JP3850935B2 - 膨張可能な器具を膨張させるための装置、膨張装置を用いる車両内の膨張可能な安全器具を膨張させるための方法、および膨張可能な器具を膨張させるための装置の製造方法 - Google Patents
膨張可能な器具を膨張させるための装置、膨張装置を用いる車両内の膨張可能な安全器具を膨張させるための方法、および膨張可能な器具を膨張させるための装置の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は全体的に、車両の利用者に保護を提供するのに利用されるような膨張可能な身体拘束装置に関し、特に、このような身体拘束装置内で使用されるインフレータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両が衝突といった突然の減速に遭遇した時点でガスによって膨張させられるクッション又はバッグを用いて車両利用者を保護することは周知のことである。このようなクッション又はバッグは一般に「エアバッグ」と呼ばれる。
このようなシステムでは、エアバッグは通常、所要空間を最小限に抑えるため、膨張されていない折り畳まれた状態で収納されている。システムの起動時点で、エアバッグは一般に、「インフレータ」と呼ばれる装置によって生成されるか又は供給されるガスでわずか数ミリ秒で膨張させられる。
【0003】
当該技術分野においては、膨張可能な身体拘束装置の中で使用するためのエアバッグを膨張させるために、数多くのタイプのインフレータ装置が開示されてきた。先行技術のインフレータ装置としては、圧縮貯蔵ガスインフレータ、火工式インフレータ及び混成型インフレータが含まれる。残念なことに、これらのタイプのインフレータ装置の各々は、或る種の欠点を有する。
【0004】
例えば、貯蔵ガスインフレータは標準的に、比較的高い圧力で比較的大きな体積のガスの貯蔵を必要とする。このような高い貯蔵圧力の結果として、ガス貯蔵室の壁は標準的に強度の増大のため比較的厚いものとなっている。大きな体積と厚い壁の組み合せは、結果として比較的重くかさ高いインフレータ構造をもたらすことになる。
【0005】
ガスが燃焼ガス発生材料、即ち火工用燃焼物から誘導される火工式インフレータに関しては、このようなガス発生材料は、標準的に、様々な固体微粒子材料を含む様々な望ましくない燃焼生成物を生成する可能性がある。インフレータ内又はインフレータの周りに様々な濾過装置を組み込むことなどによるこのような固体微粒子材料の除去は、インフレータの設計上及び加工上の複雑さを望ましくない形で増大させ、それに付随するコストを増大させる可能性がある。その上、このようなインフレータ装置からの排ガス流の温度は標準的に、インフレータに望まれる性能レベル並びにその中で使用されるガス発生材料のタイプ及び量などといった数多くの相互に関連する要因に応じて約500°F(260℃)〜1200°F(649℃)の間で変化し得る。その結果、このようなインフレータ装置と組み合わせて用いられるエアバッグは標準的に、このような高温に対する耐性をもつ材料で特定的に作られるか又はこのような材料のコーティングを受けている。例えばこのような高温に対する露呈の結果としての溶け落ちに耐えるためには、ナイロン布で作られたようなエアバッグに、ナイロン布エアバッグ材料をネオプレンでコーティングするか又は高温ガスが最初に衝突するエアバッグの場所に単数又は複数のネオプレンコーティングされたナイロンバッチを設置するような形で処理を施すことができる。当然わかってくるように、このような特別製作又は下処理を受けたエアバッグは標準的に、製造及び生産コストが比較的高いものである。
【0006】
エアバッグの膨張用ガスが、貯蔵された圧縮ガスと、例えば火工用燃焼物といったガス発生材料の燃焼の組み合せの結果として得られる混成型インフレータも同様に、標準的に比較的高い微粒子含有量をもつガスを結果としてもたらす。
流体、例えば気体、液体、細かく分割された固体又はその単数又は複数の組み合せの形をした燃料材料を利用する新しいタイプのインフレータ装置が開発されてきた。例えばこのようなインフレータ装置の一つにおいては、流体燃料は燃焼されてガスを生成し、このガスが一定量の貯蔵された加圧ガスと接触して、膨張可能な器具を膨張するのに使用するための膨張用ガスを生成する。
【0007】
このようなタイプのインフレータは、上述の先行するタイプのインフレータ装置に付随する問題の幾つかを少なくとも部分的にうまく克服できるものの、このようなインフレータの構造、作動及び性能の改善ならびに燃料材料の取り扱い、貯蔵及び輸送上の改善は、製造や生産に付随するコストに過度に不利な影響を及ぼすことなく製造及び生産上の自由及び融通性を増大させるべく、競争の激しい市場において常に求められ続けている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の全体的な目的は、改良型流体燃料式インフレータ及びエアバッグインフレータ用の改良された燃料の封じ込めを提供することにある。
本発明のより特定的な目的は、前述の問題の内の単数又は複数のものを克服することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、少なくとも部分的には、本明細書に記述する膨張可能な機構を膨張するための特定の装置を通して達成することができる。この装置は、流体の形をした少なくとも一つの燃料が中で燃焼させられて燃焼生成物を生成する第1の室を内含している。この装置にはまた、第1の実施態様においては外壁を有し密閉燃料貯蔵体積部を構成するカプセルを含む燃料封じ込め組体が含まれている。この密閉燃料貯蔵体積部は、装置内のカプセルの配置に先立ち流体の形をした少なくとも一つの燃料の供給物を少なくとも収納するように適合されている。カプセルは、第1の室と流体連通状態となるように、予め定められた作動条件下で開くように適合されている。装置は更に、第1室内で少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させるための起爆体も内含している。
【0010】
本発明はまた、燃料封じ込め組体が、外壁をもつ閉鎖されたハウジングを含んでいる実施態様も包含している。ハウジングは、少なくとも一つの燃料に対して不透過性を有する外壁で、流体の形をした少なくとも一つの燃料の供給物を収納するように適合されている。ハウジングは、第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件下で開放するように適合されている。ハウジングはまた、第1室内で少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させるための起爆体も、第2の壁に沿って有している。
【0011】
先行技術では、燃焼させられて膨張用ガスを生成する流体の形をした燃料を用い、様々な大気温度条件で作動の衝撃を容易かつ有効に緩和することのできるインフレータ組体を提供することができない。更に先行技術では、燃料が燃焼室内に導入される速度を望むだけ充分に減速又は制御でき、かつ逆にこのような燃料の反応速度を望むだけ充分に減速又は制御できるインフレータ組体を提供することができない。
【0012】
本発明は更に、流体の形をした燃料が貯蔵される閉鎖された燃料封じ込め組体を内含する膨張装置をも包含する。この装置は、付加的に、第1及び第2のチャンバ及び起爆体を内含する。
特定的に言うと、一つの実施態様において、燃料封じ込め組体は、外壁を有するカプセルを内含し、密閉貯蔵体積部を構成する。この貯蔵体積部は、装置内のカプセルの設置の前に、流体の形をした少なくとも一つの燃料の供給を少なくとも含む中味を収納するように適合されている。燃料封じ込め組体は、予め定められた作動条件で開放するように適合されている。
【0013】
燃料封じ込め組体の開放時点で、第1の室は、カプセルからの少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部分と流体連通状態にある。第1室内では、少なくとも一つの燃料が燃焼させられて、高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成する。起爆体は、第1室内の少なくとも一つの燃料の少なくとも一部分の燃焼を開始させる。少なくとも一つの燃料の燃焼は第1室内の温度及び圧力を増大させる。第1室は、その中での圧力の予め定められた増大が実現された時点で開放するように適合されており、斯くして高温燃焼ガスの少なくとも一部分が第1室から排出させられるようになっている。
【0014】
第2の室は、加圧された貯蔵ガスの供給物を収納する。第1室の開放時点で、第2室は第1室と流体連通状態にあり、第1室から排出された高温燃焼ガスは加圧された貯蔵ガスと混合して膨張用ガスを生成する。第2室は、第1室から排出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合して膨張用ガスを生成した後で第2室内の圧力の予め定められた上昇が達成された時点で開放するように適合されており、斯くして膨張ガスの少なくとも一部分が第2室から排出させられて器具を膨張させるようになっている。
【0015】
もう一つのこのようなインフレータ装置においては、燃料封じ込め組体には、外壁を有する閉鎖されたハウジングが含まれている。燃料封じ込め組体及び特定的に言うとハウジングは、流体の形をした少なくとも一つの燃料の供給物を内含する中味を収納するように適合されている。ハウジングの外壁は、少なくとも一つの燃料に対して不浸透性であり、予め定められた作動条件下で開放するように適合されている。
【0016】
ハウジング外壁の開放時点で、第1の室は、燃料封じ込め組体と流体連通状態にある。第1室内では、少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部分が燃焼させられて、高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成する。少なくとも一つの燃料のこの燃焼は起爆体によって開始され、第1室内の温度及び圧力を増大させる。第1室は、その中の圧力の予め定められた増加が実現された時点で開放するように適合されており、斯くして高温燃焼ガスの少なくとも一部分が第1室から排出させられるようになっている。
【0017】
第2の室は、加圧された貯蔵ガスの供給物を収納している。第1室の開放時点で、第1室及び第2室は互いに流体連通状態にあり、第1室から排出された高温燃焼ガスは加圧貯蔵ガスと混合して膨張用ガスを生成する。第2室は、第1室から排出された高温燃焼ガスが加圧された貯蔵ガスと混合して膨張用ガスを生成した後第2室内の圧力の予め定められた上昇が実現された時点で開放するように適合されており、斯くして膨張用ガスの少なくとも一部分が第2室から排出されることになる。
【0018】
本発明は更に又、膨張用装置を用いて車両内の膨張可能な安全器具を膨張させるための方法をも包含している。この方法には、
a)装置内への設置に先立ち、流体の形をした少なくとも一つの燃料の供給物を少なくとも収納している閉鎖されたカプセル、又は
b)開放前には流体の形をした少なくとも一つの燃料の供給物を少なくとも収納している、燃料封じ込め組体の閉鎖されたハウジング、
のいずれかを開放する段階が含まれている。このような開放は、第1の密封室内への少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部分の放出という結果をもたらす。
【0019】
次に、この方法は、第1の密封室の中で少なくとも一つの燃料の供給物の放出された一部分を燃焼させて、高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成する段階へと進む。この段階の後には、装置からの燃焼ガスの少なくとも一部分を含む膨張用ガスを放出して、膨張可能な安全器具を膨張させる段階が続く。
本発明は更に、膨張可能な器具を膨張させるための装置を製造する方法をも包含している。この方法には、流体の形をした少なくとも一つの燃料の供給物を、密閉貯蔵体積部を構成する閉鎖された外壁をもつカプセルに少なくとも一部分充填する段階が含まれている。その後、燃料含有カプセルは、装置の組み合せ内へと装入される。この装置組み合せは、少なくとも一つの燃料が中で燃焼させられて燃焼生成物を生成する、カプセル開放時点で燃料含有カプセルと流体連通状態にある第1の室を内含している。更に、この組み合せには、第1室内で少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部分の燃焼を開始させるための起爆体も含まれている。
【0020】
ここで使用するように、室又は体積部が「燃焼酸化剤を含まない状態にある」というのは室又は体積部が、中の流体燃料の貯蔵中に遭遇する圧力及び温度の範囲全体に亘り、化学的反応によって放出される熱量(化学反応速度は全ての温度についてゼロでないため)が周囲に拡散される熱の量よりも少なくなるほど充分に酸化剤を含まない状態にあることを意味していると理解すべきである。このような化学反応の速度(そしてひいては反応時点で放出される熱の量)は、酸化剤の濃度ならびに温度によって左右されることから、放出される熱の量は、その中に当初存在した酸化剤の量を適切に制御することによって最小限に抑えることができるということが判るだろう。
【0021】
「当量比」φという語は、一般に燃焼プロセスに関して用いられるものである。当量比は、化学量論上の燃料対酸化剤比(F/O)S で除した実際の燃料対酸化剤比(F/O)A の比率として定義づけされる。
