JP3863482B2 - Instant powder beverage - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液体に溶かして非重合体カテキン類を高濃度で摂取するのに適したインスタント粉末飲料に関する。
【0002】
【従来の技術】
カテキン類の効果としてはコレステロール上昇抑制作用やαアミラーゼ活性阻害作用などが報告されている(例えば、特許文献1〜2参照)。飲料摂取により、このような生理効果を発現させるためには、成人一日あたり4〜5杯のお茶を飲むことが必要であることから、より簡便に大量のカテキン類を摂取するための方法の一つとして、緑茶抽出物の濃縮物(例えば、特許文献3〜5参照)などを利用する方法がある。
【0003】
しかしながら、これらの緑茶抽出物の濃縮物を液体に溶かして非重合体カテキン類を高濃度で摂取しようとした場合、溶解したカテキン類が苦味、渋味を呈するとともに、緑茶抽出物の濃縮物に含まれるその他の成分が多いために苦味、渋味、エグ味、雑味が強すぎるものとなってしまう。
【0004】
一方、高度に精製された緑茶抽出物の精製物を使用した場合、本来緑茶抽出物に含まれていた風味バランスを補うような成分までも除去されており、非重合体カテキン類を高濃度で摂取しようとした場合、緑茶抽出物の精製物からくる人工的な刺すような苦味が感じられ飲用には適当でないという問題があった。
【0005】
一方、緑茶抽出物ではなく茶葉粉末に低カロリー甘味料を添加して摂取しやすくするという方法(例えば、特許文献6参照)やカテキン類に対してサイクロデキストリンを配合すると共にカフェインを除去してカテキン類を多量に含有しているにも拘らず苦味・渋味が低減した飲食物(例えば、特許文献7参照)などがある。しかしながら、これらは甘味料が必須な点やカフェインだけの除去では、苦み、渋味の緩和が十分でなかったという欠点があった。
【0006】
【特許文献1】
特開昭60−156614号公報
【特許文献2】
特開平3−133928号公報
【特許文献3】
特開昭59−219384号公報
【特許文献4】
特開平4−20589号公報
【特許文献5】
特開昭61−130285号公報
【特許文献6】
特開平10−150950号公報
【特許文献7】
特開平10−4919号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、渋味、苦味が低減されていると同時に清涼感があり、非重合体カテキン類を高濃度で摂取するのに適したインスタント粉末飲料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、非重合体カテキン類に対するシュウ酸比率をコントロールし、かつ、サイクロデキストリンを組み合せて配合することにより、渋味、苦味が低減され、かつ清涼感があり、非重合体カテキン類を高濃度で摂取するのに適したインスタント粉末飲料が得られることを見出した。
【0009】
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)非重合体カテキン類、
(B)シュウ酸 成分(A)1重量部に対し0.02〜0.06重量部、
(C)サイクロデキストリン
を含有し、(A)非重合体カテキン類と(C)サイクロデキストリンの含有重量比[(A)/(C)]が0.1〜10であるインスタント粉末緑茶を提供するものである。
また、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)非重合体カテキン類、
(B)シュウ酸 1.4重量%以下であって、成分(A)1重量部に対し0.02〜0.1重量部、
(C)サイクロデキストリン
を含有し、(A)非重合体カテキン類と(C)サイクロデキストリンの含有重量比[(A)/(C)]が0.1〜10であるインスタント粉末紅茶又は烏龍茶を提供するものである。
さらに、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)非重合体カテキン類、
(B)シュウ酸 成分(A)1重量部に対し0.02〜0.06重量部、
(C)サイクロデキストリン
を含有し、(A)非重合体カテキン類と(C)サイクロデキストリンの含有重量比[(A)/(C)]が0.1〜10であるインスタント粉末非茶系飲料を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明においてインスタント粉末緑茶とは、緑茶のフレーバーを含有したインスタント粉末飲料をいい;インスタント粉末紅茶又は烏龍茶とは紅茶又は烏龍茶のフレーバーを含有したインスタント粉末飲料をいい;インスタント粉末非茶系飲料とは、ニアウオータータイプのカテキンそのものを摂取することを目的とするインスタント粉末飲料をいう。また、インスタント粉末飲料とは、これらの全体を総合したものをいう。
本発明で非重合体カテキン類(A)とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレートなどの非エピ体カテキン類及びエピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートなどのエピ体カテキン類をあわせての総称である。非重合体カテキン類(A)としては、通常、茶抽出物が用いられ、当該茶抽出物には生理効果を発現させるカテキン類の他、呈味成分であるアミノ酸類、有機酸類などが含まれる。呈味成分としては、具体的には、テアニン、アルギニン、アスパラギン酸、ペクチン、グルコース、フルクトース、シュクロースが挙げられる。
【0011】
