JP3848857B2 - Friction force measuring device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車輪やレールの摩擦力測定に適した摩擦力測定装置に関する。特には、現場において、車輪の踏面やレールの表面の摩擦力測定を行うことができる摩擦力測定装置に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、鉄道のレール頭頂面の摩擦係数を測定する機器として、トリボメータが知られている。このトリボメータは、レール頭頂面の静摩擦係数及び動摩擦係数を、現場において簡単に測定することができる機器であって、現在広く使用されている。
【0003】
図11は、トリボメータを組み込んだレール摩擦力測定装置の一例を示す図である。
図11に示すように、摩擦力測定装置のトリボメータ1は、鋼製ブロックからなる本体3を備えている。この本体3の下面には、鋼球5が固定されている。この鋼球5は、直径10mmであって、レールRの長手方向に沿って2個(あるいは3個)固定されている。これらの鋼球5の下端は、トリボメータ1をレールR上に設置した際に、レールR頭頂面に接する。トリボメータ1を設置した際の、鋼球5のレールR頭頂面への接触圧は、実際の鉄道車両の車輪とレール間の接触圧とほぼ等しく設計されている。
【0004】
トリボメータ1の外側には、枠11が取り付けられている。この枠11には、走行輪13と案内輪15が回転可能に取り付けられている。走行輪13は、トリボメータ1を挟んで前後に2輪設けられている。これら走行輪13は、移動用の車輪である。案内輪15は、トリボメータ1の側部両側に2輪ずつ、計4輪設けられている(図11には片側の2輪のみ示されている)。各案内輪15は、枠11から垂下した軸16の下端に取り付けられている。各案内輪15は、外周面がレールRの頭頂部の側面に接するよう、横向きに配置されている。設置状態において、各案内輪15はレールR頭頂部の側面を挟んだ状態で配置され、外周面がレールRの頭頂部の側面に接触しつつ転動する。
【0005】
枠11の前部(図11の左側)には、ロードセル21及びてこ23が取り付けられている。ロードセル21には、ケーブルを介して動歪み測定器25及び記録計(ペンレコーダ)27が接続されている。トリボメータ1がレールRの頭頂面上を移動する際に発生する摩擦力は、てこ23を介してロードセル21を圧縮する力に変換され、この力が動歪み測定器25で測定されて記録計27に記録される。さらに、枠11の前端部には、紐31が接続されている。この紐31の基端側は、巻取器33に巻き取られる。枠11と巻取器33は、紐31を介して接続されている。巻取器33で紐31を巻き取ると、紐31に引かれた枠11及びトリボメータ1が、レールRの長手方向に沿って移動する。
【0006】
このような摩擦力測定装置において、力の伝達系(巻取器33、紐31、枠11)の途中に適当なばね定数のばねを挿入すると、トリボメータ1がレールR頭頂面上でいわゆるスティック・スリップ運動を起こす。このようにした場合は、レールRの静摩擦係数を得ることができる。あるいは、ばねを挿入せず、力の伝達系をほぼ剛体にした場合は、レールRの動摩擦係数を得ることができる。
【0007】
次に、上記の摩擦力測定装置の使用方法について説明する。
まず、図11に示すように、トリボメータ1及び巻取器33をレールR頭頂部に設置する。設置状態においては、トリボメータ1は鋼球5を介してレールR頭頂面に接する。また、案内輪15の外周面は、レールR頭頂部の側面に接する。一方、巻取器33は、紐31をある程度引き出した状態で、トリボメータ1の前方(図11の左側)に設置される。
【0008】
設置終了後、摩擦力を測定する際には、巻取器33を巻いて紐31を巻き取り、枠11を引っ張ってトリボメータ1を移動させる。この移動時には、案内輪15がレールR頭頂部の側面を転動して、トリボメータ1がレールRから外れないようガイドする。トリボメータ1の移動速度を調整するには、巻取器33の紐巻き上げ速度を適宜調整する。
そして、レールRの静摩擦係数を測定する場合は、巻取器33の作動後にトリボメータ1が動き出す直前の最大摩擦係数を読み取り、それらの平均値を記録計27に表示する。あるいは、レールRの動摩擦係数を測定する場合は、トリボメータ1の移動に伴い変動する摩擦係数の平均値を求め、それをチャート上に表示する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、車輪のレールへの乗り上がり現象が問題視されている。このような乗り上がり現象の評価には、脱線係数(車輪横圧(Q)÷輪重(P))が一般に用いられているが、乗り上がり開始時の脱線係数の値には、車輪のフランジ部とレール頭頂部のアール面間の摩擦力等の複合的な要因がからんでくる。そこで、レール頭頂面の長手方向の摩擦力だけではなく、レール横方向(車両の左右方向)や車輪の円周方向及び横方向の摩擦力も簡単に測定することのできる装置が求められている。しかしながら、このような装置は、現在のところ提供されていない。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、車輪やレールの摩擦力測定を簡単に行うことができる摩擦力測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の第一の摩擦力測定装置は、被測定物の表面に接して滑りながら回転するスリップローラーと、該ローラーの回転駆動機構と、該ローラーを前記被測定物の表面に押し付ける押し付け機構と、該押し付け機構から前記スリップローラーにかかる押し付け力が前記被測定物の表面にほぼ垂直にかかるように、該押し付け機構及びスリップローラーの姿勢を調整可能な保持機構と、前記被測定物の表面に対する前記スリップローラーの法線方向の押圧力を設定する押圧力設定機構と、前記被測定物の表面と前記スリップローラーとの間に働く摩擦力を測る摩擦力計と、を具備し、前記回転駆動機構が、前記スリップローラーの回転軸に巻かれた紐と、前記スリップローラーの回転軸の横に配置された、該軸に巻かれた紐が横に延び出て巻回されたプーリーと、前記紐の端部(反スリップローラー側端部)に連結された、該紐の張力を検知するテンションセンサと、該テンションセンサを移動させて、前記紐を前記スリップローラーの回転軸から巻き出す紐引き機構と、を有することを特徴とする。
【0012】
本発明の摩擦力測定装置は、次のように用いる。まず、保持機構を操作して押し付け機構及びスリップローラーの被測定部に対する姿勢を決めて装置を取り付け、次いで押し付け機構を操作してローラーを被測定物表面の測定箇所に押し付けるとともに、押圧力設定機構(押し付け機構と兼ねても良い)を操作してローラーの押圧力を設定する。そして、回転駆動機構でローラーを回転させながら、被測定物の表面とローラーとの間に働く摩擦力を摩擦力計で測定する。なお、通常、ローラーの中心位置は変わらず、ローラー外周面の周速は全量スリップ量となる。
【0013】
保持機構を適宜調整することにより、鉄道レールや車輪等の被測定物の様々な位置に、ローラーを様々な姿勢で取り付けることができる。そして、ローラーの位置が変わっても、押し付け機構を操作して、押し付け機構からローラーにかかる押し付け力が被測定物の表面にほぼ垂直にかかるように調整できる。このようにすれば、例えば鉄道車輪のフランジ部やレール頭頂部のアール面等のような、被測定物の曲面についても摩擦力測定を行うことができる。
なお、本発明の摩擦力測定装置は、被測定物に取り付けた状態で用いることができるため、現場において実際に使用中のレールや車輪の摩擦力測定を行うことが可能となる。
【0014】
本発明の摩擦力測定装置は、前記スリップローラー及び押し付け機構の自重が前記被測定物の表面にかからないようにする自重キャンセル機構をさらに具備するものとできる。
自重キャンセル機構は、例えば、ローラーや押し付け機構を保持するバネの変位を調整可能とする等で実現可能である。この場合、簡単なメカニズムでスリップローラー及び押し付け機構の自重をキャンセルできる。自重をキャンセルすると、摩擦力測定装置の姿勢を変えた場合においても、ローラー押圧力が変わるのを防ぐことができるので、摩擦力の測定を正確に行うことができる。
【0015】
本発明の第一の摩擦力測定装置においては、前記回転駆動機構が、前記スリップローラーの回転軸に巻かれた紐と、前記スリップローラーの回転軸の横に配置された、該軸に巻かれた紐が横に延び出て巻回されたプーリーと、前記紐の端部(反スリップローラー側端部)に連結された、該紐の張力を検知するテンションセンサと、該テンションセンサを移動させて、前記紐を前記スリップローラーの回転軸から巻き出す紐引き機構と、を具備するものとしている
この場合、紐は横方向に引き出されるので、ローラーの周囲にローラー回転機構(モーターや駆動電動軸等)を配置しなくて済む。そのため、狭いスペースであっても、ローラーを様々な姿勢で被測定物の表面に当てることができる。
【0016】
さらに、本発明の摩擦力測定装置においては、前記紐引き機構が、前記テンションセンサを移動するための駆動力を発するモーターを有するものとすることができる。
この場合、人手やシリンダー等で紐を引く場合よりも、作動が安定する利点がある。
【0017】
本発明の他の摩擦力測定装置は、被測定物の表面に接して滑りながら回転するスリップローラーと、該ローラーの回転駆動機構と、該ローラーを前記被測定物の表面に押し付ける押し付け機構と、該押し付け機構から前記スリップローラーにかかる押し付け力が前記被測定物の表面にほぼ垂直にかかるように、該押し付け機構及びスリップローラーの姿勢を調整可能な保持機構と、前記被測定物の表面に対する前記スリップローラーの法線方向の押圧力を設定する押圧力設定機構と、前記被測定物の表面と前記スリップローラーとの間に働く摩擦力を測る摩擦力計と、前記スリップローラー及び押し付け機構の自重が前記被測定物の表面にかからないようにする自重キャンセル機構と、を具備し、 前記押し付け機構及び自重キャンセル機構として、前記スリップローラーが軸支されたスライドブロックと、該スライドブロックを上下にスライド可能に支持する支持ブロックと、これらスライドブロックと支持ブロックとの間に配置された、該支持ブロックに対して該スライドブロックを支える弾性部材と、を具備することを特徴とする
弾性部材としては、例えばコイルバネを用いることができる。この場合、簡単な構造で自重キャンセル機構を実現することができる。
【0018】
さらに、本発明の摩擦力測定装置においては、前記スライドブロックと支持ブロックとの間に、該支持ブロックに対する前記スリップローラーの回転方向を変える回転方向可変手段が設けられているものとすることができる。
この場合、装置本体を被測定物に固定したままで、回転方向可変手段を用いてローラーの回転方向を変えることができる利点がある。
【0019】
また、本発明の摩擦力測定装置においては、前記保持機構が、 前記押し付け機構及びスリップローラーが取り付けられた基体と、 該基体を前記被測定物に取り付ける取付部材と、 該取付部材と前記基体との間に配置された、該基体を前記被測定物の表面に対して任意の角度傾けた状態で支持する角度可変機構と、該基体を前記被測定物の表面の所定位置に移動させる位置可変機構と、 を具備するものとできる。
この場合、角度可変機構を操作すると、鉄道車輪のフランジ部やレール頭頂部のアール面等に対応して、ローラーを傾けた状態で支持することができる。あるいは、位置可変機構を用いると、鉄道車輪の厚さ方向やレールの幅方向の所望の位置に装置本体を移動させることができる。又は、鉄道車輪の回転方向やレールの長手方向の摩擦力測定は、取付部材で装置本体の取り付け位置を変えて、従来通り行うことができる。
【0020】
本発明の摩擦力測定装置のより具体的な態様においては、前記取付部材が、 鉄道車輪のフランジ側側面に吸着する磁石を有する吸着部材と、 該吸着部材に接続された、鉄道車輪の踏面を跨いで逆フランジ側側面に係合する係合部材と、を備え、 前記角度可変機構が、 前記取付部材に対して前記基体を位置決めする位置決め部材と、 前記基体の回転角度を規定する角度規定部材と、を備え、前記位置可変機構が、 前記取付部材に支持されて鉄道車輪の厚さ方向に沿って配置されるとともに、前記角度可変機構の位置決め部材が摺動可能に係合したガイド部材と、 該ガイド部材に対して前記角度可変機構の位置決め部材を固定する固定部材と、を備えるものとすることができる。
【0021】
なお、スリップローラーが磁石に吸引される材質の場合は、鉄道車輪のフランジ側面に吸着する磁石を使用すると磁石近辺の鉄道車輪が磁化され、スリップローラーに吸引力が働くことが予想される。そこで、後述する実施例の装置では、磁石を外した場合でも鉄道車輪の踏面を跨いで逆フランジ側側面に係合する係合部材により、装置全体を支持できるようにしている。このような係合部材が取り付けられないような場所に装置を付けるときには、磁石式の取り付け機構を用いることができる。
【0022】
本発明の摩擦力測定装置のより具体的な態様においては、前記取付部材が、 鉄道レールの頭頂部に係合する係合部材と、 該係合部材を鉄道レールの頭頂部に固定する固定部材と、を備え、 前記角度可変機構が、 前記取付部材に対して前記基体を位置決めする位置決め部材と、 前記基体の回転角度を規定する角度規定部材と、を備え、 前記位置可変機構が、 前記取付部材に支持されて鉄道レールの断面方向に沿って配置されるとともに、前記角度可変機構の位置決め部材が摺動可能に係合したガイド部材と、を備えるものとすることができる。
また、本発明の摩擦力測定装置においては、前記押し付け機構の実際の押し付け力をモニタするモニタ機構をさらに具備することもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の1実施例に係る摩擦力測定装置を示す側面図である。
図2は、同摩擦力測定装置の正面図(図1を左側から見た図)である。
図3は、同摩擦力測定装置の背面図(図1を右側から見た図)である。
図4は、同摩擦力測定装置の平面図(図1を上側から見た図)である。
図5は、図1のX−X線断面図である。
これらの図は、車輪踏面の円周方向の摩擦力測定を行う状態を示す。
なお、以下の説明において、上下・左右・前後とは、特に断らない限り各図における上下・左右・前後方向を指すものとする。また、図2、図3、図5においては、主要部分のみを図示し、他は省略してある。
【0024】
本実施例の摩擦力測定装置は、図1の上部において左右方向に延びる基体101を備えている。この基体101は、図4の上下方向中央部に示すように、幅方向の中心に沿う溝101aを有する。この基体101の、図1の左端部の下面には、前ブラケット103が垂下している。同基体101の、図1の右端部の下面には、後ブラケット105が垂下している。基体101の右端部の上面には、図1及び図4等に示すように、上ブラケット107が取り付けられている。この上ブラケット107は、基体101の右端部から上方に立ち上がっており、且つ、基体101の横側(図4の右端部下側)に延び出ている。
【0025】
この基体101及び各ブラケット103、105、107には、大きく分けて、以下の各部が組み付けられている。
(A)基体101の前ブラケット103に設けられた、被測定物(図1〜図5に二点鎖線で示す車輪C)の表面にスリップローラー112を当てるローラー支持部110。このローラー支持部110は、押し付け機構、押圧力設定機構及び自重キャンセル機構を含む。
(B)基体101の上部に設けられた、スリップローラー112を駆動するローラー駆動部200(ロードセル201を含む)。
(C)基体101の下部に設けられた、ローラー支持部110の姿勢を調整可能な保持機構300。
【0026】
まず、ローラー支持部110の詳細について説明する。
図6(A)は、図1〜図4の摩擦力測定装置のローラー支持部を示す一部断面拡大図であり、図6(B)は、図6(A)のY−Y線に沿った断面図である。
図7(C)は、図6(A)を左側から見た正面図であり、図7(D)は、スリップローラーの取り付け角度を90°変える方向変更金具を用いて、スライドブロックを支持ブロックに組み付けた状態を示す断面図である。
【0027】
図6及び図7に分かり易く示すように、摩擦力測定装置のローラー支持部110は、支持ブロック120を備えている。この支持ブロック120は、基体101の前ブラケット103(図1参照)に、ボルト127で固定されている。支持ブロック120の上端部には、上板123がボルト128で取り付けられている。同ブロック120の下端部には、下板124がネジ129で取り付けられている。支持ブロック120の下端面には、ブラケット126を介して第1プーリー211が回転可能に取り付けられている。支持ブロック120の図6(A)及び(B)における左側には、スライドブロック130が保持されている。支持ブロック120とスライドブロック130間には、スライドベアリング121が介装されている。スライドブロック130は、スライドベアリング121を介して、支持ブロック120に対して上下方向にスライド可能である。
【0028】
