JP3852740B2 - Footrest mounting structure - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のダッシュパネルの下部等に箱形状のフットレストを取付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の前方床部(運転席の前方箇所)に図11及び図12に示すような箱形状のフットレスト1が備えられる場合がある。このフットレスト1は、運転席に座っている運転者が左足を休ませる時に足を載せるための部品であって、車体側(例えば、ダッシュパネルの下部箇所等)に取付けられるようになっている。なお、オートマチック車の場合には、図11に示すように、運転者から見て右側からアクセルペダル2、ブレーキペダル3、フットレスト1の順に配置される。一方、マニュアル車の場合には、図示を省略したが、ブレーキペダル3とフットレスト1との間に更にクラッチペダルが配置される。
【0003】
フットレスト1は、通常、樹脂製一体成形品から成り、図11及び図12に示すように、足置き面(踏面)4aを有する箱形状のフットレスト本体4と、このフットレスト本体4の裏面側の上下両部に一体成形された円筒形状の一対のボス5とを有している。上述の一対のボス5は、フットレスト1を車体側のダッシュパネル(図示省略)に取付けるためのものであり、フットレスト1をダッシュパネルに取付ける際には、前記一対のボス5にクリップ6をそれぞれ差し込んで予め部組みした後に、これらのクリップ6をダッシュパネルに固着されている上下一対のスタッドボルト8にそれぞれ係着するようにしている。なお、通常では、フットレスト1とダッシュパネルとの間に遮音材やカーペット等を挟んでフットレスト1をダシュパネルに取付けるようにしている。
【0004】
従来より、フットレスト1のボス5にクリップ6を部組みするための構造として、ボス5の弾性を利用する構造が採用されている。この場合には、図12及び図13に示すように、ボス5の先端部分にその軸線方向に沿って延びる例えば4つのスリット9を等角度間隔に設けて互いに隣り合うスリット9の間の4つの片部を弾性片10として構成し、これらの弾性片10の弾性を利用してクリップ6をボス5に図14及び図15に示す如くクリック係合させることにより、ボス5へのクリップ6の部組みを行っている。また、部組みされたクリップ6をスタッドボルト8に係着するには、クリップ6に設けられたスタッドボルト挿入孔11にスタッドボルト8のねじ部S(図14及び図15参照)を差し込むべくフットレスト1をスタッドボルト8に向けて押し込み、スタッドボルト挿入孔11の入口付近に一体成形された一対の係合爪12の間に前記ねじ部Sを挿通させてこれらの係合爪12の先端部を前記ねじ部Sのねじ溝に噛み込ませることによってクリップ6をスタッドボルト8に係着するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、フットレスト1は遮音材やカーペット等の部品を挟んでダッシュパネル等(車体側)に取付けられるが、フットレストが装備される自動車の車種やグレード等によって挟み込む部品の厚さが異なる。挟み込む部品の厚さが厚い場合等には、フットレスト1の取付時における押込操作に必要な力(クリップ6のスタッドボルト挿入孔11を通して一対の係合爪12の間にスタッドボルト8のねじ部Sを差し込むのに要する作業力)が大きくなるが、そのような場合には、作業者がフットレスト1を手で持って上下2本のスタッドボルト8を互いに結ぶ直線L(図11参照)を軸にして左右に揺するようにしてフットレスト1の取付作業を行なうことがある。その一方、フットレスト1のボス5に予め部組みされたクリップ6は、ボス5との間に若干の隙間K(図14参照)があり、ボス5に対してその軸線を中心に回転可能な状態で組付けられている。そのため、フットレスト1の取付時に前記直線Lを軸としてフットレスト1を左右に揺する際に、前記一対の係合爪12がスタッドボルト8の横の位置すなわち前記直線Lの左右の両位置に配置されている場合には、係合爪12がスタッドボルト8にて押されて破損してしまうおそれがある。
【0006】
本発明は、このような不具合を解消すべくなされたものであって、その主な目的は、フットレストのボスに対するクリップの回転防止を図り得てクリップの係止爪の破損を防ぐことができ、しかもフットレストの取外しを容易に行なうことができるような構成のフットレストの取付構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、フットレストに設けられた樹脂製のボスにその軸線方向に沿って延びる複数のスリットを形成することによって、互いに隣り合うスリットの間を弾性片として構成すると共に、前記ボスの弾性片の内周面に係止爪を設け、前記ボスに部組みされるクリップを、頭部と、前記頭部に連結された片部と、前記頭部の反対側において前記片部に設けられた係止部と、前記頭部に設けられて、車体側スタッドボルトに組付けられる係合爪と、前記片部の外側面に設けられて、前記片部上において前記クリップの中心軸に沿う方向に延びる壁部とを有するように構成し、前記複数の弾性片の弾性を利用してクリップの係止部を前記ボスの係止爪に係止することにより前記クリップを前記ボスに回転可能に部組みして、部組みされた前記クリップを車体側に配設されたスタッドボルトに組付けることにより前記フットレストを前記車体に取付けるようにしたフットレストの取付構造において、前記ボスのスリットに対応するリブを、前記クリップの回転中心からオフセットした位置において前記クリップの壁部上に、前記クリップの片部に沿う方向に延びるように設け、前記クリップを前記ボスに部組みするのに伴って前記クリップのリブが前記ボスのスリットに係合されるように構成している。
