JP3872772B2 - 燃料切替機能付き燃焼管理システム及び燃焼管理方法 - Google Patents

燃料切替機能付き燃焼管理システム及び燃焼管理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービンプラントの燃焼器における燃焼振動を抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4を参照して、ガスタービンプラントの燃焼器における燃焼振動を抑制するための従来技術の一例について説明する。
【0003】
ガスタービンプラント101は、圧縮機102、燃焼器104、タービン106及び発電機108を備えている。圧縮機102は、第一段動翼の上流側に入口案内翼110を備えている。入口案内翼110の角度は入口案内翼制御装置112によって制御される。
【0004】
燃焼器104はバイパス管114を備えている。バイパス管114が備える弁の開度がバイパス弁駆動装置116によって変化されることによって、燃焼器104の燃空比が調整される。
【0005】
ガスタービンプラント101には、燃料ガス配管Lを通して燃料ガスGが供給される。燃料ガス配管Lはメインノズル用燃料調整弁122を介して燃焼器104が具備するメインノズル(図示しない)に燃料ガスGを供給する。メインノズル用燃料調整弁122の開度はメインノズル用燃料調整弁駆動装置124によって制御される。燃料ガス配管Lは更に、パイロットノズル用燃料調整弁128を介して燃焼器104が具備するパイロットノズル(図示しない)に燃料を供給する。パイロットノズル用燃料調整弁128の開度は、パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置130によって制御される。
【0006】
燃焼器104には、燃焼器104の内部の圧力を測定する圧力計134と、燃焼器104の振動加速度を測定する加速度計136が取り付けられている。圧力計134が測定する圧力と加速度計136が計測する振動加速度とを含む運転条件情報138は、ガスタービンコントローラ140に送信される。ガスタービンコントローラ140は演算装置を備えており、入力された圧力と加速度とに対して高速フーリエ変替を行い、燃焼器104の燃焼振動の周波数特性を算出する。ガスタービンコントローラ140は、算出された周波数特性に基づき、圧力変動幅又は振動加速度が管理許容値を超えた場合には、燃焼器4の燃焼振動を抑制するように適切な制御信号147を出力し、バイパス弁駆動装置118、メインノズル用燃料調整弁駆動装置124及びパイロットノズル用燃料制御弁駆動装置130に送信する。
【0007】
こうしたガスタービンプラントが駆動されると、圧力計134は燃焼器104の内部の圧力を測定してガスタービンコントローラ140に送信する。加速度計136は燃焼器104の振動加速度を測定してガスタービンコントローラ140に送信する。ガスタービンコントローラ140は、受け取った圧力と加速度とに対して高速フーリエ変替を行い、燃焼器104の燃焼振動の周波数特性を算出する。ガスタービンコントローラ140は、算出された周波数特性に基づき、圧力変動幅又は振動加速度が管理許容値を超えた場合には、燃焼器4の燃焼振動を抑制するように適切な制御信号147を出力し、バイパス弁駆動装置118、メインノズル用燃料調整弁駆動装置124及びパイロットノズル用燃料制御弁駆動装置130を制御する。こうした制御によって、燃焼器104の燃焼振動が抑制される。
【0008】
ガスタービン用燃焼器の燃焼振動を検出して周波数解析した結果を表示する燃焼振動監視装置が知られている(特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−65078号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ガスタービンプラントの燃料の切替えを短時間で行なうことを可能にする燃焼管理システム及び燃焼管理方法を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、ガスタービンプラントの燃料が切替えられたときにガスタービンがトリップされる可能性を低減する燃焼管理システム及び燃焼管理方法を提供することである。
【0012】
本発明の更に他の目的は、ガスタービンプラントの燃料の切り換えに応じて燃焼モードが自動的に切替えられる燃焼管理システム及び燃焼管理方法を提供することである。
【0013】
本発明の更に他の目的は、複数の種類のガスを安定的かつ安価に処理することを可能にするガスタービンプラントの燃焼管理システム及び燃焼管理方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0015】
本発明による燃焼管理システム(3)は、ガスタービン(1)に供給される燃料ガス(G)が第1ガス(CASE−1)から第2ガス(G´)に切替えられたことを示す変更信号(43、44)を受信する受信部(41)と、変更信号(43、44)に基づいて、第2ガス(G´)がガスタービン(1)に到達する前に、第2ガス(G´)の種類に対応してガスタービン(1)の運転条件を変更する制御部(42)とを具備している。
【0016】
