JP3843770B2 - Crew restraint system - Google Patents
Crew restraint system Download PDFInfo
- Publication number
- JP3843770B2 JP3843770B2 JP2001205253A JP2001205253A JP3843770B2 JP 3843770 B2 JP3843770 B2 JP 3843770B2 JP 2001205253 A JP2001205253 A JP 2001205253A JP 2001205253 A JP2001205253 A JP 2001205253A JP 3843770 B2 JP3843770 B2 JP 3843770B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- window
- shielding material
- shielding
- lower edge
- periphery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Window Of Vehicle (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の横転や転回等の転倒時に、車両における窓を遮蔽して、車内側に乗員を拘束可能な乗員拘束装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来の乗員拘束装置では、特開平5−310098号公報等に知られているように、車両の転倒が予測されるような場合には、ロールオーバセンサが車両のロールオーバを検知して、窓周縁に収納されたベルト状若しくはシート状の遮蔽材を、窓を遮蔽するように、窓周縁から繰り出していた。
【0003】
しかし、従来の遮蔽材は、窓周縁における上縁側から下向きに繰り出されるものであった。
【0004】
そのため、乗員が窓周縁に寄りかかっているような場合には、乗員と窓との間に、遮蔽材が入り難い場合を生じさせていた。
【0005】
また、この種の乗員拘束装置では、乗員保護の見地から、遮蔽材によって、窓を、極力広い範囲で遮蔽することが望ましい。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、乗員が窓周縁に寄りかかっていても、ロールオーバ検知時、円滑に、窓を遮蔽可能に遮蔽材を繰り出すことができて、かつ、窓を広い範囲で遮蔽することが可能な乗員拘束装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る乗員保護装置は、車両のロールオーバ検知時に、窓を遮蔽可能に窓の周縁から遮蔽材が繰り出される構成の乗員拘束装置であって、
遮蔽材が、それぞれ、遮蔽時に窓の前部側を覆う前側遮蔽材と、遮蔽時に窓の後部側を覆う後側遮蔽材と、を備えて構成され、
前側遮蔽材は、繰り出し時に、窓周縁の下縁側から実質的に上昇するように、少なくとも、窓周縁の前方側の略上下方向に延びる縦縁側部位に収納され、
後側遮蔽材は、繰り出し時に、窓周縁の下縁側から実質的に上昇するように、少なくとも、窓周縁の後方側の略上下方向に延びる縦縁側部位に収納されて、
窓周縁の下縁側部位内には、
前側遮蔽材と連結されて、作動時、前側遮蔽材との連結部位を窓周縁の下縁側に沿わせて後方側に繰り出し可能とする前側繰り出し手段と、
後側遮蔽材と連結されて、作動時、後側遮蔽材との連結部位を窓周縁の下縁側に沿わせて前方側に繰り出し可能とする後側繰り出し手段と、
が配設され、
前側繰り出し手段と後側繰り出し手段とが、駆動源を共用させて構成されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】
本発明の乗員拘束装置では、ロールオーバ検知時に、前側繰り出し手段及び後側繰り出し手段が作動して、前側遮蔽材及び後側遮蔽材を、それぞれ、窓周縁の下縁側から実質的に上昇させるように、繰り出させる。そのため、乗員が窓周縁に寄りかかっていても、前側遮蔽材及び後側遮蔽材が、それぞれ、乗員を引き起こすように下方から干渉して、円滑に、繰り出されることとなる。
【0009】
また、本発明の乗員拘束装置では、前側遮蔽材が、窓周縁の前方側の縦縁側部位から、窓周縁の下縁側に沿って、窓の前部側を覆うように後方側に繰り出され、後側遮蔽材が、窓周縁の後方側の縦縁側部位から、窓周縁の下縁側に沿って、窓の後部側を覆うように前方側に繰り出されることから、前側遮蔽材で窓の前部側を覆い、後側遮蔽材で窓の後部側を覆うように遮蔽することとなって、窓を、広範囲にわたって遮蔽することができる。
【0010】
従って、本発明の乗員拘束装置では、乗員が窓周縁に寄りかかっていても、ロールオーバ検知時、円滑に、窓を遮蔽可能に遮蔽材を繰り出すことができて、かつ、窓を広い範囲で遮蔽することが可能である。
【0011】
また、本発明の乗員拘束装置では、前側繰り出し手段及び後側繰り出し手段を窓周縁の下縁側部位内に配設させている。窓周縁の下縁側部位には、窓周縁における上縁側部位や縦縁側部位に比べてスペースに余裕があることから、前側繰り出し手段及び後側繰り出し手段を容易に配設させることができる。
【0012】
さらに、本発明の乗員拘束装置では、前側繰り出し手段と後側繰り出し手段とが、駆動源を共用させている構成であることから、前側繰り出し手段及び後側繰り出し手段をコンパクトにすることができて、窓周縁の下縁側部位への搭載が一層容易となる。また、本発明の乗員拘束装置では、前側繰り出し手段と後側繰り出し手段とが、駆動源を共用させている構成であることから、前側繰り出し手段と後側繰り出し手段とが略同時に作動することとなって、前側遮蔽材と後側遮蔽材とが略同時に繰り出されることとなる。その結果、ロールオーバ検知時に、窓を迅速に広い範囲で遮蔽することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
本発明の第1実施形態である乗員拘束装置S1は、図1・2・8に示すように、車内側Iの窓WFの周縁から繰り出されて、窓WFの車内側Iを遮蔽可能な遮蔽材41と、窓WFの周縁から膨張して、遮蔽材41と乗員との間に配置可能なエアバッグ77と、を備えて構成されている。
【0015】
遮蔽材41は、遮蔽時に窓WFの前部側を覆う前側遮蔽材43と、遮蔽時に窓WFの後部側を覆う後側遮蔽材54と、を備えて構成されている。そして、前側遮蔽材43は前側繰り出し手段66Fにより繰り出され、後側遮蔽材54は後側繰り出し手段66Rにより繰り出される構成であり、前側繰り出し手段66Fと後側繰り出し手段66Rとは、駆動源としてのプリテンショナー67により作動される。また、エアバッグ77は、インフレーター84からの膨張用ガスにより、展開膨張することとなる。プリテンショナー67とインフレーター84とは、制御装置90により作動が制御され、制御装置90は、ロールオーバセンサ88からの車両の転倒が予測されるようなロールオーバ検知信号を入力した際、プリテンショナー67とインフレーター84とを作動させることとなる。なお、制御装置90とロールオーバセンサ88とは、車両の所定位置に配置されている。
【0016】
遮蔽材41が配設されるフロントドアFDは、図2〜4に示すように、車外側Oのドアフレーム12と、ドアフレーム12の車内側Iにおける窓WFの周縁に配置されるドアフレームガーニッシュ21と、ドアフレーム12の車内側Iにおけるガーニッシュ21の下方に配置されるドアトリム39と、を備えて構成されている。
