JP3863826B2 - 製品評価方法および装置、ならびに、プログラム - Google Patents

製品評価方法および装置、ならびに、プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品評価方法および装置、ならびに、プログラムに関し、特に、効果的な環境経営の実施に資する製品評価方法および装置、ならびに、プログラムを提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
近年の環境問題への関心の高まりとその重要性から、製造業をはじめとする各種事業体において、事業活動で発生する環境影響を低減させるなどの環境保全が必須課題となっている。とりわけ製造業においては、積極的な研究開発によって、より環境負荷の低い製品の開発が求められている。
【0003】
一方、企業などにおいては、利益追求も重要な責務である。したがって、環境性能の高い製品を開発しても、十分な利益が得られなければ、健全な企業経営を維持することができない。そこで近年、環境保全と利益追求とを両立するためのいわゆる環境経営の実施が重要となってきている。
【0004】
効果的な環境経営を実施するためには、研究開発の成果である環境性能が、利益にどれだけ寄与しているかを把握し、今後の研究開発や販売戦略などに活かすことが重要である。しかしながら、従来、環境性能と利益との関係を容易かつ的確に把握する手法が確立されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実状に鑑みてなされたもので、効果的な環境経営の実施に資する製品評価方法等を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる製品評価方法は、
コンピュータを用いて製品の評価をおこなうための製品評価方法であって、
ウェブページによるユーザ登録で入力された製品の識別情報を、通信ネットワークを介して取得し、各製品の識別情報と、少なくとも環境性能に関する項目を含む製品毎のアンケート情報とを対応づけて格納しているアンケート情報データベースから、取得した識別情報に対応するアンケート情報を取得するアンケート情報取得ステップと、
前記取得したアンケート情報を含むウェブページを、前記ユーザ登録をおこなった製品購入者に前記通信ネットワークを介して送信することで項目選択形式のアンケートを実施し、いずれの項目が選択されたかを示す回答情報を、前記通信ネットワークを介して受信するアンケートステップと、
各製品についての前記アンケート情報毎に、前記回答情報が示す各項目の選択数の累計を当該製品の識別情報と対応づけて記録して回答情報データベースに格納する回答蓄積ステップと、
評価対象製品について、前記回答情報データベースに格納された項目毎の選択数の累計値を取得し、項目の選択に対する環境性能に関する項目についての選択の比率を算出することで、対象製品についての環境性能による利益寄与率を算出する利益寄与率算出ステップと、
各製品の識別情報と、少なくとも、当該製品についての利益額を示す利益額情報、当該製品の環境性能評価を示す環境性能評価情報、当該製品の環境性能を実現するために投じられたコストを示すコスト情報とが対応づけられた製品情報を格納している製品情報データベースから、前記評価対象製品の前記利益額情報を取得し、算出した利益寄与率と取得した利益額情報が示す利益額を乗算することで、当該製品の環境性能による経済効果を示す環境利益を算出する環境利益算出ステップと、
前記製品情報データベースから、評価対象製品の環境性能評価情報とコスト情報を取得し、取得したコスト情報が示すコストと前記環境利益算出ステップで算出した環境利益との比率を算出して所定の閾値と比較するとともに、前記取得した環境性能評価情報が示す環境性能評価と所定の基準値とを比較することで、当該製品の環境性能と経済効果についてのレベル判定するレベル判定ステップと、
前記レベル判定ステップで判定されるレベル毎に予め対応づけられている評価情報を格納している評価情報データベースから、前記レベル判定ステップで判定されたレベルに対応する評価情報を取得して出力する製品評価ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0007】
上記製品評価方法において、
前記レベル判定ステップは、前記コストと環境利益との比率が前記所定の閾値以上であるか否かを判別するとともに、前記環境性能評価が前記所定の基準値以上であるか否かを判別することで、当該製品のレベルを判定することが望ましい。
【0008】
上記のような構成によれば、効果的な環境経営に有用な情報を得ることができる。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
コンピュータに、上記製品評価方法の各ステップを実行させることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点にかかる製品評価装置は、
各製品の識別情報と、少なくとも環境性能に関する項目を含アンケート情報とを対応づけて蓄積するアンケート情報蓄積手段と、
各製品の識別情報と、少なくとも、利益額を示す利益額情報と、当該製品の環境性能を実現するために投じられたコストを示すコスト情報と、当該製品の環境性能評価を示す環境性能評価情報を含んだ製品情報とを対応づけて蓄積する製品情報蓄積手段と、
通信ネットワークを介してウェブページを提供するウェブサーバ手段と、
前記ウェブサーバ手段が提供するウェブページを介したユーザ登録により取得した製品の識別情報に対応づけられているアンケート情報を前記アンケート情報蓄積手段から取得し、前記ウェブページを介して取得したアンケート情報を送信することで項目選択形式のアンケートを実施するアンケート手段と、
