JP3842138B2 - 湿式集塵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集塵機内に吸引した含塵空気を、集塵機内に貯溜した集塵用水(洗浄液)に接触させることによって集塵を行う湿式集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関連する従来技術として、実公昭47−154号公報に記載された 「湿式集塵機用水面制御装置」と、特開2000−15034に記載されている「洗浄装置」が存在する。
【0003】
上記前者の実公昭47−154号公報には、水槽内に水を溜めた湿式集塵機が記載されている。この集塵機は、水槽内部を左右に分割する壁を設け、壁の底部を貫通させ、水の水面近くにダストと水を接触させるS字ベーンを構成するものであり、分割された一方の空間に導入されたダストを含む空気をS字ベーンを通過させることで、水と接触させてダストを捕集し、他方の空間に設けた排出口から排出される構成である。尚、ドレンはドレーンコックから排出される仕組に成っている。
【0004】
又、上記後者の特開2000−15034には、上記前者の公報に記載されているものと基本的に同じ構成の湿式集塵槽を、前後に2機直列に並べて構成することにより、ダスト捕集効率を高めた湿式集塵装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特開2000−15034の直列式の集塵装置によれば、2機並べることで、より粉塵の回収率を高めるものであるが、しかし、単に2機並べたに過ぎないから、第1槽(仕切板で仕切った左側の槽)は、水の汚れがひどく、直ぐに水の交換を行う必要が生じてくる。一方、第2槽(仕切板で仕切った右側の槽)は、その汚れが第1槽に比べれば少いが、いずれにせよ第1槽、第2槽をそれぞれメンテする手間には変りはなく、また、第2槽の比較的汚れの少い水も第1槽に役立てるものでもなく、何の役にもたたないため、槽の清掃はそれぞれ別々に行うことになり、大変な手間が掛る問題があった。
【0006】
更に、上記直列の集塵装置は、第1槽中で、S字ベーンを挾んで左右の水の汚れを均一にする目的で、ポンプを使って水を循環させているため、コスト的にも無駄な構成であった。
【0007】
従って本発明の技術的課題は、湿式集塵装置で捕集されて下側に溜ったダストを、ポンプ等を使用せずに自動的に回収できるように構成すると共に、集塵用水の汚れを連設した各集塵室毎に均一にすることによって、集塵用水の寿命を延ばし、且つ、集塵機の特定の部分にダストが滞留しないようにし、且つ、ミストが排気側に排出されないようにして、優れた集塵効果を発揮できるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0009】
(1) 集塵機本体内に吸引した含塵空気を、集塵機本体内に貯溜した集塵用水に接触させることにより、含塵空気中のダストを分離除去するように構成した湿式集塵装置であって、上記集塵機本体の内部を、中間壁によって上側部を空気流通可能とし、下側部を集塵用水が流通可能とした複数の集塵室に区画して、前室の上側部には含塵空気の流入口を設け、後室の上側部にはフアンの吸引作用が及ぶ清浄空気の排気口を設け、これ等前後の集塵室の夫々には、吸引された含塵空気を前記集塵用水に攪拌混合してダストを分離除去する気液攪拌部を設けて、これ等各気液攪拌部を、集塵室の天井部から下方に向けて垂設した仕切板と、仕切板の下端部に直結した上方に向けて湾曲する形状の第1ガイド板と、第1ガイド板と同様に上方に向けて湾曲する形状を成し、且つ、この湾曲部分を第1ガイド板の湾曲部の下側に間隔をあけた状態で入り込ませて並設することにより、攪拌混合用の屈曲した通路を構成する第2ガイド板とによって構成すると共に、上記第1ガイド板と第2ガイド板によって構成される通路の間隔を、前室の集塵室に設けたものを狭く、後室の集塵室に設けたものを前室のものよりも広く構成すること。(請求項1)
【0010】
(2) 集塵用水を貯溜する集塵機本体の底部を傾斜させ、その最低部分にドレーン抽出用のバルブを設けること。(請求項2)
【0011】
) 第1ガイド板と第2ガイド板の末端部を斜め下向きに屈曲することによって、両ガイド板によって構成される攪拌混合用通路の排出口を、斜め下向きに開口すること。(請求項