【0017】
ドアフレーム12は、板金製として、窓WFを中心としたその周縁にそれぞれ配置される上縁側の上縁部13、前後両端側で略上下方向に配置される前・後縦縁部14・15、及び、下縁側の下縁部16を、備えて構成されている。前縦縁部14の上下端付近には、前側遮蔽材43を取り付けるための取付孔14a・14bが形成されており、後縦縁部15の上下端付近には、後側遮蔽材54を取り付けるための取付孔15a・15bが形成されている(図6・7参照)。
【0018】
ドアフレームガーニッシュ21は、合成樹脂製として、窓WFを中心としたその周縁にそれぞれ配置される上縁側の上縁部22、前後両端側で略上下方向に配置される前・後縦縁部23・24、及び、下縁側の下縁部25、を備えて構成されている。上縁部22・前縦縁部23・後縦縁部24は、窓WFの周縁におけるドアフレーム12の上縁部13・前縦縁部14・後縦縁部15の車内側に嵌合可能な断面略U字形状としている(図3〜5参照)。
【0019】
収納した前側遮蔽材43を覆うガーニッシュ21の前縦縁部23には、ドアフレーム12の取付孔14a・14bに挿入係止される金属製の係止ピン33が埋設されている(図6参照)。また、前縦縁部23には、図3に示すように、収納された前側遮蔽材43の繰り出し時に、前側遮蔽材43に押されて開く扉部27が配設されている。扉部27は、薄肉のヒンジ部28を車内側端部に備えて、開き易く構成されている。そして、折り畳まれて収納された前側遮蔽材43の後述する縦縁側収納部位50は、扉部27に後方側を覆われて、扉部27とドアフレーム12の前縦縁部14との間に収納されている。
【0020】
収納した後側遮蔽材54を覆うガーニッシュ21の後縦縁部24には、前縦縁部23と同様に、ドアフレーム12の取付孔15a・15bに挿入係止される金属製の係止ピン33が埋設されている(図7参照)。そして、後縦縁部24にも、図4に示すように、収納された後側遮蔽材54の繰り出し時に、後側遮蔽材54に押されて開く扉部29が配設されている。扉部29は、扉部27と同様に、薄肉のヒンジ部30を車内側端部に備えて、開き易く構成されている。そして、折り畳まれて収納された後側遮蔽材54の後述する縦縁側収納部位61は、扉部29に前方側を覆われて、扉部29とドアフレームの後縦縁部15との間に収納されている。
【0021】
また、ガーニッシュ21の下縁部25の上縁側には、図5に示すように、車両の前後方向に延びる薄肉の破断予定部36を配置させて、カバー部35が配設されている。カバー部35は、折り畳まれて収納されている前側遮蔽材43の下縁側収納部位51及び後側遮蔽材54の下縁側収納部位62の上方を、それぞれ、覆うとともに、前側繰り出し手段66Fにおける後述する前側牽引材69の先端69aの部位の移動する軌跡と、後側繰り出し手段66Rにおける後述する後側牽引材70の先端70aの部位の移動する軌跡と、の上方を覆っている。そして、前側・後側牽引材69・70の移動時(図1・2・8参照)、前側・後側遮蔽材43・54により、破断予定部36が破断されて開口37が形成される。そして、この開口37に、展開した前側・後側遮蔽材43・54の下縁部45・56が、配置されることとなる。
【0022】
なお、実施形態では、ガーニッシュ21は、相溶性を有した二色成形品とされている。すなわち、扉部27・29・ヒンジ部28・30・カバー部35が、前側・後側遮蔽材43・54(遮蔽材41)の展開時に開き易いように、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等から形成され、他の部位が、強度を確保できるように、扉部27等の材料と相溶性を有した硬質のポリプロピレン等の合成樹脂から形成されている。
【0023】
また、ドアFD周縁のボディ1側は、図3・4に示すように、インナパネル2とアウタパネル3とを配設させて構成され、さらに、そのボディ1側には、ドアFDの外周縁をシールするウェザストリップ5が配設されている。そして、ウェザストリップ5は、ドアFDを閉めた際、ガーニッシュ21における車内側Iに突出した頂部21aやドアFDにおけるガーニッシュ21から離れた下部側の前縁・下縁・後縁に圧接されることとなる。ガーニッシュ21の車内側Iに突出する頂部21aは、上縁部22・前縦縁部23・後縦縁部24に配設されている。また、図3・4に示す符号18の部材は、ドアフレーム12の外縁側に固着されたウェザストリップであり、このウェザストリップ18は、ドアFDを閉めた際、ボディ1側のアウタパネル3に圧接されることとなる。さらに、符号19の部材は、ガラスランである。
【0024】
遮蔽材41は、可撓性を有したポリエステル糸やポリアミド糸等からなる布材等から形成されるシート状としており、図1・2・8に示すように、遮蔽時に窓WFの車内側Iにおける前部側を覆う前側遮蔽材43と、遮蔽時に窓WFの車内側Iにおける後部側を覆う後側遮蔽材54と、を備える構成である。
【0025】
前側遮蔽材43は、繰り出し完了時の形状を、収納側の前縦縁側部位FVWにおける縦縁部46の上下を頂点47・48とするとともに、窓WF周縁の下縁に沿って延びる先端部位49を頂点として、上側頂点部位47と先端側頂点部位49とを結ぶ斜辺部44を有し、かつ、下側頂点部位48と先端側頂点部位49とを結ぶ下縁部45を有する略三角形板状としている。そして、上側と下側の頂点部位47・48が、それぞれ、前縦縁側部位FVWにおけるドアフレーム12の前縦縁部14の上下に固定され、先端側の頂点部位49が、前側繰り出し手段66Fにおける前側牽引材69の先端69aに連結されている。また、前側遮蔽材43は、繰り出し完了時に、下縁部45が、下縁側部位DWの略全長にわたって配置される構成とされている。
【0026】
前側遮蔽材43は、図1・2に示すように、前縦縁側部位FVWと下縁側部位DWとの交差する交差隅部C1をまたぐように、略L字形状に折り畳まれて収納されている。具体的には、前側遮蔽材43は、窓WF周縁の前縦縁側部位FVWにおけるドアフレーム12の前縦縁部14とドアフレームガーニッシュ21の前縦縁部23との間に折り畳まれて収納されるとともに、窓WF周縁の下縁側部位DWの前方側におけるドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に、折り畳まれて収納されている。
【0027】
実施形態では、上側・下側頂点部位47・48は、図6に示すように、それぞれ、取付孔47a・48aを備えて構成されている。そして、ドアフレーム12の車内側に配置されるガーニッシュ21に埋設された係止ピン33を、取付孔47a・48aに挿通させて、ドアフレーム12の前縦縁部14の上下に設けられた取付孔14a・14bに係止させて取り付けることにより、上側・下側頂点部位47・48が、ドアフレーム12に固定されている。先端側頂点部位49は、前側牽引材69の先端69aに連結されている。
【0028】