φ=(F/O)A /(F/O)S
(化学量反応というのは、全ての反応物が消費されその最も安定した形の生成物へと転換される反応として定義付けされる唯一の反応である。例えば、酸素での炭化水素燃料の燃焼においては、化学量反応というのは、反応物が完全に消費され、完全に二酸化炭素(CO2 )と水(H2 O)を構成する生成物へと転換される反応である。換言すると、同一の反応物が関与する反応は、生成物の中に一酸化炭素(CO)が幾分かでも存在する場合、COがO2 と反応してCOよりもさらに安定した生成物とみなされるCO2 を形成する可能性があることから、化学量反応ではない。)一般に、一定の与えられた温度及び圧力条件について、燃料と酸化剤の混合物は、当量比の特定の範囲のみにわたり可燃性である。
【0022】
その他の目的及び利点は、特許請求の範囲及び図面と組み合せて以下の詳細な記述を考慮することによって、当業者には明らかとなることだろう。
【0023】
【発明の実施の形態】
まず最初に図1を参照すると、エアバッグといったような車両利用者の拘束装置を膨張させるための流体燃料式インフレータ組体10が例示されている。以下で説明する発明は、バン、ピックアップトラック及び乗用車を含む自動車両のための運転者側、同乗者側及び側面衝撃エアバッグ組体を含む様々なタイプ又は種類のエアバッグ組体に対する一般的な利用可能性をもつということがわかるだろう。
【0024】
インフレータ組体10は、典型的には2000から5000psi (13.8から34.5MPa )の範囲内の圧力までアルゴン又は窒素といった不活性ガスが充填され加圧された貯蔵室14を含む圧力容器12を含んで成る。
貯蔵室14は、第1及び第2の端部20及び22を有する細長く全体的に円筒形のスリーブ16によって構成されている。第1の端部20は、一体型肩部分24を用いて部分的に閉鎖されている。スリーブ16の第1の端部20に対し密封する関係を保ってディフューザ組体26が、周方向の溶接27により取り付けられている。スリーブ16の第2の端部22に対し密封関係にて、燃焼室組体30が周方向溶接31により取り付けられている。
【0025】
ディフューザ組体26は、ディフューザ室40を構成するべくキャップ部分34とベース部分36とを有する全体的に円筒形のスリーブ32を含んでいる。ディフューザ組体26のキャップ部分34及びベース部分36の各々は、夫々閉鎖された第1の端部42a及び42bそして開放した第2の端部44a及び44bをそれぞれ内含している。ディフューザ組体26のキャップ部分34は、インフレータ組体10からエアバッグ組体(図示せず)内へ膨張用ガスを送り出すため、閉鎖されたキャップの第1の端部42aに隣接して複数の開口部46を内含している。ディフューザ組体26のベース部分36は付加的に、貯蔵室14からディフィーザ室40内への膨張ガスの通過のため、閉鎖されたベースの第1の端部42bに隣接して複数の開口部48を内含している。
【0026】
ディフューザ組体のキャップ部分34及びベース部分36は夫々整列されており、各々の第2の開放端部すなわち端部44a及び44bは、例えばそれに対して当接する破裂板50といった密封手段によって閉鎖されている。ディフューザ組体の破裂板50は、破裂板50の周囲で周方向溶接51を用いて夫々ディフューザ組体のキャップ部分34及びベース部分36と密封関係にて接合されている。静止状態では、破裂板50は、エアバッグから貯蔵室14の中味を分離するのに役立つ。
【0027】
燃焼室組体30は、燃焼室60を構成するため、キャップ部分54とベース部分56とを含んで成る。燃焼室キャップ部分54は、キャップ肩部連結部分68を介して接合されたドーム66を伴って側壁64を構成するスリーブ62を内含している。燃焼室ドーム66は、ここでガス出口開口部70と呼ぶオリフィスを含んでいる。ガス出口開口部70は通常密封手段、例えば周囲にて周方向溶接73により燃焼室ドーム66と密封した関係で接合されている破裂板72を用いて、閉鎖されている。
【0028】
燃焼室ドーム66は、一般的に燃焼室60内で、以下に記されているような可燃性混合物の燃焼時点で生成される内部圧力に耐えるように設計されている。静止状態では、破裂板72は、ガス貯蔵室14を密封状態に維持するのに役立つ。
燃焼室のベース部分56には、ベースリング74が含まれ、ベースリング74には、ベース肩部連結部分78を介してベースキャップ76が接合されている。ベース肩部連結部分78は、燃焼室スリーブ62との関係において燃焼室ベース部分56を位置付けし周方向溶接79のための場所を提供し、斯くして燃焼室キャップ部分54に対し密封した関係で燃焼室組体ベース部分56が取り付けられるようにする便利な手段として役立つ。
【0029】
ベースキャップ76は、中に開口部80を含み、この開口部80内を通って、以下でより詳細に記述するような起爆体装置82が、燃焼室60内で、溶接、圧着又はその他の適切な密封シールなどを用いて密封した関係にて取り付けられる。起爆体装置82は、排出用端部84を内含している。以下で詳述するような本発明に従った燃料封じ込め組体86が、燃焼室60内で、起爆体装置排出端部84に隣接して配置される。燃料封じ込め組体86は、以下で詳細に記述する通り、流体の形をした少なくとも一つの燃料材料を一定量含む中味を収納、つまり保持している。
【0030】
作動中、例えば衝突を感知した時点で、従来の火工式起爆体装置といった起爆体装置82に対して電気信号が送られる。このような起爆体装置82は、適切な電気信号の受理時点で点火し、高温の粒子に運ばれた排出量の形で、燃料封じ込め組体86内にエネルギを発出する。次いで、燃料封じ込め組体86の閉鎖された体積内に貯蔵された燃料の温度及び圧力は上昇することになる。例えば選択された限界内部圧力又は温度の下でといったような予め定められた作動条件にて、燃料封じ込め組体86の構造的能力を超えた時点で、燃料封じ込め組体86は破壊又はその他の形で開放して、加熱された燃料を燃焼室60と流体連通状態に置く。燃焼室60内では、酸化剤(例えば、燃料封じ込め組体86の外側つまり燃料材料から離れて燃焼室60内に通常貯蔵されているか、又は以下で詳述する通り燃料封じ込め組体86内で燃料材料と共に貯蔵されているもの)及び加熱された燃料は可燃性混合物を形成し、この混合物は起爆体装置82による開始を介して点火し高い温度及び圧力にて燃焼する。
【0031】
可燃性混合物の燃焼時点で生成された高温ガスは、燃焼室60内の急速な圧力上昇を結果としてもたらす。燃焼室60内のガス圧が破裂板72の構造的能力を上回った時点で、破裂板72は破壊するか又はその他の形で、ガス出口開口部70を通しての貯蔵室14内への高温ガスの通過を可能にする。ここで燃焼室60から排出された高温燃焼ガスは、別の貯蔵室14内に貯蔵された加圧ガスと混合して、膨張可能な拘束装置機構例えばエアバッグを膨張させるのに使用するための膨張用ガスを生成する。貯蔵された不活性ガスで燃焼ガスを増加させることにより、燃焼ガス単独の場合に比べて低い温度及び低い副産物濃度(例えばCO,NOX ,H2 Oなど)の両方をもつ膨張用ガスが生成されるということがわかるだろう。
【0032】
貯蔵室14内のガス圧が破裂板50の構造的能力を超えた場合、破裂板50は破壊するか又はその他の形でディフューザベース部分36を通してディフューザキャップ部分34内への膨張用ガスの通過を可能にし、斯くしてこの膨張用ガスが開口部46を通ってエアバッグ組体内へ吐出できるようにする。
このような装置の中で使用可能な流体燃料には、選択された条件下で(単独で又は単数又は複数の不活性ガスと組合わせて)適切な割合で単数又は複数の適当な酸化剤と共に使用された場合に可燃性混合物を形成するような形で広範囲にわたる気体、蒸気、細かく分割された固体及び液体が含まれる。
【0033】
このような流体燃料としては水素ならびに、炭化水素及び炭化水素誘導体燃料といったような炭化水素ベースの燃料が含まれる。例えば、このような炭化水素燃料には、ナフテン、オレフィン及びパラフィン系炭化水素基を構成するもの、特にC1 −C4 パラフィン系炭化水素燃料が内含されている。本発明の実施において使用することのできる適切な燃料としては、例えばガソリン、ケロセン及びオクタンが含まれる。更に、種々のアルコール、エーテル及びエステル例えば、特に四つ以下の炭素原子を含むものそして特にエチル及びプロピルアルコールといったアルコールを構成するものといった炭化水素誘導体燃料が、本発明の実施において有利に使用され得る。
【0034】
一般に、本発明の実施において使用可能な細かく分割された固体燃料は、インフレータ装置のサイズが望ましくないほど大きくなること無く、望ましい速度で膨張可能な拘束機構を膨張させるべく貯蔵されたガスの体積を加熱するのに充分なエネルギ含量と反応性を持つものでなくてはならない。更に、燃料は、望ましくは、既に有毒であるか又は充分高い濃度で有毒となるCO,NO,HCN又はNH3 などといった燃焼生成物を、許容可能なレベルを上回らないレベルで生成する。
【0035】
本発明の実施において使用可能な細かく分割された固体燃料としては、以下のもののような単数又は複数の種々の粉末又はダストが含まれる可能性がある:即ち、
a)石炭及び石炭生成物(例えば無煙炭、歴青炭、亜歴青炭など、様々な揮発性含有物を伴うもの)、木炭、オイルシェールダスト及びコークスといったような炭素質材料;
b)綿、木材及び泥炭(例えば、酢酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース及び硝酸セルロース並びに木材及びペーパダストなどを含む様々なセルロース材料);
c)食品原料(例えば小麦粉、澱粉及び穀粒ダスト);
d)プラスチック、ゴム及び樹脂(例えばエポキシ、ポリエステル及びポリエチレン);及び、
e)金属及び金属合金材料(例えば、純粋形態又は化合物形態での粉末、粗粒子及び/又はシェービングとしてのアルミニウム、マグネシウム、チタンなど)。
【0036】
このような燃料は望ましい場合、様々な含有量の液体、蒸気及びそれらと水の組合せと組合せた状態で保持することができるということを理解すべきである。
更に、本発明の実施において使用可能な細かく分割された固体燃料には様々なサイズ及び形状の固体粒子が標準的に含まれるということも理解できるだろう。しかしながら、一般的には、このように細かく分割された固体燃料の粒度は、典型的には約5〜500ミクロン、好ましくは約10〜125ミクロンの範囲内で変動し、平均粒度は10〜40ミクロンの範囲内にある。実際には、このようにサイズ決定された細かく分割された固体燃料は望ましくは急速かつ完全な燃焼を結果としてもたらし、対応するインフレータ組体の設計から微粒子の濾過の必要性を削減、更には削除することができる。
【0037】
細かく分割された固体燃料の使用は、様々な処理上の利点を結果としてもたらすことができる。例えば、少なくとも気体又は液体燃料に比較してこのような固体燃料は、取り扱い上の必要要件を簡略化し、適切な燃料貯蔵室内での貯蔵を容易にする。取り扱い上のこのような簡易化は、製造コストの削減を結果としてもたらす。
【0038】
このような細かく分割された固体流体燃料は一般に、エアバッグインフレータ装置内で典型的に使用される火工材料とは区別すべきものである。一般にこのような従来の火工材料は、粉末化されたか又はそれに類似する形で使用される時でさえ、火工用燃焼物の一成分として酸化剤を内含する。これとは対照的に、本発明の細かく分割された固体流体燃料は材料自体の一部として酸化剤を含まない。
【0039】
燃料材料、特に液体炭化水素及び液体炭化水素誘導体(例えばアルコール)といった燃料材料が、それと共に、通常は燃料であるとみなされない水といった材料を限定された割合で含み得るということもわかるだろう。このことは特に、完全な水の分離が通常実際的に実現可能でないような燃料材料について言えることである。更に、わずかな量例えば約10体積%、典型的には約4〜8体積%の量での水の存在は、インフレータ組体の低温性能に著しく影響を及ぼすことなくインフレータ組体の望ましくない自己発火の可能性を有利にも軽減することができる。
【0040】
また、好ましい場合には様々な燃料材料を混合して使用することができるということもわかるだろう。このことは特に、完全な分離が通常、実際に実現不可能である商業グレードのブタンといったような燃料材料について言えることである。例えば、使用されてきた燃料混合物には、約5〜10%のメチルアルコール、0.5〜1%のメチルイソブチルケトン及び残りの部分としてのエチルアルコールを含む200保証付きアルコール混合物及びb)約90%以上(例えば約95%)のブタン、2〜6%(例えば4%)のプロパン及び、残りの部分を構成するメタン、エタン及びその他の様々な微量炭化水素種を含むアルカン混合物が含まれる。このような燃料材料の一例としては、Union Carbide Chemicals and Plastics Company Inc. によって販売され、85.8%のエタノール、13.3%のメタノール及び0.9%のメチルイソブチルケトンを内含する変性エタノール、「ANHYDROL SOLVENT SPECIAL, PM-4083, 200保証付き」がある。
【0041】
更に、このような燃料は、異なる状態(例えば気体、液体及び固体)の複数の燃料の多相組合せの形で使用することができる。例えば、使用される流体燃料は、例えばエチルアルコール中の澱粉といったように、液体燃料中の細かく分割された固体燃料の組合せ又は混合物を構成することができる。また、流体燃料は液体燃料と密に接触した状態に保たれた気体燃料の組合せ又は混合物を構成することもできる。例えば、このような気体燃料は、容器内に保持された炭酸飲料と類似した要領で、加圧下で液体燃料と接触した状態に保持されていてもよい。
