JP3873210B2 - リニアモータ - Google Patents

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JP3873210B2
JP3873210B2 JP2002229583A JP2002229583A JP3873210B2 JP 3873210 B2 JP3873210 B2 JP 3873210B2 JP 2002229583 A JP2002229583 A JP 2002229583A JP 2002229583 A JP2002229583 A JP 2002229583A JP 3873210 B2 JP3873210 B2 JP 3873210B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ加工機をはじめとする各種工作機械の可動部材を移動駆動するためのリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザ加工機をはじめとする各種工作機械において、ワークに対する加工ヘッドなどの可動部材の送り駆動用としてリニアモータを採用することが最近提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
工作機械の可動部材をリニアモータで移動駆動する場合、リニアモータを構成する固定子や移動子で発生する渦電流による発熱や、電磁コイルで発生するジュール熱など、大きな熱が発生する。そして、この熱により、構造部材や可動部材の熱変形が発生する。
【0004】
この熱変形は、必ずしも工作機械全体が均一な状態で熱変位するのではなく、発熱部とその近傍の変位量が大きくなり、発熱部から遠くなるに従って、その変位量が小さくなる。このため、ワークを加工した場合の加工精度が低下するなどの原因になっていた。
【0005】
上記の事情に鑑み、本発明は、工作機械の熱変位を最小限に抑え、高精度の加工を可能にするため、冷却効率の良いリニアモータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、相対向するように配置された細長い形状の固定子(102)及び移動子(103)、を有し、
前記移動子は、筒状で前記固定子の外側に移動自在に遊嵌され、
前記固定子の側に配置された磁石を有し、
前記磁石は、前記固定子の長手方向に沿った磁石列を形成し、
前記移動子に電機子を配置し、
それら電機子により、前記磁石列と対向すると共に、前記長手方向に沿った2列以上の電機子列を、前記固定子の中心軸の周りに放射状に形成し、
磁石(120)と電機子(130)との間に生じる力を利用して前記移動子(103)を前記固定子(102)に沿って移動せしめるリニアモータ(101)において、
前記固定子側に配置された前記磁石(120)に沿うように第1の冷却用空気流通路(139)が形成され、
前記第1の冷却用空気流通路に風を送り込む第1の空気供給手段を設け、
前記移動子は前記第1の冷却用空気流通路の中を移動するように設け、
前記移動子の、互いに併設されてなる前記各電機子列の間に、前記第1の冷却用空気流通路に連通されてなる第4の冷却用空気流通路を、前記長手方向に形成し、
該第1の空気供給手段にて前記第1の冷却用空気流通路に風を送り込むことによって、該風が前記第4の冷却用空気流通路に侵入して前記移動子側に配置された前記電機子を冷却する、ことを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記第1の空気供給手段(141,142)は前記第1の冷却用空気流通路(139)の両端に1つずつ配置された、ことを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、磁石列(38)の設けられた固定子(31)に形成された溝状の移動領域(ARA)を、コイル鉄心(54)に電磁コイル(53)を設けた移動子(51)が走行し、該移動子(51)に固定された可動部材(57)を移動駆動するようにしたリニアモータにおいて、
前記移動領域に第1の冷却用空気流通路(39)を形成し、
前記第1の冷却用空気流通路に風を送り込む第1の空気供給手段を設け、
前記移動子(51)のコイル鉄心(54)に、コイル鉄心(54)をその積層方向に貫通し、冷却用の空気を流通させる第3の冷却用空気流通路を形成して構成される。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、少なくとも、前記第1の冷却用空気流通路(39)の一端に、冷却用の空気を供給する第1の空気供給手段(41又は42)を設けて構成される。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記固定子(31)の磁石列(38)を支持する支持部材(33)と前記磁石列(38)との間に、第2の冷却用空気流通路(37)を形成し、
前記第2の冷却用空気流通路(37)に、前記磁石列(38)を冷却するための空気を供給する第2の空気供給手段(41又は42)を設けて構成される。
【0015】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記第1の空気供給手段(41又は42)は、少なくとも、前記第1の冷却用空気流通路(39)の一端に設けられた吸気用の送風機(41)、もしくは、前記第1の冷却用空気流通路(39)の他端に設けられた排気用の送風機(42)、のいずれか一方を備えて構成される。
【0017】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、それぞれ前記コイル鉄心(54)の積層方向の両側に、前記第3の冷却用空気流通路(55)を介して連通する一対のガイド流路(61、62)を形成しして構成される。
