JP3849362B2 - Steel plate damping device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行する鋼板の振動を抑制する制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、走行する鋼板の表面側と裏面側とに対向配置された電磁石対によって、走行中の鋼板の振動を抑制する制振装置があった。この制振装置は、例えば図8の、鋼板1を上面から見た図に示すように、鋼板1の走行方向と直角な方向に、複数の電磁石対2〜5を並べて配置した構成となっている。また、それぞれの電磁石対内には、電磁石対から鋼板までの距離を検出するためのセンサ対7〜10が設けられていて、各センサ対の検出結果に基づいて各電磁石対が制御される。
【0003】
なお、電磁石対およびセンサ対と鋼板との位置関係は、図2に示す鋼板1の側面図の通りである。すなわち、電磁石対2は、表面側の電磁石2Aと裏面側の電磁石2Bとを、鋼板1を挟んで向かい合う位置に配置した構成となっている。また、センサ対7は、表面側のセンサ7Aと裏面側のセンサ7Bとで構成され、それぞれ電磁石2Aと電磁石2Bとに内蔵されていて、鋼板1を挟んで向かい合う位置に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような制振装置において、電磁石対と走行する鋼板との位置関係は、鋼板の板厚、板幅等が変化することによって絶えず変化する。このため、各電磁石対を制御するための制御ゲインを一定値に固定しておくと、例えば、板厚の変化によって、鋼板が共振し易くなり、場合によっては鋼板と電磁石の磁極面が接触する可能性がある。
【0005】
また、走行する鋼板が幅方向に蛇行し、鋼板1の端が、例えば図8の破線の位置にくる場合がある。このような場合には、電磁石対2の間に中途半端に鋼板1の端がかかり、電磁石対2内のセンサ対7が鋼板1との距離を検出できないにもかかわらず、電磁石対2の間に鋼板1が存在する状態となるので、センサ対7による距離の検出に基づいて制御される電磁石対2の制御が不能になって、鋼板1が発振したり、鋼板1と電磁石対2の磁極面とが接触し、鋼板1を傷つけてしまう可能性がある。
また、鋼板の端付近に設けられた電磁石対の間から鋼板が完全に外れると、鋼板が外れた電磁石対によって無駄な電力が消費される。
なお、例えば、走行する鋼板の板幅の変化によって、上記と同様の現象が起こる可能性もある。
【0006】
また、通常、この種の制振装置では、対向する電磁石対の中間位置付近を鋼板が走行するように位置指令値が与えられる。ところで、製造ラインが稼働中に鋼種が変わる際、すなわち溶接部が通過する際に、鋼板の変形などによる電磁石と溶接部の衝突防止のため、電磁石を鋼板から離れる方向に移動させ、待避させることがある。このとき、電磁石をONしたまま移動させると、鋼板自身の位置は変化していないにも関わらず、センサと鋼板の相対距離が大きくなるため、制振装置は、鋼板がセンサから離れる方向に移動したと判断し、電磁石に流す電流を大きくする。
【0007】
ところが、この場合、電磁石が鋼板から離れる方向に移動しているので、移動と共に、電磁石に流す電流が大きくなり、最終的に装置の能力が飽和し、制振が不可能となる。さらに、電磁石が発熱し、最悪の場合、発熱した電磁石が焼損する可能性がある。
【0008】
このような現象を避けるため、従来の制振装置では、電磁石の待避時に制振をOFFしていた。このため、振動が大きくなり、特に、電磁石の待避動作の初期段階、すなわち電磁石と鋼板との間隔がまだ狭い段階で、電磁石と鋼板とが接触してしまう可能性があった。
【0009】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、走行する鋼板の板厚、板幅等の変化や蛇行によって鋼板が発振することがなく、スムーズな制御が可能な制振装置を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、制振装置の待避動作中も安定した制振が可能で、電磁石が過熱・破損することがない制振装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、鋼板を挟んで互いに対向して複数対配置され、走行する鋼板の制振を行うため、鋼板と交わる方向に磁力を作用させる電磁石と、前記鋼板の表面側および裏面側の、相互に対向する位置に複数対配置され前記複数対の各電磁石と前記鋼板との距離を検知するためのセンサと、前記センサに検知された距離に基づいて、前記電磁石の駆動電流を制御する制御装置とを有する鋼板の制振装置であって、前記制御装置は、鋼板の継ぎ目位置情報に基づいた制御ゲインテーブルと、前記センサによって検知された距離から前記センサから所定の距離内に鋼板が存在するか否かを判断する判断手段とを有し、前記制御ゲインテーブルに基づいて前記電磁石の駆動電流を制御するための制御ゲインを決定するとともに、前記判断手段によって、所定の距離内に鋼板が存在しないと判断されたセンサに対応する電磁石の制御をOFFすることを特徴とする鋼板の制振装置である。
【0012】
請求項2に記載の発明は、走行する鋼板の制振を行うため、鋼板と交わる方向に磁力を作用させる電磁石と、この電磁石と前記鋼板との距離を検知するためのセンサと、このセンサに検知された距離と、所定の位置指令値とに基づいて、前記電磁石の駆動電流を制御する制御装置と、前記電磁石を鋼板と交わる方向に移動させ、電磁石の待避あるいは待避からの復帰を行う移動手段とを有する鋼板の制振装置において、前記移動手段は、鋼板の継ぎ目位置情報に応じて、前記電磁石を待避させるために、前記電磁石を鋼板から離れる方向に移動させ、さらに復帰の動作を行い、前記移動時に、移動距離に応じて、前記制御装置は前記位置指令値を変化させ、さらに復帰動作指令を行うことを特徴とする鋼板の制振装置である。
【0013】