スライドブロック130の下部には、図7(C)に分かり易く示すように、二股状の一対のブラケット131が取り付けられている。これらブラケット131間には、ローラー112及び回転軸115が回転可能に取り付けられている。これらローラー112及び回転軸115は、軸116にベアリングを介して取り付けられており、ローラー112の下端は、ブラケット131の下端よりも下に突出している。回転軸115には、後述するローラー駆動部200の紐210が巻き付けられている。スライドブロック130の下端には、図6(A)において左側に突出した突片138が取り付けられている。この突片138は、紐210を巻き込むときに、スライドブロック130を上に持ち上げるための取っ手(つまみ)である。この突片138を持ってスライドブロック130を持ち上げ、ローラー112を浮かせて紐210を巻き込む。
なお、ローラー112の材質や硬さは、被測定物の材質に応じて、自由に選択できるものとする。
【0029】
スライドブロック130には、押し付け機構(押圧力設定機構を兼ねる)140と、自重キャンセル機構150が装備されている。
まず、押し付け機構140について説明する。
押し付け機構140は、ローラー112を車輪Cの表面に押し付ける機構である。図6(A)に分かり易く示すように、スライドブロック130の図における左側には、上端側に開放された穴141が形成されている。この穴141内には、押し付けバネ143が配置されている。この押し付けバネ143は、次に述べる押し付けネジ145の下端のピストン146に係合している。
【0030】
押し付けネジ145は、上端にハンドル147を有するとともに、下端にピストン146を有する。押し付けネジ145の中途の部分は、支持ブロック120の上板123のネジ孔123aに噛み合っている。押し付けネジ145のピストン146には、図6(A)における左側に突出した突起148が設けられている。この突起148は、スライドブロック130の溝135(図7(C)における正面参照)内に入り込んでいる。
【0031】
押し付けネジ145には、該ネジ145の位置決め(ストッパ)のための押え具149が外嵌している。この押し付けネジ145は、支持ブロック120の上板123のネジ孔123aに噛み合った状態で、上下方向に進退可能である。押し付けネジ145が進退する際には、ピストン146の突起148がスライドブロック130の溝135内にガイドされて上下する。図7(C)に示すように、溝135の脇には目盛り135aが付してあって、押し付けネジ145の捩じ込み量(ピストン146の移動量)がわかるようになっている。
なお、この押し付け機構140の操作方法は、自重キャンセル機構150の操作方法と合わせて、図8を参照しつつ後に詳述する。
【0032】
次に、自重キャンセル機構150について説明する。
自重キャンセル機構150は、ローラー112、押し付け機構140及びローラー支持部110の自重が車輪Cの表面にかからないようにする機構である。図6(A)に分かり易く示すように、スライドブロック130の図における右側には、孔151が形成されている。この孔151内には、自重キャンセルバネ153が配置されている。この自重キャンセルバネ153の上端は、押圧ネジ155の下端のピストン156に係合している。自重キャンセルバネ153の下端は、支持ブロック120の下板124の上面に当接している。
【0033】
図6(A)に分かり易く示すように、押圧ネジ155の中途の部分は、孔151の上のネジ孔158に噛み合っている。押圧ネジ155の上端は、ネジ孔158よりも上側に突き抜けている。同ネジ155は、支持ブロック上板123の孔123bと同心状に位置している。押圧ネジ155の上端には、レンチ(図示されず)が係合可能な係合部(マイナス溝)が形成されている。押圧ネジ155には、押えナット159が外嵌している。この押圧ネジ155は、ネジ孔158に噛み合った状態で、上下方向に進退可能である。
【0034】
ここで、図8を参照して、押し付け機構140と自重キャンセル機構150の操作方法について説明する。
図8(A)〜(C)は、本発明に係る摩擦力測定装置の押し付け機構及び自重キャンセル機構の操作方法を説明するための図である。
まず、摩擦力測定装置本体を車輪Cに組み付けた直後においては、図8(A)に示すように、ローラー112が車輪Cの踏面C´(測定面)よりも上方に位置している。このとき、自重キャンセル機構150の自重キャンセルバネ153は、孔151内において、押圧ネジ155下端のピストン156と支持ブロック120の下板124間で、長さLに縮んだ状態となっている。この状態で、自重キャンセルバネ153の上方への弾性力は、スライドブロック130やローラー112の自重と釣り合っている。
【0035】
この状態から、支持ブロック120の上板123の孔123b内に、図示せぬレンチを挿入して押圧ネジ155の上端の係合部(マイナス溝)に係合して、押圧ネジ155がスライドブロック130から上に抜ける方向にレンチを回す。このとき、ロックナット159は緩めておく。すると、スライドブロック130は自重で下がり、図8(B)に示すように、ローラー112の下端が車輪Cの踏面C´に付く。なお、押し付けバネ143は、図8(A)及び(B)の状態で自由長の長さにある。
【0036】
ローラー112を降ろした図8(B)の状態で、押し付けバネ143の上のピストン146は、スライドブロック130や押し付けバネ143とともに下に下がる。このとき、押圧ネジ145の下端の細径突部145bが、ピストン146の孔146bからかなりの長さ抜けているが、細径突部145bの先端は孔146bの上端部内に残っている。次に、押し付け機構140のハンドル147を回して、押し付けネジ145を下側に螺進させる。すると、図8(C)に示すように、押し付けネジ145の下端のピストン146が、押し付けバネ143を縮ませながら下側に移動する。なお、このとき、ピストン146の突起148がスライドブロック130の溝135内にガイドされる。
【0037】
図8(C)の状態でも、ローラー112及び押し付け機構140の自重は、自重キャンセル機構150の自重キャンセルバネ153でキャンセルされている。また、押し付けバネ143の縮み量に対応する押圧力が、ローラー112と車輪Cの踏面C´との間にかかる。このときの押し付けバネ143の縮み量は、スライドブロック130表面の目盛り135a(図2参照)でピストン146の移動量として読み取ることができる。
【0038】
次に、図6(B)及び図7(D)を参照して、前記の支持ブロック120とスライドブロック130の組み替え位置の変更方法について説明する。
支持ブロック120とスライドブロック130は、図6(B)に示す正位置と、その位置から90°回った、図7(D)に示す直交位置とに組み替え可能である。正位置は、図1に示す、車輪踏面C´を円周方向に摩擦測定するような場合の姿勢である。一方、直交位置は、車輪踏面C´を横方向(車輪軸の軸方向)に摩擦測定するような場合の姿勢である。
【0039】
図6(B)(及び図6(A)、図7(C))に示す正位置では、基体101の前ブラケット103と支持ブロック120が対向した状態で、これらがボルト127で結合されている。この状態から図7(D)に示す直交位置に組み替えるには、L字金具160を用いる。すなわち、図6(B)で前ブラケット103と支持ブロック120を結合しているボルト127を一旦外し、支持ブロック120及びこれに組み付けられているスライドブロック130の向きを変える。そして、図7(D)に示すようにL字金具160を当て、再びボルト127を締め付け、さらにL字金具160と支持ブロック120をボルト161で締め付ける。なお、支持ブロック120には、図7(D)の位置でボルト127が螺入可能なネジ孔が切られている。
【0040】
このようなL字金具160を用いると、装置本体を車輪Cに固定したままで、ローラー112の回転方向を変えて、踏面C´の円周方向及び横方向の摩擦力測定を行うことができる。なお、図7(D)とは逆方向にも変更可能である。
【0041】
次いで、図1〜図5に戻って、摩擦力測定装置のローラー駆動部200の構成について説明する。
ローラー駆動部200は、図1の上部及び図4に分かり易く示すように、紐210、第1及び第2プーリー211及び213、ロードセル(摩擦センサー)201、紐引き機構230からなる。
【0042】
紐210の基端は、前述の通りローラー112の回転軸115に巻かれている。この紐210が巻き出されるに伴い、ローラー112が回転する。第1プーリー211は、前述の通り、ローラー112の横において、支持ブロック120の下端面にブラケット126を介して取り付けられている。第2プーリー213は、図1及び図4に示すように、ブラケット212を介して基体101の上部(図1における左端部上面)に取り付けられている。
【0043】
ローラー112の回転軸115から延び出た紐210は、図1に分かり易く示すように、横に延び出て第1プーリー211に巻回された後、上に延び出て第2プーリー213に巻回されている。このように、紐210は、ローラー112から第1プーリー211側に横方向に引き出される機構であるので、ローラー112の周囲にモーターや駆動電動軸等を配置しなくて済む。そのため、ローラー112を、狭いスペースであっても様々な姿勢で車輪Cの踏面C´に当てることができるようになっている。また、紐210を引く力がローラー112に真横からかかるので、紐210を引く力がローラー112の押圧力に影響を与えることがない。
なお、紐210としては、引っ張り強さが大きくて柔らかいケブラーコード(商品名)を用いるのが好ましい。
【0044】
紐210の端部は、図1及び図4に示すように、ロードセル201に取り付けられている。このロードセル201は、紐210の張力を検知して、車輪Cの表面とローラー112との間に働く摩擦力を測るためのものである。ロードセル201は、L型の移動ブロック205に収容されている。この移動ブロック205は、図4に示すように、基体101の溝101aに案内ボールを介して摺動可能に嵌っている。移動ブロック205は、紐引き機構230の作動により、基体101の溝101aに沿って移動可能である。
【0045】
紐引き機構230は、図4の左下に示すステッピングモーター231を備えている。ステッピングモーター231のモーター軸232は、連結部材233を介してボールネジ237の端部(ボールネジナット)236に連結されている。ボールネジ237には、移動ブロック205の張出部(図4における下側側部)が係合している。移動ブロック205は、ボールネジ237の正逆回転に伴って、図4の左右方向に移動する。
【0046】
ボールネジ237の右端は、基体101の上ブラケット107にベアリング238を介して回転可能に支持されている。ボールネジ237の右端には、ハンドル239が取り付けられている。このハンドル239は手動式であって、紐210の弛みをとるためのものである。
【0047】
ステッピングモーター231が駆動すると、モーター軸232に連結されたボールネジ237が回転し、このボールネジ237に係合している移動ブロック205が移動する。移動ブロック205が、図1及び図4における右端側に移動すると、ロードセル201を介して紐210がローラー112の回転軸115から引き出される。この紐210の引き出しに伴って、ローラー112が回転する。この際の紐210の張力をロードセル201で計測し、この計測値に基づいて図示せぬ制御装置が摩擦力(ローラー112と車輪Cの踏面C´との間に働く摩擦力)を算出する。本実施例では、ステッピングモーター231を用いているため、人手やシリンダー等で紐210を引く場合よりも、作動が安定する。
【0048】
次に、保持機構300について説明する。
保持機構300は、図1に示すように、基体101の下部に配置された角度可変機構310を備えている。この角度可変機構310は、基体101の前ブラケット103に添う角度規定プレート311を有する。この角度規定プレート311は、図2に示すように扇状のプレートであって、2本の円弧状の溝313が形成されたものである。この溝313内には、基体101の前ブラケット103に埋設されたボルト315(図1、図6及び図7参照)の軸部が挿通されている。これらのボルト315にナットが締結されて、基体101の前ブラケット103と角度規定プレート311が組み付けられている。
【0049】
さらに角度可変機構310は、図1に示すように、基体101の後ブラケット105に添うように組み付けられた支点部材321を有する。この支点部材321と後ブラケット105は、ボルト323で繋がれている。このボルト323は、角度可変機構310の回転支点となる。この支点部材321と前述の角度規定プレート311とは、図1及び図4に分かり易く示すように、基体101の下で左右に延びるベース部材331で連結されている。このベース部材331は、図1における右端部にネジブラケット333を備えている。
【0050】
このネジブラケット333には、図1及び図3に示すように、上下に延びるネジシャフト341が挿通している。ネジブラケット333のネジシャフト挿通用孔は、ネジ孔ではなくストレート孔である。このネジシャフト341には、ハンドル343とロックネジ344が取り付けられている。このハンドル343を回すと、ネジブラケット333がネジシャフト341に対して上下方向に動く。ネジシャフト341の下端は、図1に示すように、取付部材350の右後シャフト305に係合したブラケット381に取り付けられている。ネジシャフト341は、基体101の上下位置(図3に示す状態)調整用のネジであり、その操作方法については後で説明する。
【0051】
保持機構300中における角度可変機構310は、前述のベース部材331の左端部の左前シャフト303を介して、取付部材350に連結されている。取付部材350は、摩擦装置本体を車輪Cに取り付けるための部材である。この取付部材350は、図5に最も良く示すように、永久磁石(又は電磁石)353を備えている。この永久磁石353には、レバー352が取り付けられており、このレバー352の切り換えに応じて磁力が生じるようになっている。図1や図2に示すように、永久磁石353の取付プレート354には、横方向に突出した2本の接触ピン363が植設されている。これらのピン363は、図1のほぼ中央部に示すように、装置本体の取り付け状態において車輪Cのフランジ外周に接触し、取付部材350を位置決めするための部材である。
【0052】
永久磁石353の取付プレート354には、図5の上部に最も分かり易く示すように、係合部材355が取り付けられている。この係合部材355は、車輪Cの踏面を跨いで逆フランジ側側面に係合する。係合部材355は、永久磁石353の取付プレート354にボルト361で結合された接続部材362を有する。この接続部材362には、横方向(図5の右方向)に延び出た張出部材364がボルト365で結合されている。この張出部材364の端部には、下方向に延び出た挟持部材366がボルト367で結合されている。挟持部材366の下端366aは、内側に向けて爪状に折れ曲がっている。
【0053】
張出部材364と挟持部材366の下端366aには、それぞれ押さえボルト368、369が設けられている。これらの押さえボルト369は、取付部材350の車輪Cへの取り付け状態において、斜めに突き出て車輪Cの外面に当たる(図5参照)。係合部材355の接続部材362の外側には、ボルト371でプレート372が取り付けられている。
【0054】
図1のほぼ中央部及び図4の上部に示すように、永久磁石353の取付プレート354と係合部材355のプレート372間には、左前シャフト303及び右後シャフト305が架設されている。これらのシャフト303、305は、図4に分かり易く示すように、接続部材362を挟んで互いに平行に配置されている。左前シャフト303は、図1の上下方向中央に示すように、永久磁石353の取付プレート354と係合部材355のプレート372間において、角度可変機構310のベース部材331の左端部を貫通している。各シャフト303、305の図4における上端部は、ナット303a、305aで抜け止めされている。
【0055】
ベース部材331の図1における左寄りに設けられた固定ハンドル332は、左前シャフト303にベース部材331を固定するためのものである。右後シャフト305は、図1の右側に示すように、前述のベース部材331のブラケット381を介して、ネジシャフト341の下端に取り付けられている。ブラケット381には、ハンドル383(図1の右端下側参照)が取り付けられている。
【0056】
ここで、ネジシャフト341の操作方法について説明する。
ネジシャフト341の下端は、ブラケット381に捩じ込み締結されている。そのため、ネジシャフト341自体は回転しない。このネジシャフト341を動かすには、まずハンドル343(図1及び図4参照)を手動で回し、締め付けを解除する。すると、ネジブラケット333のネジシャフト挿通用孔はストレート孔であるので、ベース部材331の後端が、ネジシャフト341に対して上下方向にフリーになる。次いで、取付部材350とベース部材331の間の角度を適宜調整した後、ロックネジ344を回転させてネジブラケット333に接触させる。最後に、再びハンドル343を手動で回して締め付ける。以上の操作によって、ベース部材331の後端(ネジブラケット333)は、ハンドル343とロックネジ344に挟まれた状態で固定される。