そこで、インスタント粉末飲料の水溶液中のカテキン類濃度と呈味成分濃度との関係ついて、渋味、苦味及び清涼感の観点から検討した結果、呈味成分中、非重合体カテキン類及びシュウ酸の含有比と呈味との間に相関性が有ることを見出した。本発明のインスタント粉末緑茶中のシュウ酸(B)の含有量は、非重合体カテキン類1重量部に対して0.02〜0.06重量部であるが、好ましくは0.02〜0.05重量部、更に好ましくは0.02〜0.04重量部である。インスタント粉末緑茶中の非重合体カテキン類に対するシュウ酸比率が低すぎると、茶抽出物調製時にインスタント粉末緑茶中の非重合体カテキン類以外の旨味の成分などをシュウ酸と共に除去し過ぎてしまうことになり、呈味のバランスがくずれ、特に人工的な苦味が顕著になり好ましくない。また、インスタント粉末緑茶中のシュウ酸比率が高すぎると、緑茶抽出物の濃縮物で感じられたような、嫌味のある渋味を感じると共に、清涼感のないインスタント粉末緑茶になってしまい、好ましくない。
【0012】
インスタント粉末紅茶又は烏龍茶の場合は、それぞれの茶類の嗜好性の性質を出すために、このインスタント粉末紅茶又は烏龍茶中のシュウ酸は、1.4重量%以下、好ましくは、1.3重量%以下、更に好ましくは、1.0重量%以下である。また、非重合体カテキン類(A)1重量部に対して0.02〜0.1重量部であるが、好ましくは9.05〜0.1重量部、更に好ましくは0.06〜0.1重量部である。シュウ酸濃度が1.4重量%を超える場合は、呈味が低下する。
【0013】
インスタント粉末非茶系飲料の場合には、シュウ酸は、前記インスタント粉末緑茶の場合と同様に、非重合体カテキン類(A)1重量部に対して、0.02〜0.06重量部であるが、好ましくは0.02〜0.05重量部、さらに好ましくは0.02〜0.04重量部である。
【0014】
インスタント粉末飲料中の非重合体カテキン類濃度は、非重合体カテキン類の生理効果及び渋味、苦味の低減化の点から、10〜50重量%、さらに15〜40重量%、特に20〜40重量%が好ましい。
【0015】
本発明における成分(A)と成分(B)は、前記の茶抽出物中に含まれているので、茶抽出液を濃縮して、かつ、呈味改善のため精製する方法、茶系フレーバーと緑茶抽出物を組み合わせる方法により得られる。カテキン類濃度の調整の観点からは、緑茶抽出物の精製物を使う方法が好ましい。
本発明で用いる緑茶抽出物の精製物は、例えば茶葉から熱水もしくは水溶性有機溶媒により抽出された抽出物を濃縮したものを更に精製したもの、あるいは抽出された抽出物を直接精製したものであって、特許文献3〜5などに詳細に例示されている方法を応用することで、非重合体カテキン類(A)とシュウ酸(B)の比率を調製することにより得ることができる。
また市販の三井農林(株)「ポリフェノン」、伊藤園(株)「テアフラン」、太陽化学(株)「サンフェノン」などの緑茶抽出物の濃縮物を原料として用い、これらの非重合体カテキン類(A)とシュウ酸(B)の成分調整を行うことにより、本発明の目的に適う緑茶抽出物の精製物を得ることもできる。
【0016】
緑茶抽出物の濃縮物から本発明に用いることのできる緑茶抽出物の精製物を得るには、例えば、当該濃縮物を有機溶媒に懸濁させ、これに水を加えることにより沈殿を生じさせ、該沈殿を除去後溶媒を留去する方法;当該濃縮物を水又は水と有機溶媒の混合物に溶解し、これに有機溶媒を加えることにより沈殿を生じさせ、該沈殿を除去後溶媒を留去する方法等が挙げられる。
【0017】
得られる緑茶抽出物の精製物の形態としては、固体、水溶液、スラリー状など種々のものが挙げられる。
【0018】
本発明に使用する緑茶としては、Camellia属、例えばC. sinensis、C. assamica及びやぶきた種又はそれらの雑種から得られる茶葉から製茶された茶葉が挙げられる。当該製茶された茶葉には、煎茶、番茶、玉露、釜炒り茶などの緑茶類がある。
【0019】
本発明で用いる緑茶抽出物の精製物中の非重合体カテキン類の濃度は、30〜50重量%、好ましくは30〜45重量%、更に好ましくは30〜40重量%、特に好ましくは35〜40重量%がよい。緑茶抽出物の精製物中の非重合体カテキン類の濃度が低すぎると、緑茶抽出物中に含まれる他の呈味成分の影響が前面に出てしまい、これを配合したインスタント粉末飲料は嫌味のある渋味を感じると共に、清涼感のないものになることがある。緑茶抽出物の精製物中の非重合体カテキン類の濃度が高すぎると、緑茶抽出物の精製物中の非重合体カテキン類以外の旨味の成分などをシュウ酸と共に除去し過ぎてしまい、前記比率に合致しなくなる。
【0020】
本発明で用いる緑茶抽出物の精製物中の非重合体カテキン類はエピガロカテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピガロカテキン及びガロカテキンからなるガロ体と、エピカテキンガレート、カテキンガレート、エピカテキン及びカテキンからなる非ガロ体の比率が、天然の緑茶葉の組成を維持している方が好ましい。したがって上記4種のガロ体総量は常に上記4種の非ガロ体総量を上回っているのが精製物においても天然の緑茶葉の組成を維持しているという点において好ましい。
【0021】
また、本発明で用いる緑茶抽出物の精製物中のカテキンガレートとエピカテキンガレートとガロカテキンガレートとエピガロカテキンガレートからなるガレート体の全非重合体カテキン類中での割合が45重量%以上が、非重合体カテキン類の生理効果の点で好ましい。
【0022】
本発明で用いる緑茶抽出物の精製物中のシュウ酸の濃度は、0.05〜1.5重量%、好ましくは0.05〜1.0重量%、更に好ましくは0.05〜0.5重量%、特に好ましくは0.08〜0.3重量%がよい。シュウ酸の濃度が高すぎると、緑茶抽出物の精製物中に含まれる他の呈味成分の影響が前面に出てしまい、これを配合したインスタント粉末飲料は嫌味のある渋味を感じると共に、清涼感のないものになることがある。緑茶抽出物中の非重合体カテキン類の濃度が低すぎると、緑茶抽出物の非重合体カテキン類以外の旨味の成分などをシュウ酸と共に除去し過ぎてしまうことになる。
【0023】
