JP3852109B2 - メタン発酵処理装置 - Google Patents

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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はメタン発酵処理装置に関し、特には、ガス発生量が比較的少ない場合であっても効果的にガス攪拌を行うことができるメタン発酵処理装置に関する。詳細には、本発明は排水の浄化、汚泥の分解など、溶解性および固形有機物の嫌気的メタン発酵処理に用いられるメタン発酵処理装置であって、敷地面積が比較的小さく、機械的な攪拌装置が不要であり、高濃度の汚泥、有機性固形物などを処理するのに好適なメタン発酵処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メタン発酵槽としては、下水汚泥の嫌気性消化に用いられている卵形消化槽が最も攪拌効率が良く、デッドスペースが少ないとされている。そのため、従来から、卵形消化槽が下水道分野など中〜大規模の処理施設に適用されている。ところが、このような卵形消化槽は組立コストが嵩んでしまい、また、内部の攪拌装置としても複雑な機械的な攪拌装置が用いられているため、設備全体のコストが著しく嵩んでしまう。そのため、卵形消化槽は下水道分野などに利用範囲が限定されている。
【0003】
このため、畜産糞尿処理など設備コストを比較的低く抑えることが必要とされる場合には、従来から、直径数メートル、高さ10メートル程度の円筒形のリアクターが多く用いられている。そのようなリアクターでは、内部の攪拌装置としてガス攪拌装置が多く用いられている。例えば、反応槽の内部が上室と主反応室とに分割され、それらがパイプによって接続され、発生するガス圧によって主反応室内の汚泥が上室に持ち上げられ、上室の液面がある一定のレベルになると上室内の汚泥がパイプを介して落下せしめられ、その落下する汚泥流によって主反応室内の攪拌が行われるものがある。しかしながら、比較的大きい敷地面積が必要であり、また、装置構造も複雑であるためにコストが嵩んでしまう。
【0004】
また従来、上部に形成された出口と下部に形成された入口とを有するメタン発酵槽を具備し、出口及び入口と連通する貯留タンクを入口よりも高い位置に配置し、メタン発酵槽内のガス圧によってメタン発酵槽内から出口を介して貯留タンク内に押し出された液が、重力により落下し、入口を介してメタン発酵槽内に流入すると、それにより、メタン発酵槽内が攪拌されるようになっているメタン発酵処理装置が知られている。この種のメタン発酵処理装置の例としては、例えば特表2001−507619号公報に記載されたものがある。特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置では、まず、メタン発酵槽内で生成したメタンが配管を介して貯留タンクに供給される。その際に、ガスを伴って運ぶ水が貯留タンク内に集められる。次いで、貯留タンク内の水が配管を介してメタン発酵槽内に戻して供給され、その水によってメタン発酵槽内が攪拌されるようになっている。詳細には、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置は、排水用嫌気リアクターであるUASBタイプのものであり、発生するガスによって槽内液と汚泥とをライザー管を介して上昇させ、気液分離後にダウンカマーで槽内に返送するようになっている内部循環型のリアクターを有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置はUASBタイプのものであり、リアクター容量(m)当たり一日のガス発生量が2〜20Nmと比較的多いため、メタン発酵槽内のガスリフト効果によってメタン発酵槽内の液を貯留タンクまで押し出すことができる。しかしながら、通常のスラリー用発酵槽を有するメタン発酵処理装置のようにガス発生量がUASBタイプのものほど多くないメタン発酵処理装置に特表2001−507619号公報に記載された構成を適用した場合には、メタン発酵槽内のガス圧によってメタン発酵槽内の液を貯留タンクまで押し出すことができず、ガス攪拌を効果的に行うことができない。
【0006】
