JP3869604B2 - Exhaust gas temperature reduction method and apparatus using hot water - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ごみ焼却炉やボイラ等の燃焼装置から排出される排ガスの処理に利用されるものであり、排ガス減温装置の大幅な小型化、噴霧水によるガス冷却室や排ガスダクトの損傷の防止、ダストの堆積等による運転上のトラブルの防止を図れると共に、併せて排ガス内の酸性ガスを除去することもできるようにした排ガス減温方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ごみ焼却炉やボイラ等の燃焼装置から排出される排ガスは、一般にガス浄化装置により浄化されたあと、大気中へ放散されて行く。
ところで、排ガスの浄化処理に際しては、使用するガス浄化装置の種類に応じて排ガス温度を適宜の温度、例えば約120℃〜250℃程度にまで減温しなければならないケースがあり、この様な場合には、一般に水を排ガス内へ噴霧し、水の顕熱及び蒸発潜熱を利用して排ガス温度を低下させるようにした構成の排ガス減温装置が、汎用されている。
【0003】
図9及び図10は、従前の排ガス減温装置の例を示すものであり、図9及び図10に於いて21はガス冷却室、21aは排ガス入口、21bは排ガス出口、21cは灰出口、22は減温水タンク、23は加圧ポンプ、24は減温水ノズル、25は温度制御装置、25aは温度検出器、26は減温水量制御弁、27は噴射ポンプ、28は空気圧縮機、29は圧縮空気タンク、30は混合器、Ghは高温排ガス、Glは低温排ガス、Cは灰である。
【0004】
即ち、図9の排ガス減温装置に於いては、先ず、加圧ポンプ23により加圧された減温水タンク22からの高圧水が、排ガス入口部21aの近傍に設けた減温水ノズル24を通してガス冷却室21内へ噴霧される。噴霧された水は、高温排ガスGhと接触することにより温度が上昇し、沸点に達すると蒸発して水蒸気となる。
【0005】
一方、ガス冷却室21内の高温排ガスGhは、噴霧された水の顕熱と蒸発潜熱と水蒸気の顕熱により冷却され、所定の温度にまで減温されたあと、低温排ガスGlとなって、排ガス出口21bから導出されて行く。
また、ガス冷却室21内へ噴霧する水の量は、温度検出器25aからの温度検出信号により、温度制御装置25を介して減温水量制御弁26の開度を調整することにより制御されており、減温水タンク22へのリターン水量を変えてガス冷却室21内へ噴霧する水量を制御することにより、排ガス出口21bから導出する低温排ガスGlの温度が、所望の温度に保持されている。
【0006】
また、図10の排ガス減温装置に於いては、先ず噴射ポンプ27により減温水タンク22から送水された水と、圧縮空気タンク29からの高圧空気とが混合器30内で混合されることにより、水が霧化される。その後、霧化された水は、混合器30から排ガス入口部21aの近傍に設けた減温水ノズル24を通してガス冷却室21内へ噴霧される。
【0007】
尚、噴霧された水の温度が高温排ガスGhと接触することにより上昇し、沸点に達すると蒸発して水蒸気となること、ガス冷却室21内の高温排ガスGhが噴霧された水の顕熱と蒸発潜熱と水蒸気の顕熱により冷却されること、ガス冷却室21内へ噴霧する水量が温度制御器25を介して減温水量制御弁26の開度調整をすることにより制御されること、低温排ガスGlの温度が噴霧水量の調整により設定値に保持されること等は、図9の場合と全く同様である。
【0008】
前記図9及び図10に示した従前の排ガス減温装置は、安価な水を用いて高温排ガスGhを所望の温度にまで減温することができ、優れた実用的効用を奏するものである。
しかし、上記従前の排ガス減温装置にも解決すべき問題が多く残されており、その中でも(イ)水滴がガス冷却室の壁面に直接当って流下することにより、耐火材の破損を生じたり、壁面にダストが付着・堆積してガス冷却室の安定した運転が困難になること、及び(ロ)ガス冷却室が大形となり、排ガス減温装置の小形化が図れないこと等が、重要な問題点となっている。
【0009】
即ち、前記図9の水のみを用いる一流体方式の場合には、減温水の圧力を上昇したり或いは減温水ノズル24に工夫を施したとしても、減温水を微小な粒子径の噴霧体に霧化することが困難であり、霧化された減温水の粒子径は通常70〜300μm程度であって、比較的粗い値となっている。そのため、霧化した減温水を限られた空間内で完全に蒸発させることが困難となり、水滴がガス冷却室の壁面に直接当ることにより、耐火材の破損を生ずることになる。
また、耐火材が破損しなくても、水滴によって濡れた耐火材の表面にダスト等が付着堆積し、この付着した堆積物が順次成長することによりガス冷却室内の排ガス通路抵抗が大きく変動し、ガス冷却室の円滑な運転が困難になることがある。
【0010】
また、前記図10の水と圧縮空気を用いる二流体方式の場合には、霧化した減温水の粒子径は通常30〜100μm程度の小粒径となり、図9に示した一流体方式の場合に比較して、水滴の付着に起因する不都合の発生頻度は比較的少なくなる。
しかし、この場合には、圧縮空気設備のイニシャルコストやランニングコストがかかることになり、経済性の点に難点がある。
【0011】
更に、前記霧化した減温水の温度が沸点温度にまで上昇し且つこれが完全に蒸発するまでには、相当の時間を必要とする。そのため、ガス冷却室内に於ける排ガスの滞留時間を充分に長くとる必要があり、結果として大容積のガス冷却室を必要とすることになる。
例えば、約300T/Dの産業廃棄物を焼却処理する産業廃棄物焼却炉に於いて、排ガス量90,000Nm3 /H、入口排ガス温度240℃の高温排ガスGhを、出口排ガス温度180℃の低温排ガスGlに減温する場合、前記図9の一流体方式の排ガス減温装置を用いた際には、内径約4800mmφ、高さ約9000mmのガス冷却室を必要とし、排ガス入口21a、排ガス出口21b及び灰出口21cを含めた排ガス減温装置の全高は、約180,000mmとなる。
【0012】
尚、従前の排ガス減温装置の設計に於いては、ガス冷却室の熱負荷は通常5,000〜10,000kcal/m3 ・H(ガス冷却室の単位容積、単位時間当りに排ガスから奪うことのできる熱量)の値に選定されており、この例ではガス冷却室熱負荷を7000kcal/m3 ・Hとしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従前の排ガス減温装置に於ける上述の如き問題、即ち(イ)一流体方式の場合には、霧化した減温水の粒子径が粗いため、水滴がガス冷却室の壁面へ直接当って耐火材を破損したり、ダスト等の付着・堆積により円滑な運転が困難になること、(ロ)二流体方式の場合には、圧縮空気設備が必要となり、設備費及びランニングコストが高かくつくこと、(ハ)霧化した水粒子の蒸発までに時間がかかるため、ガス冷却室の大幅な小形化が図れないこと等の問題を解決せんとするものであり、霧化した水粒子の粒径を従前よりも大幅に小粒径化することにより、極く小形の排ガス減温装置でもって安価に、しかも効率よく排ガスを減温できるようにした排ガス減温方法と、これに用いる排ガス減温装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本件発明者は、数多くの排ガス減温装置の設計、製作及び試験等を通して、水のみを用いる一流体方式の排ガス減温装置に於いては、減温水ノズルを用いて水を霧化しようとする限り、如何に減温水ノズルに改良を加えたり或いは減温水の圧力を高めても、霧化した減温水の粒子径を約100μm以下にすることは困難であり、従ってガス冷却室の容積も大幅に減少させることができないことを知得した。
【0015】
そこで、本件発明者は、従前のこの種排ガス減温装置の設計に於ける常識的な慣行、即ち「減温水として20〜30℃程度の常温水を用い、水の顕熱及び蒸発潜熱を高温排ガスの冷却に有効に活用する。」と云う慣行から離れ、「水の沸点以上の温度を有する加圧熱水又は加圧熱水の一部に蒸気を含んだ気液二相流を、従前の減温水ノズルから霧化噴出する。」ことを着想した。
【0016】
大気圧下に於ける水の沸点以上の温度を有する加圧熱水を用いる場合には、従前の一流体方式の場合に比較して、排ガスの冷却に活用できる水の顕熱分が減少するため、必要とする水量は若干増加する。
しかし、当該加圧熱水を減温水ノズルからガス冷却室内へ噴出した場合には、減温水ノズルの出口近傍で所謂減圧沸騰を生じることになり、霧化した水の粒径は数10μm〜数μmの微小粒径となって、ガス冷却室内で短時間内に急速に蒸発されることになり、排ガスの冷却効果の向上及びガス冷却室の小形化の可能性があるからである。
【0017】
本願発明は、本件発明者等の通常の技術的常識又は慣行を覆す前記着想と、当該着想を基にした数多くの排ガス減温試験の結果に基づいて創作されたものであり、請求項1の発明は、高温排ガスのガス入口と低温排ガスのガス出口と灰出口とを備えたガス冷却室内へ、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の脱気器から取り出した加圧熱水又はボイラの連続ブロー水である加圧熱水をガス冷却室内の高温排ガス入口の近傍に設けた減温水ノズルから噴霧して減圧沸騰させることにより、噴霧した加圧熱水を微小粒子に霧化して瞬時に蒸発させ、高温排ガスと混合することにより高温排ガスを最低で120℃の温度まで冷却し、更に、冷却されて低温排ガス出口から流出する低温排ガスの温度を検出して、当該検出した温度信号に基づいて前記減温水ノズルへ供給する加圧熱水の減温水量制御弁の開度制御を行うことにより、低温排ガスの温度を調整するようにしたことを発明の基本構成とするものである。