前記アンケート手段が送信したアンケート項目のいずれが選択されたかを示す回答情報を、前記ウェブページを介して受信し、各製品についての前記アンケート情報毎に、前記回答情報が示す各項目の選択数の累計を当該製品の識別情報と対応づけて蓄積する回答情報蓄積手段と、
評価対象製品について、前記回答情報蓄積手段に蓄積されている回答情報を取得し、全項目の選択数に対する環境性能に関する項目についての選択数の比率を算出することで、対象製品の環境性能による利益寄与率を求める利益寄与率算出手段と、
当該製品の利益額を示す利益額情報を前記製品情報蓄積手段から取得し、前記利益寄与率算出手段が算出した利益寄与率と取得した利益額情報が示す利益額とを乗算することで、当該製品の環境性能に起因する経済効果を示す環境利益を算出する環境利益算出手段と、
前記製品情報蓄積手段から、当該製品の環境性能評価情報とコスト情報とを取得し、取得したコスト情報が示すコストと前記環境利益算出手段が算出した環境利益との比率を算出して所定の閾値と比較するとともに、前記取得した環境性能評価情報が示す環境性能評価と所定の基準値とを比較することで、当該製品の環境性能と経済効果についてのレベル判定するレベル判定手段と、
前記レベル判定手段で判定されるレベル毎に予め対応づけられた評価情報を蓄積する評価情報蓄積手段と、
前記レベル判定手段が判定したレベルに対応する評価情報を取得して出力する製品評価手段と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
上記製品評価装置において、
前記レベル判定手段は、前記コストと環境利益との比率が前記所定の閾値以上であるか否かを判別するとともに、前記環境性能評価が前記所定の基準値以上であるか否かを判別することで、当該製品のレベルを判定することが望ましい。
【0012】
上記のような構成によれば、効果的な環境経営に有用な情報を得ることができる。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点にかかるプログラムは、
コンピュータに、
製品購入者のユーザ登録をおこなうウェブページを提供する機能と、
前記ウェブページを介して購入製品の識別情報が入力されたことを契機に、各製品の識別情報と、少なくとも、環境性能に関する項目を含むアンケート情報とを対応づけて蓄積する記憶装置から、前記入力された識別情報に対応するアンケート情報を取得し、前記ウェブページを介して送信することで、項目選択式のアンケートを実施する機能と、
送信したアンケート項目のいずれが選択されたかを示す回答情報を、前記ウェブページを介して受信し、各製品についての前記アンケート情報毎に、前記回答情報が示す各項目の選択数の累計を当該製品の識別情報と対応づけて前記記憶装置に蓄積する機能と、
評価対象製品について、前記記憶装置に蓄積されている回答情報を取得し、全項目の選択数に対する環境性能に関する項目についての選択数の比率を算出することで、対象製品についての環境性能による利益寄与率を算出する機能と、
各製品の識別情報と、少なくとも、当該製品の利益額を示す利益額情報、当該製品の環境性能を実現するために投じられたコストを示すコスト情報、当該製品の環境性能評価を示す環境性能評価情報を含んだ製品情報とが対応づけられた前記記憶装置から、前記評価対象製品の利益額を示す利益額情報を取得する機能と、
算出した利益寄与率と取得した利益額情報が示す利益額とを乗算することで当該製品の環境性能に起因する経済効果を示す環境利益を算出する機能と、
前記記憶装置から、当該製品の環境性能評価情報とコスト情報とを取得し、取得したコスト情報が示すコストと前記環境利益算出手段が算出した環境利益との比率を算出して所定の閾値と比較するとともに、前記取得した環境性能評価情報が示す環境性能評価と所定の基準値とを比較することで、当該製品の環境性能と経済効果についてレベル判定する機能と、
判定されるレベル毎に予め対応づけられた評価情報を蓄積する記憶装置から、判定したレベルに応じた評価情報を取得して出力する機能と、
を実現させることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかる環境経営支援システムを説明する。図1は、本実施の形態にかかる環境経営支援システム1の構成を示す図である。図示するように、本実施の形態にかかる環境経営支援システム1は、通信ネットワーク10と、製品評価装置100と、顧客端末200と、から構成される。
【0015】
通信ネットワーク10は、例えば、インターネットであり、製品評価装置100と顧客端末200とを相互接続し、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの所定の通信プロトコルに基づいて、情報伝達を媒介する。なお、本実施の形態では、通信ネットワーク10は「インターネット」であるものとする。
【0016】
製品評価装置100は、例えば、複写機などの事務機器の製造販売を行っている事業体(以下、「事業体R」とする)が運用する所定のコンピュータ装置(例えば、メインフレームやワークステーションなど)から構成され、通信ネットワーク10を介してウェブサイトを提供するとともに、通信ネットワーク10を介して種々の情報を取得して、事業体Rが製造販売する各製品の評価を行う。図2を参照して製品評価装置100の構成を説明する。
【0017】
図2は、本実施の形態にかかる製品評価装置100の構成を示すブロック図である。図示するように、製品評価装置100は、制御部110と、通信制御部120と、入力部130と、出力部140と、プログラム格納部150と、データベース部160と、から構成される。
【0018】
