JP3873880B2 - Performance assist device and performance assist program - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子楽器などの電子音楽装置において、演奏者のアルペジオ演奏を支援する演奏補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鍵盤から1または複数の演奏音の発音を指示する演奏情報を入力し、各演奏音の音高を有する演奏音を、所定のアルペジオパターンに基づいて分散発音させる演奏情報を出力するアルペジオ演奏装置が、例えば、特許文献1等で知られている。
アルペジオ演奏は、鍵盤で操作されている1つの鍵、あるいは、和音となる音高の鍵など、複数の鍵に対応するノートの演奏音を、各鍵の押鍵中状態の間、所定のリズムで刻んで1音ずつ分散発音させるというものである。
【0003】
入力された演奏情報により指示される1または複数の音高は、そのまま、アルペジオ演奏を構成する音高として発音される。従って、演奏者は、曲の進行中に随時変化して行く適切な和音(コード)に合った、1または複数の音高を鍵盤から入力しなければならなかった。適切な和音(コード)に合わない間違った音高の鍵が弾かれると、不適切な音高でアルペジオ演奏がなされてしまう。
このように、和音に合った鍵を弾くには、ある程度の演奏技術が要求されるため、初心者がアルペジオ演奏装置を使いこなすことが難しい。
【0004】
一方、演奏者が鍵盤を弾いてメロディ演奏する際に、押鍵された音高が演奏曲の和音情報に適合していないときは、演奏を条件付ける和音情報に適合した音高に変換した上で演奏音を発音する電子楽器が知られている(例えば、特許文献2参照)。
従って、演奏者がアルペジオ演奏をする際に、演奏を和音情報で条件付ける上述した技術を適用して、初心者によるアルペジオ演奏を支援できることに着目した。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−288988号公報(第10段落,第14段落)
【特許文献2】
特開平5−27757号公報(第10段落,第27段落参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、初心者でも簡単に和音に合った音高のアルペジオ演奏ができる演奏補助装置および演奏補助用プログラムを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、1または複数の入力音高の発音を指示する演奏情報を入力し、アルペジオ演奏を指示する演奏情報を出力する演奏制御装置であって、演奏情報入力手段と、演奏を条件付ける和音情報を入力する和音情報入力手段と、前記1または複数の入力音高の発音を指示する演奏情報が入力されたときは、各入力音高を、それぞれ、前記和音情報に適合する出力音高に変換する音高変換手段と、アルペジオパターン入力手段と、前記各出力音高の発音を指示する演奏情報を、入力されたアルペジオパターンに従って出力するアルペジオ演奏情報出力手段を有するものである。
従って、入力された演奏を条件付ける和音情報によって、入力された演奏情報により発音が指示される入力音高を和音情報に適合する音高に変換したものが、アルペジオ演奏を構成する音高となる。その結果、和音に適合した鍵を弾くのが困難な初心者であっても、和音に適合した音高でアルペジオ演奏することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の演奏補助装置において、前記音高変換手段は、入力された前記演奏情報により、既に前記1または複数の入力音高の発音開始が指示されて発音中であるときに、新たな和音情報が入力されたときは、各入力音高を、それぞれ、前記新たな和音情報に適合する出力音高に変換するものである。
従って、発音中において新たな和音情報が入力されたとしても、音高変換手段は、各入力音高が新たな和音情報に適合するように変換した音高を出力するから、不自然なアルペジオ演奏音を発生させる演奏情報を出力することがない。
【0009】
請求項3に記載の発明においては、1または複数の入力音高の発音を指示する演奏情報を入力して、アルペジオ演奏を指示する演奏情報を出力することをコンピュータに実行させるための演奏補助用プログラムであって、演奏情報入力ステップと、演奏を条件付ける和音情報を入力する和音情報入力ステップと、前記1または複数の入力音高の発音を指示する演奏情報が入力されたときは、各入力音高を、それぞれ、入力された前記和音情報に適合する出力音高に変換する音高変換ステップと、アルペジオパターン入力ステップと、前記各出力音高の発音を指示する演奏情報を、入力されたアルペジオパターンに従って出力するアルペジオ演奏情報出力ステップを有するものである。
従って、請求項1に記載の演奏補助装置をコンピュータに実現させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態を説明するための機能ブロック図である。
図1中、1は演奏情報供給部、2は和音情報供給部、3は音高変換部、4はアルペジオ演奏情報出力部、5はアルペジオパターン発生部である。
1または複数の入力音高の発音を指示する演奏情報を入力し、アルペジオ演奏を指示する演奏情報を出力する。
演奏情報供給部1は、演奏者の押鍵操作により演奏される鍵盤等の演奏操作子であり、演奏者の押鍵操作に基づいて演奏情報を供給する。この演奏情報は、操作された鍵に応じた演奏音の発音開始と音高を指示する。
【0011】
和音情報供給部2は、例えば、演奏しようとする曲の演奏に適した和音を、この曲の演奏進行に従って指示する和音情報を出力する。例えば、この和音情報を出力すべき時刻(演奏の時間進行とともに経過する時刻)がわかるような、シーケンスデータが記憶された和音情報記憶部である。
より具体的には、和音情報のシーケンスデータを含むソングデータを記憶している。演奏の経過に従って和音情報を再生して供給する。このソングデータは、和音情報のシーケンスデータの他に、ユーザが演奏するパートを含んでいたり、ユーザが演奏するパート以外のパートを含んでいたりする。
【0012】
音高変換部3は、演奏情報供給部1から、1または複数の入力音高の発音を指示する演奏情報が入力されたときは、各入力音高を、それぞれ、入力された演奏情報よりも以前に、和音情報供給部2から入力された和音情報に適合する出力音高に変換し、アルペジオ演奏情報出力部4に供給する。
その結果、演奏を条件付ける和音情報に適合する音高のみが、アルペジオ演奏情報出力部4に入力されることになる。
また、入力された和音情報に適合する出力音高の発音を指示する演奏情報を、アルペジオ演奏情報出力部4以外の通常の出力先、例えば、音源等に出力することができる。
演奏者がアルペジオ演奏をしようとする場合は、通常、同時に複数の鍵を押して同時に複数の入力演奏音の発音開始と音高を指示される。その結果、入力された和音情報に適合し、入力演奏音と同数(または同数以下としてもよい)の音高が出力される。
【0013】
一方、演奏者がいずれかの鍵を押している期間に、和音情報の変更(コードチェンジ)が生じる場合がある。熟練した演奏者であれば、このような状況は考えにくいが、初心者では、和音情報が自動読出しされる場合は特に、新たな和音情報が読み出されるような区切りとなる演奏タイミングにおいても、押鍵していることがあり得る。
演奏音の音高は、通常、押鍵開始(キーオン)時に決定するから、押鍵中に新しい和音情報が入力されたとしても、音高変換部3は、これを無視して元の和音情報に適合した音高をそのまま続けてしまうと、新たな和音情報に基づけば不自然な音高を出力し続けてしまう。そうすると、不自然なアルペジオ演奏音を発生させる演奏情報を出力してしまう。