【0018】
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記コイル鉄心(54)の積層方向の一方の側のガイド流路(62)は、前記移動子(51)によって、その移動方向の前後に分けられた前記第1の冷却用空気流通路(39)の一方に連通し、
前記コイル鉄心(54)の積層方向の他方の側のガイド流路(61)は、前記第1の冷却用空気流通路(39)の他方に連通し、
前記移動子(51)によって、その移動方向の前後に分けられた前記第1の冷却用空気流通路(39)を、前記ガイド流路(61、62)及びコイル鉄心(54)に形成された第3の冷却用空気流通路(55)を介して連通させて構成される。
【0019】
請求項記載の発明は、溝(34)を有し、この溝(34)の相対向する内側面にそれぞれ磁石列(38)が配置された固定子(31)と、
該固定子(31)の磁石列(38)の間を移動する移動子(51)と、
前記固定子(31)の溝の開口部を閉塞する形で配置された帯状のカバー(45)を設け、
前記溝(34)とカバー(45)で、第1の冷却用空気流通路(39)を形成して構成される。
【0020】
請求項10記載の発明は、請求項記載の発明において、少なくとも、前記第1の冷却用空気流通路(39)の一端に、該第1の冷却用空気流通路(39)に冷却用の空気を供給する第1の空気供給手段(41又は42)を設けて構成される。
【0021】
請求項11記載の発明は、請求項又は10記載の発明において、前記移動子(51)には、前記移動子(51)の移動方向に貫通するスリット(63)が形成され、
前記カバー(45)が、前記移動子(51)のスリット(63)を摺動自在に貫通して配置されて構成される。
【0022】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、前記移動子(51)の移動方向の両端に、各一対のガイドローラ(65、66)を設け、
前記移動子(51)に近い位置に設けられた各ガイドローラ(65)は、このガイドローラ(65)に接触する前記カバー(45)を、前記スリット内に導く位置に配置され、
前記移動子(51)から遠い位置に設けられた各ガイドローラ(66)は、このガイドローラ(66)と接触する前記カバー(45)が、前記固定子(31)の開口部(33a)と接触する位置に配置されて構成される。
【0023】
請求項13記載の発明は、請求項記載の発明において、前記第1の空気供給手段(41又は42)は、前記第2の空気供給手段を兼用して構成される。
【0024】
請求項14記載の発明は、請求項10記載の発明において、前記第1の空気供給手段(41)は、送風機と該送風機により供給される空気を通過させ、空気中の異物を除去し浄化する空気浄化手段(43)を有して構成される。
【0025】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の発明において、前記空気浄化手段(43)は、磁性金属粉の除去手段を有して構成される。
【0026】
請求項16記載の発明は、相対向するように配置された固定子及び移動子、を備え、かつ、磁石と電機子との間に生じる力を利用して前記移動子を前記固定子に沿って移動せしめるリニアモータにおいて、
前記固定子側に配置された前記磁石又は前記電機子に沿うように第1の冷却用空気流通路が形成され、
前記第1の冷却用空気流通路に風を送り込む第1の空気供給手段を設け、
前記第1の空気供給手段(例えば、冷却空気供給用ファンやノズルなど)を、前記移動子(51、103)に設けて構成される。
【0028】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は、図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0029】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、リニアモータを効率よく冷却して、工作機械の熱変位を最小限に抑え、高精度の加工を可能にすることが出来る。
【0030】
また、固定子及び移動子の両方を冷却でき、より高精度の加工を可能にすることが出来る。
【0032】
また、移動子側に配置された電機子や固定子側に配置された磁石を冷却することが出来る。
【0033】
また、2列以上の電機子列を有し、発生するジュール熱が大きいにもかかわらず、効率的に冷却することが出来る。
【0034】
また、請求項記載の発明によると、前記第1の冷却用空気流通路への風量を多くして、効率良く冷却することが出来る。
【0035】
また、請求項記載の発明によると、リニアモータを構成する固定子の磁石列と、移動子の電磁コイルやコイル鉄心を効率よく冷却するための空気を流通させる第1の冷却用空気流通路を得ることが出来る。また、前記移動子のコイル鉄心に冷却用の空気を流通させる第3の冷却用空気流通路を形成したので、移動子をより効率的に冷却することが出来る。
【0036】
また、請求項記載の発明によると、前記第1の冷却用空気流通路に第1の空気供給手段により強制的に空気を流すようにしたので、リニアモータの固定子の表面や移動子で発生する熱をより効率よく冷却することが出来る。
【0037】
また、請求項記載の発明によると、リニアモータの固定子の磁石列とそれを支持する支持部材との間にも、第2の冷却用空気流通路を形成し、前記第2の空気供給手段により固定子を冷却するための空気を流すようにしたので、固定子をより効率的に冷却することが出来る。
【0038】