本発明で用いる緑茶抽出物の精製物中のシュウ酸/非重合体カテキン類比(重量比)は0.002〜0.05、好ましくは0.002〜0.03、更に好ましくは0.002〜0.01がよい。この比が高すぎると、高濃度溶解系で苦味、渋味を強く感じる。また低すぎると、精製によってシュウ酸以外の呈味成分まで除去してしまい人工的な苦味が感じられる。
【0024】
本発明のインスタント粉末飲料は、水に溶解する際は0.092重量%以上、好ましくは、0.11〜0.4重量%、更に好ましくは、0.15〜0.35重量%の非重合体カテキン類となるように調整するのが好ましい。
【0025】
本発明に用いる(C)サイクロデキストリンとしては、α−、β−、γ−サイクロデキストリン及び分岐α−、β−、γ−サイクロデキストリンが使用できる。サイクロデキストリンの配合により、更に苦味が抑制された良好な味となる。(A)非重合体カテキン類と(C)サイクロデキストリンの含有重量比[(A)/(C)]は苦味抑制効果の点で0.1〜10、特に0.5〜5が好ましい。
【0026】
本発明のインスタント粉末飲料には、前記の如く目的により、緑茶、紅茶、烏龍茶などの茶類抽出液由来の乾燥粉末を配合しても良い。インスタント粉末緑茶、紅茶、烏龍茶の場合には、緑茶、紅茶、烏龍茶の呈味の観点から、それらの茶乾燥粉末、特に、フレーバー成分を配合するのが好ましい。フレーバー成分の製造方法としては、例えば半透膜を利用して逆浸透濃縮を行う膜濃縮法や減圧下でスチーム噴射により加熱させながらフラッシュしてフレーバー成分を含む蒸気を発生させ、この蒸気を回収してフレーバーを得るスチームインジェクションを用いた減圧蒸留法などが挙げられ、インスタント粉末緑茶、紅茶、烏龍茶のフレーバー成分とそれらの茶抽出物の配合比率は、フレーバー成分/茶抽出物(重量比)で0.1〜3.0、特に0.1〜1.0であることがインスタント粉末緑茶、紅茶、烏龍茶中に占める有効成分の割合が多くなるため好ましい。
【0027】
また本発明のインスタント粉末飲料には、果実エキス粉末、野菜エキス粉末などを配合することもできる。通常、インスタント粉末緑茶は抽出、濃縮、乾燥、粒型化の四つの工程を経るものをいう。
一方、抹茶についてはてん茶を石臼などを用いて粉末化したものであり、茶分類としては両者は全く別分類とされている。化学的にみても、インスタント緑茶が水溶性固形分からなるのに対し、水不溶性成分も含んでいる抹茶と比較して、清涼感の点で優れている。本発明のインスタント粉末緑茶は主として抽出物由来のもので構成され、インスタント緑茶においてはてん茶を主原料としないことから抹茶とは異なる。
【0028】
本発明のインスタント粉末飲料には、茶由来の成分にあわせて、酸化防止剤、香料、各種エステル類、有機酸類、有機酸塩類、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、野菜エキス類、花蜜エキス類などの添加剤を単独、あるいは併用して配合しても良い。
【0029】
例えば甘味料としては、砂糖、ぶどう糖、果糖、異性化液糖、グリチルリチン、ステビア、アスパルテーム、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などが挙げられる。酸味料としては、天然成分から抽出した果汁類のほか、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、リン酸が挙げられる。無機酸類、無機酸塩類としてはリン酸、リン酸二ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0030】
本発明のインスタント粉末飲料の粒径は溶かして飲む場合に、非重合体カテキン類を高濃度に溶解させるために平均粒径10μm以下のものが好ましい。
【0031】
本発明のインスタント粉末飲料の濃縮には真空濃縮法や凍結濃縮法などがある。また本発明のインスタント粉末飲料は公知の方法で微粉末化することが可能である。微粉末化の方法は乾式でも湿式でもよい。具体的には、真空乾燥、凍結乾燥、噴霧乾燥などがあり、品質的には凍結乾燥が好ましく、コスト面では噴霧乾燥が好ましい。
【0032】
また本発明のインスタント粉末飲料の形態は、特に限定はなく、容器詰の上でスプーンによる計量方法を用いても良いが、スティックタイプのものが1杯分を簡便に調整できる上で好ましい。また密封容器内は窒素ガスを充填し、材質は酸素透過性の低いものの方がインスタント粉末飲料の品質を維持する上で好ましい。
【0033】
本発明のインスタント粉末飲料は、水や湯に溶かして飲む他、クッキー、クラッカー、ビスケット等のビスケット類;ショートブレッド、チョコレート及びチョコレートコーティング剤に配合できる。また、錠剤、顆粒等のサプリメントにも配合できる。
これらの食品中のインスタント粉末飲料の含有量は、食品の種類によっても異なるが、一般に1〜100重量%、特に5〜80重量%が好ましい。
【0034】
【実施例】
カテキン類の測定
フィルター(0.8μm)でろ過し、次いで蒸留水で希釈した試料を、島津製作所製、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム L−カラムTM ODS(4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により行った。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有の蒸留水溶液、C液は酢酸を0.1mol/L含有のアセトニトリル溶液とし試料注入量は20μL、UV検出器波長は280nmの条件で行った。
【0035】
シュウ酸の測定
日本ダイオネックス社製(形式DXAQ1110)にカラム:IonPacAS4A−SC、4×250mmを装着し、サプレッサーASRS−ULTRA(ダイオネックス社製)に接続し、リサイクルモードで行った。移動相は1.8mmol/L、NBCO3/1.7mmol/L、NaHCO3を1.0ml/minで流し、試料注入量は25μLとした。検出器は電気伝導度計を使用した。