請求項3に記載の発明は、走行する鋼板の制振を行うため、鋼板と交わる方向に磁力を作用させる、前記鋼板を挟んで互いに対をなして配置された電磁石と、これらの電磁石と前記鋼板との距離を検知するため、前記鋼板を挟んで互いに対をなして配置されたセンサと、これらのセンサに検知された距離どうしの差と、この差の目標値となる位置指令値とに基づいて、前記電磁石の駆動電流を制御する制御装置と、前記電磁石を鋼板と交わる方向に移動させ、電磁石の待避あるいは待避からの復帰を行う移動手段とを有する鋼板の制振装置において、前記移動手段は、鋼板の継ぎ目位置情報に応じて、前記電磁石を待避させるために、前記電磁石を鋼板から離れる方向に移動させることを特徴とする鋼板の制振装置である。
【0014】
請求項4に記載の発明は、前記制御装置は、前記電磁石の待避あるいは復帰時に、前記位置指令値を0とすることを特徴とする請求項3に記載の鋼板の制振装置である。
【0015】
請求項5に記載の発明は、前記制御装置は、前記電磁石の待避あるいは復帰時に、前記電磁石の移動距離に応じて、前記位置指令値を変化させることを特徴とする請求項3に記載の鋼板の制振装置である。
【0016】
請求項6に記載の発明は、前記制御装置は、積分制御を行う積分制御手段を含み、前記電磁石の待避あるいは復帰時に、前記積分制御手段の動作を停止させることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の鋼板の制振装置である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態の構成を図1に示す。鋼板1は、図の下側から上側に向かって、走行速度V[m/min]で走行させられる。鋼板1の走行方向と直角な方向に電磁石対2〜6が並べて配置されている。それぞれの電磁石対2〜6には、それぞれの電磁石対2〜6と鋼板1との距離を検出するためのセンサ対7〜11が内蔵されている。
【0021】
図2は、電磁石対2を鋼板1の側面から見た図である。電磁石対2は、鋼板1の表面側に設けられた電磁石2Aと、裏面側に設けられた電磁石2Bとで構成され、電磁石2Aと2Bは、相互に対向する位置に設置されている。電磁石対3〜6も同様の構成となっている。
【0022】
電磁石対2に内蔵されたセンサ対7は、鋼板の表面側に設けられた電磁石2Aに内蔵されたセンサ7Aと、裏面側に設けられた電磁石2Bに内蔵されたセンサ7Bとで構成され、センサ7Aと7Bは、相互に対向する位置に設置されている。センサ対8〜11も同様の構成となっている。
【0023】
図1の説明に戻り、電磁石対2〜6が並べられた位置から、鋼板1の走行方向に沿って、A[m]だけ戻った位置に、溶接継ぎ目検出センサ12が設けられている。この溶接継ぎ目検出センサ12は、鋼板1の溶接継ぎ目1aを検出する。
【0024】
溶接継ぎ目検出センサ12の出力は、上位コントローラ13に入力され、この上位コントローラ13の出力は、コントローラ14に入力されている。このコントローラ14の出力は、電磁石対2〜6に入力されている。電磁石対2〜6に内蔵されたセンサ対7〜11の出力は、コントローラ14に入力されている。
【0025】
コントローラ14には、あらかじめ、これから走行させられる鋼板の情報、例えば、溶接継ぎ目の有無、溶接継ぎ目以前の鋼板の幅、溶接継ぎ目以後の鋼板の幅等が入力されていて、これらの諸条件がテーブル化されて記憶されている。また、このテーブルと、前記溶接継ぎ目の検出タイミングとから、電磁石駆動条件の切替を行う。
【0026】
次に、本実施形態の動作を説明する。センサ対7〜11は、電磁石対2〜6と、鋼板1との距離を検出する。詳細には、鋼板1の表面側に設けられたセンサ、例えば図2におけるセンサ7Aが、このセンサから鋼板1の表面までの距離kAを検出し、鋼板1の裏面側に設けられたセンサ、例えば図2におけるセンサ7Bが、このセンサから鋼板1の裏面までの距離kBを検出する。なお、センサ7A、7Bの検出面は、電磁石2A、2Bの磁極面と同一面上となるように配置されている。センサ対7〜11によって検出された距離に基づいて、コントローラ14は、電磁石対2〜6を制御し、走行する鋼板1の制振を行う。
【0027】
また、鋼板1の走行中に、異種鋼板間の溶接継ぎ目1aが、溶接継ぎ目検出センサ12によって検出されると、検出信号が溶接継ぎ目検出センサ12から上位コントローラ13に送られ、この上位コントローラ13は、コントローラ14に制御信号を送る。すると、コントローラ14は、鋼板1の溶接継ぎ目1aが、電磁石対2〜6が並べられた位置から、鋼板1の走行方向に沿ってX[m]戻った位置に来たところで、電磁石対2および6の制御をソフトストップさせ、これらの電磁石対2および6の駆動を停止させる。
【0028】
駆動を停止させる電磁石対は、コントローラ14に、あらかじめ入力されていた鋼板情報から決定される。すなわち、この場合、あらかじめ、鋼板情報として、溶接継ぎ目1a以前の鋼板1bの幅と、溶接継ぎ目1a以後の鋼板1cの幅とがコントローラ14に入力されており、これらの情報と、電磁石対2〜6の設置位置とから、駆動すべき電磁石対と、停止すべき電磁石対とが決定される。
【0029】
鋼板1が走行し、溶接継ぎ目1aが電磁石対2〜6が設けられた位置を通過した後に、コントローラ14は、あらかじめこのコントローラ14に入力されていた、溶接継ぎ目1a通過後の鋼板1cの板幅、板厚等の情報から、電磁石対3〜5を制御するためのPIDゲインを新たに設定する。
【0030】
具体的には、走行する鋼板1の溶接継ぎ目1aが、溶接継ぎ目検出センサ12を通過してから(A−X)/V[min]後に電磁石対2および6の制御をソフトストップ、すなわち定常電流およびPIDゲインを徐々に下げる。
【0031】
それから、次に走行されてくる鋼板1cの板厚、板幅等の鋼板情報から、駆動を続ける電磁石対3〜5に対するPIDゲインが設定され、X/V[min]後に制御がソフトに切り替えられる。
【0032】
PIDゲインは、コントローラ14に内蔵された、図3のようなテーブルによって、板厚に応じて決定される。なお、テーブル中に適合する板厚値がない場合には、近傍の値を補間することによって、PIDゲインが算出される。