また、請求項記載の発明によると、少なくとも、吸気用の送風機もしくは排気用の送風機で第1の冷却用空気流通路に強制的に冷却用の空気を流すようにしたので、更に効率的にリニアモータを冷却することが出来る。
【0040】
また、請求項記載の発明によると、一対のガイド流路により前記コイル鉄心の中に円滑に冷却用の空気を流通させることが出来るので、更に効率的に移動子を冷却することが出来る。
【0041】
また、請求項記載の発明によると、第3の冷却用空気流通路で移動子の移動方向の前後に分割される第1の冷却用空気流通路内の冷却用空気の流通が、移動子によって阻害されることを極力防止することが出来、効率的な冷却を行なうことが出来る。
【0042】
また、請求項記載の発明によると、簡単な構成で、リニアモータを構成する固定子と移動子を覆いそれぞれを効率よく冷却するための第1の冷却用空気流通路を得ることができる。
【0043】
また、請求項10記載の発明によると、前記第1の冷却用空気流通路に強制的に空気を流通させることができ、リニアモータの固定子や移動子で発生する熱を効率よく冷却することが出来る。
【0044】
また、請求項11記載の発明によると、移動子によって発生する固定子とカバーの間の隙間を小さくして、外部に漏れる冷却用の空気の量を少なくし、リニアモータの冷却効率を高くすることが出来る。
【0045】
また、請求項12記載の発明によると、ガイドローラによりカバーから外部に漏れる冷却用の空気の量をより少なくし、リニアモータの冷却効率をより高くすることが出来る。
【0046】
また、請求項13記載の発明によると、単一の空気供給手段でリニアモータの冷却を行なうことが出来るので、経済的である。
【0047】
また、請求項14記載の発明によると、外部雰囲気中に含まれる塵埃や鉄粉等の異物が空気浄化手段でろ過されるので、空気流通路内を清浄に保つことが出来、前記異物による障害をなくし、リニアモータの制御を安定させ、信頼性を向上させることが出来、塵埃等の異物が多い工作機械工場等における実用性を確立させることが出来る。
【0048】
また、請求項15記載の発明によると、磁性金属粉に起因するマグネットやコイル鉄心の摩耗を防止し、信頼性の高いリニアモータの提供が可能になる。
【0049】
また、請求項16記載の発明によると、前記第1の空気供給手段(例えば、冷却空気供給用ファンやノズルなど)を、前記移動子(51、103)に設けることにより、移動子側からの冷却が可能となり、冷却設計の自由度を向上することが出来る。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0052】
本発明に係るリニアモータは、相対向するように配置された固定子(符号31,102参照)及び移動子(符号51,103参照)、を備えていて、磁石(符号35,120参照)と電機子(符号53,54,130参照)との間に生じる力を利用して前記移動子(符号51,103参照)を前記固定子(符号31,102参照)に沿って移動せしめるものであって、前記固定子側に配置された前記磁石(35,120)又は前記電機子(53,54,130)に沿うように第1の冷却用空気流通路(39,139)が形成され、第1の空気供給手段(41又は42,141又は142)にて前記第1の冷却用空気流通路(39,139)に風を送り込むように構成されている。以下、詳細に説明する。
<第一の実施の形態>
まず、本発明の第一の実施の形態について図1乃至図3に沿って説明する。なお、図1は、本発明のリニアモータを適用する工作機械の一例としてのレーザ加工機の斜視図、図2は、本発明によるリニアモータの斜視図、図3は、図2における移動子部分の空気の流れを示す斜視図である。
【0053】
図1に示すように、レーザ加工機1は、フレーム2を有し、該フレーム2には、上面に加工すべきワーク(図示せず)を載置するテーブル3(一点鎖線で示す)が、フレーム2をX軸方向に貫通するように設けられている。また、フレーム2には、テーブル3の上方に位置する形で、水平なX軸方向に伸延するX軸レール5、5が設けられている。
【0054】
このX軸レール5、5には、移動体6が該X軸レール5に係合し、X軸方向(直線移動方向)に移動自在に吊下されて支持されている。また、X軸レール5側に対して移動体6を、X軸方向に沿って移動駆動、位置決めするリニアモータ式の駆動装置30Aが上記フレーム2と移動体6との両者に亘って設けられている。なお、駆動装置30Aの詳細については後述する。
【0055】
移動体6には、コラム7が固設されている。該コラム7には、前記テーブル3の上方に位置する形で、上記X軸とは直交する水平なY軸方向に伸延したYレール9が設けられている。
【0056】
このY軸レール9には、ヘッドユニット10がY軸レール9に係合し、Y軸方向(直線移動方向)に移動自在に設けられている。また、Y軸レール9側に対してヘッドユニット10を、Y軸方向に沿って移動駆動、位置決めするリニアモータ式の駆動装置30Bが、上記コラム7とヘッドユニット10との両者に亘って設けられている。なお、駆動装置30Bの詳細については後述する。
【0057】
ヘッドユニット10は、下方に向けてレーザ光LZを射出自在なトーチ11と、該トーチ11を上下方向であるZ軸方向に移動駆動、位置決め自在なZ軸移動駆動手段12を備えている。なお、図示しないレーザ発振装置15からトーチ11までは、該レーザ発振装置15で発振したレーザ光を伝送するレーザ伝送経路が設けられている。
【0058】
前記駆動装置30Aと駆動装置30Bは、いずれもリニアモータ式の駆動装置であり、サイズや設置場所が異なるだけで、構成は同じものであるので、これら駆動装置30A、30Bを、駆動装置30として一括説明する。
