JP3863741B2 - 不法投棄監視システム、不法投棄監視方法及び不法投棄監視装置 - Google Patents

不法投棄監視システム、不法投棄監視方法及び不法投棄監視装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不法投棄監視システム、不法投棄監視方法及び不法投棄監視装置に係り、より詳しくは、家庭用電気製品の不法投棄の発生を監視することができる不法投棄監視システム、不法投棄監視方法及び不法投棄監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
家庭用電気製品の不法投棄は後を断たず、2001年4月の特定家庭用機器再商品化法(所謂「家電リサイクル法」)の施行に伴い、家庭用電気製品の不法投棄は今後益々増加するものと予想されている。
【0003】
家庭用電気製品の不法投棄が増加することにより、環境破壊が進むばかりでなく、不法投棄された家庭用電気製品を回収して処分するために莫大な費用が費やされることになる。
【0004】
しかしながら、このような家庭用電気製品の不法投棄の発生を監視するシステムはなく、不法投棄を目撃した人による通報に頼っているのが実状である。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みて成されたものであり、人手を介することなく家庭用電気製品の不法投棄の発生を監視することができる不法投棄監視システム、不法投棄監視方法及び不法投棄監視装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の不法投棄監視システムは、監視対象とする家庭用電気製品に備えられると共に、存在位置を測定し、その信号を送信する位置信号送信装置と、合法的なリサイクルの流れにあるものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報を送信するリサイクル情報送信装置と、前記家庭用電気製品が、有効に機能しているネットワークに接続されているか否かを、前記ネットワークを介して通信が可能か否かを判定することにより検知する検知手段、及び前記検知手段により前記家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知された場合に接続解除情報を、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて送信する送信手段を備えた端末装置と、前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報と当該家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報とを対応付けて記憶する家電管理データベース、前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報に対応付けられて記憶され、対応する家庭用電気製品がリサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報、家屋又は建物の位置が記録された地図情報又は統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報、前記送信手段によって送信された接続解除情報と前記リサイクル情報送信装置によって送信されたリサイクル情報とを受信する受信手段、前記受信手段によって前記接続解除情報が受信された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報となるよう前記家電管理データベースの前記接続状態情報を更新する接続状態情報更新手段、前記受信手段によって前記リサイクル情報が受信された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報となるよう前記リサイクル登録情報を更新するリサイクル登録情報更新手段、及び前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ前記位置信号送信装置から送信された信号によって示される前記家庭用電気製品の存在位置が、前記地図情報によって示される家屋又は建物の位置とは異なる位置に位置するか否かの判定、又は前記場所情報によって示される統計的に得られた不法投棄されやすい位置又はその近傍に位置するか否かの判定の結果、地図上で家屋外又は建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定する判定手段を備えた不法投棄監視装置と、を含むものである。
【0007】
請求項1記載の不法投棄監視システムによれば、監視対象とする家庭用電気製品に備えられた位置信号送信装置によって、存在位置が測定され、その信号が送信される。
【0008】
なお、上記信号には、存在位置を示す情報(例えば、緯度情報、経度情報、海抜情報等)が含まれた無線信号の他、存在位置を示す情報は含まれない無線信号も含まれる。ここで、上記存在位置を示す情報には、GPS(Global Positioning Systems)を利用して検知された位置情報、及びPHS(Personal Handy-phone System)を利用して検知された位置情報等が含まれる。また、上記存在位置を示す情報は含まれない無線信号を送信する場合には、当該無線信号を互いに異なる位置に配置された複数のアンテナ(又は、受信器)によって受信し、三角測量の技術を適用して当該無線信号の発信元を特定することによって存在位置を特定することができる。更に、上記無線信号には、電波の他、赤外線等の光信号が含まれる。
【0009】
一方、請求項1記載の発明では、リサイクル情報送信装置により、合法的なリサイクルの流れにあるものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報が送信され、端末装置により、家庭用電気製品が有効に機能しているネットワークに接続されているか否かを、前記ネットワークを介して通信が可能か否かを判定することにより検知する検知手段によって家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知された場合に接続解除情報が、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報が含められて送信手段によって送信される。なお、上記リサイクル情報には、家庭用電気製品の製造番号、各家庭用電気製品に予め個別に割り振られた識別番号等を含めることができる。また、上記製品情報にも、上記リサイクル情報と同様に、家庭用電気製品の製造番号、各家庭用電気製品に予め個別に割り振られた識別番号等を含めることができる。
【0010】
なお、上記ネットワークには、エコーネット(ECHONET)、HomePNA(Home Phoneline Networking Alliance)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394を利用したネットワーク、及びイーサネット(Ethernet)が含まれる。
【0011】
更に、請求項1記載の発明では、不法投棄監視装置により、前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報と当該家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報とを対応付けて記憶する家電管理データベース、前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報に対応付けられて記憶され、対応する家庭用電気製品がリサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報、家屋又は建物の位置が記録された地図情報又は統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報が備えられ、上記接続解除情報と上記リサイクル情報とが受信されるように構成された受信手段によって前記接続解除情報が受信された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報となるよう前記家電管理データベースの前記接続状態情報が更新され、受信手段によって前記リサイクル情報が受信された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報となるよう前記リサイクル登録情報が更新され、前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ上記位置信号送信装置から送信された信号によって示される上記家庭用電気製品の存在位置が地図上で家屋外又は建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に、判定手段によって当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定される。
【0012】
