JP3856227B2 - Matte colored clear painted stainless steel sheet - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、基材の金属光沢を活かした色調を呈し、表面欠陥が目立ちにくい艶消し着色クリア塗装ステンレス鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】
家電製品,OA機器等の表装材として、クリア塗装を施した塗装金属板が使用され始めている。クリア塗装金属板は、金属素地の光沢を活用した外観を呈することから、従来の着色塗装金属板では得られない雰囲気を醸し出す。
クリア塗装金属板は、着色剤を配合したクリア塗料を塗装原板表面に塗布し、焼付け乾燥することによって製造される。着色剤に染料を使用すると焼付け時に変色しやすく色調が安定しないので、通常は有機顔料が使用される。
【0003】
有機顔料を配合したカラークリア塗膜では、入射光の特定波長成分が有機顔料に吸収され、残りの入射光が下地金属板の表面で反射され、吸収波長成分を除く反射光により特定の色調が発現する。しかし、有機顔料に吸収される光量はクリア塗膜に含まれている有機顔料の量,換言すれば塗膜の厚みによって異なり、厚い塗膜ほど吸収量が大きく、薄い塗膜ほど吸収量が少ない。そのため、発現する色調の膜厚依存性が高く、僅かな膜厚変動によっても色調が微妙に変動しやすい。色調の変動は、製造ロットの異なるクリア塗装金属板を突き合わせて施工する場合に色ムラとして強調される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
膜厚に応じた色調の変動は、光の干渉を利用した発色顔料を有機顔料に代えてクリア塗膜に分散させることにより防止できる。本発明者等は、発色顔料で発現する色調に着目し、透明又は半透明鱗片状無機基質を透明又は半透明金属酸化物で被覆した発色顔料をクリア塗膜に分散させたクリア塗装金属板を特願2002−188364号で提案した。
発色顔料を分散させたクリア塗膜の表面状態を更に調査・研究する過程で、有機顔料で色調を付与したクリア塗装金属板に比較し、発色顔料で色調を付与したクリア塗装金属板では塗膜欠陥部が目立ちやすいことが判った。塗膜欠陥部の高い視認性は、次のように推察される。
【0005】
基材・金属板1の表面にあるクリア塗膜2に分散している鱗片状発色顔料3は、大半が基材・金属板1の沿面方向に配向しているが、クリア塗膜2から突出する発色顔料3p(顔料立ち)もある(図1)。塗装条件によってはクリア塗膜2の表面にワキ4が発生し、異物5がクリア塗膜2の表面に付着することもある。金属光沢が高い基材・金属板1の上に透明度の高いクリア塗膜2を設けているクリア塗装金属板では、入射光が基材・金属板1の表面で正反射し、発色顔料3pの突出部,ワキ4,異物5で拡散反射するため、顔料立ち3p,ワキ4,異物5が際立って塗膜欠陥部として視認される。
【0006】
顔料立ち3pやワキ4に起因する塗膜欠陥部はクリア塗膜2の上にトップクリア塗膜6を積層することにより改善されるが、トップクリア塗膜6の形成用に塗装ラインを変更する必要がある。トップクリア塗膜6を形成しても、異物5に起因する塗膜欠陥部はトップクリア塗膜6を透過して視認される。着色クリア塗装金属板では、発色顔料による色調に加えて塗膜の表面状態が重視され、塗膜欠陥部の有無は商品価値に大きく影響する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、発色顔料と共に無色透明の粒状艶消し剤をクリア塗膜に分散させることにより、着色クリア塗膜で目立ちがちな塗膜欠陥部の視認性を下げ、美麗な色調を呈する艶消し着色クリア塗装ステンレス鋼板を提供することを目的とする。
【0008】
本発明の艶消し着色クリア塗装ステンレス鋼板は、金属光沢をもつステンレス鋼板の表面にアクリル系又はポリエステル系の有機樹脂からなるクリア塗膜が形成されており、鱗片状透明無機基質を透明の金属酸化物で被覆した透明又は半透明の発色顔料及び無色透明の粒状艶消し剤が前記クリア塗膜に分散し、当該クリア塗膜の60度鏡面光沢度が20〜80%に調整されていることを特徴とする。クリア塗膜の形成に先立ち、発色顔料を含まないプライマクリア塗膜を金属基材の表面に形成しても良い。
