JP3876611B2 - 流体搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体搬送装置に関し、特に、ピストンを往復動させて作業を行う流体搬送装置に関するものである。ここに、流体搬送装置とは、流体を搬送する装置を定義するが、例えば、圧縮機,ポンプ等を含めたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の流体搬送装置においてはモータを用いた往復動動作による流体搬送を行う場合、前記モータは様々な構造のモータが考えられている。しかし、従来のモータの一つであるリニアモータは回転機を切り開いて直線駆動する構造のものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のリニアモータを有する流体搬送装置において、リニアモータは回転機を切り開いて直線駆動する構造のものであるため、電機子と可動子間の漏れ磁束が多くモータ効率が悪く、流体搬送装置のように高出力を必要とする用途には実用化が困難であるという課題がある。さらに、電機子と可動子の間に磁気吸引力が一方向に働くため、可動子の支持機構に大きな負担がかかり、構造に歪みが生じて様々な弊害を生じ実用化が困難であるという課題がある。
【0004】
本発明では、例えば、従来流体搬送装置の高効率化を狙い、電機子と可動子間を通る磁束の漏れを少なくして、電機子と可動子間に生ずる磁気吸引力を小さくしている。本発明の一つの目的は、モータ効率を良くし高出力化を可能にした流体搬送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は往復移動により作動流体を搬送する流体搬送装置において、前記流体搬送装置のモータとして、移動方向に沿って所定ピッチで設けられた磁極を有し、ピストンが装着される可動子と、可動子の移動方向に沿って所定ピッチでかつ可動子を介して対向するように可動子の上下に設けられた電機子の磁極歯と、これら磁極歯の隣接する磁極歯及び対向する磁極歯が異極となるように励磁する巻線とを備え、可動子,磁極歯,巻線によりリニアモータを構成し、リニアモータの電機子を複数個並べ、極ピッチをPとするとき、隣り合う相異なる電機子の磁極歯とのピッチを(k・P+P/M){(k=0,1,2,…),(M=2,3,4,…)}{ここに、kは隣り合う電機子の配置可能範囲で自由に選べる数、Mはモータの相数}として、前記巻線を所定の制御回路に従って励磁することによって可動子を往復移動させ、この往復移動の過程でピストンによる流体搬送を行うことを特徴とするものである。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は往復移動により作動流体を搬送する流体搬送装置において、前記流体搬送装置のモータとして、移動方向に沿って所定ピッチで設けられた磁極を有し、ピストンが装着される可動子と、可動子の移動方向に沿って所定ピッチでかつ可動子を介して対向するように可動子の上下に設けられた電機子の磁極歯と、これら磁極歯の隣接する磁極歯及び対向する磁極歯が異極となるように励磁する巻線とを備え、可動子,磁極歯,巻線によりリニアモータを構成し、該リニアモータは、磁性体で形成された電機子と、該電機子に巻回された巻線と、該電機子が生ずる磁場に作用することにより、該電機子と相対的に移動可能な可動子とからなるリニアモータであって、該リニアモータは更に電機子の一方の磁極に磁気的に結合され、該可動子の移動方向に対し略垂直方向に第1段及び第2段に分けて配列した一方の磁極歯列と、可動子の他方の磁極に磁気的に結合され、該可動子の移動方向に対し略垂直方向に第1段及び第2段に分けて配列した他方の磁極配列とを有し、該一方に設けた磁極配列の第1段の磁極歯と該他方に設けた磁極歯列の第1段の磁極歯が該可動子の移動方向に対して交互に配置され、該一方に設けた磁極配列の第2段の磁極歯と該他方に設けた磁極歯列の第2段の磁極歯が該可動子の移動方向に対して交互に配置され、該一方及び該他方の第1段の磁極歯列と該一方及び該他方に設けた第2段の磁極歯列の間に該可動子が配列されたリニアモータを用いて、該可動子の先端にピストンが装着され、前記巻線を所定の制御回路に従って励磁することによって可動子を往復移動させ、この往復移動の過程でピストンによる流体搬送を行うことを特徴とするものである。
【0007】
本発明の上記特徴及びその他の特徴は、以下で説明される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。また、図中において、同一符号で示す構成要素は、同一物又は相当物である。
