JP3835308B2 - Timing device system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、計時装置システムに関する。
【0002】
【背景技術】
外部からの無線情報を受信して動作修正等を行う電子機器、例えば、外部からの時刻情報を受信して時刻修正を行う電波時計などが知られている。
この電波時計は、外部からの時刻情報を受けるアンテナと、アンテナで受けた情報を処理する受信手段と、受信手段からの情報を記憶する記憶手段と、記憶された時刻情報に従って駆動制御されるステッピングモータと、このステッピングモータによって運針され時刻を示す指針とを備えて構成されている。
このような構成によれば、正確な時刻情報を載せた電波をアンテナで受ける。すると、この時刻情報が受信手段によって処理(例えば、増幅、復調など)され、一連の時刻情報が記憶手段に記憶されていく。記憶された時刻情報に基づいてステッピングモータが駆動制御され、指針が回転駆動されることにより正確な時刻が示される。このような作業が自動でなされ、かつ、正確な時刻を表示できることから、電波時計は優れた利便性を有している。
【0003】
従来の電波時計が受信する長波帯標準電波は、木造住宅であれば室内での受信も可能であるが、マンションや鉄骨軸組み構造の建物等では、鉄筋や鉄骨等がシールドとして機能し、室内での受信は非常に困難である。
このため、通常の電波時計は、窓際等の受信可能な特定の場所に設置しなければならず、利用者がその設置位置を自由に決めることができないため、利便性があまり高くなかった。
そこで、長波帯標準電波を受信し、再度送信するリピータ(中継装置)を受信可能な窓際等に配置し、他の電波時計はそのリピータからの電波を受信して正確な時刻を表示するようにすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この際、リピータは、受信と送信で同じ周波数の電波を用いていた。すなわち、現在、日本では、図9に示すように、送信周波数40kHzのおおたかどや山の標準電波送信所と、送信周波数60kHzのはがね山の標準電波送信所との2種類の周波数で運用されている。図9中、距離(km)に対する電界強度は理論計算によって求められた値である。
ところで、リピータは、東日本を中心とする40kHzの標準電波を受信した場合には40kHzの電波を送信し、西日本を中心とする60kHzの標準電波を受信した場合には60kHzの電波を送信し、受信電波と送信電波の周波数を同一のものとしていた。
【0005】
このため、40kHzの電波を送受信するリピータを用いた場合には、60kHzの電波を送受信するリピータを用いた場合に比べて、リピータから電波時計までの電波の到達距離が小さくなり、電波時計の設置位置も限定されやすく、利便性が低いという問題がある。
すなわち、40kHzと60kHzの各電波では、同じ大きさのアンテナを用いた場合、60kHzの電波の方が波長が短いのでアンテナゲインを約7db良くできる。これは、送信時および受信時で同じ効果があるので、リピータを用いた際に、リピータの送信および電波時計の受信をそれぞれ40kHzの電波で行った場合に比べ、60kHzの電波で行った場合には、アンテナゲインが約14dbも小さくなり、その分、電波の到達距離も短くなるという問題があった。
【0006】
このような問題は、長波帯標準電波を送受信するリピータに限らず、時刻情報を含みかつ異なる周波数帯の電波、例えばFM電波を送受信するリピータ等においても共通するものであった。
【0007】
本発明の目的は、受信した電波を送信する際に、電波の到達距離を長くできてその電波を受信する受信機の設置場所の制約を少なくできる計時装置システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の計時装置システムは、時刻コードを含む電波を受信可能な受信回路と、
前記受信回路で受信した時刻コードに基づく時刻情報を基準として現時刻情報を順次更新して記憶する現時刻情報記憶部と、
前記現時刻情報に基づく時刻コードを含む電波を送信可能な送信回路と、
前記受信回路および送信回路の動作を制御する制御部と、を備えた計時装置用中継装置と、
複数の周波数の電波を自動選択して受信してその電波に含まれる時刻コードに基づく時刻情報によって現時刻を更新して表示する計時装置と、を備える計時装置システムであって、
前記計時装置は、前記計時装置用中継装置の前記送信回路から送信される電波を受信し、
前記制御部は、前記計時装置が時刻情報を取得するために受信可能な周波数のうち、最も高い周波数の電波を送信するように制御する
ことを特徴とする。
なお、計時装置としては、いわゆる電波時計が利用できるが、電波時計に限らず、ビデオデッキ、オーディオ装置、テレビ、冷蔵庫等の各種電子機器に組み込まれる計時装置にも利用できる。
【0009】
このような本発明においては、外部からの電波を受信回路で受信すると、現時刻情報記憶部で受信した電波に含まれる時刻コードに基づく時刻情報が記憶され、順次更新される。送信回路は、現時刻情報記憶部の時刻情報に基づく時刻コードを含む電波を送信する。この際、この送信電波を受信する計時装置が受信可能な周波数のうちの最も高い周波数の電波を送信する。例えば、計時装置が40kHzと60kHzとの2つの周波数の電波を受信可能な電波時計であれば、計時装置用中継装置は外部から40kHzの電波を受信した場合でも、計時装置に対しては60kHzの電波を送信する。
このため、計時装置用中継装置と計時装置間を、外部の電波と同じ40kHzの電波で送受信する場合に比べて、60kHzの電波を用いればアンテナゲインが送信時および受信時にそれぞれ約7db向上する。つまり、送受信システム全体で考えるとアンテナゲインは約14dbも改善し、電波の到達距離も大きく伸びる。従って、室内での使用においても、例えば壁を隔てた隣の部屋等における受信状態を改善することができ、各計時装置の設置場所の制約も少なくなり、利便性を大幅に向上することができる。
【0010】
ここで、前記受信回路は、複数の周波数の電波を選択して受信可能に構成され、かつ前記制御部によって、前記現時刻情報記憶部の現時刻情報に基づいて定期的に受信するように制御されていることが好ましい。
計時装置の受信回路は、特定の周波数の電波を選択するものでもよいが、複数の周波数の電波を選択して受信可能に構成されていれば、長波帯標準電波のように地域によって受信可能な周波数が異なる場合でも計時装置用中継装置を共通化することができる。このため、中継装置を製造する際に、1種類でよいため、製造作業を簡略化できて生産性を向上できる。
また、受信回路による電波の受信動作を定期的に行うように制御しているので、常時受信回路を作動させる必要が無く、省エネルギー化を図ることができる。
【0011】
また、前記制御部は、受信回路で前回受信した電波の周波数でまず受信し、その周波数で受信できなかった場合には、時刻コードを含む電波を受信するまで、複数の周波数を順次切り換えて受信させることが好ましい。
計時装置用中継装置は、通常は、同じ周波数の電波を受信する場合が殆どである。従って、前回受信した電波の周波数を記憶しておき、受信回路をその周波数に同調させて受信動作を行えば、電波を迅速に受信することができる。
なお、東日本から西日本に引越しした場合などで、計時装置用中継装置を設置する場所を変更した場合には、前回受信した周波数の電波を受信できない場合があるが、その場合には、他の周波数の電波を自動的に受信するため、利用者が何ら操作する必要が無く、利便性が低下することも防止できる。