また、本発明では、前記リブを、前記クリップの成形時における型抜き方向と平行に設けるようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1〜図10を参照して説明する。なお、図1〜図10において、図11〜図15と同様の部分には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0009】
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るフットレストの取付構造におけるフットレスト1のボス5及びこのボス5に部組みされるクリップ7を示している。本実施形態においては、従来と同様にフットレスト1の取付方向に延びるボス5の先端部分の4箇所に軸線方向(前記取付方向)に沿って延びるスリット9がそれぞれ形成されており、これらのスリット9にて区切られた4つの弾性片10が配設されている。そして、図1,図4及び図5に示すように、これらの弾性片10の内周面に傾斜状ガイド面13a及び係止段面13bを有する係止爪13がそれぞれ一体成形されている。また、上述のボス5の先端面14には、互いに180度隔てた対向箇所に一対の目印15が付されている。
【0010】
一方、本実施形態で用いられるクリップ7は、図2及び図3に示すように、鍔状の頭部16と、この頭部16に連結された互いに平行な一対の対向片部17と、頭部16の反対側において一対の対向片部17に設けられた係止部18とから構成されている。そして、頭部16の中心部に設けられたスタッドボルト挿入孔11と一対の対向片部17の空間部とによりスタッドボルト挿入部21が形成されると共に、一対の対向片部17と係止部18との間に係合段部22(図4及び図5参照)が設けられている。そして、頭部16に一体成形されて互いに対向配置された一対の係合爪12が、スタッドボルト8に対するねじ受け部として、前記スタッドボルト挿入部21内に延出した状態で設けられている。なお、これら一対の係合爪12は、図3に明示すように、一対の対向片部17の間の領域内に配置されている。
【0011】
また、図2,図3及び図7に示すように、一対の対向片部17の外側面の中央箇所に、これらの対向片部17に対して垂直となされかつ頭部16から係止部18までの間の全域に亘ってクリップ7の中心軸に沿う方向に延びる一対の壁部23が一体成形されている。そして、これら一対の壁部23には、一対のリブ24が一体成形されている。これらのリブ24は、例えば台形形状に成形されており、クリップ7の中心軸の回りにおいて互いに180度の間隔を隔てた位置において、前記一対の壁部23に対してそれぞれ垂直に設けられ、かつ、一対の係合爪12を互いに結ぶ直線P(図7参照)に対して平行にしかも前記対向片部17に対しても平行となるように配設されている。従って、これらのリブ24は、クリップ7の成形時における型抜き方向と平行に設けられている。また、これら一対のリブ24は、互いに逆方向に向いた状態で配設されている。かくして、図2,図3及び図7に示すように、ボス5のスリット9に対応するリブ24を、クリップ7の回転中心(中心軸)からオフセットした位置においてクリップ7の壁部23上に、クリップの片部17に沿う方向に延びるように設けられている。なお、これら一対のリブ24の寸法形状は、クリップ7をフットレスト1のボス5に部組みするのに伴ってこのボス5の互いに180度の角度間隔を置いて対向する2つのスリット9にそれぞれ係合し得るように設定されている(図7参照)。さらに、これらのリブ24の形状並びに厚さは、後述の如くドライバー等による大きな回転力が付与された場合に適度に撓んで前記スリット9から抜け得るような柔軟性を有するように選定されている。
【0012】
また、クリップ7の頭部16のスタッドボルトに臨む面には、前記一対のリブ17の間のほぼ中央位置に対応する箇所であってかつ前記頭部16のスタッドボルト挿入孔11の上下両箇所に、例えば上方向及び下方向に向けて示された矢印から成る目印26が付されている。なお、この目印26は、ボス5に付された前記目印15に対応するものである。
【0013】
また、図3に明示するように、クリップ7の係止部18のフットレスト1の足置き面4a側の面には、フットレスト1を取外すのに利用される十字溝27が形成されている。そして、この十字溝27は、後述の如くクリップ7がボス5に部組みされた状態の下では、フットレスト1のボス5内に収容配置されると共に、このボス5に対応してフットレスト1に形成されたドライバー挿入孔30を通して足置き面4aの側に露呈されるように構成されている(図6参照)。
【0014】
一方、フットレスト1を組付けるべき車体部分、例えば板金部材から成るダッシュパネルの下部部分には、フットレスト1のボス5にそれぞれ対応する一対のスタッドボルト8(図4及び図5参照)が溶接により取付けられている。これらのスタッドボルト8はほぼ上下方向の直線上の2箇所においてダッシュパネル6に貫通配置され、それらのねじ部Sがダッシュパネルから車室内に突出された状態で固定されている。
