JP3851735B2 - Manufacturing method of easy-to-open can lid - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属製缶蓋の予め開口されている開口部を少なくとも金属製缶蓋表面側に熱可塑性樹脂層を備えたテープ(開封片)によって封鎖した開封容易缶蓋の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属製缶蓋の予め開口されている開口部を開封片で覆うと共に、その周辺部に対し、テープの少なくとも金属製缶蓋側表面が熱溶着性樹脂でできている開封片を熱溶着させることにより、開封容易な缶蓋とすることは周知であり、例えば、特公昭56−43940号公報(以下、従来例1)、特開昭59−93639号公報(以下、従来例2)、特開昭59−93640号公報(以下、従来例3)、特公昭60−42101号公報(以下、従来例4)等に開示されている。
【0003】
従来例1には、缶蓋に設けられた開口部が多数の小孔からなり、これら開口部を被覆かつ封鎖している、熱接着性の熱可塑性樹脂層を有するフィルムまたはテープ性の開封片がこれら小孔内に嵌着している突出部を備えている開封容易な缶蓋が開示されている。
【0004】
また、従来例2には、缶蓋に設けられた開口部の切断端面を保護すると共に、開口部周辺部と開封片との耐圧接着性及び缶の落下衝撃を受けても剥離しない接着性の良好な開封容易缶蓋を得るために、開口部の切断端面を熱可塑性の樹脂で断面コの字状に被覆して保護する(缶蓋金属が腐食するのを防止すると共に缶内容液により缶蓋金属が浸食されて内容液中に溶解するのを防止する)と共に、この断面コの字状の熱可塑性樹脂被覆を介して開封片を接着している缶蓋が開示されている。
【0005】
更に、従来例3には、上記従来例2と同じ目的の発明が開示されているが、その第4図と第6図には、開口部を覆うと共に開口部周辺部に予め設けられている接着剤層に熱接着している開封片と、この開封片の接着面とは反対側の開口部周辺部にその周縁部を接着し、中央部分が開口部に嵌入して開封片と接着している粘着接着剤からなる保護樹脂層を具備した開封容易缶蓋が開示されている。
【0006】
加えて、従来例4の公報には、蓋部材の開口切断端縁の大部分が熱可塑性樹脂乃至は樹脂組成物で被覆されている開封容易缶蓋が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
まず、従来例1に記載の開封容易缶蓋は、開口部の切断端面が樹脂等で被覆されていないために、缶に収容されている内容液により腐食されたり、缶蓋の金属が内容液に溶解して内容液の味を変える虞があるから、缶蓋を腐食する可能性のある食品や飲料等を充填する缶の缶蓋には使用できない。
【0008】
次に、従来例2に開示されている開封容易缶蓋は、開口部の切断端面を断面コの字状の熱可塑性樹脂で被覆した後に、この被覆樹脂に開封片を溶着するので、開口部の切断端から金属が内容液中に溶解したり、切断端が腐食することはないが、複雑で多工程(缶蓋内外面への開口付き熱可塑性樹脂フィルム熱接着工程、樹脂フィルムの開口部内への押し込み工程、缶蓋外面への開封片熱接着工程)の、熱可塑性樹脂による開口部の切断端面を断面コの字状に被覆する工程が必要になるので、製造工程が複雑かつ多工程となって缶蓋の製造コストが高くなるという問題がある。
【0009】
また、従来例3に記載の開封容易缶蓋は、開口部の切断端面の腐食防止と缶蓋の金属の内容液中への溶出防止にはすぐれているが、開口部の周辺に熱接着剤層を接着した後に、開封片をこの接着剤層と熱接着し、その後、開口部の反対側の面に、粘着性の接着剤からなるフィルムを接着すると共にその中央部を開口部へ突出させて開封片と接着する工程を含むために、やはり多工程となり、生産性が悪く、缶蓋の製造コストが高くなるという問題がある。
【0010】
更に、従来例4に記載の開封容易缶蓋は、熱可塑性樹脂で開口部の切断端面を被覆する工程と被覆した樹脂に開封片を熱接着する工程とが必要であるために、上記二つの公開特許公報(従来例2と3)に記載の缶蓋ほどではないが、やはり製造工程が多く缶蓋の製造コストが高くなるという問題と、従来例2に記載の缶蓋のように、熱可塑性樹脂で断面コの字状に被覆しているのではなく、熱可塑性樹脂で被覆しているのは、切断端面と面一の部分だけであるので、製缶時及び缶詰製造時の缶蓋の搬送等の衝撃により金属表面の塗膜と熱可塑性樹脂層との接合部から剥離したり、この接合部から缶詰内容液が浸透して剥離を生じさせたり、金属を腐食させたりする虞がある。
【0011】