【0012】
前記制御部は、少なくとも現時刻情報記憶部の現時刻情報における毎正時には送信回路を作動させて前記時刻コードを含む電波の送信状態にさせることが好ましい。
電波時計を始めとする計時装置は、通常、毎正時に電波を受信して時刻合わせを行うように設定されていることが多い。このため、計時装置用中継装置においても、毎正時に時刻コードを含む電波を送信しているように設定すれば、毎正時に電波を受信する各計時装置において確実に受信することができる。
【0013】
ここで、前記受信回路および送信回路で共用されるアンテナを備え、前記制御部は、受信回路および送信回路を切り換えて作動させるように構成されていることが好ましい。
本発明では、受信動作を常時連続して行う必要はなく、定期的に行えばよいため、受信動作を行っていない間に送信動作を行うことができる。このため、1つのアンテナを受信用および送信用で共用することができ、設置するアンテナの数を少なくできてコストを低減でき、かつ中継装置を小型化することができる。
【0014】
また、受信専用のアンテナと送信専用のアンテナとの少なくとも2本のアンテナが設けられ、受信回路には受信専用のアンテナが接続され、送信回路には送信専用のアンテナが接続されていてもよい。
受信回路と送信回路がそれぞれ専用のアンテナを有していれば、受信回路が受信動作を行っている間でも送信回路による送信動作を同時に行うことができる。
【0015】
ここで、前記送信回路から送信される電波の周波数を、前記計時装置が受信可能な周波数のうち最も高い周波数に利用者が予め前記制御部に設定可能に構成されている
ことが好ましい。
複数の周波数の電波を受信可能な計時装置に対して、中継装置が送信する電波の周波数は、例えば、中継装置から周波数の異なる複数の電波を送信し、それらの中で計時装置が受信した電波の周波数を返信することで判断してもよい。この場合には、自動的に送信電波の周波数を設定できるという利点がある。一方で、計時装置側から中継装置に対して電波信号を返信しなければならず、計時装置にも送信回路を組み込む必要がある。
これに対し、本発明のように、利用者が送信回路から送信される電波の周波数を予め設定するようにしておけば、計時装置に送信回路を組み込む必要が無く、計時装置のコストを低減できるという利点がある。
【0016】
また、前記受信回路で受信される電波および送信回路から送信される電波は、いずれも長波標準電波であることが好ましい。
時刻コードを含む電波としては、長波標準電波(JJY)以外にも、例えばFM放送に用いられるFM多重波や、GPS用の電波などがあるが、長波標準電波であれば、中継装置や計時装置における受信回路、送信回路を比較的低コストで製造できる利点がある。
【0017】
さらに、前記制御部は、送信回路および受信回路で用いられるアンテナに接続された同調コンデンサを切り換えて、送受信の周波数を切り換えることが好ましい。
同調コンデンサを切り換える方法としては、固定容量値のコンデンサをアナログスイッチで切り換えてアンテナに接続するようにしてもよいし、バラクタダイオードの印加電圧を切り換えて容量値を変えても良い。
このような同調コンデンサを切り換えて送受信の周波数を切り換えるようにすれば、コストを低くでき、小型化も容易である。
【0018】
また、計時装置用中継装置は、前記現時刻情報記憶部の現時刻情報を表示可能な時刻表示手段を備えていることが好ましい。
計時装置用中継装置としては、外部の電波を受信し、計時装置に対して送信する機能を備えていればよいが、合わせて現時刻情報を表示する指針やデジタル表示装置等の時刻表示手段を備えていれば、電波時計としても利用できる。特に、時刻表示手段を追加するだけで時計機能とリピータ機能とを兼用できるため、比較的安価に時計機能を実現することができる。
【0019】
さらに、計時装置用中継装置は、光エネルギーから電力を発生する光発電部と、この光発電部で発電した電力を蓄積する蓄電部とを備え、前記受信回路、送信回路、現時刻情報記憶部、制御回路は前記蓄電部からの電力で駆動されていることが好ましい。
計時装置用中継装置は、外部の電波を受信しやすいように、窓際に設けられることが多い。従って、光発電部および蓄電部を有する太陽電池を備えていれば、太陽光によって発電した電力で各回路等を駆動でき、省エネルギー化を図ることができる。その上、電池駆動の場合と比べると電池交換を不要にできてメンテナンス作業を容易に行うことができる。さらに、コンセントからの商用電源を利用する場合に比べると設置場所の自由度が高くなり、かつコードが不要になるため、取り扱いが容易となり、意匠デザインを向上することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の計時装置用中継装置としてのリピータ機能付き電波時計1(以下、リピータ電波時計)を示す。さらに、図1に、本発明の計時装置システムとして、リピータ電波時計1からの電波を受けて時刻を表示する計時装置としての壁掛け電波時計100および置き時計型電波時計110を示す。
リピータ電波時計1は、窓際などの外部からの電波を受けやすい位置に設置される。壁掛け電波時計100および置き時計型電波時計110は、室内などに設置され、外部からの電波を受けられなくてもよいが、リピータ電波時計1からの電波を受けられる位置に設置される。
【0026】
なお、計時装置用中継装置としては、電波時計が組み込まれたリピータ電波時計1に限定されず、リピータ機能のみを有するリピータ2を用いてもよい。すなわち、リピータ電波時計1の替わりにリピータ2を設置してもよい。
【0027】
図2にリピータ電波時計1の構成を示す。
リピータ電波時計1は、図2に示されるように、時刻コードを含む電波を受けるとともに時刻コードを含む電波を送信するアンテナ3と、アンテナ3で受信または送信する電波の周波数を選択する周波数選択部4と、アンテナ3で受信した電波情報を利用可能に処理する受信部5と、アンテナ3で送信する時刻コードを処理する送信部6と、全体の動作を制御する制御部としての中央制御回路7と、時刻を表示する時刻表示手段としての時刻表示部8と、外部操作入力部9と、電力を供給する電池74とを備えて構成されている。
【0028】
アンテナ3は、フェライトアンテナであり、時刻情報が重畳された電波を受信するとともに時刻情報を送信する。
図3に、アンテナ3で受ける時刻情報が重畳された電波として、長波標準電波(JJY)のタイムコードフォーマットを示す。このタイムコードフォーマットは、1秒ごとに一つの信号が送信され、60秒で1レコードとして構成されている。つまり、1フレームが60ビットのデータである。
図3に示されるように、長波標準電波信号のタイムコードフォーマットには、項目として現在時刻の分、時、現在年の1月1日からの通算日、年(西暦下2桁)、曜日およびうるう秒が含まれている。各項目の値は、各秒毎に割り当てられた数値の組み合わせによって構成され、この組み合わせのON、OFFが信号の種類から判断される。ちなみに、図中“P”で示されるのはポジションマーカーであり、予めその位置が定められている信号であり、“N”で示されるのは、その項目がONとなり加算の対象となることを示し、“0”で示されるのは、その項目がOFFとなり加算の対象にはならないことを示している。
長波標準電波は、背景技術で説明した通り40kHzと60kHzで送信が行われており、両波のタイムコードは同じである。
【0029】
図2で説明した周波数選択部4と、受信部5と、送信部6の構成を図4を参照して詳細に説明する。
