JP3875336B2 - Torsion test method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、捻回試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、銅線、鋼線等の金属線に対する捻回試験方法には、試験片となる例えば鋼線を所定の掴み問隔で掴んで鋼線の軸線方向に軽く張力をかけながら、一定速度で一方向に破断するまで捻るという方法が用いられていた。しかし、この試験法には、捻りを与えている際に試験片である鋼線に縦割れの亀裂を生ずると、破断までの回数が増加して、見掛けの疲労寿命評価が良好という結果が得られてしまうという問題点がある。
【0003】
これを解消するために、捻回時のトルクを測定し、縦割れを生ずるとトルクが低下することで疲労寿命を判定する方法が提案されている。
【0004】
また、ワイヤジャーナル誌(WIRE JOURNAL INTERNATIONAL)19巻6号(1986)57貢〜67頁には、銅線材の延性や伸線性を評価するために、一方向に回転させて銅線材に所定の捻りを与え、次いで逆方向に回転させて銅線材を破断するまでを評価する捻回試験法や、一方向に回転させて銅線材に一定回数の捻りを与え、次いで一定回数の逆回転を与えて銅線材の捻りを戻し、線材表面を観察するという試験法が開示されている。
【0005】
更に、特開平8−226085号公報には、一方向例えば時計方向に所定回数捻った後に逆方向例えば反時計方向に捻り返すと共に、これらの過程で捻回−トルクを測定し、得られたトルク低下率に基づいて評価する方法が開示されている。この方法では、反転後にもトルクを観察し、最初の一方向ねじりでのねじり弾性限のトルク値と逆方向ねじりでの低下部トルク値の最小値とに基づいて得られるトルク低下率の範囲から銅線材の耐疲労性や撚線時の断線性を評価している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法では、鋼線の表面から中心に向かって、かなりの厚さにわたり鋼線にひねりによる塑性変形が生じるため、その厚さ方向の亀裂開始点が複数発生する。このため、このような評価方法では、この複数の亀裂開始点をまとめて評価している可能性があり、鋼線表層部の亀裂開始点を正確に評価することができない。この結果、鋼線の疲労性を正確に評価することができず、高強力の鋼線を捻る撚線工程時での断線の有無を推定し、耐疲労性を改善させることができない。撚線時の断線の有無を推定することができなければ、撚線法を用いて得られたスチールコードやこのような鋼線で補強されたホース或いはスチールコードで補強されたタイヤなどの製品耐久性を更に向上させることができない。
【0007】
本発明は上記事実に考慮して成されたものであり、試験片の撚線工程時の断線の有無や試験片の耐疲労性を精度よく評価することができる捻回試験方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、直径dの線状の試験片を捻回させることにより試験片を評価する捻回試験方法において、把持部の間隔が長さLになるように2つの把持部によって前記試験片を固定し、一方の把持部を固定して、他方の把持部を長さ100dあたり2回転以上の回転数ずつ一方向及び逆方向に交互に2回以上反転させながら、試験片が破断するまで回転させたときの反転回数に基づいて前記試験片を評価することを特徴としている。
【0009】
この発明によれば、一方の把持部を固定して、他方の把持部を長さ100dあたり2回転以上の回転数ずつ一方向及び逆方向に反転させながら回転させるので、一方向に回転した後に反転して逆回転することにより捻りが戻されて、試験片を捻回させることによって生じる塑性変形が試験片内部に生じることがない。ここで反転回数は少なくとも2回以上であり、これにより、捻り及び捻り戻しが2回以上行われる。このため、試験片の表層部に生じた亀裂開始点のみに基づいた破断を評価することができる。この結果、得られた評価結果を精度よいものにすることができ、撚線工程時での断線の有無を正確に推定し、試験片の耐疲労性を精度よく評価することができる。これによって、この試験片による製品耐久性を精度よく評価することができる。
【0010】
なお、捻回試験評価は、長さ100dあたり2回転以上の回転数ずつに行われる反転回数に基づいて行ってもよく、また、請求項2に係る発明のように、1回の連続回転数と反転回数とから得られる総回転数に基づいて行ってもよい。ここで連続回転数とは、一方向又は逆方向で回転を開始してから反転するまでの回転数をいう。このように回転手段による総回転数に基づいて評価することにより、総回転数を検出することができれば、特別な装置を用いることなく簡便に評価することができる。また、反転回数よりも細かい評価値にすることができ、一層精度よく評価することができる。
【0011】
試験片の破断は、例えばトルク計を用いて検出することができるが、該試験片からのAE波に基づいて検出してもよい。AE(acoustic emission) 波は、固体が変形又は破壊する際の歪みエネルギーの解放による弾性波を発生するAE現象の際に発生する弾性波をいう。これを用いて、試験片の破断時に試験片から発生するAE波を電気信号に変換することによって、試験片の破断を早期に正確に検出することができ、短時間に精度よく評価することができる。また、破断時に移動する試験片の移動量で検出することもできる。
【0017】