なお、上記家庭用電気製品の存在位置が家屋外又は建物外に位置するか否かの判定は、家屋又は建物の位置が記録された地図情報を不法投棄監視装置に備えておき、家庭用電気製品の存在位置が上記地図情報によって示される家屋又は建物の位置とは異なる位置に位置するか否かを判定すること、統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報を不法投棄監視装置に備えておき、当該場所情報によって示される位置又はその近傍に家庭用電気製品の存在位置が位置するか否かを判定すること等によって行うことができる。
【0013】
すなわち、本発明では、家庭用電気製品が通常は家屋内又は建物内において使用されるものである点を利用して、ネットワークに接続されて使用されていた家庭用電気製品が当該ネットワークから取り外されると共に、当該家庭用電気製品の存在位置が家屋外又は建物外に位置し、かつリサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に不法投棄されたものと判定しており、これによって不法投棄の発生の判定精度を向上している。
【0014】
このように請求項1に記載の不法投棄監視システムによれば、家庭用電気製品により、存在位置を示すための信号を送信し、リサイクル情報送信装置により、合法的なリサイクルの流れにあるものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報を送信し、端末装置により、家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知された場合に接続解除情報を、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて送信し、不法投棄監視装置により、前記接続解除情報が受信された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報に、当該家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報を更新し、前記リサイクル情報が受信された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報に、リサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報を更新し、前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ家庭用電気製品から送信された信号によって示される当該家庭用電気製品の存在位置が家屋外又は建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定しているので、人手を介することなく家庭用電気製品の不法投棄の発生を監視することができる。
【0015】
ところで、家庭用電気製品がネットワークから取り外され、かつ建物外に持ち出されたからといって、即、当該家庭用電気製品が不法投棄されるとは限らず、ネットワークから取り外した後に設置位置を変更して再びネットワークに接続することも考えられる。
【0016】
そこで、請求項2記載の発明のように、本発明における前記送信手段は、前記家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化し、この状態を所定時間以上連続して維持した場合に前記接続解除情報を送信することが好ましい。これによって、上記のような再びネットワークに接続した場合等の、不法投棄発生の誤判定を防止することができる。
【0022】
ところで、2001年4月施行の特定家庭用機器再商品化法では、冷蔵庫、空気調和機、テレビ、及び洗濯機の4品目が対象とされており、これらの家庭用電気製品の不法投棄の増加が予想される。
【0023】
そこで、請求項3記載の発明のように、本発明の家庭用電気製品としては、冷蔵庫、空気調和機、テレビ、及び洗濯機の少なくとも1つを適用することが好ましい。これによって、不法投棄の増加が予想される家庭用電気製品を監視対象とすることができる。
【0024】
一方、上記目的を達成するために、請求項4記載の不法投棄監視方法は、家庭用電気製品により、存在位置を示すための信号を送信し、リサイクル情報送信装置により、合法的にリサイクルするものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報を送信し、端末装置により、前記家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知された場合に接続解除情報を、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて送信し、不法投棄監視装置により、前記家庭用電気製品を特定できる製品情報と当該家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報とを対応付けて記憶する家電管理データベース、前記家庭用電気製品を特定できる製品情報に対応付けられて記憶され、対応する家庭用電気製品がリサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報、建物の位置が記録された地図情報又は統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報を備え、前記端末装置によって送信された接続解除情報が受信された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報となるよう前記家電管理データベースの前記接続状態情報を更新し、前記リサイクル情報が受信された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報となるよう前記リサイクル登録情報を更新し、前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ前記家庭用電気製品から送信された信号によって示される前記家庭用電気製品の存在位置が、前記地図情報によって示される建物の位置とは異なる位置に位置するか否かの判定、又は前記場所情報によって示される統計的に得られた不法投棄されやすい位置又はその近傍に位置するか否かの判定の結果、建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定するものである。
【0025】
なお、上記信号には、存在位置を示す情報(例えば、緯度情報、経度情報、海抜情報等)が含まれた無線信号の他、存在位置を示す情報は含まれない無線信号も含まれる。ここで、上記存在位置を示す情報には、GPSを利用して検知された位置情報、及びPHSを利用して検知された位置情報等が含まれる。また、上記存在位置を示す情報は含まれない無線信号を送信する場合には、当該無線信号を互いに異なる位置に配置された複数のアンテナ(又は、受信器)によって受信し、三角測量の技術を適用して当該無線信号の発信元を特定することによって存在位置を特定することができる。更に、上記無線信号には、電波の他、赤外線等の光信号が含まれる。また、上記ネットワークには、エコーネット、HomePNA、IEEE1394を利用したネットワーク、及びイーサネットが含まれる。
【0027】
このように、請求項4に記載の不法投棄監視方法によれば、請求項1記載の発明と同様に作用するので、請求項1記載の発明と同様に、人手を介することなく家庭用電気製品の不法投棄の発生を監視することができる。
【0028】
また、請求項5記載の発明のように、本発明における前記端末装置は、前記家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化し、この状態で所定時間以上経過した場合に前記接続解除情報を送信することが好ましい。これによって、請求項2記載の発明と同様に、不法投棄発生の誤判定を防止することができる。
【0031】
更に、請求項6記載の発明のように、本発明の家庭用電気製品としては、冷蔵庫、空気調和機、テレビ、及び洗濯機の少なくとも1つを適用することが好ましい。これによって、不法投棄の増加が予想される家庭用電気製品を監視対象とすることができる。
【0032】
一方、上記目的を達成するために、請求項7記載の不法投棄監視装置は、監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報と当該家庭用電気製品がネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報とを対応付けて記憶する家電管理データベースと、前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報に対応付けられて記憶され、対応する家庭用電気製品がリサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報と、建物の位置が記録された地図情報又は統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報と、監視対象とする家庭用電気製品の存在位置を示す位置情報及び前記家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことを示す接続解除情報を、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて取得すると共に、合法的にリサイクルするものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段によって接続解除情報が取得された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報となるよう前記家電管理データベースの前記接続状態情報を更新する接続状態情報更新手段と、前記情報取得手段によってリサイクル情報が取得された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報となるよう前記リサイクル登録情報を更新するリサイクル登録情報更新手段と、前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ前記情報取得手段によって取得された位置情報によって示される前記家庭用電気製品の存在位置が、前記地図情報によって示される建物の位置とは異なる位置に位置するか否かの判定、又は前記場所情報によって示される統計的に得られた不法投棄されやすい位置又はその近傍に位置するか否かの判定の結果、建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定する判定手段と、を備えている。
