JP3844977B2

JP3844977B2 - Method for producing squalamine

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Publication number: JP3844977B2
Application number: JP2001139056A
Authority: JP
Inventors: 信夫池川; 征司武内; 豊中村; 一雄奥村
Original assignee: 日誠マリン工業株式会社
Priority date: 2001-05-09
Filing date: 2001-05-09
Publication date: 2006-11-15
Anticipated expiration: 2021-05-09
Also published as: JP2002332274A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクアラミンの製造方法に関し、詳しくは羊毛脂の一成分であるデスモステロールを用いてスクアラミンを合成する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
抗生物質スクアラミン(squalamine)は、従来の抗癌剤と異なり、血管新生を抑制する抗癌剤であり、副作用がほとんどないことから、近年、非常に興味が持たれている化学物質である。
【０００３】
例えば、これまでにサメの肝臓からスクアラミンを回収する方法が開示されている（ムーアら、ＵＳＰ５，１９２，７５６号公報、Proc. Natl. Acad. Sci., U.S.A., 90, 1354(1993)）。このスクアラミンの血管新生阻害作用はシルスによって発表されている（Cancer Research, 58, 2784(1998)）。しかしながらサメから得られる量は微量である。
【０００４】
そこでスクアラミンを化学的に合成する方法の開発が望まれた。一つの方法として、大豆から得られるスチグマステロール(stigmasterol)を出発原料としてスクアラミンを合成する例が開示されている（R. S. Jones, B. S. Selinsky, M. N. Rao, X. Zhang, W. A. Kinney, F. S. Tham, J. Org. Chem., 63, 3786(1998)）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、天然に存在するデスモステロールを出発原料にして３β−アセチル体、さらには３−ケト−７，２４（Ｒ）−ジオール体を得て、最終製品であるスクアラミンを合成する方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明は、
（１）無水酢酸を用いてデスモステロールをアセチル化しデスモステロールのアセチル体（化合物１）を合成する工程、
（２）ＡＤ−ｍｉｘ−βを用いて前記アセチル体を酸化しデスモステロールの２４（Ｒ），２５−ジオール体（化合物２）を合成する工程、
（３）塩化ベンゾイルを用いて前記２４（Ｒ），２５−ジオール体からデスモステロールのモノベンゾイル体（化合物３）を合成する工程、
（４）オキシ塩化リンを用いて前記モノベンゾイル体からデスモステロールの２５−エキソメチレン体（化合物４）を合成する工程および、
（５）前記２５−エキソメチレン体を水素で還元して３β−アセチル体（化合物５）を合成する工程からなることとする。
【０００７】
さらに本発明は、
（６）Ｎ−ヒドロキシフタルイミドと過酸化ベンゾイルを用いて前記３β−アセチル体を酸化して７−ケト体（化合物６）を合成する工程、
（７）酸化白金触媒を用いて前記７−ケト体を水素で還元して５α−ヒドロ−７β−ヒドロキシ体（化合物７）と５α−ヒドロ−７−ケト体（化合物８）を合成する工程、
（８）ピリジニウムクロロメートとセライトを用いて前記５α−ヒドロ−７β−ヒドロキシ体を５α−ヒドロ−７−ケト体に変換する工程、
（９）炭酸カリウムを用いて前記工程７または８の前記５α−ヒドロ−７−ケト体から３β−ヒドロキシ体（化合物９）を合成する工程、
（１０）Ｋ−Ｓelectride触媒を用いて前記３β−ヒドロキシ体から３β，７α−ジオール体（化合物１０）を合成する工程、
（１１）炭酸銀−セライト触媒を用いて前記３β，７α−ジオール体から３−ケト−７α−ヒドロキシ体（化合物１１）を合成する工程、および
（１２）水酸化カリウムの存在下、前記３−ケト−７α−ヒドロキシ体から３−ケト−７，２４（Ｒ）−ジオール体（化合物１２）を合成する工程からなることとする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
デスモステロールからスクアラミン前駆体を合成するまでのルートの概略を以下に示す。
【０００９】
【化１】

【００１０】
【化２】

【００１１】
羊毛を洗浄した際に羊毛脂が得られる。本発明のデスモステロールは、その羊毛脂の中に存在するステロール成分の一部である。即ち、そのステロール成分のうち、大部分はコレステロールであるが、残りの１５％前後はデスモステロールである。このデスモステロールが本発明の出発原料となる。
【００１２】
（１）無水酢酸を用いてデスモステロールをアセチル化しデスモステロールのアセチル体（化合物１）を合成する工程
先ず、ピリジン溶媒中で無水酢酸を用いて羊毛脂の一成分であるデスモステロールをアセチル化し、デスモステロールの３位の水酸基がアセチル基で保護されたアセチル体を合成する。アセチル化反応の温度は２５〜３０℃である。使用される無水酢酸とデスモステロールのモル比は４０：１〜５０：１である。
【００１３】
（２）ＡＤ−ｍｉｘ−βを用いて前記アセチル体を酸化しデスモステロールの２４（Ｒ），２５−ジオール体（化合物２）を合成する工程
ｔ−ＢｕＯＨ−Ｈ₂Ｏ混合溶媒中で、前記アセチル体をＡＤ−ｍｉｘ−β触媒（米国、アルドリッチ社製）で酸化すると、前記アセチル体の側鎖の二重結合が開いてジオール体となる。この酸化反応はシャープレス(Sharpless)の触媒的不斉ジオール化であり、これにより２４（Ｒ），２５−ジオール体が得られる。酸化反応の温度は０〜３０℃である。ＡＤ−ｍｉｘ−βの添加量は、前記アセチル体１モルに対して、５７２１ｇである。
【００１４】
（３）塩化ベンゾイルを用いて前記２４（Ｒ），２５−ジオール体からデスモステロールのモノベンゾイル体（化合物３）を合成する工程
ピリジン溶媒中で塩化ベンゾイルを用いて前記ジオール体の２４（Ｒ）位の水酸基のみをベンゾイル化する。このようにしてモノベンゾイル体が得られる。このベンゾイル化反応の温度は０〜２５℃である。使用される塩化ベンゾイルと前記ジオール体のモル比は３．２：１である。
【００１５】
（４）オキシ塩化リンを用いて前記モノベンゾイル体からデスモステロールの２５−エキソメチレン体（化合物４）を合成する工程
ピリジン溶媒中でオキシ塩化リンを用いて前記モノベンゾイル体に環外二重結合の一種、即ち、エキソメチレン結合を形成して、２５−エキソメチレン体とする。このエキソメチレン結合を形成する反応の温度は０〜２５℃である。オキシ塩化リンの添加量は、前記モノベンゾイル体１モルに対して、６４４ｇである。
【００１６】
（５）前記２５−エキソメチレン体を水素で還元して３β−アセチル体（化合物５）を合成する工程
酢酸エチル溶媒中で、１０％パラジウム触媒の存在下、前記２５−エキソメチレン体を水素で還元して３β−アセチル体を合成する。前記３β−アセチル体を合成する反応温度は、２０〜２５℃である。１０％パラジウム触媒として担体が炭素である１０％Ｐｄ−Ｃが挙げられる。この触媒の代わりに白金系の触媒を用いてもよい。反応圧力は常圧（１０１ｋＰａ）である。
【００１７】
この３β−アセチル体（化合物５）を用いて目的とするスクアラミンを合成する反応をさらに述べる。
【００１８】
酢酸エチルとアセトンの混合溶媒中、Ｎ−ヒドロキシフタルイミドと過酸化ベンゾイルの存在下、前記３β−アセチル体（化合物５）を５０〜５５℃で空気により酸化すると、収率６４モル％で７−ケト体（化合物６）が得られる。Ｎ−ヒドロキシフタルイミドと過酸化ベンゾイルの使用量は、前記３β−アセチル体１モルに対して、それぞれ１６３．１３ｇ及び０．２４ｇである。この反応液を減圧濃縮して黄色シラップ残渣を得る。得られた残渣は無水酢酸を含むピリジン溶媒に溶解させてシリカゲルカラムで精製する。
【００１９】
酢酸エチル溶媒中、白金触媒（ＰｔＯ₂）の存在下、２０〜２５℃でこの７−ケト体を水素により還元すると、５α−ヒドロ−７β−ヒドロキシ体（化合物７）と５α−ヒドロ−７−ケト体（化合物８）がそれぞれ２３モル％と６６モル％の収率で得られる。白金触媒の使用量は、前記７−ケト体１モルに対して、５４８９ｇである。
【００２０】
この５α―ヒドロ−７β−ヒドロキシ体は、塩化メチレン溶媒中、ＰＣＣ試薬（東京化成社製）により定量的に５α−ヒドロ−７−ケト体に変換される。変換のための温度は２０〜２５℃である。ＰＣＣ試薬の使用量は、前記５α―ヒドロ−７β−ヒドロキシ体１モルに対して、３２３．３３ｇである。
【００２１】
メタノールとクロロホルムの混合溶媒中、この５α−ヒドロ−７−ケト体を炭酸カリウムＫ₂ＣＯ₃で加水分解して３β―ヒドロキシ体（化合物９）が収率９４モル％で得られる。加水分解温度は２０〜２５℃である。炭酸カリウムの使用量は、前記５α−ヒドロ−７−ケト体１モルに対して、５５２．９２ｇである。
【００２２】
テトラヒドロフラン中、触媒（Ｋ-Selectride、アルドリッチ社製）を用いてこの３β―ヒドロキシ体（化合物９）を還元すると、３β，７α−ジオール体（化合物１０）が収率７７モル％で得られる。還元温度は−２０℃である。前記テトラヒドロフランの使用量は、前記３β−ヒドロキシ体（化合物９）１モルに対して、２２００ｍｌである。
【００２３】
つぎにトルエン溶媒中、この３β，７α−ジオール体（化合物１０）をセライトに担持した炭酸銀Ａｇ₂ＣＯ₃触媒で酸化すると、３位の水酸基が酸化された３−ケト−７α−ヒドロキシ体（化合物１１）が得られる。酸化反応温度は１２０〜１３０℃である。炭酸銀触媒の使用量は、３β，７α−ジオール体１モルに対して、５１０．８８７ｇである。
【００２４】
この化合物７をエチレングリコール溶媒中、ＫＯＨの存在下、加熱して加水分解すると、２４位に水酸基を持つ３−ケト−７，２４（Ｒ）−ジオール体（化合物１２）が収率８０モル％で得られる。加水分解温度は１４０〜１５０℃である。エチレングリコール溶媒中のＫＯＨの濃度は０．１５〜０．２０モル／ｌである。
【００２５】
この３−ケト−７，２４（Ｒ）−ジオール体（化合物１２）は、公知の方法に従って、ピリジン溶媒中、三酸化イオン・ピリジン錯体により硫酸エステル（化合物１３）となる（キィニィらの方法、W. A. Kinney, X. Zhang, J. I. Williams, S. Johnston, R. S. Michalak, M. Deshpande, L. Dostal, and J. P. N. Rosazza, Org. Lett., 2, 2921(2000)）。
【００２６】
一方、アジドスペルミジン(Azido Spermidine)の公知の合成反応により、ジアミン化合物からスペルミジンのアジド体を合成する。合成反応を以下に記載する。この方法はA. L. Weis, T. Bakos, L. Alferiev, X. Zhang, B. Shao, W. A. Kinney, Tetrahedron Lett., 40, 4863(1999)に開示されている。
【００２７】
前記硫酸エステル（化合物１３）をスペルミジンのアジド体と反応させ、イミンとし、つぎに低温下シアノボロヒドリドで還元する。さらにこの反応液を白金触媒またはラネー−ニッケルで水素化することによりスクアラミンが得られる。
【００２８】
【化３】