【0033】
次に、本発明の第2実施形態の構成を図4を参照して説明する。鋼板1は、図の下側から上側に向かって走行させられる。鋼板1の走行方向と直角な方向に、センサ対7〜10を内蔵した電磁石対2〜5が並べて配置されている。電磁石対2〜5とセンサ対7〜10の詳細な構成は、第1実施形態と同様である。
【0034】
左右のずれ量、すなわち走行する鋼板1が蛇行し、走行方向と直角な方向へずれた場合のずれ量を検出するための、光学的あるいは磁気的等の方法で検出を行う左右のずれ量センサ15が、鋼板1の上部に設けられている。左右のずれ量センサ15の出力は、上位コントローラ13に入力され、この上位コントローラ13の出力は、コントローラ14に入力されている。コントローラ14の出力は、電磁石対2〜5に入力されている。また、電磁石対2〜5にそれぞれ内蔵されたセンサ対7〜10の出力は、コントローラ14に入力されている。センサ対7〜10は、それぞれ電磁石対2〜5の中心に配置されている。
【0035】
次に、本実施形態の動作を説明する。左右のずれ量センサ15が、走行する鋼板1から左右のずれ量を逐次検出し、この検出結果を上位コントローラ13に逐次伝達する。上位コントローラ13は、伝達された左右のずれ量、およびあらかじめ入力されていた板幅情報をコントローラ14に伝達する。
【0036】
コントローラ14は、これらの左右のずれ量および板幅情報から、鋼板1のエッジ位置を演算し、演算されたエッジ位置と、電磁石対2〜5の位置とから、駆動すべき電磁石対を決定する。
【0037】
センサ7の中心とセンサ10の中心との間隔をl、板幅をB、センサヘッド外径をD、左右のずれ量をa(右方向を正)とすると、a>0かつB−a<l+2Dで左端の電磁石対2の制御をソフトストップし、a<0かつB+a<l+2Dで右端の電磁石対10の制御をソフトストップする。ただし、aの値は、電磁石対どうしの間隔よりも小さいものとする。
【0038】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の概略構成は、図4に示した第2実施形態のものと同様である。本実施形態においては、図6に示すように、コントローラ14内に、センサ対の、表面側のセンサの出力値と、裏面側のセンサの出力値とを加算する加算回路21が設けられている。この加算回路21による加算値がしきい値を越えた場合、このセンサ対に対応する電磁石対の制御がソフトストップされる。
【0039】
すなわち、図2に示すように、センサ7Aとセンサ7Bとの間に鋼板1がある場合には、センサ7Aおよび7Bは、鋼板1までの距離を検出できる。このとき、例えば、センサ7Aの出力は、図5のd1のように、あるしきい値以下となる。これに対し、鋼板1がセンサ対の間から外れた場合には、センサ7Aの出力は、図5のd2に示すように、しきい値を越えた一定値になる。
【0040】
本実施形態におけるコントローラ14内部の詳細な構成を図6に示す。コントローラ14には、センサ7Aからの信号およびセンサ7Bからの信号が入力されている。これらの信号は、コントローラ14に内蔵された減算回路17aに入力され、これらの信号の差が算出される。さらに、算出された差の値と、位置指令手段16からの信号との差をとる第2の減算回路17bが設けられている。この減算回路17bの出力は、振動制御コントローラ18に入力されている。この振動制御コントローラ18の出力は、電流制御手段(A)19および電流制御手段(B)20に入力されている。電流制御手段(A)19および電流制御手段(B)20の出力は、コントローラ14から出力され、電流制御手段(A)19の出力は電磁石2Aに入力され、電流制御手段(B)20の出力は電磁石2Bに入力され、それぞれの電磁石を駆動する。
【0041】
また、コントローラ14に入力されるセンサ7Aからの信号およびセンサ7Bからの信号は、加算回路21にも入力される。加算回路21の出力は、比較器22に入力され、ここで、しきい値出力手段23から出力されるしきい値と比較される。比較器22の出力は、シーケンサ24に入力される。シーケンサ24は、制御ON/OFF信号を出力する。
【0042】
なお、以上が電磁石対2およびセンサ対7に関係する回路であるが、電磁石対3〜5およびセンサ対8〜10に対しても同様の回路が設けられている。
【0043】
次に、本実施形態のコントローラ14の動作を説明する。ここでは、図6を参照し、電磁石対2およびセンサ対7に関係する回路の動作のみ説明し、同様の動作を行う電磁石対3〜5およびセンサ対8〜10に関係する回路の説明は省略する。
【0044】
センサ7Aからの距離信号とセンサ7Bからの距離信号との差が、減算回路17aによって算出される。この値は、鋼板1の、センサ7Aと7Bとの中間位置からのずれ量を表している。このずれ量と、位置指令手段16からの位置指令値との差が、減算回路17bによって算出される。この位置指令値とずれ量との差は、振動制御コントローラ18に送られ、この振動制御コントローラ18は、前記位置指令値とずれ量との差に基づいて、電流制御手段(A)19および電流制御手段(B)20を制御する。電流制御手段(A)19および電流制御手段(B)20は、それぞれ電磁石2Aおよび2Bを駆動する。以上の動作により、鋼板1の位置は、前記位置指令値に一致するように制御される。
【0045】
また、センサ7Aからの距離信号と、センサ7Bからの距離信号は、加算回路21にも入力され、距離の加算値が算出される。この加算値と、しきい値出力手段23が出力するしきい値とが比較器22で比較され、比較結果がシーケンサ24に伝達される。シーケンサ24は、しきい値より加算値の方が大きい場合には、センサ対7の間に鋼板1がないと判断し、センサ対7を内蔵する電磁石対2をOFFする。ここでOFFされれば、上記電流制御手段(A)19および電流制御手段(B)20による制御は無効になる。加算値がしきい値より小さい場合には、センサ対7の間に鋼板1があると判断し、電磁石対2をONする。ONされれば、上記電流制御手段(A)19および電流制御手段(B)20による制御が有効になる。