本発明では、試験片の捻回の反転回数及び1回の連続回転数は、用いられる試験片の材質及び形状に基づいて決定することができる。例えば鋼線の場合、直径dのとき試験対象となる試験片の長さをa×100dとしたときに、2回転/100d以上の連続回転数とし、少なくとも2回以上の反転回数とすることが好ましく、少なくとも10回/100d以上の総回転数となることが好ましい。
連続回転数が2回/100d未満の場合には、試験片の捻回時の弾性変形が支配的となって、破断までの回数が大幅に増加し、試験時間を延長させ、且つ、撚線時の断線や製品耐久性との相関性に劣るため好ましくない。従って、連続回転数を2回転/100d以上とすることにより、破断までの回数が増加することを抑止し、試験時間が延長されることを防ぐことができる。
【0018】
また、本発明の試験片には、銅、鋼などの所定の直径を有する金属製の線状物を用いることができ、例えば、空気入りタイヤの補強として用いられるスチールコードなどを試験片とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1及び図2には、本実施の形態に係る捻回試験装置10が示されている。捻回試験装置10には、図示しないカバーに覆われた支持板12上の一端側に駆動部14が配置されている。駆動部14には、モータ16が備えられており、モータ16は台18に載置されている。モータ16には図示しないモータ回転数検出手段が取り付けられている。
【0021】
モータ16の回転軸20にはコレットチャックなどの把持部を備えた把持具22Aの一方が連結されている。把持具22Aには図示しない掴み固定部が備えられており、試験片としての銅、鋼などの金属線24の一端が挿入されて固定される。
【0022】
支持板12の他端側には、支持台28に固定された滑車26が備えられており、把持具22Aに一端を固定された金属線24の他端側が巻きかけられている。これにより、金属線24は、支持板12に沿って滑車26へ案内され、滑車26に巻きかけられて略直角方向に垂下している。金属線24の他端側には分銅30が取付けられており、これにより、駆動部14の把持具22Aに一端を固定された金属線24に所定の張力が加えられる。
【0023】
また、支持板12上の幅方向端部には、支持板12の長手方向に沿って案内部32が配置されている。案内部32は、所定の長手寸法を有し、駆動部14の把持具22Aと滑車26との間で直線上に配置された金属線24に平行して摺動溝34が形成されている。案内部32の長手方向両端部には、サポート36が設けられている。サポート36は、案内部32を支持板12に固定し、また、連結部38を介して、把持具22Bに把持されている金属線24が把持具22Bと共に軸周りに回転することを阻止している。
【0024】
駆動部14の把持具22Aと滑車26との間の金属線24には、固定部40が取り付けられている。
【0025】
固定部40には、金属線24を掴む把持具22Bが備えられており、駆動部14の把持具22Aと共に金属線24を把持している。把持具22Bには、案内部32に向かって連結部38が取り付けられており、連結部38には図示しない摺動機構が備えられている。このため、把持具22Bは、金属線24を把持した状態で、案内部32の摺動溝34を摺動可能となっている。 把持具22Bには、滑車26配置側にストッパー部42が連結されている。ストッパー部42には内部に図示しない固定機構が備えられており、ストッパー部42の上方には、固定機構によって摺動溝34上の一位置に把持具22Bを固定するためのレバー44が取り付けられている。
【0026】
図3に示されるように、捻回試験装置10には、シーケンシャル回路50が備えられ、モータ16に接続されている。シーケンシャル回路50には、モータ16の回転速度及び反転するまでの連続回転数が設定され、設定された連続回転数での回転が行われると、モータ16に回転方向が反転可能になっている。
【0027】
ここで、シーケンシャル回路50に設定されている回転数は、金属線24の材質によって変更されるが、金属線24の直径dとしたときに一方向への(1回の)連続回転数は少なくとも2回転/100d以上であり、反転回数は2回以上であり、総回転数は少なくとも10回/100d以上となることが好ましい。
【0028】
一方向への連続回転数が2回/100d未満の場合には、金属線24の捻回時の弾性変形が支配的となって、破断までの回数が大幅に増加し、試験時間を延長させ、且つ、撚線時の断線や製品耐久性との相関性に劣るため好ましくない(図4参照)。連続回転数は、一般により好ましくは2回転/100d〜7回転/100d、一層好ましくは3回転/100d〜5回転/100dの範囲内にすることができる。また、反転回数が1回では、反転後の捻回において亀裂開始点が金属線24内部にも生じ、精度よく破断を評価することができないため、好ましくない。また、反転回数は連続回転数との相関性に応じて設定することができ、試験効率の観点から2回以上20回以下の範囲が好ましく、5回以上15回以下の範囲が最も好ましい。
【0029】
これらの反転回数及び連続回転数の設定は、用いられる金属線24の材質や試験効率に応じて、適宜設定される。また、これらの条件は、予想される総回転数に基づいて設定することができる。予想される総回転数は、例えば、JIS G3510に規定される引っ張り試験に基づいて得られた結果から求めることができる。この予想総回転数は10回〜40回が好ましく、このような予想総回転数に基づいて連続回転数及び反転回数を設定することにより、金属線24の良否の判別を明確にすることができる。予想総回転数が10回未満となるように試験条件を設定すると、1回の反転で金属線24に亀裂が発生する場合があり比較するための差が生じにくく、また、40回以上となるように試験条件を設定すると、良、不良の金属線24とも大きな捻回値を示し、比較が不能となる。
