JP3846128B2 - Work holding jig for plasma processing apparatus and plasma processing apparatus - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマ処理装置においてワーク押さえを装着する際に用いられるプラズマ処理装置におけるワーク押さえの取り付け治具およびこの取り付け治具が装着可能なプラズマ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラズマ処理装置では、密閉空間内の電極上に基板などのワークを載置して減圧下で放電を発生させることにより処理を行う。放電には発熱が伴うため、真空処理を継続する過程で処理対象物の温度が上昇する。ワークが平面サイズに対して厚さが相対的に小さい薄
型の基板などである場合には、ワークは温度上昇によってそりを生じ処理過程で基板が電極上面から浮き上がりやすい。そして浮き上がりによって基板と電極面との間に隙間が生じると、この隙間部分で局部放電が発生し均一な処理が妨げられる。
【0003】
このため、薄型の基板を対象物とする場合には、電極との間に隙間を生じないように基板を電極に対して押さえつけるための手段を必要とする。従来の真空処理装置では、真空の処理室内に基板を電極に対して押さえつけるための押さえ部材を設け、この押さえ部材を駆動する押さえ機構が設けられていた。この押さえ機構は処理室内へ貫通するロッドによって処理室内の押さえ部材と処理室外の駆動部とを連結している。そして異なる形状・サイズのワークを対象とする場合には、ワークに合わせて押さえ部材の交換・位置調整などの段取り替え作業を行う必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の押さえ機構では前述のロッドが処理室を貫通する位置に隙間を密閉するシール部を必要とするため構造が複雑になり、押さえ部材の交換・位置調整の際は多大の手間と時間を要していた。さらに押さえ部材が実際にワークを電極に対して押さえつけている状態を確認することが困難であるため、押さえ部材の位置調整には試行錯誤的な作業が必要とされ、正しい位置を押さえつけていない場合には処理対象部位を誤って押さえ部材で覆ってしまうなどの不具合が発生しやすく、プラズマ処理の不良を発生するという問題点もあった。
【0005】
そこで本発明は、段取り替え作業を容易にかつ正確に行うことができるプラズマ処理装置におけるワーク押さえの取り付け治具およびプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のプラズマ処理装置におけるワーク押さえの取り付け治具は、ベース部に対して密着して密閉空間である処理室を形成する蓋部材と、前記処理室内に配置されて上面に処理対象のワークが載置される電極と、前記蓋部材の内側に着脱自在に取り付けられ蓋部材が前記基部に密着した状態で前記電極上のワークに当接して前記電極へ押さえつけるワーク押さえを備えたプラズマ処理装置において、前記ワーク押さえを前記蓋部材の内側に装着する際に用いられるプラズマ処理装置におけるワーク押さえの取り付け治具であって、透明な板状部材とこの板状部材に形成され前記ワーク押さえを蓋部材の内側へ取り付ける際の取り付け位置の目印となる目印手段とを有する。
【0007】
請求項2記載のプラズマ処理装置は、ベース部に対して密着して密閉空間である処理室を形成する蓋部材と、前記処理室内に配置されて上面に処理対象のワークが載置される電極と、前記蓋部材の内側に着脱自在に取り付けられ蓋部材が前記基部に密着した状態で前記電極上のワークに当接して前記電極へ押さえつけるワーク押さえとを備え、このワーク押さえを前記蓋部材の内側に装着する際に用いられるワーク押さえの取り付け治具であって透明な板状部材とこの板状部材に形成され前記ワーク押さえを蓋部材の内側へ取り付ける際の取り付け位置の目印となる目印手段を有する取り付け治具を装着する装着手段が設けられている。
【0008】
本発明によれば、透明な板部材とこの板部材に形成され前記ワーク押さえの蓋部材の内側への取り付け位置の目印となる目印手段とを有する取り付け治具を用いることにより、処理対象ワークを押さえつける適切な位置を正確に蓋部材に移し替えることができ、ワーク切り換え時にワーク押さえの位置を調整する段取り替え作業を容易にかつ正確に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の斜視図、図2は同プラズマ処理装置の側面図、図3は同プラズマ処理装置の蓋部材の反転斜視図、図4は同プラズマ処理装置の蓋部材の部分斜視図、図5は同プラズマ処理装置の押さえ機構の斜視図、図6、図8は同プラズマ処理装置の蓋部材の部分断面図、図7は同プラズマ処理装置の部分断面図、図9、図10は同プラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の斜視図、図11は同プラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の平面図、図12、図13、図14は同プラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の装着方法の説明図である。
【0010】
まず図1、図2を参照してプラズマ処理装置の構造を説明する。図1、図2において、基台1の上面に水平に配設されたベース部2の中央部には開口部2aが設けられており、開口部2a内には下方から電極3が絶縁部材3a(図2)を介して装着されている。電極3の上面は処理対象の基板4を載置する載置部となっている。ベース部2には開口部2aに近接した位置に排気孔2bが設けられており、排気孔2bの外側には開口部2aを囲む形でシール部材5が配設されている(図7も参照)。
