JP3859201B2 - Portable mixing recording apparatus, control method therefor, and program - Google Patents

Portable mixing recording apparatus, control method therefor, and program Download PDF

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Description

【０００１】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、記録された音声信号をモニタしながらマイク等で音声信号を入力し、ミキシングして音楽製作を行えるポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、音声圧縮技術や電子部品の小型化技術等の進歩によって、携帯性を高めた音楽装置が実現されている。例えば、圧縮技術としてＭＰ３（ＭＰＥＧ−１ Ａｕｄｉｏ Ｌａｙｅｒ−III）を用いた携帯ＭＰ３プレーヤでは、楽曲演奏や歌唱等の音声信号をデジタルサンプリングして成るＷＡＶファイルをＭＰ３フォーマット形式でエンコードし、圧縮されたファイルをフラッシュメモリ等に記憶することで、屋外等の外出先で再生が楽しめる。また、特開２０００−３３８９８４号公報に開示される携帯カラオケ装置では、ＭＰ３フォーマット形式でエンコードして記憶しておいた音声信号ファイルを伸長して再生すると同時に、マイクから肉声を入力し、両者をミキシングして再生することで、所望の曲のカラオケ演奏を外出先で楽しめる。
【０００３】
これらの装置はいずれも、再生を目的としており、マイク等から入力した音声信号を記録保存するものではないが、記録保存を可能にした装置も存在する。例えば、携帯ＭＰ３レコーダでは、アナログ入力端子を備え、カセットテープレコーダやラジオ等からの音声信号をＡ／Ｄ変換し、さらにＭＰ３フォーマット形式でエンコードして、圧縮されたファイルを音声信号ファイルとして記憶することができる。
【０００４】
ところが、この携帯ＭＰ３レコーダでは、多数の入力信号を多重するミキシング録音はできない。ミキシングが可能な音楽装置としては、例えば、ダブルラジカセが知られている。このダブルラジカセでは、一方のカセットで楽音を再生しつつ、マイクや外部入力端子からの音声入力信号をこれにミキシングして他方のカセットに多重録音が可能である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、オーバーダビング等による音楽製作を外出先で行うことを考えた場合、音質を維持しつつ、記録及びミキシングする機能が必要とされる。しかしながら、上記携帯ＭＰ３プレーヤや上記携帯カラオケ装置は、再生専用であって入力音声信号の録音ができず、上記携帯ＭＰ３レコーダはミキシングができないため、いずれも音楽製作には向かない。また、上記ダブルラジカセは、ミキシングを繰り返すことで楽音のアナログ信号でのダビングが繰り返されるため、多数回のミキシングによって音質劣化が激しく、やはり音楽製作には向かない。
【０００６】
一方、音楽製作用途を念頭においた装置として、ＭＤを用いた４チャネルＭＤマルチチャンネルレコーダが知られている（特開平８−７７７５７号公報）。このマルチチャンネルレコーダでは、ライン入力による信号をＡ／Ｄ変換及び音声圧縮してＭＤに記録することができる。例えば、いくつかのパートをオーバーダビングした後、それらをミキシングして空きチャネルに一旦移し（ピンポン録音）、また、パート数が多い場合は、ピンポン録音によって空いたチャネルにさらに別のパートを録音し、最後に全チャネルにミックスダウンすることができる。
【０００７】
しかしながら、上記マルチチャンネルレコーダでは、ピンポン録音する際、ＭＤに記録されたデジタル音声信号がアナログ音声信号に変換されてから、ライン入力による信号（アナログ音声信号）とミックスされるため、ピンポン録音が繰り返される場合は音質が劣化するという問題があった。また、上記マルチチャンネルレコーダは据え置き型であり、外出先での音楽製作には好適でない。
【０００８】
また、上記マルチチャンネルレコーダでは、ライン入力された音声信号をＭＤの１つのチャンネルに録音する場合であっても、ＭＤの複数のチャンネルに録音された音声信号をミキシングして他の１つのチャンネルにピンポン録音する場合であっても、その録音指示は、録音キーという１つのキーによって行うようにしていた。
【０００９】
しかし、通常録音（ライン入力された音声信号の、１つのチャンネルへの録音）に対する指示とピンポン録音に対する指示とを、録音キーという１つのキーによって併用すると、ユーザは一目で両指示を区別できないため、自分が今からしたい操作を迷ってしまう虞がある。
【００１０】
さらに、上記マルチチャンネルレコーダを用いて、図１３に示すように、あるチャンネルに録音された音声信号（ソースファイル）の一部に、ライン入力された音声信号（演奏信号）をオーバーダビング（ミキシング録音）する場合には、ユーザは、ソースファイルの再生を開始すると同時にミキシング録音を開始し、ソースファイルをモニタしながら、オーバーダビングしたい位置に録音が進行するまで待機し、その位置に録音が進行した時点で、演奏を開始する必要がある。
【００１１】
しかし、ユーザが楽器を演奏して発生した演奏音をマイクロフォンで拾うことによって、オーバーダビングすべき演奏信号をライン入力する場合には、演奏待機中に、演奏音以外の音を拾ってしまうことがあるため、ユーザは、演奏待機中は物音を立てないように注意する必要があり、したがって、演奏に集中できないこともあった。
【００１２】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、過大な場所の制約を受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビング等による音楽製作を気軽に行うことができるポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラムを提供することにある。
【００１３】
上記目的を達成するため、請求項１に記載のポータブルミキシング記録装置は、アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手段と、複数のソースファイルを記憶可能な所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生手段と、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号を前記メモリに録音指示する録音指示手段と、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、前記メモリに録音指示するミキシング録音指示手段と、ユーザにより前記録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルとして、前記メモリに録音する一方、ユーザにより前記ミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号と、前記選択されたソースファイルを前記再生手段により再生したデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録し、該ファイルを前記選択されたソースファイルに置換して前記メモリに録音するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【００１４】
この構成によれば、ユーザにより録音指示手段が操作されたときには、入力変換手段により入力、変換されたデジタル音声信号がメモリに録音される一方、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換手段により入力、変換されたデジタル音声信号と、再生手段により前記メモリに記憶されたソースファイルが読み出されて再生されたデジタル音声信号とがミキシングされて、前記メモリに録音される。このように、入力されたデジタル音声信号をメモリに録音指示する録音指示手段と、入力されたデジタル音声信号と再生手段により再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、前記メモリに録音指示するミキシング録音指示手段とを、別々の録音指示手段によって構成したので、ユーザは自分の意図した録音を、対応する録音指示手段の操作という簡単な操作で行うことができ、これにより、ユーザの録音指示操作に対する迷いは消えて、操作性が向上する。
【００１５】
なお、所定のメモリは着脱自在な記憶媒体で構成してもよく、例えば、メモリカード等が好適である。
【００１７】
この構成によれば、ミキシングされたデジタル音声信号は圧縮音声信号に圧縮変換されて記憶されるので、メモリ容量を少なくすることができ、携帯性の向上にも寄与する。よって、過大な場所の制約を受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビング等による音楽製作を気軽に行うことができる。
【００１８】
上記目的を達成するため、請求項２に記載のポータブルミキシング記録装置は、アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手段と、所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生手段と、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、前記メモリに録音指示するミキシング録音指示手段と、前記再生手段によるデジタル音声信号再生の一時停止を指示する一時停止指示手段と、前記一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザにより前記ミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記選択されたソースファイルのうち、前記一時停止された位置までを前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録するとともに、前記一時停止された位置を書き込み位置に設定し、前記一時停止された位置から前記再生手段によるデジタル音声信号の再生を再開させるとともに、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して前記設定された書き込み位置から前記他のファイルに記録し、該他のファイルを前記選択されたソースファイルに置換して、前記メモリに録音するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【００１９】
この構成によれば、一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、当該一時停止された位置から、入力変換手段により入力、変換されたデジタル音声信号と、再生手段によりメモリに記憶されたソースファイルが読み出されて再生されたデジタル音声信号とがミキシングされて、メモリに録音される。このように、ソースファイルの一部のみにミキシング録音をさせたい場合には、ミキシング録音をさせたくない部分は再生のみさせて、従来の装置のように、ミキシング録音の待機状態とさせていないので、ミキシング録音させたい音声信号以外の信号が入り込む余地はなくなり、ユーザは演奏等のミキシング録音のみに集中することができる。
【００２１】
この構成によれば、ミキシングされたデジタル音声信号は圧縮音声信号に圧縮変換されて記憶されるので、メモリ容量を少なくすることができ、携帯性の向上にも寄与する。よって、過大な場所の制約を受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビング等による音楽製作を気軽に行うことができる。
【００２２】
上記目的を達成するため、請求項３に記載のポータブルミキシング記録装置の制御方法は、アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換工程と、複数のソースファイルを記憶可能な所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生工程と、ユーザにより録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルとして、前記メモリに録音する一方、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号と、前記選択されたソースファイルを前記再生工程により再生したデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録し、該ファイルを前記選択されたソースファイルに置換して前記メモリに録音するように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【００２３】
この構成によれば、請求項１と同様の作用効果を奏する。
【００２４】
また、上記目的を達成するため、請求項４に記載のポータブルミキシング記録装置の制御方法は、アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換工程と、所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生工程と、一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記選択されたソースファイルのうち、前記一時停止された位置までを前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録するとともに、前記一時停止された位置を書き込み位置に設定し、前記一時停止された位置から前記再生手段によるデジタル音声信号の再生を再開させるとともに、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生工程により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して前記設定された書き込み位置から前記他のファイルに記録し、該他のファイルを前記選択されたソースファイルに置換して、前記メモリに録音するように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【００２５】