【0042】
本発明の中で使用可能な酸化剤としては、例えば、窒素、二酸化炭素及びヘリウム、アルゴン、キセノンといった希ガスなどの単数又は複数のガス希釈剤と組合わせた純粋酸素、空気、希釈空気及び酸素を含む様々な酸素含有ガスがある。実際には、純粋酸素(O2 )の使用は、次のようなものを含む数多くの理由から不利である可能性がある:1)生産の見地から見て、このような使用は取り扱い上の問題をもたらす可能性がある;2)このような使用は自己発火の問題を増大し得る;3)適切な量の燃料(化学量又はほぼ化学量、0.8≦φ≦1.2)と組合わされた場合、極端に高い火炎温度を結果としてもたらす可能性がある(特に一般にこのようなインフレータの設計に付随する高い圧力下で);及び4)0.8未満の当量比で、過剰の量の酸素及び一酸化炭素が関与する可能性がある。
【0043】
これらのことを考慮すると、アルゴン及び酸素の混合物が好ましい可能性がある。アルゴンは、有利にも、比較的1)不活性、2)廉価、3)安全でかつ4)取扱いが容易である。このような混合物の構成成分の好ましい相対量は一般にインフレータ幾何形状及び中で使用される特定の燃料によって左右されることになる。例えば、50〜65体積%の酸素と残りをアルゴンとする酸化剤混合物を、エチルアルコールベースの燃料を収納する組体と共に使用すると有利であり得る。
【0044】
また、このような酸化物混合物は、酸化剤を充填すべき室内に酸化剤の添加前に当初存在し得るようなわずかな量の空気と組合わせて使用することのできるものであるということもわかるだろう。
本発明の好ましい一つの実施形態においては、燃料材料は、燃焼用酸化剤と別にかつ離隔して貯蔵される。例えば、燃料は、燃料封じ込め組体の中に貯蔵され、一方酸化剤は燃料封じ込め組体の外側で、但し燃焼室の内部に貯蔵され、斯くして燃料封じ込め組体が破壊又はその他の形で開いた後に初めて燃料と酸化剤が流体連通状態となるようになっている。
【0045】
但し、望ましい場合、燃料材料及び酸化剤を互いに接触した状態で貯蔵することができるということもわかるだろう。一つの好ましい変形形態においては、燃料材料及び酸化剤は、ヒドロキシル硫酸アンモニウムベースの液体単元推進薬といったような単一の材料として一緒に貯蔵できる。このような推進薬は、本明細書にその開示が参考として内含されている米国特許第5,060,973号の中で開示されている。
【0046】
燃料材料と酸化剤材料の両方を含有する特に適した液体推進薬組成物は、質量で約60%の酸化性物質としてのヒドロキシル硝酸アンモニウム、燃料としての20%のトリエタノール硝酸アンモニウムそして溶剤としての20%の水を含んで成る。
ヒドロキシル硝酸アンモニウム水溶液といった液体推進薬及びトリエタノール硝酸アンモニウムといったような硝化炭化水素塩と共に、発熱反応で発生するガスは一般に窒素、二酸化炭素及び水蒸気で構成されており、これらは全て無毒であるとみなされているものである。その上、このような推進薬材料の燃焼は一般に、有意な微粒子副産物を結果としてもたらさず、従って好ましくは燃焼生成物の燃焼後の濾過を不必要なものにする。
【0047】
斯くして本発明は、(二つ以上の燃料材料の多相組合せを含む、気体、液体及び固体ならびにその混合物を含む)様々な形態での広範な燃料の使用、及び広範な酸化剤種ならびに広範な相対的量の燃料及び酸化剤種の使用を可能にする。
一般に、本発明のインフレータ組体は、好ましくは0.4≦φ≦1.6、より好ましくは0.6≦φ≦1.1の範囲内の当量比で作動させられる。
【0048】
貯蔵室14内に貯蔵されたガスの場合と同様に、比較的高い圧力下での燃焼室60内のガスの貯蔵は、有利にも、インフレータの全体的サイズを最小限にし点火遅延を最小限に抑える一助となり、斯くしてインフレータ組体による更に高く急速な性能ならびに温度ひいては反応速度の上昇などによる更に完全な燃焼を、結果としてもたらす。更に、このようなインフレータ組体は、不完全な燃焼生成物の放出を最小限に抑える。
【0049】
本発明の燃料封じ込め組体を包囲する燃焼室が、望み又は必要に応じて、空気、酸化剤又は不活性ガスといった単数又は複数の気体材料を代替的に収納し得るということもわかるだろう。
図2は、本発明の一つの実施形態に従った流体燃料式インフレータ110の断片的部分を例示している。流体燃料式インフレータ110の例示された部分は、開口部114を伴うインフレータ燃焼室のベースキャップ部分112及び燃料封じ込め組体120を含み、この開口部114を通して起爆体装置116が固定されるか又は取り付けられる。
【0050】
燃料封じ込め組体120は、外壁124を持つハウジング122を含む。このようなハウジング122は、プラスチック(例えばアセタル、塩素化ポリ塩化ビニル(CPVC)、ポリエーテルエーテルケトン、プロピレン及びポリテトラフルオロエチレン)、セラミック(例えばシリコン及びアルミナベースのセラミック)又は、より典型的には金属(例えばアルミニウム又は低炭素鋼など)を含む選択された適切な様々な材料から製造することができる。
【0051】
ハウジング122は、以下の点において、閉鎖されている:
1)ハウジングは、それが上述のような流体の形をした少なくとも一つの燃料の供給物を収納するべく適合させられている閉鎖された貯蔵体積126を構成する。そして
2)外壁は燃料に対し不浸透性である。即ち、外壁を構成する材料は通常、燃料との接触の結果として又は燃料によって著しい変化、影響又は物理的変性を受けない。
【0052】
上述の通り、一つの好ましい実施形態においては、燃料は好ましくは燃焼酸化剤を含まない状態で貯蔵される。しかしながら、同じく上述した通り、燃料と酸化剤は、望まれる場合にはその中で一緒に貯蔵することができる。
ハウジング122は全体的に弾丸形状をなし、外壁124は、燃焼室ベースキャップ部分の開口部114に近接した開放した第1の端部又はベース端部132及びドーム形の部分136を用いて閉鎖されている第2の端部134を有する全体的に円筒形の側方部分130を内含している。
【0053】
望ましい場合、図示されている通り、燃料封じ込め組体120の選択された単数又は複数の部分は、例えば、外部軸線方向刻み目ライン137a及び137bの内含などによって予め弱化させることもできるし、或いはその他の形で選択的に削減された外壁124の厚みを有していてもよい。外壁124の厚みを選択的に削減するために刻み目ラインなど(例えばくぼみ)をこのように内含させることによって、特定の予め定められた作動条件での燃料封じ込め組体120の開放を容易にすることができると同時に、燃料封じ込め組体120が確実に望む通りに予め定められた場所で破壊又は開放し、好ましくは開放時点での望ましくない断片の形状を避けるようにすることができる。
【0054】
更に、刻み目又はその他の適切に選択された形の予備弱化を、壁の表面に機械加工することもできるし、又は部品がプラスチック材料で製造されている場合に適切に可能であるように部品が成形によって作られている場合のように表面内にこれを成形することもできるということが判るだろう。
更にまた、燃料封じ込め組体120は外部刻み目ライン(即ち、壁124の外部表面138上の刻み目ライン)を備えた状態で示されているものの、望まれる場合には、このような刻み目ラインなどを、例えば外壁124の内部表面139に沿って、代替的に又は補足的に適切に配置することができるということも判るだろう。
【0055】
開放ベース端部132は部分的にハウジングベース140及び起爆体装置116によって閉鎖されている。望ましい場合には、ハウジングベースがOリング、圧着端子、フランジなどといったシール(図示せず)及び機構、又は代替的又は付加的に選択された締まり嵌め及びプレス嵌め用手段を含み、中への起爆体装置の取り付け又は結合を容易にし確保することができるということも判るだろう。
【0056】
この例示された実施形態に関連して理解できる通り、このような貯蔵体積部126内に保持された燃料材料は通常ハウジングの外壁124と直接接触する。
起爆体116は放出用端部142を内含し、この放出用端部142から起動時点で起爆生成物が放出される。望ましい場合、図示されている通り、金属ディスクの形などをした密封シール144を起爆体放出端部142の周りに圧接して、流体燃料材料が起爆体116に直接接触するのを防止することができる。このようなシールの内含は、燃料材料による起爆体の望ましくない接触の結果としてもたらされ得るような起爆体の望ましくない変質又は劣化を回避し防止する助けとなることができ、更に燃料漏洩をより良く回避することができる。
【0057】
作動中、即ち例えば付随する起爆体116による適切な電気信号の受理の時点などで、例えば高温の粒子により運ばれる放出といったエネルギ放出はそこから直接燃料封じ込め組体120まで、特に、放出用端部142からシール144を通って燃料貯蔵体積部126内に貯蔵された燃料材料まで導かれ、この時点で、燃料材料の温度及び圧力は上昇することになる。壁124の構造的能力を超えた時点で、ハウジング122は刻み目137a及び137bにて又はその近くで破壊するか又はその他の形で開放し、加熱された燃料を燃焼室及びその中に保持された酸化剤と流体連通状態に置く。その後の作動は一般に上述の実施形態の場合と類似している。
【0058】
図3は、本発明の変形実施態様に従った燃料封じ込め組体150を例示する。この燃料封じ込め組体150は、図2に例示した燃料封じ込め組体120と同様に、全体的に弾丸形状をなしかつ開放した第1の端部つまりベース端部156とドーム形閉鎖端部外壁162により閉鎖される第2の端部160とを有する全体的に円筒形の側方外壁154を含む外壁153を有するハウジング152を内含している。
【0059】
上述のインフレータ組体110の場合と同様に、開放した第1の端部つまりベース端部156は、対応する燃焼室ベースキャップ部分の開口部(図示せず)に隣接して設置されるように設計されている。特定的に言うと、開放した第1の端部つまりベース端部156は、外向きにねじ曲げられた唇状部164を含み、起爆体設置用体積部166を構成し、この起爆体設置用体積部166内に最終組み立ての際に起爆体装置(図示せず)を設置することができる。
【0060】
しかしながら、燃料封じ込め組体150は、燃料材料がハウジング外壁と直接接触した状態でハウジング内に貯蔵されるのではなく、カプセル装置170内に収納されているという点で、図2の上述の実施形態の場合と異なっている。
カプセル170は、金属(例えばアルミニウム、炭素鋼及びステンレス鋼)又は好ましくは例えば望ましい強度及び弾力性を提供する目的でプラスチック材料といった広範な材料から製造可能である。本発明の燃料カプセルは、望ましい場合にはセラミックやガラスといったような材料で製造することができるものの、このような製造材料は、例えば脆性破壊の結果として作動中に断片化する傾向を持つことから、少なくとも最初は、限定された利用可能性しか見い出せないかもしれない。
【0061】
また、本発明は望まれる場合には、それ自体少なくとも部分的にそして場合によっては完全にとまでは言わないものの好ましくは実質的に燃焼室内の酸化性環境の中で可燃性ひいては消耗性である或る種のプラスチックといった材料で製造されたカプセルを用いて実施することができるということもわかる。このような消耗性材料で作られたカプセルは、膨張用ガスの生成に使用することのできる付加的エネルギを提供でき、かつ特定の開口部配置又はポートといった特別なカプセルの特徴を具備する必要性を回避することができる。
【0062】
カプセル170は、上述のような流体の形をした少なくとも一つの燃料材料の供給物を少なくとも収納するように適合させられた密閉貯蔵体積部174を構成する閉鎖された外壁172を内含する。特定的には、閉鎖された外壁172は、全体的に円筒形の側面176、ドーム形の第1の端部180及び起爆体に隣接する第2の端部182を内含する。
【0063】
図示されているように、カプセル170はドーム形の閉鎖端部ハウジング外壁162に隣接してハウジング152内に嵌め込まれている。
上述の通り、一つの好ましい実施形態においては、燃料は好ましくは燃焼酸化剤の無い状態で貯蔵される。しかしながら、燃料及び酸化剤は、望まれる場合、前述の通り一緒に中に貯蔵することができるということも理解すべきである。
【0064】
作動中、例えば付随する起爆体装置による適切な電気信号の受理時点で、高温の粒子により運ばれた放出といった形でのエネルギの放出は、そこから燃料封じ込め組体150まで、特にカプセル170まで導かれ、この時点で密閉貯蔵体積部174内に保持された燃料の温度及び圧力は上昇することになる。カプセルの壁176の構造的能力を超えた時点で、カプセル170は破壊するか又はその他の形で開放し、それによりハウジングの外壁153を破壊又はその他の形で開放し、加熱された燃料を燃焼室及びその中に保持された酸化剤と流体連通状態に置く。
【0065】