制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やワークエリアとなる所定の記憶装置(例えば、RAM:Random Access Memory)などから構成され、製品評価装置100の各部を制御するとともに、プログラム格納部150に格納されている各種プログラムを実行して、後述する各処理を実現する。
【0019】
通信制御部120は、例えば、所定のNIC(Network Interface Card)やルータなどの通信装置から構成され、LAN(Local Area Network:構内情報通信網)やWAN(Wide Area Network:広域情報通信網)とのインタフェースとして機能することで、製品評価装置100と通信ネットワーク10とを接続して、顧客端末200などとの通信を行う。
【0020】
入力部130は、例えば、キーボードやポインティングデバイスなどの所定の入力装置から構成され、制御部110に対する各種指示の入力の他、プログラム格納部150やデータベース部160に記録される情報の入力・更新等に用いられる。
【0021】
出力部140は、例えば、ディスプレイ装置やプリンタなどの所定の出力装置から構成され、制御部110の処理結果などを必要に応じて出力する。
【0022】
プログラム格納部150は、例えば、ハードディスク装置やROM(Read Only Memory)などの記憶装置から構成され、制御部110の実行により後述する各処理を実現するためのプログラムを格納する。本実施の形態では、以下のようなプログラムが格納される。
(1)データベース部160を制御するためのプログラム(以下、「DB制御プログラム」とする)
(2)通信ネットワーク10を介した通信を行うプログラム(以下、「通信プログラム」とする)
(3)製品評価装置100をウェブサーバとして機能させ、所定のウェブページを作成して顧客端末200などに提示するプログラム(以下、「ウェブサーバプログラム」とする)
(4)データベース部160に記録された情報を用いて、製品の評価を行うプログラム(以下、「評価プログラム」とする)
【0023】
データベース部160は、例えば、ハードディスク装置などの書き換え可能な記憶装置などから構成され、後述する各処理を実現するために必要な各種データベースを含んだデータベース群である。図3を参照して、データベース部160を構成する各データベースを説明する。
【0024】
図示するように、データベース部160は、(1)製品情報DB160、(2)アンケート情報DB160、(3)回答情報DB160、(4)顧客情報DB160、(5)評価情報DB160、から構成される。これらの各データベースは、同一の記憶装置上に構成されていてもよく、あるいは、異なる記憶装置上に構成されていてもよい。各データベースに記録される情報の例を以下説明する。
【0025】
製品情報DB160には、事業体Rが製造販売する製品に関する情報が記録される。より詳細には、図4に示すように、製品情報DB160には、製品毎にレコードが作成されており、各レコードには、製品の種別を示す「製品種別」、当該製品の環境性能を示す「環境性能」、「環境性能」に示される環境性能を実現するための研究開発に投じられたコストを示す「研究開発費」、当該製品がどれだけ環境負荷低減に配慮しているかのレベルをポイント化した「環境ポイント」、当該製品を所定期間(例えば、前年度の1年間)販売して得られた粗利を示す「粗利」、などの項目が用意され、それぞれに対応する情報が記録される。なお、製品情報DB160に記録される情報は、入力部130を用いて入力可能であることはもとより、事業体Rの他のコンピュータシステム(例えば、経理システムなど)から取得してもよい。この場合、他のコンピュータシステムとは、例えば、LAN(Local Area Network:構内情報通信網)や通信ネットワーク10(インターネット)などを介して相互接続されるものとし、通信制御部120を介して他のコンピュータシステムから情報を取得するものとする。
【0026】
アンケート情報DB160には、後述する処理で製品の購入者に提示されるアンケートを構成する質問事項と回答選択肢とが製品毎に記録される。より詳細には、図5に示すように、アンケート情報DB160には、事業体Rが製造販売する製品毎にレコードが作成されており、各レコードには、当該製品の購入者に対し提示するアンケートの質問事項とその回答選択肢とを示す情報が記録されている。ここでは、当該製品の購買動機を問う質問事項と、対応する複数の回答選択肢が用意されるものとする。ここでは、対象となる購入者にとって、各選択肢に示される事項が購入動機となったか否かを購入者に選択させるような質問と回答選択肢が用意されるものとする。また、回答選択肢の中には、「当該製品の環境性能が購買動機である」とする選択肢がいくつか用意されているものとする。図5に示す例では、回答項目「8」の「省エネルギー設計なので」や、回答項目「9」の「環境に配慮した機械なので」、などが該当し、環境性能に関する回答選択肢であることを示すフラグ(不図示)が付加されているものとする。これらの環境性能に関する回答選択肢は、製品情報DB160に記録されている各製品の環境性能情報に基づいて作成されるものとする。したがって、製品毎に回答選択肢の内容は異なることになる。また、対象となる顧客の属性(性別、年齢、など)に応じて異なる回答選択肢が用意されていてもよい。
【0027】
回答情報DB160には、アンケートに対する回答に関する情報が蓄積される。より詳細には、図6に示すように、回答情報DB160には、製品毎にレコードが作成され、各レコードには、上記アンケートの回答として選択された回答選択肢毎の回答数の累積が記録されている。なお、アンケート情報DB160の場合と同様に、環境性能に関する回答選択肢には、その旨を示すフラグ(不図示)が付されているものとする。