本発明は、上記した従来技術の持つ問題を解消すること、すなわち、開口部の切断端面と内容物との接触を確実に抑えるために、食品や飲料等を充填する缶に用いて有用であり、しかも、工程が単純で少なく、良好な生産性と缶蓋の製造コストが安くなる開封容易缶蓋の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記課題を解消するために、請求項1に記載の発明は、両面に塗装を施した金属板から、所定の形状の開口部を打ち抜いて開口部を形成した缶蓋を成形し、該缶蓋に設けられている数の開口部と同じ数であって、対応する位置の該開口部の大きさよりもわずかに小径の凸部を備え、該凸部の周辺部分に、該開口部の直径よりも大径となっている外周径と該開口部の直径よりも小径となっている内周径とを有する環状の窪み部が形成されていると共に、予め加熱されている金型上に、対応する位置にある該開口部の中心と該凸部の中心とが一致するように位置合わせして該缶蓋を載置する事により該缶蓋を加熱し、少なくとも一方の側が熱接着性の熱可塑性樹脂層から形成されている開封片を、該開封片の該熱可塑性樹脂層が該缶蓋の外面側の該開口部周辺部に対面する状態で、該缶蓋の外面側の該開口部周辺部と前記金型の凸部上にかけて載置し、次に、該開口部周辺部に対面する位置にある開封片の該熱可塑性樹脂層とは反対側を、加熱した押圧板で押圧する事により、該開口部周辺部と対面している該開封片の熱可塑性樹脂層を該缶蓋の外面側の該開口部周辺部と熱接着させると共に、該開口部に対応する部分の該熱可塑性樹脂層の樹脂を軟化変形させて押し出し、前記環状の窪み部に流れ込ませ該樹脂により開口部の切断端面を被覆し、更に該缶蓋内面側の開口部周辺部と熱接着させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、開口部の切断端面を被覆する樹脂は、缶蓋外面と対面する側の開封片を構成する熱接着性の熱可塑性樹脂とし、開封片を缶蓋外面側の開口部周辺部に熱接着する際に、その熱を利用して熱可塑性樹脂を軟化変形させ、軟化した樹脂を、押圧板と金型とによる押圧力によって、開口部の大きさよりもわずかに小径の金型の凸部によって生じている各開口部と各凸部との間の間隙部分にそれぞれ押し出し、更に、窪み部に押し込んで、軟化した樹脂を窪み部の形状に沿って流れ込ませることにより、該樹脂により開口部の切断端面を被覆させ、更に、該樹脂と缶蓋内面側の開口部周辺部とを熱接着させることができるので、加工工程がそれほど増加せず、従って、缶蓋製造コストを大幅に上昇させることはない。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開封容易缶蓋の製造方法において、前記金型の凸部の周辺部分に形成されている環状の窪み部の外周部分が、外方に行くに従って次第に浅くなる傾斜面を備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明では、金型の凸部の周辺部分に形成されている環状の窪み部の外周部分が、外方に行くに従って次第に浅くなる傾斜面を備えているので、開封片を缶蓋外面側の開口部周辺部に熱接着する際に、その熱を利用して開口部に対応する部分の熱可塑性樹脂を軟化変形させ、軟化した樹脂を、開口部の大きさよりもわずかに小径の金型の凸部によって生じている各開口部と金型の各凸部との間の間隙部分にそれぞれ押し出し、更に、窪み部に押し込むと、軟化した樹脂は窪み部の外方側へと進み、窪み部の外周部分では外方に行くに従って浅くなっている傾斜面形状に合致した形状の薄肉部となる。この窪み部を埋めた熱可塑性樹脂は、缶蓋の開口部周辺部の内面側を被覆することになる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の開封容易缶蓋の製造方法において、金属板の両面に塗装された塗料が、熱硬化性樹脂溶液に変性ポリオレフィン系樹脂粉体を分散させた塗料であって、しかも、塗膜中の変性ポリオレフィン系樹脂粉体の固形分含有量が0.1〜8重量%と成る量であり、また、前記開封片の缶蓋外面側に対面する側の熱接着性の熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂から成っていることを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の発明では、金属板の両面に塗装された塗料が、熱硬化性樹脂溶液に変性ポリオレフィン系樹脂粉体を分散させた塗料であって、しかも、塗膜中の変性ポリオレフィン系樹脂粉体の固形分含有量が0.1〜8重量%と成る量であり、また、前記開封片の缶蓋外面側に対面する側の熱接着性の熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂から成っているので、加熱した押圧板で押圧された開封片の缶蓋外面側と対面する熱可塑性樹脂は、加熱されて軟化変形して開口部周辺部の外面塗膜及び内面塗膜と、容易且つ強固に熱接着する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
図1〜図3において、中央部分にパネル板2を有する開封容易缶蓋1は、アルミニウム合金材またはスチール材(錫メッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、電解クロム酸処理鋼板)等の金属製であり、両面に塗装被膜層2a,2bが形成され、通常、パネル板2の外周に設けられているフランジ部6が缶胴と二重巻締され飲料用缶として使用される。上記パネル板2の外周には環状溝5が形成されており、その環状溝5の近傍のパネル板2上に多数の小さい注出孔3(開口部)を有し、図1のものは円形の例であるが、様々な形であり得る。また、注出孔3の蓋中心に対して反対側には通気孔4(開口部)を有す。ただし、通気孔4は省略してもよいが注出孔3の径が極めて小さい場合には、内容物の流出時間を考慮すると付加することが望ましい。上記注出孔3は、図1においては、一つの孔3を中心として円形に配置され、全体として注出用の開口部3aを形成している。
