JP3852201B2 - Thermal recording device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルヘッドに搭載された複数の発熱素子に選択的に多値化されたエネルギ量を印加し、そのエネルギ量を制御して各画素の所定濃度記録を行う感熱記録装置に関し、特に、前記複数の発熱素子を主査方向の隣接する少なくとも2個の発熱素子を単位ブロックとして複数のブロックにて構成し、発熱させられるべき発熱素子の属するブロックと、該ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロックとに属する発熱素子の発熱データに基づいて、発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量を設定することにより、常に同一濃度の画素を記録することが可能であると共に、高品位の印字が可能な感熱記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、サーマルヘッドを用いた同一濃度の画素を記録するための各種の感熱記録装置が提案されている。
例えば、特公昭64−2076号公報に記載されたサーマル記録方法では、発熱抵抗体を複数個有するサーマルヘッドを用いて印字を行うサーマル記録方法において、前記発熱抵抗体を発熱させるための印加パルスを複数個のパルスで形成し、現在発熱させるべき発熱抵抗体の直前の印字時の発熱状態と、現在発熱させるべき発熱抵抗体の上下に隣接した発熱抵抗体の直前の印字時の発熱状態と、現在発熱すべき発熱抵抗体の次回における発熱情報とを考慮して、現在発熱させるべき発熱抵抗体に対する印加パルスの数を選択して印字を行うサーマル記録方法が採用されている。これにより、印字すべき発熱抵抗体の直前の発熱の履歴、隣接する発熱抵抗体の直前の発熱の履歴、及び次回に印字すべき発熱抵抗体の予測を加味し、発熱させるべき発熱抵抗体に余分な熱を加えない程度で、且つ印字を行うのに十分な温度となるように前記印加パルスの数を制御するように構成されるため、セラミック基板等の温度上昇による印字のにじみを防止し、高品位の印字を行うことが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公昭64−2076号公報に記載されたサーマル記録方法においては、現在発熱させるべき発熱素子にパルスを印加する際、該発熱素子の直前の印字時の発熱状態と、現在発熱させるべき発熱素子の上下に隣接した発熱素子の直前の印字時の発熱状態とが考慮されるのみであり、現在発熱させるべき発熱素子と同時に発熱される発熱素子は全く考慮されない。近年、サーマルヘッドの発熱素子の高密度化に伴い、現在発熱させるべき発熱素子は、同時に発熱される近傍の発熱素子、特に上下に隣接した発熱素子の発熱の影響を受けて、現在発熱させるべき発熱素子の印加ドットはエネルギ量が過多になり、上下の発熱素子の発熱がない場合と比べて、ドット径が増加したり、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が生じるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、前記複数の発熱素子を主査方向の隣接する少なくとも2個の発熱素子を単位ブロックとして複数のブロックにて構成し、発熱させられるべき発熱素子の属するブロックと、該ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロックとに属する発熱素子の発熱データに基づいて、発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量を設定することにより、常に同一濃度の画素を記録することが可能であると共に、高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
【0007】
前記目的を達成するため請求項1に係る感熱記録装置は、主走査方向に複数の発熱素子が設けられたサーマルヘッドと、被印字媒体とを所定の副走査方向に相対移動させつつ、前記発熱素子に所定のエネルギ量を印加する印加手段とを備えた感熱記録装置において、各画素に対応する前記発熱素子の発熱データが格納される発熱データ記憶手段と、主走査方向の隣接する少なくとも2個の発熱素子を単位ブロックとして前記複数の発熱素子を複数ブロックにて構成し、主走査方向における両端のブロックを除いて、発熱させられるべき発熱素子の属する第1ブロックと、該第1ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロックのうちの一方の第2ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数と、第1ブロックと該第1ブロックに隣接する他方の第3ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数とが多いほどエネルギ量が少なくなるように、発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量を設定する印加エネルギ量設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
このような特徴を有する請求項1に係る感熱記録装置においては、主走査方向の隣接する少なくとも2個の発熱素子を単位ブロックとして前記複数の発熱素子を主走査方向における両端のブロックを除いて、複数ブロックにて構成し、発熱させられるべき発熱素子の属する第1ブロックと、該第1ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロックのうちの一方の第2ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数と、第1ブロックと該第1ブロックに隣接する他方の第3ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数とが多いほどエネルギ量が少なくなるように、発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量が設定される。
これにより、主走査方向における両端のブロックを除いて、発熱させられるべき発熱素子の属する第1ブロックと、該第1ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロックのうちの一方の第2ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数と、第1ブロックと該第1ブロックに隣接する他方の第3ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数とが考慮されて、該発熱させられるべき発熱素子への印加エネルギ量が設定されるため、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響によるドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ、掠れ等の不具合が発生せずに、常に同一濃度の画素を記録することが可能であると共に、高品位の印字が可能となる。
【0009】
また、請求項2に係る感熱記録装置は、請求項1に記載の感熱記録装置において、所定の品質にてドットを記録できる所定の第1エネルギ量が予め格納される第1エネルギ量記憶手段を備え、前記印加エネルギ量設定手段は、前記第1ブロックと前記第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合以下であり、且つ第1ブロックと前記第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が、両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合以下である第1発熱状態の場合には、該発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量を前記所定の第1エネルギ量に設定することを特徴とする。
【0010】
このような特徴を有する請求項2に係る感熱記録装置では、請求項1に記載の感熱記録装置において、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合以下であり、且つ第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が、両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合以下である第1発熱状態の場合には、該発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量が所定の第1エネルギ量に設定される。
これにより、発熱させられるべき発熱素子の近傍に位置する発熱素子の数が、少ない場合には、所定の第1エネルギ量が印加されて、所定のドット径の印字を行うことができ、高品位の印字が可能となる。
【0011】
また、請求項3に係る感熱記録装置では、請求項2に記載の感熱記録装置において、前記所定の第1エネルギ量よりも小さい所定の第2エネルギ量が予め格納されている第2エネルギ量記憶手段を備え、前記印加エネルギ量設定手段は、前記第1ブロックと前記第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が両ブロック内の総発熱素子数に対して前記第1の割合よりも大きな第2の割合以上であり、且つ第1ブロックと第3ブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が、両ブロック内の総発熱素子数に対して第2の割合以上である第2発熱状態の場合と、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子、あるいは第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子の何れか一方が、総て発熱させられる第3発熱状態の場合とにおいては、該発熱させられるべき素子に印加されるエネルギ量を前記所定の第2エネルギ量に設定することを特徴とする。
【0012】
このような特徴を有する請求項3に係る感熱記録装置では、請求項2に記載の感熱記録装置において、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合よりも大きな第2の割合であり、且つ、第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が、両ブロック内の総発熱素子数に対して第2の割合以上である第2発熱状態の場合と、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子、あるいは第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子の何れか一方が、総て発熱させられる第3発熱状態の場合とにおいては、発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量が、所定の第1エネルギ量よりも小さい所定の第2エネルギ量に設定される。
これにより、発熱させられるべき発熱素子の近傍に位置する発熱素子の多くが、発熱される前記第2発熱状態ないし第3発熱状態の場合には、前記所定の第1エネルギ量よりも小さい所定の第2エネルギ量が印加されて、ほぼ所定ドット径の印字を行うことができ、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響によるドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が発生せずに、高品位の印字が可能となる。