燃料が燃焼室内に導入される速度の減速又は制御の増大又は改善、ひいては、ガス生成を結果としてもたらすこのような燃料の反応速度の減速又は制御の増大又は改善というのが本発明に従った燃料封じ込め組体の利用の結果としてもたらされる重要な利点である。このような速度制御は、様々な設計パラメータを適切に選択することによって実現できる。例えば、起爆体装置の寸法決定及び火工用燃焼物装入は、一定の与えられた組体構成要素のための望ましい破壊又は開放度を提供するように選択することができる。適切に選択することのできるもう一つの設計パラメータは、壁厚、表面前処理(例えば刻み目などの内含による予備弱化部域の内含ならびにこのようないずれかの予備弱化のための部域の深さ、場所及び配置など)ならびに構成要素のための製造材料といったような要因に基づいて変動し得る構成要素の破壊可能性である。燃料材料の選択、量及び充填分率が、組体の性能及び特性に望ましい形で影響を与えるのに用いることのできる付加的な設計パラメータであるということも理解できるだろう。
【0066】
斯くして、本発明の燃料封じ込め組体は、中に貯蔵されている燃料が反応及びガス生成のために燃焼室内に導入される速度を適切に調整するよう設計できるものである。その結果、このような燃料封じ込め組体は、特定の処理又は作動上のニーズを満たすべく対応するインフレータの設計においてより大きな融通性を可能にする。例えば、燃焼室内へ燃料を導入する速度を減速することによって、典型的には燃焼室内への燃料導入速度が速すぎる結果としての燃焼室内の圧力の急速すぎる増加を理由として余りにも攻撃的又は制御不能でありすぎるとみなされるような燃焼室の条件を、望ましくも回避することができる。
【0067】
図4は、本発明の変形実施形態に従った燃料封じ込め組体150′を例示する(燃料封じ込め組体150′は、全体的に図3に示された燃料封じ込め組体150と類似していることから、同じ部品は参照符号にアポストロフィ「′」を付加して呼称する)。
燃料封じ込め組体150′は、ハウジング152′とカプセル170′とを内含する。上述の実施形態にあるように、カプセル170′は、中に密閉貯蔵体積部174′を構成する閉鎖された外壁172′を内含する。図示されている通り、カプセル170′は、ドーム形閉鎖端部ハウジング外壁162′に隣接してハウジング152′内に嵌め込まれる。
【0068】
しかしながらカプセル170′は、付随する起爆体装置(図示せず)に隣接して起爆体装置との取り付けを容易にするように適合させられている。特定的に言うと、カプセル外壁172′は、付随する起爆体装置に対応するように適合された断面形状を形成するべく成形された第2の端部182′に隣接した起爆体を内含する。このように形成された燃料組体封じ込め装置は実際上、望ましくは燃料装入物を一般に付随する起爆体装置の放出端部に隣接して位置付けすることから、このような封じ込め装置は有利にもインフレータの作動を容易にする。
【0069】
組体内への起爆体の設置について以外、作動は図3の組体150について上述したものと同様であるということがわかるだろう。
上述の通り、燃料封じ込め組体のハウジングは、望まれる場合、本発明に従って、特定の予め定められた作動条件での組体の開放を容易にするべく例えば刻み目その他の形をした予備弱化部域を内含することができる。また、カプセル装置を内含する組体については、カプセルの外壁は、望ましい場合、例えばカプセルの開放を容易にするべく刻み目などを内含することができるということもわかるだろう。斯くして、本発明に従いかつハウジングとカプセルの両方を含む燃料封じ込め組体の中では:
(1)カプセル及びハウジングの両方共を、例えば刻み目などの形をした予備弱化部域を内含するように製造することができる;
(2)カプセル又はハウジングのいずれかを、例えば刻み目などの形をした予備弱化部域を内含するように製造することができる;又は
(3)カプセル及びハウジングの両方共を、例えば刻み目などの形をした予備弱化部域を内含しないように製造することができる、
ということを理解すべきである。
【0070】
更に、カプセル又はハウジング構成要素のいずれか一方だけを内含する本発明に従った燃料封じ込め組体においては、このような構成要素を、望みに応じて、例えば刻み目などの形をした予備弱化部域を内含するよう、又はしないように製造することができる。
図5は、本発明の一実施形態に従った、ハウジング又はカプセルのいずれかの燃料封じ込め組体構成要素210を例示している。特定的に言うと、前述のものに類似した構成要素210は、ドーム形の壁部分220を用いて閉鎖された端部216を備えた全体的に円筒形の側壁部分214をもつ全体的に弾丸形状の外壁212を内含している。
外部側壁214は、構成要素210が適切に起動させられた時点で高い応力を受ける領域内で壁厚が低減されていない環状リング221を形成する非連続的な軸線方向刻み目を内含しているという点で、前述のものと異なっている。
【0071】
222a及び222b、224a及び224b、及び226a及び226bという3組のこのような非連続的な刻み目が示されている。特定的に言うと、このような刻み目配置の各々の軸線方向ラインは、例えばそれぞれ領域222c,224c、及び226cといった刻み目無しの領域によって中断されている。これらの刻み目無しの領域は、環状リング221の一部を形成する。このような環状リング221の内含により、構成要素の構造の強度を増大させて増大した外部貯蔵圧力が加わった場合の構成要素の強度を高めることができるということが判るだろう。
【0072】
図6(A)、図6(B)、図6(C)及び図6(D)は各々、外部側壁の一部分242a,242b,242c及び242dが代替的な刻み目配置又は形状244a,244b,244c及び244dを含んでいる、燃料封じ込め組体構成要素240a,240b,240c,240d即ちハウジング又はカプセルを例示している。
【0073】
より特定的に言うと、図6(A)は、図2に示され上述したものと類似の連続的な軸線方向に延びる刻み目ラインを含む刻み目配置244aを例示している。
図6(B)は、図5に示され上述したものと類似の非連続的で軸線方向に延びる刻み目ラインを含む刻み目配置244bを例示する。
図6(C)は、構成要素240cが外部側壁242cの周りで境界を画すことになるような半径方向に延びる刻み目ラインを含む刻み目配置244cを例示している。
【0074】
図6(D)は、外部側壁242dの周りに円筒形螺旋状の軸線方向に延びる刻み目ラインを含む刻み目配置244dを例示している。
更に、以上では本発明を単数又は複数の燃料封じ込め組体構成要素(例えばハウジング及び/又はカプセル)の外部側壁の周りでの周りでの単数又は複数の刻み目、厚みの低減された部域などの内含の可能性に関連して記述してきたが、刻み目などは、開放を容易にするべくドーム形の外壁部分の周りを含めて、望ましい場合には夫々の燃料封じ込め組体構成要素の周りのどこか他の場所に、代替的に又は付加的に内含させることもできるということが判るだろう。
【0075】
図7(A)は、開放前の燃料封じ込め組体構成要素260、即ちハウジング又はカプセルのいずれかの断片的部分を例示し、一方図7(B)は、開放後の同じ燃料封じ込め組体構成要素(ここでは260′と呼称する)を例示している。
構成要素260は、本発明の一実施形態に従って刻み目を入れられたドーム形で全体的に半球状の外壁262を内含している。特定的に言うと、外壁262は、全体的に半球の上部中心266から接点270まで半球状外壁262の縁部の周りで延びている、個々に264(a−f)と呼称される6本の刻み目ライン又は溝を内含している。これらの溝264(a−f)は、テーパがかかり、上部中心266から離れるにつれて漸進的に深さを減少させていく。構成要素の端部からの燃料の放出が望まれる場合にこのような構造及び配置を使用することができるということが判るだろう。例えば、このような配置は、不充分な側壁面積といったような構成要素のサイズの制限のために構成要素が側壁に沿っての刻み目付けの内含のための適当な余地を有していない場合に求められる可能性がある。
【0076】
作動中、例えば付随する起爆体装置による適切な電気信号の受理時点で、例えば高温で粒子に運ばれた放出の形でのエネルギ放出が起爆体装置から燃料封じ込め組体構成要素260まで導かれ、この時点で構成要素260内に保持された燃料材料の温度及び圧力は上昇することになる。構成要素の外壁262の構造的能力を超えた時点で、外壁262は、図7(B)に示されている通り開放し、ドーム形の壁は花弁272(a−f)を形成し、この花弁は開いて、加熱された燃料を燃焼室及びその中に保持された酸化剤と流体連通状態に置く。その後の作動は、全体として上述のものと同様である。
【0077】
図8(A)は、開放する前の本発明の一つの実施形態に従った燃料封じ込め組体ハウジング310を例示し、一方図8(B)は、開放後の同じ燃料封じ込め組体ハウジング310′を例示する。
ハウジング310は、全体的に図2に示され上述したハウジング122と類似している。より特定的に言うと、ハウジング310は、燃焼室ベースキャップ部分開口部(図示せず)の近くに配置されることになるような開放した第1の端部又はベース端部316及びドーム形部分322により閉鎖される第2の端部320を有する全体的に円筒形の側方部分314を内含する外壁312を伴って、全体的に弾丸形をしている。
【0078】
ハウジング310は、上述の通りの、全体として等間隔で軸線方向に延びる6本の刻み目ライン324(例えば、外壁312特にその円筒形側方部分314の厚みが低減するライン)の内含によって、選択的に予め弱化されている。図8(A)では、刻み目ライン324の内わずか3本のみが見られ、夫々324a,324b及び324cと呼称された。図示されている通り、刻み目ライン324はドーム形の部分322の中に延びておらず、その結果、刻み目のない平滑なドーム表面326がもたらされている。
【0079】
図8(B)の燃料封じ込めハウジング310′によって示されている通り、作動中そして起動時点でハウジング内に蓄積された圧力は外壁312の最も弱い部分に沿って、即ち外壁が最も薄い刻み目ライン324に沿ってハウジングを破壊又は開放する結果となる。その結果、ハウジングを半径方向外方に膨らませるか又は反らせる圧力の蓄積は、好ましくは、全体的に刻み目ライン324に沿って外壁312内に形成された刻み目ライン開口部330を通して排出される。開放後、ドーム形部分322は、隣接する刻み目ライン開口部330の間に延びる側壁314の帯状部332を用いてハウジング310′の一部として結合された状態にとどまる。
【0080】
燃焼室内への燃料導入速度の減速又は制御の増大又は改善がもたらす前述の利点に加えて、本発明の燃料封じ込め組体の配置は、インフレータの性能に対する周囲温度の影響を有利にも緩和することができる。インフレータの性能に対する周囲温度の影響のこのような緩和(「自己補償」とも呼ばれる)については、以下で図9(A),(B)及び(C)を参照しながら記述する。これらの図は、様々な選択された周囲温度作動条件にてハウジングが流体燃料式インフレータ組体342の燃焼室部分340の中にある、ここではそれぞれ個別に310a,310b及び310cと呼ばれている、図8(A)に示され上述した燃料封じ込めハウジングを示している。燃料封じ込めハウジング310上の外部圧力負荷が、燃焼室内の温度の上昇に伴って著しく増大するということが判るだろう。
【0081】
図9(A)は、燃焼室内の周囲温度が約21℃であり、燃焼室内の圧力が約1850psi (12.76MPa )である場合の、開放後のハウジング310aを示す。
図9(B)は、燃焼周囲条件が一般に「低温」であるとみなされる場合、例えば約−40℃の温度で燃焼室内の圧力が約1595psi (11.00MPa )である場合の、開放後のハウジング310bを示す。
【0082】
図9(C)は、燃焼周囲条件が一般に「高温」であるとみなされる場合、例えば約90℃の温度で燃焼室内の圧力が約2425psi (16.72MPa )である場合の、開放後のハウジング310cを示す。
図9(A)、図9(B)および図9(C)の各々において、夫々参照符号330a,330b及び330cによって表される通過用刻み目ライン開口部により提供される面積は、夫々特定の作動条件と共に変動する。図示されている通り、低い周囲温度では、ハウジング装置は比較的低い外部圧力を受け、比較的開放しやすい。更に、高い周囲温度では、ハウジング装置は比較的大きい外部圧力を受け、その結果として、標準的により開放しにくい。特定的に言うと、より高い周囲温度では(その他全ての要因、例えば燃料液滴サイズ、当量比、酸素濃度などは一定に保たれる)、燃焼室内の圧力はより大きくなり、従って、一定の与えられた強度の起爆体がハウジングを完全に開放するのは更にむずかしくなる。斯くして周囲温度ひいては圧力が増大するにつれて、ハウジングの開放時点で提供された通過面積の相対量は減少し、その結果、ハウジングから燃焼室への燃料材料の通過速度は低下する。更に、微粒化度の質は、生成された燃料液滴の相対的サイズが増大するという点で低下させられると考えられている。比較的大きいサイズの液滴は、加熱、蒸発及び燃焼のためにより多くの時間を必要とする。本発明の燃料材料は一般により高い温度でより反応性が高いことから考えると、このような燃料封じ込め装置をもつインフレータ組体は、例えば低い周囲温度にある場合に燃料をより急速に放出することによって、又代替的にはより高い周囲温度でより緩慢に燃料を放出することによって、周囲温度の標準的な又は通常予想される変化に対して自己補償をすることができる。
【0083】
燃料封じ込め装置が本明細書に記述されているようなカプセルである場合、類似の効果が同様に実現され得るということも理解すべきである。
その結果、本明細書に記述されているような燃料封じ込め装置を利用するインフレータは全体的に、望ましいことに、周囲温度の変化に伴う性能の変動性の著しい減少を受けることができる。
【0084】
