JP3845763B2 - Liquid crystal display - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高開口率であり、かつ、フリッカや垂直ストロークが低減されるために高表示品位である液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、アクティブマトリクス駆動の液晶表示装置では、図13に示すように、画素電極100の周囲に縦横にゲートライン101およびデータライン102が設けられ、画素電極100につながるTFT103を介して所定の電圧が印加されて駆動される。
しかしながら、駆動に際して、1画素を囲む2つのゲートライン101および2つのデータライン102の電圧変動が、画素電極100に印可される電圧に影響を与え、フリッカや垂直クロストークなどが生じ、表示品位の低下につながる場合がある。これらの現象は、画素電極100とゲートライン101および画素電極100とデータライン102との間の寄生容量に基づく。
このために、補助容量ライン104が設けられ、駆動に際してこの補助容量ライン104に所定の電圧を印可して補助容量Csをもたせ、フリッカや垂直クロストークなどの表示劣化が低減される。この補助容量ライン104は、例えば、図15および図16に等価回路で示すように接続される。図15では、補助容量ラインは共通電極に接続され、「Cs on common」と呼ばれ、補助容量ライン104には共通電極と同じ信号が印加される。図16では、補助容量ラインは隣行ゲートライン(図16中、Vg(0)〜Vg(4)で図示)に接続され、「Cs on Gate」と呼ばれ、補助容量ライン104には隣行ゲートライン信号と同じ信号が印加される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図14に、図13に示す構成の1画素(n行m列目)の等価回路を示す。
この画素は、この画素のTFT103につながるn行目の自行ゲートライン(Vg(n))と、この画素の隣に配置する画素のTFTにつながる(n−1)行目の隣行ゲートライン(Vg(n―1))と、この画素のTFT103につながるm列目の自列データライン(Vd(m))と、この画素の隣に配置する画素のTFTにつながる(m+1)列目の隣列データライン(Vd(m+1))と、に囲まれる。
そして、n行目の自行ゲートラインおよび(n−1)行目の隣行ゲートラインと画素電極100との間の寄生容量を、各々、Cpg-selfおよびCpg-preで示す。また、m列目の自列データラインおよび(m+1)列目の隣列データラインと画素電極100との間の寄生容量を、各々、Cpd-leftおよびCpd-rightで示す。また、液晶層がもつ容量をClcで示し、補助容量をCsで示す。なお、図2中では、一般性のため全ての寄生容量を示しているが、画素構造によってはこのうちの幾つかは非常に小さく無視できる場合もある。
ここで、ゲートラインとの寄生容量Cpg-self、Cpg-preは主にフリッカの原因となる。データラインとの寄生容量Cpd-left、Cpd-rightは主に垂直クロストークの原因となる。
【0004】
ゲートラインとの寄生容量Cpg-self、Cpg-preは、主に画素トランジスタ部分の容量に依存し、画素電極100を一辺Lの正方形とした場合、画素面積L2(図13に図示)にほぼ比例する。データライン102との寄生容量Cpd-left、Cpd-rightは、画素電極100の長さL(データライン102の方向の長さ、図1に図示)に依存する。また、液晶容量Clcは画素面積L2に比例する。
従って、画素寸法Lがある程度大きい場合には、画素面積L2に比例するゲートラインとの寄生容量Cpg-self、Cpg-preの影響が生じやすく、垂直クロストークよりもフリッカが生じ易いという傾向があり。逆に、画素寸法Lがある程度小さい場合には、画素の長さLに比例するデータラインとの寄生容量Cpd-left、Cpd-rightの影響が生じやすく、フリッカよりも垂直クロストークが生じ易いという傾向がある。
【0005】
フリッカや垂直クロストークを抑えるには、これらの寄生容量が、画素電位の変動に与える影響を小さくすることが必要である。
1画素(n行m列目)を囲む2つのゲートラインおよび2つのデータラインから与えられる画素電位の変動ΔVP(n)は下記式(1)で与えられる。なお、補助容量Csに印加される電圧は一定として考える。
【数1】
式(1)
式(1)中、右辺第1項および第2項が、自行および隣行ゲートラインからの寄与分を示し、第3項および第4項が、自列および隣列データラインからの寄与分を示す。なお、1つの画素電極に対してこれらの容量は並列に接続されるとみなせ、全容量Ctotalはこれらの容量の総和となる。なお、Δは各電圧の時間変化を示しているが、より数学的に時間要素を含めて表すには、微分形式を用いて下記式(2)の通りに示される。
【数2】
式(2)
式(1)中、例えば、右辺第1項は、自行ゲートライン(n行目)の電位Vg(n)の変動ΔVg(n)が与える画素電位の変動を示す。この電位変動ΔVg(n)を「0」とすることは原理的に出来ないので、Cpg-selfが「0」でない限り、右辺第1項を「0」とすることはできない。また、右辺第2項から第4項までについても同様である。
そこで、画素電位の変動ΔVp(n)を小さくするためには、補助容量Csを大きくとることで右辺各項の分母Ctotalを大きくし、各項全ての値を十分小さく抑えることになる。
【0006】
しかしながら、補助容量Csを大きくとることは、補助容量ラインの面積を大きくすることである。このために、補助容量ラインが占有する面積が大きくなり開口率の低下を招く。これにより、充分な明るさが得られず表示品位が低下してしまう。
そこで、補助容量Csを大きくとることなく、フリッカや垂直クロストークを抑制して高品位の表示が可能である液晶表示装置が要求されていた。
【0007】
本発明の課題は、フリッカや垂直ストロークが低減されるために高表示品位であり、かつ、高開口率である液晶表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、複数のゲートラインの各々に沿った行方向に、該各ゲートラインに平行となるように補助容量ラインを設け、駆動に際して、複数のゲートラインの各々に所定の電圧が順次印加され、画素電極の両側の自行及び隣行のゲートラインと画素電極との間の寄生容量が、画素電位の変動に与える寄与分をうち消すように、画素電極と補助容量ライン間の補助容量に対する画素電極の両側のゲートラインと画素電極との間の寄生容量の比および該両側のゲートラインの電位の変動量に基づく電圧値を有し、自行及び隣行のゲートラインの各々に印加される前記所定の電圧の印加タイミングに対応したタイミングを有する、前記補助容量ラインごとに異なる波形の補助容量電圧が印加されることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、画素電極の周囲のゲートラインと画素電極との間の寄生容量は、主にフリッカの原因となるが、駆動に際して、画素電極の周囲のゲートラインと画素電極との間の寄生容量が画素電位の変動に与える寄与分をうち消すように、補助容量ラインごとに異なる波形の補助容量電圧を印加することでフリッカが抑制され、良好な表示品位の液晶表示装置が得られる。
また、従来、補助容量ラインは、フリッカなどの表示劣化を抑制するために、所定の補助容量をもつ。ここで、請求項1記載の発明を適用すれば、一定寸法の画素電極に対して従来必要な補助容量よりも小さな補助容量で、フリッカなどの表示劣化が抑制され、良好な表示品位の液晶表示装置が得られる。また、このように「補助容量を小さくする」とは、補助容量ラインの面積を小さくできることに対応する。この補助容量ラインは、例えば、画素電極上に配設されるので、「補助容量ラインの面積を小さくする」ことで、液晶表示装置の高開口率化が図られる。
以上から、フリッカなどの表示劣化を抑制すると共に、高開口率化が図られ、優れた表示品位の液晶表示装置が得られる。
【0010】
また、フリッカや垂直クロストークなどの表示劣化は、画素電極の寸法に応じて発生傾向が異なる。すなわち、ある程度大きな寸法の画素電極では、垂直クロストークよりもフリッカの方が生じ易い。ここで、垂直クロストークは、主に画素電極の周囲のデータラインと画素電極との間の寄生容量が原因となる。