【0009】
透明又は半透明鱗片状無機基質にはマイカフレーク,ガラスフレーク,シリカフレーク等が使用され、TiO2,SiO2,ZrO2,Fe2O3,SnO2,Fe3O4,Cr2O3,ZnO,Al2O3等の透明又は半透明金属酸化物で被覆することにより発色顔料が用意される。金属酸化物は単層で或いは2種以上を複層として鱗片状無機基質に設けられ、金属酸化物皮膜の膜厚に応じて発色を調整できる。
【0010】
無色透明の粒状艶消し剤としては、シリカ,ガラス,ナイロン,尿素樹脂,アクリル樹脂,フッ素樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂等が単独で又は2種以上を複合して使用される。クリア塗膜を適度の粗面化する上では、粒径:1〜10μmの艶消し剤が好ましい。なお、本件明細書では、塗装原板の上に設けた膜厚10μmの艶消し剤無添加のクリア塗膜及び艶消し剤を10質量%添加したクリア塗膜の色調をJIS Z8741に準拠して測定し、両者の色差ΔEが2以下となる艶消し剤を無色透明な艶消し剤としている。
【0011】
【作用】
本発明に従ったクリア塗装金属板では、基材・金属板1の表面に設けられているクリア塗膜2に発色顔料3,粒状艶消し剤7が分散している(図2)。発色顔料3は、透明又は半透明鱗片状無機基質3aの表面に透明又は半透明金属酸化物皮膜3bを単層(図3a)又は複層(図3b)設けた顔料である。
発色顔料3が分散しているクリア塗膜2に入射した光Linは、発色顔料3の隙間を縫って或いは透過して基材・金属板1の表面に達し、基材・金属板1の表面で反射された反射光及び発色顔料3の表面で反射された反射光L1〜L3になる。反射光L1〜L3の間に生じる光路差ΔLに応じて干渉色が発現する。クリア塗膜2に分散している粒状艶消し剤7を反射光Lout,入射光Linが透過するので、反射光Loutの合計強度が入射光Linの強度にほぼ等しく、明度低下や膜厚依存性のない色調が得られる。
【0012】
粒状艶消し剤7の分散によって塗膜欠陥部の視認性が低下する理由は,次のように推察され、後述の実施例でも支持される。
艶消し剤7自体は、無色透明であることから多少の屈折があるものの光の拡散反射をほとんど生じさせない。粒状艶消し剤7がクリア塗膜2の表面近傍に分布すると、塗膜表面で適度の拡散反射が生じる程度にクリア塗膜2を粗面化する。クリア塗膜2の内部に分布する粒状艶消し剤7では多少の屈折を除き光の直進性が保たれ、入射光Linにほぼ等しい強度の反射光Loutが得られる。
粒状艶消し剤7で粗面化されたクリア塗膜2の表面で入射光Linが拡散反射し、顔料立ち3p,ワキ4,異物5での拡散反射との差が少なくなることから、塗膜欠陥部が目立たなくなる。塗膜内部に分散している粒状艶消し剤7でクリア塗膜2を透過する入射光Lin,反射光Loutの光路が複雑屈折することも、視認性低下に寄与しているものと考えられる。
【0013】
【実施の形態】
基材・金属板1としては、光沢のある金属表面が観察される製品形態で使用されることから、ステンレス鋼が使用される。基材・金属板1には、クリア塗膜2の形成に先立って脱脂・酸洗,クロメート処理,リン酸塩処理,クロムフリー処理等、適宜の塗装前処理が施される。
クリア塗膜2を形成するためのクリア塗料には、透明度の高いアクリル系又はポリエステル系の有機樹脂や,或いはこれらの縮み模様を形成する樹脂や無機系ポリマーを配合した有機樹脂も使用できる。また、透明性を損なわない範囲で、防錆顔料,着色顔料,染料等を必要に応じて添加しても良い。
【0014】
発色顔料3を分散させたクリア塗膜2の形成に先立って、基材・金属板1に対する密着性を改善するため発色顔料3を含まないプライマクリア塗膜を形成しても良い。プライマクリア塗膜形成用の塗料は、塗料種に特段の制約が加わるものではなく、エポキシ樹脂,エポキシ変性ポリエステル樹脂,ウレタン樹脂,ウレタン変性エポキシ樹脂等が使用され、クロメート処理等の塗装前処理を施した基材・金属板1とクリア塗膜2との密着性が一層向上する。プライマクリア塗膜を形成する場合、プライマクリア塗膜の膜厚を1〜10μmにすることが好ましい。プライマクリア塗料には、透明感を損なわない範囲で防錆顔料,着色顔料,染料等を必要に応じて添加することも可能である。