【００２９】
【実施例】
先ず無水酢酸を用いてピリジン溶媒中でデスモステロールを２５℃、１２時間の条件でアセチル化してデスモステロールのアセチル体（化合物１）を得た。
【００３０】
【化４】

【００３１】
アセチル体（化合物１）（１０．２ｇ、２３．４６ｍｍｏｌ）を室温でｔ−ＢｕＯＨ（１００ｍｌ）と水（２０ｍｌ）の混合溶媒中に溶解させ、この液にＡＤ−ｍｉｘ−β触媒（３５．５ｇ）、メタンスルホンアミド（１０ｇ、１０５．１ｍｍｏｌ）を加え攪拌した。６日間放置してから、反応系内を０℃にして亜硫酸ナトリウム（４００ｇ、３．１７４ｍｏｌ）を加え、１時間攪拌した。つづいてこの反応液をエーテル（１，０００ｍｌ×４回）で抽出した。得られたエーテル溶液を１Ｍ水酸化カリウム水溶液（１，０００ｍｌ×２回）、飽和食塩水（１，０００ｍｌ）で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。得られた残渣をメタノール中で再結晶させ、その結晶を含むスラリーをろ過して、白色粉末結晶（２４（Ｒ），２５−ジオール体、２４（Ｒ），２５−ジヒドロキシコレステリル−３β−アセテート）（化合物２）（１０１．２９ｇ、９２％）を得た。
【００３２】
この２４（Ｒ），２５−ジオール体（化合物２）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ −３６°（ｃ０．０１ in ＣＨＣｌ₃）
ｍ．ｐ１５８−１５９℃（文献値ｍｐ１６４−１６５℃）
¹ＨＮＭＲ５．３１（ｄ，Ｊ＝４．８Ｈｚ，１Ｈ），４．５４（ｍ, １Ｈ），３．２７（ｄｄ，Ｊ＝６．２，６．０Ｈｚ，１Ｈ），２．２５（ｍ，２Ｈ），１．９７（ｓ，３Ｈ），１．９３−０．８９（ｍ，２５Ｈ），１．１５（ｓ，３Ｈ），１．０９（ｓ，３Ｈ），０．９５（ｓ，３Ｈ），０．８７（ｄ，Ｊ＝６．５Ｈｚ，３Ｈ），０．６２（ｓ，３Ｈ）；
¹³ＣＮＭＲ１７０．６，１３９．７，１２２．６，７８．８，７７．２，７４．０，７３．２，５６．６，５６．０，５０．０，４２．３，３９．７，３８．１，３７．０，３６．６，３５．６，３２．８，３１．９，２８．３，２８．１，２７．８，２６．６，２４．３，２３．２，２１．５，２１．０，１９．３，１８．６，１１．９；

【００３３】
【化５】

【００３４】
前記ジオール体（化合物２）（１１．６００ｇ、２５．３４０ｍｍｏｌ）をピリジン（３５ｍｌ）に溶解させ氷冷した。次に、塩化ベンゾイル（９．３４３ｍｌ、８１．０８６ｍｍｏｌ）を加え攪拌した。次に一晩放置してから、酢酸エチル（５０ｍｌ）を加えしばらく攪拌した。１Ｍ塩酸水溶液（１５ｍｌ×２回）、飽和重曹水（１５ｍｌ×２回）、飽和食塩水（１５ｍｌ×２回）でこの反応液を洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧濃縮し、黄色シラップ残渣を得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（３：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記黄色シラップ残渣を精製し、無色シラップ（モノベンゾイル体）（化合物３）（１４．３００ｇ、９３％）を得た。
【００３５】
このモノベンゾイル体（化合物３）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ −２２．２°（ｃ１．０８ in ＣＨＣｌ₃）
syrup
ＩＲ３４７５，２９４１，１７１８，１４５１ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６６（ｓ，３Ｈ），０．９３（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），１．００（ｓ，３Ｈ），１．２７（ｓ，６Ｈ），２．０２（ｓ，３Ｈ，Ａｃ´ｓＣＨ₃），０．８９−２．１６（ｍ，２４Ｈ），２．３０−２．３２（ｍ，２Ｈ），４．５８−４．６０（ｍ，１Ｈ，Ｃ−３Ｈ），５．０４−５．０７（ｍ，１Ｈ，Ｃ−２４Ｈ），５．３６（ｄ，１Ｈ， olefin−ＨＪ＝５．１Ｈｚ），７．４３−７．５９（ｍ，３Ｈ，Ｂｚ´ｓ３Ｈ），８．０５−８．０７（ｍ，２Ｈ，Ｂｚ´s ２Ｈ）
【００３６】
【化６】

【００３７】
モノベンゾイル体（化合物３）（７．８００ｇ、１３．８０８ｍｍｏｌ）をピリジン（１３０ｍｌ）に溶解させ氷冷した。その後オキシ塩化リン（５．２００ｍｌ、５５．２３２ｍｍｏｌ）を加え攪拌した。次に一晩放置してから、酢酸エチル（５０ｍｌ）と水（２０ｍｌ）を加えしばらく攪拌した。１Ｍ塩酸水溶液（１５ｍｌ×２回）、飽和重曹水（１５ｍｌ×２回）、飽和食塩水（１５ｍｌ×２回）でこの反応液を洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧濃縮した。得られた白色粗結晶をヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒中で再結晶させ、その結晶を含むスラリーをろ過して白色粉末結晶（２５−エキソメチレン体）（化合物４）（６．５００ｇ、８６％）を得た。
【００３８】
この２５−エキソメチレン体（化合物４）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ −５３．０°（ｃ１．００ in ＣＨＣｌ₃）
ｍ．ｐ１３７−１４３℃
ＩＲ３４３４，２９３６，２８７１，１７３３，１７０８，１６５４，１６０２，１４５３ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６６（ｓ，３Ｈ），０．９５（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），１．００（ｓ，３Ｈ），１．７９（ｓ，３Ｈ），２．０１（ｓ，３Ｈ，Ａｃ´ｓＣＨ₃），０．９０−２．０２（ｍ，２４Ｈ），２．３０−２．３３（ｍ，２Ｈ），４．５８−４．６０（ｍ，１Ｈ，Ｃ−３Ｈ），４．９０ and ５．０２（ｓｘ２，１Ｈｘ２， vinyl−Ｈｘ２），５．３５−５．３９（ｍ，２Ｈ， olefin−Ｈ and Ｃ−２４Ｈ），７．４２（ｔ、２H, Ｂｚ´ｓＪ＝７．８Ｈｚ），７．５３（ｔ，１Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝６．８Ｈｚ），８．０５（ｄ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝８．３Ｈｚ）
【００３９】
【化７】

【００４０】
２５−エキソメチレン体（化合物４）（３．７００ｇ、６．７６６ｍｍｏｌ）を酢酸エチル（１００ｍｌ）に溶解させ、室温で触媒として１０％Ｐｄ−Ｃ（３７０ｍｇ）を加え、水素ガス雰囲気下で攪拌した。３時間の攪拌を行い、触媒をろ別し、ろ液を減圧濃縮し、無色シラップを得た。ヘキサンと酢酸エチル（８：１ｖ／ｖ）の混合溶媒を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記無色シラップを精製し、白色粉末結晶３β−アセチル体（化合物５）（２．４００ｇ、６４％）を得た。
【００４１】
この３β−アセチル体（化合物５）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ −３０．０°（ｃ１．０２ in ＣＨＣｌ₃）
ｍ．ｐ１１４−１２１℃
ＩＲ３４４４，３０６８，２９３４，２８７２，１７３５，１７０８，１６０１，１５８４，１４６７，１４５２ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６６（ｓ，３Ｈ），０．９２（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），０．９６（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），０．９８（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），１．０１（ｓ，３Ｈ），２．０２（ｓ，３Ｈ，Ａｃ´ｓＣＨ₃），０．９３−２．０４（ｍ，２４Ｈ），２．３０−２．３２（ｍ，２Ｈ），４．５８−４．６１（ｍ，１Ｈ，Ｃ−３Ｈ），４．９５−４．９９（ｍ，１Ｈ，Ｃ−２４Ｈ），７．４４（ｔ，２Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．８Ｈｚ），７．５５（ｔ，１Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．３Ｈｚ），８．０５（ｄ，２Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝８．３Ｈｚ）
【００４２】
【化８】