【0057】
なお、図1の右端側のハンドル383は、ブラケット381を右後シャフト305に固定するために用いるハンドルである。取付部材350に対するベース部材331の回動は、ハンドル383の操作とは無関係であり、前述の通りハンドル343とロックネジ344で挟むことによりロックされる。
【0058】
次に、前記の構成からなる摩擦力測定装置を用いて、図1、図2等に示すレール踏面の摩擦力測定を行う方法について説明する。
まず、取付部材350を用いて、装置本体を車輪Cに取り付ける。これは、図1及び図5に分かり易く示すように、車輪Cのフランジ側の側面に永久磁石353を配置し、車輪Cのフランジに接触ピン363を当て、車輪Cの踏面C´を跨ぐように係合部材355を配置する。そして、レバー352を切り換えて永久磁石353をONとし、押さえボルト368、369(図5参照)を締め付け、取付部材350が車輪Cの外周円に沿うよう位置決めする。
【0059】
そして、前述の通りハンドル343を手動で回してベース部材331の後端のネジブラケット333をネジシャフト341に対してフリーにした後、車輪Cに固定された取付部材350に対して、角度可変機構310のベース部材331を位置決めする。図1では、取付部材350に対してベース部材331が角度をなした状態で位置決めされている。この位置決め完了後は、ロックネジ344を回転させてネジブラケット333に接触させ、再びハンドル343を手動で回し、ベース部材331の後端(ネジブラケット333)をハンドル343とロックネジ344で挟んで固定する。
【0060】
このように、装置本体を車輪Cへ取り付けた後は、ローラー支持部110の押し付け機構140と自重キャンセル機構150を、図8を用いて前述した通りの要領で操作し、ローラー112を車輪Cの踏面C´に向けて降ろして、所定の押圧力となるように押しつける。このとき、押し付け機構140の押圧力は、スライドブロック130表面の目盛り135aでピストン146の移動量を見ながら調整する。
【0061】
次いで、図1及び図4に分かり易く示すモーター駆動部200のステッピングモーター231を駆動させると、モーター軸232に連結されたボールネジ237が回転し、このボールネジ237に係合している移動ブロック205が、図1及び図4における右側に移動する。すると、ロードセル201、第1及び第2プーリー211、213を介して、紐210がローラー112の回転軸115から引き出される。この紐210の引き出しに伴って、ローラー112が回転する。このとき、ロードセル201では紐210の張力が計測され、この計測値が図示せぬ制御装置に送られて、ローラー112と車輪Cの踏面C´との間に働く摩擦力が測定される。
【0062】
ここで、車輪Cの周方向の他の箇所の摩擦力を測定するには、一旦モーター駆動部200を停止し、ローラー支持部110を上げて、取付部材350を所望の位置にセットし直す。そして、紐210を巻き戻してから再び前述と同様の手順でローラー支持部110を設定し、モーター駆動部200を駆動させる。
【0063】
さらに、本発明の摩擦力測定装置は、取付部材350を車輪Cに固定した状態のままで、車輪Cの横方向(車輪Cの厚さ方向;車輪踏面の周方向と直交する方向)の所定位置における摩擦力測定や、車輪Cのフランジの曲面部の摩擦力測定を行うことができる。以下、これらの場合の操作方法について説明する。
【0064】
まず、ローラー支持部110を車輪Cの横方向に沿って移動させる操作について説明する。
まず、装置本体が取付部材350で車輪Cに固定されている状態で、取付部材350の上端の左前シャフト303を固定しているハンドル332(図1中ほぼ中央部参照)と右後シャフト305を固定しているハンドル383を回して若干緩める。すると、車輪Cに固定されている取付部材350に対して、装置上部(角度可変機構310、基体101及びその上のローラー支持部110やモーター駆動部200)が、左前シャフト303及び右後シャフト305に沿って車輪Cの横方向(図2、図3の左右方向)にスライド移動可能になる。角度可変機構310及び基体101をスライド移動させる際には、人手で押し引きする。角度可変機構310及び基体101を車輪踏面C´上の所望の位置にスライド移動させた後は、再びハンドル332とハンドル383を回して締め付ける。
【0065】
次いで、車輪踏面C´のフランジの曲面部の摩擦力測定を行う操作について説明する。
この場合は、図2に示すようにローラー支持部110全体を傾ける。すなわち、図1の左端寄り中央部において基体101の前フランジ103と角度可変機構310の角度規定プレート311を結合しているボルト・ナット315と、図1の右端寄り下部において基体101の後ブラケット105と角度可変機構310の支点部材321を結合しているボルト・ナット323とを若干緩める。そして、図2に2点鎖線で示すように、角度可変機構310に対して、基体101及びローラー支持部110・モーター駆動部200を、車輪Cの反フランジ側に倒れるように回動させる。この回動の際には、基体101のボルト323を支点として、前述のボルト315軸部が角度規定プレート311の溝313に沿って移動する。なお、本実施例では、0〜70°の範囲で回動させることができる。
【0066】
このようにローラー支持部110を倒した状態(例えば図2に2点鎖線で示す位置)で、ボルト・ナット315及び323を再び締め付ける。そして、前述の手順で押し付け機構140と自重キャンセル機構150を操作すると、押し付け機構140からローラー112にかかる押し付け力が、車輪Cのフランジ部内側の曲面にほぼ垂直にかかるようにできる。そのため、従来の重力式測定法では不能であった、車輪踏面C´の横方向(厚さ方向)に沿った所定位置の摩擦測定や、車輪踏面C´のフランジの曲面部等の摩擦測定を行うことができる。
【0067】
次に、図9及び図10を参照し、本発明の摩擦力測定装置を用いて、レール頭頂面の摩擦力測定に用いる方法について説明する。
図9は、本発明の摩擦力測定装置をレールに組み付けた状態を示す正面図である。図10は、その側面図である。
【0068】
これらの図に示すように、レール頭頂面の長手及び横方向(幅方向)の摩擦力測定を行う際には、レール測定用の保持機構を用いる。以下、その構成について説明する。なお、このような測定を行う場合も、基体101から上のローラー支持部110やモーター駆動部200の構成は、前述の車輪測定の場合と同一である。なお、図10において符号400で示すものはカバーである。
【0069】
レール用保持機構の角度可変機構は、図10における左右に一対の角度規定プレート411、421を有する。左側の角度規定プレート411は、基体101の前ブラケット103にボルト・ナット315で組み付けられている。右側の角度規定プレート421は、基体101の後ブラケット106にボルト・ナット323で組み付けられている。これらの角度規定プレート411、421は、前述の扇状をした角度規定プレート311よりも大きく形成されている。
【0070】
角度規定プレート411には、図9に示すように、2本の円弧状の溝413が形成されている。これらの溝413内には、基体101の前ブラケット103に埋設されたボルト315の軸部が挿通されている。図10において右側の角度規定プレート421にも、1本の円弧状の溝が形成されており、この溝413内に、ボルト323の軸部が挿通されている。
【0071】
左右の角度規定プレート411、421は、ベース部材431で連結されている。このベース部材431には、レール幅方向(図9の左右方向)に延びる2本のシャフト303が挿通されている。ベース部材431は、これらのシャフト303に沿ってレール幅方向にスライド移動可能である。
【0072】
レール保持機構の取付部材401は、図10において左右に離れたコ字状の把持部420を2つ備えている。各把持部420は、図9に分かり易く示すように、2枚のコ字状プレート415と、これらのコ字状プレート415間にボルト403aで結合された当接部材403とを有する。コ字状プレート415の内側は、レールRの頭頂部に係合可能な幅に形成されている。把持部420の図9における左側の当接部材403には、押えボルト405が取り付けられている。この押さえボルト405は、取付部材401のレールRへの取り付け状態において、レールRの頭頂部R´側面に当たる。
【0073】
レールRを挟む2つの把持部420(図10の左右に離れた2つの把持部)は、把持部連結板423で繋がれている。把持部連結板423は、レール幅方向(図9の左右方向)に離れた両側において、2つの把持部420を繋いでいる。図10に分かり易く示すように、これら把持部連結板423の両端には、下側に突出した2つの突片424が形成されている。各突片424は、ボルト423aで把持部420に固定されている。
【0074】
レールRを挟んで両側の把持部連結板423間には、ベース部材431が存在する。2つの把持部連結板423は、ベース部材431の下側において、連結部材425で繋がれている。2つの把持部連結板423の両端には、シャフト303が貫通している。
【0075】
このようなレール用保持機構を用いて装置本体をレールRに取り付けるには、図9及び図10に示すように、把持部420をレールR頭頂部の上から当て込み、押えボルト405(図9参照)を締め付ける。取り付けが終了した後は、図8を参照しつつ前述したのと同様の手順で、ローラー支持部110の押し付け機構140と自重キャンセル機構150を操作し、ローラー駆動部200を作動させる。
【0076】
ローラー支持部110を含む装置上部をレールRの横方向(幅方向)に沿って移動させるには、レールR上を横断しているシャフト303に沿って、角度可変機構(及び基体101、その上のローラー支持部110やモーター駆動部)をスライド移動させる。この際のスライド移動は、人手で押し引きして行う。
【0077】
レールRの頭頂面R´のアール面の摩擦力測定を行う場合は、角度可変機構を用いてローラー支持部110を傾ける。すなわち、基体101の前フランジ103と角度規定プレート411を結合しているボルト315と、基体101の後ブラケット106と角度規定プレート421を結合しているボルト323とを若干緩め、基体101及びローラー支持部110・モーター駆動部200を回動させる。この回動の際には、両角度規定プレート411、421の溝に沿ってボルト315、323の軸部が移動する。
【0078】
このようにローラー支持部110を傾けた状態で、ボルト315、323を締め直す。そして、押し付け機構140と自重キャンセル機構150を操作すると、前述の車輪Cの場合と同様に、押し付け機構140からローラー112にかかる押し付け力が、レールRの頭頂面R´のアール面にほぼ垂直にかかるようにできる。そのため、従来の重力式測定法では不能であったレールRの頭頂面R´のアール面の摩擦測定を行うことができる。
【0079】
なお、レールR頭頂面の長手方向に沿う位置の摩擦力を測定するには、一旦モーター駆動部200を停止し、ローラー支持部110を上げて、レール保持機構を所望の位置にセットし直す。そして、再び前述と同様の手順でローラー支持部110を設定し、モーター駆動部200を駆動させる。このように、レール保持機構をセットし直すと、従来のトリボメータと同様にレールR頭頂面の長手方向の摩擦力測定を行うことができる。
【0080】
本発明によれば、車輪の周方向及び幅方向(周方向と直交する方向)の摩擦力測定と、レールの長手及び幅方向の摩擦力測定とを、一台の装置で行うことができる。そして、従来は測定不能であった車輪のフランジの曲面部の摩擦力や、レール頭頂部のアール面の摩擦力を正確に測定することができる。そのため、車輪の押し付け力と摩擦力との関係や、車輪の接触速度と摩擦力との関係を解明することができ、車輪のレールへの乗り上がり現象等の要因解明が進む。さらに、本発明の摩擦力測定装置を用いると、方向を問わず現場において測定可能であり、車輪削正直後や走行前後のレールの摩擦係数等を即座に測定することができる。
【0081】
なお、本発明に係る摩擦力測定装置においては、図12に示すように、押し付け機構140の実際の押し付け力をモニタするモニタ機構を設けることもできる。
図12(A)は本発明に係る摩擦力測定装置の押し付け機構のモニタ機構を説明するための側面図であり、(B)、(C)はモニタ機構のセンサの例を示す斜視図である。
【0082】
図12(A)に示すように、押し付け機構140に付設されたモニタ機構のセンサ500は、例えば、スライドブロック130の孔141の底部において、押し付けバネ143の下端に配置することができる。このセンサ500は、ケーブル等を介して、モニタ510に接続されている。このモニタ510では、押し付け機構140を操作してローラー112を被測定物(レールR)に押し付ける際の、実際の押し付け力が表示される。このようなモニタ510によって、ローラー112の実際の押し付け力を正確に読み取ることができる。
【0083】
なお、センサ500としては、例えば図12(B)に示すように、ローラー112を支持するブロック130´のシリースに配置した歪みゲージ式センサ501や、図12(C)に示すように、ブロック130´を抉って薄く形成した箇所に直接歪みゲージ503を貼り付けたもの等を用いることができる。図12(C)の場合は、ブロック130´を抉って薄く形成したことで、変形量を拡大することができる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の摩擦力測定装置によれば、車輪の周方向及び横方向の摩擦力測定を行うことができるとともに、レールの長手及び横方向の摩擦力測定をも行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る摩擦力測定装置を示す側面図である。
【図2】同摩擦力測定装置の正面図(図1を左側から見た図)である。
【図3】同摩擦力測定装置の背面図(図1を右側から見た図)である。
【図4】同摩擦力測定装置の平面図(図1を上側から見た図)である。
【図5】図1のX−X線断面図である。
【図6】図6(A)は、図1〜図4の摩擦力測定装置のローラー支持部を示す一部断面拡大図であり、図6(B)は、図6(A)のY−Y線に沿った断面図である。
【図7】図7(C)は、図6(A)を左側から見た正面図であり、図7(D)は、スリップローラーの取り付け角度を90°変える方向変更金具を用いて、スライドブロックを支持ブロックに組み付けた状態を示す断面図である。
【図8】本発明に係る摩擦力測定装置の押し付け機構及び自重キャンセル機構の操作方法を説明するための図である。
【図9】本発明の摩擦力測定装置をレールに組み付けた状態を示す正面図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】トリボメータを組み込んだレール摩擦力測定装置の一例を示す図である。
【図12】図12(A)は本発明に係る摩擦力測定装置の押し付け機構のモニタ機構を説明するための側面図であり、(B)、(C)はモニタ機構のセンサの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
101 基体 101a 溝
103 前ブラケット 105 後ブラケット
107 上ブラケット
110 ローラー支持部
112 スリップローラー 115 回転軸
120 支持ブロック 121 スライドベアリング
123 上板 124 下板
130 スライドブロック 135 溝
135a 目盛り 140 押し付け機構
141 穴 143 押し付けバネ
145 押し付けネジ 145b 細径突部
146 ピストン 147 ハンドル
148 突起 149 押え具
150 自重キャンセル機構 151 孔
153 自重キャンセルバネ 155 押圧ネジ
156 ピストン 158 ネジ孔
159 押えナット 160 L字金具
200 ローラー駆動部
201 ロードセル 205 移動ブロック
211 第1プーリー 213 第2プーリー
230 紐引き機構 231 ステッピングモーター
237 ボールネジ 239 ハンドル
300 保持機構
303 左前シャフト 305 右後シャフト
310 角度可変機構 311 角度規定プレート
313 溝 315 ボルト
321 支点部材 323 ボルト
331 ベース部材 332 ハンドル
333 ネジブラケット 341 ネジシャフト
343 ハンドル 344 ロックネジ
350 取付部材
353 永久磁石 352 レバー
354 取付プレート 355 係合部材
362 接続部材 363 接触ピン
364 張出部材 366 挟持部材
368、369 押さえボルト 372 プレート
400 カバー
403 当接部材 405 押さえボルト
411 角度規定プレート 413 溝
415 コ字状プレート 420 把持部
421 角度規定プレート 423 把持部連結板
425 連結部材 431 ベース部材
500、501、503 センサ 510 モニタ
C 車輪 C´ 踏面
R レール R´ 頭頂面