変更される運転条件としては、燃焼器(4)のバイパス弁開度(64)、燃焼器(4)が備えるメインノズルに供給される燃料とパイロットノズルに供給される燃料の流量比(66)、圧縮機(2)が備えるIGV(入口案内翼)の角度(68)、あるいは燃料ガス(G)の低位発熱量(Lower Heating Value)が例示される。
こうした燃焼管理システム(3)によれば、第2ガス(G´)がガスタービン(1)に到達したとき、ガスタービン(1)はすでに第2ガス(G´)に適合した運転条件への変更を行っている。そのため、燃料ガス(G)の変更に起因するガスタービン(1)のトリップが防止される。こうした燃焼管理システム(3)によれば、複数種類の燃料ガスの切替をスムーズに行うことが可能なガスタービン(1)が提供される。
【0017】
本発明による燃焼管理システム(3)において、燃料ガス(G)は、ガスタービン(1)への供給を止められることなく連続的に第1ガス(CASE−1)から第2ガス(G´)に切替えられる。
【0018】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、燃料ガス(G)の切替時に、燃料ガス(G)を一時的に貯蔵する設備が不要となるため、コストが低減する。
【0019】
本発明による燃焼管理システム(3)は、燃料ガス(G)の種類に対応する燃料ガス情報(43、63)と燃料ガス(G)を燃焼する燃焼器(4)の振動が抑制される運転条件を示す制御値(64、66、68、70)とを対応づけて格納するデータベース(56、58)と、変更信号(43、44)に基づいてデータベース(56、58)から制御値(64、66、68、70)を検索し出力する検索部(54)とを具備している。
【0020】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、燃料ガス(G)の種類に応じて適切な運転条件が予めデータベース(58、59)に格納されているため、熟練の作業員でなくても燃料ガス(G)の切替時に短時間で適切な対応が可能になる。
【0021】
本発明による燃焼管理システム(3)において、制御部(42)は、検索部(54)が出力する制御値(64、66、68、70)を用いてガスタービン(1)の運転条件を変更する。
【0022】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、燃料ガス(G)の切替に対応する運転条件の変更が短時間で自動的に行われる。
【0023】
本発明による燃焼管理システム(3)において、変更信号(43、44)は、燃料ガス(G)を供給する供給源(74)に含まれる複数の装置(R、R、…R)のうちのいずれかがトリップしたことを示すトリップ情報(44)を含んでいる。
【0024】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、予期せざる事情により燃料ガス(G、G、…G)を供給する装置(R、R、…R)がトリップされたとき、それによる燃料ガス(G)の組成の変化に短時間で対応して、ガスタービンの運転を継続することが可能である。
【0025】
本発明による燃焼管理システム(3)において、制御部(42)は、トリップ情報(44)を受け取ったとき、所定の負荷に到達するまでガスタービン(1)をランバックする。
【0026】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、燃料ガス(G)の切替えに起因するガスタービン(1)のトリップが防止される。
【0027】
本発明による燃焼管理システム(3)において、変更信号(43、44)は、第2ガス(G´)の組成をガスクロマトグラフ(76)によって検出した組成情報(43)を含んでいる。
【0028】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、切替え後の燃料ガス(G´)の組成の実測値(43)を用いることで、ガスタービン(1)の運転条件が適切に制御される。
こうした燃焼管理システム(3)において、ガスクロマトグラフ(76)は燃料ガス(G)の供給源(74)の近くに設置されることが好ましい。供給源(74)の近くに設置されたガスクロマトグラフ(76)により検出された組成情報(43)が燃焼管理システム(3)に送信されると、ガスタービン(1)に第2ガス(G´)が到達する前に、組成情報(43)に基づいてガスタービン(1)の運転条件を第2ガス(G´)に適合するように変更することが可能となる。
【0029】
本発明によるガスタービンプラント(1)は、本発明による燃焼管理システム(3)によって燃焼器(4)における燃焼の条件を管理される。
【0030】
本発明による燃焼管理方法は、燃料ガス(G)が第1ガス(CASE−1)から第2ガス(G´)に切替えられたことを示す燃料ガス(G)情報を生成するステップと、燃料ガス(G)の供給を止めることなく第1ガス(CASE−1)から第2ガス(G´)に切替えるステップと、燃料ガス情報(43、44)を用いて、第2ガス(G´)の種類に対応してガスタービン(1)の運転条件を変更する変更ステップとを具備している。
【0031】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、複数種類の燃料ガスの切替をスムーズに行うことが可能なガスタービン(1)が提供される。
【0032】