【0012】
) 第2ガイド板の先端部を、集塵室の底面に向けて垂設して水流調整用の堰板と成し、この堰板を下端部が少くとも貯溜した集塵用水の水面より下側で、且つ、集塵室の底面に達しない長さに構成して、これ等底面と下端部の間隔を集塵用水の流通間隔とすること。(請求項
【0013】
) 各集塵室の天井部に、所定の自重によって常時閉ざされ、内部圧力が設定値以上に高くなると開となる放散蓋又は放散扉を設けること。(請求項
【0014】
集塵用水を貯溜する集塵機本体の底部を傾斜させ、その最低部分に、弁板を横方向に進退作動させて開閉を行うドレーン抽出用のピンチバルブを設けると共に、このピンチバルブの排出口にドレーン回収容器を着脱自在に設けること。(請求項
【0015】
上記(1)で述べた請求項1に係る手段によれば、複数の集塵室で湿式集塵を行うことで、より多くのダストを効果的に捕集することができるが、特に、各集塵室を区画する中間壁が上側部を空気流通可能とし、下側部を集塵用水の流通可能にしているため、捕集されて集塵室の底部に溜ったダスト(ドレーン化したダスト)の処理を、各集塵室毎に行う必要がなく、一度で済ませることができる。また、各集塵室の集塵用水の汚れが均一になるため、全体として集塵用水の汚れの度合いを遅くすることができる。
更に、中間壁の存在により、前室で気液攪拌した際の乱流によって発生したダストを含むミストが再び後室(次室)に入り込むことを防止できるため、ダストの捕集効果を更に高めることを可能にする。また、集塵用水が各集塵室ともに流通する構成であるため、各集塵室に於ける吸引作動時点での水位に差が生じることがなく、従って、両室の圧力バランスを崩すことなく、優れたダスト捕集作用を安定した状態で発揮することを可能にする。
更に加えて、各集塵室内に、上下2枚のガイド板によって所謂S字ベーン形状の気液攪拌用通路(間隔)が構成され、而かも、この通路間隔を前室を狭く、後室を広く構成した関係で、気液攪拌する際の気流の速さを前室では速く、後室では遅くするため、前室ではミストの攪拌作用を高め、後室では攪拌と共にミストの沈降効果を発揮できるものであって、排出口に吸引排出される清浄空気にダストがミスト状態で含まれることが少くなって、より高性能な集塵効果を発揮することを可能にする。
【0016】
上記(2)で述べた請求項2に係る手段によれば、集塵用水が貯溜される集塵室の底部を傾斜させた関係で、各集塵室で捕集されてドレーン化したダストは、傾斜面に沿って自然に最低部に集まるため、この最低部に設けたドレーン抽出用バルブを通して、ダストの排出を円滑に行うことを可能にする。
加えて、上記の手段によれば、後室の集塵室にて気液攪拌されて下部に落下した集塵用水は、落下の勢いと共に底部傾斜面を低い底部に向けて流れるため、集塵機本体の内部に丁度集塵用水の循環経路が造られることに成り、その結果、底部に溜ったドレーン(排出時にはスラッジ化している)をその流れに乗せて最低部に押し流して、ドレーン抽出用のバルブから円滑に排出することができるものであって、ドレーン(スラッジ)が集塵室の底に部分的に滞留することを防止することができる。
【0017】
上記()で述べた請求項に係る手段によれば、気液攪拌用通路からのダストの排出の向きを、下向き、即ち、下側の集塵用水側に向けるため、より高性能な気液分離効果が発揮されて、排気口へのミストの排出量を更に少いものにすることを可能にする。因みに、本発明に於ける気液の分離割合は99.1%程度であるのに対し、従来装置では90%程度であることが、実験の結果判明した。
【0018】
上記()で述べた請求項に係る手段によれば、第2ガイド板から垂設された水流調整用の堰板が、各集塵室に於ける集塵用水の水位の変動、即ち、吸引負圧によって生じる各集塵室に於ける水位の違いに基づく水位の脈動を抑えるため、気液攪拌部に於ける脈動が無くなって安定した気液攪拌を行い、優れた集塵効果を発揮することができる。
【0019】
上記()で述べた請求項に係る手段によれば、集塵機本体内で爆発が発生してプラス圧となると、放散蓋又は放散扉が開いて圧力を放散するため、集塵機本体を爆風で破壊することを防止することができる。
【0020】