【0036】
実施例1〜3、比較例1〜3
表1に示す成分を混合して、インスタント粉末飲料を調製し、風味においては、水に70℃の温水に溶かして飲用試験を行った。
【0037】
【表1】
【0038】
(*1)緑茶抽出物の精製物
ポリフェノンHG(東京フードテクノ製)100gを270gの水に溶解する。次にこのポリフェノールHG水溶液に99.5重量%エタノールを630gを30分で滴下した。その後、攪拌しつつ30分間熟成した。熟成後、2号ろ紙にて荒濾過後、0.2μmメッシュを持つろ紙で濾過し生成していた不溶分を取り除いた。ここで得た濾過液に水200mLを加え減圧濃縮後、凍結乾燥を施した。得られた緑茶抽出物は、非重合体カテキン類含有量37.71重量%、シュウ酸含有量0.11重量%、シュウ酸/非重合体カテキン類=0.0029であった。
【0039】
(*2)緑茶抽出物の精製物
ポリフェノンHG(東京フードテクノ製)100gを99.5重量%エタノール630gに分散させる。水270gを10分で滴下した。その後、攪拌しつつ30分熟成した。熟成後、2号ろ紙にて荒濾過後、0.2μmメッシュを持つろ紙で濾過し残存していた不溶分を取り除いた。ここで得た濾過液に水200mLを加え、減圧濃縮後、凍結乾燥を施した。
得られた緑茶抽出物は、非重合体カテキン類含有量37.68重量%、シュウ酸含有量0.25重量%、シュウ酸/非重合体カテキン類=0.0066であった。
【0040】
(*3)緑茶抽出物の濃縮物
ポリフェノンHG(東京フードテクノ製)
非重合体カテキン類含有量33.70重量%、シュウ酸含有量2.03重量%
シュウ酸/非重合体カテキン類=0.060。
【0041】
(*4)緑茶抽出物の高純度精製物
ポリフェノン70(東京フードテクノ製)
非重合体カテキン類含有量81.7重量%、シュウ酸含有量0重量%
シュウ酸/非重合体カテキン類=0。
【0042】
(*5)緑茶抽出液の凍結乾燥品(フレーバー)
90℃に加温した1000gの湯中に煎茶葉を40g加え、穏やかに攪拌しながら5分間抽出を行った。抽出後二枚重ねの2号ろ紙にて濾過を行い、濾過液は速やかに室温まで冷却した。この抽出液を凍結乾燥した。
得られた緑茶抽出液の凍結乾燥品は、非重合体カテキン類含有量33.7重量%、シュウ酸含有量2.54重量%であった。
【0043】
(*6)紅茶抽出液の凍結乾燥品(フレーバー)
90℃に加温した1000gの湯中にダージリンを40g加え、穏やかに攪拌しながら2.5分間抽出を行った。抽出後二枚重ねの2号ろ紙にて濾過を行い、濾過液は速やかに室温まで冷却した。この抽出液を凍結乾燥した。
得られた紅茶抽出液の凍結乾燥品は、非重合体カテキン類含有量6.7重量%、シュウ酸含有量1.99重量%であった。
【0044】
パネラー3名による飲用試験の結果、インスタント粉末飲料を非重合体カテキン類が高濃度になるように溶解した溶解液(カテキン類濃度0.2重量%)において、3名が実施例1から3は、飲用時の渋味が低減し、飲用後の清涼感が増しており、特に実施例1においてはその効果が顕著であることを認めた。
これに対して比較例2では渋味があり、飲用後の清涼感が感じられなかった。また比較例3においては渋味はそれほどではないものの、人工的な刺すような苦味が感じられ飲用に耐えないものとなった。
【0045】
【発明の効果】
本発明のインスタント粉末飲料は渋味、苦味が抑制され、清涼感を有し、高濃度に非重合体カテキン類を摂取するのに適している。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an instant powder beverage suitable for being dissolved in a liquid and taking non-polymer catechins at a high concentration.
[0002]
[Prior art]
The effects of catechins have been reported to be a cholesterol elevation inhibitory action, an α-amylase activity inhibitory action, etc. (see, for example, Patent Documents 1 and 2). In order to express such a physiological effect by drinking, it is necessary to drink 4 to 5 cups of tea per day for an adult. Therefore, a method for ingesting a large amount of catechins more easily As one, there is a method of using a concentrate of green tea extract (for example, see Patent Documents 3 to 5).
[0003]
However, when these concentrates of green tea extract are dissolved in a liquid and an attempt is made to consume non-polymer catechins at a high concentration, the dissolved catechins exhibit bitterness and astringency, and the green tea extract concentrate Since there are many other components contained, bitterness, astringency, egg taste and miscellaneous taste will become too strong.