【0013】
また、請求項4に係る感熱記録装置は、請求項3に記載の感熱記録装置において、前記所定の第1エネルギ量よりも小さく、且つ前記所定の第2エネルギ量よりも大きい所定の第3エネルギ量が予め格納される第3エネルギ量記憶手段を備え、前記印加エネルギ量設定手段は、前記第1ブロックと前記第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の状態、及び第1ブロックと前記第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の状態が、共に前記第1発熱状態、第2発熱状態及び第3発熱状態以外の場合においては、該発熱させられるべき素子に印加させられるエネルギ量を前記所定の第3エネルギ量に設定することを特徴とする。
【0014】
このような特徴を有する請求項4に係る感熱記録装置では、請求項3に記載の感熱記録装置において、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられる発熱素子の状態、及び第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられる発熱素子の状態が前記第1発熱状態、第2発熱状態、及び第3発熱状態以外の場合においては、該発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量が、前記所定の第1エネルギ量よりも小さく、且つ前記所定の第2エネルギ量よりも大きい所定の第3エネルギ量に設定される。
これにより、発熱させられるべき発熱素子の近傍に位置する発熱素子の発熱状態が、前記第1発熱状態、第2発熱状態、及び第3発熱状態以外の場合には、前記所定の第1エネルギ量よりも小さく、且つ前記所定の第2エネルギ量よりも大きい所定の第3エネルギ量が印加されて、ほぼ所定ドット径の印字を行うことができ、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響によるドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が発生せずに、高品位の印字が可能となる。
さらに、請求項5に係る感熱記録装置は、請求項3に記載の感熱記録装置において、単位ブロックが2個の発熱素子から構成されるのであれば、第1の割合は1/4、第2の割合は3/4であることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る感熱記録装置について、本発明をテープ印字装置につき具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印字装置の概略構成について図1に基づき説明する。図1は本実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロック図である。
図1において、テープ印字装置は、制御装置1を核として構成されている。制御装置1は、各機器を制御するCPU2と、このCPU2にデータバス11を介して接続された入出力インタフェース10、CGROM3、ROM4、5、RAM6とから構成されている。なお、CPU2の内部にはタイマ2aが設けられている。
【0016】
ここに、CGROM3には、多数のキャラクタの各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されている。
【0017】
また、ROM(ドットパターンデータメモリ)4には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印字するための多数のキャラクタの各々に関して、印字用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類され、各書体毎に6種類(16、24、32、48、64、96のドットサイズ)の印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。
【0018】
また、ROM5には、キーボード3から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応させてLCDC15を制御する表示駆動制御プログラム、印字バッファ8のデータを読み出してサーマルヘッド17やテープ送りモータ19を駆動する印字駆動制御プログラム、後述の各印字ドットの形成エネルギ量及びこの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、各形成エネルギ量に対応するパルス数データテーブル24(図5参照)、及びその他テープ印字装置の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。そして、CPU2は、かかるROM5に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行うものである。
【0019】
さらに、RAM6には、テキストメモリ7、印字バッファ8、カウンタ9等が設けられており、テキストメモリ7には、キーボード12から入力された文書データが格納される。印字バッファ8には、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド17はかかる印字バッファ8に記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。カウンタ9には、印字制御処理において各発熱素子に対応してカウントされるカウント値Nが格納される。
【0020】
ここで、図1に戻ってブロック図の説明を続けると、入出力インタフェース10には、キーボード12と、切断スイッチ13と、LCD14に表示データを出力するためのビデオRAM16を有するディスプレイコントローラ(以下、LCDCという)15と、サーマルヘッド17を駆動するための駆動回路18と、テープ送りモータ19を駆動するための駆動回路20とが各々接続されている。
よって、キーボード12の文字キーを介して文字等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ7に順次記憶されていくとともに、ドットパターン発生制御プログラム及び表示駆動制御プログラムに基づいてキーボード12を介して入力された文字等に対応するドットパターンがLCD14上に表示される。また、サーマルヘッド17は駆動回路18を介して駆動され、印字バッファ8に記憶されたドットパターンデータのドット印字を行い、これと同期してテープ送りモータ19が駆動回路20を介してテープ23(図2参照)の送り制御を行うものである。ここに、サーマルヘッド17には、複数の発熱素子が設けられており、駆動回路18を介して各発熱素子が選択的に発熱駆動されることにより文字等をテープ上にドット印字するものである。尚、前記テープ印字装置の構成については公知であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0021】
次に、前記のように構成されたテープ印字装置で行われるドット印字の制御処理について図2に基づいて説明する。図2は本実施形態に係るテープ印字装置の制御装置1において行われるドット印字処理の制御フローチャートである。
また、本実施形態において、サーマルヘッド17は、説明の便宜上12個の発熱素子が一列に設けられている例を示している。
【0022】
先ず、キーボード12の文字キー等が操作されてグラフィック画像混じりの文章が作成されると、その文章データがテキストメモリ7に格納される。そして、キーボード12の印字キーが押され印字開始が指令されると、テキストメモリ7に格納されている文書データとROM4の印字用ドットパターンデータ及びグラフィックパターンデータと、ROM5のパルス数決定プログラム等に基づいて、印字データが作成され、印字バッファ8に格納される。そして、この印字データに基づいてサーマルヘッド17の選択された各発熱素子に所定のパルス数のパルス列が印加され発熱駆動が開始される。
【0023】
次に、図2に示されるように、ドット印字の制御処理においては、副走査方向にサーマルヘッド17とテープ23(図3参照)が1印字ピッチ分相対移動毎に、各印字ドットの形成エネルギ量及びこの形成エネルギ量に対応する印加パルス列のパルス数を決定するサブルーチンである形成エネルギ量決定SUBの制御処理が行われ(S1、S2:NO)、全部の印字ドットの形成エネルギ量が決定されると(S2:YES)、次に、印字サブルーチンである印字SUBの制御処理が行われる(S3)。そして、印字が終了するまで1印字ピッチ分相対移動毎に1印字ピッチ分ずつ印字バッファ8の印字ドットパターンデータが読み出されて、繰り返し印字され(S4:NO)、印字バッファ8のドットパターンデータを全て印字すると終了する(S4:YES)。
【0024】
次に、各印字ドットの形成エネルギ量及びこの形成エネルギ量に対応する印加パルス列のパルス数を決定するサブルーチンである形成エネルギ量決定SUB(S1)の制御処理について、図3乃至図5に基づいて説明する。図3は本実施形態に係るサーマルヘッド17により印字されるドットを模式的に示す図である。図4は図3における印字ドットD3の形成エネルギ量を決定する形成エネルギ量決定SUBのフローチャートである。図5は本実施形態に係る各形成エネルギ量に対応する印加パルス列のパルス数のデータテーブルである。
図3に示されるように、テープ23に現在印字される印字ドットは、主査方向(図3中、上下方向)に並ぶ各印字ドットD1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8、D9、D10、D11、及びD12(図3中、破線の丸印)である。
また、各印字ドットは、順番に主走査方向の隣接する2個の印字ドットで1つのブロックを構成している。即ち、2個の印字ドットD1、D2によってブロックB1が、構成されている。また、2個の印字ドットD3、D4によってブロックB2が、構成されている。同様に、2個の印字ドットD5、D6によってブロックB3が、印字ドットD7、D8によってブロックB4が、印字ドットD9、D10によってブロックB5が、印字ドットD11、D12によってブロックB6が各々構成されている。
そして、各印字ドットD1〜D12の各々の形成エネルギ量は、各々の印字ドット毎に、各印字ドットD1〜D12の各々の属するブロックと、該ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロック(図3中、上下に隣接するブロック)との、3個のブロックに属する6個の印字ドットに対応する発熱素子の発熱の有無により決定される。
【0025】
次に、一例として、図3における印字ドットD3の形成エネルギ量の決定を、図4に示される形成エネルギ量決定SUBのフローチャートに基づいて説明する。
先ず、印字ドットD3が発熱しない場合(S5:NO)には、印加パルス列のパルス数Nに0を代入して、印字ドットD3の印字データとして印字バッファ8に格納する(S15)。
また、印字ドットD3が発熱する場合(S5:YES)には、印字ドットD3が属するブロックB2と、このブロックB2の上に隣接するブロックB1との、2つのブロックB1、B2に属する各印字ドットD1、D2、D3、D4に対応する発熱素子の発熱個数を印字バッファ8の印字データに基づいて算出する(S6)。そして、この発熱する総数が4個の場合、即ち、全数発熱の場合には(S6:YES)、印字ドットD3の形成エネルギ量にP1を代入し、RAM6に格納する(S7)。
【0026】