【0015】
クリア塗装金属板はクリア塗膜2を形成した後で製品形状に加工されることもあるので、基材・金属板1に対する密着性,塗膜自体の柔軟性に富むことがクリア塗膜2に要求される。また、柔軟性に相反する機能として耐疵付き性が要求されることもある。このような目的に応じた特性を考慮してクリア塗料の樹脂系が選択され、たとえばメラミン,イソシアネート等の硬化剤を適宜配合してクリア塗膜2を形成することも可能である。
【0016】
クリア塗料に配合される発色顔料3は、マイカ,ガラスフレーク,アルミナフレーク,シリカフレーク等の透明又は半透明鱗片状無機基質3aに湿式法,CVD法,粉末スパッタリング法等で金属酸化物皮膜3bの単層又は複層被覆を形成することにより製造される。
基材・金属板1の表面に沿った方向に鱗片状無機基質3aを配向させるほど発色顔料3の表面で入射光Linが反射する確率が高くなるので、鱗片状無機基質3aのアスペクト比(厚みに対する最大径の比率)が大きなものほど好ましい。具体的には、アスペクト比が60以上になると、大半の鱗片状無機基質3aが基材・金属板1の表面と平行又はほぼ平行な配向性をもってクリア塗膜2に分散し、透明の金属酸化物皮膜3bの干渉色が強く発現して鮮やかな色調となり光輝感も強くなる。
【0017】
マイカを鱗片状無機基質3aとして使用し、湿式法でTiO2被覆する場合、種々の方法を採用できる。たとえば、希薄なチタン酸水溶液にマイカを懸濁させて70〜100℃に加温し、チタン塩の加水分解生成物である水和酸化チタン粒子をマイカ表面に析出させた後、700〜1000℃で高温焼成することによりTiO2被覆が形成される。TiO2被覆の膜厚は、チタン塩の濃度,懸濁液の温度,処理時間等の処理条件によって制御できる。
粉末スパッタリング法で発色顔料3を製造する場合、マイカ,ガラスフレーク等の鱗片状無機基質3aを回転ドラムに入れ、Tiをターゲットとする反応性雰囲気下でスパッタリングすることにより、鱗片状無機基質3aの表面にTiO2被覆が形成される。
【0018】
屈折率が異なる複数の金属酸化物層3b,3cを鱗片状無機基質3aの表面に設ける場合、一層目の金属酸化物層3bを形成した後、被覆原料を代えて一層目と同じ方法又は異なる方法で2層目の金属酸化物層3cを形成する。
たとえば、TiO2被覆にFe2O3被覆を積層する場合、TiO2被覆顔料を懸濁させた水溶液を70〜100℃に加温し、鉄塩水溶液を添加して水酸化鉄を析出させた後、150〜200℃で乾燥することによりTiO2被覆にFe2O3被覆が積層される。Fe2O3被覆の膜厚は、鉄塩水溶液の濃度,懸濁液の温度,処理時間等によって制御できる。
【0019】
透明な金属酸化物皮膜3b,3cで鱗片状無機基質3aを被覆した発色顔料3は、そのままでクリア塗料用樹脂に添加することも可能であるが、必要に応じて適宜の表面処理を施すことができる。表面処理では、クロム酸系,リン酸系,アルミナ系,ジルコニア系,セリウム系等の無機質表面処理剤や各種シランカップリング剤,チタネートカップリング剤,有機モノマー系等の有機質表面処理剤が使用される。表面処理により、クリア塗料用樹脂に対する発色顔料3の分散性及び隣接樹脂層との層間密着性が改善される。
【0020】
クリア塗料に配合される艶消し剤7には、粒径:1〜10μmのシリカ,ガラス,ナイロン,尿素樹脂,アクリル樹脂,フッ素樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂等がある。艶消し剤7は、クリア塗膜2が適度に粗面化する程度、具体的には60度鏡面光沢度が20〜80%となる割合で配合される。過剰量の艶消し剤7を配合するとクリア塗膜2が過度に粗面化されて60度鏡面光沢度が20%を下回り、発色顔料3の干渉色が発現しがたくなる。逆に艶消し剤7の配合量が不足するとクリア塗膜2の粗面化が不十分となって60度鏡面光沢度が80%を超え、塗膜欠陥部が目立ちやすくなる。
【0021】
クリア塗膜2の表面粗さは、艶消し剤7の粒径にも影響される。艶消し剤7の粒径を1〜10μmの範囲に収めると、クリア塗膜2への分散性が良くクリア塗膜2が適度に粗面化され、加工性も確保される。粒径が小さすぎる艶消し剤7では、クリア塗料中で凝集しやすく、表面粗さも調整しがたくなる。逆に粒径が10μmを超える艶消し剤7がクリア塗膜2に分散すると、艶消し剤7自体が異物5として観察され、塗膜の加工性も低下する。