【0009】
図1は、リニアモータを有する流体搬送装置の基本構成ブロック図である。
101は後述する電機子と可動子からなるリニアモータであり、100はケーシング、102はコントローラ、103はドライバー、104はバッテリ、105は電源コード、6は可動子、120はバネ、110は吸入弁、111は吐出弁、121は圧縮室、可動子6の先端にはピストン122が装着される構造である。
【0010】
前記の吸入弁110と吐出弁111らは片路開閉型の弁を用いることが出来る。また、ピストン122の移動行程部等からなる圧縮室121はシーリングするのは言うまでもない。
【0011】
また、前記流体搬送装置の電源としてはバッテリ、または外部電源どちらでも駆動可能にした切換え機能(図示せず)を備える。また、バッテリ104,電源コード105は必要に応じて脱着が可能で有る。また、コントローラ102とドライバー103はケーシング100に内装しても良い。
【0012】
前記リニアモータのピストン122が装着されない他方の可動子先端にはバネ120を備えて、バンパーの機能を用いる。更に、可動子6の往復移動にバネ120の共振現象を利用して流体搬送装置の効率を上げる。
【0013】
図2,図3は本実施形態のリニアモータを用いた制御ブロック図を示す。
【0014】
図2(a)はリニアモータ101の電機子と可動子の相対的な変位と磁極を検出するセンサ(図示せず)とその信号をフィードバックする制御部102とパワードライブ部103からなるクローズループ制御システムを構成するブロック図を示す。
【0015】
図2(b)はリニアモータ101と制御部102とパワードライブ部103からなるオープンループ制御システムを構成するブロック図を示す。
【0016】
図3(a)は、リニアモータ101と、電圧センサと、制御器102と、パワードライブ部103からなる磁極センサレス制御システムを構成するブロック図を示す。本実施形態においては、電圧センサを用いてリニアモータが発生する誘起電圧Eoを制御器102内に読み込んでいる。制御器102内では、誘起電圧の大きさから磁極位置を推定し、リニアモータを駆動する信号をパワードライブ部103へ出力する。本構成の制御システムでは、磁極位置センサをリニアモータ部101に取り付けることなく、安定にリニアモータ101を駆動できるようになる。
【0017】
図3(b)は、リニアモータ101と、電流センサと、制御器102と、パワードライブ部103からなる磁極センサレス制御システムを構成するブロック図を示す。本実施例においては、電流センサを用いてリニアモータに流れる電流Iを制御器102内に読み込んでいる。制御器102内では、リニアモータに印加している電圧と検出電流値から、リニアモータの誘起電圧を演算し、磁極位置を推定演算する。本構成の制御システムでは、磁極位置センサをリニアモータ部101に取り付けることなく、安定にリニアモータを駆動できるようになる。
【0018】
図4において、図1で示したケーシング100の内部の構造を改良したものである。勿論、制御部102,ドライバー部103,バッテリ104,電源コード105などは共通構成要素である。図4は、リニアモータ101の可動子6の両側にピストン122を用いる流体搬送装置の本発明の他の実施例である。これにより、ひとつのリニアモータ101で二以上の吸入と吐出が可能となる。したがって、コンパクトになるという効果がある。
【0019】
図5は本発明の流体搬送装置に用いるリニアモータの概略構成を示す。図5(a)は、本発明の一実施形態によるリニアモータの基本構成図であり、図5(b)は、それらの基本構成を多極化にした概略の一例を示す。
【0020】
図5(a)において、51は第一の対向部を有する鉄心であり、52は第二の対向部を有する鉄心である。前記鉄心51と前記鉄心52には上部と下部の磁極が互い違いになるように構成されている。ここで、前記鉄心51の上部磁極歯11aと下部磁極歯21bを第一の対向部と定義し、前記鉄心52の下部磁極歯12bと上部磁極歯22aを第二の対向部と定義する。よって、(2n−1)番目の鉄心は第一の対向部、(2n)番目の鉄心は第二の対向部になるように電機子を構成する(但し、n=1,2,3,……)。また、図5(a)に示すように、前記鉄心51と前記鉄心52には一つの巻線4が巻回される。可動子6は前記鉄心51の第一の対向部に挟持され、かつ、可動子が前記鉄心52の第二の対向部に挟持され、電機子とは相対移動することを特徴とするリニアモータである。ここに、電機子は鉄心と巻線4からなり、可動子は永久磁石,磁性体,非磁性体からなる。また、各対向部の上部磁極歯と下部磁極歯の間に一定のギャップ8を設け、ギャップ8に前記可動子を通すと、可動子が第一の対向部に挟持され、かつ、可動子が前記第二の対向部に挟持された構造を形成する。上記により、本実施形態のリニアモータ各対向部の上部磁極歯と下部磁極歯の間ギャップには磁束が上部と下部の磁極歯間を交番して上下に流れる電機子を形成し、ギャップを通して可動子が相対移動する構造になる。
