JP3866046B2 - 分散等化器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ伝送路の波長分散を等化する分散等化器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバ伝送路の波長分散を等化あるいは補償する分散等化器としては、電子ビーム描画チャープ位相マスクを用いて作製されたチャープファイバグレーティング(Chirped fiber Bragg grating)を用いたものがあり、分散補償ファイバと比較してコンパクトであり、低コストであるといった利点がある(R.Kashyap, A.Swanton and D.J.Armes, "Simple technique for apodising chirped and unchirped fiber Bragg gratings", Electronics Lett., Vol.32, No.13, pp.1226-1228, 1996(以下、文献1と呼ぶ)参照)。
【0003】
このチャープファイバグレーティングの群遅延特性例を図1に示す。ここで、長さは100mmであり、アポディゼーション(Apodization)を施している(文献1参照)。また、測定のための変調信号光は長波長側(ピッチの長い方)から入射させている。
【0004】
チャープファイバグレーティングは波長により異なる群遅延量を信号光に付与するが、波長変化に対する群遅延量の変化率がいわゆる群遅延分散(波長分散)となる。図1の場合、およそ−800ps/nmである。
【0005】
このようにチャープファイバグレーティングはある帯域内において、ある量の群遅延分散(波長分散)を実現でき、その帯域でそれとは異符号の分散を有する光ファイバの分散を打ち消すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チャープファイバグレーティングには群遅延リップルが存在し、それが伝送特性に悪影響を及ぼすという問題があった(K.Ennser, M.Ibsen, M.Durkin, M.N.Zervas and R.I.Laming,"Influence of non-ideal chirped fiber grating characteristics on dispersion cansellation", IEEE Photo.Tech.Lett., Vol.10, No.10, pp.1476-1478, 1998(以下、文献2と呼ぶ)参照)。
【0007】
群遅延リップルとは群遅延特性のフィッティング直線からの偏差であり、例えば、図1に示した群遅延特性を有するチャープファイバグレーティングの群遅延リップルは図2に示すようになる。この発生原因としては種々な要因があり、低減化する方法も提案されている。
【0008】
例えば、電子ビーム描画マスクの場合、多重描画したマスクを用いればリップルの振幅を低減させることができる(T.Komukai, T.Inui and M.Nakazawa,"Group delay ripple reduction and reflectivity increase in a chirped fiber Bragg grating by multiple-overwriting of a phase mask with an electron-beam", IEEE Photo.Tech.Lett., Vol.12, No.7, pp.816-818, 2000(以下、文献3と呼ぶ)参照)。
【0009】
しかしながら、多重描画により位相マスクはその作製コストが上昇し、その結果、作製されるチャープファイバグレーティングもコスト高となる。また、多重描画マスクを用いても、ある程度のリップルはやはり残存する。
【0010】
このように従来の群遅延リップルの低減化法においてはコスト上昇の問題と完全抑圧が困難という問題があった。
【0011】
本発明における目的は、チャープファイバグレーティングを用いた、群遅延リップルを実質的に無視できるほど小さい分散等化器を低コストで提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
チャープファイバグレーティングの群遅延リップルの発生原因としては様々な要因が考えられているが、大きな原因としては作製の際に用いるチャープ位相マスクの位相エラーが大きな要因になっている(文献3参照)。
【0013】
一般に、チャープ位相マスクは作製法により2種類に分類される。
【0014】
一つはレーザ光の干渉縞を利用してライン/スペースを形成したホログラフィックマスクであり、もう一つは電子ビーム描画マスクである。どちらにも位相エラーが存在するが、特に電子ビーム描画マスクはステッチングエラーのため位相エラーが著しい。但し、前述したように多重描画法を用いれば位相エラーをホログラフィックマスク程度まで低減化することができる(文献3参照)。
