JP3831675B2 - Vacuum cleaner - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機、特に電池式の電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電池式の電気掃除機の電動送風機の出力を上げてゴミ吸取り能力を向上させる方法としては、電動送風機への入力を増加させる方法が一般的である。具体的には、電動送風機の巻線を変更したり、電動送風機への入力電流を増やしたり、電源電圧を上げたりして、電動送風機への入力を増やしている。
【0003】
電動機送風機が整流子電動機で構成されている場合には、入力電流を増やそうとすると、整流子に接触するブラシ部分のカーボンが磨耗、及び整流子でのスパークなどにより破損し易くなり、信頼性の確保がしにくい。
【0004】
そこで、電源電圧を上げる方法が考えられる。電池式の電気掃除機の場合、電源電圧を上げる方法としては、電池本数を増やす方法が最も簡便である。しかしながら、高い電圧を必要とする場合に、電池だけでこれを実現しようとすると、電池が大型化してしまう。そこで、これを解決するために、昇圧コンバータ回路を用いて高い電圧を得る方法が、例えば特開平8−224198号公報や特開2001−16845公報に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
直流電源を駆動源とし、昇圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機においては、このような電気掃除機を実用化するに当り、昇圧コンバータ回路と電気掃除機の運転動作とを協調させたり、あるいは、昇圧コンバータ回路と電気掃除機を構成する各部品とを協調させたりして、信頼性及びゴミ吸込性能を向上させる技術を実現させることが重要である。このような技術の例としては、例えば、昇圧コンバータ回路の動作に伴う電気掃除機の異常状態の回避、昇圧コンバータ回路動作異常時に対する直流電源や各構成電子部品の保護、昇圧コンバータ回路動作の電動送風機への影響、及び、昇圧コンバータ回路動作とゴミ吸込力との関係などを挙げることができる。
【0006】
しかしながら、特開平8−224198号公報には、電動送風機に電力を供給する電源を、商用電源と二次電池とのどちらかに切替える切替手段を備え、昇圧時に昇圧電圧を徐々に低電圧から所定の電圧にあげているという記載があるのみで、直流電源を駆動源とする昇圧コンバータ回路動作と電気掃除機の保護システムとの関係や、昇圧コンバータ回路動作とゴミ吸込力との関係等に関する開示がなく、また示唆もない。
【0007】
同様に、特開2001−16845公報にも、それらの技術に関する開示が一切なされていない。
【0008】
本発明の目的は、直流電源を駆動源とし昇圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機において、昇圧コンバータ回路と電気掃除機の運転動作とを協調させ、あるいは、昇圧コンバータ回路と電気掃除機を構成する各部品とを協調させ、これによって電気掃除機の信頼性及びゴミ吸込性能を向上させる技術を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、直流電源を駆動源とし、この直流電源の出力電圧を昇圧する電圧変換手段、例えば昇圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機であって、この電気掃除機は、運転モード切替操作部の操作に応じて制御手段が制御するスイッチング部品(Q)からなる切替手段の切替え動作によって、直流電源から電動送風機への電圧供給経路中で電圧変換手段を作動させない非昇圧運転モードと作動させる昇圧運転モードとが選択可能である。制御手段は、停止状態にある前記電動送風機の昇圧運転モードでの始動指示時に、前記直流電源と前記電動送風機とを接続させるスイッチング部品(A)のスイッチング開始動作を前記スイッチング部品(Q)のスイッチング開始動作よりも早めることにより、非昇圧運転モードを経過した後に昇圧運転モードに移るように切替手段を制御し、これによって昇圧コンバータ回路と電気掃除機の運転動作との協調、昇圧コンバータ回路と電気掃除機を構成する各部品との協調を実現する。
【0010】
請求項2記載の発明は、直流電源を駆動源とし、この直流電源の出力電圧を昇圧する電圧変換手段、例えば昇圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機であって、この電気掃除機は、運転モード切替操作部の操作に応じて制御手段が制御するスイッチング部品(Q)からなる切替手段の切替え動作によって、直流電源から電動送風機への電圧供給経路中で電圧変換手段を作動させない非昇圧運転モードと作動させる昇圧運転モードとが選択可能である。制御手段は、昇圧運転モードで動作している前記電動送風機の停止指示時に、前記直流電源と前記電動送風機とを接続させるスイッチング部品(A)のスイッチング停止動作を前記スイッチング部品(Q)のスイッチング停止動作よりも早めることにより、昇圧運転モードの停止後に非昇圧運転モードを経過するように切替手段を制御し、これによって昇圧コンバータ回路と電気掃除機の運転動作との協調、昇圧コンバータ回路と電気掃除機を構成する各部品との協調を実現する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図18に基づいて説明する。
【0012】
[電気掃除機の部品構成]