【0030】
このような回転を行うための回転速度は、金属線24に対して適切な捻回を与えるために一般に60rpm以下が好ましく、この範囲よりも回転速度が速い場合には、金属線24の発熱が大きくなって脆化を伴うため好ましくない。また、試験効率の観点から、より好ましくは一般に10rpm〜30rpmの範囲であり、この範囲よりも回転速度が遅い場合には試験効率が低下するため好ましくない。
【0031】
また、捻回試験装置10には、把持具22A、22Bに掴まれた金属線24の中央部分の近傍には、AEセンサ52が配置されている。
【0032】
AEセンサ52は、金属線24に亀裂が生じたときに発生するAE波を関知して、電気信号に変換するAE関知機構を備えている。AEセンサ52と金属線24との間には、金属線24から発生したAE波を精度よく検知するために、図示しない音波伝搬媒体例えばグリースが配置され、グリースは、AEセンサ52と金属線24とに密着している。この音波伝搬媒体は、モータ16の駆動や把持具22の摺動による影響を受けないように、AEセンサ52と金属線24とを離間させている。
【0033】
AEセンサ52は、AE波に基づく電気信号を増幅するためのAE信号増幅器54を介して、トリガ56に接続され、トリガ56はシーケンシャル回路50に接続されている。
【0034】
トリガ56では、AE信号増幅器54から増幅されたAE信号が入力する。また、トリガ56には、予め金属線24の材質などに基づいた亀裂発生ピークに対応するトリガ信号値が設定されており、トリガ信号値に対応するAE信号が入力されると、トリガ信号をシーケンシャル回路50へ出力する。シーケンシャル回路50では、トリガ信号の入力に応じて、モータ16に回転停止信号を出力する。
【0035】
このように、捻回試験装置10では、把持具22A、22Bによって固定された金属線24に対し、シーケンシャル回路50によって、一方向及び逆方向での所定の回転を繰り返し行う捻回試験が実行可能となっている。また、捻回試験装置10は、捻回により金属線24が破断することを検知可能なAEセンサ52を備え、これにより、AEセンサ52からの信号に応じて金属線24の破断時にモータ16の回転が自動停止可能になっている。
【0036】
次に、本実施の形態に作用について説明する。
捻回試験装置10では、予め設定された連続回転数で一方向に回転が行われると、回転方向を反転して逆方向に所定回転数で回転を行い、これを繰り返すことによって捻回試験を行う。
【0037】
捻回試験装置10による捻回試験の試験対象となる金属線24を、一端側で把持具22Aに固定する。金属線24の他端側は、把持具22B及びストッパー部42を挿通されて支持板12の他端側へ案内され、滑車26に巻きかけられる。滑車26に巻きかけられた金属線24の先端部には、所定の分銅30が取り付けられ、垂下されることによって、金属線24には所定の張力が加えられる。これにより、金属線24は、弛むことなく捻回試験装置10に取り付けられる。
【0038】
次いで、把持具22Bを摺動溝34に沿って摺動させ、把持具22Aとの距離L(図1における矢印L)を、所定の値に調整する。所定の値に調整されると、ストッパー部42のレバー44を操作して距離Lを保持し、固定する。
【0039】
図示しない試験条件設定盤から回転速度、一方向での連続回転数を入力すると、シーケンシャル回路50によって、設定された回転速度でモータ16が駆動を開始する。駆動が開始されると、反転回数及び総回転数の測定が開始される。モータ16が駆動すると、モータ16の駆動に伴って把持具22Aが一方向に回転し、把持具22Aにより把持されている金属線24の一端が回転する。一方、金属線24の他端側を把持する把持具22Bは、金属線24を回転しないように把持していると共に、摺動溝34及びサポート36によって把持具22B自体の回転も阻止されているため、モータ16の駆動によって、金属線24に捻りが加えられる。
【0040】
シーケンシャル回路50からの指示にしたがって金属線24が一方向に回転を開始し、設定された連続回転数だけ回転が行われると、シーケンシャル回路から反転が指示されて、モータ16の駆動が停止すると共に逆回転を開始し、これにより、金属線24に対して逆方向の回転が加えられる。
【0041】
これにより、金属線24に対して一方向に加えられていた捻回が返されて、捻回が加えられる前の位置に戻される。
【0042】
逆方向での回転が、設定された連続回転数分行われると再び反転が指示されて、回転方向を反転する。これにより、捻回前の状態に戻された金属線24に対して、再び捻回が加えられる。これを、金属線24が破断するまで繰り返す。この結果、金属線24に対して捻回による塑性変形が蓄積することがなく、また、金属線24の内部に複数の亀裂開始点が生じることがなく、捻回が行われる。
【0043】
反転を繰り返し行うことによって金属線24の表面に亀裂開始点が生じ、金属線24が破断する場合には、金属線24の亀裂開始点においてAE現象が生じる。すなわち、金属線24の亀裂開始点に歪みエネルギーが蓄積されて放出され、これによってAE波が発生する。
【0044】