本発明による燃焼管理方法は、燃料ガス(G)が第1ガス(CASE−1)から第2ガス(G´)に切替えられたことを示す燃料ガス情報(43、44)を生成するステップと、燃料ガス(G)の供給を止めることなく第1ガス(CASE−1)から第2ガス(G´)に切替えるステップと、所定のデータベース(56、58)において第2ガス(G´)の種類に対応する制御値(64、66、68、70)を検索し出力するステップとを具備している。
【0033】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、燃料ガス(G)の種類に応じて適切な運転条件が予めデータベース(58、59)に格納されているため、熟練の作業員でなくても燃料ガス(G)の切替時に短時間で適切な対応が可能になる。制御値(64、66、68、70)の検索は、燃料ガス情報(43、44)に基づいて自動的に行われることが好ましい。
【0034】
本発明による燃焼管理方法は、制御値(64、66、68、70)を用いてガスタービン(1)の運転条件を自動的に変更する変更ステップを具備している。
【0035】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、燃料ガス(G)の切替に対応する運転条件の変更が短時間で自動的に行われる。
【0036】
本発明による燃焼管理方法において、変更ステップは、第2ガス(G´)がガスタービン(1)の燃焼器(4)に到達する前に行われる。
【0037】
こうした燃焼管理方法によれば、第2ガス(G´)がガスタービン(1)に到達したとき、ガスタービン(1)はすでに第2ガス(G´)に適合した運転条件への変更を行っている。そのため、燃料ガス(G´)の変更に起因するガスタービン(1)のトリップが防止される。更に、燃料ガス(G)の切替時に、燃料ガス(G)を一時的に貯蔵する設備が不要となるため、コストが低減する。
【0038】
本発明による燃焼管理方法において、燃料ガス情報(43、44)は、燃料ガス(G)を供給する複数の装置(R、R、…R)のうちのいずれかがトリップしたことを示すトリップ情報(44)を含んでいる。
【0039】
こうした燃焼管理方法によれば、予期せざる事情により燃料ガス(G、G、…G)を供給する装置(R、R、…R)がトリップされたとき、それによる燃料ガス(G)の組成の変化に短時間で対応して、ガスタービンの運転を継続することが可能である。
【0040】
本発明による燃焼管理方法は、トリップ情報(44)に基づいて、所定の負荷に到達するまでガスタービン(1)をランバックするステップを具備している。
【0041】
こうした燃焼管理システム(3)によれば、燃料ガス(G)の切替えに起因するガスタービン(1)のトリップが防止される。
【0042】
本発明による燃焼管理方法は、第2ガス(G´)の組成を検出するステップと、組成を用いて運転条件を調整するステップとを具備している。
【0043】
こうした燃焼管理方法によれば、切替え後の燃料ガス(G´)の組成の実測値(43)を用いることで、ガスタービン(1)の運転条件が適切に制御される。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による燃焼管理システム及び燃焼管理方法の実施の形態について詳細に説明する。
【0045】
本発明による燃焼管理システム3は、ガスタービンプラント1が備える燃焼器4の燃焼条件を管理するために用いられる。ガスタービンプラント1は、圧縮機2、燃焼器4、タービン6及び発電機8を備えている。圧縮機2は、第一段動翼の上流側に入口案内翼10を備えている。入口案内翼10の角度は入口案内翼駆動装置12によって制御される。
【0046】
燃焼器4は、空気を燃焼器4の内部に取り入れるためのバイパス管14を備えている。バイパス管14はバイパス弁16によって開閉される。バイパス弁16の開度はバイパス弁駆動装置18によって制御される。
【0047】
ガスタービンプラント1には、後述する燃料ガス供給施設74から燃料ガス供給ラインLによって燃料ガスGが供給されている。燃料ガスGは、メインノズル用燃料調整弁22を介して、燃焼器4が備えるメインノズル(図示しない)に供給される。メインノズル用燃料調整弁22の開度はメインノズル用燃料調整弁駆動装置24によって制御される。燃料ガスGは更に、パイロットノズル用燃料調整弁28を介して、燃焼器4が備えるパイロットノズル(図示しない)に供給される。パイロットノズル用燃料調整弁28の開度は、パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30によって制御される。
【0048】
燃焼器4には、燃焼器4の内部の圧力を測定する圧力計34と、燃焼器4の燃焼振動による振動加速度を測定する加速度計36が取り付けられている。
【0049】
燃焼管理システム3は、ガスタービンコントローラ40と、コンピュータ52とを具備している。ガスタービンコントローラ40は、コンピュータシステムによって構成可能である。
【0050】
ガスタービンコントローラ40には、圧力計34から送信された圧力、加速度計36から送信された振動加速度、大気条件(気温、気圧及び湿度)及び圧縮機2の吸気流量を含む運転条件情報38が入力されている。ガスタービンコントローラ40は、入力された圧力と振動加速度に対して高速フーリエ変換を行い、燃焼器4の燃焼振動の周波数特性を算出する。
【0051】
ガスタービンコントローラ40は、受信部41と制御部42とを具備している。受信部41は、後述する燃料ガス供給施設74から送信される燃料ガス組成情報43と、入力トリップ信号44とを受信する。