【0028】
顧客情報DB160には、事業体Rの製品を購入した顧客に関する情報が蓄積される。より詳細には、図7に示すように、顧客情報DB160には、顧客毎に割り当てられた「顧客ID」毎にレコードが作成されており、各レコードには、顧客の属性情報(名前、性別、年齢、など)や、連絡情報(住所、電話番号、メールアドレス、など)、購入製品に関する情報(製品名、購入年月日、購入場所、など)、などが記録されている。
【0029】
評価情報DB160には、後述する「製品評価処理」で用いられる数式、基準値(閾値)、判定テーブル、評価結果を示す定型文、などの情報が格納されている。
【0030】
次に、顧客端末200について説明する。顧客端末200は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置から構成され、少なくとも、通信ネットワーク10(すなわち、「インターネット」)に接続可能であるものとする。より詳細には、通信ネットワーク10を介して製品評価装置100が提供するウェブサイトにアクセス可能であるものとする。したがって、顧客端末200は、少なくとも、種々の情報処理を行う制御部、制御部が実行するプログラムやデータを記憶する記憶部、制御部への入力を行う入力部、制御部の処理結果を表示する表示部、通信ネットワーク10と接続して通信を行う通信部、などを備えているものとし、記憶部には、製品評価装置100が送信するウェブページデータを解釈して、出力部にウェブページを表示するための「ブラウザ」プログラムがインストールされているものとする。なお、ここでの「顧客端末」とは、事業体Rの製品を購入した者(顧客)により操作されることを意味するものであり、装置の所有権や設置場所などを制限するものではない。
【0031】
次に、本実施の形態にかかる環境経営支援システム1の動作を図面を参照して説明する。まず、製品評価装置100による「アンケート実施処理」を図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、製品評価装置100の制御部110がプログラム格納部150に格納されている「ウェブサーバプログラム」および「通信プログラム」を実行することで、製品のユーザ登録を行うための「ユーザ登録ページ」がインターネット上に開設されており、顧客端末200などからのアクセスを受け付けているものとする。そして、このユーザ登録ページに顧客端末200からのアクセスがあったことを契機に本処理が実行される。
【0032】
まず、顧客端末200から「ユーザ登録ページ」へのアクセス要求に応じて、製品評価装置100の制御部110は、ウェブサーバプログラムの動作により、図9に示すような「ユーザ登録ページ」を、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)形式で作成し、ページを構成する情報(以下、「ページデータ」とする)をアクセス元の顧客端末200に送信する(ステップS101)。なお、ウェブサーバプログラムは、例えば、「cookie」などの所定のクライアント識別手法を実現するものとし、これによりクライアント端末を識別して以後のセッションを継続するものとする。したがって、本処理における「顧客端末200」とは、ステップS101でユーザ登録ページにアクセスした顧客端末200を指すものとする。
【0033】
顧客端末200は、製品評価装置100からページデータ受信し、表示部に「ユーザ登録ページ」を表示する。図9に示すように、「ユーザ登録ページ」には、テキストボックスなどの入力領域や、ラジオボタンやチェックボックスなどの選択手段が適宜配置されており、顧客が購入した製品の製品名やシリアルナンバー、顧客の属性情報および連絡情報、などを選択・入力可能にしている。顧客が顧客端末200を操作し、各項目を入力してページ下の「送信」ボタンをクリックすると、入力された情報(以下、「登録情報」とする)が通信ネットワーク10を介して製品評価装置100に送信される。
【0034】
製品評価装置100では、通信制御部120が顧客端末200から登録情報を受信すると(ステップS102)、制御部110が、プログラム格納部150に格納されている「DB制御プログラム」を実行し、受信した登録情報を顧客情報DB160に格納する(ステップS103)。ここで、受信した登録情報に示される顧客のレコードがすでに作成されている場合には、当該レコードの「購入製品情報」に追記するものとし、新規の顧客である場合は、新規のレコードを作成するものとする。
【0035】
次に制御部110は、受信した登録情報に基づいて購入製品を特定し、アンケート情報DB160から当該製品のレコードを取得する(ステップS104)。制御部110は、ウェブサーバプログラムの動作により、取得したレコードに記録されている情報を用いて、図10に示すような「アンケートページ」を作成し、ページデータ(HTML形式)を顧客端末200に送信する(ステップS105)。なお、ステップS104〜S105の動作の連携は、例えば、CGI(Common Gateway Interface)などの動作機構により実現されるものである。
【0036】
顧客端末200は、製品評価装置100からページデータを受信し、表示部に「アンケートページ」を表示する。図10に示すように、「アンケートページ」には、ステップS104で取得されたレコードに記録されている「質問事項」と対応する複数の「回答選択肢」が表示されており、各回答選択肢の近傍には、チェックボックスなどの複数選択可能な選択手段が配置されている。顧客は、顧客端末200を操作し、該当する回答選択肢のチェックボックスにチェックを入れ、ページ下部の「送信」ボタンをクリックすることで、選択された回答選択肢を示す情報(以下、「回答情報」とする)が通信ネットワーク10を介して製品評価装置100に送信される。
