JP3838448B2 - Switching valve with temperature-responsive switching mechanism - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば湯水混合水栓において吐水口側とシャワーヘッド側とに流路を切り替えるための切替え弁に係り、特に使い始めのときに高温の湯のシャワーヘッドからの吐出を阻止するための温度応動切替え機構を備えた切替え弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室に備える湯水混合水栓の一つの例として、浴槽への給水・給湯のための吐水管に加えて、シャワーヘッドをホースによって接続したものがある。この湯水混合水栓では、混合水の流量及び温度を調節するための弁の他に、吐水管側及び差シャワーヘッド側に流路を切り替えるための切替え弁を備えることが通常であり、たとえば実公昭56−32679号公報に記載されているような切替え弁が用いられている。
【0003】
この切替え弁は操作用のハンドルにトーションスプリングを介在させて円筒状の弁体を連接したもので、通常時では弁体の中空部を吐水管側の流路に連通させると共にシャワー側への流路を遮断した状態に保たれている。そして、シャワー側に切り替えたときには、弁体はシャワー側へ向かう混合水の水圧によって吐水管側の流路の始端を形成している弁座に押し付けられ、これによって吐水管への流路を遮断するように弁体の姿勢を拘束する構成となっている。
【0004】
このような切替え弁であれば、シャワー側に切り替えて使った後に混合水の供給を停止させると、弁体に対する混合水の水圧が下がっていくため、トーションスプリングによって弁体はハンドルと共に回転して吐水管側への流路を開きシャワー側への流路は閉じられる。したがって、シャワーを使った後には必ず吐水管側へ自動的に流路が切り替わった状態となり、次に使うときに切り替わりを全く確認しないままでもシャワーから高温の湯の吐水を避けることができ、火傷等を負うことなく安全に使用できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、湯水混合水栓を使うときには、切替え用のハンドルによってシャワー側に切替える操作をしない限り、シャワーから高温の湯が吐出されることがないため、パブリック用の設備として特に好適に使うことができる。
【0006】
ところが、使い始めるときに誤って切替えハンドルをシャワー側に切り替えてしまったりすると、不意に高温の湯をシャワーから浴びてしまうことにもなりかねない。すなわち、吐水管を使うときには熱い湯が吐出されても指先等がこれを浴びるだけで使い勝手上にはさほど支障はないものの、シャワーヘッドからの散水であれば身体全体に熱い湯を浴びることになるので、操作に不慣れな使用者にとっては危険度は無視できない。
【0007】
このように、使い始めのときには吐水管側に流路が切り替わっている切替え弁を備えていても、操作を誤ったときに高温の湯が不意に吐出されるような場合もあるため、混合水が高温のときにはシャワー側に流路が切り替わっても吐出されないようにすることが安全性の点ではより一層好ましいことになる。
【0008】
本発明において解決すべき課題は、たとえば吐水管側とシャワー側との流路を切り替える弁を備えた湯水混合水栓において、混合水がシャワー使用温度を越えて高温となったときにはシャワー側から吐水管側に自動的に切り替えるようにしてシャワーを安全に使用できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、水と湯の混合水の供給路の終端と、異なる供給先への2系統の流路の始端との間に組み込まれ、外部からの操作によって前記2系統の流路の始端を選択的に開閉する弁体を備え、第1の系統の流路への混合水の温度上限を第2の系統の流路への混合水の温度上限よりも低く設定した切替え弁であって、筒形状のパイロット弁体を前記第1及び第2の系統の流路の始端どうしの間で移動可能に組み込むと共に、前記パイロット弁体と前記第1の系統の流路の始端との間を形状記憶素子によって連接し、前記形状記憶素子の高温側への温度変化に応じた変形によって前記第2の系統の流路の始端から離れる向きに前記弁体を駆動可能とし、前記パイロット弁の移動によって前記混合水の供給路との連通流路を絞り操作可能としてなることを特徴とする。
【0013】
この場合、パイロット弁体を第1の系統の流路側から外挿可能な筒形状とし、形状記憶素子の高温側への温度変化に応じた変形時のパイロット弁体の移動により弁体が第1の系統の流路側に臨む端面を混合水の供給路から遮断可能とし、第1及び第2の系統の流路の間の圧力差に基づいて弁体を第1の系統の流路側に駆動可能とすることができる。そして、弁体を第1の系統の流路を閉じる向きに弾性付勢した切替え弁としたり、弁体をリフト弁式として形状記憶素子の高温側への温度変化に応じた変形時のパイロット弁体による第1の系統の流路側に臨む端面を混合水の供給路から遮断されたとき、弾性付勢力や弁体自身の自重によって第1の系統の流路側を閉じる向きに移動可能な構成としてもよく、弁体が第2の系統の流路に臨む側の端面には、この第2の系統の流路の始端に着座して閉じているときに混合水の供給流路内に曝され且つ混合水の圧力を第1の系統の流路側に向けて受ける受圧面を形成したものとしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
弁体に形状記憶素子として形状記憶合金製の温度応動スプリングを連接したものでは、第1の系統の流路を開いているときにその温度上限を越える混合水が供給されると、温度応動スプリングの形状回復によって弁体が第1の系統の流路側を閉じて第2の系統の流路側を開くように動作する。したがって、第1の系統の流路側で規制される温度上限に対応して自動的に第2の系統の流路側への切替えが行われる。また、弁体をその閉弁方向に付勢するスプリング等によって弾性付勢すれば、第1の流路から第2の流路側への切替えの際の弁体の動きを促すことができ、切替え動作が速くなる。
【0019】
パイロット弁体を備えるものでは、第1の流路側を弁体が開いているときに上限を越える温度の混合水が供給されると形状記憶素子によってパイロット弁体が混合水の供給量を絞って弁体を含む流路内圧を降下させるので、弾性付勢された弁体は第1の系統の流路を閉じる向きに移動させられ、第2の系統の流路側が開いて流路の切替えが行われる。
【0020】
回転式の弁体とした場合でも、高温側への温度変化によって形状回復して弁体を第1の系統の流路側を閉じ且つ第2の系統の流路側を開くようにこの弁体を回転駆動する形状記憶素子を備えることによって、高温時の流路の切替えが自動的に行われる。
【0021】
また、弁体を第2の系統の流路側の弁座に対して浮揚可能としたものでは、高温時における形状記憶素子の形状回復を弁体が浮き上がる向きと一致させるようにすることで弁体を弁座から引き離すことができ、弁体を第2の流路側が開く向きの回転方向に付勢している弾性手段によって弁体が回転し、これによって第1の流路から第2の流路に切替えられる。
【0022】
【実施例】
図1は本発明の切替え弁を備えた湯水混合水栓及びシャワーヘッドを示す概略図である。
【0023】
湯水混合水栓の水栓本体1は、建屋の給水配管及び給湯配管にそれぞれ接続され、これらの配管に流路を連通させた水弁及び湯弁をそれぞれ開閉操作するための水用ハンドル1a及び湯用ハンドル1bを備え、混合水を吐出する吐出管1cを設けたものである。そして、水栓本体1には吐出管1c側とは分岐した流路に連通させてホース2aを接続してこれにシャワーヘッド2を連結し、吐出管1c側及びシャワーヘッド2側に流路を切り替え操作するための操作ハンドル3を上面に突き出している。
【0024】
図2は操作ハンドル3に連接された切替え弁の組み込み構造を示す要部の縦断面図である。