【0018】
請求項2の発明は、高温排ガスが流通する排ガスダクト内へ、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の脱気器から取り出した加圧熱水又はボイラの連続ブロー水である加圧熱水を排ガスダクト内に設けた減温水ノズルから噴霧して減圧沸騰させることにより、噴霧した加圧熱水を粒径が30μm以下の微小粒子に霧化して瞬時に蒸発させ、高温排ガスと混合することにより高温排ガスを最低で120℃の温度まで冷却し、更に、冷却されて排ガスダクトから流出する排ガス温度を検出して、当該検出した温度信号に基づいて前記減温水ノズルへ供給する加圧熱水の減温水量制御弁の開度制御を行うことにより、低温排ガスの温度を調整するようにしたことを発明の基本構成とするものである。
【0019】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明に於いて、加熱したアルカリ性溶液を熱水内へ混合するようにした請求項1又は請求項2に記載の熱水を利用した排ガス減温方法。
【0020】
請求項4の発明は、ガス入口とガス出口と灰出口とを備えたガス冷却室と、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の脱気器から取り出した加圧熱水又はボイラからの連続ブロー水である加圧熱水を貯留した熱水タンクと、ガス冷却室内の高温排ガス入口の近傍に設けられ、熱水タンクからの加圧熱水をガス冷却室内へ噴霧して減圧沸騰させ、加圧熱水を粒径が30μm以下の微小の粒子に霧化して瞬時に蒸発させる減温水ノズルと、減温水ノズルへ供給する熱水量を調整する減温水量制御弁と、ガス出口から流出する低温排ガスの温度検出器と、前記温度検出器からの検出信号により減温水量制御弁を開閉制御する温度制御装置とから成り、高温排ガスを最低で120℃の温度まで冷却するようにしたものである。
【0021】
請求項5の発明は、高温排ガスが流通する排ガスダクトと、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の脱気器から取り出した加圧熱水又はボイラからの連続ブロー水である加圧熱水を貯留した熱水タンクと、排ガスダクト内に設けられ、熱水タンクからの熱水を排ガスダクト内へ噴霧して減圧沸騰させ、加圧熱水を粒径が30μm以下の微小粒子に霧化して瞬時に蒸発させる減温水ノズルと、減温水ノズルへ供給する熱水量を調整する減温水量制御弁と、排ガスダクトの出口から流出する低温排ガスの温度検出器と、前記温度検出器からの検出信号により減温水量制御弁を開閉制御する温度制御装置とから成り、高温排ガスを最低で120℃の温度まで冷却する構成としたことを発明の基本構成とするものである。
【0022】
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5の発明に於いて、熱水タンクの内圧により、熱水を減温水ノズルへ供給するようにしたものである。
【0023】
請求項7の発明は、ガス入口とガス出口と灰出口とを備えたガス冷却室と、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の脱気器から取り出した加圧熱水又はボイラの連続ブロー水である加圧熱水を貯留した熱水タンクと、アルカリ性溶液を貯留したアルカリ性溶液タンクと、熱水タンクからの熱水とアルカリ性溶液タンクからのアルカリ性溶液とを混合する混合器と、ガス冷却室内の高温排ガス入口の近傍に設けられ、前記混合器からのアルカリ性溶液を含む熱水をガス冷却室内へ噴霧して減圧沸騰させ、加圧熱水を粒径が30μm以下の微小粒子に霧化して瞬時に蒸発させる減温水ノズルと、減温水ノズルへ供給するアルカリ性溶液を含んだ熱水の流量を調整する減温水量制御弁と、前記混合器へ供給するアルカリ性溶液の流量を調整するアルカリ性溶液量制御弁と、ガス出口から流出する低温排ガスの温度検出器と、前記低温排ガスの酸性ガス濃度検出器と、前記温度検出器からの検出信号により減温水量制御弁を開閉制御する温度制御装置と、前記酸性ガス濃度検出器からの検出信号によりアルカリ性溶液量制御弁を開閉制御する酸性ガス濃度制御装置とから成り、高温排ガスを最低で120℃の温度にまで冷却する構成したことを発明の基本構成とするものである。
【0024】
請求項8の発明は、高温排ガスが流通する排ガスダクトと、大気圧下での水の沸点よりも高い温度の脱気器から取り出した加圧熱水又はボイラの連続ブロー水である加圧熱水を貯留した熱水タンクと、アルカリ性溶液を貯留したアルカリ性溶液タンクと、熱水タンクからの熱水とアルカリ性溶液タンクからのアルカリ性溶液とを混合する混合器と、排ガスダクト内に設けられ、前記混合器からのアルカリ性溶液を含む熱水を排ガスダクト内へ噴霧して減圧沸騰させ、加圧熱水を粒径が30μm以下の微小粒子に霧化して瞬時に蒸発させる減温水ノズルと、減温水ノズルへ供給するアルカリ性溶液を含んだ熱水の流量を調整するアルカリ性溶液量制御弁と、排ガスダクトの出口から流出する低温排ガスの温度検出器と、前記低温排ガスの酸性ガス濃度検出器と、前記温度検出器からの検出信号により減温水量制御弁を開閉制御する温度制御装置と、前記酸性ガス濃度検出器からの検出信号によりアルカリ性溶液量制御弁を開閉制御する酸性ガス濃度制御装置とから成り、高温排ガスを最低で120℃の温度にまで冷却する構成したことを発明の基本構成とするものである。
【0025】
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8の発明に於いて、アルカリ性溶液を加熱するアルカリ性溶液加熱器を混合器のアルカリ性溶液入口側に設けるようにしたものである。
【0034】
前記高温排ガスの排出源は、ごみ焼却炉やボイラ等の如何なる燃焼装置であってもよく、本発明は全ての種類の燃焼排ガスの減温に適用することができる。
また、ガス冷却室へ供給する高温排ガスGhの温度は1000℃〜150℃に、ガス冷却室から導出する低温排ガスGlの温度は100℃以上の温度に夫々設定可能であり、例えば、本発明を所謂排ガスの一次冷却に用いる場合には、高温排ガスGhの温度は約900℃〜1000℃、低温排ガスGlの温度は150℃〜250℃に、また排ガスの二次冷却に用いる場合には、高温排ガスGhの温度は200℃〜400℃、低温排ガスGlの温度は120℃〜250℃程度に夫々設定することができる。
【0035】
前記ガス冷却室の形態は、竪型或いは横型の何れであってもよく、また、その断面形状も円形、楕円形、角形等を自由に選定できる。
同様に、前記排ガスダクトの形態は、横長或いは縦長の何れであってもよく、また、その断面形状も円形、楕円形、角形等の何れであってもよい。
【0036】
前記加圧熱水Wtは、大気圧下に於ける水の沸点(100℃)よりも高い温度に保持されている水であり、所謂高圧・高温水である。加圧熱水Wtの圧力は1kg/cm2 ・G以上〜100kg/cm2 ・G位いの値に選定可能であるが、熱水タンク2の耐圧力等を考慮すれば3〜10kg/cm2 ・Gの間に選定するのが望ましい。
また、加圧熱水Wtは、その内部に蒸気を一部含んだ状態(所謂二相流体)であってもよいが、蒸気の含有量は少ない方が望ましい。
【0037】
熱水をつくるための熱源としては、燃焼装置が廃熱ボイラを附設した焼却炉の場合には廃熱ボイラからの水蒸気を、また、ボイラの場合には蒸発した水蒸気の一部を利用することができる。
また、廃熱ボイラを附設しない焼却炉にあっては、排ガス熱交換器を設けてそこからの水蒸気を用いるか、或は独立した小容量の蒸気ボイラ又は電気ボイラを設置する。
なお、焼却炉の廃熱ボイラやボイラに脱気器が付属されているときには、脱気器内で生成された熱水をそのまヽ減温水として利用することができる。この場合、熱水Wtの供給設備としては脱気器からの配管設備だけがあれば良く、排ガス減温装置を極めて安価に構成することができる。
【0038】
更に、燃焼装置がボイラ又は廃熱ボイラを附設した焼却炉の場合には、減温水として用いる熱水の一部としてボイラからの連続ブロー水を利用することができる。大多数のボイラ設備に於いては、ボイラ水内の腐食防止剤等の濃度上昇を防止して、安定した腐食防止機能を発揮することができるようにするため、ボイラ水(熱水)の一部を外部へ排出するようにしている。この外部へ排出されるボイラ水は通常pH8.5〜11.8のアルカリ水であるので、排ガス中の脱塩素や脱硫効果があり、排ガス脱塩・脱硫設備を付属しているものにおいては、これに使用する薬剤量を低減することができる。
【0039】
加圧熱水を霧化する減温水ノズルは、ガス冷却室が竪型の場合には、その上方の高温排ガスGhのガス入口近傍に設けるのが望ましいが、減温水ノズルの取付位置は、ガス冷却室の形態と減温水ノズルの取付け個数に応じて適宜に選定される。尚、このことは、排ガスダクト内へ加圧熱水を噴出する場合においても、同様である。
【0040】
また、当該減温水ノズルの構造は如何なる構造のものであってもよく、例えば公知のスクリュー式や衝突式の水噴霧ノズルの使用も可能である。
【0041】