【００４３】
３β−アセチル体（化合物５）（３．０００ｇ、５．４６６ｍｍｏｌ）を酢酸エチルとアセトンの混合溶媒（１：１ｖ／ｖ）（３００ｍｌ）に溶解させ、Ｎ−ヒドロキシフタルイミド（８９３ｍｇ、５．５７５ｍｍｏｌ）を加え、５０〜６０℃に温度を調節した。この溶液に過酸化ベンゾイル（３００ｍｇ）を加えて、空気を４８時間吹き込みつづけた。つづいてこの反応液を濃縮し、得られた黄色シラップ残渣に四塩化炭素（２００ｍｌ）を加えて懸濁状態で攪拌した。１０分間攪拌してからその懸濁液をろ過し、得られたろ液を減圧濃縮した。得られた濃縮液をピリジン（５０ｍｌ）に溶かして氷冷した。氷冷下、さらに無水酢酸（５ｍｌ）を加え、攪拌した。次に一晩放置してから、この反応液を減圧濃縮し、赤褐色シラップを得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（４：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記赤褐色シラップを精製し、得られた精製品をヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒で再結晶し、白色粉末結晶として７−ケト体（化合物６）（１．９６３ｇ、６４％）を得た。
【００４４】
この７−ケト体（化合物６）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ −８６．２°（ｃ１．０４ in ＣＨＣｌ₃）
ｍ．ｐ１３７−１４０℃
ＩＲ３４５６，２９６０，２８６６，１７３６，１７０９，１６６５，１６３２，１６０５，１５８７，１４５４ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６６（ｓ，３Ｈ），０．９３（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），０．９７（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），０．９７（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），１．２０（ｓ，３Ｈ），２．０５（ｓ，３Ｈ，Ａｃ´ｓＣＨ₃），０．９３−２．５６（ｍ，２４Ｈ），４．６８−４．７４（ｍ，１Ｈ，Ｃ−３Ｈ），４．９５−４．９９（ｍ，１Ｈ，Ｃ−２４Ｈ），７．４４（ｔ，２Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．３Ｈｚ），７．５５（ｔ，１Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．３Ｈｚ），８．０５（ｄ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝７．３Ｈｚ）
【００４５】
【化９】

【００４６】
７−ケト体（化合物６）（２．５２２ｇ、４．５９４ｍｍｏｌ）を酢酸エチル（２００ｍｌ）に溶解させ、室温で触媒として酸化白金（１２６ｍｇ）を加え、水素ガス雰囲気下で攪拌した。３時間の攪拌後、触媒をろ別し、得られたろ液を減圧濃縮し、無色シラップを得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（３：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記無色シラップを精製し、無色シラップ（化合物７）（５α−ヒドロ−７β−ヒドロキシ体、５８５ｍｇ、２３％）と無色シラップ（化合物８）（５α−ヒドロ−７−ケト体、１．６５９３ｇ、６６％）を得た。
【００４７】
無色シラップ（化合物７）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ ＋２９．６°（ｃ１．０４ in ＣＨＣｌ₃）
syrup
ＩＲ３４５２，２９４７，２８６９，１７１８，１６０３，１４７０，１４５２ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６６（ｓ，３Ｈ），０．８４（ｓ，３Ｈ），０．９２（ｄ，３ＨＪ＝６．４Ｈｚ），０．９６（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），０．９７（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），２．０２（ｓ，３Ｈ，Ａｃ´ｓＣＨ₃），０．９１−２．３５（ｍ，２８Ｈ），３．３５（ｍ，１Ｈ，Ｃ−７Ｈ），４．６７（ｍ，１Ｈ，Ｃ−３Ｈ），４．９６（ｍ，１Ｈ，Ｃ−２４Ｈ），７．４４（ｔ，２Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．８Ｈｚ），７．５５（ｔ，１Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝６．８Ｈｚ），８．０５（ｄ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝７．３Ｈｚ）
無色シラップ（化合物７）（５α−ヒドロ−７β−ヒドロキシ体、１５０ｍｇ、０．２７１ｍｍｏｌ）を塩化メチレン（３０ｍｌ）に溶かし、ピリジニウムクロロメート（ＰＣＣｒｅａｇｅｎｔ）（８７．７１３ｍｇ、０．４０７ｍｍｏｌ）とセライト（１５０ｍｇ）を加え、室温で攪拌した。次に一晩放置してから、ろ過し、さらに減圧濃縮し褐色シラップ残渣を得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（３：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記褐色シラップ残渣を精製し、無色シラップ（化合物８）（５α−ヒドロ−７−ケト体、１３７ｍｇ、９２％）を得た。
【００４８】
無色シラップ（化合物８）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ −２８．５°（ｃ０．９６ in ＣＨＣｌ₃）
syrup
ＩＲ３４１７，２９５０，２８７３，１７３７，１７１３，１６０３，１４５１ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６３（ｓ，３Ｈ），０．９１（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），０．９６（ｄ，３ＨＪ＝６．４Ｈｚ），０．９７（ｄ，３ＨＪ＝６．４Ｈｚ），１．０８（ｓ，３Ｈ），２．０２（ｓ，３Ｈ，Ａｃ´ｓＣＨ₃），０．８７−２．３５（ｍ，２４Ｈ），４．６７（ｍ，１Ｈ，Ｃ−３Ｈ），４．９６（ｍ，１Ｈ，Ｃ−２４Ｈ），７．４４（ｔ，２Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．８Ｈｚ），７．５５（ｔ，１Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．３Ｈｚ），８．０５（ｄ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝７．３Ｈｚ）
【００４９】
【化１０】

【００５０】
無色シラップ体（化合物８）（５α−ヒドロ−７−ケト体、４２４ｍｇ、０．７７０ｍｍｏｌ）をクロロホルムとメタノールの混合溶媒（１：１ｖ／ｖ）（１００ｍｌ）に溶解させ、室温で炭酸カリウム（４２４ｍｇ）を加え攪拌した。次に一晩放置してから、水（５０ｍｌ）を加え、１０分間攪拌した。得られたクロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して、減圧濃縮し、無色シラップを得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（１：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記無色シラップ残渣を精製し、無色シラップとしてアルコール体（化合物９）（３β−ヒドロキシ体、３６７ｍｇ、９４％）を得た。
【００５１】
この３β−ヒドロキシ体（化合物９）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ −２８．４°（ｃ１．０３ in ＣＨＣｌ₃）
syrup
ＩＲ３４１６，２９４２，２８７１，１７１３，１６０２，１４５１ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６３（ｓ，３Ｈ），０．９１（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），０．９６（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），０．９７（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），１．０７（ｓ，３Ｈ），０．９０−２．１７（ｍ，２４Ｈ），２．３０−２．３７（ｍ，２Ｈ），３．６０（ｍ，１Ｈ，Ｃ−３Ｈ），４．９６（ｍ，１Ｈ，Ｃ−２４Ｈ），７．４４（ｔ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝７．３Ｈｚ），７．５５（ｔ，１Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．３Ｈｚ），８．０５（ｄ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝６．８Ｈｚ）
【００５２】
【化１１】

【００５３】
アルコール体（化合物９）（３β−ヒドロキシ体、１．２４９ｇ、２．４５４ｍｍｏｌ）を無水テトラヒドロフラン（１２０ｍｌ）に溶かし、アルゴン雰囲気下、−２０℃においてＫ−Selectride（５．４００ｍｌ、５．４００ｍｍｏｌ）を滴下した。滴下３時間後、この反応液を氷冷した。氷冷下、３０％過酸化水素水を反応液の発泡がなくなるまで加えた。つぎにこの反応液をトルエン（３０ｍｌ×３回）で抽出した。得られた抽質を１ＭＨＣｌ水溶液（２０ｍｌ×２回）、飽和重曹水（２０ｍｌ×２回）、飽和食塩水（２０ｍｌ×２回）で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して黄色シラップを得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（２：３ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記黄色シラップを精製し、精製品をヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒中で再結晶し、白色粉末結晶であるジオール体（化合物１０）（３β，７α−ジオール体、６９０ｍｇ、７７％）を得た。
【００５４】
この３β，７α−ジオール体（化合物１０）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ ＋５．３°（ｃ０．９９ in ＣＨＣｌ₃）
ｍ．ｐ９７−１０１℃
ＩＲ３３９６，２９３２，２８６９，２３６１，１７１８，１６０３，１５８６，１４５１ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６２（ｓ，３Ｈ），０．６４（ｓ，３Ｈ），０．９１（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），０．９６（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），０．９７（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），０．９１−１．９８（ｍ，２８Ｈ），３．６２（ｍ，１Ｈ，Ｃ−３Ｈ），３．８１（ｂｒｓ，１Ｈ，Ｃ−７Ｈ），４．９４−４．９８（ｍ，１Ｈ，Ｃ−２４Ｈ），７．４４（ｔ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝７．８Ｈｚ），７．５５（ｔ，１Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．３Ｈｚ），８．０５（ｄ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝７．３Ｈｚ）
【００５５】
【化１２】

【００５６】
ジオール体（化合物１０）（３β，７α−ジオール体、４９５ｍｇ、０．９６９ｍｍｏｌ）をトルエン（１００ｍｌ）に溶かし、この溶液に炭酸銀−セライト（４９５ｍｇ）を加え、加熱還流した。８時間の加熱還流後、ろ過し、さらに減圧濃縮し赤褐色シラップ残渣を得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（２：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記赤褐色シラップ残渣を精製し、ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒中で再結晶し、白色粉末結晶である３−ケト体（化合物１１）（３−ケト−７α−ヒドロキシ体、４９０ｍｇ、ｑｕａｎｔ．）を得た。
【００５７】
この３−ケト−７α−ヒドロキシ体（化合物１１）の分析値は以下のとおりであった。
［α］_D ²⁶ ＋２０．６°（ｃ１．０３ in ＣＨＣｌ₃）
ｍ．ｐ１５２−１５４℃
ＩＲ３４３３，２９３８，２８６０，２３６１，１７１６，１６０１，１４５１ｃｍ^-1
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．６７（ｓ，３Ｈ），０．９２（ｄ，３ＨＪ＝６．３Ｈｚ），０．９６（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），０．９７（ｄ，３ＨＪ＝６．８Ｈｚ），０．９９（ｓ，３Ｈ），２．３７（ｍ，２７Ｈ），３．８４（ｂｒｓ，１Ｈ，Ｃ−７Ｈ），４．９４−４．９９（ｍ，１Ｈ，Ｃ−２４Ｈ），７．４４（ｔ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝７．８Ｈｚ），７．５５（ｔ，１Ｈ，Ｂｚ´s Ｊ＝７．８Ｈｚ），８．０５（ｄ，２Ｈ，Ｂｚ´ｓＪ＝７．３Ｈｚ）
【００５８】
【化１３】