【0033】
請求項7記載の不法投棄監視装置によれば、監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報と当該家庭用電気製品がネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報とを対応付けて記憶する家電管理データベースと、前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報に対応付けられて記憶され、対応する家庭用電気製品がリサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報と、建物の位置が記録された地図情報又は統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報と、が備えられ、監視対象とする家庭用電気製品の存在位置を示す位置情報及び当該家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことを示す接続解除情報が、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて情報取得手段によって取得されると共に、合法的にリサイクルするものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報が情報取得手段によって取得される。なお、上記製品情報には、家庭用電気製品の製造番号、各家庭用電気製品に予め個別に割り振られた識別番号等を含めることができる。
【0034】
なお、上記位置情報には、緯度情報、経度情報、海抜情報が含まれる。また、上記位置情報には、GPSを利用して検知された位置情報、及びPHSを利用して検知された位置情報等が含まれる。また、上記ネットワークには、エコーネット、HomePNA、IEEE1394を利用したネットワーク、及びイーサネットが含まれる。
【0035】
また、請求項7に記載の発明では、情報取得手段によって接続解除情報が取得された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報となるよう前記家電管理データベースの前記接続状態情報が更新され、情報取得手段によってリサイクル情報が取得された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報となるよう前記リサイクル登録情報が更新され、前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ情報取得手段によって取得された位置情報によって示される家庭用電気製品の存在位置が建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に、判定手段によって当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定される。
【0036】
なお、上記家庭用電気製品の存在位置が建物外に位置するか否かの判定は、建物の位置が記録された地図情報を不法投棄監視装置に備えておき、家庭用電気製品の存在位置が上記地図情報によって示される建物の位置とは異なる位置に位置するか否かを判定すること、統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報を不法投棄監視装置に備えておき、当該場所情報によって示される位置又はその近傍に家庭用電気製品の存在位置が位置するか否かを判定すること等によって行うことができる。
【0037】
すなわち、本発明においても、家庭用電気製品が通常は建物内において使用されるものである点を利用して、ネットワークに接続されて使用されていた家庭用電気製品が当該ネットワークから取り外されると共に、当該家庭用電気製品の存在位置が建物外に位置し、かつリサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に不法投棄されたものと判定しており、これによって不法投棄の発生の判定精度を向上している。
【0038】
このように請求項7に記載の不法投棄監視装置によれば、家庭用電気製品がネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ家庭用電気製品の存在位置を示す位置情報によって示される当該家庭用電気製品の存在位置が建物外に位置すると判定されると共に、リサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定しているので、人手を介することなく家庭用電気製品の不法投棄の発生を監視することができる。
【0039】
ところで、家庭用電気製品がネットワークから取り外され、かつ建物外に持ち出されたからといって、即、当該家庭用電気製品が不法投棄されるとは限らず、ネットワークから取り外した後に設置位置を変更して再びネットワークに接続することも考えられる。
【0040】
そこで、請求項8記載の発明のように、本発明における前記接続解除情報を、前記家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化し、この状態で所定時間以上経過したことを示すものとすることが好ましい。これによって、上記のような再びネットワークに接続した場合等の、不法投棄発生の誤判定を防止することができる。
【0046】
ところで、2001年4月施行の特定家庭用機器再商品化法では、冷蔵庫、空気調和機、テレビ、及び洗濯機の4品目が対象とされており、これらの家庭用電気製品の不法投棄の増加が予想される。
【0047】
そこで、請求項9記載の発明のように、本発明の家庭用電気製品として、冷蔵庫、空気調和機、テレビ、及び洗濯機の少なくとも1つを適用することが好ましい。これによって、不法投棄の増加が予想される家庭用電気製品を監視対象とすることができる。
【0054】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態に係る不法投棄監視システム10の構成を説明する。
【0055】
同図に示すように、本実施の形態に係る不法投棄監視システム10は、不法投棄監視システム10を管理する管理センターが所有するサーバ20と、リサイクルセンターが所有する端末装置60と、が各々モデム、ルータ、TA(Terminal Adapter)等の接続装置70を介してネットワーク12に接続されると共に、各個人の自宅内において構築されたホーム・ネットワーク14がネットワーク12に接続されて構成されている。
【0056】
なお、上記リサイクルセンターは、家庭用電気製品(以下、「家電製品」という。)を合法的にリサイクルする役割を有するほか、リサイクルする家電製品の製品名(以下、「家電名」という。)、メーカ名、製造番号の各情報(本発明の「リサイクル情報」に相当し、以下、「リサイクル情報」という。)を電子化情報として上記管理センターのサーバ20にネットワーク12を介して通知する役割も有している。
【0057】
また、本実施の形態では、上記ホーム・ネットワーク14として、エコーネットが適用された場合について説明する。なお、エコーネットは、伝送メディアとして電灯線及び無線を使用することにより、配線工事を不要とすると共に、低コストで既築住宅に構築することができるネットワークである。
【0058】
本実施の形態に係るホーム・ネットワーク14は、図1に示すように、各個人の住宅内に既設の電灯線16を介して、ゲートウェイ・サーバー40と、冷蔵庫44、エアコン46等の各種家電製品と、コントローラ50と、が接続されて構成されている。従って、冷蔵庫44、エアコン46等の電灯線16に接続された各種家電製品は、コントローラ50によって作動を制御することができる。
【0059】
また、ゲートウェイ・サーバー40はネットワーク12に接続されている。従って、サーバ20(複数のサーバで成るが、単一として説明する。)、ゲートウェイ・サーバー40、及び端末装置60は、ネットワーク12を介して、相互通信により各種情報の授受が可能である。
【0060】
なお、以下の説明では、ネットワーク12としてインターネットを適用した場合について説明する。この場合、サーバ20はWWW(World Wide Web)サーバとして機能し、ゲートウェイ・サーバー40及び端末装置60はWWWクライアントとして機能する。
【0061】