【0046】
なお、センサ対の別の実施形態として、図7に示すように、センサAとBを対向する位置からずらしてもよい。このような構成によって、対向するセンサ同士の干渉によって、鋼板1がない場合のセンサ出力の加算値が、鋼板1が存在している場合のセンサ出力の加算値よりも小さくなってしまうといった現象が起こることを避けるこができる。
【0047】
次に、本発明の第4実施形態の構成を図9を参照して説明する。図9に示すように、鋼板1の制振用の電磁石2A、2Bは、鋼板1を挟んで対向して取り付けられており、一方の電磁石2A内には、センサ7Aが取り付けられている。また、前記のような制振用の電磁石の対が、複数、鋼板1の板幅方向または長手方向に取り付けられていることもある。
【0048】
図11に、本実施形態の制御系の構成を示す。ただし、この図11において、前記図6と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。振動制御コントローラ18と電流制御手段(B)20との間には、反転手段25が設けられているので、電磁石2Aと2Bとは、逆方向に制御される。例えば、電磁石2Aへの駆動電流が増加させられるとき、電磁石2Bへの駆動電流は減少させられる。
【0049】
次に、本実施形態の動作を説明する。製造ラインを流れる鋼板の種類が変化する際の継ぎ目部分(溶接部分)は、鋼板が変形していたり、板幅が大きく変わっていたりする。すると、このような変形部分が、制振装置に衝突する可能性がある。このため、変形部分と制振装置との衝突を避けるため、図10に示すように、制振装置、すなわち電磁石2A、2Bを鋼板1の面外方向、すなわち鋼板1の表面および裏面から離れる方向に待避させる。
【0050】
このとき、センサ7Aが設けられた側の電磁石2Aの移動距離に応じて、図11に示した制御系の構成における位置指令16aを変化させる。すなわち、電磁石2Aが鋼板1から離れれば、センサ7Aもまた鋼板1から離れ、鋼板1自身の位置は変わっていないにもかかわらず、センサ7Aの位置を基準とした鋼板1の位置は変化する。この変化に応じて、前記位置指令16aを変化させる。
【0051】
このようにすれば、電磁石の待避時に、鋼板を電磁石の移動方向(鋼板から離れる方向)に引きつけようとする力が発生することがないので、電磁石の過熱や焼損を防ぎつつ、制振制御を行いながらの電磁石の待避を行うことができる。
【0052】
次に、本発明の第5実施形態を図12を参照して説明する。本実施形態では、鋼板1の両側に設けられた電磁石2A、2Bの両者の内部にセンサ7A、7Bが設けられている。また、本実施形態の制御系の構成は、図13に示すようなものになる。
【0053】
このような構成とすれば、鋼板1の制振制御における位置指令値を、センサ7Aから鋼板1までの距離と、センサ7Bから鋼板1までの距離との差とすることができる。従って、センサ7Aとセンサ7Bとのちょうど中間の位置に鋼板1を保つ構成とすれば、位置指令値は0となる。
【0054】
上記の構成とすれば、電磁石2A、2Bを待避するときにも、位置指令値を0のままにしておけば、対向する電磁石対のちょうど中間位置に鋼板1が保持され、無駄な引力が電磁石から発せられることなく、待避動作を行いながらの制振制御が可能となる。
【0055】
また、上記の各実施形態において、振動制御コントローラ18の制御則として、図14に示すようなPID制御が用いられる。このとき、I制御(積分制御)は、位置指令値と、鋼板の位置との偏差を小さくしようとする作用を有する。しかし、電磁石の待避動作時に、センサが鋼板から離れ、センサと鋼板との距離がセンサの検出範囲を超えた場合には、前記I制御によって電磁石へのパワー指令が大きくなり、電磁石に大電流を流してしまう可能性がある。
【0056】
そこで、電磁石の待避および復帰時には、前記I制御をOFFしておくことによって、前記大電流を流してしまうことを防止することができる。このようにすると、当然、電磁石の待避および復帰時にはI制御が行われないが、電磁石の待避時には精密な鋼板の位置決め精度は求められないことが多いので、I制御が行われなくとも問題は起きない。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、制御ゲインが、各センサによる距離の検知結果に基づいて決定されるので、鋼板の板厚の変化等によって、鋼板が発振し、鋼板と電磁石の磁極面が接触することを防止できる。
【0058】
また、制御装置に内蔵された判断手段が、あるセンサの近傍に鋼板が存在しないと判断したとき、このセンサに対応する電磁石のための制御ゲインを零にするので、例えば、鋼板の蛇行や、板幅の変化によって、鋼板の端付近に設けられた電磁石対の間から鋼板が外れたとき、この電磁石対をOFFすることができ、無駄な電力の消費を防止することができる。
【0059】
また、走行する鋼板が幅方向に蛇行したような場合に、電磁石対の間に中途半端に鋼板の端がかかり、電磁石対の制御が不能になって、鋼板が発振したり、鋼板と電磁石対の磁極面とが接触し、鋼板を傷つけてしまうようなことがない。
【0060】
また、制御装置内に、鋼板の板厚、走行速度、継ぎ目位置、板幅等の鋼板情報に基づいた制御ゲインテーブルを設ければ、この制御ゲインテーブルに基づいて制御ゲインを決定することができるので、鋼板が発振し、鋼板と電磁石の磁極面が接触することを防止できる。
また、走行中に鋼板の種類が変わっても、駆動すべき電磁石、およびゲインを変えることができるので、安定した鋼板の制御が可能である。
また、溶接継ぎ目を検出すれば、この継ぎ目をはさんで鋼板の種類が変わるときに、ゲインを自動的に変更できるので、オペレータによるゲイン調整が不要となる。
【0061】
また、鋼板の表面側および裏面側のセンサを、相互に対向しない位置に設ければ、センサ同士の干渉による、誤った距離の検出を防止できる。
【0062】