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a frictional force measuring apparatus suitable for measuring the frictional force of railway wheels and rails. In particular, the present invention relates to a frictional force measuring device that can measure the frictional force of the tread surface of a wheel or the surface of a rail in the field.
[0002]
[Background]
Conventionally, a tribometer is known as a device for measuring a friction coefficient of a rail top surface of a railway. This tribometer is a device that can easily measure the static friction coefficient and the dynamic friction coefficient of the rail top surface on the site, and is currently widely used.
[0003]
FIG. 11 is a diagram showing an example of a rail frictional force measuring device incorporating a tribometer.
As shown in FIG. 11, the tribometer 1 of the frictional force measuring device includes a main body 3 made of a steel block. A steel ball 5 is fixed to the lower surface of the main body 3. The steel balls 5 have a diameter of 10 mm and are fixed in two (or three) along the longitudinal direction of the rail R. The lower ends of these steel balls 5 are in contact with the top surface of the rail R when the tribometer 1 is installed on the rail R. The contact pressure on the rail R top surface of the steel ball 5 when the tribometer 1 is installed is designed to be substantially equal to the contact pressure between the wheel and the rail of an actual railway vehicle.
[0004]
A frame 11 is attached to the outside of the tribometer 1. A traveling wheel 13 and a guide wheel 15 are rotatably attached to the frame 11. Two traveling wheels 13 are provided on the front and rear sides of the tribometer 1. These traveling wheels 13 are moving wheels. A total of four guide wheels 15 are provided on each side of the tribometer 1, two in total (only two wheels on one side are shown in FIG. 11). Each guide wheel 15 is attached to the lower end of a shaft 16 depending from the frame 11. Each guide wheel 15 is disposed sideways so that the outer peripheral surface is in contact with the side surface of the top of the rail R. In the installed state, each guide wheel 15 is arranged with the side surface of the top of the rail R sandwiched therebetween, and the outer peripheral surface rolls while contacting the side of the top of the rail R.
[0005]
A load cell 21 and a lever 23 are attached to the front portion of the frame 11 (left side in FIG. 11). A dynamic strain measuring instrument 25 and a recorder (pen recorder) 27 are connected to the load cell 21 via a cable. The frictional force generated when the tribometer 1 moves on the top surface of the rail R is converted into a force for compressing the load cell 21 through the lever 23, and this force is measured by the dynamic strain measuring instrument 25 to be recorded on the recorder 27. To be recorded. Further, a string 31 is connected to the front end of the frame 11. The base end side of the string 31 is wound around the winder 33. The frame 11 and the winder 33 are connected via a string 31. When the string 31 is wound up by the winder 33, the frame 11 and the tribometer 1 pulled by the string 31 move along the longitudinal direction of the rail R.
[0006]
In such a frictional force measuring device, when a spring having an appropriate spring constant is inserted in the middle of the force transmission system (winder 33, string 31, frame 11), the tribometer 1 is mounted on the rail R top surface so-called stick- Cause slip movement. In this case, the static friction coefficient of the rail R can be obtained. Alternatively, when the force transmission system is made substantially rigid without inserting a spring, the dynamic friction coefficient of the rail R can be obtained.
[0007]
Next, the usage method of said friction force measuring apparatus is demonstrated.
First, as shown in FIG. 11, the tribometer 1 and the winder 33 are installed on the top of the rail R. In the installed state, the tribometer 1 is in contact with the rail R top surface via the steel ball 5. Moreover, the outer peripheral surface of the guide wheel 15 is in contact with the side surface of the rail R top. On the other hand, the winder 33 is installed in front of the tribometer 1 (left side in FIG. 11) with the string 31 pulled out to some extent.
[0008]
When the frictional force is measured after the installation is completed, the winder 33 is wound to wind the string 31, and the frame 11 is pulled to move the tribometer 1. During this movement, the guide wheel 15 rolls on the side surface of the top of the rail R so that the tribometer 1 does not come off the rail R. In order to adjust the moving speed of the tribometer 1, the string winding speed of the winder 33 is appropriately adjusted.
When measuring the static friction coefficient of the rail R, the maximum friction coefficient immediately before the tribometer 1 starts moving after the winder 33 is actuated is read and the average value thereof is displayed on the recorder 27. Or when measuring the dynamic friction coefficient of the rail R, the average value of the friction coefficient which fluctuates with the movement of the tribometer 1 is obtained and displayed on the chart.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in recent years, the phenomenon of riding on the rails of wheels has been regarded as a problem. A derailment coefficient (wheel lateral pressure (Q) ÷ wheel load (P)) is generally used for evaluating such a climbing phenomenon. The derailment coefficient at the start of climbing includes a wheel flange. Complex factors such as frictional force between the round surface of the rail and the top of the rail come into play. Therefore, there is a need for an apparatus that can easily measure not only the longitudinal frictional force of the rail top surface but also the lateral (railway) direction of the rail, and the circumferential and lateral frictional forces of the wheels. However, no such device is currently provided.
[0010]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a frictional force measuring device that can easily measure the frictional force of wheels and rails.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention First The frictional force measuring device includes a slip roller that rotates while being in contact with the surface of the object to be measured, a rotation driving mechanism for the roller, a pressing mechanism for pressing the roller against the surface of the object to be measured, and the pressing mechanism A holding mechanism capable of adjusting a posture of the pressing mechanism and the slip roller so that a pressing force applied to the slip roller is applied substantially perpendicular to the surface of the object to be measured; and a normal line of the slip roller with respect to the surface of the object to be measured. A pressing force setting mechanism that sets a pressing force in a direction, and a friction force meter that measures a friction force acting between the surface of the object to be measured and the slip roller. The rotation driving mechanism is formed by winding a string wound around the rotating shaft of the slip roller and a string wound around the rotating shaft of the slip roller extending sideways. A pulley connected to the end of the string (the end on the side opposite to the slip roller) to detect the tension of the string, and the tension sensor is moved to move the string to the rotation axis of the slip roller. A stringing mechanism for unwinding from It is characterized by that.