更に、減温水ノズルの取付数は、ガス冷却室や排ガスダクトの形状や一個のノズルに設けた噴出口の数、必要とする熱水噴出量等によって適宜に選定されるが、例えば従前の産業廃棄物焼却炉〔焼却量300ton/D、排ガス量90,000Nm3 /H、排ガス2次冷却(高温排ガスGhの温度240℃、低温排ガスGlの温度180℃)、熱水(温度142.9℃、圧力3kg/cm2 Gの飽和水)〕の排ガス減温装置に於いては、後述するように3個の噴出口を有する減温水ノズル1個を、ガス冷却室の上方部に設けている。
【0042】
本発明によれば、減温水ノズルより噴霧される熱水は、大気圧下に於ける沸点(100℃)よりも相当に高い高温で且つ高圧となっている。その結果、減温水ノズルより噴霧されると、ノズル噴出口の出口近傍で急激に減圧沸騰をして微粒子になると共に、噴霧されたあと瞬時に蒸発して水蒸気となるため、水滴が蒸発しないまヽ直接にガス冷却室の壁面に当ることはない。
その結果、ガス冷却室の容積を小さくすることが可能となり、設備費や設備スペースも小さくすることができる。例えば、前記従前の産業廃棄物焼却炉の廃ガスボイラ出口側に設けた排ガス減温装置に於いて、高温排ガスの温度を240℃から180℃へ60℃減温した場合に、蒸発室熱負荷は50,000〜150,000kcal/m3 ・Hとすることができた。
即ち、従前の排ガス減温装置に於けるガス冷却室の熱負荷(5,000〜10,000kcal/m3 ・H)に比較して、本発明の排ガス減温装置に於いては熱負荷を50,000〜150,000kcal/m3 ・Hに選定することができ、ガス冷却室1の容積を1/5〜1/15に小さくすることができた。
また、本発明に於いては、場合によってはガス冷却室を設けることなく、減温水ノズルを高温排ガスダクト中に挿入して、熱水を直接に高温排ガスダクト内へ噴霧する構成とすることも可能である。
【0043】
減温水に熱水を利用する場合、熱水の顕熱の関係から従来の低温水を使用するときに比べて噴霧水量は若干量増加する。例えば、従来の排ガス減温装置における減温水の温度を20℃、本発明の排ガス減温装置における熱水の温度を142.9℃(圧力3kg/cm2 Gに於ける飽和水)とした場合、必要とする熱水量は約1.2倍程度となる。しかし、この程度の増量では熱水系の配管サイズを特に増す必要はなく、設備費の大幅なコストアップにはならない。
【0044】
排ガス内の塩化水素(HCl)や硫黄酸化物(SO2 )等の酸性ガスを除去する場合には、アルカリ性溶液を混合した熱水を減温水として減温水ノズルから排ガス内へ噴出する。
また、前記アルカリ性溶液は、アルカリ性水溶液の形態であってもよく、或いはアルカリ性スラリー溶液の形態であってもよい。
【0045】
熱水内へ混合するアルカリ性溶液の温度は、当該アルカリ性溶液を混合したあとの減温水の温度が大気圧下での水の沸点よりも高い温度となる場合には、特に加熱によって高温にする必要はない。しかし、アルカリ性溶液の混合によって、減温水の温度が大気圧下での水の沸点よりも低い温度となる場合には、アルカリ性溶液を熱水内へ混入する前に、必要な温度にまで加熱するのが望ましい。
【0046】
前記アルカリ性溶液内のアルカリ剤は、何如なるものであってもよいが、アルカリ性水溶液の形態で使用する場合には、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ・NaOH)や水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )が好適である。
また、アルカリ性スラリー溶液の形態で使用する場合には、水酸化カルシウム(消石灰・Ca(OH)2 )や生石灰(CaO)、炭酸カルシウム(CaCO3 )炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )等が好適である。
【0047】
前記熱水内へ混合するアルカリ性溶液内のアルカリ剤の総量は、除去すべき排ガス内の酸性ガスの種類やその除去量、排ガス温度によって適宜に調整され、通常は当量比で0.8〜1.5に相当する量のアルカリ剤が熱水内へ混合される。
【0048】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る排ガス減温方法及び装置の一つの実施形態を示すものであり、図1に於いて1はガス冷却室、1aは排ガス入口、1bは排ガス出口、1cは灰出口、1dは気密保持装置、2は熱水タンク、3はポンプ、4は減温水ノズル、5は温度制御装置、5aは出口側の排ガス温度検出器、5bは入口側の排ガス温度検出器、6は減温水量制御弁、Ghは高温排ガス、Glは低温排ガス、Sは加熱蒸気、Wtは熱水、Cは灰である。
【0049】
図1を参照して、ガス冷却室1は所謂塔型に形成されており、壁面は公知の耐熱材を用いて断熱構造に形成されている。
また、ガス冷却室1の上方には排ガス入口1a、下部側方には排ガス出口1b、下方の逆円錐部の下端には灰出口1c及び気密保持装置(開閉ダンパ)1dが夫々設けられている。
【0050】
尚、当該ガス冷却室1の形態やその断面形状等は、図1に示した塔型以外のものであってもよいことは勿論である。
また、本実施形態に於いては、前記ガス冷却室1内へ産業廃棄物焼却炉の廃熱ボイラ(図示省略)から排出されてくる高温排ガスGh(温度約240℃、流量約90,000Nm3 /H)を導入しているが、減温の対象となる高温排ガスGhの温度は1000℃〜150℃位いが望ましい。
更に、減温の対象となる排ガスは、如何なる燃焼装置からの排ガスであってもよく、その流量にも特に制約はない。
【0051】
熱水タンク2は所要の容量を有する金属製の耐熱・耐圧タンクから形成されており、断熱材により保護されている。
当該熱水タンク2内には、大気圧下に於ける沸点(100℃)よりも高温の水(加圧された熱水Wt)が貯留されており、本実施形態に於いては、温度142.9℃(圧力3kg/cm2 Gに於ける飽和水)の高温・高圧の熱水Wtが、耐圧10kg/cm2 の熱水タンク2内に貯留されている。
【0052】
図1の本実施形態に於いては、産業廃棄物焼却炉に設けた廃熱ボイラ(図示省略)から加熱用の蒸気Sが熱水タンク2内へ導入され、当該加熱蒸気Sの熱により、熱水Wtの温度が前記142.9℃の値に保持されている。
尚、熱水Wtの加熱源としては、本実施形態のようにボイラからの水蒸気の熱を利用する構成以外に、燃焼ガスや燃焼排ガスの熱、別途に設けた加熱用バーナや電熱器の熱を利用する構成とすることも可能である。
また、ボイラ設備が設けられている場合には、所謂ボイラからの連続ブロー水を熱水の一部として利用したり、或いはボイラ設備に脱気器が設けられている場合には、脱気器内で生成された高温・高圧水を熱水Wt又は熱水Wtの一部として利用することも可能である。
【0053】
前記ポンプ3は熱水Wtを減温水ノズル4へ供給するためのものであり、当該ポンプ3は、熱水タンク2と減温水ノズル4間の配管の圧力損失や減温水ノズル4の位置水頭等の関係から、必要な場合にのみ設置される。
【0054】
前記減温水ノズル4は、図2及び図3に示すような公知のホロコーン型ノズルであり、本実施態様に於いては120℃の角度間隔で3ケの噴出口4aを設けたノズルが、ガス冷却室1の上方部中央に1ケ設けられている。
尚、図2に於いて、4bは本体、4cは螺旋子、4dは導水孔である。
また、減温水ノズル4の各噴出口4aの噴射角度は約60°(噴出圧3kgf/cm2 のとき)、流量は約3.8l/min(噴出圧3kgf/cm2 )に夫々設定されている。
更に、本実施形態に於いては、図2に示すようなホロコーン型の噴霧ノズルを減温水ノズル4として利用しているが、減温水ノズル4の種類や構造は如何なるものであってもよく、従前の常温水を2〜3kgf/cm2 の圧力下で190〜300μm程度の粒子径の噴霧水にできるものであれば、本発明に於いても十分使用することができる。
【0055】
温度制御装置5は、入口側の排ガス温度検出器5b及び出口側の排ガス温度検出器5aからの温度検出信号を受け、減温水量制御弁6を開閉制御することによってガス冷却室1内へ噴霧する熱水量を調整し、排ガス出口1bから排出する低温排ガスGlの温度を設定値に保持するものである。
【0056】
尚、本実施形態に於いては、排ガス温度検出器5a・5bとしてサーモスタット型の温度検出器を使用しているが、使用する温度検出器の種類は如何なるものであってもよい。
また、本実施形態では、熱水供給配管路内へ減温水量制御弁6を介設する構成としているが、従前の図6のように、熱水Wtのリターン配管路内に減温水量制御弁6を介設するようにしてもよく、減温水ノズル4へ供給する熱水量を調整できさえすれば、如何なる方式であってもよい。
【0057】
燃焼装置からの高温排ガスGhの減温に際しては、熱水タンク2内の熱水Wtが、熱水タンク2内の内圧及び又はポンプ3の加圧送水力によって減温水ノズル4へ送られ、減温水ノズル4から高温排ガスGh内へ噴霧される。
減温水ノズル4から噴霧された熱水Wtは、大気圧下における沸点(100℃)よりも相当に高い温度の高圧水であるため、減温水ノズル4の噴出口4aの出口近傍で急激に減圧沸騰をし、粒子径が約数10μm〜数μmの微細粒子になると共に、瞬時に蒸発して水蒸気となり、ガス冷却室1内の高温排ガスGhとの熱交換によりこれを冷却する。
また、所定の温度にまで冷却された低温排ガスGlは排ガス出口1bを通して外部へ誘引され、更に、分離された排ガス内の灰(ダスト等)Cは、灰出口1cより外部へ排出されて行く。
【0058】
【実施例1】
排ガス流量90,000Nm3 /H(産業廃棄物焼却炉の廃熱ボイラからの排ガス)、温度240℃の高温排ガスGhを180℃にまで減温するために、円筒形のガス冷却室1を有する塔型減温装置を形成した。熱水Wtの温度142.9℃(圧力3kg/cm2 ・Gの飽和水)、噴霧する熱水量2.5ton/hrとしたとき、必要とするガス冷却室1の容積は内径3000mm、高さ6000mmとなり、当該ガス冷却室1を用いて前記高温排ガスGhを十分に所定温度(180℃)の低温排ガスGlに減温することができた。
