, and the hot water temperature Tw. Here, the target opening degree SW 2 of the air mix door 19 is set such that the maximum cooling position of the air mix door 19 (solid line position in FIG. 1) is 0%, and the maximum heating position of the air mix door 19 (dotted line position in FIG. 1). Is expressed as a percentage with 100%.
[0082]
In step S210, the target evaporator temperature TEOA and the evaporator outlet temperature Te detected by the temperature sensor 32 are compared to determine the voltage Vc applied to the electromagnetic clutch 2, and the compressor operation is turned on / off (ON). -OFF) is determined. That is, when the evaporator outlet temperature Te falls below the target evaporator temperature TEOA, the clutch applied voltage Vc = 0V and the clutch is turned off (compressor off). When the evaporator outlet temperature Te becomes higher than TEOA + α, the clutch application voltage Vc = 12 V is set and the clutch is turned ON (compressor ON). Here, α is a hysteresis width of the compressor intermittent control, and is usually about 1 ° C.
[0083]
Next, the process proceeds to step S220, and an engine control signal (a signal indicating that the vehicle engine 4 is stopped and prohibited as described above, and a restart request signal after the vehicle engine 4 is stopped) is determined based on the air conditioning side condition.
[0084]
Next, it progresses to step S230 and outputs each control signal determined by each said step to each control object part. That is, the rotational speed of the blower 11, the inside / outside air door 14a, the blowing mode door 26 so that the target air volume BLW in step S170, the inside / outside air mode in step S180, the blowing mode in step S190, and the target opening degree SW in step S200 are obtained. , 28 and 30, the operation position of the air mix door 19 is controlled.
[0085]
Further, the operation of the compressor 1 is intermittently controlled based on the clutch application voltage Vc determined in step S210, thereby controlling the evaporator outlet temperature to the normal target evaporator temperature TEOA. Further, the engine control signal determined in step S220 is output to the engine control controller 38.
[0086]
On the other hand, when the cold storage mode is selected in step S130, the cold storage target evaporator temperature TEOB is determined as follows. In step S240, it is first determined whether or not cold storage of the cold storage material 44, that is, solidification has been completed. Specifically, this determination determines whether or not the regenerator outlet temperature Tc has decreased to a temperature lower than the regenerator solidification temperature T0 (8 ° C.). However, in this example, since the cold storage maintenance target evaporator temperature TEOB2 is set to 6 ° C. as described above, when Tc <6 ° C., the cold storage is completed.
[0087]
Accordingly, when Tc is 6 ° C. or higher, it is determined that the cold storage is not completed, and the process proceeds to step S250, where initial cold storage TEOB1 = 1 ° C. is set. On the other hand, when Tc <6 ° C., it is determined that the cold storage has been completed, and the process proceeds to step S260 to determine whether the vehicle is in a decelerating state. In this example, the vehicle deceleration state is performed based on the accelerator pedal depression amount. When the accelerator pedal depression amount becomes zero, it is determined that the vehicle is in the deceleration state.
[0088]
When the vehicle is not in a decelerating state, that is, when the vehicle is in an accelerating state and a constant speed traveling state, the process proceeds to step S270, and cold storage maintenance TEOB2 = 6 ° C. is set. On the other hand, when the vehicle is decelerating, the process proceeds to step S250, where initial cold storage TEOB1 = 1 ° C. is set. That is, at the time of vehicle deceleration, the initial cold storage TEOB1 = 1 ° C. is set even if the cold storage is completed.
[0089]
As described above, by setting initial cold storage TEOB1 = 1 ° C. at the beginning of cold storage, the compressor 1 is turned off at the evaporator outlet temperature Te = 1 ° C., and the compressor 1 is turned on at the cooler outlet temperature Te = 2 ° C. The intermittent control of the compressor 1 is performed. Thereby, the evaporator blowing temperature Te is controlled to a low temperature of about 1 ° C., and the cold storage of the regenerator material 44 can be realized by the low temperature cold air of about 1 ° C. Specifically, when the regenerator material 44: 300 cc of paraffin having a freezing point T0 = 8 ° C. is used and the regenerator material 44 is cooled by low-temperature cold air of approximately 1 ° C., the regenerator material 44 is regenerated (solidified) in about 1 minute. it can.
[0090]
On the other hand, after completion of the cold storage, the TEO is raised from the initial cold storage TEOB1 = 1 ° C. to the cold storage maintenance TEOB 2 = 6 ° C. Therefore, while maintaining the cold storage state of the cold storage material 44, the operation rate (ON− The driving power of the compressor 1 can be reduced by significantly reducing the ratio of the ON time to the OFF total time) as compared with the initial cold storage TEOB1 = 1 ° C.
[0091]
Further, when the vehicle is decelerated, even if the cold storage is completed, the initial cold storage TEOB1 = 1 ° C. is set. Can increase the amount. Moreover, setting the initial cold storage TEOB1 = 1 ° C. can simultaneously reduce the temperature of the condensed water in the evaporator 9 and the evaporator 9 and increase the amount of cold stored in the evaporator 9 and the condensed water in the evaporator. .