【0059】
駆動装置30は、図2に示すように、固定子31と、移動子51から構成される。固定子31は、前記フレーム2あるいはコラム7(図1参照)に固設され、矢印XもしくはY方向に伸延されたガイドボディ32を有している。このガイドボディ32には、ガイドボディ32の長手方向(矢印X又はY方向)と平行に、所定の間隔で突出する一対のガイド33が形成され、ガイドボディ32と一対のガイド33で、断面がコの字形の溝34を形成している。なお、溝34には、移動子51がX(Y)軸方向に移動駆動される溝状の移動領域ARAが形成されている。
【0060】
前記一対のガイド33の相対向する面には、それぞれ板状に形成された複数のマグネット35と、非磁性材料で板状に形成された複数のスペーサ36を交互に位置するように配列した磁石列38が互いに対向する形で配置されている。なお、前記ガイド33の相対向する面と、それぞれの面に取付けられた磁石列38との間には、冷却用の空気の通路となる第2の冷却用空気流通路である空気流通路37が形成されている。
【0061】
また、前記溝34の長手方向(矢印X(Y)方向)の両端には、吸気用の送風機(第1の空気供給手段)41と、排気用の送風機(第1の空気供給手段)42が設けられている。また、前記ガイドボディ32と一対のガイド33及び一対の送風機41、42で囲まれる固定子31の溝34の空間、即ち、移動子51の移動領域ARAの開口部を閉塞する形で、金属製の帯状のカバー45が設けられ、該溝34とカバー45により第1の冷却用空気の流通路である空気流通路39を形成している。つまり、本実施の形態においては、固定子側のマグネット35に沿うように空気流通路39が形成され、送風機41、42にて空気流通路39に風を送り込むように構成されている。なお、送風機41、42は、どちらか一方のみでも良い。
【0062】
前記空気流通路37、39と送風機41の間には、空気浄化手段43が配置されている。この空気浄化手段43は、平板状のダストフィルタと、磁性金属粉を除去する平板状のマグネットセパレータを積層してなり、送風機41から空気流通路37、39へ送られる空気中の塵埃と磁性金属粉を捕捉し除去する。従って、工作機械工場など塵埃や磁性金属粉等の異物の多い場所でも、空気流通路39内を清浄な状態に維持することが出来る。
【0063】
なお、図2では、空気浄化手段43を送風機41の下流側に配置した場合に付いて図示してあるが、空気浄化手段43を送風機41の上流側に配置する構成としても、同様の効果を得ることが出来る。また、送風機41と空気浄化手段43とを一体として、第1の空気供給手段を構成してもよい。
【0064】
移動子51は、前記溝34内に摺動自在に配置される移動ベース52を備えている。この移動ベース52には、積層形成され、その前記磁石列38と対向する両端に電磁コイル53を装着した複数(図2では5個)のコイル鉄心54が固定されている。これらのコイル鉄心54には、その中心部にコイル鉄心54を、該コイル鉄心54の積層方向(図中上下方向)に貫通する第3の冷却用空気流通路である空気流通路55が形成されている。
【0065】
移動ベース52の送風機41側の端部には、電磁コイル53とコイル鉄心54の端部と接するようにガイド板56が固定され、送風機41から溝34内に送り込まれた空気を、後述するガイド流路62へ案内する。
【0066】
スライダ57は、電磁コイル53とコイル鉄心54を挟んで移動ベース52と対向するように、コイル鉄心54を介して移動ベース52に固定されている。このスライダ57の送風機42側の端部57aは、電磁コイル53とコイル鉄心54の端部と接するように移動ベース52側に向けて図中下方に突出している。
【0067】
前記移動ベース52と電磁コイル53及びコイル鉄心54の間には、前記コイル鉄心54に形成された第3の空気流通路55に連通するガイド流路61が、図中左右両側をコイル53に挟まれた形でX(Y)軸方向、即ち、移動ベース52の移動方向に形成され、該ガイド流路61は、移動子51によって、その移動方向であるX(Y)軸方向において前後に分けられた溝34、即ち、空気流通路39の一方の側を介して送風機42に連通している。
【0068】
また、前記スライダ57と電磁コイル53及びコイル鉄心54の間には、前記コイル鉄心54に形成された第3の空気流通路55と連通するガイド流路62が、図中左右両側を電磁コイル53に挟まれた形でX(Y)軸方向、即ち、移動ベース52の移動方向に形成され、該ガイド流路62は、移動子51によってその移動方向であるX(Y)軸方向において前後に分けられた溝34、即ち、空気流通路39の他方の側を介して送風機41に連通している。
【0069】
これにより、図2中上下一対のガイド流路61、62は、コイル鉄心54を、該コイル鉄心54の積層方向両側から挟みこむ形で形成されている。さらに、こうした構成により、移動子51により前後に分割された空気流通路39は、移動子51のガイド流路61、62及びコイル鉄心54に形成された空気流路55により相互に連通接続されている。
【0070】
前記スライダ57には、その走行方向(矢印X又はY方向)に貫通するスリット63が形成され、該スリット63には、前記カバー45が相対移動可能に貫通している。また、スライダ57の移動方向に両端には、それぞれ一対の支持部材64が固設されている。これらの支持部材64には、それぞれ一対のガイドローラ65、66が、その軸心を移動子51の移動方向に対して直交する方向に配置された形で回転自在に支持されている。
【0071】