乗員に近い側に収納される後側遮蔽材54は、繰り出し完了時に、前側遮蔽材43より車内側Iに配置される構成である。そして、後側遮蔽材54は、繰り出し完了時の形状を、収納側の後縦縁側部位RVWにおける縦縁部57の上下を頂点58・59とするとともに、窓WF周縁の下縁に沿って延びる先端部位60を頂点として、上側頂点部位58と先端側頂点部位60とを結ぶ斜辺部55を有し、かつ、下側頂点部位59と先端側頂点部位60とを結ぶ下縁部56を有する略三角形板状としている。また、後側遮蔽材54では、上側と下側の頂点部位58・59が、それぞれ、後縦縁側部位RVWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15の上下に固定され、先端側の頂点部位60が、後側繰り出し手段66Rにおける後側牽引材70の先端70aに連結されている。また、後側遮蔽材54は、繰り出し完了時に、下縁部56が、下縁側部位DWの略全長にわたって配置されて、長さ寸法L2を、前側遮蔽材43の下縁部45の長さ寸法L1と、略等しくされている。なお、実施形態では、前側遮蔽材43における下縁部45の長さ寸法L1と、後側遮蔽材54における下縁部56の長さ寸法L2と、は、下縁側部位DWの長さ寸法より若干小さく設定されて、前側・後側遮蔽材43・54の繰り出し完了時において、斜辺部44・55の部位に、それぞれ、テンションを生じさせ易いように設定されている。
【0029】
後側遮蔽材54は、図1・2に示すように、後縦縁側部位RVWと下縁側部位DWとの交差する交差隅部C2をまたぐように、逆L字形状に折り畳まれて収納されている。具体的には、後側遮蔽材54は、窓WF周縁の後縦縁側部位RVWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に折り畳まれて収納されるとともに、窓WF周縁の下縁側部位DWの後方側におけるドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に、折り畳まれて収納されている。
【0030】
実施形態では、上側・下側頂点部位58・59は、前側遮蔽材43と同様に、図7に示すごとく、それぞれ、取付孔58a・59aを備えて構成されている。そして、ドアフレーム12の車内側に配置されるガーニッシュ21に埋設された係止ピン33を、取付孔58a・59aに挿通させて、ドアフレーム12の後縦縁部15の上下に設けられた取付孔15a・15bに係止させて取り付けることにより、上側・下側頂点部位58・59が、ドアフレーム12に固定されている。また、先端側頂点部位60は、後側牽引材70の先端70aに連結されている。
【0031】
また、前側・後側遮蔽材43・54は、図10・11に示すように、前側遮蔽材43の収納時における下縁側収納部位51の長さ寸法L3と、後側遮蔽材54の収納時における下縁側収納部位62の長さ寸法L4と、を略等しくするように、折り畳まれて収納されることとなる。具体的には、前側遮蔽材43は、図10に示すように、平らに展開させた状態から、窓WFの周縁に固定されることとなる縦縁部46の長さ寸法、すなわち、上側頂点部位47と下側頂点部位48との間の距離を変えないように、上方側より下縁側の折幅を大きくしつつ、斜辺部44側を縦縁部46側に接近させるようにして、折り畳んでいる。実施形態の場合には、平らに展開した状態における上側頂点部位47を扇の中心として、上側頂点部位47側より下縁部45側の折幅を広くするような扇折りとしている。後側遮蔽材54は、図11に示すように、平らに展開させた状態から、先端側頂点部位60付近を、縦縁部57と略平行な略鉛直方向に沿った折目をつけて、先端側頂点部位60を下縁部56側(下側頂点部位59側)に接近させるように蛇腹折りした後、窓WFの周縁に固定されることとなる縦縁部57の長さ寸法、すなわち、上側頂点部位58と下側頂点部位59との間の距離を変えないように、上方側より下縁側の折幅を大きくしつつ、斜辺部55側を縦縁部57側に接近させるように、上側頂点部位58を扇の中心として、扇折りして、折り畳んでいる。
【0032】
前側遮蔽材43を後方側に繰り出させる繰り出し手段66Fは、前側遮蔽材43と連結されて、前側遮蔽材43を牽引する可撓性を有した前側牽引材69と、前側牽引材43の牽引方向を規制するガイドローラ71・72と、から構成されている。後側遮蔽材54を前方側に繰り出させる繰り出し手段66Rは、後側遮蔽材54と連結されて、後側遮蔽材54を牽引する可撓性を有した後側牽引材70と、後側遮蔽材54の牽引方向を規制するガイドローラ73・74と、から構成されている。そして、前側牽引材69及び後側牽引材70は、駆動源としてのプリテンショナー67を共用しており、プリテンショナー67の本体68に、それぞれ、連結されて、前側遮蔽材43及び後側遮蔽材54を牽引可能な構成とされている。
【0033】
本体68は、インフレーターのガス圧を利用して、前側・後側牽引材69・70を牽引するシリンダタイプである。前側牽引材69は、先端69aを前側遮蔽材43の先端側頂点部位49に連結されて、窓WFの周縁における下縁側部位DWの交差隅部C2の下方に配置されるガイドローラ71と、本体68の上方に配置されるガイドローラ72と、に牽引方向を規制されて、前側遮蔽材43の先端側頂点部位49を、窓WF周縁の下縁側に沿わせて、後方に牽引可能な構成とされている。後側牽引材70は、先端70aを後側遮蔽材54の先端側頂点部位60に連結されて、下縁側部位DWの交差隅部C1の下方に配置されるガイドローラ73と、本体68の上方におけるガイドローラ72の前方に配置されるガイドローラ74と、に牽引方向を規制されて、後側遮蔽材54の先端側頂点部位60を、窓WF周縁の下縁側に沿わせて、前方に牽引可能な構成とされている。なおプリテンショナー67及びガイドレール71・72・73・74は、窓WF周縁の下縁側部位DWにおけるドアフレーム12の下縁部16の車内側に、取付固定されている。
【0034】
エアバッグ77は、図1・5・8に示すように、インフレーター84からの膨張用ガスを流入させて膨らむ袋状として、実施形態の場合、略長方形板状としている。エアバッグ77は、膨張用ガスを流入させて膨らむ本体部78と、本体部78に膨張用ガスを流入させる円筒状のガス流入部79と、を備えて構成されている。ガス流入部79は、本体部78の上部後側に配置されて、インフレーター84と接続されている。エアバッグ77の上端側には、ルーフサイドレール部RRにおけるボディ1側のインナパネル2に固定される複数の取付部80が配設されている。各取付部80には、図5に示すように、取付ブラケット81が固着され、取付ブラケット81ごと、各取付部80がインナパネル2にボルト82止めされている。
【0035】
そして、エアバッグ77は、各取付部80を利用して、展開膨張時の本体部78の上端78a側をインナパネル2に固定させているだけであって、展開膨張時の本体部下端78b側が、自由端として、窓WFと略直交する方向の車内側I方向や車外側O方向へ揺動可能として、配設されている。
【0036】
また、エアバッグ77は、下端78b側から上端78a側に蛇腹状に折り畳まれて、窓WFの周縁における上縁側部位UWに対応したルーフサイドレール部RRの車内側のルーフヘッドライニング8に覆われて収納されている。ルーフヘッドライニング8は、合成樹脂製として、その下縁には、車内側に開き可能な扉部8aが配設されている。そして、展開膨張時、エアバッグ77は、扉部8aを押し開いて、下方へ突出し、乗員と遮蔽材41との間に配置されることとなる。
【0037】
なお、展開膨張時、エアバッグ77は、窓WFの後部車内側、センターピラー部CPの車内側におけるセンターピラーガーニッシュ9の上部側、及び、リヤドアRDの窓WRの前部車内側を覆うこととなる。
【0038】
さらに、実施形態の場合、エアバッグ77は、展開膨張完了時のピラー部CPを除く下端78bの略全長を、繰り出し完了時の後側遮蔽材54と水平方向で重ね可能に、配設されている(図8参照)。
【0039】
