JP3843833B2

JP3843833B2 - In-mold coating mold

Info

Publication number: JP3843833B2
Application number: JP2001393457A
Authority: JP
Inventors: 俊夫荒井; 悦雄岡原; 隆奥迫; 和明小林
Original assignee: Ube Machinery Corp Ltd
Current assignee: Ube Machinery Corp Ltd
Priority date: 2001-12-26
Filing date: 2001-12-26
Publication date: 2006-11-08
Anticipated expiration: 2021-12-26
Also published as: JP2003191286A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金型内で樹脂を成形した後、樹脂成形品と金型キャビティ面との間に塗料を注入して硬化させることにより、樹脂成形品の表面に被覆（被膜あるいは塗膜と称することもある）を施す型内被覆成形方法に用いる型内被覆成形用金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、熱可塑性樹脂を基材とした樹脂成形品の装飾性を高める方法として、塗装法による加飾が多く用いられている。
従来から行われている塗装法は、金型内で射出成形した成形品を該金型から取り出した後、スプレー法や浸漬法等により、成形品の表面に塗料の塗布を行うことが一般的であり、塗布された塗料はその後硬化することによって、強固な塗膜となって成形品の表面を被覆し、該表面を加飾するとともに保護する。
【０００３】
しかしながら、近年においては前記塗装方法による工程の省略化を目的とし、樹脂の成形と塗膜による被覆を同一の金型内で行う型内被覆成形方法（インモールドコーティング方法と称されることもある）が提案されている。
【０００４】
前記型内被覆成形方法による工程概略を説明するためのフローチャートを図６に示す。図６に示した型内被覆成形方法は、樹脂を金型内で射出成形した後、金型をわずかに開いた状態とすることによって型内で成形した樹脂成形品と金型キャビティ面との間に隙間を生じさせる。そして、該隙間に塗料注入機を使用して塗料を注入した後、金型を再度型締することによって成形品の表面に塗料を均一に拡張させた後、硬化させて被覆する。
【０００５】
前記型内被覆成形方法によれば、熱可塑性樹脂の成形と前記被覆を同一の金型内で行うため、工程の省略化によるコストダウンが可能であると同時に、浮遊している塵が硬化する以前の塗膜に付着して不良となる等といったことがほとんどなく、高い品質の製品を得ることができる。
そのため、特に、外観に対して高い品質が要求される自動車用の部品、例えば、バンパー、ドアミラーカバー、フェンダー、等多くの部品には、前記型内被覆成形方法の利用が検討されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、型内被覆成形方法の多くは塗料の漏れを防止するために金型キャビティの全周にわたってくいきり構造の嵌合部を有した金型を用いて実施される。
しかし、実際の塗料注入の際においては、該くいきり構造の嵌合部（くいきり部と称することもある）から金型キャビティの外に塗料が漏れる場合があり、特に金型の使用回数が増えるとくいきり部が磨耗することによって、くいきり部の隙間が徐々に大きくなるため、塗料の漏れが発生しやすい。
なお、前記くいきり部は一般的にシェアーエッジ構造と称される場合もある。
【０００７】
前記問題を防止する金型として、金型キャビティの全周にわたって補助キャビティを設け、該補助キャビティに樹脂を充填することにより塗料の漏れを防止する型内被覆成形用金型が、特開２００１−１３８３３４に提案されている。
この金型は、くいきり部が磨耗しても塗料の漏れが発生しにくいという優れた効果を備えた金型であるが、該補助キャビティ内に充填した樹脂の収縮によって、塗料の漏れが発生する場合があるという問題点を有した。
図５に前記補助キャビティを用いた従来金型による塗料漏れ発生の原因を概念的に説明するが、図５（ａ）に示したように補助キャビティ１内に充填された樹脂が、図５（ｂ）に示した微小型開後までに冷却されて熱収縮することによって、補助キャビティ１内と金型面との間にわずかな隙間を生じさせる。そして、該生じた隙間より、図５（Ｃ）に示すような形で、塗料が漏れ出す。
【０００８】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、型内被覆成形方法の際において塗料漏れを長期にわたり防止することのできる型内被覆成形用金型に関するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明による型内被覆成形用金型は、