【0037】
製品評価装置100では、通信制御部120が回答情報を受信すると(ステップS106)、制御部110が回答情報DB160にアクセスし、当該製品の回答情報レコードに記録されている回答数情報を更新する(ステップS107)。より詳細には、受信した回答情報に指定される回答選択肢に対応する「回答数」のそれぞれに「1」を加算する。制御部110は、所定のウェブページ(例えば、「ユーザ登録完了」の旨を示すページなど)を顧客端末200に送信するなどして処理を終了する。
【0038】
次に、製品評価装置100による「製品評価処理」を図11に示すフローチャートを参照して説明する。本処理は、製品評価装置100の制御部110が、プログラム格納部150に格納されている「評価プログラム」を実行することで開始される。この「評価プログラム」による「製品評価処理」は、製品評価装置100の入力部130および出力部140で入出力を行う「アプリケーション」形式で実現可能であることはもとより、通信ネットワーク10を介して、外部の端末などからの指示に応じて実行される「ウェブベース」形式でも実現可能である。この場合、上述のCGIなどにより、外部から入力された情報に応じてデータベース部160から必要な情報を取得し、例えばHTML形式のウェブページで評価結果を外部に出力するものとする。すなわち、製品評価装置100が、通信ネットワーク10(インターネット)を介して上記「アプリケーション」を提供する、いわゆるASP(Application Service Provider:アプリケーション・サービス・プロバイダ)として機能するものである。以下、本実施の形態においては、前者の「アプリケーション形式」で実行される場合を例に説明する。
【0039】
まず、制御部110は、評価プログラムの動作により、図12に示すような「製品選択画面」を出力部140(この場合、ディスプレイ装置)に表示する(ステップS201)。図示するように、「製品選択画面」には、評価対象とすることが可能な事業体Rの製品を選択するための選択手段(例えば、プルダウンメニュー)が配置されている。
【0040】
オペレータは、入力部130を操作し、評価対象とする製品を選択し、画面下部の「OK」ボタンをクリックすることで、対象製品を示す情報(以下、「対象製品情報」とする)が制御部110に入力される。
【0041】
対象製品情報が入力されると(ステップS202)、制御部110は、DB制御部プログラムを実行し、回答情報DB160から、当該製品の回答情報レコードを取得する(ステップS203)。
【0042】
制御部110は、ステップS203で取得した回答情報レコードから、全回答選択肢の回答数の総数(以下、「総回答数」とする)を算出する(ステップS204)。図6に示す例では、「442」が総回答数となる。
【0043】
続いて、制御部110は、回答情報レコードから、環境性能に関する回答選択肢の回答数の合計(以下、「環境性能回答数」とする)を算出する(ステップS205)。すなわち、回答情報レコードに記録されている回答選択肢のうち、フラグが付加されている選択肢に対応する回答数を取得して合算する。図6に示す例では、回答項目「8」と「9」が該当するので、それぞれの回答数である「21」と「8」を合算した「29」を環境性能回答数として得る。
【0044】
次に制御部110は、ステップS204で算出した総回答数と、ステップS205で算出した環境性能回答数とを用いて、「環境性能による利益寄与率」を算出する(ステップS206)。ここで、「環境性能による利益寄与率」とは、当該製品を販売したことによる利益に「環境性能」がどれだけ寄与しているかを百分率により示すものである。すなわち、制御部110は、以下の数式1を演算することにより「環境性能による利益寄与率」を算出する。
【数1】
「環境性能による利益寄与率」=環境性能回答数/総回答数
【0045】
ここで、図6に示す例では、「環境性能回答数」が「29」で、「総回答数」が「442」であるので、「環境性能による利益寄与率」(以下、単に「寄与率」とする)は、「6.56%」ということになる。制御部110は、算出した結果をワークエリアに保持する。
【0046】
制御部110はさらに、製品情報DB160にアクセスし、評価対象となっている製品の製品情報レコードを取得する(ステップS207)。
【0047】
制御部110は、ステップS207で取得したレコードから、当該製品の粗利情報を取得し、取得した粗利情報に示される「粗利額」と、ステップS206で算出した「寄与率」とを乗算することで、「環境性能に起因する利益額」(当該製品の研究開発に対する経済効果。以下、「環境利益」とする)を算出する(ステップS208)。制御部110は、算出した環境利益を示す情報をワークエリアに保持する。
【0048】
制御部110はさらに、ステップS207で取得したレコードから、当該製品の「環境ポイント」(環境性能評価)と「研究開発費」(コスト)を示す情報を取得する。
【0049】
ここで、「環境ポイント」について説明する。「環境ポイント」とは、例えば、事業体R内の社内基準などに準じて、各製品の環境負荷のレベルをポイントによって評価したものである。この場合、社内基準等に準じた「環境性能項目」が用意され、各項目のレベルに応じたポイントが配点されており、各製品についての合計ポイントがここでの「環境ポイント」となる。「環境性能項目」とは、例えば、「使用されている再使用部品」や「所定の環境評価基準への適合」、「使用されている有害物質」などであり、それぞれの項目毎に、「使用率」や「有無」、「適用度合い」などに応じた配点がなされている。なお、本実施の形態では、製品情報DB160に記録される「環境ポイント」は、予め付与されているものを記録してもよく、あるいは、製品評価装置100が算出するものであってもよい。この場合、製品評価装置100は、各製品についての環境負荷に関する情報を収集し、上記のような手法を用いて「環境ポイント」を算出するものとする。なお、本実施の形態で例示される「環境ポイント」は、ポイント数が大きいほど、環境負荷が低いことを示すものとする。