インフレーター84は、シリンダタイプとして、ルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、取付ブラケット85に保持された状態で、取付ボルト86を利用して、取り付けられている。
【0040】
次に、第1実施形態の乗員拘束装置S1の車両への搭載について述べる。まず、遮蔽材41(前側・後側遮蔽材43・54)を折り畳む。具体的には、平らに展開した状態の前側遮蔽材43を、図10のA・Bに示すように、上側頂点部位47を扇の中心とし、上側頂点部位47側より下縁部45側の折幅を広くして、斜辺部44を縦縁部46に接近させるように扇折りし、次いで、図10のCに示すように、折り崩れ防止用の破断可能な複数のテープ材64で、折り畳んだ前側遮蔽材43をくるんでおく。この折り畳み状態では、縦縁部46の位置する上側頂点部位47から下側頂点部位48までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の前縦縁部14とドアフレームガーニッシュ21の前縦縁部23との間に収納される縦縁側収納部位50となり、下縁部45の位置する下側頂点部位48から先端側頂点部位49までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に収納される下縁側収納部位51となる。なお、上側・下側頂点部位47・48の取付孔47a・48aには、係止ピン33を挿入させておく。
【0041】
後側遮蔽材54は、平らに展開した状態から、まず、図11のAに示すように、先端側頂点部位60付近を、縦縁部57と略平行な略鉛直方向に沿った折目をつけて、蛇腹折りする。次いで、図11のB・Cに示すように、上側頂点部位58を扇の中心とし、上側頂点部位58側より下縁部56側の折幅を広くして、斜辺部55を縦縁部57に接近させるように扇折りし、図11のDに示すように、折り崩れ防止用の破断可能な複数のテープ材64で、折り畳んだ後側遮蔽材54をくるむ。この折り畳み状態では、縦縁部47の位置する上側頂点部位58から下側頂点部位59までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に収納される縦縁側収納部位61となり、下縁部56の位置する下側頂点部位59から先端側頂点部位60までの折り畳み部位が、ドアフレーム12の下縁部16とドアフレームガーニッシュ21の下縁部25との間に収納される下縁側収納部位61となる。このとき、後側収納部材54における下縁側収納部位61の長さ寸法L4が、前側収納部材43における下縁側収納部位51の長さ寸法L3と略等しくなるように、後側収納部材54を折り畳む。具体的には、先端側頂点部位60付近の蛇腹折り量を調整して、長さ寸法L4を調整することとなる。なお、上側・下側頂点部位58・59の取付孔58a・59aには、係止ピン33を挿入させておく。また、ドアフレーム12の車内側の面に、前側牽引材69及び後側牽引材70を連結させたプリテンショナー67と、ガイドローラ71・72・73・74と、を取り付けておく。
【0042】
そして、前側遮蔽材43の上側・下側頂点部位47・48をガーニッシュ前縦縁部23とともに、ドアフレーム12の前縦縁部14に取り付け、同時に、後側遮蔽材54の上側・下側頂点部位58・59を、ガーニッシュ後縦縁部24とともに、ドアフレーム12の後縦縁部15に取り付ける。次いで、前側遮蔽材43の先端側頂点部位49を前側牽引材69の先端69aに連結させ、後側遮蔽材54の先端側頂点部位60を後側牽引材70の先端70aに連結させる。そして、ガーニッシュ21の上縁部22・下縁部25を、ドアフレーム12の上縁部13・下縁部16に嵌合させつつ、適宜、図示しない箇所でボルト等を利用して、ガーニッシュ21をドアFDのドアフレーム12に固定し、ドアトリム39をドアフレーム下縁部16の下部に取り付けた後、ドアFDをボディ1に取り付ければ、前側・後側遮蔽材43・54、前側・後側繰り出し手段66F・66R、及び、プリテンショナー67を、車両に搭載することができる。
【0043】
また、エアバッグ77の車両への搭載について述べれば、エアバッグ77を上端78a側に折り畳むとともに、折り崩れしないように、エアバッグ77を破断可能な図示しないテープ材でくるんでおく。次いで、エアバッグ77の各取付部80に取付ブラケット81を取り付けておくとともに、ガス流入部79をインフレーター84に接続させ、インフレーター84に取付ブラケット85を取り付けて、エアバッグ組付体を形成しておく。その後、各取付ブラケット81・85をインナパネル2にボルト82・86止めして、ルーフヘッドライニング8をインナパネル2に取り付ければ、エアバッグ77とインフレーター84とを車両に搭載することができる。そして、前側・後側遮蔽材43・54、繰り出し手段66F・66R、プリテンショナー67、エアバッグ77、及び、インフレーター84を、車両に取り付けることにより、乗員拘束装置S1が車両に搭載されることとなる。
【0044】
なお、制御装置90とロールオーバセンサ88とは、別途、車両の所定位置に取り付けておき、乗員拘束装置S1の車両への搭載時、プリテンショナー67やインフレーター84から延びる図示しないリード線を制御装置90に結線させることとなる。
【0045】
そして、乗員拘束装置S1の車両への搭載後、制御装置90が、車両の転倒が予測されるロールオーバ検知信号をロールオーバセンサ88から入力すると、駆動源としてのプリテンショナー67を作動させる。すると、本体68が、前側牽引材69の先端69aを後方へ移動するように、前側牽引材69を牽引することから、前側遮蔽材43が、図2〜5の二点鎖線や図8の実線で示すように、折り畳まれた状態から、先端側頂点部位49が後方に移動して、ガーニッシュ前縦縁部23の扉部27を押し開くとともに、ガーニッシュ下縁部25の破断予定部36を開口させて、窓WFの前方側を遮蔽するように、展開することとなる。同時に、本体68が、後側牽引材70の先端70aを前方へ移動するように、後側牽引材70を牽引することから、後側遮蔽材54が、図2〜5の二点鎖線や図8の実線で示すように、折り畳まれた状態から、先端側頂点部位60が前方に移動して、ガーニッシュ後縦縁部24の扉部29を押し開くとともに、ガーニッシュ下縁部25の破断予定部36を開口させて、窓WFの後方側を遮蔽するように、展開することとなる。
【0046】
このとき、前側・後側遮蔽材43・54は、それぞれ、下縁部45・56が下縁側部位DWの略全長にわたって配置される構成とされて、前側遮蔽材43の下縁部45の長さ寸法L1と、下縁部56の長さ寸法L2とが、略等しくされている。そして、折り畳み収納時において、前側遮蔽材43の下縁側収納部位41の長さ寸法L3と、後側遮蔽材54の下縁側収納部位62の長さ寸法L4とも、略等しくされていることから、前側・後側遮蔽材43・54の展開時に、前側遮蔽材43における先端側頂点部位49の移動ストロークと、後側遮蔽材54における先端側頂点部位60の移動ストロークとを、略等しくすることができる。そのため、1つのプリテンショナー67で前側牽引材69と後側牽引材70とを牽引させても、前側遮蔽材43と後側遮蔽材54とを円滑に繰り出すことができ、かつ、展開した前側遮蔽材43若しくは後側遮蔽材54にたるみを生ずることなく、前側遮蔽材43の斜辺部44と後側遮蔽材54の斜辺部55とに、テンションを生じさせることができることから、前側遮蔽材43と後側遮蔽材54とで、乗員を的確に拘束することができる。
【0047】