【００５９】
３−ケト体（化合物１１）（３−ケト−７α−ヒドロキシ体、４００ｍｇ、０．７８６ｍｍｏｌ）をエチレングリコール（１００ｍｌ）に溶かし、水酸化カリウム（２６５ｍｇ、４．７１６ｍｍｏｌ）を加え、１２０℃で加熱攪拌した。３時間の加熱攪拌後、水（５０ｍｌ）を加え、クロロホルム（３０ｍｌ×３回）で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、淡黄色シラップ残渣を得た。ヘキサンと酢酸エチル（１：１ｖ／ｖ）の混合溶媒を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記淡黄色シラップ残渣を精製し、ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒中で再結晶し、白色粉末結晶であるジオール体（化合物１２）（３−ケト−７，２４（Ｒ）−ジオール体、２５４ｍｇ、８０％）を得た。
【００６０】
この３−ケト−７，２４（Ｒ）−ジオール体（化合物１２）の分析値は以下のとおりであった。
ｍ．ｐ１５１−１５３℃
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝０．７１（ｓ，３Ｈ），０．９４（ｍ，９Ｈ），１．０２（ｓ，３Ｈ），１．１−２．５（ｍ，２９Ｈ），３．３３（ｂｒｓ，１Ｈ），３．８８（ｂｒｓ，１Ｈ）
【００６１】
【化１４】

【００６２】
さらにピリジン溶媒中で三酸化イオウ・ピリジン錯体を用いて２５℃、４時間の条件下でジオール体（化合物１２）（３−ケト−７，２４（Ｒ）−ジオール体）を硫酸エステル（化合物１３）に変えた。
【００６３】
この硫酸エステル（化合物１３）の分析値は以下のとおりであった。
ｍ．ｐ１５３−１５８℃
¹ＨＮＭＲ（ＤＭＳＯ） δ＝０．６３（ｓ，３Ｈ），０．７９（ｄ，３ＨＪ＝７Ｈｚ），０．８１（ｄ，３ＨＪ＝７Ｈｚ），０．８６（ｄ，３ＨＪ＝７Ｈｚ），０．９４（ｓ，３Ｈ），１．０−２．５（ｍ，２７Ｈ），３．６１（ｍ，１Ｈ），３．７８（ｂｒｑ，１ＨＪ＝５Ｈｚ），４．１６（ｍ，１Ｈ）
【００６４】
【化１５】

【００６５】
一方、１，３−ジアミノプロパン（５ｇ、６７．４５０ｍｍｏｌ）を水（５０ｍｌ）に溶かした後、これに４−クロロブタノール（２．４９ｍｌ、２４．９５６ｍｍｏｌ）を加え、１４０〜１５０℃で２４時間加熱還流を行った。つづいてこの反応液を減圧蒸留（２７Ｐａ（０．２ｍｍＨｇ）、ｂｐ：８７〜９０℃）してアミノ体（化合物１４）（１．６０９ｇ、４８％）を得た。
【００６６】
【化１６】

【００６７】
アミノ体（化合物１４）（１．６０９ｇ、１１．００６ｍｍｏｌ）をエタノールに溶かした後、室温で二炭酸ジ−ｔ−ブチル（５．２８ｇ、２４．２１３ｍｍｏｌ）を加え攪拌した。次に４８時間放置してから、反応液を減圧濃縮し、淡黄色シラップを得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（１：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記淡黄色シラップを精製し、無色シラップ（Ｂｏｃ体）（化合物１５）（３．８１２ｇ、ｑｕａｎｔ．）を得た。
【００６８】
このＢｏｃ体（化合物１５）の分析値は以下のとおりであった。
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝１．４３−１．６７（ｍ，７Ｈ），１．４４ and １．４６（ｓｘ２、９Ｈｘ２，Ｂｏｃ´ｓＢｕ^tｘ２），３．０９−３．２５（ｍ，６Ｈ），３．６（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝５．９Ｈｚ），
４．６８（ｂｒｓ，１Ｈ）
【００６９】
【化１７】

【００７０】
Ｂｏｃ体（化合物１５）（１．６７１ｇ、４．８２５ｍｍｏｌ）をピリジン（３０ｍｌ）に溶かした。この溶液を氷冷し、氷冷下、メタンスルホニルクロライド（０．４１１ｍｌ、５．３０７ｍｍｏｌ）を加え、攪拌した。次に一晩放置してから、この反応液に酢酸エチル（３０ｍｌ）を加え、５分間攪拌した。さらに１Ｍ塩酸水溶液（１０ｍｌ×２回）、飽和重曹水（１０ｍｌ×２回）、飽和食塩水（１０ｍｌ×２回）でこの反応液を洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、次に減圧濃縮し黄色シラップ残渣を得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（２：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記黄色シラップ残渣を精製し、無色シラップ（メシル体）（化合物１６）（１．６８６ｇ、８２％）を得た。
【００７１】
このメシル体の分析値は以下のとおりであった。
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝１．４４−１．７７（ｍ，６Ｈ），１．４４ and １．４６（ｓｘ２、９Ｈｘ２，Ｂｏｃ´ｓＢｕ^tｘ２），３．０１（ｓ，３Ｈ，Ｍｓ´ｓＣＨ₃），２．９８−３．２１（ｍ，６Ｈ），４．２５（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝４．０Ｈｚ），４．７０（ｂｒｓ，１Ｈ）
【００７２】
【化１８】

【００７３】
メシル体（化合物１６）（１．６８６ｇ、３．９７３ｍｍｏｌ）をジメチルホルムアミド（３０ｍｌ）に溶かした後、室温でアジ化ナトリウム（１．２９１ｇ、１９．８６４ｍｍｏｌ）を加え攪拌した。次に一晩放置してから、この反応液をろ過した。得られたろ液に水（２０ｍｌ）を加えた。酢酸エチル（２０ｍｌ×３回）でこのろ液を抽出し、つぎに得られた抽出液を飽和食塩水（１０ｍｌ×２回）で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、さらに減圧濃縮し黄色シラップ残渣を得た。ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒（３：１ｖ／ｖ）を展開溶媒とするシリカゲルカラムで前記黄色シラップ残渣を精製し、無色シラップ（アジド体）（化合物１７）（１．２０４ｇ、９２％）を得た。
【００７４】
このアジド体の分析値は以下のとおりであった。
¹ＨＮＭＲ（ＣＤＣｌ₃） δ＝１．４１−１．６６（ｍ，６Ｈ），１．４４ and １．４７（ｓｘ２、９Ｈｘ２，Ｂｏｃ´ｓＢｕ^tｘ２），３．１０−３．３１（ｍ，６Ｈ），３．３０（ｔ，２Ｈ，Ｊ＝６．３Ｈｚ），４．６９（ｂｒｓ，１Ｈ）
【００７５】
【化１９】

【００７６】
アジド体（化合物１７）（１４９ｍｇ、０．４０１ｍｍｏｌ）に室温で４ＭＨＣｌ／ジオキサン（５ｍｌ）を加え攪拌した。１６時間放置してから、この反応液を減圧濃縮し、得られた塩酸塩をメタノール（１０ｍｌ）に溶かして、室温でナトリウムメチラート（４４ｍｇ、０．８０２ｍｍｏｌ）を加え、しばらく攪拌した。さらに硫酸エステル（化合物１３）（２４−Ｏ−硫酸エステル、１０８ｍｇ、０．２０１ｍｍｏｌ）を加え攪拌した。次に２４時間放置してから、反応液を−７８℃に冷却し、ナトリウムボロハイドライド（２３ｍｇ、０．６０２ｍｍｏｌ）を加え攪拌した。３．５時間の攪拌後、反応液を室温に戻してろ過し、得られたろ液を減圧濃縮した。得られた残渣をエタノール（１０ｍｌ）に溶かした後、トリフルオロ酢酸でｐＨを１〜２に調整した。つぎに酸化白金（５０ｍｇ）を加え、水素雰囲気下でこの反応液を攪拌した。薄層クロマトグラフィーで反応終了を確認してから、この反応液をろ過し、得られたろ液を減圧濃縮した。得られた残渣を逆相−ＨＰＬＣで精製し、スクアラミン（１２５ｍｇ、６９％）を得た。
【００７７】
前記塩酸塩の分析値は以下のとおりであった。
¹ＨＮＨＭ（ＣＤ₃ＯＤ） δ＝３．３８（ｍ，２Ｈ），３．１０（ｍ，２Ｈ），３．０４（ｍ，４Ｈ），２．０７（ｍ，２Ｈ），１．７７（ｍ，２Ｈ），１．６５（ｍ，２Ｈ）；
¹³ＣＮＭＲ（ＣＤ₃ＯＤ） δ＝５２．０，４８．８，４６．０，３８．１，２７．１，２５．５，２４．８
また、スクアラミンの分析値は以下のとおりであった。
¹ＨＮＨＭ（ＣＤ₃ＯＤ） δ＝０．６７（ｓ，３Ｈ），０．８４（ｓ，３Ｈ），０．９０−０．９４（ｍ，９Ｈ），１．０−２．１（ｍ，３３Ｈ），２．９−３．２（ｍ，９Ｈ），３．７６（ｂｒｓ，１Ｈ），４．１２（ｂｒｑ，１Ｈ）；
¹³ＣＮＭＲ（ＣＤ₃ＯＤ） δ＝１１．７，１２．６１８．３，１８．６１９．６，２２．３，２４．３，２４．６，２４．７，２５．７，２６．１，２８．３，２９．５，３２．１，３２．２，３２．７，３７．０，３７．５，３７．８，３８．０，３８．７，４０．１，４１．２，４３．０，４３．９，４６．０，４６．８，５１．８，５７．７，５９．２，６８．４，８６．７
【００７８】
【化２０】