【0025】
切替え弁は、水弁及び湯弁のそれぞれの下流の混合室に連通する混合水流路4a,吐水管1c側に連通する吐出側流路4b及びシャワーヘッド2側に連通するシャワー側流路4cが交差するチャンバ4d内に収納され、図3に示すように下ハウジング5と上ハウジング6とをその外郭材として備えている。
【0026】
下ハウジング5は、下端側に雄ネジ5aを形成してこれをシャワー側流路4cの入口部分にパッキン4c−1を介してネジ接合し、上端側には上ハウジング6のフック6aを係合して一体化するための係合孔5b−1を開けた固定座5bを4か所に立ち上げている。そして、下ハウジング5の内部には、図4の(a)及び(b)に示すように、シャワー側弁座5cを形成すると共にその直ぐ下流には平面形状が十字状のリブ5dによって弁孔5eを開けると共に、このリブ5dの中央には環状断面のボス5fを形成している。
【0027】
上ハウジング6はチャンバ4dの内周にパッキン4d−1を介してシール接合されると共に、フック6aを固定座5bの係合孔5b−1の中に差し込むことによって下ハウジング5に連結され、フック6a及び固定座5bのそれぞれの周方向の間隔が開いた部分を混合水流路4aに連通する流入口6bとして開口させた状態で一体化される。また、上端側には平面形状が十字状のリブ6cを介してスリーブ6dを一体に形成し、4枚のリブ6cの間の開口部分を上ハウジング6内と吐出側流路4bとを連通させる流出口6eとしている。
【0028】
上ハウジング6のスリーブ6dは、水栓本体1の上面に開けた孔1dを貫通して外側まで伸びる長さを持ち、操作ハンドル3に連結したスピンドル3aをパッキン6d−1によって水密状として上下に移動可能に組み込まれたものである。そして、スリーブ6dの下端側には弁座5cに接離する弁体7をスピンドル3aに形成したリブ3bと止めリング3cとの間に狭持して一体に固定している。
【0029】
図6はスピンドル3aと弁体7の分解図であり、ゴム製の弁体7には金属または合成樹脂製の受圧リング8を一体に取り付けている。受圧リング8は弁体7の中に封止固定された環状の基部8aと下方に向けて延ばした4本の脚8bとを形成したもので、これらの脚8bの下端にはそれぞれ受圧座8cを半径方向に突き出している。
【0030】
図2に戻って、弁体7に取り付けた受圧リング8の受圧座8cと上ハウジング6との間には温度応動スプリング9を介装する。この温度応動スプリング9は、図示のように、その下端を受圧座8cに突き当てて4本の脚8b及び弁体7周りに外挿配置され、上端部は上ハウジング6の下面に形成した環状溝6fの中に差し込まれて保持されている。そして、この環状溝6fをその外側に形成して弁体7側に臨む部分を吐出側弁座6gとして形成している。
【0031】
温度応動スプリング9は、それ自身の温度によって発生荷重が変化する形状記憶特性を持ち、或る一定温度以下ではその発生荷重が低くて弾性反力は小さく抑えられ、この一定温度を超えると発生荷重が大きくなって伸長する。この温度応動スプリング9は、シャワーを使うときの上限温度よりも少し低い温度で特性が遷移するように設定したものである。
【0032】
すなわち、シャワーを使用するときの快適温度範囲内では、混合水の供給がなくて負荷圧力が零のときにはスピンドル3aがパッキン6d−1との摺動抵抗に打ち打ち勝って図2において下に移動させることができるような温度応動スプリング9のバネ定数とすると共に、シャワーを浴びる際の吐出量の一般的な下限値の5リットル/分程度の混合水の供給圧による弁体8を上に移動させようとする作用力よりも少し小さいバネ定数として設定する。また、シャワーの快適温度を越える温度範囲内では、温度応動スプリング9は予め記憶された形状に回復していくときに、吐出側弁座6gに着座している弁体7をシャワー側弁座5cへ向けて移動させる荷重を発生可能なバネ定数として設定する。そして、このときの発生荷重は、シャワーを浴びるときの一般的な上限吐水量である15リットル/分程度の供給圧が弁体7を吐出側弁座6g側に押す向きの力よりも大きいものとする。
【0033】
以上の構成において、図2に示すように操作ハンドル3を押し下げている期間では、弁体8がシャワー側弁座5cに着座し、混合水流路4aからの混合水は流入口6bから開いている吐出側弁座5cの中を通過して流出口6eから吐出側流路4bに抜けていき、吐出管1cから吐出される。
【0034】
通過していく混合水の水圧が弁体7の上面に作用するためこの弁体7はシャワー側弁座5c側へ向けて付勢され、シャワー側流路4cを閉じた状態に維持する。そして、混合水の温度が低いときには温度応動スプリング9の発生荷重は小さいが、操作ハンドル3を押し下げさえすれば、先のような混合水の水圧を利用してシャワー側流路4cを閉じることができる。また、混合水の温度が高くなるにつれて温度応動スプリング9の発生荷重は大きくなるので、弁体7をシャワー側弁座5cに付勢する力が強くなり、混合水温度が低い場合よりも安定した閉弁状態を保つことができる。したがって、たとえば少量で高温の混合水を吐出管1cから吐出させる場合では、混合水の供給圧が低下して弁体7をシャワー側弁座5c側に付勢する力は小さくなるが、温度応動スプリング9の発生荷重が増加するため、弁体7はシャワー側弁座5cに強く押し付けられることになり、閉弁状態を安定化させることができる。
【0035】
一方、吐出管1c側からシャワーヘッド2側に切り替えるには、図7に示すように操作ハンドル3を上に引き上げ、弁体7を吐出側弁座5gに着座させる。これにより、シャワー側弁座5c側が開放されて流入口6bからの混合水はシャワー側流路4cを経由してシャワーヘッド2へ供給され、温度応動スプリング9は受圧リング8の上昇によって収縮変形する。
【0036】
ここで、先に述べたように、シャワーの快適温度範囲の混合水の温度に対しては、温度応動スプリング9のバネ定数はシャワー吐水量の下限時に弁体7が受ける混合水の圧力による作用力よりも小さくすることによって、弁体7は混合水からの圧力によって図7の状態に維持され、シャワーヘッド2側への流路は開かれたままに保たれる。
【0037】
また、混合水の温度が高温になってシャワーで使用する温度の上限を越える域になると、温度応動スプリング9の発生荷重が大きくなっていき、図7の収縮変形していたものが形状回復して伸長し、図1の状態に復帰する。すなわち、設定していた混合水の温度が何らかの原因で急激に上昇して高温となったときには、温度応動スプリング9がこれを感知して変形し弁体7を吐出側弁座6gからシャワー側弁座5c側に着座させ、シャワーヘッド2からの吐出を吐出管1cからの吐出に自動的に切り替えることができる。
【0038】
このような切替えにおいて、混合水の供給量がシャワー使用時の最大吐出量のときに、弁体7が上向きに受ける水圧による作用力に対しても、混合水温度に対応した温度応動スプリング9の発生荷重のほうが勝るようにしておけば、シャワーを使用していたときの吐出流量に関係なく弁体7をシャワー側弁座5c側に移動させて流路を遮断することができる。
【0039】
このように、シャワーヘッド2側に切り替えて使用している間に混合水の温度がシャワー使用の際の上限温度を越えてしまうと、温度応動スプリング9の発生荷重の増加による形状回復によって流路が吐出管1c側に自動的に切り替えられる。このため、シャワーを使っている間での混合水の高温側への変動があっても高温の湯を身体に浴びることがなく、操作開始のときにはスピンドル3a及び弁体7がその自重によってシャワーヘッド2側への流路を常に閉じていてシャワーヘッド2からの混合水の吐出がない切替え弁を更に安全性を向上させたものとして使うことができる。
【0040】