また、電磁石を待避させる際に、電磁石の移動距離に応じて位置指令値を変化させると、制振を行いながら電磁石を待避させても、電磁石に過大な電流が流れることがなく、電磁石の過熱・損傷を防ぐことができる。
【0063】
また、鋼板を挟んで互いに対をなして配置されたセンサによって距離を検知し、検知された距離どうしの差をとり、この差に基づいて電磁石の駆動電流を制御すれば、対向配置された電磁石を同時に待避する際に、位置指令値を変化させずに、電磁石に過大な電流が流れることを防止し、電磁石の過熱・損傷を防ぐことができる。
【0064】
また、電磁石の待避時に、積分制御を停止させれば、センサから鋼板までの距離がセンサの検出範囲を超えた場合にも、電磁石に過大な電流が流れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の概略構成図。
【図2】 電磁石対を側面から見た図。
【図3】 制御ゲインテーブルを示す図。
【図4】 本発明の第2実施形態の概略構成図。
【図5】 センサ出力としきい値との関係を示す図。
【図6】 コントローラ内部の詳細な構成図。
【図7】 センサ対の別の実施形態を示す図。
【図8】 従来の制振装置の概略構成図。
【図9】 本発明の第4実施形態の構成図。
【図10】 電磁石の待避動作を説明するための図。
【図11】 第4実施形態の制御系の構成図。
【図12】 本発明の第5実施形態の構成図。
【図13】 第5実施形態の制御系の構成図。
【図14】 振動制御コントローラの内部構成図。
【符号の説明】
1 鋼板 1a 溶接継ぎ目
1b 鋼板 1c 鋼板
2〜6 電磁石対 2A、2B 電磁石
7〜11 センサ対 7A、7B センサ
12 溶接継ぎ目検出センサ
13 上位コントローラ 14 コントローラ(制御装置)
15 左右のずれ量センサ 16 位置指令手段
16a 位置指令
17a、17b 減算回路 18 振動制御コントローラ
19 電流制御手段(A) 20 電流制御手段(B)
21 加算回路 22 比較器
23 しきい値出力回路 24 シーケンサ
25 反転手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vibration damping device that suppresses vibration of a traveling steel sheet.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there has been a vibration damping device that suppresses vibrations of a traveling steel sheet by means of an electromagnet pair disposed opposite to the front surface side and the back surface side of the traveling steel sheet. This vibration damping device has a configuration in which a plurality of
[0003]
The positional relationship between the electromagnet pair and the sensor pair and the steel plate is as shown in the side view of the steel plate 1 shown in FIG. That is, the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In the vibration damping device as described above, the positional relationship between the electromagnet pair and the traveling steel plate constantly changes as the thickness, width, etc. of the steel plate change. For this reason, if the control gain for controlling each electromagnet pair is fixed to a constant value, for example, the steel plate is likely to resonate due to a change in the plate thickness, and in some cases, the steel plate and the magnetic pole surface of the electromagnet are in contact with each other. there is a possibility.
[0005]
Further, the traveling steel plate may meander in the width direction, and the end of the steel plate 1 may be at the position of the broken line in FIG. 8, for example. In such a case, the end of the steel plate 1 is halfway between the
Further, when the steel plate is completely removed from between the electromagnet pairs provided near the ends of the steel plate, useless power is consumed by the electromagnet pair from which the steel plate has been removed.