周波数選択部4は、アンテナ3のコイルに接続された容量可変の同調コンデンサから構成されている。この同調コンデンサの容量を調節することによって、アンテナ3で受信する電波の周波数を選択する。この同調コンデンサの容量調節は、中央制御回路7から出力される周波数選択信号に基づいて行われる。
受信部5は、受信回路51と、記憶回路52とから構成されている。
受信回路51は、アンテナ3によって受信された長波標準電波信号を増幅する増幅回路511と、増幅された長波標準電波信号から所望の周波数成分のみを抜き出すバンドパスフィルタ512と、長波標準電波信号を平滑化し復調する復調回路513と、増幅回路511のゲインコントロールを行ない長波標準電波信号の受信レベルが一定になるように制御するAGC(Automatic Gain Control)回路514と、復調された長波標準電波信号をデコードして出力するデコード回路515とを備えて構成されている。
バンドパスフィルタ512としては、例えば、40kHzの周波数を抜き出すフィルタと60kHzの周波数を抜き出すフィルタを並列に並べたものが利用できる。
受信回路51は、40kHzまたは60kHzの長波標準電波のうち、自動的に条件の良い方を選択して受信するが、通常は、前回に受信したときの周波数を記憶してその周波数で受信動作を行う。
【0030】
受信回路51で受信され信号処理された時刻情報は記憶回路52に出力されて記憶される。時刻情報は一分間隔のデータであるので、少なくとも2フレーム以上の時刻情報を受信して、この受信した時刻情報が一分間隔になっているかで受信の正確さが判断できる。そこで、受信した時刻情報の正確さ判断するために記憶回路52に時刻情報が一旦記憶される。
【0031】
送信部6は送信回路で構成され、この送信部(送信回路)6は、一定の周波数の搬送波を発生する発振回路61と、送信するデータを搬送波に重畳するように変調する変調回路62と、変調回路62からの交流電圧を増幅する増幅回路63とを備えて構成されている。送信回路6から送信する周波数としては、壁掛け電波時計100が受信できる周波数のうち最も高い周波数を選択するが、一般に日本で利用される電波時計は60kHzがもっとも高いので、60kHzの周波数で送信する。
発振回路61は、60kHzで送信を行うために60kHzの搬送波を発振する。変調回路62における変調方式および信号コードは長波標準電波と同じである。
【0032】
受信回路51と送信回路6の動作は、中央制御回路7からの信号によって制御される。受信回路51は、中央制御回路7からの受信制御信号(RX−EN信号)を受けると動作状態となる。送信回路6は、中央制御回路7からの送信制御信号(TX−EN信号)を受けると動作状態となる。
図5に、RX−EN信号とTX−EN信号のタイミングチャートを示す。受信回路51は、外部操作入力部9による強制受信の操作が行われた場合、もしくは毎正時の前に時刻情報の受信を行い、送信回路6は、受信回路51の動作時以外は常に送信している。受信回路51と送信回路6は交互に動作状態となり、同時に動作状態になることはない。つまり、RX−EN信号とTX−EN信号が同時にHiになることはない。リピータ電波時計1を毎正時の前に受信動作させるのは、電波の受けてとなる壁掛け電波時計100の初期設定が一般に毎正時に受信動作を行うので、毎正時の前には正確な時刻を受信して毎正時には送信状態にある必要があるからである。
【0033】
受信回路51と送信回路6との間には、切り換え回路41が設けられている。切り換え回路41は、RX−EN信号の入力に応答して受信回路51が動作状態のときは、受信回路51とアンテナ3を接続してアンテナ3と送信回路6を切断する。また、切り換え回路41は、TX−EN信号の入力に応答して送信回路6が動作状態のときは、アンテナ3と送信回路6とを接続してアンテナ3と受信回路51とを切断する。
【0034】
中央制御回路7は、基準振動子71からの基準振動より一定周期のパルス信号を発生する基準信号作成回路72と、現時刻情報記憶部73とを備えて構成されている。
現時刻情報記憶部73は、受信部5からの時刻情報を記憶するとともに一定周期のパルス信号をカウントすることにより、記憶した時刻を順次更新して現時刻を記憶している。現時刻情報記憶部73に記憶された時刻情報は、送信回路6に出力されて送信される。また現時刻情報記憶部73に記憶された時刻情報は、時刻表示部8に出力されて表示される。
中央制御回路7は、受信回路51の動作を制御する受信制御信号(RX−EN信号)、送信回路6の動作を制御する送信制御信号(TX−EN信号)、アンテナ3で受信するまたは送信する周波数を選択する周波数選択信号を出力する。
【0035】
時刻表示部8は、指針式でもデジタル表示式でもよく、現時刻情報記憶部73に記憶された時刻を表示する。
外部操作入力部9は、リュウズ等で構成されるものである。外部操作入力部9は、受信回路51の動作を強制的に行う場合や、送信する電波の周波数を選択する場合などに用いられるものである。
【0036】
図6に、壁掛け電波時計100または置き時計型電波時計110の構成を示す。壁掛け電波時計100は、リピータ電波時計1から送信される電波を受けるアンテナ101と、アンテナ101で受ける電波の周波数を選択する周波数選択回路102と、アンテナ101で受けた電波を処理して時刻情報として出力する受信回路103と、受信回路103から出力された時刻情報を記憶する記憶回路104と、時刻を示す指針を有する時刻表示部107と、時刻表示部107の指針を駆動するモータ駆動回路106と、装置全体を制御する制御回路105と、指針位置を検出する針位置検出回路108と、電源としての電池109とを備える。
受信回路103は、長波標準電波のうち、40kHzと60kHzの両方受信できるものとする。
この壁掛け電波時計100は、室内などの奥まったところに設置されて、送信所から送られる長波標準電波を受信できないとする。
【0037】
このような構成からなる第1実施形態の動作を説明する。
まず、図2と図4を参照して、リピータ電波時計1の動作を説明する。
毎正時の前に、中央制御回路7からRX−EN信号が出力される。すると、リピータ電波時計1のアンテナ3で長波標準電波を受ける。このとき、周波数選択部4の同調コンデンサを調節して、40kHzと60kHzの長波標準電波のうち条件のよい方を受信できるようにする。切り換え回路41が、アンテナ3と受信回路51を接続するとともに、アンテナ3と送信回路6を切断する。アンテナ3で受けた長波標準電波は受信回路51で処理されて、記憶回路52に記憶される。
【0038】
記憶回路52では、受信した時刻情報が正常に受信できているかを確認する。この確認の方法は、例えば、時刻情報は一分間隔の時刻情報として送信されるので、連続して受信した時刻情報が一分間隔の時刻情報となっているか否かで判断される。記憶回路52で記憶された時刻情報は、現時刻情報記憶部73に出力されて、現時刻情報記憶部73に記憶されている時刻が修正される。現時刻情報記憶部73は、基準信号作成回路72で生成される基準信号をカウントすることによって、記憶した時刻情報を順次更新する。現時刻情報記憶部73に記憶され順次更新される時刻情報は、時刻表示部8に表示される。また、現時刻情報記憶部73に記憶され順次更新される時刻情報は、中央制御回路7からTX−EN信号が出力されると送信回路6に出力される。すると、発振回路61で発振される60kHzの搬送波に時刻情報が重畳されるように変調回路62で時刻情報が変調され、送信回路6とアンテナ3が接続されてアンテナ3から時刻情報を含んだ電波が送信される。
【0039】
以上のリピータ電波時計1の受信および送信動作を図7のフローチャートを用いて説明する。