従って、請求項1記載の発明を適用するには、フリッカが生じ易いある程度大きな画素電極の寸法の範囲内で、予め垂直クロストークが抑制される程度の補助容量ラインの寸法に設定しておくことが好ましい。この場合には、予め補助容量ラインの寸法を調整することで垂直クロストークが抑制されると共に、補助容量ラインごとに寄生容量が画素電位の変動に与える寄与分をうち消すように異なる波形の補助容量電圧が印加されることで、フリッカが抑制される。これにより、フリッカと垂直クロストークの両方が抑制され、優れた表示品位の液晶表示装置が得られる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の液晶表示装置において、
画素電極が、自行あるいは隣行のゲートライン上にまで広がることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏することができるとともに、ゲートラインと画素電極とはアクティブ素子(例えば、TFTなど)を介して接続され、他の部分では、両者は絶縁膜を介して短絡が防止されるが、自行あるいは隣行ゲートライン上に画素電極が広がって絶縁膜を挟んで重なる部分が、寄生容量として機能する。従って、この寄生容量の分だけ、補助容量ラインがもつべき補助容量を小さくでき、補助容量ラインの面積が低減され、さらに、高開口率化が図られる。
また、自行あるいは隣行ゲートライン上に画素電極が広がる部分は遮光性を与える。これにより、ブラックマスクなどの遮光性を与えるための構成を設けることなく、表示のコントラストが向上される。
【0013】
なお、画素電極が、自行あるいは隣行のゲートライン上にまで広がると共に、この画素電極の周囲に配設されるデータライン上にも広がる構成としても良い。この場合には、画素電極の周囲に全体的に遮光性が与えられ、さらに表示のコントラストが向上される。
【0014】
また、「自行ゲートライン」とは、ある1つの画素電極に対して、この画素電極のTFTにつながるゲートラインを意味する。また、「隣行ゲートライン」とは、この画素電極の隣に配設される画素電極のTFTにつながり、行方向に多数配設されるゲートラインのうちの自行ゲートラインの隣に配設されるゲートラインを意味する。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、図1〜3を参照して、本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置を詳細に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態の液晶表示装置の基本的な構成要素は、周知のアクティブマトリクス方式で駆動される液晶表示装置と同様であり、補助容量ライン14の構成が本実施の形態特有の構成とされる。そして、駆動に際して、補助容量ライン14に所定の電圧(後述する)が印加されて補助容量Csを与え、フリッカや垂直クロストークが低減される。
従って、以下の説明では、補助容量ライン14の周辺の構成および駆動方法を主体に説明し、その他の構成要素については周知の構成要素が適用可能である。
【0025】
図1に示すように、第1の実施の形態の液晶表示装置は、TFT11を備えかつ縦横に多数配列される画素電極10と、この画素電極10の周囲で行方向に配設されるゲートライン12および列方向に配設されるデータライン13と、補助容量Csを与えてゲートライン12およびデータライン13との寄生容量の影響を低減する補助容量ライン14と、を備えている。
第1の実施の形態では、補助容量ライン14は、ゲートライン12と平行に行方向に設けられる。1本の補助容量ライン14は、例えば、行方向に配設される各画素電極10のほぼ中心で各画素電極10に渡るように設けられる。そして、補助容量ライン14の各行で異なる波形の電圧を印加できるようになっている。
また、図示はしないが、本実施の形態の液晶表示装置は、互いに間隔をあけて平行に配置された1対の透明基板(例えば、ガラス基板)と、この1対の透明基板の間に封入された液晶と、透明基板の内面に設けられ画素電極10と対向して配設される共通電極(コモン電極)と、を備える。さらに、この液晶表示装置には、ブラックマスク、配向膜、偏光板などが設けられる。
【0026】
画素電極としては、第1の実施の形態では、比較的大きな寸法(データライン13の方向の寸法L)のものが適用される。このために、1画素を囲むゲートライン12およびデータライン13から画素電位に与えられる変動ΔVp(n)(以下、画素電位の変動ΔVp(n))は、データライン13との寄生容量の寄与(前記寸法Lにほぼ比例する)よりも、ゲートライン12との寄生容量の寄与(画素電極10を一辺Lの正方形とした場合、画素電極の面積L2にほぼ比例する)の方が大きくなる。
上述の通り、ゲートライン12との寄生容量はフリッカの原因となり、データライン13との寄生容量は垂直クロストークの原因となる。すなわち、第1の実施の形態では、ある一定の面積の補助容量ライン14において(すなわち一定の補助容量Cs)、垂直クロストークよりもフリッカの方が生じやすい構成となっている。
【0027】
補助容量ライン14は、その面積が以下の通りに考慮されている。
すなわち、先ず、図2(図1の構成の等価回路)に示す1つの画素において、画素電位の変動ΔVp(n)は下記式(1)で与えられる。従って、下記式(1)において、ΔVp(n)を小さくするためには、補助容量Csを大きくすることになる。なお、図2中、画素電極10と、データライン13との寄生容量と、については省略されている。
【数7】
式(1)
【0028】
第1の実施の形態では、上述の通り、画素電極10の寸法Lはある程度の大きさをもち、垂直クロストークよりもフリッカの方が生じ易い。従って、例えば、補助容量ライン14の面積を大きくしていくと、先ず、垂直クロストークが視認されなくなり、次いで、フリッカが視認されなくなる。
ここで、第1の実施の形態の補助容量ライン14の面積は、従来同様の方法で駆動したときに、少なくとも垂直クロストークは視認されず、かつ、フリッカは視認される範囲に設定される。
これにより、補助容量ライン14は、周知の構成(例えば、図13に示す従来の構成)と比較して幅(データライン13の方向)が小さくされ、補助容量ライン14の面積が小さくなるように設定される。これにより、従来より開口率が大きく取れ、十分な明るさの液晶表示装置が得られる。
【0029】
補助容量ライン14に印加される電圧の波形は、以下の通りに考慮されている。
すなわち、先ず、上記式(1)中で、さらに、n行目の補助容量ライン14の電位変動ΔVcs(n)を考慮すると、画素電位の変動ΔVp(n)は下記式(7)で与えられる。
【数8】
式(7)
ここで、第1の実施の形態ではΔVcs(n)として下記式(8)に示す波形の電圧が印加される。従って、式(7)中で第1項と第2項と第5項とが相殺され、画素電位の変動ΔVp(n)は、下記式(9)で与えられる。
【数9】
式(8)
【数10】
式(9)
【0030】
すなわち、上記式(9)に示されるように、駆動に際して、補助容量電圧ΔVcs(n)として上記式(8)に示される波形の電圧が印加されることで、ゲートライン12との寄生容量の寄与分がうち消される。そして、画素電位の変動ΔVP(n)としては、データライン13との寄生容量の寄与分に関する項だけが残る。これは、液晶表示装置の表示との対応で言うと、フリッカがキャンセルされ、垂直クロストークに関する寄与分だけが残ることを意味する。しかしながら、上述の通りに、第1の実施の形態では、補助容量ライン14の面積は垂直クロストークを生じない程度の大きさを持つように設定されており、上記式(5)の右辺は既に十分に小さい。
すなわち、以上の通りに駆動することで、補助容量ライン14の面積を大きく取ることなく、フリッカや垂直クロストークが視認されない程度に低減される。すなわち、フリッカや垂直クロストークなどの表示劣化が抑制されると共に、高い開口率をもち、高表示品の液晶表示装置が得られる。
【0031】
例えば、図3のタイムチャートに示すように、駆動に際して、(n−1)行目のゲートライン12に時刻T1から時刻T2のあいだ所定の電圧が印加され(図3(a)にVg(n-1)として図示)、次いで、n行目のゲートライン12に時刻T2から時刻T3のあいだ所定の電圧が印加される(図3(b)にVg(n)として図示)場合を考える。ここでコモン電圧は一定とする。