次に、2つのブロックB1、B2に属する各印字ドットD1〜D4に対応する発熱素子の発熱する総数が4個未満の場合には(S6:NO)、ブロックB2とこのブロックB2の下に隣接するブロックB3に属する各印字ドットD3、D4、D5、D6に対応する発熱素子の発熱個数を印字バッファ8の印字データに基づいて算出する(S8)。そして、この発熱する総数が4個の場合(即ち、全数発熱の場合)には(S8:YES)、印字ドットD3の形成エネルギ量にP1を代入し、RAM6に格納する(S9)。
【0027】
次に、2つのブロックB2、B3に属する各印字ドットD3〜D6に対応する発熱素子の発熱する総数が4個未満の場合には(S8:NO)、再度、ブロックB1とブロックB2に属する各印字ドットD1〜D4に対応する発熱素子の発熱個数を印字バッファ8の印字データに基づいて算出し、その発熱する総数が3個で(S9:YES)、且つブロックB2、B3に属する各印字ドットD3〜D6に対応する発熱素子の発熱総数が3個である場合には(S10:YES)、印字ドットD3の形成エネルギ量にP1を代入し、RAM6に格納する(S7)。
一方、ブロックB1、B2に属する各印字ドットD1〜D4に対応する発熱素子の発熱個数が3個であるが(S9:YES)、ブロックB2、B3に属する各印字ドットD3〜D6に対応する発熱素子の発熱総数が3個でない、即ち3個未満である場合には(S10:NO)、印字ドットD3の形成エネルギ量にP2を代入し、RAM6に格納する(S11)。
【0028】
次に、2つのブロックB1、B2に属する各印字ドットD1〜D4に対応する発熱素子の発熱する総数が3個でない、即ち、3個未満である場合には(S9:NO)、その総数が1個であるか否かが判断され(S12)、1個でない場合には(S12:NO)、印字ドットD3の形成エネルギ量にP2を代入し、RAM6に格納する(S11)。
一方、1個である場合には(S12:YES)、再度、ブロックB2、B3に属する各印字ドットD3〜D6に対応する発熱素子の発熱個数を印字バッファ8の印字データに基づいて算出し(S13)、その発熱する総数が1個である場合には(S13:YES)、印字ドットD3の形成エネルギ量にP3を代入し、RAM6に格納する(S14)。
2つのブロックB2、B3に属する各印字ドットD3〜D6に対応する発熱素子の発熱総数が1個でない、即ち、1個よりも大きい場合には(S13:NO)、印字ドットD3の形成エネルギ量にP2を代入し、RAM6に格納する(S11)。
【0029】
次に、RAM6に格納されている印字ドットD3の形成エネルギ量が、再度読み込まれ、ROM5に格納されている各形成エネルギ量に対応する印加パルス列のパルス数のデータテーブル24(図5参照)から印字ドットD3の形成エネルギ量に対応するパルス数Nが読み込まれる。そして、該パルス数Nは、印字バッファ8の印字ドットD3の印字データとして格納され、印字ドットD5の形成エネルギ量決定SUB(S1)の制御処理を終了し、制御フローチャートに戻る(S15)。
ここで、各形成エネルギ量に対応する印加パルス列のパルス数のデータテーブル24を、図5に基づいて説明する。印字ドットの形成エネルギ量がP1の場合には、該印字ドットに印加されるパルス列のパルス数Nは、2パルスである。また、印字ドットの形成エネルギ量がP2の場合には、該印字ドットに印加されるパルス列のパルス数Nは、4パルスである。また、印字ドットの形成エネルギ量がP3の場合には、該印字ドットに印加されるパルス列のパルス数Nは、6パルスである。
【0030】
したがって、印字ドットD3以外の各印字ドットD1、D2、D4、D5、D6、D7、D8、D9、D10、D11、及びD12の形成エネルギ量も、同様にして決定され、ROM5に格納されている各形成エネルギ量に対応する印加パルス列のパルス数のデータテーブル24(図5参照)から各印字ドットD1、D2、D4、D5、D6、D7、D8、D9、D10、D11、及びD12の形成エネルギ量に対応するパルス数Nが読み込まれる。そして、該パルス数Nは、印字バッファ8の各印字ドットD1、D2、D4、D5、D6、D7、D8、D9、D10、D11、及びD12の印字データとして格納される(S5〜S15)。
尚、各印字ドットD1、D2の属するブロックB1と、各印字ドットD11、D12の属するブロックB6の上側若しくは下側に隣接するブロックが無い場合には、各々、上側若しくは下側に印字しない2個のドットによって構成される仮想のブロックが設けられ、上記と同様にして各印字ドットD1、D2、D11、及びD12の形成エネルギ量は、決定される。
【0031】
次に、印字サブルーチンである印字SUB(S3)の制御処理について、図6及び図7に基づいて説明する。図6は本実施形態に係る印字処理のサブルーチンである印字SUBのフローチャートである。図7は本実施形態に係る印字処理の6パルスのパルス列を印加する場合のタイムチャートである。尚、以後の説明において、パルス幅又は印加幅とは、パルスがONしている時間である。
先ず、各印字ドットD1〜D12の印字記録について説明する。図6に示されるように、印字サブルーチンである印字SUBにおいては、印字バッファ8に格納されている各印字ドットD1〜D12に対応する各パルス数Nを読み出し、各発熱素子に対応する各カウント値Nに代入してカウンタ9に格納する(S21)。
【0032】
次に、サーマルヘッド17の選択された発熱素子への印加パルスがONになり、各発熱素子が発熱を開始する(S22)。
【0033】
次に、タイマー2aをスタートさせる(S23)。次に、ROM5に格納されている第1番目のパルスの印加時間T1(図7参照)を読み出し、タイマー2aのカウント時間がT1になる迄待ち(S24:NO)、タイマー2aのカウント時間がT1になると(S24:YES)、選択された各発熱素子への印加パルスをOFFにするとともに、タイマー2aを停止させ、カウント時間を0にした後に、再度、タイマー2aをスタートさせる(S25)。
【0034】
次に、ROM5に格納されている印加パルスのOFF時間Toff(図7参照)を読み出し、タイマー2aのカウント時間がToffになる迄待ち(S26:NO)、タイマー2aのカウント時間がToffになると、タイマー2aを停止させ、カウント時間を0にした後に、再度、タイマー2aをスタートさせる(S26:YES)。
【0035】
次に、選択された各発熱素子のカウント値Nをカウンタ9から読み出し、該カウント値Nから1引き算し、再度、各発熱素子に対応させてカウンタ9に格納する(S27)。次に、サーマルヘッド17の選択された各発熱素子への印加パルスをONにする(S28)。
【0036】
次に、ROM5に格納されている第2番目以降のパルスの印加時間T2(図7参照)を読み出し、タイマー2aのカウント時間がT2になる迄待ち(S29:NO)、タイマー2aのカウント時間がT2になると(S29:YES)、選択された各発熱素子への印加パルスをOFFにするとともに、タイマー2aを停止させ、カウント時間を0にした後に、再度、タイマー2aをスタートさせる(S30)。
ここで、第2番目以降のパルスの印加時間T2は、第1番目のパルスの印加時間T1よりも短い時間に設定されている。
【0037】
次に、ROM5に格納されている印加パルスのOFF時間Toffを読み出し、タイマー2aのカウント時間がToffになる迄待ち(S31:NO)、タイマー2aのカウント時間がToffになると、タイマー2aを停止させ、カウント時間を0にした後に、再度、タイマー2aをスタートさせる(S31:YES)。
【0038】
次に、選択された各発熱素子のカウント値Nをカウンタ9から読み出し、該カウント値Nから1引き算し、再度、各発熱素子に対応させてカウンタ9に格納する(S32)。
【0039】
次に、選択された各発熱素子のカウント値Nをカウンタ9から読み出し、該カウント値Nが、0でなければ(S33:NO)、サーマルヘッド17の選択された各発熱素子への印加パルスをONにして(S28)、カウント値Nが0になるまでS28以降の処理を繰り返す。
【0040】
また、各発熱素子に対応する該カウント値Nが0であれば、この発熱素子へのパルスの印加は終了し、制御フローチャートに戻る(S33:YES)。
【0041】
次に、以上の印字SUB(S3)の制御における発熱素子の温度上昇変化の一例を図7に基づいて説明する。図7は、発熱素子の印加パルス列のパルス数Nが6パルスのときの時間に対する発熱素子の温度上昇を示した図である。
第1番目の印加パルスは時間T1であり、このとき発熱素子の温度上昇曲線25は、ほぼ予定発熱温度まで上昇している。そして、時間Toffの間印加パルスがOFFになり、発熱素子の温度は少し下がるが、再度、時間T2の間印加されるので発熱し、温度が上昇する。そして、時間Toffの停止と時間T2の印加をカウンタ9に記憶されているカウント値NがN=0になる迄繰り返す。
これにより、発熱素子は、第1番目の印加パルスによって、所定温度に予熱され、第2番目以降から第6番目迄の印加パルスによってほぼ一定の発熱温度に(T2×5+Toff×5)の間保持され、印加パルス数が6パルスの印字ドットがテープ23に印字される。
【0042】
以上詳細に説明した通り、本実施形態のテープ印字装置においては、制御装置1の制御によって、キーボード12の印字キーが押され印字開始が指令されると、テキストメモリ7に格納されている文書データとROM4の印字用ドットパターンデータ及びグラフィックパターンデータと、ROM5の各形成エネルギ量に対応するパルス数データテーブル24等に基づいて、パルス数決定SUB1(S1)の制御処理により各印字ドットD1〜D12は、2個ずつのブロックに分けられ、各印字ドットD1〜D12の形成エネルギ量が決定されると共に、この形成エネルギ量に対応する印加パルス列のパルス数Nが作成され、印字バッファ8に印字データとして格納される。そして、制御装置1の制御によって、印字SUB(S3)の制御処理によりサーマルヘッド17の各印字ドットD1〜D12に対応する各発熱素子に印加されるパルス数Nに対応するパルス列の第1番目のパルスの印加パルス幅は、T1に設定され、該第1番目の印加パルスにより各発熱素子が所定発熱温度に予熱される。次に、パルス印加は時間Toffの間OFFになり、次に、パルス列の第2番目の印加パルス幅が時間T2に設定され、印加される。そして、所定パルス数Nになる迄、時間ToffのOFFと時間T2の印加を繰り返し、所定濃度のドット印字が行われる。
【0043】
したがって、現在発熱させられるべき発熱素子の属する第1ブロックと、該第1ブロックの上に隣接する第2ブロックとに属する発熱素子のうち発熱する発熱素子の総数が1個であり、且つ第1ブロックと、該第1ブロックの下に隣接する第3ブロックとに属する発熱素子のうち発熱する発熱素子の総数が1個である場合には、現在発熱させられるべき発熱素子の形成エネルギ量はP3に設定され、6パルスのパルス列が印加される。これにより、印字の掠れ等が発生することなく所定ドット径の印字を行うことができ、高品位の印字が可能となる。
また、前記第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子が総て発熱する場合、あるいは、第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子が総て発熱する場合には、現在発熱させられるべき発熱素子の形成エネルギ量はP1に設定され、また、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうち発熱する発熱素子の総数が3個であり、且つ第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうち発熱する発熱素子の総数が3個である場合にも、現在発熱させられるべき発熱素子の形成エネルギ量はP1に設定され、2パルスのパルス列が印加される。これにより、発熱させられるべき発熱素子の近傍に位置する発熱素子の発熱状態が考慮されて、該発熱させられるべき発熱素子への印加エネルギ量が設定されるため、ほぼ所定ドット径の印字を行うことができ、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響によるドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が発生せずに、常に同一濃度の画素を記録することが可能であると共に、高品位の印字が可能となる。