このような問題が生じないように、音高変換部3は、入力された前記演奏情報により、既に1または複数の入力音高の発音開始が指示されて発音中であるときに、新たな和音情報が入力されたときは、各入力音高を、それぞれ、新たな和音情報に適合する出力音高に変換してアルペジオ演奏情報出力部4に出力する。
【0014】
ここで、入力音高を、演奏を条件付ける和音情報に適合する音高、例えば、和音構成音、音階音、あるいは、ベース音に変換する方法としては、例えば、従来技術の特許文献2と同様に、変換テーブルを用いる。この変換テーブルは、和音情報に対応するコードタイプ毎に、入力された演奏音の音高に対して適合する音高の候補が示されている。この候補の中から入力音高に最も近い音高を出力音高とする。
より具体的には、入力音高の音名(1オクターブ内の12音分)をどの音名に変換するかを、コードタイプ毎に表す変換テーブルを用いればよい。あるいは、0〜127の全入力ノートナンバについて、どの音高に変換するかをコードタイプ毎に表す変換テーブルを用いればよい。コードタイプ毎に入力音高の音名に対して適合する音名の候補が示され、入力音高の音名から最も距離的に近い音名の候補に対応する音高を出力する。その際、変換テーブルのオクターブ上の音名および1オクターブ下の音名も候補に含めておいて、最も距離的に近い音名に対応する音高を出力すればよい。
【0015】
もともと、入力音高が適合する候補に含まれている場合には、入力音高自身が選択されて出力されることになる。本明細書では、このような場合を含めて音高変換という。
また、仮に、入力音高(あるいは音名)から最も距離的に近い音高(音名)が2つあった場合を考慮して、入力音高(あるいは音名)よりも、出力音高を上げるか下げるかを予め決めておくか、ランダムに上または下を選択するなど、どのような方法に決めておいてもよい。
【0016】
音高変換の手法は、上述したような変換テーブルを用いるものに限らない。変換テーブルのデータ構造は各種考えられるし、変換テーブルを用いないで演算により和音に合った音高に変換するものでもよい。また、入力演奏音の音高の音域に応じて、音高変換の規則を異ならせてもよい。例えば、低音部はベース音のみ、中音部は和音構成音のみ、高音部は音階音が出力されるというような変換でもよい。
複数の入力音高を変換した結果、同一音高になってしまう場合は、いずれかの音高を別の候補音に再変換してもよいし、発音させない(すなわち、音数が減る)ようにしてもよい。あるいは、同一音高にて再発音させてもよい。
いずれの手法の場合においても、和音情報の他に、調情報の供給を受けてもよい。調を考慮した音高変換が可能になり、より適切な音高を得ることができる。調情報自体を直接的に入力する他、曲中の和音進行から調情報を推定して入力するようにしてもよい。
アルペジオ演奏情報出力部4は、音高変換部3により変換された音高を有する1または複数の入力演奏音を、アルペジオパターン供給部5から入力されたアルペジオパターンに従って複数のアルペジオ演奏音に変換し、これを、順次、音源あるいは曲データ記憶装置等の処理装置に出力する。音源は、入力された演奏情報に基づいて楽音波形を生成する。
【0017】
図2は、ノート順位バッファおよびアルペジオパターンの一例を示す説明図である。
アルペジオ演奏情報出力部4は、音高変換部3から出力された音高情報を、図2(a)に示したノート順位バッファに格納する。このノート順位バッファには、格納順序に関する所定の規則に従って、音高変換部3から出力された音高情報を順に入力する。
図示の例では、音高変換部3に和音情報供給部2からCMajorが入力されたとして、音高変換部3から音高情報(C4),音高情報(E4),音高情報(G4)が入力されている。これら複数の音高情報の中で、音高が低いもの順に、音高情報(C4)をノート順位1に、音高情報(E4)をノート順位2に,音高情報(G4)をノート順位3にというように、ノート順位Nまでの領域に格納する。Nは入力された音高の総数であり、任意の正整数でよく、1つの場合も許容される。格納順序としては、上述した低音順の他、高音順,音高変換部3からの一連の音高情報の入力順,ランダム(一連の音高情報が入力される毎に、順序を変更する)などの規則を採用することができる。
【0018】
アルペジオパターン供給部5は、図2(b)に一例を示すアルペジオパターンを供給する。このアルペジオパターンは、タイミングデータおよびノート順位データの一対のデータを時系列に記述したもので、例えば、1小節から数小節までの長さのパターンである。
タイミングデータは、アルペジオパターンの開始時刻からの絶対時間、あるいは、前のノート順位の音高の発音開始タイミングからの相対時間等で、対となるノート順位に対応する音高の発音開始を示す。すなわち、各タイミングデータによって、新たなノートデータの発音が開始され、それまで発音中であったノートデータがあれば、この発音を終了させる。
アルペジオパターンの最後のノート順位が読み出された後は、小節線タイミングまで待機し、その後、最初のノート順位に戻す。
【0019】
アルペジオ演奏情報出力部4は、各ノート順位データによって指定されるノート順位に相当する音高を、図2(a)のノート順位バッファを参照して決定する。
図2(b)の例では、ノート順位データが、1→3→2→……のように設定されている。図2(a)のノート順位バッファを参照し、各タイミングにおける音高がC4→G4→E4→……のように得られる。
アルペジオ演奏情報出力部4は、決定された各音高を発音開始させるための演奏情報として、例えば、MIDI規格では、「ノート・オン」メッセージを出力する。その際、それまで発音中であった音高の発音終了を指示する演奏情報として、MIDI規格では「ノート・オフ」メッセージを出力する。
なお、それまで発音中であった音高の発音終了後に休符期間を設けて次の順位の音高の発音を開始させるような演奏情報を出力してもよい。
「アルペジオパターン」の形式は、図2(b)に例示したものに限らない。
例えば、図2(b)に示すアルペジオパターン内のノート順位データには、ゲートタイム(音の長さ)やベロシティ(音の強さ)の情報を含んでいてもよく、アルペジオ音発生の際には、これらゲートタイムやベロシティに応じた音を発生させる。
また、全てのアルペジオ音が重ならずに発音されるものに限らず、複数音の発音期間が重なるようなアルペジオパターンとしてもよい。
【0020】
また、例えば、タイミングデータで指定される各発音タイミングにおいて、図2(a)に示した「ノート順位バッファ」を走査する方向(上方向,下方向)を規定する情報を有するものでもよいし、その他の形式でもよい。
タイミングデータbに対応して上方向を指示する情報があれば、タイミングデータbに対応するノート順位bの音高の演奏音を発音開始するとともに、その次には、1つ上の方向のタイミングデータaで指定される時間経過後において、タイミングデータaに対応するノート順位aの音高の演奏音を発音開始する。
【0021】
図2(a)に示したノート順位の規則、図2(b)に示したアルペジオパターンを任意に変更したり、両者の組み合わせを任意に変更したりすることができる。ユーザは、アルペジオ演奏の開始前あるいは、演奏途中に変更することができる。その結果、偶然性を意図したアルペジオ演奏をすることができる。
異なる「アルペジオパターン」を同時に再生し、同時に異なるアルペジオ演奏音を得るようにしてもよい。また、「アルペジオパターン」の選択は、演奏者が任意に行ってもよいし、演奏者等によって指定された「音色」に応じて、「アルペジオパターン」を自動選択してもよい。例えば、「音色」と「アルペジオパターン」が対になって記憶されている。