この場合に、n行目の補助容量ライン14には、上記式(8)に基づいて、図3(c)に示す補助容量電圧Vcs(n)が印加されるように制御される。すなわち、Vcs(n)としては、上記式(8)に基づいて、印加される電圧Vg(n-1)とVg(n)との時間変化が生じる時刻(すなわち、時刻T1、時刻T2、時刻T3)で、寄生容量Cpg-self、Cpg-preの大きさにより電圧値が階段状の波形となると共に、Vg(n-1)やVg(n)と極性が反転された波形の電圧が印加される。
【0032】
次に、第1の実施の形態の液晶表示装置の駆動方法は、補助容量ライン14に上記式(8)に基づいた波形の電圧ΔVcs(n)が入力されることを除いては、基本的に従来の駆動方法と同様である。
すなわち、基本的には、あるゲートライン12に所定の電圧を印加したときに、個々のデータライン13に順次所定の電圧を印加していくことで、ゲートライン12とデータライン13との対応する交差部分の画素電極10に所定の電圧が順次供給されて駆動される。
このように画素電極10に電圧が順次供給されるに伴って、補助容量ライン14には、上記式(8)に基づいて、補助容量ライン14ごとに異なる波形の電圧ΔVcs(n)が印加される。これにより、上述の通り、ゲートライン12との寄生容量が画素電位の変動ΔVP(n)に与える寄与分がうち消される。従って、従来必要となる面積よりも小さな面積の補助容量ライン14でも、フリッカがキャンセルされる。
以上の通りにして、第1の実施の形態の液晶表示装置が駆動される。
【0033】
以上の第1の実施の形態の液晶表示装置によれば、フリッカや垂直クロストークなどの表示劣化が視認されない程度に低減される。また、駆動に際して、ゲートライン12との寄生容量の寄与分をうち消すように、補助容量ライン14に所定の波形の電圧が印加されるので、補助容量ライン14の面積が小さくでき、十分な開口率をもたせられる。以上により、高表示品の液晶表示装置を得ることができる。
【0034】
〔第2の実施の形態〕
以下、図4〜5を参照して、本発明の第2の実施の形態の液晶表示装置を詳細に説明する。
第2の実施の形態の液晶表示装置は、画素電極10がゲートライン12上にまで広がっている所を除いては、基本的に第1の実施の形態の液晶表示装置と同様である。
従って、以下の説明では、第1の実施の形態と異なる部分を主体に説明し、同様の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0035】
第2の実施の形態では、図4に示すように、1つの画素電極10aは、この画素電極10aのTFT11aにつながる自行ゲートライン12aと、この画素電極10aの隣(列方向)に配置される画素電極10bのTFT11bにつながる隣行ゲートライン12bと、互いに上下に重なる部分Pを持つように構成される。この互いに重なる部分Pでは、自行ゲートライン12aおよび隣行ゲートライン12bと画素電極10aとの間に絶縁膜(図示しない)が設けられ、両者の短絡が防止される。
また、第1の実施の形態と同様に、補助容量ライン14は、ゲートライン12と平行に設けられると共に、駆動に際して、上記式(8)に基づいた波形の電圧ΔVcs(n)が印加される。
【0036】
本実施の形態では、ゲートライン12と画素電極10との間の容量が、寄生容量として否定的に働くのではなく、むしろ補助容量として積極的に働く。
すなわち、駆動に際して、上記式(8)に基づく電圧ΔVcs(n)が補助容量ライン14に印加されると、画素電位の変動ΔVp(n)には、下記式(9)に示すように、垂直クロストークに関する項のみが残る。
【数11】
式(9)
ここで、全容量Ctotalは、下記式(10)で与えられる。
【数12】
式(10)
従って、残った垂直クロストークを抑えるために必要な補助容量Csは、自行ゲートライン12aおよび隣行ゲートライン12bとの寄生容量Cpg-self、Cpg-preが大きい程小さくできる。
【0037】
これにより、自行ゲートライン12aおよび隣行ゲートライン12bと画素電極10aとの重なる部分Pが、第2の補助容量として機能する。従って、第2の実施の形態では、この互いに重なる部分Pの容量に相当する分だけ、補助容量ライン14の面積が小さくされる(すなわち第1の実施の形態よりも幅が細くされる)。これにより、第1の実施の形態よりもさらに開口率が大きく取られる。従って、さらに高開口率でかつ良好な表示品位を得ることができる。
【0038】
また、液晶表示装置では、一般に表示のコントラストを向上させるために画素電極とゲートライン12,データライン13との隙間(図1における、Sa、Sb、Sc、Sd)を遮光するように構成される。何故ならば、この隙間部分の液晶には電圧が印加されないため、光が透過してしまい、表示のコントラストを低下させる原因となるためである。遮光のためには、例えば、ブラックマスクが設けられる。このブラックマスクは、例えばコモン基板側に設けられる。この場合には、ブラックマスクの配置には、製造時の「基板合わせのずれ分」を見込んでマージンを余計に取らなくてはならないため、開口率が低下する。
しかしながら、第2の実施の形態の構成では、自行ゲートライン12aおよび隣行ゲートライン12bが画素電極10aと重なるように構成されるため、画素電極10aとゲートライン12a、12bとの隙間Sa、Sbが無くなり、ゲートライン12が遮光性を与える。また、この部分は、従来のブラックマスクのように「基板合わせのずれ分」を見込む必要がないため、開口率をより向上させることができる。
【0039】
第2の実施の形態では、自行ゲートライン12aおよび隣行ゲートライン12bと画素電極10aとが互いに重なる部分Pに介在する絶縁膜は、光吸収による大きな損失が伴わない厚さに設定できる。
すなわち、従来の駆動方式のもとで、本実施の形態と同様の構成を実現するためには、自行ゲートライン12aおよび隣行ゲートライン12bと画素電極10aとが互いに重なる部分に介在する絶縁膜を厚くして、この間の寄生容量を小さく抑える必要があった。しかし、このように絶縁膜を厚くすると、絶縁膜での光吸収により透過率の低下を招き表示品位が劣化するという問題があった。
対して、本実施の形態では、駆動に際して、補助容量ライン14に上記式(8)に基づく波形の電圧ΔVcs(n)が印加され、画素電位の変動ΔVp(n)に対するゲートラインとの寄生容量の寄与分がキャンセルされる。これにより、垂直クロストークやフリッカが抑制される。このために、絶縁膜の厚さは光吸収による大きな損失が伴わない厚さの範囲で設定でき、表示品位の劣化を抑制することができる。
【0040】
なお、以上の構成では、ゲートラインとの寄生容量Cpg-self、Cpg-preを各々任意に与えているが、これら容量Cpg-self、Cpg-preが同じとなるように設計しても良い。この場合には、図5にタイムチャートを示すように、補助容量ライン14に印加される電圧Vcs(n)の波形が、時刻T2での電圧値が同じとなるために、矩形状に単純化される。これにより、駆動の際の制御がより単純にされる。
【0041】
次に、第2の実施の形態の液晶表示装置の駆動方法は、第1の実施の形態の液晶表示装置と同様に駆動される。すなわち、駆動に際して、補助容量ライン14に上記式(8)に基づく電圧ΔVcs(n)が印加され、周知のアクティブマトリクス方式と同様に駆動される。
【0042】
以上の第2の実施の形態の液晶表示装置によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏するとともに、1つの画素電極10aが自行ゲートライン12aおよび隣行ゲートライン12bと重なる部分Pを持つように構成されることで、補助容量ライン14の面積を低減して、高開口率化に寄与する。同時に、この構成によって、画素電極10aとゲートライン12a、12bとの隙間が無くなり、ゲートラインが遮光性を与えるため、その部分に「基板合わせのずれ分」を見込んだブラックマスクを設ける必要がなく、さらに高開口率化に寄与する。
【0043】
〔第3の実施の形態〕
以下、図6〜8を参照して、第3の実施の形態の液晶表示装置を詳細に説明する。