上記()で述べた請求項に係る手段によれば、ドレーン(スラッジ)が溜ったら適当な時期にピンチバルブを開くことにより、溜ったドレーンを回収容器に回収して処理することができると共に、ピンチバルブは弁板を横方向に進退作動して弁を開閉するため、ドレーンが弁の途中にあっても弁板を閉じることが可能であって、集塵運転中に集塵室内の集塵用水を無駄に排水することなく、ドレーン(スラッジ)のみを回収容器に排出して回収することを可能にする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る湿式集塵装置の実施の形態を図面と共に説明すると、図1は本発明の内部構造を説明した一部破断側面図、図2は正面図、図3は内部の構成を拡大して示した側面図であって、これ等の図面に於いて夫々符号1で全体的に示したのは本発明の湿式集塵装置で、1Aはその集塵機本体、1Bは該本体1の底部に連設した水槽、1Cは該本体1の一側部の上部に連設した清浄空気の排気室であって、集塵機本体1Aの内部には洗浄液のような集塵用水W(図3参照)が収容されている。
【0022】
底部に水槽1Bを連設した上記集塵機本体1Aの内部は、中間壁3によって少くとも前後2室の集塵室4,5に区画されているが、中間壁3は集塵機本体1Aの天井と水槽1Bの底面との間に夫々上下に間隔3A,3Bをあけているため、上側部の間隔3Aを通して空気を流通可能とし、下側部の間隔3Bを通して上記の集塵用水Wが流通可能に成っている。
【0023】
2は、前室の集塵室4の上側部に設けた逆止弁(図示省略)を備えた含塵空気の流入口、5Zは後室の集塵室5の上側部に設けた清浄空気の排気口で、この排気口5Zに連通する前記の排気室1Cには、モータ16Mによって回転する集塵用のフアン16が設けられていて、このフアン16の回転によって上記流入口2に吸引作用を及ぼして、発塵源より吸引ダクト等(図示省略)を介して吸引した含塵空気を、集塵室4及び5の内部に取り込む仕組に成っている。
【0024】
図1と図3に於いて、夫々符号1X,1Yで全体的に示したのは、上記前後の集塵室4,5の内部に設けた気液攪拌部で、これ等の気液攪拌部1X,1Yは、図示したように各集塵室4,5の天井部より下に向けて垂設した仕切板4T,5Tと、この仕切板4T,5Tの下端部に直結した上方に向けて略C字状に湾曲する形状の第1ガイド板4A,5Aと、第1ガイド板4A,5Aと同様に上方に向けて略C字状に湾曲する形状を成し、且つ、この湾曲部分を上記第1ガイド板4A,5Aの湾曲部の下側に間隔をあけた状態で入り込ませて並設する第2ガイド板4C,5Cによって構成されていて、上記各第1ガイド板4A,5Aと第2ガイド板4C,5Cの各間隔が、集塵室4,5内に吸引した含塵空気を前記集塵用水Wに攪拌混合して、ダストを分離除去するための所謂S字ベーン形状の通路4H,5Hに成っている。
【0025】
また、以上の如く構成した前後の集塵室4,5の通路4Hと5Hは、図示したように前室4の通路4Hの間隔を狭く、後室5の通路5Hの間隔を前室4のものより広く造ることにより、気液攪拌する際の気流の速さを、前室4では速く、後室5では遅くして、前室4ではミストの攪拌作用を高めると共に、後室5では攪拌と共にミスト沈降作用を発揮して、排気口5Zに排出される清浄空気にダストがミスト状態で含まれないように工夫している。
【0026】
更に本発明では、上記S字ベーンの通路4H,5Hを構成する上下のガイド板4A,4Cと5A,5Cの各末端部を、夫々斜め下向きに屈曲形成することにより、上記各通路4H,5Hの排出口を斜め下向きに開口し、その結果、気液の分離効果を高めて、排気口5Zへのミストの排出量を更に少いものにしている。
【0027】
尚、上記各気液攪拌部1X,1Yの一実施例を説明すると、前段と後段の各通路4H,5Hの間隔寸法は0.025mと0.080mで、その通路4H,5Hに於ける風速は25.8m/sと8.1m/sであり、圧力損失は12.4mmAqと95.8mmAqであって、捕集効率は前述した如く99.1%である。
【0028】
更に図中、4Eと5Eは、前記各第2ガイド板4C,5Cの前端部を、下方に向けて真直ぐに垂設して構成した水流調整用の堰板で、これ等各堰板4E,5Eの各下端部は、貯溜している集塵用水Wの水面下で、而かも、各集塵室4,5の底面、即ち、水槽1Bの底面に達しない長さに造られていて、これ等各下端部と底面の間隔が集塵用水の流通間隔4F,5Fに成っている。この様に構成した各堰板4E,5Eは、各集塵室4,5に於ける集塵用水Wの水位の変動、即ち、吸引負圧によって生じる各集塵室4,5に於ける水位の違いに基づく水位の脈動を抑えて、各気液攪拌部1X,1Yに於ける脈動を無くすことができる。