[0092]
Moreover, since the vehicle travels with the inertial power of the vehicle itself when the vehicle decelerates, fuel cut control of the vehicle engine 4 is performed. Accordingly, the compressor 1 is substantially driven by recovering the inertia power of the vehicle.
[0093]
As a result, when the vehicle decelerates, the amount of sensible heat stored in the regenerator material 44, the evaporator 9 and the evaporator condensate is intentionally increased, thereby increasing the compressor power accompanying the installation of the regenerator. Can be reduced.
[0094]
Next, when the cool-down mode is selected in step S130 of FIG. 3, the process proceeds to step S280, and the limit regenerator temperature TCO in the cool-down mode is determined. This limit TCO is the temperature at the perception limit point at which the occupant does not feel humidity change, temperature change, odor generation, and window fogging due to an increase in the regenerator temperature in the cooling mode, specifically, the regenerator outlet temperature Tc (upper limit value). The temperature may be fixed at a predetermined temperature, for example, 12 ° C., or the limit TCO may be corrected according to the environmental change in the cooling mode.
[0095]
In the cooling mode, in step S220, the regenerator outlet temperature Tc detected by the temperature sensor 33 is compared with the limit TCO. While Tc <limit TCO, a stop permission signal for the vehicle engine 4 is output. continue. Thereby, the stop state of the engine 4, that is, the cooling mode is continued.
[0096]
When Tc rises by continuing the cooling mode and Tc ≧ limit TCO is satisfied, an engine operation request signal is output in step S220, the vehicle engine 4 is restarted, and the evaporator 9 by the operation of the compressor 1 is activated. Resumes air-cooling action. Therefore, the cooling mode ends.
[0097]
In FIG. 3, the operation control means of the compressor 1 is configured by step S210, the cool storage completion determination means is configured by step S240, and the deceleration determination means is configured by step S260.
[0098]
(Other embodiments)
(1) In the above-described embodiment, the deceleration state of the vehicle is determined based on the fact that the accelerator pedal depression amount becomes zero. However, the vehicle deceleration state is determined by reducing the vehicle speed, depressing the brake pedal, etc. You may determine based on information.
[0099]
(2) In the above-described embodiment, a fixed displacement compressor having a constant discharge capacity is used as the compressor 1, and the temperature of the evaporator 9 is controlled by intermittently operating the fixed displacement compressor. Although the case has been described, the compressor 1 may be a variable displacement type configured to be able to change the discharge capacity, and the temperature of the evaporator 9 may be controlled by the capacity control of the compressor 1. Of course.
[0100]
(3) In the above-described embodiment, when the cold storage of the cold storage material 44 is completed and the vehicle is in a decelerating state, the target temperature of the evaporator 9 is set to the initial cold storage target temperature TEOB1. When the cold storage of the material 44 is completed and the vehicle is in a deceleration state, the target temperature of the evaporator 9 is not necessarily set to the initial cold storage target temperature TEOB1. In short, the target temperature of the evaporator 9 may be set to a temperature lower than the cold storage maintenance target temperature (TEOB2). Therefore, when the cold storage of the cold storage material 44 is completed and the vehicle is in a deceleration state, the target temperature of the evaporator 9 may be set to a temperature lower than the initial cold storage target temperature TEOB1, or conversely, evaporation The target temperature of the vessel 9 may be set to a temperature higher than the initial cold storage target temperature TEOB1 and lower than the cold storage maintenance target temperature (TEOB2).
[0101]
(4) In the above-described embodiment, a cooling heat exchanger for cooling the air blown out from the passenger compartment is constituted by the evaporator 9 of the refrigeration cycle. Is installed in the air passage of the air conditioning unit 15, and the air conditioning unit 15 cools the air blown out by the brine type cooling heat exchanger. The present invention can be similarly applied to an apparatus.
[0102]
(5) In the above-described embodiment, the front area of the regenerator 40 is the same as that of the evaporator 9 so that the entire amount of the cool air after passing through the evaporator 9 passes through the regenerator 40. May be made smaller than the evaporator 9 to form a bypass passage of the regenerator 40, and a part of the cool air after passing through the evaporator 9 may bypass the regenerator 40.
[0103]
In the above-described embodiment, the front surface area of the evaporator 9 is made the same as the cross-sectional area of the passage in the air conditioning case 10 so that the entire amount of blown air from the blower 11 passes through the evaporator 9. The front surface areas of the cooler 9 and the regenerator 40 are made the same, and a bypass passage that bypasses both the evaporator 9 and the regenerator 40 is formed in the air conditioning case 10. Depending on the situation, adjustment may be made by a bypass door.
[0104]
(6) In the above-described embodiment, the temperature sensor 32 for detecting the evaporator blown air temperature Te is used as the temperature detecting means for detecting the temperature of the evaporator 9. A temperature sensor that detects the fin surface temperature may be used.