【0015】
次に、フットレスト1をダッシュパネル8に取付ける場合の作業につき述べると、以下の通りである。まず、フットレスト1の上下一対のボス5に別体のクリップ7をそれぞれ部組みする。この部組作業に際しては、クリップ7の頭部16に付された目印26をボス5の先端面14に付された目印15に対応(合致)するように回転方向の位置合わせを行った状態の下で、クリップ7の係止部18を図2において矢印αで示す方向に移動させてボス5内に差込み、クリップ7をボス5にクリック係合させる。この場合には、クリップ7の係止部18をボス5に差込むのに伴なって、この係止部18がボス5の係止爪13の傾斜状ガイド面13aに当接してこれを押し退けるためボス5の4つの弾性片10がそれぞれ外側に強制的に押し広げられ、係止部18が傾斜状ガイド面13aを通過すると同時に前記4つの弾性片10が弾性復帰されて係止爪13の係止段面13bとクリップ7の係止部18の係合段部22とが係合状態となり、これにより、クリップ7がボス5から抜けない状態で組付けられる。
【0016】
このようにしてフットレスト1の一対のボス5にクリップ7がそれぞれ部組みされると、図7に示すように、クリップ7の一対のリブ24が、ボス5の4つのスリット9のうち互いに180度の角度間隔を隔てて対向配置された2つのスリット9にそれぞれ係合されることとなる。それは、上述の如くボス5及びクリップ7の所定位置にぞれぞれ付された目印15,26を互いに合致させてクリップ7をボス5に差込むようにしているため、これに応じてクリップ7の一対のリブ24とボス5の特定の2つのスリット9とが互いに位置合わせされた状態となり、ボス5へのクリップ7の差込操作に伴って前記リブ24が前記スリット9内に入り込んでこれに係合することとなるからである。かくして、リブ24がスリット9に係合した状態でクリップ7がボス5に部組みされると、リブ24とスリット9との間の係合作用によりボス5に対するクリップ7の回転が阻止される。そして、リブ24とスリット9との相互間の係合による位置決め作用により、クリップ7の一対の係合爪12を互いに結ぶ直線P(図7参照)が一対のスタッドボルト8を互いに結ぶ直線L(図11参照)に対して平行になるように前記一対の係合爪12の組付位置が定められる。すなわち、これらの係合爪12は、フットレスト1の上下方向にほぼ沿った直線上の位置に配置される。
【0017】
このようにしてフットレスト1の一対のボス5にクリップ7をそれぞれ部組みした後に、ダッシュパネル等の板金部材に溶接されているスタッドボルト8のねじ部Sに対してフットレスト1を押込むことによって、フットレスト1を車体側に固定状態で取付ける。さらに具体的に述べると、スタッドボルト8へのフットレスト1の組付けに際しては、フットレスト1のボス5に部組みされたクリップ7の一対の係合爪12の間にスタッドボルト8のねじ部Sを対応させ、この状態の下でフットレスト1をスタッドボルト8に向けて押込むことにより、このスタッドボルト8のねじ部Sを前記一対の係合爪12の間に挿入してこれらの係合爪12の先端部を前記ねじ部Sのねじ溝に噛み込ませた状態にする。
【0018】
この際、クリップ7のリブ24が既述の如くボス5の特定のスリット9に係合されてボス5に対するクリップ7の回転が阻止された状態となされているので、図7に示すようにクリップ7の一対の係合爪12を互いに結ぶ前記直線Pが上下一対のスタッドボルト8を結ぶ前記直線Lに平行となり、従ってクリップ7の一対の係合爪12がスタッドボルト8の横の位置に配置されることなくスタッドボルト8の上下両側の位置に配置されることとなる。従って、作業者がフットレスト1を上下一対のスタッドボルト8を結ぶ前記直線Lを軸に左右方向に揺すりながら組付けても、クリップ7の一対の係合爪12とスタッドボルト8との間に干渉を生じることなく、スタッドボルト8へのフットレスト1の押込作業が行なわれる。
【0019】
かくして、上述の如き一連の作業により、クリップ7のスタッドボルト挿入部21内にスタッドボルト8が挿入配置されると共に、前記ねじ部Sのねじ溝と係合爪12との間の係止(噛み込み)作用にてフットレスト1がスタッドボルト8から外れることのない状態で固定される。
【0020】
このような構成のフットレスト1の取付構造によれば、クリップ7の目印26をボス5の目印15合わせてクリップ7をボス5に部組みすることにより、クリップ7の一対のリブ24をボス5の4つのスリット9のうちの特定の2つのスリット9に係合させることができてその係合作用によりボス5に対するクリップ7の回転(クリップ7の中心軸を中心とする回転)を防止することができ、スタッドボルト8へのフットレスト1の組付時にクリップ7の一対の係合爪12をスタッドボルト8にて押されにくい位置、すなわち、スタッドボルト8の左右の横の位置から外れたスタッドボルト8の上下位置に配置することができる。このため、フットレスト1を前記直線Lを軸に左右に揺すりながらスタッドボルト8へのフットレスト1の押込作業を行なった場合でも、スタッドボルト8にて係合爪12が押されて破損するような事態を生じることなくフットレスト1の組付けを行なうことができる。
【0021】