図1に示したアルペジオパターン供給部5から入力される「アルペジオパターン」や、和音情報供給部2から入力される「和音情報」(曲データ(ソング)ファイルと同様のシーケンスデータファイルから再生される)再生テンポは、それぞれに予め設定されたデフォルトのテンポであってもよいし、演奏者が任意に設定してもよい。あるいは、演奏情報供給部1における、演奏者の鍵盤等の演奏からその演奏のテンポを自動検出し、検出されたテンポで上述した「アルペジオパターン」や「和音情報」の再生テンポを制御してもよい。
【0022】
上述した説明において、図1に示した演奏情報供給部1は、鍵盤であったが、演奏者等が予め演奏したソングデータを記憶した記憶装置であってもよい。
また、アルペジオ演奏出力部4から出力される出力演奏情報を、演奏タイミングが付加されたものとすれば、ソングデータとして記憶装置に記憶させることができる。
演奏情報供給部1,和音情報供給部2がともに記憶装置であり、アルペジオ演奏出力部4が演奏情報を記憶装置に記憶する場合に、音高変換部3,アルペジオ演奏出力部4はリアルタイム演奏と同様に演奏の進行のテンポに従って処理をするほかに、演奏の時間軸上における上述したイベント発生の相対時間あるいは絶対時間に基づいた演奏タイミング情報に基づいて、入力演奏情報および和音情報の同期を取りながら処理することにより、リアルタイムの演奏時間よりも短時間で処理を完了できる。
【0023】
アルペジオ演奏情報出力部4が、音高変換部を有する装置の外部にある場合、音高変換部3が出力する演奏情報としては、ある出力音高の発音を指示する演奏情報として、上述したように、MIDI規格に従った「ノート・オン」メッセージを出力する。
しかし、音高変換部3とアルペジオ演奏情報出力部4が、同じ装置内にある場合は、MIDI規格に従う演奏情報を出力する必要はない。装置内で用いられる音源パラメータなどを出力して、「ノート・オン」機能を指示すればよい。
同様に、アルペジオ演奏情報出力部4が、音源と同じ装置内にある場合は、MIDI規格に従う演奏情報を出力する必要はない。音源回路やソフトウェア音源プログラムを制御する音源パラメータなどを出力して、「ノート・オン」機能を指示すればよい。
【0024】
図3は、本発明の実施の一形態を実現するハードウェア構成図である。
電子楽器において、プログラムを実行させることにより演奏補助機能を実現する場合を説明する。
図中、11はバス、12はCPU(Central Processing Unit)、13はROM(Read Only Memory)、14はRAM(Random Access Memory)、15はタイマである。 RAM14には、CPU12のワーキングエリアが設けられる。ROM13には、CPU12を動作させる制御プログラムのほか、プリセットデータが記憶されている。タイマ15は、CPU12の演算処理の周期を規定し、CPU12は、タイマ15からのタイマイベント信号を受けて、自動演奏等の処理を行う。
16は演奏操作子(鍵盤)であり、押鍵タイミング,鍵番号(音高),離鍵タイミング等のデータを有する演奏情報が出力される。演奏操作子(鍵盤)16の押鍵状態は検出回路17で検出される。なお、ROM13あるいは外部記憶装置25に記憶された曲データファイルから演奏情報がRAM14にロードされる場合もある。
18は設定操作子(スイッチ等)であって、例えば、パラメータ設定やソングデータの記録再生制御などの各種の選択,設定を行う操作子であり、操作状態は検出回路19で検出される。
20は表示回路であって、ディスプレイ21に画像データおよび画像制御データを出力する。
【0025】
22は音源回路、23は効果回路、24はサウンドシステムである。
音源回路22は、バス11を通じてCPU12から音高変換された演奏情報として、音源パラメータ等を入力し、演奏音を波形合成する。効果回路23は、演奏音にリバーブ等の効果の付加やミキシング処理を行い、サウンドシステム24に供給してスピーカから出力させる。
音源回路22は、専用のハードウェアを用いるものに限らず、DSP(Digital Signal Processor)とマイクロプログラムとを用いて構成するようにしてもよいし、ソフトウェア音源プログラムによってCPU12が波形合成を行うようにしてもよい。
25は、フラッシュメモリ,FDD(Flexible Disk Drive)等の外部記憶装置である。
26はMIDI(Musical Instrument Digital Interface)インターフェースであって、種々のMIDI機器27、例えば、外部音源装置、MIDI鍵盤等をバス11に接続する。専用のMIDIインターフェースに限らず、汎用のインターフェースを用いて直結あるいはLAN( Local Area Network)接続されてもよい。
28は通信インターフェースであって、インターネット等の通信ネットワーク29を介して、サーバ,パーソナルコンピュータ30等に接続されて、制御プログラムや演奏情報の入出力を行う。
【0026】
MIDI機器27として接続されたMIDI鍵盤から、演奏情報がリアルタイムで入力されてもよい。
ROM13あるいは外部記憶装置25には、和音情報が曲の演奏中において読み出すべきタイミング(演奏タイミング)がわかるようなシーケンスデータ形式で記憶されており、RAM14にロードされて用いられる。
MIDI機器27として接続された電子楽器等が、リアルタイムで和音情報を供給する場合もある。例えば、音楽教室において教師の電子楽器から和音情報が転送される。
この他、和音情報は、演奏操作子(鍵盤)16において、演奏者自身あるいは教師によって和音指定鍵域の鍵を操作するなどして手弾き入力され、押鍵された鍵の鍵番号に対応した和音情報が出力されるようにしてもよい。
アルペジオパターンは、ROM13にプリセットデータとして格納されているものをRAM14にロードして用いればよい。ノート順位バッファはRAM14上に領域が確保されている。アルペジオパターンやノート順位を、RAM14上の編集バッファ領域に展開し、ユーザにより編集されたり、編集結果を外部記憶装置25に保存したりする。
【0027】
CPU12は、ROM13に記憶された演奏補助用プログラムを含む電子楽器制御用プログラムをRAM14にロードし、各種制御を行う。プログラムや処理に利用する各種データは、外部記憶装置25にインストールされていたり、サーバからダウンロードされるようにしてもよい。
外部記憶装置25は、HDD(ハードディスクドライブ)、CD-ROM(コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ),MO(Magneto Optical Disk),DVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体用のドライブでもよい。ROM13に制御プログラムが記憶されていない場合、このHDD内のハードディスクに制御プログラムを記憶させておき、それをRAM14に読み込む。
CPU12は、メロディ演奏情報、アルペジオ演奏情報、自動リズム情報等に応じて、楽音(ノート)の発音開始(ノート・オン),発音終了(ノート・オフ)、楽音の音高、その他、楽音の音色等の楽音パラメータを演奏情報として生成して、音源回路22に出力する。
【0028】
上述した説明では、図1に示した音高変換部3,アルペジオ演奏情報出力部4,アルペジオパターン供給部5が、1つの電子楽器本体あるいはパーソナルコンピュータに内蔵されているものとした。しかし、それぞれが別体の装置にあり、通信インターフェースを用いて各部を接続するものであってもよい。
パーソナルコンピュータにおいて、演奏補助用のプログラムをインストールして、同様の演奏補助機能を実現することもできる。キーボード,マウス等の操作子を設定操作子18とし、演奏操作子(鍵盤等)15は、MIDIインターフェース26を介して接続されるMIDI機器としてのMIDI鍵盤を用いればよい。