【0029】
図3に於いて、W1,W2,W3は集塵運転時に於ける各集塵室4,5内の水位を示したものであって、図示した如く集塵運転時には後室の集塵室5の排気口5Z側の部屋の水位W1が最も高く、前室の集塵室4の流入口2側の部屋の水位W3が最も低くなるが、集塵運転を停止すると、各室4,5が連通している関係で、各水位W1,W2,W3は一定になる。
【0030】
尚、図1〜図3に於いて、1Kは本体の支持脚、6は水位測定室で、6Sは水位レベルセンサー、17はマノメータ、17′はガス抜き弁を示し、更に、4B,4D,5B,5Dは各ガイド板4A,4Cと5A,5Cの取付軸、10は内部点検用窓、11は集塵用水Wの給水口を示す。また、7は水槽1Bの前面部に設けたメンテナンス扉で、水槽1Bの底面は溜ったドレーンを残さず集めることができるように、このメンテナンス扉7、即ち、前面部に向けて下方に傾斜する構造に成っていて、その最低部分にドレーン排出管8Sが設けられ、且つ、ドレーン排出管8Sの下側に、ハンドル8Xの操作によって弁板(図示省略)を横方向に進退作動して、弁の開閉を行うピンチバルブ8が設けられている。
【0031】
9Rは上記ピンチバルブ8の下側に連設したドレーン排出口で、この排出口9Rにレバー9R′を用いてドレーン回収容器9が着脱自在に取付けられていて、ピンチバルブ8を通して抽出されて来るドレーン(スラッジ化したダスト)を回収する仕組に成っている。
【0032】
尚、上記のピンチバルブ8は、ドレーン(スラッジ)がバルブの途中にあっても弁板をスライドして閉じることができるため、集塵用水Wを排水することなく、ドレーン(スラッジ)のみを回収容器9に回収することができる。従って、水槽1B内の集塵用水Wを全て排水せずに、水槽1B内を清掃することができるため、清掃の手間を改善することができる。
【0033】
更に図中、12,13,15は、前記各集塵室4,5と排気室1Cの各天井部分に設けた放散蓋又は放散扉で、これ等の蓋又は扉12,13,15は、通常時は所定の自重によって閉じているが、各集塵室4,5及び排気室1Cの内部圧力が爆発等の発生によって設定値よりも高くなると、開いて圧力を放散し、装置の破壊を防止する仕組に成っている。尚、14は排気室1Cに設けたメンテナンス扉である。
【0034】
本発明に係る湿式集塵装置は以上述べた如き構成であるから、フアン16の回転によって吸引された含塵空気が、前室と後室の集塵室4,5に設けた気液攪拌部1X,1Yを通過する際に、気液の攪拌混合が繰り返して行われるため、より多くのダストを確実に捕集することができるのであるが、本発明では特に、中間壁3によって区画された前後の集塵室4,5は、その上部及び下部に於いて夫々空気と集塵用水Wが流通する構造に成っているため、水槽1Bの底面を一方向に傾斜させた点と相俟って、気液攪拌によって分離捕集されて水槽1Bの底部に溜ったダスト(ドレーン)の処理を、特定の部分にドレーン(スラッジ)を滞留させることなく、簡単に済ませることができる。
【0035】
また、各集塵室4,5に於ける集塵用水Wの汚水が均一になるため、集塵機本体1Aの全体として集塵用水Wが汚れる時期を遅くすることができ、更に、集塵用水Wは各集塵室4,5内を自然に循環するため、循環用のポンプを設ける必要がなくなるから、コストの軽減を図ることができる。
【0036】
更に本発明によれば、気液攪拌部1X,1Yで気液攪拌されてダストが分離捕集された清浄空気には、気液攪拌部1X,1Yによる気液の分離効果とミストの沈降効果が有効に発揮されて、ダストがミスト状態で含まれることが少く、ミストがそのまま排気側に排出されることがないため、フアン16にダストが付着することがなく、クリーニング等の手間を省くことができる。
【0037】
尚、図面には集塵機本体1Aの内部に前後2つの集塵室4,5を設けて、各集塵室4,5内に設けた気液攪拌部1X,1Yによって2段の気液攪拌を行って、ダストを分離捕集する構成が記載されているが、これは実施の一例であって、集塵室を3室又はそれ以上連設して、各部屋で気液攪拌を繰返すようにしてもよく、その選択は任意とする。
