JP3851340B1 - 広告用サンバイザー - Google Patents

Abstract

【課題】使い捨てでない、広告媒体として利用できるサンバイザーを開発することを課題とする。
【解決手段】本発明の広告用サンバイザーは、フィルム状シートで構成され、頭部押さえの左右末端だけで１枚目と２枚目が接続していることを特徴とする。少なくとも上面シートは透明性のあるフィルム状シートで、２枚のシートの間に、広告や好みのデザインの図柄を印刷した紙などを挟み込んで着用する。左右の頭部押さえの端に輪ゴムなどを通して着用すると、頭部押さえ部分が頭部に平たく当たり、ひさし部分が湾曲して広告などを印刷した紙を押さえて保持することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、２枚のフィルム状シートで作られ、２枚のシートの間に好みの図柄や広告を印刷した紙などを挟んで使用するサンバイザーに関する。

一般にサンバイザーは、頭部にはめて手軽に顔の日除けができるものとして普及しており、多くの人が屋外でのスポーツやイベントに参加する時などに着用している。これまでは、色や図柄を替えて着用したいときにはサンバイザー本体を取り替えてきているが、本出願人は、色や図柄を替えるために、サンバイザー用カバーを替える方法を出願している（特許文献１及び特許文献２）。また、紙製サンバイザーは、特許文献３に提案されている物も含めて、安価に大量に配布することができる。
意匠１２４８８７８ 特願２００４−３４９５５２ 実案３００７８７２

上記のように、従来のサンバイザーは、色柄を替えたい時には、サンバイザー本体を替えるか、文献１や文献２のようなサンバイザー用カバーを付ける方法しかなかった。しかしながら、サンバイザー用カバーは、布製でもあり、コストアップにつながり、無料で配布することには適さない。一方、コストの安い紙製のサンバイザーは、広告媒体として利用されているが、使い捨てである。そこで、本発明は、安価で大量に配布でき、広告情報や好みの図柄を印刷した紙などを差し替えることにより、使い捨てでない、広告媒体として利用できるサンバイザーを開発することを課題とした。

上記課題を解決するために、本発明の広告用サンバイザーは、２枚のフィルム状シートで構成され、該フィルム状シートの少なくも１枚は透明性があり、頭部押さえ部分の左右末端だけで１枚目と２枚目が接続していることを特徴とする。該フィルム状シートの上面を透明性のあるフィルム状シートで構成し、２枚のフィルム状シートの間に、広告や好みの図柄を印刷した紙などを挟み込んで着用する。額の部分に当たる曲線の曲率が庇の曲線の曲率より大きいので、左右の頭部押さえの端に輪ゴムなどを通して着用した時に、頭部押さえ部分が頭部に平たく当たり、庇部分が湾曲するので差し込んだ広告などを印刷した紙を押さえて保持することができる。

本発明の広告用サンバイザーは、広告やデザインを印刷した紙を差し替えられ、広告媒体として活用でき、安価に大量に配布することができる。例えば、野球やサッカーなどの試合会場で、観客全員に、同じ本発明の広告用サンバイザーを配布しておけば、それぞれが好みのチームや選手への応援メッセージを印刷した紙を挟み込むことができる。本発明の広告用サンバイザーを利用すると、状況に応じて広告や図柄を自由に差し替えできる。本発明の広告用サンバイザー本体は再利用ができ、使い捨てされるものは印刷されている紙だけであり、広告コストが節約される。さらに、本発明の広告用サンバイザーは、着用しない時には平面にできるので、持ち運びや保管に便利であり、広告媒体として広く利用できる。

本発明の広告用サンバイザーについて、実施の１例をもとにして、以下図面を参照しつつ詳細に説明する。

図１は、本発明の広告用サンバイザーの説明図である。図１において、本発明のサンバイザー用シートは、庇の曲線１とそれに続く頭部押さえの下線３、及び、額の曲線２と、それに続く頭部押さえの上線４に囲まれた部分であり、左右の頭部押さえの端線５だけで２枚のフィルム状シートが接続されている状態を示している。実施の１例では、Ｂ３サイズで厚さ０．２ｍｍのポリプロピレン製の見開きで透明性のあるファイルシートを利用した。見開き線を左右の頭部押さえの端線５として、庇の曲線１とそれに続く頭部押さえの下線３、及び、額の曲線２とそれに続く頭部押さえの上線４に沿って切ると、見開き線が左右の頭部押さえの端線５として接続された見開きのサンバイザー用シートができあがる。