【0011】
図2に示すように、基台1の端部にはフレーム部材6が立設されており、フレーム部材6の天板6aの下面には、シリンダ8がロッド8aを下方に向けて垂直に配設されている。なお、図1ではフレーム部材6および天板6aの図示を省略している。ロッド8aにはブラケット9が結合されており、ブラケット9に設けられた回転ヒンジ機構9aには、蓋部材10が水平方向の軸廻りに回転自在に装着されている。
【0012】
シリンダ8のロッド8aを突没させることにより蓋部材10はベース部材2上で昇降し、蓋部材4が下降した状態では、蓋部材10の下端部はベース部材2の上面のシール部材5に当接する(図7(b)参照)。これにより、電極3、ベース部材2および蓋部材10で閉囲される空間は密閉され、プラズマ処理を行うための処理室を形成する。
【0013】
すなわち蓋部材10がベース部材2の上面に当接した状態で、排気孔2bを介して真空吸引することにより、処理室内部が真空排気される。この後、蓋部材10の上面に接続された管部材11からプラズマ発生用ガスを供給し、電極3と蓋部材10の間に高周波電源7(図7参照)によって高周波電圧を印加することにより、処理室内にはプラズマ放電が発生し電極3上に載置された基板4のプラズマ処理が行われる。
【0014】
処理対象の基板4が薄い場合には、プラズマ処理の過程で基板4にそりが生じ電極3から浮き上がりやすい為、蓋部材10にはプラズマ処理中に基板4を電極3に対して押し付けるワーク押さえとしての基板押さえを複数備えた押さえ機構20が設けられている。この押さえ機構20は、基板4の種類によって押さえ部材の位置調整を必要とする。この調整作業を容易に行えるよう、蓋部材10は回転ヒンジ機構9aによって回転自在となっており、図2に示すように蓋部材10を回転させて垂直姿勢とした状態で、側方から作業者が蓋部材10の内側にアクセスできるようになっている。
【0015】
次に図3〜図8を参照して蓋部材10に設けられた押さえ機構20について説明する。図3、図4は蓋部材10を反転した状態を示しており、蓋部材10の天井部材10bの裏面(図3、図4においては上面)には押さえ機構20が装着されている。押さえ機構20は、天板21に基板押さえ用の各種部材を取り付けた構成になっており、天板21はボルトなどの図示しない固定手段により蓋部材10の天井部材10bに固定される。
【0016】
押さえ機構20には、基板4に線状にまたは細長の面状に当接する当接部材(第1の当接部材)を備え矩形の基板4の4辺を押さえるための4つの基板押さえユニット22(22A〜22C)と、基板4に対して点状に当接し基板4を局部的に押さえる基板押さえピン24(第2の当接部材)との2種類の押さえ部材を備えている。このように、2種類の押さえ部材を備えることにより、基板4の周縁部を全面的に押さえ込むとともに基板4の内部の特定位置を選択的に押さえ込むことができ、種類の異なる基板に対応して多様な基板押さえの形態を容易に実現することが可能となる。
【0017】
図4、図5に示すように、基板押さえユニット22には、基板の1辺に対応して天板21の固定位置に取り付けられる固定式の基板押さえユニット22A、および他の3辺に対応して天板21に位置調整自在に取り付けられる移動式の基板押さえユニット22B,22Cがあり、それぞれボルト23,28によって天板21に取り付けられる。
【0018】
図5に示すように、基板押さえユニット22A,22B,22Cは、それぞれプレート状の基部25A,25B,25Cと、これらの各基部25に設けられ内蔵されたスプリングにより伸縮自在なシャフトを有する伸縮部26A,26B,26Cと、これらの各伸縮部26のシャフト端部に結合され基板4に当接する当接部27A,27B,27Cより構成される。
【0019】
当接部27A,27B,27Cを伸縮部26A,26B,26Cを介して基部25A,25B,25Cに取り付けた状態では、図5に示すように各当接部27A,27B,27Cの外側の端面を示すエッジ線EL1の水平方向位置は、基部25A,25B,25Cの両端の2カ所に形成された切り欠き部の端面を示すエッジ線EL2の水平方向位置と一致するようになっている。
【0020】
すなわち、基部25A,25B,25Cに設けられた切り欠き部のエッジ線EL2は、当接部27A,27B,27Cとの位置の対応関係を示す位置合わせ部となっている。この位置合わせ部を備えることにより、基板4に当接する当接部27A,27B,27Cの位置合わせを行う際に、基部25A,25B,25Cに設けられた切り欠き部のエッジ線EL2を天板21上での位置合わせの基準として用いることができ、位置合わせ作業を容易に行うことができる。
【0021】
天板21には、プラズマ処理時に基板4を電極3に載置した状態での基板4との相対位置を示すマークや穴が設けられている。すなわち、基板4の載置方向や載置中心位置を示す基準線21dや、処理対象基板のうちの最小サイズ、最大サイズの基板の輪郭をそれぞれ示すマーク線21e,21f、および格子状に多数設けられ天板21上での区画を示すタップ穴21bが設けられている。これらのマークや穴を用いることにより、処理対象基板の天板21上での相対位置を容易にかつ正確に見いだすことができる。
【0022】
基板押さえユニット22B,22Cの位置調整は、天板21に設けられた長穴21cに沿って基部25B,25Cを移動させることにより行われる。図6に示すように、天井部材10b下面の天板21の長穴21cに対応する位置には長溝14が設けられており、基部25B,25Cと天板21とを締結するボルト23が螺合するナット部材15が、天井部材10bと干渉することなく長溝14内に収容できるようになっている。位置調整時には、ボルト23を緩めることにより基部25B,25Cを長穴21cに沿って移動させることができ、また基板押さえユニット22B,22Cの固定のためにはボルト23を締め付けて基部25B,25Cを天板21に固定すればよい。