また、前記第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうち発熱する発熱素子の総数、及び第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子のうち発熱する発熱素子の総数が上記以外の場合には、現在発熱させられるべき発熱素子の形成エネルギ量はP2に設定され、4パルスのパルス列が印加される。これにより、発熱させられるべき発熱素子の近傍に位置する発熱素子の発熱状態が上記発熱状態以外の場合であっても、ほぼ所定ドット径の印字を行うことができ、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響によるドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が発生せずに、高品位の印字が可能となる。
さらに、現在発熱させられるべき発熱素子に印加される印字ドットの形成エネルギ量は、パルス列のパルス数により制御されるため、制御が容易になり、制御回路構成が簡単になり製造コストダウン、及び小型化が可能となる。
【0044】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論であり、以下のようにしてもよい。
(a)前記実施形態では、各ブロックB1〜B6に属する発熱素子の個数を2個に設定したが、2個以上であれば任意の個数でもよい。
(b)前記実施形態では、パルス数データテーブル24の各形成エネルギ量P1、P2、P3に対応するパルス数を2パルス、4パルス、6パルスとしたが、各パルス数は、任意のパルス数でもよい。(例えば、2パルス、5パルス、10パルス等)
(c)前記実施形態では、サーマルヘッド17に設けられた発熱素子の個数を12個にしたが、もっと多くの個数を設けてもよい。(例えば、96個、128個、256個等)
【0045】
【発明の効果】
【0046】
以上説明した通り請求項1に係る感熱記録装置においては、主走査方向の隣接する少なくとも2個の発熱素子を単位ブロックとして前記複数の発熱素子を主走査方向における両端のブロックを除いて、複数ブロックにて構成し、発熱させられるべき発熱素子の属する第1ブロックと、該第1ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロックのうちの一方の第2ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数と、第1ブロックと該第1ブロックに隣接する他方の第3ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数とが多いほどエネルギ量が少なくなるように、発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量が設定される。
これにより、発熱させられるべき発熱素子の属する第1ブロックと、該第1ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロックのうちの一方の第2ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数と、第1ブロックと該第1ブロックに隣接する他方の第3ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数とが考慮されて、該発熱させられるべき発熱素子への印加エネルギ量が設定されるため、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響によるドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ、掠れ等の不具合が発生せずに、常に同一濃度の画素を記録することが可能であると共に、高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0047】
また、請求項2に係る感熱記録装置においては、請求項1に記載の感熱記録装置において、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合以下であり、且つ第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が、両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合以下である第1発熱状態の場合には、該発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量が所定の第1エネルギ量に設定される。
これにより、発熱させられるべき発熱素子の近傍に位置する発熱素子の数が、少ない場合には、所定の第1エネルギ量が印加されて、所定のドット径の印字を行うことができ、高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0048】
また、請求項3に係る感熱記録装置においては、請求項2に記載の感熱記録装置において、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合よりも大きな第2の割合であり、且つ、第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が、両ブロック内の総発熱素子数に対して第2の割合以上である第2発熱状態の場合と、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子、あるいは第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子の何れか一方が、総て発熱させられる第3発熱状態の場合とにおいては、発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量が、所定の第1エネルギ量よりも小さい所定の第2エネルギ量に設定される。
これにより、発熱させられるべき発熱素子の近傍に位置する発熱素子の多くが、発熱される前記第2発熱状態ないし第3発熱状態の場合には、前記所定の第1エネルギ量よりも小さい所定の第2エネルギ量が印加されて、ほぼ所定ドット径の印字を行うことができ、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響によるドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が発生せずに、高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【0049】
また、請求項4に係る感熱記録装置においては、請求項3に記載の感熱記録装置において、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられる発熱素子の状態、及び第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられる発熱素子の状態が前記第1発熱状態、第2発熱状態、及び第3発熱状態以外の場合においては、該発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量が、前記所定の第1エネルギ量よりも小さく、且つ前記所定の第2エネルギ量よりも大きい所定の第3エネルギ量に設定される。
これにより、発熱させられるべき発熱素子の近傍に位置する発熱素子の発熱状態が、前記第1発熱状態、第2発熱状態、及び第3発熱状態以外の場合には、前記所定の第1エネルギ量よりも小さく、且つ前記所定の第2エネルギ量よりも大きい所定の第3エネルギ量が印加されて、ほぼ所定ドット径の印字を行うことができ、近傍に位置する発熱素子の発熱の影響によるドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が発生せずに、高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
さらに、請求項5に係る感熱記録装置においては、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の感熱記録装置において、単位ブロックが2個の発熱素子から構成されるのであれば、第1の割合は1/4が望ましく、また、第2の割合は3/4であることが望ましい。このことにより、ドット径の増加、印字のにじみ、ツブレ等の不具合が発生せずに、高品位の印字が可能な感熱記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態に係るテープ印字装置の制御装置において行われるドット印字処理の制御フローチャートである。
【図3】本実施形態に係るサーマルヘッドにより印字されるドットを模式的に示す図である。
【図4】本実施形態の図3に示される印字ドットD3の形成エネルギ量を決定する形成エネルギ量決定SUBのフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る各形成エネルギ量に対応する印加パルス列のパルス数のデータテーブルである。
【図6】本実施形態に係る印字処理のサブルーチンである印字SUBのフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る印字処理の6パルスのパルス列を印加する場合のタイムチャートである。
【符号の説明】
1 制御装置
2 CPU
4、5 ROM
6 RAM
17 サーマルヘッド
23 テープ
24 各形成エネルギ量に対応するパルス数のデータテーブル
25 温度上昇曲線
B1〜B6 ブロック
D1〜D12 印字ドット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a thermal recording apparatus that applies a predetermined multi-value energy amount to a plurality of heating elements mounted on a thermal head and controls the energy amount to perform a predetermined density recording of each pixel. The plurality of heating elements are composed of a plurality of blocks, with at least two heating elements adjacent in the main scanning direction as unit blocks, and adjacent to the block to which the heating elements to be heated belong, in the main scanning direction of the block. By setting the amount of energy applied to the heat generating elements that should generate heat based on the heat generation data of the heat generating elements belonging to the pair of blocks, it is possible to always record pixels of the same density and to achieve high quality The present invention relates to a thermal recording apparatus capable of printing.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various thermal recording apparatuses for recording pixels of the same density using a thermal head have been proposed.