【0029】
図4は、本発明の実施の一形態の動作を説明するためのフローチャートである。演奏情報が鍵盤から入力され、和音情報が記憶装置から読み出される場合について説明する。
S41〜S51においては、和音情報および演奏情報の入力を検出し、音高変換を行う。S52,S53においては、ノート順位とアルペジオパターンに従って音高情報を出力する。
【0030】
S41において、入力された和音情報に変化(コードチェンジ)があれば、S42において、和音情報レジスタ(図3のRAM14)に格納されている和音情報を更新し、S43において、現在、押鍵中のノートがあるか否か、すなわち、既に入力されている演奏情報によって発音開始が指示されて発音中の音高があるか否かを判定する。
このような押鍵中のノートがあれば、S44において、元の和音情報に合うように音高変換された結果の1または複数の音高情報を、図2(a)に示したノート順位バッファから全て削除する。
同時に、アルペジオ演奏情報出力部4への出力ではなく、通常の演奏情報出力として、元の和音情報に合うように音高変換された結果の1または複数の音高情報に応じた音高の発音を終了させるために、演奏情報として「ノート・オフ」を出力する。
S45において、押鍵中の音高情報を、S42にて更新された新たな和音情報に合った音高情報に変換し、S46において、新たな和音情報に合った1または複数の音高情報を、図2(a)に示したノート順位バッファに格納する。
同時に、通常の演奏情報出力として、新たな和音情報に合った1または複数の音高情報に対応する音高を発音開始させるための演奏情報「ノート・オン」を出力する。
なお、通常の演奏情報出力に関しては、S44において「ノート・オフ」、S46において「ノート・オン」を出力することに代えて、発音状態は維持しながら、元の出力音高から新たな和音情報に合った出力音高への音高変換を指示する演奏情報を出力するようにしてもよい。例えば、「ポルタメントコントロール」メッセージを用いればよい。
【0031】
S47において、押鍵検出をする。少なくとも1つの押鍵があれば、S48において、押された鍵に対応する音高を検出し、既に和音レジスタ内に記憶されている和音情報に合った音高情報に変換し、S49において、変換後の音高情報を、図2(a)に示した「ノート順位バッファ」に格納する。その際、新たに格納された音高情報と既に格納されている音高情報を合わせた中で、所定の規則に従ってノート順位を決定する。そのため、既に格納されていた音高情報についてもノート順位が組み替えされる場合がある。
同時に、通常の演奏情報出力として、押鍵検出された音高を発音開始させるための演奏情報「ノート・オン」を出力する。
S50においては、離鍵検出をする。少なくとも1つの離鍵があれば、S51において、離鍵に対応するノートの音高から和音情報に適合するように変換されていた音高情報を、図2(a)に示した「ノート順位バッファ」から削除する。同時に、通常の演奏情報出力として、離鍵検出された音高を発音終了させるための演奏情報「ノート・オフ」を出力する。
【0032】
S52においては、現在の演奏時刻が、図2(b)に示した「アルペジオパターン」内のいずれかの「ノート順位」の音高を発音開始させるべき時刻になったか否かを判定する。図2(b)に示した「アルペジオパターン」内の「タイミングデータ」に基づいて判定する。発音開始タイミングになったときには、対応する「ノート順位データ」に基づいて、図2(a)に示した「ノート順位バッファ」に格納された各ノート順位の音高情報を参照し、この音高の発音をさせるための演奏情報を出力する。
【0033】
なお、図2(b)に示した「アルペジオパターン」内の最後の発音開始タイミングになった後は、小節線タイミングまで待機し、その後、最初の発音開始タイミングに戻して、パターンを繰り返すようにすればよい。
ノート順位バッファに音高情報が1つも格納されない状態になれば、S52においてノート順位発生タイミングになったとしても、発生されるアルペジオ音はない。
S54においては、演奏終了であるか否かを判定し、終了でないときにはS41に処理を戻す。演奏終了は、演奏者が演奏終了スイッチを操作したことを検出したり、和音情報を出力するシーケンスデータの終了を検出したりして判定すればよい。
【0034】
上述した説明では、演奏補助装置が適用される対象を鍵盤楽器を例にして説明したが、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態をとる電子楽器でもよい。また、鍵盤等の演奏操作子、音源装置等を内蔵した電子楽器に限らず、それぞれが別体の装置であり、専用のMIDIインターフェース、各種通信ネットワークのインターフェース等を用いて各装置が相互接続されて構成される電子楽器システムに適用してもよい。
本発明は、電子楽器あるいはパーソナルコンピュータに適用した場合に限らず、カラオケ装置、ゲーム装置、携帯電話等の携帯型通信端末、自動演奏ピアノ等にも適用できる。
【0035】
【発明の効果】
上述した説明から明らかなように、本発明によれば、和音にあった演奏をするのが困難な初心者であっても、簡単に和音にあった音高のアルペジオ演奏をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態を説明するための機能ブロック図である。
【図2】 ノート順位バッファおよびアルペジオパターンの一例を示す説明図である。
【図3】 本発明の実施の一形態を実現するハードウェア構成図である。
【図4】 本発明の実施の一形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…演奏情報供給部、2…和音情報供給部、3…音高変換部、4…アルペジオ演奏情報出力部、5…アルペジオパターン発生部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a performance assisting device for supporting a performer's arpeggio performance in an electronic music device such as an electronic musical instrument.
[0002]
[Prior art]
An arpeggio performance device that inputs performance information for instructing the pronunciation of one or more performance sounds from a keyboard and outputs performance information for causing the performance sounds having the pitches of the performance sounds to be distributedly generated based on a predetermined arpeggio pattern For example, it is known from Patent Document 1 and the like.
Arpeggio performance is performed by playing notes of notes corresponding to multiple keys, such as one key operated on the keyboard or a key with a pitch that is a chord, while the keys are being pressed. The sound is distributed in one note at a time.