【0022】
発色顔料3,艶消し剤7を配合したクリア塗料を塗装原板に塗布した後、クリア塗料の樹脂種や塗布量にもよるが200〜400℃で30〜120秒加熱することによってクリア塗膜2が基材・金属板1に焼き付けられる。得られたクリア塗装金属板を観察すると、基材・金属板1の金属光沢が活かされ、クリア塗装金属板にありがちな顔料立ち3p,ワキ4,異物5等に起因する塗膜欠陥部が観察されない美麗な表面性状を呈する。
ワキ4,異物5等に由来する塗膜欠陥部は、クリア塗膜2の膜厚を20μm以下に抑えることによっても抑制される。しかし、薄すぎるクリア塗膜2では膜厚制御,着色,製造性に問題を生じるので、クリア塗膜2の膜厚を3〜20μmの範囲に調整することが好ましい。
【0023】
【実施例1】
板厚0.4mmのSUS430ステンレス鋼板を塗装原板に使用した。塗装原板を2%塩酸で酸洗し、酸系の表面処理を施した後、クロム換算付着量20mg/m2の塗布型クロメート処理を施した。
クリア塗料としては、高分子ポリエステル系クリア樹脂塗料(PM5000:日本ペイント株式会社製)に発色顔料3を4%,所定量(表2)の艶消し剤7を配合することにより用意した。発色顔料3には、膜厚50〜140nmのTiO2被覆を形成したアスペクト比150,中心粒径30μmのマイカフレークを使用した。
【0024】
使用した艶消し剤7の材質,粒径,透明度を表1に示す。表中、ΔEは、塗装原板の上に設けた膜厚10μmのクリア塗膜及び艶消し剤:10質量%含有クリア塗膜の色調をJIS Z8741に準拠して測定し、クリア塗膜と艶消し剤含有クリア塗膜との色差ΔEで表した。
【0025】
【0026】
TiO2被覆は、次の手順でマイカフレークの表面に形成した。
マイカフレーク100gを水2リットルに懸濁させて75℃に加温した後、TiCl4溶液及びゼラチン溶液を懸濁液に添加し、NaOH溶液で懸濁液のpHを6.0に調整した。懸濁液を15分間攪拌した後、マイカフレークを濾過分離し、塩分がなくなるまでマイカフレークを洗浄した。次いで、100℃で乾燥し、窒素雰囲気中850℃で焼成することにより、TiO2被覆をマイカフレーク表面に形成した。
【0027】
クリア塗料を塗装原板に塗布して乾燥した後、230℃に60秒加熱することにより基材・金属板1に焼き付け、膜厚10μmのクリア塗膜2を形成した。
得られたクリア塗装ステンレス鋼板について、分光測色計(CM−3700d:ミノルタ株式会社製)を用いてJIS Z8737で規定する色差表示法に従って明度(L値)を測定した。測定結果を顔料で着色したクリア塗装ステンレス鋼板の明度と比較すると格段に高くなっており、ステンレス鋼板本来の暗く冷たい金属感が和らげられたマイルドな色調を呈していた。
【0028】
次いで、顔料立ち3p,ワキ4,異物5等に起因する塗膜欠陥部に及ぼす艶消し剤7の影響を調査するため、同じTiO2被覆マイカフレークを4%配合したクリア塗料に分散させる艶消し剤7の粒径及び配合量を種々変更し、同様な条件下でステンレス鋼板の表面にクリア塗膜2を形成した。得られたクリア塗装ステンレス鋼板は、何れも発色顔料特有の色調を呈した。
各クリア塗装ステンレス鋼板から試験片を切り出し、クリア塗膜2の60度鏡面光沢度を測定すると共に、塗膜欠陥部の有無を調査した。
【0029】
クリア塗膜2の60度鏡面光沢度は、デジタル光沢計(GM−3D:株式会社村上色彩研究所製)で測定した。クリア塗膜2の表面粗さは、表面形状測定器(Dektak 3030:日本真空技術株式会社製)を用い、塗膜面に対して垂直方向の形状を測定し、平均粗さ(全体の平均線を求め、平均線からの標準偏差)を指標とした。同じ艶消し剤7を用いた場合、クリア塗膜2への添加量を増加させると光沢度が低下し、平均粗さが増大する相関関係にあった。
【0030】
塗膜欠陥部は、視認性評価に拠った。まず、艶消し剤7を添加していないクリア塗膜2の100mm角の表面域にある欠陥の個数を目視観察でカウントする作業をクリア塗膜2の異なる3箇所で繰り返し、平均欠陥部数を算出した。艶消し剤7を添加したクリア塗膜2についても同じ方法で平均欠陥部数を求め、艶消し剤無添加の塗膜に比較して艶消し剤添加塗膜の欠陥部数が半分以下を良好,半分を超える場合を不良と評価した。