【0050】
制御部110は、ステップS208で算出した「環境利益」(あるいは、ステップS206で算出した「寄与率」)と、取得した「環境ポイント」および「研究開発費」とを用いて、当該製品を「環境性能」と「経済効果」の側面から評価してレベル判定する「レベル判定処理」(ステップS300)を実行する。
【0051】
この「レベル判定処理」を図13に示すフローチャートを参照して説明する。まず、制御部110は、算出した「環境利益」と取得した「研究開発費」とを用いて、数式2に示す不等式に該当するか否かを判別する(ステップS301)。
【数2】
環境利益/研究開発費≧所定の閾値
【0052】
すなわち、環境性能に起因する利益の研究開発費に対する割合(以下、「対コスト比」とする)が閾値以上であるか否かを判別する。ここで「閾値」は、事業者Rの経営方針や業績などに応じて、目標値が任意に設定されるものとする。なお、本実施の形態では、説明を容易にするため、「1.0」(100%)が「閾値」として設定されるものとする。
【0053】
対コスト比が閾値(1.0)以上であった場合(ステップS301:Yes)、制御部110はさらに、数式3に示す不等式に該当するか否かを判別する(ステップS302)。
【数3】
環境ポイント≧基準ポイント
【0054】
すなわち、当該製品に付与されている環境ポイントが、設定された基準ポイント以上であるか否かを判別する。ここで「基準ポイント」は、事業体Rの社内基準等に基づいて任意に設定されるものであり、例えば、環境性能が優良と認められるレベルを示すポイントが設定される。なお、本実施の形態では、説明を容易にするため、「環境ポイント」の最大値を「100」とし、「基準ポイント」が「50」に設定されるものとする。
【0055】
環境ポイントが基準ポイント(50)以上である場合(ステップS302:Yes)、制御部110は、当該製品のレベルが最上級の「A」であると判定し(ステップS303)、「製品評価処理」(図11)の処理に戻る。ここで、「レベルA」は、「高い環境性能を備え、かつ、それにより十分な利益を得ている製品」であることを示すものである。
【0056】
一方、環境ポイントが50未満である場合(ステップS302:No)は、レベル「B」であると判定して(ステップS304)、「製品評価処理」の処理に戻る。ここで、「レベルB」は、「環境性能が市場で評価されているが、環境性能向上の余地がある製品」であることを示すものである。
【0057】
一方、「対コスト比」が1.0未満である場合(ステップS301:No)、制御部110は、数式3に示す不等式に該当するか否かを判別し(ステップS305)、該当する場合(ステップS305:Yes)は、レベル「C」であると判定し(ステップS306)、該当しない場合(ステップS305:No)は、レベル「D」であると判定して(ステップS307)、「製品評価処理」の処理に戻る。ここで、「レベルC」は、「十分な環境性能を備えるが、市場での評価が得られていない製品」であることを示し、「レベルD」は、「環境性能・経済効果ともに不十分であり、総合的な見直しが必要な製品」であることを示すものである。
【0058】
制御部110は、「レベル判定処理」で判定されたレベルに応じた評価結果画面を作成して、出力部140に表示する(ステップS209)。ここでは、制御部110が評価情報DB160にアクセスし、図14に示すような「判定対応表」を参照することで評価結果を得るものとする。すなわち、「判定対応表」には「レベル判定処理」で判定される4つのレベル(A〜D)に応じた「評価コメント」を示す情報などが対応づけられている。制御部110は、「判定対応表」に示される情報に基づいて、図15に示すような評価結果画面を表示して、処理を終了する。
【0059】
事業体Rでは、ステップS209で得られた評価結果に基づいて、適宜施策を実施することにより、実施している環境経営をより効果的なものにすることができる。例えば、「レベルB」の製品に対しては、発生している十分な利益を、より環境性能を向上させるための研究開発に充てるといった開発方針をとることで、高い利益率を維持しつつ環境負荷の低減を実現することができる。また、「レベルC」の製品に対しては、環境性能をアピールするような販売戦略や広告戦略をとることで、環境性能の高い製品の利益率を向上させることができる。「レベルD」の製品に対しては、製造・販売の打ち切りなどの経営判断をとることにより、環境経営にマイナスとなる要因を排除することができる。
【0060】
以上のような施策を実施することにより、事業体R全体の環境負荷低減と利益向上を両立する、より効果的な環境経営を実現することができる。
【0061】
以上説明したように、本発明の実施の形態にかかる環境経営支援システムによれば、購入者の購入動機を調査することで、製品がもつ環境性能が直接的に寄与した利益を算出することができるので、効果的な環境経営の実施に有用な情報を容易に得ることができる。
【0062】
さらに、環境性能に起因する利益を製品毎に把握することができるので、各製品を「環境性能」と「経済効果」の側面から評価することができる。このため、より効果的な環境経営を行うための対策や目標設定を製品毎にきめ細かく行うことができ、実効的な環境経営の向上を図ることができる。
【0063】
上記実施の形態では、ウェブサイトを通じてアンケートを実施する場合を例に説明したが、アンケートの実施方法および回答の収集方法は任意である。
【0064】