ST1(ステップ1)において、強制受信操作により、もしくは受信時刻に到達することにより受信動作が開始され、時刻情報の受信が開始される。ST2において、受信された時刻情報は記憶回路52に記憶される。ST3において、正常に時刻情報が受信されていることが判断され、正常に受信できている場合(受信OK)は、ST4において、現時刻情報記憶部73に受信された時刻情報が上書きされ、時刻情報が更新される。ST4で記憶された時刻情報はST5で送信回路6によって送信される。ST6において現時刻情報記憶部73に記憶された時刻情報を基準信号作成回路72からの基準信号を用いて常にカウントアップし、この時刻カウントアップされた現時刻情報を送信し続ける。この現時刻情報の送信は、ST7で自動受信時刻が到達するまで行われる。ST7で自動受信時刻に到達したと判断された場合は、ST8で時刻情報の送信を停止し、ST1の受信動作を開始する。
【0040】
一方、ST3で時刻情報を正確に受信できていないと判断された場合、受信動作をある程度繰り返すことにより正確な時刻情報を受信する確度を高めるが、受信動作を繰り返しても受信できない場合は、送信不能とならないために、受信をあきらめて現時刻情報記憶部73に記憶されている時刻情報を送信する。つまり、ST3で時刻情報を正確に受信できていないと判断された場合は、ST9において、受信を試みて成功しなかった回数Nがカウントされる。ST10において、受信を試みて成功しなかった回数Nが予め設定された値(所望の値)に達するまでは、ST1に戻って受信動作を繰り返す。ST10で受信が成功しなかった回数が所望の値を超えた場合は、受信動作をあきらめてST5の時刻情報の送信を行う。
【0041】
次に、壁掛け電波時計100の動作を図6を参照して説明する。
壁掛け電波時計100は毎正時に時刻情報の受信を行う。リピータ電波時計1から送信された時刻情報は、壁掛け電波時計100のアンテナ3で受けられ、受信回路51で処理される。このとき、周波数選択回路102は、最も受信条件のよい電波を受信するように自動調整される。本実施形態においては、リピータ電波時計1から送信される電波が最も良好に受信できる電波であるので、周波数選択回路102は、リピータ電波時計1から送信される60kHzの電波を受信するように調整される。
受信回路103で処理された時刻情報は、記憶回路104でバッファーされた後、制御回路105からの指令によりモータ駆動回路106を介して時刻表示部107に時刻が表示される。
【0042】
以上、第1実施形態によれば、次の効果を奏することができる。
リピータ電波時計1を窓際などの長波標準電波を受けられる位置に設置することで、このリピータ電波時計1から受信した時刻情報を送信することができる。よって、室内など長波標準電波を直接受けることができない位置に設置された壁掛け電波時計100でも時刻情報を受けて正確な時刻を示すことができる。
リピータ電波時計1は、受信した時刻情報を壁掛け電波時計100が受信できる最も高い周波数である60kHzで送信し、壁掛け電波時計100は60kHzの電波を受けるので、アンテナゲインを高めることができる。よって、電波の到達距離を大きく伸ばすことができる。これは、アンテナでの送信および受信においては周波数の高い電波の方がデータを良好に送受信できることによる。具体的には、40kHzで送信または受信する場合に比べて60kHzで送信または受信する方が約7dbほどアンテナゲインが高い。よって、送信と受信を40kHzで行うよりも、60kHzで送信と受信を行う方が14dbアンテナゲインを高くできる。よって、リピータ電波時計1と壁掛け電波時計100が壁を何枚か隔てて設置されているような場合でも正確に時刻情報の送受信を行うことができる。その結果、壁掛け電波時計100の設置場所の制約を少なくできる。
【0043】
リピータ電波時計1には、周波数選択部4が設けられ、受信する電波の周波数を選択できるので、長波標準電波のように地域によって受信できる周波数が異なる場合でも共通化されたリピータ電波時計1を利用することができる。よって、リピータ電波時計1の製造作業の簡略化と生産性の向上を図ることができる。
リピータ電波時計1は、アンテナ3に切り換え回路41を設けて、受信と送信でアンテナ3を共用するので、コストを低減でき、かつ、リピータ電波時計1を小型化することができる。
リピータ電波時計1は、時刻表示部8を備えているので、時刻情報の受信と送信を行うリピータの機能とともに、時刻表示を行うことができる。この際、リピータ機能と電波時計では、受信回路51、現時刻情報記憶部73等は共通なので、リピータに時刻表示部8を設けるという簡便で低コストの工程により、時刻表示ができるリピータとすることができる。また、逆に、電波時計に送信回路6を設けることによりリピータとすることもまた可能である。
【0044】
リピータ電波時計1は、毎正時には送信状態にあるので、一般に市販される壁掛け電波時計100の初期設定された受信時刻には時刻情報の送信状態にある。よって、市販される壁掛け電波時計100の受信時刻を設定し直す手間をかける必要はないので、利便性を向上できる。
また、リピータ電波時計1は、受信動作時以外は常に時刻情報を送信しているので、いつでも壁掛け電波時計100に時刻情報を強制的に受信させて時刻修正を行うことができる。
【0045】
リピータ電波時計1が時刻情報を正常に受信できず、所定回数の受信を試みてもなお正常に時刻情報を受信できないときは、あきらめて現時刻記憶部73の時刻情報を送信するので、リピータ電波時計1が送信も受信もできない機能不能に陥ることを防ぐことができる。
【0046】
(第2実施形態)
図8に、本発明の計時装置用中継装置にかかるリピータ電波時計1の第2実施形態を示す。
第2実施形態の基本的構成は第1実施形態と同様であり、第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、光エネルギーで発電する太陽電池などの光発電部10と、光発電部10で発電された電力を蓄電する二次電源11が設けられている点である。
このような構成によれば、リピータ電波時計1は、長波標準電波を受信しやすいように窓際などに設置されるので、光発電によって電力を得ることが容易である。光発電部10を備えることによって、電池が不要になり、電池交換などのメンテナンスが不要になる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えうることはもちろんである。
例えば、計時装置用中継装置は、時刻表示ができるリピータ電波時計1に限られず、リピータ機能のみを有するリピータ2でもよいことはもちろんである。リピータ2であれば、小型化することにより邪魔にならないところに設置することができる。
リピータ電波時計1で受信する時刻情報は、長波標準電波に限られず、FM多重波などでもよい。また、日本の長波標準電波のみならず、海外で使用される周波数帯に対応するようにしてもよい。
送信回路6の動作は、受信動作時を除いて常時行わなくても、例えば、壁掛け電波時計100の受信時にあわせて送信動作を行うように設定されていてもよい。このようにすれば、電力消耗を低減することができる。
【0048】
周波数選択部4は、容量可変の同調コンデンサでなくとも、異なる容量を有するコンデンサを並列に並べて切り換えるようにしたものでもよい。日本で受信できる長波標準電波の周波数は40kHzと60kHzで規定されている。よって、40kHzおよび60kHzの電波を受信もしくは送信するための容量を有するコンデンサを備えていればよい。