【0031】
表2の調査結果にみられるように、艶消し剤7をクリア塗膜2に分散させたクリア塗装ステンレス鋼板では、クリア塗膜2の60度鏡面光沢度が20〜80%に収まっており、発色顔料特有の色調を損なうことなく塗膜欠陥部が抑えられた膜面性状であった。なかでも、粒径:1〜10μmの艶消し剤7を分散させると、比較的厚膜のクリア塗膜2でも塗膜欠陥部を視認できなかった。
他方、艶消し剤7を含まないクリア塗膜2では、60度鏡面光沢度が150と高く、入射光が顔料立ち3p、ワキ4、異物5で拡散反射することに起因する塗膜欠陥部が際立っていた。艶消し剤7を配合した場合でも、クリア塗膜2の60度鏡面光沢度が適正範囲から外れると塗膜欠陥部が観察された。
【0032】
【0033】
【発明の効果】
以上に説明したように、発色顔料で色調を発現させるクリア塗膜に無色透明の艶消し剤を分散させてクリア塗膜を粗面化すると、塗膜表面で入射光が適度の拡散反射し、顔料立ち,ワキ,異物等での拡散反射との間の差が少なくなる。その結果、金属素地外観を活用した色調付与にも拘らず、顔料立ち,ワキ,異物等に由来する塗膜欠陥部が目立たなくなる。このようにして塗膜欠陥部の視認性が低下された艶消し着色クリア塗装金属板は、光の干渉による発色で色調が付与された高級感のある外観を呈し、家電機器,OA機器,厨房機器等の広範な分野で表装材,内装材として使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 有機顔料を配合したクリア塗膜で塗膜欠陥部が目立つことを説明する図
【図2】 発色顔料と共に艶消し剤を分散させたクリア塗膜で塗膜欠陥部の視認性が低下することを説明する図
【図3】 金属酸化物で単層被覆した発色顔料(a)及び異種の金属酸化物で複層被覆した発色顔料(b)を分散させたクリア塗膜で干渉色が発現する機構の説明図
【符号の説明】
1:基材・金属板 2:クリア塗膜 3:発色顔料 3p:クリア塗膜から突出した発色顔料(顔料立ち) 3a:鱗片状無機基質 3b,3c:金属酸化物被覆 4:ワキ 5:異物 6:トップクリア塗膜 7:粒状艶消し剤
Lin:入射光 Lout:反射光[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a matte-colored clear-coated stainless steel sheet that exhibits a color tone utilizing the metallic luster of a base material and in which surface defects are hardly noticeable.
[0002]
[Prior art]
As a cover material for home appliances, OA equipment, etc., a painted metal plate with a clear coating has begun to be used. The clear painted metal plate exhibits an appearance that utilizes the gloss of the metal substrate, and thus creates an atmosphere that cannot be obtained with conventional colored painted metal plates.
The clear painted metal plate is manufactured by applying a clear paint blended with a colorant to the surface of the painted original plate and baking and drying. When a dye is used as a colorant, an organic pigment is usually used because it tends to change color during baking and the color tone is not stable.