（１）雄型と雌型により形成される金型キャビティとくいきり構造の嵌合部とを有し、該金型キャビティで成形した樹脂成形品の表面に該金型キャビティ内で被覆を施すための塗料注入機を備える型内被覆成形用金型において、当該金型の開閉方向に延在する補助キャビティを当該金型キャビティの全周にわたって設けるとともに、該補助キャビティの被覆面側に該補助キャビティの全周にわたって形成した溝部を設ける。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明による型内被覆成形用金型の実施形態について説明する。図１〜図４は本発明による実施形態の好ましい１例に係わり、図１は型内被覆成形用金型の構造を説明するための断面図であり、図２は型内被覆成形用金型に形成した溝部によって成形された突起部が塗料漏れを防止する際の挙動を説明するための概念図である。図３は型内被覆成形用金型に形成した溝部の形状を説明するための要部断面図である。図４は本発明に係わる他の実施形態による型内被覆成形用金型の構造を説明するための要部断面図である。図５は従来金型において塗料漏れが発生する際の挙動を説明するための概念図である。図６は型内被覆成形方法の工程を説明するフローチャートである。
【００１１】
本発明に係わる型内被覆成形用金型１００（金型１００と称することもある）の好ましい１例について、その構造を図１を用いて以下詳細に説明する。
本発明による金型１００は、可動型１０、固定型２０、および塗料注入機５０を備えており、図１に示した本発明による実施形態の１例においては、可動型１０が雌型であり、固定型２０が雄型である。
【００１２】
図１に示した金型１００は、雄型である固定型２０と雌型である可動型１０とがくいきり構造の嵌合部で嵌め合わされて、当該金型の開閉方向に延在する補助キャビティ１を当該金型キャビティ５の全周にわたって形成するように構成されている。そして、該補助キャビティ１を介してくいきり構造の嵌合部と金型キャビティ５とが連通する構造となっている。
【００１３】
また、図１に示した実施形態においては、補助キャビティ１の外周側（塗装面側）に、補助キャビティの全周にわたって、断面が半円状の溝部３を設けた。
上記のような金型１００の構造とすることによって、射出の際に金型キャビティ５に充填される樹脂は、同時に補助キャビティ１及び溝部３にも充填される構造としている。補助キャビティ１及び溝部３に樹脂が充填された状態を図２（ａ）に示す。
【００１４】
なお、図１に示した実施形態においては、雄型である固定型２０に補助キャビティを形成し、雌型である可動型１０に溝部３を形成した。しかし、本発明に係わる補助キャビティ１と溝部３の配設位置は、これに限るものではなく、塗装面側ではない金型に補助キャビティを形成し、塗装面側の金型に溝部３を形成すれば良い。
【００１５】
また、図１に示した金型１００に形成した溝部３は、その断面が図３（ａ）に示したような半円状の溝部３としたが、溝部３の形状はこれに限るものではなく、例えば、図３（ｂ）に示した矩形の溝、図３（Ｃ）に示した台形の溝、または図３（ｄ）に示した三角の溝等であっても良い。
溝部３の溝深さは、最も深いところで（可動型１０の開閉方向に対して垂直な方向における長さ）は０．０１〜０．５ｍｍの範囲とすることが好ましく、さらに好ましくは、０．１〜０．２ｍｍの範囲である。
溝部の幅は、前記溝深さの０．１倍〜１０倍までの範囲が好ましいが、これに限るものではない。
【００１６】
また、補助キャビティ１の長さ（可動型１０の開閉方向における長さをいう。）Ｌは０．５〜３０ｍｍの範囲とし、厚み（可動型１０の開閉方向に対して垂直な方向における長さをいう。）Ｌは０．１〜２ｍｍの範囲とすることが好ましい。
【００１７】
次に、塗料注入機５０の構造についてその１例を簡単に説明する。
本実施の形態における塗料注入機５０（インジェクタと称することもある）は、可動型１０に取り付けられて、可動型１０の金型キャビティ５に配設された塗料注入口５１より金型キャビティ５内に塗料を注入することができるよう構成されている。また、塗料注入機５０の塗料注入口５１には図示しないバルブが取りつけられており、基材の射出成形時においては、該バルブが閉じられていることによって、金型１００の金型キャビティ５内に射出された樹脂が塗料注入口５１より塗料注入機５０内に進入することを防止している。
【００１８】
そして、本実施の形態における塗料注入機５０は、図示しない駆動装置によって駆動されて、塗料注入機５０の中に供給された塗料を、所望する量だけ正確に可動型１０のキャビティ５面より注入することができるよう構成されている。
【００１９】
なお、本実施の形態における塗料注入機５０は、前記したように可動型１０のキャビティ５面より塗料を注入するよう構成したが、これに限るものではなく、金型キャビティ５内で成形した樹脂成形品と金型キャビティ５面との間に生じた隙間部分に塗料を注入できるように構成すれば良く、塗料注入機５０は固定型２０に取りつけられる等しても良い。また、本実施の形態において塗料注入機５０は、一台であるがこれに限るものではなく、複数台であっても良い。
【００２０】
以下、金型１００を用いた型内被覆成形方法の詳細を図１、図２及び図６を用いて説明する。
まず、第１の工程として、図示しない射出成形機の型締装置によって金型１００を型締めする。
そして、基材である熱可塑性樹脂を金型内に射出（本実施の形態においては、基材としてＡＢＳ樹脂：宇部サイコン株式会社製ＵＴ２０Ｂ）して、基材をある程度（金型を開いても成形品が変形しない程度）まで冷却させる。金型１００内の金型キャビティ５内に樹脂が充填された状態を図２（ａ）に示す。
図２（ａ）に示した実施形態においては、補助キャビティ１、及び溝部３に樹脂が進入して固化している状態となっている。
【００２１】
基材の冷却後、図２（ｂ）に示すように金型をわずかに開いた微小型開状態（本実施の形態においては１ｍｍほど型開方向に可動型１０を移動させた状態）として、金型キャビティ５内で成形した樹脂成形品と可動型１０の金型キャビティ５面との間に被覆のための塗料を注入するための空間を生じさせる。
【００２２】
この際において、溝部３に充填された樹脂は、補助キャビティ１に充填していた樹脂に引っ張られる形で、溝部３より外に出る。