上記実施の形態では、「寄与率」、「環境利益」、「研究開発費」(コスト)、および、「環境ポイント」(環境性能評価)を用いて製品を評価したが、評価に用いる項目はこれらに限られない。例えば、上記レベル判定処理により「レベルC」と判定された場合、アンケート回答から、環境性能以外の項目の「利益寄与率」を算出し、どのような項目が利益に寄与しているかを分析することで、販売戦略や広告戦略に有用となるデータを得ることもできる。
【0065】
上記実施の形態における製品評価装置100は、専用装置で構成可能であることはもとより、例えば、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータ装置などで構成することもできる。この場合、汎用コンピュータ装置に、上記各処理を実現するためのプログラムの一部または全部をインストールし、OSなどの制御下で実行することにより上記製品評価装置100を構成することができる。また、コンピュータ装置へのプログラムの配布形態は任意である。例えば、CD−ROMなどの記録媒体に記録して配布したり、搬送波に重畳させることで通信媒体(インターネットなど)を介して配布することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、効果的な環境経営の実施に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる「環境経営支援システム」の構成を示す図である。
【図2】図1に示す「製品評価装置」の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す「データベース部」の構成を模式的に示す図である。
【図4】図3に示す「製品情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図5】図3に示す「アンケート情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図6】図3に示す「回答情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図7】図3に示す「顧客情報DB」に記録される情報の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかる「アンケート実施処理」を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8に示すアンケート実施処理で送信される「ユーザ登録ページ」の表示例を示す図である。
【図10】図8に示すアンケート実施処理で送信される「アンケートページ」の表示例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態にかかる「製品評価処理」を説明するためのフローチャートである。
【図12】図11に示す製品評価処理で表示される「製品選択画面」の表示例を示す図である。
【図13】図11に示す製品評価処理で実行される「レベル判定処理」を説明するためのフローチャートである。
【図14】図13に示す「レベル判定処理」で参照される判定対応表の例を示す図である。
【図15】図11に示す製品評価処理で表示される「評価結果画面」の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 環境経営支援システム
10 通信ネットワーク
100 製品評価装置
200 顧客端末

Claims (6)

  1. コンピュータを用いて製品の評価をおこなうための製品評価方法であって、
    ウェブページによるユーザ登録で入力された製品の識別情報を、通信ネットワークを介して取得し、各製品の識別情報と、少なくとも環境性能に関する項目を含む製品毎のアンケート情報とを対応づけて格納しているアンケート情報データベースから、取得した識別情報に対応するアンケート情報を取得するアンケート情報取得ステップと、
    前記取得したアンケート情報を含むウェブページを、前記ユーザ登録をおこなった製品購入者に前記通信ネットワークを介して送信することで項目選択形式のアンケートを実施し、いずれの項目が選択されたかを示す回答情報を、前記通信ネットワークを介して受信するアンケートステップと、
    各製品についての前記アンケート情報毎に、前記回答情報が示す各項目の選択数の累計を当該製品の識別情報と対応づけて記録して回答情報データベースに格納する回答蓄積ステップと、
    評価対象製品について、前記回答情報データベースに格納された項目毎の選択数の累計値を取得し、項目の選択に対する環境性能に関する項目についての選択の比率を算出することで、対象製品についての環境性能による利益寄与率を算出する利益寄与率算出ステップと、
    各製品の識別情報と、少なくとも、当該製品についての利益額を示す利益額情報、当該製品の環境性能評価を示す環境性能評価情報、当該製品の環境性能を実現するために投じられたコストを示すコスト情報とが対応づけられた製品情報を格納している製品情報データベースから、前記評価対象製品の前記利益額情報を取得し、算出した利益寄与率と取得した利益額情報が示す利益額を乗算することで、当該製品の環境性能による経済効果を示す環境利益を算出する環境利益算出ステップと、
    前記製品情報データベースから、評価対象製品の環境性能評価情報とコスト情報を取得し、取得したコスト情報が示すコストと前記環境利益算出ステップで算出した環境利益との比率を算出して所定の閾値と比較するとともに、前記取得した環境性能評価情報が示す環境性能評価と所定の基準値とを比較することで、当該製品の環境性能と経済効果についてのレベル判定するレベル判定ステップと、
