JP3873897B2 - Oil pan damping structure of internal combustion engine - Google Patents

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JP3873897B2 JP2003034533A JP2003034533A JP3873897B2 JP 3873897 B2 JP3873897 B2 JP 3873897B2 JP 2003034533 A JP2003034533 A JP 2003034533A JP 2003034533 A JP2003034533 A JP 2003034533A JP 3873897 B2 JP3873897 B2 JP 3873897B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、内燃機関のシリンダブロック下面に取り付けられるオイルパンの制振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用内燃機関に代表される多くの内燃機関では、シリンダブロック下面に浅底部と深底部とを有するオイルパンが取り付けられており、ここに潤滑油を貯留するとともに、オイルポンプにて吸い上げて各部へ圧送する構成となっている。ここで、オイルパンは、一般に金属板をプレス成形した薄肉の構造となっており、従って、機関の加振入力により膜振動し、比較的大きな放射音が発生する、という問題がある。特に、多量の潤滑油が常時存在する深底部に比較して、浅底部で大きな放射音が発生しやすい。
【0003】
そのため、従来から、特開昭58−130010号公報等に示されているように、オイルパンを外側オイルパンと内側オイルパンとの2重構造とし、かつ両者の間隙に潤滑油を満たして、その油層の変形によるエネルギ減衰作用により振動を抑制するようにした低騒音のオイルパンが提案されている。このものでは、外側オイルパンが振動すると、内側オイルパンとの間に形成されている油層が伸縮変形し、これに伴う潤滑油の粘性の作用により振動エネルギが減衰するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、内側オイルパンの底面や側面が略平坦となっているので、その動剛性が低い。そのため、外側オイルパンが振動しても、これに伴う油層の変形が少なく、制振効果を十分に発揮することができない。従って、内側オイルパンを付加することによる重量増に比べて騒音低減効果が低い、という不具合があった。
【0005】
また、エネルギ減衰作用を高めるためには油層の厚さを薄くした方がよいが、そのために内側オイルパンと外側オイルパンとの間隙を小さく設定すると、潤滑油の交換時に間隙内の潤滑油の排出が困難になる。しかも、間隙内の潤滑油が長期に亙って滞留した状態となってしまい、スラッジが蓄積し易くなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、流下する潤滑油を貯留するオイルパンが内燃機関の下部に固定されており、
少なくとも底面の一部を含むオイルパン内壁面との間に間隙を生じるようにオイルパン内壁面に沿った壁面を有するインナパンが、オイルパンの内側に配設されており、
該インナパン壁面とオイルパン内壁面との間の間隙は、少なくとも該インナパンの周縁部においてオイルパン内の空間に開放されていて、潤滑油が侵入することにより、油層を形成しており、
両壁面間の間隔が微小変化して上記油層が伸縮変形するときに生じる潤滑油の流動でオイルパン膜振動のエネルギを減衰させる内燃機関のオイルパン制振構造において、
上記インナパンの底面にビードを形成するとともに、このビードをインナパン内側に向けて凸とし、該ビードの高さ(t1)よりも厚さ(t2)が薄い油層をオイルパン内壁面との間に形成したことを特徴としている。
【0007】
また請求項2の発明では、上記ビードを、内燃機関のクランク軸方向に沿って形成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】
オイルパンとインナパンとの間には、薄い油層が形成されている。この状態でオイルパンが膜振動すると、両者の間隔の微小変化に伴って油層が伸縮変形する。つまり、薄い油層内を壁面に沿って潤滑油が流動しようとし、潤滑油の粘性によってエネルギ減衰作用が得られる。これによりオイルパンの振動が抑制される。このとき、ビードの形成によりインナパンの剛性が高められているので、油層の変形が確実に生じ、大きな減衰作用が得られる。特に、請求項2のようにクランク軸方向に沿ってビードを設けることにより、クランク軸方向に沿って細長いインナパンの剛性が一層効果的に向上する。ここで、上記ビードは、インナパン内側に向かって凸となっているので、油層となるオイルパン,インナパン間の間隙が広がってしまうことがない。