【0015】
ところで、電子ビーム描画マスクはチャープパターンではなく、ユニフォームなパターンなら位相エラーの全く存在しないものが得られる(T.Komukai and M.Nakazawa,"Long-phase error-free fiber Bragg gratings", IEEE Photon.Tech.Lett., Vol.10, No.5, pp.687-689, 1998(以下、文献4と呼ぶ)参照)。
【0016】
即ち、ステージが連続移動方式の電子ビーム描画装置により一括描画したパターンはつなぎエラーが存在しないため、それを用いて作製したファイバグレーティングには、マスク要因の位相エラーは存在しない(文献4参照)。従って、このファイバグレーティングを何らかの手段でチャープファイバグレーティングに変換すれば、そのチャープファイバグレーティングは群遅延リップルが極めて小さくなる。
【0017】
そこで、本発明では、図3に示すように、光ファイバ1に位相エラーのないパターンを有する位相マスクを用いて作製してなるファイバグレーティング2を、細くて可撓性のある支持体、例えば金属棒3とポリエチレン系の熱収縮スリーブ4等により一体化して1本の梁5を形成する(但し、図3では熱収縮する直前の状態を模式的に示しており、加熱によりスリーブ4が収縮し、ファイバグレーティング2と金属棒3とが一体化される)。
【0018】
このようにして作製された梁5を、図4に示すようなx−z直交座標を含む平面基板6上に形成された3次曲線(S字曲線)z(x)の溝7に沿って挿入する。さらに、それを上から板(図示せず)等で押さえる等して梁5を完全に溝7に固定させる。
【0019】
こうすることにより、ファイバグレーティング2は歪み勾配が付与され、チャープファイバグレーティングに変換される。即ち、ファイバグレーティング2が曲線の内側になるところでは圧縮歪みを受け、Bragg波長は短波長側にシフトし、外側になるところでは伸び歪みを受け、Bragg波長は長波長側にシフトする。ここで、梁5の両端付近に近くなる程、曲率が大きいために歪みに勾配が生じ、Bragg波長に線形チャープが生じる。梁5の中央では歪みは零であるため、本来のBragg波長のままである。
【0020】
溝7の形状を表す3次曲線(S字曲線)z(x)は、図4に設定した座標系を用いると、
z(x)=(6z0/l3)(lx2/2−x3/3) ……(1)
のようになる。但し、z0,lは図4に示した長さで、これらは定数である。
【0021】
ここで、前記式(1)は理想曲線を表しており、実際には、光ファイバの半径程度のずれが許容される。従って、曲線z(x)は、光ファイバの半径をrとして、
(6z0/l3)(lx2/2−x3/3)−r<z(x)<(6z0/l3)(lx2/2−x3/3)+r
で表される範囲にあれば良い。
【0022】
図5は溝に梁を挿入した状態の基板の断面を示すもので、任意のx座標における光ファイバ1の中心及び金属棒3の中心を結ぶ直線8と基板6とがなす角をθ、作製した梁(ここではスリーブ4が収縮した状態)5の直径をdとすると、ファイバグレーティングにかかる歪みは、
ε(x)=(6dz0/l3)cosθ(x−l/2) ……(2)
となる。
【0023】
ここで、光ファイバ1の中心及び金属棒3の中心を結ぶ直線8と基板面とが平行で、かつ光ファイバ1が金属棒3よりもx軸から離れている(z軸において値が大)時の角度θを0と定義する。
【0024】
また、局所的なBragg波長の変化は
ΔλB/λB=0.78ε(x) ……(3)
となる(E.R.Lyones and H.P.Lee,"Demonstration of an etched cladding fiber Bragg grating filter with reduced tuning force requirement", IEEE Photon.Tech.Lett., Vol.11, No.12, pp.1626-1628, 1999(以下、文献5と呼ぶ)参照)。
【0025】
また、長さLのファイバグレーティングの中央がx=l/2となるように挿入した時に実現される群遅延分散Dは、群屈折率をng、真空中の光速をcとした時、
D=−ngL/0.78cλBε{(L+l)/2} ……(4)
となる。ここで、図4において、ファイバグレーティングを挟んで原点とは反対側から信号光を入射させるものとする。
【0026】
なお、図5では溝7の断面形状をV溝としたが、これに限られることなく、矩形状等でも良い。
【0027】