[0003]
One or a plurality of pitches indicated by the input performance information is directly generated as a pitch constituting an arpeggio performance. Therefore, the performer has to input one or more pitches from the keyboard that match the appropriate chords (chords) that change as the song progresses. If a key with the wrong pitch that does not match the appropriate chord is played, the arpeggio will be played with an inappropriate pitch.
In this way, playing a key that matches a chord requires a certain level of performance skills, so it is difficult for beginners to master the arpeggio performance device.
[0004]
On the other hand, when the performer plays the melody and plays the melody, if the pressed key does not match the chord information of the song, it is converted to a pitch that matches the chord information that conditions the performance. An electronic musical instrument that produces a performance sound is known (for example, see Patent Document 2).
Therefore, when a performer performs an arpeggio performance, it paid attention to that the arpeggio performance by a beginner can be supported by applying the above-described technique for conditioning performance with chord information.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-10-288888 (10th and 14th paragraphs)
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-27757 (see paragraphs 10 and 27)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and it is an object of the present invention to provide a performance assisting device and a performance assisting program that enable even beginners to easily perform an arpeggio performance with a pitch that matches a chord. It is.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention according to claim 1 is a performance control device for inputting performance information for instructing the pronunciation of one or a plurality of input pitches and for outputting performance information for instructing an arpeggio performance. When the information input means, the chord information input means for inputting the chord information that conditions the performance, and the performance information for instructing the pronunciation of the one or more input pitches are input, An arpeggio performance information output that outputs a pitch conversion means for converting to an output pitch suitable for the chord information, an arpeggio pattern input means, and performance information that instructs pronunciation of each output pitch according to the input arpeggio pattern It has a means.
Accordingly, the pitch that constitutes the arpeggio performance is obtained by converting the input pitch indicated by the input performance information into the pitch that matches the chord information by the chord information that conditions the input performance. . As a result, even a beginner who is difficult to play a key suitable for a chord can perform an arpeggio with a pitch suitable for the chord.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the performance assisting device according to the first aspect, the pitch converting means instructs the start of sound generation of the one or more input pitches based on the input performance information. When new chord information is input while sound is being generated, each input pitch is converted into an output pitch that matches the new chord information.