    前記レベル判定ステップで判定されるレベル毎に予め対応づけられている評価情報を格納している評価情報データベースから、前記レベル判定ステップで判定されたレベルに対応する評価情報を取得して出力する製品評価ステップと、
    を備えることを特徴とする製品評価方法。
  2. 前記レベル判定ステップは、前記コストと環境利益との比率が前記所定の閾値以上であるか否かを判別するとともに、前記環境性能評価が前記所定の基準値以上であるか否かを判別することで、当該製品のレベルを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の製品評価方法。
  3. コンピュータに、請求項1または2に記載の製品評価方法の各ステップを実行させることを特徴とするプログラム。
  4. 各製品の識別情報と、少なくとも環境性能に関する項目を含アンケート情報とを対応づけて蓄積するアンケート情報蓄積手段と、
    各製品の識別情報と、少なくとも、利益額を示す利益額情報と、当該製品の環境性能を実現するために投じられたコストを示すコスト情報と、当該製品の環境性能評価を示す環境性能評価情報を含んだ製品情報とを対応づけて蓄積する製品情報蓄積手段と、
    通信ネットワークを介してウェブページを提供するウェブサーバ手段と、
    前記ウェブサーバ手段が提供するウェブページを介したユーザ登録により取得した製品の識別情報に対応づけられているアンケート情報を前記アンケート情報蓄積手段から取得し、前記ウェブページを介して取得したアンケート情報を送信することで項目選択形式のアンケートを実施するアンケート手段と、
    前記アンケート手段が送信したアンケート項目のいずれが選択されたかを示す回答情報を、前記ウェブページを介して受信し、各製品についての前記アンケート情報毎に、前記回答情報が示す各項目の選択数の累計を当該製品の識別情報と対応づけて蓄積する回答情報蓄積手段と、
    評価対象製品について、前記回答情報蓄積手段に蓄積されている回答情報を取得し、全項目の選択数に対する環境性能に関する項目についての選択数の比率を算出することで、対象製品の環境性能による利益寄与率を求める利益寄与率算出手段と、
    当該製品の利益額を示す利益額情報を前記製品情報蓄積手段から取得し、前記利益寄与率算出手段が算出した利益寄与率と取得した利益額情報が示す利益額とを乗算することで、当該製品の環境性能に起因する経済効果を示す環境利益を算出する環境利益算出手段と、
    前記製品情報蓄積手段から、当該製品の環境性能評価情報とコスト情報とを取得し、取得したコスト情報が示すコストと前記環境利益算出手段が算出した環境利益との比率を算出して所定の閾値と比較するとともに、前記取得した環境性能評価情報が示す環境性能評価と所定の基準値とを比較することで、当該製品の環境性能と経済効果についてのレベル判定するレベル判定手段と、
    前記レベル判定手段で判定されるレベル毎に予め対応づけられた評価情報を蓄積する評価情報蓄積手段と、
    前記レベル判定手段が判定したレベルに対応する評価情報を取得して出力する製品評価手段と、
    を備えることを特徴とする製品評価装置。
  5. 前記レベル判定手段は、前記コストと環境利益との比率が前記所定の閾値以上であるか否かを判別するとともに、前記環境性能評価が前記所定の基準値以上であるか否かを判別することで、当該製品のレベルを判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の製品評価装置。
  6. コンピュータに、
    製品購入者のユーザ登録をおこなうウェブページを提供する機能と、
    前記ウェブページを介して購入製品の識別情報が入力されたことを契機に、各製品の識別情報と、少なくとも、環境性能に関する項目を含むアンケート情報とを対応づけて蓄積する記憶装置から、前記入力された識別情報に対応するアンケート情報を取得し、前記ウェブページを介して送信することで、項目選択式のアンケートを実施する機能と、
    送信したアンケート項目のいずれが選択されたかを示す回答情報を、前記ウェブページを介して受信し、各製品についての前記アンケート情報毎に、前記回答情報が示す各項目の選択数の累計を当該製品の識別情報と対応づけて前記記憶装置に蓄積する機能と、
    評価対象製品について、前記記憶装置に蓄積されている回答情報を取得し、全項目の選択数に対する環境性能に関する項目についての選択数の比率を算出することで、対象製品についての環境性能による利益寄与率を算出する機能と、
    各製品の識別情報と、少なくとも、当該製品の利益額を示す利益額情報、当該製品の環境性能を実現するために投じられたコストを示すコスト情報、当該製品の環境性能評価を示す環境性能評価情報を含んだ製品情報とが対応づけられた前記記憶装置から、前記評価対象製品の利益額を示す利益額情報を取得する機能と、
    算出した利益寄与率と取得した利益額情報が示す利益額とを乗算することで、当該製品の環境性能に起因する経済効果を示す環境利益を算出する機能と、
    前記記憶装置から、当該製品の環境性能評価情報とコスト情報とを取得し、取得したコスト情報が示すコストと前記環境利益算出手段が算出した環境利益との比率を算出して所定の閾値と比較するとともに、前記取得した環境性能評価情報が示す環境性能評価と所定 の基準値とを比較することで、当該製品の環境性能と経済効果についてレベル判定する機能と、
    判定されるレベル毎に予め対応づけられた評価情報を蓄積する記憶装置から、判定したレベルに応じた評価情報を取得して出力する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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