第3の実施の形態の液晶表示装置は、画素電極の寸法、補助容量ライン14がデータラインと平行に設けられること、駆動に際して補助容量ライン14に与えられる電圧の波形、を除いては、第1の実施の形態と同様である。
従って、以下の説明においては、第1の実施の形態の液晶表示装置と異なる部分を主体に説明し、同様の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0044】
第3の実施の形態の液晶表示装置は、図6に示すように構成される。
補助容量ライン14は、図6(a)に示すように、データライン13に沿った列状に配設され、例えば、データライン13と同層に配設される。これら同層に配設されるデータライン13および補助容量ライン14と、画素電極10とは、図6(b)に示すように、層間絶縁膜15を介して配設され互いに絶縁される。また、列状に配設されるデータライン13および補助容量ライン14と、行状に配設されるゲートライン12とは、ゲート絶縁膜16を介して配設され互いに絶縁される。なお、図6(b)は、図6(a)に示すA−B間の断面構成を示す。
また、第3の実施の形態の画素電極10としては、第1の実施の形態とは異なり、比較的小さな寸法のものが適用されている。これにより、第1の実施の形態とは反対に、一定の補助容量Csの下で、フリッカよりも垂直クロストークの方が生じやすい構成となっている。従って、補助容量ライン14の面積は、フリッカを視認させない程度の面積となるように設定されている。
【0045】
補助容量ライン14に印加される電圧の波形は、以下の通りに考慮される。先ず、図7(図6の構成の等価回路)に示す1つの画素電極10において、画素電位の変動ΔVp(n)は、m列目の補助容量ライン14の電位変動ΔVcs(m)を考慮して下記式(3)で与えられる。
【数13】
式(3)
ここで、ΔVcs(m)を下記式(4)の通りに定めると、式(3)中で第3項と第4項と第5項とが相殺され、画素電位の変動ΔVp(n)は、下記式(5)で与えられる。
【数14】
式(4)
【数15】
式(5)
【0046】
上記式(5)に示されるように、駆動に際して、補助容量電圧ΔVcs(m)として上記式(4)に示される電圧を印加すると、データライン13との寄生容量の寄与分がうち消される。これにより、画素電位の変動ΔVp(n)としては、ゲートライン12との寄生容量の寄与分に関する項だけが残る。しかしながら、上述の通りに、本実施の形態では、補助容量ライン14の面積はフリッカを生じない程度の大きさを持つように考慮されており、上記式(5)の右辺は既に十分に小さい。
従って、以上の通りに駆動することで、フリッカや垂直クロストークが視認されない程度に低減され、充分な開口率をもち、かつ、良好な表示品位の液晶表示装置が得られる。
例えば、本実施の形態では、図8のタイムチャートに示すように、駆動に際して、補助容量ライン14に、上記式(4)に示すΔVcs(m)に基づいた波形の電圧が印加されるように制御される。
【0047】
次に、第3の実施の形態の液晶表示装置の駆動方法は、上記式(4)に基づいて、補助容量ライン14の各列で異なる波形の電圧ΔVcs(m)が印加されることを除いては、基本的に第1の実施の形態と同様に駆動される。
【0048】
以上の第3の実施の形態の液晶表示装置によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏し、フリッカや垂直クロストークなどの表示劣化が視認されない程度に低減されると共に、高開口率かつ高表示品位の液晶表示装置が得られる。
【0049】
〔第4の実施の形態〕
以下、図9、10を参照して、第4の実施の形態の液晶表示装置を詳細に説明する。
第4の実施の形態の液晶表示装置は、画素電極10がデータライン13上にまで広がっている所を除いては、基本的に第3の実施の形態の液晶表示装置と同様である。また、第2の実施の形態では、補助容量ライン14をゲートライン12と平行に行方向に配設すると共に、画素電極10がゲートライン12上にまで広がる構成とした。対して、第4の実施の形態では、補助容量ライン14をデータライン13と平行の列方向に配設し、第2の実施の形態と同様の構成を列方向に置き換えて適用したものである。
従って、以下の説明では、第2の実施の形態および第3の実施の形態と異なる部分を主体に説明し、同様の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0050】
第4の実施の形態では、図9に示すように、1つの画素電極10aは、この画素電極10aのTFT11aにつながる自列データライン13aと、この画素電極10aの隣(行方向)に配置される画素電極10cのTFT11cにつながる隣列データライン13cと、互いに上下に重なる部分Qを持つように構成される。この互いに重なる部分Qでは、第2の実施の形態と同様に、自列データライン13aおよび隣列データライン13cと画素電極10との間に層間絶縁膜15が設けられ、両者の短絡が防止される。
【0051】
第4の実施の形態では、データライン13と画素電極10との間の容量が、寄生容量として否定的に働くのではなく、第2の補助容量として積極的に働く。このことは、第2の実施の形態において、ゲートライン12と画素電極10との間に介在する絶縁膜の容量が、第2の補助容量として機能し、補助容量ライン14の面積を低減させ高開口率化に寄与することと同様である。
【0052】
すなわち、駆動に際して、上記式(4)に基づく電圧ΔVcs(m)が補助容量ライン14に印加されると、画素電位の変動ΔVp(n)としては、下記式(5)に示すように、フリッカに関する項のみが残る。また、全容量Ctotalは、下記式(10)で与えられる。
【数16】
式(5)
【数17】
式(10)
従って、残ったフリッカに関する項を抑えるために必要な補助容量Csは、Cpd-left、Cpd-rightが大きい程小さくできる。これにより、第2の実施の形態と同様に、自列データライン13aおよび隣列データライン13bと画素電極10aとの重なる部分Qが、第2の補助容量として機能する。
従って、第4の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、この互いに重なる部分Qの容量に相当する分だけ、補助容量ライン14の面積が小さくされ、第3の実施の形態よりもさらに開口率が大きく取られる。従って、さらに高開口率でかつ良好な表示品位を得ることができる。
【0053】
また、自列データライン13aおよび隣列データライン13bと画素電極10aとの重なるように構成されるため、画素電極10aとデータライン13a、13cとの隙間Sc、Sd(図1に図示)が無くなり、データライン13が遮光性を与えるため、第2の実施の形態と同様に、この部分において、「基板合わせのずれ分」を見込む必要がなく高開口率化が図られる。さらに、第2の実施の形態と同様に、互いに重なる部分Qに介在する絶縁膜は、光吸収による大きな損失が伴わない厚さに設定でき、表示品位の劣化を抑制することができる。
【0054】
なお、以上の構成では、画素電極10がデータライン13上にまで広がる構成としたが、第2の実施の形態の画素電極10がゲートライン12上にまで広がる構成を組み合わせた構成としても良い。
この場合には、図10に示すように、1つの画素電極10aは、先ず、第4の実施の形態と同様、自列データライン13aと隣列データライン13cと互いに上下に重なる部分Qを持つ。さらに、この画素電極10aのTFT11aにつながる自行ゲートライン12aと、この画素電極10aの隣(列方向)に配置される画素電極10bのTFT11bにつながる隣行ゲートライン12bと、互いに上下に重なる部分Pを持つように構成される。
また、データライン13a、13bと平行に列状に配設される補助容量ライン14dと、ゲートライン12a、12cと平行に行状に配設される補助容量ライン14gと、が設けられる。
【0055】
図10に示す構成によれば、画素電極10aの周囲の全てに重なる部分P、Qを持たせることができる。これにより、画素電極10aの全ての隙間Sa、Sb、Sc、Sd(図1に図示)が無くなるため、液晶表示装置の表示のコントラストがさらに高められる。
【0056】
次に、第4の実施の形態の液晶表示装置の駆動方法は、第3の実施の形態の液晶表示装置と同様に駆動される。すなわち、駆動に際して、補助容量ライン14に上記式(4)に基づく電圧ΔVcs(m)が印加され、周知のアクティブマトリクス方式と同様に駆動される。