Therefore, even if new chord information is input during sound generation, the pitch conversion means outputs the converted pitch so that each input pitch matches the new chord information. Performance information that generates sound is not output.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, there is provided performance support for causing a computer to input performance information instructing pronunciation of one or a plurality of input pitches and outputting performance information instructing arpeggio performance. When a performance information input step, a chord information input step for inputting chord information that conditions the performance, and performance information for instructing pronunciation of the one or more input pitches are input, A pitch conversion step for converting the pitches into output pitches that match the input chord information, an arpeggio pattern input step, and performance information for instructing pronunciation of each output pitch are input. An arpeggio performance information output step for outputting according to the arpeggio pattern is provided.
Therefore, the performance assisting device according to claim 1 can be realized by a computer.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 is a functional block diagram for explaining an embodiment of the present invention.
In FIG. 1, 1 is a performance information supply unit, 2 is a chord information supply unit, 3 is a pitch conversion unit, 4 is an arpeggio performance information output unit, and 5 is an arpeggio pattern generation unit.
The performance information for instructing the pronunciation of one or a plurality of input pitches is input, and the performance information for instructing the arpeggio performance is output.
The performance information supply unit 1 is a performance operator such as a keyboard played by a player's key pressing operation, and supplies performance information based on the player's key pressing operation. This performance information indicates the start of sound generation and the pitch of the performance sound corresponding to the operated key.
[0011]
The chord
More specifically, song data including sequence data of chord information is stored. Chord information is reproduced and supplied as the performance progresses. This song data includes parts played by the user or parts other than the part played by the user in addition to the chord information sequence data.
[0012]
When the performance information instructing the pronunciation of one or a plurality of input pitches is input from the performance information supply unit 1, the
As a result, only the pitches that match the chord information that conditions the performance are input to the arpeggio performance information output unit 4.
In addition, performance information that instructs the pronunciation of an output pitch that matches the input chord information can be output to a normal output destination other than the arpeggio performance information output unit 4, such as a sound source.
When a performer intends to perform an arpeggio performance, usually, a plurality of keys are simultaneously pressed to start sound generation and a pitch of a plurality of input performance sounds. As a result, the same number of pitches as the input performance sound (or less than or equal to the number) may be output in conformity with the input chord information.
[0013]
On the other hand, the chord information may be changed (chord change) while the performer is pressing any key. Such a situation is unlikely to be considered by a skilled performer, but for beginners, especially when chord information is automatically read out, even at the performance timing that is a break at which new chord information is read out, the key is pressed. Can be.
Since the pitch of the performance sound is usually determined at the time of key depression start (key-on), even if new chord information is input during the key depression, the
In order to prevent such a problem from occurring, the
[0014]
Here, as a method for converting the input pitch into a pitch suitable for the chord information that conditions performance, for example, a chord constituent tone, a scale tone, or a bass tone, for example, the method is the same as in
More specifically, a conversion table that represents which pitch name the pitch name of the input pitch (for 12 tones within one octave) is converted into may be used. Alternatively, it is sufficient to use a conversion table that indicates for each chord type which pitch is to be converted for all input note numbers from 0 to 127. A pitch name candidate that matches the pitch name of the input pitch is indicated for each chord type, and a pitch corresponding to a pitch name candidate that is closest in distance from the pitch name of the input pitch is output. At that time, the pitch names corresponding to the closest pitch names may be output by including the pitch names one octave above and one pitch below the conversion table as candidates.
[0015]
Originally, when the input pitch is included in the suitable candidates, the input pitch itself is selected and output. In this specification, such a case is referred to as pitch conversion.
Also, if there are two pitches (pitch names) that are closest in distance to the input pitch (or pitch name), the output pitch is set to be higher than the input pitch (or pitch name). You may decide what kind of method, such as predetermining whether to raise or lower, or selecting up or down at random.
[0016]
The pitch conversion method is not limited to using the conversion table as described above. Various data structures of the conversion table are conceivable, and the conversion table may be converted to a pitch suitable for a chord by calculation without using the conversion table. Also, the pitch conversion rule may be varied according to the pitch range of the input performance sound. For example, the conversion may be such that only the bass sound is output in the bass part, only the chord component sound is output in the middle part, and the scale sound is output in the high part.
If multiple input pitches result in the same pitch, either pitch may be re-converted to another candidate tone, or it may not be pronounced (ie, the number of notes will be reduced) It may be. Alternatively, the sound may be re-sound at the same pitch.
In any method, in addition to chord information, key information may be supplied. The pitch can be converted in consideration of the key, and a more appropriate pitch can be obtained. In addition to directly inputting the key information itself, the key information may be estimated and input from the progression of chords in the song.
The arpeggio performance information output unit 4 converts one or a plurality of input performance sounds having the pitch converted by the
[0017]
FIG. 2 is an explanatory diagram illustrating an example of a note ranking buffer and an arpeggio pattern.
The arpeggio performance information output unit 4 stores the pitch information output from the
In the example shown in FIG. Major Is input from the
[0018]
The arpeggio pattern supply unit 5 supplies an arpeggio pattern shown as an example in FIG. This arpeggio pattern is a pattern in which a pair of data of timing data and note rank data is described in time series. For example, the arpeggio pattern is a pattern having a length from one measure to several measures.
The timing data indicates the start of sound generation of the pitch corresponding to the paired note order, such as the absolute time from the start time of the arpeggio pattern or the relative time from the sound generation start timing of the previous note order. That is, new note data is started to be sounded by each timing data, and if there is note data that was being sounded until then, this sound is ended.
After the last note order of the arpeggio pattern is read out, it waits until the bar line timing, and then returns to the first note order.