[0012]
The frictional force measuring device of the present invention is used as follows. First, the holding mechanism is operated to determine the posture of the pressing mechanism and the slip roller with respect to the part to be measured, and then the device is mounted.Then, the pressing mechanism is operated to press the roller against the measurement location on the surface of the object to be measured and the pressing force setting mechanism (It may be combined with the pressing mechanism) to set the pressing force of the roller. And while rotating a roller with a rotational drive mechanism, the frictional force which acts between the surface of a to-be-measured object and a roller is measured with a friction force meter. Normally, the center position of the roller does not change, and the peripheral speed of the roller outer peripheral surface is the total slip amount.
[0013]
By appropriately adjusting the holding mechanism, the roller can be attached in various postures at various positions of the object to be measured such as railroad rails and wheels. Even if the position of the roller changes, the pressing mechanism can be operated so that the pressing force applied to the roller from the pressing mechanism is applied almost perpendicularly to the surface of the object to be measured. In this way, it is possible to measure the frictional force on the curved surface of the object to be measured, such as the flange portion of the railway wheel or the rounded surface of the rail top.
In addition, since the frictional force measuring apparatus of this invention can be used in the state attached to the to-be-measured object, it becomes possible to measure the frictional force of the rail or wheel actually used in the field.
[0014]
The frictional force measuring device of the present invention may further include a self-weight canceling mechanism that prevents the weight of the slip roller and the pressing mechanism from being applied to the surface of the object to be measured.
The self-weight canceling mechanism can be realized, for example, by making it possible to adjust the displacement of a spring that holds a roller or a pressing mechanism. In this case, the weight of the slip roller and the pressing mechanism can be canceled with a simple mechanism. If the self-weight is canceled, even when the posture of the frictional force measuring device is changed, it is possible to prevent the roller pressing force from changing, so that the frictional force can be accurately measured.
[0015]
The first of the present invention In the frictional force measuring device, the rotation drive mechanism is disposed beside the string wound around the rotation shaft of the slip roller and the rotation shaft of the slip roller. The string wound around the shaft extended sideways and was wound A pulley, a tension sensor connected to the end of the string (the end on the side opposite to the slip roller) that detects the tension of the string, and the tension sensor is moved to remove the string from the rotation axis of the slip roller. An unwinding stringing mechanism; and is doing .
In this case, since the string is pulled out in the lateral direction, it is not necessary to arrange a roller rotating mechanism (such as a motor or a driving electric shaft) around the roller. Therefore, even in a narrow space, the roller can be applied to the surface of the object to be measured in various postures.
[0016]
Furthermore, in the frictional force measuring apparatus according to the present invention, the string drawing mechanism may include a motor that generates a driving force for moving the tension sensor.
In this case, there is an advantage that the operation is stabilized as compared with the case where the string is pulled manually or by a cylinder.
[0017]
Other of the present invention The friction force measuring device A slip roller that rotates while sliding in contact with the surface of the object to be measured, a rotation driving mechanism of the roller, a pressing mechanism that presses the roller against the surface of the object to be measured, and a pressing force that is applied from the pressing mechanism to the slip roller The pressing mechanism and the holding mechanism capable of adjusting the posture of the slip roller and the pressing force in the normal direction of the slip roller with respect to the surface of the object to be measured are set so that the surface is substantially perpendicular to the surface of the object to be measured. A pressing force setting mechanism, a friction force meter for measuring a friction force acting between the surface of the object to be measured and the slip roller, and a weight of the slip roller and the pressing mechanism so as not to be applied to the surface of the object to be measured. A self-weight canceling mechanism, As the pressing mechanism and the self-weight canceling mechanism, the slide block on which the slip roller is pivotally supported, a support block that supports the slide block so as to be slidable up and down, and the slide block and the support block are disposed. An elastic member that supports the slide block with respect to the support block. It is characterized by .
For example, a coil spring can be used as the elastic member. In this case, the self-weight canceling mechanism can be realized with a simple structure.
[0018]
Furthermore, in the frictional force measuring apparatus according to the present invention, a rotation direction variable means for changing a rotation direction of the slip roller with respect to the support block may be provided between the slide block and the support block. .
In this case, there is an advantage that the rotation direction of the roller can be changed using the rotation direction variable means while the apparatus main body is fixed to the object to be measured.
[0019]
In the frictional force measuring apparatus according to the present invention, the holding mechanism includes a base to which the pressing mechanism and the slip roller are attached, an attachment member for attaching the base to the object to be measured, the attachment member and the base, An angle variable mechanism that is disposed between and supports the substrate in an inclined state with respect to the surface of the object to be measured, and a position variable that moves the substrate to a predetermined position on the surface of the object to be measured. And a mechanism.
In this case, when the angle variable mechanism is operated, the roller can be supported in an inclined state corresponding to the flange portion of the railway wheel, the rounded surface of the rail head portion, or the like. Or if a position variable mechanism is used, an apparatus main body can be moved to the desired position of the thickness direction of a railway wheel, or the width direction of a rail. Alternatively, the frictional force measurement in the rotation direction of the railway wheel and the longitudinal direction of the rail can be performed as usual by changing the mounting position of the apparatus main body with the mounting member.
[0020]
In a more specific aspect of the frictional force measuring device according to the present invention, the mounting member includes an adsorption member having a magnet that attracts the flange side surface of the railway wheel, and a tread of the railway wheel connected to the adsorption member. An engaging member that engages with the opposite flange side surface, the angle variable mechanism positioning the base with respect to the mounting member, and an angle defining member that defines a rotation angle of the base And a guide member that is supported by the mounting member and arranged along the thickness direction of the railway wheel, and that the positioning member of the angle variable mechanism is slidably engaged. A fixing member that fixes the positioning member of the variable angle mechanism to the guide member.
[0021]
In addition, when the slip roller is made of a material that is attracted to the magnet, it is expected that if a magnet that is attracted to the flange side surface of the railway wheel is used, the railway wheel in the vicinity of the magnet is magnetized and an attractive force acts on the slip roller. Therefore, in the apparatus of the embodiment described later, even when the magnet is removed, the entire apparatus can be supported by the engaging member that engages with the reverse flange side surface across the tread surface of the railway wheel. When attaching the device to a place where such an engaging member cannot be attached, a magnetic attachment mechanism can be used.
[0022]
In a more specific aspect of the frictional force measuring device of the present invention, the mounting member engages with the top of the railroad rail, and the fixing member fixes the engagement member to the railroad rail top. The angle variable mechanism includes: a positioning member that positions the base with respect to the mounting member; and an angle defining member that defines a rotation angle of the base. The position variable mechanism includes the attachment And a guide member that is supported by the member and arranged along the cross-sectional direction of the railroad rail, and the positioning member of the angle variable mechanism is slidably engaged.
The friction force measuring device of the present invention may further include a monitor mechanism that monitors the actual pressing force of the pressing mechanism.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side view showing a frictional force measuring apparatus according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the friction force measuring apparatus (viewed from the left side of FIG. 1).
FIG. 3 is a rear view of the frictional force measuring apparatus (a view of FIG. 1 viewed from the right side).
FIG. 4 is a plan view of the frictional force measuring apparatus (a view of FIG. 1 as viewed from above).
5 is a cross-sectional view taken along line XX of FIG.
These figures show the state of measuring the frictional force in the circumferential direction of the wheel tread.
In the following description, “up / down / left / right / front / rear” refers to the up / down / left / right / front / rear directions in the drawings unless otherwise specified. 2, FIG. 3, and FIG. 5, only the main part is shown and the others are omitted.
[0024]
The frictional force measuring apparatus according to the present embodiment includes a base 101 that extends in the left-right direction at the top of FIG. The base 101 has a groove 101a along the center in the width direction, as shown in the vertical center of FIG. A front bracket 103 hangs down from the lower surface of the left end of FIG. A rear bracket 105 is suspended from the lower surface of the base 101 at the right end in FIG. An upper bracket 107 is attached to the upper surface of the right end portion of the base 101 as shown in FIGS. The upper bracket 107 rises upward from the right end of the base 101 and extends to the side of the base 101 (below the right end in FIG. 4).
[0025]
The base 101 and the brackets 103, 105, 107 are roughly divided into the following parts.
(A) A roller support unit 110 that is provided on the front bracket 103 of the base body 101 and applies a slip roller 112 to the surface of an object to be measured (wheel C shown by a two-dot chain line in FIGS. 1 to 5). The roller support unit 110 includes a pressing mechanism, a pressing force setting mechanism, and a self-weight canceling mechanism.
(B) A roller driving unit 200 (including the load cell 201) that drives the slip roller 112 provided on the upper portion of the base body 101.
(C) A holding mechanism 300 provided under the base 101 and capable of adjusting the posture of the roller support 110.
[0026]
First, the detail of the roller support part 110 is demonstrated.
6A is a partially enlarged cross-sectional view showing the roller support portion of the frictional force measuring device shown in FIGS. 1 to 4, and FIG. 6B is taken along line YY in FIG. 6A. FIG.
FIG. 7 (C) is a front view of FIG. 6 (A) viewed from the left side, and FIG. 7 (D) is a block that supports the slide block by using a direction change fitting that changes the slip roller mounting angle by 90 °. It is sectional drawing which shows the state assembled | attached to.
[0027]
As shown in FIG. 6 and FIG. 7 in an easy-to-understand manner, the roller support portion 110 of the frictional force measuring device includes a support block 120. The support block 120 is fixed to the front bracket 103 (see FIG. 1) of the base 101 with bolts 127. An upper plate 123 is attached to the upper end portion of the support block 120 with bolts 128. A lower plate 124 is attached to the lower end of the block 120 with screws 129. A first pulley 211 is rotatably attached to the lower end surface of the support block 120 via a bracket 126. A slide block 130 is held on the left side of the support block 120 in FIGS. 6 (A) and 6 (B). A slide bearing 121 is interposed between the support block 120 and the slide block 130. The slide block 130 can slide up and down with respect to the support block 120 via a slide bearing 121.
[0028]
A pair of bifurcated brackets 131 are attached to the lower part of the slide block 130 as shown in FIG. A roller 112 and a rotating shaft 115 are rotatably mounted between the brackets 131. The roller 112 and the rotating shaft 115 are attached to the shaft 116 via bearings, and the lower end of the roller 112 protrudes below the lower end of the bracket 131. A string 210 of a roller driving unit 200 described later is wound around the rotation shaft 115. A protruding piece 138 that protrudes to the left in FIG. 6A is attached to the lower end of the slide block 130. The projecting piece 138 is a handle (knob) for lifting the slide block 130 upward when the string 210 is wound. The slide block 130 is lifted by holding the protruding piece 138, the roller 112 is lifted, and the string 210 is wound up.
The material and hardness of the roller 112 can be freely selected according to the material of the object to be measured.
[0029]
The slide block 130 is equipped with a pressing mechanism (also serving as a pressing force setting mechanism) 140 and a self-weight canceling mechanism 150.
First, the pressing mechanism 140 will be described.
The pressing mechanism 140 is a mechanism that presses the roller 112 against the surface of the wheel C. As clearly shown in FIG. 6A, a hole 141 opened to the upper end side is formed on the left side of the slide block 130 in the drawing. A pressing spring 143 is disposed in the hole 141. The pressing spring 143 is engaged with a piston 146 at the lower end of a pressing screw 145 described below.
[0030]
The pressing screw 145 has a handle 147 at the upper end and a piston 146 at the lower end. The middle part of the pressing screw 145 is engaged with the screw hole 123 a of the upper plate 123 of the support block 120. The piston 146 of the pressing screw 145 is provided with a protrusion 148 that protrudes to the left in FIG. The protrusion 148 enters the groove 135 (see the front surface in FIG. 7C) of the slide block 130.
[0031]
A pressing tool 149 for positioning (stopper) the screw 145 is externally fitted to the pressing screw 145. The pressing screw 145 can be advanced and retracted in the vertical direction while being engaged with the screw hole 123 a of the upper plate 123 of the support block 120. When the pressing screw 145 advances and retreats, the protrusion 148 of the piston 146 is guided in the groove 135 of the slide block 130 and moves up and down. As shown in FIG. 7C, a scale 135a is attached to the side of the groove 135 so that the screwing amount of the pressing screw 145 (movement amount of the piston 146) can be understood.
The operation method of the pressing mechanism 140 will be described in detail later with reference to FIG. 8 together with the operation method of the self-weight cancellation mechanism 150.
[0032]
Next, the self-weight cancellation mechanism 150 will be described.
The self-weight canceling mechanism 150 is a mechanism that prevents the self-weight of the roller 112, the pressing mechanism 140, and the roller support portion 110 from being applied to the surface of the wheel C. As clearly shown in FIG. 6A, a hole 151 is formed on the right side of the slide block 130 in the drawing. A self-weight cancel spring 153 is disposed in the hole 151. The upper end of the self-weight canceling spring 153 is engaged with the piston 156 at the lower end of the pressing screw 155. The lower end of the self-weight canceling spring 153 is in contact with the upper surface of the lower plate 124 of the support block 120.