【0057】
以上の第4の実施の形態の液晶表示装置によれば、第3の実施の形態と同様の効果を奏するとともに、1つの画素電極10aが自列データライン13aおよび隣列データライン13bと重なる部分Qを持つように構成されることで、補助容量ライン14の面積を低減して、高開口率化に寄与する。同時に、この構成によって、画素電極10aとデータライン13a、13cとの隙間が無くなり、データラインが遮光性を与えるため、その部分に「基板合わせのずれ分」を見込んだブラックマスクを設ける必要がなく、さらに高開口率化に寄与する。
【0058】
〔第5の実施の形態〕
以下、図11、12を参照して、本発明の第5の実施の形態の液晶表示装置を詳細に説明する。
第5の実施の形態の基本的な構成要素は、第1〜4の実施の形態と同様であり、補助容量ライン14がデータライン13と平行に列状に設けられる所が、第3の実施の形態と共通する。
従って、以下の説明では、第3の実施の形態と異なる部分を主体に説明し、同様の構成要素については同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、図11は画素電極10aの部分の要部拡大図であり、データライン13としては、自列データライン13aおよび隣列データライン13bのみ図示し、ゲートライン12としては、自行ゲートライン12aおよび隣行ゲートライン12cのみ図示する。
【0059】
1つの画素電極10aにおいて、この画素電極10aのTFT11aにつながる自列データライン13aは、画素電極10aの端部10aaで上下に重なる部分Qを持つように配設される。第4の実施の形態とは異なり、この自列データライン13aは、隣に配設される画素電極10とは重なる部分を持たない。そして、補助容量ライン14が、画素電極10aのもう一方の端部10abで、上下に重なる部分Qを持つように配設される。補助容量ライン14は、データライン13と平行に列状に配設される。
ここで、第5の実施の形態では、自列データライン13aとの寄生容量Cpd-leftは、補助容量Csと同じになるように形成される。
【0060】
以上の通りに構成されることで、ΔVcs(m)としては、先ず、第3の実施の形態と同様に、下記式(4)で定まる波形とされる。
【数18】
式(4)
ここで、第5の実施の形態では、画素電極10aは隣列データライン13cには及んでいない。このために、隣列データラインとの寄生容量Cpd-rightはほぼ「0」とみなせる。また、上述の通り、Cs=Cpd-leftとなるように形成されており、上記式(4)にこれらの条件を適用すると、ΔVcs(m)は下記式(6)で定まり単純化される。
【数19】
式(6)
【0061】
すなわち、第5の実施の形態の液晶表示装置では、上記式(6)に示されるように、補助容量ライン14には、自列データラインのデータ電圧ΔVd(m)の極性を単に反転させた波形の電圧が印加される。図12にこのタイムチャートを示す。これにより、駆動に際して、複雑な制御が伴わず制御系の簡略化が図られると共に、高開口率でかつ良好な表示品位の液晶表示装置が得られる。
ここで、補助容量ライン14をダミーのデータラインとみなすと、上記式(6)で示される駆動波形は、いわゆる周知のドット反転駆動と共通する。すなわち、周知のドット反転駆動用と同じ構成のドライブ回路を用いて、第5の実施の形態の液晶表示装置で、補助容量ライン14に印加する電圧波形が容易に得られる。
【0062】
次に、第5の実施の形態の液晶表示装置の駆動方法は、上記式(6)に基づいて、自列データラインのデータ電圧ΔVd(m)を反転した波形の電圧が印加されることを除いては、基本的に第3の実施の形態と同様に駆動される。
【0063】
以上の第5の実施の形態の液晶表示装置によれば、第3の実施の形態と同様の効果を奏すると共に、補助容量ライン14には、自列データラインのデータ信号を反転した波形の電圧を印加すれば良く、高開口率かつ良好な表示品位の液晶表示装置が簡単に得られる。
【0064】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更可能であることは勿論である。
【0065】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、自行及び隣行のゲートラインと画素電極との間との寄生容量に基づくフリッカが抑制され、良好な表示品位の液晶表示装置が得られる。また、従来必要な補助容量よりも小さな補助容量で、フリッカなどの表示劣化が抑制され、液晶表示装置の高開口率化が図られる。
【0066】
請求項2記載の発明によれば、請求項1と同様の効果を奏することができるとともに、画素電極が自行あるいは隣行ゲートライン上に広がる部分の絶縁膜の部分が、補助容量として機能する。この容量の分だけ、補助容量ラインがもつべき補助容量を小さくでき、さらに高開口率化が図られる。さらに、画素電極が自行あるいは隣行ゲートライン上に広がる構成によって画素電極とゲートライン間の間隙が無くなり、表示のコントラストが向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
【図2】図1の等価回路図である。
【図3】第1の実施の形態の液晶表示装置に印可される電圧のタイムチャートを示した図である。
【図4】本発明を適用した第2の実施の形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
【図5】第2の実施の形態の液晶表示装置において、自行ゲートラインおよび隣行ゲートラインとの寄生容量Cpg-self、Cpg-preが同じとなるように構成した場合のタイムチャートを示した図である。
【図6】本発明を適用した第3の実施の形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
【図7】図6の等価回路図である。
【図8】第3の実施の形態の液晶表示装置に印可される電圧のタイムチャートを示した図である。
【図9】本発明を適用した第4の実施の形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
【図10】第4の実施の形態の液晶表示装置において、さらにゲートライン12を画素電極10上にまで広げた場合の構成を示す図である。
【図11】本発明を適用した第5の実施の形態の液晶表示装置の構成を示す図である。
【図12】第5の実施の形態の液晶表示装置に印可される電圧のタイムチャートを示した図である。
【図13】従来例の液晶表示装置の構成を示す図である。
【図14】図13の等価回路図である。
【図15】従来例の液晶表示装置において、補助容量ラインを共通電極に接続する場合の等価回路図である。
【図16】従来例の液晶表示装置において、補助容量ラインをゲートラインに接続する場合の等価回路図である。
【符号の説明】
10、10a、10b、10c 画素電極
12 ゲートライン
12a 自行ゲートライン
12b 隣行ゲートライン
13 データライン
13a 自列データライン
13c 隣列データライン
14 補助容量ライン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a liquid crystal display device having a high aperture ratio and high display quality because flicker and vertical stroke are reduced.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in an active matrix liquid crystal display device, as shown in FIG. 13,
However, during driving, voltage fluctuations in the two
For this purpose, an
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
FIG. 14 shows an equivalent circuit of one pixel (n-th row and m-th column) having the configuration shown in FIG.