また、この時、制御装置90が、ロールオーバセンサ88からのロールオーバ検知信号を入力して、インフレーター84を作動させ、インフレーター84から膨張用ガスが吐出されることから、エアバッグ77は、本体部78内に膨張用ガスが流入されて膨張し、図示しないテープ材を破断させて、ルーフヘッドライニング8の扉部8aを押し開いて、図8に示すように、遮蔽材41の車内側で、窓WFを遮蔽するように、下方へ展開膨張することとなる。
【0048】
すなわち、第1実施形態の乗員拘束装置S1では、窓WFの車内側で、遮蔽材41が窓WFを遮蔽し、遮蔽材41の車内側Iにおける乗員との間に、エアバッグ77が窓WFを遮蔽するように配置されて、乗員を遮蔽材41とエアバッグ77とで的確に拘束することができる。
【0049】
そして、第1実施形態の乗員拘束装置S1では、ロールオーバ検知時に、前側繰り出し手段66F及び後側繰り出し手段66Rが作動して、前側遮蔽材43及び後側遮蔽材54を、それぞれ、窓WR周縁の下縁側から実質的に上昇させるように、繰り出させる。そのため、乗員が窓WF周縁に寄りかかっていても、前側遮蔽材43及び後側遮蔽材54が、それぞれ、乗員を引き起こすように下方から干渉して、円滑に、繰り出されることとなる。
【0050】
また、実施形態の乗員拘束装置S1では、前側遮蔽材43が、窓WF周縁の前方側の縦縁側部位FVWから、窓WF周縁の下縁側に沿って、窓WFの前部側を覆うように後方側に繰り出され、かつ、後側遮蔽材54が、窓WF周縁の後方側の縦縁側部位RVWから、窓WF周縁の下縁側に沿って、窓WFの後部側を覆うように前方側に繰り出されることから、前側遮蔽材43で窓WFの前部側を覆い、後側遮蔽材54で窓WFの後部側を覆うように遮蔽することとなって、窓WFを、広範囲にわたって遮蔽することができる。
【0051】
従って、実施形態の乗員拘束装置S1では、乗員が窓WF周縁に寄りかかっていても、ロールオーバ検知時、円滑に、窓WFを遮蔽可能に遮蔽材41(前側遮蔽材43・後側遮蔽材54)を繰り出すことができて、かつ、窓WFを広い範囲で遮蔽することが可能である。
【0052】
なお、第1実施形態の乗員拘束装置S1では、図9のAに示すように、乗員Mの頭部Hが窓WFに接近している状態で、例えば、エアバッグ77が展開膨張すれば、エアバッグ77が乗員頭部Hの車内側Iに配置されてしまう場合が生ずる。しかし、エアバッグ77は、上端78a側を窓WF周縁の上縁側部位UWのインナパネル2に固定させて、下端78b側を窓WFと略直交する方向へ揺動可能な自由端としている。また、乗員Mも、車両の展開途中では、窓WFから離れたり接近したりする。そのため、図9のBに示すように、乗員Mが窓WFから離れた際、エアバッグ77が、車外側Oの方向へ揺動して、乗員Mと遮蔽材41との間に容易に入り込む。そして、その後、図9のCに示すように、エアバッグ77が、乗員頭部Hと遮蔽材41との間に挟まれれば、エアバッグ77が、乗員頭部Hを的確に拘束することができる。
【0053】
また、上記第1実施形態では、遮蔽材41として、それぞれ、略三角板形状の前側遮蔽材43と後側遮蔽材54とを配置させているが、図12・13に示す第2実施形態の乗員拘束装置S2のごとく、遮蔽材91における後側遮蔽材93として、略四角板形状のものを使用してもよい。第2実施形態では、前側遮蔽材43として、第1実施形態と同一の構成のものが用いられているため、同一の図符号を付して説明を省略する。
【0054】
後側遮蔽材93は、前述の前側遮蔽材43と同様に、繰り出し完了時に、前側遮蔽材43より車内側Iに配置される構成である。そして、後側遮蔽材93は、繰り出し完了時の形状として、収納側の後縦縁側部位RVWにおける縦縁部96の上下を頂点98・100とするとともに、窓WF周縁の下縁に沿って延びる先端部位101を頂点とし、窓WF周縁の上縁に沿って延びる先端部位99を頂点として、上先側頂点部位99と先端側頂点部位101とを結ぶ斜辺部94を有し、かつ、上縦側頂点部位98と上先側頂点部位99とを結ぶ上縁部97と、下縦側頂点部位100と先端側頂点部位101とを結ぶ下縁部95と、を有する略台形形状としている。なお、下縁部95の長さ寸法L5は、前側遮蔽材43における下縁部45の長さ寸法L1から前側遮蔽材43の折り畳み収納時における下縁側収納部位51の長さ寸法L3を差し引いた寸法と、略等しくなるように設定されている。
【0055】
また、後側遮蔽材93は、窓WF周縁の後縦縁側部位RVWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15とドアフレームガーニッシュ21の後縦縁部24との間に折り畳まれて収納されている。そして、後側遮蔽材93における下縁部95の長さ寸法L5は、繰り出し時における先端側頂点部位101の移動量より若干小さな設定とされて、後側遮蔽材93の繰り出し完了時において、斜辺部94の部位に、テンションを生じさせ易いように設定されている。
【0056】
さらに、後側遮蔽材93は、上縦側頂点部位98と下縦側頂点部位100とを、前述の後側遮蔽材54と同様に、係止ピン33を利用して、後縦縁側部位RVWにおけるドアフレーム12の後縦縁部15に固定し、斜辺部94の下端側となる先端側頂点部位101を後側繰り出し手段103における後側牽引材70の先端70aに連結させている。また、斜辺部94の上端側となる上先側頂点部位99には、ガイドレール105に摺動して案内されるローラ106が取り付けられている。
【0057】
第2実施形態の後側遮蔽材93を繰り出すための後側繰り出し手段103は、第1実施形態の後側繰り出し手段66Rと同様の構成である後側牽引材70及びガイドローラ73・74と、上先側先端部位99に取り付けられるローラ106と、ドアフレーム12の上縁部13に取り付けられて、ローラ106を摺動させて案内するガイドレール105と、から構成されている。ガイドレール105は、ローラ106を、後側遮蔽材93の折り畳み収納時の上先側頂点部位99の位置から、繰り出し完了時の上先側頂点部位99の位置まで、案内可能に、ドアフレーム上縁部13に配設されている。
【0058】
また、後側遮蔽材93の収納時における折り畳みは、図13に示すように、平らに展開した状態から、縦縁部96と略平行な略鉛直方向に沿った折目をつけて、斜辺部94における下端側の先端側頂点部位101を下縦側頂点部位100に接近させ、かつ、上先側頂点部位99を上縦側頂点部位98に接近させるような、蛇腹折りとしている。なお、折り畳んだ後側遮蔽材93は、折り崩れ防止用の破断可能なテープ材64を巻き付けておくとともに、上先側頂点部位99にローラ106を取り付けておく。なお、前側遮蔽材43は、第1実施形態において図10に示したように折り畳まれることとなる。
【0059】
そして、予め、ドアフレーム12の車内側の面に、前側牽引材69及び後側牽引材70を連結させたプリテンショナー67、ガイドローラ71・72・73・74、及び、ガイドレール105を取り付けておき、折り畳んだ前側遮蔽材43と後側遮蔽材93とをガーニッシュ21に組み付けて、前側遮蔽材43の先端側頂点部位49を前側牽引材69の先端69aに連結させ、後側遮蔽材93の先端側頂点部位101を後側牽引材70の先端70aに連結させる。そして、ローラ106をガイドレール105に組み付け、ドアトリム39をドアフレーム下縁部16の下部に取り付ければ、ドアFDの組み立てを完了させることができ、ドアFDをボディ1に取り付ければ、前側・後側遮蔽材43・93、前側・後側繰り出し手段66F・103、及び、プリテンショナー67を、車両に搭載することができる。
【0060】