【００７９】
【発明の効果】
本発明によれば、天然に存在するデスモステロール、具体的には羊毛脂の中に含まれるデスモステロールからスクアラミンが得られる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing squalamine, and more particularly to a method for synthesizing squalamine using desmosterol which is a component of wool fat.
[0002]
[Prior art]
Antibiotic squalamine is an anticancer agent that suppresses angiogenesis, unlike a conventional anticancer agent, and has few side effects, and thus is a chemical substance that has become very interesting in recent years.
[0003]
For example, a method for recovering squalamine from shark liver has been disclosed (Moore et al., USP 5,192,756, Proc. Natl. Acad. Sci., U.S.A., 90, 1354 (1993)). This anti-angiogenic action of squalamine has been published by Sils (Cancer Research, 58, 2784 (1998)). However, the amount obtained from sharks is very small.
[0004]
Therefore, development of a method for chemically synthesizing squalamine was desired. As one method, an example of synthesizing squalamine using stigmasterol obtained from soybean as a starting material is disclosed (RS Jones, BS Selinsky, MN Rao, X. Zhang, WA Kinney, FS Tham, J Org. Chem., 63, 3786 (1998)).
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to obtain a 3β-acetyl form, further a 3-keto-7,24 (R) -diol form from naturally occurring desmosterol as a starting material, and synthesize squalamine as a final product. Is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present invention
(1) A step of acetylating desmosterol using acetic anhydride to synthesize an acetylated form of desmosterol (compound 1),
(2) a step of oxidizing the acetyl form using AD-mix-β to synthesize a 24 (R), 25-diol form of desmosterol (compound 2);
(3) a step of synthesizing a monobenzoyl form of desmosterol (compound 3) from the 24 (R), 25-diol form using benzoyl chloride;
(4) a step of synthesizing a 25-exomethylene form of desmosterol (compound 4) from the monobenzoyl form using phosphorus oxychloride; and
(5) The method comprises a step of synthesizing a 3β-acetyl compound (compound 5) by reducing the 25-exomethylene compound with hydrogen.
[0007]
Furthermore, the present invention provides
(6) A step of synthesizing a 7-keto body (compound 6) by oxidizing the 3β-acetyl body using N-hydroxyphthalimide and benzoyl peroxide,
(7) A step of synthesizing a 5α-hydro-7β-hydroxy body (compound 7) and a 5α-hydro-7-keto body (compound 8) by reducing the 7-keto body with hydrogen using a platinum oxide catalyst.
(8) a step of converting the 5α-hydro-7β-hydroxy form into a 5α-hydro-7-keto form using pyridinium chloroformate and celite;
(9) A step of synthesizing a 3β-hydroxy form (compound 9) from the 5α-hydro-7-keto form of Step 7 or 8 using potassium carbonate,
(10) A step of synthesizing a 3β, 7α-diol body (compound 10) from the 3β-hydroxy body using a K-Selectride catalyst.
(11) a step of synthesizing a 3-keto-7α-hydroxy form (compound 11) from the 3β, 7α-diol form using a silver carbonate-celite catalyst, and
(12) The method comprises a step of synthesizing a 3-keto-7,24 (R) -diol form (compound 12) from the 3-keto-7α-hydroxy form in the presence of potassium hydroxide.
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The outline of the route from desmosterol to squalamine precursor synthesis is shown below.
[0009]
[Chemical 1]

[0010]
[Chemical 2]

[0011]
Wool oil is obtained when washing wool. The desmosterol of the present invention is a part of the sterol component present in the wool fat. That is, most of the sterol component is cholesterol, but the remaining 15% is desmosterol. This desmosterol is the starting material of the present invention.
[0012]
(1) A step of acetylating desmosterol using acetic anhydride to synthesize an acetylated form of desmosterol (compound 1)
First, desmosterol, which is a component of wool fat, is acetylated using acetic anhydride in a pyridine solvent to synthesize an acetyl compound in which the hydroxyl group at the 3-position of desmosterol is protected with an acetyl group. The temperature of the acetylation reaction is 25-30 ° C. The molar ratio of acetic anhydride to desmosterol used is 40: 1 to 50: 1.
[0013]
(2) A step of synthesizing the 24 (R), 25-diol form (compound 2) of desmosterol by oxidizing the acetyl form using AD-mix-β.
t-BuOH-H₂When the acetyl form is oxidized with an AD-mix-β catalyst (manufactured by Aldrich, USA) in an O mixed solvent, the double bond of the side chain of the acetyl form is opened to form a diol form. This oxidation reaction is sharpless catalytic asymmetric diol formation, whereby a 24 (R), 25-diol form is obtained. The temperature of the oxidation reaction is 0 to 30 ° C. The addition amount of AD-mix-β is 5721 g with respect to 1 mol of the acetyl compound.
[0014]
(3) A step of synthesizing a monobenzoyl form of desmosterol (compound 3) from the 24 (R), 25-diol form using benzoyl chloride.
Only the hydroxyl group at the 24 (R) position of the diol is benzoylated using benzoyl chloride in a pyridine solvent. In this way, a monobenzoyl body is obtained. The temperature of this benzoylation reaction is 0-25 ° C. The molar ratio of benzoyl chloride used and the diol form is 3.2: 1.
[0015]
(4) A step of synthesizing a 25-exomethylene form of desmosterol (compound 4) from the monobenzoyl form using phosphorus oxychloride.
One type of exocyclic double bond, that is, an exomethylene bond is formed on the monobenzoyl compound using phosphorus oxychloride in a pyridine solvent to obtain a 25-exomethylene compound. The temperature of the reaction for forming this exomethylene bond is 0 to 25 ° C. The addition amount of phosphorus oxychloride is 644 g with respect to 1 mol of the monobenzoyl compound.
[0016]
(5) A step of synthesizing a 3β-acetyl compound (compound 5) by reducing the 25-exomethylene compound with hydrogen.
In the presence of 10% palladium catalyst in an ethyl acetate solvent, the 25-exomethylene compound is reduced with hydrogen to synthesize a 3β-acetyl compound. The reaction temperature for synthesizing the 3β-acetyl compound is 20 to 25 ° C. An example of the 10% palladium catalyst is 10% Pd—C in which the carrier is carbon. Instead of this catalyst, a platinum-based catalyst may be used. The reaction pressure is normal pressure (101 kPa).
[0017]
The reaction for synthesizing the target squalamine using this 3β-acetyl compound (Compound 5) will be further described.
[0018]
When the 3β-acetyl compound (compound 5) is oxidized with air at 50 to 55 ° C. in the presence of N-hydroxyphthalimide and benzoyl peroxide in a mixed solvent of ethyl acetate and acetone, 7-keto is obtained at a yield of 64 mol%. The body (compound 6) is obtained. The amount of N-hydroxyphthalimide and benzoyl peroxide used is 163.13 g and 0.24 g, respectively, with respect to 1 mol of the 3β-acetyl compound. The reaction solution is concentrated under reduced pressure to obtain a yellow syrup residue. The obtained residue is dissolved in a pyridine solvent containing acetic anhydride and purified with a silica gel column.
[0019]
In ethyl acetate solvent, platinum catalyst (PtO₂When the 7-keto form is reduced with hydrogen in the presence of 20 to 25 ° C., 5α-hydro-7β-hydroxy form (compound 7) and 5α-hydro-7-keto form (compound 8) each have 23 moles. % And 66 mol% yields. The usage-amount of a platinum catalyst is 5489g with respect to 1 mol of said 7-keto bodies.
[0020]
This 5α-hydro-7β-hydroxy form is quantitatively converted to a 5α-hydro-7-keto form by a PCC reagent (manufactured by Tokyo Chemical Industry Co., Ltd.) in a methylene chloride solvent. The temperature for the conversion is 20-25 ° C. The amount of the PCC reagent used is 323.33 g with respect to 1 mol of the 5α-hydro-7β-hydroxy compound.
[0021]
This 5α-hydro-7-keto compound is mixed with potassium carbonate K in a mixed solvent of methanol and chloroform.₂CO_ThreeTo obtain a 3β-hydroxy compound (compound 9) at a yield of 94 mol%. The hydrolysis temperature is 20-25 ° C. The amount of potassium carbonate used is 552.92 g with respect to 1 mol of the 5α-hydro-7-keto.
[0022]
When this 3β-hydroxy compound (Compound 9) is reduced in tetrahydrofuran using a catalyst (K-Selectride, manufactured by Aldrich), a 3β, 7α-diol compound (Compound 10) is obtained in a yield of 77 mol%. The reduction temperature is −20 ° C. The amount of the tetrahydrofuran used is 2200 ml with respect to 1 mol of the 3β-hydroxy compound (Compound 9).
[0023]
Next, silver carbonate Ag in which this 3β, 7α-diol (compound 10) is supported on celite in a toluene solvent.₂CO_ThreeWhen oxidized with a catalyst, a 3-keto-7α-hydroxy compound (compound 11) in which the hydroxyl group at the 3-position is oxidized is obtained. The oxidation reaction temperature is 120-130 ° C. The usage-amount of a silver carbonate catalyst is 510.87g with respect to 1 mol of 3 (beta), 7 (alpha) -diol bodies.
[0024]
When this compound 7 is hydrolyzed by heating in the presence of KOH in an ethylene glycol solvent, a 3-keto-7,24 (R) -diol compound (compound 12) having a hydroxyl group at the 24-position is obtained in a yield of 80 mol%. It is obtained with. The hydrolysis temperature is 140-150 ° C. The concentration of KOH in the ethylene glycol solvent is 0.15 to 0.20 mol / l.
[0025]
This 3-keto-7,24 (R) -diol (compound 12) is converted into a sulfate ester (compound 13) by a trioxide ion / pyridine complex in a pyridine solvent in accordance with a known method (the method of Kinney et al., WA Kinney, X. Zhang, JI Williams, S. Johnston, RS Michalak, M. Deshpande, L. Dostal, and JPN Rosazza, Org. Lett., 2, 2921 (2000)).
[0026]
On the other hand, an azide form of spermidine is synthesized from a diamine compound by a known synthesis reaction of azido spermidine. The synthesis reaction is described below. This method is disclosed in A. L. Weis, T. Bakos, L. Alferiev, X. Zhang, B. Shao, W. A. Kinney, Tetrahedron Lett., 40, 4863 (1999).
[0027]
The sulfate ester (compound 13) is reacted with an azide of spermidine to give an imine, and then reduced with cyanoborohydride at low temperature. Furthermore, this reaction liquid is hydrogenated with a platinum catalyst or Raney-nickel to obtain squalamine.
[0028]
[Chemical Formula 3]