[0003]
In a color clear coating film containing an organic pigment, a specific wavelength component of incident light is absorbed by the organic pigment, the remaining incident light is reflected by the surface of the base metal plate, and a specific color tone is obtained by the reflected light excluding the absorption wavelength component. To express. However, the amount of light absorbed by the organic pigment varies depending on the amount of organic pigment contained in the clear coating, in other words, the thickness of the coating. . For this reason, the color tone to be developed is highly dependent on the film thickness, and the color tone is likely to fluctuate slightly even with slight film thickness fluctuations. The variation in the color tone is emphasized as color unevenness when the clear painted metal plates having different production lots are put together.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Variation in color tone according to the film thickness can be prevented by dispersing a coloring pigment utilizing light interference in a clear coating instead of an organic pigment. The present inventors focused on the color tone expressed by the coloring pigment, and provided a clear painted metal plate in which a coloring pigment coated with a transparent or semi-transparent scale-like inorganic substrate with a transparent or semi-transparent metal oxide was dispersed in a clear coating film. Proposed in Japanese Patent Application No. 2002-188364.
In the process of further investigating and studying the surface condition of the clear paint film in which the color pigment is dispersed, the paint film is applied to the clear paint metal plate to which the color tone is given in comparison with the clear paint metal plate to which the color tone is given by the organic pigment It was found that the defective part was easily noticeable. The high visibility of a coating-film defect part is guessed as follows.
[0005]
Most of the
[0006]
The coating defect due to pigment standing 3p and
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been devised to solve such a problem, and by dispersing a colorless transparent granular matting agent together with a coloring pigment in the clear coating film, the coating film tends to be noticeable in the colored clear coating film. An object of the present invention is to provide a matte-colored clear-coated stainless steel sheet that reduces the visibility of defective portions and exhibits a beautiful color tone.
[0008]
The matte colored clear painted stainless steel sheet of the present invention has a clear coating formed of an acrylic or polyester organic resin on the surface of a stainless steel sheet having a metallic luster, and a transparent metal oxide is formed on a scaly transparent inorganic substrate. that particulate matting agent coated transparent or translucent color pigments and colorless, transparent objects is dispersed in the clear coating film, 60 degree specular gloss of the clear coating film is adjusted to 20-80% Features. Prior to the formation of the clear coating film, a primer clear coating film containing no coloring pigment may be formed on the surface of the metal substrate.
[0009]
Mica flakes, glass flakes, silica flakes and the like are used as the transparent or translucent scaly inorganic substrate, and include TiO 2 , SiO 2 , ZrO 2 , Fe 2 O 3 , SnO 2 , Fe 3 O 4 , Cr 2 O 3 , A coloring pigment is prepared by coating with a transparent or translucent metal oxide such as ZnO or Al 2 O 3 . The metal oxide is provided on the scaly inorganic substrate as a single layer or as two or more layers, and the color development can be adjusted according to the thickness of the metal oxide film.
[0010]
As the colorless and transparent granular matting agent, silica, glass, nylon, urea resin, acrylic resin, fluorine resin, polyethylene resin, polypropylene resin and the like are used alone or in combination of two or more. A matting agent having a particle size of 1 to 10 μm is preferable for appropriately roughening the clear coating film. In addition, in this specification, the color tone of a clear coating film with a 10 μm-thick matting agent additive and a clear coating film added with 10% by mass of a matting agent provided on a coating original plate is measured according to JIS Z8741. The matting agent having a color difference ΔE of 2 or less is a colorless and transparent matting agent.
[0011]
[Action]
In the clear coated metal plate according to the present invention, the
Light L in the
[0012]
The reason why the visibility of the coating film defect portion decreases due to the dispersion of the
The
The incident light L in the surface of the
[0013]
Embodiment
As the substrate / metal plate 1, stainless steel is used because it is used in a product form in which a glossy metal surface is observed. Prior to the formation of the
The clear paint for forming the
[0014]
Prior to the formation of the
[0015]
Since the clear painted metal plate may be processed into a product shape after the
[0016]
The
Since the probability of the incident light L in the surface of the
[0017]
When mica is used as the scaly inorganic substrate 3a and TiO 2 is coated by a wet method, various methods can be employed. For example, after suspending mica in a dilute titanic acid aqueous solution and heating to 70 to 100 ° C. to precipitate hydrated titanium oxide particles, which are hydrolysis products of titanium salts, on the mica surface, 700 to 1000 ° C. TiO 2 coating is formed by baking at a high temperature. The film thickness of the TiO 2 coating can be controlled by processing conditions such as the concentration of titanium salt, the temperature of the suspension, and the processing time.