更に、以上の実施例においては、温度応動スプリング9を弁体7を外挿する関係として配置しているので、図2及び図7に示すように、温度応動スプリング9ををその周囲の流入口6bに臨ませることができる。このため、シャワー側に切り替えていたときに高温の混合水が供給されたときには、温度応動スプリング9をこの高温水に曝して素早く応動させることができ、シャワーヘッド2からの高温水の吐出の遮断を速やかに行わせることができる。また、吐出管1c側に切り替えられた後に湯水混合水栓側での温度調整をやり直した後の混合水の温度低下にも同様に温度応動スプリング9を速やかに応動させることができ、再度シャワー側への切替えもきわめて短い時間で操作することが可能となる。
【0041】
なお、温度応動スプリング9の発生荷重は弁体7が受ける混合水からの水圧を基準として設定することが必要である、一方、発生荷重は温度応動スプリング9の素材の線径に比例するので、混合水の供給圧が高いような施工条件にも対応できるようにするため、線径が大きな形状記憶合金の線材を使用することが好ましい。ところが、このような線径が大きい形状記憶合金を素材とすると、コストが高くなるだけでなく流路抵抗も大きくなってしまうため、最大吐出量にも制限を受けることになる。したがって、このような不利な条件を解消するため、混合水流路4aまたはその上流側に適切な減圧弁を組み込むようにして混合水の供給圧を低く保つようにすれば、温度応動スプリング9の線径は小さくて済むようになり、コスト面及び最大吐出量についての問題はなくなる。
【0042】
図8は別の例であり、これは図2及び図7に示した切替え弁において、上ハウジング6の下面と止めリング3cとの間に補助スプリング10を配置したものである。
【0043】
補助スプリング10は鋼線材を利用した一般的な圧縮のコイルスプリングであり、そのバネ定数は温度応動スプリング9と並列配置したときの合成のバネ定数がシャワーを使用するときの下限の吐出量に相当する混合水からの水圧によって弁体7が吐出側弁座6d方向に押される作用力よりも小さくしたものである。
【0044】
図8においては操作ハンドル3の引き上げによって、弁体7は吐出側弁座6dに着座してシャワー側の流路が開き、供給される混合水の水圧によって図示の状態に保持されている。そして、混合水の温度がシャワー使用時の上限を越えると、温度応動スプリング9の発生荷重が大きくなって弁体7をシャワー側弁座5cに向けて押す。このとき、弁体7が吐出側弁座6gから離れると混合水の圧力は弁体7の上面側にも加わるようになり、初期の弁体7の上下面での圧力差は相殺されて平衡状態に変わっていく。したがって、弁体7は圧縮の補助スプリング10による付勢力を受けて温度応動スプリング9の発生荷重による形状回復と共に弁体7をシャワー側弁座5cへ向けて一気に移動させるようになる。
【0045】
このように補助スプリング10を備えることにより、先の例に比較すると混合水が高温に変化したときの弁体7のシャワー側弁座5cへ向けての動きを速くすることができ、シャワーヘッド2からの高温水の吐出の速やかな停止が可能である。したがって、シャワーヘッド2からはシャワー側弁座5cから下流であってホース2aに溜まっていた適温の混合水が押しだされる程度とすることができ、使用者は高温水を全く浴びないままで済むことになる。
【0046】
図9は混合水の供給圧が高い設備に好適に使用できるようにしたパイロット弁式の切替え弁とした例であり、先の例と同様に湯水混合水栓の水栓本体1に設けた混合水流路4a,吐出側流路4b及びシャワー側流路4cにそれぞれ連通するチャンバ4dに切替え弁が組み込まれている。
【0047】
図9の例では下ハウジング5と上ハウジング6とが同軸上でネジ接合されていてフック6aや固定座5bを設けていない点で先の例と相違し、図10の上ハウジング6の斜視図に示すように、混合水流路4aに連通する流入口6bは先の例よりも大きな形状として周壁に開口している点でも相違している。そして、その他のハウジング構成については先の例のものとほぼ同様であり、同じ部材については共通の符号で指示している。
【0048】
上ハウジング6の内部にはその内周面を摺動して上下に移動可能なパイロット弁体11を組み込む。このパイロット弁体11は、図11に示すように円筒状の弁環11aとその上端に設けた4本のスペーサ11bの先端に環状のストッパ11cを形成したものである。そして、弁環11aの内部には下ハウジング5の上面との間に温度応動スプリング12を組み込むと共に、弁環11aの上面と上ハウジング6の下面との間には通常の鋼線材を素材として圧縮のバイアススプリング13を介装する。
【0049】
更に、スピンドル3aの下端側に偏った部分にはリブ3dを形成してその上下面を被覆するようにして弁体14が取り付けられている。そして、弁体14と上ハウジング6との間には、図8の例と同様に圧縮の補助スプリング15を介装して弁体14をシャワー側弁座5cに向けて付勢している。
【0050】
図9では弁体14がシャワー側弁座5cに着座して吐出管1c側への流路が開かれてい。このとき、混合水の水圧によって弁体15はその閉弁位置に拘束されると共に、パイロット弁体11もその弁環11aの上面に水圧を受けることで図示の位置に保持され、温度応動スプリング12は収縮し、バイアススプリング13及び補助スプリング15はいずれも伸長してそれぞれ弁体14及びパイロット弁体11をシャワー側弁座5c側に付勢している。
【0051】
混合水の温度がシャワーに適した温度の下限よりも低い範囲であれば、温度応動スプリング12の発生荷重は変化しないので、パイロット弁体11は図示の位置に停止したままであり、吐出口1cからの混合水の吐出が継続される。
【0052】
一方、シャワーヘッド2から吐出させるために図12に示すように操作ハンドル3を引き上げると、弁体14は吐出側弁座6gに着座する。そして、補助スプリング15のバネ定数を図8において説明したような混合水の水圧による作用力よりも小さくしておくことで、弁体14を図12の位置に保持することができ、シャワーヘッド2への混合水の供給が継続される。
【0053】
シャワーヘッド2から混合水を吐出しているときに、混合水の温度が上昇してシャワーの上限温度を越えた場合には、温度応動スプリング12に発生荷重が増大していって形状回復する。このためバイアススプリング13よりも温度応動スプリング12の付勢力が勝るようになり、パイロット弁体11が図12の位置から上昇していく。このパイロット弁体11の上昇によって、その弁環11aが上ハウジング6の流入口6bの開口面積を次第に絞っていき、最終的には図13に示すようにストッパ11cの上端が上ハウジング6の下面に突き当たって停止する。
【0054】
このようなパイロット弁体11の弁環11aによる流入口6bに対する絞りによって、パイロット弁体11自身の内部への混合水の流入量は低下する。そして、パイロット弁体11は図13の位置まで上昇していて流入量の低下によってその内圧が下がり、弁体14周りの水圧も低下する。したがって、弁体14を上に持ち上げようとする水圧よりも補助スプリング15の付勢力が勝るようになった段階で弁体14はシャワー側弁座5cへ向けて押され、図13のように吐出側弁座6gを開くと同時にシャワー側弁座5cを閉じて吐出管1c側に流路が切り替わる。
【0055】
このようなパイロット弁体11を備えるものでは、シャワーヘッド2側に流路を接続していた場合に混合水が高温となったときには、温度応動スプリング12が伸長してパイロット弁体11を上昇させることで弁体14周りの圧力を低下させるだけでよい。このため、図2,図7及び図8に示した例のように温度応動スプリング9によって弁体7を直接移動させるものに比べると、温度応動スプリング12が感熱して少し伸長するだけで流路の切替え態勢に入ることができ、シャワーヘッド2からの吐出の停止動作をより速く行わせることが可能となる。
【0056】
また、パイロット弁体11の場合では、その内部に流入する混合水の圧力の低下を利用して弁体14をシャワー側弁座5cに向けて移動させるので、混合水の供給圧が高い場合でも弁体14に対する負荷が大幅に変動するようなことがない。したがって、弁体14及びこれを取り付けているスピンドル3aの動作に安定性を持たせることができ、たとえば高温発生時のシャワー側弁座5cへの弁体14の着座不良等が防止され、確実な止水が可能となる。