図1は本実施の形態の電気掃除機の外観構成を示す斜視図である。本実施の形態の電気掃除機1は、その本体ケース2の本体吸込口11に対して、先端部に吸込口体3を着脱自在に備えた伸縮可能な接続管としての延長管4が着脱自在に接続されるホース体5が着脱自在に取り付けられて構成されている。本体ケース2内には、電動送風機6と直流電源10(図3参照)が内蔵されており、この本体ケース2の上面には、取手手段としてのハンドル8が設けられている。このハンドル8は、平面視略Y字状に形成されている。また、このハンドル8近傍には、複数の発光ダイオードを備えた表示手段14が配置されている。
【0013】
また、本体ケース2の後面略中央には、充電台にセットして直流電源10に電力を供給させて、直流電源10を充電させるための充電端子(図示せず)が設けられている。
【0014】
また、可撓性を有するホース体5は、その基端が、有底円筒状の集塵室としてのダストカップ12(図2参照)を介して電動送風機6の吸込側に連通するように本体吸込口11に着脱可能に接続されている。本体ケース2の側板部には、電動送風機6に連通して略前側側方に向けて開口する排気口13が複数穿設されている。
【0015】
また、ホース体5の先端には、略“く”の字状に屈曲した操作手段としての手元操作部7が設けられている。この手元操作部7には、操作者の指で操作可能な位置には操作部としての運転モード切替操作部9が設けられている。
【0016】
また、図2に示すように、ダストカップ12は有底の構造で、ダストカップ12の側壁に沿うようにダストカップ吸込口16を備えている。このダストカップ12の略中央上部には、通気性を有する網目部材にて形成されたプレフィルタ15が着脱自在に取り付けられており、さらにその上部にはダストカップ排気口17が設けられている。そして、このダストカップ排気口17は、電動送風機6に連通している。よって、このような構造のダストカップ12は、電動送風機6を動作させることによって空気をサイクロン状に回転させ、遠心力によってゴミと空気を分離する集塵室として機能する。なお、集塵方式としては、紙パックを用いた集塵方式を用いることも可能である。
【0017】
また、運転モード切替操作部9は、電動送風機6の電源スイッチを兼ね、この電動送風機6をそれぞれ異なる駆動状態にする複数種類の運転モードを選択することができるように構成されている。具体的には、図3中に示すように、ホース体5から延長管4の方向に向けて運転モードである停止設定用の操作ボタン9a、運転モードである弱運転設定用の操作ボタン9b、運転モードである中運転設定用の操作ボタン9c、運転モードである強運転設定用の操作ボタン9dが一列に順次並んで配設されている。
【0018】
[制御回路]
このような構造の電気掃除機1における電動送風機6に対する制御回路の構成及びその作用を図3〜図10を参照して説明する。
【0019】
本体ケース2内に配設された電動送風機6は、充電端子(図示せず)を介して充電可能な直流電源10と、この直流電源10の出力電圧を昇圧して電動送風機6に出力する電圧変換手段33とにより構成されている電源回路に接続されている。また、この電動送風機6の低圧側には、スイッチング部品(A)24であるMOSFETのドレイン端子が接続されており、そのゲート端子には、電気掃除機1内に内蔵されている電気掃除機制御手段25が接続されている。スイッチング部品(A)24は、MOSFETだけではなく、バイポーラトランジスタ又はIGBTなどの半導体スイッチング素子や、電磁式リレーなどのスイッチング部品でも実現可能であることは言うまでもない。但し、MOSFET、バイポーラトランジスタ又はIGBTなどの半導体スイッチング素子は、電磁式リレーよりも低電力で高速にスイッチングできるので、電池式の電気掃除機におけるスイッチング部品として適している。
【0020】
この電気掃除機制御手段25は、電動送風機制御手段30、電圧変換制御手段28、直流電源監視手段27、記憶手段26、タイマ29、電圧読取手段31、及びADコンバータ32などから構成され、手元操作部7の運転モード切替操作部9や本体ケース2上部に配設された複数の発光ダイオードを備えた表示手段14、直流電源10の温度測定用のサーミスタ21、二次電池識別手段34、電圧変換手段入力電圧検出部22、電圧変換手段出力電圧検出部23などが接続されており、電気掃除機1全体を制御している。この意味で、電気掃除機制御手段25は、制御手段を構成する。電気掃除機制御手段25は、複数の回路部品及び複数のマイコンから構成したり、ワンチップのマイコンを中心に構成したりする。
【0021】
また、二次電池10aの両端間には、抵抗R1および抵抗R2の直列回路が接続されている。そして、これら抵抗R1および抵抗R2間の電圧変換手段入力電圧検出部22には電気掃除機制御手段25が接続されており、抵抗R1および抵抗R2で分圧された電圧が電気掃除機制御手段25に印加される。
【0022】
また、同様に、電動送風機6の両端間には、抵抗R3及び抵抗R4の直列回路が接続されている。そして、これら抵抗R3及び抵抗R4間の電圧変換手段出力電圧検出部23には電気掃除機制御手段25が接続されており、抵抗R3及び抵抗R4で分圧された電圧が電気掃除機制御手段25に印加される。
【0023】
電動送風機制御手段30は、運転モード切替操作部9の操作ボタンの操作によりスイッチング部品24をスイッチングし、電動送風機6の出力を制御する。
【0024】
[直流電源]
電力を供給する直流電源10は、例えば、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などの電池を複数本直列に接続した二次電池10a、サーミスタ21、二次電池識別手段34としての抵抗R0、及びサーモスタット35などから構成されている。
【0025】
また、二次電池10aのプラス端子は、サーモスタット35の一端に接続されており、このサーモスタット35の他端は、抵抗R0の一端に接続されている。