従来、歪み勾配付与による、ファイバグレーティングのチャープグレーティングへの変換法としては、やはりファイバグレーティングを金属棒等に密着させて形成した梁の両端をクランプで固定し、どちらか一方のクランプに変位を与える方法が提案されていた(T.Imai, T.Komukai and M.Nakazawa,"Dispersion tuning of a linearly chirped fiber Bragg grating without a center wavelength shift by applying a strain gradient", IEEE Photon.Tech.Lett., Vol.10, No.6, pp.845-847, 1998(以下、文献6と呼ぶ)参照)。この時の梁もS字曲線に屈曲するが、複雑な機構を有する装置が必要になるという問題があった。
【0028】
その他、コアがその中心から数十μm程度外れた光ファイバを用いてファイバグレーティングを作製し、そのまま梁として基板に形成されたS字曲線の溝に挿入する方法もある。しかし、この場合、コアの軸ずれ値がdに相当するが、通常のファイバとの接続は困難であり、一方、梁という点からは逆にdの値は極めて小さいためにz0を大きくする必要があり、結果としてS字曲線の曲率も大きくなり、曲げ損失が発生し易いという問題があった(P.A.Krug, T.Stephens, G.Yoffe, F.Ouellette, P.Hill and G.Dhosi,"Dispersion compensation over 270km at 10Gbit/s using an offset-core chirped fiber Bragg grating", Electron.Lett., Vol.31, No.13, pp.1091-1093, 1995(以下、文献7と呼ぶ)、A.Galvanauskas, P.A.Krug and D.Harter, "Nanosecond-to-picosecond pulse compression with fiber grating in a compact fiber-based chirped-pulse-amplification system", Opt.Lett., Vol.21, No.14, pp.1049-1051, 1996(以下、文献8と呼ぶ)参照)。
【0029】
本発明は、プラスチックやアクリル等からなる基板に3次曲線の溝を彫り、そこに梁を挿入し固定するという大変簡単なものである。複雑な応力付加装置は一切不要であり、通常の光ファイバをベースとしたファイバグレーティングを用いるため、他の光ファイバとも容易に融着接続ができる。また、梁の直径を比較的大きくすることができるため、屈曲率も小さくて済むといった利点がある。
【0030】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の第1の実施の形態(但し、特許請求の範囲には含まれない。)について説明する。
【0031】
まず、図3に示したように、つなぎエラーのない電子ビーム位相マスク(ユニフォームパターン)で作製した長さL=100mmのファイバグレーティング2と金属棒3とをポリエチレン系のスリーブ4内に格納して加熱することにより梁5を形成した(文献6参照)。
【0032】
金属棒3の直径は1.5mmであり、梁5の直径dは約2.7mmである。金属棒3と一体化したファイバグレーティング2の反射スペクトルは図6に示すようになり(但し、アポディゼーションを施している)、帯域(半値全幅)は0.16nmであった。
【0033】
次に、図4に示したように、l=160mmのプラスチック製の基板6に式(1)で表される曲線の溝7を形成した。ここで、z0=4mmである。
【0034】
さらに、前述した梁5をファイバグレーティング部分の中央が丁度x=l/2となるように溝7に挿入し固定する(但し、光ファイバの中心及び金属棒の中心を結ぶ直線と基板とのなす角度θはほぼ0度とする)と、反射スペクトルは図7に示すようになり、帯域は1.29nmと拡がってBragg波長はチャープを有するようになった。即ち、チャープファイバグレーティングに変換された。
【0035】
図8はこの時の群遅延特性を示すもので、分散値は−583ps/nmである。また、図9にこの時の群遅延リップルも示す。図1及び図2で特性を示したチャープファイバグレーティングよりも明らかに特性が向上している。
【0036】
ところで、分散値は式(2)、(4)から分かるようにファイバの中心及び金属棒の中心を結ぶ直線と基板との角度θに依存する。従って、梁を取り出して少し回転させ、再び挿入して固定することにより、分散値を変えることができる。
【0037】
そこで梁を取り出し、少し回転(ここでは60度回転)させて再び挿入したところ、図10に示すように帯域は0.69nmと狭くなったが、図11に示すように分散値は−1095ps/nmと逆に大きくなった。式(3)、(4)から分かるように帯域と分散値とは反比例の関係にある。また、図12にこの時の群遅延リップル特性を示す。