[0029]
【Example】
First, desmosterol was acetylated using acetic anhydride in a pyridine solvent under the conditions of 25 ° C. and 12 hours to obtain an acetylated form of desmosterol (compound 1).
[0030]
[Formula 4]

[0031]
The acetyl compound (Compound 1) (10.2 g, 23.46 mmol) was dissolved in a mixed solvent of t-BuOH (100 ml) and water (20 ml) at room temperature, and AD-mix-β catalyst (35.5 g) was dissolved in this solution. ), Methanesulfonamide (10 g, 105.1 mmol) was added and stirred. After standing for 6 days, the reaction system was brought to 0 ° C., sodium sulfite (400 g, 3.174 mol) was added, and the mixture was stirred for 1 hour. Subsequently, this reaction solution was extracted with ether (1,000 ml × 4 times). The obtained ether solution was washed with 1M aqueous potassium hydroxide solution (1,000 ml × twice) and saturated brine (1,000 ml), dried over anhydrous magnesium sulfate, and concentrated under reduced pressure. The obtained residue was recrystallized in methanol, and the slurry containing the crystals was filtered to obtain white powder crystals (24 (R), 25-diol, 24 (R), 25-dihydroxycholesteryl-3β-acetate). (Compound 2) (101.29 g, 92%) was obtained.
[0032]
The analytical values of the 24 (R), 25-diol (Compound 2) were as follows.
[Α]_D ²⁶ −36 ° (c 0.01 in CHCl_Three)
m. p 158-159 ° C (literature value mp 164-165 ° C)
¹H NMR 5.31 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.54 (m, 1H), 3.27 (dd, J = 6.2, 6.0 Hz, 1H), 2.25 (m , 2H), 1.97 (s, 3H), 1.93-0.89 (m, 25H), 1.15 (s, 3H), 1.09 (s, 3H), 0.95 (s, 3H), 0.87 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.62 (s, 3H);
¹³C NMR 170.6, 139.7, 122.6, 78.8, 77.2, 74.0, 73.2, 56.6, 56.0, 50.0, 42.3, 39.7, 38.1, 37.0, 36.6, 35.6, 32.8, 31.9, 28.3, 28.1, 27.8, 26.6, 24.3, 23.2, 21. 5, 21.0, 19.3, 18.6, 11.9;

[0033]
[Chemical formula 5]

[0034]
The diol (compound 2) (11.600 g, 25.340 mmol) was dissolved in pyridine (35 ml) and cooled with ice. Next, benzoyl chloride (9.343 ml, 81.086 mmol) was added and stirred. Next, after leaving overnight, ethyl acetate (50 ml) was added and stirred for a while. The reaction solution was washed with 1M aqueous hydrochloric acid solution (15 ml × 2 times), saturated aqueous sodium bicarbonate (15 ml × 2 times), and saturated brine (15 ml × 2 times), dried over anhydrous magnesium sulfate, concentrated under reduced pressure, and yellow A syrup residue was obtained. The yellow syrup residue was purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (3: 1 v / v) as a developing solvent, and colorless syrup (monobenzoyl compound) (compound 3) (14.300 g, 93%) Got.
[0035]
The analytical value of this monobenzoyl compound (compound 3) was as follows.
[Α]_D ²⁶ -22.2 ° (c 1.08 in CHCl_Three)
syrup
IR 3475, 2941, 1718, 1451 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 0.66 (s, 3H), 0.93 (d, 3H J = 6.8 Hz), 1.00 (s, 3H), 1.27 (s, 6H), 2.02 (s, 3H, Ac's CH_Three), 0.89-2.16 (m, 24H), 2.30-2.32 (m, 2H), 4.58-4.60 (m, 1H, C-3H), 5.04-5 .07 (m, 1H, C-24H), 5.36 (d, 1H, olefin-H J = 5.1 Hz), 7.43-7.59 (m, 3H, Bz's 3H), 8. 05-8.07 (m, 2H, Bz's 2H)
[0036]
[Chemical 6]

[0037]
A monobenzoyl compound (compound 3) (7.800 g, 13.808 mmol) was dissolved in pyridine (130 ml) and cooled on ice. Thereafter, phosphorus oxychloride (5.200 ml, 55.232 mmol) was added and stirred. Next, after standing overnight, ethyl acetate (50 ml) and water (20 ml) were added and stirred for a while. The reaction mixture was washed with 1M aqueous hydrochloric acid solution (15 ml × 2 times), saturated aqueous sodium bicarbonate (15 ml × 2 times), and saturated brine (15 ml × 2 times), dried over anhydrous magnesium sulfate, and concentrated under reduced pressure. The obtained white crude crystals were recrystallized in a mixed solvent of hexane and ethyl acetate, and the slurry containing the crystals was filtered to obtain white powder crystals (25-exomethylene) (compound 4) (6.500 g, 86%). )
[0038]
The analytical values of this 25-exomethylene (compound 4) were as follows.
[Α]_D ²⁶ -53.0 ° (c 1.00 in CHCl_Three)
m. p 137-143 ° C
IR 3434, 2936, 2871, 1733, 1708, 1654, 1602, 1453 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 0.66 (s, 3H), 0.95 (d, 3H J = 6.3 Hz), 1.00 (s, 3H), 1.79 (s, 3H), 2.01 (s, 3H, Ac's CH_Three), 0.90-2.02 (m, 24H), 2.30-2.33 (m, 2H), 4.58-4.60 (m, 1H, C-3H), 4.90 and 5 .02 (sx2, 1Hx2, vinyl-Hx2), 5.35-5.39 (m, 2H, olefin-H and C-24H), 7.42 (t, 2H, Bz's J = 7.8 Hz) 7.53 (t, 1H, Bz's J = 6.8 Hz), 8.05 (d, 2H, Bz's J = 8.3 Hz)
[0039]
[Chemical 7]

[0040]
25-Exomethylene (Compound 4) (3.700 g, 6.766 mmol) was dissolved in ethyl acetate (100 ml), 10% Pd-C (370 mg) was added as a catalyst at room temperature, and the mixture was stirred under a hydrogen gas atmosphere. . The mixture was stirred for 3 hours, the catalyst was filtered off, and the filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain colorless syrup. The colorless syrup was purified by a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (8: 1 v / v) as a developing solvent, and white powder crystal 3β-acetyl compound (compound 5) (2.400 g, 64%) was obtained. Obtained.
[0041]
The analytical value of this 3β-acetyl compound (Compound 5) was as follows.
[Α]_D ²⁶ -30.0 ° (c 1.02 in CHCl_Three)
m. p 114-121 ° C
IR 3444, 3068, 2934, 2872, 1735, 1708, 1601, 1584, 1467, 1452 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 0.66 (s, 3H), 0.92 (d, 3H J = 6.8 Hz), 0.96 (d, 3H J = 6.8 Hz), 0.98 (d, 3H J = 6) .8 Hz), 1.01 (s, 3H), 2.02 (s, 3H, Ac's CH_Three), 0.93-2.04 (m, 24H), 2.30-2.32 (m, 2H), 4.58-4.61 (m, 1H, C-3H), 4.95-4 .99 (m, 1H, C-24H), 7.44 (t, 2H, Bz's J = 7.8 Hz), 7.55 (t, 1H, Bz's J = 7.3 Hz), 8. 05 (d, 2H, Bz's J = 8.3Hz)
[0042]
[Chemical 8]

[0043]
3β-acetyl compound (compound 5) (3.000 g, 5.466 mmol) was dissolved in a mixed solvent of ethyl acetate and acetone (1: 1 v / v) (300 ml), and N-hydroxyphthalimide (893 mg, 5.575 mmol) was dissolved. ) And the temperature was adjusted to 50-60 ° C. To this solution was added benzoyl peroxide (300 mg) and air was blown in for 48 hours. Subsequently, the reaction solution was concentrated, carbon tetrachloride (200 ml) was added to the obtained yellow syrup residue, and the mixture was stirred in a suspended state. After stirring for 10 minutes, the suspension was filtered, and the resulting filtrate was concentrated under reduced pressure. The obtained concentrated solution was dissolved in pyridine (50 ml) and cooled on ice. Under ice-cooling, acetic anhydride (5 ml) was further added and stirred. Next, after standing overnight, the reaction solution was concentrated under reduced pressure to obtain reddish brown syrup. The reddish brown syrup is purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (4: 1 v / v) as a developing solvent, and the resulting purified product is recrystallized with a mixed solvent of hexane and ethyl acetate to obtain a white powder. A 7-keto compound (Compound 6) (1.963 g, 64%) was obtained as crystals.
[0044]
The analytical values of this 7-keto form (Compound 6) were as follows.
[Α]_D ²⁶ -86.2 ° (c 1.04 in CHCl_Three)
m. p 137-140 ° C
IR 3456, 2960, 2866, 1736, 1709, 1665, 1632, 1605, 1587, 1454 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 0.66 (s, 3H), 0.93 (d, 3H J = 6.3 Hz), 0.97 (d, 3H J = 6.3 Hz), 0.97 (d, 3H J = 6) .3 Hz), 1.20 (s, 3H), 2.05 (s, 3H, Ac's CH_Three), 0.93-2.56 (m, 24H), 4.68-4.74 (m, 1H, C-3H), 4.95-4.99 (m, 1H, C-24H), 7 .44 (t, 2H, Bz's J = 7.3 Hz), 7.55 (t, 1H, Bz's J = 7.3 Hz), 8.05 (d, 2H, Bz's J = 7. 3Hz)
[0045]
[Chemical 9]