つまり、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置では、メタン発酵槽内のガス圧によってメタン発酵槽内の液が出口を介して貯留タンク内に押し出される時に、入口も開放されており、閉鎖されていない。その結果、メタン発酵槽内のガス圧が入口側にも分散してしまう。そのため、ガス圧が比較的低い場合には、メタン発酵槽内の液をガス圧により貯留タンク内まで十分に押し出すことができないおそれがある。また、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置では、貯留タンク内の液が重力により落下し、入口を介してメタン発酵槽内に流入する時に、出口も開放されており、閉鎖されていない。その結果、貯留タンク内の液が出口を介してメタン発酵槽内に流入するおそれがある。そのため、貯留タンク内の液が入口のみを介してメタン発酵槽内に流入する場合よりもメタン発酵槽内の攪拌が不十分になってしまうおそれがある。つまり、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置の構成をガス発生量がUASBタイプのものほど多くないメタン発酵処理装置に適用した場合には、メタン発酵槽内の液をガス圧により貯留タンク内まで十分に押し出すことができないおそれがあり、また、メタン発酵槽内の攪拌が不十分になってしまうおそれがある。
【0007】
前記問題点に鑑み、本発明はガス発生量が比較的少ない場合であっても効果的にガス攪拌を行うことができるメタン発酵処理装置を提供することを目的とする
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、出口と入口とを有するメタン発酵槽を具備し、前記出口及び前記入口と連通する貯留タンクを前記入口よりも高い位置に配置し、前記メタン発酵槽内のガス圧によって前記メタン発酵槽内から前記貯留タンク内に押し出された液が、重力により落下して前記メタン発酵槽内に流入すると、それにより、前記メタン発酵槽内が攪拌されるようになっているメタン発酵処理装置において、前記出口と前記貯留タンクとの間に出口弁を配置すると共に、前記入口と前記貯留タンクとの間に入口弁を配置し、前記メタン発酵槽内のガス圧によって前記メタン発酵槽内の液が前記貯留タンク内に押し出される貯留時には、前記出口弁を開弁すると共に、前記入口弁を閉弁し、前記貯留タンク内の液が重力により落下して前記メタン発酵槽内に流入する攪拌時には、前記出口弁を閉弁すると共に、前記入口弁を開弁することを特徴とするメタン発酵処理装置が提供される。
【0009】
請求項1に記載のメタン発酵処理装置では、メタン発酵槽内のガス圧によってメタン発酵槽内の液が出口を介して貯留タンク内に押し出される貯留時に、出口と貯留タンクとの間に配置された出口弁が開弁され、入口と貯留タンクとの間に配置された入口弁が閉弁される。そのため、貯留時にメタン発酵槽内のガス圧が入口を介して分散してしまうのを回避することができる。その結果、入口が開放されている場合よりも確実にメタン発酵槽内の液をガス圧によって貯留タンク内まで押し出すことができる。更に、貯留タンク内の液が重力により落下し入口を介してメタン発酵槽内に流入する攪拌時には、出口弁が閉弁され、入口弁が開弁される。そのため、貯留タンク内の液が出口を介してメタン発酵槽内に流入してしまうのを回避することができる。その結果、貯留タンク内の液が入口及び出口の両方を介してメタン発酵槽内に流入する場合よりも効果的にメタン発酵槽内の攪拌を行うことができる。すなわち、ガス発生量が比較的少ない場合であっても効果的にガス攪拌を行うことができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記入口及び前記出口を前記メタン発酵槽内に配置し、前記貯留タンクを前記メタン発酵槽上であって前記メタン発酵槽用の敷地内に収まる位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載のメタン発酵処理装置が提供される。
【0011】
請求項2に記載のメタン発酵処理装置では、入口及び出口がメタン発酵槽内に配置されている。そのため、入口及び出口がメタン発酵槽の外側に突出している場合よりもメタン発酵処理装置の敷地面積を小さくすることができる。更に、貯留タンクがメタン発酵槽上であってメタン発酵槽用の敷地内に収まる位置に配置されている。そのため、貯留タンクがメタン発酵槽用の敷地よりも外側に突出している場合よりもメタン発酵処理装置の敷地面積を小さくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1は本発明のメタン発酵処理装置の第一の実施形態の概略構成図である。図1において、1は有機汚泥、スラリー状有機性廃棄物、破砕された生ゴミなどのメタン発酵処理を行うためのメタン発酵槽である。第一の実施形態の嫌気性のメタン発酵槽1は、高さが7m以上とされ、直径が高さの3分の1以下とされ、縦長のカラム状の形状とされている。つまり、縦横比が3以上とされている。好ましくは、縦横比が4以上とされ、経済的な理由から、高さは10m以上25m以下とされる。2はメタン発酵槽1の上部に形成された出口、3はメタン発酵槽1の下部に形成された入口である。4は出口2及び入口3と連通している貯留タンクである。この貯留タンク4は入口3よりも高い位置に配置されている。