【0020】
次に、テープシール材8について説明する。テープシール材8(開封片)は、パネル板2の外面側に塗装被膜層2aの上から前記注出用の開口部3a及び通気孔4を覆い、かつ、これら開口部3a,4の周辺部と密着する様に熱接着された剥離容易な部材である。
テープシール材8の一例の構成としては、図3及び図4に示す通り、最外層には、厚さ約25μmのPETフィルム8a、以下、厚さ約2μmの印刷層8b(印刷インキ層とその下層のプライマー層)、厚さ約25μmのアルミニウム箔8c、厚さ約1μmのプライマー層8d(接着剤層)、そして、最内層には、厚さ約130μmのポリプロピレンフィルム8e(PPフィルム)を使用した。まず、PETフィルム8aについては、アルミニウム箔8cの被覆のために用いた。例えばその一例として東洋紡製の二軸延伸エスペットフィルムT−4100などが挙げられる。その下層の印刷層8bは省略してもよいが、開口方法の指示などに使用したり、広告を施すことにより、宣伝効果の高い缶蓋となる。例えば、印刷インキとしては、印刷インキ工業会及び印刷インキワニス工業会の「食品包装材料用印刷インキに関する自主規制」に適合したものを使用する。また、着色剤には顔料を用いる。更にその下層のアルミニウム箔8cについては、ガス透過性がない上に、所要の強度が得られるので使用したが、アルミニウム箔8cに代えて、ガス透過性の低いフィルムを用いてもよい。例えば、アルミニウム箔8cについては、JIS−H4160のA1N30H−O(99.3%アルミニウム軟質箔)該当の箔などが挙げられる。そして、その下層には、アルミニウム箔8cと最内層のPPフィルム8eとを接着させるためのプライマー層8dとして、エチレン、プロピレン、ブテン等のオレフィン系単量体とマレイン酸、無水マレイン酸、アクリル酸等のエチレン性不飽和カルボン酸を共重合せしめた変性ポリオレフィンや、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィンにエチレン性不飽和カルボン酸又はその酸無水物をグラフト重合せしめた変性ポリオレフィン、又は、これら変性ポリオレフィンを構成主体とする樹脂の粉体(好ましくは0.1〜50μmの粒径の粉体)を溶剤に分散させたもの、例えば、非塩素系変性ポリプロピレンの炭化水素系溶剤ディスパージョンである、三井化学製のユニストールR−100Kなどが挙げられる。最後に、最内層のポリプロピレンフィルム8eについては、食品衛生上安全であり、耐熱性にすぐれ、レトルト処理後もフィルム強度が強靱で、しかもレトルト処理により、インパクト強度、低温衝撃性が向上し、更に、耐油性、耐薬品性、耐水性にすぐれた無延伸PPフィルムを使用した。例えば、東セロ製のトーセロCPフィルムRXC−11などが挙げられる。
【0021】
各注出孔3及び通気孔4は、切断端面7(図3参照)を有するが、この切断端面7は、パネル板2が金属製である場合には、パネル板2の腐食及び缶内の内容物の風味汚染を防ぐために被覆される。というのは、通常、パネル板2は、成形後内容物と直接金属が接触しないように、蓋内面には保護塗料などが塗装され、また、蓋外面も同様に保護塗料などで被覆される。そのような塗装工程は、通常、蓋を成形する前の帯状金属板(又は所定の大きさに切断された平板)の状態であり、本発明についても同様に行われ、塗装被膜層2a,2bを形成している。よって、各注出孔3及び通気孔4も保護塗料による塗装被膜層2a,2bで被覆された後に穴があけられる。これは、蓋成形及び各孔3,4をあけた後に被覆するのは、生産方式が現行と異なり新たな設備も必要であるし、ランニングコストも高くなり、経済的でないからである。また、小さい孔の切断端面までもれなく被覆するのは困難であり、かつ高価な設備が必要となるという理由による。
【0022】
次に、パネル板2の外面及び内面の保護塗料について説明する。保護塗料の一例として、通常のステイオンタブ蓋(以下、SOT蓋)に使用されるエポキシ−フェノール系樹脂塗料やエポキシ−尿素系樹脂塗料(エポキシ−アミノ系樹脂塗料、エポキシ−アクリル系樹脂、アミノ−ポリエステル系樹脂塗料、ビニルオルガノゾル系樹脂塗料等でも良い)に、本発明では、テープシール材8のアルミニウム箔8cとPPフィルム8eとの結合において使用したプライマーである非塩素系変性ポリプロピレンの炭化水素系溶剤ディスパージョンを、蓋の外面側となる面には、エポキシ−尿素系樹脂塗料溶液に対して5〜25wt%の割合で混合して塗布し、蓋の内面側となる面には、エポキシ−フェノ−ル系樹脂塗料溶液に対して15〜25wt%の割合で混合して塗布する。尚、塗料溶液と混合するディスパージョン(分散液)中には、変性ポリプロピレン(変性ポリオレフィン)粉体だけでなく、ポリプロピレン(ポリオレフィン)粉体も分散させて良い。また、塗布量については、現行SOT蓋とほぼ同様の塗布量とした。