【0023】
基板押さえピン24は、ホルダ24aに内蔵されたスプリングによって上下方向に伸縮自在に装着されており、ホルダ24aを天板21に格子状に多数設けられたタップ穴21bにボルト28によって固定することによって取り付けられる。天井21上でのタップ穴21bの位置を選択することにより、またホルダ24aに設けられた長穴の調整代を利用することにより、基板押さえピン24の位置は自由に調整可能となっている。換言すれば、基板押さえピン24も蓋部材10の内側に位置調整自在に取り付けられる。また天板21の4隅には、後述する基板押さえの取り付け治具を装着するためのタップ穴21aが設けられている。
【0024】
図7は、処理対象の基板4に応じて基板押さえユニット22Bおよび基板押さえピン24の位置を調整した状態の蓋部材10を示している。図7(a)では、この蓋部材10は電極3の上方に位置あわせされており、この後蓋部材10を下降させることにより、図7(b)に示すように蓋部材10の下端部がベース部材2に当接するとともに、基板押さえユニット22Bの当接部27Bおよび基板押さえピン24が基板4の上面に当接する。この状態では、当接部27Bは伸縮部26Bに内蔵されたスプリングの付勢力によって、また基板押さえピン24も同様に基板4を電極3に対して押さえ付けており、これにより基板4の電極3表面からの浮き上がりが防止される。
【0025】
図8は図7(a)に示すA部分の断面を示している。図8において蓋部材10の天井部材10bの下面には中央部に溝17が設けられており、溝17は管継手18を介して管部材11と連通している。天井部材10bの下面に固定された基板押さえの取り付けの天板21には、溝17の位置に対応してガス噴出孔21dが設けられている。管部材11を介して供給されるプラズマ発生用ガスは、溝17の内部を経てガス噴出孔21dから蓋部材10の内部に供給される。溝17の形成範囲とガス噴出孔21dの孔径・配置パターンを適切に設定することにより、プラズマ発生用ガスを処理室内部に載置された基板4の表面に対して均一に供給することができる。
【0026】
次に図9を参照して、基板押さえの取り付け治具について説明する。図9に示す取り付け治具30は、アクリル板などの透明素材で製作された透明な板状部材であり、基板押さえユニット22や基板押さえピン24を、蓋部材10の内側に固定された状態の天板21に取り付ける際の位置調整を容易に行うために用いられるものである。
【0027】
取り付け治具30は天板21と同サイズであり、天板21に設けられたタップ穴21bに対応した位置にツール挿入孔30bが、また長孔21cに対応した位置にツール挿入長穴30cが設けられている。ツール挿入孔30bやツール挿入長穴30cは、取り付け治具30が介在した状態でのドライバなどのツールの使用を可能にするために設けられたものである。
【0028】
取り付け治具30の表面に示す30dは、取り付け治具30と対象の基板4との位置的な相関を示す基準線30dであり、30e,30fはそれぞれ最小サイズ、最大サイズの基板4を示す目印としてのマーク線(基板の輪郭線)である。これらのマークは、天板21に設けられた基板4との相対位置を示すマークと対応しており、すなわち、基準線30dは基準線21dと、マーク線30e,30fは、マーク線21e,21fとそれぞれ対応している。
【0029】
これらの基準線30dやマーク線30e,30fは、前述のタップ穴21b、長穴21cに対応して設けられたツール挿入挿入孔30b、ツール挿入長穴30cとともに、基板押さえユニット22や基板押さえピン24を蓋部材10の内側に取り付ける際の取付位置の目安となる目印手段となっている。
【0030】
取り付け治具30の4隅には、天板21のタップ穴21aの位置に対応して取り付け孔30aが設けられており、取り付け治具30はこれらの取付穴30aと天板21のタップ穴21aを利用して天板21に装着される。
【0031】
次に図10〜図14を参照して、この取り付け治具30を用いた基板押さえユニット22や基板押さえピン24の蓋部材10への取り付け方法について説明する。図10(a)において、4は処理対象の基板であり、まずこの基板4を被処理面側を取り付け治具30に当接させて取り付け治具30にセットする。このとき、図10(b)に示すように基板4を取り付け治具30の所定位置に位置合わせする。この位置合わせは基板4の一方の端面と中心位置を基準線30dに合わせることにより行われる。この位置はプラズマ処理時に基板4が電極3上に載置される位置に応じて選択される。そして基板4が取り付け治具30に正しく位置合わせされたならば、基板4を接着テープ31にて取り付け治具30に仮止めする。
【0032】
次に、基板4が仮止めされた取り付け治具30を反転する。図11はこの状態の取り付け治具30を示しており、取り付け治具30が透明材質で製作されていることから、取り付け治具30を透して反対面から基板4を視認することができる。そしてこの状態で基板4の位置や基板4の押さえ位置を示すマークをマーカなどにより取り付け治具30に記入する。
【0033】
図11は、基板4のエッジおよびコーナ部を示すマーク32a,32bと、基板4を局部的に基板押さえピン24で押さえ込むのに支障のない部位として選択された位置を示すマーク33が記入された例を示している。これにより、処理時に電極3上に載置される状態での基板4の位置、および基板4の適切な押さえ位置が取り付け治具30に移し替えられたことになる。
【0034】