【0014】
5は貯留タンク4と入口3とを連通させるためにメタン発酵槽1に沿って鉛直方向に延びている縦配管、6は出口2と縦配管5とを連通させるために水平方向に延びている横配管、7は入口3と縦配管5とを連通させるために水平方向に延びている横配管である。8は出口2と貯留タンク4との間に配置された出口弁、9は入口3と貯留タンク4との間に配置された入口弁である。詳細には、出口弁8は横配管6上に配置されており、入口弁9は横配管7上に配置されている。10はメタン発酵槽1内のガスを抜くための配管、11は貯留タンク4内のガスを抜くための配管である。配管10及び配管11は合流してガスホルダー(図示せず)まで延びている。12は配管10上に配置された弁、13は配管10と配管11とが合流して形成された配管上に配置された弁である。14は原泥を供給するための供給口、15は処理汚泥を排出するための排出口である。
【0015】
図1に示すように、第一の実施形態のメタン発酵処理装置では、メタン発酵槽1内の液を貯留タンク4内に貯留すべき貯留時に、出口弁8が開弁され、入口弁9が閉弁され、弁12が閉弁され、弁13が開弁される。つまり、弁12が閉弁されるため、メタン発酵槽1内で発生するガスは弁12を介してメタン発酵槽1外に流出することができない。その結果、メタン発酵槽1内で発生するガスおよびそのガス圧によって押し出される槽内液は出口2及び入口3を介してメタン発酵槽1外に流出しようとする。ところが、第一の実施形態では、貯留時に入口弁9が閉弁されているため、メタン発酵槽1内で発生するガスおよびそのガス圧によって押し出される槽内液は入口3を介してメタン発酵槽1外に流出することができない。一方、貯留時に出口弁8は開弁されているため、メタン発酵槽1内で発生するガスおよびそのガス圧によって押し出される槽内液は、出口2を介してメタン発酵槽1外に流出する。また、貯留時に弁13が開弁されているため、出口2を介してメタン発酵槽1外に流出したガス及び槽内液は、貯留タンク4内に流入することができる。貯留タンク4内に流入した液は一時的に貯留タンク4内に貯留される。貯留タンク4から溢れ出たガスは弁13を介してガスホルダーに送られる。尚、この貯留時には、原泥はポンプ等により、連続的あるいは間欠的に供給口14を介してメタン発酵槽1内に供給され、処理汚泥も引き抜きポンプ又は重力などにより、連続的あるいは間欠的に排出口15を介してメタン発酵槽1外に引き抜かれる。
【0016】
次いで、貯留タンク4内の液によってメタン発酵槽1内を攪拌すべき攪拌時には、出口弁8が閉弁され、入口弁9が開弁され、弁12が開弁され、弁13が閉弁される。つまり、弁13が閉弁されるため、貯留タンク4内の液から発生するガスは弁13を介してガスホルダーまで移動することができない。一方、弁12が開弁されるため、メタン発酵槽1内で発生するガスが配管10、弁12及び配管11を介して貯留タンク4内に流入する。重力および配管11を介して貯留タンク4内に流入するガスの圧力により、貯留タンク4内の液が下側、つまり、配管5の側に付勢される。ところが、攪拌時には出口弁8が閉弁されているため、貯留タンク4内の液は出口2を介してメタン発酵槽1内に流入することができない。一方、攪拌時に入口弁9が開弁されているため、貯留タンク4内の液は入口3を介してメタン発酵槽1内に流入することができる。メタン発酵槽1内の液は、入口3を介してメタン発酵槽1内に流入する液によって攪拌される。
【0017】
第一の実施形態によれば、上述したように、メタン発酵槽1内のガス圧によってメタン発酵槽1内の液が出口2を介して貯留タンク4内に押し出される貯留時に、出口2と貯留タンク4との間に配置された出口弁8が開弁され、入口3と貯留タンク4との間に配置された入口弁9が閉弁される。そのため、貯留時にメタン発酵槽1内のガス圧が入口3を介して分散してしまうのを回避することができる。その結果、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置のように入口が開放されている場合よりも確実にメタン発酵槽1内の液をガス圧によって貯留タンク4内まで押し出すことができる。更に、貯留タンク4内の液が重力により落下し入口3を介してメタン発酵槽1内に流入する攪拌時には、出口弁8が閉弁され、入口弁9が開弁される。そのため、貯留タンク4内の液が出口2を介してメタン発酵槽1内に流入してしまうのを回避することができる。その結果、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置のように貯留タンク内の液が入口及び出口の両方を介してメタン発酵槽内に流入する場合よりも効果的にメタン発酵槽1内の攪拌を行うことができる。すなわち、ガス発生量が比較的少ない場合であっても効果的にガス攪拌を行うことができる。なお、この実施形態では、望ましい実施形態として、メタン発酵槽の上部に出口、下部に入口を設けたが、下部に出口、上部に入口を設けることも可能である。出口と入口の位置関係は、高さに関係なく、メタン発酵槽内の汚泥の混合が良好に行えるような位置関係であれば、特に制限はない。