[0004]
On the other hand, when a highly purified green tea extract is used, components that supplement the flavor balance originally contained in the green tea extract are also removed, and high concentrations of non-polymer catechins are removed. When trying to ingest, there was a problem that an artificial biting bitter taste derived from a purified green tea extract was felt and it was not suitable for drinking.
[0005]
On the other hand, by adding a low-calorie sweetener to tea leaf powder instead of green tea extract to make it easier to ingest (for example, see Patent Document 6) and catechins, cyclodextrin is blended and caffeine is removed. There are foods and drinks with reduced bitterness and astringency despite containing a large amount of catechins (see, for example, Patent Document 7). However, these have the disadvantage that sweeteners are essential and removal of caffeine alone has not been enough to alleviate bitterness and astringency.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-60-156614 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 3-133828 [Patent Document 3]
JP 59-219384 A [Patent Document 4]
JP-A-4-20589 [Patent Document 5]
Japanese Patent Laid-Open No. 61-130285 [Patent Document 6]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-150950 [Patent Document 7]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-4919
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide an instant powder beverage that has a refreshing feeling while reducing astringency and bitterness and is suitable for ingesting non-polymer catechins at a high concentration.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor controls the ratio of oxalic acid to non-polymer catechins and mixes cyclodextrins to reduce astringency and bitterness and have a refreshing feeling. It has been found that an instant powdered beverage suitable for consumption at high concentrations can be obtained.
[0009]
The present invention includes the following components (A), (B) and (C):
(A) non-polymer catechins,
(B) Oxalic acid 0.02 to 0.06 parts by weight per 1 part by weight of component (A),
Provided is an instant powder green tea containing (C) cyclodextrin , wherein (A) the non-polymer catechins and (C) cyclodextrin content weight ratio [(A) / (C)] is 0.1-10. Is.
The present invention also includes the following components (A), (B) and (C):
(A) non-polymer catechins,
(B) Oxalic acid 1.4% by weight or less, 0.02-0.1 part by weight with respect to 1 part by weight of component (A),
Instant powder black tea or oolong tea containing (C) cyclodextrin , (A) non-polymer catechins and (C) cyclodextrin containing weight ratio [(A) / (C)] is 0.1-10 It is to provide.
Furthermore, the present invention provides the following components (A), (B) and (C):
(A) non-polymer catechins,
(B) Oxalic acid 0.02 to 0.06 parts by weight per 1 part by weight of component (A),
Instant powder non-tea beverage containing (C) cyclodextrin , wherein (A) non-polymer catechins and (C) cyclodextrin content weight ratio [(A) / (C)] is 0.1-10 Is to provide.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, instant powder green tea refers to an instant powder beverage containing a green tea flavor; instant powder black tea or oolong tea refers to an instant powder beverage containing black tea or oolong tea flavor; an instant powder non-tea beverage , Refers to an instant powdered drink intended to ingest the near water type catechin itself. Moreover, an instant powder drink means what integrated these whole.
In the present invention, the non-polymer catechins (A) are non-epimeric catechins such as catechin, gallocatechin, catechin gallate, gallocatechin gallate and epicatechin, epigallocatechin, epicatechin gallate, epigallocatechin gallate and the like. It is a collective term for all body catechins. As the non-polymer catechins (A), a tea extract is usually used, and the tea extract contains amino acids and organic acids as taste components in addition to catechins exhibiting physiological effects. . Specific examples of the taste component include theanine, arginine, aspartic acid, pectin, glucose, fructose, and sucrose.
[0011]
Therefore, as a result of examining the relationship between the concentration of catechins and the taste component concentration in the aqueous solution of instant powder beverages from the viewpoints of astringency, bitterness and refreshing feeling, it was found that non-polymer catechins and oxalic acid contained in the taste component It was found that there is a correlation between the content ratio and taste. The content of oxalic acid (B) in the instant powder green tea of the present invention is 0.02 to 0.06 parts by weight, preferably 0.02 to 0.06 parts by weight per 1 part by weight of the non-polymer catechins. 05 parts by weight, more preferably 0.02 to 0.04 parts by weight. If the ratio of oxalic acid to non-polymer catechins in instant powdered green tea is too low, umami components other than non-polymer catechins in instant powdered green tea may be removed together with oxalic acid when preparing tea extract. And the balance of taste is lost, and artificial bitterness is particularly remarkable, which is not preferable. Also, if the ratio of oxalic acid in the instant powdered green tea is too high, it will result in an unpleasant astringent taste as felt with the concentrate of the green tea extract and an instant powdered green tea with no refreshing feeling, Absent.
[0012]
In the case of instant powder black tea or oolong tea, oxalic acid in the instant powder black tea or oolong tea is 1.4% by weight or less, preferably 1.3% by weight in order to bring out the palatability properties of the respective teas. Hereinafter, it is more preferably 1.0% by weight or less. Moreover, although it is 0.02-0.1 weight part with respect to 1 weight part of non-polymer catechins (A), Preferably it is 9.05-0.1 weight part, More preferably, it is 0.06-0. 1 part by weight. When the oxalic acid concentration exceeds 1.4% by weight, the taste is lowered.
[0013]
In the case of instant powder non-tea beverages, oxalic acid is 0.02-0.06 parts by weight with respect to 1 part by weight of non-polymer catechins (A), as in the case of instant powder green tea. However, it is preferably 0.02 to 0.05 parts by weight, more preferably 0.02 to 0.04 parts by weight.
