JP3849207B2 - 洗濯機 - Google Patents
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Description
【発明の属する分野】
本発明は洗濯兼脱水槽内の衣類が直接パルセーターと接触することなく洗濯を行うことにより衣類傷みを最小限に抑えた洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の洗濯機は図13および図14に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図13に示すように、洗濯兼脱水槽1は、底面にパルセーター2を回転自在に配設し、底面の裏面には取り付け用のフランジ3を設け、水受槽4に内包されている。水受槽4の裏面には、洗濯兼脱水槽1およびパルセーター2を駆動するモータ5を取り付けている。また、水受槽4は外枠6にサスペンション7によって防振支持されている。洗濯兼脱水槽1の上部には液体を内封した液体バランサー8を固着している。
【0004】
また、パルセーター2の上方にこのパルセーター2を覆うように洗濯兼脱水槽1の内周部に着脱自在の多孔体9を設け、この多孔体9はパルセーター2とは動的に切り離しており、洗濯兼脱水槽1の側壁の縦凸部10と底部近傍に設けた凸部11からなる多孔体取付部12で上下から挟み込むようにして多孔体9を取り付ける構成としている。
【0005】
洗濯兼脱水槽1は、側壁に略U字形の循環水路13を形成し、この循環水路13の上部に設けた吐出口14を洗濯兼脱水槽1の中心方向に向けて開口している。パルセーター2の裏面に羽根15を設け、羽根15の外周に形成したポンプ室16を循環水路13に連通している。
【0006】
上記構成において動作を説明すると、多孔体9を洗濯兼脱水槽1に装着し、洗濯行程において、モータ5によりパルセーター2を駆動すると、パルセーター2の回転により、矢印で示すように、略ハート型の水流17が発生し、衣類18はこのパルセーター2の回転による略ハート型の水流17の力によって上下に動き、押し洗い効果により洗浄される。
【0007】
また、パルセーター2の回転により、パルセーター2の裏面の水は羽根15により循環水路13を通り、吐出口14より洗濯兼脱水槽1内に吐出する。これにより、多孔体9の上に乗せられた衣類18は、パルセーター2による水流とともに、吐出口14からの吐出水を上方より掛けられることにより、洗浄力を向上させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、多孔体9は、図14に示すように、縦凸部10とオーバーラップするA寸法があるために装着しにくく、逆に、装着しやすくすると、水流の引き込み力により外れやすくなるという問題を有していた。また、温度変化による多孔体9の膨脹および収縮があるため、低温時の使用時に多孔体9が収縮することにより外れやすいという問題を有していた。
【0009】
本発明は上記課題を解決するもので、多孔体を洗濯兼脱水槽の内周部に容易に装着できるようにするとともに、外れにくくすることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、底部に回転自在にパルセーターを配設した洗濯兼脱水槽の側壁に縦凸部を設けるとともに底部近傍に凸部を設け、パルセーターの上方に前記パルセーターを覆うように多孔体を縦凸部と凸部間の多孔体取り付け部に、把手部を操作して着脱自在に装着する。多孔体は、パルセーターとは動的に切り離すとともに、二つ折り可能な構成とし、把手部の外側で前記多孔体の外周に所定の幅を有し外周より突出した複数の円弧状突出部と、この円弧状突出部の近傍で把手部との間に設けられ円弧状突出部の所定の幅と略同幅の長溝と、長溝の両端に外周部に向け切り欠き部とを設け、円弧状突出部は、長溝の中央部に円弧状突出部と把手部側との間を連結する弾性用略U字状のリブまたは略V字状のリブを設けることで前記多孔体の中心方向へ弾性変形可能とし、かつ、円弧状突出部の外径は、洗濯脱水槽の多孔体取り付け部の径より大きくしたものである。
【0011】
これにより、多孔体を洗濯兼脱水槽の内周部への着脱を容易にし、また洗濯動作時には、外れにくくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、底部に回転自在にパルセーターを配設した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の側壁に設けた縦凸部および底部近傍に設けた凸部と、把手部を有し前記パルセーターの上方に前記パルセーターを覆うように前記洗濯兼脱水槽に設けた前記縦凸部と前記凸部間の多孔体取り付け部に着脱自在に装着した多孔体とを備え、前記多孔体は、前記パルセーターとは動的に切り離すとともに、二つ折り可能な構成とし、前記把手部の外側で前記多孔体の外周に所定の幅を有し前記外周より突出した複数の円弧状突出部と、前記円弧状突出部の近傍で前記把手部との間に設けられ前記円弧状突出部の所定の幅と略同幅の長溝と、前記長溝の両端に外周部に向けた切り欠き部とを設け、前記長溝の中央部に前記円弧状突出部と前記把手部側との間を連結する弾性用略U字状のリブまたは略V字状のリブを設けることで前記多孔体の中心方向へ弾性変形可能とし、かつ、前記円弧状突出部の外径は、前記洗濯兼脱水槽の前記多孔体取り付け部の径より大きく設定したものである。これにより、多孔体の外周に設けた円弧状突出部は、長溝の中央部に設けた弾性用略U字状のリブまたは略V字状のリブにより、内側方向、外側方向に弾性をもたせることができ、多孔体は洗濯兼脱水槽の内周部に着脱自在で、温度変化にも影響されることなく、着脱時には、装着しやすく、外しやすくすることができ、温度変化による寸法変化にも対応し、洗濯動作時には、外れにくくすることができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0014】