【0052】
ガスタービンコントローラ40は、算出された燃焼器4の燃焼振動の周波数特性と、入力トリップ信号44と、燃料ガス組成情報43とを含む運転情報48をコンピュータ52に送信する。
【0053】
制御部42は、コンピュータ52から入力した制御指令値50に基づいて、バイパス弁駆動装置18、メインノズル用燃料調整弁駆動装置24、パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30及び入口案内翼制御装置12を制御する。制御部42は更に、入力トリップ信号44に基づいて急速ランバック信号46を出力し、バイパス弁駆動装置18、メインノズル用燃料調整弁駆動装置24、パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30及び入口案内翼制御装置12を制御して急速ランバックを行う。
【0054】
図2を参照して、コンピュータ52は、検索部54と、振動限界データベース56と、燃料切替用データベース58と、微調整用データベース59とを具備している。
【0055】
図3を参照して、振動限界データベース56は、周波数60と、許容振動限界62とを対応づけて格納している。
【0056】
図4を参照して、燃料切替用データベース58は、トリップ信号63と、トリップ信号63に対応して燃焼器4の燃焼振動を抑制するための制御目標値であるバイパス弁開度64、パイロット比66、及び入口案内翼角度68を対応づけて格納している。燃料切替用データベース58は更に、トリップ信号63と燃料ガスGの低位発熱量(Lower Heating Value)とを対応づけて格納していることが好ましい。
【0057】
トリップ信号63は、第1トリップ信号Tから第nトリップ信号T(nは2以上の整数)の場合と、“トリップ信号無し”の場合とがある。トリップ信号63はさらに、第1トリップ信号Tから第nトリップ信号Tのうちの2つ以上が組み合わせれた場合も含んでいることが好ましい。
【0058】
パイロット比66は、燃焼器4が備えるメインノズル(図示しない)への燃料供給量に対する、燃焼器4が備えるパイロットノズル(図示しない)への燃料供給量の比を示す。
【0059】
図5を参照して、微調整用データベース59は、燃料ガス組成情報43と、大気条件70と、バイパス弁開度64と、パイロット比66と、入口案内翼角度68とを対応づけて格納している。
【0060】
図6を参照して、ガスタービンプラント1に燃料ガスGを供給する燃料ガス供給施設74について説明する。燃料ガス供給施設74は、複数の燃料ガス供給源R、R、…Rを具備している。
【0061】
ひとつの燃料ガス供給源R(iは1以上n以下の任意の整数)に注目すると、燃料ガス供給源Rは成分燃料ガス供給ラインLに成分燃料ガスGを供給する。燃料ガス供給源Rは、成分燃料ガスGの供給が停止されると、入力トリップ信号44として第iトリップ信号Tをガスタービンコントローラ40に送信する。燃料ガス供給源Rは、供給が停止されていた成分燃料ガスGの供給を再開すると、入力トリップ信号44として第iトリップ解除信号T´をガスタービンコントローラ40に送信する。
【0062】
複数の燃料ガス供給源R、R、…Rに接続されている成分燃料ガス供給ラインL、L、…Lは、燃料ガス供給ラインLに合流する。燃料ガス供給ラインLにおいて、複数の燃料ガス供給源R、R、…Rから排出されるガスは混合して燃料ガスGになる。
【0063】
燃料ガス供給源R、R、…Rが排出するガスに変動が生じたとき、その変動によって、燃料ガス供給ラインLのオンラインクロマトグラフ76が設置されている位置における燃料ガスGが変動するまでには時間ΔTだけかかる。
【0064】
燃料ガス供給ラインLにはオンラインガスクロマトグラフ76が設置されている。オンラインガスクロマトグラフ76は燃料ガス供給ラインLを流れる燃料ガスGの成分を検出し、燃料ガス組成情報43を生成する。燃料ガスGの成分の検出を開始してから燃料ガス組成情報43を生成するまでにかかる時間は、現在製品化されているオンラインクロマトグラフで例えば1分である。オンラインガスクロマトグラフ76は、生成した燃料ガス組成情報43をガスタービンコントローラ40に自動的に送信する。
【0065】
燃料ガス供給施設74の構成は、複数種類の要因に対応して異なる成分の燃料ガスGを供給する燃料ガス供給施設であれば、トリップ信号T、T、…Tに代えてそれらの要因に対応する信号がガスタービンコントローラ40に送信されることにより、本実施の形態と同じ燃焼管理システムが適用される。
【0066】
ガスタービンプラント1と燃料ガス供給施設74とは離れた場所に設けられていることがある。そのため、燃料ガス供給施設74から排出された燃料ガスGがガスタービンプラント1に到達するまでには、数十秒〜数分間の時間がかかることがある。本実施の形態において燃料ガス供給施設74から排出された燃料ガスGは約1分30秒後にガスタービンプラント1に到達する。
【0067】
以上の構成を具備するガスタービンプラント1と燃料ガス供給施設74とは、次のように動作する。
【0068】
図7は、燃焼管理システム3により制御されるガスタービンプラント1の動作を示すタイミングチャートである。図7において、時刻tより前におけるガスタービンプラント1は、タービン6の負荷が100%である定格運転をしている。