[0046]
The 7-keto compound (Compound 6) (2.522 g, 4.594 mmol) was dissolved in ethyl acetate (200 ml), platinum oxide (126 mg) was added as a catalyst at room temperature, and the mixture was stirred under a hydrogen gas atmosphere. After stirring for 3 hours, the catalyst was filtered off, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure to obtain colorless syrup. The colorless syrup was purified by a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (3: 1 v / v) as a developing solvent, and colorless syrup (compound 7) (5α-hydro-7β-hydroxy compound, 585 mg, 23% ) And colorless syrup (Compound 8) (5α-hydro-7-keto, 1.6593 g, 66%).
[0047]
The analytical value of colorless syrup (compound 7) was as follows.
[Α]_D ²⁶ + 29.6 ° (c 1.04 in CHCl_Three)
syrup
IR 3452, 2947, 2869, 1718, 1603, 1470, 1452 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 0.66 (s, 3H), 0.84 (s, 3H), 0.92 (d, 3H J = 6.4 Hz), 0.96 (d, 3HJ = 6.3 Hz), 0. 97 (d, 3H J = 6.8 Hz), 2.02 (s, 3H, Ac's CH_Three), 0.91-2.35 (m, 28H), 3.35 (m, 1H, C-7H), 4.67 (m, 1H, C-3H), 4.96 (m, 1H, C −24H), 7.44 (t, 2H, Bz ′s J = 7.8 Hz), 7.55 (t, 1H, Bz ′s J = 6.8 Hz), 8.05 (d, 2H, Bz ′) s J = 7.3 Hz)
A colorless syrup (compound 7) (5α-hydro-7β-hydroxy compound, 150 mg, 0.271 mmol) was dissolved in methylene chloride (30 ml), and pyridinium chloroformate (PCC reagent) (87.713 mg, 0.407 mmol) and celite ( 150 mg) was added and stirred at room temperature. Next, after standing overnight, the mixture was filtered and concentrated under reduced pressure to obtain a brown syrup residue. The brown syrup residue was purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (3: 1 v / v) as a developing solvent, and colorless syrup (compound 8) (5α-hydro-7-keto form, 137 mg, 92 %).
[0048]
The analytical value of colorless syrup (compound 8) was as follows.
[Α]_D ²⁶ -28.5 ° (c 0.96 in CHCl_Three)
syrup
IR 3417, 2950, 2873, 1737, 1713, 1603, 1451 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) Δ = 0.63 (s, 3H), 0.91 (d, 3H J = 6.8 Hz), 0.96 (d, 3H J = 6.4 Hz), 0.97 (d, 3H J = 6) .4Hz), 1.08 (s, 3H), 2.02 (s, 3H, Ac's CH_Three), 0.87-2.35 (m, 24H), 4.67 (m, 1H, C-3H), 4.96 (m, 1H, C-24H), 7.44 (t, 2H, Bz) 'S J = 7.8Hz), 7.55 (t, 1H, Bz's J = 7.3Hz), 8.05 (d, 2H, Bz's J = 7.3Hz)
[0049]
[Chemical Formula 10]

[0050]
A colorless syrup body (compound 8) (5α-hydro-7-keto body, 424 mg, 0.770 mmol) was dissolved in a mixed solvent of chloroform and methanol (1: 1 v / v) (100 ml), and potassium carbonate ( 424 mg) was added and stirred. Next, after leaving overnight, water (50 ml) was added and stirred for 10 minutes. The obtained chloroform layer was dried over anhydrous magnesium sulfate and concentrated under reduced pressure to obtain colorless syrup. The colorless syrup residue was purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (1: 1 v / v) as a developing solvent, and an alcohol form (compound 9) (3β-hydroxy form, 367 mg, 94%) was obtained as a colorless syrup. )
[0051]
The analytical value of this 3β-hydroxy compound (Compound 9) was as follows.
[Α]_D ²⁶ -28.4 ° (c 1.03 in CHCl_Three)
syrup
IR 3416, 2942, 2871, 1713, 1602, 1451 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 0.63 (s, 3H), 0.91 (d, 3H J = 6.8 Hz), 0.96 (d, 3H J = 6.8 Hz), 0.97 (d, 3H J = 6) .3 Hz), 1.07 (s, 3H), 0.90-2.17 (m, 24H), 2.30-2.37 (m, 2H), 3.60 (m, 1H, C-3H) ), 4.96 (m, 1H, C-24H), 7.44 (t, 2H, Bz's J = 7.3 Hz), 7.55 (t, 1H, Bz's J = 7.3 Hz) , 8.05 (d, 2H, Bz's J = 6.8 Hz)
[0052]
Embedded image

[0053]
An alcohol form (compound 9) (3β-hydroxy form, 1.249 g, 2.454 mmol) was dissolved in anhydrous tetrahydrofuran (120 ml), and K-Selectride (5.400 ml, 5.400 mmol) was added at −20 ° C. under an argon atmosphere. It was dripped. Three hours after the dropping, this reaction solution was ice-cooled. Under ice-cooling, 30% aqueous hydrogen peroxide was added until the reaction solution disappeared. Next, this reaction solution was extracted with toluene (30 ml × 3 times). The extract was washed with 1M HCl aqueous solution (20 ml × 2 times), saturated aqueous sodium bicarbonate (20 ml × 2 times), saturated brine (20 ml × 2 times), dried over anhydrous magnesium sulfate, and concentrated under reduced pressure. A yellow syrup was obtained. The yellow syrup is purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (2: 3 v / v) as a developing solvent, and the purified product is recrystallized in a mixed solvent of hexane and ethyl acetate to obtain white powder crystals. A certain diol (Compound 10) (3β, 7α-diol, 690 mg, 77%) was obtained.
[0054]
The analytical values of this 3β, 7α-diol (Compound 10) were as follows.
[Α]_D ²⁶ + 5.3 ° (c 0.99 in CHCl_Three)
m. p 97-101 ° C
IR 3396, 2932, 2869, 2361, 1718, 1603, 1586, 1451 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) Δ = 0.62 (s, 3H), 0.64 (s, 3H), 0.91 (d, 3H J = 6.3 Hz), 0.96 (d, 3HJ = 6.8 Hz), 0. 97 (d, 3H J = 6.3 Hz), 0.91-1.98 (m, 28H), 3.62 (m, 1H, C-3H), 3.81 (br s, 1H, C-7H ), 4.94-4.98 (m, 1H, C-24H), 7.44 (t, 2H, Bz's J = 7.8 Hz), 7.55 (t, 1H, Bz's J = 7.3 Hz), 8.05 (d, 2H, Bz's J = 7.3 Hz)
[0055]
Embedded image

[0056]
The diol (Compound 10) (3β, 7α-diol, 495 mg, 0.969 mmol) was dissolved in toluene (100 ml), and silver carbonate-celite (495 mg) was added to the solution, followed by heating under reflux. After heating and refluxing for 8 hours, the mixture was filtered and concentrated under reduced pressure to obtain a reddish brown syrup residue. The reddish brown syrup residue is purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (2: 1 v / v) as a developing solvent, and recrystallized in a mixed solvent of hexane and ethyl acetate to give white powder crystals 3- A keto compound (compound 11) (3-keto-7α-hydroxy compound, 490 mg, quant.) Was obtained.
[0057]
The analytical value of this 3-keto-7α-hydroxy compound (Compound 11) was as follows.
[Α]_D ²⁶ + 20.6 ° (c 1.03 in CHCl_Three)
m. p 152-154 ° C
IR 3433, 2938, 2860, 2361, 1716, 1601, 1451 cm^-1
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 0.67 (s, 3H), 0.92 (d, 3H J = 6.3 Hz), 0.96 (d, 3H J = 6.8 Hz), 0.97 (d, 3H J = 6) .8 Hz), 0.99 (s, 3H), 2.37 (m, 27H), 3.84 (br s, 1H, C-7H), 4.94-4.99 (m, 1H, C- 24H), 7.44 (t, 2H, Bz's J = 7.8 Hz), 7.55 (t, 1H, Bz's J = 7.8 Hz), 8.05 (d, 2H, Bz's J = 7.3Hz)
[0058]
Embedded image

[0059]
3-keto compound (compound 11) (3-keto-7α-hydroxy compound, 400 mg, 0.786 mmol) was dissolved in ethylene glycol (100 ml), potassium hydroxide (265 mg, 4.716 mmol) was added, and the mixture was heated at 120 ° C. Stir. After heating and stirring for 3 hours, water (50 ml) was added, extracted with chloroform (30 ml × 3 times), dried over anhydrous magnesium sulfate and concentrated under reduced pressure to obtain a pale yellow syrup residue. The pale yellow syrup residue is purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (1: 1 v / v) as a developing solvent, and recrystallized in a mixed solvent of hexane and ethyl acetate to obtain white powder crystals. A diol form (compound 12) (3-keto-7,24 (R) -diol form, 254 mg, 80%) was obtained.
[0060]
The analytical values of this 3-keto-7,24 (R) -diol (compound 12) were as follows.
m. p 151-153 ° C
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 0.71 (s, 3H), 0.94 (m, 9H), 1.02 (s, 3H), 1.1-2.5 (m, 29H), 3.33 (br s, 1H), 3.88 (br s, 1H)
[0061]
Embedded image

[0062]
Furthermore, a diol compound (compound 12) (3-keto-7,24 (R) -diol compound) was converted to a sulfate ester (compound 13) using a sulfur trioxide / pyridine complex in a pyridine solvent at 25 ° C. for 4 hours. )
[0063]
Analytical values of this sulfate ester (Compound 13) were as follows.
m. p 153-158 ° C
¹H NMR (DMSO) δ = 0.63 (s, 3H), 0.79 (d, 3H J = 7 Hz), 0.81 (d, 3H J = 7 Hz), 0.86 (d, 3H J = 7 Hz) ), 0.94 (s, 3H), 1.0-2.5 (m, 27H), 3.61 (m, 1H), 3.78 (brq, 1H J = 5 Hz), 4.16 ( m, 1H)
[0064]
Embedded image

[0065]
On the other hand, 1,3-diaminopropane (5 g, 67.450 mmol) was dissolved in water (50 ml), 4-chlorobutanol (2.49 ml, 24.956 mmol) was added thereto, and the mixture was stirred at 140 to 150 ° C. for 24 hours. Heating to reflux was performed. Subsequently, this reaction solution was distilled under reduced pressure (27 Pa (0.2 mmHg), bp: 87 to 90 ° C.) to obtain an amino compound (compound 14) (1.609 g, 48%).
[0066]
Embedded image