【0038】
[実施の形態2]
第1の実施の形態は単一波長伝送システムに対応した例であるが、本発明は波長多重伝送システム(WDMシステム)にも適用可能である。
【0039】
通常、チャープファイバグレーティングを用いたWDM用分散等化器は、図13に示すように3ポート型光サーキュレータ10の第2ポートに、複数、例えば3つのチャンネルに対応したチャープファイバグレーティング11,12,13をカスケードに接続して実現する(文献1参照)。
【0040】
本発明において、複数、ここでは3つのチャンネルに対応したチャープファイバグレーティングを実現するには、つなぎエラーがなく、ライン/スペースのピッチがそれぞれ異なるパターンを有する3個の電子ビーム位相マスクをそれぞれ用いて3本のファイバグレーティングを作製し、これらをそれぞれ第1の実施の形態で説明したように金属棒と一体化して梁を3本形成し(但し、それぞれBragg波長が異なる)、それらのファイバ同士を互いにカスケードに接続するとともに、図14に示すように、基板6上に必要なチャンネル数、ここでは3つのチャンネルに対応した溝7a,7b,7cを形成し、前述した3本の梁をそれぞれ、第1の実施の形態の場合と同様に溝7a,7b,7cに挿入し固定すれば良い。
【0041】
この際、各梁の溝7a,7b,7cへの挿入の仕方は、挿入方向が交互に入れ替わるようにしても良く(例えば、第1の梁を溝7aに図面に対し左端から右端へ向かって挿入し、第1の梁に連続する第2の梁を溝7bに図面に対し右端から左端向かってへ挿入し、第2の梁に連続する第3の梁を溝7cに図面に対し左端から右端へ向かって挿入する)、また、挿入方向が全て同一となるようにしても良く(例えば、第1の梁を溝7aに図面に対し左端から右端へ向かって挿入し、第1の梁に連続する第2の梁を溝7bに図面に対し左端から右端へ向かって挿入し、第2の梁に連続する第3の梁を溝7cに図面に対し左端から右端へ向かって挿入する)、さらにまた、これらを任意に組み合わせても良い(但し、同じ分散を付与しようとする場合、光ファイバの中心及び金属棒の中心を結ぶ直線と基板とのなす角度θは、挿入方向に依らず同一とする必要がある)。
【0042】
ここで、それぞれのチャープファイバグレーティングの分散値は梁の回転によって制御する。また、各チャープファイバグレーティングのために個別に基板を用意しても構わない。また、3ポート型光サーキュレータの代わりに3dB光ファイバカップラを用いても良い。
【0043】
[実施の形態3]
第2の実施の形態はBragg波長の異なる複数のチャープファイバグレーティングを用いてWDMシステムに対応させた例であるが、Bragg波長が同一の複数のチャープファイバグレーティングを用いて可変分散等化器を実現することもできる。
【0044】
即ち、つなぎエラーのないパターンを有する電子ビーム位相マスクを用いてBragg波長が同一の複数のファイバグレーティングを作製し、それぞれ第1の実施の形態で説明したように金属棒と一体化して複数の梁を形成し、それらのファイバをそのうちの任意の1本のみを信号光と結合させる光スイッチ機構に接続するとともに、基板上に複数の溝(但し、付与する分散値がそれぞれ異なる(なお、異なる分散値は角度θを変えて与える))を形成し、前述した複数の梁をそれぞれ、第1の実施の形態の場合と同様にそれぞれの溝に挿入し固定すれば、前記光スイッチ機構の切り替えに応じて、離散的ではあるが、分散値可変の分散等化器として使用可能になる。
【0045】
[実施の形態4]
第1の実施の形態において、基板に形成する溝の曲線z(x)は式(1)で表されるが、
z(x)=(3z0/l3)(lx2/2−x3/6) ……(5)
で表せる曲線(但し、光ファイバの半径rをずれの許容範囲とした場合は、
(3z0/l3)(lx2/2−x3/6)−r<z(x)<(3z0/l3)(lx2/2−x3/6)+r
)を用いた場合もファイバグレーティングに線形歪みを付与することができる(文献6参照)。
【0046】
但し、この場合、歪みはx=0の時に最大でxが大きくなるにつれて小さくなり、x=lで最小の0になる。従って、実現されるチャープファイバグレーティングの中心波長は本来のBragg波長から長波長側にかなりずれたものとなり、そのずれは付与される歪みが増大するにつれて大きくなる。
【0047】
また、第2の実施の形態の場合にも同様の関数の曲線を用いても良いが、梁を回転させることによってチャンネル毎の分散値を制御する必要がある。
【0048】
なお、これまで説明した実施の形態において、分散等化する波長の中心を調節するため、基板に周知の温度調節機構を設けても良い。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、群遅延リップルの振幅が著しく小さく、かつ低コストな分散等化器が可能となる。この結果、従来と同レベルの伝送性能を維持しながら低コスト化した伝送システムが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のチャープファイバグレーティングの群遅延特性の一例を示す図