(実施例1)
図1に示すように、多孔体19は、略平板状で複数個の孔20を設けている。洗濯兼脱水槽1の側壁の縦凸部10と底部近傍に設けた凸部11からなる多孔体取り付け部12で上下から挟み込むようにして多孔体19を取り付ける構造としている。このとき、多孔体19はパルセーター2とは動的に切り離しており、パルセーター2を覆うように洗濯兼脱水槽1に装着するようにしている。
【0015】
多孔体19は、図2に示すように、把手部21の外側に円弧状突出部22と、円弧状突出部22と幅が略同長さの長溝23と、長溝23の両端に外周部に向けた切り欠き部24とを設け、長溝23の中央部に弾性用U字状のリブ25を設けている。
【0016】
また、図3および図4に示すように、多孔体19の円弧状突出部22までの径Bは洗濯兼脱水槽1の側壁に設けた縦凸部10の径Eおよび洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fより大きく設定している。また、多孔体19の円弧状突出部22が中心方向へ変形した場合の多孔体19の円弧状突出部22までの径Cおよび円弧状突出部22以外の多孔体19の外周径Dは、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eより小さく設定している。また、図4に示すように、多孔体19は二つ折り可能なように軸26を設け、軸26を中心とした回動可能にしている。
【0017】
なお、本実施例では、長溝23の中央部に弾性用U字状のリブ25を設けているが、略V字状のリブを設けてもよい。
【0018】
上記構成において動作を説明すると、多孔体19を洗濯兼脱水槽1に装着し、洗濯行程において、モータ5によりパルセーター2を駆動すると、パルセーター2の回転により、矢印で示すように、略ハート型の水流17が発生し、衣類18は、このパルセーター2による略ハート型の水流17の力によって衣類18が上下に動き、押し洗い効果により洗浄される。また、洗濯兼脱水槽1は、側壁に略U字型の循環水路13を形成し、この循環水路13の上部に設けた吐出口14を洗濯兼脱水槽1の中心方向に向けて開口している。パルセーター2の裏面に羽根15を設け、羽根15の外周に形成したポンプ室16を循環水路13に連通している。なお、循環水路13を形成しない洗濯機でもよい。
【0019】
また、洗濯行程において、モータ5によりパルセーター2を駆動すると、パルセーター2の回転により、パルセーター2の裏面の水は羽根15により循環水路13を通り、吐出口14より洗濯兼脱水槽1内に吐出する。これにより、多孔体19の上に乗せられた衣類18は、パルセーター2による水流とともに、吐出口14からの吐出水を上方より掛けられることにより、洗浄力を向上させることができる。
【0020】
つぎに、多孔体19を洗濯兼脱水槽1に装着する場合、図4に示すように、多孔体19を軸26を中心として、洗濯兼脱水槽1の上方向から下方向へ回動させると、多孔体19の円弧状突出部22までの径Bは洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eより大きく設定しているため、円弧状突出部22は洗濯兼脱水槽1の縦凸部10に当たる。
【0021】
さらに上から押し込むと、円弧状突出部22は洗濯兼脱水槽1の縦凸部10に押されて中心方向に弾性変形して回動可能となり、洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12にて、多孔体19の円弧状突出部22までの径Bが洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定してあるため、そこで円弧状突出部22は解放されて、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)25の弾性力が加わり、外周方向に復元する。
【0022】
多孔体19の円弧状突出部22までの径Bは洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定しているため、円弧状突出部22は洗濯兼脱水槽1の内周部に圧接し、また、多孔体取り付け部12で上下から挟み込まれることにより、洗濯兼脱水槽1の内周部に多孔体19はしっかりと固定される。
【0023】
また、洗濯動作時には、多孔体19の円弧状突出部22までの径Bは洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定しているため、円弧状突出部22は洗濯兼脱水槽1の内周部に圧接し、また、多孔体取り付け部12で上下から挟み込まれることにより、洗濯兼脱水槽1の内周部に多孔体19はしっかりと固定され、外れにくくなる。
【0024】
また、多孔体19を洗濯兼脱水槽1から取り外す場合、逆に、多孔体19を洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12で多孔体19の軸26を中心として、洗濯兼脱水槽1の下方向から上方向へ回動させると、円弧状突出部22は洗濯兼脱水槽1の縦凸部10に押され、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eまで中心方向に弾性変形するため、容易に多孔体19を洗濯兼脱水槽1から外すことができる。
【0025】