捻回が加えられる把持具22A、22Bの間の金属線24に接近して配置されたAEセンサ52が、金属線24の破断に伴うAE波を検知すると、AE信号をトリガ56に出力し、これによりトリガ56からシーケンシャル回路を経て、モータ16に対して回転の停止が指示される。これと略同時に、金属線24の回転の計測が停止されて、停止時の反転回数及び総回転数が提示される。
【0045】
これにより、金属線24の表層に生じた亀裂開始点のみによる破断に基づいて金属線24の破断を評価することができる。この結果、金属線24の破断の評価結果を精度よいものにすることができ、撚線工程時での断線の有無を正確に推定することができると共に、試験片の耐疲労性や製品耐久性を精度よく評価することができる。
【0046】
本実施の形態では、AEセンサ52を用いて金属線24の破断を検出したが、金属線24の破断はAEセンサ52による検出に限定されない。
【0047】
AEセンサ52の代わりにトルク計を用いて金属線24の破断を検出することもできる。トルク計を用いる場合には、トルク計をモータ16の回転軸に取り付けし、把持具22Aをトルク計を介してモータ16取り付けする。これにより、モータ16の駆動による金属線24の捻回時のトルクを測定し、金属線24が破断したときに生じるトルクの低下を検出する。この結果、前記同様に金属線24の表層における亀裂開始点による破断を検出することができ、前記同様の効果を得ることができる。トルクの減少による金属線24の破断を検出する方法では、亀裂によるトルク減少幅が大きい金属線24に特に有効であり、直径の大きい金属線24の捻回試験に好適である。
【0048】
また、金属線24の破断は、破断による金属線24の位置の移動によって検出することもできる。
【0049】
金属線24は他端側に連結された分銅30によって所定の張力が加えられているため、破断前では、モータ16に連結された把持具22Aと分銅30の重さとが均衡した状態となる。このため、把持具22Bを摺動溝34上の位置に摺動可能に配置すると共に把持具22Bにモータ電源停止機構を連結させる。
【0050】
このモータ電源停止機構は、把持具22Bの分銅30への移動によってモータ16の電源を停止させる機構とする。これにより、金属線24が破断したときに、分銅30による張力と把持具22Aによる固定との均衡が崩れ、把持具22Bが分銅30側へ移動すると、モータ16の駆動を停止させることができる。この結果、金属線24の破断時の総回転数を検出することができ、前記同様に、金属線24の表面に生じた亀裂開始点に基づいた破断を評価して、金属線24の耐疲労性及び製品耐久性を精度よく評価することができる。
【0051】
本発明の実施の形態では、金属線24の破断時までの総回転数に基づいて金属線24の耐疲労性及び製品耐久性を精度よく評価したが、これに限定されない。例えば、金属線24の破断までの反転回数に基づいて、金属線24を評価することもできる。これにより、モータ16の回転方向の反転のみを計測することによって容易に金属線24の評価を行うことができる。
【0052】
【実施例】
次に、本発明の実施例について説明する。
【0053】
[実施例1]
金属線24として直径0.60mmの鋼線である試料A及び試料Bを、100mmの距離L(a×l00d、a=1.67)となるように把持具22A及び把持具22Bに取り付けた。試料A及び試料Bは、伸線加工条件の違いから強度が異なり、JIS G3510の引っ張り試験に基づいた強度が、試料Aでは2830N/mm2 であるのに対して、試料Bは2860N/mm2 であった。試料A及び試料Bを各々弛まないように引っ張る分銅30の重量はlkgとし、鋼線の破断はトルクの減少によって検出した。
【0054】
この試料A及び試料Bに対して、捻り速度60rpm、連続回転数3回/100dの条件で、正逆回転を複数反転させて行う本発明の捻回試験を行った(実施例)。結果を表1に示す。なお表1の数値は総回転数である。
【0055】
次いで、同一の試料に対して、捻り速度60rpmで一方向捻回試験(比較例1)及び、1回の反転させた捻回試験(比較例2)をそれぞれ行った。結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
表1に示されるように、実施例の試験方法では、試料Aは52回/100dであり、試料Bは107回/100dで各々破断し、試料Aと試料Bとの評価結果に明らかな差が認められた。これにより、試料A及び試料Bのそれぞれの耐疲労性及び製品耐久性を適切に評価することができる。
【0058】
これに対して、比較例の方法では、試料A及び試料Bはいずれも同様な値を示しており、これらの方法では、両者を適切に区別することができず、耐疲労性及び製品耐久性を適切に評価することができない。
【0059】
また、図4には、上記試料A(□)及び試料B(◇)について、捻回条件を変えて試験を行い、一方向での連続回転数と総回転数との相関関係を明らかにしたグラフが示されている。なお、グラフでは、□が試料Aを示し、◇が試料Bを示している。このグラフからわかるように、試料A及び試料Bの場合には、一方向連続回転数が2回〜5回/100dの範囲内で総回転数に顕著な差が認められ、良好に両者を区別することができる。グラフにおいて斜線で示されている範囲は弾性変形が支配的となった範囲を示している。
【0060】