この乗員拘束装置S2では、後側遮蔽材93を略四角板形状に形成していることから、前述の後側遮蔽材54より広い面積で窓WFを遮蔽できることとなり、一層、広範囲にわたって窓WFを遮蔽することができる。また、第2実施形態でも、後側遮蔽材93の下縁部95の長さ寸法L5が、前側遮蔽材43における下縁部45の長さ寸法L1から前側遮蔽材43の折り畳み収納時における下縁側収納部位51の長さ寸法L3を差し引いた寸法と、略等しくなるように設定されていることから、前側・後側遮蔽材43・93の展開時に、前側遮蔽材43における先端側頂点部位49の移動ストロークと、後側遮蔽材93における先端側頂点部位101の移動ストロークとを、略等しくすることができる。そのため、1つの駆動源68で前側牽引材69と後側牽引材70とを牽引させても、前側遮蔽材43と後側遮蔽材93とを円滑に繰り出すことができ、かつ、展開した前側遮蔽材43若しくは後側遮蔽材93にたるみを生ずることなく、展開した前側遮蔽材43の斜辺部44と後側遮蔽材93の斜辺部94とに、テンションを生じさせることができることから、前側遮蔽材43と後側遮蔽材93とで、乗員を的確に拘束することができる。
【0061】
なお、実施形態の乗員拘束装置S1・S2では、前側繰り出し手段66F及び後側繰り出し手段66R・103を窓WF周縁の下縁側部位DW内に配設させている。窓WF周縁の下縁側部位DWには、窓WF周縁における上縁側部位UWや前・後縦縁側部位FVW・RVWに比べてスペースに余裕があることから、前側繰り出し手段66F及び後側繰り出し手段66R・103を容易に配設させることができる。
【0062】
また、実施形態の乗員拘束装置S1・S2では、前側繰り出し手段66Fと後側繰り出し手段66R(103)とが、駆動源としてのプリテンショナー67を共用させている構成であることから、前側繰り出し手段66F及び後側繰り出し手段66R(103)をコンパクトにすることができて、窓WF周縁の下縁側部位DWへの搭載が一層容易となる。さらに、実施形態の乗員拘束装置S1・S2では、前側繰り出し手段66Fと後側繰り出し手段66R(103)とが、駆動源としてのプリテンショナー67を共用させている構成であることから、前側繰り出し手段66Fと後側繰り出し手段66R(103)とが略同時に作動することとなって、前側遮蔽材43と後側遮蔽材54(93)とが略同時に繰り出されることとなる。その結果、ロールオーバ検知時に、窓WFを迅速に大きく遮蔽することができる。
【0063】
なお、実施形態の乗員拘束装置S1・S2では、遮蔽材41・91の繰り出し完了時に、乗員に近い側の後側遮蔽材54・93が、前側遮蔽材43の車内側Iに配置される構成としていることから、乗員が窓WF周縁に寄りかかっている場合に、主に、乗員の後方側から干渉して乗員を引き起こすことができて、乗員の顔面等にダメージを与える虞れがない。勿論、この点を考慮しなければ、前側遮蔽材43が後側遮蔽材54・93の車内側Iに配置される構成としてもよい。
【0064】
さらに、実施形態の乗員拘束装置S1・S2では、プリテンショナー67として、インフレーターのガス圧を利用して前側・後側牽引材69・70を牽引するシリンダタイプの本体68を備えるものを使用しているが、例えば、電動モータ・ばねの復元力・電磁ソレノイド等を利用して牽引材を牽引する構成の本体を備えたプリテンショナーを使用してもよい。
【0065】
さらにまた、実施形態の乗員拘束装置S1・S2では、フロントドアFDの窓WFの周縁に、遮蔽材41・91を配置させた場合を示したが、勿論、フロントドアFDに限らず、リヤドアRDの窓WRの周縁に、遮蔽材を配置させる構成としてもよい。さらには、ドアに限らず、三列シートの車両等のように、ドアでないボディに設けられた窓の周縁に、遮蔽材を配置させる構成としてもよい。
【0066】
また、遮蔽材としては、窓の車内側を遮蔽するばかりでなく、窓の車外側を遮蔽するように、構成してもよい。
【0067】
なお、実施形態の乗員拘束装置S1・S2では、制御装置90が、車両の転倒が予測されるロールオーバ検知信号をロールオーバセンサ88から入力すると、プリテンショナー67が作動されて遮蔽材41・91が繰り出され、インフレーター84が作動されてエアバッグ77が展開膨張する構成とされているが、勿論、制御装置90が、図示しない側突センサからの側突検知信号を入力させた際にも、プリテンショナー67及びインフレーター84を作動させて、遮蔽材41・91を繰り出させ、エアバッグ77を展開膨張させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の乗員拘束装置の車内側から見た正面図である。
【図2】第1実施形態のドアの車内側から見た正面図である。
【図3】図1のIII−III部位の概略断面図である。
【図4】図1のIV−IV部位の概略断面図である。
【図5】図1のV−V部位の概略断面図である。
【図6】図1のVI−VI部位の概略断面図である。
【図7】図1のVII−VII部位の概略断面図である。
【図8】第1実施形態の乗員拘束装置の作動時を示す車内側から見た正面図である。
【図9】第1実施形態の乗員拘束装置における車両転倒時のエアバッグの挙動を説明する図である。
【図10】第1実施形態における前側遮蔽材の折り畳み工程を説明する図である。
【図11】第1実施形態における後側遮蔽材の折り畳み工程を説明する図である。
【図12】第2実施形態の乗員拘束装置を示す図である。
【図13】第2実施形態における後側遮蔽材の折り畳み工程を説明する図である。
【符号の説明】
41・91…遮蔽材、
43…前側遮蔽材、
54・93…後側遮蔽材、
66F…前側繰り出し手段、
66R・103…後側繰り出し手段、
67…プリテンショナー(駆動源)、
68…本体、
69…前側牽引材、
70…後側牽引材、
71・72・73・74…ガイドローラ、
WF…窓、
DW(窓周縁の)下縁側部位、
FVW(窓周縁の)前縦縁側部位、
RVW(窓周縁の)後縦縁側部位、
S1・S2…乗員拘束装置。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an occupant restraint device that shields a window in a vehicle and restrains the occupant on the inside of the vehicle when the vehicle rolls over or rolls over.
[0002]
[Prior art and its problems]
In the conventional occupant restraint device, as known in Japanese Patent Laid-Open No. 5-310098, etc., when a vehicle overturn is predicted, the rollover sensor detects the rollover of the vehicle and A belt-shaped or sheet-shaped shielding material housed in the periphery is fed out from the window periphery so as to shield the window.
[0003]
However, the conventional shielding material is drawn downward from the upper edge side of the window periphery.