また、低温時、多孔体19に収縮があった場合でも、多孔体19の円弧状突出部22は、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)25を設けてあり、また、多孔体19の円弧状突出部22までの径Bは、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eおよび洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定してあるため、円弧状突出部22の洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12に圧接する力が弱くなったとしても、多孔体取り付け部12で上下に挟み込まれており、また、低温により、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)25がたわみにくくなって弾性力が増すため、低温使用時にも、多孔体19は、容易に外れることはない。
【0026】
(実施例2)
図5に示すように、多孔体27は、把手部21の外側に円弧状突出部28と、円弧状突出部28と幅が略同長さのコ字状の長溝29を設け、コ字状の長溝29の中央部に弾性用略U字状のリブ30を設けている。また、図6および図7に示すように、多孔体27の円弧状突出部28までの径Bは洗濯兼脱水槽1の側壁に設けた縦凸部10の径Eおよび洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fより大きく設定しており、多孔体27の円弧状突出部28が中心方向へ変形した場合の多孔体27の円弧状突出部28までの径Cおよび円弧状突出部28以外の多孔体27の外周径Dは、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eより小さく設定してある。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0027】
なお、本実施例では、コ字状の長溝29の中央部に弾性用略U字状のリブ30を設けているが、略V字状のリブを設けてもよい。
【0028】
上記構成において、多孔体27を洗濯兼脱水槽1に装着する場合、多孔体27を軸26を中心として、洗濯兼脱水槽1の上方向から下方向へ回動させると、多孔体27の円弧状突出部28までの径Bは洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eより大きく設定しているため、円弧状突出部28は洗濯兼脱水槽1の縦凸部10に当たる。
【0029】
さらに上から押し込むと、円弧状突出部28は、図7に示すように、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10に押されて中心方向に弾性変形し回動可能となり、図8に示すように、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10端部の傾斜31により、円弧状突出部28は、下方向にねじれて弾性変形し、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10端部の傾斜31により生じる円弧状突出部28の復元力および弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)30の弾性力が加わる。
【0030】
この円弧状突出部28の復元力および弾性力により、縦凸部10端部の傾斜31を案内として滑るように動くため、上方より押す力が軽減でき、洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12にて、多孔体27の円弧状突出部28までの径Bが洗濯兼脱水槽1の径よりも大きく設定してあるため、円弧状突出部28は解放されて、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)30の弾性力により外周方向へ復元する。
【0031】
多孔体27の円弧状突出部28までの径Bは洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定しているため、円弧状突出部28は洗濯兼脱水槽1の内周部に圧接し、また、多孔体取り付け部12で上下から挟み込まれることにより、洗濯兼脱水槽1の内周部に多孔体27はしっかりと固定される。
【0032】
また、洗濯動作時には、多孔体27の円弧状突出部28までの径Bは洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定しているため、円弧状突出部28は洗濯兼脱水槽1の内周部に圧接し、また、多孔体取り付け部12で上下から挟み込まれることにより、洗濯兼脱水槽1の内周部に多孔体27はしっかりと固定され、外れにくくする。
【0033】
仮に、水流の引き込み力が大きく、多孔体27が外れかかった場合でも、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10端部の傾斜31により生じる円弧状突出部28の復元力および弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)30の弾性力により、洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12に居留し続けようとする力が生じ、多孔体27は洗濯兼脱水槽1の内周部から外れにくい。
【0034】
また、多孔体27を洗濯兼脱水槽1から取り外す場合、逆に、多孔体27を洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12で多孔体27の軸26を中心として、洗濯兼脱水槽1の下方向から上方向へ回動させると、円弧状突出部28は洗濯兼脱水槽1の縦凸部10に押され、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eまで中心方向に弾性変形するため、容易に多孔体27を洗濯兼脱水槽1から外すことができる。
【0035】