【0018】
以下、本発明のメタン発酵処理装置の第二の実施形態について説明する。図2は本発明のメタン発酵処理装置の第二の実施形態の概略構成図である。図2において、101は有機汚泥、スラリー状有機性廃棄物、破砕された生ゴミなどのメタン発酵処理を行うためのメタン発酵槽である。第二の実施形態の嫌気性のメタン発酵槽101も、高さが7m以上とされ、直径が高さの3分の1以下とされ、縦長のカラム状の形状とされている。つまり、縦横比が3以上とされている。好ましくは、縦横比が4以上とされ、経済的な理由から、高さは10m以上25m以下とされる。102はメタン発酵槽101の上部に形成された出口、103はメタン発酵槽101の下部に形成された入口である。出口102及び入口103はメタン発酵槽101内に配置されている。104は出口102及び入口103と連通している貯留タンクである。この貯留タンク104は入口103よりも高い位置に配置されている。詳細には、貯留タンク104は、メタン発酵槽101の上であって、メタン発酵槽101用の敷地内に収まる位置に配置されている。
【0019】
106は出口102と貯留タンク104とを連通させるための配管、107は入口3と貯留タンク104とを連通させるための配管である。108は出口102と貯留タンク104との間に配置された出口弁、109は入口103と貯留タンク104との間に配置された入口弁である。詳細には、出口弁108は配管106上に配置されており、入口弁109は配管107上に配置されている。110はメタン発酵槽101内のガスを抜くための配管、111は貯留タンク104内のガスを抜くための配管である。配管110及び配管111は合流してガスホルダー(図示せず)まで延びている。112は配管110上に配置された弁、113は配管110と配管111とが合流して形成された配管上に配置された弁である。114は原泥を供給するための供給口、115は処理汚泥を排出するための排出口である。
【0020】
図2に示すように、第二の実施形態のメタン発酵処理装置では、メタン発酵槽101内の液を貯留タンク104内に貯留すべき貯留時に、出口弁108が開弁され、入口弁109が閉弁され、弁112が閉弁され、弁113が開弁される。つまり、弁112が閉弁されるため、メタン発酵槽101内で発生するガスは弁112を介してメタン発酵槽101外に流出することができない。その結果、メタン発酵槽101内で発生するガスおよびそのガス圧によって押し出される槽内液は出口102及び入口103を介してメタン発酵槽101外に流出しようとする。ところが、第二の実施形態では、貯留時に入口弁109が閉弁されているため、メタン発酵槽101内で発生するガスおよびそのガス圧によって押し出される槽内液は入口103を介してメタン発酵槽101外に流出することができない。一方、貯留時に出口弁108は開弁されているため、メタン発酵槽101内で発生するガスおよびそのガス圧によって押し出される槽内液は、出口102を介してメタン発酵槽101外に流出する。また、貯留時に弁113が開弁されているため、出口102を介してメタン発酵槽101外に流出したガス及び槽内液は、貯留タンク104内に流入することができる。貯留タンク104内に流入した液は一時的に貯留タンク104内に貯留される。貯留タンク104から溢れ出たガスは弁113を介してガスホルダーに送られる。尚、この貯留時には、原泥はポンプ等により、連続的あるいは間欠的に供給口114を介してメタン発酵槽101内に供給され、処理汚泥も引き抜きポンプ又は重力などにより、連続的あるいは間欠的に排出口115を介してメタン発酵槽101外に引き抜かれる。
【0021】
次いで、貯留タンク104内の液によってメタン発酵槽101内を攪拌すべき攪拌時には、出口弁108が閉弁され、入口弁109が開弁され、弁112が開弁され、弁113が閉弁される。つまり、弁113が閉弁されるため、貯留タンク104内の液から発生するガスは弁113を介してガスホルダーまで移動することができない。一方、弁112が開弁されるため、メタン発酵槽101内で発生するガスが配管110、弁112及び配管111を介して貯留タンク104内に流入する。重力および配管111を介して貯留タンク104内に流入するガスの圧力により、貯留タンク104内の液が配管106及び配管107の側に付勢される。ところが、攪拌時には出口弁108が閉弁されているため、貯留タンク104内の液は出口102を介してメタン発酵槽101内に流入することができない。一方、攪拌時に入口弁109が開弁されているため、貯留タンク104内の液は入口103を介してメタン発酵槽101内に流入することができる。メタン発酵槽101内の液は、入口103を介してメタン発酵槽101内に流入する液によって攪拌される。