本発明について以上では、例えば特定の予め定められた作動条件下での組体の開放を容易にするための、燃料組体構成要素(例えばハウジング又はカプセル)の中への刻み目ラインなどの内含の可能性に関連して記述してきたが、望ましい場合には、組体又はその選択された部分の開放を防ぐか回避するか又はより困難にするための単数又は複数の強化特性または補剛特性を選択的に内含させた状態で本発明を実施することができるということも判るだろう。
【0085】
例えば、図10は、全体的に円形の断面を有しかつ内部体積部354を構成する外壁352を伴う、燃料組体構成要素350、即ちハウジング又はカプセルを例示している。構成要素350は、外壁352の内部表面356に隣接して、内部体積部354の中に、補剛用円形リング又はリブの形で示された壁支持機構360を内含する。壁支持機構360のこのような内含は、全体的に、例えば構成要素の外壁352を開くのに必要とされる内部圧力に著しく影響を及ぼすことなく外部貯蔵圧力の増加を受けた時点での外壁の座屈を防ぐためといったように、構成要素350の外部負荷容量を増大させるのに役立つ可能性がある。
【0086】
支持機構は、連続的な円形リング又はリブの形で示されているものの、その他の適切な形状を用いて望ましい効果を得ることもできるということも判るだろう。例えば、構成要素の外壁の特定の部分に沿ってのみといった非連続形状ならびに非円形リングの形での支持機構も、望みとあらば利用可能である。しかしながら、一般的には、このような支持機構の連続的な形が一般に支持の増加を提供することから、このような形が典型的には好まれる。
【0087】
上述の剛化リングのような支持機構は典型的に、必要とあらば厚みを変えてではあるが特定の組体構成要素の製造において使用される金属、プラスチック又はセラミックといったものと同じ材料で形成され得るということも判るだろう。
本発明について、以上では、中実の(つまり開口部のない)ドーム状外部側壁をもつ燃料封じ込め組体ハウジングの使用に関連して記述してきたが、本発明が少なくともそのより広い態様においてそのような制限を受けるものでないということも理解すべきである。例えば、燃料封じ込め組体が、燃料を貯蔵するカプセル及び、組体の休止状態において燃料と流体連通状態にないことから少なくとも部分的にカプセルと周囲を取り囲む関係にあるハウジング、を内含している場合、ハウジングは、性能を発揮するのに望まれる通りに設置又は位置付けされた開口部を含むことができる。
【0088】
図11は、本発明に従ったこのような燃料封じ込め組体370を例示している。特定的に言うと、燃料封じ込め組体370は、図4を参照しながら上述したものと類似したカプセル372、及びカプセル372を適切に保持するのに役立つワイヤスクリーンメッシュハウジング374を内含しており、カプセル372が燃料封じ込め組体370の起動時点で分離した小片に破壊した場合には、このようなハウジングはかかる形成されたカプセル片を保持するのに役立つ。
【0089】
カプセル372は、中に密閉貯蔵体積部380を構成する外壁376を内含する。カプセル372の外壁376は、付随する起爆体装置(図示せず)に対応するように適合された断面形状384を形成するように成形された起爆体に隣接する第2の端部382を含んでいる。
ハウジング374は、金属製ワイヤスクリーンメッシュで作られ、例えばプラスチック製カプセルと組み合せた場合、1平方インチあたり10〜24メッシュのワイヤスクリーンを使用することができ、又セラミックで製造されたカプセルの場合、1平方インチあたり24〜100メッシュのワイヤスクリーンを使用することができる。
【0090】
実際には、このようなハウジングは、典型的には鋼、アルミニウムなどの金属ワイヤ材料で作られる。ワイヤ形スクリーン手段に対する適切な代替物も使用できることが判るだろう。例えば、金属ワイヤで形成されたスクリーン手段の代りに、適切なスクリーン手段を、望みに応じて有孔金属及び展伸金属で形成することもできる。
【0091】
図12及び図13は、本発明の更に別の変形実施形態に従った燃料封じ込め組体410を例示している。この燃料封じ込め組体410は、例えば図2に示されているインフレータ燃焼室ベースキャップ部分112といったインフレータ組体の対応する部分へ直接取り付けるように適合されたプラスチックなどの成形材料でできたカプセル412を内含している。
【0092】
カプセル412は、上述のカプセル170′と同様に、上述のように液体の形をした少なくとも一つの燃料材料の供給物を少なくとも収納するよう適合された密閉貯蔵体積部416を中に構成する外壁414を内含している。特定的には、外壁414は、全体的に円筒形をなす側面420、ドーム形の第1の端部422及び、付随する起爆体装置(図示せず)に対応するように適合された断面形状426を形成するべく成形された起爆体に隣接する第2の端部424を含む。
【0093】
カプセルの外壁414内に成形されているのは、外向きに巻き上がった唇状部432を伴う第1の端部431及び、内部層414aと外部層414b間でカプセル外壁414内に成形された第2の端部433をもつ保持器430である。保持器430は、内部層414aの周りに周方向に延び、インフレータ組体内のカプセルの直接的取り付けを容易にするために内含されているものである。
【0094】
実際には、このような保持器430は典型的には金属材料例えば鋼又はアルミニウムで製造され、この金属材料が打ち抜かれて金型内に挿入され、この金属材料の周りに、例えば適切なプラスチックカプセル材料が成形される。
保持器の厚み並びにカプセル外壁の内部層及び外部層の間で保持器が延びる長さは、組体に対して望ましい強度を提供するように適切に選択され得る。
【0095】
燃料封じ込め組体410は、カプセル側壁420に沿って、外部層414b及び保持器430を通るガス流オリフィス通路434を内含している。密閉貯蔵体積部416は通常、カプセル外壁414の内部層414aを用いてこれらのオリフィス通路434との流体連通状態から遮断されている。しかしながら、望ましい時点で、例えば密閉貯蔵体積部416内の圧力増加を結果としてもたらす起爆体装置の適切な機能の時点で、以下435という番号で呼称する、外壁414の内部層414aのオリフィス閉鎖部分は、適切に弱りカプセルの中味の放出を可能にする。
【0096】
特定の予め定められた作動条件下でのこのような組体の開放を容易にするべく、内部層414aのオリフィス閉鎖部分435は、例えば、部分435の周囲の少なくとも一部分に刻み目を付けることなどによって壁厚の薄い部域を内部層414aの外部表面436に沿って内含させることなどによって、選択的に予め弱化させることができる。これらの刻み目は438という参照符号で表わす。
【0097】
例えば、図14(A)は、対応するオリフィス閉鎖部分435a及び435bを有する個々に434a及び434bと呼称されているガス流オリフィスを含むカプセル側壁内部層414aの外部表面436の一部分440を例示している。図示されている通り、オリフィス閉鎖部分435a及び435bの周囲は、それぞれ438a及び438bと呼称される厚みの薄い部域を内含する。厚みの薄いこれらの部域438a,438bは全体的に不完全な円の形をしており、オリフィス閉鎖部分435a及び435bの周囲の輪郭を描く。厚みの薄い円は、この円の経路内の壁層414aの夫々446a及び446bという参照符号で表わされた部分が、減少されていない厚みを有し、斯くしてガス流オリフィス通路434aについて図14(B)に示されている通りオリフィス通路434a及び434bの開放時点で壁層材料の残りの部分と共に対応する閉鎖部分435a及び435bを保持するのに役立つようになっているという点で、不完全なものである。
【0098】
作動中、例えば、付随する起爆体装置による適切な電気信号の受理時点などで、例えば高温の粒子に運ばれた放出の形でのエネルギ放出は、起爆体装置から燃料封じ込め組体410特にカプセル412まで導かれ、その時点で、密閉貯蔵体積部416内に保持された燃料材料の温度及び圧力は上昇することになる。カプセル壁414の構造的能力を超えた時点でカプセル412は破壊するか又はその他の形で開放し、加熱された燃料を燃焼室及びその中の酸化剤と流体連通状態に置く。その後の作動は、全体として、上述のものと同様である。
【0099】
図15は、本発明の一変形実施形態に従った流体燃料式インフレータ組体510を例示している。インフレータ510は、第1及び第2の端部520及び522を有する全体的に円筒形の細長いスリーブ516を内含し、ここでは燃焼室と呼ぶ部屋523を構成する。
第1の端部520は、一体化した肩部分524を用いて一部分閉鎖されている。図1のディフューザ組体26に関連して上述した通りのディフューザ組体526が、スリーブ516の第1の端部520と密封する関係で周方向溶接527によって取り付けられている。ディフューザ組体26と同様に、ディフューザ組体526は、ディフューザ室540を構成するべくキャップ部分534とベース部分536とを有する全体的に円筒形のスリーブ532を内含している。ディフューザ組体キャップ部分534及びベース部分536の各々は、夫々に、閉鎖された第1の端部542a及び542b及び開放した第2の端部544a及び544bを内含する。ディフューザ組体キャップ部分534は更に、インフレータ組体からエアバッグ組体(図示せず)内へ膨張用ガスを送り出すため、閉鎖されたキャップの第1端部542aに隣接して、複数の開口部546を内含する。
【0100】
ディフューザ組体のキャップ部分534及びベース部分536は、夫々、各々の開放第2端部即ち端部544a及び544bがそれぞれ例えばそれに当接する破裂板550を用いてといったように密封用手段によって閉鎖されている状態で、整列されている。ディフューザ組体の破裂板550は、その周囲で周方向溶接551を用いて夫々ディフューザ組体キャップ部分534及びベース部分536と密封関係にある状態で接合されている。静止状態では、破裂板550は燃焼室523の中味をエアバッグから分離するのに役立つ。
【0101】
周方向溶接562によって端部ベース560が、スリーブ516の第2端部522に密封関係にて取り付けられている。端部ベース560は、ベース肩部連結部分566を介してそれに接合されたベースキャップ564を内含している。ベース肩部連結部分566は、スリーブ516との関係において端部ベース560を位置付けし、スリーブ516に対し密閉関係で端部ベース560を取り付ける周方向溶接562のための場所を提供する便利な手段として役立つ。
【0102】
端部ベース560には、中に開口部570が内含されており、この開口部570を通して起爆体装置572が、溶接、圧着又はその他の適切な密封シールなどによりインフレータ510内部で密封関係にて取り付けられる。起爆体装置572は、放出端部574を内含する。本発明に従い、本明細書に前述した通りの燃料封じ込め組体576が、起爆体装置放出端部574に隣接して燃焼室523内に位置付けされている。燃料封じ込め組体576は、流体の形をした少なくとも一つの一定量の燃料材料を内含する中味を収納又は保持する。
【0103】
作動中、例えば、衝突の検知時点などで、電気信号が起爆体装置572例えば従来の火工式起爆体装置へ送られる。このような起爆体装置は適切な電気信号を受理した時点で、点火し、例えば高温の粒子に運ばれた放出の形でのエネルギを燃料封じ込め組体576の中へ発出する。
これにより、燃料封じ込め組体576内に貯蔵された燃料の温度及び圧力は上昇する。燃料封じ込め組体576の構造的能力を超えた時点で、例えば予め定められた作動条件下で、燃料封じ込め組体576は破壊するか又はその他の形で開放して、加熱した燃料を燃焼室523と流体連通状態に置く。燃焼室523内で、加熱された燃料及び酸化剤(例えば通常燃焼室523内の燃料から離れて貯蔵されているか又は本明細書で前述した通り燃料封じ込め組体576内に燃料材料と共に貯蔵されている)は、起爆体の起爆を介して高温高圧下で発火し燃焼する可燃性混合物を形成する。
【0104】
可燃性混合物の燃焼の時点で生成される高温ガスは、燃焼室523内の急速な圧力上昇を結果としてもたらす。燃焼室523内のガス圧が破裂板550の構造的能力を超える場合、破裂板550は破壊するか又はその他の形で開放して、高温ガスがディフューザ組体526を通り開口部546から外に出てエアバッグ組体内まで通過することを可能にする。
【0105】
このようなインフレータ構造には燃料及び/又は酸化剤から分離した加圧ガスの貯蔵のための別の貯蔵室が内含されていないことから、このようなインフレータ構造は、標準的には、図1の前述のインフレータ構造に比べて少ない部品で構成されることになる。このような部品の削減及び組み立ての簡略化は、望ましいことに、製造及び組み立てを容易にすると共にそれに付随するコストを低減ししかもインフレータ組体の重量を低減する。
【0106】
上述の通り、燃料封じ込め組体構成要素、例えばハウジング及び/又はカプセルを、例えば単数又は複数の刻み目ラインなどの内含によって構成要素の外壁の厚みを選択的に低減させることなどによって予め弱化することで、このような構成要素を開放するのに必要とされる圧力又は力ひいてはエネルギの量を最小限に抑えるか又は減少させることが可能である。さらに、このような刻み目ラインによって提供されるような予め定められた経路に沿って構成要素を優先的に開放させると、結果としてより制御された開放がもたらされ、斯くして開放の時点での構成要素の望ましくない断片化の可能性を低減させるか又は最小限にすることができる。
【0107】