[0033]
As clearly shown in FIG. 6A, the middle part of the pressing screw 155 meshes with the screw hole 158 above the hole 151. The upper end of the pressing screw 155 penetrates above the screw hole 158. The screw 155 is located concentrically with the hole 123 b of the support block upper plate 123. An engaging part (minus groove) with which a wrench (not shown) can be engaged is formed at the upper end of the pressing screw 155. A presser nut 159 is fitted on the pressing screw 155. The pressing screw 155 can be advanced and retracted in the vertical direction while being engaged with the screw hole 158.
[0034]
Here, with reference to FIG. 8, the operation method of the pressing mechanism 140 and the self-weight cancellation mechanism 150 is demonstrated.
FIGS. 8A to 8C are diagrams for explaining the operation method of the pressing mechanism and the self-weight canceling mechanism of the frictional force measuring device according to the present invention.
First, immediately after the frictional force measuring device main body is assembled to the wheel C, the roller 112 is positioned above the tread surface C ′ (measurement surface) of the wheel C as shown in FIG. At this time, the self-weight canceling spring 153 of the self-weight canceling mechanism 150 is contracted to a length L between the piston 156 at the lower end of the pressing screw 155 and the lower plate 124 of the support block 120 in the hole 151. In this state, the upward elastic force of the self-weight canceling spring 153 is balanced with the self-weight of the slide block 130 and the roller 112.
[0035]
From this state, a wrench (not shown) is inserted into the hole 123b of the upper plate 123 of the support block 120 and engaged with the engaging portion (minus groove) at the upper end of the pressing screw 155, and the pressing screw 155 is moved to the slide block. Turn the wrench in the direction that pulls upward from 130. At this time, the lock nut 159 is loosened. Then, the slide block 130 is lowered by its own weight, and the lower end of the roller 112 is attached to the tread surface C ′ of the wheel C as shown in FIG. The pressing spring 143 has a free length in the state of FIGS. 8A and 8B.
[0036]
In the state of FIG. 8B in which the roller 112 is lowered, the piston 146 on the pressing spring 143 moves down together with the slide block 130 and the pressing spring 143. At this time, the small-diameter protrusion 145b at the lower end of the pressing screw 145 is considerably removed from the hole 146b of the piston 146, but the tip of the small-diameter protrusion 145b remains in the upper end of the hole 146b. Next, the handle 147 of the pressing mechanism 140 is turned, and the pressing screw 145 is screwed downward. Then, as shown in FIG. 8C, the piston 146 at the lower end of the pressing screw 145 moves downward while contracting the pressing spring 143. At this time, the protrusion 148 of the piston 146 is guided into the groove 135 of the slide block 130.
[0037]
Even in the state of FIG. 8C, the weights of the roller 112 and the pressing mechanism 140 are canceled by the weight cancellation spring 153 of the weight cancellation mechanism 150. A pressing force corresponding to the amount of contraction of the pressing spring 143 is applied between the roller 112 and the tread surface C ′ of the wheel C. The amount of contraction of the pressing spring 143 at this time can be read as the amount of movement of the piston 146 on the scale 135a (see FIG. 2) on the surface of the slide block 130.
[0038]
Next, with reference to FIG. 6 (B) and FIG. 7 (D), a method for changing the repositioning position of the support block 120 and the slide block 130 will be described.
The support block 120 and the slide block 130 can be rearranged into a normal position shown in FIG. 6B and an orthogonal position shown in FIG. The normal position is an attitude when the wheel tread C ′ shown in FIG. 1 is subjected to friction measurement in the circumferential direction. On the other hand, the orthogonal position is a posture when the wheel tread C ′ is subjected to friction measurement in the lateral direction (axial direction of the wheel shaft).
[0039]
6B (and FIG. 6A and FIG. 7C), the front bracket 103 of the base 101 and the support block 120 face each other and are coupled by bolts 127. . To recombine from this state to the orthogonal position shown in FIG. 6B, the bolt 127 that connects the front bracket 103 and the support block 120 is once removed, and the orientation of the support block 120 and the slide block 130 assembled thereto is changed. Then, as shown in FIG. 7D, the L-shaped metal fitting 160 is applied, the bolt 127 is tightened again, and the L-shaped metal fitting 160 and the support block 120 are further tightened with the bolt 161. The support block 120 has a screw hole into which the bolt 127 can be screwed at the position shown in FIG.
[0040]
When such an L-shaped metal fitting 160 is used, it is possible to measure the frictional force in the circumferential direction and the lateral direction of the tread surface C ′ by changing the rotation direction of the roller 112 while the apparatus main body is fixed to the wheel C. . Note that the direction can be changed in the opposite direction to that in FIG.
[0041]
Next, returning to FIGS. 1 to 5, the configuration of the roller driving unit 200 of the frictional force measuring device will be described.
The roller driving unit 200 includes a string 210, first and second pulleys 211 and 213, a load cell (friction sensor) 201, and a string pulling mechanism 230, as clearly shown in the upper part of FIG. 1 and FIG. 4.
[0042]
The base end of the string 210 is wound around the rotating shaft 115 of the roller 112 as described above. As the string 210 is unwound, the roller 112 rotates. As described above, the first pulley 211 is attached to the lower end surface of the support block 120 via the bracket 126 next to the roller 112. As shown in FIGS. 1 and 4, the second pulley 213 is attached to the upper portion (the upper surface of the left end portion in FIG. 1) of the base 101 via a bracket 212.
[0043]
As shown in FIG. 1, the string 210 extending from the rotating shaft 115 of the roller 112 extends sideways and is wound around the first pulley 211, and then extends upward and winds around the second pulley 213. It has been turned. Thus, since the string 210 is a mechanism that is pulled out in the lateral direction from the roller 112 toward the first pulley 211, it is not necessary to arrange a motor, a drive electric shaft, or the like around the roller 112. Therefore, the roller 112 can be applied to the tread surface C ′ of the wheel C in various postures even in a narrow space. Further, since the force pulling the string 210 is applied to the roller 112 from the side, the force pulling the string 210 does not affect the pressing force of the roller 112.
As the string 210, it is preferable to use a Kevlar cord (trade name) having a large tensile strength and soft.
[0044]
As shown in FIGS. 1 and 4, the end of the string 210 is attached to the load cell 201. The load cell 201 is for detecting the tension of the string 210 and measuring the frictional force acting between the surface of the wheel C and the roller 112. The load cell 201 is accommodated in an L-shaped moving block 205. As shown in FIG. 4, the moving block 205 is slidably fitted in the groove 101a of the base 101 via a guide ball. The moving block 205 is movable along the groove 101 a of the base 101 by the operation of the string drawing mechanism 230.
[0045]
The string drawing mechanism 230 includes a stepping motor 231 shown in the lower left of FIG. A motor shaft 232 of the stepping motor 231 is connected to an end portion (ball screw nut) 236 of the ball screw 237 via a connecting member 233. The protruding portion (the lower side portion in FIG. 4) of the moving block 205 is engaged with the ball screw 237. The moving block 205 moves in the left-right direction in FIG. 4 as the ball screw 237 rotates forward and backward.
[0046]
The right end of the ball screw 237 is rotatably supported by the upper bracket 107 of the base 101 via a bearing 238. A handle 239 is attached to the right end of the ball screw 237. This handle 239 is a manual type, and is used to remove the slack of the string 210.
[0047]
When the stepping motor 231 is driven, the ball screw 237 connected to the motor shaft 232 rotates, and the moving block 205 engaged with the ball screw 237 moves. When the moving block 205 moves to the right end side in FIGS. 1 and 4, the string 210 is pulled out from the rotating shaft 115 of the roller 112 via the load cell 201. As the string 210 is pulled out, the roller 112 rotates. The tension of the string 210 at this time is measured by the load cell 201, and a control device (not shown) calculates a frictional force (a frictional force acting between the roller 112 and the tread surface C ′ of the wheel C) based on the measured value. In this embodiment, since the stepping motor 231 is used, the operation is more stable than when the string 210 is pulled manually or by a cylinder.
[0048]
Next, the holding mechanism 300 will be described.
As shown in FIG. 1, the holding mechanism 300 includes an angle variable mechanism 310 disposed under the base 101. The variable angle mechanism 310 has an angle defining plate 311 that follows the front bracket 103 of the base 101. The angle defining plate 311 is a fan-shaped plate as shown in FIG. 2 and has two arc-shaped grooves 313 formed therein. A shaft portion of a bolt 315 (see FIGS. 1, 6, and 7) embedded in the front bracket 103 of the base body 101 is inserted into the groove 313. Nuts are fastened to these bolts 315, and the front bracket 103 of the base 101 and the angle defining plate 311 are assembled.
[0049]
Further, as shown in FIG. 1, the variable angle mechanism 310 has a fulcrum member 321 assembled so as to follow the rear bracket 105 of the base 101. The fulcrum member 321 and the rear bracket 105 are connected by a bolt 323. The bolt 323 serves as a rotation fulcrum of the angle variable mechanism 310. As shown in FIGS. 1 and 4, the fulcrum member 321 and the angle defining plate 311 are connected by a base member 331 that extends to the left and right under the base 101. The base member 331 includes a screw bracket 333 at the right end in FIG.
[0050]
As shown in FIGS. 1 and 3, a screw shaft 341 extending vertically is inserted through the screw bracket 333. The screw shaft insertion hole of the screw bracket 333 is not a screw hole but a straight hole. A handle 343 and a lock screw 344 are attached to the screw shaft 341. When the handle 343 is turned, the screw bracket 333 moves up and down with respect to the screw shaft 341. As shown in FIG. 1, the lower end of the screw shaft 341 is attached to a bracket 381 that is engaged with the right rear shaft 305 of the attachment member 350. The screw shaft 341 is a screw for adjusting the vertical position (state shown in FIG. 3) of the base 101, and an operation method thereof will be described later.
[0051]
The variable angle mechanism 310 in the holding mechanism 300 is connected to the mounting member 350 via the left front shaft 303 at the left end portion of the base member 331 described above. The attachment member 350 is a member for attaching the friction device main body to the wheel C. The attachment member 350 includes a permanent magnet (or electromagnet) 353 as best shown in FIG. A lever 352 is attached to the permanent magnet 353, and a magnetic force is generated according to the switching of the lever 352. As shown in FIGS. 1 and 2, two contact pins 363 projecting in the lateral direction are implanted on the mounting plate 354 of the permanent magnet 353. These pins 363 are members for positioning the mounting member 350 in contact with the outer periphery of the flange of the wheel C in the mounted state of the apparatus main body, as shown in the substantially central portion of FIG.
[0052]
An engagement member 355 is attached to the attachment plate 354 of the permanent magnet 353 as shown most clearly in the upper part of FIG. The engaging member 355 is engaged with the reverse flange side surface across the tread surface of the wheel C. The engaging member 355 has a connecting member 362 coupled to the mounting plate 354 of the permanent magnet 353 with a bolt 361. A projecting member 364 extending in the lateral direction (right direction in FIG. 5) is coupled to the connecting member 362 with a bolt 365. A clamping member 366 extending downward is coupled to an end portion of the projecting member 364 by a bolt 367. The lower end 366a of the clamping member 366 is bent in a claw shape toward the inside.
[0053]
Holding bolts 368 and 369 are provided at the lower ends 366a of the overhang member 364 and the clamping member 366, respectively. These holding bolts 369 protrude obliquely and come into contact with the outer surface of the wheel C when the mounting member 350 is attached to the wheel C (see FIG. 5). A plate 372 is attached to the outside of the connection member 362 of the engagement member 355 with bolts 371.
[0054]
As shown in the substantially central part of FIG. 1 and the upper part of FIG. 4, a left front shaft 303 and a right rear shaft 305 are installed between the mounting plate 354 of the permanent magnet 353 and the plate 372 of the engaging member 355. These shafts 303 and 305 are arranged in parallel to each other with the connecting member 362 interposed therebetween, as easily shown in FIG. The left front shaft 303 passes through the left end portion of the base member 331 of the variable angle mechanism 310 between the mounting plate 354 of the permanent magnet 353 and the plate 372 of the engaging member 355 as shown in the center in the vertical direction of FIG. . The upper ends of the shafts 303 and 305 in FIG. 4 are prevented from coming off by nuts 303a and 305a.
[0055]
A fixed handle 332 provided on the left side of the base member 331 in FIG. 1 is for fixing the base member 331 to the left front shaft 303. As shown on the right side of FIG. 1, the right rear shaft 305 is attached to the lower end of the screw shaft 341 via the bracket 381 of the base member 331 described above. A handle 383 (see the lower right side in FIG. 1) is attached to the bracket 381.
[0056]
Here, an operation method of the screw shaft 341 will be described.
The lower end of the screw shaft 341 is screwed into the bracket 381 and fastened. Therefore, the screw shaft 341 itself does not rotate. To move the screw shaft 341, first, the handle 343 (see FIGS. 1 and 4) is manually turned to release the tightening. Then, since the screw shaft insertion hole of the screw bracket 333 is a straight hole, the rear end of the base member 331 is free in the vertical direction with respect to the screw shaft 341. Next, after appropriately adjusting the angle between the attachment member 350 and the base member 331, the lock screw 344 is rotated and brought into contact with the screw bracket 333. Finally, the handle 343 is manually turned again and tightened. By the above operation, the rear end (screw bracket 333) of the base member 331 is fixed in a state sandwiched between the handle 343 and the lock screw 344.