この構成によれば、請求項２と同様の作用効果を奏する。
【００２６】
上記目的を達成するため、請求項５に記載のプログラムは、ポータブルミキシング記録装置の制御方法をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手順と、複数のソースファイルを記憶可能な所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生手順と、ユーザにより録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルとして、前記メモリに録音する一方、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号と、前記選択されたソースファイルを前記再生工程により再生したデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録し、該ファイルを前記選択されたソースファイルに置換して前記メモリに録音するように制御する制御手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【００２７】
この構成によれば、請求項１と同様の作用効果を奏する。
【００２８】
また、上記目的を達成するため、請求項６に記載のプログラムは、ポータブルミキシング記録装置の制御方法をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手順と、所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生手順と、一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記選択されたソースファイルのうち、前記一時停止された位置までを前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録するとともに、前記一時停止された位置を書き込み位置に設定し、前記一時停止された位置から前記再生手段によるデジタル音声信号の再生を再開させるとともに、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生工程により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して前記設定された書き込み位置から前記他のファイルに記録し、該他のファイルを前記選択されたソースファイルに置換して、前記メモリに録音するように制御する制御手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
【００２９】
この構成によれば、請求項２と同様の作用効果を奏する。
【００３０】
なお、請求項５及び６の各プログラムをそれぞれ格納したコンピュータ読み取り可能な各記憶媒体は、それぞれ本発明を構成する。
【００３１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【００３２】
図１は、本発明の一実施の形態に係るポータブルミキシング記録装置の外観を示す図であり、同図（ａ）は平面図、同図（ｂ）は正面図、同図（ｃ）は右側面図をそれぞれ示す。本ミキシング記録装置２０は、記録された音声信号をモニタしながらマイク等で音声信号を入力し、デジタルミキシングして音楽製作を行うことを目的とした音楽装置であり、特に外出先でも気軽に扱えるようにした携帯型の音楽装置として構成される。
【００３３】
同図（ａ）において、端子（ＤＣ）５１からは直流電源が供給される。カスケード端子（ｃａｓｃａｄｅ）５２（接続手段、スレーブ入力手段の一部）は、後述するように、本装置同士を２台カスケード接続するための端子である。定位操作子（ｉｎｐｕｔ ｐａｎ）５３は、入力音声の定位を設定するのに用いられる。スロット５４には、後述するメモリカード１０（所定のメモリ）が挿入される。ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｓｅｒｉａｌ Ｂｕｓ）端子５５は、不図示のパーソナルコンピュータとＵＳＢ接続するための端子である。電源スイッチ（ｐｏｗｅｒ）５６は、押下されることで本装置の電源のオンオフがされる。
【００３４】
同図（ｂ）において、小型の内蔵スピーカ（ｓｐｅａｋｅｒ）５７は、音声信号を補助的に出力したり各種操作音を発生したりするのに用いられる。マスター指定スイッチ５８は、後述するカスケード接続時において、いずれの装置がマスター（他方がスレーブ）側であるかを指定するためのスイッチであり、マスター指定スイッチ５８が最後に押下された方の記録装置がマスター、他方がスレーブとされる。内蔵マイク５９、６０（ｍｉｃＬ／Ｒ）（入力変換手段の一部）は、肉声等の外部音声をアナログ信号としてステレオ入力するのに用いられる。
【００３５】
表示部６１は液晶表示装置で構成され、表示部６１には、状況に応じて、曲名、時刻、演奏時間、モード、設定情報等の各種情報が表示される。ｄｉｓｐ／ｓｙｓスイッチ６２は、表示部６１の表示モードの切り替えや、曲のコピー、消去、曲名変更等のためのシステム設定画面の表示切り替えに用いられる。ｒｅｐスイッチ６３は、楽音のリピート再生を行うとき用いられる。ＥＱスイッチ６４及びｒｅｖスイッチ６５は出力アンビエントの選択、例えば、出力音声のイコライジングやリバーブ付与に用いられる。
【００３６】
ｍｉｃスイッチ６６、ｉｎｓｔスイッチ６７及びａｕｘスイッチ６８は、入力音声経路、すなわちインプット選択に用いられ、選択されたいずれか１つのスイッチが点灯する。一方、同図（ｃ）に示すように、装置側面にはｉｎｓｔ端子８４、付属ピン型の外部マイクを接続するための外部マイク（ｅｘｔ−ｍｉｃ）端子８５及びａｕｘ端子８６が設けられる（いずれも入力変換手段の一部）。ｍｉｃスイッチ６６が選択されたときは、通常は、内蔵マイク５９、６０からの信号が入力され得るが、外部マイク（ｅｘｔ−ｍｉｃ）端子８５に外部マイクが接続されているときは、外部マイクからの入力信号が優先される。なお、内蔵マイク選択時は内蔵スピーカ５７が自動的にオフにされる。ｉｎｓｔスイッチ６７が選択されたときは、ｉｎｓｔ端子８４に接続されたギターやキーボード等の電子楽器からの信号が入力され得る。ａｕｘスイッチ６８が選択されたときは、ａｕｘ端子８６に接続されたオーディオ機器等の装置からの信号がライン入力され得る。
【００３７】
同図（ｂ）において、入力レベル調整操作子６９は、入力される音声信号の入力レベルを調整するのに用いられる。出力レベル調整操作子７０は、後述するメモリカード１０に記憶されたソースファイル１１の音声信号の再生レベルを調整するのに用いられる。
【００３８】
ＬＥＤレベルメータ７１は、複数のＬＥＤで構成され、各々が点灯、点滅することで、入力レベル、再生レベル、録音レベル等を表示する。再生録音（ｐｌａｙ／ｓｔｏｐ／ｅｎｔ）ボタン７２は、再生や録音の開始及び停止のほか、各種設定の決定キーとして用いられる。ｅｆｆボタン７３は、入力音声信号にディレイ等のエフェクトを付与するのに用いられる。ｍｅｔボタン７４は、メトロノーム機能の設定及びオンオフを指示するのに用いられる。ｔｎｒボタン７５は、チューナ機能やトーンジェネレータ機能を利用するのに用いられる。ｉｎｐｕｔモードでは、入力音声の音高に応じてＬＥＤレベルメータ７１が点滅する。ｔｏｎｅモードでは、設定した音程（基準音）が発音される。
【００３９】
ｒｅｃボタン７６は、入力音声のデジタル録音を行うときに用いられ、押下されると録音待機状態となり、続いて再生録音ボタン７２を押下することで録音が開始される。ｍｉｘボタン７７は、入力音声とソースファイル１１の音声信号とのデジタルミキシング録音を行うときに用いられ、押下されるとミキシング録音待機状態となり、続いて再生録音７２を押下することでミキシング録音が開始される。ｐａｕｓｅボタン７８は、再生の一時停止に用いられる。なお、ボタン７３〜７６には、不図示のＬＥＤが各々内蔵されており、押下操作状況に応じて点灯するようになっている。
【００４０】
プラスボタン７９、マイナスボタン８０は、ソースファイル１１中の曲（以下、「ソング」と称する）の選択に用いられ、プラス、マイナスボタン７９、８０で選択したソングは表示部６１に表示される。所望のソングが表示されたところで再生録音ボタン７２を押下することで、そのソングが決定される。なお、ソングには、ユーザがネームを付けなかった場合は、記憶される際に自動的にネーム（連番等）が付与される。ｕｎｄｏボタン８７は、直前のメモリアクセス処理を取り消して元の状態に復帰するのに用いられる。
【００４１】
同図（ｃ）において、ｐｈｏｎｅ端子８１には、ヘッドフォン等が接続可能で、入力音声、ソング、ミキシング音声の再生を聴くことができる。ボリューム（ｖｏｌ）操作子８２は音声出力レベルを設定するのに用いられる。ｇａｉｎ操作子８３は、ｉｎｓｔ端子８４を介して入力される音声信号のゲイン調整に用いられる。
【００４２】
図２は、本ミキシング記録装置の機能構成を示すブロック図である。なお、メモリカード１０は、可搬型で着脱自在の記憶媒体であり、同図では、メモリカード１０が挿入された状態が示されている。
【００４３】
入力切換部（ｉｎｐｕｔ ｓｅｌｅｃｔ）２５（入力変換手段の一部）は、内蔵マイク５９、６０、ｉｎｓｔ端子８４、外部マイク端子８５、またはａｕｘ端子８６のいずれからのアナログ音声信号を入力するかを切り換える。入力切換部２５から出力されたアナログ音声信号は、ＡＤ変換部２６（入力変換手段の一部）でＡ／Ｄ変換されてデジタル音声信号となり、その後、ＥＱ２７でイコライジングされ、ＤＹＮ２８で子音抑制処理がされ、ＥＦＦ２９でリバーブ、ディレイ、フランジャ等の効果が付与される。
【００４４】
ＥＦＦ２９からの出力信号は、入力レベル調整操作子６９による入力レベル調整及び定位操作子５３による定位設定を経て、入力ライン（ＢＵＳ１、２）３３及びスイッチ部ＭＳＷに入力される。前述したように、カスケード接続時においては、マスター指定スイッチ５８によってマスター側が指定されるが、スイッチ部ＭＳＷは、本装置がマスター側であるときはオン、スレーブ側であるときはオフとなるように構成されている。
【００４５】
入力ライン３３に入力された信号は、エンコーダ（ＥＮＣＯＤＥ）３９（第２エンコード手段）に入力される。本装置２０がスレーブ側である場合は、入力ライン３３に入力された信号は、さらにカスケード接続されたマスター側の装置に対して出力ライン８から出力される。
【００４６】
本装置２０には、記憶制御部３０（記憶制御手段）及びアンドゥバッファ３１（アンドゥバッファ部）が備えられる。アンドゥバッファ３１はＲＡＭ等で構成される。アンドゥバッファ３１及びメモリカード１０はいずれも記憶制御部３０に接続され、記憶制御部３０によって記憶動作が制御される。メモリカード１０には、ＵＳＢＩ／Ｆ（インターフェイス）３５が備えられている。
【００４７】
図３は、本ポータブルミキシング記録装置の内部構成を示すブロック図である。
【００４８】
本装置２０は、ＣＰＵ９１に、バス９７を介して、上記したアンドゥバッファ３１、スロット５４及びＵＳＢ端子５５が接続されるほか、ＲＡＭ９２、ＲＯＭ９３、入出力部９４、操作部９５及び表示器９６が接続されて構成される。
【００４９】
ＣＰＵ９１は本装置全体の制御を司る。ＲＡＭ９２は、各種データを一時的に格納し、ＣＰＵ９１のワークエリアとしても機能する。ＲＯＭ９３は、ＣＰＵ９１が実行する各種制御プログラムのほか、各種データを格納する。
【００５０】
入出力部９４は、入力及び出力にかかわる要素群であり、上述したカスケード端子５２、内蔵マイク５９、６０、端子８４〜８６、内蔵スピーカ５７及びｐｈｏｎｅ端子８１等を含む。操作部９５は、入力、操作にかかわる要素群であり、上述したマスター指定スイッチ５８、スイッチ６２〜６８、調整操作子６９、７０及びボタン７２〜８０等を含む。表示器９６は、表示にかかわる要素群であり、上述した表示部６１及びＬＥＤレベルメータ７１で構成される。
【００５１】
図２に戻り、メモリカード１０には、ソースファイル１１、ミックスファイル１２及びマテリアルファイル１３が記憶され得る。これらはいずれもＭＰ３（ＭＰＥＧ−１ Ａｕｄｉｏ Ｌａｙｅｒ−III）形式で圧縮された圧縮音声信号で成るファイルである。
【００５２】
ソースファイル１１は、入力切換部２５を介して入力される内蔵マイク５９、６０等からの入力音声信号とミキシングされるべき元のファイルであり、最初は、ミキシングを伴わない音声入力の録音（以下、「単独録音」と称する）によってミックスファイル１２として記憶されたものである（この場合、ミキシングはされないので、呼び名としては合致しない）。なお、ソースファイル１１は複数存在し得る。また、ソースファイル１１は、他の機器にメモリカード１０を装着して既成のデータを予め記憶することによって得られたものでもよい。
【００５３】
ミックスファイル１２は、ソースファイル１１の音声信号と入力切換部２５を介する入力音声信号とがミキシングされて記憶（以下、「ミキシング録音」と称する）されたものであり、次回からは、元のソースファイル１１に代わって新たなソースファイル１１として利用可能である。
【００５４】
マテリアルファイル１３は、入力切換部２５を介する入力音声信号がソースファイル１１の音声信号とミックスされることなく作成されたものであり、ミックスファイル１２とは別個のファイル（別ファイル）として記憶される。なお、ミキシング録音時にマテリアルファイル１３を作成するか否かは、ユーザの意思により設定可能に構成されている。
【００５５】
ミキシング録音の場合、ソースファイル１１の音声信号はデコーダ（ＤＥＣＯＤＥ）３７（デコード手段）で伸長変換されてデジタル音声信号となる。このデジタル音声信号は、出力レベル調整操作子７０による出力レベル調整を経て、出力ライン３４（ミキシング手段）に入力される。
【００５６】
本装置２０がマスター側である場合は、定位操作子５３による定位設定を経てスイッチ部ＭＳＷに入力された信号は、出力ライン３４にも入力される。また、カスケード接続されたスレーブ側の装置からは、後述するように、デジタル音声信号（スレーブ側デジタル音声入力信号）がライン３６（スレーブ入力手段の一部）を通じて出力ライン３４に入力される。スイッチ部ＭＳＷ、スレーブ側の装置またはデコーダ３７のいずれかから出力ライン３４に信号が入力された場合は、その信号がエンコーダ（ＥＮＣＯＤＥ）３８（第１エンコード手段）及びＥＦＦ４０にそれぞれ出力されると共に、出力ライン７を介して、カスケード接続されたスレーブ側の装置に出力される。