また、低温時、多孔体27に収縮があった場合でも、多孔体27の円弧状突出部28は、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)30を設けてあり、また、多孔体27の円弧状突出部28までの径Bは、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eおよび洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定してあるため、円弧状突出部28の洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12に圧接する力が弱くなったとしても、多孔体取り付け部12で上下に挟み込まれており、また、低温により、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)30がたわみにくくなり、弾性力が増すため、低温使用時にも、多孔体27は、容易に外れることはない。
【0036】
(実施例3)
図9に示すように、多孔体32は、把手部21の外側に円弧状突出部33と、円弧状突出部33と幅が略同長さのコ字状の長溝34と、このコ字状の長溝34の両端延長上に外周から切り溝部35とを設け、このコ字状の長溝34の中央部に弾性用略U字状のリブ36を設けている。また、多孔体32の円弧状突出部33の回動中心37より、中心方向側に把手用の穴38を位置させている。
【0037】
また、図10および図11に示すように、多孔体32の円弧状突出部33までの径Bは洗濯兼脱水槽1の側壁に設けた縦凸部10の径Eおよび洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fより大きく設定しており、多孔体32の円弧状突出部33が中心方向へ変形した場合の多孔体32の円弧状突出部33までの径Cおよび円弧状突出部33以外の多孔体32の外周径Dは、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eより小さく設定している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0038】
なお、本実施例では、コ字状の長溝34の中央部に弾性用略U字状のリブ36を設けているが、略V字状のリブを設けてもよい。
【0039】
上記構成において、多孔体32を洗濯兼脱水槽1に装着する場合、多孔体32を洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12で多孔体32の軸26を中心として、洗濯兼脱水槽1の上方向から下方向へ回動させると、多孔体32の円弧状突出部33までの径Bは洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eより大きく設定しているため、円弧状突出部33は洗濯兼脱水槽1の縦凸部10に当たる。
【0040】
さらに上から押し込むと、円弧状突出部33は洗濯兼脱水槽1の縦凸部10に押されて上方向にねじれて弾性変形し、また中心方向にも弾性変形し回動可能となり、洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12にて、多孔体32の円弧状突出部33までの径Bが洗濯兼脱水槽1の径よりも大きく設定してあるため、そこで円弧状突出部33は解放されて、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)36の弾性力により外周方向へ復元する。
【0041】
多孔体32の円弧状突出部33までの径Bは洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定しているため、円弧状突出部33は洗濯兼脱水槽1の内周部に圧接し、また、多孔体取り付け部12で上下から挟み込まれることにより、洗濯兼脱水槽1の内周部に多孔体32はしっかりと固定される。
【0042】
また、洗濯動作時には、多孔体32の円弧状突出部33までの径Bは洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定しているため、円弧状突出部33は洗濯兼脱水槽1の内周部に圧接し、また、多孔体取り付け部12で上下から挟み込まれることにより、洗濯兼脱水槽1の内周部に多孔体32はしっかりと固定され、外れにくくする。
【0043】
仮に、水流の引き込み力が大きく、多孔体32が外れかかった場合でも、洗濯兼脱水槽1により生じる円弧状突出部33の復元力および弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)36の弾性力により、洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12に居留し続けようとする力が生じ、多孔体32は洗濯兼脱水槽1の内周部から外れにくい。
【0044】
また、多孔体32を洗濯兼脱水槽1から取り外す場合、逆に、多孔体32を洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12で多孔体32の軸26を中心として、洗濯兼脱水槽1の下方向から上方向へ回動させると、図12に示すように、人間の手は指の曲がる方向は内側のため、把手用の穴38の中心方向側に手を掛け、上方向に引き上げる動作により、円弧状突出部33が円弧状突出部33の回動中心37にて回動し、多孔体32の回動時の径Gが洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eより小さくなり、また、円弧状突出部33が洗濯兼脱水槽1の縦凸部10端部の傾斜31と同方向になるため、容易に多孔体32を洗濯兼脱水槽1から外すことができる。
【0045】