溝部３に充填されていた樹脂は、溝部３を出ることによって突起となって、金型内を移動しようとする。
【００２３】
ここで、金型内に充填された樹脂は固化によって収縮するため、補助キャビティ１で成形した樹脂と金型面との間にほんのわずかな隙間が形成されるが、前述した溝部３に充填されていた樹脂が、溝部３を出ることによって突起となって、金型内を押しつぶされながら移動することにより、前記わずかな隙間を埋めてしまう。
【００２４】
前記塗料を注入するための空間を生じさせた後、前記空間に塗料注入機５０を介し塗料を７ｍｌ（ミリリットル）注入する。
なお、本実施の形態において用いた塗料の成分を表１に示す。
【００２５】
【表１】

【００２６】
前記隙間に塗料注入機５０を使用して塗料を注入した後、可動型１０を固定型２０の方向に移動させ金型１００を再度閉じて型締めすることにより、隙間の中の塗料を押し広げながら流動させ、金型１００のキャビティ５内の隅々まで行き渡らせると同時に圧力をかけたままの状態とする。
【００２７】
この際において、溝部３が形成されていない従来の金型の場合は、図５にその挙動を概念的に説明しているような形で、補助キャビティ１と金型面との間に生じたわずかな隙間より塗料が漏れ出すことがある。
しかし、本実施形態の金型１００を用いて被覆成形を行えば、図２（Ｃ）に示したように、溝部３に充填されていた樹脂が突起となって金型を移動することによって、塗料が漏れ出す隙間を溝部で成形した突起部が封止するので、塗料漏れの問題を防止することが可能である。
【００２８】
前述したような工程によって、塗料を金型１００のキャビティ５内の隅々まで行き渡らせると同時に圧力をかけたままの状態で硬化させ、塗料硬化後、型を開いて製品を取り出す。
なお、本実施の形態において用いた塗料は、熱硬化性の塗料であり、設定した金型温度によって容易に硬化する。
【００２９】
以上説明したように、図１に示した実施形態によれば、漏れた塗料が次成形において製品に混入し悪影響をおよぼす、あるいは金型を傷つける等といった問題を引き起こすことがないので、長期に安定した型内被覆成形を行うことが可能である。
【００３０】
また、本発明による他の実施形態として、溝部３を形成した金型部分を入れ子構造とし、該入れ子部分に加熱体Ｋを配した場合を図４に示す。
加熱体Ｋは該嵌合部に沿って該嵌合部を囲むように周設され、該加熱体Ｋの中に配した図示しないヒータによって、金型キャビティ５内に注入された塗料を加熱することができる。
【００３１】
前記加熱体Ｋを配した型内被覆成形用金型は、金型内より漏れ出そうとする塗料を加熱体Ｋで強く加熱することによって硬化反応を促進させるといった作用を有し、硬化反応が進行した樹脂は粘度が上がることによって流動しにくくなるため、くいきり部よりの塗料漏れがさらに発生しにくくなるといった優れた効果を有する。
【００３２】
なお、図４に示した実施形態は、加熱体Ｋを該嵌合部を囲むように周設することにより、嵌合部全面の塗料漏れをさらに発生しにくくする点で特に効果が高く好ましいが、嵌合部全周にわたって加熱体Ｋを配設する必要はなく、加熱体Ｋを嵌合部の要所に配しさえすれば塗料の漏れを防止することが可能であって、加熱体Ｋが嵌合部の全周にわたって配設されている必要はない。
なお、図４に示した実施形態に使用した加熱体Ｋは、その内部に電熱式のヒータＨ１を配する方式であるが、加熱体Ｋこれに限らず熱媒流路等に加熱した油を流す方式であっても良く、また電熱式ヒータＨ１と熱媒流路を併用する方式であっても良い。
【００３３】
【発明の効果】
本発明の型内被覆成形用金型によれば、補助キャビティ内に充填された樹脂が冷却により収縮し、金型との間にわずかな隙間を生じるような場合においても、溝部に充填されていた樹脂が突起となって生じた隙間を封止するため、前記隙間からの塗料漏れを防止できるといった優れた作用効果を有する。
【００３４】
本発明における型内被覆成形用金型は、塗料の漏れを効果的に防止するので、漏れた塗料が次成形において製品に混入し悪影響をおよぼす、あるいは金型を傷つける等といった問題を引き起こすことがなく、長期に安定した型内被覆成形を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係わる型内被覆成形用金型の構成を説明するための断面図である。
【図２】本発明の実施形態に係わる型内被覆成形用金型に形成した溝部によって成形された突起部が塗料漏れを防止する際の挙動を説明するための概念図である。
【図３】本発明に係わる型内被覆成形用金型に形成した溝部の形状を説明するための要部断面図である。
【図４】本発明に係わる他の実施形態による型内被覆成形用金型の構造を説明するための要部断面図である。
【図５】従来金型において塗料漏れが発生する際の挙動を説明するための概念図である。
【図６】型内被覆成形方法の工程を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
１補助キャビティ
３溝部
５金型キャビティ
１０可動型
２０固定型
５０塗料注入機
５１塗料注入口
１００型内被覆成形用金型