[0014]
The concentration of the non-polymer catechins in the instant powder beverage is 10 to 50% by weight, more preferably 15 to 40% by weight, particularly 20 to 40% from the viewpoint of the physiological effect of the non-polymer catechins and the reduction of astringency and bitterness. % By weight is preferred.
[0015]
Since the component (A) and the component (B) in the present invention are contained in the tea extract, a method for concentrating the tea extract and purifying it for improving taste, a tea flavor, Obtained by a method of combining green tea extracts. From the viewpoint of adjusting the concentration of catechins, a method using a purified product of green tea extract is preferable.
The purified green tea extract used in the present invention is, for example, a product obtained by further concentrating an extract extracted from tea leaves with hot water or a water-soluble organic solvent, or a product obtained by directly purifying the extracted extract. By applying the methods exemplified in detail in Patent Documents 3 to 5 and the like, it can be obtained by adjusting the ratio of the non-polymer catechins (A) to the oxalic acid (B).
In addition, these non-polymer catechins (A) are used as concentrates of green tea extracts such as commercially available Mitsui Norin Co., Ltd. “Polyphenone”, ITO EN Co., Ltd. “Theafuran”, Taiyo Chemical Co., Ltd. “Sunphenon”. ) And oxalic acid (B) can be adjusted to obtain a purified green tea extract suitable for the purpose of the present invention.
[0016]
In order to obtain a purified green tea extract that can be used in the present invention from a concentrate of green tea extract, for example, the concentrate is suspended in an organic solvent, and water is added thereto to cause precipitation. A method in which the solvent is distilled off after removing the precipitate; the concentrate is dissolved in water or a mixture of water and an organic solvent, and an organic solvent is added thereto to form a precipitate. After removing the precipitate, the solvent is distilled off. And the like.
[0017]
As a form of the purified product of the green tea extract to be obtained, various forms such as a solid, an aqueous solution, a slurry form and the like can be mentioned.
[0018]
Examples of the green tea used in the present invention include tea leaves made from tea leaves obtained from the genus Camellia, such as C. sinensis, C. assamica and Yabuki species or their hybrids. The tea leaves produced include green teas such as sencha, bancha, gyokuro and roasted tea.
[0019]
The concentration of non-polymer catechins in the purified green tea extract used in the present invention is 30 to 50% by weight, preferably 30 to 45% by weight, more preferably 30 to 40% by weight, and particularly preferably 35 to 40%. % By weight is good. If the concentration of non-polymer catechins in the purified green tea extract is too low, the influence of other taste ingredients contained in the green tea extract will come to the fore, and instant powder beverages containing this will be unpleasant It may have a bit of astringency and a refreshing sensation. If the concentration of non-polymer catechins in the purified product of green tea extract is too high, umami components other than non-polymer catechins in the purified product of green tea extract will be removed together with oxalic acid, It will not match the ratio.
[0020]
Non-polymer catechins in the purified product of the green tea extract used in the present invention are a gallo body composed of epigallocatechin gallate, gallocatechin gallate, epigallocatechin and gallocatechin, and epicatechin gallate, catechin gallate, epicatechin and catechin. It is preferable that the ratio of the non-gallo body maintains the composition of natural green tea leaves. Therefore, it is preferable that the total amount of the four types of galloforms always exceeds the total amount of the four types of non-galloforms in that the composition of natural green tea leaves is maintained even in the purified product.
[0021]
In the purified green tea extract used in the present invention, the proportion of gallate bodies composed of catechin gallate, epicatechin gallate, gallocatechin gallate and epigallocatechin gallate in all non-polymer catechins is 45% by weight or more. From the viewpoint of physiological effects of non-polymer catechins.
[0022]
The concentration of oxalic acid in the purified product of the green tea extract used in the present invention is 0.05 to 1.5% by weight, preferably 0.05 to 1.0% by weight, more preferably 0.05 to 0.5%. % By weight, particularly preferably 0.08 to 0.3% by weight. If the concentration of oxalic acid is too high, the influence of other taste ingredients contained in the purified product of the green tea extract will come to the fore, and instant powder drinks containing this will have an unpleasant astringency, It may be refreshing. If the concentration of non-polymer catechins in the green tea extract is too low, umami components other than the non-polymer catechins in the green tea extract will be removed together with oxalic acid.
[0023]
The ratio (weight ratio) of oxalic acid / non-polymer catechins in the purified green tea extract used in the present invention is 0.002 to 0.05, preferably 0.002 to 0.03, and more preferably 0.002 to 0.002. 0.01 is good. When this ratio is too high, bitterness and astringency are strongly felt in a high concentration dissolution system. On the other hand, if it is too low, the components other than oxalic acid are removed by purification and an artificial bitter taste is felt.
[0024]
The instant powder beverage of the present invention is 0.092% by weight or more when dissolved in water, preferably 0.11 to 0.4% by weight, more preferably 0.15 to 0.35% by weight. It is preferable to adjust so that it may become united catechin.
[0025]
As the (C) cyclodextrin used in the present invention, α-, β-, γ-cyclodextrin and branched α-, β-, γ-cyclodextrin can be used. By blending cyclodextrin, the bitterness is further suppressed and a good taste is obtained. The content weight ratio [(A) / (C)] of (A) non-polymer catechins and (C) cyclodextrin is preferably 0.1 to 10, particularly preferably 0.5 to 5, from the viewpoint of the bitterness suppressing effect.