すなわち、端末装置60はWWWブラウザがインストールされており、このWWWブラウザを起動することにより、ネットワーク12を介してサーバ20に任意にアクセスすることができる。このとき、アクセス位置はURL(Uniform Resource Locator)で指定される。
【0062】
また、コントローラ50は専用のインタフェース画面から、ゲートウェイ・サーバー40で通信プロトコルが変換されてサーバ20にアクセス可能になっている。
【0063】
なお、各コントローラ50及び端末装置60の識別には、IP(Internet Protocol)アドレスが用いられるが、URL等の他の位置指定のコード(ゲートウェイ・サーバー40に付したグローバルなIPアドレスとホーム・ネットワーク14内で用いるローカルなIPアドレスとの組み合わせ)を用いてもよい。
【0064】
サーバ20、コントローラ50及び端末装置60の各々には、各種情報を入力するためのキーボード、マウス等の入力装置、各種メニュー画面や処理結果等を表示するためのディスプレイ、及び各種情報を印刷するプリンタが備えられている。なお、このハードウェア構成は、一般的なものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0065】
一方、ネットワーク12には、各国又は各地域の電話会社が構築・提供する公衆電話網18がゲートウェイ・システム80によって相互接続されている。なお、公衆電話網18には、例えば、PSTN(Public Switched Telephone Network)やISDN(Integrated Service Digital Network)が含まれる。
【0066】
また、電話網として、さらに、PHS(Personal Handyphone System)形式の無線電話網18Aを含んでいる。なお、無線電話網18Aは、不図示の携帯電話機や、ホーム・ネットワーク14に接続された冷蔵庫44、エアコン46等の家電製品に対するゲートウェイ・サーバー40を介してのデータの送受信機能、発信番号の認証機能、位置特定機能等の機能サービスを提供できる。すなわち、本実施の形態に係るホーム・ネットワーク14に接続された家電製品は、携帯電話機と同様に無線電話網18Aを介したデータ通信が可能なように構成されており、各家電製品毎に固有の番号が予め付与されている。
【0067】
図2には、サーバ20における本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されている。同図に示すように、サーバ20は、サーバ20全体の動作を司る制御部22と、ネットワーク12を介して外部との各種情報の授受を行う入出力ポート24と、各種データベースやプログラム等を記憶するためのハードディスク26と、がバスBus1を介して相互に接続されて構成されている。従って、制御部22は、入出力ポート24を介してネットワーク12に接続された装置との間で各種情報の授受を行うことができると共に、ハードディスク26に対する各種情報の書き込み及びハードディスク26に書き込まれている各種情報の読み出しを行うことができる。
【0068】
図3には、サーバ20に備えられたハードディスク26の主な記憶内容が模式的に示されている。同図に示すように、ハードディスク26には、各種データベースを記憶するためのデータベース領域DBと、建物の位置が記録された地図データを記憶するための領域である地図データ領域MGと、サーバ20を制御するための制御プログラムや各種処理を行うためのプログラム等を記憶するための領域であるプログラム領域PGと、が設けられている。
【0069】
また、データベース領域DBには、各個人宅に構築されたホーム・ネットワーク14に接続された家電製品に関する情報を記憶するための家電管理データベースDB1、上記リサイクルセンターからの通知に応じた情報を記憶するためのリサイクル管理データベースDB2が含まれている。以下、これらのデータベースの構成について詳細に説明する。
【0070】
図4に示すように、本実施の形態に係る家電管理データベースDB1は、ゲートウェイ・サーバー識別子が記憶されると共に、当該ゲートウェイ・サーバー識別子毎に、家電名、メーカ名、製造番号、及び接続状態の各情報が記憶されるように構成されている。
【0071】
なお、上記ゲートウェイ・サーバー識別子は、各個人宅に構築されたホーム・ネットワーク14を識別するための情報であり、各ゲートウェイ・サーバー40毎に異なる情報として記憶されるものである。なお、本実施の形態では、上記ゲートウェイ・サーバー識別子として、対応するゲートウェイ・サーバー40のIPアドレスを適用している。
【0072】
また、上記接続状態情報は、対応する家電名、メーカ名、及び製造番号で特定される家電製品がホーム・ネットワーク14に接続されているか否かを示す情報であり、本実施の形態では、対応する家電製品がホーム・ネットワーク14に接続されている場合には「オン」を示す情報が、接続されていない場合には「オフ」を示す情報が、各々記憶される。
【0073】
なお、上記家電名、メーカ名、製造番号、及び接続状態の各情報は、ゲートウェイ・サーバー40により、ホーム・ネットワーク14で用意されている通信機能によって電灯線16に接続されている家電製品から取得し、サーバ20にネットワーク12を介して送信されるものである。
【0074】
一方、図5に示すように、本実施の形態に係るリサイクル管理データベースDB2は、家電名、メーカ名、製造番号、及びリサイクル登録の各情報が記憶されるように構成されている。
【0075】
なお、上記家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報は、家電管理データベースDB1と同様のものであり、家電管理データベースDB1に記憶された際に記憶されるものであるが、リサイクル管理データベースDB2では、家電名毎に分類して記憶される。
【0076】
また、上記リサイクル登録情報は、対応する家電製品がリサイクルセンターによってリサイクルされるものであるか否かを示す情報であり、本実施の形態では、デフォルトとしてリサイクルされるものでないことを示す‘×’を示す情報が記憶され、リサイクルセンターから前述のリサイクル情報が通知された際に、当該リサイクル情報によって特定される家電製品についてリサイクルされるものであることを示す‘〇’を示す情報が記憶される。
【0077】
一方、図6には、各個人宅に構築されたホーム・ネットワーク14に接続されている冷蔵庫44における本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されている。
【0078】
同図に示すように、冷蔵庫44の電気系は、冷蔵庫44全体の動作を司るCPU(中央演算処理装置)81と、各種プログラムや各種パラメータ等が記憶されたROM82と、各種プログラムの実行時におけるワークエリア等として用いられるRAM83と、電灯線16に接続された各種機器との間で通信を行う際に所定の通信プロトコルに対応した通信制御を行う通信制御部84と、PHS形式の携帯電話機と同様の通信プロトコルで無線電話網18Aを介したデータ通信を行う機能を有するPHSチップ85と、がバスBus2を介して相互に接続されて構成されている。従って、CPU81は、通信制御部84を介して電灯線16に接続された各種機器との間で各種情報の授受が可能とされている。
【0079】
なお、冷蔵庫44には、図6に示した電気系を駆動するための電源(図示省略)が内蔵されており、当該電気系は、冷蔵庫44の電源プラグがコンセントから抜き取られた状態であっても所定期間(本実施の形態では、180日間)は駆動するように構成されている。これによって、上記所定期間の間、無線電話網18Aによって提供される位置特定機能を用いることによって冷蔵庫44の存在位置を確認することができる。
【0080】
なお、PHSチップ85は、無線電話網18Aの基地局との間で通常のPHS電話機と同様の手順によって自己の存在位置を示す位置情報の登録要求を行うための通信を行うことにより、公衆電話網18に設けられた不図示の位置情報データベースに上記位置情報を登録している。そこで、本実施の形態では、当該位置情報を利用して、冷蔵庫44の存在位置を特定するようにしている。従って、PHSチップ85から無線電話網18Aの基地局に対して送信される無線信号が本発明の信号に相当し、上記位置特定機能によって提供される位置情報が本発明の位置情報に相当する。
【0081】
冷蔵庫44以外のホーム・ネットワーク14に接続されたエアコン46等の家電製品における電気系の構成も図6に示したものと略同様とされている。従って、冷蔵庫44以外の家電製品の存在位置も、上記所定期間の間、上記位置特定機能を用いることによって確認することができる。
【0082】
一方、図7には、コントローラ50における本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されている。同図に示すように、コントローラ50は、コントローラ50全体の動作を司る制御部51と、電灯線16を介して電灯線16に接続された各機器との間で各種情報の授受を行う入出力ポート52と、各種プログラムやデータ等の情報を記憶するためのハードディスク53と、各種情報を表示するためのディスプレイ54と、各種情報を入力するためのキーボード55及びマウス56と、がバスBus3を介して相互に接続されて構成されている。
【0083】