For example, the same phenomenon as described above may occur due to a change in the width of the traveling steel plate.
[0006]
Further, in this type of vibration damping device, a position command value is usually given so that the steel plate travels in the vicinity of the intermediate position between the opposing electromagnet pairs. By the way, when the steel line changes during operation of the production line, that is, when the weld passes, the electromagnet is moved away from the steel plate to avoid collision between the electromagnet and the weld due to deformation of the steel plate. There is. At this time, if the electromagnet is moved while it is ON, the relative distance between the sensor and the steel plate increases even though the position of the steel plate itself has not changed, so the vibration control device moves in the direction in which the steel plate moves away from the sensor. The current flowing through the electromagnet is increased.
[0007]
However, in this case, since the electromagnet moves in a direction away from the steel plate, the current flowing through the electromagnet increases with the movement, eventually saturating the capability of the device and making vibration control impossible. Furthermore, the electromagnet generates heat, and in the worst case, the generated electromagnet may burn out.
[0008]
In order to avoid such a phenomenon, in the conventional vibration damping device, the vibration damping is turned off when the electromagnet is retracted. For this reason, the vibration is increased, and there is a possibility that the electromagnet and the steel plate come into contact particularly in the initial stage of the retracting operation of the electromagnet, that is, at the stage where the distance between the electromagnet and the steel plate is still narrow.
[0009]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and a vibration damping device capable of smooth control without causing the steel plate to oscillate due to changes in the thickness, width, etc. of the traveling steel plate or meandering. It is to provide.
[0010]
In addition, the present invention provides a vibration damping device that is capable of stable vibration damping even during a retracting operation of the vibration damping device, and that does not overheat or damage the electromagnet.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The invention described in claim 1 A plurality of pairs are arranged facing each other across the steel plate, In order to perform vibration damping of the traveling steel plate, a plurality of pairs of electromagnets for applying a magnetic force in a direction intersecting with the steel plate and the front side and the back side of the steel plate are disposed at mutually opposed positions. Multiple pairs each A sensor for detecting the distance between the electromagnet and the steel plate; Said Steel plate damping device having control device for controlling drive current of electromagnet based on distance detected by sensor Because , The control device includes a control gain table based on joint position information of the steel sheet, and a determination unit that determines whether or not the steel sheet exists within a predetermined distance from the sensor based on the distance detected by the sensor. And determining a control gain for controlling the drive current of the electromagnet based on the control gain table, and controlling the electromagnet corresponding to the sensor determined by the determining means that no steel plate exists within a predetermined distance. OFF This is a steel plate vibration damping device.
[0012]
The invention described in
[0013]
The invention according to
[0014]
The invention according to claim 4 4. The control device according to
[0015]
The invention described in
[0016]
The invention described in
[0020]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The configuration of the first embodiment of the present invention is shown in FIG. The steel plate 1 is caused to travel at a traveling speed V [m / min] from the lower side to the upper side in the drawing. Electromagnet pairs 2 to 6 are arranged side by side in a direction perpendicular to the traveling direction of the steel plate 1. Each of the electromagnet pairs 2 to 6 incorporates sensor pairs 7 to 11 for detecting the distance between the electromagnet pairs 2 to 6 and the steel plate 1.
[0021]
FIG. 2 is a view of the
[0022]
The
[0023]
Returning to the description of FIG. 1, the weld seam detection sensor 12 is provided at a position returned by A [m] along the traveling direction of the steel plate 1 from the position where the electromagnet pairs 2 to 6 are arranged. The weld seam detection sensor 12 detects the weld seam 1 a of the steel plate 1.
[0024]
The output of the weld seam detection sensor 12 is input to the
[0025]
The
[0026]
Next, the operation of this embodiment will be described. The sensor pairs 7 to 11 detect the distance between the electromagnet pairs 2 to 6 and the steel plate 1. Specifically, a sensor provided on the surface side of the steel plate 1, for example, the
[0027]
Further, when the weld seam 1a between the different steel sheets is detected by the weld seam detection sensor 12 while the steel plate 1 is traveling, a detection signal is sent from the weld seam detection sensor 12 to the
[0028]
The electromagnet pair whose driving is to be stopped is determined from the steel plate information previously input to the
[0029]
After the steel plate 1 travels and the weld seam 1a passes through the position where the electromagnet pairs 2 to 6 are provided, the
[0030]
Specifically, the control of the electromagnet pairs 2 and 6 is soft-stopped after the weld seam 1a of the traveling steel plate 1 passes through the weld seam detection sensor 12 (A−X) / V [min], that is, a steady current. And gradually decrease the PID gain.
[0031]
Then, the PID gains for the electromagnet pairs 3 to 5 that continue to be driven are set from the steel plate information such as the plate thickness and plate width of the next steel plate 1c that is traveled, and the control is switched to software after X / V [min]. .
[0032]
The PID gain is determined according to the plate thickness by a table as shown in FIG. If there is no suitable thickness value in the table, the PID gain is calculated by interpolating neighboring values.