【0059】
同条件の排ガスを従前の塔型減温装置(20℃の水、噴霧する水量約2ton/h)で処理した場合には、必要とするガス冷却室の容量が約4800mmφ×9000mmHとなり、これに比較して、本発明に於いてはガス冷却室1の大幅な小形化を図れることが、確認されている。
尚、本発明に於いては、熱水Wtの噴霧水量が、従前の水(20℃)を用いる場合に比較して、約20%ほど増加することになる。
また、本発明に於いては、ガス冷却室1の壁面への水滴の付着による耐火材の損傷やダスト等の付着・堆積によるトラブルは全く発生せず、極めて安定した高温排ガスの連続的な減温を行なうことができた。
【0060】
図4及び図5は、本発明による排ガス減温方法及び装置の他の実施形態を示すものであり、廃棄物焼却炉より排出された高温排ガスGhの導出用の排ガスダクト7の側面に、減温水ノズル4の取付用フランジ7aを設け、当該フランジ7aに取付けした減温水ノズル4からダクト7内の高温排ガスGh内へ熱水Wtを噴霧する構成としたものである。
尚、図4及び図5に示す実施形態は、図1及び図2に示した実施形態に於けるガス冷却室1が縦長の排ガスダクト7に替っただけであり、その他の装置の構成は図1及び図2の場合と全く同一である。
【0061】
【実施例2】
噴霧する熱水を142.9℃、3kg/cm2 ・Gの飽和水、ダクト内径2000mmφ、ダクトの長さL=7000mmとし、減温水ノズル4から3.4ton/hの熱水Wtをダクト7内へ噴霧することにより、90000Nm3 /H、温度240℃の高温排ガスGhを、ダクト出口7bに於いて約180℃の低温排ガスGlに連続的に減温することができた。
また、この時、ダクト7の内壁面へ水滴の付着は全く見られず、従って水滴の付着に起因するダスト等の付着・堆積も皆無になることが確認されている。
【0062】
図6及び図7は、本発明による排ガス減温方法及び装置の第3の実施形態を示すものであり、減温水ノズル4からアルカリ性の熱水Wtをガス冷却室1内の高温排ガスGh内へ噴射することにより、排ガスの減温と同時に排ガス内の酸性成分を除去(若しくは中和)するようにしたものである。
【0063】
図6及び図7に於いて、8はアルカリ性溶液タンク、8aはアルカリ剤供給装置、8bは攪拌機、9はアルカリ性溶液ポンプ、10はアルカリ性溶液流量制御弁、11はアルカリ性溶液加熱器、11aはドレーン排出弁、12は熱水Wtとアルカリ性溶液Wpとの混合器、13は酸性ガス濃度制御装置、13aは低温排ガスGlの酸性ガス濃度検出器、S1 は加熱用蒸気、Pはアルカリ剤、W1 は水、Wpはアルカリ性溶液であり、これ等の各部材を除いて、当該排ガス減温装置を構成するその他の機器装置は、図1及び図2の場合と全く同様である。
【0064】
即ち、前記図6に於いては、熱水Wt内へ混合するアルカリ性溶液Wpとしてアルカリ性水溶液が使用されており、例えば、水W1 内へ水酸化ナトリウム(苛性ソーダ・NaOH)等のアルカリ剤Pを溶解させたアルカリ性水溶液が、アルカリ性溶液タンク8内に貯留されている。
【0065】
尚、アルカリ性水溶液を形成するアルカリ剤Pとしては、水溶性のものであれば上記水酸化ナトリウム以外のものであってもよく、例えば水酸化マグネシウム(Mg(OH)2 )等を使用してもよい。
また、タンク8内に貯留されるアルカリ性水溶液内のアルカリ剤濃度は、水W1 の温度や使用するアルカリ剤Pの水W1 に対する溶解度に応じて適宜に選定され、アルカリ剤Pが水酸化ナトリウムの場合には、アルカリ剤濃度は20〜30%に選定されている。
【0066】
一方、前記図7に於いては、熱水Wt内へ混合するアルカリ性溶液Wpとしてアルカリ性スラリー溶液が使用されており、例えば水W1 内へ水酸化カルシウム(消石灰・Ca(OH)2 )等のアルカリ剤Pを分散状に懸濁せしめた固液混合体(スラリー)がアルカリ性溶液タンク8内に貯留されている。
尚、アルカリ剤Pとしては、水W1 内へ分散してスラリーを形成するものであれば上記水酸化カルシウム以外のものであってもよく、例えば消石灰(CaO)や炭酸カルシウム(CaCO3 )、炭酸ナトリウム(Na2 CO3 )等の使用が可能である。
【0067】
前記熱水Wt内へのアルカリ性溶液Wpの混合量は、低温排ガスGl内の酸性ガス濃度検出器13aからの検出信号により、酸性ガス濃度制御装置13を介してアルカリ性溶液流量制御弁10を開・閉制御することにより調整されており、これにより、前記低温排ガスGl内の酸性ガス濃度は所定の設定値に保持される。
尚、熱水Wt内へのアルカリ性溶液Wpの混合量は、低温排ガスGlの温度や除去の対象である酸性ガスの種類、目的とする酸性ガスの除去率等から決定され、通常は排ガス内の除去すべき酸性ガス量に対して当量比で1.0〜1.5倍の量のアルカリ剤Pが熱水Wt内へ混入される。
【0068】
前記アルカリ性溶液加熱器11は、熱水Wt内へ混入するアルカリ性溶液Wpを所定の温度にまで加熱し、混合器12から流出するアルカリ性の減温水の温度が大幅に低下するのを防止する。
尚、アルカリ性溶液Wpの混合量が少なかったり、或いはアルカリ性溶液Wpの温度が比較的高温(例えば80℃〜90℃)の場合には、混合時の熱水Wtに対する外乱が比較的少ない。従って、このような場合には、前記アルカリ性溶液加熱器11の設置を省略することが可能である。
【0069】
尚、前記図6及び図7に示した実施形態に於いては、アルカリ性の減温水をガス冷却室1内へ噴射する構成としているが、アルカリ性の減温水を前記ガス冷却室1に替えて図4及び図5のような排ガスダクト7内へ噴射する構成としてもよいことは、勿論である。
【0070】
【実施例3】
排ガス流量90,000Nm3 /h(産業廃棄物焼却炉の廃熱ボイラからの排ガス・排ガス中のHCl濃度800ppm)、温度240℃の高温排ガスGhを180℃にまで減温するために、円筒形のガス冷却室を有する塔型減温装置を形成した。熱水Wtの温度142.9℃(圧力3kg/cm2 ・Gの飽和水)、アルカリ性溶液(濃度25%のNaOH水溶液)Wpの温度25℃、熱水Wtの供給量1.9ton/h、アルカリ性溶液Wpの供給量0.606ton/h、噴霧するアルカリ性の熱水の供給量約2.56ton/hとしたとき、必要とするガス冷却室1の容積は内径3000mm、高さ6000mmとなり、当該ガス冷却室1を用いて前記高温排ガスGhを十分に所定温度(180℃)の低温排ガスWlに減温することができた。
【0071】
また、この時の排ガス内のHCl量に対するアルカリ剤Pの供給量は、当量比で1.0であり、酸性ガス濃度検出器13aで検出したHClの除去率は、低温排ガスGlの温度が180℃のときに約93%であった。
【0072】
尚、アルカリ性溶液Wpの供給量の算出は下記の通りである。
HCl濃度が800ppmである排ガス90,000Nm3 /h中のHCl量は、9×104 ×800×10-6=72Nm3 /hである。
また、72Nm3 /hのHClの当量数/hは、72/22.4=3.214kmol/hとなる。当量比が1であるから、供給するNaOHの当量数/hは3.214kmol/hrとなり、この当量数/hrのNaOHを、濃度25%のNaOH水溶液Wpでもって供給する場合、NaOH水溶液Wpの供給量は、40kg/kmol×3.214kmol/h×100/25=606kg/hとなる。
【0073】
前記NaOH水溶液の噴霧による排ガス内の酸性ガスの除去は、次の反応式によるものである。
NaOH+HCl→NaCl+H2 O
NaOH+SO2 +1/2O2 →Na2 SO4 +H2 O
尚、生成したNaCl等は、電気分解法等によって後処理されるが、これ等の処理方法は既に公知であるため、ここではその説明を省略する。
【0074】
尚、常温(25℃)のアルカリ性溶液(25%NaOH水溶液)Wpを混合した際の熱水Wtに対する外乱を考慮して、本実施例では、アルカリ性溶液加熱器11によって前記アルカリ性溶液Wpを約80℃に加熱してから、混合器12へ供給するようにしているが、加熱器11を使用しない場合でも、混合器11の出口側に於けるアルカリ性熱水の温度が低下することにより、減温水ノズル4からの噴霧水量が若干低下するだけであり、特に問題を生じることはなかった。
【0075】
又、排ガスが高濃度の酸性ガスを含有する場合には、アルカリ性溶液Wtの混合量が増加することにより、混合後の熱水Wtの温度が更に低下することになるが、混合前の熱水Wtの温度を高目に設定することにより、加熱器11を設けなくても十分に対応できることが判明した。
【0076】
図8は、実施例3に於いて、混合器12へ供給するNaOH水溶液Wpの供給量を変化させた場合の酸性ガス(HCl)除去率の変化の状態を示すものであり、曲線Aは低温排ガスGlの温度を180℃に設定した時の値を、また曲線Bは低温排ガスGlの温度を150℃に設定した値を夫々示すものである。尚、曲線の縦軸は酸性ガス除去率%、横軸はNaOHの当量比で表わした供給量である。
【0077】
図8からも明らかなように、低温排ガスGlの温度が低いほど除去率は向上する。下記の第1表は、前記図8に示した実施例の具体的な測定数値を示すものである。
【0078】
【表1】
【0079】
【発明の効果】
本発明に於いては、減温水として加圧熱水を用いているため、噴霧された熱水は、減温水ノズルの噴出口の近傍に於いて急激に減圧沸騰をし、粒径が数μm程度の微粒子状の噴霧体となると共に、瞬時に蒸発をして水蒸気となる。