従って、制御部51は、入出力ポート52を介して電灯線16に接続された装置との間で各種情報の授受を行うことができると共に、ハードディスク53に対する各種情報の書き込み及びハードディスク53に書き込まれている各種情報の読み出しを行うことができ、更にディスプレイ54に対して各種情報を表示することができると共に、キーボード55及びマウス56を用いて当該コントローラ50の操作者(ユーザ)によって入力された各種情報を入力することができる。
【0084】
ホーム・ネットワーク14が本発明のネットワークに、サーバ20が本発明の不法投棄監視装置に、入出力ポート24が本発明の受信手段及び情報取得手段に、制御部22が本発明の判定手段に、コントローラ50が本発明の端末装置に、制御部51が本発明の検知手段に、入出力ポート52が本発明の送信手段に、端末装置60が本発明のリサイクル情報送信装置に、PHSチップ85が本発明の位置信号送信装置に、各々相当する。
【0085】
次に、本実施の形態に係る不法投棄監視システム10の作用を説明する。まず、図8を参照して、コントローラ50によって実行される接続状態通知処理について説明する。なお、図8は、コントローラ50の制御部51によって実行される接続状態通知処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムは予めハードディスク53の所定領域に記憶されている。
【0086】
同図のステップ100では、新たに電灯線16に接続された家電製品があるか否かを、電灯線16を介して通信が可能となった新たな家電製品があるか否かを判定することにより判定し、肯定判定の場合はステップ102へ移行して新たに電灯線16に接続された家電製品から家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報を取得し、次のステップ104で、取得した各情報をハードディスク53の所定領域に記憶し、次のステップ106で、取得した各情報と新たに電灯線16に接続された旨を示す情報とをゲートウェイ・サーバー40、ネットワーク12等を介してサーバ20に対して送信し、その後にステップ108へ移行する。
【0087】
一方、上記ステップ100において否定判定された場合、すなわち、新たに電灯線16に接続された家電製品がなかった場合には上記ステップ102〜ステップ106の処理を実行することなくステップ108へ移行する。
【0088】
ステップ108では、ハードディスク53の所定領域から上記ステップ104の処理によって記憶された家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報を全て読み出し、当該情報によって特定される全ての家電製品について、応答があったか否かを判定することにより電灯線16から取り外された家電製品があるか否かを判定し、否定判定の場合は上記ステップ100へ戻り、肯定判定の場合はステップ110へ移行して、電灯線16から取り外された家電製品について、取り外されてからの経過時間が所定時間以上となった家電製品があるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ112に移行して、取り外されてからの経過時間が所定時間以上となった家電製品の家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報をハードディスク53の所定領域上で無効にするフラグを設定し、次のステップ114で、フラグを設定した各情報と電灯線16から取り外された旨を示す情報とをゲートウェイ・サーバー40、ネットワーク12等を介してサーバ20に対して送信し、その後に上記ステップ100へ戻る。ステップ114においてサーバ20に送信した情報が本発明の接続解除情報に、当該情報に含まれる家電製品の家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報が本発明の製品情報に、各々相当する。
【0089】
一方、上記ステップ110において否定判定された場合、すなわち、電灯線16から取り外されてからの経過時間が所定時間以上となった家電製品はないと判定された場合には、上記ステップ112及びステップ114を実行することなく上記ステップ100へ戻る。
【0090】
本接続状態通知処理により、電灯線16に新たに家電製品が接続された場合に、サーバ20に対して当該家電製品を特定することができる情報及び当該家電製品が新たに電灯線16に接続された旨を示す情報が送信され、電灯線16に接続されている家電製品が電灯線16から取り外されて所定時間以上経過した場合には、サーバ20に対して当該家電製品を特定することができる情報及び当該家電製品が電灯線16から取り外された旨を示す情報が送信される。
【0091】
次に、図9を参照して、サーバ20によって実行される接続状態記録処理について説明する。なお、図9は、何れかのコントローラ50から前述の家電製品が新たに電灯線16に接続された旨を示す情報、又は家電製品が電灯線16から取り外された旨を示す情報が受信された際に、サーバ20の制御部22によって実行される接続状態記録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムは予めハードディスク26のプログラム領域PGに記憶されている。
【0092】
同図のステップ200では、本接続状態記録処理の実行に当って受信した情報が、家電製品が新たに電灯線16に接続された旨を示す情報であったか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ202へ移行する。
【0093】
ステップ202では、コントローラ50から受信した情報を、当該情報の送信元であるゲートウェイ・サーバー40のIPアドレスが家電管理データベースDB1のゲートウェイ・サーバー識別子欄に記憶されていない場合と、記憶されている場合とで区別して、各々次のように家電管理データベースDB1に反映させ、また、必要に応じてリサイクル管理データベースDB2に反映させた後に本接続状態記録処理を終了する。
【0094】
すなわち、上記受信した情報の送信元であるゲートウェイ・サーバー40のIPアドレスが家電管理データベースDB1のゲートウェイ・サーバー識別子欄に記憶されていない場合は、当該IPアドレスを家電管理データベースDB1のゲートウェイ・サーバー識別子欄の未記憶領域に新たに記憶すると共に、上記受信した情報と共に受信した家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報、すなわち、新たに電灯線16に接続された家電製品を特定できる情報を、記憶したIPアドレスに対応する家電名欄、メーカ名欄、及び製造番号欄の各記憶領域に各々記憶し、かつ記憶したIPアドレスに対応する接続状態欄に当該家電製品がホーム・ネットワーク14に接続されている旨を示す情報(本実施の形態では「オン」を示す情報。)を記憶する。
【0095】
また、上記受信した情報の送信元であるゲートウェイ・サーバー40のIPアドレスが家電管理データベースDB1のゲートウェイ・サーバー識別子欄に既に記憶されている場合には、上記受信した情報と共に受信した家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報、すなわち、新たに電灯線16に接続された家電製品を特定できる情報を、上記既に記憶されているIPアドレスに対応する家電名欄、メーカ名欄、及び製造番号欄の各記憶領域に各々記憶し、上記既に記憶されているIPアドレスに対応する接続状態欄に当該家電製品がホーム・ネットワーク14に接続されている旨を示す情報(本実施の形態では「オン」を示す情報。)を記憶する。
【0096】
また、本ステップ202では、リサイクル管理データベースDB2を参照して、コントローラ50から受信した家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報と一致する情報がリサイクル管理データベースDB2に記憶されていない場合には、リサイクル管理データベースDB2の未記憶領域に当該各情報を記憶すると共に、対応するリサイクル登録欄にリサイクルされるものでないことを示す情報(本実施の形態では‘×’を示す情報。)を記憶する。
【0097】
一方、上記ステップ200において否定判定された場合、すなわち、本接続状態記録処理の実行に当って受信した情報が、家電製品が新たに電灯線16に接続された旨を示す情報でなかった場合は上記受信した情報が、家電製品が電灯線16から取り外された旨を示す情報であったものと見なしてステップ204へ移行し、当該受信した情報と共に受信した家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報によって特定される家電製品に対応する家電管理データベースDB1の接続状態欄の記憶内容を、電灯線16に接続されていない旨を示す情報(本実施の形態では「オフ」を示す情報。)に更新した後に本接続状態記録処理を終了する。
【0098】
本接続状態記録処理により、何れかのホーム・ネットワーク14において新たに電灯線16に家電製品が接続された場合には当該家電製品を特定できる情報及び当該家電製品が電灯線16に接続されている旨が家電管理データベースDB1に記録され、何れかのホーム・ネットワーク14において電灯線16に接続されていた何れかの家電製品が取り外された場合には当該家電製品が電灯線16に接続されていない旨が家電管理データベースDB1に記録される。