さらに試料A及び試料Bを、AEセンサ52を用いた試験方法で評価した。この試験方法では、鋼線の掴み間隔である距離Lを50mmとし、鋼線のほぼ中央部にAEセンサーを位置して鋼線とセンサーとの隙間をグリースで満たし、グリースと鋼線又はセンサーとの隙間は生じないようにした。回転速度は30rpmにした以外は前記同様にして捻回を行った。この結果、前記同様に、実施例においてのみ、試料A及び試料Bを適切に区別することができた。
【0061】
また、強度が4000N/mm2 以上の鋼線に対して上述した条件で捻回を行った。この結果、強度が4000N/mm2 以上の鋼線に対しては、連続回転数を3回/100dとすることによって、良好な試験結果が得られることがわかった。
【0062】
[実施例2]
試料Cとして、スチールコードに用いるスチールフィラメント(直径d=0.20mm、強度=4050N/mm2 )を、特開平8−226085号公報に開示されている方法(比較例3)及び前記本発明の方法に従って、捻回試験評価した。
【0063】
比較例3の方法では、300dの距離Lとし、回転速度30rpm、一方向の連続回転数を10回/300dの条件として、正逆方向で同一条件による捻回を行い、それぞれ捻り回数とトルクを測定しながら、トルク低下率を測定した。なお、トルク低下率は、捻回−トルク曲線において、最初の一方向ねじりでのねじり弾性限、即ち、捻回−トルク曲線における右上がりの直線部分の上限でのトルク値と、逆方向ねじりでの低下部トルク値の最低値から求めることができる(特開平8−226085号公報参照)。このパラメータでは7%以内の特性を示すスチールワイヤのみを、靱性が正常であると判断する。
【0064】
試料Cは、上記比較例3の方法によるトルク低下率を求めたところ5%であったが、本発明の捻回試験方法では、微少亀裂によるAE信号が認められた。
【0065】
同じ線径で同じ強度レベルの鋼線を製造方法を変えて試料Dを作製した。試料Dは、本発明の捻回試験によりAE信号が認められなかった。試料C及び試料Dを、同種の5本を撚り合わせてl×5のスチールコードを作製した。撚線時の断線はいずれも認められなかったが、この2種類のスチールコードの回転曲げ疲労を行ったところ、試料Dによるスチールコードは試料Cのスチールコードと比較して、150%の疲労寿命を示した。
【0066】
このため、本発明の方法に基づいて評価を行て、良好な評価結果が得られた試料Dの製品耐久性が評価結果に対応して良好であることが示された。
【0067】
【発明の効果】
上記に説明したように本発明のよれば、試験片の表層部に生じた亀裂開始点のみに基づいた破断を評価することができるので、反転回数に基づいて得られた評価結果を精度よいものにすることができ、撚線工程時での断線の有無を正確に推定することができると共に、試験片の耐疲労性や製品耐久性を精度よく評価することができる。この結果、試験片を適切に評価して、このような試験片に係る製品の耐疲労性の向上を効率よく図ることができ、また、撚線工程時での断線防止を効果的に行うことができる。これによって、例えば空気入りタイヤの補強として用いられるスチールコードなどの製品の耐疲労性や耐久性の改善を効果的に行うことができる。また、一方向の連続回転数を2回転/100d以上とすることにより、破断までの回数が増加することを抑止し、試験時間が延長されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る捻回試験装置の斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る捻回試験装置の側面図である。
【図3】本実施の形態に係る捻回試験装置のブロック図である。
【図4】実施例に係る試料A及び試料Bの一方向連続回転数−総回転数の関係のを示したグラフである。
【符号の説明】
10 捻回試験装置
16 モータ(回転手段)
22 把持具(保持手段)
24 金属線(試験片)
50 シーケンシャル回路(回転制御手段)
52 AEセンサ(破断検出手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is a twist test methodTo the lawRelated.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a twist test method for a metal wire such as a copper wire or a steel wire includes a test piece, for example, a steel wire held at a predetermined gripping interval and lightly tensioned in the axial direction of the steel wire at a constant speed. The method of twisting until it broke in one direction was used. However, in this test method, when a longitudinal crack occurs in a steel wire as a test piece when twisting is applied, the number of times until the fracture increases and the apparent fatigue life evaluation is good. There is a problem that it will be.
[0003]
In order to solve this problem, a method has been proposed in which the torque at the time of twisting is measured and the fatigue life is determined by reducing the torque when a vertical crack occurs.
[0004]
Also, Wire Journal (Vol.19, No.6 (1986), pages 57 to 67), in order to evaluate the ductility and wire drawing of copper wire, it is rotated in one direction and a predetermined twist is applied to the copper wire. And then rotating in the opposite direction to evaluate the breaking of the copper wire, or rotating in one direction to give a certain number of twists to the copper wire, and then giving a certain number of reverse rotations A test method in which the twist of the copper wire is returned and the surface of the wire is observed is disclosed.
[0005]
Further, Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-22285 discloses that after twisting a predetermined number of times in one direction, for example, clockwise, turning back in the opposite direction, for example, counterclockwise, and measuring the twist-torque in these processes, A method of evaluating based on the rate of decrease is disclosed. In this method, torque is observed even after inversion, and from the range of torque reduction rate obtained based on the torque value of the torsional elastic limit in the first unidirectional torsion and the minimum value of the reduced portion torque value in the reverse direction torsion. We are evaluating the fatigue resistance of copper wires and the disconnection when twisted.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above method, since the steel wire undergoes plastic deformation due to twisting over a considerable thickness from the surface of the steel wire toward the center, a plurality of crack initiation points in the thickness direction are generated. For this reason, in such an evaluation method, there is a possibility that the plurality of crack start points are evaluated together, and the crack start points of the steel wire surface layer portion cannot be accurately evaluated. As a result, the fatigue resistance of the steel wire cannot be accurately evaluated, and it is impossible to improve the fatigue resistance by estimating the presence or absence of breakage during the twisting process of twisting the high-strength steel wire. Product durability such as steel cords obtained using the twisted wire method, hoses reinforced with such steel wires or tires reinforced with steel cords, if the presence or absence of breakage during stranded wire cannot be estimated The property cannot be further improved.
[0007]
The present invention has been made in consideration of the above facts, and a twist test method capable of accurately evaluating the presence or absence of breakage during the twisting process of the test piece and the fatigue resistance of the test piece.The lawThe purpose is to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1Of diameter dIn a twist test method for evaluating a test piece by twisting a linear test piece,The test piece is formed by two gripping portions so that the distance between the gripping portions is a length L.Fixed,One gripping part is fixed and the other gripping part is more than 2 turns per 100d lengthAlternately in one direction and in the opposite direction at each rotation speed2 or more timesThe test piece is evaluated based on the number of times of reversal when the test piece is rotated until it breaks while being reversed.
[0009]
According to this invention,One gripping part is fixed and the other gripping part is more than 2 turns per 100d lengthSince it is rotated while being reversed in one direction and the reverse direction by the number of rotations, the twist is returned by rotating in one direction and then reversed and reversely rotated, and plastic deformation caused by twisting the test piece is caused by the test piece. It does not occur inside. Here, the number of inversions is at least two times, whereby twisting and untwisting are performed twice or more. For this reason, the fracture | rupture based only on the crack starting point which arose in the surface layer part of the test piece can be evaluated. As a result, the obtained evaluation result can be made accurate, the presence or absence of disconnection during the twisting process can be accurately estimated, and the fatigue resistance of the test piece can be accurately evaluated. Thereby, the product durability by this test piece can be accurately evaluated.
[0010]
The torsion test evaluation isMore than 2 revolutions per 100d lengthIt may be performed based on the number of inversions performed for each rotation number, or may be performed based on the total number of rotations obtained from one continuous rotation number and the number of inversions as in the invention according to claim 2. Good. Here, the continuous rotational speed refers to the rotational speed from the start of rotation in one direction or the reverse direction to the reverse. Thus, if the total number of rotations can be detected by evaluating based on the total number of rotations by the rotating means, the evaluation can be easily performed without using a special device. Further, the evaluation value can be made smaller than the number of inversions, and the evaluation can be performed with higher accuracy.