これにより、噴霧された熱水が水滴のままで直接にガス冷却室の壁面へ衝突・付着することが皆無となり、水滴の付着に起因するガス冷却室壁面の損傷やダストの堆積によるトラブルが完全に防止されることになる。
【0080】
また、噴霧された熱水が瞬時に蒸発されることにより噴霧水の冷却性能が大幅に向上し、ガス冷却室の大幅な小形化が可能となる。即ち、従前の常温水を減温水とするガス冷却室にあっては、ガス冷却室の熱負荷が通常約5000〜15000kcal/m3 ・H程度であるのに対して、本発明に係る減温装置のガス冷却室に於いては、ガス冷却室熱負荷を50,000〜150,000kcal/m3 ・H程度に高めることが可能となり、ガス冷却室の大幅な小型化が可能となる。
【0081】
更に、熱水タンクの加圧力が充分である場合には、加圧ポンプが必要でなくなり、設備が極めて簡素に構成できるうえ、ランニングコストの大幅な引下げが可能となる。
【0082】
焼却炉やボイラ設備に脱気器が付属されている場合には、脱気器の熱水をそのまヽ利用することができ、減温水設備としては減温水ノズルと脱気器からの配管設備のみがあれば良い。その結果、排ガス減温設備を極めて安価に構成することができる。
【0083】
また、ガス冷却室自体を小容量に、或はガス冷却室を設けずに高温排ガス用のダクト中に熱水を噴霧することもできるため、設備費の大幅な低減が可能となる。
更に、ボイラ及び廃熱ボイラを附設した焼却炉にあっては、ボイラの連続ブロー水を減温水用の熱水の一部に利用することができ、省エネルギーと共に、ブロー水がアルカリ性であることから、排ガス脱塩・脱硫設備の薬剤量を節減することができる。
【0084】
減温水ノズルへ供給する熱水をアルカリ性の熱水とした場合には、排ガス内の酸性ガスをより少ない量のアルカリ剤でもって、高除去率で除去することができ、排ガス減温装置の下流側に設置する酸性ガス除去設備の一層の小形化並びに使用薬剤量の削減を図ることができる。
【0085】
また、熱水内へ混合するアルカリ性溶液は、特に加熱することにより高温としなくてもよく、熱水の温度を若干高目に設定することにより、常温のアルカリ性溶液を熱水内へ混合し乍ら、排ガス減温装置の安定した運転を行なうことができる。
本発明は上述の通り、優れた実用的効用を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排ガス減温方法及び装置の実施形態を示す説明図である。
【図2】本発明で使用する減温水ノズルの一部縦断面図である。
【図3】図2のイ−イ視図である。
【図4】本発明に係る排ガス減温方法及び装置の他の実施形態を示す正面図である。
【図5】図4のイ−イ視図である。
【図6】本発明に係る排ガス減温方法及び装置の更に他の実施形態を示すものであり、アルカリ性溶液としてアルカリ性水溶液を熱水内へ混合する場合の説明図である。
【図7】本発明に係る排ガス減温方法及び装置の更に他の実施形態を示すものであり、アルカリ性溶液としてアルカリ性スラリー溶液を熱水内へ混合する場合の説明図である。
【図8】本発明の実施例に係る排ガス内の酸性ガス除去特性を示す曲線である。
【図9】従前の排ガス減温装置の例を示す系統図である。
【図10】従前の排ガス減温装置の他の例を示す系統図である。
【符号の説明】
1はガス冷却室、1aは排ガス入口、1bは排ガス出口、1cは灰出口、1dは気密保持装置、2は熱水タンク、3はポンプ、4は減温水ノズル、4aは噴出口、4bは本体、4cは螺旋子、4dは導水孔、5は温度制御装置、5aは出口側の排ガス温度検出器、5aは出口側の排ガス温度検出器、6は減水量制御弁、Ghは高温排ガス、Glは低温排ガス、Sは加熱蒸気、Cは灰、Wtは熱水、7はダクト、7aは減温水ノズル取付用フランジ、7bはダクト出口、8はアルカリ性溶液タンク、8aはアルカリ剤供給装置、8bは攪拌機、9はアルカリ性溶液ポンプ、10はアルカリ性溶液流量制御弁、11はアルカリ性溶液加熱器、11aはドレーン弁、12は混合器、13は酸性ガス濃度制御装置、13aは低温排ガスの酸性ガス濃度検出器、Wpはアルカリ性溶液、Pはアルカリ剤、W1 は水、S1 は加熱用蒸気。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is used for the treatment of exhaust gas discharged from a combustion apparatus such as a waste incinerator or boiler. The exhaust gas temperature reducing apparatus is greatly reduced in size, and the damage of the gas cooling chamber and exhaust gas duct due to spray water is reduced. The present invention relates to an exhaust gas temperature reduction method and apparatus capable of preventing operation troubles due to prevention, dust accumulation, etc., and also capable of removing acid gas in the exhaust gas.
[0002]
[Prior art]
In general, exhaust gas discharged from a combustion apparatus such as a garbage incinerator or boiler is purified by a gas purification device and then diffused into the atmosphere.
By the way, in exhaust gas purification treatment, there are cases where the exhaust gas temperature must be reduced to an appropriate temperature, for example, about 120 ° C. to 250 ° C., depending on the type of gas purification device used. In general, an exhaust gas temperature reducing device having a configuration in which water is sprayed into exhaust gas and the exhaust gas temperature is lowered using sensible heat of water and latent heat of evaporation is widely used.
[0003]
9 and 10 show an example of a conventional exhaust gas temperature reducing device. In FIGS. 9 and 10, 21 is a gas cooling chamber, 21a is an exhaust gas inlet, 21b is an exhaust gas outlet, 21c is an ash outlet,
[0004]
That is, in the exhaust gas temperature reducing device of FIG. 9, first, the high-pressure water from the temperature-reduced
[0005]
On the other hand, the high temperature exhaust gas Gh in the
The amount of water sprayed into the
[0006]
In the exhaust gas temperature reducing device of FIG. 10, first, water fed from the temperature-reduced
[0007]
The temperature of the sprayed water rises by contacting with the high temperature exhaust gas Gh, and when it reaches the boiling point, it evaporates to become water vapor, and the sensible heat of the water sprayed with the high temperature exhaust gas Gh in the
[0008]
The conventional exhaust gas temperature reducing device shown in FIG. 9 and FIG. 10 can reduce the temperature of the high temperature exhaust gas Gh to a desired temperature using inexpensive water, and has excellent practical utility.