Ｋ加熱体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In the present invention, after a resin is molded in a mold, a coating is injected between the resin molded product and the mold cavity surface and cured, thereby coating the surface of the resin molded product (referred to as a coating film or a coating film). The present invention relates to an in-mold coating molding die used in an in-mold coating molding method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, decoration by a coating method is often used as a method for improving the decorativeness of a resin molded product based on a thermoplastic resin.
In the conventional coating method, it is common to apply a paint to the surface of the molded product by spraying or dipping after the molded product injection-molded in the mold is taken out from the mold. The applied paint is then cured to form a strong coating film that covers the surface of the molded product, decorates and protects the surface.
[0003]
However, in recent years, the in-mold coating molding method (also referred to as in-mold coating method) in which the molding of the resin and the coating with the coating film are performed in the same mold for the purpose of omitting the process by the coating method. ) Has been proposed.
[0004]
FIG. 6 shows a flowchart for explaining the outline of the process by the in-mold coating forming method. In the in-mold coating molding method shown in FIG. 6, after the resin is injection-molded in the mold, the mold is opened slightly so that the resin molded product molded in the mold and the mold cavity surface Create a gap in between. Then, after injecting the paint into the gap using a paint injection machine, the mold is clamped again to uniformly extend the surface of the molded product, and then cured and coated.
[0005]
According to the in-mold coating molding method, since the molding of the thermoplastic resin and the coating are performed in the same mold, the cost can be reduced by omitting the process, and the floating dust is cured. There is almost no defect such as adhesion to the previous coating film, and a high quality product can be obtained.
For this reason, the use of the in-mold coating forming method is being studied especially for many parts such as bumpers, door mirror covers, and fenders for automobiles that require high quality in appearance.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Here, most of the in-mold coating forming methods are carried out using a mold having a fitting portion having a continuous structure over the entire circumference of the mold cavity in order to prevent leakage of paint.
However, in the case of actual paint injection, paint may leak out of the mold cavity from the fitting portion (sometimes referred to as the “squeeze part”) of the punch structure, and the number of times the mold is used is particularly high. As the increase increases, the gaps in the gaps gradually wear out, and the gaps in the gaps gradually increase, and paint leakage tends to occur.
In addition, the above-mentioned climax part may be generally called a shear edge structure.
[0007]
As a mold for preventing the above problem, there is disclosed an in-mold coating mold in which an auxiliary cavity is provided over the entire circumference of a mold cavity, and the auxiliary cavity is filled with a resin to prevent paint leakage. 138334.
This mold has the excellent effect that paint leakage is less likely to occur even if the cut-out part is worn out, but paint leakage occurs due to shrinkage of the resin filled in the auxiliary cavity. There was a problem that sometimes.
FIG. 5 conceptually explains the cause of paint leakage caused by the conventional mold using the auxiliary cavity. As shown in FIG. 5A, the resin filled in the auxiliary cavity 1 is shown in FIG. A slight gap is formed between the inside of the auxiliary cavity 1 and the mold surface by being cooled and thermally contracted by the time after opening the micro mold shown in b). Then, the paint leaks out from the generated gap in the form as shown in FIG.
[0008]
The present invention has been made in view of the above problems, and relates to a mold for in-mold coating molding that can prevent paint leakage over a long period of time in the in-mold coating molding method.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the mold for in-mold coating molding according to the present invention is:
(1) It has a mold cavity formed by a male mold and a female mold and a fitting part having a continuous structure, and coats the surface of a resin molded product molded by the mold cavity in the mold cavity. In a mold for in-mold coating molding provided with a paint injecting machine, an auxiliary cavity extending in the opening and closing direction of the mold is provided over the entire circumference of the mold cavity, and the auxiliary cavity is provided on the coating surface side of the auxiliary cavity. A groove formed over the entire circumference of the cavity is provided.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of an in-mold coating mold according to the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 4 relate to a preferred example of an embodiment according to the present invention, FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining the structure of an in-mold coating molding die, and FIG. 2 is an in-mold coating molding die. It is a conceptual diagram for demonstrating the behavior at the time of the protrusion part shape | molded by the groove part formed in preventing a paint leak. FIG. 3 is a cross-sectional view of the main part for explaining the shape of the groove formed in the mold for in-mold coating molding. FIG. 4 is a cross-sectional view of an essential part for explaining the structure of an in-mold coating mold according to another embodiment of the present invention. FIG. 5 is a conceptual diagram for explaining the behavior when paint leakage occurs in a conventional mold. FIG. 6 is a flowchart for explaining the steps of the in-mold coating forming method.
[0011]
A preferred example of an in-mold coating mold 100 (also referred to as mold 100) according to the present invention will be described in detail below with reference to FIG.
A mold 100 according to the present invention includes a movable mold 10, a fixed mold 20, and a paint injector 50. In the example of the embodiment according to the present invention shown in FIG. 1, the movable mold 10 is a female mold. The fixed mold 20 is a male mold.
[0012]
The mold 100 shown in FIG. 1 is an auxiliary that extends in the opening and closing direction of the mold by fitting the fixed mold 20 that is a male mold and the movable mold 10 that is a female mold with a fitting portion having a continuous structure. The cavity 1 is formed over the entire circumference of the mold cavity 5. Then, the fitting portion of the continuous structure and the mold cavity 5 communicate with each other through the auxiliary cavity 1.
[0013]
Further, in the embodiment shown in FIG. 1, the groove portion 3 having a semicircular cross section is provided on the outer peripheral side (coating surface side) of the auxiliary cavity 1 over the entire periphery of the auxiliary cavity.
With the structure of the mold 100 as described above, the resin filled in the mold cavity 5 at the time of injection is configured to be filled in the auxiliary cavity 1 and the groove portion 3 at the same time. FIG. 2A shows a state in which the auxiliary cavity 1 and the groove 3 are filled with resin.
[0014]
In the embodiment shown in FIG. 1, the auxiliary cavity is formed in the male fixed mold 20, and the groove 3 is formed in the movable mold 10 that is female. However, the location of the auxiliary cavity 1 and the groove 3 according to the present invention is not limited to this, and the auxiliary cavity is formed in a mold that is not on the painted surface side, and the groove 3 is formed in the mold on the painted surface side. Just do it.
[0015]
Further, the groove 3 formed in the mold 100 shown in FIG. 1 has a semicircular groove 3 as shown in FIG. 3A, but the shape of the groove 3 is not limited to this. For example, the rectangular groove shown in FIG. 3B, the trapezoidal groove shown in FIG. 3C, or the triangular groove shown in FIG.
The groove depth of the groove portion 3 is preferably in the range of 0.01 to 0.5 mm, and more preferably in a range perpendicular to the opening and closing direction of the movable mold 10. The range is 1 to 0.2 mm.
The width of the groove is preferably in the range of 0.1 to 10 times the groove depth, but is not limited thereto.
[0016]
The length of the auxiliary cavity 1 (referred to the length in the opening / closing direction of the movable mold 10) L is in the range of 0.5 to 30 mm, and the thickness (the length in the direction perpendicular to the opening / closing direction of the movable mold 10). L) is preferably in the range of 0.1 to 2 mm.
[0017]
Next, an example of the structure of the paint injector 50 will be briefly described.
A paint injection machine 50 (sometimes referred to as an injector) in the present embodiment is attached to the movable mold 10, and enters the mold cavity 5 from the paint injection port 51 provided in the mold cavity 5 of the movable mold 10. It is configured to be able to inject paint. Further, a valve (not shown) is attached to the paint injection port 51 of the paint injection machine 50, and the valve is closed during injection molding of the base material, so that the inside of the mold cavity 5 of the mold 100 is closed. Is prevented from entering the coating material injection machine 50 from the coating material injection port 51.
[0018]
The paint injection machine 50 in this embodiment is driven by a driving device (not shown), and the paint supplied into the paint injection machine 50 is accurately injected from the surface of the cavity 5 of the movable mold 10 by a desired amount. Configured to be able to.
[0019]
The coating material injection machine 50 according to the present embodiment is configured to inject the coating material from the surface of the cavity 5 of the movable mold 10 as described above. However, the present invention is not limited to this, and the resin molded in the mold cavity 5 is used. What is necessary is just to comprise so that a coating material can be inject | poured into the clearance gap produced between the molded article and the mold cavity 5, and the coating material injection | pouring machine 50 may be attached to the fixed mold | type 20, etc. In the present embodiment, the number of paint injectors 50 is one. However, the present invention is not limited to this, and a plurality of units may be used.
[0020]
Hereinafter, details of the in-mold coating forming method using the mold 100 will be described with reference to FIGS. 1, 2, and 6.
First, as a first step, the mold 100 is clamped by a mold clamping device of an injection molding machine (not shown).
Then, a thermoplastic resin as a base material is injected into the mold (in this embodiment, ABS resin as a base material: UT20B manufactured by Ube Saikon Co., Ltd.), and the base material is opened to some extent (even if the mold is opened). Cool until the molded product is not deformed. FIG. 2A shows a state in which the resin is filled in the mold cavity 5 in the mold 100.
In the embodiment shown in FIG. 2A, the resin enters the auxiliary cavity 1 and the groove 3 and is solidified.
[0021]
After cooling the base material, as shown in FIG. 2B, the mold is opened slightly as shown in FIG. 2B (in this embodiment, the movable mold 10 is moved in the mold opening direction by about 1 mm). A space for injecting a coating material for coating is formed between the resin molded product molded in the mold cavity 5 and the mold cavity 5 surface of the movable mold 10.
[0022]
At this time, the resin filled in the groove portion 3 comes out of the groove portion 3 while being pulled by the resin filled in the auxiliary cavity 1.
The resin filled in the groove portion 3 becomes a protrusion by exiting the groove portion 3 and tries to move in the mold.
[0023]
Here, since the resin filled in the mold shrinks due to solidification, only a slight gap is formed between the resin molded in the auxiliary cavity 1 and the mold surface, but the groove 3 described above is filled. The resin that has been left becomes a protrusion when it exits the groove 3 and moves while being crushed in the mold, thereby filling the slight gap.
[0024]
After creating a space for injecting the paint, 7 ml (milliliter) of paint is injected into the space via the paint injector 50.
Table 1 shows the components of the paint used in the present embodiment.
[0025]
[Table 1]

[0026]
After injecting the paint into the gap using the paint injecting machine 50, the movable mold 10 is moved in the direction of the fixed mold 20, the mold 100 is closed again and the mold is clamped, thereby spreading the paint in the gap. The mold 100 is allowed to flow and is spread to every corner of the cavity 5 of the mold 100 and at the same time the pressure is kept applied.
[0027]
In this case, in the case of a conventional mold in which the groove portion 3 is not formed, it is generated between the auxiliary cavity 1 and the mold surface in a form conceptually explaining its behavior in FIG. Paint may leak from a small gap.
However, if covering molding is performed using the mold 100 of the present embodiment, as shown in FIG. 2C, the resin filled in the groove portion 3 becomes a protrusion to move the mold, Since the gap formed by the groove portion seals the gap through which the paint leaks, the problem of paint leakage can be prevented.
[0028]
Through the process as described above, the paint is spread to every corner in the cavity 5 of the mold 100 and at the same time is cured with pressure applied. After the paint is cured, the mold is opened and the product is taken out.
The paint used in the present embodiment is a thermosetting paint and is easily cured at a set mold temperature.
[0029]
As described above, according to the embodiment shown in FIG. 1, since the leaked paint is mixed into the product in the next molding and does not cause an adverse effect or cause a problem such as damaging the mold, it is stable for a long time. In-mold coating can be performed.
[0030]
Further, as another embodiment according to the present invention, FIG. 4 shows a case where the mold part in which the groove 3 is formed has a nested structure, and the heating element K is arranged in the nested part.
The heating body K is provided so as to surround the fitting portion along the fitting portion, and the paint injected into the mold cavity 5 is heated by a heater (not shown) disposed in the heating body K. be able to.
[0031]
The mold for in-mold coating molding in which the heating body K is disposed has an action of accelerating the curing reaction by strongly heating the paint to be leaked from the mold with the heating body K. Since the progressed resin is less likely to flow due to an increase in viscosity, it has an excellent effect that paint leakage from the squeezed portion is less likely to occur.
[0032]
Note that the embodiment shown in FIG. 4 is particularly effective and preferable in that the heating body K is provided so as to surround the fitting portion so that the leakage of paint on the entire fitting portion is less likely to occur. It is not necessary to dispose the heating body K over the entire circumference of the fitting portion, and it is possible to prevent the paint from leaking as long as the heating body K is arranged at the main part of the fitting portion. Need not be disposed over the entire circumference of the fitting portion.
In addition, although the heating body K used for embodiment shown in FIG. 4 is a system which arrange | positions the electrothermal heater H1 in the inside, it is not restricted to this heating body K, The oil heated to the heat-medium flow path etc. A flow method may be used, or a method in which the electric heater H1 and the heat medium flow path are used in combination.
[0033]
【The invention's effect】
According to the mold for in-mold coating molding of the present invention, even when the resin filled in the auxiliary cavity contracts by cooling and a slight gap is formed between the mold and the mold, the groove is filled. Since the resin formed as a protrusion seals the gap, it has an excellent effect of preventing paint leakage from the gap.
[0034]
The mold for in-mold coating molding according to the present invention effectively prevents the leakage of the paint, so that the leaked paint may be mixed into the product in the next molding, causing an adverse effect, or causing a problem such as damaging the mold. In other words, it is possible to perform stable in-mold coating over a long period of time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining the configuration of an in-mold coating mold according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a conceptual diagram for explaining the behavior when a protrusion formed by a groove formed in an in-mold coating mold according to an embodiment of the present invention prevents paint leakage.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an essential part for explaining the shape of a groove formed in a mold for in-mold coating molding according to the present invention.
FIG. 4 is a cross-sectional view of an essential part for explaining the structure of an in-mold coating mold according to another embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a conceptual diagram for explaining the behavior when paint leakage occurs in a conventional mold.
FIG. 6 is a flowchart for explaining steps of an in-mold coating forming method.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Auxiliary cavity 3 Groove part 5 Mold cavity 10 Movable mold 20 Fixed mold 50 Paint injection machine 51 Paint injection port 100 In-mold coating mold K Heating body

Claims

A paint having a mold cavity formed by a male mold and a female mold and a fitting part having a climax structure, and coating the surface of a resin molded product molded by the mold cavity in the mold cavity In a mold for in-mold coating molding provided with an injection machine, an auxiliary cavity extending in the opening and closing direction of the mold is provided over the entire circumference of the mold cavity, and all of the auxiliary cavity is provided on the coating surface side of the auxiliary cavity. A mold for in-mold coating molding, characterized by providing a groove formed over the circumference.