[0011]
The breakage of the test piece can be detected using, for example, a torque meter, but may be detected based on the AE wave from the test piece. The AE (acoustic emission) wave refers to an elastic wave generated during an AE phenomenon in which an elastic wave is generated by releasing strain energy when a solid is deformed or broken. By using this, the AE wave generated from the test piece at the time of breakage of the test piece is converted into an electric signal, so that the breakage of the test piece can be detected accurately at an early stage, and the evaluation can be accurately performed in a short time. it can. It can also be detected by the amount of movement of the test piece that moves when it breaks.
[0017]
In the present invention, the number of inversions and the number of continuous rotations of the test piece can be determined based on the material and shape of the test piece used. For example, in the case of a steel wire, when the length of the test piece to be tested is a × 100d when the diameter is d, the continuous rotation speed is 2 rotations / 100 d or more, and the number of inversions is at least 2 times or more. Preferably, the total rotational speed is at least 10 times / 100 d or more.
When the continuous rotational speed is less than 2 times / 100d, the elastic deformation at the time of twisting of the specimen becomes dominant, the number of times until breakage is greatly increased, the test time is extended, and the stranded wire It is not preferable because it is inferior in correlation with disconnection at the time and product durability. Therefore, by setting the continuous rotation speed to 2 rotations / 100 d or more, it is possible to suppress an increase in the number of times until breakage and to prevent the test time from being extended.
[0018]
In addition, for the test piece of the present invention, a metal linear object having a predetermined diameter such as copper or steel can be used. For example, a steel cord used as a reinforcement for a pneumatic tire is used as the test piece. be able to.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0020]
1 and 2 show a
[0021]
One of gripping tools 22 </ b> A having a gripping part such as a collet chuck is connected to the
[0022]
A
[0023]
A
[0024]
A fixing
[0025]
The fixing
[0026]
As shown in FIG. 3, the
[0027]
Here, the rotational speed set in the
[0028]
When the continuous rotation speed in one direction is less than 2 times / 100d, the elastic deformation at the time of twisting of the
[0029]
The number of times of reversal and the number of continuous rotations are appropriately set according to the material of the
[0030]
The rotation speed for performing such rotation is generally preferably 60 rpm or less in order to give an appropriate twist to the
[0031]
Further, in the
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
As described above, the
[0036]
Next, the operation of this embodiment will be described.
In the
[0037]
A
[0038]
Next, the
[0039]
When a rotational speed and a continuous rotational speed in one direction are input from a test condition setting panel (not shown), the
[0040]
When the
[0041]
As a result, the twist applied in one direction to the
[0042]
When rotation in the reverse direction is performed for the set number of continuous rotations, reversal is instructed again and the rotation direction is reversed. Thereby, twisting is again applied to the
[0043]
By repeating the inversion, a crack starting point is generated on the surface of the
[0044]
When the
[0045]
Thereby, the fracture | rupture of the
[0046]
In the present embodiment, the break of the
[0047]
A breakage of the
[0048]
The breakage of the
[0049]
Since a predetermined tension is applied to the
[0050]
The motor power supply stop mechanism is a mechanism that stops the power supply of the
[0051]
In the embodiment of the present invention, the fatigue resistance and product durability of the
[0052]
【Example】
Next, examples of the present invention will be described.
[0053]
[Example 1]
Sample A and Sample B, which are steel wires having a diameter of 0.60 mm, were attached to the
[0054]
A twisting test of the present invention was performed on Sample A and Sample B under the conditions of a twisting speed of 60 rpm and a continuous rotational speed of 3 times / 100 d (reverse rotation). The results are shown in Table 1. In addition, the numerical value of Table 1 is a total rotation speed.
[0055]
Next, a unidirectional twist test (Comparative Example 1) and a reversed twist test (Comparative Example 2) were performed on the same sample at a twist rate of 60 rpm. The results are shown in Table 1.
[0056]
[Table 1]
[0057]
As shown in Table 1, in the test method of the example, sample A is 52 times / 100d, sample B is ruptured at 107 times / 100d, and there is a clear difference between the evaluation results of sample A and sample B. Was recognized. Thereby, each fatigue resistance and product durability of the sample A and the sample B can be evaluated appropriately.
[0058]
On the other hand, in the method of the comparative example, both the sample A and the sample B show the same value. In these methods, the two cannot be properly distinguished, and fatigue resistance and product durability are not obtained. Cannot be evaluated properly.