However, there are still many problems to be solved in the above-mentioned conventional exhaust gas temperature reducing device. Among them, (i) water drops directly hit the wall surface of the gas cooling chamber and flow down, causing damage to the refractory material. It is important that dust adheres to and accumulates on the wall and makes it difficult to operate the gas cooling chamber stably, and (b) the gas cooling chamber becomes large and the exhaust gas temperature reduction device cannot be downsized. It is a serious problem.
[0009]
That is, in the case of the one-fluid system using only water shown in FIG. 9, even if the pressure of the temperature-reducing water is increased or the temperature-reducing
In addition, even if the refractory material is not damaged, dust or the like adheres to and accumulates on the surface of the refractory material wetted by water droplets, and the deposited deposit sequentially grows, so that the exhaust gas passage resistance in the gas cooling chamber greatly fluctuates. Smooth operation of the gas cooling chamber may be difficult.
[0010]
In the case of the two-fluid system using water and compressed air in FIG. 10, the particle size of the atomized reduced-temperature water is usually a small particle size of about 30 to 100 μm. In the case of the one-fluid system shown in FIG. Compared to the above, the frequency of inconvenience due to the adhesion of water droplets is relatively low.
However, in this case, the initial cost and running cost of the compressed air equipment are required, and there is a problem in terms of economy.
[0011]
Furthermore, it takes a considerable amount of time for the temperature of the atomized dewarmed water to rise to the boiling point and completely evaporate. Therefore, it is necessary to take a sufficiently long residence time of the exhaust gas in the gas cooling chamber, and as a result, a large volume gas cooling chamber is required.
For example, in an industrial waste incinerator that incinerates about 300 T / D industrial waste, the amount of exhaust gas is 90,000 Nm Three / H, when the high temperature exhaust gas Gh having an inlet exhaust gas temperature of 240 ° C. is reduced to a low temperature exhaust gas Gl having an outlet exhaust gas temperature of 180 ° C., when the one-fluid exhaust gas temperature reducing device in FIG. A gas cooling chamber of 4800 mmφ and a height of about 9000 mm is required, and the total height of the exhaust gas temperature reducing device including the
[0012]
In the design of the conventional exhaust gas temperature reducing device, the heat load of the gas cooling chamber is usually 5,000 to 10,000 kcal / m. Three H (unit volume of the gas cooling chamber, the amount of heat that can be taken from the exhaust gas per unit time) is selected, and in this example the gas cooling chamber heat load is 7000 kcal / m Three ・ H.
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has the problems as described above in the conventional exhaust gas temperature reducing device, that is, (i) in the case of the one-fluid system, the particle diameter of the atomized temperature-decreasing water is coarse, so that water droplets enter the wall surface of the gas cooling chamber. Refractory materials may be damaged by direct contact, and smooth operation becomes difficult due to adhesion and accumulation of dust, etc. (b) In the case of the two-fluid system, compressed air equipment is required, and equipment costs and running costs are reduced. It is difficult to solve problems such as high cost and (c) the time required to evaporate the atomized water particles, so that the gas cooling chamber cannot be significantly reduced in size. An exhaust gas temperature reduction method that makes it possible to reduce the temperature of exhaust gas at a low cost and with an extremely small exhaust gas temperature reduction device by making the particle size of particles significantly smaller than before. An exhaust gas temperature reducing device to be used is provided.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The inventor of the present invention tries to atomize water using a temperature-reducing water nozzle in a one-fluid type exhaust gas temperature-reducing device that uses only water through the design, production, and testing of a large number of exhaust gas temperature-reducing devices. As long as the temperature-decreasing nozzle is improved or the pressure of the temperature-reducing water is increased, it is difficult to reduce the atomized temperature-reducing water particle size to about 100 μm or less. I learned that I can't reduce it.
[0015]
Therefore, the present inventor has used common sense practice in the design of this kind of exhaust gas temperature reducing device in the past, that is, “normal temperature water of about 20-30 ° C. is used as the temperature reducing water, and the sensible heat of water and the latent heat of vaporization are increased. “Effectively used for cooling exhaust gas”, “a pressurized hot water having a temperature equal to or higher than the boiling point of water or a gas-liquid two-phase flow containing steam in a part of the pressurized hot water has been used in the past. "The atomized squirt from the temperature-reduced water nozzle."
[0016]
When using pressurized hot water having a temperature equal to or higher than the boiling point of water under atmospheric pressure, the sensible heat of water that can be used for cooling exhaust gas is reduced compared to the conventional one-fluid system. Therefore, the amount of water required increases slightly.
However, when the pressurized hot water is ejected from the temperature-reduced water nozzle into the gas cooling chamber, so-called vacuum boiling occurs in the vicinity of the outlet of the temperature-reduced water nozzle, and the atomized water has a particle size of several tens of μm to several This is because the particle size becomes as small as μm and is rapidly evaporated in a short time in the gas cooling chamber, which may improve the exhaust gas cooling effect and reduce the size of the gas cooling chamber.
[0017]
The present invention was created on the basis of the idea that overturned the normal technical common sense or practice of the present inventors and the results of numerous exhaust gas temperature reduction tests based on the idea. The invention relates to pressurized hot water taken from a deaerator having a temperature higher than the boiling point of water under atmospheric pressure, into a gas cooling chamber having a gas inlet for high temperature exhaust gas, a gas outlet for low temperature exhaust gas, and an ash outlet. The sprayed hot water, which is the continuous blow water of the boiler, is sprayed from the reduced-temperature water nozzle provided near the high-temperature exhaust gas inlet in the gas cooling chamber and boiled under reduced pressure to atomize the sprayed hot water into fine particles. Evaporate instantaneously and mix with high temperature exhaust gas to cool the high temperature exhaust gas to a temperature of at least 120 ° C, detect the temperature of the low temperature exhaust gas cooled and flowing out from the low temperature exhaust gas outlet, and detect the detected temperature signal Based on the above By controlling the opening degree of the reduced amount of hot water control valve of pressurized hot water supplied to the hot water nozzle, in which the basic configuration of the invention that to adjust the temperature of the cold gas.
[0018]
The invention of
[0019]
The invention of
[0020]
Invention of
[0021]
The invention of
[0022]
According to a sixth aspect of the present invention, in the fourth or fifth aspect of the present invention, hot water is supplied to the dewarmed water nozzle by the internal pressure of the hot water tank.
[0023]
The invention of
[0024]
The invention of
[0025]
The invention of
[0034]
The exhaust source of the high-temperature exhaust gas may be any combustion device such as a waste incinerator or a boiler, and the present invention can be applied to temperature reduction of all types of combustion exhaust gas.
The temperature of the high temperature exhaust gas Gh supplied to the gas cooling chamber can be set to 1000 ° C. to 150 ° C., and the temperature of the low temperature exhaust gas Gl derived from the gas cooling chamber can be set to a temperature of 100 ° C. or more. When used for so-called exhaust gas primary cooling, the temperature of the high temperature exhaust gas Gh is about 900 ° C. to 1000 ° C., the temperature of the low temperature exhaust gas Gl is 150 ° C. to 250 ° C., and when used for secondary cooling of the exhaust gas, it is high temperature. The temperature of the exhaust gas Gh can be set to about 200 ° C. to 400 ° C., and the temperature of the low temperature exhaust gas Gl can be set to about 120 ° C. to 250 ° C., respectively.
[0035]
The shape of the gas cooling chamber may be either a vertical type or a horizontal type, and the cross-sectional shape thereof can be freely selected from circular, elliptical, rectangular and the like.
Similarly, the shape of the exhaust gas duct may be either horizontally long or vertically long, and the cross-sectional shape thereof may be any of a circle, an ellipse, a square, and the like.
[0036]
The pressurized hot water Wt is water that is maintained at a temperature higher than the boiling point (100 ° C.) of water under atmospheric pressure, and is so-called high pressure / high temperature water. Pressure of pressurized hot water Wt is 1kg / cm 2 ・ G to 100kg / cm 2 -Although it is possible to select a value in the G level, if considering the pressure resistance of the
Further, the pressurized hot water Wt may be in a state (so-called two-phase fluid) partially containing steam therein, but it is desirable that the steam content is small.
[0037]
As a heat source for producing hot water, use steam from the waste heat boiler if the combustion device is an incinerator with a waste heat boiler, or use part of the evaporated water vapor in the case of a boiler. Can do.
In addition, in an incinerator not provided with a waste heat boiler, an exhaust gas heat exchanger is provided and water vapor from the exhaust gas heat exchanger is used, or an independent small-capacity steam boiler or electric boiler is installed.
In addition, when the deaerator is attached to the waste heat boiler or boiler of the incinerator, the hot water generated in the deaerator can be used as it is as the temperature-reduced water. In this case, only the piping facility from the deaerator is required as the facility for supplying the hot water Wt, and the exhaust gas temperature reducing device can be configured extremely inexpensively.
[0038]
Furthermore, when the combustion apparatus is an incinerator equipped with a boiler or a waste heat boiler, continuous blow water from the boiler can be used as a part of hot water used as the temperature-reduced water. In the majority of boiler facilities, in order to prevent a rise in the concentration of corrosion inhibitors, etc. in the boiler water and to exhibit a stable anti-corrosion function, the boiler water (hot water) The part is discharged to the outside. Since the boiler water discharged to the outside is usually alkaline water having a pH of 8.5 to 11.8, there is a dechlorination or desulfurization effect in the exhaust gas. The amount of drug used for this can be reduced.