また、バラクタダイオードの印加電圧を切り換えるようにして容量値を変えるようにしてもよい。
【0049】
リピータ電波時計1にCPU、ROM、RAMからなるコンピュータを組み込んで、このコンピュータが受信回路51、記憶回路52、送信回路6、現時刻情報記憶部73としての機能を行うようにプログラムをこのコンピュータに組み込んでもよい。このようにすれば、設定値を容易に変更することができるので、受信もしくは送信する電波の種類やコードなどを容易に変更できる。
【0050】
計時装置としては、壁掛け電波時計100や置き時計型電波時計110に限られず、腕時計や、ビデオ、テレビ、携帯電話など各種の電子機器に組み込まれる計時装置でも利用できる。
【0051】
リピータ電波時計1は、複数の周波数を受信するように構成されず、一種類の電波のみを受信するように構成されていてもよい。例えば、東日本または西日本のいずれか一方のみでしか使用されない場合は、一種類の周波数にのみ対応していればよい。
リピータ電波時計1は、前回受信した周波数を記憶してその周波数で受信動作を行わなくても、常に、すべての周波数をスキャンして最も受信条件の良い周波数を選択するようにしてもよい。
リピータ電波時計1は、受信用と送信用のアンテナ3を共用せずに、受信用と送信用でそれぞれ別個のアンテナ3を備えていてもよい。
リピータ電波時計1からの時刻情報の送信は、毎正時に送信状態をなっていなくても、壁掛け電波時計100の受信時刻にあわせて、例えば、1日に一回時刻情報を送信するようにしてもよい。
【0052】
電源としては、電池74または光発電部10のいずれかを備えていてもよく、また、電源を安定させるために、電池74と光発電部10の両者を備えていてもよい。また、コンセントから商用電源を用いてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の計時装置システムによれば、受信した電波を送信する際に、電波の到達距離を長くできてその電波を受信する受信機の設置場所の制約を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における使用状態を示す概略図である。
【図2】前記第1実施形態において、リピータ電波時計の構成を示すブロック図である。
【図3】長波標準電波のタイムコードフォーマットである。
【図4】前記第1実施形態において、リピータ電波時計の受信部および送信部の構成を示すブロック図である。
【図5】前記第1実施形態において、受信部と送信回路を制御する制御信号のタイミングチャートである。
【図6】前記第1実施形態において、壁掛け電波時計の構成を示すブロック図である。
【図7】前記第1実施形態において、リピータ電波時計の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態において、リピータ電波時計の構成を示すブロック図である。
【図9】長波標準電波の受信地域と周波数帯を示す図である。
【符号の説明】
1・・・リピータ電波時計(計時装置用中継装置)、2・・・リピータ(計時装置用中継装置)、3・・・アンテナ、4・・・周波数選択部(同調コンデンサ)、6・・・送信部(送信回路)、7・・・中央制御回路(制御部)、8・・・時刻表示部(時刻表示手段)、10・・・光発電部、11・・・二次電源(蓄電部)、51・・・受信回路、73・・・現時刻情報記憶部、100・・・壁掛け電波時計、110・・・置き時計型電波時計[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention, TotalEquipment systemToRelated.
[0002]
[Background]
2. Description of the Related Art There are known electronic devices that receive wireless information from the outside and perform operation correction, for example, a radio timepiece that receives time information from the outside and corrects the time.
This radio-controlled timepiece has an antenna for receiving time information from the outside, a receiving means for processing the information received by the antenna, a storage means for storing information from the receiving means, and stepping that is driven and controlled according to the stored time information. A motor and a pointer indicating the time that is moved by the stepping motor are provided.
According to such a configuration, a radio wave carrying accurate time information is received by the antenna. Then, this time information is processed (for example, amplified, demodulated) by the receiving means, and a series of time information is stored in the storage means. The stepping motor is driven and controlled based on the stored time information, and an accurate time is indicated by rotating the hands. Since such work is automatically performed and accurate time can be displayed, the radio timepiece has excellent convenience.
[0003]
The long-wave standard radio waves received by conventional radio-controlled watches can be received indoors in wooden houses, but in condominiums and steel-framed buildings, reinforcing bars and steel frames function as shields. Receiving at is very difficult.
For this reason, a normal radio timepiece must be installed at a specific place where it can be received such as by a window, and the user cannot freely determine the installation position, so that the convenience is not so high.