図12は、既に蓋部材10に固定された状態の天板21に、両端部にねじ部が設けられたスペーサ治具35を用いて、この取り付け治具30を装着する方法を示している。通常この装着作業時には、天板21上での基板押さえの配置は当該作業の前回の位置調整時に位置合わせされた状態のままとなっている。したがって、ここで取り付け治具30を用いて行われる位置合わせ作業では、前回合わされた位置を新たな合わせ位置に変更する作業が行われる。
【0035】
まず天板21のタップ穴21aに、スペーサ部材35の一方端のねじ部を螺入し固定する。そしてこの状態でスペーサ部材35の反対端に取り付け治具30の取付け穴30aを合わせ、ナット36をスペーサ部材35の反対端のねじ部に螺合させて締め付けることにより、取り付け治具30は天板21に装着される。図13はこのようにして装着が完了した状態を示している。スペーサ部材35の長さは、蓋部材10の端部と取付用治具30との間に作業用のスペースが確保されるような長さに設定されているため、この状態で必要な作業が容易に行えるようになっている。
【0036】
この状態で行われる基板押さえの位置合わせ作業について、図14を参照して説明する。まず最初に、前回作業時に位置調整対象の基板に合わせて固定された基板押さえユニット22や基板押さえピン24の位置固定を解除する。この作業は基部25Bやホルダ24aを締結するボルト23,28を緩めることにより行われるが、取り付け治具30には各タップ孔21bやボルト固定用の長穴21cの位置に対応してツール挿入孔30bやツール挿入長穴30cが設けられているため、ドライバ37などのツールを容易に用いることが可能となっている。
【0037】
この作業を終えたならば、基板押さえユニット22や基板押さえピン24の位置合わせを行う。すなわち、取り付け治具30には図11に示す位置の移し替え作業によって予め対象とする基板4に対応したマーク32a,32b,33が記入されており、透明な取り付け治具30を透して視認される天板21上の基板押さえユニット22や基板押さえピン25を、目視により位置確認しながらマーク32a,32b,33に位置合わせする。この位置合わせは、基板押さえユニット22を長穴21cに沿って移動させることにより、またホルダ24aを締結するタップ穴21bを選択することにより、それぞれ行われる。
【0038】
この基板押さえユニット22の位置合わせに際し、基部25A,25B,25Cに設けられた切り欠き部のエッジ線EL2は、当接部27A,27B,27Cとの位置の対応関係を示す位置合わせ部となっているため、基板4に当接する当接部27A,27B,27Cの位置合わせを行う際に、基部25A,25B,25Cに設けられた切り欠き部のエッジ線EL2を位置合わせの基準として用いることができる。天板21上での基部25A,25B,25Cの位置は容易に視認できることから、基板押さえユニット22の天板21に対する位置合わせ作業を正確且つ容易に行うことができる。
【0039】
位置合わせが正しく行われたならば、基板押さえユニット22の基部25や基板押さえピン24のホルダ24aをボルト23,28を締め付けることにより固定する。この作業も固定解除と同様に取り付け治具30に設けられたツール挿入孔30bやツール挿入長穴30cを利用して行う。この後、基板押さえユニット22や基板押さえピン25の固定後の位置が、取り付け治具30のマーク32a,32b,33と合致していることを確認する。そして位置合わせが正しく行われていることが確認されたならば、装着と逆の手段で取り付け治具30を天板21から取り外して、基板押さえの位置調整作業を完了する。
【0040】
これらの作業において、作業者は蓋部材10を水平軸廻りに回転させて垂直姿勢にし、蓋部材10の裏側を側面に向けた状態で作業を行うことができ(図2参照)、作業アクセスを容易に行える。また位置合わせ作業時には、透明な取り付け治具30に移し替えられた基板の位置や基板押さえ位置を常に確認しながら作業を行うことができる。このため、従来は複雑な手順で試行錯誤を繰り返しながら行っていた基板押さえの位置合わせ作業を正確に、しかも容易に行うことができる。したがって、位置合わせ時の試行錯誤による反復作業や、基板押さえ位置の不良によるプラズマ処理品質不良の発生を防止することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、透明な板部材とこの板部材に形成され前記ワーク押さえの蓋部材の内側への取り付け位置の目印となる目印手段とを有する取り付け治具を用いるようにしたので、処理対象ワークを押さえつける適切な位置を正確に蓋部材に移し替えることができ、ワーク切り換え時にワーク押さえの位置を調整する段取り替え作業を容易にかつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の斜視図
【図2】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の側面図
【図3】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の蓋部材の反転斜視図
【図4】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の蓋部材の部分斜視図
【図5】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の押さえ機構の斜視図
【図6】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の蓋部材の部分断面図
【図7】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の部分断面図