【００５７】
出力ライン３４からエンコーダ３８に入力されたデジタル音声信号は、エンコーダ３８によりＭＰ３形式で圧縮変換されて、ミックスファイル１２としてメモリカード１０に記憶される。これと共に、入力ライン３３からエンコーダ３９に入力されたデジタル音声信号は、エンコーダ３９によりＭＰ３形式で圧縮変換されて、マテリアルファイル１３としてメモリカード１０に記憶される。
【００５８】
ミキシング録音によってミックスファイル１２が記憶される際、元のソースファイル１１は消去される。従って、ミックスファイル１２が記憶されることで、見かけ上、ソースファイル１１に新たなソースファイル１１が上書きされるのと同様の処理となるが、その際、元のソースファイル１１がアンドゥバッファ３１に仮記憶される。これにより、ミキシング録音のやり直しを容易に行える。
【００５９】
なお、アンドゥバッファ３１は装置２０本体に設けたが、メモリカード１０内に設けてもよい。また、アンドゥ機能の使いやすさの観点からは、アンドゥバッファ３１内のファイルは、少なくとも次回のミックスファイル１２の記憶まで保持されるように構成するのが望ましい。
【００６０】
出力ライン３４からＥＦＦ４０に入力されたデジタル音声信号は、ＥＦＦ４０で効果が付与され、ＥＱ４１でイコライジングされ、ＤＡ変換部４２でＤ／Ａ変換されてアナログ音声信号となり、その後、ボリューム操作子８２による音量設定を経て、ｐｈｏｎｅ端子８１、及び場合によっては内蔵スピーカ５７に出力される。
【００６１】
このように、本装置では、入力音声のデジタル録音及びリアルタイム再生、入力音声とソースファイル１１の（ソングの）音声信号とのデジタルミキシング録音及びリアルタイム再生、ソースファイル１１の音声信号の再生等を行うことができる。
【００６２】
本装置２０にはさらに、チューナ４５、チューナ／メトロノーム４４が設けられる。上述したｉｎｐｕｔモードにおいて、チューナ４５は、入力切換部２５から出力されたアナログ音声信号の音高を検出してＬＥＤレベルメータ７１にそれを表示させる。上述したｔｏｎｅモードでは、チューナ／メトロノーム４４から、設定した音程の基準音がＤＡ変換部４２に出力される。メトロノーム機能がオンになっているときは、チューナ／メトロノーム４４からメトロノーム音がＤＡ変換部４２に出力される。基準音またはメトロノーム音は、ｐｈｏｎｅ端子８１または内蔵スピーカ５７から発音される。
【００６３】
ＬＥＤレベルメータ７１は、入力レベル調整操作子６９を経た信号に基づいて、入力音声の入力レベルを表示すると共に、出力レベル調整操作子７０を経たソースファイル１１の信号に基づいて、ソングの出力レベルを表示する。ＬＥＤレベルメータ７１はまた、出力ライン３４からエンコーダ３８に入力される信号の入力レベルを表示する。なお、これら各レベルは、ＬＥＤレベルメータ７１に代えて表示部６１に表示されるようにしてもよい。
【００６４】
なお、図示はしないが、本装置２０は、ＵＳＢ端子５５でパーソナルコンピュータと接続することで、装着されているメモリカード１０内のファイルをパーソナルコンピュータから外部ドライブと同様の感覚でアクセスすることができ、コピー、削除、移動のほか、ソフトウェアを用意すれば編集、加工もパーソナルコンピュータ上で行える。
【００６５】
かかる構成において、各種動作を説明する。
【００６６】
図４〜図６は、動作別の信号の流れを図２に対応させて簡略的に示したブロック図である。各図において、Ｅｆｆ１には、図２に示すＥＱ２７、ＤＹＮ２８及びＥＦＦ２９が相当する。ＥＦＦ２９の出力からスイッチ部ＭＳＷまでは省略されている。ミキシング部ＭＢ（ミキシング手段）には、図２に示すスイッチ部ＭＳＷからエンコーダ３８、ＥＦＦ４０の入力まで、及び出力レベル調整操作子７０の出力側までに至る出力ライン３４が相当する。Ｅｆｆ２には、図２に示すＥＦＦ４０及びＥＱ４１が相当する。
【００６７】
まず、入力音声の単独録音では、図４（ａ）に示すように、選択された入力手段（内蔵マイク５９、６０等）から入力されたアナログ音声信号は、ＡＤ変換部２６でデジタル音声信号に変換され、Ｅｆｆ１で効果付与等が施されてミキシング部ＭＢに入力される。その後、Ｅｆｆ２及びＤＡ変換部４２を介して再生出力されると共に、エンコーダ３８で圧縮変換されて、ＭＰ３ファイル（ここではミキシングがなされないミックスファイル１２）としてメモリカード１０に記憶される。
【００６８】
ソースファイル１１のソング再生では、図４（ｂ）に示すように、メモリカード１０のＭＰ３ファイル（ここではソースファイル１１中の選択されたソング）の音声信号がデコーダ３７でデジタル音声信号に伸長変換され、ミキシング部ＭＢに入力される。その後、Ｅｆｆ２及びＤＡ変換部４２を介して再生出力される。
【００６９】
ミキシング録音では、図５（ａ）に示すように、入力されたアナログ音声信号は、ＡＤ変換部２６でデジタル音声信号に変換され、Ｅｆｆ１で効果付与等が施されてミキシング部ＭＢに入力される。一方、メモリカード１０のソースファイル１１の音声信号が、デコーダ３７でデジタル音声信号に伸長変換され、ミキシング部ＭＢに入力される。Ｅｆｆ１及びデコーダ３７からミキシング部ＭＢに入力された両デジタル音声信号は、ミキシングされ、Ｅｆｆ２及びＤＡ変換部４２を介して再生出力されると共に、エンコーダ３８で圧縮変換されて、ミックスファイル１２としてメモリカード１０に記憶される。従って、音声入力は、再生出力をモニタしつつ行える。また、このミックスファイル１２は、次回からは新たなソースファイル１１として機能するので、音質をほとんど劣化させることなくオーバーダビングを繰り返すことができる。
【００７０】
マテリアルファイル１３を残しながらのミキシング録音では、図５（ｂ）に示すように、図５（ａ）の場合の動作処理に加えて、Ｅｆｆ１からのデジタル音声信号が、エンコーダ３９によりＭＰ３形式で圧縮変換されて、マテリアルファイル１３としてメモリカード１０に記憶される処理がなされる。マテリアルファイル１３は、パーソナルコンピュータ等で後から加工する際の資産になり得る。
【００７１】
メトロノームに合わせて録音を行う場合は、図６（ａ）に示すように、図４（ａ）の場合の動作処理に加えて、エンコーダ３８からのシンクロ用の信号をトリガとしてチューナ／メトロノーム４４からメトロノーム音が出力され、ＤＡ変換部４２を介して発音される。なお、メトロノーム機能は、ミキシング録音（図５（ａ）、（ｂ））や入力音声のリアルタイム再生の場合にも適用可能である。
【００７２】
チューナ機能を用いる場合は、図６（ｂ）に示すように、入力音声の音高に応じてＬＥＤレベルメータ７１を点滅させるための信号がチューナ４５からＡＤ変換部２６に出力される。トーンジェネレータ機能を用いる場合は、図６（ｃ）に示すように、チューナ／メトロノーム４４から、設定した音程の基準音が出力され、ＤＡ変換部４２を介して発音される。
【００７３】
図７は、表示部６１の表示例を示す図である。
【００７４】
表示部６１には、各動作状況や設定状況に応じた情報が表示されるが、図７では特に、単独録音及びその停止、ミキシング録音及びその停止の場合における表示の一例を示す。
【００７５】
単独録音が開始されると、ｒｅｃボタン７６（図１）が点灯すると共に、表示部６１には、同図（ａ）に示すように、「ＲＥＣ」等の表示や録音中であることを視覚的に示す録音中キャラクタ「＜＞＿＿＜＞」が表示される。また、単独録音が停止されると、同図（ｂ）に示すように、「Ｕ」の文字が表示される。「Ｕ」はアンドゥが可能であることを示し、この時点でｕｎｄｏボタン８７を押下すればアンドゥ画面（図示せず）となり、所定の操作によって直前の録音処理が取り消され、元の状態に復帰する。
【００７６】
一方、ミキシング録音が開始されると、ｍｉｘボタン７７（図１）が点灯すると共に、表示部６１には、同図（ｃ）に示すように、「ＭＩＸ」等の表示やミキシング録音中であることを視覚的に示す（ダブルカセットの作動中をイメージさせる）ミキシング録音中キャラクタ「＜＞＿＿＜＞＜＞＿＿＜＞」（所定情報）が表示される。これにより、ミキシング録音中であることが視覚的に容易に確認される。なお、ミキシング録音中キャラクタは、ミキシング録音が停止されるまで表示されるが、ミキシング録音の開始時に一時的に表示されるようにしてもよい。また、ミキシング録音が停止されると、同図（ｄ）に示すように、「Ｕ」の文字が表示され、この時点でｕｎｄｏボタン８７を押下すればアンドゥ画面（図示せず）となり、所定の操作によって直前のミキシング録音処理が取り消され、元の状態に復帰する。
【００７７】
なお、録音中キャラクタやミキシング録音中キャラクタは例示したものに限られず、例えば、ＬＥＤを用いた表示としてもよい。
【００７８】
なお、アンドゥ機能は１回だけ行えるようにしたが、アンドゥバッファ３１の容量を拡大し、複数回のアンドゥ処理を行えるようにしてもよい。
【００７９】
図８は、本ポータブルミキシング記録装置２台をカスケード接続してミキシング録音する場合の信号の流れを示すブロック図である。同図では、構成が同一のポータブルミキシング記録装置２０が互いのカスケード端子５２（図１）で接続された状態を示し、マスター側をマスター側装置２０Ａ、スレーブ側をスレーブ側装置２０Ｂとそれぞれ記す。上述したように、マスター側装置２０Ａのマスター指定スイッチ５８の押下により、両装置のスイッチ部ＭＳＷは、マスター側装置２０Ａではオン、スレーブ側装置２０Ｂではオフとなっている。なお、同図では、マテリアルファイル１３の作成処理は省略されている。
【００８０】
マスター側装置２０Ａの入力切換部２５を介して入力されるアナログ音声信号を「信号Ａ」、マスター側装置２０Ａのソースファイル１１として記憶されているＭＰ３音声信号を「信号Ｂ」、スレーブ側装置２０Ｂの入力切換部２５を介して入力されるアナログ音声信号を「信号Ｃ」、マスター側装置２０Ａのソースファイル１１として記憶されているＭＰ３音声信号を「信号Ｄ」と称し、以下、デジタル、アナログを問わずいずれも同様に呼称する。
【００８１】
マスター側装置２０Ａでは、まず、「信号Ａ」と「信号Ｂ」とがミキシング部ＭＢに入力される。さらに、スレーブ側装置２０Ｂの出力ライン８から出力された「信号Ｃ」（スレーブ側デジタル音声入力信号）が、カスケード端子５２を介してミキシング部ＭＢに入力される。ミキシング部ＭＢでは、「信号Ａ」、「信号Ｂ」及び「信号Ｃ」がミキシングされたデジタル音声信号である「信号Ａ＋Ｂ＋Ｃ」が生成され、これがＥｆｆ２及びＤＡ変換部４２を介して再生出力されると共に、エンコーダ３８を介してミックスファイル１２としてメモリカード１０に圧縮記憶される。これにより、「信号Ｃ」が「信号Ａ」と同様にミキシングの対象になるので、アナログ音声信号として同時に入力可能な信号数が増える。「信号Ａ＋Ｂ＋Ｃ」はさらに、ミキシング部ＭＢからライン７及びカスケード端子５２を介してスレーブ側装置２０Ｂに出力される。
【００８２】
一方、スレーブ側装置２０Ｂでは、カスケード端子５２を介して入力される「信号Ａ＋Ｂ＋Ｃ」とソースファイル１１からの「信号Ｄ」とが、ミキシング部ＭＢに入力される。なお、信号のループ化を防止するため、上述のように、「信号Ｃ」はＥｆｆ１からはミキシング部ＭＢに入力されない。ミキシング部ＭＢでは、「信号Ａ＋Ｂ＋Ｃ」及び「信号Ｄ」がミキシングされたデジタル音声信号である「信号Ａ＋Ｂ＋Ｃ＋Ｄ」が生成され、これがＥｆｆ２及びＤＡ変換部４２を介して再生出力されると共に、エンコーダ３８を介してミックスファイル１２としてメモリカード１０に圧縮記憶される。
【００８３】
なお、「信号Ａ＋Ｂ＋Ｃ＋Ｄ」を正確に再生、録音する場合、「信号Ａ＋Ｂ＋Ｃ」と「信号Ｄ」との同期をとるための処理が必要となる。そこで、カスケード接続時は、スレーブ側装置２０Ｂからの「信号Ｄ」の読み出しを行わないように設定可能にして、「信号Ａ」、「信号Ｂ」及び「信号Ｃ」だけの処理としてもよい。このようにすれば、マスター側装置２０Ａと同様の「信号Ａ＋Ｂ＋Ｃ」の再生及び記録を、スレーブ側装置２０Ｂでも同時に行うことができる。
【００８４】
次に、再生録音ボタン７２、ｒｅｃボタン７６、ｍｉｘボタン７７及びｐａｕｓｅボタン７８が操作されたときの処理（ボタン操作処理）を、図９〜図１１のフローチャートに基づいて説明する。
【００８５】
前述のように、録音待機状態、すなわちｒｅｃボタン７６が操作された状態で再生録音ボタン７２が操作されると、単独録音が開始され、この単独録音は、再生録音ボタン７２が再度操作されるまで継続する（処理１）。また、ミキシング録音待機状態、すなわちｍｉｘボタン７７が操作された状態で再生録音ボタン７２が操作されると、ミキシング録音が開始され、このミキシング録音は、再生録音ボタン７２が再度操作されるまで継続する（処理２）。録音待機状態及びミキシング録音待機状態のいずれの状態でもないときに、再生録音ボタン７２が操作されると、現在選択中のソースファイルが再生され、その再生中にｐａｕｓｅボタン７８が操作されると、その再生が一時停止される（処理３）。再生が一時停止された状態で、再度ｐａｕｓｅボタン７８が操作されると、その一時停止状態が解除されて再生状態に復帰し（処理４）、再生が一時停止された状態で、ｍｉｘボタン７７が操作されると、一時停止位置からミキシング録音を開始する（処理５）。
【００８６】
上記処理１が、図９のステップＳ１〜Ｓ５によって実現され、上記処理２が、図９のステップＳ６〜Ｓ１２によって実現され、上記処理３が、図１０のステップＳ１３→図１１のステップＳ２１→Ｓ２２によって実現され、上記処理４が、図１１のステップＳ２３→Ｓ２４→図１０のステップＳ１５→Ｓ１６によって実現され、上記処理５が、図１１のステップＳ２３→Ｓ２４→Ｓ２６〜Ｓ３２→図１０のステップＳ１５→図９のリターンによって実現される。
【００８７】
図９において、再生録音ボタン７２が押されたときに、ｒｅｃボタン７６が押されていて録音待機状態である場合には、前記図４（ａ）を用いて説明したように、選択された入力手段から入力されたアナログ音声信号は、デジタル音声信号に変換された後、ミキシングがなされないミックスファイル１２としてメモリカード１０に記憶される（ステップＳ１→Ｓ２→Ｓ３）。
【００８８】
そして、再生録音ボタン７２が押されるまで、ミックスファイル１２への記憶を続け（ステップＳ３→Ｓ４→Ｓ３）、再生録音ボタン７２が押されると、ミックスファイル１２への記憶を終了し、ミックスファイル１２は、新しい名前のソースファイル１１となる（ステップＳ４→Ｓ５）。
【００８９】
また、再生録音ボタン７２が押されたときに、ｍｉｘボタン７７が押されていてミキシング録音待機状態である場合には、前記図５（ａ）を用いて説明したように、選択された入力手段から入力されたアナログ音声信号は、デジタル音声信号に変換された後、ソースファイル１１から読み出されて再生されたデジタル音声信号とミキシングされて、ミックスファイル１２としてメモリカード１０に記憶される（ステップＳ１→Ｓ２→Ｓ６→Ｓ７）。