しかしながら、起爆の時点で燃料及び燃焼酸化剤を適切に接触させ混合させるべく制御された形で(例えば望ましくない断片化無く)開放させることに加えて、本発明に従った燃料封じ込め組体は一般に、崩壊又は座屈無く大きい外部圧力負荷(例えば最高2000psi (13.8MPa )以上)に耐えることを含めた付加的な様々な機能を果たすことが求められている。
【0108】
燃料封じ込め組体構成要素の予備弱化が、燃料封じ込め組体構成要素の外部圧力負荷容量に不利な影響を及ぼす可能性があるということも判るだろう。特定的に言うと、典型的に、比較的長くて薄い刻み目ライン溝などの内含は、構成要素の座屈強度(例えば座屈耐性)が全体的に壁厚特に刻み目溝の長さ及び深さによって大幅に左右されることから、燃料封じ込め組体構成要素の強度を50%以上低減させる可能性がある。代替的には、構成要素の外部負荷容量に対する不利な影響は比較的低いものの比較的短かく浅い刻み目ライン溝を利用することによって、概して、組体の起爆時点での構成要素の断片化という結果をより一般的にもたらすことができる。
【0109】
構成要素の外壁の厚みの低減の結果としてもたらされる上述の問題点の少なくとも一部分を回避又は克服しようとして、本発明の一つの形態は、以下で説明する通り、構成要素の外壁厚みを、以下「多重厚みの」溝又は刻み目ラインと呼ぶ多重厚みにまで選択的に縮減させるための開発にあった。
ここで図16を参照すると、ここには、燃料封じ込め組体構成要素610、即ちハウジング又はカプセルの単純化した概略図が例示されている。特定的に言うと、上述のものと類似の構成要素610は、第1の端部部分616と第2の端部部分618とを伴う全体的に円筒形の側壁部分614をもつ外部壁612を内含する。円筒形側壁部分614は、以下で図17(A)及び図17(B)に関連して詳述する通り、例えば、特定的には円筒形側壁部分614に沿って、単数又は複数の軸線方向刻み目ラインを内含させることにより外壁612の厚みを選択的に縮減させることなどによって、予備弱化された624という参照符号で示された区分を内含している。
【0110】
図17(A)及び図17(B)は、外壁612の厚みが選択的に減少された図16の円筒形側壁部分区分624の夫々630及び632という参照符号で表わされた代替的配置を表わす、単純化され拡大された断片的図である。特定的に言うと、図17(A)の配置630は、例えば図2に示されたものに類似する全体として一定の深さをもつ刻み目ライン634を例示しており、ここで外壁612は刻み目ライン634の長さに沿って参照符号635として表わされた全体的に均等な厚みを有する。
【0111】
図17(B)の配置632は、本発明の一つの実施形態に従った多重深さの溝又は刻み目ライン636を例示する。特定的に言うと、外壁612は参照符号638として表わされている全体的厚みを有する一方、刻み目ライン636は、円筒形側壁614の全体的中心部分の中に比較的短かく深い溝を形成するセグメント640を内含している。刻み目ラインセグメント640において、外壁612は、外壁612の全体的厚み638よりも小さい参照符号642で表わされる厚みを有する。
【0112】
このような短かく比較的深い溝の内含は、一般に構成要素を開放するのに必要とされるエネルギの量を減少させ、例えばこのように形成された構成要素は一般に、より低い内部圧力で開放することになる。
刻み目ラインセグメント640は、両端にて刻み目ラインセグメント646a及び646bにより縁どりされ、ここにおいて、外壁612は650という参照符号で表わされた厚みを有する。外壁の刻み目ラインセグメント646a及び646bにおける厚みは、中央刻み目ラインセグメント640における外壁厚み642よりも大きいものの、それでも外壁612の全体的厚み638よりも小さい。
【0113】
刻み目ラインセグメント640に比べて比較的大きい厚みをもつ縁どり刻み目ラインセグメント646a及び646bの内含によって、1本の通路が提供され、この通路に沿って構成要素の開放が伝播しその結果より制御された形での構成要素の開放がもたらされ、開放時点での構成要素の望ましくない断片化の可能性が低減するか又は最小限に抑えられる。付加的には、縁どり刻み目ラインセグメントが厚くなればなるほど、座屈に対する剛性又は耐性は大きくなる。その結果、本発明の燃料封じ込め組体構成要素内にこのような多重深さの選択的に低減した壁厚を内含させることによって、構成要素の望ましくない座屈を避けるのに充分な強度をなおも提供しながらこのような構成要素を開放するのに必要とされる圧力又は力ひいてはエネルギの量が最小限に抑えられるか又は低減される。
【0114】
本発明に従った燃料封じ込め組体について以上では、ハウジング又はカプセルの燃料封じ込め組体構成要素を単独で又は一緒に収納する組体を基準にして記述してきたが、これらの構成要素の一つが他のもの無しで単独で使用される場合には、使用される構成要素は標準的には、このような構成要素を両方共含むような組体に比べて大きい外部圧力に耐えることができるように構成されることになるということが判るだろう。
【0115】
例えば、燃料封じ込め組体ハウジング無しで用いられるカプセル(例えば少なくとも或る種の状況下では、図12及び図13に示されているカプセル412)は、標準的には、組体に対し加えられる外部圧力の実質的に全てとは言わないまでも少なくとも一部分を標準的に支持することになるハウジング(例えば図3に示されているハウジング152)の中に位置付けされたカプセル(例えば図3に示されているカプセル170)に比べて、より頑丈に、例えばより厚い外壁を伴って作られることになる。しかしながら、ハウジング及びカプセル構成要素の両方を内含する少なくとも幾つかの利用分野では、外部圧力負荷の少なくとも一部分を支持するのにカプセルといった下にある構造に頼るのが望ましい可能性があるということもわかるだろう。このような場合には、ハウジングの壁厚を適切に減少させるか又は最小限に抑えることができる。
【0116】
上述の通り、本発明の燃料封じ込め組体は一般に、予め定められた作動条件下で破壊するか又は開放するように設計又は適合化されている。一般にこのような燃料封じ込め組体の設計は、貯蔵された燃料の急速な放出が一般に望まれていることそしてより高い又は比較的大きい外部負荷に耐える組体の能力といったものを含む様々な要因の均衡を表わすことができる。
【0117】
より特定的に言うと、車両用エアバッグの膨張は、非常に厳しい性能基準を満たさなければならないことから、実際には、本発明の燃料封じ込め組体内で本発明の流体燃料材料を利用する或る種の利用分野においては、燃料封じ込め組体が合理的に可能なかぎり急速に貯蔵された燃料を開放又は放出することが有利かつ望ましいことである可能性があるということが判るだろう。燃料封じ込め組体のこのような急速な開放は、燃料の急速な放出及び放出された燃料の迅速な気化及び燃焼を可能にし、比較的重い燃料、例えばより高い分子量、粘度、表面張力及び/又は気化熱の燃料材料を収納するような組体のために特に望ましいことが考えられる。
【0118】
本発明の燃料封じ込め組体に対する外部負荷は一般に、燃焼室内に通常存在する高い圧力の結果である。実際には、本発明の燃料封じ込め組体は、故障又は破壊無く高い外部負荷に安全に耐えるように設計されることになる。
また、本発明に従った予備充填された燃料を収納する組体構成要素を使用することによって、改善された安全性を実現することができるということもわかる。
【0119】
例えば、上述の実施形態の内の少なくとも幾つかについて許容されるように、適切に選択された組体構成要素は、インフレータの生産又は組み立ての残りの部分の現場から離れた場所で燃料の充填を受けることができる。斯くして、一つの実施形態では、例えば加圧された酸化性ガスと収納するべくインフレータが適切に充填を受ける場所とは離れた場所で、カプセルに燃料を適切に充填することができる。その結果、燃料と酸化剤の望ましくない接触による火災又は爆発の可能性を、削除はできなくとも著しく削減することができる。このような安全性の開発は、車両用拘束システムエアバッグインフレータの大量生産に付随するような高い組み立て速度の環境内で、特に有意義なものであり得る。
【0120】
更に、このような燃料収納構成要素は、インフレータハウジング内へのその設置に先立ち、燃料の望ましくない漏洩について検査でき、受容不可能な構成要素は適宜拒絶される。次に、適切に検査された構成要素の設置の後、組み立てられたインフレータは、適切な状況の下でそれ自体、漏洩検査を受ける。このような漏洩検査工程により、設置されたインフレータ組体の品質をより良く保証することができる。
【0121】
上述のことから考えて、本発明は、膨張用ガスを生成するべく燃焼させられる流体の形をした燃料を使用し、変動する周囲温度条件で作動の衝撃を適切に緩和するインフレータ組体を提供する。更に、本発明は、燃焼室内への燃料導入速度の減速又は制御が改善されひいてはこのような燃料の反応速度の減速又は制御が改善されたインフレータ組体を提供する。
【0122】
本明細書に適当に例示的に開示された本発明は、ここで特定的に開示されていないあらゆる要素、部品、段階、構成要素又は成分が無い状態でも適切に実施可能である。
以上で詳述した説明は、理解を明確にする目的でのみ記されており、当業者にとっては本発明の範囲内での変更が明白となるように、ここから不必要な制限的意味を決して読み取るべきものではない。これと一貫して、特許請求の範囲中の手段プラス機能の項は、構造的均等物のみならず等価な構造をも網羅するよう意図されている。例えば、釘及びネジは、釘が部品を合わせて固定するのに円筒形表面を利用するのに対し、ネジは螺旋表面を利用するという点で等価の構造とはみなし得ないが、部品締め付けの環境においては、釘とネジは等価の構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に従った流体燃料式インフレータの、一部断面となった単純化した概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に従った燃料封じ込め組体をもつ、図1の流体燃料式インフレータの、一部断面となった単純化した断片的概略図である。
【図3】本発明の変形実施形態に従った燃料封じ込め組体の単純化した概略断面図である。
【図4】本発明のもう一つの変形実施形態に従った燃料封じ込め組体の単純化した概略断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に従った燃料封じ込め組体の代替的にハウジング又はカプセル構成要素のいずれかの単純化した断片的斜視図である。
【図6】本発明の変形実施形態に従った燃料封じ込め組体の代替的にハウジング又はカプセル構成要素のいずれかのための代替的な刻み目配置又は形状の単純化した断片的図である。
【図7】本発明の一実施形態に従った刻み目付きドームをもつ、燃料封じ込め組体構成要素、即ちハウジング又はカプセルの単純化した斜視図であって、(A)は開放前の状態、(B)は開放後の状態を夫々示す。
【図8】本発明の一実施形態に従った燃料封じ込め組体ハウジングの単純化した斜視図であって、(A)は開放前の状態、(B)は開放後の状態を夫々示す。
【図9】さまざまな選択された周囲温度作動条件での開放後の流体燃料式インフレータ組体の燃焼室部分の中に収納された図8(A)の燃料封じ込めハウジングを示す。
【図10】本発明の変形実施形態に従った燃料封じ込み組体の代替的にハウジング又はカプセル構成要素のいずれかの、一部断面となった単純化した断片的斜視図である。
【図11】ワイヤスクリーンメッシュが少なくとも部分的に燃料カプセルを取り囲むのに使用されている、燃料封じ込め組体の、一部断面になった単純化した断片的概略図である。
【図12】本発明の更に別の変形実施形態に従った燃料封じ込め組体の一部断面になった単純化した概略斜視図である。
【図13】図12の燃料封じ込め組体の単純化した断面概略図である。
【図14】図12及び図13の燃料封じ込め組体の側壁の内部層の断片的一部分を示す図であって、(A)は斜視図を表し、(B)は開放ガス流オリフィスを示す横断面図を表わす。
【図15】本発明の一変形形態に従った流体燃料式インフレータの一部断面となった単純化した概略図である。
【図16】本発明の一実施形態に従った燃料封じ込め組体構成要素の単純化した概略図である。
【図17】図16に示されている燃料封じ込め組体構成要素の一区分のための代替的配置の単純化した断片的拡大図である。
【符号の説明】
10,110,510…流体燃料式インフレータ組体
12…圧力容器
14…貯蔵室
16…スリーブ
24,524…一体型肩部分
26,526…ディフューザ組体
30,60…燃焼室組体
32,62,532…スリーブ
34,54,534…キャップ部分
36,56,132,156,536…ベース部分
40…ディフューザ室
46,48,70,114…開口部
50,72,550…破裂板
66,136,322…ドーム
82,116,572…起爆体装置
86,120,150,150′,370,410,576…燃料封じ込め組体
122,152,310…ハウジング
124…外壁
126,174,380…貯蔵体積部
137a,137b,222a,222b,224a,224b,226a,226b…刻み目
170,170′,372,412…カプセル装置
201…燃料封じ込め組体構成要素
Claims (40)