【図8】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の蓋部材の部分断面図
【図9】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の斜視図
【図10】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の斜視図
【図11】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の平面図
【図12】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の装着方法の説明図
【図13】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の装着方法の説明図
【図14】 本発明の一実施の形態のプラズマ処理装置の基板押さえの取り付け治具の装着方法の説明図
【符号の説明】
2 ベース部材
3 電極
4 基板
8 シリンダ
10 蓋部材
20 押さえ機構
21 天板
22,22A,22B,22C 基板押さえユニット
24 基板押さえピン
25A,25B,25C 基部
26A,26B,26C 伸縮部
27A,27B,27C 当接部
30d 基準線
30e,30f マーク
EL1,EL2 エッジ線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a work pressing attachment jig in a plasma processing apparatus used when mounting a work press in a plasma processing apparatus, and a plasma processing apparatus to which the mounting jig can be attached.
[0002]
[Prior art]
In the plasma processing apparatus, processing is performed by placing a workpiece such as a substrate on an electrode in a sealed space and generating electric discharge under reduced pressure. Since discharge is accompanied by heat generation, the temperature of the object to be processed rises in the process of continuing the vacuum process. When the workpiece is a thin substrate having a relatively small thickness with respect to the planar size, the workpiece is warped due to an increase in temperature, and the substrate is likely to rise from the upper surface of the electrode in the process. If a gap is generated between the substrate and the electrode surface due to floating, local discharge is generated in the gap and uniform processing is hindered.
[0003]
For this reason, when a thin substrate is used as an object, a means for pressing the substrate against the electrode is required so that no gap is formed between the substrate and the electrode. In the conventional vacuum processing apparatus, a pressing member for pressing the substrate against the electrode is provided in a vacuum processing chamber, and a pressing mechanism for driving the pressing member is provided. The pressing mechanism connects a pressing member in the processing chamber and a driving unit outside the processing chamber by a rod penetrating into the processing chamber. When a workpiece having a different shape / size is targeted, it is necessary to perform a setup change operation such as replacement / position adjustment of the pressing member in accordance with the workpiece.