【0022】
第二の実施形態によれば、上述したように、メタン発酵槽101内のガス圧によってメタン発酵槽101内の液が出口102を介して貯留タンク104内に押し出される貯留時に、出口102と貯留タンク104との間に配置された出口弁108が開弁され、入口103と貯留タンク104との間に配置された入口弁109が閉弁される。そのため、貯留時にメタン発酵槽101内のガス圧が入口103を介して分散してしまうのを回避することができる。その結果、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置のように入口が開放されている場合よりも確実にメタン発酵槽101内の液をガス圧によって貯留タンク104内まで押し出すことができる。更に、貯留タンク104内の液が重力により落下し入口103を介してメタン発酵槽101内に流入する攪拌時には、出口弁108が閉弁され、入口弁109が開弁される。そのため、貯留タンク104内の液が出口102を介してメタン発酵槽101内に流入してしまうのを回避することができる。その結果、特表2001−507619号公報に記載されたメタン発酵処理装置のように貯留タンク内の液が入口及び出口の両方を介してメタン発酵槽内に流入する場合よりも効果的にメタン発酵槽101内の攪拌を行うことができる。すなわち、ガス発生量が比較的少ない場合であっても効果的にガス攪拌を行うことができる。
【0023】
また第二の実施形態によれば、上述したように、入口103及び出口102がメタン発酵槽101内に配置されている。そのため、入口3から延びる配管7及び出口2から延びる配管6がメタン発酵槽1の外側に突出している第一の実施形態のメタン発酵処理装置よりもメタン発酵処理装置の敷地面積を小さくすることができる。更に、貯留タンク104がメタン発酵槽101上であってメタン発酵槽101用の敷地内に収まる位置に配置されている。そのため、貯留タンク4がメタン発酵槽1用の敷地よりも外側に突出している第一の実施形態のメタン発酵処理装置よりもメタン発酵処理装置の敷地面積を小さくすることができる。
【0024】
上述した第一及び第二の実施形態では、攪拌時に貯留タンク内の液及びその液から発生するガスをメタン発酵槽内に強制的に送り込むための手段が設けられていないが、他の実施形態では、攪拌時に貯留タンク内の液及びその液から発生するガスをメタン発酵槽内に強制的に送り込むためにブロワ、コンプレッサ等を設けることも可能である。これにより、攪拌強度を高めることができる。この構成は、処理すべき汚泥の濃度が高いときなどに効果的である。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ガス発生量が比較的少ない場合であっても効果的にガス攪拌を行うことができる。
【0026】
請求項2に記載の発明によれば、メタン発酵処理装置の敷地面積を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメタン発酵処理装置の第一の実施形態の概略構成図である。
【図2】本発明のメタン発酵処理装置の第二の実施形態の概略構成図である。
【符号の説明】
1 メタン発酵槽
2 出口
3 入口
4 貯留タンク
8 出口弁
9 入口弁

Claims (2)

  1. 出口と入口とを有するメタン発酵槽を具備し、前記出口及び前記入口と連通する貯留タンクを前記入口よりも高い位置に配置し、前記メタン発酵槽内のガス圧によって前記メタン発酵槽内から前記貯留タンク内に押し出された液が、重力により落下して前記メタン発酵槽内に流入すると、それにより、前記メタン発酵槽内が攪拌されるようになっているメタン発酵処理装置において、前記出口と前記貯留タンクとの間に出口弁を配置すると共に、前記入口と前記貯留タンクとの間に入口弁を配置し、前記メタン発酵槽内のガス圧によって前記メタン発酵槽内の液が前記貯留タンク内に押し出される貯留時には、前記出口弁を開弁すると共に、前記入口弁を閉弁し、前記貯留タンク内の液が重力により落下して前記メタン発酵槽内に流入する攪拌時には、前記出口弁を閉弁すると共に、前記入口弁を開弁することを特徴とするメタン発酵処理装置。
  2. 前記入口及び前記出口を前記メタン発酵槽内に配置し、前記貯留タンクを前記メタン発酵槽上であって前記メタン発酵槽用の敷地内に収まる位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載のメタン発酵処理装置。
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