【0026】
[運転モード切替操作部]
次に、運転モード切替操作部9の具体的な構成及び作用について説明する。
【0027】
電気掃除機制御手段25内において、基準電圧V1の分圧値が、運転モード切替操作部9の操作状態に応じて変化するように構成され、こうして変動する分圧値がアナログ・デジタル変換器であるADコンバータ32によってデジタル信号に変換された後に電圧読取手段31によって読み取られるように構成されている。
【0028】
基準電圧V1の分圧値を運転モード切替操作部9の操作状態に応じて変化させるための回路構成(電圧可変回路)として、抵抗R5と抵抗R6との間で検出することのできる電圧をADコンバータ32に入力するようにしつつ、運転モード切替操作部9の各操作ボタン9a、9b、9c及び9dが操作されることで切替えられるスイッチ36a、36b、36c及び36dを運転モード切替操作部9に設け、これらの各スイッチ36a、36b、36c及び36dの切替状態に応じて、それぞれ値が異なる抵抗R7、R8、R9及びR10に並列接続されているような回路構成が設けられている。
【0029】
そして、電気掃除機制御手段25内に設けられた記憶手段26には、運転モード切替操作部9で弱用の操作ボタン9bが操作されることにより、電圧読取手段31にて読み取られる電圧値に対応する制御プログラムや制御値などが記憶されている。
【0030】
さらに、記憶手段26には、同様に、運転モード切替操作部9にて強用の操作ボタン9d(昇圧運転用のスイッチ)が操作されることにより、電圧読取手段31にて読み取られる電圧値に対応する制御プログラムや制御値などが記憶されている。
【0031】
このように、運転モード切替操作部9は複数の電圧を選択設定可能で、運転モード切替操作部9にて設定された電圧を電圧読取手段31で読み取り、この読み取った電圧に従って、複数の電気掃除機運転モードを切替える。このため、運転モード切替操作部9とADコンバータ32の信号線を増やすことなく、安価に運転モードの追加を実現可能にする。
【0032】
[電圧変換手段]
次に、電気掃除機1における電動送風機6に対する電圧変換手段33の構成例を図4に示す。電圧変換手段33は、エネルギーの蓄積と放出の役割をなす磁気部品としてのリアクトル40、MOSFET、バイポーラトランジスタ又はIGBTなど半導体スイッチング素子を用いたスイッチング部品(Q)41、エネルギーの逆流を防止する逆流防止部品としてのダイオード42、容量性インピーダンス部品素子であるコンデンサ43及び電圧変換制御手段28などにより構成されている。
【0033】
磁気部品として用いるリアクトル40は、主に巻線(コイル)と磁性材料からなるコアから構成され、巻線の中にコアを挿入し、巻線に電流を流すことによってエネルギーを蓄積し、そのエネルギーをスイッチング部品(Q)41のオン・オフ動作により放出する。このリアクトルは、フェライト、ダスト、パーマロイ、アモルファス合金などの磁性材料からなるコアと巻線などから構成される。コアの形状は、ソレノイド形状やトロイド形状などである。
【0034】
電圧変換制御手段28は、二次電池10aの出力電圧を昇圧させるスイッチング部品(Q)41の動作、すなわちオン・オフのパルス信号の周波数と、オン時間/(オン時間+オフ時間)で定義されるデューティとを設定して出力する機能を備えている。この電圧変換制御手段28から出力されるパルス信号の周波数又はデューティによって、電圧変換手段主回路33aの出力電圧(昇圧率)を調整する。直流電源10の出力電圧に対する、電圧変換手段33により昇圧された出力電圧の比を昇圧率と呼ぶ(昇圧率=電圧変換手段33により昇圧された出力電圧/直流電源10の出力電圧)。また、この電圧変換制御手段28は、電動送風機制御手段30と連携して動作する。
【0035】
この電圧変換手段33は、より詳細には、直流電源10側に接続される入力端子Paと、共通端子Pbと、電動送風機6側に接続される出力端子Pcとを有している。入力端子Paは磁気部品であるリアクトル40の一方の端子に接続され、リアクトル40の他方の端子とスイッチング部品(Q)41のドレイン端子が接続され、スイッチング部品(Q)41のソース端子と共通端子Pbが接続され、スイッチング部品(Q)41のゲート端子に電圧変換制御手段28が接続され、リアクトル40とスイッチング部品(Q)41との接続点とダイオード42のアノード端子が接続され、ダイオード42のカソード端子とコンデンサ43の一方の端子が接続され、コンデンサ43の他方の端子と共通端子Pbが接続されダイオード42とコンデンサ43との接続点が出力端子Pcに接続され、出力端子Pcと共通端子Pbとの間に直流電源10の電圧を昇圧した電圧を出力するように構成されている。
【0036】
ここで、この電圧変換手段33の昇圧動作を説明する。電圧変換制御手段28から出力されるパルス信号によりスイッチング部品(Q)41をオンにするとスイッチング部品(Q)41に電流Isが流れ、電流ILによりリアクトル40にエネルギーが蓄えられる。次に、電圧変換制御手段28によりスイッチング部品(Q)41をオフにすると、リアクトル40に蓄積されているエネルギーは、ダイオード42を経て電流Idとして電動送風機6側に流れ、コンデンサ43に充電される。このように電圧変換制御手段28によりスイッチング部品(Q)41のオン・オフを連続的に行うことによって、直流電源10からリアクトル40へのエネルギーの蓄積と放出との繰返しを実現する。
【0037】
また、コンデンサ43に蓄えられているエネルギーは、ダイオード42によってリアクトル40側に戻ることはない。そして、コンデンサ43の電圧は、直流電源10よりも高い電圧で充電され、電動送風機6に供給される。
【0038】