【0011】
また、潤滑油排出時には、ビードが排出通路として機能し、潤滑油の流れを円滑化する。また、機関運転中もビード内を潤滑油が通流し、スラッジの発生を抑制する。
【0013】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1〜図4は、この発明の第1実施例を示している。オイルパン1は、鋼板をプレス成形したものであって、機関前端寄りの部分が略矩形の深底部1aとなっており、かつ残部が浅底部1bとなっている。これらの深底部1aおよび浅底部1bの底面は、それぞれ略平坦面をなしている。また、外周縁部には、フランジ部2が形成されており、該フランジ部2がシリンダブロック(図示せず)の下縁にボルト結合されるようになっている。
【0015】
上記オイルパン1内には、鋼板をプレス成形してなるインナパン3が収容されている。このインナパン3は、オイルパン1と同様に深底部3aおよび浅底部3bを有し、全体としてオイルパン1の内壁面に沿った形状をなしている。つまり、オイルパン1内に嵌合させた状態で各壁面間に僅かな間隙が生じ得るように、オイルパン1と略相似形の底壁3cおよび側壁3dを有し、しかもオイルパン1内壁面形状よりも僅かに小さな寸法に形成されている。このインナパン3はオイルパン1に対して特に固定されておらず、オイルパン1内の油中に沈降することにより、オイルパン1底面ならびに側壁面との間に薄い油層4が画成されるようになっている。なお、オイルパン1の側壁面とインナパン3の側壁3dとの間の間隙は、潤滑油の円滑な流入を図るために、例えば2〜3mm程度に設定されている。
【0016】
図1に示すように、上記オイルパン1の深底部1aの底部一側部には、ドレンコック11が着脱可能に螺着している。そして、インナパン3の上記ドレンコック11と対応する部位には、該ドレンコック11と干渉しないように、潤滑油排出用の開口部12が形成されている。
【0017】
また、上記インナパン3の底壁3cには、図4に示すように、長手方向つまり機関のクランク軸方向に沿う複数本例えば3本の縦方向ビード13と、これに略直交する方向に沿う1本の横方向ビード14とが形成されている。縦方向のビード13は、深底部1aと浅底部1bとに連続して平面的には略直線状に形成されている。横方向のビード14は、深底部1aの底部において3本の縦方向のビード13と交差してこれらを互いに接続しており、その一方の端部14aが、上記ドレンコック11用の開口部12に接続されている。ここで、上記各ビード13,14は、インナパン3の内側に向かって凸となった断面半円形もしくはU字形をなしている。また、縦方向のビード13と横方向のビード14は、同一の高さに形成されている。
【0018】
またオイルパン1の上面開口部には、油面の揺動を抑制するためのバッフルプレート5が溶接にて固定されており、このバッフルプレート5より下方つまりオイルパン1底面との間にインナパン3が収容されている。これにより、インナパン3の過度の動きが規制され、例えばコンロッド6やクランク軸7(図2参照)等と干渉する虞れがない。バッフルプレート5には、上面に滴下した潤滑油を下方へ流下させる油落とし孔(図示せず)が複数形成されているが、その一部がオイルパン1の側縁に近接して設けられており、オイルパン1側壁面とインナパン3の側壁3dとの間の油層4内に潤滑油を落とすようになっている。従って、機関運転中のオイルパン1の油面15は、図示するようにインナパン3の上縁よりも低位となるが、油層4内には確実に潤滑油が保持される。
【0019】
次に、上記実施例の作用を説明する。上記のようにオイルパン1内に薄い油層4を介してインナパン3を配設した構成では、シリンダブロック側からの加振入力によりオイルパン1の底壁や側壁が膜振動すると、オイルパン1とインナパン3との間隔の微小変化が生じ、これに伴って油層4が伸縮変形する。つまり、油層4内の潤滑油が2つの面に沿って流動しようとする。従って、振動エネルギが潤滑油の運動エネルギに変換され、かつ潤滑油の粘性により減衰される。そのため、実際に生じる振動が大幅に抑制され、放射音が低減する。特に、油層4を構成する一方の面となるインナパン3の動剛性が、ビード13,14により高く確保されるので、オイルパン1の振動に伴う油層4の伸縮変形つまり潤滑油の微小な移動が確実に発生し、潤滑油の粘性を利用した振動減衰作用が確実に得られる。図5は、インナパン3の剛性と放射音との関係を示したもので、図示するように、インナパン3の剛性が大きいほど放射音を低減できる。なお、この減衰作用は、一般的な振動モデルにおける減衰要素と同様に幅広い周波数領域で効果があり、放射音を全体として低減することができる。
【0020】
一方、油層4の厚さについては、図6に示すように、油層4を薄くするほど放射音を低減できるのであるが、上記のようにビード13,14を、インナパン3の内側へ向けて凸とすることにより、該ビード13,14部分以外での油層4を何ら厚くすることなくビード13,14の形成が可能である。つまり、ビード13,14をインナパン3の外側へ向けて凸とすると、図7の(a)に示すように、油層4の厚さt1は厚くなってしまうが、インナパン3の内側へ向けて凸とすることにより、(b)に示すように、油層4の厚さt2をビード13,14の高さに無関係に薄くできる。従って、剛性確保の上で必要なビード13,14の断面形状を何ら制約なく確保できる。なお、図6は、インナパン3を非固定状態とした場合における厚さの影響を示している。
【0021】
また上記実施例では、インナパン3が非固定状態で油中に沈降しているので、インナパン3をオイルパン1に溶接する場合に比較して、溶接精度等に影響されずに、油層4の厚さを十分に薄くすることができる。しかも、オイルパン1底面とインナパン3底壁3cとの間の油層4については、インナパン3の自重が作用することから、インナパン3がオイルパン1内壁面に強く押し付けられ、これにより生じる薄い油層4の中で油が流動するため、エネルギ減衰作用が一層大きく得られる。図8は、インナパン3を固定した場合と非固定とした場合の振動レベルを比較したもので、底面での間隙が同一であっても、非固定で沈降させた構成の方が振動が抑制される。
【0022】
また上記構成では、インナパン3底面がオイルパン1底面に密接した状態となったとしても、ビード13,14が油通路となって底部の油層4内の潤滑油が常に流動するようになるので、潤滑油の滞留によるスラッジの発生が抑制される。そして、潤滑油の交換時、特に排出時には、縦横に連続したビード13,14が通路となって油層4内の潤滑油がドレンコック11部分へ速やかに案内され、簡単に排出される。同様に潤滑油注入時には、ビード13,14を介して確実に油層4内へ潤滑油を導くことができる。
【0023】
次に、図9は、この発明の第2実施例を示している。この実施例では、インナパン3が複数の溶接点16においてオイルパン1にスポット溶接されている。つまり、油層4となる間隙を各部に保った状態でインナパン3がオイルパン1に固定されている。この実施例によれば、前述した第1実施例に比較して振動低減の点では若干不利となるが、コンロッド6等との干渉を確実に回避できる。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、この発明に係る内燃機関のオイルパン制振構造によれば、ビードの形成によりインナパンの剛性が高くなるため、オイルパンとの間に形成される油層がオイルパンの振動に伴って確実に変形するようになり、油層内の潤滑油の粘性による振動減衰効果が高く得られる。そして、ビードをインナパンの内側へ向けて凸とすることにより、該ビード部分以外での油層を何ら厚くすることなくビードの形成が可能であり、油層の厚さをビードの高さに無関係に薄くできる。
【0025】
特に請求項2のようにビードをクランク軸方向に沿って形成すれば、細長いインナパンの底面の剛性を効果的に高めることができ、オイルパン底面部分での放射音を大幅に低減できる。
【0026】
またビードが油通路として機能するので、薄い油層内の潤滑油の排出が容易となる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す図2のA−A線に沿った断面図。
【図2】この第1実施例の縦断面図。
【図3】図2のB−B線に沿った断面図。。
【図4】インナパンの平面図。
【図5】インナパンの剛性による放射音の変化を示す特性図。
【図6】油層の厚さによる放射音の変化を示す特性図。
【図7】ビードを外側へ向けて凸とした場合の油層の状態(a)とビードを内側へ向けて凸とした場合の油層の状態(b)を対比して示す説明図。
【図8】底面部分での間隙と振動レベルとの関係を示す特性図。
【図9】この発明の第2実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1…オイルパン
3…インナパン
4…油層
5…バッフルプレート
11…ドレンコック
13…縦方向のビード
14…横方向のビード
[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a vibration damping structure for an oil pan attached to a lower surface of a cylinder block of an internal combustion engine.
[0002]
[Prior art]
In many internal combustion engines typified by automobile internal combustion engines, an oil pan having a shallow bottom portion and a deep bottom portion is attached to the lower surface of the cylinder block. The lubricating oil is stored in the oil pan and sucked up by an oil pump. It is configured to pump. Here, the oil pan generally has a thin structure in which a metal plate is press-molded. Therefore, there is a problem that a relatively large radiated sound is generated due to membrane vibration caused by the excitation input of the engine. In particular, compared to a deep bottom portion where a large amount of lubricating oil is always present, a large radiated sound is likely to be generated at the shallow bottom portion.
[0003]
Therefore, conventionally, as shown in JP-A-58-13010, etc., the oil pan has a double structure of an outer oil pan and an inner oil pan, and the gap between them is filled with lubricating oil, A low-noise oil pan has been proposed in which vibration is suppressed by an energy damping action caused by the deformation of the oil layer. In this case, when the outer oil pan vibrates, the oil layer formed between the inner oil pan and the inner oil pan expands and contracts, and the vibration energy is attenuated by the action of the viscosity of the lubricating oil.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional configuration, the bottom and side surfaces of the inner oil pan are substantially flat, so that the dynamic rigidity is low. Therefore, even if the outer oil pan vibrates, there is little deformation of the oil layer that accompanies this, and the vibration damping effect cannot be fully exhibited. Accordingly, there is a problem that the noise reduction effect is low as compared with the weight increase by adding the inner oil pan.
[0005]
In order to enhance the energy damping effect, it is better to reduce the thickness of the oil layer. For this reason, if the gap between the inner oil pan and the outer oil pan is set small, the lubricating oil in the gap is changed when the lubricating oil is replaced. Discharge becomes difficult. In addition, the lubricating oil in the gap is retained for a long time, and sludge is likely to accumulate.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, in the present invention, an oil pan for storing lubricating oil flowing down is fixed to the lower part of the internal combustion engine,
In'napan having walls along the oil pan wall to produce between gap between the oil pan wall including at least a portion of the bottom surface being disposed on the inner side of the oil pan,
Gap between the In'napan wall and the oil pan wall, have been opened in the space in the oil pan at the periphery of at least the In'napan, by lubricating oil enters, it forms an oil layer,
In the oil pan damping structure of the internal combustion engine that attenuates the energy of the oil pan film vibration by the flow of the lubricating oil generated when the interval between the two wall surfaces changes minutely and the oil layer expands and contracts,
A bead is formed on the bottom surface of the inner pan, and the bead is convex toward the inner pan, and an oil layer having a thickness (t2) smaller than the height (t1) of the bead is formed between the inner pan wall surface and the oil pan. It is characterized by that.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, the bead is formed along a crankshaft direction of the internal combustion engine.
[0010]
[Action]
A thin oil layer is formed between the oil pan and the inner pan. When the oil pan vibrates in this state, the oil layer expands and contracts with a minute change in the distance between the two. That is, the lubricating oil tends to flow along the wall surface in the thin oil layer, and an energy damping action is obtained by the viscosity of the lubricating oil. Thereby, the vibration of the oil pan is suppressed. At this time, since the rigidity of the inner pan is enhanced by the formation of the beads, the oil layer is reliably deformed, and a large damping action is obtained. In particular, by providing the bead along the crankshaft direction as in claim 2, the rigidity of the elongated inner pan along the crankshaft direction is further effectively improved. Here, the bead, since become convex toward the In'napan inside, never oil pan as the oil layer, a gap between In'napan widens.
[0011]
Further, when the lubricating oil is discharged, the bead functions as a discharge passage and smoothes the flow of the lubricating oil . Also, during the operation of the engine also in the bead flows through the lubricating oil, suppresses the generation of sludge.
[0013]
【Example】
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
1 to 4 show a first embodiment of the present invention. The oil pan 1 is formed by press-molding a steel plate, the portion near the engine front end is a substantially rectangular deep bottom portion 1a, and the remaining portion is a shallow bottom portion 1b. The bottom surfaces of the deep bottom portion 1a and the shallow bottom portion 1b are substantially flat surfaces. A flange portion 2 is formed at the outer peripheral edge portion, and the flange portion 2 is bolted to the lower edge of a cylinder block (not shown).
[0015]
In the oil pan 1, an inner pan 3 formed by press-molding a steel plate is accommodated. The inner pan 3 has a deep bottom portion 3 a and a shallow bottom portion 3 b, similar to the oil pan 1, and has a shape along the inner wall surface of the oil pan 1 as a whole. That is, the oil pan 1 has a bottom wall 3c and a side wall 3d substantially similar to the oil pan 1 so that a slight gap can be formed between the wall surfaces in a state where the oil pan 1 is fitted. The dimensions are slightly smaller than the shape. The inner pan 3 is not particularly fixed to the oil pan 1 and settles in the oil in the oil pan 1 so that a thin oil layer 4 is defined between the bottom surface of the oil pan 1 and the side wall surface. It has become. In addition, the gap between the side wall surface of the oil pan 1 and the side wall 3d of the inner pan 3 is set to, for example, about 2 to 3 mm in order to smoothly flow the lubricating oil.
[0016]
As shown in FIG. 1, a drain cock 11 is detachably screwed to one side portion of the bottom portion 1 a of the oil pan 1. And the opening part 12 for lubricating oil discharge | emission is formed in the site | part corresponding to the said drain cock 11 of the inner pan 3 so that this drain cock 11 may not be interfered.
[0017]
Further, on the bottom wall 3c of the inner pan 3, as shown in FIG. 4, a plurality of, for example, three longitudinal beads 13 along the longitudinal direction, that is, the crankshaft direction of the engine, and 1 along the direction substantially orthogonal thereto. A book transverse bead 14 is formed. The bead 13 in the vertical direction is formed in a substantially straight line in a plane continuously from the deep bottom portion 1a and the shallow bottom portion 1b. The lateral bead 14 intersects the three longitudinal beads 13 at the bottom of the deep bottom portion 1a and connects them to each other, and one end portion 14a thereof is the opening 12 for the drain cock 11. It is connected to the. Here, each of the beads 13 and 14 has a semicircular or U-shaped cross section that is convex toward the inner side of the inner pan 3. The vertical bead 13 and the horizontal bead 14 are formed at the same height.
[0018]
Further, a baffle plate 5 for suppressing fluctuation of the oil level is fixed to the upper surface opening of the oil pan 1 by welding, and the inner pan 3 is located below the baffle plate 5, that is, between the bottom surface of the oil pan 1. Is housed. Thereby, the excessive movement of the inner pan 3 is restricted, and there is no possibility of interfering with, for example, the connecting rod 6 and the crankshaft 7 (see FIG. 2). The baffle plate 5 is formed with a plurality of oil dropping holes (not shown) through which the lubricating oil dropped on the upper surface flows downward, part of which is provided close to the side edge of the oil pan 1. The lubricating oil is dropped into the oil layer 4 between the side wall surface of the oil pan 1 and the side wall 3d of the inner pan 3. Accordingly, the oil level 15 of the oil pan 1 during engine operation is lower than the upper edge of the inner pan 3 as shown, but the lubricating oil is reliably held in the oil layer 4.