This pixel has its own row gate line (V) connected to the TFT 103 of this pixel. g (n) ) And the adjacent gate line (V-1) of the (n−1) th row connected to the TFT of the pixel arranged next to this pixel. g (n - 1) ) And the own column data line (V) connected to the
The parasitic capacitances between the n-th row gate line and the (n−1) -th row adjacent gate line and the
Here, parasitic capacitance C with the gate line pg-self , C pg-pre Mainly causes flicker. Parasitic capacitance C with data line pd-left , C pd-right Mainly causes vertical crosstalk.
[0004]
Parasitic capacitance C with gate line pg-self , C pg-pre Depends mainly on the capacitance of the pixel transistor portion. When the
Therefore, when the pixel dimension L is large to some extent, the pixel area L 2 Parasitic capacitance C with the gate line proportional to pg-self , C pg-pre There is a tendency that flicker is more likely to occur than vertical crosstalk. Conversely, when the pixel size L is small to some extent, the parasitic capacitance C with the data line proportional to the pixel length L pd-left , C pd-right The vertical crosstalk tends to occur more easily than the flicker.
[0005]
In order to suppress flicker and vertical crosstalk, it is necessary to reduce the influence of these parasitic capacitances on pixel potential fluctuations.
Variation in pixel potential ΔV given from two gate lines and two data lines surrounding one pixel (n-th row and m-th column) P (n) Is given by the following formula (1). Auxiliary capacity C s The voltage applied to is assumed to be constant.
[Expression 1]
Formula (1)
In the expression (1), the first and second terms on the right side indicate contributions from the own row and the adjacent gate lines, and the third and fourth terms indicate contributions from the own row and the adjacent data lines. Show. Note that these capacitors can be regarded as being connected in parallel to one pixel electrode, and the total capacitance C total Is the sum of these capacities. Note that Δ indicates the time change of each voltage, but in order to more mathematically include the time element, it is expressed by the following equation (2) using a differential form.
[Expression 2]
Formula (2)
In the formula (1), for example, the first term on the right side is the potential V of the own gate line (nth row). g (n) Fluctuation ΔV g (n) Shows the fluctuation of the pixel potential given by. This potential fluctuation ΔV g (n) Can not be set to “0” in principle, C pg-self As long as is not “0”, the first term on the right side cannot be “0”. The same applies to the second term to the fourth term on the right side.
Therefore, variation in pixel potential ΔV p (n) To reduce the auxiliary capacity C s Denominator C for each term on the right side total Is made large and the values of all the terms are kept sufficiently small.
[0006]
However, the auxiliary capacity C s To increase is to increase the area of the auxiliary capacitance line. For this reason, the area occupied by the auxiliary capacitance line is increased, resulting in a decrease in the aperture ratio. As a result, sufficient brightness cannot be obtained and display quality is degraded.
Therefore, the auxiliary capacity C s There has been a demand for a liquid crystal display device capable of high-quality display by suppressing flicker and vertical crosstalk without increasing the size.
[0007]
An object of the present invention is to provide a liquid crystal display device having high display quality and high aperture ratio because flicker and vertical stroke are reduced.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention described in
[0009]
According to the first aspect of the present invention, the parasitic capacitance between the gate line around the pixel electrode and the pixel electrode mainly causes flicker. A liquid crystal display device with good display quality that suppresses flicker by applying an auxiliary capacitance voltage having a different waveform for each auxiliary capacitance line so as to eliminate the contribution of the parasitic capacitance to the variation in pixel potential. Is obtained.
Conventionally, the auxiliary capacity line has a predetermined auxiliary capacity in order to suppress display deterioration such as flicker. If the invention described in
As described above, display deterioration such as flicker is suppressed and a high aperture ratio is achieved, so that a liquid crystal display device with excellent display quality can be obtained.
[0010]
In addition, display deterioration such as flicker and vertical crosstalk has a different tendency to occur depending on the dimensions of the pixel electrode. That is, flicker is more likely to occur than vertical crosstalk in a pixel electrode having a somewhat large size. Here, the vertical crosstalk is mainly caused by a parasitic capacitance between the data line around the pixel electrode and the pixel electrode.
Therefore, in order to apply the invention according to the first aspect, the size of the auxiliary capacitance line is set in advance so that vertical crosstalk is suppressed within a certain range of the size of the pixel electrode that is likely to cause flicker. Is preferred. In this case, vertical crosstalk is suppressed by adjusting the size of the auxiliary capacitance line in advance, and the auxiliary waveform having a different waveform is eliminated so that the contribution of the parasitic capacitance to the fluctuation of the pixel potential is eliminated for each auxiliary capacitance line. Flickering is suppressed by applying the capacitance voltage. Thereby, both flicker and vertical crosstalk are suppressed, and an excellent display quality liquid crystal display device can be obtained.
[0011]
The invention described in
The pixel electrode extends over the gate line of the own row or the adjacent row.
[0012]
According to the second aspect of the present invention, the same effect as that of the first aspect can be obtained, and the gate line and the pixel electrode are connected via an active element (for example, a TFT). Both of them are prevented from being short-circuited via an insulating film, but a portion where the pixel electrode spreads on the own or adjacent gate line and sandwiches the insulating film functions as a parasitic capacitance. Therefore, the auxiliary capacitance that the auxiliary capacitance line should have can be reduced by this parasitic capacitance, the area of the auxiliary capacitance line can be reduced, and a higher aperture ratio can be achieved.