[0026]
As described above, the instant powder beverage of the present invention may be blended with a dry powder derived from tea extracts such as green tea, black tea, oolong tea and the like. In the case of instant powdered green tea, black tea, and oolong tea, it is preferable to blend these tea dry powders, particularly flavor components, from the viewpoint of taste of green tea, black tea, and oolong tea. Flavor components can be produced by, for example, membrane concentration using reverse osmosis using a semipermeable membrane or by flashing while heating by steam injection under reduced pressure to generate steam containing flavor components and recovering this steam For example, the vacuum distillation method using steam injection to obtain a flavor, and the blending ratio of flavor components of instant powdered green tea, black tea, oolong tea and their tea extract is flavor component / tea extract (weight ratio) 0.1 to 3.0, particularly 0.1 to 1.0 is preferable because the proportion of the active ingredient in the instant powder green tea, black tea and oolong tea increases.
[0027]
Moreover, fruit extract powder, vegetable extract powder, etc. can also be mix | blended with the instant powder drink of this invention. Usually, instant powdered green tea is one that has undergone four steps of extraction, concentration, drying, and granulation.
On the other hand, matcha tea is made by pulverizing Tencha using a stone mortar, etc., and the tea classification is completely different. Chemically, instant green tea is composed of water-soluble solids, but it is superior in terms of refreshing feeling compared to matcha tea that also contains water-insoluble components. The instant powder green tea of the present invention is mainly composed of an extract, and the instant green tea is different from matcha tea because it does not use tencha as the main ingredient.
[0028]
In the instant powder beverage of the present invention, in accordance with tea-derived ingredients, antioxidants, fragrances, various esters, organic acids, organic acid salts, inorganic acids, inorganic acid salts, inorganic salts, pigments, preservatives, Additives such as seasonings, sweeteners, acidulants, fruit juice extracts, vegetable extracts, and nectar extracts may be used alone or in combination.
[0029]
Examples of the sweetener include sugar, glucose, fructose, isomerized liquid sugar, glycyrrhizin, stevia, aspartame, fructooligosaccharide, galactooligosaccharide and the like. Examples of acidulants include fruit juices extracted from natural ingredients, citric acid, tartaric acid, malic acid, lactic acid, fumaric acid, and phosphoric acid. Examples of inorganic acids and inorganic acid salts include phosphoric acid, disodium phosphate, sodium metaphosphate, and sodium polyphosphate.
[0030]
The instant powdered beverage of the present invention preferably has an average particle size of 10 μm or less in order to dissolve non-polymer catechins at a high concentration when melted and drink.
[0031]
Examples of the concentration of the instant powder beverage of the present invention include a vacuum concentration method and a freeze concentration method. The instant powder beverage of the present invention can be made into a fine powder by a known method. The fine pulverization method may be dry or wet. Specifically, there are vacuum drying, freeze drying, spray drying, etc., and freeze drying is preferable in terms of quality, and spray drying is preferable in terms of cost.
[0032]
Moreover, the form of the instant powdered beverage of the present invention is not particularly limited, and a measuring method using a spoon may be used on a container, but a stick-type beverage is preferable because it can easily adjust one cup. Also, nitrogen gas is filled in the sealed container, and a material having a low oxygen permeability is preferable for maintaining the quality of the instant powdered beverage.
[0033]
The instant powder beverage of the present invention can be blended in biscuits such as cookies, crackers and biscuits; short breads, chocolates and chocolate coating agents in addition to drinking in water or hot water. It can also be added to supplements such as tablets and granules.
The content of the instant powdered beverage in these foods varies depending on the type of food, but is generally 1 to 100% by weight, particularly 5 to 80% by weight.
[0034]
【Example】
Measurement of catechins An octadecyl group-introduced liquid chromatograph was prepared by using a high-performance liquid chromatograph (model SCL-10AVP) manufactured by Shimadzu Corporation, which was filtered through a filter (0.8 μm) and then diluted with distilled water. A packed column L-column TM ODS (4.6 mmφ × 250 mm: manufactured by Chemicals Evaluation and Research Institute) was attached, and a gradient method was performed at a column temperature of 35 ° C. The mobile phase A solution was a distilled aqueous solution containing 0.1 mol / L of acetic acid, the C solution was an acetonitrile solution containing 0.1 mol / L of acetic acid, the sample injection amount was 20 μL, and the UV detector wavelength was 280 nm.
[0035]
Measurement of oxalic acid The column: IonPacAS4A-SC, 4x250mm was attached to Nippon Dionex (model DXAQ1110), connected to the suppressor ASRS-ULTRA (Dionex), and the recycle mode was used. . The mobile phase flow 1.8 mmol / L, the NBCO 3 /1.7mmol/L,NaHCO 3 at 1.0 ml / min, sample injection amount was 25 [mu] L. An electric conductivity meter was used as a detector.
[0036]
Examples 1-3, Comparative Examples 1-3
Ingredients shown in Table 1 were mixed to prepare an instant powdered beverage. In flavor, a drinking test was conducted by dissolving in water at 70 ° C. in warm water.
[0037]
[Table 1]
[0038]
(* 1) 100 g of purified green tea extract polyphenone HG (manufactured by Tokyo Food Techno) is dissolved in 270 g of water. Next, 630 g of 99.5 wt% ethanol was added dropwise to the polyphenol HG aqueous solution in 30 minutes. Thereafter, the mixture was aged for 30 minutes with stirring. After aging, the resultant was roughly filtered with No. 2 filter paper, and then filtered with a filter paper having a 0.2 μm mesh to remove the insoluble matter produced. The filtrate obtained here was added with 200 mL of water, concentrated under reduced pressure, and then freeze-dried. The obtained green tea extract had a non-polymer catechin content of 37.71% by weight, an oxalic acid content of 0.11% by weight, and an oxalic acid / non-polymer catechins = 0.0029.