[0033]
Next, the structure of 2nd Embodiment of this invention is demonstrated with reference to FIG. The steel plate 1 is caused to travel from the lower side to the upper side in the figure. Electromagnet pairs 2 to 5 incorporating
[0034]
Left and right deviation amount sensor for detecting the deviation amount in the right or left direction, that is, the deviation amount when the traveling steel plate 1 meanders and deviates in the direction perpendicular to the traveling direction. 15 is provided in the upper part of the steel plate 1. The output of the left / right deviation amount sensor 15 is input to the
[0035]
Next, the operation of this embodiment will be described. The left and right deviation amount sensors 15 sequentially detect the left and right deviation amounts from the traveling steel plate 1 and sequentially transmit the detection results to the
[0036]
The
[0037]
Assuming that the distance between the center of the
[0038]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. The schematic configuration of this embodiment is the same as that of the second embodiment shown in FIG. In the present embodiment, as shown in FIG. 6, an
[0039]
That is, as shown in FIG. 2, when the steel plate 1 is between the
[0040]
FIG. 6 shows a detailed configuration inside the
[0041]
Further, the signal from the
[0042]
The circuit related to the
[0043]
Next, the operation of the
[0044]
The difference between the distance signal from the
[0045]
Further, the distance signal from the
[0046]
As another embodiment of the sensor pair, as shown in FIG. 7, the sensors A and B may be shifted from the opposing positions. With such a configuration, there is a phenomenon in which the added value of the sensor output when there is no steel plate 1 becomes smaller than the added value of the sensor output when the steel plate 1 is present due to interference between opposing sensors. You can avoid what happens.
[0047]
Next, the structure of 4th Embodiment of this invention is demonstrated with reference to FIG. As shown in FIG. 9, the vibration-damping
[0048]
FIG. 11 shows the configuration of the control system of this embodiment. However, in FIG. 11, the same components as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted. Since the reversing
[0049]
Next, the operation of this embodiment will be described. At the joint portion (welded portion) when the type of the steel plate flowing through the production line changes, the steel plate is deformed or the plate width is greatly changed. Then, such a deformed portion may collide with the vibration damping device. For this reason, in order to avoid a collision with a deformation | transformation part and a damping device, as shown in FIG. 10, the direction which leaves | separates a damping device, ie,
[0050]
At this time, the
[0051]
In this way, when the electromagnet is retracted, no force is generated to attract the steel plate in the direction of movement of the electromagnet (the direction away from the steel plate), so vibration suppression control can be performed while preventing overheating and burning of the electromagnet. The electromagnet can be saved while it is being performed.
[0052]
Next, a fifth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. In the present embodiment,
[0053]
With such a configuration, the position command value in the vibration damping control of the steel plate 1 can be the difference between the distance from the
[0054]
With the above configuration, even when the
[0055]
In each of the above embodiments, PID control as shown in FIG. 14 is used as a control rule of the
[0056]
Therefore, when the electromagnet is retracted and returned, turning off the I control can prevent the large current from flowing. In this case, naturally, the I control is not performed when the electromagnet is retracted and returned, but when the electromagnet is retracted, precise steel plate positioning accuracy is often not required, so a problem occurs even if the I control is not performed. Absent.
[0057]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the control gain is determined based on the detection result of the distance by each sensor, the steel plate oscillates due to a change in the plate thickness of the steel plate, etc., so that the steel plate and the magnetic pole surface of the electromagnet are in contact with each other. Can be prevented.
[0058]
Further, when the judgment means built in the control device judges that there is no steel plate in the vicinity of a certain sensor, the control gain for the electromagnet corresponding to this sensor is made zero, for example, meandering of the steel plate, When the steel plate is removed from between the electromagnet pairs provided near the end of the steel plate due to the change in the plate width, the electromagnet pair can be turned off, and wasteful power consumption can be prevented.
[0059]
In addition, when the traveling steel plate meanders in the width direction, the end of the steel plate is applied between the electromagnet pairs, the control of the electromagnet pair becomes impossible, the steel plate oscillates, or the steel plate and the electromagnet pair The magnetic pole surface of the steel plate does not come into contact with the steel plate and damage the steel plate.
[0060]
In addition, if a control gain table based on steel plate information such as the plate thickness, travel speed, joint position, and plate width of the steel plate is provided in the control device, the control gain can be determined based on this control gain table. Therefore, it can prevent that a steel plate oscillates and the magnetic pole surface of a steel plate and an electromagnet contacts.
Moreover, even if the type of the steel plate changes during traveling, the electromagnet to be driven and the gain can be changed, so that stable control of the steel plate is possible.
Further, if the weld seam is detected, the gain can be automatically changed when the type of the steel sheet changes between the seams, so that it is not necessary to adjust the gain by the operator.
[0061]
In addition, if the sensors on the front side and the back side of the steel plate are provided at positions that do not face each other, erroneous distance detection due to interference between the sensors can be prevented.
[0062]
Also, if the position command value is changed according to the moving distance of the electromagnet when retracting the electromagnet, even if the electromagnet is retracted while performing vibration suppression, an excessive current does not flow to the electromagnet,・ Can prevent damage.
[0063]
In addition, if the distance is detected by sensors arranged in pairs with each other across the steel plate, the difference between the detected distances is taken, and the driving current of the electromagnet is controlled based on this difference, the electromagnet arranged oppositely At the same time, it is possible to prevent an excessive current from flowing through the electromagnet without changing the position command value, thereby preventing the electromagnet from being overheated or damaged.
[0064]
If integral control is stopped when the electromagnet is retracted, it is possible to prevent an excessive current from flowing through the electromagnet even when the distance from the sensor to the steel plate exceeds the detection range of the sensor.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view of an electromagnet pair.