また、本実施形態のフットレスト1の取付構造にあっては、フットレスト1を車体側(例えば、ダッシュパネル)に取付けた後に必要に応じてフットレスト1の取外しを容易に行なうことができる。すなわち、車体取付後にフットレスト1を取外す時には、図6に示すクリップ7のドライバー挿入孔30を通してクリップ7の十字溝27にドライバー(図示せず)を差し込んで図8において反時計方向に回転させると、図8に示すようにクリップ7のリブ24がその柔軟性にてクリップ7の回転方向とは逆の方向に撓むと共にボス5の弾性片もその弾性により外側へ広がるため、前記リブ24がボス5の内部に引き込まれた状態となってクリップ7がスタッドボルト8に対して回転が継続される。そして、このクリップ7の回転に応じて、クリップ7の一対の係合爪12がスタッドボルト8のねじ溝に沿って移動されてクリップ7がスタッドボルト8から外れるため、フットレスト1を車体側から取外すことができる。
【0022】
このように、本実施形態では、クリップ7に一対のリブ24を付設するようにしているため、ボス5にクリップ7を部組みする時には、リブ24とボス5の間の係合作用により、ボス5に対するクリップ7の相対的な回転を阻止し得てクリップ7の一対の係合爪12とスタッドボルト8との間の干渉を防止することができると共に、ドライバーでフットレスト1を取外す時には、前記一対のリブ24が適宜に撓むため、ボス5に対するクリップ7の回転を許容することができる。
【0023】
なお、本実施形態で用いられるクリップ7は、図13に示すような従来のクリップ6に一対のリブ24を追加して設けるようにしたものであるが、これらのリブ24はクリップ7の成型における型抜き方向と平行に形成するようにしているので、クリップ7の成型に際して複雑なスライド型等は不要であり、従来と同様の簡易な成形型でリブ24付きのクリップ7を成形することが可能である。
【0024】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、既述の実施形態ではドライバーによりクリップを回転させる際にクリップ7の一対のリブ24を図8に示すように撓ませる構造としたが、これに限らず、ドライバーによるクリップ7の回転時にリブ24の先端部分すなわちボス5のスリット9と係合している部分24aが折れて図9に示すようにその残存部分24bがボス5内に入り込むように構成しても良い。
【0025】
また、図10に示すように、ボス5の特定の弾性片10に位置決め用スリット40を追加して設ける一方、クリップ7に位置決め用突起(リブ)41を位置決め用の目印として設け、前記スリット40内に前記突起41を係合させるように構成するようにしても良い。このような構成の場合には、ボス5及びクリップ7に目印15,26を付するのを省略することができる。なお、フットレスト1の取外しを円滑に行ない得るようにするためには、前記スリット40の両側箇所にテーパ形状面42を設け、フットレスト1の取外しのためのドライバーによるクリップ回転時に上述の突起41とテーパ形状面42との間のガイド作用により、前記特定の弾性片10が円滑に撓んで外側に広がり易くすれば良い。
【0026】
また、既述の実施形態ではフットレスト1のボス5に4つのスリット9を等角度間隔で設けるようにしたが、スリット9の数は必要に応じて適宜に変更可能であり、さらにスリットの配設間隔も等間隔である必要は必ずしもなく必要に応じて適当な間隔に設定可能である。
【0027】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明は、フットレストのボスのスリットに対応するリブを、クリップの回転中心からオフセットした位置においてクリップの壁部上に、片部に沿う方向に延びるように設け、前記クリップを前記ボスに部組みするのに伴って前記クリップのリブが前記ボスのスリットに係合されるように構成したものであるから、これらのリブとスリットとの間の係合作用により前記ボスに対して前記リブが係止されることとなり、これにより前記ボスに対する前記リブの回転を阻止することができる。従って、車体側のスタッドボルトへのフットレストの組付時にクリップがその中心軸を中心に回転してクリップの係合爪がスタッドボルトに押されるような位置に配置されるのを回避でき、クリップの係合爪の破損を防ぐことができる。
【0029】
請求項2に記載の本発明は、リブを、クリップの成形時における型抜き方向と平行に設けるようにしたものであるから、本発明に係るフットレストの取付構造に用いるクリップを従来と同様の簡易な成形型にて成形することができ、構造が複雑なスライド型等のような高価な成形型を必要としないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフットレストの取付け構造を説明するための分解斜視図である。
【図2】フットレストのボスとこのボスに部組みされるクリップとをそれぞれ示す分解斜視図である。
【図3】上述のクリップの拡大斜視図である。
【図4】図2におけるA−A線拡大断面図である。
【図5】図2におけるB−B線拡大断面図である。
【図6】図1において矢印Xで示す方向から見た正面図である。
【図7】図2におけるC−C線拡大断面図である。
【図8】フットレストの取外時にクリップをドライバーで回転させる際のクリップ及びボスの変形状態を示す図7と同様の断面図である。