【００９０】
そして、再生録音ボタン７２が押されるまで、ミックスファイル１２への記憶（ミキシング録音）を続け（ステップＳ７→Ｓ８→Ｓ７）、再生録音ボタン７２が押されると、ミックスファイル１２への記憶を終了して、元のソースファイル１１をアンドゥバッファ３１に仮記憶し、ミックスファイル１２を元のソースファイル１１の名前に変更し、元のソースファイル１１を消去する（ステップＳ８→Ｓ９→Ｓ１０→Ｓ１１→Ｓ１２）。
【００９１】
さらに、再生録音ボタン７２が押されたときに、録音待機状態及びミキシング録音待機状態のいずれの状態でもないときには、単なる再生指示と判断して、現在選択中のソースファイル１１を再生する（ステップＳ１３）。そして、図１１を用いて後述するポーズ処理サブルーチンを実行した後（ステップＳ１４）、このポーズ処理サブルーチンによってミキシング録音がなされたか否かを判別し（ステップＳ１５）、ミキシング録音がなされなかったときには、その後再生録音ボタン７２が押されるまで、上記ステップＳ１３〜Ｓ１５の処理を繰り返し、再生録音ボタン７２が押されると、再生を停止する（ステップＳ１７）。
【００９２】
図１１は、上記ステップＳ１４のポーズ処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートである。
【００９３】
同図において、ｐａｕｓｅボタン７８が押されたときには、再生を一時停止させ（ステップＳ２１→Ｓ２２）、その後ｐａｕｓｅボタン７８もｍｉｘボタン７７も押されないときには、この一時停止状態を継続する（ステップＳ２３→Ｓ２５→Ｓ２２）。
【００９４】
再生が一時停止された状態で、ｐａｕｓｅボタン７８が押されたときには、この一時停止状態を解除する（ステップＳ２３→Ｓ２４）。
【００９５】
一方、再生が一時停止された状態で、ｍｉｘボタン７７が押されたときには、ソースファイル１１中、今まで再生した部分のデジタル音声信号をミックスファイル１２に記憶し、デジタル音声信号をミックスファイル１２に書き込むための書き込みポインタ（図示せず）が示すアドレスを、再生を一時停止させた位置に設定し、その位置から、デジタル音声入力信号（選択された入力手段から入力されたアナログ音声信号をデジタル変換したもの）とソースファイル１１から読み出されて再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、ミックスファイル１２としてメモリカード１０に記憶する（ステップＳ２５→Ｓ２６→Ｓ２７→Ｓ２８）。
【００９６】
そして、再生録音ボタン７２が押されるまで、上記ステップＳ２８の処理を繰り返し、再生録音ボタン７２が押されると、前記ステップＳ９〜Ｓ１２と同様の処理を行う（ステップＳ３０〜Ｓ３３）。
【００９７】
図１２は、本実施の形態のポータブルミキシング記録装置を用いて、ソースファイル１１の一部のみにミキシング録音をする場合の操作手順を示す図である。
【００９８】
同図に示すように、まず、再生録音ボタン７２を押して、ソースファイル１１の再生を開始し、次に、ミキシング録音したい位置に再生が進行した時点で、ｐａｕｓｅボタン７８を押して、再生を一時停止させる。そして、ミキシング録音させたいデジタル音声信号が、たとえば楽器音であれば、当該楽器の演奏を準備し、準備が完了すると、ｍｉｘボタン７７を押して、ミキシング録音を開始する。
【００９９】
このように、本実施の形態では、ソースファイル１１の一部のみにミキシング録音をさせたい場合には、ミキシング録音をさせたくない部分は再生のみさせて、前記従来のマルチチャンネルレコーダのように、ミキシング録音の待機状態とさせていないので、ミキシング録音させたい音声信号以外の信号が入り込む余地はなくなり、ユーザは演奏等のミキシング録音のみに集中することができる。また、本実施の形態では、単独録音を指示するためのｒｅｃボタン７６とミキシング録音を指示するためのｍｉｘボタン７７の２種類のボタンを設けるようにしたので、ユーザは自分の意図した録音（待機状態への移行）を、対応するボタンを押すという簡単な操作で行うことができ、これにより、ユーザのボタン操作に対する迷いは消えて、操作性が向上する。
【０１００】
さらに、本実施の形態によれば、アナログ音声信号として入力した音声信号と、ソースファイル１１に記憶された圧縮音声信号とを、デジタル音声信号に変換した上でミキシングし、圧縮変換して新たなソースファイルとして記憶するようにし、しかも新たなソースファイルは次回の元のソースファイルとして利用可能にしたので、例えば、マルチチャネルレコーダのようにオーバーダビングを繰り返していけば、多数の音声信号が多重された楽曲が完成する。また、本装置はポータブルであるので、特定の楽器演奏者のところまで持ち歩き、ミキシングする等の用途に適している。さらに、ミキシングはデジタル状態でなされるので、オーバーダビングを繰り返しても音質の劣化がほとんど生じず、音楽製作に好適である。また、ミキシングされたデジタル音声信号は圧縮音声信号に圧縮変換されて記憶されるので、メモリ容量を少なくすることができ、装置の携帯性の向上にも寄与する。よって、過大な場所の制約を受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビング等による音楽製作を外出先で気軽に行うことができる。
【０１０１】
本実施の形態ではまた、ミックスファイル１２を新たなソースファイルとして記憶する際、元のソースファイル１１がアンドゥバッファ３１に仮記憶されるようにしたので、ミキシング録音の失敗時や録音結果に満足できなかった場合等に、アンドゥバッファ３１に仮記憶した元のソースファイルを用いてミキシング録音のやり直しを容易に行え、音楽製作時の使い勝手を向上することができる。
【０１０２】
本実施の形態ではまた、ミックスファイル１２を記憶する際、マテリアルファイル１３をミックスファイル１２とは別個の別ファイルとして記憶するようにしたので、オーバーダビングを繰り返して最終的にミキシング結果が気に入らない場合等であっても、マテリアルファイル１３をパーソナルコンピュータ等で後から加工でき、事後的な活用の余地を残して音楽製作時の使い勝手を向上することができる。
【０１０３】
本実施の形態ではまた、ミキシング録音中には、ミキシング録音中キャラクタが表示されるので、ミキシング録音中であることを容易に視覚的に確認することができ、使い勝手を向上することができる。
【０１０４】
本実施の形態ではまた、他のポータブルミキシング記録装置をスレーブ側装置２０Ｂとしてカスケード接続することで、スレーブ側装置２０Ｂから入力された入力信号をミキシングの対象に加えることができるので、１度にミックスダウン可能な入力信号数を増やすことができ、音楽製作の効率を向上することができる。
【０１０５】
なお、カスケード接続する他のポータブルミキシング記録装置は、３以上でもよい。その場合は、カスケード端子５２に代えて、マスターイン端子とスレーブアウト端子を備え、上位装置のマスターイン端子と下位装置のスレーブアウト端子とを数珠繋ぎのように接続することで、上下関係を規定するようにしてもよい。これにより、１度にミックスダウン可能な入力信号数をカスケード接続されたスレーブ側装置の数だけ増やすことができる。
【０１０６】
なお、本実施の形態では、音声信号の圧縮形式としてＭＰ３を用いたが、これに限るものでなく、ＴｗｉｎＶＱ（周波数領域重み付きインターリーブ・ベクトル量子化）、ＡＳＦ（Advanced Streaming Format）等、他の圧縮形式を採用してもよい。
【０１０７】
なお、メモリカード１０は着脱自在な他の記憶媒体で構成してもよく、また、装置２０本体に備えた固定的な記憶媒体で構成してもよい。
【０１０８】
なお、本発明を達成するためのソフトウェアによって表される制御プログラムを記憶した記憶媒体を、本装置に読み出すことによって同様の効果を奏するようにした場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、通信インターフェイスを備えて、プログラムコードが電送媒体等を介して供給される場合は、プログラムコード自体が本発明を構成することになる。なお、これらの場合の記憶媒体としては、ＲＯＭのほか、フロッピー（登録商標）ディスク、ハードディスク、光ディスク、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【０１０９】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【０１１０】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１，３又は５のいずれかに記載の発明によれば、ユーザは自分の意図した録音を、対応する録音指示手段の操作という簡単な操作で行うことができ、これにより、ユーザの録音指示操作に対する迷いは消えて、操作性が向上する。
【０１１１】
また、メモリ容量を少なくすることができ、携帯性の向上にも寄与し、このため、過大な場所の制約を受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビング等による音楽製作を気軽に行うことができる。
【０１１２】
さらに、請求項２，４又は６のいずれかに記載の発明によれば、ミキシング録音させたい音声信号以外の信号が入り込む余地はなくなり、ユーザは演奏等のミキシング録音のみに集中することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施の形態に係るポータブルミキシング記録装置の外観を示す図である。
【図２】 同記録装置の機能構成を示すブロック図である。
【図３】 同記録装置の内部構成を示すブロック図である。
【図４】 動作別（単独録音、ソング再生）の信号の流れを図２に対応させて簡略的に示したブロック図である。
【図５】 動作別（ミキシング録音）の信号の流れを図２に対応させて簡略的に示したブロック図である。
【図６】 動作別（メトロノーム、チューナ、トーンジェネレータ機能動作時）の信号の流れを図２に対応させて簡略的に示したブロック図である。
【図７】 表示部の表示例を示す図である。
【図８】 同記録装置２台をカスケード接続してミキシング録音する場合の信号の流れを示すブロック図である。
【図９】 ボタン操作処理の手順を示すフローチャートである。
【図１０】 図９のボタン操作処理の続きの手順を示すフローチャートである。
【図１１】 図１０のポーズ処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートである。
【図１２】 図１のポータブルミキシング記録装置を用いて、ソースファイルの一部のみにミキシング録音をする場合の操作手順を示す図である。
【図１３】 従来の記録装置を用いて、ソースファイルの一部のみにミキシング録音をする場合の操作手順を示す図である。
【符号の説明】
１０ メモリカード（所定のメモリ）、 １１ ソースファイル、 １２ ミックスファイル、 １３ マテリアルファイル、 ２５ 入力切換部（入力変換手段の一部）、 ２６ ＡＤ変換部（入力変換手段の一部）、 ３０ 記憶制御部（記憶制御手段）、 ３１ アンドゥバッファ（アンドゥバッファ部）、 ３４ 出力ライン（ミキシング手段）、 ３６ ライン（スレーブ入力手段の一部）、 ３７ デコーダ（デコード手段）、 ３８ エンコーダ（第１エンコード手段）、 ３９ エンコーダ（第２エンコード手段）、 ５２ カスケード端子（接続手段、スレーブ入力手段の一部）、 ５９、６０ 内蔵マイク（入力変換手段の一部）、 ６１ 表示部（表示手段）、 ８４ ｉｎｓｔ端子（入力変換手段の一部）、 ８５ 外部マイク端子（入力変換手段の一部）、 ８６ ａｕｘ端子（入力変換手段の一部）、 ＭＢ ミキシング部（ミキシング手段）、 ９１ ＣＰＵ、 ９２ ＲＡＭ、 ９３ ＲＯＭ[0001]
[Field of the Invention]
The present invention relates to a portable mixing recording apparatus that can input a sound signal with a microphone or the like while monitoring the recorded sound signal and mix it to produce music, a control method therefor, and a program.
[0002]
[Prior art]
In recent years, music devices with improved portability have been realized by advances in audio compression technology, electronic component miniaturization technology, and the like. For example, in a portable MP3 player using MP3 (MPEG-1 Audio Layer-III) as a compression technique, a WAV file formed by digitally sampling audio signals such as music performance and singing is encoded and compressed in the MP3 format. By storing the file in flash memory etc., you can enjoy playback on the go such as outdoors. Moreover, in the portable karaoke apparatus disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-338984, an audio signal file encoded and stored in the MP3 format is expanded and reproduced, and at the same time, a real voice is input from a microphone, By mixing and playing, you can enjoy karaoke performance of the desired song on the go.