例えば、外面塗布量が40〜60mg/dm2、内面塗布量が100〜120mg/dm2などである。上記プライマーが混合された塗膜は、低剥離強度型、即ち、PPフィルム8eとパネル板2との間に強力な結合を与えるが、消費者が内容液を飲もうとして、注出孔3及び通気孔4を開口させるために、これらの孔の周辺部のパネル部からテープシール材8を剥離させようとする場合には、パネル板2から容易に剥離され得るものであることが望ましい。その観点から、塗膜中の変性ポリプロピレンの固形分含有量は、好ましくは0.1〜8wt%である。尚、本実施の形態では、テープシール材8のアルミニウム箔8cとPPフィルム8eとの結合には、テープシール材8のPPフィルム8eとパネル板2との間の熱接着のために、熱硬化性樹脂塗料溶液に混合したプライマー(PPフィルムと熱接着性の良い変性ポリプロピレン粉体を溶剤中に分散したもの)と同じプライマーを単独で使用したが、これは、テープシール材8のアルミニウム箔8cとPPフィルム8eとの間の結合が、テープシール材8のPPフィルム8eとパネル板2との間の結合より強力な結合である必要があるからである。もし、そうなっていないと、テープシール材8を剥がすときにアルミニウム箔8cとPPフィルム8e間で剥がれてしまう場合がある。
【0023】
そして、下記に述べるヒートシール成形によりテープシール材8をパネル板2に貼り付けることで、図3に示すように、PPフィルム層8eが各注出孔3及び通気孔4の切断端面7を被覆し、かつ該各注出孔3及び通気孔4の周辺部のパネル板2の内面側の塗装被膜層2bをも被覆し(内面被覆部8e' )、パネル板2の内面側の塗装被膜層2bに接着されている。
【0024】
次に、開封容易缶蓋1の製造方法について説明する。
【0025】
図5に開封容易缶蓋1の製造方法の概略図を示す。まず、図5(イ) に示すヒートシール成形前は、加熱された下金型10の上にテープシール材8を載せたパネル板2(予め外周にフランジ部6を形成しておくのが好ましい)を置く。この下金型10の形状は、各注出孔3及び通気孔4の径よりも小さめ(例えば、孔の直径が5.5mmの時、直径4.8mmとする。)で、高さがパネル板2の厚さとほぼ同じである凸部12を各注出孔3及び通気孔4の全てに対応する様に設ける(各凸部12の中心と各注出孔3及び通気孔4の中心とが一致する様にしておく)と共に、各凸部12の周囲に、パネル板2を下金型10の上に載せた時に、各孔3,4の直径よりも少し大きめ(例えば、孔の直径が5.5mmの時、直径6.2mmとする。)で、最も深い部分の深さが0.05±0.02mmの環状の窪み部13を設け、しかも各環状の窪み部13が、少なくとも外周部分においては、凸部12の中心から外周部に向かって次第に浅くなる様な傾斜面にすることが望ましい。最も深い部分の深さを0.05±0.02mmに設定した理由は、この深さにより、各孔3,4の周囲の缶蓋内面側と熱接着する熱可塑性樹脂層の厚さ(この深さとほぼ同じ厚さになる)が決定されるが、缶蓋内面側の熱可塑性樹脂層の最も厚い部分の厚さがこの範囲の値よりも薄い(環状の窪み部13の最も深い部分の深さがこの範囲の値よりも浅い)と、各孔3,4の切断端面のエッジ部の被覆が薄すぎて内容液による腐食を防止する性能が低下し、しかも各孔3,4をテープシール材8で熱シールする際の熱で溶融したテープシール材8の熱可塑性樹脂層(PPフィルム)が環状の窪み部13に流れ込み難くなって切断端面の被覆と缶蓋内面側との熱接着性も悪くなり、一方、最も厚い部分の厚さがこの範囲の値よりも厚いと、テープシール材8を剥がした際に、フェザーリングが発生するからである。また、凸部12を囲む上記構造の環状の窪み部13を設けることにより、テープシール材8を熱接着する際の熱によって熱溶融したテープシール材8の最内層のPPフィルム層8eがパネル板2の内面側迄流れ易くなり、各孔3,4の切断端面を完全に被覆すると共に、各孔3,4周辺の缶蓋内面側部分を被覆することができる。
【0026】
次に、図5(ロ) に示すように、加熱された加圧用上金型11により圧力を加えてテープシール材8をパネル板2に対しヒートシール成形をし、テープシール材8の最内層のPPフィルム8eをパネル板2の内面側迄流すと共に、各孔の切断端面7をPPフィルム8eにより被覆する。このヒートシール成形では、上金型11は、プレスなど圧力が加えられるような装置に取り付けられる。一方、パネル板2の下には加熱された下金型10が配置されている。尚、上金型11の形状は、各孔3,4の周辺部のみ強く押圧できる様に、厚さ方向に段差を設けておく。その理由は、全面が平坦な場合、本発明の方法では、下金型10の溝にPPフィルム8eを押し出すには各孔3,4以外においても、テープシール材8とパネル板2の剥離強度が高くなりすぎるので望ましくないことが一つの理由であり、また、下金型10の環状の窪み部13の形状に沿ってテープシール材8の最内層のPPフィルム8eを流れ易くすると共に、PPフィルム8eを全面平坦な場合よりも、薄肉化可能となる故、経済的であるということがもう一つの理由である。
【0027】