When the
[0018]
When a plurality of
For example, the case of laminating the Fe 2 O 3 coated on TiO 2 coating, the aqueous suspension of TiO 2 coated pigment was heated to 70 to 100 ° C., to precipitate iron hydroxide by adding an iron salt solution Thereafter, the Fe 2 O 3 coating is laminated on the TiO 2 coating by drying at 150 to 200 ° C. The film thickness of the Fe 2 O 3 coating can be controlled by the concentration of the aqueous iron salt solution, the temperature of the suspension, the treatment time, and the like.
[0019]
The
[0020]
Examples of the
[0021]
The surface roughness of the
[0022]
After applying clear paint containing
The coating film defect part originating in the
[0023]
[Example 1]
A SUS430 stainless steel plate having a thickness of 0.4 mm was used as a coating original plate. The coated original plate was pickled with 2% hydrochloric acid and subjected to an acid-based surface treatment, followed by a coating-type chromate treatment with a chromium equivalent adhesion amount of 20 mg / m 2 .
The clear paint was prepared by blending 4% of the
[0024]
Table 1 shows the material, particle size, and transparency of the
[0025]
[0026]
A TiO 2 coating was formed on the surface of mica flakes by the following procedure.
After 100 g of mica flakes were suspended in 2 liters of water and heated to 75 ° C., TiCl 4 solution and gelatin solution were added to the suspension, and the pH of the suspension was adjusted to 6.0 with NaOH solution. After the suspension was stirred for 15 minutes, the mica flakes were separated by filtration and washed until the salt content disappeared. Then dried at 100 ° C., by baking at 850 ° C. in a nitrogen atmosphere to form a TiO 2 coated mica flakes surface.
[0027]
The clear paint was applied to the coating original plate, dried, and then heated to 230 ° C. for 60 seconds to be baked onto the base material / metal plate 1 to form a
About the obtained clear coating stainless steel plate, the lightness (L value) was measured according to the color difference display method prescribed | regulated by JISZ8737 using the spectrocolorimeter (CM-3700d: product made by Minolta Co., Ltd.). Compared with the brightness of the clear-coated stainless steel plate colored with pigment, the measurement result was much higher, and it exhibited a mild color tone that softened the original dark and cold metal feeling of the stainless steel plate.
[0028]
Next, in order to investigate the influence of the
A test piece was cut out from each clear-coated stainless steel plate, the 60-degree specular gloss of
[0029]
The 60-degree specular gloss of
[0030]
The coating film defect part was based on visibility evaluation. First, the work of counting the number of defects in the surface area of 100 mm square of the
[0031]
As can be seen from the survey results in Table 2, in the clear coated stainless steel plate in which the
On the other hand, the
[0032]
[0033]
【The invention's effect】
As explained above, when the clear coating film is roughened by dispersing a colorless and transparent matting agent in the clear coating film that expresses the color tone with the coloring pigment, the incident light is appropriately diffusely reflected on the coating film surface, Differences from diffuse reflection due to pigment standing, armpits, and foreign matter are reduced. As a result, in spite of imparting a color tone utilizing the appearance of the metal substrate, the defective portion of the coating film derived from pigment stand, armpit, foreign matter, etc. becomes inconspicuous. In this way, the matte colored clear painted metal plate with reduced visibility of the defective portion of the coating film has a high-grade appearance with color tone due to light interference, and is used in home appliances, OA devices, kitchens. Used as a cover material and interior material in a wide range of equipment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating that a coating film defect portion is noticeable in a clear coating film containing an organic pigment. FIG. 2 is a clear coating film in which a matting agent is dispersed together with a color pigment and the visibility of the coating film defect section is high. FIG. 3 shows interference color in a clear coating film in which a coloring pigment (a) coated with a single layer of a metal oxide and a coloring pigment (b) coated with a layer of a different metal oxide are dispersed. Explanatory diagram of the mechanism of expression [Explanation of symbols]
1: Base material / metal plate 2: Clear coating 3:
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