【0099】
次に、図10を参照して、サーバ20によって実行されるリサイクル管理処理について説明する。なお、図10は、端末装置60から前述のリサイクル情報が受信された際に、サーバ20の制御部22によって実行されるリサイクル管理処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムも予めハードディスク26のプログラム領域PGに記憶されている。
【0100】
同図のステップ300では、本リサイクル管理処理の実行に当って受信したリサイクル情報によって特定される家電製品に対応するリサイクル管理データベースDB2のリサイクル登録欄の記憶内容を、リサイクルされるものであることを示す情報(本実施の形態では‘〇’を示す情報。)に更新した後に本リサイクル管理処理を終了する。
【0101】
本リサイクル管理処理により、リサイクルセンターによって合法的にリサイクルされる家電製品に対応するリサイクル管理データベースDB2のリサイクル登録情報をリサイクルされるものであることを示す情報とすることができるので、リサイクル管理データベースDB2を参照することにより、合法的にリサイクルされる家電製品を特定することができる。
【0102】
次に、図11を参照して、サーバ20によって実行される不法投棄監視処理について説明する。なお、図11は、所定期間毎(本実施の形態では1日毎)にサーバ20の制御部22によって実行される不法投棄監視処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、該プログラムも予めハードディスク26のプログラム領域PGに記憶されている。
【0103】
同図のステップ400では、家電管理データベースDB1の接続状態情報を1家電製品分だけ読み出し、次のステップ402では、読み出した接続状態情報が、ホーム・ネットワーク14に接続されている旨を示す情報(本実施の形態では「オン」を示す情報。)であるか否かを判定することにより、処理対象とする家電製品がホーム・ネットワーク14に接続されているか否かを判定し、否定判定の場合は処理対象とする家電製品が不法投棄された可能性があるものと見なしてステップ404へ移行する。
【0104】
ステップ404では、処理対象とする家電製品に対応するリサイクル管理データベースDB2のリサイクル登録情報を読み出し、次のステップ406で、読み出したリサイクル登録情報が、リサイクルされるものでないことを示す情報(本実施の形態では‘×’を示す情報。)であるか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ408へ移行する。
【0105】
ステップ408では、処理対象とする家電製品がリサイクルされないものであると上記ステップ406で最初に判定された時点からの経過時間が所定期間(本実施の形態では90日間)以上となったか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ410へ移行する。
【0106】
ステップ410では、無線電話網18Aによって提供される位置特定機能を利用して処理対象とする家電製品の存在位置を示す位置情報(緯度、及び経度)を取得し、次のステップ412では、上記ステップ410で取得した位置情報によって示される位置が含まれる地図データをハードディスク26の地図データ領域MGから読み出し、更に、次のステップ414で、読み出した地図データを参照して、上記位置情報によって示される位置が地図上で建物外に位置しているか否かを判定し、肯定判定の場合は処理対象とする家電製品が不法投棄されたものと見なしてステップ416へ移行する。
【0107】
ステップ416では不法投棄処理を次のように行った後にステップ418に移行する。
【0108】
すなわち、まず、処理対象とする家電製品に対応するゲートウェイ・サーバー識別子情報を家電管理データベースDB1から読み出し、次に、読み出したゲートウェイ・サーバー識別子情報によって特定されたゲートウェイ・サーバー40の所有者を特定し、最後に、特定された所有者を示す情報と、処理対象とする家電製品を特定できる情報(家電名、メーカ名、及び製造番号の各情報)と、上記ステップ410で取得した位置情報とを、不法投棄を取り締まるべき当局に対して送信する。
【0109】
これらの情報を受信した当局では、受信した情報によって示される位置に出向いて家電製品の不法投棄を確認した後、受信した情報によって示される所有者を不法投棄した疑いが高い者として調査する。
【0110】
一方、上記ステップ402において肯定判定された場合には上記ステップ404〜ステップ416の処理を実行することなく、上記ステップ406において否定判定された場合には上記ステップ408〜ステップ416の処理を実行することなく、上記ステップ408において否定判定された場合には上記ステップ410〜ステップ416の処理を実行することなく、上記ステップ414において否定判定された場合には上記ステップ416の処理を実行することなく、各々ステップ418に移行する。
【0111】
ステップ418では、家電管理データベースDB1に記憶されている全ての家電製品について上記ステップ400〜ステップ416の処理が終了したか否かを判定し、否定判定の場合は上記ステップ400へ戻り、肯定判定となった時点で本不法投棄監視処理を終了する。
【0112】
なお、上記ステップ400〜ステップ418の繰り返し処理を実行する際には、ステップ400で家電管理データベースDB1から接続状態情報を読み出す家電製品、すなわち、処理対象とする家電製品を、それまでに処理対象としなかった家電製品とする。
【0113】
本不法投棄監視処理により、ホーム・ネットワーク14への接続が解除され、合法的にリサイクルされるものでなく、かつ建物外に位置された家電製品を不法投棄されたものと判定することができる。
【0114】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係る不法投棄監視システム10では、家電製品により、PHSチップ85から存在位置を示すための無線信号を送信し、コントローラ50により、家電製品がホーム・ネットワーク14に接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知された場合に接続解除情報を送信し、サーバ20により、コントローラ50によって送信された接続解除情報が受信され、かつ家電製品から送信された無線信号によって示される当該家電製品の存在位置が建物外に位置する場合に当該家電製品が不法投棄されたものと判定しているので、人手を介することなく家電製品の不法投棄の発生を監視することができる。
【0115】
また、本実施の形態に係る不法投棄監視システム10では、入出力ポート52により、家電製品がホーム・ネットワーク14に接続されている状態から接続されていない状態に変化し、この状態で所定時間以上経過した場合に接続解除情報を送信しているので、家電製品がホーム・ネットワークから取り外され、他の位置に移動された後に再びホーム・ネットワークに接続した場合等の、不法投棄発生の誤判定を防止することができる。
【0116】
更に、本実施の形態に係る不法投棄監視システム10では、端末装置60により、合法的なリサイクルの流れにあるものとして登録された家電製品を特定できるリサイクル情報を送信し、コントローラ50により、上記接続されていない状態に変化した家電製品を特定できる製品情報を接続解除情報に含めて送信し、サーバ20により、接続解除情報が受信され、かつ家電製品から送信された無線信号によって示される当該家電製品の存在位置が建物外に位置すると共に、接続解除情報に含まれる製品情報によって特定される家電製品がリサイクル情報によって特定される家電製品に含まれない場合に当該家電製品が不法投棄されたものと判定しているので、リサイクル情報を用いない場合に比較して、不法投棄の発生の判定精度を向上することができる。
【0117】
一方、本実施の形態に係るサーバ20では、監視対象とする家電製品がホーム・ネットワーク14に接続されている状態から接続されていない状態に変化したことを示す接続解除情報が取得され、かつ家電製品の存在位置を示す位置情報によって示される当該家電製品の存在位置が建物外に位置する場合に当該家電製品が不法投棄されたものと判定しているので、人手を介することなく家電製品の不法投棄の発生を監視することができる。
【0118】
また、本実施の形態に係るサーバ20では、上記接続解除情報を、家電製品がホーム・ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化し、この状態で所定時間以上経過したことを示すものとしているので、家電製品がホーム・ネットワークから取り外され、他の位置に移動された後に再びホーム・ネットワークに接続した場合等の、不法投棄発生の誤判定を防止することができる。
【0119】
更に、本実施の形態に係るサーバ20では、上記接続解除情報を、上記接続されていない状態に変化した家電製品を特定できる製品情報を含めたものとし、接続解除情報が取得され、かつ取得された位置情報によって示される家電製品の存在位置が建物外に位置すると共に、接続解除情報に含まれる製品情報によって特定される家電製品が合法的にリサイクルするものとして登録された家電製品を特定できるリサイクル情報によって特定される家電製品に含まれない場合に当該家電製品が不法投棄されたものと判定しているので、リサイクル情報を用いない場合に比較して、不法投棄の発生の判定精度を向上することができる。