For example, in the thermal recording method described in Japanese Patent Publication No. 64-2076, in the thermal recording method in which printing is performed using a thermal head having a plurality of heating resistors, an applied pulse for causing the heating resistors to generate heat is applied. A heat generation state at the time of printing immediately before the heating resistor to be heated at present, formed at a plurality of pulses, and a heat generation state at the time of printing immediately before the heating resistor adjacent to the upper and lower sides of the heating resistor to be heated at present, A thermal recording method is employed in which printing is performed by selecting the number of pulses applied to the heating resistor to be heated now in consideration of the next heating information of the heating resistor to be heated at the next time. In this way, the heating history immediately before the heating resistor to be printed, the heating history immediately before the adjacent heating resistor, and the prediction of the heating resistor to be printed next time are taken into account, and the heating resistor to be heated Since it is configured to control the number of applied pulses so that the temperature is high enough to perform printing without adding excessive heat, it prevents printing blur due to temperature rise of the ceramic substrate, etc. High-quality printing can be performed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the thermal recording method described in Japanese Examined Patent Publication No. 64-2076, when a pulse is applied to a heat generating element that should currently generate heat, the heat generation state at the time of printing immediately before the heat generating element and the heat generation that should currently generate heat. Only the heat generation state at the time of printing immediately before the heat generating elements adjacent to the upper and lower sides of the element is considered, and the heat generating element that generates heat simultaneously with the heat generating element that should generate heat is not considered at all. In recent years, with the increase in the density of the heat generating elements of the thermal head, the heat generating elements that should be heated now should be heated at the same time due to the heat generated by the neighboring heat generating elements that generate heat at the same time, especially the heating elements adjacent to the top and bottom. The dots applied to the heat generating elements have excessive amounts of energy, resulting in problems such as an increase in dot diameter, printing blur, and blurring as compared to the case where the upper and lower heat generating elements do not generate heat.
[0004]
Therefore, the present invention has been made to solve the above-described problems, and the plurality of heating elements are configured as a plurality of blocks with at least two heating elements adjacent in the main inspection direction as unit blocks, The amount of energy applied to the heating element to be heated is set based on the heating data of the heating elements belonging to the block to which the heating element to be heated belongs and a pair of blocks adjacent to the block in the main scanning direction. Accordingly, an object of the present invention is to provide a thermal recording apparatus capable of always recording pixels having the same density and capable of high-quality printing.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
[0006]
[0007]
In order to achieve the above object, the thermal recording apparatus according to
[0008]
In the thermal recording apparatus according to
Accordingly, except for the blocks at both ends in the main scanning direction, the first block to which the heat generating elements to be heated belong, and one second block of the pair of blocks adjacent to the first block in the main scanning direction, Of the heating elements belonging to the two blocks, and the heat generation of the heating elements belonging to the two blocks of the first block and the other third block adjacent to the first block. The amount of energy applied to the heat generating element to be heated is set in consideration of the number of heat generating elements to be generated. In addition, it is possible to always record pixels with the same density without causing problems such as blurring and blurring, and to enable high-quality printing..
[0009]
MaClaim2The thermal recording apparatus according to claim1The thermal recording apparatus according to
[0010]
Claims having such characteristics2In the thermal recording apparatus according to
As a result, when the number of heating elements located in the vicinity of the heating elements to be heated is small, a predetermined first energy amount can be applied to perform printing with a predetermined dot diameter, resulting in high quality. Can be printed.