【0069】
ガスタービンプラント1が定格運転をしているとき、燃料ガス供給源R、R、…Rの各々は、成分燃料ガス供給ラインL、L、…Lに成分燃料ガスG、G、…Gを供給している。成分燃料ガスG、G、…Gは混合して燃料ガスGとして燃料ガス供給ラインLを流れる。成分燃料ガスG、G、…Gが混合された燃料ガスGをオリジナルガスCASE−1と呼ぶことにする。
【0070】
本実施の形態における燃料ガス供給施設74はガスタービンプラント1から離れた場所に設けられており、燃料ガス供給施設74から排出されたオリジナルガスCASE−1がガスタービンプラント1に供給されるまでに約1分30秒の時間がかかる。
【0071】
圧縮機2は、入口案内翼10を介して空気を取り入れ圧縮する。圧縮された空気は燃焼器4に導入される。
【0072】
燃料ガス供給ラインLを流れるオリジナルガスCASE−1は、メインノズル用燃料調整弁22を介して、燃焼器4が備えるメインノズル(図示しない)に供給される。燃料ガス供給ラインLを流れるオリジナルガスCASE−1は更に、パイロットノズル用燃料調整弁28を介して、燃焼器4が備えるパイロットノズル(図示しない)に供給される。
【0073】
圧縮機2から導入される空気とメインノズルから噴射されるオリジナルガスCASE−1とは、予め混合されて燃焼器4の内部で燃焼される。パイロットノズルから噴射されるオリジナルガスCASE−1は、燃焼器4の内部で拡散燃焼される。燃焼器4において燃焼されたガスは、タービン6に導入され、タービン6を駆動する。タービン6はタービン軸7を介して発電機8を駆動する。
【0074】
圧力計34は燃焼器4の内部の圧力を測定してタービンコントローラ40に送信する。加速度計36は燃焼器4の振動加速度を測定してタービンコントローラ40に送信する。タービンコントローラ40は、コンピュータ52と交信し、圧力計34が測定した圧力、加速度計36が測定した燃焼加速度、大気条件(気温、気圧及び湿度)及び吸気流量を含む運転条件情報38を用いて、燃焼器4の燃焼振動が抑制されるように制御信号47を生成し、バイパス弁駆動装置18、メインノズル用燃料調整弁駆動装置24、パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30及び入口案内翼制御装置12に送信する。バイパス弁駆動装置18、メインノズル用燃料調整弁駆動装置24、パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30及び入口案内翼制御装置12の各々は、受信した制御信号47に基づいてバイパス弁16、メインノズル用燃料調整弁22、パイロットノズル用燃料調整弁28及び入口案内翼10を制御する。
【0075】
時刻tにおいて、燃料ガス供給源R、R、…Rのうちのひとつがトリップされる。トリップされたのが燃料ガス供給源Rであるとすると、燃料ガス供給源Rから成分燃料ガスGの供給が停止される。成分燃料ガス供給源Rは、入力トリップ信号44として第1トリップ信号Tをガスタービンコントローラ40に送信する。ガスタービンコントローラ40の受信部41が、第1トリップ信号Tを受信すると、制御部42はタービン6が急速にランバックされるように、すなわち短時間のうちにタービン6の負荷を低下させるように急速ランバック信号46を出す。急速ランバック信号46に基づく制御によって、タービン6の負荷は低下しはじめる。
【0076】
燃料ガス供給源Rがトリップされ成分燃料ガスGの供給が停止されることによって、燃料ガスGの組成が変化する。組成が変化した燃料ガスGを切替ガスG´と呼ぶことにする。燃料ガス供給源Rがトリップされてから燃料ガス供給ラインLのオンラインガスクロマトグラフ76が設置されている場所を切替ガスG´が安定的に流れるまでには既述の時間ΔTだけかかる。
【0077】
ガスタービンコントローラ40は、記憶装置に予めΔTを格納しており、時刻tから時間ΔTだけ経過した時刻tにおける燃料ガス組成情報43を切替ガスG´の組成情報としてオンラインガスクロマトグラフ76に要求する。オンラインガスクロマトグラフ76は、切替ガスG´の組成の分析を開始する。
【0078】
ガスタービンコントローラ40が切替ガスG´の組成情報を取得するための上述の手段に代わる他の手段として、ガスタービンコントローラ40がオンラインガスクロマトグラフ76から定期的に燃料ガス組成情報43を取得し、入力トリップ信号44を受信した後において取得した燃料ガスの組成が所定の基準を超える変化を示したときにオリジナルガスCASE−1が切替ガスG´に切替えられたと判断して、その後、燃料ガス組成情報43が示す燃料ガスの組成が安定したときの燃料ガス組成情報43を切替ガスG´の組成情報として取得することが可能である。
【0079】
時刻tから30秒後の時刻tにおいてタービン6の負荷が定格運転の50パーセントになる。時刻tにおいて制御部42は、ランバックを停止しタービン6が定格運転の50%の負荷で運転を継続するように制御信号47を出力する。
【0080】
ガスタービンプラント1に切替ガスG´が供給される前にランバックが行われることにより、燃焼器4の燃焼振動を所定の基準よりも低く抑えて運転するためにバイパス弁開度64、パイロット比66あるいは入口案内翼角度68が取るべき値の範囲が定格運転のときよりも広くされる。このため、切替ガスG´が供給されたことによる燃焼器4の燃焼振動が変化することに起因するガスタービンプラント1のトリップが防止される。ガスタービンプラント1のトリップが防止されることにより、燃料ガス供給施設74から供給される燃料ガスGは貯蔵設備を介することなく連続的にガスタービンプラント1により燃焼される。