前記スライダ57に近い位置に配置された各ガイドローラ65は、スライダ57のスリット63を貫通するカバー45が、スリット63の入口に接触しないようにカバー45を案内する。また、スライダ57から遠い位置に配置された各ガイドローラ66は、カバー45がガイド33の端面33aから浮き上がらないようにカバー45を案内している。
【0072】
なお、駆動装置30Aの場合には、このスライダ57の端面57bに移動体6を固設し、駆動装置50Bの場合には、このスライダ57の端面57bにヘッドユニット10を固設する。
【0073】
このような構成であるから、電磁コイル53に交流電流を印可することにより、電磁コイル53で発生する磁力とマグネット35の磁力が互いに引き合いあるいは反発してスライダ57(移動子51)を矢印X(Y)方向に移動させることができる。
【0074】
このとき、移動子51の進行方向先端側では、移動子51の進行によって、ガイドローラ66に沿ってカバー45がガイド33から離れ、ガイドローラ65に導かれる。そして、カバー45は、ガイドローラ65によりスリット63の開口部に接触することなく、スライダ57のスリット63内に受け入れられる。
【0075】
一方、移動子51の進行方向後端側では、スリット63を貫通したカバー45は、ガイドローラ65に案内され、スリット63の開口部に接触することなくスライダ57から引き出され、ガイドローラ66に導かれる。そして、ガイドローラ66により、カバー45はガイド33の端面33a、即ち、固定子31の開口部に接触するように案内される。
【0076】
また、吸気用の送風機41から空気流通路39内に冷却用の空気を送り込み、排気用の送風機42で空気流通路39内の空気を排気する。すると、空気流通路39内の移動子51より送風機41側では、空気の圧力が陽圧となり、移動子51より送風機42側では、負圧となって圧力差が発生する。
【0077】
従って、この圧力差により、送風機41から空気流通路39内に送り込まれた空気20は、固定子31と移動子51の間の隙間を通り送風機42側へ流れる。このとき、送風機41から空気流通路39内に送り込まれた空気の一部は、ガイド33と磁石列38の間に形成された空気流通路37を通り、磁石列38をその背面から冷却して、送風機42で空気流通路39から大気中に排気される。なお、空気流通路37へは、適宜な手段で送風機41から直接、空気を供給し、送風機42から直接該部へ排出するようにしても良い。また、送風機41、42とは別の空気供給手段を設けても良い。
【0078】
また、空気流通路39内に送り込まれた空気の他の一部は、移動子51と溝34の間に形成される隙間を通り、磁石列38をその表面から冷却すると共に、移動子51の電磁コイル53とコイル鉄心54を外側から冷却して、送風機42で空気流通路39から大気中に排気される。
【0079】
さらに、送風機41から空気流通路39内に送り込まれた空気の更に他の一部は、ガイド板56に沿ってガイド流路62へ流入し、図3に示すように、ガイド流路62からコイル鉄心54に形成された空気流通路55を通りガイド流路61へ流入し、コイル鉄心54をその内部から冷却した後、空気流通路39を通して送風機42で空気流通路39から大気中に排気される。
【0080】
上述のように、本実施形態によれば、磁石列38をその表面と背面から、また、電磁コイル53とコイル鉄心54をその表面と内面からそれぞれ冷却するようにしているので、マグネット35や電磁コイル53及びコイル鉄心54の発熱による温度上昇を効率よく抑制し、工作機械の熱変位を小さくすることが出来る。従って、工作機械の加工精度を向上させることが出来る。
【0081】
なお、コイル鉄心54に形成する空気流通路55は、断面が円形の穴に限らず、図3に示すように、円形の穴55に翼55aを、電磁コイル53側に突出させる形で連設したものでもよい。空気流通路55をこのような形状とすることにより、コイル鉄心54と空気の接触面積を増加させ、冷却効率を更に向上させることができる。
<第二の実施の形態>
次に、本発明の第二の実施の形態について図4乃至図11に沿って説明する。ここで、図4は、本発明に係るリニアモータの全体構造の一例を示す縦断面図であり、図5はその詳細縦断面図である。
【0082】
リニアモータ101は、図4に示すように、細長い形状(略棒状)の固定子102と、移動自在となるように該固定子102に遊嵌された筒状の移動子103と、を備えている。そして、図5に示すように、その固定子102には、その軸方向Xに沿って永久磁石120が複数配置され、他方の移動子103には、微小距離を隔てて永久磁石120に対向するように電機子130が配置されていて、電機子130に印加する電圧を切り替えることに基づき磁石120と電機子130との間に生じる力を利用して移動子103が固定子102に沿って移動するように構成されている。
【0083】
ここで、図6(a) は図5のE−E断面図であり、同図(b) はリニアモータ101の側方から送風機141等を見た図であるが、これらの図に示すように、固定子102及び移動子103を囲むように軸方向Xに沿ってフレーム104,104やベース板105が配置されていて空気流通路(第1の冷却用空気の流通路)139が形成されている。そして、この空気流通路139の一端には吸気用の送風機(第1の空気供給手段)141やフィルタFが配置され、他端には排気用の送風機(第1の空気供給手段)142が配置されており、これらの送風機141,142によって空気流通路139に風を送り込むように構成されている。つまり、本実施の形態においては、固定子側の磁石120に沿うように空気流通路139が形成されており、移動子103は空気流通路139の中を移動するように構成されている。
【0084】
次に、固定子102の詳細構造について図7及び図8に沿って説明する。なお、図7は、固定子の外観を示す斜視図であり、図8は、基部の外観を示す斜視図である。