FIG. 3 is a diagram showing a control gain table.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a relationship between a sensor output and a threshold value.
FIG. 6 is a detailed configuration diagram inside the controller.
FIG. 7 shows another embodiment of a sensor pair.
FIG. 8 is a schematic configuration diagram of a conventional vibration damping device.
FIG. 9 is a configuration diagram of a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a diagram for explaining a retracting operation of an electromagnet.
FIG. 11 is a configuration diagram of a control system according to a fourth embodiment.
FIG. 12 is a configuration diagram of a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a configuration diagram of a control system of a fifth embodiment.
FIG. 14 is an internal configuration diagram of a vibration controller.
[Explanation of symbols]
1 Steel plate 1a Weld seam
1b steel plate 1c steel plate
2-6
7-11
12 Weld seam detection sensor
13
15 Left and
16a Position command
17a,
19 Current control means (A) 20 Current control means (B)
21
23
25 Reversing means
Claims (6)
前記鋼板の表面側および裏面側の、相互に対向する位置に複数対配置され前記複数対の各電磁石と前記鋼板との距離を検知するためのセンサと、
前記センサに検知された距離に基づいて、前記電磁石の駆動電流を制御する制御装置と
を有する鋼板の制振装置であって、
前記制御装置は、鋼板の継ぎ目位置情報に基づいた制御ゲインテーブルと、前記センサによって検知された距離から前記センサから所定の距離内に鋼板が存在するか否かを判断する判断手段とを有し、
前記制御ゲインテーブルに基づいて前記電磁石の駆動電流を制御するための制御ゲインを決定するとともに、前記判断手段によって、所定の距離内に鋼板が存在しないと判断されたセンサに対応する電磁石の制御をOFFすることを特徴とする鋼板の制振装置。 A plurality of pairs facing each other across the steel plate, in order to perform vibration damping of the traveling steel plate, an electromagnet that acts a magnetic force in the direction intersecting the steel plate,
Sensors for detecting a distance between each of the plurality of pairs of electromagnets and the steel sheet, a plurality of pairs being arranged at positions facing each other on the front surface side and the back surface side of the steel sheet,
Based on the distance detected in the sensor, a vibration damping apparatus of a steel sheet and a control unit for controlling the drive current of the electromagnet,
The control device includes a control gain table based on joint position information of the steel sheet, and a determination unit that determines whether or not the steel sheet exists within a predetermined distance from the sensor based on the distance detected by the sensor. ,
The control gain for controlling the drive current of the electromagnet is determined based on the control gain table, and the electromagnet corresponding to the sensor determined by the determining means that no steel plate exists within a predetermined distance is controlled. Steel plate damping device characterized by being turned off .
この電磁石と前記鋼板との距離を検知するためのセンサと、
このセンサに検知された距離と、所定の位置指令値とに基づいて、前記電磁石の駆動電流を制御する制御装置と、
前記電磁石を鋼板と交わる方向に移動させ、電磁石の待避あるいは待避からの復帰を行う移動手段と
を有する鋼板の制振装置において、
前記移動手段は、鋼板の継ぎ目位置情報に応じて、前記電磁石を待避させるために、前記電磁石を鋼板から離れる方向に移動させ、さらに復帰の動作を行い、
前記移動時に、移動距離に応じて、前記制御装置は前記位置指令値を変化させ、さらに復帰動作指令を行うことを特徴とする鋼板の制振装置。An electromagnet for applying a magnetic force in the direction intersecting with the steel plate in order to control the traveling steel plate;
A sensor for detecting the distance between the electromagnet and the steel plate;
A control device for controlling the driving current of the electromagnet based on the distance detected by the sensor and a predetermined position command value;
In the vibration damping device for a steel plate, the moving means for moving the electromagnet in a direction intersecting with the steel plate and moving the electromagnet back or returning from the retracted state,
The moving means moves the electromagnet in a direction away from the steel plate in order to retract the electromagnet according to the joint position information of the steel plate, and further performs a return operation,
The steel plate vibration damping device according to claim 1, wherein during the movement, the control device changes the position command value and further issues a return operation command according to a moving distance.
これらの電磁石と前記鋼板との距離を検知するため、前記鋼板を挟んで互いに対をなして配置されたセンサと、
これらのセンサに検知された距離どうしの差と、この差の目標値となる位置指令値とに基づいて、前記電磁石の駆動電流を制御する制御装置と、
前記電磁石を鋼板と交わる方向に移動させ、電磁石の待避あるいは待避からの復帰を行う移動手段と
を有する鋼板の制振装置において、
前記移動手段は、鋼板の継ぎ目位置情報に応じて、前記電磁石を待避させるために、前記電磁石を鋼板から離れる方向に移動させることを特徴とする鋼板の制振装置。In order to perform vibration damping of the traveling steel plate, an electromagnet arranged in pairs with the steel plate sandwiched between the steel plates, in which a magnetic force acts in a direction intersecting with the steel plate,
In order to detect the distance between these electromagnets and the steel plate, sensors arranged in pairs with the steel plate sandwiched therebetween,
A control device for controlling the drive current of the electromagnet based on a difference between the distances detected by these sensors and a position command value which is a target value of the difference;
In the vibration damping device for a steel plate, the moving means for moving the electromagnet in a direction intersecting with the steel plate and moving the electromagnet back or returning from the retracted state,
The moving means moves the electromagnet in a direction away from the steel plate in order to retract the electromagnet according to the joint position information of the steel plate.
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