次に、図5を参照して、電圧変換制御手段28から出力するパルス信号の周波数とデューティを調整する具体的な方法を説明する。
【0039】
図5において、運転モード切替操作部9の操作により、電圧変換制御手段28を動作させる。この電圧変換制御手段28において、誤差増幅器51に、基準電圧部52と入力電圧部53からそれぞれ信号が入力され、その出力信号と、発振器54から発振される三角波信号が信号比較部55に入力される。三角波信号を発振する発振器54は、従来から知られている方法である。そして、信号比較部55からパルス信号が出力され、スイッチング部品(Q)41のオン・オフを制御する。
【0040】
ここで、発振部44から発振される三角波信号の周波数を適宜設定することによりパルス信号の周波数を制御することができ、さらに、電圧V2と、分圧比R11/R12を適宜設定することによりパルス信号のデューティを制御することができる。
【0041】
また、パルス信号の周波数やデューティの制御方法としては、マイコンのプログラミング処理でも実現可能である。マイコンにおける、三角波信号とパルス信号の周波数やデューティの関係を図6にタイミングチャートとして示す。三角波信号は、タイマカウンタを利用してデジタル的に作られ、例えば、アップ/ダウンカウンタモードでは、カウンタ値の最大値TCp1を設定することによって、パルス信号の周期Tp(k)は、
Tp(k)=2×TCp1×タイマカウンタクロック[sec]
となる。よって、パルス信号の周波数fp(k)は、
fp(k)=1/(2×TCp1×タイマカウンタクロック)[Hz]
となる。
【0042】
さらに、記憶手段26に記憶された設定値S(k)とタイマカンタの値とを比較し、タイマカウンタ値(三角波信号)が設定値S(k)以上になると、パルス信号がオンになるようにする。これによって、パルス幅PW(k)[sec]が決まり、よって、デューティDu(k)は、
Du(k)=PW(k)/(2×TCp1×タイマカウンタクロック)[%]
となる。
【0043】
よって、タイマカウンタ値の最大値TCp1や設定値S(k)を変更することによって、パルス信号の周波数fp(k)やデューティDu(k)を制御する。
【0044】
よって、図5及び図6に示すように、パルス信号の周波数とデューティの少なくとも一方を制御することによって、電圧変換手段33の昇圧率を制御することができる。例えば、デューティを大きくすることにより昇圧率を大きくし、逆に、デューティを小さくすることによって昇圧率を小さくする。
【0045】
[電池識別手段]
次に電池識別手段について説明する。二次電池10aを識別する二次電池識別手段34としての抵抗R0に流れる電流値を電気掃除機制御手段25にて検知させて、二次電池10aの種類、例えば電池電圧や容量(アンペアパワー容量。単位Ah)、電池特性などを識別し、この識別情報に応じて電圧変換手段33の昇圧率を決定する。
【0046】
なお、本実施の形態では、直流電源10に取り付けた抵抗R0で二次電池10aの種類を識別しているが、例えば、この二次電池10aに突起などを設けて、この突起の位置や形状などで二次電池10aの種類が識別できる構成や、また、電圧変換手段入力電圧検出部22により直流電源10の出力電圧を検出し、この出力電圧により二次電池10aの種類が識別できる構成であっても、本実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0047】
[電池のサーミスタ]
さらに、二次電池10aの近傍には、この二次電池10aの温度を検出する温度検出部品としてのサーミスタ21が配設されている。このサーミスタ21は、二次電池10aの温度変化に応じて抵抗値が変化する。このサーミスタ21の使用の一例としては、サーミスタ21の両端は、電気掃除機制御手段25に接続されており、この電気掃除機制御手段25は、サーミスタ21により、二次電池10aの近傍の温度変化が検知され、そのサーミスタの抵抗変化に応じて、電圧変換手段33の昇圧率を決定したり、また、運転モードを昇圧運転モードから非昇圧運転モードに切替えたりする。
【0048】
またさらに、電気掃除機制御手段25は、抵抗R0に流れる電流値及びサーミスタ21の温度情報のそれぞれを検知して、これら電流値及び温度情報から二次電池10aの放電情報を検出して、この検出した放電情報、すなわち二次電池10aに残っている容量に応じて、電圧変換手段33の昇圧率を決定したり、また、運転モードを昇圧運転モードから非昇圧運転モードに切替えたりする。
【0049】
[タイマ]
次に、タイマ29の使用形態の例を説明する。タイマ29の使用形態の一例としては、電気掃除機制御手段25は、昇圧運転モード時に、電動送風機6の駆動時間を測定し、この駆動時間が記憶手段26に記憶された設定時間を経過すると、電圧変換手段33の昇圧率を低下させたり、または、昇圧運転モードから非昇圧運転モードに切替えたりする。また、非昇圧運転モード時の電動送風機6の駆動時間を測定し、この駆動時間に応じて、その後の昇圧運転モード時の昇圧率を決定する。昇圧率の決定方法に関しては、記憶手段26などに記憶されている。
【0050】
[動作説明]
ここで、図4に示す電圧変換手段を適用した図3に示す制御回路の運転モード切替操作部9において、弱用の操作ボタン9b、中用の操作ボタン9c及び強用の操作ボタン9dが操作された場合の電気掃除機1及び電圧変換手段33の動作を、スイッチング部品(Q)41、及び、スイッチング部品(A)24の動作と共に図7を参照して詳しく説明する。
【0051】
停止状態にある電気掃除機1において、まず弱用の操作ボタン9bを操作すると、電動送風機制御手段30からオン・オフ信号が出力され、その信号に基づきスイッチング部品(A)24がそれぞれオン・オフ動作を繰り返し、電動送風機6が回転を始め、ゼロ出力から、予め設定された弱運転モード出力W1まで、電気掃除機1の出力が上昇する。