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional pressing mechanism requires a sealing portion that seals the gap at the position where the rod penetrates the processing chamber, so that the structure becomes complicated, and much effort and time are required when replacing and adjusting the pressing member. Needed. Furthermore, since it is difficult to confirm the state that the pressing member is actually pressing the workpiece against the electrode, trial and error work is required to adjust the position of the pressing member, and the correct position is not pressed However, there is a problem in that a problem such as accidentally covering a processing target part with a pressing member is likely to occur, resulting in a defective plasma processing.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide a workpiece pressing attachment jig and a plasma processing apparatus in a plasma processing apparatus capable of easily and accurately performing a setup change operation.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The work pressing attachment jig in the plasma processing apparatus according to
[0007]
The plasma processing apparatus according to
[0008]
According to the present invention, by using an attachment jig having a transparent plate member and marking means formed on the plate member and serving as a mark of the attachment position inside the lid member of the workpiece press, An appropriate position to be pressed can be accurately transferred to the lid member, and a setup change operation for adjusting the position of the workpiece pressing at the time of workpiece switching can be easily and accurately performed.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 is a perspective view of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a side view of the plasma processing apparatus, FIG. 3 is an inverted perspective view of a lid member of the plasma processing apparatus, and FIG. FIG. 5 is a perspective view of a holding mechanism of the plasma processing apparatus, FIGS. 6 and 8 are partial cross-sectional views of the lid member of the plasma processing apparatus, and FIG. 7 is a part of the plasma processing apparatus. 9 and 10 are perspective views of the substrate pressing attachment jig of the plasma processing apparatus, FIG. 11 is a plan view of the substrate pressing attachment jig of the plasma processing apparatus, and FIGS. 12, 13, and 14. These are explanatory drawings of the mounting method of the mounting jig of the board | substrate holding | suppressing of the plasma processing apparatus.