In addition, a portion where the pixel electrode extends on the own row or the adjacent gate line gives light shielding properties. Thereby, the contrast of display is improved without providing a configuration for providing a light shielding property such as a black mask.
[0013]
Note that the pixel electrode may extend to the gate line of the own row or the adjacent row, and may also extend to the data line disposed around the pixel electrode. In this case, the entire periphery of the pixel electrode is provided with a light shielding property, and the display contrast is further improved.
[0014]
In addition, the “own gate line” means a gate line connected to the TFT of this pixel electrode with respect to a certain pixel electrode. The “adjacent gate line” is connected to the TFT of the pixel electrode arranged next to the pixel electrode, and is arranged next to the own gate line among the gate lines arranged in the row direction. Means a gate line.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[First Embodiment]
Hereinafter, the liquid crystal display device according to the first embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
As shown in FIG. 1, the basic components of the liquid crystal display device of the first embodiment are the same as those of a liquid crystal display device driven by a known active matrix system, and the configuration of the
Therefore, in the following description, the configuration around the
[0025]
As shown in FIG. 1, the liquid crystal display device according to the first embodiment includes a
In the first embodiment, the
Although not shown, the liquid crystal display device according to the present embodiment is sealed between a pair of transparent substrates (for example, glass substrates) arranged in parallel with a space therebetween, and the pair of transparent substrates. And a common electrode (common electrode) provided on the inner surface of the transparent substrate and disposed to face the
[0026]
In the first embodiment, a pixel electrode having a relatively large dimension (dimension L in the direction of the data line 13) is applied as the pixel electrode. For this reason, the variation ΔV applied to the pixel potential from the
As described above, the parasitic capacitance with the
[0027]
The area of the
That is, first, in one pixel shown in FIG. 2 (equivalent circuit having the configuration of FIG. 1), the pixel potential fluctuation ΔV p (n) Is given by the following formula (1). Therefore, in the following formula (1), ΔV p (n) To reduce the auxiliary capacity C s Will be increased. In FIG. 2, the parasitic capacitance between the
[Expression 7]
Formula (1)
[0028]
In the first embodiment, as described above, the dimension L of the
Here, the area of the
As a result, the
[0029]
The waveform of the voltage applied to the
That is, first, in the above formula (1), the potential fluctuation ΔV of the n-th
[Equation 8]
Formula (7)
Here, in the first embodiment, ΔV cs (n) As a result, a voltage having a waveform shown in the following formula (8) is applied. Therefore, the first term, the second term, and the fifth term are canceled out in the equation (7), and the pixel potential fluctuation ΔV p (n) Is given by the following equation (9).
[Equation 9]
Formula (8)
[Expression 10]
Formula (9)
[0030]
That is, as shown in the above equation (9), the auxiliary capacitance voltage ΔV cs (n) As a voltage of the waveform shown in the above equation (8) is applied, the contribution of the parasitic capacitance with the
That is, by driving as described above, the area of the
[0031]
For example, as shown in the time chart of FIG. 3, at the time of driving, the
In this case, the
[0032]
Next, in the driving method of the liquid crystal display device according to the first embodiment, the waveform voltage ΔV based on the above equation (8) is applied to the
That is, basically, when a predetermined voltage is applied to a
As the voltage is sequentially supplied to the
As described above, the liquid crystal display device of the first embodiment is driven.
[0033]
According to the liquid crystal display device of the first embodiment described above, display deterioration such as flicker and vertical crosstalk is reduced to such an extent that it is not visually recognized. In addition, when driving, a voltage having a predetermined waveform is applied to the
[0034]
[Second Embodiment]
Hereinafter, a liquid crystal display device according to a second embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
The liquid crystal display device of the second embodiment is basically the same as the liquid crystal display device of the first embodiment except that the
Therefore, in the following description, parts different from those of the first embodiment will be mainly described, and the same components will be denoted by the same reference numerals and description thereof will be omitted.
[0035]
In the second embodiment, as shown in FIG. 4, one
Similarly to the first embodiment, the
[0036]
In the present embodiment, the capacitance between the
That is, when driving, the voltage ΔV based on the above equation (8). cs (n) Is applied to the
[Expression 11]
Formula (9)
Where the total capacity C total Is given by the following equation (10).
[Expression 12]
Formula (10)
Therefore, the auxiliary capacitance C required to suppress the remaining vertical crosstalk s Is a parasitic capacitance C between the
[0037]
As a result, a portion P where the
[0038]
Further, the liquid crystal display device is generally configured to shield the gaps (Sa, Sb, Sc, Sd in FIG. 1) between the pixel electrode and the
However, in the configuration of the second embodiment, since the
[0039]
In the second embodiment, the insulating film interposed in the portion P where the
That is, in order to realize the same configuration as that of the present embodiment under the conventional driving method, the insulating film interposed between the
On the other hand, in the present embodiment, the voltage ΔV having the waveform based on the above equation (8) is applied to the
[0040]
In the above configuration, the parasitic capacitance C with the gate line pg-self , C pg-pre Are given arbitrarily, but these capacitances C pg-self , C pg-pre May be designed to be the same. In this case, as shown in the time chart of FIG. 5, the voltage V applied to the
[0041]
Next, the driving method of the liquid crystal display device of the second embodiment is driven in the same manner as the liquid crystal display device of the first embodiment. That is, during driving, the voltage ΔV based on the above equation (8) is applied to the
[0042]
According to the liquid crystal display device of the second embodiment described above, the same effect as that of the first embodiment is achieved, and the portion P where one
[0043]
[Third Embodiment]
Hereinafter, the liquid crystal display device according to the third embodiment will be described in detail with reference to FIGS.
The liquid crystal display device according to the third embodiment is the same as the liquid crystal display device except for the dimensions of the pixel electrodes, the
Therefore, in the following description, a description will be given mainly of parts different from the liquid crystal display device of the first embodiment, and the same components are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
[0044]
The liquid crystal display device of the third embodiment is configured as shown in FIG.
As shown in FIG. 6A, the
Further, unlike the first embodiment, the
[0045]
The waveform of the voltage applied to the
[Formula 13]
Formula (3)
Here, if ΔVcs (m) is defined as in the following equation (4), the third term, the fourth term, and the fifth term are canceled out in equation (3), and the variation in pixel potential ΔVp (n) is Is given by the following equation (5).
[Expression 14]
Formula (4)
[Expression 15]
Formula (5)
[0046]
As shown in the above equation (5), during the driving, the auxiliary capacitance voltage ΔV cs (m) As a result, the contribution of the parasitic capacitance to the
Therefore, by driving as described above, a liquid crystal display device having a sufficient aperture ratio and a good display quality can be obtained by reducing flicker and vertical crosstalk so that they are not visually recognized.
For example, in the present embodiment, as shown in the time chart of FIG. 8, ΔV shown in the above equation (4) is applied to the
[0047]
Next, according to the driving method of the liquid crystal display device of the third embodiment, the voltage ΔV having a different waveform in each column of the
[0048]
According to the liquid crystal display device of the third embodiment described above, the same effects as those of the first embodiment can be obtained, and display deterioration such as flicker and vertical crosstalk is reduced to the extent that it is not visually recognized. And a liquid crystal display device with high display quality can be obtained.