【0085】
固定子102は、図7及び図8に示すように細長の略円筒形状をした基部121を備えている。この基部121は、
・ 外周面が6つの平面部210a,210b,…からなって略々六角柱の外観を呈する部分(該部分は、図7に符号A11,A12,A13,…で示すように軸方向Xに沿って複数配置されるが、それらを特に区別する必要が無い場合には単に“A”の符号だけを付して説明することとする。なお、該部分は、次に述べるように磁石120を装着するための部分であるため、以下“磁石装着部”という)と、
・ 略々円筒の外観を呈する部分A(以下、“環状部A”という)と、
が交互に配置された形状をしている。
【0086】
そして、各平面部210a,210b,…には永久磁石120(各平面部210a,210b,…に装着される永久磁石を区別する必要がある場合には符号120a,120b,…を付して区別することとし、区別の必要が無い場合には単に符号120を付すこととする)がそれぞれ配置されている。その結果、
・ 永久磁石120は、固定子102の軸方向X(つまり、固定子102の長手方向であって、移動子103の移動方向)に一定ピッチで配置されて磁石列(例えば、符号120a,120a,120a,…の磁石列)を形成し(図7参照)、
・ 該磁石列は、前記中心軸CLの回りに放射状に(かつ、中心軸CLに対して対称的に)6本配置される(図9参照)、
ことになる。なお、図9は、図6(a) の詳細図である。また、本明細書において“中心軸CLに対して対称的に”とは、図9に示すような横断面において磁石列や電機子列が一定の中心角ごと(図の場合は60°ごと)に配置されている状態をいう。なお、1つの磁石装着部Aに配置される6つの永久磁石120a,120b,…は外周面201の磁極が全て同じになるように、しかも、軸方向Xには外周面201の磁極がS−N−S−N−S−Nというように交互に切り替わるように設定されている。つまり、図7に示す固定子102においては、
・ 符号A11に示す磁石装着部において外周面201の磁極が全てS極であり、
・ 符号A12に示す磁石装着部において外周面201の磁極が全てN極であり、
・ 符号A13に示す磁石装着部において外周面201の磁極が全てS極であり、
・ 符号A14に示す磁石装着部において外周面201の磁極が全てN極であり、
・・・・・・・・・となるように構成されている。永久磁石120をこのように配列することにより、軸方向Xに隣接される磁石どうしは引き付け合うこととなり、磁石120を基部121に取り付けることが容易で、固定子102の組み立て作業が容易になるという効果を奏する。
【0087】
なお、上述した環状部Aには、図5及び図7に示すように、軸方向Xに配列される磁石120と磁石120との間隙を埋めるようにスペーサ122が配置されている。また、図7の符号124は、永久磁石120やスペーサ122の両端面(周方向の両端面)を基部121に押え付けてそれらを固定する固定バーを示す。
【0088】
次に、移動子103の構造を図9乃至図11等に沿って説明する。ここで、図10は、移動子103の構造を示す分解斜視図であり、図11は、移動子103の構造を示す斜視図である。
【0089】
移動子103は、図9に示すように6つの鉄心部材131を有しており、これら6つの鉄心部材131は固定子側の6つの磁石列120a,…,120b,…,120c,…,120d,…,120e,…,120f,…に対向するように配置されている。各鉄心部材131は、図10及び図11に示すように、軸方向Xに沿って配置される部分(以下“背部”という)311と、該背部311から中心軸CLの方に植設された複数の鉄心部310と、によって櫛歯状に形成されている。そして、各鉄心部310にはコイル132がはめ込まれて電機子130が構成されている。つまり、本実施の形態においては、
・ 電機子130は、磁石列(例えば、符号120a,…の磁石列)に対向するように軸方向X(つまり、固定子102の長手方向であって、移動子103の移動方向)に複数配置されて電機子列を構成し、
・ 該電機子列は、前記中心軸CLの回りに放射状に(かつ、中心軸CLに対して対称的に)6列配置される、
ことになる。そして、各電機子列と電機子列との間には、図9に符号Sで示すような空気流通路(第4の冷却用空気流通路)が形成される。この空気流通路Sは、軸方向Xに沿って形成されると共に両端部が開口されて固定子側空気流通路139に連通されている。これにより、送風機141,142にて固定子側空気流通路139に風が送り込まれた場合には、その風は移動子側空気流通路Sにまで侵入して電機子130を冷却することになる。なお、図10及び図11には、6つの鉄心部材131の内の1つのみ示している。また、図10には1つのコイル132のみを示し、図11には2つの電機子130のみを示す。
【0090】
また、本発明における移動子103は、図10及び図11に詳示する形状の環状部材133を図5に示すように複数備えている。この環状部材133の外周側には6つの溝部(以下、“外側溝部”とする)330が等間隔に形成されており、各外側溝部330には、図10及び図11に示すように鉄心部材131の背部311がその外側から(環状部材133の外側から)嵌め込まれるようになっている。なお、図5に示すように、鉄心部310と鉄心部310との間には必ず環状部材133が配置されているが、図10及び図11には、理解容易のために1つの環状部材133のみを示す。本実施の形態によれば、鉄心部310は、固定子側永久磁石120の方に延設されて永久磁石120に大きな力で引き付けられるものの、鉄心部材131が環状部材133に上述のように支持されるため、鉄心部310と永久磁石120との間のギャップを適正に維持することができる。また、鉄心部材131は、上述のような外側溝部330を利用して環状部材133に取り付けられているため、周方向(環状部材133の周方向)への位置ずれを最小限にして、図9に示すような放射状に正確に配置することができる。さらに、鉄心部材131の環状部材133への取り付けに接着剤を使用していないため、乾燥等の手間が不要で取り付け作業の簡素化を図ることができ、組み付け誤差を低減することができる。