[0003]
All of these devices are intended for reproduction and do not record and store audio signals input from a microphone or the like, but there are also devices that enable recording and storage. For example, a portable MP3 recorder has an analog input terminal, A / D converts audio signals from a cassette tape recorder, radio, etc., further encodes in MP3 format, and stores the compressed file as an audio signal file. be able to.
[0004]
However, this portable MP3 recorder cannot perform mixing recording in which a large number of input signals are multiplexed. As a music apparatus capable of mixing, for example, a double radio cassette player is known. In this double radio cassette player, while a musical sound is reproduced in one cassette, an audio input signal from a microphone or an external input terminal can be mixed with this to perform multiple recording in the other cassette.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In general, when considering music production by overdubbing or the like on the go, recording and mixing functions are required while maintaining sound quality. However, since the portable MP3 player and the portable karaoke apparatus are exclusively for reproduction and cannot record input audio signals, and the portable MP3 recorder cannot be mixed, neither is suitable for music production. In addition, the double radio cassette cassette is repeatedly unmixed by repeating the mixing with the analog signal of the musical tone, so the sound quality is severely deteriorated by a large number of times of mixing, which is also not suitable for music production.
[0006]
On the other hand, a 4-channel MD multi-channel recorder using MD is known as an apparatus for music production purposes (Japanese Patent Laid-Open No. 8-77757). In this multi-channel recorder, a signal by line input can be A / D converted and voice-compressed and recorded on the MD. For example, after overdubbing several parts, mix them and move them to an empty channel (ping-pong recording). If there are many parts, record another part on the channel that was freed by ping-pong recording. Finally, you can mix down to all channels.
[0007]
However, in the multi-channel recorder, when performing ping-pong recording, the digital audio signal recorded in the MD is converted into an analog audio signal and then mixed with the signal (analog audio signal) by line input, and therefore ping-pong recording is repeated. If this happens, there is a problem that the sound quality deteriorates. The multi-channel recorder is a stationary type and is not suitable for music production on the go.
[0008]
In the multi-channel recorder, even when a line-input audio signal is recorded on one MD channel, the audio signals recorded on a plurality of MD channels are mixed to another one channel. Even in the case of ping-pong recording, the recording instruction is performed by one key called a recording key.
[0009]
However, if an instruction for normal recording (recording a line-input audio signal to one channel) and an instruction for ping-pong recording are used together with a single key called a recording key, the user cannot distinguish both instructions at a glance. , There is a risk of losing the operation you want to do now.
[0010]
Furthermore, using the multi-channel recorder, as shown in FIG. 13, overdubbing (mixing recording) is performed on a line-input audio signal (performance signal) to a part of an audio signal (source file) recorded on a certain channel. ), The user starts mixing recording at the same time as starting the playback of the source file, and while monitoring the source file, waits for the recording to proceed to the position where overdubbing is desired, and recording proceeds to that position. At that point, you need to start playing.
[0011]
However, when a performance signal to be overdubbed is input by line by picking up a performance sound generated by a user playing a musical instrument with a microphone, a sound other than the performance sound may be picked up during performance standby. For this reason, the user needs to be careful not to make a noise during the performance standby, and thus may not be able to concentrate on the performance.
[0012]
The present invention has been made to solve the above-described problems of the prior art, and its purpose is to easily produce music by overdubbing while preventing deterioration of sound quality as much as possible without being restricted by excessive location. An object of the present invention is to provide a portable mixing recording apparatus, a control method thereof, and a program that can be performed.
[0013]
In order to achieve the above object, the portable mixing recording apparatus according to claim 1 includes an input conversion means for inputting an analog audio signal and converting it into a digital audio signal; Can store multiple source files Stored in a given memory Selected by the user A source file, which is formed by a compressed digital audio signal, is read out, and the compressed digital audio signal is decompressed and reproduced, and input by the input conversion unit ・ Recording instruction means for instructing recording of the converted digital audio signal to the memory, and input by the input conversion means ・ Mixing the converted digital audio signal and the digital audio signal reproduced by the reproducing means to instruct recording to the memory; and when the user operates the recording instruction means, the input conversion Input by means ・ Compress the converted digital audio signal As another file different from the selected source file, While recording in the memory, when the mixing recording instruction means is operated by the user, the digital audio signal input / converted by the input conversion means and , The selected source file Playback by the playback means Shi Mixed digital audio signal and compress the mixed digital audio signal , Record in another file different from the selected source file, and replace the file with the selected source file. Control means for controlling to record in the memory.
[0014]
According to this configuration, when the recording instruction unit is operated by the user, the digital audio signal input and converted by the input conversion unit is recorded in the memory, while when the mixing recording instruction unit is operated by the user, The digital audio signal input and converted by the input conversion means and the digital audio signal reproduced by reading the source file stored in the memory by the reproducing means are mixed and recorded in the memory. In this way, recording instruction means for instructing recording of the input digital audio signal to the memory, and mixing for instructing recording of the input digital audio signal and the digital audio signal reproduced by the reproducing means to record to the memory Since the recording instruction means is composed of separate recording instruction means, the user can perform his / her intended recording by a simple operation of operating the corresponding recording instruction means. The ambiguity for disappears and the operability is improved.
[0015]
Note that the predetermined memory may be constituted by a removable storage medium, and for example, a memory card or the like is suitable.
[0017]
According to this configuration, since the mixed digital audio signal is compressed and converted into a compressed audio signal and stored, the memory capacity can be reduced, which contributes to improvement in portability. Therefore, music production by overdubbing or the like can be easily performed while preventing deterioration of sound quality as much as possible without being restricted by excessive locations.
[0018]
In order to achieve the above object, a portable mixing recording apparatus according to claim 2 is stored in a predetermined memory and input conversion means for inputting an analog audio signal and converting it into a digital audio signal. Selected by the user A source file, which is formed by a compressed digital audio signal, is read out, and the compressed digital audio signal is decompressed and reproduced, and input by the input conversion unit ・ Mixing the converted digital audio signal and the digital audio signal reproduced by the reproduction means, and recording recording instruction means for instructing recording to the memory; and temporary instruction for instructing the reproduction means to pause the reproduction of the digital audio signal When the mixing recording instruction unit is operated by the user after the reproduction of the digital audio signal is paused by the stop instruction unit and the pause instruction unit, Recording the selected source file up to the paused position in another file different from the selected source file, setting the paused position as a writing position, From where it was paused Resuming reproduction of the digital audio signal by the reproduction means; , Input by the input conversion means ・ The converted digital audio signal and the digital audio signal reproduced by the reproducing means are mixed, and the mixed digital audio signal is compressed. Recording to the other file from the set writing position, replacing the other file with the selected source file, Control means for controlling to record in the memory.
[0019]
According to this configuration, after the reproduction of the digital audio signal is paused by the pause instruction unit, when the mixing recording instruction unit is operated by the user, the input conversion unit inputs and converts from the paused position. The reproduced digital audio signal and the digital audio signal reproduced by reading the source file stored in the memory by the reproducing means are mixed and recorded in the memory. In this way, when you want to make mixing recording to only a part of the source file, the part you do not want to make mixing recording is only played back, and it is not in the mixing recording standby state like the conventional device. In addition, there is no room for signals other than audio signals to be mixed and recorded, and the user can concentrate only on mixing recording such as performances.
[0021]
According to this configuration, since the mixed digital audio signal is compressed and converted into a compressed audio signal and stored, the memory capacity can be reduced, which contributes to improvement in portability. Therefore, music production by overdubbing or the like can be easily performed while preventing deterioration of sound quality as much as possible without being restricted by excessive locations.
[0022]
In order to achieve the above object, a control method for a portable mixing recording apparatus according to claim 3 is an input conversion step of inputting an analog audio signal and converting it into a digital audio signal; Can store multiple source files Stored in a given memory Selected by the user When the user operates the recording instruction means, a reproduction step of reading out the source file formed by the compressed digital audio signal and reproducing it by expanding the compressed digital audio signal, Input by the input conversion process ・ Compress the converted digital audio signal As another file different from the selected source file, While recording to the memory, when the mixing recording instruction means is operated by the user, the input is converted by the input conversion step. ・ With the converted digital audio signal , The selected source file Regenerated by the regeneration process Shi Mixed digital audio signal and compress the mixed digital audio signal , Record in another file different from the selected source file, and replace the file with the selected source file. And a control step of controlling to record in the memory.
[0023]
According to this structure, there exists an effect similar to Claim 1.
[0024]
In order to achieve the above object, a method for controlling a portable mixing recording apparatus according to claim 4 includes an input conversion step of inputting an analog audio signal and converting the analog audio signal into a digital audio signal, and stored in a predetermined memory. Selected by the user A source file that is formed by reading a compressed digital audio signal and reproducing the decompressed digital audio signal, and reproducing the digital audio signal by the pause instruction means. When the mixing recording instruction means is operated by the user after being paused, Recording the selected source file up to the paused position in another file different from the selected source file, setting the paused position as a writing position, From where it was paused Resuming reproduction of the digital audio signal by the reproduction means; , Input by the input conversion process ・ Mixing the converted digital audio signal and the digital audio signal reproduced in the reproduction step, and compressing the mixed digital audio signal Recording to the other file from the set writing position, replacing the other file with the selected source file, And a control step of controlling to record in the memory.
[0025]
According to this configuration, the claims 2 Has the same effect as.
[0026]
In order to achieve the above object, a program according to claim 5 is a program for causing a computer to implement a control method of a portable mixing recording apparatus, and is an input converter that inputs an analog audio signal and converts it into a digital audio signal. Procedure and Can store multiple source files Stored in a given memory Selected by the user When a user operates the recording instruction means, a playback procedure for reading a source file formed by a compressed digital audio signal and reproducing it by expanding the compressed digital audio signal, Input by the input conversion process ・ Compress the converted digital audio signal As another file different from the selected source file, While recording to the memory, when the mixing recording instruction means is operated by the user, input is performed by the input conversion step. ・ With the converted digital audio signal , The selected source file Regenerated by the regeneration process Shi Mixed digital audio signal and compress the mixed digital audio signal Record in another file different from the selected source file and replace the selected source file with the selected source file. It is a program for causing a computer to execute a control procedure for controlling to record in the memory.
[0027]
According to this structure, there exists an effect similar to Claim 1.
[0028]
In order to achieve the above object, a program according to claim 6 is a program for causing a computer to implement a control method of the portable mixing recording apparatus, and receives an analog audio signal and converts it into a digital audio signal. Input conversion procedure and stored in a predetermined memory Selected by the user The source file, which is formed by the compressed digital audio signal, is read and reproduced by decompressing the compressed digital audio signal, and the digital audio signal is reproduced by the pause instruction means. When the mixing recording instruction means is operated by the user after being paused, Recording the selected source file up to the paused position in another file different from the selected source file, setting the paused position as a writing position, From where it was paused Resuming reproduction of the digital audio signal by the reproduction means; , Input by the input conversion process ・ Mixing the converted digital audio signal and the digital audio signal reproduced in the reproduction step, and compressing the mixed digital audio signal Recording to the other file from the set writing position, replacing the other file with the selected source file, It is a program for causing a computer to execute a control procedure for controlling to record in the memory.
[0029]
According to this configuration, the claims 2 Has the same effect as.
[0030]
Claims 5 as well as 6 Each computer-readable storage medium storing each of the programs constitutes the present invention.
[0031]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0032]
1A and 1B are views showing the appearance of a portable mixing recording apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 1A is a plan view, FIG. 1B is a front view, and FIG. Each area is shown. The mixing recording device 20 is a music device for the purpose of producing music by inputting a sound signal with a microphone or the like while monitoring the recorded sound signal, and performing digital mixing, and can be easily handled especially on the go. The portable music device is configured as described above.
[0033]
In FIG. 2A, a direct current power is supplied from a terminal (DC) 51. A cascade terminal (cascade) 52 (a part of connection means and slave input means) is a terminal for cascade-connecting the two apparatuses as will be described later. A localization operator 53 is used to set the localization of the input voice. A memory card 10 (predetermined memory) described later is inserted into the slot 54. A USB (Universal Serial Bus) terminal 55 is a terminal for USB connection with a personal computer (not shown). A power switch 56 is pressed to turn on / off the power of the apparatus.
[0034]
In FIG. 2B, a small built-in speaker 57 is used to output an audio signal or generate various operation sounds. The master designation switch 58 is a switch for designating which apparatus is the master (the other is the slave) side in the cascade connection described later, and the recording apparatus on which the master designation switch 58 is pressed last. Is the master and the other is the slave. Built-in microphones 59 and 60 (micL / R) (a part of input conversion means) are used for stereo input of external sound such as real voice as an analog signal.
[0035]
The display unit 61 is composed of a liquid crystal display device, and various information such as a song title, time, performance time, mode, and setting information is displayed on the display unit 61 according to the situation. The disp / sys switch 62 is used for switching the display mode of the display unit 61 and switching the display of a system setting screen for copying, deleting, and changing the song name. The rep switch 63 is used when the musical sound is repeatedly reproduced. The EQ switch 64 and the rev switch 65 are used for selection of output ambient, for example, equalization of output sound and reverb addition.