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10,510)であって、燃焼生成物を生成するために流体の形をした少なくとも一つの燃料を燃焼せしめる第1室(60,523)と、外壁(172’,376)を備え且つ密閉貯蔵体積部(174’,380)を構成するカプセル(174’,372)を有する燃料封じ込め組体(150’,370)であって前記密閉貯蔵体積部が当該装置内への前記カプセルの設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納するように適合され且つ前記カプセルが前記第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させる起爆体と、を具備する装置において、前記カプセルの外壁が前記起爆体の外形に一致するように適合された断面形状を形成するべく成形されている装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10,510)であって、燃焼生成物を生成するために流体の形をした少なくとも一つの燃料を燃焼せしめる第1室(60,523)と、外壁(212,242a〜242d,262,312)を備え且つ密閉貯蔵体積部を構成するカプセル(210,240a〜240d,260,310)を有する燃料封じ込め組体であって前記密閉貯蔵体積部が当該装置内への前記カプセルの設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納するように適合され且つ前記カプセルが前記第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させる起爆体(82,116,572)と、を具備する装置において、前記カプセルが周囲温度の影響を自己補償するように外壁の厚みを選択的に削減することによって予め弱化されている装置。
- 前記カプセル(210,240a,240b,310)の外壁(212,242a,242b,312)の厚みが少なくとも一つの軸線方向に延びる刻み目(222a,222b,224a,224b,226a,226b,244a,244b,324,324a,324b,324c)によって選択的に削減されている請求項2に記載の装置。
- 前記カプセル(240c)の外壁(242c)の厚みが少なくとも一つの周方向に延びる刻み目(244c)によって選択的に削減されている請求項2に記載の装置。
- 前記カプセル(240d)の外壁(242d)の厚みが少なくとも一つの円筒形の螺旋状に軸線方向に延びる刻み目(244d)によって選択的に削減されている請求項2に記載の装置。
- 前記カプセル(210,240b)の外壁(212,242b)の厚みが少なくとも一つの不連続な刻み目(222a,222b,224a,224b,226a,226b,244b)によって選択的に削減されている請求項2に記載の装置。
- 前記カプセルの外壁の厚みが少なくとも一つの多重深さの刻み目(636)によって選択的に削減されている請求項2に記載の装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10,510)であって、燃焼生成物を生成するために流体の形をした少なくとも一つの燃料を燃焼せしめる第1室(60,523)と、外壁(352)を備え且つ密閉貯蔵体積部(354)を構成するカプセル(350)を有する燃料封じ込め組体であって前記密閉貯蔵体積部が当該装置内への前記カプセルの設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納するように適合され且つ前記カプセルが前記第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させる起爆体(82,116,572)と、を具備する装置において、前記カプセルが少なくとも一つの剛化手段(360)を有し、該剛化手段が前記カプセルの外壁の内面(356)に隣接し且つ前記カプセルの外部負荷容量を増大させるように適合されたリング(360)を有する装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10,510)であって、 燃焼生成物を生成するために流体の形をした少なくとも一つの燃料を燃焼せしめる第1室(60,523)と、外壁(376)を備え且つ密閉貯蔵体積部(380)を構成するカプセル(372)を有する燃料封じ込め組体(370)であって前記密閉貯蔵体積部が当該装置内への前記カプセルの設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納するように適合され且つ前記カプセルが前記第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させる起爆体と、を具備する装置において、前記燃料封じ込め組体が前記カプセルの外壁の外側面の少なくとも一部に隣接するハウジング(374)を付加的に有し、該ハウジングが前記燃料封じ込め組体が作動されたときに前記カプセルから生じるカプセル片を保持するためのスクリーン手段を有する装置。
- 前記ハウジング(374)が前記少なくとも一つの燃料に対し不浸透性の材料で製造されている請求項9に記載の装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10,510)であって、燃焼生成物を生成するために流体の形をした少なくとも一つの燃料を燃焼せしめる第1室(60,523)と、外壁(312)を備え且つ密閉貯蔵体積部を構成するカプセル(310)を有する燃料封じ込め組体であって前記密閉貯蔵体積部が当該装置内への前記カプセルの設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納するように適合され且つ前記カプセルが前記第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させる起爆体(82,116,572)と、を具備する装置において、前記燃料封じ込め組体が周囲温度の影響を自己補償するように適合されている装置。
- 前記カプセルがプラスチックから成形されている請求項1または2または8または9または11に記載の装置。
- 前記カプセルが前記第1室の酸化性環境下で少なくとも部分的に消耗可能な材料で製造されている請求項1または2または8または9または11に記載の装置。
- 前記カプセルが当該装置内での該カプセルの直接取り付けを可能にするように適合された保持器(430)を該カプセルに一体化された形で有する請求項1または2または8または9または11に記載の装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10,510)であって、燃焼生成物を生成するために流体の形をした少なくとも一つの燃料を燃焼せしめる第1室(60,523)と、前記少なくとも一つの燃料に対して不浸透性の外壁(212,242a〜242d,262,312)を有し且つ前記少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納するように適合され且つ前記第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件下で開放するように適合されている閉鎖されたハウジング(210,240a〜240d,260,310)を有する燃料封じ込め組体とを具備し、前記ハウジングが前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させる起爆体(82,116,572)を前記第一室を画成するベース(56,112,560)に沿って有する装置において、前記ハウジングが周囲温度の影響を自己補償するように外壁の厚みを選択的に削減することによって予め弱化されている装置。
- 前記ハウジング(210,240a,240b,310)の外壁(212,242a,242b,312)の外壁の厚みが少なくとも一つの軸線方向に延びる刻み目(222a,222b,224a,224b,226a,226b,244a,244b,324,324a,324b,324c)によって選択的に削減されている請求項15に記載の装置。
- 前記ハウジング(240c)の外壁(242c)の厚みが少なくとも一つの周方向に延びる刻み目(244c)によって選択的に削減されている請求項15に記載の装置。
- 前記ハウジング(240d)の外壁(242d)の厚みが少なくとも一つの円筒形で螺旋状の軸線方向に延びる刻み目(244d)によって選択的に削減さ れている請求項15に記載の装置。
- 前記ハウジング(210,240b)の外壁(212,242b)の厚みが少なくとも一つの不連続な刻み目(222a,222b,224a,224b,226a,226b,244b)によって選択的に削減されている請求項15に記載の装置。
- 前記ハウジングの外壁の厚みが少なくとも一つの多重深さの刻み目(636)によって選択的に削減されている請求項15に記載の装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10,510)であって、燃焼生成物を生成するために流体の形をした少なくとも一つの燃料を燃焼せしめる第1室(60,523)と、前記少なくとも一つの燃料に対して不浸透性の外壁(352)を有し且つ前記少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納するように適合され且つ前記第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件下で開放するように適合されている閉鎖されたハウジング(350)を有する燃料封じ込め組体とを具備し、前記ハウジングが前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させる起爆体(82,116,572)を前記第一室を画成するベース(56,112,560)に沿って有する装置において、前記ハウジングが少なくとも一つの剛化手段(360)を有し、前記剛化手段が前記ハウジングの外壁の内面(356)に隣接し且つ前記ハウジングの外部負荷容量を増大させるように適合されたリング(360)を有する装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10,510)であって、燃焼生成物を生成するために流体の形をした少なくとも一つの燃料を燃焼せしめる第1室(60,523)と、前記少なくとも一つの燃料に対して不浸透性の外壁(312)を有し且つ前記少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納するように適合され且つ前記第1室と流体連通状態となるように予め定められた作動条件下で開放するように適合されている閉鎖されたハウジング(310)を有する燃料封じ込め組体とを具備し、前記ハウジングが前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させる起爆体(82,116,572)を前記第一室を画成するベース(56,112,560)に沿って有する装置において、前記燃料封じ込め組体が周囲温度の影響を自己補償するように適合されている装置。
- 前記少なくとも一つの燃料が気体、液体、細かく分割された固体、または、これらの組合せの形の流体を具備する請求項1または2または8または9または11または21または22に記載の装置。
- 前記ハウジングが金属から形成されている請求項9または21または22に記載の装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10)であって、外壁(212,242a〜242d,262,312)を備え且つ密閉貯蔵体積部を構成するカプセル(210,240a〜240d,260,310)を有する閉鎖された燃料封じ込め組体であって前記密閉貯蔵体積部が当該装置内へのカプセルの設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を少なくとも含む内容物を流体の形で収納するように適合され且つ予め定められた作動条件下で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、該燃料封じ込め組体の開放時に前記カプセルからの前記少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部分と流体連通状態となる第1室(60)であって高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成するように前記少なくとも一つの燃料を燃焼せしめ且つ該少なくとも一つの燃料の燃焼によって該第1室内の温度および圧力が上昇し且つ該第1室内の圧力が予め定められただけ増大したときに開放して高温燃焼ガスの少なくとも一部が該第1室から放出されるように適合されている第1室と、加圧貯蔵ガスの供給物を収容し且つ前記第1室の開放時に該第1室と流体連通状態となる第2室(14)であって膨張用ガスを生成するために前記第1室から放出された高温燃焼ガスが前記加圧貯蔵ガスと混合し且つ該第2室が前記第1室から放出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合した後に該第2室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して膨張可能な器具を膨張するために膨張用ガスの少なくとも一部が該第2室から放出されるように適合されている第2室と、前記第1室内で前記少 なくとも一つの燃料の少なくとも一部分の燃焼を開始させるための起爆体(82,116,572)と、を具備する装置において、前記カプセルが周囲温度の影響を自己補償するように外壁の厚みを選択的に削減することによって予め弱化されている装置。