【0091】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0092】
いま、所定のタイミングでコイル132に順次電圧を印加し電機子130を励磁していくと、各電機子130と各永久磁石120との間には吸引力や反発力が作用し、移動子103は固定子102の軸方向Xに移動される。つまり、磁石120と電機子130との間に生じる力を利用して移動子103が固定子102に沿って移動されることになる。
【0093】
また、送風機141,142を駆動すると、空気流通路139,Sに風が供給されることとなり、固定子102や移動子103を冷却することができる。
【0094】
なお、上述した実施の形態では、磁石120は固定子側に配置され、電機子130は移動子側に配置されていたが、もちろんこれに限られるものではなく、磁石120が移動子側に配置され、電機子130が固定子側に配置されていても良い。
【0095】
また、上述した実施の形態では、送風機141,142は空気流通路139の両端に1つずつ配置されていたが、もちろんこれに限られるものではなく、1つだけ配置しても、通路端部以外の部分に配置しても良い。
【0096】
更に、空気流通路39,55,61,62,139に風を供給する、冷却ファン、冷却空気の供給ノズルなどの空気供給手段は、空気流通路39,55,61,62,139の端部に配置するほか、移動子51,103に搭載して設け、該移動子51,103に搭載された空気供給手段から、風(冷却用空気)を空気流通路39,55,61,62,139,Sに送り込むように構成することも出来る。また、空気供給手段の空気供給口を、移動子103内に形成された空気流通路55,61,62,S内に開口させ、空気供給手段から供給される冷却用の乾燥空気を、まず、移動子側の空気流通路55,61,62,S内に供給させ、電機子53,54,130を効率的に冷却するように構成することも出来る。
【0097】
さらに、上述した実施の形態では、空気流通路は固定子側(符号139参照)と移動子側(符号S参照)とに配置されていたが、固定子側だけに配置されていても良い。
【0098】
また、本実施の形態においては、固定子102の横断面に関しては6つの磁石120を配置したが、その他の個数の磁石を配置しても良い。
【0099】
さらに、上述した実施の形態においては固定子102や基部121や磁石120を円筒形にしたが、もちろんこれに限られるものではなく、多角形形状としても良い。さらに、固定子102(具体的には基部121)を中空の筒状としたが、中実棒状に形成しても良い。
【0100】
また、上述した実施の形態では、磁石列や電機子列は、固定子102の中心軸CLに対して対称的に(つまり、図9に示されるように、横断面において一定の中心角ごとに)配置されていたが、中心軸CLに対して対称的に配置されていなくても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアモータを適用する工作機械の一例としてのレーザ加工機の斜視図。
【図2】本発明によるリニアモータの斜視図。
【図3】図2におけるコイル鉄心部分における空気の流れを示す斜視図。
【図4】本発明に係るリニアモータの全体構造の一例を示す縦断面図。
【図5】図4の詳細縦断面図。
【図6】 (a) は図5のE−E断面図であり、(b) はリニアモータの側方から送風機等を見た図。
【図7】固定子の外観を示す斜視図。
【図8】基部の外観を示す斜視図。
【図9】図6(a) の詳細図。
【図10】移動子の構造を示す分解斜視図。
【図11】移動子の構造を示す斜視図。
【符号の説明】
31…………固定子
33…………支持部材(ガイド)
34…………溝
37…………第2の冷却用空気流通路(空気流通路)
38…………磁石列
39…………第1の冷却用空気流通路(空気流通路)
41…………第1の空気供給手段、第2の空気供給手段(送風機)
42…………第1の空気供給手段、第2の空気供給手段(送風機)
43…………空気浄化手段
45…………カバー
51…………移動子
53…………電磁コイル
54…………コイル鉄心
55…………第3の冷却用空気流通路(空気流通路)
57…………可動部材(スライダ)
61…………ガイド流路
62…………ガイド流路
63…………スリット
64…………支持部材
65…………ガイドローラ
66…………ガイドローラ
101………リニアモータ
102………固定子
103………移動子
120………永久磁石
130………電機子
139………第1の冷却用空気流通路(空気流通路)
141,142……第1の空気供給手段(送風機)
S……………第4の冷却用空気流通路(空気流通路)

Claims (16)

  1. 相対向するように配置された細長い形状の固定子及び、移動子を有し、
    前記移動子は、筒状で前記固定子の外側に移動自在に遊嵌され、
    前記固定子の側に配置された磁石を有し、
    前記磁石は、前記固定子の長手方向に沿った磁石列を形成し、
    前記移動子に電機子を配置し、
    それら電機子により、前記磁石列と対向すると共に、前記長手方向に沿った2列以上の電機子列を、前記固定子の中心軸の周りに放射状に形成し、