【0021】
図6に、本実施形態のリニアモータの磁束が流れる概念と積層鋼板により組み立てられた概略図を示す。
【0022】
上記のような構成にすれば、図6(a)に示すように電機子3の各対向部の上部磁極歯(11a,22a)と下部磁極歯(21b,12b)の間のギャップには磁束が上部と下部の磁極歯間を交番して上下に流れる電機子3を形成し、ギャップを通して可動子6が相対移動する構造になる。
【0023】
また、本実施形態のリニアモータでは、可動子6と上部磁極歯(11a,22a)に働く吸引力と可動子6と下部磁極歯(21b,12b)に働く吸引力の大きさはほぼ同じであり、かつ、吸引力が働く方向は反対であるので、全体の吸引力は小さくなる。このため、可動子6と電機子3の磁極歯間の吸引力を小さくすることができ、支持機構の負担を小さくできる。
【0024】
図6(b)において、電機子3は積層鋼板からなり、前記第一の対向部と第二の対向部が交互に複数個配置された構造である。また、電機子3の巻線4が配置される鉄心部と可動子6が挟持される対向部を有する磁極部を積層鋼板により分割製作して組み立てることを示す。
【0025】
図7は、図6(b)で示した積層鋼板で構成された電機子をモールドしたイメージを示す。電機子3は積層鋼板,巻線,支持機構(図示せず)を含めてモールドしたものである。また、電機子3は図8に示すように電機子を直列に配置して、A相,B相の各々を個別にモールドしても良いし、多相を纏めてモールドしても良い。図9に示すように電機子を並列に配置して、A相,B相の各々を個別にモールドしても良いし、多相を纏めてモールドしても良い。
【0026】
電機子3の形状は流体搬送装置の形状に合わせて、角材状,円筒状等が可能であり、可動子6も同じく角材状、図11に示すような円筒状等が可能である。
【0027】
図8は本実施形態のリニアモータを用いた配置の実施形態を示す。
【0028】
ここで、図8では、電機子3を2個直列に並べることを示す。A相,B相間には電気角90°の位相差を持たせて励磁を切換えることで進行磁界が発生し、可動子6が相対移動する。図13に2相リニアモータの励磁シーケンスを示す。前進後進の移動量および移動速度は要求仕様条件により設定される。
【0029】
図14,図15に2相リニアモータの他の励磁シーケンスを示す。
【0030】
図14に示すようにモータ電流を疑似正弦波にコントロールして、モータのステップ角をより細かなステップ角で駆動する方法で、騒音,振動が小さくなる効果がある。
【0031】
図15はインバータ部で周波数制御と出力電圧制御を同時に行うため、出力電圧波形はパルス幅変調(PWM)され正弦波状とすることにより、低次高調波を除去できモータの推力リップルを低減させることができ、騒音,振動が小さくなる効果がある。
【0032】
図9はリニアモータ配置の他の実施形態を示す。図9では、電機子3,可動子6を2個並列に並べることを示す。電機子3を2個並列に並べ、2個の可動子6を一体化したり、電機子3を複数個並列に並べ、複数個の可動子6を一体化しても同様である。
【0033】
なお、本発明の実施形態として、1相,2相リニアモータについて説明したが、3相,4相,5相等の多相リニアモータとして利用することができる。
【0034】
リニアモータの電機子3を複数個並べ、極ピッチをPとするとき、隣り合う相異なる電機子3の磁極歯とのピッチは(k・P+P/M){(k=0,1,2,…),(M=2,3,4,…)}{ここに、kは隣り合う電機子3の配置可能範囲で自由に選べる数、Mはモータの相数}とする。
【0035】
図10は、本発明の平板状の可動子についての他の実施形態を示す。図11は、前記平板状の可動子を円筒型可動子にした例を示す。
【0036】
図10において、平板状の強磁性体の両面に凸の磁極歯13を設けると、電機子3の対向部の磁極との間で進行方向に対して磁気抵抗が変化する。すなわち、凸の磁極歯13と電機子3の対向部の磁極との間の磁気抵抗は、強磁性体の平板部16と電機子の対向部の磁極との間の磁気抵抗より小さい。この磁気抵抗の変化を利用すると、移動自在な可動子6となる。ここで、凸の磁極歯13を強磁性体にし、平板部16に永久磁石を設けることにより、複合型可動子にすることも可能である。また、凸の磁極歯13を強磁性体にして平板部16を非磁性体とする組み合わせにしても良い。
