JP3874383B2 - Oil seal structure of hydraulic shock absorber - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両に装着されて乗心地をよくする油圧緩衝器のオイルシール構造に関し、特に、オイルシールにおけるオイルリップの油切れを防止する油圧緩衝器のオイルシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に装着される油圧緩衝器には、ピストンロッドとこのピストンロッドを案内支持するロッドガイドとの間から洩れる作動油の流出を阻止し、さらにロッドガイドに設けられた還流通路を介してリザーバへ戻すように機能するオイルシールが設けられている。
【0003】
図5は、かかるオイルシールを持った従来の油圧緩衝器のオイルシール構造を示す一部の断面図である。この油圧緩衝器は、シリンダ1内を出入するピストンロッド2と、シリンダ1の上端を塞ぐように設けられて、中心孔4a内にブッシュ3を介してピストンロッド2を摺動自在にガイド支持するリング状のロッドガイド4とを有する。
【0004】
また、シリンダ1の外周側には、リザーバRを形成するアウタシェル5が設けられ、このアウタシェル5の上端には、これとロッドガイド4のフランジ部分4bとの間に、ロッドガイド4の取付部材としてのシール保護ケース6下端のスカート部6aが油密的に挟圧保持されるように固着されている。
【0005】
さらに、ロッドガイド4の設置部位より上方のシール保護ケース6内部には、リング状のオイルシール7が取り付けられている。このオイルシール7は、シール保護ケース6内周に嵌挿保持される保持片7aを有し、これの内部にインサートメタル8の全体または一部が埋設されている。
【0006】
なお、このインサートメタル8は、全体としてL字状断面のリング状体をなしその一部がダストリップ7bおよびオイルリップ7cの連続部に及んでいる。また、上記保持片7aは、これらのダストリップ7bおよびオイルリップ7cに一体に設けられている。
【0007】
ここで、保持片7aとオイルリップ7cとが互いに対向する側に間隙Pが設けられている。また、これらのダストリップ7bおよびオイルリップ7cの各内周面がピストンロッド2の外周に油密的に接触している。
【0008】
そして、ダストリップ7bおよびオイルリップ7cの外周側にガータスプリング9,10が嵌挿されて、上記のようなダストリップ7bおよびオイルリップ7cのピストンロッド2に対する油密的な摺接を安定化している。
【0009】
なお、11は、シール保護ケース6に形成されて、ダストリップ7bが位置する上部空間Qとシール保護ケース6の外部とを連通する通気孔で、12は、シール保護ケース6の上端に取り付けられたプレートである。
【0010】
また、上記ロッドガイド4のフランジ部分4bには、このロッドガイド4およびオイルシール7間の空隙Gと、シリンダ1およびアウタシェル5間のリザーバRとに連通する油通路13が形成されている。
【0011】
このような油圧緩衝器のオイルシール構造では、車両走行により、ピストンロッド2がシリンダ1内に出入(伸縮)すると、シリンダ1内の作動油がロッドガイド4,ピストンロッド2,ブッシュ3のうち互いに接する部位の間隙を縫ってロッドガイド4上部の空隙G内に洩れる。
【0012】
また、この空隙G内に至った作動油は、オイルシール7によって上方への移動が阻止されるとともに、油通路13を通ってリザーバRへ戻される。このとき、オイルシール7のオイルリップ7cが空隙G内に至った作動油によって浸漬され十分な潤滑が得られる。
【0013】
一方、車両が走行を停止して一定時間経過すると、上記空隙G内の作動油は、自重により落下して油通路13からリザーバRへ流出し、オイルシール7のオイルリップ7c付近にあった作動油も次第に枯渇化していく。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の油圧緩衝器のオイルシール構造は、以上のようであるので、チェックシール手段がないことによって、上記のように、車両が長時間停止することにより、作動油の空隙G内への移動が停止し、オイルシールのオイルリップが徐々に乾燥し、遂にはいわゆる油膜切れが生じることになる。
【0015】
その結果、油膜切れによって、オイルリップ7cとピストンロッド2の摩擦係数が増大し、長時間駐車した車両が走行を開始するとき、すなわち、油圧緩衝器が伸縮を開始する開始時に、初期フリクションが増大されて、車両の乗心地を悪くするだけでなく、異音が発生される不具合があった。
【0016】
また、油膜切れが生じることで、リザーバRの窒素ガスがオイルリップ7cおよびダストリップ7bとピストンロッド2との間隙を通って外部へ洩れ、かかる窒素ガスの洩れでピストンロッド反力の低下を招き、所定のばね力および減衰力が得られなくなる危惧があった。
【0017】
さらに、車両の走行による油圧緩衝器の伸縮動作時には、伸側バルブ,圧側バルブにて作動油の絞り抵抗を発生させるため、上記窒素ガス圧の低下によって、キャビテーションが発生し、これにより不快な異音を発生することになる不具合もあった。
【0018】
なお、オイルリップ7cの乾燥を防止するため、オイルリップ7cにチェックシールを一体にまたは分離して設けるものが考えられるが、組み付けや取り扱いが不便でコスト高となったり、大きな収納スペースを用意する必要があるなどの不利がある。
【0019】
この発明は、上記のような課題を解決するものであり、車両の停止により油圧緩衝器が長時間不作動状態におかれても、作動油を互いに接するオイルリップとピストンロッドとの間に保持可能に、自動的に上方から下方へ作動油を供給することで、オイルリップにおける作動油の枯渇を回避でき、従って、初期フリクションの低減を図れ、リザーバからの窒素ガスの洩れや、油圧緩衝器内におけるキャビテーションの発生を防止可能にし、以て所期のばね力および減衰力が得られる油圧緩衝器のオイルシール構造をローコストに提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
」
上記した目的を達成するために、請求項1の発明の構成は、シリンダと、シリンダ内に出入りするピストンロッドと、シリンダの外周側に設けたアウタシェルと、シリンダとアウタシェルとの間に形成したリザーバと、シリンダとアウタシェルの上端を塞ぐと共に上記ピストンロッドを摺動自在に案内するロッドガイドと、ロッドガイドに形成されて上記リザーバに連通する油通路と、ロッドガイドの上方に設けたシール保持ケース内に設けたオイルシールとを備え、上記オイルシールが上記シール保護ケースの内周に保持される保持片と、保持片内に埋設したインサートメタルと、保持片に一体に連結して上記ピストンロッドの外周に摺接するダストリップ及びオイルリップとからなり、上記ロッドガイドの内周とピストンロッドの外周との間の間隙から洩れた作動油を上記油通路を介して上記リザーバに戻すようにしている油圧緩衝器において、上記保持片とオイルリップとの間の隙間の天部に作動油の表面張力を利用して当該作動油を保持する複数の油溜め部を設けたものである。
【0021】
また、請求項2の発明の構成を、請求項1の発明において、オイルリップの保持片に対向する側の内側面およびこれに連続する下面に作動油をオイルリップの内周面に導く油導溝を設けたとするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図について説明する。
本発明の油圧緩衝器は、図5の従来例と同じく、シリンダ1と、シリンダ1内に出入りするピストンロッド2と、シリンダ1の外周側に設けたアウタシェル5と、シリンダ1とアウタシェル5との間に形成したリザーバRと、シリンダ1とアウタシェル5の上端を塞ぐと共に上記ピストンロッド2を摺動自在に案内するロッドガイド4と、ロッドガイド4に形成されて上記リザーバRに連通する油通路13と、ロッドガイド4の上方に設けたシール保持ケース6内に設けたオイルシール7とを備えている。
又、上記オイルシール7は上記シール保護ケース6の内周に保持される保持片7 a と、保持片7a内に埋設したインサートメタル8と、保持片7aに一体に連結して上記ピストンロッド2の外周に摺接するダストリップ7b及びオイルリップ7cとからなっている。
更に、上記ロッドガイド4の内周とピストンロッド2の外周との間の隙間から洩れた作動油を上記油通路13を介して上記リザーバRに戻すようにしている。
そして、本発明は上記の油圧緩衝器において、上記保持片7aとオイルリップ7cとの間の間隙Pの天部に作動油の表面張力を利用して当該作動油を保持する複数の油溜め部Sを設けたことを特徴とするものである。
以下更に詳しく説明する。
図1および図2は、この発明の油圧緩衝器のオイルシール構造を一部破断して示す正面断面図および底面図である。
同図において、オイルシール7は、これが図に示すように、シール保護ケース6内において、ダストリップ7bおよびオイルリップ7cがピストンロッド2の外周に接するように取り付けられている。
【0023】
また、7aは、ダストリップ7bおよびオイルリップ7cに一体連設された保持片であり、この保持片7a内にはL字状断面をなすリング状のインサートメタル8が埋設されている。
【0024】
そして、その保持片7aとオイルリップ7cとが作る断面凹状のリング状の間隙Pには、円周方向に複数の隔壁14が一体に設けられ、これらの隔壁14によって複数の油溜め部Sが仕切られている。なお、保持片7aの下端は、オイルリップ7cの下端よりも十分に長く下方に突出している。
【0025】
ここで、各隔壁14は、図1に示すように、保持片7aにおけるインサートメタル8の露出部側下端と、オイルリップ7c外周の略中位部とに跨るように形成されている。
【0026】
かかる構成になるオイルシール構造にあっては、車両の走行によって、図5に示すような油圧緩衝器のピストンロッド2がシリンダ1内を出入すると、シリンダ1内の作動油が、ロッドガイド4,ピストンロッド2およびブッシュ3の互いに隣接部の間隙を通って、ロッドガイド4上部の空隙G内に至る。
【0027】
このときは、この空隙G内の作動油は、オイルシール7によって上方への流出が阻止されるとともに、図5に示す油通路13を通ってリザーバRへ戻される。このとき、空隙G内に噴流となって洩れた作動油は一部が油溜め部S内に浸入し、一部はオイルシール7のオイルリップ7cに付着してピストンロッド2の外周との間に油膜を形成する。
【0028】
一方、車両の走行が停止されると、シリンダ1に対するピストンロッドの出入動作も停止し、このためシリンダ1内から空隙G内に作動油が送り込まれなくなる。
【0029】
しかしながら、上記隔壁14によって仕切られた油溜め部S内には、作動油自体の表面張力によって、作動油の一部が残留保持されている。
【0030】
このため、その油溜め部S内に保持された一部の作動油は、オイルリップ7cの下部に流動し、いわゆる油膜切れを防止する。
【0031】
このため、そのオイルリップ7cとピストンロッド2との間隙が封止され、この間隙を通じてのリザーバR内の窒素ガスの洩れが確実に防止される。従って、ピストンロッド反力の低下を防止できるとともに、ピストンロッド2の再度の伸縮作動も初期フリクションの増大なしに滑らかに開始される。
【0032】
すなわち、たとえば、長時間駐車していた車両が走行を開始するときには、油圧緩衝器の伸縮が開始されるが、この伸縮開始時に油膜切れによってオイルリップ7cとピストンロッド2の摩擦係数が増大し、それがため初期フリクションが増大されて、車両の乗心地を悪くする事態が招来されなくなり、また、その際の異音発生も回避できることになる。
【0033】
また、窒素ガスの洩れによるガス圧の低下が防止されるため、上記ピストンロッド反力の低下に伴う車両走行性能の劣化を防止できるとともに、ピストンロッド2の伸縮作動時における伸側バルブや圧側バルブの作動油の絞り抵抗に伴うキャビテーションおよびこれによる異音の発生を未然に回避できるという効果が得られる。
【0034】
さらに、上記のような油溜め部Sの設置によって、オイルシールに従来のようなチェックシールを一体または別体に設けることなく、簡単な構成および組み付け、取り扱い作業にて、油切れのないオイルシール構造をローコストに提供できることとなる。
【0035】
なお、上記実施の形態では、保持片7aおよびオイルリップ7c間の間隙P内に複数の隔壁14を設けて、これらの間を油溜め部Sとしたものについて述べたが、上記間隙Pを形成する天部に、すなわち保持片7aとオイルリップ7cとが連続する部位に、これらの肉厚内に食い込むように複数の穴を設けて、これらの穴を油溜め部としたり、上記の天部を円周方向に波打つような凹凸面として凹部を油溜め部としてもよく、上記実施の形態と同様の作用,効果を有する。
【0036】
また、上記穴である油溜め部は、矩形の角穴に刻設したり、丸形や長円形としたりすることも任意である。要するに、これらの穴は、いずれも作動油の表面張力を利用して、この作動油を自重で直ちに落下させずに保持できるサイズおよび形状とすることが望ましい。
【0037】
なお、上記各隔壁14は、インサートメタル8の内側にあるため、オイルシール7Aの取り扱い時に、その隔壁14が他の物に触れるなどして損傷するおそれがなく、これらの隔壁14を設けたことによってオイルシール7A本体のサイズを大形化することもない。また、その隔壁14は、オイルシール7Aの成形時に同時に形成できるため、製造コストの上昇を招くこともない。
【0038】
図3および図4は、この発明の実施の他の形態を示すオイルシール7Bの正面断面図および平面図である。
【0039】
これは、図1および図2に示したオイルシール7Aと略同一構造のオイルシール7Bのオイルリップ7cの下面およびこの下面に続く所定長の内周面に油溜め部S内の作動油を僅かずつオイルリップの内周面側へ導く複数本の油導溝15を設けたものである。
【0040】
この油導溝15を設けたことによって、ピストンロッド2の伸縮作動が長時間に亘って停止した場合にも、油溜め部S内の作動油が、これらの各油導溝15内にスムースに導かれて一部がここに滞留し、他の一部はオイルリップ7cの内周面側へ洩れてここに保持される。
【0041】
このため、車両が走行を再開し、ピストンロッド2の伸縮作動が始まった場合に、直ちに、各油導溝15内の作動油がオイルリップ7cおよびピストンロッド2間に供給され、これらの摺接部のシール作用および潤滑作用を確実かつ安全的に行うこととなる。
【0042】
この結果、油膜切れによる上記摩擦係数の増大,フリクションの増加を回避でき、ピストンロッド2の円滑動作による車両の乗心地を良好に維持できることとなる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、オイルシールにおける保持片とオイルリップとの間の間隙の天部に作動油の表面張力を利用して当該作動油を保持する複数の油溜め部を設けたので、車両の停止により油圧緩衝器が長時間不作動状態におかれても、この間作動油を油溜め部に保持し、互いに接するオイルリップとピストンロッド間に供給可能に待機でき、従って、作動油が不足するときは自動的に油溜め部から下方のオイルリップ側へ作動油を流動させることができ、これにより、オイルリップにおける作動油の枯渇を回避し、ピストンロッドとの間の油膜切れを防止できる。
【0044】
その結果、初期フリクションの低減を図り得ることになると共に、リザーバからの窒素ガスの洩れや、油圧緩衝器内におけるキャビテーションの発生を防止でき、さらに、所期のばね力および減衰力を安定的に得ることができるという効果が得られる。
【0045】
また、請求項2の発明によれば、オイルリップの保持片に対向する側の内側面およびこれに連続する下面に、作動油をオイルリップの内周面に導く油導溝を設けるように構成したので、ピストンロッドの伸縮作動が長時間に亘って停止した場合にも、その油溜め部内の作動油が各油導溝内に導かれて一部が滞留し、他の一部がオイルリップの内周面側へ微量だけ洩れてここに保持される。
【0046】
その結果、ピストンロッドの伸縮作動の再開時に、その微量の油が直ちにオイルリップおよびピストンロッド間に供給でき、これらの摺接部のシール作用および潤滑作用を速やかに具現できるという効果が得られ、従って、ピストンロッドの円滑作動およびこれによる車両の乗心地を良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による油圧緩衝器のオイルシール構造を一部破断して示す正面図である。
【図2】図1に示す油圧緩衝器のオイルシール構造の底面図である。
【図3】この発明の実施の他の形態による油圧緩衝器のオイルシール構造を一部破断して示す正面図である。
【図4】図3に示す油圧緩衝器のオイルシール構造の底面図である。
【図5】従来の一般的な油圧緩衝器のオイルシール構造を一部破断して示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ
2 ピストンロッド
4 ロッドガイド
6 シール保持ケース
7 オイルシール
7a 保持片
7c オイルリップ
13 還流通路
14 隔壁
15 油導溝
S 油溜め部
P 間隙[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
A hydraulic shock absorber mounted on a vehicle prevents hydraulic oil from leaking from between a piston rod and a rod guide that guides and supports the piston rod, and further to a reservoir via a reflux passage provided in the rod guide. An oil seal that functions to return is provided.
[0003]
FIG. 5 is a partial sectional view showing an oil seal structure of a conventional hydraulic shock absorber having such an oil seal. This hydraulic shock absorber is provided so as to close the upper end of the
[0004]
Further, an
[0005]
Further, a ring-
[0006]
The
[0007]
Here, a gap P is provided on the side where the
[0008]
[0009]
[0010]
An
[0011]
In such an oil seal structure of the hydraulic shock absorber, when the
[0012]
Further, the hydraulic oil reaching the gap G is prevented from moving upward by the
[0013]
On the other hand, when the vehicle stops traveling and a certain time elapses, the hydraulic oil in the gap G drops due to its own weight, flows out from the
[0014]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the oil seal structure of such a conventional hydraulic shock absorber is as described above, when there is no check seal means, the vehicle is stopped for a long time as described above, so that the hydraulic oil enters the gap G of the hydraulic oil. The oil lip of the oil seal is gradually dried and eventually a so-called oil film breakage occurs.
[0015]
As a result, the friction coefficient between the
[0016]
Further, when the oil film is cut, the nitrogen gas in the reservoir R leaks to the outside through the gap between the
[0017]
Further, when the hydraulic shock absorber expands and contracts due to traveling of the vehicle, hydraulic oil throttle resistance is generated by the expansion side valve and the pressure side valve. Therefore, cavitation occurs due to the decrease in the nitrogen gas pressure, which causes an unpleasant difference. There was also a problem that would generate sound.
[0018]
In order to prevent the
[0019]
The present invention solves the above-described problems, and retains hydraulic oil between an oil lip and a piston rod that are in contact with each other even when the hydraulic shock absorber is in a non-operating state for a long time due to a stop of the vehicle. It is possible to automatically supply hydraulic oil from the top to the bottom to avoid depletion of the hydraulic oil in the oil lip. Therefore, it is possible to reduce initial friction, leakage of nitrogen gas from the reservoir, and hydraulic shock absorber. It is an object of the present invention to provide an oil seal structure for a hydraulic shock absorber that can prevent the occurrence of cavitation in the interior and thereby obtain the desired spring force and damping force at low cost.
[0020]
[Means for Solving the Problems]
"
In order to achieve the above-described object, the invention of
[0021]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the oil guide for guiding the working oil to the inner peripheral surface of the oil lip on the inner surface on the side facing the holding piece of the oil lip and the lower surface continuous therewith. It is assumed that a groove is provided.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
As in the conventional example of FIG. 5, the hydraulic shock absorber according to the present invention includes a
Further, the
Further, the hydraulic oil leaking from the gap between the inner periphery of the rod guide 4 and the outer periphery of the
According to the present invention, in the hydraulic shock absorber described above, a plurality of oil reservoirs that hold the hydraulic oil using the surface tension of the hydraulic oil at the top of the gap P between the holding
This will be described in more detail below.
1 and 2 are a front sectional view and a bottom view, partly broken, showing an oil seal structure of a hydraulic shock absorber according to the present invention.
In the figure, the
[0023]
[0024]
A plurality of
[0025]
Here, as shown in FIG. 1, each
[0026]
In the oil seal structure having such a configuration, when the
[0027]
In this case, the hydraulic fluid in the gap G, together with the outflow to thus upwardly in the
[0028]
On the other hand, when the traveling of the vehicle is stopped, the movement of the piston rod in and out of the
[0029]
However, part of the hydraulic oil is retained and retained in the oil reservoir S partitioned by the
[0030]
For this reason, a part of the hydraulic oil held in the oil reservoir S flows to the lower part of the
[0031]
Therefore, the gap between the
[0032]
That is, for example, when a vehicle that has been parked for a long time starts running, the expansion and contraction of the hydraulic shock absorber is started, but the friction coefficient between the
[0033]
Further, since a decrease in gas pressure due to leakage of nitrogen gas is prevented, it is possible to prevent a deterioration in vehicle running performance due to a decrease in the piston rod reaction force, and an extension side valve or a pressure side valve during the expansion / contraction operation of the
[0034]
Furthermore, by installing the oil reservoir S as described above, an oil seal that does not run out of oil can be obtained by a simple configuration, assembly, and handling without providing a conventional check seal integrally or separately with the oil seal. The structure can be provided at low cost.
[0035]
In the above embodiment, the description has been given of the case where the plurality of
[0036]
Moreover, the oil sump part which is the said hole can be arbitrarily engraved in a rectangular square hole, or can be round or oval. In short, it is desirable that all of these holes have a size and shape that can use the surface tension of the hydraulic oil to hold the hydraulic oil without being immediately dropped by its own weight.
[0037]
In addition, since each said
[0038]
3 and 4 are a front sectional view and a plan view of an
[0039]
This is because the hydraulic oil in the oil reservoir S is slightly applied to the lower surface of the
[0040]
By providing this
[0041]
For this reason, when the vehicle resumes running and the expansion and contraction operation of the
[0042]
As a result, it is possible to avoid an increase in the friction coefficient and an increase in friction due to the oil film breakage, and to maintain the riding comfort of the vehicle due to the smooth operation of the
[0043]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, a plurality of oil reservoirs that hold the hydraulic oil using the surface tension of the hydraulic oil at the top of the gap between the holding piece and the oil lip in the oil seal. Even if the hydraulic shock absorber has been inactive for a long time due to vehicle stoppage, the hydraulic oil can be held in the oil sump during this time, so that it can wait for supply between the oil lip and piston rod that are in contact with each other. Therefore, when the hydraulic oil is insufficient, the hydraulic oil can be automatically flowed from the oil reservoir to the lower oil lip, thereby avoiding exhaustion of the hydraulic oil in the oil lip, Oil film breakage can be prevented.
[0044]
As a result, initial friction can be reduced, nitrogen gas leakage from the reservoir and cavitation in the hydraulic shock absorber can be prevented, and the desired spring force and damping force can be stably maintained. The effect that it can be obtained is acquired.
[0045]
According to the second aspect of the present invention, the oil guide groove for guiding the working oil to the inner peripheral surface of the oil lip is provided on the inner surface of the oil lip facing the holding piece and the lower surface continuous therewith. Therefore, even when the expansion and contraction operation of the piston rod stops for a long time, the hydraulic oil in the oil sump is guided into each oil guide groove and part of it stays, and the other part of the oil lip A small amount leaks to the inner peripheral surface side of the glass and is held here.
[0046]
As a result, when the expansion and contraction operation of the piston rod is resumed, the minute amount of oil can be immediately supplied between the oil lip and the piston rod, and the effect of being able to quickly realize the sealing action and lubrication action of these sliding contact parts is obtained, Therefore, the smooth operation of the piston rod and the riding comfort of the vehicle can be maintained well.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a partially broken oil seal structure of a hydraulic shock absorber according to an embodiment of the present invention.
2 is a bottom view of the oil seal structure of the hydraulic shock absorber shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a front view showing a partially broken oil seal structure of a hydraulic shock absorber according to another embodiment of the present invention.
4 is a bottom view of the oil seal structure of the hydraulic shock absorber shown in FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is a front sectional view showing a partially broken oil seal structure of a conventional general hydraulic shock absorber.
[Explanation of symbols]
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