[0039]
(* 2) Purified product of green tea extract 100 g of polyphenone HG (manufactured by Tokyo Food Techno) is dispersed in 630 g of 99.5 wt% ethanol. 270 g of water was added dropwise over 10 minutes. Thereafter, the mixture was aged for 30 minutes with stirring. After aging, it was roughly filtered with No. 2 filter paper and then filtered with a filter paper having a 0.2 μm mesh to remove the remaining insoluble matter. 200 mL of water was added to the filtrate obtained here, concentrated under reduced pressure, and then freeze-dried.
The obtained green tea extract had a non-polymer catechins content of 37.68% by weight, an oxalic acid content of 0.25% by weight, and an oxalic acid / non-polymer catechins = 0.0066.
[0040]
(* 3) Concentrate of green tea extract Polyphenon HG (manufactured by Tokyo Food Techno)
Non-polymer catechins content 33.70% by weight, oxalic acid content 2.03% by weight
Oxalic acid / non-polymer catechins = 0.060.
[0041]
(* 4) High purity purified product of green tea extract Polyphenon 70 (manufactured by Tokyo Food Techno)
Non-polymer catechin content 81.7% by weight, oxalic acid content 0% by weight
Oxalic acid / non-polymer catechins = 0.
[0042]
(* 5) Freeze-dried green tea extract (flavor)
40 g of Sencha leaves were added to 1000 g of hot water heated to 90 ° C., and extraction was performed for 5 minutes with gentle stirring. After the extraction, filtration was performed with two No. 2 filter papers, and the filtrate was quickly cooled to room temperature. This extract was lyophilized.
The lyophilized product of the obtained green tea extract had a non-polymer catechin content of 33.7% by weight and an oxalic acid content of 2.54% by weight.
[0043]
(* 6) Freeze-dried tea extract (flavor)
40 g of darjeelin was added to 1000 g of hot water heated to 90 ° C., and extraction was performed for 2.5 minutes with gentle stirring. After the extraction, filtration was performed with two No. 2 filter papers, and the filtrate was quickly cooled to room temperature. This extract was lyophilized.
The lyophilized product of the obtained black tea extract had a non-polymer catechin content of 6.7% by weight and an oxalic acid content of 1.99% by weight.
[0044]
As a result of the drinking test by three panelists, in the solution (catechins concentration 0.2% by weight) in which the instant powdered beverage was dissolved so that the non-polymer catechins had a high concentration, The astringent taste at the time of drinking decreased, and the refreshing feeling after drinking increased, and it was recognized that the effect was remarkable especially in Example 1.
On the other hand, Comparative Example 2 had astringency and a refreshing feeling after drinking was not felt. Further, in Comparative Example 3, although the astringency was not so much, an artificial biting bitter taste was felt and it was unbearable for drinking.
[0045]
【The invention's effect】
The instant powder beverage of the present invention has astringency and bitterness suppressed, has a refreshing feeling, and is suitable for ingesting non-polymer catechins at a high concentration.
Claims (5)
(A)非重合体カテキン類、
(B)シュウ酸 成分(A)1重量部に対し0.02〜0.06重量部、
(C)サイクロデキストリン
を含有し、(A)非重合体カテキン類と(C)サイクロデキストリンの含有重量比[(A)/(C)]が0.1〜10であるインスタント粉末緑茶。The following components (A), (B) and (C):
(A) non-polymer catechins,
(B) Oxalic acid 0.02 to 0.06 parts by weight per 1 part by weight of component (A),
Instant powder green tea containing (C) cyclodextrin and having a weight ratio [(A) / (C)] of (A) non-polymer catechins and (C) cyclodextrin of 0.1-10.
(A)非重合体カテキン類、
(B)シュウ酸 1.4重量%以下であって、成分(A)1重量部に対し0.02〜0.1重量部、
(C)サイクロデキストリン
を含有し、(A)非重合体カテキン類と(C)サイクロデキストリンの含有重量比[(A)/(C)]が0.1〜10であるインスタント粉末紅茶又は烏龍茶。The following components (A), (B) and (C):
(A) non-polymer catechins,
(B) Oxalic acid 1.4% by weight or less, 0.02-0.1 part by weight with respect to 1 part by weight of component (A),
Instant powder black tea or oolong tea containing (C) cyclodextrin and containing (A) non-polymer catechins and (C) cyclodextrin in a weight ratio [(A) / (C)] of 0.1-10 .
(A)非重合体カテキン類、
(B)シュウ酸 成分(A)1重量部に対し0.02〜0.06重量部、
(C)サイクロデキストリン
を含有し、(A)非重合体カテキン類と(C)サイクロデキストリンの含有重量比[(A)/(C)]が0.1〜10であるインスタント粉末非茶系飲料。The following components (A), (B) and (C):
(A) non-polymer catechins,
(B) Oxalic acid 0.02 to 0.06 parts by weight per 1 part by weight of component (A),
Instant powder non-tea beverage containing (C) cyclodextrin , wherein (A) non-polymer catechins and (C) cyclodextrin content weight ratio [(A) / (C)] is 0.1-10 .
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