【図2】従来のチャープファイバグレーティングの群遅延リップル特性の一例を示す図
【図3】本発明の分散等化器を構成する梁の構造を示す模式図
【図4】本発明の分散等化器を構成する基板の模式図
【図5】溝に梁を挿入した状態の基板の断面の模式図
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるファイバグレーティングの反射スペクトルを示す図
【図7】本発明の第1の実施の形態によるチャープファイバグレーティングの反射スペクトルを示す図
【図8】本発明の第1の実施の形態によるチャープファイバグレーティングの群遅延特性を示す図
【図9】本発明の第1の実施の形態によるチャープファイバグレーティングの群遅延リップル特性を示す図
【図10】本発明の第1の実施の形態によるチャープファイバグレーティングの反射スペクトルの他の例を示す図
【図11】本発明の第1の実施の形態によるチャープファイバグレーティングの群遅延特性の他の例を示す図
【図12】本発明の第1の実施の形態によるチャープファイバグレーティングの群遅延リップル特性の他の例を示す図
【図13】3波長WDM用分散等化器の構成図
【図14】本発明の第2の実施の形態を構成する基板の模式図
【符号の説明】
1:光ファイバ、2:ファイバグレーティング、3:金属棒、4:ポリエチレン系スリーブ、5:梁、6:基板、7,7a,7b,7c:溝、8:光ファイバの中心及び金属棒の中心を結ぶ直線、10:3ポート型光サーキュレータ、11,12,13:チャープファイバグレーティング。
Claims (7)
- つなぎエラーがなく、ライン/スペースのピッチが異なるパターンを有するN個の位相マスクをそれぞれ用いて作製したBragg波長の異なるN本のファイバグレーティングをそれぞれ可撓性のある素材からなる棒状の支持体と一体化してN本の梁を形成し、それらのファイバ同士を互いに接続するとともに、各梁を、
z 0 ,lを定数、rをファイバの半径として、N個のx−z直交座標を含む平面基板上にそれぞれ形成された
(6z 0 /l3)(lx2/2−x3/3)−r<z(x)<(6z 0 /l3)(lx2/2−x3/3)+r
で表される曲線z(x)の溝に、ファイバの中心及び支持体の中心を結ぶ直線と基板とのなす角θがそれぞれの梁で異なるように、それぞれ挿入して線形な歪み分布を付与することにより、前記各梁内のファイバグレーティングをチャープファイバグレーティングに変換させ、それらを波長分散媒質として用い、複数の波長を同時に分散等化する
ことを特徴とする分散等化器。 - つなぎエラーのないパターンを有する位相マスクを用いて作製したN本のファイバグレーティングをそれぞれ可撓性のある素材からなる棒状の支持体と一体化してN本の梁を形成し、それらのファイバをそのうちの任意の1本のみを信号光と結合させる光スイッチ機構に接続するとともに、各梁を、
z 0 ,lを定数、rをファイバの半径として、N個のx−z直交座標を含む平面基板上にそれぞれ形成された
(6z 0 /l3)(lx2/2−x3/3)−r<z(x)<(6z 0 /l3)(lx2/2−x3/3)+r
で表される曲線z(x)の溝に、ファイバの中心及び支持体の中心を結ぶ直線と基板とのなす角θがそれぞれの梁で異なるように、それぞれ挿入して線形な歪み分布を付与することにより、前記各梁内のファイバグレーティングをチャープファイバグレーティングに変換させ、それらを分散値の異なる波長分散媒質として用いる
ことを特徴とする分散等化器。 - 請求項1または2記載の分散等化器において、基板に形成された溝の曲線z(x)が
(3z 0 /l3)(lx2/2−x3/6)−r<z(x)<(3z 0 /l3)(lx2/2−x3/6)+r
であることを特徴とする分散等化器。 - 請求項1乃至3いずれか記載の分散等化器において、同一の基板上に複数の曲線z(x)を形成することを特徴とする分散等化器。
- 請求項1乃至4いずれか記載の分散等化器において、チャープファイバグレーティングからの反射光の取り出しに3ポート型光サーキュレータを用いたことを特徴とする分散等化器。
- 請求項1乃至5いずれか記載の分散等化器において、チャープファイバグレーティングからの反射光の取り出しに3dBファイバカップラを用いたことを特徴とする分散等化器。
- 請求項1乃至6いずれか記載の分散等化器において、分散等化する波長の中心を調節するために基板の温度調節機構を設けたことを特徴とする分散等化器。
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