その結果、図5(ロ) に示すように、各孔3,4の切断端面7をPPフィルム8eにより被覆できる。また、この製造方法の場合、各孔3,4の切断端面7の被覆のみでなくパネル板2の内面まで被覆できる。ところで、上述の通りパネル板2の金属板に塗装後に各孔3,4を開けたので、金属面が露出した各孔3,4に切断端面7はテープシール材8に対する接着性が悪いが、パネル板2の外面及び内面にはテープシール材8の最内層の熱可塑性樹脂(PPフィルム)と接着性の高いプライマー(変性ポリプロピレン)を分散含有させた熱硬化性樹脂塗料を塗装してあるため、パネル板2の外面とテープシール材8の最内層及びパネル板2の内面とテープシール材8の最内層は、それぞれプライマー(変性ポリプロピレン)粒子と熱可塑性樹脂(ポリプロピレン)とにより結合接着されることになり、両者の間に存在する切断端面7の被覆は剥がれる虞がない。また、テープシール材8の最内層により被覆されている切断端面7は、内容液と直接接触することがないので、内容液は安全である。更に、各孔3,4の切断端面を被覆するための加工工程が少ないだけでなく、材料費も少ないので、経済的である。
【0028】
次に、図6,図7及び図8に基づいて、上記開封容易缶蓋1の製造方法が、実際の量産化体制の缶蓋製造でどのように適用されるかについて説明する。
【0029】
まず、ベーシックエンド成形工程では、通常、帯状金属板又は平板から略円形の円盤打ち抜き成形と、環状溝5成形と、蓋外周のフランジ部6成形とがプレス成形により行われる。本実施の形態では、通常のSOT蓋の製造設備と同一の製造設備を使用して、ベーシックエンド成形を行う。その後の工程では別のプレスを使用し間欠移動させながら成形する。
【0030】
エンドピアス工程では、各注出孔3及び通気孔4が打ち抜き成形により開けられる。
【0031】
プレヒート工程では、エンドピアス工程を経たべ−シックエンドのパネル板2が加熱された上下の金型に挟まれることにより、加熱される。
【0032】
シールカット&プレシール工程では、一部(持ち上げ部に相当する部分)が事前にシボ成形されたシール材を所要の形に打ち抜くと共に、各注出孔3及び通気孔4を塞ぐ設定位置に打ち抜かれたテープシール材8が貼り付けられる。尚、シール材の持ち上げ部をシボ成形しているのは、持ち上げ易くする(指で摘んで力を入れた際に滑りにくくする)ためである。この工程のべ−シックエンドとシ−ル材とは、図6に示すように、塗装被膜層2a,2bを有する円形のべ−シックエンドを一方向に間欠的に移動させ、そのシールカット&プレシール工程位置にてシール材をプレート材とは直交する方向に間欠的に移動させるという流れにより行なわれる。尚、缶蓋(べ−シックエンド)のフィード方式は、ベルト,スライドバー,ターレット方式等を採用する。また、シール材のフィード方式は、コイルフィードで、スクラップ(スケルトン)は巻き取りとする。
【0033】
ヒートシール工程では、上記にように、加熱された下型10及び上型11を用いて加圧することにより、各孔3,4の切断端面7及び各孔3,4の周囲のパネル板2の内面までPPフィルム8eにより被覆される。尚、プレヒート工程及びヒートシール工程は、1工程でも良いが、これを数工程に増やすことによりスピードアップが可能である。
【0034】
図7及び図8にシールカット&プレシール工程に配置されるシールカット&プレシール装置を示す。図7,8において、20は缶蓋、21はシール材、22は下型、23はパンチカッター、24はブッシュ(セラミック)、25はブッシュホルダー、26はパンチストリッパー、27はダイカッター、28は第1コイルスプリング、29は第2コイルスプリング、30はストリッパープッシュピン、31は第3コイルスプリングである。下型22はプレシール工程では上面フラットであり、ヒータ及び熱電対(温度制御用)を付属している。上記実施の形態では、テープシール材の最内層の熱可塑性樹脂として、耐熱性に優れているポリプロピレンを使用したので、缶蓋の内外面に塗布する塗料中に、変性ポリプロピレン粉体を混入させたが、高い耐熱性を要求されない缶詰の場合には、テープシール材の最内層の熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエチレンが使用でき、その場合には、缶蓋内外面に塗布する塗料中に混入する熱可塑性樹脂粉体として、変性ポリプロピレンよりも変性ポリエチレン又は変性ポリエチレンとポリエチレンとの混合物の方が好ましいことは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の発明にあっては、両面に塗装を施した金属板から、所定の形状の開口部を打ち抜いて開口部を形成した缶蓋を成形し、該缶蓋に設けられている数の開口部と同じ数であって、対応する位置の該開口部の大きさよりもわずかに小径の凸部を備え、該凸部の周辺部分に、該開口部の直径よりも大径となっている外周径と該開口部の直径よりも小径となっている内周径とを有する環状の窪み部が形成されていると共に、予め加熱されている金型上に、対応する位置にある該開口部の中心と該凸部の中心とが一致するように位置合わせして該缶蓋を載置する事により該缶蓋を加熱し、少なくとも一方の側が熱接着性の熱可塑性樹脂層から形成されている開封片を、該開封片の該熱可塑性樹脂層が該缶蓋の外面側の該開口部周辺部に対面する状態で、該缶蓋の外面側の該開口