[0019]
The arpeggio performance information output unit 4 determines the pitch corresponding to the note order specified by each note order data with reference to the note order buffer of FIG.
In the example of FIG. 2B, note order data is set as 1 → 3 → 2 →. With reference to the note ranking buffer in FIG. 2A, the pitches at each timing are obtained as C4 → G4 → E4 →.
For example, in the MIDI standard, the arpeggio performance information output unit 4 outputs a “note on” message as performance information for starting sound generation of each determined pitch. At that time, in the MIDI standard, a “note-off” message is output as performance information for instructing the end of the pronunciation of the pitch that was being pronounced.
It should be noted that performance information may be output so that a rest period is provided after the end of the tone generation that was being sounded until the next order of pitches is started.
The format of “Arpeggio Pattern” is not limited to that illustrated in FIG.
For example, note order data in the arpeggio pattern shown in FIG. 2B may include information on gate time (sound length) and velocity (sound intensity). Generates sounds according to these gate times and velocities.
Moreover, it is good also as an arpeggio pattern that the sound generation period of several sound overlaps not only what arpeggio sounds are sounded without overlapping.
[0020]
Further, for example, at each sound generation timing specified by the timing data, it may have information defining the direction (upward direction, downward direction) of scanning the “note order buffer” shown in FIG. Other formats may be used.
If there is information indicating the upward direction corresponding to the timing data b, the performance sound of the pitch of the note rank b corresponding to the timing data b is started and then the timing in the next upward direction is started. After the elapse of the time designated by the data a, the sounding of the performance sound having the note rank a corresponding to the timing data a is started.
[0021]
The rule of note order shown in FIG. 2A and the arpeggio pattern shown in FIG. 2B can be arbitrarily changed, or the combination of both can be arbitrarily changed. The user can change before the start of the arpeggio performance or during the performance. As a result, an arpeggio performance intended for chance can be performed.
Different “arpeggio patterns” may be played back simultaneously to obtain different arpeggio performance sounds. In addition, the player may arbitrarily select the “arpeggio pattern”, or may automatically select the “arpeggio pattern” according to the “tone color” specified by the player or the like. For example, “tone” and “arpegio pattern” are stored as a pair.
The arpeggio pattern input from the arpeggio pattern supply unit 5 shown in FIG. 1 and the “chord information” input from the chord information supply unit 2 (reproduced from a sequence data file similar to the song data (song) file) ) The playback tempo may be a default tempo set in advance for each, or may be arbitrarily set by the performer. Alternatively, even if the performance information supply unit 1 automatically detects the tempo of the performance from the performance of the performer's keyboard or the like, and controls the playback tempo of the above-mentioned “arpegio pattern” or “chord information” with the detected tempo. Good.
[0022]
In the above description, the performance information supply unit 1 shown in FIG. 1 is a keyboard. However, the performance information supply unit 1 may be a storage device that stores song data played by a performer or the like in advance.
Moreover, if the performance timing output from the arpeggio performance output unit 4 is added with performance timing, it can be stored in the storage device as song data.
When the performance information supply unit 1 and the chord
[0023]
When the arpeggio performance information output unit 4 is outside the apparatus having the pitch conversion unit, the performance information output by the
However, if the
Similarly, when the arpeggio performance information output unit 4 is in the same device as the sound source, it is not necessary to output performance information according to the MIDI standard. It is only necessary to output a tone generator parameter for controlling a tone generator circuit or a software tone generator program to indicate a “note on” function.
[0024]
FIG. 3 is a hardware configuration diagram for realizing one embodiment of the present invention.
In the electronic musical instrument, a case where a performance assist function is realized by executing a program will be described.
In the figure, 11 is a bus, 12 is a CPU (Central Processing Unit), 13 is a ROM (Read Only Memory), 14 is a RAM (Random Access Memory), and 15 is a timer. The
A
[0025]
22 is a sound source circuit, 23 is an effect circuit, and 24 is a sound system.
The
The
A
[0026]
Performance information may be input in real time from a MIDI keyboard connected as the
In the
An electronic musical instrument or the like connected as the
In addition to this, the chord information is manually input by the performer (keyboard) 16 by operating the keys in the chord designation range by the performer or the teacher, and the chord information corresponds to the key number of the depressed key. Chord information may be output.
The arpeggio pattern stored in the
[0027]
The
The
The
[0028]
In the above description, it is assumed that the
In a personal computer, a performance assisting program can be installed to implement a similar performance assisting function. An operation element such as a keyboard or a mouse is used as a
[0029]
FIG. 4 is a flowchart for explaining the operation of the embodiment of the present invention. A case will be described in which performance information is input from the keyboard and chord information is read from the storage device.
In S41 to S51, input of chord information and performance information is detected, and pitch conversion is performed. In S52 and S53, pitch information is output according to the note order and the arpeggio pattern.
[0030]
If there is a change (chord change) in the input chord information in S41, the chord information stored in the chord information register (
If there is such a key being pressed, in S44, one or a plurality of pitch information obtained as a result of the pitch conversion to match the original chord information is stored in the note rank buffer shown in FIG. Delete everything from.
At the same time, rather than output to the arpeggio performance information output unit 4, as normal performance information output, pitch generation according to one or more pitch information as a result of pitch conversion to match the original chord information In order to end the, “note off” is output as performance information.
In S45, the pitch information being pressed is converted into pitch information that matches the new chord information updated in S42, and one or more pitch information that matches the new chord information is converted in S46. , And stored in the note ranking buffer shown in FIG.
At the same time, as normal performance information output, performance information “Note On” for starting the pronunciation of a pitch corresponding to one or a plurality of pitch information suitable for new chord information is output.
For normal performance information output, instead of outputting “note off” in S44 and “note on” in S46, new chord information is generated from the original output pitch while maintaining the sounding state. Performance information instructing pitch conversion to an output pitch suitable for the above may be output. For example, a “portamento control” message may be used.