[0105]
Moreover, although the temperature sensor 33 which detects the blowing air temperature Tc of the cool storage 40 is used as a temperature detection means which detects the temperature of the cool storage 40, the temperature sensor which detects the wall surface temperature etc. of the cool storage 40 is used. Also good.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall system diagram of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating the regenerator of FIG.
FIG. 3 is a flowchart showing air conditioning control according to an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a characteristic diagram illustrating a target evaporator temperature in one embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a characteristic diagram illustrating a target evaporator temperature according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
9 ... Evaporator (cooling heat exchanger), 32, 33 ... Temperature sensor, 40 ... Regenerator,
44 ... Cold storage material.

Claims (5)

車両エンジン(4)により駆動される圧縮機(1)を有する冷凍サイクル(R)と、
前記冷凍サイクル(R)の冷却能力により車室内へ送風される空気を冷却する冷房用熱交換器(9)と、
前記冷房用熱交換器(9)の空気流れ下流側に配置され、前記冷房用熱交換器(9)を通過した冷風により冷却されて凝固する蓄冷材(44)を有する蓄冷器(40)と、
前記冷房用熱交換器(9)の温度が目標温度となるように、前記圧縮機(1)の作動を制御する制御手段(S210)と、
前記蓄冷材(44)の凝固が完了した状態に基づいて蓄冷の完了を判定する蓄冷完了判定手段(S240)と、
車両が減速状態にあるかどうかを判定する減速判定手段(S260)とを備え、
前記蓄冷材(44)の蓄冷が完了していないときは、前記目標温度を前記蓄冷材(44)の凝固温度(T0)より低い初期蓄冷目標温度(TEOB1)に設定し、
一方、前記蓄冷材(44)の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態でないときは、前記目標温度を前記初期蓄冷目標温度(TEOB1)より高く、且つ、前記凝固温度(T0)より低い蓄冷維持目標温度(TEOB2)に設定し、
更に、前記蓄冷材(44)の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態であるときは、前記目標温度を前記蓄冷維持目標温度(TEOB2)よりも低い温度に設定することを特徴とする車両用空調装置。
A refrigeration cycle (R) having a compressor (1) driven by a vehicle engine (4);
A cooling heat exchanger (9) for cooling the air blown into the passenger compartment by the cooling capacity of the refrigeration cycle (R);
A regenerator (40) having a regenerator material (44) disposed on the downstream side of the air flow of the cooling heat exchanger (9) and cooled and solidified by cold air passing through the cooling heat exchanger (9); ,
Control means (S210) for controlling the operation of the compressor (1) such that the temperature of the cooling heat exchanger (9) becomes a target temperature;
Cold storage completion determination means (S240) for determining the completion of cold storage based on the completion of solidification of the cold storage material (44);
Deceleration determination means (S260) for determining whether the vehicle is in a deceleration state,
When the cold storage of the cold storage material (44) is not completed, the target temperature is set to an initial cold storage target temperature (TEOB1) lower than the solidification temperature (T0) of the cold storage material (44),
On the other hand, when the cold storage of the cold storage material (44) is completed and the vehicle is not decelerated, the target temperature is higher than the initial cold storage target temperature (TEOB1) and lower than the solidification temperature (T0). Set to maintenance target temperature (TEOB2)
Further, when the cold storage of the cold storage material (44) is completed and the vehicle is in a decelerating state, the target temperature is set to a temperature lower than the cold storage maintenance target temperature (TEOB2). Air conditioner.
前記蓄冷材(44)の蓄冷が完了し、且つ、車両が減速状態であるときに、前記目標温度を前記初期蓄冷目標温度(TEOB1)に設定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。The vehicle according to claim 1, wherein when the cold storage of the cold storage material (44) is completed and the vehicle is in a deceleration state, the target temperature is set to the initial cold storage target temperature (TEOB1). Air conditioner. 前記圧縮機(1)は吐出容量が一定になっている固定容量型圧縮機であり、
前記固定容量型圧縮機(1)の作動を断続制御することにより前記冷房用熱交換器(9)の温度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
The compressor (1) is a fixed capacity compressor having a constant discharge capacity,
The vehicle air conditioner according to claim 1 or 2, wherein the temperature of the cooling heat exchanger (9) is controlled by intermittently controlling the operation of the fixed capacity compressor (1).
前記圧縮機(1)は吐出容量を変化し得るように構成された可変容量型圧縮機であり、
前記可変容量型圧縮機(1)の吐出容量を変化させることにより前記冷房用熱交換器(9)の温度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
The compressor (1) is a variable capacity compressor configured to be able to change the discharge capacity,
The vehicle air conditioner according to claim 1 or 2, wherein a temperature of the cooling heat exchanger (9) is controlled by changing a discharge capacity of the variable capacity compressor (1).
停車時に車両エンジン(4)を自動的に停止する制御を行う車両に搭載されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。The vehicle air conditioner according to any one of claims 1 to 4, wherein the vehicle air conditioner is mounted on a vehicle that performs control to automatically stop the vehicle engine (4) when the vehicle stops.
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