Therefore, a repeater (relay device) that receives longwave standard radio waves and transmits it again is placed near a receivable window, and other radio clocks receive radio waves from the repeaters and display the correct time. To be done.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
At this time, the repeater uses radio waves of the same frequency for reception and transmission. That is, at present, in Japan, as shown in FIG. 9, it is operated at two types of frequencies: a standard radio transmitting station with a transmission frequency of 40 kHz and a standard radio transmitting station with a transmission frequency of 40 kHz, and a standard radio transmitting station with a transmission frequency of 60 kHz. ing. In FIG. 9, the electric field strength with respect to the distance (km) is a value obtained by theoretical calculation.
By the way, the repeater transmits a 40 kHz radio wave when receiving a 40 kHz standard radio wave centered on eastern Japan, and transmits a 60 kHz radio wave when receiving a 60 kHz standard radio wave centered on west Japan. The frequency of radio waves and transmitted radio waves were the same.
[0005]
For this reason, when a repeater that transmits and receives 40 kHz radio waves is used, the reach of the radio wave from the repeater to the radio clock is smaller than when a repeater that transmits and receives 60 kHz radio waves is used. There is a problem that the position is easily limited and the convenience is low.
That is, for each radio wave of 40 kHz and 60 kHz, when an antenna of the same size is used, the radio wave of 60 kHz has a shorter wavelength, so that the antenna gain can be improved by about 7 db. Since this has the same effect at the time of transmission and reception, when a repeater is used, the transmission of the repeater and the reception of the radio clock are each performed at a frequency of 60 kHz as compared with the case of the radio frequency of 40 kHz. However, there is a problem that the antenna gain is reduced by about 14 db, and the reach of the radio wave is shortened accordingly.
[0006]
Such a problem is not limited to repeaters that transmit and receive long-wave standard radio waves, but is common to repeaters that include time information and have different frequency bands, for example, FM radio waves.
[0007]
It is an object of the present invention to increase the reach of radio waves when transmitting received radio waves, and to reduce restrictions on the location of a receiver that receives the radio waves.TotalEquipment systemTheIt is to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
Of the present inventionTiming device systemIs a receiving circuit capable of receiving radio waves including a time code,
A current time information storage unit for sequentially updating and storing current time information with reference to time information based on the time code received by the receiving circuit;
A transmission circuit capable of transmitting a radio wave including a time code based on the current time information;
A control unit for controlling operations of the reception circuit and the transmission circuit.A relay device for a timing device,
A time measuring device system comprising: a time measuring device that automatically selects and receives radio waves of a plurality of frequencies and updates and displays the current time according to time information based on a time code included in the radio waves,
The timing device receives radio waves transmitted from the transmission circuit of the timing device relay device;
The control unit includes the time measuring device.To get time informationControl to transmit the highest frequency radio wave among the receivable frequencies
It is characterized by that.
A so-called radio timepiece can be used as the timekeeping device, but it is not limited to the radio timepiece, and can also be used for timekeeping devices incorporated in various electronic devices such as a video deck, an audio device, a television, and a refrigerator.
[0009]
In the present invention, when external radio waves are received by the receiving circuit, time information based on the time code included in the radio waves received by the current time information storage unit is stored and sequentially updated. The transmission circuit transmits a radio wave including a time code based on the time information in the current time information storage unit. At this time, the time measuring device that receives the transmission radio wave transmits the radio wave having the highest frequency among the receivable frequencies. For example, if the timing device is a radio timepiece capable of receiving radio waves of two frequencies of 40 kHz and 60 kHz, even if the timing device relay device receives 40 kHz radio waves from the outside, the timing device has a frequency of 60 kHz. Send radio waves.
For this reason, the antenna gain is improved by about 7 db at the time of transmission and at the time of reception as compared with the case of transmitting and receiving between the time measuring device relay device and the time measuring device by the same 40 kHz radio wave as the external radio wave. That is, when considering the entire transmission / reception system, the antenna gain is improved by about 14 db, and the reach of radio waves is greatly increased. Therefore, even in indoor use, for example, it is possible to improve the reception state in a room adjacent to the wall, etc., and there are less restrictions on the installation location of each time measuring device, and the convenience can be greatly improved. .
[0010]
Here, the receiving circuit is configured to be able to select and receive radio waves of a plurality of frequencies, and is controlled by the control unit so as to receive periodically based on the current time information in the current time information storage unit. It is preferable that
The receiving circuit of the timing device may select a radio wave of a specific frequency, but if it is configured to be able to select and receive radio waves of a plurality of frequencies, it can be received depending on the area, such as a long wave standard radio wave Even when the frequencies are different, the relay device for the timing device can be shared. For this reason, since one type is sufficient when manufacturing a relay apparatus, manufacturing work can be simplified and productivity can be improved.
Further, since the reception operation of the radio wave by the reception circuit is controlled to be performed periodically, it is not necessary to always operate the reception circuit, and energy saving can be achieved.
[0011]
In addition, the control unit first receives at the frequency of the radio wave previously received by the receiving circuit, and if it cannot be received at that frequency, the control unit sequentially switches and receives a plurality of frequencies until the radio wave including the time code is received. It is preferable to make it.
In most cases, the timing device relay device receives radio waves of the same frequency. Therefore, if the frequency of the previously received radio wave is stored and the receiving circuit is tuned to the frequency and the receiving operation is performed, the radio wave can be received quickly.
In addition, when moving from East Japan to West Japan, etc., and changing the location where the timing device repeater is installed, it may not be possible to receive radio waves of the previously received frequency. Therefore, the user does not need to perform any operation and the convenience can be prevented from being lowered.
[0012]
It is preferable that the control unit activates the transmission circuit at least every current hour in the current time information stored in the current time information storage unit so that a radio wave including the time code is transmitted.
In many cases, time measuring devices such as radio clocks are usually set to receive radio waves at the set time and set the time. For this reason, even in the relay device for the time measuring device, if it is set so that the radio wave including the time code is transmitted every hour, it can be surely received by each timing device that receives the radio wave every hour.
[0013]
Here, it is preferable that an antenna shared by the reception circuit and the transmission circuit is provided, and the control unit is configured to switch and operate the reception circuit and the transmission circuit.
In the present invention, it is not necessary to perform the reception operation continuously at all times, and it may be performed periodically. Therefore, the transmission operation can be performed while the reception operation is not performed. Therefore, one antenna can be shared for reception and transmission, the number of antennas to be installed can be reduced, the cost can be reduced, and the relay device can be downsized.
[0014]
In addition, at least two antennas, a reception-dedicated antenna and a transmission-dedicated antenna, may be provided, a reception-dedicated antenna may be connected to the reception circuit, and a transmission-dedicated antenna may be connected to the transmission circuit.