【0057】
以上の各例では操作ハンドル3の上下動作によって弁体3,14を移動させるリフト弁式としているが、図14以降に示す回転式の弁についても混合水温度に応動してシャワー側から吐出管側への切替えを自動的に行える構成とすることもでき、以下これを説明する。
【0058】
図14は湯水混合水栓の左側面縦断面図であって吐出管側に流路が切り替わっている状態を示し、図15はシャワー側に切り替えたときの要部の左側面縦断面図、図16は図15のA−A線矢視による縦断面図である。
【0059】
湯水混合水栓の水栓本体21は図1に示した例と同様に水弁及び湯弁を正面側から見てそれぞれ右側及左側に配置し、水用ハンドル21a及び湯用ハンドル(図示せず)によってこれらの水弁及び湯弁を操作することによってこれらの下流に形成した混合室21bで水と湯とが混合される。混合室21bの下流には切替え弁室21cを形成すると共に、その下端に吐出管21dを及び背部にシャワーヘッド(図示せず)のホース22を接続するための継手21eをそれぞれ連結している。
【0060】
水栓本体21の正面に配置した流路切替え用の回転式の操作ハンドル23は、水栓本体21に固定したブッシュ21fとの間にトーションスプリング23aを介して連接されたものである。そして、このトーションスプリング23aの付勢力によって、通常時では後述するように切替え弁が吐出管21d側に切り替わったままの状態に維持可能とする。
【0061】
操作ハンドル23には、図14に示すようにスピンドル23bを連結してその先端を切替え弁室21cに臨ませると共に弁体24を連接している。この弁体24は、図16に示すように、周面の一部を平面状とした受圧面24aを形成した円筒状であり、スピンドル23bの軸線と直交する開口軸線を持つ弁孔24bを開けたものである。そして、図14に示すように、弁体24の左端には突軸24cを設けると共に右端にはスピンドル23bに連結するための連接軸24dを備えている。
【0062】
突軸24cは切替え弁室21cの内壁の一部として形成した支持孔21gの中に緩く差し込まれ、突軸24cの外周面及び支持孔21gの内周面との間に環状の隙間ができる関係として連接されている。また、スピンドル23bの先端には、連接軸24dの外径よりも大きな内径を持つ保持孔23cを軸線方向に開けてこの連接軸24dを緩く差し込めるようにする。また、支持孔23cにはスプリング23bの軸線と直交する向きにピン23dを設け、このピン23dを連接軸24dに開けた連接孔24eに差し込むことによって、連接軸24dとスピンドル23bとを連接する。そして、ピン23dの外径よりも連接孔24eの内径を大きくすることによって、ピン23dに対して連接軸24dを或る程度の位置の自由度を持たせる。
【0063】
このような突軸24cと支持孔21g及び連接軸24dとスピンドル23bとの間の連接関係によって、位置が固定されているこれらの支持孔21g及びスピンドル23bに対して弁体24は図14において左右方向にも上下方向にもまたこれらを合成した方向へのガタを持たせたものとすることができ、弁体24は或る範囲で自由に振れ回り動作することが可能である。
【0064】
更に、切替え弁室21cの内部であって継手21eへの入口部分にかけて温度応動スプリング25を組み込む。この温度応動スプリング25はトーションスプリング23aと同様にコイルスプリングであり、図14においてその左端を切替え弁室21cの内壁に連結固定すると共に、右端を弁体24に連結している。そして、高温に曝されたときの発生荷重による形状回復の際には、図16に示すシャワー側吐水に切替えられている弁体14を時計方向に回動させるように、温度応動スプリング25のコイルの巻き方向及び弁体24への連接点を設定する。
【0065】
また、弁体24が図16の姿勢から時計方向に90度回動して図14の姿勢になったときにこれ以上回転することがないように、図15に示すようにスピンドル23bに突起23b−1を設けると共にブッシュ21fにストッパ21f−1を設ける。
【0066】
以上の構成において、止水されている期間及び吐出を終了したときには弁体24は図14の位置に設定され、吐出管21d側への流路に切替えられている。この状態では、混合水の温度が低いときには温度応動スプリング25には発生荷重が生じないので、弁体24を図16において時計方向に回転させる作用力はなく、弁体24は図示の姿勢に保持される。
【0067】
また、混合水の温度が高温になって温度応動スプリング25の発生荷重によって弁体24が図16において時計方向に回す作用力を及ぼしても、図14の弁体24の姿勢ではスピンドル23bの突起23b−1がブッシュ21fのストッパ21f−1に係合してこれ以上回動しないので、弁体24は図14の状態に保持されたまま吐出管21dから混合水が吐出される。
【0068】
シャワー側に流路を切り替えるときには、図16において弁体24が反時計方向に回転する方向となるように操作ハンドル23を回す。これにより弁体24は図15及び図16の姿勢となり、受圧面24aを混合室21b側に臨ませるようになる。そして、弁体24は先に説明したように切替え弁室21cの中でガタを持たせて配置されているので、混合室21bから継手21cに流れる混合水の水圧を受けて図16に示すように弁体24の外周面が切替え弁室21cの内壁に形成した弁座21c−1に着座する。したがって、吐出管21d側への流路は閉じられ、シャワー側に流路が切り替えられる。
【0069】
シャワー側に切り替えて使っているときに、混合水の温度がシャワーの上限温度を越えると、温度応動スプリング25による発生荷重によって弁体24は図16において時計方向に回転させられる。これにより、図14に示すように弁孔24bが吐出管21d側に連通し、混合室21bの出口の直下に弁孔24bを整合させることにより、混合水を吐出管21d側に導いてシャワー側への供給が停止される。
【0070】
なお、温度応動スプリング25が弁体24を回転させる向きは、操作ハンドル23側のトーションスプリング23aの捩じりの復元方向と同じであり、このトーションスプリング23aの復元と共に弁体24は速やかに回転させられることになる。
【0071】
図17はシャワー側で使っているときに高温の混合水が供給された場合にトーションスプリング23aによる捩じりを利用して操作ハンドル23を回転させることで、シャワー側から吐出管21d側に流路を切り替える構成としたものである。
【0072】
切替え弁室21cの内部であって継手21eに臨む位置には、図18の要部拡大図に示すように、上下に一対の中空状のガイド26,27を配置し、これらのガイド26,27に弁体24の突軸24cを緩く挿入して保持するための保持ブロック28を上下に移動可能に連接する。保持ブロック28はその上下にガイド26,27の中空部分に摺動可能に差し込むピン28a,28bを備えたものである。
【0073】
また、上側配置のガイド26と保持ブロック28との間には鋼線材を利用したコイル状のバイアススプリング29を組み込み、下側配置のガイド27と保持ブロック28との間には同様にコイル状の温度応動スプリング30を備える。この温度応動スプリング30はシャワーを使用するときの混合水温度の上限以下では図18に示すように収縮し、上限を越えると発生荷重に撚る形状回復して伸長する遷移特性としたものである。
【0074】
この例においても、シャワー側に切り替えられたときには、弁体24は図16の姿勢に保持され、弁体24の外周面が弁座21c−1に着座して吐出管21d側の流路を閉じている。そして、混合水の温度がシャワーを使用する際の上限温度を越えると、図18において温度応動スプリング28bが伸長して保持ブロック28を持ち上げるようになる。したがって、弁体24の外周面と弁座21c−1との着座が解かれて弁体24の回転に対しての抵抗が作用しなくなり、図16の弁体24の姿勢から図18の姿勢となるように弁体24をスピンドル23bを介して付勢しているトーションスプリング23aの捩じり方向と反対側への復元によって、弁体24は図18の姿勢に戻る。
【0075】
このように、シャワーを使っている期間に混合水温度が上昇したときには、温度応動スプリング30によって弁体24を回転しやすい態勢に設定してトーションスプリング23aによる復元を利用することでシャワー側から吐出管21c側への流路の切替えが自動的に行われる。
【0076】
図19は更に別の例を示す要部の拡大縦断面図であって、これも弁体24をシャワー側から吐出管1c側に流路を切り替える際に温度応動スプリングによって弁体24の回転に対する抵抗を解く構成としたものである。
【0077】
切替え弁室21cから継手21eにかけての出口部分には、図において左右方向に移動可能なシフタ31を組み込むと共に、弁体24の突軸24cにはこのシフタ31に対峙する先端部分を先細させたテーパ24c−1を形成する。シフタ31は突軸24cのテーパ24c−1の先端の外径よりも大きく且つこのテーパ24c−1の基端側の外径よりも小さくしたスリーブ31aを一端側に備え、このスリーブ31aの下流側を大径としてその外周にフランジ31bを形成したものであり、スリーブ31aの周壁にはシャワー側への流路を形成する流路孔31cを開けている。フランジ31bは鋼線材を利用したバイアススプリング32と温度応動スプリング33とによって挟まれ、この温度応動スプリング33は高温の混合水によって形状回復して伸長する。
【0078】
その他の構成は、図14〜図17で示したものと全く同じであり、通常時及びシャワーを使用し終えたときには、図19に示すように弁体24は吐出管21d側に切り替わった姿勢に保持されている。そして、シャワー側に切り替えたときには、図15及び図16に示したように弁体24が図19の状態から90度回転して吐出管21d側の流路を閉じる。
【0079】
シャワー側に切替えられているときに混合水の温度が上限を越えると、温度応動スプリング33が形状回復して伸長し、シフタ31を図19において右側に移動させる。この移動によって、スリーブ31aの中に突軸24cのテーパ24c−1が入り込むようになり、先に述べたテーパ24c−1の形状とスリーブ31aの内径との関係によって、突軸24cがスリーブ31aに嵌合するようになる。
【0080】
ここで、弁体24がシャワー側に切り替わっている姿勢のときの突軸24cの軸線がスリーブ31aの軸線よりも少し低い位置関係となるようにし、このとき図16に示したように弁体24の外周面が弁座21c−1に着座して吐出管21d側への流路を閉じるようにする。一方、スリーブ31aの高さ位置は固定されているので、シフタ31が図19において右側に移動してスリーブ31aの中にテーパ24c−1が嵌合していくにしたがって、このテーパ24c−1の傾斜により弁体24が上に移動してその周面が弁座21c−1から外れ、図17及び図18の例と同様に弁体24の回転に対する抵抗が作用しなくなる。このため、トーションスプリング23aの復元力によって、弁体24は図19の姿勢まで回転させられ、シャワー側から吐出管21d側に流路が切り替えられる。
【0081】
図20及び図21はスプール弁式のパイロット弁を備える他の実施例を示す要部の縦断面図である。
【0082】
この例は、図9〜図13において既に述べたパイロット弁と同様の方式であり、同一の機能を持つものについては先の例におけるものと共通の符号で指示し、その詳細な説明は省略する。
【0083】
先の例と同様に上下のハウジング5,6との間に中空円筒状のスプール弁体41が組み込まれている。このスプール弁体41は、図11に示したパイロット弁体11と同様に、弁環41aを形成すると共にその外周面にフランジ41bを設け、このフランジ41bの上側には流路を形成可能な加工を持つ部分とし、更に上端に環状のストッパ41cを形成したものである。
【0084】
このスプール弁体41に対する流路構成は先の例と全く同様であり、混合水流路4aから吐出側及びシャワー側流路4b,4cに分岐するチャンバ4dに収納され、操作ハンドル3のスピンドル3aの下端側に設けた弁体14の周りをスプール弁体41が外挿している。そして、フランジ41bの下面と下ハウジング5との間には温度応動スプリング42を組み込むと共に、フランジ41bの上面と上ハウジング6との間にバイアススプリング43を配置している。
【0085】
このようなスプール弁体41を備える例でも吐水及び切替え操作は先の例と全く同様であり、図21に示すように操作ハンドル3を引いてシャワー側に切り替えると、弁体14には水圧がかかる面が下面の方が大きいため弁体14の上端を吐出側弁座6gに押し付け、シャワー側からの吐水を維持する。
【0086】
この状態で混合水が高温になったときには、図22に示すように温度応動スプリング42が伸長して弁体14の下端側がスプール弁体41が覆って水圧が加わらなくなる。そして、混合水の水圧は弁体14が吐出側弁座6gよりも混合水流路側に突き出ていて円錐面状の受圧面14aにしか水圧がかからなくなり、この水圧によって弁体14を押し下げる。したがって、この押し下げの後に弁体14が吐出側弁座6gから離れてしまうと、弁体14の上面全体に水圧が加わるため、図20に示すように弁体14はシャワー側弁座5cに押し付けられてシャワー側からの吐水を止め、スパウト側からの吐水に切り替える。
【0087】
このように、図20〜図22の例では弁体14をシャワー側弁座5cに向けて付勢する補助スプリング等を備えていないが、シャワー使用時に混合水温度が高温になったときのスプール弁体41の移動による弁体14の上下面での圧力差を利用することで、シャワー側の流路を速やかに閉じることが可能である。
【0088】
図23は更にスプール弁式のパイロット弁を備える例であって上下のハウジングとその内部の要部の機構のみを示す縦断面図である。
【0089】
この例では、図9〜図13及び図21,図22に示したものとほぼ同様の形状の上ハウジング51と下ハウジング52とを備え、これらの上下ハウジング51,52の境界部分の周壁を開口させて混合水流路に連通させている。そして、上ハウジング51には弁座51a設けてその下流をスパウト側に連通させると共に操作ハンドルによって上下に移動可能な弁体53を弁座51aに着座可能に設けている。この弁体53は弁座51aに着座するパッキン53aを上面側にそなえると共に下面に円板状のパッキン53bを備えたものであり、上ハウジング51との間にはシャワーを使用した後に弁体53を下降させて吐水管側に切り換えるための自動復帰スプリング54を組み込んでいる。
【0090】
一方、下ハウジング52内にはシャワー側の流路に内部を連通させた円筒状の弁座55を組み込み、この弁座55の周りにスプール弁体56配置する。そして、スプール弁体56の内周側にはこのスプール弁体56を上ハウジング51側の弁体53側に向けて付勢する温度応動スプリング57を組み込むと共に、スプール弁体56の外周側にはこのスプール弁体56を下側に付勢するバイアススプール58を設ける。
【0091】
図22の状態では弁体53は上昇させられてその上面のパッキン53aが弁座51aに着座して吐水管側への流路が閉じ、中空であってその内部を流路とした弁座55側の流路が開いてシャワー側に接続されている。ここで、混合水の温度が上昇したときには、図9及び図21,図22の例と同様に温度応動スプリング57の伸長によってスプール弁体56が弁体53の下方周りの流路を閉じるようになって図において下側の内圧が低下することと、自動復帰スプリング54の復元によって弁体53が速やかに下降し、シャワー側から吐水管側に流路が切り替えられる。
【0092】
【発明の効果】
本発明では、温度上限が規制されている吐出側を弁体が開いているときに、温度上限を越える混合水が供給されると弁体に連接されている形状記憶素子の形状回復を利用して弁体を先の吐出側を閉じてもう一方の吐出側を開くように操作することができる。このため、たとえば湯水混合水栓等のように高温の混合水が吐出されても支障がさほど大きくない吐出管側と高温混合水の吐出を避けたいシャワー側との切替えに適用すれば、シャワーを使っているときに混合水の温度が上昇すれば吐出管側へ流路を即時に切り替えることができ、より一層安全に使うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の切替え弁を備えた湯水混合水栓をシャワーヘッドと共に示す概略図である。
【図2】 図1の湯水混合水栓に備える切替え弁の要部を示す縦断面図である。
【図3】 切替え弁の上ハウジング及び下ハウジングの分解図である。
【図4】 下ハウジングの詳細であって、同図の(a)はその縦断面図、同図の(b)は底面図である。
【図5】 上ハウジングの縦断面図である。
【図6】 スピンドルと弁体及び受圧リングの分解図である。
【図7】 図2の切替え弁をシャワー側に切り替えたときの縦断面図である。
【図8】 補助スプリングを備えた切替え弁の例を示す縦断面図である。
【図9】 パイロット弁体を備えた切替え弁の例を示す縦断面図である。
【図10】 図9における切替え弁の上ハウジングの概略を示す斜視図である。
【図11】 パイロット弁体の詳細であって、同図の(a)は縦断面図、同図の(b)は概略斜視図である。
【図12】 図9の切替え弁をシャワー側に切り替えたときの縦断面図である。
【図13】 シャワー吐出時に高温の混合水によってパイロット弁体が上昇したときの縦断面図である。
【図14】 弁体を回転させる温度応動スプリングによる切替え弁を備えた湯水混合水栓の左側面縦断面図である。
【図15】 図14の湯水混合水栓において、シャワー側に切り替えたときの要部の左側面縦断面図である。
【図16】 図15のA−A線矢視による縦断面図である。
【図17】 シャワー側から吐出管側への切替えの際に弁体の回転への抵抗をなくす機構とした例を示す湯水混合水栓の縦断面図である。
【図18】 図17の切替え機構の要部を示す縦断面図である。
【図19】 シフタによって弁体の回転への抵抗をなくす機構とした例を示す要部の縦断面図である。
【図20】 パイロット弁としてスプール弁体を組み込む例であって吐水管側への流路が開いているときの要部の縦断面図である。
【図21】 図20の例においてシャワー側に流路が切り換わったときの要部の縦断面図である。
【図22】 図20の例においてシャワーを使用しているときに混合水が高温になった場合のスプール弁体の移動を示す要部の縦断面図である。
【図23】 シャワー側の流路に中空円筒状の弁座を備えると共にその周りにパイロット弁としてスプール弁体を備える例を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 :水栓本体
1c:吐出管
2 :シャワーヘッド
2a:ホース
3 :操作ハンドル
3a:スピンドル
4a:混合水流路
4b:吐出側流路
4c:シャワー側流路
4d:チャンバ
5 :下ハウジング
5c:シャワー側弁座
6 :上ハウジング
6g:吐出側弁座
7 :弁体
8 :受圧リング
8b:脚
8c:受圧座
9 :温度応動スプリング
10 :補助スプリング
11 :パイロット弁体
11a:弁環
11b:スペーサ
11c:ストッパ
12 :温度応動スプリング
13 :バイアススプリング
14 :弁体
14a:受圧面
15 :補助スプリング
21 :水栓本体
21b:混合室
21c:切替え弁室
21c−1:弁座
21d:吐出管
21g:支持孔
22 :ホース
23 :操作ハンドル
23a:トーションスプリング
23b:スピンドル
23c:保持孔
23d:ピン
24 :弁体
24a:受圧面
24b:弁孔
24c:突軸
24c−1:テーパ
24d:連接軸
24e:連接孔
25 :温度応動スプリング
26 :ガイド
27 :ガイド
28 :保持ブロック
28a:ピン
28b:ピン
29 :バイアススプリング
30 :温度応動スプリング
31 :シフタ
31a:スリーブ
31b:フランジ
31c:流路孔
32 :バイアススプリング
33 :温度応動スプリング[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to, for example, a switching valve for switching a flow path between a water outlet side and a shower head side in a hot and cold water mixing faucet, and particularly for preventing discharge of hot hot water from a shower head at the start of use. The present invention relates to a switching valve provided with a temperature responsive switching mechanism.
[0002]
[Prior art]
As an example of the hot and cold water mixing faucet provided in the bathroom, there is one in which a shower head is connected by a hose in addition to a water discharge pipe for water supply / hot water supply to a bathtub. In addition to a valve for adjusting the flow rate and temperature of the mixed water, this hot water / water mixing faucet usually includes a switching valve for switching the flow path to the water discharge pipe side and the differential shower head side. A switching valve as described in Japanese Patent Publication No. 56-32679 is used.
[0003]
This switching valve has a cylindrical valve body connected to a handle for operation with a torsion spring interposed. Normally, the hollow part of the valve body is connected to the flow path on the water discharge pipe side and flows to the shower side. The road is kept blocked. And when switching to the shower side, the valve body is pressed against the valve seat forming the start end of the flow path on the water discharge pipe side by the water pressure of the mixed water toward the shower side, thereby blocking the flow path to the water discharge pipe Thus, the posture of the valve body is constrained.
[0004]
With such a switching valve, when the supply of mixed water is stopped after switching to the shower side, the water pressure of the mixed water with respect to the valve body decreases, so the valve body rotates with the handle by the torsion spring. The flow path to the water discharge pipe side is opened and the flow path to the shower side is closed. Therefore, after using the shower, the flow path is automatically switched to the water discharge pipe side, and hot water discharge from the shower can be avoided without confirming the switching at the next use. It can be used safely without incurring any other costs.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In this way, when using a hot and cold water mixing faucet, hot water is not discharged from the shower unless it is switched to the shower side with a switching handle, so it is particularly suitable for use as a public facility. Can do.
[0006]
However, if you accidentally switch the switching handle to the shower side when you start using it, you may accidentally take hot hot water from the shower. In other words, even if hot water is discharged when the water discharge pipe is used, the fingertips and the like will be exposed to this, but there will be no problem in usability, but if the water is sprayed from the shower head, the whole body will be hot. Therefore, the degree of danger cannot be ignored for users who are unfamiliar with the operation.
[0007]
Thus, even if a switching valve with a flow path switching is provided on the water discharge pipe side at the beginning of use, hot water may be unexpectedly discharged when the operation is mistaken. When the temperature is high, it is even more preferable in terms of safety to prevent discharge even if the flow path is switched to the shower side.
[0008]
The problem to be solved in the present invention is that, for example, in a hot and cold water mixing faucet equipped with a valve for switching the flow path between the water discharge pipe side and the shower side, when the mixed water exceeds the shower operating temperature, It is to be able to use the shower safely by automatically switching to the water pipe side.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is incorporated between the end of the supply path of the mixed water of hot water and hot water and the start of the two flow paths to different supply destinations. With a valve body that opens and closes selectively , A switching valve in which the upper limit of the temperature of the mixed water to the flow path of the first system is set lower than the upper limit of the temperature of the mixed water to the flow path of the second system, The shape memory is connected to the pilot valve body and the start end of the first system flow path by a shape memory element while being movably incorporated between the start ends of the flow paths of the first system and the second system. The valve body can be driven in a direction away from the starting end of the flow path of the second system by deformation according to a temperature change to the high temperature side of the element, and communication with the mixed water supply path by movement of the pilot valve The flow path can be throttled It is characterized by becoming.
[0013]
In this case, the pilot valve body has a cylindrical shape that can be extrapolated from the flow path side of the first system, and the valve body is first moved by the movement of the pilot valve body during deformation according to the temperature change to the high temperature side of the shape memory element. The end face facing the flow path side of this system can be cut off from the mixed water supply path, and the valve body can be driven to the flow path side of the first system based on the pressure difference between the flow paths of the first and second systems It can be. And the valve body is a switching valve that is elastically biased in the direction of closing the flow path of the first system, or the valve body is a lift valve type and the pilot valve at the time of deformation according to the temperature change to the high temperature side of the shape memory element When the end face facing the flow path side of the first system by the body is cut off from the supply path of the mixed water, the structure can move in a direction to close the flow path side of the first system by the elastic biasing force or the weight of the valve body itself. Alternatively, the end face on the side facing the flow path of the second system is exposed to the mixed water supply flow path when it is seated and closed at the start end of the flow path of the second system. In addition, a pressure receiving surface that receives the pressure of the mixed water toward the flow path side of the first system may be formed.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the case where a temperature-responsive spring made of a shape memory alloy is connected to the valve body as a shape memory element, when mixed water exceeding the upper temperature limit is supplied when the flow path of the first system is opened, the temperature-responsive spring Due to the shape recovery, the valve body operates to close the flow path side of the first system and open the flow path side of the second system. Therefore, switching to the flow path side of the second system is automatically performed in response to the upper temperature limit regulated on the flow path side of the first system. Further, if the valve body is elastically biased by a spring or the like that biases the valve body in the valve closing direction, the movement of the valve body at the time of switching from the first flow path to the second flow path side can be promoted. The operation becomes faster.
[0019]
In the case where the pilot valve body is provided, when mixed water having a temperature exceeding the upper limit is supplied when the valve body is open on the first flow path side, the pilot valve body reduces the supply amount of the mixed water by the shape memory element. Since the internal pressure of the flow path including the valve body is lowered, the elastically biased valve body is moved to close the flow path of the first system, the flow path side of the second system is opened, and the flow path is switched. Done.
[0020]
Even when a rotary valve body is used, the shape of the valve body is recovered by temperature change to the high temperature side, and the valve body is rotated so that the flow path side of the first system is closed and the flow path side of the second system is opened. By providing the shape memory element to be driven, the flow path is switched automatically at a high temperature.
[0021]
Further, in the case where the valve body can be floated with respect to the valve seat on the flow path side of the second system, the shape recovery of the shape memory element at a high temperature is made to coincide with the direction in which the valve body rises. Can be separated from the valve seat, and the valve body is rotated by the elastic means that urges the valve body in the rotation direction in which the second flow path side is opened, whereby the second flow is discharged from the first flow path. Switch to the road.
[0022]
【Example】
FIG. 1 is a schematic view showing a hot and cold water mixing faucet and shower head provided with a switching valve of the present invention.
[0023]
The
[0024]
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a main part showing a structure for incorporating a switching valve connected to the
[0025]
The switching valve has a mixed
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
FIG. 6 is an exploded view of the
[0030]
Returning to FIG. 2, a temperature-
[0031]
The temperature-
[0032]
That is, within the comfortable temperature range when using the shower, when there is no supply of mixed water and the load pressure is zero, the
[0033]
In the above configuration, as shown in FIG. 2, during the period in which the operation handle 3 is pushed down, the
[0034]
Since the water pressure of the mixed water passing through acts on the upper surface of the
[0035]
On the other hand, in order to switch from the discharge pipe 1c side to the
[0036]
Here, as described above, for the temperature of the mixed water in the comfortable temperature range of the shower, the spring constant of the temperature-
[0037]
Further, when the temperature of the mixed water becomes high and exceeds the upper limit of the temperature used in the shower, the generated load of the temperature-
[0038]
In such switching, when the supply amount of the mixed water is the maximum discharge amount when using the shower, the temperature-
[0039]
As described above, when the temperature of the mixed water exceeds the upper limit temperature when using the shower while switching to the
[0040]
Further, in the above embodiment, since the temperature
[0041]
It should be noted that the generated load of the temperature
[0042]
FIG. 8 shows another example, in which the
[0043]
The
[0044]
In FIG. 8, when the
[0045]
By providing the
[0046]
FIG. 9 shows an example of a pilot valve type switching valve that can be suitably used for equipment having a high supply pressure of mixed water. As in the previous example, the mixing provided in the
[0047]
9 differs from the previous example in that the
[0048]
A pilot valve body 11 is incorporated in the
[0049]
Further, a
[0050]
In FIG. 9, the
[0051]
If the temperature of the mixed water is lower than the lower limit of the temperature suitable for showering, the generated load of the temperature
[0052]
On the other hand, when the operation handle 3 is pulled up as shown in FIG. 12 to discharge from the
[0053]
When the mixed water is discharged from the
[0054]
The amount of mixed water flowing into the pilot valve body 11 itself is reduced by the restriction of the pilot valve body 11 with respect to the
[0055]
In the case where the pilot valve body 11 is provided, the temperature
[0056]
Further, in the case of the pilot valve body 11, since the
[0057]
In each of the above examples, a lift valve type in which the
[0058]
FIG. 14 is a left side vertical sectional view of the hot and cold water mixing faucet, showing a state where the flow path is switched to the discharge pipe side, and FIG. 15 is a left side vertical sectional view of the main part when switched to the shower side. 16 is a longitudinal sectional view taken along line AA in FIG.
[0059]
As in the example shown in FIG. 1, the
[0060]
A rotary operation handle 23 for switching the flow path disposed in front of the
[0061]
As shown in FIG. 14, a
[0062]
The projecting
[0063]
Due to the connecting relationship between the projecting
[0064]
Further, a temperature
[0065]
Further, in order to prevent the
[0066]
In the above configuration, the
[0067]
Further, even if the temperature of the mixed water becomes high and the
[0068]
When the flow path is switched to the shower side, the operation handle 23 is turned so that the
[0069]
When the temperature of the mixed water exceeds the upper limit temperature of the shower while switching to the shower side, the
[0070]
The direction in which the temperature
[0071]
FIG. 17 shows the flow from the shower side to the
[0072]
A pair of
[0073]
In addition, a coil-shaped
[0074]
Also in this example, when switched to the shower side, the
[0075]
As described above, when the temperature of the mixed water rises during the period of using the shower, the
[0076]
FIG. 19 is an enlarged vertical cross-sectional view of the main part showing still another example. This also applies to the rotation of the
[0077]
A
[0078]
Other configurations are exactly the same as those shown in FIGS. 14 to 17, and the
[0079]
If the temperature of the mixed water exceeds the upper limit when switching to the shower side, the temperature-
[0080]
Here, the axis of the projecting
[0081]
20 and 21 are longitudinal sectional views of the main part showing another embodiment having a spool valve type pilot valve.
[0082]
This example is the same system as the pilot valve already described in FIGS. 9 to 13, and those having the same function are indicated by the same reference numerals as in the previous example, and detailed description thereof is omitted. .
[0083]
As in the previous example, a hollow cylindrical
[0084]
The flow path structure for the
[0085]
Even in the example provided with such a
[0086]
When the temperature of the mixed water becomes high in this state, the temperature
[0087]
Thus, in the example of FIGS. 20-22, although the auxiliary spring etc. which urge | bias the
[0088]
FIG. 23 is an example in which a spool valve type pilot valve is further provided, and is a longitudinal sectional view showing only upper and lower housings and a mechanism of a main part therein.
[0089]
In this example, an
[0090]
On the other hand, in the
[0091]
In the state of FIG. 22, the
[0092]
【The invention's effect】
In the present invention, when the valve body is opened on the discharge side where the upper temperature limit is regulated, the shape recovery of the shape memory element connected to the valve body is utilized when mixed water exceeding the upper temperature limit is supplied. The valve body can be operated to close the previous discharge side and open the other discharge side. For this reason, for example, when applied to switching between a discharge pipe side that does not cause much trouble even when high-temperature mixed water is discharged, such as a hot-water mixed water tap, and a shower side that avoids discharging hot mixed water, If the temperature of the mixed water rises during use, the flow path can be instantly switched to the discharge pipe side, which can be used more safely.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a hot and cold water mixing faucet equipped with a switching valve of the present invention together with a shower head.
2 is a longitudinal sectional view showing a main part of a switching valve provided in the hot and cold water mixing faucet of FIG.
FIG. 3 is an exploded view of an upper housing and a lower housing of a switching valve.
4A and 4B are details of the lower housing, wherein FIG. 4A is a longitudinal sectional view, and FIG. 4B is a bottom view.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of an upper housing.
FIG. 6 is an exploded view of a spindle, a valve body, and a pressure receiving ring.
7 is a longitudinal sectional view when the switching valve of FIG. 2 is switched to the shower side.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view showing an example of a switching valve provided with an auxiliary spring.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view showing an example of a switching valve provided with a pilot valve body.
10 is a perspective view schematically showing an upper housing of the switching valve in FIG. 9. FIG.
11A and 11B show details of the pilot valve body, in which FIG. 11A is a longitudinal sectional view, and FIG. 11B is a schematic perspective view.
12 is a longitudinal sectional view when the switching valve of FIG. 9 is switched to the shower side.
FIG. 13 is a longitudinal sectional view when the pilot valve body is lifted by high-temperature mixed water during shower discharge.
FIG. 14 is a left side longitudinal sectional view of a hot and cold water mixing faucet provided with a switching valve by a temperature responsive spring for rotating a valve body.
15 is a vertical cross-sectional view of the main part of the hot and cold water mixing faucet of FIG. 14 when switched to the shower side.
16 is a longitudinal sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 17 is a longitudinal sectional view of a hot and cold water mixing faucet showing an example of a mechanism that eliminates resistance to rotation of the valve body when switching from the shower side to the discharge pipe side.
18 is a longitudinal sectional view showing a main part of the switching mechanism of FIG.
FIG. 19 is a longitudinal sectional view of an essential part showing an example in which a shifter eliminates resistance to rotation of the valve body.
FIG. 20 is an example in which a spool valve body is incorporated as a pilot valve, and is a longitudinal sectional view of a main part when a flow path to a water discharge pipe side is open.
FIG. 21 is a longitudinal sectional view of the main part when the flow path is switched to the shower side in the example of FIG. 20;
22 is a longitudinal cross-sectional view of the main part showing the movement of the spool valve body when the mixed water becomes hot when using a shower in the example of FIG. 20;
FIG. 23 is a longitudinal sectional view of an essential part showing an example in which a hollow cylindrical valve seat is provided in a shower-side flow path and a spool valve body is provided around the valve seat as a pilot valve.
[Explanation of symbols]
1: Faucet body
1c: Discharge pipe
2: Shower head
2a: Hose
3: Operation handle
3a: Spindle
4a: Mixed water flow path
4b: discharge side flow path
4c: shower side channel
4d: chamber
5: Lower housing
5c: Shower side valve seat
6: Upper housing
6g: Discharge side valve seat
7: Valve body
8: Pressure receiving ring
8b: Leg
8c: Pressure receiving seat
9: Temperature-responsive spring
10: Auxiliary spring
11: Pilot valve body
11a: Valve ring
11b: Spacer
11c: Stopper
12: Temperature-responsive spring
13: Bias spring
14: Valve body
14a: pressure receiving surface
15: Auxiliary spring
21: faucet body
21b: mixing chamber
21c: switching valve chamber
21c-1: Valve seat
21d: Discharge pipe
21 g: support hole
22: Hose
23: Operation handle
23a: Torsion spring
23b: Spindle
23c: holding hole
23d: Pin
24: Disc
24a: pressure receiving surface
24b: Valve hole
24c: Projection shaft
24c-1: Taper
24d: articulated shaft
24e: Connection hole
25: Temperature-responsive spring
26: Guide
27: Guide
28: Holding block
28a: Pin
28b: Pin
29: Bias spring
30: Temperature-responsive spring
31: Shifter
31a: Sleeve
31b: Flange
31c: channel hole
32: Bias spring
33: Temperature-responsive spring
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