【0081】
ランバックが行われた後の負荷は、本実施の形態では50%であるが、ガスタービンプラントあるいは燃料ガスに応じて適宜設定される。供給される燃料ガスの組成が変化したときにガスタービンプラントの運転条件があまり大きく変動しないときは、ランバック後の負荷は50パーセントよりも大きく取られる。ランバック後の負荷が大きく取られると、ランバックが開始されてから完了するまでの時間が短くなるため、入力トリップ信号44が入力されてから切替ガスG´を受け入れる準備が整うまでにかかる時間が短くなり好ましい。ランバック後の負荷が大きく取られると、ランバックされた状態においてガスタービンプラント1処理できるガスの量が多くなり好ましい。
【0082】
ガスタービンコントローラ40は、第1トリップ信号Tが入力されたことを示す情報をコンピュータ52に送信する。コンピュータ52は、燃料切替用データベース58を参照して、トリップ信号63が第1トリップ信号Tであるときに対応するバイパス弁開度64と、パイロット比66と、入口案内翼角度68とを制御指令値50としてガスタービンコントローラ40に送信する。
【0083】
制御部42は、受信した制御指令値50に基づいて制御信号47を出力し、バイパス弁駆動装置18、メインノズル用燃料調整弁駆動装置24及びパイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30に送信する。バイパス弁駆動装置18は、受信した制御信号47に基づいてバイパス弁16の開度を制御する。メインノズル用燃料調整弁駆動装置24は、受信した制御信号47に基づいてメインノズル用燃料調整弁22の開度を制御する。パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30は、受信した制御信号47に基づいてパイロットノズル用燃料調整弁28の開度を制御する。
【0084】
トリップ信号44を用いて燃料切替用データベース58から検索されたバイパス弁開度64と、パイロット比66と、入口案内翼角度68を用いて制御が行われることにより、切替ガスG´が供給されたときの燃焼器4の燃焼振動が低く抑えられる。燃焼器4の燃焼振動が抑制されることによって、ガスタービンプラント1のトリップが防止される。
【0085】
オンラインガスクロマトグラフ76が切替ガスG´の組成の検出を開始した時刻tから1分後の時刻tにおいて、オンラインガスクロマトグラフ76は切替ガスG´の組成の分析を終了して燃料ガス組成情報43を生成し、ガスタービンコントローラ40に送信する。
【0086】
ガスタービンコントローラ40は、受信部41が受信した燃料ガス組成情報43と、大気条件測定器(図示されない)が測定した大気条件70(気温、気圧及び湿度)とをコンピュータ52に送信する。コンピュータ52は微調整用データベース59を参照し、受信した燃料ガス組成情報43と大気条件70とに対応するバイパス弁開度64と、パイロット比66と、入口案内翼角度68とを検索して、制御指令値50としてガスタービンコントローラ40に送信する。
【0087】
制御部42は、受信した制御指令値50に基づいて制御信号47を出力し、バイパス弁駆動装置18、メインノズル用燃料調整弁駆動装置24及びパイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30に送信する。バイパス弁駆動装置18は、受信した制御信号47に基づいてバイパス弁16の開度を制御する。メインノズル用燃料調整弁駆動装置24は、受信した制御信号47に基づいてメインノズル用燃料調整弁22の開度を制御する。パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30は、受信した制御信号47に基づいてパイロットノズル用燃料調整弁28の開度を制御する。
【0088】
オンラインガスクロマトグラフ76が検出した切替ガスG´の燃料ガス組成情報43および大気条件70を用いてガスタービンプラント1の制御が行われることによって、切替ガスG´が供給されたときにおける燃焼器4の燃焼振動が効果的に抑制される。
【0089】
本実施の形態におけるオンラインガスクロマトグラフ76に代えて、あるいはオンラインガスクロマトグラフ76と併用して、10秒以下の短時間でガスの発熱量を測定できる熱量計を使用することが可能である。その場合、コンピュータ52は、燃料ガスGの熱量と、燃焼振動を抑制するための制御信号47とを対応づけて格納するデータベースを備えている。
【0090】
時刻tにおいて、燃焼器4に切替ガスG´が供給される。時刻tにおいては、バイパス弁開度64、パイロット比66及び入口案内翼角度68が、燃料ガス組成情報43およびトリップ信号44を用いて、切替ガスG´の組成に対応して調整されているため、燃焼器4の燃焼振動は低く抑えられる。
【0091】