【図9】クリップに設けられるリブの変形例を示す図8と同様の断面図である。
【図10】クリップ及びボスの変形例を示す図7と同様の断面図である。
【図11】車室の前方床部に配設されるアクセルペダル、ブレーキペダル及びフットレストの配置順序を示す分解斜視図である。
【図12】従来のフットレストの取付構造を説明するための分解斜視図である。
【図13】従来のフットレストの取付構造におけるフットレストのボスとこのボスに部組みされるクリップとをそれぞれ示す分解斜視図である。
【図14】図12におけるM−M線拡大断面図である。
【図15】図12におけるN−N線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フットレスト
5 ボス
7 クリップ
8 スタッドボルト
9 スリット
10 弾性片
11 スタッドボルト挿入孔
12 係合爪
13 係止爪
15,26 目印
17 対向片部
18 係止部
21 スタッドボルト挿入部
23 壁部
24 リブ
27 十字溝
L,P 直線
S ねじ部
30 ドライバ−挿入孔
40 位置決め用スリット
41 位置決め用突起
42 テーパ形状面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure for attaching a box-shaped footrest to a lower part of a dash panel of an automobile.
[0002]
[Prior art]
A box-
[0003]
The
[0004]
Conventionally, a structure using the elasticity of the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the
[0006]
The present invention was made to eliminate such problems, the main purpose of which is to prevent the rotation of the clip relative to the boss of the footrest can prevent damage to the clip claw, Moreover, it is an object of the present invention to provide a footrest mounting structure that can easily remove the footrest.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, in the present invention, a plurality of slits extending along the axial direction are formed in a resin boss provided on the footrest, so that an elastic piece is formed between adjacent slits. In addition, a locking claw is provided on the inner peripheral surface of the elastic piece of the boss, and the clip assembled to the boss is divided into a head, a piece connected to the head, and the opposite side of the head. A locking portion provided on the piece, an engagement claw provided on the head and assembled to the vehicle body side stud bolt, and provided on an outer surface of the piece, on the piece A wall portion extending in a direction along the central axis of the clip , and by locking the clip locking portion to the locking claw of the boss using the elasticity of the plurality of elastic pieces. rotatably component assembly clip on the boss And, in the mounting structure of the footrest which to attach the footrest to the vehicle body by assembling the parts assembled by said clip to disposed a stud bolt to the vehicle body, a rib corresponding to the slit of the boss, The clip is provided on the wall of the clip at a position offset from the rotation center of the clip so as to extend in a direction along one part of the clip. It is configured to be engaged with the slit of the boss.
Further, in the present invention, the rib is provided in parallel with a die cutting direction at the time of forming the clip.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 10, the same parts as those in FIGS. 11 to 15 are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[0009]
1 and 2 show the
[0010]
On the other hand, as shown in FIG. 2 and FIG. 3, the
[0011]
As shown in FIGS. 2, 3, and 7, the center portion of the outer surface of the pair of
[0012]
Further, the surface of the
[0013]
Further, as clearly shown in FIG. 3, a
[0014]
On the other hand, a pair of stud bolts 8 (see FIG. 4 and FIG. 5) respectively corresponding to the
[0015]
Next, the operation for attaching the
[0016]
When the
[0017]
After the
[0018]
At this time, since the
[0019]
Thus, the
[0020]
According to the mounting structure of the
[0021]
Moreover, in the attachment structure of the
[0022]
Thus, in this embodiment, since the pair of
[0023]
The
[0024]
Although one embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to this embodiment, and various modifications and changes can be made based on the technical idea of the present invention. For example, in the above-described embodiment, the pair of
[0025]
As shown in FIG. 10, a positioning slit 40 is additionally provided on a specific
[0026]
In the embodiment described above, the four
[0027]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention , the clip corresponding to the slit of the boss of the footrest is provided on the wall portion of the clip at a position offset from the center of rotation of the clip so as to extend in the direction along the one portion. The rib of the clip is configured to be engaged with the slit of the boss as part of the boss is assembled to the boss. On the other hand, the rib is locked, so that the rotation of the rib relative to the boss can be prevented. Therefore, when the footrest is assembled to the stud bolt on the vehicle body side, it can be avoided that the clip rotates around its central axis so that the clip engaging claw is pushed to the stud bolt and is not placed. Breakage of the engaging claws can be prevented.
[0029]
In the present invention according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view for explaining a footrest mounting structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing a boss of a footrest and a clip partly assembled with the boss.
FIG. 3 is an enlarged perspective view of the clip described above.
4 is an enlarged sectional view taken along line AA in FIG. 2. FIG.
5 is an enlarged sectional view taken along line BB in FIG.
6 is a front view seen from the direction indicated by an arrow X in FIG. 1. FIG.
7 is an enlarged sectional view taken along line CC in FIG.
8 is a cross-sectional view similar to FIG. 7 showing a deformed state of the clip and the boss when the clip is rotated with a screwdriver when the footrest is removed.
FIG. 9 is a cross-sectional view similar to FIG. 8 showing a modification of the rib provided on the clip.
10 is a cross-sectional view similar to FIG. 7, showing a modification of the clip and the boss.
FIG. 11 is an exploded perspective view showing an arrangement order of an accelerator pedal, a brake pedal, and a footrest arranged on the front floor portion of the passenger compartment.
FIG. 12 is an exploded perspective view for explaining a conventional footrest mounting structure.
FIG. 13 is an exploded perspective view showing a boss of a footrest and a clip partly assembled to the boss in a conventional footrest mounting structure.
14 is an enlarged sectional view taken along line MM in FIG.
15 is an enlarged sectional view taken along line NN in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
17
Claims (2)
前記ボスに部組みされるクリップを、頭部と、前記頭部に連結された片部と、前記頭部の反対側において前記片部に設けられた係止部と、前記頭部に設けられて、車体側スタッドボルトに組付けられる係合爪と、前記片部の外側面に設けられて、前記片部上において前記クリップの中心軸に沿う方向に延びる壁部とを有するように構成し、
前記複数の弾性片の弾性を利用して前記クリップの係止部を前記ボスの係止爪に係止することにより前記クリップを前記ボスに回転可能に部組みして、部組みされた前記クリップを車体側に配設されたスタッドボルトに組付けることにより前記フットレストを前記車体に取付けるようにしたフットレストの取付構造において、
前記ボスのスリットに対応するリブを、前記クリップの回転中心からオフセットした位置において前記クリップの壁部上に、前記クリップの片部に沿う方向に延びるように設け、
前記クリップを前記ボスに部組みするのに伴って前記クリップのリブが前記ボスのスリットに係合されるように構成したこと、
を特徴とするフットレストの取付構造。By forming a plurality of slits extending in the axial direction on the resin boss provided on the footrest, the gap between adjacent slits is formed as an elastic piece, and the inner peripheral surface of the elastic piece of the boss is formed. Provided with locking claws,
A clip to be assembled to the boss is provided on the head, a piece connected to the head, a locking part provided on the piece on the opposite side of the head, and the head. And an engaging claw assembled to the vehicle body side stud bolt, and a wall portion provided on the outer surface of the piece portion and extending in a direction along the central axis of the clip on the piece portion. ,
The clip is assembled in such a manner that the clip is rotatably assembled to the boss by engaging the engaging portion of the clip with the engaging claw of the boss by utilizing the elasticity of the plurality of elastic pieces. In a footrest mounting structure in which the footrest is attached to the vehicle body by assembling a stud bolt disposed on the vehicle body side,
A rib corresponding to the slit of the boss is provided on the wall portion of the clip at a position offset from the rotation center of the clip so as to extend in a direction along one portion of the clip,
The rib of the clip is configured to be engaged with the slit of the boss as the clip is partly assembled to the boss .
Footrest mounting structure characterized by
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