【0052】
この状態から中用の操作ボタン9cを操作すると、電動送風機制御手段30により、弱運転モードの時よりもオン時間の割合が大きい信号が出力され、その信号に基づきスイッチング部品(A)24のオン・オフ動作が繰り返され、予め設定された中運転モード出力W2まで、電気掃除機1の出力が上昇する。
【0053】
このように、弱用の操作ボタン9b、及び中用の操作ボタン9dが操作された場合には、電圧変換手段33は動作せず、従って、電圧変換手段主回路33aを経由して昇圧された出力電圧が電動送風機6に供給されない。
【0054】
さらに、この状態から、強用の操作ボタン9dが操作されると、電動送風機制御手段30から常時オン(デューティ100%)のパルス信号が出力され、その信号に基づきスイッチング部品(A)24が常時オンの動作をすると共に、電圧変換制御手段28からスイッチング部品(Q)41にパルス信号が出力され、これによって電圧変換手段主回路33aが動作し、これによって二次電池10aの出力電圧が電圧変換手段主回路33aを経て昇圧され電動送風機6に印加される。従って、電圧変換手段33により昇圧された出力電圧が電動送風機6に供給され、予め設定された強運転モード出力W3まで、電動送風機6の出力が上昇する。この強運転モード出力W3の強出力運転モードは、電気掃除機1に用意された運転モードの中で最大出力の運転モードであり、消費電力も大きく、最もごみ吸込み能力が高い。
【0055】
そして、この状態から、停止用の操作ボタン9aが操作されると、電圧変換制御手段28から出力されていたパルス信号が止まりスイッチング部品(Q)41がオフになり、これによって電圧変換手段主回路33aが停止すると共に、電動送風機制御手段30から出力されていたパルス信号も止まり、スイッチング部品(A)24がオフになり、電動送風機6の動作が停止する。
【0056】
この動作例で示すように、スイッチング部品(Q)41についてのスイッチング動作の制御処理は、直流電源10の出力電圧および電圧変換手段33の出力電圧のいずれか一方を切替えることにより実現する。このとき、スイッチング部品(Q)41は切替手段を構成する。
【0057】
また、スイッチング部品(A)24は、電圧変換手段33により昇圧された出力電圧の、前記電動送風機への供給を、直接制御可能な部品である。
【0058】
もっとも、本実施の形態によれば、強用の操作ボタン9dが操作された時に、電圧変換手段33で昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する。このため、非昇圧運転モードは、電気掃除機1の弱、中、強という運転モードの中の弱運転モード及び中運転モードにおいて設定されることになり、昇圧運転モードは、電気掃除機1の弱、中、強という運転モードの中の強運転モードにおいて設定されることになる。この意味で、弱運転設定用の操作ボタン9b及び中運転設定用の操作ボタン9cは、非昇圧運転モードを選択するための操作部として機能し、強運転設定用の操作ボタン9dは、昇圧運転モードを選択するための操作部として機能する。また、停止用の操作ボタン9aは、電動送風機6の回転駆動を停止させるための停止用操作部として機能する。
【0059】
なお、図7に基づいて前述した説明では、停止状態から弱用の操作ボタン9b、中用の操作ボタン9c、及び強用の操作ボタン9dが順に操作された例で説明したため、非昇圧運転モードから昇圧運転モードに切替った例を示しているが、停止状態でいきなり強用の操作ボタン9dを操作した場合には、停止状態から直接的に昇圧運転モードになる。
【0060】
このように、直流電源10の出力電圧を電動送風機6に供給する非昇圧運転モードと、直流電源10の出力電圧を電圧変換手段33により昇圧させた出力電圧を電動送風機6に供給する昇圧運転モードとを予め用意しておき、それらの運転モードを切替えるための切替手段、及び、その切替手段を動作させるための運転モード切替操作部9を設けることにより、使用者本人が、直接切替を実施することができる。
【0061】
電気掃除機において、例えば、大きな出力でゴミ吸収能力が必要な場合は、電動送風機の出力を増大するために、大きな容量の電池を用いるか、または、本願発明で上記に説明したような電圧変換手段による電源電圧の昇圧が必要になる。
【0062】
容量の大きな電池を用いる手法は、直接にその電池により電動送風機を駆動させるため、電源回路自身の電力損失は極めて軽微であるが、電池のサイズ及び重量が大きくなることになり、その結果、電気掃除機が大型化し、使用時や持ち運び等に支障をきたすという欠点がある。また、それほどゴミ吸引能力が必要でない場合も、常に大きな電池が電気掃除機に搭載されていることになるので、上記と同様な支障をきたすということになる。
【0063】
一方、電圧変換手段により電源電圧を昇圧する場合は、電圧変換回路を構成する回路部品等による電力損失をきたすので、直接電池で駆動する場合に比較して無駄な電力を使わざるを得ない欠点がある。しかし、電池容量を大型化する場合に比べて、電源部を大幅に小型・軽量化することができるという特徴がある。
【0064】
また、電圧変換手段により電池電圧を昇圧する場合で、電圧変換手段を常時動作させる構成にすると、使用者が高いゴミ吸収能力を必要でない場合も、電圧変換手段を使用することとなり、電圧変換回路による電力損失を被り、電池の使用時間を短くしてしまう。電池が二次電池の場合、一回の充電当りの使用時間を短くしてしまうことになる。
【0065】
以上述べたような要件を勘案して、電気掃除機の特有の使用形態、すなわち、使用者の欲するゴミ吸引能力の程度や一回の充電当りの使用時間の長さの程度にあわせて、使用者が、直接、電気掃除機の運転モードを選択することができる構成は、使用者にとって大きな効果を有している。