ガスタービンコントローラ40は、圧力計34から送られてくる燃焼器4の内部の圧力と、加速度計36から送られてくる燃焼器4の振動加速度とに対して高速フーリエ変換を行う。ガスタービンコントローラ40は、高速フーリエ変換によって得られた周波数帯ごとの振動加速度の大きさをコンピュータ52に送信する。コンピュータ52は、振動限界データベース56を参照し、任意の周波数60に対応する振動加速度が許容振動限界62を超えていたとき、ガスタービンプラント1をトリップさせるように制御指令値50をガスタービンコントローラ40に送信し、制御部42はガスタービンプラント1をトリップさせる。ただし本発明によれば、切替ガスG´の組成に対応してガスタービンプラント1の運転条件が調整されているため、ガスタービンプラント1がトリップされる可能性は抑制されている。
【0092】
時刻tにおいて、燃料ガス供給源Rのトリップが解除され、成分燃料ガスGの供給が再開される。燃料ガス供給源Rは、第1トリップ解除信号T´(切り戻し信号)をガスタービンコントローラ40に送信する。燃料ガス供給源Rから供給された成分燃料ガスGは燃料ガス供給ラインLに流入し、燃料ガスGの組成はオリジナルガスCASE−1の組成に戻る。
【0093】
受信部41が第1トリップ解除信号T´を受信すると、ガスタービンコントローラ40は、受信した第1トリップ解除信号T´をコンピュータ52に送信する。コンピュータ52は、燃料切替用データベース58を参照して、トリップ信号44が“無し”のときに対応するバイパス弁開度64と、パイロット比66と、燃焼振動70との関係を用いて、燃焼器4の燃焼振動が小さくなるような制御指令値50を生成し、ガスタービンコントローラ40に送信する。制御指令値50は、バイパス弁16の開度、メインノズル用燃料調整弁22の開度、パイロットノズル用燃料調整弁28の開度として用いられる値を含んでいる。
【0094】
制御部42は、コンピュータ52から受信した制御指令値50に基づいて制御信号47を出力し、バイパス弁駆動装置18、メインノズル用燃料調整弁駆動装置24及びパイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30に送信する。バイパス弁駆動装置18は、受信した制御信号47に基づいてバイパス弁16の開度を制御する。メインノズル用燃料調整弁駆動装置24は、受信した制御信号47に基づいてメインノズル用燃料調整弁22の開度を制御する。パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置30は、受信した制御信号47に基づいてパイロットノズル用燃料調整弁28の開度を制御する。
【0095】
時刻tから約1分30秒後の時刻tにおいて、燃焼器4にオリジナルガスCASE−1が供給される。時刻tにおいては、バイパス弁開度64、パイロット比66及び入口案内翼角度68がオリジナルガスCASE−1の組成に対応して調整されているため、燃焼器4の燃焼振動は低く抑えられる。
【0096】
時刻tから時刻tまでの約1分間は静定のために一定の運転条件が維持されることが好ましい。時刻tにおいて、制御部42はガスタービンプラント1の負荷の上昇を開始し、ガスタービンプラント1を負荷100%の定格運転がなされている状態にまで戻す。
【0097】
こうした燃焼管理システムによれば、燃料ガス供給施設から排出されるガスの成分が変化したときにガスタービンがトリップすることなく連続的にガスが処理される。そのために、燃料ガス供給施設から排出されるガスが高い効率で処理される。あるいは、燃料ガス供給施設から排出されるガスを一時的に貯蔵しておくための設備を設置することが不要となり、ガスの処理にかかるコストが低減される。
【0098】
【発明の効果】
本発明によれば、ガスタービンプラントの燃料の切替えを短時間で行なうことを可能にする燃焼管理システム及び燃焼管理方法が提供される。
更に本発明によれば、ガスタービンプラントの燃料が切替えられたときにガスタービンがトリップされる可能性を低減する燃焼管理システム及び燃焼管理方法が提供される。
更に本発明によれば、ガスタービンプラントの燃料の切替えに応じて燃焼モードが自動的に切替えられる燃焼管理システム及び燃焼管理方法が提供される。
更に本発明によれば、複数の種類のガスを安定的かつ安価に処理することを可能にするガスタービンプラントの燃焼管理システム及び燃焼管理方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ガスタービンプラントの構成を示す。
【図2】図2は、コンピュータの構成を示す。
【図3】図3は、振動限界データベースの構成を示す。
【図4】図4は、燃料切替用データベースの構成を示す。
【図5】図5は、微調整用データベースの構成を示す。
【図6】図6は、燃料ガス供給施設の構成を示す。
【図7】図7は、ガスタービンプラントの動作を示すタイミングチャートである。
【図8】図8は、従来技術におけるガスタービンプラントを示す。
【符号の説明】
1…ガスタービンプラント
2…圧縮機
3…燃焼管理システム
4…燃焼器
6…タービン
7…タービン軸
8…発電機
10…入口案内翼
12…入口案内翼駆動装置
14…バイパス管
16…バイパス弁
18…バイパス弁駆動装置
22…メインノズル用燃料調整弁
24…メインノズル用燃料調整弁駆動装置
28…パイロットノズル用燃料調整弁
30…パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置
34…燃焼器圧力計
36…燃焼器加速度計
38…運転条件情報
40…ガスタービンコントローラ
41…受信部
42…制御部
43…燃料ガス組成情報