[0067]
The amino compound (compound 14) (1.609 g, 11.006 mmol) was dissolved in ethanol, and di-t-butyl dicarbonate (5.28 g, 24.213 mmol) was added and stirred at room temperature. Next, after standing for 48 hours, the reaction solution was concentrated under reduced pressure to obtain pale yellow syrup. The pale yellow syrup was purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (1: 1 v / v) as a developing solvent, and colorless syrup (Boc form) (compound 15) (3.812 g, quant.) Was obtained. Obtained.
[0068]
The analytical value of this Boc body (compound 15) was as follows.
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 1.43-1.67 (m, 7H), 1.44 and 1.46 (sx2, 9Hx2, Boc's Bu^tx2), 3.09-3.25 (m, 6H), 3.6 (t, 2H, J = 5.9 Hz),
4.68 (br s, 1H)
[0069]
Embedded image

[0070]
The Boc form (Compound 15) (1.671 g, 4.825 mmol) was dissolved in pyridine (30 ml). This solution was ice-cooled, and methanesulfonyl chloride (0.411 ml, 5.307 mmol) was added and stirred under ice-cooling. Next, after leaving overnight, ethyl acetate (30 ml) was added to the reaction solution, and the mixture was stirred for 5 minutes. The reaction mixture was further washed with 1M aqueous hydrochloric acid solution (10 ml × 2 times), saturated aqueous sodium bicarbonate (10 ml × 2 times), and saturated brine (10 ml × 2 times), dried over anhydrous magnesium sulfate, and then concentrated under reduced pressure. A yellow syrup residue was obtained. The yellow syrup residue was purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (2: 1 v / v) as a developing solvent, and colorless syrup (mesyl) (compound 16) (1.686 g, 82%) was obtained. Obtained.
[0071]
The analysis value of this mesyl body was as follows.
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 1.4-1.1.77 (m, 6H), 1.44 and 1.46 (sx2, 9Hx2, Boc's Bu^tx2), 3.01 (s, 3H, Ms's CH_Three), 2.98-3.21 (m, 6H), 4.25 (t, 2H, J = 4.0 Hz), 4.70 (br s, 1H)
[0072]
Embedded image

[0073]
The mesyl compound (Compound 16) (1.686 g, 3.973 mmol) was dissolved in dimethylformamide (30 ml), and then sodium azide (1.291 g, 19.864 mmol) was added and stirred at room temperature. Next, after standing overnight, the reaction solution was filtered. Water (20 ml) was added to the obtained filtrate. The filtrate was extracted with ethyl acetate (20 ml × 3 times), and the resulting extract was washed with saturated brine (10 ml × 2 times), dried over anhydrous magnesium sulfate, and further concentrated under reduced pressure to give yellow syrup. A residue was obtained. The yellow syrup residue was purified with a silica gel column using a mixed solvent of hexane and ethyl acetate (3: 1 v / v) as a developing solvent, and colorless syrup (azide) (compound 17) (1.204 g, 92%) was obtained. Obtained.
[0074]
The analytical value of this azide body was as follows.
¹1 H NMR (CDCl_Three) = 1.41-1.66 (m, 6H), 1.44 and 1.47 (sx2, 9Hx2, Boc's Bu^tx2), 3.10-3.31 (m, 6H), 3.30 (t, 2H, J = 6.3 Hz), 4.69 (br s, 1H)
[0075]
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[0076]
4M HCl / dioxane (5 ml) was added to the azide compound (compound 17) (149 mg, 0.401 mmol) at room temperature and stirred. After standing for 16 hours, the reaction solution was concentrated under reduced pressure, and the resulting hydrochloride salt was dissolved in methanol (10 ml), sodium methylate (44 mg, 0.802 mmol) was added at room temperature, and the mixture was stirred for a while. Further, sulfate (Compound 13) (24-O-sulfate, 108 mg, 0.201 mmol) was added and stirred. Next, after standing for 24 hours, the reaction solution was cooled to −78 ° C., sodium borohydride (23 mg, 0.602 mmol) was added, and the mixture was stirred. After stirring for 3.5 hours, the reaction solution was returned to room temperature and filtered, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure. The obtained residue was dissolved in ethanol (10 ml), and the pH was adjusted to 1-2 with trifluoroacetic acid. Next, platinum oxide (50 mg) was added, and the reaction solution was stirred under a hydrogen atmosphere. After confirming the completion of the reaction by thin layer chromatography, the reaction solution was filtered, and the obtained filtrate was concentrated under reduced pressure. The resulting residue was purified by reverse phase-HPLC to give squalamine (125 mg, 69%).
[0077]
The analysis values of the hydrochloride were as follows.
¹H NHM (CD_ThreeOD) δ = 3.38 (m, 2H), 3.10 (m, 2H), 3.04 (m, 4H), 2.07 (m, 2H), 1.77 (m, 2H), 1 .65 (m, 2H);
¹³C NMR (CD_ThreeOD) δ = 52.0, 48.8, 46.0, 38.1, 27.1, 25.5, 24.8
The analytical values of squalamine were as follows.
¹H NHM (CD_ThreeOD) δ = 0.67 (s, 3H), 0.84 (s, 3H), 0.90-0.94 (m, 9H), 1.0-2.1 (m, 33H), 2. 9-3.2 (m, 9H), 3.76 (br s, 1H), 4.12 (br q, 1H);
¹³C NMR (CD_ThreeOD) δ = 11.7, 12.6 18.3, 18.6 19.6, 22.3, 24.3, 24.6, 24.7, 25.7, 26.1, 28.3, 28.3 29.5, 32.1, 32.2, 32.7, 37.0, 37.5, 37.8, 38.0, 38.7, 40.1, 41.2, 43.0, 43. 9, 46.0, 46.8, 51.8, 57.7, 59.2, 68.4, 86.7
[0078]
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[0079]
【The invention's effect】
According to the present invention, squalamine can be obtained from naturally occurring desmosterol, specifically desmosterol contained in wool fat.

Claims

(1) The following structural formula using acetic anhydride

Acetylating the desmosterol shown in the following structural formula (1)

A step of synthesizing the compound shown in
(2) Oxidizing the compound of the structural formula (1) using an oxidation reaction catalyst used for asymmetric diol formation, the following structural formula (2)

A step of synthesizing the compound shown in
(3) From the compound represented by the structural formula (2) using benzoyl chloride, the following structural formula (3)

A step of synthesizing the compound shown in
(4) From the compound represented by the structural formula (3) using phosphorus oxychloride, the following structural formula (4)

As engineering to synthesize the compounds shown in,
(5) The compound represented by the structural formula (4) is reduced with hydrogen to form the following structural formula (5):

A step of synthesizing the compound shown in
(6) The compound represented by the structural formula (5) is oxidized using N-hydroxyphthalimide and benzoyl peroxide to obtain the following structural formula (6).

A step of synthesizing the compound shown in
(7) The compound represented by the structural formula (6) is reduced with hydrogen using a platinum oxide catalyst, and the following structural formula (7)

And the following structural formula (8)

A step of synthesizing the compound shown in
(8) converting the compound represented by the structural formula (7) into a compound represented by the structural formula (8) using pyridinium chloroformate and celite;
(9) From the compound represented by the structural formula (8) using potassium carbonate, the following structural formula (9)

A step of synthesizing the compound shown in
(10) From the compound represented by the structural formula (9) using a K-Selectride catalyst, the following structural formula (10)

A step of synthesizing the compound shown in
(11) From the compound represented by the structural formula (10) using a silver carbonate-celite catalyst, the following structural formula (11)

A step of synthesizing the compound shown in
(12) From the compound represented by the structural formula (11) in the presence of potassium hydroxide, the following structural formula (12)

A method for producing squalamine, comprising the step of synthesizing the compound shown in 1 .

The method for producing squalamine according to claim 1, wherein the desmosterol is a component of wool oil.

The method for producing squalamine according to claim 1 or 2 , wherein the acetylation is carried out in a pyridine solvent.

The method for producing squalamine according to any one of claims 1 to 3, wherein the oxidation is performed in a mixed solvent of t-BuOH and water.

The method for producing squalamine according to any one of claims 1 to 4, wherein the synthesis of the compound represented by the structural formula (3) is performed in a pyridine solvent.

The method for producing squalamine according to any one of claims 1 to 5, wherein the compound represented by the structural formula (4) is synthesized in a pyridine solvent.

The method for producing squalamine according to any one of claims 1 to 6, wherein the reduction in the step (5) is performed in an ethyl acetate solvent.

(6) Using N-hydroxyphthalimide and benzoyl peroxide, the following structural formula (5)

Oxidizing the compound shown in the following structural formula (6)

And the following structural formula (8)

Step to synthesize the compounds shown in, and (12) in the presence of potassium hydroxide, the following structural formula from the compound shown in the structural formula (11) (12)

Step of synthesizing the compound shown in
A process for producing squalamine, comprising:

The method for producing squalamine according to claim 8, wherein the compound represented by the structural formula (6) is synthesized in a mixed solvent of ethyl acetate and acetone.

The method for producing squalamine according to claim 8 or 9 , wherein the reduction of the compound represented by the structural formula (6) with hydrogen is performed in ethyl acetate.

The method for producing squalamine according to any one of claims 8 to 10, wherein the conversion of the compound represented by the structural formula (7) into the compound represented by the structural formula (8) is performed in a methylene chloride solvent.

The method for producing squalamine according to any one of claims 8 to 11, wherein the compound represented by the structural formula (9) is synthesized in a mixed solvent of methanol and chloroform.

The method for producing squalamine according to any one of claims 8 to 12, wherein the compound represented by the structural formula (10) is synthesized in tetrahydrofuran.

The method for producing squalamine according to any one of claims 8 to 13, wherein the compound represented by the structural formula (11) is synthesized in a toluene solvent.

The method for producing squalamine according to any one of claims 8 to 14, wherein the synthesis of the structural formula (12) is performed in an ethylene glycol solvent.