【0038】
【発明の効果】
以上述べた次第で、本発明に係る湿式集塵装置によれば、吸引した含塵空気に対する気液攪拌作用を繰返し行って、優れたダスト捕集効果を発揮できると共に、集塵用水の循環や捕集されて集塵用水内に落下することによりドレーン化したダストの回収を、ポンプ等の動力を使用せずに自然に、且つ、円滑に行うことができるものであって、面倒な清掃作業や各種のメンテナンス、及び、集塵用水の入れ替え作業の回数を少くできる点、ドレーン(スラッジ)の回収を集塵運転中でも可能にした点と相俟って、気体中に含まれている塵埃、煤煙、臭気や、その他各種有害物質の除去等に用いて、洵に好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る湿式集塵装置の全体を説明した一部破断側面図である。
【図2】 本発明の正面図である。
【図3】 本発明の内部構造を明らかにした拡大図である。
【符号の説明】
1 湿式集塵装置
1X,1Y 気液攪拌部
1A 集塵機本体
1B 水槽
2 流入口
3 中間壁
3A,3B 上下の間隔
4,5 集塵室
4T,5T 仕切板
4A,5A 第1ガイド板
4C,5C 第2ガイド板
4H,5H 攪拌混合用通路
4E,5E 堰板
4F,5F 流通間隔
5Z 排気口
8 ピンチバルブ
9 ドレーン回収容器
12,13,15 放散蓋又は放散扉
16 フアン
W 集塵用水

Claims (6)

  1. 集塵機本体内に吸引した含塵空気を、集塵機本体内に貯溜した集塵用水に接触させることにより、含塵空気中のダストを分離除去するように構成した湿式集塵装置であって、
    上記集塵機本体の内部を、中間壁によって上側部を空気流通可能とし、下側部を集塵用水が流通可能とした複数の集塵室に区画して、前室の上側部には含塵空気の流入口を設け、後室の上側部にはフアンの吸引作用が及ぶ清浄空気の排気口を設け、これ等前後の集塵室の夫々には、吸引された含塵空気を前記集塵用水に攪拌混合してダストを分離除去する気液攪拌部を設けて、これ等各気液攪拌部を、集塵室の天井部から下方に向けて垂設した仕切板と、仕切板の下端部に直結した上方に向けて湾曲する形状の第1ガイド板と、第1ガイド板と同様に上方に向けて湾曲する形状を成し、且つ、この湾曲部分を第1ガイド板の湾曲部の下側に間隔をあけた状態で入り込ませて並設することにより、攪拌混合用の屈曲した通路を構成する第2ガイド板とによって構成すると共に、上記第1ガイド板と第2ガイド板によって構成される通路の間隔を、前室の集塵室に設けたものを狭く、後室の集塵室に設けたものを前室のものよりも広く構成したことを特徴とする湿式集塵装置。
  2. 集塵用水を貯溜する集塵機本体の底部を傾斜させ、その最低部分にドレーン抽出用のバルブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の湿式集塵装置。
  3. 第1ガイド板と第2ガイド板の末端部を斜め下向きに屈曲することによって、両ガイド板によって構成される攪拌混合用通路の排出口を、斜め下向きに開口したことを特徴とする請求項1に記載の湿式集塵装置。
  4. 第2ガイド板の先端部を、集塵室の底面に向けて垂設して水流調整用の堰板と成し、この堰板を下端部が少くとも貯溜した集塵用水の水面より下側で、且つ、集塵室の底面に達しない長さに構成して、これ等底面と下端部の間隔を集塵用水の流通間隔としたことを特徴とする請求項1に記載の湿式集塵装置。
  5. 各集塵室の天井部に、所定の自重によって常時閉ざされ、内部圧力が設定値以上に高くなると開となる放散蓋又は放散扉を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の湿式集塵装置。
  6. 集塵用水を貯溜する集塵機本体の底部を傾斜させ、その最低部分に、弁板を横方向に進退作動させて開閉を行うドレーン抽出用のピンチバルブを設けると共に、このピンチバルブの排出口にドレーン回収容器を着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の湿式集塵装置。
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