【0037】
図11において、動作原理は図10の説明と同じであり、軸35に強磁性体36と非磁性体37を交互に取り付けた組み合わせとする。また、永久磁石を使用しても良い。この場合、図11の右側に示すように、対向する磁極歯も軸35の形状に沿って曲面形状を有している。
【0038】
図12は、本発明の実施形態によるリニアモータの断面図を示す。図12において、支持機構14は電機子3側に、支持機構15は可動子6側に設けられ相対移動する可動子6を支持する機構である。よって、可動子6は、支持機構14,15に支持されてトンネルを通るようにギャップ8を通して相対移動する。
【0039】
図16は、前記ピストン122両側にリニアモータ101(101Aと101B)を用いるリニアモータを有する流体搬送装置他の実施例である。図16のようにリニアモータを複数個配置する場合でも、図8に示す電機子A相と電機子B相の間にピストン122を配置した構造が可能である。101Aは電機子A相,101Bは電機子B相として構成すれば良いことである。
【0040】
図16において、二つのリニアモータ101Aと101Bを、101Aは電機子A相、101Bは電機子B相として構成したものについて、具体的に説明する。
【0041】
電機子A相の磁極歯と電機子B相の磁極歯間のピッチが{(k・P;k=0,1,2,)}になるように電機子A相と電機子B相を直列に並べて、可動子6Aと可動子6Bとの磁極中心が(k・P+P/M)になるように構成しても良い。ここに、Mは相数である。
【0042】
言い替えると、可動子6Aと可動子6Bは、(k・P+P/M)ピッチだけずらせてピストン122と一体化する。相対的に、可動子6Aと可動子6Bの磁極ピッチは同ピッチに揃えて、電機子A相と電機子B相の磁極中心間を(k・P+P/M)ピッチだけずらせても良い。
【0043】
電機子A相と電機子B相の巻線を交互に移動磁界が発生するように励磁すると、上部磁極面と下部磁極面の間ギャップ8には極ピッチ毎に反対方向に磁束が流れ、移動に必須なP/2によって推力が発生し、可動子6が相対移動し、該可動子に連結されたピストン122が自由自在に移動する。
【0044】
図17はリニアモータ付流体搬送装置における本発明の他の実施形態を示す。図17において、123はフィルター、130はタンク、131は計器、132は安全弁、133はタンク130に備えた吐出弁である。また、計器131の信号はコントローラ102にリンクさせて最適制御を行うことも可能である。図17に示すバネ120はリニアモータ101前後に両方配置しても良いし、片方だけ配置しても良い。各図中において、同一符号で示す構成要素は、同一物又は相当物であることを意味する。
【0045】
図18はリニアモータ付流体搬送装置における本発明の他の実施形態を示す。図18において、ケーシング99とケーシング100らを二重構造にして流体の搬送でリニアモータを冷却する冷却機能を持たせたことを特徴とするリニアモータ付流体搬送装置である。すなわちケーシング100が流体によって冷却される構成である。
【0046】
図19はリニアモータ付流体搬送装置における本発明の他の実施形態を示す。図19において、ピストン122とケーシング100の間に弾性体134を備えた構造を示す。また、該弾性体134はシーリング効果をもたらす。図19では、リニアモータ101の両端に、上記構造が設けられている。これにより、二つのピストン122を駆動している。
【0047】
以上説明したように、リニアモータは有効磁束の磁気回路の磁路が短くなり、磁極歯の漏れ磁束を少なくすることにより、モータ効率を良くし高出力化を可能にした。
【0048】
また、本実施形態のリニアモータでは、可動子6と上部磁極歯に働く吸引力と可動子6と下部磁極歯に働く吸引力の大きさは同じであり、かつ、吸引力が働く方向は反対であるので、全体の吸引力は小さくなる。このため、可動子6と電機子3の磁極歯間の吸引力を小さくすることができ、支持機構の負担を小さくできる。
【0049】
更に、部品点数が少なく、流体搬送装置の薄型化も可能である。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、モータの効率が良く、高出力化可能な流体搬送装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるリニアモータ付流体搬送装置の基本構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施形態の制御ブロック図。