    前記磁石と電機子との間に生じる力を利用して前記移動子を前記固定子に沿って移動せしめるリニアモータにおいて、
    前記固定子側に配置された前記磁石に沿うように第1の冷却用空気流通路が形成され、
    前記第1の冷却用空気流通路に風を送り込む第1の空気供給手段を設け、
    前記移動子は前記第1の冷却用空気流通路の中を移動するように設け、
    前記移動子の、互いに併設されてなる前記各電機子列の間に、前記第1の冷却用空気流通路に連通されてなる第4の冷却用空気流通路を、前記長手方向に形成し、
    該第1の空気供給手段にて前記第1の冷却用空気流通路に風を送り込むことによって、該風が前記第4の冷却用空気流通路に侵入して前記移動子側に配置された前記電機子を冷却する、
    ことを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記第1の空気供給手段は前記第1の冷却用空気流通路の両端に1つずつ配置された、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 磁石列の設けられた固定子に形成された溝状の移動領域を、コイル鉄心に電磁コイルを設けた移動子が走行し、該移動子に固定された可動部材を移動駆動するようにしたリニアモータにおいて、
    前記移動領域に第1の冷却用空気流通路を形成し、
    前記第1の冷却用空気流通路に風を送り込む第1の空気供給手段を設け、
    前記移動子のコイル鉄心に、コイル鉄心をその積層方向に貫通し、冷却用の空気を流通させる第3の冷却用空気流通路を形成した、
    ことを特徴とするリニアモータ。
  4. 少なくとも、前記第1の冷却用空気流通路の一端に、冷却用の空気を供給する第1の空気供給手段を設けた、
    ことを特徴とする、請求項記載のリニアモータ。
  5. 前記固定子の磁石列を支持する支持部材と前記磁石列との間に、第2の冷却用空気流通路を形成し、
    前記第2の冷却用空気流通路に、前記磁石列を冷却するための空気を供給する第2の空気供給手段を設けた、
    ことを特徴とする、請求項記載のリニアモータ。
  6. 前記第1の空気供給手段は、少なくとも、前記第1の冷却用空気流通路の一端に設けられた吸気用の送風機、もしくは、前記第1の冷却用空気流通路の他端に設けられた排気用の送風機、のいずれか一方を備えている、
    ことを特徴とする、請求項記載のリニアモータ。
  7. それぞれ前記コイル鉄心の積層方向の両側に、前記第3の冷却用空気流通路を介して連通する一対のガイド流路を形成した、
    ことを特徴とする、請求項記載のリニアモータ。
  8. 前記コイル鉄心の積層方向の一方の側のガイド流路は、前記移動子によって、その移動方向の前後に分けられた前記第1の冷却用空気流通路の一方に連通し、
    前記コイル鉄心の積層方向の他方の側のガイド流路は、前記第1の冷却用空気流通路の他方に連通し、
    前記移動子によって、その移動方向の前後に分けられた前記第1の冷却用空気流通路を、前記ガイド流路及びコイル鉄心に形成された第3の冷却用空気流通路を介して連通させた、
    ことを特徴とする、請求項記載のリニアモータ。
  9. 溝を有し、この溝の相対向する内側面にそれぞれ磁石列が配置された固定子と、
    該固定子の磁石列の間を移動する移動子と、
    前記固定子の溝の開口部を閉塞する形で配置された帯状のカバーを設け、
    前記溝とカバーで、第1の冷却用空気流通路を形成した、
    ことを特徴とするリニアモータ。
  10. 少なくとも、前記第1の冷却用空気流通路の一端に、該第1の冷却用空気流通路に冷却用の空気を供給する第1の空気供給手段を設けた、
    ことを特徴とする、請求項9記載のリニアモータ。
  11. 前記移動子には、前記移動子の移動方向に貫通するスリットが形成され、
    前記カバーが、前記移動子のスリットを摺動自在に貫通して配置されている、
    ことを特徴とする、請求項9又は10記載のリニアモータ。
  12. 前記移動子の移動方向の両端に、各一対のガイドローラを設け、
    前記移動子に近い位置に設けられた各ガイドローラは、このガイドローラに接触する前記カバーを、前記スリット内に導く位置に配置され、
    前記移動子から遠い位置に設けられた各ガイドローラは、このガイドローラと接触する前記カバーが、前記固定子の開口部と接触する位置に配置されている、
    ことを特徴とする、請求項11記載のリニアモータ。
  13. 前記第1の空気供給手段は、前記第2の空気供給手段を兼用する、
    ことを特徴とする、請求項記載のリニアモータ。
  14. 第1の空気供給手段は、送風機と該送風機により供給される空気を通過させ、空気中の異物を除去し浄化する空気浄化手段を有する、
    ことを特徴とする、請求項10記載のリニアモータ。
  15. 前記空気浄化手段は、磁性金属粉の除去手段を有する、
    ことを特徴とする、請求項14記載のリニアモータ。
  16. 相対向するように配置された固定子及び移動子、を備え、かつ、磁石と電機子との間に生じる力を利用して前記移動子を前記固定子に沿って移動せしめるリニアモータにおいて、
    前記固定子側に配置された前記磁石又は前記電機子に沿うように第1の冷却用空気流通路が形成され、
    前記第1の冷却用空気流通路に風を送り込む第1の空気供給手段を設け、
    前記第1の空気供給手段を、前記移動子に設けて構成した、
    ことを特徴とするリニアモータ。
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