[0031]
In S47, key depression is detected. If there is at least one key depression, in S48, the pitch corresponding to the depressed key is detected and converted into pitch information that matches the chord information already stored in the chord register, and in S49 the conversion is performed. The subsequent pitch information is stored in the “note order buffer” shown in FIG. At that time, the note order is determined according to a predetermined rule while combining the newly stored pitch information and the already stored pitch information. Therefore, note order may be rearranged for pitch information that has already been stored.
At the same time, as normal performance information output, performance information “Note On” for starting sound generation of the pitch detected by the key depression is output.
In S50, the key release is detected. If there is at least one key release, in S51, the pitch information converted from the pitch of the note corresponding to the key release to match the chord information is converted into the “note rank buffer” shown in FIG. ". At the same time, as normal performance information output, performance information “Note Off” for terminating the sound generation of the detected pitch is output.
[0032]
In S52, it is determined whether or not the current performance time is the time at which the pitch of any “note rank” in the “Arpeggio Pattern” shown in FIG. The determination is made based on the “timing data” in the “arpegio pattern” shown in FIG. When the sounding start timing comes, the pitch information of each note rank stored in the “note rank buffer” shown in FIG. 2A is referred to based on the corresponding “note rank data”, and this pitch is The performance information for making the pronunciation of is output.
[0033]
In addition, after reaching the last sounding start timing in the “Arpeggio Pattern” shown in FIG. 2B, wait until the bar line timing, and then return to the first sounding start timing and repeat the pattern. do it.
If no pitch information is stored in the note order buffer, no arpeggio sound will be generated even if the note order generation timing comes in S52.
In S54, it is determined whether or not the performance has ended. If not, the process returns to S41. The end of the performance may be determined by detecting that the performer has operated the performance end switch or detecting the end of the sequence data for outputting the chord information.
[0034]
In the above description, the subject to which the performance assist device is applied has been described by taking a keyboard instrument as an example, but an electronic musical instrument in the form of a string instrument type, a wind instrument type, a percussion instrument type, or the like may be used. Also, not only electronic musical instruments with built-in performance operators such as keyboards, sound generators, etc., each is a separate device, and each device is interconnected using a dedicated MIDI interface, various communication network interfaces, etc. You may apply to the electronic musical instrument system comprised.
The present invention is not limited to application to electronic musical instruments or personal computers, but can also be applied to karaoke devices, game devices, portable communication terminals such as mobile phones, automatic performance pianos, and the like.
[0035]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, even a beginner who is difficult to perform a chord can easily perform an arpeggio performance with a pitch that matches the chord.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a functional block diagram for explaining an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing an example of a note ranking buffer and an arpeggio pattern.
FIG. 3 is a hardware configuration diagram for realizing an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a flowchart for explaining the operation of the exemplary embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Performance information supply part, 2 ... Chord information supply part, 3 ... Pitch conversion part, 4 ... Arpeggio performance information output part, 5 ... Arpeggio pattern generation part
Claims (3)
入力音高の発音を指示する演奏情報を入力する演奏情報入力手段と、
演奏を条件付ける和音情報を入力する和音情報入力手段と、
前記演奏情報入力手段により前記1または複数の入力音高の発音を指示する演奏情報が入力されたときは、各入力音高を、それぞれ、前記和音情報入力手段により入力された前記和音情報に適合する出力音高に変換する音高変換手段と、
アルペジオパターン入力手段と、
前記音高変換手段により変換された各出力音高の発音を指示する演奏情報を、前記アルペジオパターン入力手段により入力されたアルペジオパターンに従って出力するアルペジオ演奏情報出力手段、
を有することを特徴とする演奏補助装置。A performance assisting device for inputting performance information for instructing pronunciation of one or a plurality of input pitches and outputting performance information for instructing an arpeggio performance,
Performance information input means for inputting performance information for instructing pronunciation of the input pitch;
Chord information input means for inputting chord information for conditioning performance;
When performance information instructing the pronunciation of the one or more input pitches is input by the performance information input means, each input pitch is adapted to the chord information input by the chord information input means, respectively. A pitch conversion means for converting the output pitch to
Arpeggio pattern input means,
Arpeggio performance information output means for outputting performance information instructing the pronunciation of each output pitch converted by the pitch conversion means in accordance with the arpeggio pattern input by the arpeggio pattern input means,
A performance assisting device characterized by comprising:
ことを特徴とする請求項1に記載の演奏補助装置。The pitch conversion means is newly updated by the chord information input means when the start of sounding of the one or more input pitches is already instructed by the performance information input by the performance information input means. Each input pitch is converted into an output pitch suitable for the new chord information, respectively.
The performance assisting device according to claim 1, wherein:
入力音高の発音を指示する演奏情報を入力する演奏情報入力ステップと、
演奏を条件付ける和音情報を入力する和音情報入力ステップと、
前記演奏情報入力ステップにより前記1または複数の入力音高の発音を指示する演奏情報が入力されたときは、各入力音高を、それぞれ、前記和音情報入力手段により入力された前記和音情報に適合する出力音高に変換する音高変換ステップと、
アルペジオパターン入力ステップと、
前記音高変換ステップにより変換された各出力音高の発音を指示する演奏情報を、前記アルペジオパターン入力手段により入力されたアルペジオパターンに従って出力するアルペジオ演奏情報出力ステップ、
を有することを特徴とする演奏補助用プログラム。A performance assisting program for causing a computer to input performance information instructing the pronunciation of one or more input pitches and outputting performance information instructing an arpeggio performance,
A performance information input step for inputting performance information for instructing pronunciation of the input pitch;
A chord information input step for inputting chord information that conditions the performance;
When performance information instructing pronunciation of the one or more input pitches is input in the performance information input step, each input pitch is adapted to the chord information input by the chord information input means, respectively. A pitch conversion step to convert the output pitch to
Arpeggio pattern input step,
Arpeggio performance information output step for outputting performance information instructing the pronunciation of each output pitch converted by the pitch conversion step according to the arpeggio pattern input by the arpeggio pattern input means,
A performance assisting program characterized by comprising:
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