部周辺部と前記金型の凸部上にかけて載置し、次に、該開口部周辺部に対面する位置にある開封片の該熱可塑性樹脂層とは反対側を、加熱した押圧板で押圧する事により、該開口部周辺部と対面している該開封片の熱可塑性樹脂層を該缶蓋の外面側の該開口部周辺部と熱接着させると共に、該開口部に対応する部分の該熱可塑性樹脂層の樹脂を軟化変形させて押し出し、前記環状の窪み部に流れ込ませ該樹脂により開口部の切断端面を被覆し、更に該缶蓋内面側の開口部周辺部と熱接着させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、開口部の切断端面を被覆する樹脂は、缶蓋外面と対面する側の開封片を構成する熱接着性の熱可塑性樹脂とし、開封片を缶蓋外面側の開口部周辺部に熱接着する際に、その熱を利用して熱可塑性樹脂を軟化変形させ、軟化した樹脂を、押圧板と金型とによる押圧力によって、開口部の大きさよりもわずかに小径の金型の凸部によって生じている各開口部と各凸部との間隙部分にそれぞれ押し出し、更に、窪み部に押し込んで、軟化した樹脂を窪み部の形状に沿って流れ込ませることにより、該樹脂により開口部の切断端面を被覆させ、更に、該樹脂と缶蓋内面側の開口部周辺部とを熱接着させることができるので、加工工程がそれほど増加せず、従って、缶蓋製造コストを大幅に上昇させることはないという効果が得られる。
【0036】
請求項2記載の発明にあっては、金型の凸部の周辺部分に形成されている環状の窪み部の外周部分が、外方に行くに従って次第に浅くなる傾斜面を備えているので、開封片を缶蓋外面側の開口部周辺部に熱接着する際に、その熱を利用して開口部に対応する部分の熱可塑性樹脂を軟化変形させ、軟化した樹脂を、押圧板と金型との押圧力により、開口部の大きさよりもわずかに小径の金型の凸部によって生じている各開口部と金型の各凸部との間の間隙部分にそれぞれ押し出し、更に、窪み部に押し込むと、軟化した樹脂は窪み部の外方側へと進み、窪み部の外周部分では外方に行くに従って浅くなっている傾斜面形状に合致した形状の薄肉部となる。この窪み部を埋めた熱可塑性樹脂は、缶蓋の開口部周辺部の内面側を被覆することになるので、缶蓋積み重ね時や缶蓋搬送時及び缶詰製造時等に他の缶蓋や機械部品等が缶蓋内面側の開口部周辺部に接触しても、この部分が剥離することがないという効果が得られる。
【0037】
請求項3記載の発明にあっては、金属板の両面に塗装された塗料が、熱硬化性樹脂溶液に変性ポリオレフィン系樹脂粉体を分散させた塗料であって、しかも、塗膜中の変性ポリオレフィン系樹脂粉体の固形分含有量が0.1〜8重量%と成る量であり、また、前記開封片の缶蓋外面側に対面する側の熱接着性の熱可塑性樹脂層が、ポリオレフィン系樹脂から成っているので、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、加熱した押圧板で押圧された開封片の缶蓋外面側と対面するポリオレフィン系の熱可塑性樹脂は、加熱されて軟化変形して開口部周辺部の外面塗膜及び内面塗膜と、容易且つ強固に熱接着すると共に、開封片の剥離前には、高い切断端面被覆性を有し、一方、開封片の剥離時には容易に剥離できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の開封容易缶蓋の製造方法で製造された開封容易缶蓋を示す平面図である。
【図2】本発明実施の形態の開封容易缶蓋の製造方法で製造された開封容易缶蓋を示す底面図である。
【図3】本発明実施の形態の開封容易缶蓋の製造方法で製造された開封容易缶蓋の孔部拡大断面図である。
【図4】本発明実施の形態の開封容易缶蓋の製造方法で製造されたテープシール材の構成を示す図である。
【図5】本発明実施の形態の開封容易缶蓋の製造方法(ヒ−トシ−ル工程)を示す概略図である。
【図6】本発明実施の形態の開封容易缶蓋の製造方法を実際の缶蓋製造ラインに適用した場合の各工程図である。
【図7】本発明実施の形態の開封容易缶蓋の製造方法のシールカット&プレシール工程で用いられる金型オープン時のシールカット&プレシール装置を示す図である。
【図8】本発明実施の形態の開封容易缶蓋の製造方法のシールカット&プレシール工程で用いられる金型シャット時のシールカット&プレシール装置を示す図である。
【符号の説明】
1 缶蓋
2 パネル板
2a,2b 塗装被膜層
3 注出孔
4 通気孔
5 環状溝
6 フランジ部
7 切断端面
8 テープシール材
8a PETフィルム
8b 印刷層
8c アルミニウム箔
8d プライマー層
8e PPフィルム(熱可塑性樹脂層)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an easy-to-open can lid in which a previously opened opening of a metal can lid is sealed with a tape (opening piece) having a thermoplastic resin layer on at least the metal can lid surface side. Manufacturing method About.