[0057]
A handle 383 on the right end side in FIG. 1 is a handle used for fixing the bracket 381 to the right rear shaft 305. The rotation of the base member 331 relative to the mounting member 350 is independent of the operation of the handle 383 and is locked by being sandwiched between the handle 343 and the lock screw 344 as described above.
[0058]
Next, a method for measuring the frictional force of the rail tread shown in FIGS. 1 and 2 using the frictional force measuring apparatus having the above-described configuration will be described.
First, the apparatus main body is attached to the wheel C using the attachment member 350. As shown in FIGS. 1 and 5, the permanent magnet 353 is disposed on the flange side surface of the wheel C, the contact pin 363 is applied to the flange of the wheel C, and the tread surface C ′ of the wheel C is straddled. The engaging member 355 is disposed on the surface. Then, the lever 352 is switched to turn on the permanent magnet 353, tighten the holding bolts 368 and 369 (see FIG. 5), and position the mounting member 350 along the outer circumference of the wheel C.
[0059]
Then, as described above, the handle 343 is manually rotated to free the screw bracket 333 at the rear end of the base member 331 with respect to the screw shaft 341, and then the angle variable mechanism is attached to the mounting member 350 fixed to the wheel C. The base member 331 of 310 is positioned. In FIG. 1, the base member 331 is positioned at an angle with respect to the mounting member 350. After the positioning is completed, the lock screw 344 is rotated to contact the screw bracket 333, the handle 343 is manually rotated again, and the rear end (screw bracket 333) of the base member 331 is sandwiched and fixed between the handle 343 and the lock screw 344.
[0060]
As described above, after the apparatus main body is attached to the wheel C, the pressing mechanism 140 and the self-weight canceling mechanism 150 of the roller support unit 110 are operated as described above with reference to FIG. It is lowered toward the tread surface C ′ and pressed so as to have a predetermined pressing force. At this time, the pressing force of the pressing mechanism 140 is adjusted while observing the moving amount of the piston 146 on the scale 135a on the surface of the slide block 130.
[0061]
Next, when the stepping motor 231 of the motor driving unit 200 shown in FIGS. 1 and 4 is driven, the ball screw 237 connected to the motor shaft 232 rotates, and the moving block 205 engaged with the ball screw 237 is moved. 1 and FIG. 4 move to the right side. Then, the string 210 is pulled out from the rotating shaft 115 of the roller 112 via the load cell 201 and the first and second pulleys 211 and 213. As the string 210 is pulled out, the roller 112 rotates. At this time, the load cell 201 measures the tension of the string 210 and sends the measured value to a control device (not shown) to measure the frictional force acting between the roller 112 and the tread surface C ′ of the wheel C.
[0062]
Here, in order to measure the frictional force at other locations in the circumferential direction of the wheel C, the motor driving unit 200 is temporarily stopped, the roller support unit 110 is raised, and the mounting member 350 is reset to a desired position. Then, after the string 210 is rewound, the roller support unit 110 is set again by the same procedure as described above, and the motor driving unit 200 is driven.
[0063]
Furthermore, the frictional force measuring device of the present invention is in a state in which the attachment member 350 is fixed to the wheel C, in the lateral direction of the wheel C (the thickness direction of the wheel C; the direction orthogonal to the circumferential direction of the wheel tread). The frictional force at the position and the frictional force at the curved surface of the flange of the wheel C can be measured. Hereinafter, an operation method in these cases will be described.
[0064]
First, an operation for moving the roller support 110 along the lateral direction of the wheel C will be described.
First, in a state where the apparatus main body is fixed to the wheel C by the mounting member 350, the handle 332 (refer to the substantially central portion in FIG. 1) and the right rear shaft 305 that fix the left front shaft 303 at the upper end of the mounting member 350 are disposed. Turn the fixed handle 383 to slightly loosen it. Then, with respect to the attachment member 350 fixed to the wheel C, the upper part of the apparatus (the angle variable mechanism 310, the base body 101, the roller support part 110 and the motor driving part 200 thereon) has the left front shaft 303 and the right rear shaft 305. Can be slid in the lateral direction of the wheel C (the left-right direction in FIGS. 2 and 3). When sliding the angle variable mechanism 310 and the base body 101, they are pushed and pulled manually. After sliding the angle variable mechanism 310 and the base body 101 to desired positions on the wheel tread C ′, the handle 332 and the handle 383 are again turned and tightened.
[0065]
Next, an operation for measuring the frictional force of the curved surface portion of the flange of the wheel tread C ′ will be described.
In this case, the entire roller support 110 is tilted as shown in FIG. That is, a bolt and nut 315 that connects the front flange 103 of the base 101 and the angle defining plate 311 of the angle variable mechanism 310 at the center near the left end of FIG. 1, and the rear bracket 105 of the base 101 near the right end of FIG. And the bolts and nuts 323 connecting the fulcrum member 321 of the variable angle mechanism 310 are slightly loosened. Then, as shown by a two-dot chain line in FIG. 2, the base 101, the roller support unit 110, and the motor drive unit 200 are rotated with respect to the angle variable mechanism 310 so as to fall on the opposite flange side of the wheel C. At the time of this rotation, the above-described bolt 315 shaft portion moves along the groove 313 of the angle defining plate 311 with the bolt 323 of the base 101 as a fulcrum. In this embodiment, it can be rotated in the range of 0 to 70 °.
[0066]
In this manner, the bolts and nuts 315 and 323 are tightened again in a state where the roller support portion 110 is tilted (for example, a position indicated by a two-dot chain line in FIG. 2). When the pressing mechanism 140 and the self-weight canceling mechanism 150 are operated in the above-described procedure, the pressing force applied from the pressing mechanism 140 to the roller 112 can be applied substantially perpendicularly to the curved surface inside the flange portion of the wheel C. Therefore, friction measurement at a predetermined position along the lateral direction (thickness direction) of the wheel tread surface C ′, friction measurement of the curved surface portion of the flange of the wheel tread surface C ′, etc., which is impossible with the conventional gravity measurement method. It can be carried out.
[0067]
Next, with reference to FIGS. 9 and 10, a method used for measuring the frictional force on the rail top surface using the frictional force measuring apparatus of the present invention will be described.
FIG. 9 is a front view showing a state in which the frictional force measuring device of the present invention is assembled to a rail. FIG. 10 is a side view thereof.
[0068]
As shown in these drawings, when measuring the frictional force in the longitudinal direction and the lateral direction (width direction) of the rail top surface, a rail measurement holding mechanism is used. Hereinafter, the configuration will be described. Even when such measurement is performed, the configuration of the roller support unit 110 and the motor drive unit 200 above the base 101 is the same as that of the above-described wheel measurement. In FIG. 10, what is indicated by reference numeral 400 is a cover.
[0069]
The angle varying mechanism of the rail holding mechanism has a pair of angle defining plates 411 and 421 on the left and right in FIG. The left angle defining plate 411 is assembled to the front bracket 103 of the base 101 with bolts and nuts 315. The right angle defining plate 421 is assembled to the rear bracket 106 of the base body 101 with bolts and nuts 323. These angle defining plates 411 and 421 are formed larger than the aforementioned fan-shaped angle defining plate 311.
[0070]
As shown in FIG. 9, two arc-shaped grooves 413 are formed in the angle defining plate 411. In these grooves 413, shaft portions of bolts 315 embedded in the front bracket 103 of the base body 101 are inserted. In FIG. 10, the right angle defining plate 421 is also formed with one arc-shaped groove, and the shaft portion of the bolt 323 is inserted into the groove 413.
[0071]
The left and right angle defining plates 411 and 421 are connected by a base member 431. Two shafts 303 extending in the rail width direction (left-right direction in FIG. 9) are inserted through the base member 431. The base member 431 is slidable in the rail width direction along these shafts 303.
[0072]
The mounting member 401 of the rail holding mechanism includes two U-shaped gripping portions 420 that are separated from each other in FIG. As shown in FIG. 9 in an easy-to-understand manner, each gripper 420 includes two U-shaped plates 415 and an abutting member 403 coupled between the U-shaped plates 415 with bolts 403a. The inner side of the U-shaped plate 415 is formed to have a width that can be engaged with the top of the rail R. A presser bolt 405 is attached to the contact member 403 on the left side in FIG. The presser bolt 405 hits the side surface of the top portion R ′ of the rail R when the mounting member 401 is attached to the rail R.
[0073]
Two gripping portions 420 (two gripping portions separated in the right and left in FIG. 10) sandwiching the rail R are connected by a gripping portion connecting plate 423. The gripping part connecting plate 423 connects the two gripping parts 420 on both sides separated in the rail width direction (left-right direction in FIG. 9). As clearly shown in FIG. 10, two protruding pieces 424 protruding downward are formed at both ends of the gripping part connecting plate 423. Each protruding piece 424 is fixed to the holding part 420 with a bolt 423a.
[0074]
A base member 431 exists between the gripping part connecting plates 423 on both sides of the rail R. The two grip part connecting plates 423 are connected by a connecting member 425 below the base member 431. A shaft 303 passes through both ends of the two gripping part connecting plates 423.
[0075]
In order to attach the apparatus main body to the rail R using such a rail holding mechanism, as shown in FIGS. 9 and 10, the gripping portion 420 is applied from above the top of the rail R, and the presser bolt 405 (FIG. 9). Tighten. After the attachment is completed, the roller drive unit 200 is operated by operating the pressing mechanism 140 and the self-weight canceling mechanism 150 of the roller support unit 110 in the same procedure as described above with reference to FIG.
[0076]
In order to move the upper part of the apparatus including the roller support part 110 along the lateral direction (width direction) of the rail R, the angle variable mechanism (and the base 101, the upper side thereof) is moved along the shaft 303 traversing the rail R. The roller support unit 110 and the motor drive unit) are slid. The sliding movement at this time is performed by pushing and pulling manually.
[0077]
When measuring the frictional force of the rounded surface of the top surface R ′ of the rail R, the roller support portion 110 is tilted using an angle variable mechanism. That is, the bolts 315 connecting the front flange 103 of the base 101 and the angle defining plate 411 and the bolts 323 connecting the rear bracket 106 of the base 101 and the angle defining plate 421 are slightly loosened to support the base 101 and the roller. The unit 110 and the motor driving unit 200 are rotated. During this rotation, the shaft portions of the bolts 315 and 323 move along the grooves of the angle defining plates 411 and 421.
[0078]
In this state, the bolts 315 and 323 are tightened with the roller support portion 110 tilted. When the pressing mechanism 140 and the self-weight canceling mechanism 150 are operated, the pressing force applied to the roller 112 from the pressing mechanism 140 is almost perpendicular to the round surface of the top surface R ′ of the rail R, as in the case of the wheel C described above. This can be done. Therefore, it is possible to perform friction measurement on the rounded surface of the top surface R ′ of the rail R, which is impossible with the conventional gravity measurement method.
[0079]
In order to measure the frictional force at the position along the longitudinal direction of the top surface of the rail R, the motor driving unit 200 is temporarily stopped, the roller support unit 110 is raised, and the rail holding mechanism is reset to a desired position. Then, the roller support unit 110 is set again by the same procedure as described above, and the motor driving unit 200 is driven. Thus, when the rail holding mechanism is reset, the frictional force in the longitudinal direction of the rail R top surface can be measured as in the conventional tribometer.
[0080]
According to the present invention, the frictional force measurement in the circumferential direction and the width direction (direction orthogonal to the circumferential direction) of the wheel and the frictional force measurement in the longitudinal direction and the width direction of the rail can be performed with one device. Then, it is possible to accurately measure the frictional force of the curved surface portion of the flange of the wheel and the frictional force of the rounded surface of the rail head, which has been impossible to measure conventionally. Therefore, the relationship between the wheel pressing force and the frictional force and the relationship between the wheel contact speed and the frictional force can be clarified, and factors such as the phenomenon of the wheel climbing on the rail advance. Furthermore, when the frictional force measuring device of the present invention is used, it can be measured on the spot regardless of the direction, and the coefficient of friction of the rail before and after wheel cutting can be measured immediately.
[0081]
In the frictional force measuring apparatus according to the present invention, a monitor mechanism for monitoring the actual pressing force of the pressing mechanism 140 can be provided as shown in FIG.
FIG. 12A is a side view for explaining a monitoring mechanism of the pressing mechanism of the frictional force measuring device according to the present invention, and FIGS. 12B and 12C are perspective views showing examples of sensors of the monitoring mechanism. .
[0082]
As shown in FIG. 12A, the sensor 500 of the monitor mechanism attached to the pressing mechanism 140 can be disposed at the lower end of the pressing spring 143 at the bottom of the hole 141 of the slide block 130, for example. The sensor 500 is connected to the monitor 510 via a cable or the like. The monitor 510 displays the actual pressing force when the pressing mechanism 140 is operated to press the roller 112 against the object to be measured (rail R). With such a monitor 510, the actual pressing force of the roller 112 can be accurately read.