【0066】
すなわち、本実施の形態の構成のように、ゴミ吸引能力がそれほど必要でない場合、又は電池の使用時間(二次電池の場合は、一回の充電当りの使用時間)を長くしたい場合用として、電池のみの出力電圧により電動送風機を駆動する(非昇圧運転モード)手段と、高いゴミ吸引能力が必要な場合用として、電圧変換手段により昇圧された出力電圧で電動送風機を駆動する(昇圧運転モード)手段とを、電動送風機の出力制御手段として備え、さらに、それらの出力制御手段を随時切替えることができる切替手段を設けることにより、使用者の多様な状況に応じて、使用者が運転モードを選択することができる。
【0067】
よって、このような構成を用いることにより電気掃除機を小型・軽量化することができ、また同時に、高いゴミ吸引能力を必要とする場合にのみ、昇圧運転モードを動作させることができるので、電圧変換手段を使用することによる電力損失を必要最小限に抑えることができるようになる。
【0068】
また、本願発明の係る直流電源を駆動源とする電気掃除機の一使用形態として挙げられるコードレス型電気掃除機の場合は、特に小型・軽量化で、しかも必要な場合のみ昇圧運転モードが使用できるという利便性があるので特に好適である。
【0069】
[昇圧運転モード開始動作]
次に、図3及び図4に示す制御回路において、昇圧運転モードの開始動作手順について、図8を参照して説明する。停止状態にある電気掃除機1の運転モード切替操作部9の強用の操作ボタン9dを操作することによって、昇圧運転モードが始動する時に、スイッチング部品(A)24のスイッチング開始動作を、スイッチング部品(Q)41のスイッチング開始動作よりも早くするように制御する。このようなシーケンスの制御をすることにより、電動送風機6に電流が流れ始め、非昇圧運転モードを経過した後に、昇圧運転モードに移ることになる。電動送風機6に電流が流れない状態で、電圧変換手段33を動作させると、電動送風機6で電力が消費されないので、いわゆる無負荷状態になり、電圧変換手段主回路33aからの昇圧された電圧が、異常に高くなったりするといった不安定な状態に陥ることになる。また、このようなシーケンスプログラムは、記憶手段26等に記憶されている。
【0070】
また、昇圧された電圧が異常に高くなると、電圧変換手段主回路33aを構成する電子部品、例えば、コンデンサ43の信頼性や寿命などを大きく低下させることになる。
【0071】
よって、昇圧運転モードの始動時に、電気掃除機1を非昇圧運転モードで運転し、電動送風機6に電流を流し、その後に、昇圧運転モードに切替えるようなシーケンスの制御を行い、上記のような不安定な状態を回避する。
【0072】
また、電動送風機6への入力電力変化時には、その変化に起因して電動送風機6の振動や騒音が発生する。この振動は、特に、使用者がハンドル8を持って掃除している時は、使用者に対して不快感を与える。しかしながら、非昇圧運転モードを経過した後に昇圧運転モードに移るというシーケンスにすることによって、電動送風機6への入力される電力は段階的に大きくなる。よって、昇圧運転モード開始時における電動送風機6への入力電力変化の度合が緩和されるので、電動送風機6の振動や騒音を減ずることができる。
【0073】
さらに、図2に示すような、空気をサイクロン状に回転させ、遠心力によってゴミと空気を分離する集塵方式を利用した場合、電気掃除機1が運転を始める時に大きな電力を急激に電動送風機6に投入すると、ダストカップ12内の気流が乱れ、ゴミと空気を分離する効果を弱めてしまったり、また、ダストカップ内に集めたゴミ等を舞い上げてプレフィルタ15を汚す速度を速めてしまうといった問題を有している。しかしながら、非昇圧運転モードを経過した後に昇圧運転モードに移るというシーケンスの制御を行うことによって、電動送風機6への入力される電力は段階的に大きくなり、これらの問題を顕著化させることがない。
【0074】
また、ここで、昇圧運転モード開始時に、電圧変換制御手段28からスイッチング部品(Q)41へ出力されるパルス信号のデユーティを徐々に大きくする手段に関して図5及び図9を参照して説明する。図5において、昇圧運転モード開始時に、電源V3から抵抗R13を介してコンデンサ56に充電され、コンデンサ端子入力部57の電圧が上昇する。このコンデンサ端子入力部57の電圧信号は、信号比較部55に入力され、パルス信号のデューティが決まる。この時のパルス信号の様子を図9に示す。例えば、誤差増幅器51から出力される信号と、コンデンサ端子入力部57の電圧信号のうち低い電圧の信号が優先され、この優先された電圧信号が発振器54から出力される三角波信号より低くなると、パルス信号がオンになるようにする。
【0075】
このように、昇圧運転モード開始時に、非昇圧運転モードを経過した後に昇圧運転モードに移るというシーケンスの制御と、電圧変換手段33の昇圧率を徐々に上げていくという制御を組み合わせると、電動送風機6へ入力される電力は、より滑らかに大きくなるので、よりいっそう効果的である。
【0076】
また、図示しないが、図9のようなパルス信号作成方法を、マイコンのプログラミング処理で、デジタル的に実現することも可能である。基本的な考え方は、図6に示す通りである。
【0077】
[昇圧運転モード停止動作]
次に、図4に示す電圧変換手段を適用した図3に示す制御回路において、昇圧運転モードの停止動作手順について、図10を参照して説明する。図10に示すように、昇圧運転モードの停止時においても、スイッチング部品(Q)41のスイッチング停止動作をスイッチング部品(A)24のスイッチング停止動作よりも早めるシーケンスの制御を行う。このような昇圧運転モードの停止後に非昇圧運転モードを経過するというシーケンスにすることによって、電圧変換手段主回路33aが無負荷状態で動作するタイミングがなくなるので、電圧変換手段33により昇圧された電圧が異常に高くなったりするといった不安定な状態に陥ることがなく、安全に安定して動作する。