[0011]
Claims3In the thermal recording apparatus according to
[0012]
Claims having such characteristics3In the thermal recording apparatus according to
As a result, in the case of the second heat generation state to the third heat generation state in which many of the heat generation elements located near the heat generation elements to be heated are in the second heat generation state to the third heat generation state, a predetermined amount smaller than the predetermined first energy amount By applying the second energy amount, it is possible to perform printing with a predetermined dot diameter without causing problems such as an increase in dot diameter due to the heat generated by the heating elements located in the vicinity, blurring of printing, and blurring. High-quality printing is possible.
[0013]
Claims4The thermal recording apparatus according to claim3The thermal recording apparatus according to
[0014]
Claims having such characteristics4In the thermal recording apparatus according to
Thus, when the heat generation state of the heat generation element located in the vicinity of the heat generation element to be heated is other than the first heat generation state, the second heat generation state, and the third heat generation state, the predetermined first energy amount Is smaller than the predetermined second energy amount and is applied with a predetermined third energy amount so that printing with a predetermined dot diameter can be performed, and the dots due to the heat generated by the heating elements located in the vicinity are printed. High-quality printing is possible without causing problems such as an increase in diameter, blurring of printing, and slipping.
And claims5The thermal recording apparatus according to claim3In the thermal recording apparatus described in (1), if the unit block is composed of two heating elements, it is desirable that the first ratio is 1/4 and the second ratio is 3/4.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a thermal recording apparatus according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings based on an embodiment in which the present invention is embodied with respect to a tape printer. First, a schematic configuration of the tape printer according to the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a block diagram showing a control configuration of the tape printer according to the present embodiment.
In FIG. 1, the tape printer is configured with a
[0016]
Here, the
[0017]
In addition, the ROM (dot pattern data memory) 4 has print type dot pattern data for each of a large number of characters for printing characters such as alphabet letters and symbols, and the typeface (Gothic typeface, Mincho typeface, etc.) ), And for each typeface, six types (16, 24, 32, 48, 64, 96 dot sizes) of print character sizes are stored corresponding to the code data. In addition, graphic pattern data for printing a graphic image including gradation expression is also stored.
[0018]
Further, the
[0019]
Further, the
[0020]
Here, returning to FIG. 1 and continuing the description of the block diagram, the input /
Therefore, when characters or the like are input through the character keys of the keyboard 12, the text (document data) is sequentially stored in the
[0021]
Next, a dot printing control process performed by the tape printer configured as described above will be described with reference to FIG. FIG. 2 is a control flowchart of dot printing processing performed in the
In the present embodiment, the
[0022]
First, when a text mixed with a graphic image is created by operating the character keys of the keyboard 12, the text data is stored in the
[0023]
Next, as shown in FIG. 2, in the dot printing control process, the energy of formation of each printing dot every time the
[0024]
Next, the control processing of the formation energy amount determination SUB (S1), which is a subroutine for determining the formation energy amount of each printing dot and the number of pulses of the applied pulse train corresponding to this formation energy amount, is based on FIGS. explain. FIG. 3 is a diagram schematically showing dots printed by the
As shown in FIG. 3, the print dots currently printed on the
Each print dot constitutes one block by two adjacent print dots in the main scanning direction in order. That is, the block B1 is constituted by the two print dots D1 and D2. Further, the block B2 is constituted by two printing dots D3 and D4. Similarly, block B3 is constituted by two printing dots D5 and D6, block B4 is constituted by printing dots D7 and D8, block B5 is constituted by printing dots D9 and D10, and block B6 is constituted by printing dots D11 and D12. .
The formation energy amount of each of the printing dots D1 to D12 is, for each printing dot, a block to which each of the printing dots D1 to D12 belongs and a pair of blocks adjacent to the main scanning direction of the block (see FIG. 3 is determined by the presence or absence of heat generation of the heating elements corresponding to the six print dots belonging to the three blocks.
[0025]
Next, as an example, the determination of the formation energy amount of the print dot D3 in FIG. 3 will be described based on the flowchart of the formation energy amount determination SUB shown in FIG.
First, when the print dot D3 does not generate heat (S5: NO), 0 is substituted for the pulse number N of the applied pulse train, and the print data of the print dot D3 is stored in the print buffer 8 (S15).
When the print dot D3 generates heat (S5: YES), each print dot belonging to the two blocks B1 and B2, that is, the block B2 to which the print dot D3 belongs and the block B1 adjacent to the block B2 is located. The number of heat generated by the heat generating elements corresponding to D1, D2, D3, and D4 is calculated based on the print data in the print buffer 8 (S6). If the total number of heat generation is four, that is, if the total heat generation is (S6: YES), P1 is substituted for the amount of energy for forming the print dots D3 and stored in the RAM 6 (S7).
[0026]
Next, when the total number of heat generation elements corresponding to the print dots D1 to D4 belonging to the two blocks B1 and B2 is less than 4 (S6: NO), the block B2 is adjacent to the block B2 below. The number of heat generated by the heat generating elements corresponding to the print dots D3, D4, D5, D6 belonging to the block B3 to be calculated is calculated based on the print data in the print buffer 8 (S8). If the total number of heat generation is four (that is, if the total number of heat is generated) (S8: YES), P1 is substituted for the amount of energy for forming the print dots D3 and stored in the RAM 6 (S9).
[0027]
Next, when the total number of heat generation elements corresponding to the printing dots D3 to D6 belonging to the two blocks B2 and B3 is less than four (S8: NO), each of the elements belonging to the block B1 and the block B2 is again performed. The number of heat generation elements corresponding to the print dots D1 to D4 is calculated based on the print data in the
On the other hand, the number of heat generation elements corresponding to the print dots D1 to D4 belonging to the blocks B1 and B2 is three (S9: YES), but the heat generation corresponding to the print dots D3 to D6 belonging to the blocks B2 and B3. If the total heat generated by the element is not three, that is, less than three (S10: NO), P2 is substituted for the amount of energy for forming the print dots D3 and stored in the RAM 6 (S11).
[0028]
Next, when the total number of heat generation elements corresponding to the print dots D1 to D4 belonging to the two blocks B1 and B2 is not three, that is, less than three (S9: NO), the total number is It is determined whether or not there is one (S12). If not (S12: NO), P2 is substituted for the amount of energy for forming the print dots D3 and stored in the RAM 6 (S11).
On the other hand, if the number is one (S12: YES), the number of heat generated by the heating elements corresponding to the print dots D3 to D6 belonging to the blocks B2 and B3 is calculated again based on the print data in the print buffer 8 ( S13) If the total number of heat generation is 1 (S13: YES), P3 is substituted for the amount of energy for forming the print dots D3 and stored in the RAM 6 (S14).
When the total number of heat generated by the heating elements corresponding to the printing dots D3 to D6 belonging to the two blocks B2 and B3 is not one, that is, larger than one (S13: NO), the amount of energy for forming the printing dots D3 P2 is substituted into and stored in the RAM 6 (S11).
[0029]
Next, the formation energy amount of the printing dot D3 stored in the
Here, the data table 24 of the number of pulses of the applied pulse train corresponding to each amount of formation energy will be described with reference to FIG. When the print dot formation energy amount is P1, the pulse number N of the pulse train applied to the print dot is two pulses. When the print dot formation energy amount is P2, the pulse number N of the pulse train applied to the print dot is 4 pulses. When the print dot formation energy amount is P3, the pulse number N of the pulse train applied to the print dot is 6 pulses.