[0039]
The temperature-reducing water nozzle for atomizing the pressurized hot water is preferably provided in the vicinity of the gas inlet of the high-temperature exhaust gas Gh above the gas cooling chamber when the gas cooling chamber is a vertical type. The cooling chamber is appropriately selected according to the form of the cooling chamber and the number of temperature-reducing water nozzles attached. This also applies to the case where pressurized hot water is ejected into the exhaust gas duct.
[0040]
Further, the structure of the temperature-reducing water nozzle may be any structure, and for example, a known screw type or collision type water spray nozzle can be used.
[0041]
Furthermore, the number of temperature-reduced water nozzles is appropriately selected depending on the shape of the gas cooling chamber and the exhaust gas duct, the number of jets provided in one nozzle, the amount of hot water jet required, etc. Waste incinerator [Incineration amount 300ton / D, exhaust gas amount 90,000Nm Three / H, exhaust gas secondary cooling (temperature exhaust gas Gh temperature 240 ° C., low temperature exhaust gas Gl temperature 180 ° C.), hot water (temperature 142.9 ° C.,
[0042]
According to the present invention, the hot water sprayed from the temperature-reducing water nozzle has a high temperature and a pressure that are considerably higher than the boiling point (100 ° C.) under atmospheric pressure. As a result, when sprayed from the dewarmed water nozzle, it rapidly boiled under reduced pressure near the outlet of the nozzle outlet and becomes fine particles.After spraying, it instantly evaporates into water vapor, so that the water droplets do not evaporate. 。Do not hit the wall of the gas cooling chamber directly.
As a result, the volume of the gas cooling chamber can be reduced, and the equipment cost and the equipment space can be reduced. For example, in the exhaust gas temperature reducing device provided on the waste gas boiler outlet side of the conventional industrial waste incinerator, when the temperature of the high temperature exhaust gas is decreased from 240 ° C. to 180 ° C. by 60 ° C., the evaporation chamber heat load is 50,000-150,000 kcal / m Three ・ It was able to be H.
That is, the heat load (5,000 to 10,000 kcal / m) of the gas cooling chamber in the conventional exhaust gas temperature reducing device. Three In comparison with H), in the exhaust gas temperature reducing device of the present invention, the thermal load is 50,000 to 150,000 kcal / m. Three -It was possible to select H, and the volume of the
Further, in the present invention, in some cases, without providing a gas cooling chamber, a temperature-reducing water nozzle is inserted into the high-temperature exhaust gas duct so that hot water is sprayed directly into the high-temperature exhaust gas duct. Is possible.
[0043]
When hot water is used as the temperature-reduced water, the amount of sprayed water is slightly increased compared to when conventional low-temperature water is used because of the sensible heat of the hot water. For example, the temperature of the temperature-reducing water in a conventional exhaust gas temperature reducing device is 20 ° C., and the temperature of hot water in the exhaust gas temperature reducing device of the present invention is 142.9 ° C. (
[0044]
Hydrogen chloride (HCl) and sulfur oxide (SO 2 When the acidic gas such as) is removed, hot water mixed with an alkaline solution is discharged as temperature-reduced water from the temperature-reduced water nozzle into the exhaust gas.
The alkaline solution may be in the form of an alkaline aqueous solution or in the form of an alkaline slurry solution.
[0045]
The temperature of the alkaline solution to be mixed into the hot water must be raised to a high temperature by heating especially when the temperature of the dewar water after mixing the alkaline solution is higher than the boiling point of water under atmospheric pressure. There is no. However, if the temperature of the water to be reduced is lower than the boiling point of water under atmospheric pressure due to the mixing of the alkaline solution, the alkaline solution is heated to the required temperature before being mixed into the hot water. Is desirable.
[0046]
The alkaline agent in the alkaline solution may be any, but when used in the form of an alkaline aqueous solution, sodium hydroxide (caustic soda / NaOH) or magnesium hydroxide (Mg (OH)) 2 ) Is preferred.
When used in the form of an alkaline slurry solution, calcium hydroxide (slaked lime / Ca (OH) 2 ), Quicklime (CaO), calcium carbonate (CaCO) Three ) Sodium carbonate (Na 2 CO Three And the like are preferred.
[0047]
The total amount of the alkaline agent in the alkaline solution to be mixed into the hot water is appropriately adjusted according to the type of acidic gas in the exhaust gas to be removed, the amount of the removal, and the exhaust gas temperature. An amount of alkaline agent corresponding to .5 is mixed into the hot water.
[0048]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows one embodiment of an exhaust gas temperature reducing method and apparatus according to the present invention. In FIG. 1, 1 is a gas cooling chamber, 1a is an exhaust gas inlet, 1b is an exhaust gas outlet, and 1c is an ash outlet. 1d is an airtight holding device, 2 is a hot water tank, 3 is a pump, 4 is a temperature-reducing water nozzle, 5 is a temperature control device, 5a is an exhaust gas temperature detector on the outlet side, 5b is an exhaust gas temperature detector on the inlet side, 6 Is a temperature-reducing water amount control valve, Gh is high-temperature exhaust gas, Gl is low-temperature exhaust gas, S is heated steam, Wt is hot water, and C is ash.
[0049]
Referring to FIG. 1, the
Further, an
[0050]
Needless to say, the
In the present embodiment, the high-temperature exhaust gas Gh (temperature is about 240 ° C., flow rate is about 90,000 Nm) discharged from the waste heat boiler (not shown) of the industrial waste incinerator into the
Further, the exhaust gas to be subjected to temperature reduction may be exhaust gas from any combustion device, and the flow rate is not particularly limited.
[0051]
The
In the
[0052]
In the present embodiment of FIG. 1, heating steam S is introduced into the
As a heating source for the hot water Wt, in addition to the configuration using the heat of steam from the boiler as in this embodiment, the heat of the combustion gas and combustion exhaust gas, the heat of a separately provided heating burner and electric heater It is also possible to adopt a configuration using
Further, when boiler equipment is provided, the continuous blow water from a so-called boiler is used as part of hot water, or when the boiler equipment is provided with a deaerator. It is also possible to use the high-temperature / high-pressure water generated in the hot water Wt or a part of the hot water Wt.
[0053]
The
[0054]
The
In FIG. 2, 4b is a main body, 4c is a spiral, and 4d is a water guide hole.
Moreover, the injection angle of each
Further, in the present embodiment, a hollow cone type spray nozzle as shown in FIG. 2 is used as the temperature-reducing
[0055]
The
[0056]
In the present embodiment, thermostat type temperature detectors are used as the exhaust
In the present embodiment, the temperature-reducing water
[0057]
When the temperature of the high-temperature exhaust gas Gh from the combustion device is reduced, the hot water Wt in the
Since the hot water Wt sprayed from the temperature-reducing
Further, the low-temperature exhaust gas Gl cooled to a predetermined temperature is attracted to the outside through the
[0058]
[Example 1]
Exhaust gas flow rate 90,000Nm Three / H (exhaust gas from a waste heat boiler of an industrial waste incinerator), a tower type temperature reducing device having a cylindrical
[0059]
When exhaust gas under the same conditions is treated with a conventional tower-type temperature reducing device (20 ° C. water, amount of water to be sprayed is about 2 ton / h), the required capacity of the gas cooling chamber is about 4800 mmφ × 9000 mmH. In comparison, in the present invention, it has been confirmed that the
In the present invention, the amount of sprayed hot water Wt is increased by about 20% as compared with the case of using conventional water (20 ° C.).
Further, in the present invention, there is no damage to the refractory material due to adhesion of water droplets to the wall surface of the
[0060]
4 and 5 show another embodiment of the exhaust gas temperature reducing method and apparatus according to the present invention. The exhaust gas temperature reducing method and apparatus according to the present invention are reduced on the side surface of the
The embodiment shown in FIG. 4 and FIG. 5 is only the
[0061]
[Example 2]
Spray hot water at 142.9 ° C, 3 kg / cm 2 -Saturated water of G, duct inner diameter 2000 mmφ, duct length L = 7000 mm, and spraying hot water Wt of 3.4 ton / h from the temperature-reduced
At this time, it is confirmed that water droplets are not attached to the inner wall surface of the
[0062]
6 and 7 show a third embodiment of the exhaust gas temperature reducing method and apparatus according to the present invention. Alkaline hot water Wt is supplied from the temperature reducing
[0063]
6 and 7, 8 is an alkaline solution tank, 8a is an alkaline agent supply device, 8b is a stirrer, 9 is an alkaline solution pump, 10 is an alkaline solution flow control valve, 11 is an alkaline solution heater, and 11a is a drain. Discharge valve, 12 is a mixer of hot water Wt and alkaline solution Wp, 13 is an acid gas concentration control device, 13a is an acid gas concentration detector of low temperature exhaust gas Gl, S 1 Is the heating steam, P is the alkaline agent, W 1 Is water, and Wp is an alkaline solution. Except for these members, the other equipment constituting the exhaust gas temperature reducing device is exactly the same as in FIGS.