【0078】
[動作の他の一例]
次に、図3及び図4に示す制御回路の運転モード切替操作部9が操作された場合の電気掃除機1の動作の別の一例を図11を参照して詳しく説明する。この例では、中運転モードにおけるスイッチング部品(A)24の動作が図7に示した動作例と異なっている。図7に示す動作例では、中運転モード時に、電動送風機制御手段30から出力されるオン・オフ信号によってスイッチング部品(A)24がオン・オフ動作を繰り返している。一方、図11に示す例では、中運転モード時に、電動送風機制御手段30から常時オン(デューティ100%)のパルス信号が出力され、その信号に基づきスイッチング部品(A)24がそれぞれ常時オンの動作をしている。しかし、どちらにしても、スイッチング部品(Q)41にオン信号を出力せず、電圧変換手段19は動作させない。
【0079】
また、図3及び図4に示す制御回路において、スイッチング部品(A)24は、電圧変換手段33により昇圧された出力電圧の、前記電動送風機への供給を、直接制御可能な部品であるが、昇圧運転モード時に、このスイッチング部品(A)24をオン・オフ動作状態にすると、スイッチング部品(Q)41もオン・オフを繰り返す動作状態にあるため、電動送風機6への入力電圧リップルが大きくなり振動や騒音の原因となってしまう。従って、図7と図11に示す動作例のように、昇圧運転モード時におけるスイッチング部品(A)24の動作状態としては、常時オンの制御をすることによって、電動送風機6の振動や騒音が減ずることができる。また、スイッチング部品(A)24のスイッチング動作による損失を除去できるので、電池の使用時間を長くすることができる。
【0080】
[制御回路の他の構成例]
次に、電気掃除機1における電動送風機6に対する他の制御回路を図12に示す。
【0081】
図3に示す制御回路では、スイッチング部品(A)24として、電動送風機6の低圧側にスイッチング部品(A)24が設けられているのに対して、図12に示す制御回路では、電動送風機6の高圧側にスイッチング部品(A)24が設けられている。このスイッチング部品(A)24は、昇圧運転モード始動時及び昇圧運転モード終了時に、図3に示す制御回路のスイッチング部品(A)24と同様な動作をし、同様な効果を得ることができる。
【0082】
[制御回路の他の構成例]
次に、電気掃除機1における電動送風機6に対する他の制御回路を図13に示す。図13に示す制御回路では、二つのスイッチング部品であるスイッチング部品(A)24及びスイッチング部品37が配置されている。電動送風機6は、スイッチング部品(A)24を介して電圧変換手段主回路33aに接続され、さらに、電動送風機6は、スイッチング部品37を介して直流電源10に接続されている。これら、スイッチング部品(A)24a及びスイッチング部品37を電動送風機制御手段30によってスイッチングすることにより、電動送風機6の入力元を切替える。スイッチング部品37は、バイポーラトランジスタなどの半導体スイッチング素子だけではなく、前記電磁式リレーなどのスイッチング部品でも実現可能であることは言うまでもない。但し、バイポーラトランジスタなどの半導体スイッチング素子は、電磁式リレーよりも低電力で高速にスイッチングできるので、電池式の電気掃除機における、スイッチング部品として、とても適している。
【0083】
図13に示す制御回路では、電動送風機6に故障などの不具合が生じても、スイッチング部品(A)24及びスイッチング部品37により、電動送風機6を回路的に隔離できるので、例えば電動送風機6に短絡故障が発生しても、大電流が流れることを防ぐことができるので、直流電源10及び電圧変換手段主回路33aを保護することができる。
【0084】
[動作の他の一例]
次に、図13に示す制御回路の電圧変換手段33として図4に示す電圧変換手段19を適用した制御回路において、運転モード切替操作部9において、弱用の操作ボタン9e、中用の操作ボタン9f及び強用の操作ボタン9gが操作された場合の電気掃除機1の動作を、スイッチング部品(Q)41、スイッチング部品(A)24、及びスイッチング部品37の動作と共に図14を参照して詳しく説明する。
【0085】
停止状態にある電気掃除機1において、まず、弱用の操作ボタン9bを操作すると、電動送風機制御手段30からオン・オフ信号が出力され、その信号に基づきスイッチング部品37オン・オフ動作を繰り返し、電動送風機6が回転を始め、ゼロ出力から、予め設定された弱運転モード出力W16まで、電気掃除機1の出力が上昇する。電動送風機6の出力は、パルス信号のデューティなどによって調整可能である。
【0086】
この状態から中用の操作ボタン9cを操作すると、電動送風機制御手段30により、弱運転モードの時よりもデューティが大きいパルス信号が出力され、その信号に基づきスイッチング部品37のオン・オフ動作が繰り返され、予め設定された中運転モード出力W18まで、電気掃除機1の出力が上昇する。
【0087】
このように、弱用の操作ボタン9b又は中用の操作ボタン9cが操作された場合には、スイッチング部品(A)24及びスイッチング部品(Q)41は動作させず、従って、電圧変換手段33により昇圧された出力電圧が電動送風機6に供給されない。
【0088】