[0030]
Accordingly, the amount of energy formed for each of the printing dots D1, D2, D4, D5, D6, D7, D8, D9, D10, D11, and D12 other than the printing dot D3 is similarly determined and stored in the
If there is no block adjacent to the upper side or the lower side of the block B1 to which the printing dots D1 and D2 belong and the block B6 to which the printing dots D11 and D12 belong, two pieces that are not printed on the upper side or the lower side, respectively. A virtual block composed of the dots is provided, and the amount of energy for forming the print dots D1, D2, D11, and D12 is determined in the same manner as described above.
[0031]
Next, control processing of the printing SUB (S3) which is a printing subroutine will be described with reference to FIGS. FIG. 6 is a flowchart of a printing SUB that is a subroutine of the printing process according to the present embodiment. FIG. 7 is a time chart in the case of applying a pulse train of 6 pulses in the printing process according to this embodiment. In the following description, the pulse width or application width is the time during which the pulse is ON.
First, the printing record of each printing dot D1-D12 is demonstrated. As shown in FIG. 6, in the printing SUB which is a printing subroutine, the number of pulses N corresponding to each printing dot D1 to D12 stored in the
[0032]
Next, the pulse applied to the selected heating element of the
[0033]
Next, the
[0034]
Next, the OFF time Toff (see FIG. 7) of the applied pulse stored in the
[0035]
Next, the count value N of each selected heating element is read from the
[0036]
Next, the application time T2 (see FIG. 7) of the second and subsequent pulses stored in the
Here, the application time T2 of the second and subsequent pulses is set to be shorter than the application time T1 of the first pulse.
[0037]
Next, the OFF time Toff of the applied pulse stored in the
[0038]
Next, the count value N of each selected heating element is read from the
[0039]
Next, the count value N of each selected heating element is read from the
[0040]
If the count value N corresponding to each heat generating element is 0, the application of the pulse to the heat generating element is terminated, and the process returns to the control flowchart (S33: YES).
[0041]
Next, an example of a temperature rise change of the heating element in the control of the printing SUB (S3) will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a diagram showing a temperature rise of the heating element with respect to time when the number N of pulses applied to the heating element is 6 pulses.
The first applied pulse is time T1, and at this time, the
Accordingly, the heating element is preheated to a predetermined temperature by the first applied pulse, and is maintained at a substantially constant heating temperature (T2 × 5 + Toff × 5) by the second to sixth applied pulses. Then, a printing dot having 6 applied pulses is printed on the
[0042]
As described above in detail, in the tape printer of this embodiment, when the print key of the keyboard 12 is pressed and the print start is instructed by the control of the
[0043]
Accordingly, the total number of heat generating elements that generate heat among the heat generating elements belonging to the first block to which the heat generating element to be heated at present belongs and the second block adjacent to the first block is one, and the first When the total number of heat generating elements that generate heat among the heat generating elements belonging to the block and the third block adjacent to the first block is one, the formation energy amount of the heat generating element that should be heated at present is P3. And a pulse train of 6 pulses is applied. As a result, it is possible to perform printing with a predetermined dot diameter without causing printing curl and the like, and high-quality printing is possible.
In addition, when all the heating elements belonging to the first block and the second block generate heat, or when all the heating elements belonging to the first block and the third block generate heat, they should be heated at present. The formation energy amount of the heat generating elements is set to P1, and the total number of heat generating elements that generate heat among the heat generating elements belonging to the first block and the second block is three, and the first block and the second block Even in the case where the total number of heat generating elements that generate heat is 3 among the heat generating elements to which the heat generating element belongs, the formation energy amount of the heat generating elements that should be heated at present is set to P1, and a two-pulse pulse train is applied. As a result, the amount of energy applied to the heat generating element to be heated is set in consideration of the heat generation state of the heat generating element located in the vicinity of the heat generating element to be heated, so printing with a substantially predetermined dot diameter is performed. It is possible to always record pixels with the same density without causing problems such as an increase in the dot diameter due to the heat generated by the heat generating elements located in the vicinity, printing bleeding, and blurring. Quality printing is possible.
The total number of heating elements that generate heat among the heating elements belonging to the first block and the second block, and the total number of heating elements that generate heat among the heating elements that belong to the first block and the third block are other than the above. In this case, the formation energy amount of the heat generating element to be heated at present is set to P2, and a pulse train of 4 pulses is applied. As a result, even when the heat generation state of the heat generation element located near the heat generation element to be heated is other than the above heat generation state, printing with a predetermined dot diameter can be performed, and the heat generation element located near the heat generation element can be printed. High-quality printing is possible without causing problems such as an increase in the dot diameter due to the influence of heat generation, printing bleeding, and blurring.
Furthermore, since the amount of energy for forming the printing dots applied to the heating elements that should currently generate heat is controlled by the number of pulses in the pulse train, the control becomes easy, the control circuit configuration is simplified, the manufacturing cost is reduced, and the size is reduced. Can be realized.
[0044]
In addition, this invention is not limited to the said embodiment, Of course, various improvement and deformation | transformation are possible within the range which does not deviate from the summary of this invention, and it may be as follows.
(A) In the above embodiment, the number of heating elements belonging to each of the blocks B1 to B6 is set to two, but any number may be used as long as it is two or more.
(B) In the above-described embodiment, the number of pulses corresponding to each of the formation energy amounts P1, P2, and P3 in the pulse number data table 24 is 2, 4, and 6. However, each pulse number is an arbitrary pulse number. But you can. (For example, 2 pulses, 5 pulses, 10 pulses, etc.)
(C) In the above embodiment, the number of heating elements provided in the
[0045]
【The invention's effect】
[0046]
As described above, in the thermal recording apparatus according to the first aspect, at least two heating elements adjacent in the main scanning direction are used as unit blocks, and the plurality of heating elements are excluded from the blocks at both ends in the main scanning direction. Of a heating element belonging to two blocks, a first block to which a heating element to be heated belongs and a second block of a pair of blocks adjacent in the main scanning direction of the first block. The number of heating elements to be heated and the number of heating elements to be heated among the heating elements belonging to the two blocks of the first block and the other third block adjacent to the first block are: The amount of energy applied to the heat generating element to be heated is set so that the amount of energy decreases as the amount increases.
Accordingly, of the heating elements belonging to the two blocks of the first block to which the heating element to be heated belongs and one of the pair of blocks adjacent in the main scanning direction of the first block. The number of heating elements to be heated and the number of heating elements to be heated among the heating elements belonging to the two blocks of the first block and the other third block adjacent to the first block are considered. In addition, since the amount of energy applied to the heat generating element that should generate heat is set, problems such as an increase in dot diameter due to the heat generated by a heat generating element located in the vicinity, blurring of printing, blurring, and blurring do not occur. In addition, it is possible to provide a thermal recording apparatus capable of always recording pixels having the same density and capable of high-quality printing..
[0047]
MaClaim2In the thermal recording apparatus according to claim1In the described thermal recording apparatus, the number of heating elements to be heated among the heating elements belonging to the first block and the second block is equal to or less than a first ratio with respect to the total number of heating elements in both blocks, In the first heat generation state, the number of heat generation elements to be generated among the heat generation elements belonging to the first block and the third block is equal to or less than the first ratio with respect to the total number of heat generation elements in both blocks. The amount of energy applied to the heating element to be heated is set to a predetermined first energy amount.
As a result, when the number of heating elements located in the vicinity of the heating elements to be heated is small, a predetermined first energy amount can be applied to perform printing with a predetermined dot diameter, resulting in high quality. Can be provided.