【0120】
なお、本実施の形態では、家電製品においては不法投棄の判断を行わず、サーバ20において不法投棄の判断を行う場合の形態例、すなわち、請求項1〜請求項12記載の発明の形態例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、家電製品自身が不法投棄の判断を行う形態とすることもできる。
【0121】
この場合の家電製品の電気系の構成は、図6に示したものと同様の構成となる。但し、この場合は、ROM82に本実施の形態と同様の地図データを予め記憶しておく。
【0122】
この場合、CPU81は、PHSによって提供される位置特定機能を利用して自己の存在位置を示す位置情報を取得すると共に、ホーム・ネットワーク14に接続されているか否かを、電灯線16に接続されている他の装置からの応答の有無に基づいて検知する。
【0123】
そして、CPU81は、ホーム・ネットワーク14に接続されている状態から接続されていない状態に変化したことを検知すると共に、上記位置情報によって示される自己の存在位置が建物外に位置する場合に不法投棄されたものと判定し、PHSチップ85を介して不法投棄された旨を示す無線信号を外部に送信する。
【0125】
この場合は、存在位置を示す位置情報を取得し、ホーム・ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知され、かつ取得された位置情報によって示される存在位置が建物外に位置する場合に不法投棄されたものと判定し、不法投棄されたものと判定された場合に不法投棄された旨を示す無線信号を送信しているので、上記無線信号の受信の有無を判断することによって、人手を介することなく不法投棄されたか否かを判断することができる。
【0126】
また、本実施の形態では、ホーム・ネットワークとしてエコーネットを適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、HomePNA、IEEE1394を利用したネットワーク、イーサネット等を適用する形態とすることもできる。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0127】
また、本実施の形態では、無線電話網18Aによって提供される位置特定機能を利用して家電製品の存在位置を特定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、PHSチップ85が常時把握している自己の位置を示す情報をサーバ20からの要求に応じて送信する機能を家電製品に備えておき、この機能を利用して家電製品の存在位置を特定する形態とすることもできる。この場合は、無線電話網18Aによって提供される位置特定機能を利用することなく、家電製品の位置を特定することができるので、低コストに不法投棄監視システム10を運営することができる。
【0128】
また、本実施の形態では、PHSを利用して家電製品の存在位置を特定する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、GPSを利用して家電製品の存在位置を特定する形態や、家電製品から所定周波数の電波を発信させて当該電波の発信元を特定することにより家電製品の存在位置を特定する形態等の、家電製品の位置を特定することができるあらゆる形態を適用することができる。
【0129】
GPSを利用する場合は、本実施の形態に比較してコストが上昇するが、家電製品の存在位置を高精度に特定することができるようになる。また、所定周波数の電波を利用する場合は、本実施の形態に比較して家電製品の存在位置の特定精度は低下するが、コストは低減することができる。
【0130】
また、本実施の形態では、本発明の家庭用電気製品として冷蔵庫44及びエアコン46を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、テレビ、洗濯機、電子レンジ、オーディオ機器等のあらゆる家電製品を適用することができることは言うまでもない。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0131】
また、本実施の形態では、全ての家電製品を追跡の対象とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホーム・ネットワーク14から取り外された家電製品のみを追跡の対象としてもよい。
【0132】
また、本実施の形態で示した図4及び図5の各データベースの構成は一例であり、これらのデータベースに対し必要に応じて各種パラメータを追加したり、一部のパラメータを削除することができることは言うまでもない。
【0133】
また、本実施の形態において説明した各処理プログラムの処理の流れ(図8〜図11参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0134】
【発明の効果】
本発明に係る不法投棄監視システム及び不法投棄監視方法によれば、家庭用電気製品により、存在位置を示すための信号を送信し、リサイクル情報送信装置により、合法的なリサイクルの流れにあるものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報を送信し、端末装置により、家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知された場合に接続解除情報を、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて送信し、不法投棄監視装置により、前記接続解除情報が受信された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報に、当該家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報を更新し、前記リサイクル情報が受信された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報に、リサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報を更新し、前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ家庭用電気製品から送信された信号によって示される当該家庭用電気製品の存在位置が家屋外又は建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定しているので、人手を介することなく家庭用電気製品の不法投棄の発生を監視することができる、という効果が得られる。
【0135】
また、本発明に係る不法投棄監視装置によれば、家庭用電気製品がネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ家庭用電気製品の存在位置を示す位置情報によって示される当該家庭用電気製品の存在位置が建物外に位置すると判定されると共に、リサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定しているので、人手を介することなく家庭用電気製品の不法投棄の発生を監視することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る不法投棄監視システム10の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係る不法投棄監視システム10におけるサーバ20の電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態に係るサーバ20に備えられたハードディスク26の記憶内容を示す模式図である。
【図4】実施の形態に係る家電管理データベースDB1の構成を示す模式図である。
【図5】実施の形態に係るリサイクル管理データベースDB2の構成を示す模式図である。
【図6】実施の形態に係る冷蔵庫44の本発明に特に関係する部分の電気系の構成を示すブロック図である。
【図7】実施の形態に係るコントローラ50の本発明に特に関係する部分の電気系の構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態に係る接続状態通知処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】実施の形態に係る接続状態記録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】実施の形態に係るリサイクル管理処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】実施の形態に係る不法投棄監視処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 不法投棄監視システム
12 ネットワーク
14 ホーム・ネットワーク(ネットワーク)
16 電灯線
20 サーバ(不法投棄監視装置)
22 制御部(判定手段)
24 入出力ポート(受信手段及び情報取得手段)
26 ハードディスク
40 ゲートウェイ・サーバー
44 冷蔵庫
50 コントローラ(端末装置)
51 制御部(検知手段)