また、低温時、多孔体32に収縮があった場合でも、多孔体32の円弧状突出部33は、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)36を設けてあり、また、多孔体32の円弧状突出部33までの径Bは、洗濯兼脱水槽1の縦凸部10の径Eおよび洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12の径Fよりも大きく設定してあるため、円弧状突出部33の洗濯兼脱水槽1の内周部の多孔体取り付け部12に圧接する力が弱くなったとしても、多孔体取り付け部12で上下に挟み込まれており、また、低温により、弾性用略U字状のリブ(または略V字状のリブ)36がたわみにくくなり、弾性力が増すため、低温使用時にも、多孔体32は、容易に外れることはない。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1記載の発明によれば、底部に回転自在にパルセーターを配設した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の側壁に設けた縦凸部および底部近傍に設けた凸部と、把手部を有し前記パルセーターの上方に前記パルセーターを覆うように前記洗濯兼脱水槽に設けた前記縦凸部と前記凸部間の多孔体取り付け部に着脱自在に装着した多孔体とを備え、前記多孔体は、前記パルセーターとは動的に切り離すとともに、二つ折り可能な構成とし、前記把手部の外側で前記多孔体の外周に所定の幅を有し前記外周より突出した複数の円弧状突出部と、前記円弧状突出部の近傍で前記把手部との間に設けられ前記円弧状突出部の所定の幅と略同幅の長溝と、前記長溝の両端に外周部に向けた切り欠き部とを設け、前記長溝の中央部に前記円弧状突出部と前記把手部側との間を連結する弾性用略U字状のリブまたは略V字状のリブを設けることで前記多孔体の中心方向へ弾性変形可能とし、かつ、前記円弧状突出部の外径は、前記洗濯兼脱水槽の前記多孔体取り付け部の径より大きく設定したから、二つ折りにすることで着脱の操作をしやすくするとともに、多孔体の外周に設けた円弧状突出部は、長溝の中央部に設けた弾性用略U字状のリブまたは略V字状のリブにより、内側方向、外側方向に弾性をもたせることができ、確実な保持が可能となり、また、把手部を操作することにより、多孔体は洗濯兼脱水槽の内周部に着脱自在で、温度変化にも影響されることなく、着脱時には、装着しやすく、外しやすくすることができ、また洗濯動作時には、外れにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の洗濯機の断面図
【図2】 同洗濯機の多孔体の一部切欠した平面図
【図3】 (a)同洗濯機の多孔体の円弧状突出部が自然状態の要部拡大平面図
(b)同洗濯機の多孔体の円弧状突出部を押し込んだ状態の要部拡大平面図
【図4】 同洗濯機の多孔体を装着する状態の要部断面図
【図5】 本発明の第2の実施例の洗濯機の多孔体の一部切欠した平面図
【図6】 (a)同洗濯機の多孔体の円弧状突出部が自然状態の要部拡大平面図
(b)同洗濯機の多孔体の円弧状突出部を押し込んだ状態の要部拡大平面図
【図7】 同洗濯機の多孔体を装着する状態の要部断面図
【図8】 同洗濯機の多孔体を装着する状態の要部拡大断面図
【図9】 本発明の第3の実施例の洗濯機の多孔体の一部切欠した平面図
【図10】 (a)同洗濯機の多孔体の円弧状突出部が自然状態の要部拡大平面図
(b)同洗濯機の多孔体の円弧状突出部を押し込んだ状態の要部拡大平面図
【図11】 同洗濯機の多孔体を装着する状態の要部断面図
【図12】 同洗濯機の多孔体を取り外すときの要部拡大断面図
【図13】 従来の洗濯機の断面図
【図14】 同洗濯機の多孔体を装着した状態の要部断面図
【符号の説明】
1 洗濯兼脱水槽
2 パルセーター
10 縦凸部
11 凸部
19 多孔体
22 円弧状突出部
23 長溝
24 切り欠き部
25 弾性用略U字状のリブ
Claims (1)
- 底部に回転自在にパルセーターを配設した洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼脱水槽の側壁に設けた縦凸部および底部近傍に設けた凸部と、把手部を有し前記パルセーターの上方に前記パルセーターを覆うように前記洗濯兼脱水槽に設けた前記縦凸部と前記凸部間の多孔体取り付け部に着脱自在に装着した多孔体とを備え、前記多孔体は、前記パルセーターとは動的に切り離すとともに、二つ折り可能な構成とし、前記把手部の外側で前記多孔体の外周に所定の幅を有し前記外周より突出した複数の円弧状突出部と、前記円弧状突出部の近傍で前記把手部との間に設けられ前記円弧状突出部の所定の幅と略同幅の長溝と、前記長溝の両端に外周部に向けた切り欠き部とを設け、前記円弧状突出部は、前記長溝の中央部に前記円弧状突出部と前記把手部側との間を連結する弾性用略U字状のリブまたは略V字状のリブを設けることで前記多孔体の中心方向へ弾性変形可能とし、かつ、前記円弧状突出部の外径は、前記洗濯兼脱水槽の前記多孔体取り付け部の径より大きく設定した洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05455297A JP3849207B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 洗濯機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05455297A JP3849207B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 洗濯機 |
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