[0002]
[Prior art]
Cover the pre-opened opening of the metal can lid with an opening piece, and heat-weld the opening piece made of a heat-welding resin on at least the metal can lid side surface of the tape to the periphery. Therefore, it is well known that the can lid can be easily opened. For example, Japanese Patent Publication No. 56-43940 (hereinafter referred to as Conventional Example 1), Japanese Patent Application Laid-Open No. 59-93639 (hereinafter referred to as Conventional Example 2), No. 59-93640 (hereinafter referred to as Conventional Example 3), Japanese Examined Patent Publication No. 60-42101 (hereinafter referred to as Conventional Example 4), and the like.
[0003]
In Conventional Example 1, a film or tape-shaped opening piece having a heat-adhesive thermoplastic resin layer, in which the opening provided in the can lid is composed of a large number of small holes and covers and seals these openings Discloses an easy-to-open can lid provided with a protruding portion fitted in the small holes.
[0004]
In addition, the conventional example 2 protects the cut end face of the opening provided in the can lid, and has a pressure-resistant adhesive property between the peripheral part of the opening and the opening piece and an adhesive property that does not peel even when subjected to a drop impact of the can. In order to obtain a good easy-to-open can lid, the cut end surface of the opening is covered with a thermoplastic resin to protect the can lid by preventing the metal from the can lid from being corroded. A can lid is disclosed in which the lid metal is prevented from being eroded and dissolved in the content liquid), and the opening piece is bonded via the U-shaped thermoplastic resin coating.
[0005]
Further, the invention of the same object as the above-mentioned conventional example 2 is disclosed in the conventional example 3, but in FIGS. 4 and 6, the opening is covered and provided in advance around the opening. The opening piece that is thermally bonded to the adhesive layer and the periphery of the opening on the side opposite to the bonding surface of the opening piece are bonded to the periphery, and the central portion is fitted into the opening and bonded to the opening. An easy-to-open can lid having a protective resin layer made of an adhesive adhesive is disclosed.
[0006]
In addition, the gazette of Conventional Example 4 discloses an easy-to-open can lid in which most of the opening cut edge of the lid member is coated with a thermoplastic resin or a resin composition.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
First, the easy-to-open can lid described in the conventional example 1 is corroded by the content liquid contained in the can because the cut end face of the opening is not covered with resin or the like, or the metal of the can lid is the content liquid. Therefore, it cannot be used for can lids of cans filled with foods, beverages or the like that may corrode the can lids.
[0008]
Next, the easy-to-open can lid disclosed in the conventional example 2 is such that after the cut end surface of the opening is coated with a U-shaped thermoplastic resin, the opening piece is welded to the coating resin. The metal does not dissolve in the content liquid from the cut end of the metal or the cut end corrodes, but it is complicated and multi-step (the process of thermo-bonding the thermoplastic resin film with the opening to the inner surface of the can lid, inside the opening of the resin film The process of covering the cut end face of the opening with a thermoplastic resin in a U-shaped cross section in the process of pushing into the outer surface of the can lid, and the process of thermally bonding the open piece to the outer surface of the can lid). There is a problem that the manufacturing cost of the can lid becomes high.
[0009]
Moreover, the easy-to-open can lid described in the conventional example 3 is excellent in preventing corrosion of the cut end face of the opening and preventing elution of the metal in the can lid into the content liquid. After the layers are bonded, the opening piece is thermally bonded to the adhesive layer, and then a film made of a sticky adhesive is bonded to the opposite surface of the opening, and the central portion is projected to the opening. Therefore, there are problems that the number of steps is increased, the productivity is poor, and the manufacturing cost of the can lid is increased.