【図3】本発明の実施形態における他の制御ブロック。
【図4】本発明の他の実施形態におけるリニアモータとピストンの構成その1。
【図5】本発明の流体搬送装置に用いるリニアモータの概略。
【図6】リニアモータの磁束流れの概念図と積層鋼板により構成した組み立て概略図。
【図7】電機子をモールドしたリニアモータの概略構成例を示す斜視図。
【図8】2個直列に並べたリニアモータを示す模式図。
【図9】2個並列に並べたリニアモータ。
【図10】可動子における他の実施形態のその1。
【図11】可動子における他の実施形態のその2。
【図12】本発明の実施形態によるリニアモータの断面図。
【図13】2相リニアモータの励磁シーケンスを示すタイムチャート。
【図14】2相リニアモータの他の励磁シーケンスを示すタイムチャート。
【図15】2相リニアモータの他の励磁シーケンスを示すタイムチャート。
【図16】本発明の他の実施形態におけるリニアモータとピストンの構成その2。
【図17】本発明の他の実施形態におけるリニアモータとピストンの構成その3。
【図18】本発明の他の実施形態におけるリニアモータとピストンの構成その4。
【図19】本発明の他の実施形態におけるリニアモータとピストンの構成その5。
【符号の説明】
1…磁極、11a…磁極1の上部磁極歯、12b…磁極1の下部磁極歯、2…磁極、21b…磁極2の下部磁極歯、22a…磁極2の上部磁極歯、3…電機子、4…巻線(電機子側)、5…鉄心、6…可動子、101…リニアモータ、102…コントローラ、103…ドライバー、104…バッテリ、105…電源コード、122…ピストン。
Claims (2)
- 往復移動により作動流体を搬送する流体搬送装置において、
前記流体搬送装置のモータとして、移動方向に沿って所定ピッチで設けられた磁極を有し、ピストンが装着される可動子と、
可動子の移動方向に沿って所定ピッチでかつ可動子を介して対向するように可動子の上下に設けられた電機子の磁極歯と、
これら磁極歯の隣接する磁極歯及び対向する磁極歯が異極となるように励磁する巻線とを備え、
可動子,磁極歯,巻線によりリニアモータを構成し、リニアモータの電機子を複数個並べ、極ピッチをPとするとき、隣り合う相異なる電機子の磁極歯とのピッチを(k・P+P/M){(k=0,1,2,…),(M=2,3,4,…)}{ここに、kは隣り合う電機子の配置可能範囲で自由に選べる数、Mはモータの相数}として、前記巻線を所定の制御回路に従って励磁することによって可動子を往復移動させ、この往復移動の過程でピストンによる流体搬送を行う流体搬送装置。 - 往復移動により作動流体を搬送する流体搬送装置において、
前記流体搬送装置のモータとして、移動方向に沿って所定ピッチで設けられた磁極を有し、ピストンが装着される可動子と、
可動子の移動方向に沿って所定ピッチでかつ可動子を介して対向するように可動子の上下に設けられた電機子の磁極歯と、
これら磁極歯の隣接する磁極歯及び対向する磁極歯が異極となるように励磁する巻線とを備え、
可動子,磁極歯,巻線によりリニアモータを構成し、該リニアモータは、磁性体で形成された電機子と、該電機子に巻回された巻線と、該電機子が生ずる磁場に作用することにより、該電機子と相対的に移動可能な可動子とからなるリニアモータであって、
該リニアモータは更に電機子の一方の磁極に磁気的に結合され、該可動子の移動方向に対し略垂直方向に第1段及び第2段に分けて配列した一方の磁極歯列と、可動子の他方の磁極に磁気的に結合され、該可動子の移動方向に対し略垂直方向に第1段及び第2段に分けて配列した他方の磁極配列とを有し、該一方に設けた磁極配列の第1段の磁極歯と該他方に設けた磁極歯列の第1段の磁極歯が該可動子の移動方向に対して交互に配置され、該一方に設けた磁極配列の第2段の磁極歯と該他方に設けた磁極歯列の第2段の磁極歯が該可動子の移動方向に対して交互に配置され、該一方及び該他方の第1段の磁極歯列と該一方及び該他方に設けた第2段の磁極歯列の間に該可動子が配列されたリニアモータを用いて、該可動子の先端にピストンが装着され、前記巻線を所定の制御回路に従って励磁することによって可動子を往復移動させ、この往復移動の過程でピストンによる流体搬送を行うことを特徴とする流体搬送装置。
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