[0010]
First, the structure of the plasma processing apparatus will be described with reference to FIGS. 1 and 2, an opening 2a is provided at the center of a
[0011]
As shown in FIG. 2, a
[0012]
By causing the
[0013]
That is, the inside of the processing chamber is evacuated by vacuum suction through the
[0014]
When the
[0015]
Next, the
[0016]
The holding
[0017]
As shown in FIGS. 4 and 5, the
[0018]
As shown in FIG. 5, the
[0019]
When the
[0020]
That is, the edge line EL2 of the notch portion provided in the
[0021]
The
[0022]
The position adjustment of the
[0023]
The
[0024]
FIG. 7 shows the
[0025]
FIG. 8 shows a cross section of a portion A shown in FIG. In FIG. 8, a
[0026]
Next, a substrate pressing attachment jig will be described with reference to FIG. The mounting
[0027]
The mounting
[0028]
[0029]
The
[0030]
At the four corners of the mounting
[0031]
Next, a method for attaching the
[0032]
Next, the mounting
[0033]
In FIG. 11, marks 32 a and 32 b indicating the edge and corner portion of the
[0034]
FIG. 12 shows a method of attaching the
[0035]
First, the threaded portion at one end of the
[0036]
The substrate pressing alignment operation performed in this state will be described with reference to FIG. First, the position fixing of the
[0037]
When this operation is completed, the
[0038]
When aligning the
[0039]
If the alignment is performed correctly, the base 25 of the
[0040]
In these operations, the operator can rotate the
[0041]
【The invention's effect】
According to the present invention, the mounting jig having the transparent plate member and the mark means that is formed on the plate member and serves as a mark of the mounting position on the inside of the lid member of the work pressing member is used. An appropriate position for pressing the workpiece can be accurately transferred to the lid member, and a setup change operation for adjusting the position of the workpiece pressing at the time of switching the workpiece can be easily and accurately performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a side view of the plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 4 is a partial perspective view of a lid member of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 5 is a perspective view of a holding mechanism of the plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 6 is a partial sectional view of a lid member of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 7 is a partial sectional view of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 9 is a partial cross-sectional view of a lid member of the plasma processing apparatus of the embodiment. FIG. 9 is a perspective view of a substrate pressing attachment jig of the plasma processing apparatus of the embodiment of the invention. Perspective view of the jig for mounting the substrate holder of the plasma processing equipment FIG. 11 is a plan view of a substrate pressing attachment jig of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. 12 is a method of mounting a substrate pressing attachment jig of a plasma processing apparatus according to an embodiment of the present invention. Explanatory drawing [FIG. 13] Explanatory drawing of the mounting method of the substrate pressing attachment jig | tool of the plasma processing apparatus of one embodiment of this invention. [FIG. 14] Attaching the substrate pressing of the plasma processing apparatus of one embodiment of this invention. Illustration of jig mounting method [Explanation of symbols]
2
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