左右の頭部押さえの端線５に輪ゴムなどを掛けて繋ぎ、２枚の庇の間に広告や好みの図柄が印刷された紙などを挟み込んで着用すると、まちのないサンバイザーになる。庇の部分は、１枚目と２枚目の額の曲線２が同じ曲線であれば、庇の曲線１が同じ曲線である必要はなく、額の曲線２は庇の曲線１の曲率より大きいので、着用時に、頭部押さえが頭部に平たくあたり、庇部分が湾曲するので、挟み込んだ紙などが落ちることはない。透明性のあるファイルシートをサンバイザーに使用した場合には、遮光効果がないが、本発明の広告用サンバイザーは、２枚のサンバイザー用シートの間に広告や好みの図柄を印刷した紙などを挟んで着用するので、十分な遮光効果が得られる。全体が紙製のサンバイザーと比較すると、紙製サンバイザーは、庇、庇に付けたまちと、まちに続く頭部押さえで構成されており、立体に組み立てられている物が多い。一方本発明の広告用サンバイザーは、いわゆる、まちはもたず、庇と、庇に続く頭部押さえで形作られており、ファイルシートをカットするだけなので、平面にしやすく持ち運びや保管に便利である。また、全体が紙製のサンバイザーは、広告の内容を取り替えたくても、同じ紙製サンバイザーに印刷し直すことはできず、違う紙製サンバイザーを作り直さなければならない。一方、本発明の広告用サンバイザーの場合には、繰り返し使用でき、使い捨てになるのは差し替える紙だけなので、全体を紙に印刷して使い捨てされる紙製サンバイザーに比べて無駄がなく、コストが安くなる。

図２は、本発明の実施の１例で、本発明の広告用サンバイザーに、違う図柄の紙を挟んだ２種類を示す図である。デザインによって下側になる庇を上側の庇より大きめにしてアクセントをつければ、挟みこんだ紙などに印刷された情報を際立たせることができる。また、本発明の広告用サンバイザーを着用する為に、左右の頭部押さえの端線５を結ぶ手段は、上記では輪ゴムを例に挙げて説明したが、これにこだわることはなく、左右に両面テープを付けたり、面ファスナーを使用することもできる。また、頭部押さえの端を２重にして補強することもできる。

上記実例の１例では、見開きの透明性のあるファイルシートを使う例を説明したが、フィルム状シートを２枚カットしてサンバイザー用シートを作り、２枚を重ねて頭部押さえの端の部分を繋いで、本発明の広告用サンバイザーを作ることもできる。繋ぎ方によっては、図１のように全面見開きにすることはできない場合があるが、上面のシートに透明性があれば、効果は同じである。頭部押さえの端の部分を重ねて繋ぐ手段は、ホッチキスだけでなく、材質によっては2枚のシートを溶着することも可能である。本発明の広告用サンバイザーは、フィルム状シートの色を適切に選べば、挟み込んだ広告や好みの図柄の色合いを鮮やかにすることもできる。

以上、本発明の実施例を説明図及び使用状態について具体的に説明したが、使用する材質や厚み、色などは、これに限定されるものではない。

本発明の実施の１例の説明図 本発明の２種の使用状態を示す図

符号の説明

１ 庇の曲線
２ 額の曲線
３ 頭部押さえの下線
４ 頭部押さえの上線
５ 頭部押さえの端線

Claims (1)

1. サンバイザーにおいて、庇と庇に続く頭部押さえ部分で形作られた２枚のフィルム状シートで構成され、該フィルム状シートの少なくも１枚は透明性があり、頭部押さえ部分の左右末端だけで１枚目と２枚目が接続しており、着用時に湾曲した庇部分で差し込んだ紙などを押さえて保持することができることを特徴とするサンバイザー。
   

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