[0036]
The mic switch 66, the inst switch 67, and the aux switch 68 are used for input audio path, that is, input selection, and any one of the selected switches is lit. On the other hand, an inst terminal 84, an external microphone (ext-mic) terminal 85 for connecting an attached pin type external microphone, and an aux terminal 86 are provided on the side of the apparatus as shown in FIG. Part of input conversion means). When the mic switch 66 is selected, normally, signals from the built-in microphones 59 and 60 can be input. However, when an external microphone is connected to the external microphone (ext-mic) terminal 85, the external microphone is used. The input signal is prioritized. When the built-in microphone is selected, the built-in speaker 57 is automatically turned off. When the inst switch 67 is selected, a signal from an electronic musical instrument such as a guitar or a keyboard connected to the inst terminal 84 can be input. When the aux switch 68 is selected, a signal from a device such as an audio device connected to the aux terminal 86 can be input as a line.
[0037]
In FIG. 5B, an input level adjustment operator 69 is used to adjust the input level of the input audio signal. The output level adjustment operator 70 is used to adjust the reproduction level of the audio signal of the source file 11 stored in the memory card 10 to be described later.
[0038]
The LED level meter 71 is composed of a plurality of LEDs, and each lights up and blinks to display an input level, a playback level, a recording level, and the like. The reproduction / recording (play / stop / ent) button 72 is used as a determination key for various settings in addition to the start and stop of reproduction and recording. The eff button 73 is used to add an effect such as a delay to the input audio signal. The met button 74 is used to instruct the setting and on / off of the metronome function. The tnr button 75 is used to use a tuner function or a tone generator function. In the input mode, the LED level meter 71 blinks according to the pitch of the input voice. In the tone mode, the set pitch (reference sound) is generated.
[0039]
The rec button 76 is used when digital recording of the input voice is performed. When the rec button 76 is pressed, the recording standby state is entered, and then the playback recording button 72 is pressed to start recording. The mix button 77 is used when digital mixing recording of the input sound and the sound signal of the source file 11 is performed. When the mixing button 77 is pressed, the mixing recording standby state is entered, and when the playback recording 72 is pressed, mixing recording starts. Is done. The pause button 78 is used to pause playback. It should be noted that the buttons 73 to 76 each have a built-in LED (not shown), and are lit according to the pressing operation status.
[0040]
The plus button 79 and the minus button 80 are used for selecting a song (hereinafter referred to as “song”) in the source file 11, and the song selected by the plus and minus buttons 79 and 80 is displayed on the display unit 61. When the desired recording is displayed, the playback recording button 72 is pressed to determine the song. If the user does not give a name to the song, a name (serial number or the like) is automatically given when the song is stored. The undo button 87 is used to cancel the previous memory access process and return to the original state.
[0041]
In FIG. 5C, headphones can be connected to the phone terminal 81, and playback of input sound, song, and mixing sound can be heard. A volume (vol) operator 82 is used to set the audio output level. The gain operator 83 is used for gain adjustment of an audio signal input via the inst terminal 84.
[0042]
FIG. 2 is a block diagram showing a functional configuration of the mixing recording apparatus. Note that the memory card 10 is a portable and detachable storage medium, and the figure shows a state in which the memory card 10 is inserted.
[0043]
An input selection unit (input select) 25 (a part of the input conversion means) switches whether to input an analog audio signal from the built-in microphones 59 and 60, the inst terminal 84, the external microphone terminal 85, or the aux terminal 86. . The analog audio signal output from the input switching unit 25 is A / D converted by the AD conversion unit 26 (part of the input conversion means) to become a digital audio signal, then equalized by EQ 27, and consonant suppression processing is performed by DYN 28. In addition, effects such as reverb, delay, flanger, etc. are given by EFF29.
[0044]
The output signal from the EFF 29 is input to the input lines (BUS 1, 2) 33 and the switch unit MSW through input level adjustment by the input level adjustment operator 69 and localization setting by the localization operator 53. As described above, in the cascade connection, the master side is designated by the master designation switch 58, but the switch unit MSW is turned on when the apparatus is the master side and turned off when the apparatus is the slave side. It is configured.
[0045]
The signal input to the input line 33 is input to an encoder (ENCODE) 39 (second encoding means). When the apparatus 20 is on the slave side, the signal input to the input line 33 is further output from the output line 8 to the master side apparatus that is cascade-connected.
[0046]
The apparatus 20 includes a storage control unit 30 (storage control means) and an undo buffer 31 (undo buffer unit). The undo buffer 31 is composed of a RAM or the like. Both the undo buffer 31 and the memory card 10 are connected to the storage control unit 30, and the storage operation is controlled by the storage control unit 30. The memory card 10 is provided with a USB I / F (interface) 35.
[0047]
FIG. 3 is a block diagram showing an internal configuration of the portable mixing recording apparatus.
[0048]
In the present apparatus 20, the undo buffer 31, the slot 54 and the USB terminal 55 are connected to the CPU 91 via the bus 97, and the RAM 92, ROM 93, input / output unit 94, operation unit 95 and display 96 are connected. Configured.
[0049]
The CPU 91 controls the entire apparatus. The RAM 92 temporarily stores various data and also functions as a work area for the CPU 91. The ROM 93 stores various data in addition to various control programs executed by the CPU 91.
[0050]
The input / output unit 94 is an element group related to input and output, and includes the cascade terminal 52, the built-in microphones 59 and 60, the terminals 84 to 86, the built-in speaker 57, the phone terminal 81, and the like. The operation unit 95 is an element group related to input and operation, and includes the above-described master designation switch 58, switches 62 to 68, adjustment operators 69 and 70, buttons 72 to 80, and the like. The display 96 is an element group related to display, and includes the display unit 61 and the LED level meter 71 described above.
[0051]
Returning to FIG. 2, the source file 11, the mix file 12, and the material file 13 can be stored in the memory card 10. These are all files composed of compressed audio signals compressed in MP3 (MPEG-1 Audio Layer-III) format.
[0052]
The source file 11 is an original file to be mixed with an input audio signal from the built-in microphones 59, 60 and the like input via the input switching unit 25. Initially, a recording of an audio input without mixing (hereinafter referred to as an audio input recording) , Which is referred to as “single recording”) (in this case, since the mixing is not performed, the name does not match). A plurality of source files 11 may exist. In addition, the source file 11 may be obtained by attaching the memory card 10 to another device and storing pre-formed data in advance.
[0053]
The mix file 12 is obtained by mixing and storing the audio signal of the source file 11 and the input audio signal via the input switching unit 25 (hereinafter referred to as “mixing recording”). It can be used as a new source file 11 instead of the file 11.
[0054]
The material file 13 is created without the input audio signal via the input switching unit 25 being mixed with the audio signal of the source file 11 and is stored as a separate file (separate file) from the mix file 12. . Whether or not to create the material file 13 at the time of mixing recording can be set by the user's intention.
[0055]
In the case of mixing recording, the audio signal of the source file 11 is decompressed and converted into a digital audio signal by a decoder (DECODE) 37 (decoding means). This digital audio signal is input to the output line 34 (mixing means) through output level adjustment by the output level adjustment operator 70.
[0056]
When the present apparatus 20 is on the master side, the signal input to the switch unit MSW through the localization setting by the localization operator 53 is also input to the output line 34. Further, as will be described later, a digital audio signal (slave side digital audio input signal) is input to the output line 34 through the line 36 (a part of the slave input means) from the cascade-connected slave devices. When a signal is input to the output line 34 from any of the switch unit MSW, the slave side device, or the decoder 37, the signal is output to the encoder (ENCODE) 38 (first encoding means) and the EFF 40, respectively. The signal is output to the slave device connected in cascade via the output line 7.
[0057]
The digital audio signal input from the output line 34 to the encoder 38 is compressed and converted in MP3 format by the encoder 38 and stored in the memory card 10 as the mix file 12. At the same time, the digital audio signal input from the input line 33 to the encoder 39 is compressed and converted in the MP3 format by the encoder 39 and stored in the memory card 10 as the material file 13.
[0058]
When the mix file 12 is stored by mixing recording, the original source file 11 is deleted. Therefore, storing the mix file 12 makes the process appear to be the same as when the new source file 11 is overwritten on the source file 11, but at that time, the original source file 11 is stored in the undo buffer 31. Temporarily stored. This makes it easy to redo the mixing recording.
[0059]
Although the undo buffer 31 is provided in the main body of the apparatus 20, it may be provided in the memory card 10. Further, from the viewpoint of ease of use of the undo function, it is desirable that the file in the undo buffer 31 is held at least until the next storage of the mix file 12.
[0060]
The digital audio signal input to the EFF 40 from the output line 34 is given an effect by the EFF 40, equalized by the EQ 41, D / A converted by the DA converter 42 to become an analog audio signal, and then the volume by the volume operator 82 After setting, the data is output to the phone terminal 81 and, in some cases, the built-in speaker 57.
[0061]
As described above, the present apparatus performs digital recording and real-time reproduction of the input sound, digital mixing recording and real-time reproduction of the input sound and the sound signal of the source file 11 (song), reproduction of the sound signal of the source file 11, and the like. be able to.
[0062]
The apparatus 20 is further provided with a tuner 45 and a tuner / metronome 44. In the input mode described above, the tuner 45 detects the pitch of the analog audio signal output from the input switching unit 25 and causes the LED level meter 71 to display it. In the tone mode described above, the tuner / metronome 44 outputs a reference tone having a set pitch to the DA converter 42. When the metronome function is on, a metronome sound is output from the tuner / metronome 44 to the DA converter 42. The reference sound or metronome sound is generated from the phone terminal 81 or the built-in speaker 57.
[0063]
The LED level meter 71 displays the input level of the input sound based on the signal that has passed through the input level adjustment operator 69, and the output level of the song based on the signal of the source file 11 that has passed through the output level adjustment operator 70. Is displayed. The LED level meter 71 also displays the input level of the signal input from the output line 34 to the encoder 38. These levels may be displayed on the display unit 61 instead of the LED level meter 71.
[0064]
Although not shown, the present apparatus 20 can access files in the installed memory card 10 from the personal computer in the same manner as an external drive by connecting to the personal computer via the USB terminal 55. In addition to copying, deleting, and moving, editing and processing can be performed on a personal computer if software is prepared.
[0065]
In such a configuration, various operations will be described.
[0066]
4 to 6 are block diagrams schematically showing the flow of signals for each operation corresponding to FIG. In each figure, Eff1 corresponds to EQ27, DYN28, and EFF29 shown in FIG. The output from the output of the EFF 29 to the switch unit MSW is omitted. The mixing unit MB (mixing means) corresponds to the output line 34 extending from the switch unit MSW shown in FIG. 2 to the input of the encoder 38 and EFF 40 and to the output side of the output level adjustment operator 70. EFF2 corresponds to EFF40 and EQ41 shown in FIG.
[0067]
First, in the independent recording of the input sound, as shown in FIG. 4A, the analog sound signal input from the selected input means (built-in microphones 59, 60, etc.) is converted into a digital sound signal by the AD converter 26. After being converted, effects are applied at Eff1, and the result is input to the mixing unit MB. Thereafter, the signal is reproduced and output via the Eff2 and DA converter 42, and is compressed and converted by the encoder 38, and is stored in the memory card 10 as an MP3 file (mixed file 12 that is not mixed here).
[0068]
In the song playback of the source file 11, as shown in FIG. 4B, the audio signal of the MP3 file (here, the selected song in the source file 11) of the memory card 10 is decompressed and converted into a digital audio signal by the decoder 37. And input to the mixing unit MB. Thereafter, it is reproduced and output via the Eff2 and DA converter 42.
[0069]
In mixing recording, as shown in FIG. 5A, the input analog audio signal is converted into a digital audio signal by the AD conversion unit 26, and an effect is given by Eff1 and input to the mixing unit MB. . On the other hand, the audio signal of the source file 11 of the memory card 10 is decompressed and converted into a digital audio signal by the decoder 37 and input to the mixing unit MB. Both digital audio signals input to the mixing unit MB from Eff 1 and the decoder 37 are mixed, reproduced and output via the Eff 2 and DA conversion unit 42, compressed and converted by the encoder 38, and the memory card as a mix file 12. 10 is stored. Therefore, voice input can be performed while monitoring the reproduction output. Since the mix file 12 functions as a new source file 11 from the next time, overdubbing can be repeated with almost no deterioration in sound quality.
[0070]
In mixing recording while leaving the material file 13, as shown in FIG. 5B, in addition to the operation processing in the case of FIG. 5A, the digital audio signal from Eff1 is compressed in MP3 format by the encoder 39. The converted data file 13 is stored in the memory card 10 as the material file 13. The material file 13 can be an asset for later processing with a personal computer or the like.