[0064]
That is, in FIG. 6, an alkaline aqueous solution is used as the alkaline solution Wp mixed into the hot water Wt. 1 An alkaline aqueous solution in which an alkaline agent P such as sodium hydroxide (caustic soda / NaOH) is dissolved is stored in the
[0065]
The alkaline agent P forming the alkaline aqueous solution may be other than the above sodium hydroxide as long as it is water-soluble. For example, magnesium hydroxide (Mg (OH) 2 ) Etc. may be used.
The concentration of the alkaline agent in the alkaline aqueous solution stored in the
[0066]
On the other hand, in FIG. 7, an alkaline slurry solution is used as the alkaline solution Wp to be mixed into the hot water Wt. 1 Calcium hydroxide (slaked lime / Ca (OH) 2 A solid-liquid mixture (slurry) in which an alkaline agent P such as) is suspended in a dispersed state is stored in the
In addition, as alkaline agent P, water W 1 As long as it is dispersed into the slurry to form a slurry, it may be other than the above calcium hydroxide. Three ), Sodium carbonate (Na 2 CO Three ) Etc. can be used.
[0067]
The amount of the alkaline solution Wp mixed into the hot water Wt is determined by opening the alkaline solution flow
The mixing amount of the alkaline solution Wp in the hot water Wt is determined from the temperature of the low temperature exhaust gas Gl, the kind of acidic gas to be removed, the removal rate of the target acidic gas, and the like. Alkaline agent P in an equivalent ratio of 1.0 to 1.5 times the amount of acidic gas to be removed is mixed into hot water Wt.
[0068]
The
When the mixing amount of the alkaline solution Wp is small or the temperature of the alkaline solution Wp is relatively high (for example, 80 ° C. to 90 ° C.), the disturbance to the hot water Wt during mixing is relatively small. Therefore, in such a case, the installation of the
[0069]
In the embodiment shown in FIGS. 6 and 7, the alkaline temperature-decreasing water is injected into the
[0070]
[Example 3]
Exhaust gas flow rate 90,000Nm Three / H (HC concentration in exhaust gas and exhaust gas from waste heat boiler of industrial waste incinerator 800ppm), has a cylindrical gas cooling chamber to reduce the high temperature exhaust gas Gh at 240 ° C to 180 ° C A tower-type temperature reducing device was formed. Hot water Wt temperature 142.9 ° C. (
[0071]
The supply amount of the alkaline agent P with respect to the amount of HCl in the exhaust gas at this time is 1.0 as an equivalent ratio, and the HCl removal rate detected by the acid
[0072]
Calculation of the supply amount of the alkaline solution Wp is as follows.
Exhaust gas 90,000 Nm with HCl concentration 800 ppm Three The amount of HCl in / h is 9 × 10 Four × 800 × 10 -6 = 72Nm Three / H.
72Nm Three The equivalent number / h of HCl in / h is 72 / 22.4 = 3.214 kmol / h. Since the equivalent ratio is 1, the equivalent number / h of NaOH to be supplied is 3.214 kmol / hr. When this equivalent number / hr of NaOH is supplied with a 25% NaOH aqueous solution Wp, the NaOH aqueous solution Wp The supply amount is 40 kg / kmol × 3.214 kmol / h × 100/25 = 606 kg / h.
[0073]
The removal of the acidic gas in the exhaust gas by spraying the NaOH aqueous solution is based on the following reaction formula.
NaOH + HCl → NaCl + H 2 O
NaOH + SO 2 + 1 / 2O 2 → Na 2 SO Four + H 2 O
The generated NaCl or the like is post-processed by an electrolysis method or the like, but since these processing methods are already known, the description thereof is omitted here.
[0074]
In consideration of the disturbance to the hot water Wt when the alkaline solution (25% NaOH aqueous solution) Wp at normal temperature (25 ° C.) is mixed, in this embodiment, the alkaline solution Wp is reduced to about 80 by the
[0075]
In addition, when the exhaust gas contains a high-concentration acidic gas, the temperature of the hot water Wt after mixing further decreases as the mixing amount of the alkaline solution Wt increases. It has been found that by setting the temperature of Wt to a high value, it is possible to sufficiently cope without providing the
[0076]
FIG. 8 shows a change state of the acid gas (HCl) removal rate when the supply amount of the NaOH aqueous solution Wp supplied to the
[0077]
As is apparent from FIG. 8, the removal rate improves as the temperature of the low temperature exhaust gas Gl decreases. Table 1 below shows specific measurement values of the embodiment shown in FIG.
[0078]
[Table 1]
[0079]
【The invention's effect】
In the present invention, since pressurized hot water is used as the temperature-reducing water, the sprayed hot water rapidly undergoes boiling under reduced pressure in the vicinity of the outlet of the temperature-reducing water nozzle, and the particle size is several μm. It becomes a fine-particle spray body of about a degree, and also evaporates instantaneously to become water vapor.
This prevents sprayed hot water from directly colliding and adhering to the wall surface of the gas cooling chamber in the form of water droplets, eliminating problems caused by damage to the gas cooling chamber wall surface and dust accumulation caused by water droplet adhesion. Will be prevented.
[0080]
Further, since the sprayed hot water is instantly evaporated, the cooling performance of the spray water is greatly improved, and the gas cooling chamber can be greatly downsized. That is, in a gas cooling chamber in which conventional room-temperature water is reduced temperature water, the heat load of the gas cooling chamber is usually about 5000 to 15000 kcal / m. Three In contrast to the H level, in the gas cooling chamber of the temperature reducing apparatus according to the present invention, the heat load of the gas cooling chamber is 50,000 to 150,000 kcal / m. Three -It can be increased to about H, and the gas cooling chamber can be greatly downsized.
[0081]
Furthermore, when the hot water tank has a sufficient pressure, a pressurizing pump is not required, the equipment can be configured extremely simply, and the running cost can be greatly reduced.
[0082]
If a deaerator is attached to the incinerator or boiler equipment, the hot water from the deaerator can be used as it is. There should be only. As a result, the exhaust gas temperature reduction facility can be configured at a very low cost.
[0083]
Moreover, since the hot water can be sprayed into the duct for high temperature exhaust gas without providing the gas cooling chamber itself with a small capacity or without providing the gas cooling chamber, the equipment cost can be greatly reduced.
Furthermore, in an incinerator equipped with a boiler and a waste heat boiler, the continuous blow water from the boiler can be used as a part of hot water for dewarmed water, and the blow water is alkaline as well as energy saving. The amount of chemicals in the exhaust gas desalination / desulfurization equipment can be reduced.
[0084]
When the hot water supplied to the temperature-reducing water nozzle is alkaline hot water, the acidic gas in the exhaust gas can be removed at a high removal rate with a smaller amount of alkaline agent, downstream of the exhaust gas temperature reducing device. It is possible to further reduce the size of the acid gas removal equipment installed on the side and reduce the amount of chemicals used.
[0085]
In addition, the alkaline solution to be mixed into hot water does not need to be heated to a high temperature by heating. Therefore, the exhaust gas temperature reducing device can be stably operated.
As described above, the present invention has excellent practical utility.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view showing an embodiment of an exhaust gas temperature reducing method and apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a partial longitudinal sectional view of a temperature-reduced water nozzle used in the present invention.
FIG. 3 is a view taken along the line II in FIG. 2;
FIG. 4 is a front view showing another embodiment of the exhaust gas temperature reducing method and apparatus according to the present invention.
FIG. 5 is a view taken along the line II in FIG. 4;
FIG. 6 shows still another embodiment of the exhaust gas temperature reducing method and apparatus according to the present invention, and is an explanatory view when an alkaline aqueous solution is mixed into hot water as an alkaline solution.
FIG. 7 shows still another embodiment of the exhaust gas temperature reducing method and apparatus according to the present invention, and is an explanatory diagram in the case of mixing an alkaline slurry solution into hot water as an alkaline solution.
FIG. 8 is a curve showing acid gas removal characteristics in exhaust gas according to an example of the present invention.
FIG. 9 is a system diagram showing an example of a conventional exhaust gas temperature reducing device.
FIG. 10 is a system diagram showing another example of a conventional exhaust gas temperature reducing device.
[Explanation of symbols]
1 is a gas cooling chamber, 1a is an exhaust gas inlet, 1b is an exhaust gas outlet, 1c is an ash outlet, 1d is an airtight holding device, 2 is a hot water tank, 3 is a pump, 4 is a dewarmed water nozzle, 4a is an outlet, 4b is Main body, 4c is a spiral, 4d is a water introduction hole, 5 is a temperature control device, 5a is an exhaust gas temperature detector on the outlet side, 5a is an exhaust gas temperature detector on the outlet side, 6 is a water reduction control valve, Gh is high temperature exhaust gas, Gl is low-temperature exhaust gas, S is heated steam, C is ash, Wt is hot water, 7 is a duct, 7a is a flange for mounting a dewarmed water nozzle, 7b is a duct outlet, 8 is an alkaline solution tank, 8a is an alkaline agent supply device, 8b is a stirrer, 9 is an alkaline solution pump, 10 is an alkaline solution flow control valve, 11 is an alkaline solution heater, 11a is a drain valve, 12 is a mixer, 13 is an acidic gas concentration control device, 13a is an acidic gas of low temperature exhaust gas concentration Can, Wp alkaline solution, P is an alkali agent, W 1 Is water, S 1 Is heating steam.
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