[0010]
Furthermore, since the easy-to-open can lid described in Conventional Example 4 requires a step of covering the cut end face of the opening with a thermoplastic resin and a step of thermally bonding the opening piece to the coated resin, Although not as much as the can lid described in the published patent gazettes (conventional examples 2 and 3), there are still many manufacturing processes and the manufacturing cost of the can lid increases, and the can lid described in the conventional example 2 Rather than being coated with a plastic resin in a U-shaped cross section, only the portion that is flush with the cut end surface is coated with the thermoplastic resin, so that the can lid at the time of can making and can manufacturing There is a risk of peeling from the joint between the coating film on the metal surface and the thermoplastic resin layer due to impact such as transport of the metal, causing penetration of the canned content liquid from this joint, causing peeling, or corroding the metal. is there.
[0011]
The present invention solves the above-described problems of the prior art, that is, reliably suppresses contact between the cut end face of the opening and the contents. for Cans filled with food and beverages It is useful for An object of the present invention is to provide a method for producing an easy-to-open can lid, which has a simple process, a low productivity, and a low production cost.
[0012]
[Means and Actions for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention according to
In the invention according to
[0013]
The invention according to
[0014]
In the invention according to
[0015]
The invention according to
[0016]
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below.
[0019]
In FIG. 1 to FIG. 3, the easy-
[0020]
Next, the
As an example of the configuration of the
[0021]
Each pouring
[0022]
Next, the protective paint on the outer surface and inner surface of the
[0023]
And by sticking the
[0024]
Next, a method for manufacturing the easy-to-
[0025]
The schematic of the manufacturing method of the easy-to-
[0026]
Next, as shown in FIG. 5 (b), pressure is applied by the heated
[0027]
As a result, as shown in FIG. 5 (b), the cut end faces 7 of the
[0028]
Next, based on FIG. 6, FIG. 7 and FIG. 8, how the manufacturing method of the easy-to-
[0029]
First, in the basic end molding step, generally, a substantially circular disc punching molding from a strip-shaped metal plate or flat plate, an
[0030]
In the end piercing process, each of the pouring
[0031]
In the preheating process, the basic
[0032]
In the seal cutting & pre-sealing process, a part (corresponding to the lifting part) is punched into a required shape with a seal material molded in advance into a required shape, and is punched into a set position that closes each pouring
[0033]
In the heat sealing step, as described above, by applying pressure using the heated lower mold 10 and
[0034]
7 and 8 show a seal cut & pre-seal device arranged in the seal cut & pre-seal process. 7 and 8, 20 is a can lid, 21 is a sealing material, 22 is a lower mold, 23 is a punch cutter, 24 is a bush (ceramic), 25 is a bush holder, 26 is a punch stripper, 27 is a die cutter, and 28 is a die cutter. The first coil spring, 29 is a second coil spring, 30 is a stripper push pin, and 31 is a third coil spring. The
[0035]
【The invention's effect】
In invention of
In the first aspect of the invention, , The cut end face of the opening The resin that covers the outer surface of the can lid is a thermo-adhesive thermoplastic resin that constitutes the open piece on the side facing the outer surface of the can lid, and the heat is applied when the open piece is thermally bonded to the periphery of the opening on the outer surface of the can lid. The thermoplastic resin is softened and deformed by utilizing the softened resin, and each opening formed by the convex portion of the mold having a diameter slightly smaller than the size of the opening due to the pressing force of the pressing plate and the mold. Extruding into the gaps with each convex part, and further pushing into the recesses to allow the softened resin to flow along the shape of the recesses, thereby covering the cut end face of the opening with the resin, and Since the resin and the periphery of the opening on the inner surface of the can lid can be thermally bonded, the processing steps do not increase so much, and therefore the can lid manufacturing cost does not increase significantly. The effect is obtained.
[0036]
In the invention according to
[0037]
In invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an easy-to-open can lid according to an embodiment of the present invention. Easy-to-open can lid manufactured by the manufacturing method of FIG.
FIG. 2 shows an easy-to-open can lid according to an embodiment of the present invention. Easy-to-open can lid manufactured by the manufacturing method of FIG.
FIG. 3 shows an easy-to-open can lid according to an embodiment of the present invention. Easy-to-open can lid manufactured by the manufacturing method of FIG.
FIG. 4 is an easy-open can lid of the embodiment of the present invention. Manufactured by manufacturing method It is a figure which shows the structure of a tape sealing material.
FIG. 5 is a schematic view showing a manufacturing method (heat seal process) of an easy-to-open can lid according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a process diagram in the case of applying the easy-to-open can lid manufacturing method of the embodiment of the present invention to an actual can lid manufacturing line.
FIG. 7 is a view showing a seal cut & pre-seal device when the mold is opened, which is used in the seal cut & pre-seal process of the manufacturing method of the easy-to-open can lid according to the embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a view showing a seal cut & pre-seal device at the time of mold shut used in a seal cut & pre-seal process of the manufacturing method of the easy-to-open can lid according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Can lid
2 Panel board
2a, 2b Paint film layer
3 Pouring hole
4 Ventilation holes
5 annular groove
6 Flange
7 Cutting end face
8 Tape sealant
8a PET film
8b Print layer
8c aluminum foil
8d primer layer
8e PP film (thermoplastic resin layer)
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