[0083]
As the sensor 500, for example, as shown in FIG. 12B, a strain gauge type sensor 501 arranged in a series of a block 130 ′ supporting the roller 112, or as shown in FIG. It is possible to use a material in which a strain gauge 503 is directly attached to a portion formed thinly over '. In the case of FIG. 12C, the amount of deformation can be increased by forming the block 130 'so as to be thin.
[0084]
【The invention's effect】
As described above, according to the frictional force measuring device of the present invention, it is possible to measure the frictional force in the circumferential direction and the lateral direction of the wheel and also to measure the longitudinal and lateral frictional force of the rail. it can.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a frictional force measuring apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view of the friction force measuring apparatus (viewed from the left side of FIG. 1).
FIG. 3 is a rear view of the friction force measuring apparatus (viewed from the right side of FIG. 1).
FIG. 4 is a plan view of the friction force measuring apparatus (viewed from the upper side of FIG. 1).
5 is a cross-sectional view taken along line XX of FIG.
6A is a partially enlarged cross-sectional view showing a roller support portion of the frictional force measuring device shown in FIGS. 1 to 4, and FIG. 6B is a cross-sectional view taken along line Y- of FIG. 6A. It is sectional drawing along a Y line.
7 (C) is a front view of FIG. 6 (A) as viewed from the left side, and FIG. 7 (D) shows a slide using a direction change fitting that changes the attachment angle of the slip roller by 90 °. It is sectional drawing which shows the state which assembled | attached the block to the support block.
FIG. 8 is a diagram for explaining an operation method of the pressing mechanism and the self-weight canceling mechanism of the frictional force measuring device according to the present invention.
FIG. 9 is a front view showing a state in which the frictional force measuring device of the present invention is assembled to a rail.
10 is a side view of FIG. 9. FIG.
FIG. 11 is a diagram showing an example of a rail frictional force measuring device incorporating a tribometer.
12A is a side view for explaining a monitoring mechanism of the pressing mechanism of the frictional force measuring device according to the present invention, and FIGS. 12B and 12C show examples of sensors of the monitoring mechanism. It is a perspective view.
[Explanation of symbols]
101 substrate 101a groove
103 Front bracket 105 Rear bracket
107 Upper bracket
110 Roller support
112 Slip roller 115 Rotating shaft
120 Support block 121 Slide bearing
123 Upper plate 124 Lower plate
130 Slide block 135 Groove
135a Scale 140 Pressing mechanism
141 hole 143 pressing spring
145 Pressing screw 145b Small diameter protrusion
146 Piston 147 Handle
148 Protrusion 149 Presser
150 Self-weight cancellation mechanism 151 hole
153 Self-weight cancellation spring 155 Press screw
156 Piston 158 Screw hole
159 Presser nut 160 L-shaped bracket
200 Roller drive
201 Load cell 205 Moving block
211 First pulley 213 Second pulley
230 String Pulling Mechanism 231 Stepping Motor
237 Ball screw 239 Handle
300 Holding mechanism
303 Left front shaft 305 Right rear shaft
310 Angle variable mechanism 311 Angle regulating plate
313 groove 315 bolt
321 fulcrum member 323 bolt
331 Base member 332 Handle
333 Screw bracket 341 Screw shaft
343 Handle 344 Lock screw
350 Mounting member
353 Permanent magnet 352 Lever
354 Mounting plate 355 Engagement member
362 connecting member 363 contact pin
364 Overhang member 366 Holding member
368, 369 Presser bolt 372 Plate
400 cover
403 Contact member 405 Holding bolt
411 Angle regulating plate 413 Groove
415 U-shaped plate 420 Gripping part
421 Angle regulation plate 423 Grip part connection plate
425 Connecting member 431 Base member
500, 501, 503 Sensor 510 Monitor
C wheel C 'tread
R rail R 'top surface

Claims (8)

被測定物の表面に接して滑りながら回転するスリップローラーと、
該ローラーの回転駆動機構と、
該ローラーを前記被測定物の表面に押し付ける押し付け機構と、
該押し付け機構から前記スリップローラーにかかる押し付け力が前記被測定物の表面にほぼ垂直にかかるように、該押し付け機構及びスリップローラーの姿勢を調整可能な保持機構と、
前記被測定物の表面に対する前記スリップローラーの法線方向の押圧力を設定する押圧力設定機構と、
前記被測定物の表面と前記スリップローラーとの間に働く摩擦力を測る摩擦力計と、
を具備し、
前記回転駆動機構が、
前記スリップローラーの回転軸に巻かれた紐と、
前記スリップローラーの回転軸の横に配置された、該軸に巻かれた紐が横に延び出て巻回されたプーリーと、
前記紐の端部(反スリップローラー側端部)に連結された、該紐の張力を検知するテンションセンサと、
該テンションセンサを移動させて、前記紐を前記スリップローラーの回転軸から巻き出す紐引き機構と、
を有することを特徴とする摩擦力測定装置。
A slip roller that rotates while sliding against the surface of the object to be measured;
A rotational drive mechanism of the roller;
A pressing mechanism for pressing the roller against the surface of the object to be measured;
A holding mechanism capable of adjusting the posture of the pressing mechanism and the slip roller so that the pressing force applied to the slip roller from the pressing mechanism is applied substantially perpendicularly to the surface of the object to be measured;
A pressing force setting mechanism for setting a pressing force in the normal direction of the slip roller with respect to the surface of the object to be measured;
A friction force meter that measures the friction force acting between the surface of the object to be measured and the slip roller;
Equipped with,
The rotational drive mechanism is
A string wound around the rotating shaft of the slip roller;
A pulley disposed next to the rotation axis of the slip roller, and a pulley wound around the shaft extending laterally;
A tension sensor connected to the end of the string (on the side opposite to the slip roller) for detecting the tension of the string;
A string pulling mechanism for moving the tension sensor to unwind the string from the rotation axis of the slip roller;
Friction force measuring apparatus characterized by having a.
前記紐引き機構が、前記テンションセンサを移動するための駆動力を発するモーターを有することを特徴とする請求項記載の摩擦力測定装置。The cord pulling mechanism, the frictional force measuring apparatus according to claim 1, characterized in that it has a motor for emitting a driving force for moving the tension sensor. 被測定物の表面に接して滑りながら回転するスリップローラーと、
該ローラーの回転駆動機構と、
該ローラーを前記被測定物の表面に押し付ける押し付け機構と、
該押し付け機構から前記スリップローラーにかかる押し付け力が前記被測定物の表面にほぼ垂直にかかるように、該押し付け機構及びスリップローラーの姿勢を調整可能な保持機構と、
前記被測定物の表面に対する前記スリップローラーの法線方向の押圧力を設定する押圧力設定機構と、
前記被測定物の表面と前記スリップローラーとの間に働く摩擦力を測る摩擦力計と、
前記スリップローラー及び押し付け機構の自重が前記被測定物の表面にかからないようにする自重キャンセル機構と、
を具備し、
前記押し付け機構及び自重キャンセル機構として、
前記スリップローラーが軸支されたスライドブロックと、
該スライドブロックを上下にスライド可能に支持する支持ブロックと、
これらスライドブロックと支持ブロックとの間に配置された、該支持ブロックに対して該スライドブロックを支える弾性部材と、
を具備することを特徴とする摩擦力測定装置。
A slip roller that rotates while sliding against the surface of the object to be measured;
A rotational drive mechanism of the roller;
A pressing mechanism for pressing the roller against the surface of the object to be measured;
A holding mechanism capable of adjusting the posture of the pressing mechanism and the slip roller so that the pressing force applied to the slip roller from the pressing mechanism is applied substantially perpendicularly to the surface of the object to be measured;
A pressing force setting mechanism for setting a pressing force in the normal direction of the slip roller with respect to the surface of the object to be measured;
A friction force meter that measures the friction force acting between the surface of the object to be measured and the slip roller;
A self-weight canceling mechanism that prevents the weight of the slip roller and the pressing mechanism from being applied to the surface of the object to be measured;
Comprising
As the pressing mechanism and the self-weight cancellation mechanism,
A slide block on which the slip roller is pivotally supported;
A support block for slidably supporting the slide block up and down;
An elastic member that is disposed between the slide block and the support block and supports the slide block with respect to the support block;
Friction force measuring device characterized by comprising a.
前記スライドブロックと支持ブロックとの間に、該支持ブロックに対する前記スリップローラーの回転方向を変える回転方向可変手段が設けられていることを特徴とする請求項記載の摩擦力測定装置。4. The frictional force measuring device according to claim 3 , wherein a rotation direction variable means for changing a rotation direction of the slip roller with respect to the support block is provided between the slide block and the support block. 被測定物の表面に接して滑りながら回転するスリップローラーと、
該ローラーの回転駆動機構と、
該ローラーを前記被測定物の表面に押し付ける押し付け機構と、
該押し付け機構から前記スリップローラーにかかる押し付け力が前記被測定物の表面にほぼ垂直にかかるように、該押し付け機構及びスリップローラーの姿勢を調整可能な保持機構と、
前記被測定物の表面に対する前記スリップローラーの法線方向の押圧力を設定する押圧 力設定機構と、
前記被測定物の表面と前記スリップローラーとの間に働く摩擦力を測る摩擦力計と、
を具備し、
前記保持機構が、
前記押し付け機構及びスリップローラーが取り付けられた基体と、
該基体を前記被測定物に取り付ける取付部材と、
該取付部材と前記基体との間に配置された、該基体を前記被測定物の表面に対して任意の角度傾けた状態で支持する角度可変機構と、
該基体を前記被測定物の表面の所定位置に移動させる位置可変機構と、
を具備することを特徴とする摩擦力測定装置。
A slip roller that rotates while sliding against the surface of the object to be measured;
A rotational drive mechanism of the roller;
A pressing mechanism for pressing the roller against the surface of the object to be measured;
A holding mechanism capable of adjusting the posture of the pressing mechanism and the slip roller so that the pressing force applied to the slip roller from the pressing mechanism is applied substantially perpendicularly to the surface of the object to be measured;
A pressing force setting mechanism for setting a pressing force in the normal direction of the slip roller with respect to the surface of the object to be measured ;
A friction force meter that measures the friction force acting between the surface of the object to be measured and the slip roller;
Comprising
The holding mechanism is
A substrate to which the pressing mechanism and the slip roller are attached;
An attachment member for attaching the substrate to the object to be measured;
An angle variable mechanism that is disposed between the mounting member and the base and supports the base in an inclined state with respect to the surface of the object to be measured;
A position variable mechanism for moving the substrate to a predetermined position on the surface of the object to be measured;
Friction force measuring device characterized by comprising a.
前記取付部材が、
鉄道車輪のフランジ側側面に吸着する磁石を有する吸着部材と、
該吸着部材に接続された、鉄道車輪の踏面を跨いで逆フランジ側側面に係合する係合部材と、を備え、
前記角度可変機構が、
前記取付部材に対して前記基体を位置決めする位置決め部材と、
前記基体の回転角度を規定する角度規定部材と、を備え、
前記位置可変機構が、
前記取付部材に支持されて鉄道車輪の厚さ方向に沿って配置されるとともに、前記角度可変機構の位置決め部材が摺動可能に係合したガイド部材と、
該ガイド部材に対して前記角度可変機構の位置決め部材を固定する固定部材と、
を備えることを特徴とする請求項記載の摩擦力測定装置。
The mounting member is
An adsorbing member having a magnet adsorbed on the flange side surface of the railway wheel;
An engagement member connected to the adsorption member and engaged with the reverse flange side surface across the tread of the railway wheel,
The angle variable mechanism is
A positioning member for positioning the base with respect to the mounting member;
An angle defining member that defines a rotation angle of the base body,
The position variable mechanism is
A guide member that is supported by the mounting member and arranged along the thickness direction of the railway wheel, and the positioning member of the angle variable mechanism is slidably engaged,
A fixing member for fixing the positioning member of the variable angle mechanism to the guide member;
The frictional force measuring device according to claim 5, further comprising:
前記取付部材が、
鉄道レールの頭頂部に係合する係合部材と、
該係合部材を鉄道レールの頭頂部に固定する固定部材と、を備え、
前記角度可変機構が、
前記取付部材に対して前記基体を位置決めする位置決め部材と、
前記基体の回転角度を規定する角度規定部材と、を備え、
前記位置可変機構が、
前記取付部材に支持されて鉄道レールの断面方向に沿って配置されるとともに、前記角度可変機構の位置決め部材が摺動可能に係合したガイド部材と、
を備えることを特徴とする請求項記載の摩擦力測定装置。
The mounting member is
An engagement member that engages the top of the rail,
A fixing member for fixing the engaging member to the top of the railroad rail,
The angle variable mechanism is
A positioning member for positioning the base with respect to the mounting member;
An angle defining member that defines a rotation angle of the base body,
The position variable mechanism is
A guide member that is supported by the mounting member and arranged along the cross-sectional direction of the railroad rail, and the positioning member of the angle variable mechanism is slidably engaged,
The frictional force measuring device according to claim 5, further comprising:
前記押し付け機構の実際の押し付け力をモニタするモニタ機構をさらに具備することを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載の摩擦力測定装置。The pressing actual pressing force, characterized by further comprising a monitor mechanism for monitoring the claims 1-7 frictional force measuring device according to any one of the mechanisms.
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