If each of the reception circuit and the transmission circuit has a dedicated antenna, the transmission operation by the transmission circuit can be performed simultaneously even while the reception circuit is performing the reception operation.
[0015]
Here, the frequency of the radio wave transmitted from the transmission circuitTo the highest frequency that can be received by the timing device.User in advanceIn the control unitConfigured to be configurableing
It is preferable.
The frequency of the radio wave transmitted by the relay device to the time measuring device capable of receiving radio waves of multiple frequencies is, for example, the radio wave transmitted by the time measuring device among the multiple radio waves transmitted from the relay device. It may be determined by sending back the frequency of. In this case, there is an advantage that the frequency of the transmission radio wave can be automatically set. On the other hand, it is necessary to return a radio signal from the timing device side to the relay device, and it is necessary to incorporate a transmission circuit in the timing device.
On the other hand, if the user presets the frequency of the radio wave transmitted from the transmission circuit as in the present invention, it is not necessary to incorporate the transmission circuit in the timing device, and the cost of the timing device can be reduced. There is an advantage.
[0016]
Moreover, it is preferable that the radio wave received by the receiving circuit and the radio wave transmitted from the transmission circuit are both long wave standard radio waves.
In addition to the long wave standard radio wave (JJY), the radio wave including the time code includes, for example, an FM multiple wave used for FM broadcasting, a radio wave for GPS, and the like. There is an advantage that the receiving circuit and the transmitting circuit can be manufactured at a relatively low cost.
[0017]
Furthermore, it is preferable that the control unit switches a tuning capacitor connected to an antenna used in a transmission circuit and a reception circuit to switch a transmission / reception frequency.
As a method of switching the tuning capacitor, a capacitor having a fixed capacitance value may be switched by an analog switch and connected to the antenna, or a capacitance value may be changed by switching a voltage applied to the varactor diode.
If such a tuning capacitor is switched to switch the transmission / reception frequency, the cost can be reduced and the size can be easily reduced.
[0018]
Moreover, it is preferable that the timing device relay device includes time display means capable of displaying the current time information in the current time information storage unit.
The relay device for the timekeeping device may have a function of receiving an external radio wave and transmitting it to the timekeeping device. However, a time display means such as a pointer for displaying current time information or a digital display device is also provided. If equipped, it can also be used as a radio clock. In particular, the clock function can be realized at a relatively low cost because the clock function and the repeater function can be used together only by adding the time display means.
[0019]
Further, the timing device relay device includes a photovoltaic power generation unit that generates electric power from light energy, and a power storage unit that accumulates the electric power generated by the photovoltaic power generation unit, the reception circuit, the transmission circuit, and the current time information storage unit The control circuit is preferably driven by electric power from the power storage unit.
The clock device relay device is often provided at the window so that it can easily receive external radio waves. Therefore, if a solar battery having a photovoltaic power generation unit and a power storage unit is provided, each circuit and the like can be driven by the power generated by sunlight, and energy saving can be achieved. In addition, battery replacement can be made unnecessary and maintenance work can be easily performed as compared with the case of battery driving. Furthermore, compared to the case where a commercial power supply from an outlet is used, the degree of freedom of installation location is increased, and a cord is not required, so that handling is facilitated and design design can be improved.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a
The
[0026]
Note that the clock device relay device is not limited to the
[0027]
FIG. 2 shows the configuration of the
As shown in FIG. 2, the
[0028]
The
FIG. 3 shows a time code format of a long wave standard radio wave (JJY) as a radio wave on which the time information received by the
As shown in FIG. 3, the time code format of the long wave standard radio signal includes the following items: minute of the current time, hour, day of the current year since January 1, year (last 2 digits of the year), day of the week and Includes leap seconds. The value of each item is configured by a combination of numerical values assigned every second, and ON / OFF of this combination is determined from the type of signal. Incidentally, in the figure, “P” indicates a position marker, which is a signal whose position is determined in advance, and “N” indicates that the item is ON and is subject to addition. "0" indicates that the item is OFF and is not subject to addition.
The long wave standard radio wave is transmitted at 40 kHz and 60 kHz as described in the background art, and the time code of both waves is the same.
[0029]
The configuration of the
The
The receiving
The
As the band-
The receiving
[0030]
The time information received and signal processed by the receiving
[0031]
The
The
[0032]
The operations of the
FIG. 5 shows a timing chart of the RX-EN signal and the TX-EN signal. The
[0033]
A switching
[0034]
The central control circuit 7 includes a reference
The current time
The central control circuit 7 receives or transmits the reception control signal (RX-EN signal) for controlling the operation of the
[0035]
The
The external
[0036]
FIG. 6 shows a configuration of the wall-mounted
It is assumed that the receiving
It is assumed that this wall-mounted
[0037]
The operation of the first embodiment having such a configuration will be described.
First, the operation of the
The RX-EN signal is output from the central control circuit 7 before every hour. Then, the long wave standard radio wave is received by the
[0038]
In the
[0039]
The reception and transmission operations of the
In ST1 (step 1), a reception operation is started by a forced reception operation or when a reception time is reached, and reception of time information is started. In ST2, the received time information is stored in the
[0040]
On the other hand, if it is determined in ST3 that the time information cannot be correctly received, the accuracy of receiving the accurate time information is increased by repeating the reception operation to some extent. In order not to be disabled, the reception is given up and the time information stored in the current time
[0041]
Next, the operation of the wall-mounted
The wall-mounted
The time information processed by the receiving
[0042]
As described above, according to the first embodiment, the following effects can be obtained.
Time information received from the
The repeater radio-controlled
[0043]
The
Since the
Since the
[0044]
Since the
In addition, since the
[0045]
If the
[0046]
(Second Embodiment)
FIG. 8 shows a second embodiment of the
The basic configuration of the second embodiment is the same as that of the first embodiment, and the second embodiment is different from the first embodiment in that a photovoltaic
According to such a configuration, the
[0047]
In addition, this departureTomorrowOf course, the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
For example, the time measuring device relay device is not limited to the
The time information received by the
The operation of the
[0048]
The
Further, the capacitance value may be changed by switching the voltage applied to the varactor diode.
[0049]
A computer comprising a CPU, ROM, and RAM is incorporated into the
[0050]
TotalThe time device is not limited to the wall-mounted
[0051]
The
The
The
Transmission of time information from the
[0052]
As a power source, either the
[0053]
【The invention's effect】
As explained above, the present inventionTotal ofEquipment systemToAccording to this, when the received radio wave is transmitted, the reach of the radio wave can be increased, and the restrictions on the installation location of the receiver that receives the radio wave can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing a use state in a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a repeater radio timepiece in the first embodiment.