[0059]
Further, in FIG. 4, the sample A (□) and the sample B (◇) were tested by changing the twisting conditions, and the correlation between the continuous rotational speed in one direction and the total rotational speed was clarified. A graph is shown. In the graph, □ indicates the sample A and ◇ indicates the sample B. As can be seen from this graph, in the case of sample A and sample B, a remarkable difference is recognized in the total number of revolutions within a range of one-way continuous revolutions of 2 to 5 times / 100d, and the two are distinguished well. can do. The range indicated by diagonal lines in the graph indicates the range in which elastic deformation becomes dominant.
[0060]
Further, Sample A and Sample B were evaluated by a test method using the
[0061]
In addition, the strength is 4000 N / mm2The above steel wire was twisted under the conditions described above. As a result, the strength is 4000 N / mm.2For the above steel wires, it was found that good test results were obtained by setting the continuous rotation speed to 3 times / 100 d.
[0062]
[Example 2]
As a sample C, a steel filament used for a steel cord (diameter d = 0.20 mm, strength = 04050 N / mm)2) Was evaluated by a torsion test according to the method disclosed in JP-A-8-226085 (Comparative Example 3) and the method of the present invention.
[0063]
In the method of Comparative Example 3, the distance L is 300 d, the rotational speed is 30 rpm, the continuous rotational speed in one direction is 10 times / 300 d, and the twisting is performed under the same conditions in the forward and reverse directions. While measuring, the torque reduction rate was measured. It should be noted that the torque reduction rate is determined by the torsional elastic limit in the first one-way torsion in the twist-torque curve, that is, the torque value at the upper limit of the straight line portion that rises to the right in the twist-torque curve and the reverse twist Can be obtained from the lowest value of the lowering portion torque value (see JP-A-8-226085). Only steel wires exhibiting characteristics within 7% with this parameter are judged to have normal toughness.
[0064]
In Sample C, the torque reduction rate obtained by the method of Comparative Example 3 was 5%, but in the twist test method of the present invention, an AE signal due to a microcrack was observed.
[0065]
Sample D was manufactured by changing the manufacturing method of steel wires having the same wire diameter and the same strength level. In Sample D, no AE signal was observed by the twist test of the present invention. Sample C and sample D were twisted together with five of the same type to produce a 1 × 5 steel cord. None of the wire breakage was observed at the time of stranded wire, but when these two types of steel cords were subjected to rotational bending fatigue, the steel cord of sample D had a 150% fatigue life compared to the steel cord of sample C. showed that.
[0066]
For this reason, it evaluated that based on the method of this invention and the product durability of the sample D from which the favorable evaluation result was obtained was shown corresponding to an evaluation result.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to evaluate the fracture based only on the crack starting point generated in the surface layer portion of the test piece, so that the evaluation result obtained based on the number of inversions is accurate. It is possible to accurately estimate the presence or absence of disconnection during the stranded wire process, and to accurately evaluate the fatigue resistance and product durability of the test piece. As a result, it is possible to appropriately evaluate the test piece, efficiently improve the fatigue resistance of the product related to such a test piece, and effectively prevent disconnection during the twisting process. Can do. As a result, it is possible to effectively improve the fatigue resistance and durability of a product such as a steel cord used for reinforcing a pneumatic tire, for example.In addition, by setting the continuous rotation speed in one direction to 2 rotations / 100 d or more, it is possible to suppress an increase in the number of times until breakage and to prevent the test time from being extended.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a twist test apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of the twist testing apparatus according to the present embodiment.
FIG. 3 is a block diagram of a twist testing apparatus according to the present embodiment.
FIG. 4 is a graph showing a relationship between one-way continuous rotation speed-total rotation speed of sample A and sample B according to an example.
[Explanation of symbols]
10 Torsion test equipment
16 Motor (rotating means)
22 Grip (holding means)
24 Metal wire (test piece)
50 Sequential circuit (rotation control means)
52 AE sensor (breakage detection means)
Claims (2)
把持部の間隔が長さLになるように2つの把持部によって前記試験片を固定し、一方の把持部を固定して、他方の把持部を長さ100dあたり2回転以上の回転数ずつ一方向及び逆方向に交互に2回以上反転させながら、試験片が破断するまで回転させたときの反転回数に基づいて前記試験片を評価する
ことを特徴とする捻回試験方法。 In a twist test method for evaluating a test piece by twisting a linear test piece having a diameter d ,
The test piece is fixed by two gripping portions so that the distance between the gripping portions becomes a length L , one gripping portion is fixed, and the other gripping portion is rotated by one or more rotations of two or more revolutions per 100 d in length. A torsion test method characterized in that the test piece is evaluated based on the number of reversals when the test piece is rotated until it breaks while being alternately reversed twice or more in the direction and the reverse direction.
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