44…入力トリップ信号
46…急速ランバック信号
47…制御信号
48…運転情報
50…制御指令値
52…コンピュータ
54…検索部
56…振動限界データベース
58…燃料切替用データベース
59…微調整用データベース
60…周波数
62…許容振動限界
63…トリップ信号
64…バイパス弁開度
66…パイロット比
68…入口案内翼角度
70…大気条件
74…燃料ガス供給施設
76…オンラインガスクロマトグラフ又は簡易熱量計
102…圧縮機
104…燃焼器
106…タービン
107…タービン軸
108…発電機
110…入口案内翼
112…入口案内翼駆動装置
114…バイパス管
116…バイパス弁
118…バイパス弁駆動装置
122…メインノズル用燃料調整弁
124…メインノズル用燃料調整弁駆動装置
128…パイロットノズル用燃料調整弁
130…パイロットノズル用燃料調整弁駆動装置
134…燃焼器圧力計
136…燃焼器加速度計
138…運転条件情報
140…ガスタービンコントローラ
147…制御信号

Claims (15)

  1. ガスタービンに供給される燃料ガスに含まれる複数の成分燃料ガスをそれぞれ供給する複数の燃料ガス供給源のうちのいずれかの成分燃料ガスの供給が停止されることを示すトリップ情報を含む変更信号を受信する受信部と、
    前記変更信号に基づいて、前記停止されることによって組成が変化した燃料ガスである切替ガスが前記ガスタービンに到達する前に、前記ガスタービンの運転条件を変更する制御部
    とを具備する
    燃焼管理システム。
  2. 請求項1において、
    前記燃料ガスが、前記ガスタービンへの供給を止められることなく連続的に前記切替ガスに切替えられる
    燃焼管理システム。
  3. 請求項1または2において、
    更に、前記燃料ガスの種類に対応する燃料ガス情報と、前記燃料ガスを燃焼する燃焼器の振動が抑制される運転条件を示す制御値とを対応づけて格納するデータベースと、
    前記データベースに基づいて前記変更信号から前記制御値を検索し出力する検索部
    とを具備し、
    前記制御値はパイロット比とバイパス弁開度を含む
    燃焼管理システム。
  4. 請求項において、
    前記制御部は、前記検索部が出力する前記制御値を用いて前記ガスタービンの運転条件を変更する
    燃焼管理システム。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか1項において、
    前記複数の成分燃料ガスは、共通の燃料ガス供給ラインに合流して前記ガスタービンに供給される
    燃焼管理システム。
  6. 請求項1から5のうちのいずれか1項において、
    前記制御部は、前記トリップ情報を受け取ったとき、所定の負荷に到達するまで前記ガスタービンをランバックする
    燃焼管理システム。
  7. 請求項1から6のうちのいずれか1項において、
    前記変更信号は、前記切替ガスの組成をガスクロマトグラフによって検出した組成情報と、前記切替ガスの発熱量を熱量計によって検出した発熱量情報とのうちの少なくとも一方を含む
    燃焼管理システム。
  8. 請求項1から7のうちのいずれか1項に記載された燃焼管理システムによって燃焼器における燃焼の条件を管理される
    ガスタービンプラント。
  9. ガスタービンに供給される燃料ガスに含まれる複数の成分燃料ガスをそれぞれ供給する複数の燃料ガス供給源のうちのいずれかの成分燃料ガスの供給が停止されることを示すトリップ情報を含む変更信号を生成するステップと、
    前記変更信号に基づいて、前記停止されることによって組成が変化した燃料ガスである切替ガスが前記ガスタービンに到達する前に、前記ガスタービンの運転条件を変更するステップと、
    前記変更信号を用いて、前記切替ガスの種類に対応して前記ガスタービンの運転条件を 変更する変更ステップと
    を具備する
    燃焼管理方法。
  10. 請求項9において、
    所定のデータベースにおいて前記切替ガスの種類に対応する制御値を検索し出力するステップと、
    を具備し、
    前記制御値はパイロット比とバイパス弁開度を含む
    燃焼管理方法。
  11. 請求項10において、
    更に、前記制御値を用いてガスタービンの運転条件を自動的に変更する変更ステップ
    を具備する
    燃焼管理方法。
  12. 請求項9または11において、
    前記変更ステップは、前記切替ガスが前記ガスタービンの燃焼器に到達する前に行われる
    燃焼管理方法。
  13. 請求項9から12のうちのいずれか1項において、
    前記複数の成分燃料ガスは、共通の燃料ガス供給ラインに合流して前記ガスタービンに供給される
    燃焼管理方法。
  14. 請求項13において、
    更に、前記トリップ情報に基づいて、所定の負荷に到達するまで前記ガスタービンをランバックするステップ
    を具備する
    燃焼管理方法。
  15. 請求項9から14のうちのいずれか1項において、
    更に、前記切替ガスの組成を検出するステップと、
    前記組成を用いて前記運転条件を調整するステップと
    を具備する
    燃焼管理方法。
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