[0049]
[Fourth Embodiment]
Hereinafter, the liquid crystal display device according to the fourth embodiment will be described in detail with reference to FIGS.
The liquid crystal display device according to the fourth embodiment is basically the same as the liquid crystal display device according to the third embodiment except that the
Therefore, in the following description, parts different from those in the second embodiment and the third embodiment will be mainly described, and the same components are denoted by the same reference numerals and the description thereof is omitted.
[0050]
In the fourth embodiment, as shown in FIG. 9, one
[0051]
In the fourth embodiment, the capacitance between the
[0052]
That is, when driving, the voltage ΔV based on the above equation (4). cs (m) Is applied to the
[Expression 16]
Formula (5)
[Expression 17]
Formula (10)
Therefore, the auxiliary capacity C required to suppress the term relating to the remaining flicker s Is C pd-left , C pd-right The larger the value, the smaller. Thus, as in the second embodiment, the overlapping portion Q of the own
Therefore, in the fourth embodiment, as in the second embodiment, the area of the
[0053]
In addition, since the self-
[0054]
In the above configuration, the
In this case, as shown in FIG. 10, one
Further, an
[0055]
According to the configuration shown in FIG. 10, it is possible to provide the portions P and Q that overlap all around the
[0056]
Next, the driving method of the liquid crystal display device of the fourth embodiment is driven in the same manner as the liquid crystal display device of the third embodiment. That is, during driving, the voltage ΔV based on the above equation (4) is applied to the
[0057]
According to the liquid crystal display device of the fourth embodiment described above, the same effect as that of the third embodiment is achieved, and a portion where one
[0058]
[Fifth Embodiment]
Hereinafter, a liquid crystal display device according to a fifth embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
The basic components of the fifth embodiment are the same as those of the first to fourth embodiments, and the third embodiment is that the
Therefore, in the following description, parts different from those of the third embodiment will be mainly described, and the same components will be denoted by the same reference numerals and the description thereof will be omitted.
11 is an enlarged view of a main part of the
[0059]
In one
Here, in the fifth embodiment, the parasitic capacitance C with the own
[0060]
By configuring as described above, ΔVcs (m) is first set to a waveform determined by the following equation (4), as in the third embodiment.
[Formula 18]
Formula (4)
Here, in the fifth embodiment, the
[Equation 19]
Formula (6)
[0061]
That is, in the liquid crystal display device of the fifth embodiment, as shown in the above formula (6), the
Here, when the
[0062]
Next, the driving method of the liquid crystal display device of the fifth embodiment is based on the above equation (6), and the data voltage ΔV of the own column data line is d (m) The driving is basically performed in the same manner as in the third embodiment except that a voltage having a waveform obtained by inverting is applied.
[0063]
According to the liquid crystal display device of the fifth embodiment described above, the same effect as that of the third embodiment is obtained, and the
[0064]
The present invention is not limited to the above embodiment. That is, it goes without saying that changes can be made as appropriate without departing from the spirit of the present invention.
[0065]
【The invention's effect】
According to invention of
[0066]
According to the second aspect of the present invention, the same effect as in the first aspect can be obtained, and the portion of the insulating film in which the pixel electrode extends on the own row or the adjacent gate line functions as an auxiliary capacitor. The auxiliary capacity that the auxiliary capacity line should have can be reduced by this capacity, and the aperture ratio can be further increased. Further, the structure in which the pixel electrode extends on the own or adjacent gate line eliminates the gap between the pixel electrode and the gate line, thereby improving display contrast.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a liquid crystal display device according to a first embodiment to which the present invention is applied.
FIG. 2 is an equivalent circuit diagram of FIG.
FIG. 3 is a diagram showing a time chart of voltages applied to the liquid crystal display device of the first embodiment.
FIG. 4 is a diagram showing a configuration of a liquid crystal display device according to a second embodiment to which the present invention is applied.
FIG. 5 shows a parasitic capacitance C between the own gate line and the adjacent gate line in the liquid crystal display device according to the second embodiment. pg-self , C pg-pre It is the figure which showed the time chart at the time of comprising so that may become the same.
FIG. 6 is a diagram showing a configuration of a liquid crystal display device according to a third embodiment to which the present invention is applied.
7 is an equivalent circuit diagram of FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a diagram showing a time chart of voltages applied to a liquid crystal display device according to a third embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing a configuration of a liquid crystal display device according to a fourth embodiment to which the present invention is applied.
10 is a diagram showing a configuration when a
FIG. 11 is a diagram showing a configuration of a liquid crystal display device according to a fifth embodiment to which the present invention is applied.
FIG. 12 is a diagram showing a time chart of voltages applied to the liquid crystal display device of the fifth embodiment.
FIG. 13 is a diagram showing a configuration of a conventional liquid crystal display device.
14 is an equivalent circuit diagram of FIG. 13;
FIG. 15 is an equivalent circuit diagram in the case where an auxiliary capacitance line is connected to a common electrode in a conventional liquid crystal display device.
FIG. 16 is an equivalent circuit diagram when an auxiliary capacitance line is connected to a gate line in a liquid crystal display device of a conventional example.
[Explanation of symbols]
10, 10a, 10b, 10c Pixel electrode
12 Gate line
12a Own gate line
12b Adjacent gate line
13 data lines
13a Self-row data line
13c Adjacent data line
14 Auxiliary capacity line
Claims (2)
画素電極の周囲に縦横に設けられるゲートラインおよびデータラインと、補助容量ラインと、を少なくとも一方の基板に備える液晶表示装置であって、
前記ゲートラインに沿った行方向に、該ゲートラインに平行となるように前記補助容量ラインを設け、
駆動に際して、前記画素電極の両側の自行及び隣行のゲートラインと画素電極との間の寄生容量が、画素電位の変動に与える寄与分をうち消すように、画素電極と補助容量ライン間の補助容量に対する画素電極の両側のゲートラインと画素電極との間の寄生容量の比および該両側のゲートラインの電位の変動量に基づく電圧値を有し、自行及び隣行のゲートラインの各々に印加される電圧の印加タイミングに対応したタイミングを有する、前記補助容量ラインごとに異なる波形の補助容量電圧が印加されることを特徴とする液晶表示装置。Liquid crystal is sealed between a pair of opposing substrates,
A liquid crystal display device comprising a gate line and a data line provided vertically and horizontally around a pixel electrode, and an auxiliary capacitance line on at least one substrate,
In the row direction along the gate lines, the auxiliary capacitance line arranged in parallel to the gate line,
Upon driving, the parasitic capacitance between the both sides of the gate line and the pixel electrode of the own row and Tonarigyo of the pixel electrode, so cancel out the contribution given to the variation of the pixel potential, the auxiliary between the pixel electrode auxiliary capacitor lines It has a voltage value based on the ratio of the parasitic capacitance between the gate line on both sides of the pixel electrode and the pixel electrode with respect to the capacitance and the amount of fluctuation of the potential of the gate line on both sides, and is applied to each of the own and adjacent gate lines. A liquid crystal display device, wherein a storage capacitor voltage having a waveform corresponding to each storage capacitor line having a timing corresponding to a voltage application timing is applied.
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