[0071]
When recording in accordance with the metronome, as shown in FIG. 6 (a), in addition to the operation processing in the case of FIG. 4 (a), the tuner / metronome 44 uses the sync signal from the encoder 38 as a trigger. A metronome sound is output and sounded through the DA converter 42. The metronome function can also be applied to mixing recording (FIGS. 5A and 5B) and real-time reproduction of input sound.
[0072]
When the tuner function is used, as shown in FIG. 6B, a signal for blinking the LED level meter 71 according to the pitch of the input sound is output from the tuner 45 to the AD conversion unit 26. When the tone generator function is used, as shown in FIG. 6C, a reference tone having a set pitch is output from the tuner / metronome 44 and is generated via the DA converter 42.
[0073]
FIG. 7 is a diagram illustrating a display example of the display unit 61.
[0074]
The display unit 61 displays information corresponding to each operation state and setting state. FIG. 7 shows an example of display in the case of individual recording and its stop, mixing recording and its stop.
[0075]
When the single recording is started, the rec button 76 (FIG. 1) is lit, and the display unit 61 visually displays that “REC” or the like is being recorded as shown in FIG. The currently-recording character “<> __ <>” is displayed. When the single recording is stopped, the letter “U” is displayed as shown in FIG. “U” indicates that undo is possible. If the undo button 87 is pressed at this point, an undo screen (not shown) is displayed, and the previous recording process is canceled by a predetermined operation, and the original state is restored. .
[0076]
On the other hand, when mixing recording is started, the mix button 77 (FIG. 1) is lit, and the display unit 61 is displaying “MIX” or the like and recording is being performed as shown in FIG. A character “<> __ <><> __ <>” (predetermined information) during mixing recording is displayed to visually indicate that this is the case when the double cassette is in operation. This makes it easy to visually confirm that mixing recording is in progress. The character during mixing recording is displayed until mixing recording is stopped, but may be temporarily displayed at the start of mixing recording. When the mixing recording is stopped, the character “U” is displayed as shown in FIG. 6D. If the undo button 87 is pressed at this point, an undo screen (not shown) is displayed. The previous mixing recording process is canceled by the operation, and the original state is restored.
[0077]
In addition, the character during recording and the character during mixing recording are not limited to those illustrated, but may be displayed using, for example, an LED.
[0078]
Although the undo function can be performed only once, the capacity of the undo buffer 31 may be increased so that undo processing can be performed a plurality of times.
[0079]
FIG. 8 is a block diagram showing a signal flow when mixing recording is performed by cascading two portable mixing recording apparatuses. In the drawing, portable mixing recording devices 20 having the same configuration are connected to each other through cascade terminals 52 (FIG. 1), and the master side is indicated as a master side device 20A and the slave side is indicated as a slave side device 20B. As described above, when the master designation switch 58 of the master device 20A is pressed, the switch unit MSW of both devices is turned on in the master device 20A and off in the slave device 20B. In the figure, the material file 13 creation process is omitted.
[0080]
The analog audio signal input via the input switching unit 25 of the master side device 20A is “signal A”, the MP3 audio signal stored as the source file 11 of the master side device 20A is “signal B”, and the slave side device 20B. The analog audio signal input via the input switching unit 25 is referred to as “signal C”, and the MP3 audio signal stored as the source file 11 of the master device 20A is referred to as “signal D”. Regardless, they are called similarly.
[0081]
In the master side device 20A, first, “signal A” and “signal B” are input to the mixing unit MB. Further, the “signal C” (slave side digital audio input signal) output from the output line 8 of the slave side device 20B is input to the mixing unit MB via the cascade terminal 52. The mixing unit MB generates “signal A + B + C”, which is a digital audio signal in which “signal A”, “signal B”, and “signal C” are mixed, and this is reproduced and output via the Eff2 and DA conversion unit 42. At the same time, the mixed file 12 is compressed and stored in the memory card 10 via the encoder 38. As a result, “signal C” is subject to mixing in the same way as “signal A”, so that the number of signals that can be simultaneously input as analog audio signals increases. The “signal A + B + C” is further output from the mixing unit MB to the slave side device 20B via the line 7 and the cascade terminal 52.
[0082]
On the other hand, in the slave device 20B, the “signal A + B + C” input via the cascade terminal 52 and the “signal D” from the source file 11 are input to the mixing unit MB. In order to prevent signal looping, as described above, “signal C” is not input to mixing unit MB from Eff1. The mixing unit MB generates “signal A + B + C + D”, which is a digital audio signal in which “signal A + B + C” and “signal D” are mixed, and this is reproduced and output via the Eff2 and DA conversion unit 42 and the encoder 38 is And compressed and stored in the memory card 10 as a mix file 12.
[0083]
In order to accurately reproduce and record “signal A + B + C + D”, processing for synchronizing “signal A + B + C” and “signal D” is required. Therefore, at the time of cascade connection, it is possible to set so as not to read “signal D” from the slave-side device 20B, and only “signal A”, “signal B”, and “signal C” may be processed. In this way, the reproduction and recording of the “signal A + B + C” similar to that of the master side device 20A can be performed simultaneously on the slave side device 20B.
[0084]
Next, processing (button operation processing) when the playback / recording button 72, the rec button 76, the mix button 77, and the pause button 78 are operated will be described with reference to the flowcharts of FIGS.
[0085]
As described above, when the playback recording button 72 is operated in the recording standby state, that is, when the rec button 76 is operated, single recording is started. This single recording is performed until the playback recording button 72 is operated again. Continue (Process 1). Further, when the reproduction recording button 72 is operated in the mixing recording standby state, that is, with the mix button 77 being operated, the mixing recording is started, and this mixing recording is continued until the reproduction recording button 72 is operated again. (Process 2). When the playback recording button 72 is operated when neither the recording standby state nor the mixing recording standby state is operated, the currently selected source file is played back, and when the pause button 78 is operated during the playback, The reproduction is paused (process 3). When the pause button 78 is operated again in a state where the playback is paused, the pause state is canceled and the playback state is restored (process 4). In the state where the playback is paused, the mix button 77 is pressed. When operated, mixing recording is started from the pause position (process 5).
[0086]
The process 1 is realized by steps S1 to S5 in FIG. 9, the process 2 is realized by steps S6 to S12 in FIG. 9, and the process 3 is changed from step S13 in FIG. 10 to steps S21 in FIG. The process 4 is realized by steps S23 → S24 of FIG. 11 → steps S15 → S16 of FIG. 10, and the process 5 is performed of steps S23 → S24 → S26 to S32 of FIG. 11 → step S15 of FIG. → This is realized by the return shown in FIG.
[0087]
In FIG. 9, when the playback / record button 72 is pressed and the rec button 76 is pressed and the recording standby state is set, the selected input is performed as described with reference to FIG. The analog audio signal input from the means is converted into a digital audio signal, and then stored in the memory card 10 as a mix file 12 that is not mixed (steps S1 → S2 → S3).
[0088]
Then, the storage in the mix file 12 is continued until the playback / recording button 72 is pressed (steps S3 → S4 → S3). When the playback / recording button 72 is pressed, the storage in the mix file 12 is terminated, and the mix file 12 is recorded. Becomes a source file 11 with a new name (steps S4 → S5).
[0089]
If the mix button 77 is pressed when the playback / recording button 72 is pressed and the recording / recording standby state is set, the selected input means is selected as described with reference to FIG. The analog audio signal input from is converted into a digital audio signal, mixed with the digital audio signal read out from the source file 11 and reproduced, and stored in the memory card 10 as a mix file 12 (steps). S1->S2->S6-> S7).
[0090]
Then, the recording (mixing recording) in the mix file 12 is continued until the playback / recording button 72 is pressed (steps S7 → S8 → S7). When the playback / recording button 72 is pressed, the storage in the mix file 12 is terminated. Thus, the original source file 11 is temporarily stored in the undo buffer 31, the mix file 12 is renamed to the original source file 11, and the original source file 11 is deleted (steps S8 → S9 → S10 → S11 → S12). ).
[0091]
Further, when the playback / recording button 72 is pressed and neither the recording standby state nor the mixing recording standby state is determined, it is determined that the playback instruction is a simple playback instruction, and the currently selected source file 11 is played back (step S13). ). Then, after executing a pause processing subroutine, which will be described later with reference to FIG. 11 (step S14), it is determined whether or not mixing recording has been performed by this pause processing subroutine (step S15). Steps S13 to S15 are repeated until the playback / recording button 72 is pressed. When the playback / recording button 72 is pressed, playback is stopped (step S17).
[0092]
FIG. 11 is a flowchart showing the detailed procedure of the pause processing subroutine in step S14.
[0093]
In the figure, when the pause button 78 is pressed, playback is paused (steps S21 → S22), and when neither the pause button 78 nor the mix button 77 is pressed thereafter, this paused state is continued (steps S23 → S25). → S22).
[0094]
When the pause button 78 is pressed while playback is paused, the pause state is canceled (steps S23 → S24).
[0095]
On the other hand, when the mix button 77 is pressed while playback is paused, the digital audio signal of the portion of the source file 11 that has been played so far is stored in the mix file 12, and the digital audio signal is stored in the mix file 12. The address indicated by the write pointer (not shown) for writing is set to the position where playback is paused, and from that position, the digital audio input signal (analog audio signal input from the selected input means is converted to digital And the digital audio signal read out from the source file 11 and reproduced and stored as a mix file 12 in the memory card 10 (steps S25 → S26 → S27 → S28).
[0096]
Then, the process of step S28 is repeated until the playback / recording button 72 is pressed. When the playback / recording button 72 is pressed, the same processes as in steps S9 to S12 are performed (steps S30 to S33).
[0097]
FIG. 12 is a diagram showing an operation procedure when mixing recording is performed on only a part of the source file 11 using the portable mixing recording apparatus of the present embodiment.
[0098]
As shown in the figure, first, the playback recording button 72 is pressed to start playback of the source file 11. Next, when playback progresses to the position where mixing recording is desired, the pause button 78 is pressed to pause playback. Let If the digital audio signal to be mixed and recorded is an instrument sound, for example, the performance of the instrument is prepared. When the preparation is completed, the mix button 77 is pressed to start mixing recording.
[0099]
As described above, in the present embodiment, when it is desired to perform mixing recording on only a part of the source file 11, only the part that is not desired to be mixed recording is reproduced and, as in the conventional multi-channel recorder, Since the mixing recording standby state is not set, there is no room for a signal other than the audio signal to be mixed recording, and the user can concentrate only on the mixing recording such as performance. In the present embodiment, two types of buttons, a rec button 76 for instructing single recording and a mix button 77 for instructing mixing recording, are provided. Transition to a state) can be performed by a simple operation of pressing the corresponding button, thereby eliminating the user's anxiety about the button operation and improving the operability.
[0100]
Furthermore, according to the present embodiment, the audio signal input as the analog audio signal and the compressed audio signal stored in the source file 11 are converted into a digital audio signal, mixed, compressed and converted to a new one. Since it is stored as a source file, and the new source file can be used as the next original source file, for example, if overdubbing is repeated like a multi-channel recorder, a large number of audio signals are multiplexed. The completed song is completed. Moreover, since this apparatus is portable, it is suitable for applications such as carrying to a specific musical instrument player and mixing. Furthermore, since the mixing is performed in a digital state, even when overdubbing is repeated, the sound quality hardly deteriorates, which is suitable for music production. In addition, since the mixed digital audio signal is compressed and converted into a compressed audio signal and stored, the memory capacity can be reduced and the portability of the apparatus is improved. Therefore, music production by overdubbing or the like can be easily performed on the go while preventing deterioration of sound quality as much as possible without being restricted by excessive locations.
[0101]
In the present embodiment, when the mix file 12 is stored as a new source file, the original source file 11 is temporarily stored in the undo buffer 31. Therefore, the mixing recording failure or the recording result can be satisfied. In the case where there is no such recording, the original source file temporarily stored in the undo buffer 31 can be used to easily perform the re-mixing recording, and the usability at the time of music production can be improved.
[0102]
In the present embodiment, when the mix file 12 is stored, the material file 13 is stored as a separate file separate from the mix file 12. Therefore, when the overmixing is repeated and the mixing result is not finally liked. Even if it is, etc., the material file 13 can be processed later with a personal computer or the like, and the usability at the time of music production can be improved leaving room for subsequent use.
[0103]
In the present embodiment, during mixing recording, the character during mixing recording is displayed, so that it can be easily visually confirmed that mixing recording is being performed, and usability can be improved.
[0104]
In the present embodiment, another portable mixing recording apparatus can be cascade-connected as the slave side apparatus 20B, so that the input signal input from the slave side apparatus 20B can be added to the object to be mixed. The number of input signals that can be down can be increased, and the efficiency of music production can be improved.
[0105]
Note that the number of other portable mixing recording apparatuses connected in cascade may be three or more. In that case, instead of the cascade terminal 52, a master-in terminal and a slave-out terminal are provided, and the master-in terminal of the higher-level device and the slave-out terminal of the lower-level device are connected like a daisy chain to define the vertical relationship. You may do it. As a result, the number of input signals that can be mixed down at a time can be increased by the number of slave devices connected in cascade.