[0048]
Claims3In the thermal recording apparatus according to claim2In the thermal recording apparatus described in
As a result, in the case of the second heat generation state to the third heat generation state in which many of the heat generation elements located near the heat generation elements to be heated are in the second heat generation state to the third heat generation state, a predetermined amount smaller than the predetermined first energy amount By applying the second energy amount, it is possible to perform printing with a predetermined dot diameter without causing problems such as an increase in dot diameter due to the heat generated by the heating elements located in the vicinity, blurring of printing, and blurring. It is possible to provide a thermal recording apparatus capable of high-quality printing.
[0049]
Claims4In the thermal recording apparatus according to claim3In the heat-sensitive recording apparatus described in the above, the state of the heat generating element that generates heat among the heat generating elements belonging to the first block and the second block and the heat generation of the heat generating elements that belong to the first block and the third block are generated. When the state of the heat generating element is other than the first heat generating state, the second heat generating state, and the third heat generating state, the amount of energy applied to the heat generating element to be heated is greater than the predetermined first energy amount. Is set to a predetermined third energy amount that is smaller than the predetermined second energy amount.
Thus, when the heat generation state of the heat generation element located in the vicinity of the heat generation element to be heated is other than the first heat generation state, the second heat generation state, and the third heat generation state, the predetermined first energy amount Is smaller than the predetermined second energy amount and is applied with a predetermined third energy amount so that printing with a predetermined dot diameter can be performed, and the dots due to the heat generated by the heating elements located in the vicinity are printed. It is possible to provide a thermal recording apparatus that can perform high-quality printing without causing problems such as an increase in diameter, bleeding of printing, and blurring.
And claims5In the thermal recording apparatus according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a control configuration of a tape printer according to an embodiment.
FIG. 2 is a control flowchart of dot printing processing performed in the controller of the tape printer according to the present embodiment.
FIG. 3 is a diagram schematically illustrating dots printed by the thermal head according to the present embodiment.
4 is a flowchart of a formation energy amount determination SUB for determining the formation energy amount of the print dots D3 shown in FIG. 3 of the present embodiment.
FIG. 5 is a data table of the number of pulses of an applied pulse train corresponding to each formation energy amount according to the present embodiment.
FIG. 6 is a flowchart of a print SUB that is a subroutine of print processing according to the present embodiment.
FIG. 7 is a time chart in the case of applying a pulse train of 6 pulses in the printing process according to the present embodiment.
[Explanation of symbols]
1 Control device
2 CPU
4, 5 ROM
6 RAM
17 Thermal head
23 tapes
24 Data table of the number of pulses corresponding to each formation energy amount
25 Temperature rise curve
B1-B6 block
D1 to D12 printing dots
Claims (5)
各画素に対応する前記発熱素子の発熱データが格納される発熱データ記憶手段と、
主走査方向の隣接する少なくとも2個の発熱素子を単位ブロックとして前記複数の発熱素子を複数ブロックにて構成し、主走査方向における両端のブロックを除いて、発熱させられるべき発熱素子の属する第1ブロックと、該第1ブロックの主走査方向に隣接する一対のブロックのうちの一方の第2ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数と、第1ブロックと該第1ブロックに隣接する他方の第3ブロックとの2つのブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数とが多いほどエネルギ量が少なくなるように、発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量を設定する印加エネルギ量設定手段とを備えたことを特徴とする感熱記録装置。A thermal head provided with a thermal head provided with a plurality of heating elements in the main scanning direction, and an application means for applying a predetermined amount of energy to the heating elements while relatively moving the print medium in the predetermined sub-scanning direction. In the recording device,
Heat generation data storage means for storing heat generation data of the heat generation element corresponding to each pixel;
The plurality of heating elements are constituted by a plurality of blocks with at least two heating elements adjacent in the main scanning direction as unit blocks, and the first heating element to which heat is to be generated, excluding blocks at both ends in the main scanning direction. The number of heating elements to be heated among the heating elements belonging to the two blocks of the block and one of the pair of blocks adjacent in the main scanning direction of the first block, and the first block And heat generation to be generated so that the amount of energy decreases as the number of heat generation elements to be generated among the heat generation elements belonging to the two blocks of the first block and the other third block adjacent to the first block decreases. A thermal recording apparatus comprising: an applied energy amount setting means for setting an energy amount applied to the element.
前記印加エネルギ量設定手段は、前記第1ブロックと前記第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合以下であり、且つ第1ブロックと前記第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が、両ブロック内の総発熱素子数に対して第1の割合以下である第1発熱状態の場合には、該発熱させられるべき発熱素子に印加されるエネルギ量を前記所定の第1エネルギ量に設定することを特徴とする請求項1に記載の感熱記録装置。 In the applied energy amount setting means, the number of heat generating elements to be generated among the heat generating elements belonging to the first block and the second block is equal to or less than a first ratio with respect to the total number of heat generating elements in both blocks. And the number of heat generating elements to be generated among the heat generating elements belonging to the first block and the third block is equal to or less than a first ratio with respect to the total number of heat generating elements in both blocks. 2. The thermal recording apparatus according to claim 1, wherein, in a heat generation state, the amount of energy applied to the heat generating element to be heated is set to the predetermined first energy amount.
前記印加エネルギ量設定手段は、前記第1ブロックと前記第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が両ブロック内の総発熱素子数に対して前記第1の割合よりも大きな第2の割合以上であり、且つ第1ブロックと第3ブロックに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の数が、両ブロック内の総発熱素子数に対して第2の割合以上である第2発熱状態の場合と、第1ブロックと第2ブロックとに属する発熱素子、あるいは第1ブロックと第3ブロックとに属する発熱素子の何れか一方が、総て発熱させられる第3発熱状態の場合とにおいては、該発熱させられるべき素子に印加されるエネルギ量を前記所定の第2エネルギ量に設定することを特徴とする請求項2に記載の感熱記録装置。 The applied energy amount setting means is configured such that the number of heat generating elements to be generated among the heat generating elements belonging to the first block and the second block is the first ratio with respect to the total number of heat generating elements in both blocks. The number of heat generating elements to be heated among the heat generating elements belonging to the first block and the third block is equal to or larger than the second ratio larger than the second ratio with respect to the total number of heat generating elements in both blocks. In the second heat generation state that is greater than or equal to the ratio, and any one of the heat generation elements belonging to the first block and the second block, or the heat generation elements belonging to the first block and the third block, the first heat generation is performed. 3. The thermal recording apparatus according to claim 2, wherein in the case of the three heat generation state, the amount of energy applied to the element to be heated is set to the predetermined second energy amount.
前記印加エネルギ量設定手段は、前記第1ブロックと前記第2ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の状態、及び第1ブロックと前記第3ブロックとに属する発熱素子のうちの発熱させられるべき発熱素子の状態が、共に前記第1発熱状態、第2発熱状態及び第3発熱状態以外の場合においては、該発熱させられるべき素子に印加させられるエネルギ量を前記所定の第3エネルギ量に設定することを特徴とする請求項3に記載の感熱記録装置。The applied energy amount setting means includes: a state of a heat generating element to be heated among heat generating elements belonging to the first block and the second block; and a heat generating element belonging to the first block and the third block. When the states of the heat generating elements to be heated are other than the first heat generating state, the second heat generating state, and the third heat generating state, the amount of energy applied to the elements to be heated is the predetermined first amount. The thermal recording apparatus according to claim 3, wherein the thermal recording apparatus is set to 3 energy amounts.
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