FIG. 3 is a time code format of a long wave standard radio wave.
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of a reception unit and a transmission unit of the repeater radio timepiece in the first embodiment.
FIG. 5 is a timing chart of control signals for controlling the reception unit and the transmission circuit in the first embodiment.
6 is a block diagram showing a configuration of a wall-mounted radio timepiece in the first embodiment. FIG.
FIG. 7 is a flowchart showing the operation of the repeater radio timepiece in the first embodiment.
FIG. 8 is a second embodiment of the present invention.InIt is a block diagram which shows the structure of a repeater radio timepiece.
FIG. 9 is a diagram illustrating a reception area and a frequency band of a long wave standard radio wave.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (11)
前記受信回路で受信した時刻コードに基づく時刻情報を基準として現時刻情報を順次更新して記憶する現時刻情報記憶部と、
前記現時刻情報に基づく時刻コードを含む電波を送信可能な送信回路と、
前記受信回路および送信回路の動作を制御する制御部と、を備えた計時装置用中継装置と、
複数の周波数の電波を自動選択して受信してその電波に含まれる時刻コードに基づく時刻情報によって現時刻を更新して表示する計時装置と、を備える計時装置システムであって、
前記計時装置は、前記計時装置用中継装置の前記送信回路から送信される電波を受信し、
前記制御部は、前記計時装置が時刻情報を取得するために受信可能な周波数のうち、最も高い周波数の電波を送信するように制御する
ことを特徴とする計時装置システム。 A receiving circuit capable of receiving radio waves including a time code;
A current time information storage unit for sequentially updating and storing current time information with reference to time information based on the time code received by the receiving circuit;
A transmission circuit capable of transmitting a radio wave including a time code based on the current time information;
A controller for controlling the operations of the receiving circuit and the transmitting circuit, and a relay device for a timing device,
A time measuring device system comprising: a time measuring device that automatically selects and receives radio waves of a plurality of frequencies and updates and displays the current time according to time information based on a time code included in the radio waves,
The timing device receives radio waves transmitted from the transmission circuit of the timing device relay device;
The said control part is controlled to transmit the electromagnetic wave of the highest frequency among the frequencies which the said timing device can receive in order to acquire time information . The time measuring device system characterized by the above-mentioned .
前記受信回路は、複数の周波数の電波を選択して受信可能に構成され、かつ前記制御部によって、前記現時刻情報記憶部の現時刻情報に基づいて定期的に受信するように制御されている
ことを特徴とする計時装置システム。In the time measuring device system according to claim 1,
The receiving circuit is configured to be able to select and receive radio waves of a plurality of frequencies, and is controlled by the control unit so as to periodically receive based on the current time information in the current time information storage unit. A time measuring device system characterized by that.
前記制御部は、受信回路で前回受信した電波の周波数でまず受信し、その周波数で受信できなかった場合には、時刻コードを含む電波を受信するまで、複数の周波数を順次切り換えて受信させる
ことを特徴とする計時装置システム。 In the time measuring device system according to claim 2,
The control unit first receives at the frequency of the radio wave previously received by the receiving circuit, and if it cannot be received at that frequency, the control unit sequentially switches and receives a plurality of frequencies until a radio wave including a time code is received. A time measuring device system characterized by .
前記制御部は、少なくとも前記現時刻情報記憶部の現時刻情報における毎正時には送信回路を作動させて前記時刻コードを含む電波の送信状態にさせる
ことを特徴とする計時装置システム。 In the time measuring device system in any one of Claims 1-3,
The said control part operates a transmission circuit at the time of every correct hour in the present time information of the said present time information storage part, and makes it the transmission state of the electromagnetic wave containing the said time code . The time measuring device system characterized by the above-mentioned .
前記受信回路および送信回路で共用されるアンテナを備え、前記制御部は、前記受信回路および前記送信回路を切り換えて作動させるように構成されている
ことを特徴とする計時装置システム。 In the time measuring device system in any one of Claims 1-4,
A timer system comprising: an antenna shared by the receiving circuit and the transmitting circuit, wherein the control unit is configured to switch and operate the receiving circuit and the transmitting circuit .
受信専用のアンテナと送信専用のアンテナとの少なくとも2本のアンテナが設けられ、
前記受信回路には受信専用のアンテナが接続され、前記送信回路には送信専用のアンテナが接続されている
ことを特徴とする計時装置システム。 In the time measuring device system in any one of Claims 1-4,
There are at least two antennas, a receive-only antenna and a transmit-only antenna,
A timer system for reception, wherein a reception-dedicated antenna is connected to the reception circuit, and a transmission-dedicated antenna is connected to the transmission circuit .
前記送信回路から送信される電波の周波数を、前記計時装置が時刻情報を取得するために受信可能な周波数のうち最も高い周波数に利用者が予め前記制御部に設定可能に構成されている
ことを特徴とする計時装置システム。 In the time measuring device system in any one of Claims 1-6,
The frequency of the radio wave transmitted from the transmitting circuit, that the user the highest frequency among the receivable frequency for the clocking device obtains time information is configured to be set in advance the control unit A timekeeping device system.
前記受信回路で受信される電波および前記送信回路から送信される電波は、いずれも長波標準電波である
ことを特徴とする計時装置システム。 In the time measuring device system in any one of Claims 1-7,
Both the radio wave received by the receiving circuit and the radio wave transmitted from the transmission circuit are long wave standard radio waves .
前記制御部は、前記送信回路および前記受信回路で用いられる前記アンテナに接続された同調コンデンサを切り換えて、送受信の周波数を切り換える
ことを特徴とする計時装置システム。 In the time measuring device system in any one of Claims 1-8,
The said control part switches the tuning capacitor | condenser connected to the said antenna used with the said transmission circuit and the said receiving circuit, and switches the frequency of transmission / reception . The time measuring device system characterized by the above-mentioned .
前記現時刻情報記憶部の現時刻情報を表示可能な時刻表示手段を備えている
ことを特徴とする計時装置システム。 In the time measuring device system in any one of Claims 1-9,
A time measuring device system comprising time display means capable of displaying the current time information in the current time information storage unit .
光エネルギーから電力を発生する光発電部と、この光発電部で発電した電力を蓄積する蓄電部と、を備え、
前記受信回路、送信回路、現時刻情報記憶部、制御部は前記蓄電部からの電力で駆動されている
ことを特徴とする計時装置システム。In the time measuring device system in any one of Claims 1-10,
A photovoltaic unit that generates power from light energy, and a power storage unit that accumulates the power generated by the photovoltaic unit,
Clocking system the reception circuit, transmission circuit, current time information storage unit, the control unit, characterized in that it is driven by the power from the power storage unit.
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