[0106]
In the present embodiment, MP3 is used as the compression format of the audio signal. However, the present invention is not limited to this, and other formats such as TwinVQ (frequency domain weighted interleave vector quantization), ASF (Advanced Streaming Format), and the like are used. A compression format may be adopted.
[0107]
Note that the memory card 10 may be composed of another removable storage medium, or may be composed of a fixed storage medium provided in the apparatus 20 main body.
[0108]
When the same effect is obtained by reading a storage medium storing a control program represented by software for achieving the present invention into this apparatus, the program code itself read from the storage medium is The novel function of the present invention is realized, and the storage medium storing the program code constitutes the present invention. Further, when a communication interface is provided and the program code is supplied via a transmission medium or the like, the program code itself constitutes the present invention. As a storage medium in these cases, a floppy (registered trademark) disk, a hard disk, an optical disk, a CD-ROM, a CD-R, a magnetic tape, a nonvolatile memory card, and the like can be used in addition to the ROM.
[0109]
Further, by executing the program code read by the computer, not only the functions of the above-described embodiments are realized, but also the OS running on the computer based on the instruction of the program code performs the actual processing. It goes without saying that a case where the functions of the above-described embodiment are realized by performing part or all of the above and the processing thereof is included. Further, after the program code read from the storage medium is written into a memory provided in a function expansion board inserted into the computer or a function expansion unit connected to the computer, the function expansion is performed based on the instruction of the program code. It goes without saying that the CPU or the like provided in the board or the function expansion unit performs part or all of the actual processing and the functions of the above-described embodiments are realized by the processing.
[0110]
【The invention's effect】
As explained above, claims 1 and 3 Or 5 According to the invention described in any one of the above, the user can perform his / her intended recording by a simple operation of operation of the corresponding recording instruction means, thereby eliminating the user's anxiety about the recording instruction operation. , Operability is improved.
[0111]
Also , Me The memory capacity can be reduced, contributing to the improvement of portability. For this reason, the music production by overdubbing etc. can be easily performed while avoiding the deterioration of sound quality as much as possible without being restricted by excessive location. Can do.
[0112]
And claims 2 , 4 Or 6 According to the invention described in any one of the above, there is no room for signals other than the audio signal to be mixed and recorded, and the user can concentrate only on the mixing recording such as performance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing an external appearance of a portable mixing recording apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a functional configuration of the recording apparatus.
FIG. 3 is a block diagram showing an internal configuration of the recording apparatus.
FIG. 4 is a block diagram schematically showing a signal flow for each operation (single recording, song playback) corresponding to FIG.
FIG. 5 is a block diagram schematically showing a signal flow for each operation (mixing recording) corresponding to FIG. 2;
FIG. 6 is a block diagram schematically showing the signal flow for each operation (when the metronome, tuner, and tone generator functions are operated) corresponding to FIG.
FIG. 7 is a diagram showing a display example of a display unit.
FIG. 8 is a block diagram showing a signal flow when mixing recording is performed by cascading two recording apparatuses.
FIG. 9 is a flowchart illustrating a procedure of button operation processing.
FIG. 10 is a flowchart showing a continuation procedure of the button operation process of FIG. 9;
FIG. 11 is a flowchart showing a detailed procedure of a pause processing subroutine of FIG. 10;
FIG. 12 is a diagram showing an operation procedure when mixing recording is performed on only a part of a source file using the portable mixing recording apparatus of FIG. 1;
FIG. 13 is a diagram illustrating an operation procedure when mixing recording is performed on only a part of a source file using a conventional recording apparatus.
[Explanation of symbols]
10 memory card (predetermined memory), 11 source file, 12 mix file, 13 material file, 25 input switching part (part of input conversion means), 26 AD conversion part (part of input conversion means), 30 storage control Section (storage control means), 31 undo buffer (undo buffer section), 34 output lines (mixing means), 36 lines (part of slave input means), 37 decoder (decoding means), 38 encoder (first encoding means) 39 Encoder (second encoding means) 52 Cascade terminal (connection means, part of slave input means) 59, 60 Built-in microphone (part of input conversion means) 61 Display section (display means), 84 inst terminal (Part of input conversion means), 85 External microphone terminal (part of input conversion means), 86 a ux terminal (part of input conversion means), MB mixing section (mixing means), 91 CPU, 92 RAM, 93 ROM

Claims (6)

アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手段と、
複数のソースファイルを記憶可能な所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生手段と、
前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号を前記メモリに録音指示する録音指示手段と、
前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、前記メモリに録音指示するミキシング録音指示手段と、
ユーザにより前記録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルとして、前記メモリに録音する一方、ユーザにより前記ミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号と、前記選択されたソースファイルを前記再生手段により再生したデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録し、該ファイルを前記選択されたソースファイルに置換して前記メモリに録音するように制御する制御手段と
を有することを特徴とするポータブルミキシング記録装置。Input conversion means for inputting an analog audio signal and converting it into a digital audio signal;
A source file stored in a predetermined memory capable of storing a plurality of source files and selected by a user , which is formed by a compressed digital audio signal, is read out, and the compressed digital audio signal is expanded. Replay means for replaying, and
Recording instruction means for instructing recording of the digital audio signal input / converted by the input conversion means into the memory;
Mixing recording instruction means for instructing recording to the memory by mixing the digital audio signal input / converted by the input conversion means and the digital audio signal reproduced by the reproduction means;
When the recording instruction unit is operated by the user, the digital audio signal input / converted by the input conversion unit is compressed and recorded in the memory as another file different from the selected source file. When the mixing recording instruction unit is operated by the user, the digital audio signal input / converted by the input conversion unit and the digital audio signal reproduced by the reproduction unit of the selected source file are mixed. The mixed digital audio signal is compressed and recorded in another file different from the selected source file, and the file is replaced with the selected source file and recorded in the memory. And a portable mixing recording apparatus. アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手段と、
所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生手段と、
前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、前記メモリに録音指示するミキシング録音指示手段と、
前記再生手段によるデジタル音声信号再生の一時停止を指示する一時停止指示手段と、
前記一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザにより前記ミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記選択されたソースファイルのうち、前記一時停止された位置までを前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録するとともに、前記一時停止された位置を書き込み位置に設定し、前記一時停止された位置から前記再生手段によるデジタル音声信号の再生を再開させるとともに、前記入力変換手段により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して前記設定された書き込み位置から前記他のファイルに記録し、該他のファイルを前記選択されたソースファイルに置換して、前記メモリに録音するように制御する制御手段と
を有することを特徴とするポータブルミキシング記録装置。Input conversion means for inputting an analog audio signal and converting it into a digital audio signal;
Reproduction means for reading a source file stored in a predetermined memory and selected by a user , which is formed by a compressed digital audio signal, and reproducing the decompressed digital audio signal;
Mixing recording instruction means for instructing recording to the memory by mixing the digital audio signal input / converted by the input conversion means and the digital audio signal reproduced by the reproduction means;
Pause instruction means for instructing pause of digital audio signal reproduction by the reproduction means;
After the playback of the digital audio signal is paused by the pause instruction unit, when the mixing recording instruction unit is operated by the user, the selection is made up to the paused position of the selected source file. Recorded in another file different from the source file that has been set, the paused position is set as a writing position, the playback of the digital audio signal by the playback means is resumed from the paused position, The digital audio signal input / converted by the input converting means and the digital audio signal reproduced by the reproducing means are mixed, and the mixed digital audio signal is compressed and transferred from the set writing position to the other file. Record and replace the other file with the selected source file Portable mixing recording apparatus characterized by a control means for controlling to record in the memory. アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換工程と、
複数のソースファイルを記憶可能な所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生工程と、
ユーザにより録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルとして、前記メモリに録音する一方、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号と、前記選択されたソースファイルを前記再生工程により再生したデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異 なる他のファイルに記録し、該ファイルを前記選択されたソースファイルに置換して前記メモリに録音するように制御する制御工程と
を有することを特徴とするポータブルミキシング記録装置の制御方法。An input conversion step of inputting an analog audio signal and converting it into a digital audio signal;
A source file stored in a predetermined memory capable of storing a plurality of source files and selected by a user , which is formed by a compressed digital audio signal, is read out, and the compressed digital audio signal is expanded. A regeneration process to regenerate by,
When the recording instruction means is operated by the user, the digital audio signal input / converted in the input conversion step is compressed and recorded in the memory as another file different from the selected source file , When the user operates the mixing recording instruction means, the digital audio signal input / converted by the input conversion step and the digital audio signal reproduced by the reproduction step of the selected source file are mixed, compressing the digital audio signal mixing, and recorded in the selected other files Naru different from the source file, and controls so that the file is replaced with the selected source files to record to the memory control A control method for a portable mixing recording apparatus. アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換工程と、
所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生工程と、
一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記選択されたソースファイルのうち、前記一時停止された位置までを前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録するとともに、前記一時停止された位置を書き込み位置に設定し、前記一時停止された位置から前記再生手段によるデジタル音声信号の再生を再開させるとともに、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生工程により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して前記設定された書き込み位置から前記他のファイルに記録し、該他のファイルを前記選択されたソースファイルに置換して、前記メモリに録音するように制御する制御工程と
を有することを特徴とするポータブルミキシング記録装置の制御方法。An input conversion step of inputting an analog audio signal and converting it into a digital audio signal;
A reproduction step of reading a source file stored in a predetermined memory and selected by a user , which is formed by a compressed digital audio signal, and reproducing the decompressed digital audio signal;
After the reproduction of the digital audio signal is paused by the pause instruction means, when the mixing recording instruction means is operated by the user, the selected source file is selected up to the paused position. Recording in another file different from the source file, setting the paused position as a writing position, restarting playback of the digital audio signal by the playback means from the paused position, and converting the input The digital audio signal input / converted in the process is mixed with the digital audio signal reproduced in the reproduction process, and the mixed digital audio signal is compressed and recorded in the other file from the set writing position. , to replace the said other file to the selected source file, the main Control method of a portable mixing recording apparatus characterized by a control step of controlling so as to record the directory. ポータブルミキシング記録装置の制御方法をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手順と、
複数のソースファイルを記憶可能な所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生手順と、
ユーザにより録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルとして、前記メモリに録音する一方、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号と、前記選択されたソースファイルを前記再生工程により再生したデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して、前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録し、該ファイルを前記選択されたソースファイルに置換して前記メモリに録音するように制御する制御手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。A program for causing a computer to implement a control method for a portable mixing recording apparatus,
An input conversion procedure for inputting an analog audio signal and converting it to a digital audio signal;
A source file stored in a predetermined memory capable of storing a plurality of source files and selected by a user , which is formed by a compressed digital audio signal, is read out, and the compressed digital audio signal is expanded. Playback procedure to play by
When the recording instruction means is operated by the user, the digital audio signal input / converted in the input conversion step is compressed and recorded in the memory as another file different from the selected source file , When the user operates the mixing recording instruction means, the digital audio signal input / converted by the input conversion step and the digital audio signal reproduced by the reproduction step of the selected source file are mixed, Control procedure for controlling to compress the mixed digital audio signal , record it in another file different from the selected source file, and replace the file with the selected source file and record it in the memory A program that causes a computer to execute. ポータブルミキシング記録装置の制御方法をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手順と、
所定のメモリに記憶され、ユーザにより選択されたソースファイルであって、圧縮されたデジタル音声信号により形成されたものを読み出して、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することにより再生する再生手順と、
一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記選択されたソースファイルのうち、前記一時停止された位置までを前記選択されたソースファイルとは異なる他のファイルに記録するとともに、前記一時停止された位置を書き込み位置に設定し、前記一時停止された位置から前記再生手段によるデジタル音声信号の再生を再開させるとともに、前記入力変換工程により入力・変換されたデジタル音声信号と前記再生工程により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし、該ミキシングしたデジタル音声信号を圧縮して前記設定された書き込み位置から前記他のファイルに記録し、該他のファイルを前記選択されたソースファイルに置換して、前記メモリに録音するように制御する制御手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。A program for causing a computer to implement a control method for a portable mixing recording apparatus,
An input conversion procedure for inputting an analog audio signal and converting it to a digital audio signal;
A reproduction procedure for reading a source file stored in a predetermined memory and selected by a user , which is formed by a compressed digital audio signal, and reproducing the decompressed digital audio signal;
After the reproduction of the digital audio signal is paused by the pause instruction means, when the mixing recording instruction means is operated by the user, the selected source file is selected up to the paused position. Recording in another file different from the source file, setting the paused position as a writing position, restarting playback of the digital audio signal by the playback means from the paused position, and converting the input The digital audio signal input / converted in the process is mixed with the digital audio signal reproduced in the reproduction process, and the mixed digital audio signal is compressed and recorded in the other file from the set writing position. , to replace the said other file to the selected source file, the main Program for executing a control procedure for controlling to record the re to the computer.
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