52 入出力ポート(送信手段)
53 ハードディスク
60 端末装置(リサイクル情報送信装置)
85 PHSチップ(位置信号送信装置)
DB1 家電管理データベース
DB2 リサイクル管理データベース

Claims (9)

  1. 監視対象とする家庭用電気製品に備えられると共に、存在位置を測定し、その信号を送信する位置信号送信装置と、
    合法的なリサイクルの流れにあるものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報を送信するリサイクル情報送信装置と、
    前記家庭用電気製品が、有効に機能しているネットワークに接続されているか否かを、前記ネットワークを介して通信が可能か否かを判定することにより検知する検知手段、及び前記検知手段により前記家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知された場合に接続解除情報を、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて送信する送信手段を備えた端末装置と、
    前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報と当該家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報とを対応付けて記憶する家電管理データベース、前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報に対応付けられて記憶され、対応する家庭用電気製品がリサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報、家屋又は建物の位置が記録された地図情報又は統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報、前記送信手段によって送信された接続解除情報と前記リサイクル情報送信装置によって送信されたリサイクル情報とを受信する受信手段、前記受信手段によって前記接続解除情報が受信された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報となるよう前記家電管理データベースの前記接続状態情報を更新する接続状態情報更新手段、前記受信手段によって前記リサイクル情報が受信された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報となるよう前記リサイクル登録情報を更新するリサイクル登録情報更新手段、及び前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ前記位置信号送信装置から送信された信号によって示される前記家庭用電気製品の存在位置が、前記地図情報によって示される家屋又は建物の位置とは異なる位置に位置するか否かの判定、又は前記場所情報によって示される統計的に得られた不法投棄されやすい位置又はその近傍に位置するか否かの判定の結果、地図上で家屋外又は建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定する判定手段を備えた不法投棄監視装置と、
    を含む不法投棄監視システム。
  2. 前記送信手段は、前記家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化し、この状態を所定時間以上連続して維持した場合に前記接続解除情報を送信する
    請求項1記載の不法投棄監視システム。
  3. 前記家庭用電気製品を、冷蔵庫、空気調和機、テレビ、及び洗濯機の少なくとも1つとした
    請求項1又は請求項2記載の不法投棄監視システム。
  4. 家庭用電気製品により、存在位置を示すための信号を送信し、
    リサイクル情報送信装置により、合法的にリサイクルするものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報を送信し、
    端末装置により、前記家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことが検知された場合に接続解除情報を、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて送信し、
    不法投棄監視装置により、前記家庭用電気製品を特定できる製品情報と当該家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報とを対応付けて記憶する家電管理データベース、前記家庭用電気製品を特定できる製品情報に対応付けられて記憶され、対応する家庭用電気製品がリサイクルされるものであるか否かを示すリサイク ル登録情報、建物の位置が記録された地図情報又は統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報を備え、前記端末装置によって送信された接続解除情報が受信された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報となるよう前記家電管理データベースの前記接続状態情報を更新し、前記リサイクル情報が受信された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報となるよう前記リサイクル登録情報を更新し、前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ前記家庭用電気製品から送信された信号によって示される前記家庭用電気製品の存在位置が、前記地図情報によって示される建物の位置とは異なる位置に位置するか否かの判定、又は前記場所情報によって示される統計的に得られた不法投棄されやすい位置又はその近傍に位置するか否かの判定の結果、建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定する
    不法投棄監視方法。
  5. 前記端末装置は、前記家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化し、この状態で所定時間以上経過した場合に前記接続解除情報を送信する
    請求項4記載の不法投棄監視方法。
  6. 前記家庭用電気製品を、冷蔵庫、空気調和機、テレビ、及び洗濯機の少なくとも1つとした
    請求項4又は請求項5記載の不法投棄監視方法。
  7. 監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報と当該家庭用電気製品がネットワークに接続されているか否かを示す接続状態情報とを対応付けて記憶する家電管理データベースと、
    前記監視対象とする家庭用電気製品を特定できる製品情報に対応付けられて記憶され、対応する家庭用電気製品がリサイクルされるものであるか否かを示すリサイクル登録情報と、
    建物の位置が記録された地図情報又は統計的に得られた不法投棄されやすい場所を示す場所情報と、
    監視対象とする家庭用電気製品の存在位置を示す位置情報及び前記家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化したことを示す接続解除情報を、前記接続されていない状態に変化した家庭用電気製品を特定できる製品情報を含めて取得すると共に、合法的にリサイクルするものとして登録された家庭用電気製品を特定できるリサイクル情報を取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段によって接続解除情報が取得された際に当該接続解除情報に含まれる前記製品情報によって特定される家庭用電気製品が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報となるよう前記家電管理データベースの前記接続状態情報を更新する接続状態情報更新手段と、
    前記情報取得手段によってリサイクル情報が取得された際に当該リサイクル情報によって特定される家庭用電気製品についてリサイクルされるものであることを示す情報となるよう前記リサイクル登録情報を更新するリサイクル登録情報更新手段と、
    前記接続状態情報が前記ネットワークに接続されていない旨を示す情報とされており、かつ前記情報取得手段によって取得された位置情報によって示される前記家庭用電気製品の存在位置が、前記地図情報によって示される建物の位置とは異なる位置に位置するか否かの判定、又は前記場所情報によって示される統計的に得られた不法投棄されやすい位置又はその近傍に位置するか否かの判定の結果、建物外に位置すると判定されると共に、前記リサイクル登録情報がリサイクルされるものでないことを示す情報である場合に当該家庭用電気製品が不法投棄されたものと判定する判定手段と、
    を備えた不法投棄監視装置。
  8. 前記接続解除情報を、前記家庭用電気製品がネットワークに接続されている状態から接続されていない状態に変化し、この状態で所定時間以上経過したことを示すものとした
    請求項7記載の不法投棄監視装置。
  9. 前記家庭用電気製品を、冷蔵庫、空気調和機、テレビ、及び洗濯機の少なくとも1つとした
    請求項7又は請求項8記載の不法投棄監視装置。
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