[0004]
For this reason, when the occupant is leaning on the periphery of the window, there is a case where it is difficult for the shielding material to enter between the occupant and the window.
[0005]
In this type of occupant restraint device, it is desirable to shield the window in a wide range as much as possible from the viewpoint of occupant protection.
[0006]
The present invention solves the above-mentioned problem, and even when an occupant leans against the window periphery, when a rollover is detected, the shielding material can be smoothly drawn out so as to be able to shield the window, and the window An object of the present invention is to provide an occupant restraint device capable of shielding the vehicle in a wide range.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
An occupant restraint device according to the present invention is an occupant restraint device having a configuration in which a shielding material is extended from the periphery of a window so that the window can be shielded when a rollover of the vehicle is detected.
Each of the shielding materials includes a front shielding material that covers the front side of the window at the time of shielding, and a rear shielding material that covers the rear side of the window at the time of shielding,
The front shielding member is housed in at least a vertical edge side portion extending substantially in the vertical direction on the front side of the window periphery so as to substantially rise from the lower edge side of the window periphery when extended.
The rear shielding material is housed in at least a vertical edge side portion extending substantially in the vertical direction on the rear side of the window periphery so as to substantially rise from the lower edge side of the window periphery when extended,
In the lower edge part of the window rim,
Front side feeding means that is connected to the front shielding material, and that, when activated, allows a portion to be connected to the front shielding material to be fed rearward along the lower edge side of the window periphery,
Back side feeding means that is connected to the rear side shielding material and can be fed forward along the lower edge side of the window peripheral edge when connected to the rear side shielding material,
Is arranged,
The front-side feeding means and the rear-side feeding means are configured to share a drive source.
[0008]
【The invention's effect】
In the occupant restraint device of the present invention, when the rollover is detected, the front-side feeding means and the rear-side feeding means are operated so that the front shielding material and the rear shielding material are substantially raised from the lower edge side of the window periphery. Let me go out. Therefore, even if the occupant leans against the window periphery, the front shielding material and the rear shielding material interfere with each other from below so as to cause the occupant and are smoothly drawn out.
[0009]
In the occupant restraint device of the present invention, the front shielding member is drawn out from the front side of the window periphery to the rear side so as to cover the front side of the window along the lower edge side of the window periphery, Since the rear shielding material is fed forward from the vertical edge side portion on the rear side of the window periphery along the lower edge side of the window periphery so as to cover the rear side of the window, the front portion of the window is covered with the front shielding material. The side is covered and shielded so as to cover the rear side of the window with the rear shielding material, so that the window can be shielded over a wide range.
[0010]
Therefore, in the occupant restraint device of the present invention, even when the occupant is leaning against the window periphery, when the rollover is detected, the shielding material can be extended smoothly so that the window can be shielded, and the window can be spread over a wide range. It is possible to shield.
[0011]
Moreover, in the passenger | crew restraint apparatus of this invention, the front side feeding means and the rear side feeding means are arrange | positioned in the lower edge side site | part of the window periphery. Since the lower edge side portion of the window periphery has more space than the upper edge side portion and the vertical edge side portion of the window periphery, the front drawing means and the rear drawing means can be easily arranged.
[0012]
Furthermore, in the occupant restraint device of the present invention, since the front side feeding means and the rear side feeding means share the drive source, the front side feeding means and the rear side feeding means can be made compact. The mounting on the lower edge portion of the window periphery is further facilitated. Further, in the occupant restraint device of the present invention, since the front side feeding means and the rear side feeding means share the drive source, the front side feeding means and the rear side feeding means operate substantially simultaneously. Thus, the front shielding material and the rear shielding material are drawn out substantially simultaneously. As a result, when the rollover is detected, the window can be quickly shielded in a wide range.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0014]
As shown in FIGS. 1, 2, and 8, the occupant restraint device S1 according to the first embodiment of the present invention is extended from the periphery of the window WF in the vehicle interior I, and can shield the vehicle interior I in the window WF. It is configured to include a
[0015]
The
[0016]
As shown in FIGS. 2 to 4, the front door FD on which the
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
A
[0020]
The rear
[0021]
Further, as shown in FIG. 5, a
[0022]
In the embodiment, the
[0023]
Further, as shown in FIGS. 3 and 4, the
[0024]
The shielding
[0025]
The front
[0026]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0027]
In the embodiment, as shown in FIG. 6, the upper and
[0028]
The
[0029]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0030]
In the embodiment, the upper and
[0031]
Further, as shown in FIGS. 10 and 11, the front and
[0032]
The feeding means 66 </ b> F that feeds the
[0033]
The
[0034]
As shown in FIGS. 1, 5, and 8, the
[0035]
And the
[0036]
Further, the
[0037]
When deployed and inflated, the
[0038]
Furthermore, in the case of the embodiment, the
[0039]
The inflator 84 is attached as a cylinder type to the
[0040]
Next, mounting of the occupant restraint device S1 of the first embodiment on a vehicle will be described. First, the shielding material 41 (front and
[0041]
In the state where the
[0042]
The upper and
[0043]
As for the mounting of the
[0044]
The
[0045]
Then, after the occupant restraint device S1 is mounted on the vehicle, the
[0046]
At this time, the front and
[0047]
At this time, the
[0048]
That is, in the occupant restraint device S1 of the first embodiment, the shielding
[0049]
In the occupant restraint device S1 according to the first embodiment, when the rollover is detected, the front feeding means 66F and the rear feeding means 66R are operated, and the
[0050]
Further, in the occupant restraint device S1 of the embodiment, the
[0051]
Therefore, in the occupant restraint device S1 of the embodiment, even when the occupant leans on the periphery of the window WF, the shielding member 41 (the front shielding
[0052]
In the occupant restraint device S1 of the first embodiment, as shown in FIG. 9A, for example, if the
[0053]
In the first embodiment, as the shielding
[0054]
The
[0055]
Further, the
[0056]
Further, the
[0057]
The rear feeding means 103 for feeding the
[0058]
Further, as shown in FIG. 13, the folding of the
[0059]
Then, the
[0060]
In this occupant restraint device S2, since the
[0061]
In the occupant restraint devices S1 and S2 of the embodiment, the front side feeding means 66F and the rear side feeding means 66R and 103 are disposed in the lower edge side portion DW of the periphery of the window WF. Since the lower edge side portion DW of the window WF periphery has more space than the upper edge side portion UW and the front / rear vertical edge side portions FVW / RVW at the periphery of the window WF, the front side feeding means 66F and the rear side feeding means 66R. -103 can be easily arranged.
[0062]
Further, in the occupant restraint devices S1 and S2 of the embodiment, the front feeding means 66F and the rear feeding means 66R (103) share the pretensioner 67 as a drive source, so the front feeding means 66F and the rear feeding means 66R (103) can be made compact, and mounting on the lower edge side portion DW of the periphery of the window WF becomes easier. Further, in the occupant restraint devices S1 and S2 of the embodiment, since the front side feeding means 66F and the rear side feeding means 66R (103) share the pretensioner 67 as a drive source, the front side feeding means 66F and the rear-side feeding means 66R (103) operate substantially simultaneously, and the front-
[0063]
In the occupant restraint devices S1 and S2 of the embodiment, the
[0064]
Further, in the occupant restraint devices S1 and S2 of the embodiment, as the
[0065]
Furthermore, in the occupant restraint devices S1 and S2 of the embodiment, the case where the shielding
[0066]
Further, the shielding material may be configured not only to shield the inside of the window but also to shield the outside of the window.