- 前記カプセルの外壁の厚みが少なくとも一つの多重深さの刻み目(636)によって選択的に削減されている請求項25に記載の装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10)であって、外壁(376)を備え且つ密閉貯蔵体積部(380)を構成するカプセル(372)を有する閉鎖された燃料封じ込め組体(370)であって前記密閉貯蔵体積部が当該装置内へのカプセルの設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を少なくとも含む内容物を流体の形で収納するように適合され且つ予め定められた作動条件下で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、該燃料封じ込め組体の開放時に前記カプセルからの前記少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部分と流体連通状態となる第1室(60)であって高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成するように前記少なくとも一つの燃料を燃焼せしめ且つ該少なくとも一つの燃料の燃焼によって該第1室内の温度および圧力が上昇し且つ該第1室内の圧力が予め定められただけ増大したときに開放して高温燃焼ガスの少なくとも一部が該第1室から放出されるように適合されている第1室と、加圧貯蔵ガスの供給物を収容し且つ前記第1室の開放時に該第1室と流体連通状態となる第2室(14)であって膨張用ガスを生成するために前記第1室から放出された高温燃焼ガスが前記加圧貯蔵ガスと混合し且つ該第2室が前記第1室から放出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合した後に該第2室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して膨張可能な器具を膨張するために膨張用ガスの少なくとも一部が該第2室から放出されるように適合されている第2室と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の少なくとも一部分の燃焼を開始させるための起爆体と、を具備する装置において、前記燃料封じ込め組体が前記カプセルの外壁の外側面の少なくとも一部に隣接するハウジング(374)を付加的に有し、該ハウジングが前記燃料封じ込め組体が作動されたときに前記カプセルから生じるカプセル片を保持するためのスクリーン手段を有する装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10)であって、外壁(312)を備え且つ密閉貯蔵体積部を構成するカプセル(310)を有する閉鎖された燃料封じ込め組体であって前記密閉貯蔵体積部が当該装置内へのカプセルの設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を少なくとも含む内容物を流体の形で収納するように適合され且つ予め定められた作動条件下で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、該燃料封じ込め組体の開放時に前記カプセルからの前記少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部分と流体連通状態となる第1室(60)であって高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成するように前記少なくとも一つの燃料を燃焼せしめ且つ該少なくとも一つの燃料の燃焼によって該第1室内の温度および圧力が上昇し且つ該第1室内の圧力が予め定められただけ増大したときに開放して高温燃焼ガスの少なくとも一部が該第1室から放出されるように適合されている第1室と、加圧貯蔵ガスの供給物を収容し且つ前記第1室の開放時に該第1室と流体連通状態となる第2室(14)であって膨張用ガスを生成するために前記第1室から放出された高温燃焼ガスが前記加圧貯蔵ガスと混合し且つ該第2室が前記第1室から放出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合した後に該第2室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して膨張可能な器具を膨張するために膨張用ガスの少なくとも一部が該第2室から放出されるように適合されている第2室と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の少なくとも一部分の燃焼を開始させるための起爆体(82,116,572)と、を具備する装置において、前記燃料封じ込め組体が周囲温度の影響を自己補償するように適合されている装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10)であって、外壁(212,242a〜242d,262,312)を備え且つ少なくとも一つの燃料の供給物を含む内容物を流体の形で収納するように適合された閉鎖されたハウジング(210,240a〜240d,260,310)を有する燃料封じ込め組体であって前記外壁が前記少なくとも一つの燃料に対して不浸透性であり且つ前記ハウジングの外壁が予め定めら れた作動条件下で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、前記ハウジングの外壁の開放時に前記燃料封じ込め組体と流体連通状態となる第1室(60)であって高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成するために該第1室内で前記少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部が燃焼し且つ該少なくとも一つの燃料の燃焼により該第1室内の温度および圧力が上昇し且つ該第1室が該第1室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して高温燃焼ガスの少なくとも一部が該第1室から放出されるように適合されている第1室と、加圧貯蔵ガスの供給物を収納し且つ前記第1室の開放時に該第1室と流体連通状態となる第2室(14)であって膨張用ガスを生成するために前記第1室から放出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合し且つ該第2室が前記第1室から放出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合して膨張用ガスを生成した後に該第2室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して膨張ガスの少なくとも一部が該第2室から放出されて膨張可能な器具を膨張するように適合されている第2室と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させるための起爆体(82,116,572)と、を具備する装置において、前記ハウジングが周囲温度の影響を自己補償するように外壁の厚みを選択的に削減することによって予め弱化されている装置。
- 前記ハウジングの外壁の厚みが少なくとも一つの多重深さの刻み目(636)によって選択的に削減されている請求項29に記載の装置。
- 膨張可能な器具を膨張させるための装置(10)であって、外壁(312)を備え且つ少なくとも一つの燃料の供給物を含む内容物を流体の形で収納するように適合された閉鎖されたハウジング(310)を有する燃料封じ込め組体であって前記外壁が前記少なくとも一つの燃料に対して不浸透性であり且つ前記ハウジングの外壁が予め定められた作動条件下で開放するように適合されている燃料封じ込め組体と、前記ハウジングの外壁の開放時に前記燃料封じ込め組体と流体連通状態となる第1室(60)であって高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成するために該第1室内で前記少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部が燃焼し且つ該少なくとも一つの燃料の燃焼により該第1室内の温度および圧力が上昇し且つ該第1室が該第1室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して高温燃焼ガスの少なくとも一部が該第1室から放出されるように適合されている第1室と、加圧貯蔵ガスの供給物を収納し且つ前記第1室の開放時に該第1室と流体連通状態となる第2室(14)であって膨張用ガスを生成するために前記第1室から放出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合し且つ該第2室が前記第1室から放出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合して膨張用ガスを生成した後に該第2室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して膨張ガスの少なくとも一部が該第2室から放出されて膨張可能な器具を膨張するように適合されている第2室と、前記第1室内で前記少なくとも一つの燃料の燃焼を開始させるための起爆体(82,116,572)と、を具備する装置において、前記燃料封じ込め組体が周囲温度の影響を自己補償するように適合されている装置。
- 前記少なくとも一つの燃料が燃焼酸化剤を含まない状態で前記燃料封じ込め組体内に貯蔵されている請求項1または2または8または9または11または21または22または27または28または31に記載の装置。
- 前記少なくとも一つの燃料と酸化剤とが単一の材料として前記燃料封じ込め組体内に貯蔵されている請求項1または2または8または9または11または21または22または27または28または31に記載の装置。
- 前記単一の材料がヒドロキシル硝酸アンモニウムベースの液体単元推進薬を具備する請求項33に記載の装置。
- 前記燃料封じ込め組体から前記第1室内への燃料の導入速度が減速されるように前記起爆体の寸法と、カプセルの破壊可能性と、燃料の選択と、燃料の量と、燃料の充填分率とを含む設計パラメータが選択されている請求項1または2または8または9または11または27または28に記載の装置。
- 前記燃料封じ込め組体から前記第1室内への燃料の導入速度が減速されるように前記起爆体の寸法と、ハウジングの破壊可能性と、燃料の選択と、燃料の量 と、燃料の充填分率とを含む設計パラメータが選択されている請求項15または21または22または29または31に記載の装置。
- 膨張装置(10,510)を用いて車両内の膨張可能な安全器具を膨張させる方法であって、a)前記膨張装置内への設置前に少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納している閉鎖されたカプセル(310)、または、b)開放前に少なくとも一つの燃料の供給物を流体の形で収納している燃料封じ込め組体の閉鎖された燃料ハウジング(310)を開放することによって前記少なくとも一つの燃料の供給物の少なくとも一部を第1密封室(60,523)内に放出する工程と、前記第1密封室内で前記放出された少なくとも一つの燃料の供給物の一部を燃焼させて高温燃焼ガスを含む燃焼生成物を生成する燃焼工程と、前記膨張装置からの燃焼ガスの少なくとも一部を含む膨張用ガスを放出して膨張可能な安全器具を膨張させる工程と、を具備する方法において、前記カプセルまたはハウジングが開放する程度および前記第1密封室内に燃料が放出される速度が当該方法を実施する周囲温度の影響を自己補償することによって制御される方法。
- 膨張用ガスの放出前に前記第1密封室からの高温燃焼ガスの少なくとも一部を第2室(14)内の加圧貯蔵ガスと混合して膨張用ガスを生成する混合工程をさらに具備する請求項37に記載の方法。
- 前記第1密封室が密封手段(72,73)によって通常は閉じられている少なくとも一つのガス出口開口(70)を有し、前記燃焼工程が前記第1密封室内の温度および圧力を上昇させ、前記第1密封室の密封手段が該第1密封室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して該第1密封室から前記第2室へと高温燃焼ガスが放出され、前記第2室が密封手段(50,51)によって通常は閉じられている少なくとも一つのガス出口ポート(46)を有し、前記混合工程が前記第2室内の温度および圧力を上昇させ、前記第2室のガス出口ポートの密封手段が前記第1密封室から放出された高温燃焼ガスが加圧貯蔵ガスと混合されて膨張用ガスを生成した後であって前記第2室内の圧力が予め定められただけ上昇したときに開放して該第2室から膨張用ガスを排出して膨張可能な安全器具を膨張させる請求項38に記載の方法。
- (a)閉鎖されたカプセルを開放したときに該開放工程が閉鎖されたカプセルの外壁(312)を破壊する工程、または、(b)閉鎖された燃料ハウジングを開放したときに該開放工程が閉鎖された燃料ハウジングの外壁(312)を破壊する工程を具備する請求項37に記載の方法。
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