[0019]
Next, the operation of the above embodiment will be described. In the configuration in which the inner pan 3 is disposed in the oil pan 1 through the thin oil layer 4 as described above, when the bottom wall or the side wall of the oil pan 1 is vibrated by the vibration input from the cylinder block side, A slight change in the distance from the inner pan 3 occurs, and the oil layer 4 expands and contracts accordingly. That is, the lubricating oil in the oil layer 4 tends to flow along two surfaces. Therefore, the vibration energy is converted into the kinetic energy of the lubricating oil and is attenuated by the viscosity of the lubricating oil. As a result, vibrations that actually occur are greatly suppressed, and the radiated sound is reduced. In particular, since the dynamic rigidity of the inner pan 3 serving as one surface constituting the oil layer 4 is ensured by the beads 13 and 14, expansion and contraction of the oil layer 4 accompanying the vibration of the oil pan 1, that is, minute movement of the lubricating oil is prevented. It is generated reliably and the vibration damping action utilizing the viscosity of the lubricating oil can be obtained with certainty. FIG. 5 shows the relationship between the rigidity of the inner pan 3 and the radiated sound. As shown, the radiated sound can be reduced as the rigidity of the inner pan 3 increases. In addition, this damping action is effective in a wide frequency range like a damping element in a general vibration model, and can reduce radiated sound as a whole.
[0020]
On the other hand, as shown in FIG. 6, the thinner the oil layer 4, the more the radiated sound can be reduced. However, as described above, the beads 13 and 14 protrude toward the inner pan 3. By doing so, it is possible to form the beads 13 and 14 without increasing the thickness of the oil layer 4 except for the portions of the beads 13 and 14. That is, if the beads 13 and 14 are convex toward the outer side of the inner pan 3, as shown in FIG. 7A, the thickness t1 of the oil layer 4 is increased, but the inner layer 3 is convex toward the inner side. By doing so, as shown in (b), the thickness t2 of the oil layer 4 can be made thin irrespective of the height of the beads 13,14. Therefore, the cross-sectional shape of the beads 13 and 14 necessary for securing rigidity can be secured without any limitation. FIG. 6 shows the influence of the thickness when the inner pan 3 is in an unfixed state.
[0021]
Moreover, in the said Example, since the inner pan 3 has settled in oil in the non-fixed state, compared with the case where the inner pan 3 is welded to the oil pan 1, the thickness of the oil layer 4 is not influenced by welding accuracy etc. The thickness can be made sufficiently thin. Moreover, the oil layer 4 between the bottom surface of the oil pan 1 and the bottom wall 3c of the inner pan 3 is affected by the weight of the inner pan 3, so that the inner pan 3 is strongly pressed against the inner wall surface of the oil pan 1, and the thin oil layer 4 generated thereby. Since oil flows in the chamber, the energy damping effect can be further increased. FIG. 8 shows a comparison of vibration levels when the inner pan 3 is fixed and when it is not fixed. Even if the gap at the bottom surface is the same, vibration is suppressed in the configuration where the non-fixed configuration is allowed to settle. The
[0022]
Further, in the above configuration, even if the bottom surface of the inner pan 3 is in close contact with the bottom surface of the oil pan 1, the beads 13 and 14 serve as oil passages so that the lubricating oil in the bottom oil layer 4 always flows. Sludge generation due to retention of lubricating oil is suppressed. When the lubricating oil is replaced, particularly when discharged, the beads 13 and 14 that are continuous vertically and horizontally serve as a passage, and the lubricating oil in the oil layer 4 is promptly guided to the drain cock 11 portion and easily discharged. Similarly, when the lubricating oil is injected, the lubricating oil can be reliably introduced into the oil layer 4 through the beads 13 and 14.