[0067]
In the occupant restraint devices S1 and S2 of the embodiment, when the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an occupant restraint device according to a first embodiment of the present invention as viewed from the inside of a vehicle.
FIG. 2 is a front view of the door according to the first embodiment as viewed from the inside of the vehicle.
3 is a schematic cross-sectional view taken along the line III-III in FIG.
4 is a schematic cross-sectional view of the IV-IV part in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view taken along the line VV in FIG.
6 is a schematic cross-sectional view of a VI-VI part in FIG. 1. FIG.
7 is a schematic cross-sectional view of a VII-VII site in FIG. 1. FIG.
FIG. 8 is a front view of the occupant restraint device according to the first embodiment when viewed from the vehicle interior side.
FIG. 9 is a diagram for explaining the behavior of the airbag when the vehicle falls in the occupant restraint device of the first embodiment.
FIG. 10 is a diagram illustrating a folding process of the front shielding member in the first embodiment.
FIG. 11 is a diagram illustrating a folding process of the rear shielding material in the first embodiment.
FIG. 12 is a diagram showing an occupant restraint device according to a second embodiment.
FIG. 13 is a diagram illustrating a folding process of the rear shielding material in the second embodiment.
[Explanation of symbols]
41.91 ... shielding material,
43. Front side shielding material,
54.93 ... rear side shielding material,
66F: Front feeding means,
66R · 103: Rear feeding means,
67 ... Pretensioner (drive source),
68 ... the body,
69 ... front traction material,
70: Rear traction material,
71, 72, 73, 74 ... guide rollers,
WF ... window,
DW (on the periphery of window) lower edge side,
FVW (front edge of the window) front vertical edge side part,
RVW (periphery of window) rear vertical edge side part,
S1, S2 ... Occupant restraint device.
Claims (1)
前記遮蔽材が、それぞれ、遮蔽時に前記窓の前部側を覆う前側遮蔽材と、遮蔽時に前記窓の後部側を覆う後側遮蔽材と、を備えて構成され、
前記前側遮蔽材は、繰り出し時に、前記窓周縁の下縁側から実質的に上昇するように、少なくとも、前記窓周縁の前方側の略上下方向に延びる縦縁側部位に収納され、
前記後側遮蔽材は、繰り出し時に、前記窓周縁の下縁側から実質的に上昇するように、少なくとも、前記窓周縁の後方側の略上下方向に延びる縦縁側部位に収納されて、
前記窓周縁の下縁側部位内には、
前記前側遮蔽材と連結されて、作動時、前記前側遮蔽材との連結部位を前記窓周縁の下縁側に沿わせて後方側に繰り出し可能とする前側繰り出し手段と、
前記後側遮蔽材と連結されて、作動時、前記後側遮蔽材との連結部位を前記窓周縁の下縁側に沿わせて前方側に繰り出し可能とする後側繰り出し手段と、
が配設され、
前記前側繰り出し手段と前記後側繰り出し手段とが、駆動源を共用させて構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。An occupant restraint device having a configuration in which a shielding material is drawn out from a peripheral edge of the window so that the window can be shielded when a rollover of the vehicle is detected,
Each of the shielding materials comprises a front shielding material that covers the front side of the window during shielding, and a rear shielding material that covers the rear side of the window during shielding,
The front shielding material is housed in at least a vertical edge side portion extending in a substantially vertical direction on the front side of the window periphery so as to substantially rise from the lower edge side of the window periphery when extended.
The rear shielding material is housed in at least a vertical edge side portion extending substantially in the vertical direction on the rear side of the window periphery so as to substantially rise from the lower edge side of the window periphery when extended.
In the lower edge portion of the window periphery,
A front-feeding means that is connected to the front-side shielding material and that, when activated, allows a connection portion with the front-side shielding material to be fed rearward along the lower edge side of the window periphery;
Back side feeding means connected to the rear side shielding material, enabling operation to be fed forward along the lower edge side of the window peripheral edge when connected with the rear side shielding material,
Is arranged,
The occupant restraint device, wherein the front side feeding means and the rear side feeding means are configured to share a drive source.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001205253A JP3843770B2 (en) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | Crew restraint system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001205253A JP3843770B2 (en) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | Crew restraint system |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003019938A JP2003019938A (en) | 2003-01-21 |
JP3843770B2 true JP3843770B2 (en) | 2006-11-08 |
Family
ID=19041596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001205253A Expired - Fee Related JP3843770B2 (en) | 2001-07-05 | 2001-07-05 | Crew restraint system |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3843770B2 (en) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005001597B4 (en) * | 2005-01-12 | 2008-02-14 | Autoliv Development Ab | security system |
JP5167988B2 (en) * | 2008-07-03 | 2013-03-21 | マツダ株式会社 | Vehicle interior structure |
JP2010234952A (en) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Toyota Boshoku Corp | Garnish mounting structure |
US9156334B1 (en) | 2014-06-30 | 2015-10-13 | Nissan North America, Inc. | Vehicle body structure |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06344841A (en) * | 1993-06-11 | 1994-12-20 | Honda Motor Co Ltd | Occupant protecting device for vehicle |
JPH09150703A (en) * | 1995-09-25 | 1997-06-10 | Tokai Rika Co Ltd | Occupant protective device for vehicle |
JP3180713B2 (en) * | 1997-04-24 | 2001-06-25 | トヨタ自動車株式会社 | Control system for occupant head protection device |
-
2001
- 2001-07-05 JP JP2001205253A patent/JP3843770B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003019938A (en) | 2003-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5924723A (en) | Side safety barrier device | |
EP2390144B1 (en) | Vehicle with a curtain airbag | |
US6502854B2 (en) | Air bag device, production method of an air bag device, activation method of an air bag device and vehicle with an air bag device | |
US6830262B2 (en) | Inflatable airbag deployment guide | |
JP4221017B2 (en) | Head protection airbag device | |
JP3922025B2 (en) | Crew restraint system | |
US7770925B2 (en) | Airbag protection flap | |
US6375214B1 (en) | Occupant protection device of vehicle | |
US8353530B2 (en) | Inflatable airbag assemblies with anti-slip patches | |
JP5036401B2 (en) | Curtain side airbag device | |
JP4894803B2 (en) | Crew protection device | |
KR100747861B1 (en) | Front Pillar Trim Mounting Structure For Vehicles | |
KR102489462B1 (en) | Air bag device for panorama roof | |
JP3925200B2 (en) | Crew restraint system | |
EP1533197B1 (en) | Side airbag and method of folding | |
JP3843770B2 (en) | Crew restraint system | |
JP3560127B2 (en) | Head protection airbag device for front and rear seats | |
JP2013075568A (en) | Head protecting airbag device | |
JP3791353B2 (en) | Head protection airbag device | |
JP2008056121A (en) | Head protection airbag device | |
JP3840933B2 (en) | Crew restraint system | |
JP2003002150A (en) | Head protective air bag device | |
JP2003072507A (en) | Occupant restraint system | |
JP3750575B2 (en) | Crew restraint system | |
JP3820919B2 (en) | Crew restraint system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |