JP3837563B2 - コンクリートの塩化物イオン拡散試験方法 - Google Patents

コンクリートの塩化物イオン拡散試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリート中に塩化物イオンを拡散及び浸透させ、コンクリート中の状態変化等を把握するためのコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法に関するものである。
海洋や海岸に構築されるコンクリート構造物においては、「塩害」と呼ばれる劣化が発生する場合がある。塩害は、海水の中に溶け込んでいる塩(塩化ナトリウム:NaCl)が電離してできるイオンのうち、塩素の1価の陰イオン(Cl-:以下、「塩化物イオン」という。)が、コンクリートの表面から内部に浸透して拡散し、コンクリート内部の鉄筋と化学反応を生じ、強度の低下や腐食を引き起こすことにより発生する。塩害は、多雪地帯においても、道路等の凍結防止剤として塩化カルシウム(CaCl2)を多量に散布するため、散布した箇所の周辺のコンクリート構造物に発生する場合がある。なお、塩素のイオンとしては、陽イオンCl+も存在するため、塩素の1価の陰イオン(Cl-)の正式な化学用語は、最近では、「塩化物イオン」となっている。
上記したコンクリート構造物の塩害の劣化の進行の度合いは、コンクリート中に含まれる塩化物イオン(Cl-)の濃度に支配されると考えられている。このことから、コンクリートの塩害の劣化の進展を予測するためには、コンクリート中における塩化物イオンの拡散係数を適切に評価することが重要となる。
従来、コンクリートの塩化物イオン拡散試験方法の一つとして、直流電流を付与して電気泳動によって塩化物イオンをコンクリート中に強制的に移動させる方法が知られている(特許文献1を参照)。
また、他のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法として、塩分濃度を高めた塩水中に、対象となるコンクリート部材を浸漬する方法も知られている。
しかしながら、前者の試験方法は、電気を利用して強制的に移動させるため、自然状態で塩化物イオンがコンクリート中に浸透・拡散していく場合と、塩化物イオンの移動のメカニズムが異なるため、厳密には適切な方法とはいいにくい。また、後者の試験方法では、自然状態とほぼ同様なメカニズムによる塩化物イオンの浸透・拡散ということはできるが、試験期間が長期にわたる、という問題点があった。
特開平06−317560号公報
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、自然状態とほぼ同様なメカニズムにより、短期間で結果を得ることができるコンクリートの塩化物イオンの拡散試験方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係るコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法は、コンクリートからなるコンクリート試験体の表面の一部である第1コンクリート表面を被覆するように第1容器を取り付け、前記第1容器の中に塩化物イオンを含む水溶液からなる第1液体を収容し、前記第1コンクリート表面が前記第1液体の液体表面の一つである第1液面に接触するようにし、回転部材の回転中心位置から第1距離となる第1設置位置に前記コンクリート試験体を設置し、前記第1容器が前記コンクリート試験体よりも前記回転中心位置に近い位置となるようにし、かつ前記第1コンクリート表面又は前記第1コンクリート表面が延長された面が、前記回転中心位置と前記第1設置位置とを結ぶ直線と略垂直に交わるようにし、前記回転部材上で前記回転中心位置に関して前記コンクリート試験体とは反対側となり前記回転中心位置から第2距離となる前記回転部材の第2設置位置に前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体の総和重量と釣り合う重量の釣合重錘を設置し、前記回転部材の回転中心位置に回転軸を取り付け、前記回転軸を回転駆動手段に取り付け、前記回転駆動手段により前記回転軸を回転駆動することにより前記回転部材を回転させ、この回転により作用する遠心力により前記第1液体を前記第1コンクリート表面から前記コンクリート試験体の内部へ浸透させ拡散させることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法は、
請求項1記載のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法において、
前記第1設置位置に関して前記第1コンクリート表面とは反対側となる前記コンクリート試験体の表面である第2コンクリート表面を被覆するように第2容器を取り付け、前記第2容器の中に第2液体を収容し、前記第2液体の塩化物イオンの濃度を前記第1液体の塩化物イオン濃度である第1濃度よりも低い第2濃度に設定し、前記第2コンクリート表面が前記第2液体の液体表面の一つである第2液面に接触するようにし、前記釣合重錘の重量を前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体と前記第2容器と前記第2液体の総和重量と釣り合う値に設定し、前記回転の後に前記第2液体中の塩化物イオン濃度である第3濃度を測定し、測定された第3濃度が前記第2濃度よりも高い場合には前記第1容器から前記コンクリート試験体の中を浸透した第1液体が前記第2液体に到達したと判別することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法は、
請求項1記載のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法において、
前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体からなる試験部材をさらに一個又は複数個作成し、前記試験部材を前記釣合重錘のかわりに前記回転部材の第2設置位置又は前記回転部材の他の位置に設置することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法は、
請求項2記載のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法において、
前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体と前記第2容器と前記第2液体からなる試験部材をさらに一個又は複数個作成し、前記試験部材を前記釣合重錘のかわりに前記回転部材の第2設置位置又は前記回転部材の他の位置に設置することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法は、
請求項2記載のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法において、
前記第2液体は、塩化物イオン濃度が1ミリグラム/リットルよりも低い水であることを特徴とする。
本発明に係るコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法は、コンクリートからなるコンクリート試験体の表面の一部である第1コンクリート表面を被覆するように第1容器を取り付け、前記第1容器の中に塩化物イオンを含む水溶液からなる第1液体を収容し、前記第1コンクリート表面が前記第1液体の液体表面の一つである第1液面に接触するようにし、回転部材の回転中心位置から第1距離となる第1設置位置に前記コンクリート試験体を設置し、前記第1容器が前記コンクリート試験体よりも前記回転中心位置に近い位置となるようにし、かつ前記第1コンクリート表面又は前記第1コンクリート表面が延長された面が、前記回転中心位置と前記第1設置位置とを結ぶ直線と略垂直に交わるようにし、前記回転部材上で前記回転中心位置に関して前記コンクリート試験体とは反対側となり前記回転中心位置から第2距離となる前記回転部材の第2設置位置に前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体の総和重量と釣り合う重量の釣合重錘を設置し、前記回転部材の回転中心位置に回転軸を取り付け、前記回転軸を回転駆動手段に取り付け、前記回転駆動手段により前記回転軸を回転駆動することにより前記回転部材を回転させ、この回転で生じる遠心力により前記第1液体を前記第1コンクリート表面から前記コンクリート試験体の内部へ浸透させ拡散させるものであり、電気泳動などを利用せず、力学的メカニズムを利用するため、自然状態での浸透・拡散に近いメカニズムによりコンクリート中の塩化物イオンを移動させることができ、かつ短期間で試験結果を得ることができる、という利点を有している。
以下に説明する実施例は、コンクリート試験体の回転中心位置に近い側に塩化物イオンを含む水溶液の容器を取り付け、これらを回転運動させる際に発生する遠心力を利用して、塩化物イオンを強制的に移動させ、コンクリート試験体の内部に浸透・拡散させるようにしたものであり、比較的簡単な設備と、短期間で試験結果を得ることができ、本発明を実現するための構成として最良の形態である。
以下、本発明の第1実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施例であるコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法を説明する図である。図1において、図1(A)は、塩化物イオン拡散試験装置101の側面図を示し、図1(B)は、図1(A)の塩化物イオン拡散試験装置101を上方から見た平面図を示している。
図1に示すように、この塩化物イオン拡散試験装置101は、固定床80に固定された電動モータ1と、回転部材3を備えている。電動モータ1には、図示しない導線と電源と切替スイッチ等が接続されている。このような構成により、切替スイッチ(図示せず)を一方(ON側)にすることにより、電動モータ1を作動(回転)させることができ、切替スイッチ(図示せず)を他方(OFF側)にすることにより、電動モータ1を停止させることができるようになっている。この電動モータ1は、特許請求の範囲における回転駆動手段に相当している。
回転部材3は、梁状の部材であり、図1(A)に示すように、中央部付近の下部に、軸取付部10が形成されている。軸取付部10は、下方に突出した柱状となっている。軸取付部10には、下方から上方に向かう凹部状(盲孔状)のホゾ穴10aが形成されている。ホゾ穴10aには、電動モータ1の回転軸2の上端部が挿入し嵌合できるようになっている。また、軸取付部10の側方には、外部からホゾ穴10aまで貫通するネジ穴が形成されており、軸取付部10の側方から固定用ボルト11をねじ込んで、固定用ボルト11の先端により、回転軸2を軸取付部10に固定できるようになっている。
この場合、図1(B)に示すように、ホゾ穴10aの断面形状と、回転軸2の上端部の断面形状を、四角形状にしておくことにより、電動モータ1を回転させたときに、回転軸2とホゾ穴10aとの間で滑りが生じることを防止することができる。ホゾ穴10aの断面形状と、回転軸2の上端部の断面形状は、他の多角形状としてもよい。
図1(B)に示すように、回転部材3の上面の中央部付近において、回転軸2の中心点に対応する位置P3は、回転中心位置となっている。回転中心位置P3は、回転部材3の上面の長手方向中心線の上に位置するようになっている。また、回転中心位置P3を鉛直下方に延長すると、回転軸2の中心点と合致するようになっている。回転部材3は、このような状態で回転軸2に取り付けられている。また、回転部材3の一方の端部(図1における左端部)には、回転部材3の上面から上方に突出する壁状に形成された試験体取付部12が設けられている。また、試験体取付部12よりも回転中心位置P3に近い位置にも、回転部材3の上面から上方に突出する壁状に形成された試験体取付部13が設けられている。これらの試験体取付部12及び13が形成する凹部である試験体収容凹部には、コンクリート試験体50の下端部が収容できるようになっている。
また、試験体取付部12の側方には、外部から試験体収容凹部まで貫通するネジ穴が形成されている。また、試験体取付部13の側方にも、外部から試験体収容凹部まで貫通するネジ穴が形成されている。このため、試験体取付部12の側方から固定用ボルト14をねじ込むとともに、試験体取付部13の側方から固定用ボルト15をねじ込むことにより、固定用ボルト14と固定用ボルト15の各先端により、コンクリート試験体50の下端部を試験体収容凹部に固定し、これにより、コンクリート試験体50を回転部材3の一方の端部(図1における左端部)に固定できるようになっている。この場合、コンクリート試験体50の底面(四角形)の中心位置P1は、回転部材3の上面の長手方向中心線の上に位置するようになっている。位置P1を、以下、「第1設置位置」という。第1設置位置P1は、回転中心位置P3から第1距離L1の距離の位置となっている。
コンクリート試験体50は、無筋コンクリート、又は鉄筋コンクリートなどからなり、直方体状に形成された部材である。このコンクリート試験体50の表面のうち、2つの互いに平行な表面S1と表面S2を鉛直下方に延長した各面は、図1に示すように、回転中心位置P3と第1設置位置P1とを結ぶ直線と略垂直に交わるようになっている。また、この場合、コンクリート試験体50の表面S1(以下、「第1コンクリート表面」という。)は、他の表面S2(以下、「第2コンクリート表面」という。)よりも、回転中心位置P3に近い位置となっている。
上記した第1コンクリート表面S1には、その一部を被覆するように第1容器51が取り付けられている。第1容器51は、直方体状の容器であり、金属、プラスチック等から形成されている。また、第1容器51は、直方体のうちの一つの側面が除去された形状となっており、除去された部分が、第1コンクリート表面S1によって閉塞されるようになっている。第1容器51が第1コンクリート表面S1に接触している部分は、接着剤等によって第1コンクリート表面S1に固定され、第1容器51内の液体が外部に漏出しないように構成されている。第1容器51の上端には、開口53が設けられ、開口53により、第1容器51に液体を注入したり、液体を取り出すことができるようになっている。また、開口53には蓋55が着脱可能となっており、開口54を開放又は閉塞可能となっている。なお、第1容器51が第1コンクリート表面S1に接触している部分の外部には、接着剤等を充填したり、他のシーリング材を接着するなどして水の漏出防止を入念に行うことが好ましい。
第1容器51の内部には、開口53の位置まで第1液体61が収容されている。これにより、第1コンクリート表面S1は、第1液体61の液体表面の一つである第1液面S3に接触するようになっている。この第1液体61は、塩化物イオン(Cl-)を含む水溶液からなっている。第1液体としては、例えば、塩化物水溶液などが用いられる。塩化物水溶液は、水に塩化物を溶かした水溶液である。塩化物は、塩素(Cl)よりも電気陰性度の低い元素と塩素(Cl)との化合物であり、塩酸(HCl)の塩(えん)が含まれる。塩化物としては、例えば、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、塩化カルシウム(CaCl2)、塩化マグネシウム(MgCl2)、塩化アンモニウム(NH4Cl)、塩化鉄(III)又は塩化第二鉄(FeCl3)、塩化銅(I)又は塩化第一銅(CuCl)、塩化銅(II)又は塩化第二銅(CuCl2)などがあげられる。その他、上記以外のものであっても、金属と塩酸を反応させてできる塩(えん)のうち、水溶性のものは、上記の塩化物として利用可能である。
また、第2コンクリート表面S2には、その一部を被覆するように第2容器52が取り付けられている。第2容器52は、直方体状の容器であり、金属、プラスチック等から形成されている。また、第2容器52は、直方体のうちの一つの側面が除去された形状となっており、除去された部分が、第2コンクリート表面S2によって閉塞されるようになっている。第2容器52が第2コンクリート表面S2に接触している部分は、接着剤等によって第2コンクリート表面S2に固定され、第2容器52内の液体が外部に漏出しないように構成されている。第2容器52の上端には、開口54が設けられ、開口54により、第2容器52に液体を注入したり、液体を取り出すことができるようになっている。また、開口54には蓋56が着脱可能となっており、開口54を開放又は閉塞可能となっている。なお、第2容器52が第2コンクリート表面S2に接触している部分の外部には、接着剤等を充填したり、他のシーリング材を接着するなどして水の漏出防止を入念に行うことが好ましい。
第2容器52の内部には、開口54の位置まで第2液体62が収容されている。これにより、第2コンクリート表面S2は、第2液体62の液体表面の一つである第2液面S4に接触するようになっている。この第2液体62の塩化物イオンの濃度(以下、「第2濃度」という。)は、第1液体61の塩化物イオン濃度(以下、「第1濃度」という。)よりも低い値に設定されている。第2液体62としては、例えば、蒸留水などが用いられる。この蒸留水の塩化物イオン濃度(第2濃度)は、例えば1ミリグラム/リットルよりも低い値となっている。
上記のような構成により、第1容器51は、コンクリート試験体50よりも回転中心位置P3に近い位置となるように設置されている。また、第2容器52は、第1設置位置P1に関して第1容器51とは反対側となる位置(コンクリート試験体50よりも回転中心位置P3から遠い位置)となるように設置されている。
また、回転部材3の他方の端部(図1における右端部)には、回転部材3の上面から上方に突出する壁状に形成された重錘取付部17が設けられている。また、重錘取付部17よりも回転中心位置P3に近い位置にも、回転部材3の上面から上方に突出する壁状に形成された重錘取付部16が設けられている。これらの重錘取付部16及び17が形成する凹部である重錘収容凹部には、釣合重錘301の下端部が収容できるようになっている。
また、重錘取付部16の側方には、外部から重錘収容凹部まで貫通するネジ穴が形成されている。また、重錘取付部17の側方にも、外部から重錘収容凹部まで貫通するネジ穴が形成されている。このため、重錘取付部16の側方から固定用ボルト18をねじ込むとともに、重錘取付部17の側方から固定用ボルト19をねじ込むことにより、固定用ボルト18と固定用ボルト19の各先端により、釣合重錘301の下端部を重錘収容凹部に固定し、これにより、釣合重錘301を回転部材3の他方の端部(図1における右端部)に固定できるようになっている。この場合、釣合重錘301の底面(四角形)の中心位置P2は、回転部材3の上面の長手方向中心線の上に位置するようになっている。位置P2を、以下、「第2設置位置」という。第2設置位置P2は、回転部材3上で回転中心位置P3に関して第1設置位置P1とは反対側の位置となっており、回転中心位置P3から第2距離L2の距離の位置となっている。
釣合重錘301は、金属、コンクリートなどからなり、直方体状に形成された部材である。この釣合重錘301の重量は、コンクリート試験体50と第1容器51と第1液体61と第2容器52と第2液体62(以下、これらの組み合わせを「試験部材」という。)の総和重量(以下、「試験部材総和重量」という。)と釣り合う重量(以下、「釣合重量」という。)に設定されている。例えば、第1距離L1と第2距離L2が等しい場合には、釣合重量を、試験部材総和重量と等しい値とすればよい。このようにすれば、回転部材3が停止している状態において、試験部材と釣合重錘301が釣り合った状態となり、後述するように、回転部材3を回転させる場合に、重量の平衡がとれた状態で回転させることができ、安全である。なお、第1距離L1と第2距離L2が等しくない場合には、回転軸中心線Aから物体の重心位置までの距離Lに、物体の重量Gを乗算した釣合モーメント(L×G)が、回転軸中心線Aの一方の側(例えばP1の側)と他方の側(例えばP2の側)とも等しくなるように、釣合重錘301の位置と重量を決定すればよい。
次に、上記のように構成した装置や試験体等を用いてコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法を行う手順、内容等について説明を行う。
図1に示す構成において、第1容器51内には開口53の位置まで第1液体61を充満させ、第2容器52内には開口54の位置まで第2液体62を充満させる。次に、この状態で、電動モータ1の切替スイッチ((図示せず)をON側に切り替えることにより、電動モータ1を作動(回転)させる。これにより、電動モータ1の回転軸2が回転し、例えば、図1(B)に示す回転方向D1の方向に動く。これにより、回転軸2に固定された回転部材3が回転し、例えば、図1(B)に示す回転方向D2の方向に動く。この回転により、コンクリート試験体50と第1容器51と第1液体61と第2容器52と第2液体62からなる試験部材には、遠心力が作用する。
この遠心力の力の向きは、回転中心位置P3から第1設置位置P1に向かう方向である。また、遠心力の大きさは、図1(A)における回転軸中心線Aからの距離がR(メートル)の位置で、その位置での回転速度がV(メートル/秒)であり、その物体の質量がM(キログラム)の場合、遠心力の値F(ニュートン)は、下式(1)によって表される。

F=M×R×(V/R)2

=M×V2/R ………(1)
遠心力は、第1容器51内の第1液体61に含まれる塩化物イオン(Cl-)及び水(例えば、水分子又は水クラスター)、及び水中の他の溶解成分に作用する。このため、第1容器51内の第1液体61に含まれる塩化物イオン(Cl-)及び水(例えば、水分子又は水クラスター)等は、第1コンクリート表面S1に強く押し付けられる。これにより、塩化物イオン(Cl-)及び水(例えば、水分子又は水クラスター)等は、第1コンクリート表面S1に存在するセメント水和物の中間の隙間などからコンクリート試験体50の内部へ押し込まれる。コンクリート試験体50の内部へ押し込まれた塩化物イオン(Cl-)及び水(例えば、水分子又は水クラスター)等には、つねに方向D3へ向かう遠心力が作用し続けるため、コンクリート試験体50の内部へ押し込まれた塩化物イオン(Cl-)及び水(例えば、水分子又は水クラスター)等は、コンクリート中の隙間等を通って、方向D3へ強制的に移動させられる。これにより、塩化物イオン(Cl-)及び水(例えば、水分子又は水クラスター)等は、コンクリート試験体50の内部に浸透し、コンクリートの各所に拡散していく。その後、塩化物イオン(Cl-)及び水(例えば、水分子又は水クラスター)等は、反対側のコンクリート表面である第2コンクリート表面S2に到達し、第2容器52の中へ押し出され、第2液体62の中へ混入することになる。上記した塩化物イオン(Cl-)が第1コンクリート表面S1から第2コンクリート表面S2へ到達するまでの時間は、回転部材3の回転に伴う遠心力に比例すると考えられる。上式(1)より、回転軸中心線Aからの距離Rが小さいほど、遠心力Fの値は大きくなり、また、試験部材(コンクリート試験体50と第1容器51と第1液体61と第2容器52と第2液体62)の位置での回転速度Vが大きいほど、遠心力Fの値は大きくなることがわかる。このため、遠心力Fの値を適宜に設定することにより、塩化物イオン(Cl-)のコンクリート試験体50の中への拡散(浸透)速度を調整することができる、と考えられる。
上記した回転部材3の回転を適宜の時間継続した後、電動モータ1の切替スイッチ((図示せず)をOFF側に切り替えることにより、電動モータ1を停止させ、回転部材3を停止させる。この状態で、第2容器52の蓋56を開け、中の第2液体62をを少量、例えば1ミリリットル程度取り出す。次に、採取した第2液体62の塩化物イオン濃度を測定する。この塩化物イオン濃度測定には、公知の各種の方法が利用可能である。
塩化物イオン濃度測定方法としては、例えば、対象となる液体に、フルオレセインナトリウム水溶液の数滴を加えて黄褐色の溶液とし、0.1規定度の硝酸銀水溶液を滴下し、黄橙色へ変色するまでの硝酸銀水溶液の滴数に応じて、塩化物イオン濃度を決定する滴定法がある。ここに、規定度とは、濃度単位の一つであり、溶液1リットル中に当該物質が何グラム当量含まれているかを示した濃度である。グラム当量とは、元素や化合物の化学当量にグラムの単位をつけた量である。
他の塩化物イオン濃度測定方法としては、対象となる液体に、5%クロム酸カリウム水溶液の数滴を加える。次に、濃度が既知の硝酸銀水溶液を滴下し、対象液体が黄褐色となり、その色が消えなくなる時点までに要した硝酸銀水溶液の滴数に応じて、塩化物イオン濃度を計算する滴定法がある。
上記のようにして、採取した第2液体62の塩化物イオン濃度が測定される。この濃度を、以下、「第3濃度」という。回転部材3の回転を開始する前の最初の時点の第2液体62の塩化物イオン濃度(第2濃度)は、既知であり、例えば1ミリグラム/リットルよりも低い値となっていた。このため、回転部材3の回転後の第2液体62の塩化物イオン濃度(第3濃度)が、最初の第2濃度よりも高い場合には、回転部材3の回転に伴う遠心力の作用により、「第1容器51内の第1液体61中の塩化物イオン(Cl-)がコンクリート試験体50の中を浸透した後に第2液体62に到達した」と判別することができる。
この場合、最初の第2液体62の塩化物イオン濃度(第2濃度)を、できるだけ低く設定しておけば、上記の判別の精度を高めることができる。したがって、最初の第2液体62は、純度の高い、いわゆる「純水」を用いるとよい。純水は、例えば、水の蒸留を複数回、繰り返すことなどによって得ることができる。
上記のようにして、「第1液体61中の塩化物イオン(Cl-)が第2液体62に到達した」と判別された場合には、塩化物イオン(Cl-)は、コンクリート試験体50の内部、特に、第1容器51と第2容器52によって挟まれた領域の内部に浸透した状態となっている。したがって、その後、各種の試験等を行うことができる。
例えば、上記した浸透判別の後、一定期間、例えば、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月等の期間、塩水中などに浸漬しておき、浸漬期間経過後に取り出し、コンクリート試験体50を、コンクリートカッター等によって切断し、内部のセメント水和物と塩化物イオン(Cl-)との反応の状態などを各種試薬で検証する試験、上記のコンクリート切断片の表面の顕微鏡等による観察などがあげられる。また、浸漬期間経過後に取り出したコンクリート試験体50の圧縮試験を行い、破壊強度を測定し、塩化物イオン(Cl-)がコンクリート中に浸透した後の経過期間と強度劣化の関係を調査してもよい。また、コンクリート試験体50を作成する際に、あらかじめ鉄筋などを埋設しておき、塩化物イオン(Cl-)がコンクリート中に浸透した後の経過期間と鉄筋腐食の関係を調査することもできる。
なお、本発明は、上記した実施例に限定されるものではない。上記した実施例は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
例えば、上記の第1実施例における第2容器52と内部の第2液体62は、本発明の必須の構成要素ではない。本発明の他の実施例(以下、「第2実施例」という。)は、図示はしていないが、図1に示す構成から、第2容器52と内部の第2液体62を取り除いた構成で回転部材3を回転させることによっても実現可能である。この場合には、釣合重錘301の重量は、コンクリート試験体50と第1容器51と第1液体52の総和重量と釣り合う重量に設定すればよい。この第2実施例の場合には、回転部材3の回転後、コンクリート試験体50の第2コンクリート表面S2、特に、回転中心位置P3に関して第1容器51の反対側となるコンクリート表面が、濡れてきたり、その部分から液体が外方へ飛散するようになった場合には、「第1容器51内の第1液体61がコンクリート試験体50の中を浸透した後に第2コンクリート表面S2に到達した」と判別することができる。あるいは、さらに、第2コンクリート表面S2に滲出した液体について、上記した塩化物イオン濃度測定を実施、この滲出液体中に塩化物イオン(Cl-)が存在し、その濃度が、第2液体62の第2濃度と大きな相違がないことを確認すれば、なお好ましい。
また、本発明は、上記した第1、第2実施例とは異なる構成の実施例(以下、「第3実施例」という。)によっても実現可能である。この第3実施例は、図示はしていないが、図1に示す構成において、釣合重錘301のかわりに、図1に示した試験部材(コンクリート試験体50と第1容器51と第1液体61と第2容器52と第2液体62)と全く同様の構成を有する試験部材を、第2設置位置P2に設置した後に、回転部材3を回転させることにより構成される。ただし、この第3実施例の場合には、第2設置位置P2に設置される試験部材(以下、「右側試験部材」という。)は、図1におけるコンクリート試験体の左側(回転中心位置P3に近い側)が第1容器となり、第1容器の中に第1液体(塩化物水溶液など)が充満され、図1におけるコンクリート試験体の右側(回転中心位置P3から遠い側)が第2容器となり、第2容器の中に第2液体(純水など)が充満されるように構成される。このように構成すれば、単なる重りである釣合重錘301は不要となり、一度に2つのコンクリート試験体について、塩化物イオン拡散試験を実施することができ、効率がよい。
また、上記の第2実施例の概念と、第3実施例の概念を組み合わせた実施例(以下、「第4実施例」という。)によっても、本発明は実現可能である。すなわち、この第4実施例は、図示はしていないが、図1に示す構成において、釣合重錘301のかわりに、上記の第2実施例における試験部材(コンクリート試験体50と第1容器51と第1液体61)と全く同様の構成を有する試験部材を、第2設置位置P2に設置した後に、回転部材3を回転させることにより構成される。ただし、この第4実施例の場合には、第2設置位置P2に設置される試験部材(以下、「右側試験部材」という。)は、図1におけるコンクリート試験体の左側(回転中心位置P3に近い側)が第1容器となり、第1容器の中に第1液体(塩化物水溶液など)が充満されるように構成される。この第4実施例の場合は、図1の左側の試験部材についても、右側試験部材についても、回転部材3の回転後、コンクリート試験体50の第2コンクリート表面S2、特に、回転中心位置P3に関して第1容器51の反対側となるコンクリート表面が、濡れてきたり、その部分から液体が外方へ飛散するようになった場合には、「第1容器51内の第1液体61がコンクリート試験体50の中を浸透した後に第2コンクリート表面S2に到達した」と判別することができる。あるいは、さらに、第2コンクリート表面S2に滲出した液体について、上記した塩化物イオン濃度測定を実施、この滲出液体中に塩化物イオン(Cl-)が存在し、その濃度が、第2液体62の第2濃度と大きな相違がないことを確認すれば、なお好ましい。また、第4実施例のように構成すれば、第3実施例の場合とまったく同様に、単なる重りである釣合重錘301は不要となり、一度に2つのコンクリート試験体について、塩化物イオン拡散試験を実施することができ、効率がよい。
また、本発明における回転部材は、図1に示す第1実施例で説明した梁状の回転部材3以外の構成であってもよい。例えば、回転中心位置P3の付近が円盤状で、この中心円盤から、外方に向けて放射状に偶数の腕状の部分が突出するようにして回転部材を構成し、各腕状部分が、回転中心位置P3を対称の中心点とする点対称となるようにし、腕状部分の外側先端付近に試験部材又は釣合重錘を設置するようにして、回転部材の回転を行うようにしてもよい。また、回転部材は、円盤状の部材とし、外周付近に複数個の試験部材を設置し、各試験部材が回転中心位置P3を対称の中心点とする点対称となるように配置して、回転部材の回転を行うようにしてもよい。
例えば、上記した第1、第2実施例における固定床80は、回転駆動手段である電動モータ1が回転する場合に、回転方向とは逆の方向に動くことを防止するための構成要素であり、回転駆動手段の逆回転を防止することができれば他の構成、例えば、床などの上に載置された重量の大きな部材等であってもよい。
また、本発明における回転駆動手段としては、上記した実施例で説明した電動モータのほか、油圧モータ、空気圧モータ、ガソリン・エンジンやディーゼル・エンジン等の内燃機関、あるいは外燃機関などを用いてもよい。
上記した実施例における軸取付部10は、下方に突出しない構成としてもよい。例えば、回転部材の中央下部にホゾ穴を形成し、このホゾ穴に、回転駆動手段の回転軸を嵌合させるようにしてもよい。
また、上記した実施例における第1容器(例えば図1における51)、第2容器(例えば図1における52)の形状は、直方体以外の形状であってもよい。また、コンクリート試験体50(例えば図1における50)の形状も、直方体以外の形状であってもよい。例えば、第2実施例の場合(第2容器と内部の第2液体を用いない場合)で、コンクリート試験体を円柱状に形成し、第1容器を、円柱状のコンクリート試験体の周囲全体を取り囲むような形状の容器としてもよい。
本発明は、コンクリートの試験や研究を行う企業、コンクリート構造物を構築する土木・建築業、海岸付近等でコンクリート構造物を施設として利用する海運業や港湾関連企業、多雪地帯の道路を保守する企業等で実施可能であり、これらの産業で利用可能である。また、試験部材を回転させる装置の部分は、機械、電気機器等の製造業において製造することができ、これらの産業で利用可能である。
本発明の第1実施例であるコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法を説明する図である。
符号の説明
1 電動モータ(回転駆動手段)
2 回転軸
3 回転部材
10 軸取付部
10a ホゾ穴
11 固定用ボルト
12、13 試験体取付部
14、15 固定用ボルト
16、17 重錘取付部
18、19 固定用ボルト
50 コンクリート試験体
51 第1容器
52 第2容器
53、54 開口
55、56 蓋
61 第1液体
62 第2液体
80 固定床
101 塩化物イオン拡散試験装置
201 試験部材
301 釣合重錘
A 回転軸中心線
D1、D2 回転方向
D3 塩化物イオン移動方向
L1 第1距離
L2 第2距離
P1 第1設置位置
P2 第2設置位置
P3 回転中心位置
S1 第1コンクリート表面
S2 第2コンクリート表面
S3 第1液面
S4 第2液面

Claims (5)

  1. コンクリートからなるコンクリート試験体の表面の一部である第1コンクリート表面を被覆するように第1容器を取り付け、前記第1容器の中に塩化物イオンを含む水溶液からなる第1液体を収容し、前記第1コンクリート表面が前記第1液体の液体表面の一つである第1液面に接触するようにし、回転部材の回転中心位置から第1距離となる第1設置位置に前記コンクリート試験体を設置し、前記第1容器が前記コンクリート試験体よりも前記回転中心位置に近い位置となるようにし、かつ前記第1コンクリート表面又は前記第1コンクリート表面が延長された面が、前記回転中心位置と前記第1設置位置とを結ぶ直線と略垂直に交わるようにし、前記回転部材上で前記回転中心位置に関して前記コンクリート試験体とは反対側となり前記回転中心位置から第2距離となる前記回転部材の第2設置位置に前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体の総和重量と釣り合う重量の釣合重錘を設置し、前記回転部材の回転中心位置に回転軸を取り付け、前記回転軸を回転駆動手段に取り付け、前記回転駆動手段により前記回転軸を回転駆動することにより前記回転部材を回転させ、この回転により作用する遠心力により前記第1液体を前記第1コンクリート表面から前記コンクリート試験体の内部へ浸透させ拡散させることを特徴とするコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法。
  2. 請求項1記載のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法において、
    前記第1設置位置に関して前記第1コンクリート表面とは反対側となる前記コンクリート試験体の表面である第2コンクリート表面を被覆するように第2容器を取り付け、前記第2容器の中に第2液体を収容し、前記第2液体の塩化物イオンの濃度を前記第1液体の塩化物イオン濃度である第1濃度よりも低い第2濃度に設定し、前記第2コンクリート表面が前記第2液体の液体表面の一つである第2液面に接触するようにし、前記釣合重錘の重量を前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体と前記第2容器と前記第2液体の総和重量と釣り合う値に設定し、前記回転の後に前記第2液体中の塩化物イオン濃度である第3濃度を測定し、測定された第3濃度が前記第2濃度よりも高い場合には前記第1容器から前記コンクリート試験体の中を浸透した第1液体が前記第2液体に到達したと判別することを特徴とするコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法。
  3. 請求項1記載のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法において、
    前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体からなる試験部材をさらに一個又は複数個作成し、前記試験部材を前記釣合重錘のかわりに前記回転部材の第2設置位置又は前記回転部材の他の位置に設置することを特徴とするコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法。
  4. 請求項2記載のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法において、
    前記コンクリート試験体と前記第1容器と前記第1液体と前記第2容器と前記第2液体からなる試験部材をさらに一個又は複数個作成し、前記試験部材を前記釣合重錘のかわりに前記回転部材の第2設置位置又は前記回転部材の他の位置に設置することを特徴とするコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法。
  5. 請求項2記載のコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法において、
    前記第2液体は、塩化物イオン濃度が1ミリグラム/リットルよりも低い水であることを特徴とするコンクリートの塩化物イオン拡散試験方法。
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