[0023]
Next, FIG. 9 shows a second embodiment of the present invention. In this embodiment, the inner pan 3 is spot welded to the oil pan 1 at a plurality of welding points 16. That is, the inner pan 3 is fixed to the oil pan 1 with the gap to be the oil layer 4 being maintained in each part. According to this embodiment, although it is slightly disadvantageous in terms of vibration reduction compared to the first embodiment described above, it is possible to reliably avoid interference with the connecting rod 6 and the like.
[0024]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the oil pan damping structure for an internal combustion engine according to the present invention, the rigidity of the inner pan is increased by the formation of the bead, and therefore the oil layer formed between the oil pan and the oil pan As a result, the vibration is surely deformed, and a high vibration damping effect due to the viscosity of the lubricating oil in the oil layer is obtained. By making the bead convex toward the inside of the inner pan, it is possible to form a bead without increasing the thickness of the oil layer other than the bead portion, and the thickness of the oil layer is reduced regardless of the height of the bead. it can.
[0025]
In particular, if the bead is formed along the crankshaft direction as in claim 2, the rigidity of the bottom surface of the elongated inner pan can be effectively increased, and the radiated sound at the bottom surface of the oil pan can be greatly reduced.
[0026]
Further, since the bead functions as an oil passage, the lubricating oil in the thin oil layer can be easily discharged .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 2 showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of the first embodiment.
3 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. .
FIG. 4 is a plan view of inner bread.
FIG. 5 is a characteristic diagram showing a change in radiated sound due to the rigidity of the inner pan.
FIG. 6 is a characteristic diagram showing a change in radiated sound depending on the thickness of the oil layer.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing a comparison between the state (a) of the oil layer when the bead is convex toward the outside and the state (b) of the oil layer when the bead is convex toward the inside.
FIG. 8 is a characteristic diagram showing the relationship between the gap at the bottom surface portion and the vibration level.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing a second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Oil pan 3 ... Inner pan 4 ... Oil layer 5 ... Baffle plate 11 ... Drain cock 13 ... Longitudinal bead 14 ... Lateral bead

Claims (2)

流下する潤滑油を貯留するオイルパンが内燃機関の下部に固定されており、
少なくとも底面の一部を含むオイルパン内壁面との間に間隙を生じるようにオイルパン内壁面に沿った壁面を有するインナパンが、オイルパンの内側に配設されており、
該インナパン壁面とオイルパン内壁面との間の間隙は、少なくとも該インナパンの周縁部においてオイルパン内の空間に開放されていて、潤滑油が侵入することにより、油層を形成しており、
両壁面間の間隔が微小変化して上記油層が伸縮変形するときに生じる潤滑油の流動でオイルパン膜振動のエネルギを減衰させる内燃機関のオイルパン制振構造において、
上記インナパンの底面にビードを形成するとともに、このビードをインナパン内側に向けて凸とし、該ビードの高さ(t1)よりも厚さ(t2)が薄い油層をオイルパン内壁面との間に形成したことを特徴とする内燃機関のオイルパン制振構造。
An oil pan for storing lubricating oil flowing down is fixed to the lower part of the internal combustion engine,
In'napan having walls along the oil pan wall to produce between gap between the oil pan wall including at least a portion of the bottom surface being disposed on the inner side of the oil pan,
Gap between the In'napan wall and the oil pan wall, have been opened in the space in the oil pan at the periphery of at least the In'napan, by lubricating oil enters, it forms an oil layer,
In the oil pan damping structure of the internal combustion engine that attenuates the energy of the oil pan film vibration by the flow of the lubricating oil generated when the interval between the two wall surfaces changes minutely and the oil layer expands and contracts,
A bead is formed on the bottom surface of the inner pan, and the bead is convex toward the inner pan, and an oil layer having a thickness (t2) smaller than the height (t1) of the bead is formed between the inner pan wall surface and the oil pan. An oil pan damping structure for an internal combustion engine, characterized by
上記ビードを、内燃機関のクランク軸方向に沿って形成したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のオイルパン制振構造。2. The oil pan damping structure for an internal combustion engine according to claim 1, wherein the bead is formed along a crankshaft direction of the internal combustion engine.
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