さらに、この状態から、強用の操作ボタン9dが操作されると、スイッチング部品37がオフになり、その後、スイッチング部品(A)24がオンになり、さらに、電圧変換制御手段28からスイッチング部品(Q)41にパルス信号が出力され、これによって電圧変換手段主回路33aが動作し、これによって二次電池10aの出力電圧が電圧変換手段主回路33aを経て昇圧され電動送風機6に印加される。従って、電圧変換手段33の出力電圧が電動送風機6に供給され、予め設定された強運転モード出力W20まで、電動送風機6の出力が上昇する。この強運転モード出力W20の強出力運転モードは、電気掃除機1に用意された運転モードの中で最大出力の運転モードであり、電気掃除機1において最もごみ吸込み能力が高い。
【0089】
なお、スイッチング部品(Q)41、スイッチング部品(A)24、及び、スイッチング部品37についてのスイッチング動作の制御処理は、直流電源10の出力電圧および電圧変換手段33の出力電圧のいずれか一方を切替えることによって実行される。このとき、スイッチング部品(Q)41、スイッチング部品(A)24、及び、スイッチング部品37は、切替手段を構成する。
【0090】
もっとも、本実施の形態によれば、強用の操作ボタン9dが操作された時に、電圧変換手段33の出力電圧を電動送風機6へ供給する。このため、非昇圧運転モードは、電気掃除機1の弱、中、強という一般的な運転モードの中の弱運転モード又は中運転モードにおいて設定されることになり、昇圧運転モードは、電気掃除機1の弱、中、強という一般的な運転モードの中の強運転モードにおいて設定されることになる。この意味で、弱運転設定用の操作ボタン9b及び中運転設定用の操作ボタン9cは、非昇圧運転モードを選択するための操作部として機能し、強運転設定用の操作ボタン9dは、昇圧運転モードを選択するための操作部として機能する。また、停止用の操作ボタン9aは、電動送風機6の回転駆動を停止させるための停止用操作部として機能する。
【0091】
なお、図14に基づいて前述した説明では、停止状態から弱用の操作ボタン9b、中用の操作ボタン9c及び強用の操作ボタン9dが順に操作された例で説明したため、非昇圧運転モードから昇圧運転モードに切替った例を示しているが、停止状態でいきなり強用の操作ボタン9dを操作した場合には、停止状態から直接的に昇圧運転モードになる。
【0092】
また、図4の電圧変換手段を用いた図13に示す制御回路においても、図8に示すような、昇圧運転モードの開始動作手順をとる。停止状態にある電気掃除機1の運転モード切替操作部9の強用の操作ボタン9dを操作することによって、昇圧運転モードが始動する時に、スイッチング部品(A)24のスイッチング開始動作を、スイッチング部品(Q)41のスイッチング開始動作よりも早くするように制御する。このようなシーケンスの制御をすることにより、電動送風機6に電流が流れ始め、非昇圧運転モードを経過した後に、昇圧運転モードになる。
【0093】
また、無負荷タイミングの不安定性回避や、入力電力変化度合の緩和による電動送風機6の振動や騒音の減少や、ダストカップ12内の集塵などに関する効果は、前述した通りである。
【0094】
さらに、昇圧運転モードの停止動作手順についても、図10に示すように、スイッチング部品(Q)41のスイッチング停止動作をスイッチング部品(A)24のスイッチング停止動作よりも早める。
【0095】
[制御回路の他の構成例]
また、電気掃除機1における電動送風機6に対する他の制御回路を図15に示す。この制御回路が、図13に示す制御回路と異なっている点は、直流電源10と電圧変換手段主回路33aとが、スイッチング部品(A)24を介して接続されていることである。よって、このスイッチング部品(A)24及びスイッチング部品37を電動送風機制御手段30によってスイッチングし、電動送風機6の入力元を切替える。
【0096】
図15に示す制御回路では、電気掃除機1の不使用時に、スイッチング部品(A)24をオフにすれば、電圧変換手段主回路33aに無効な電流が流れず、無効な電力消費が少ない。さらに、直流電源10に故障などの不具合が生じても、スイッチング部品(A)24及びスイッチング部品37より直流電源10を回路的に隔離できるので、電動送風機6及び電圧変換手段主回路33aを保護することができる。
【0097】
また、図4の電圧変換手段を用いた図15に示す制御回路においても、図8に示すような、昇圧運転モードの開始動作手順をとる。停止状態にある電気掃除機1の運転モード切替操作部9の強用の操作ボタン9dを操作することによって、昇圧運転モードが始動する時に、スイッチング部品(A)24のスイッチング開始動作を、スイッチング部品(Q)41のスイッチング開始動作よりも早くするように制御する。このようなシーケンスの制御をすることにより、電動送風機6に電流が流れ始め、非昇圧運転モードを経過した後に、昇圧運転モードになる。この場合、電圧変換手段主回路33aが入力電圧ゼロ状態で動作するタイミングがなくなるので、スイッチング部品(Q)41へのパルス信号のデューティが異常に大きくなるといった状態を回避できるので、電圧変換手段33が安全に安定して動作する。
【0098】
さらに、昇圧運転モードの停止動作手順についても、図10に示すように、スイッチング部品(Q)41のスイッチング停止動作をスイッチング部品(A)24のスイッチング停止動作よりも早める。
【0099】
また、入力電力変化度合の緩和による、電動送風機6の振動や騒音の減少や、ダストカップ12内の集塵などに関する効果は、前述した通りである。
【0100】
また、昇圧運転モードの停止動作手順についもて、前述したように、スイッチング部品(Q)41のスイッチング停止動作をスイッチング部品(A)24のスイッチング停止動作よりも早める。このような昇圧運転モードの停止後に非昇圧運転モードを経過するというシーケンスにすることによって、電圧変換手段主回路33aが入力電圧ゼロ状態で動作するタイミングがなくなるので、スイッチング部品(Q)41へのパルス信号のデューティが異常に大きくなるといった状態を回避できるので、電圧変換手段33が安全に安定して動作する。
【0101】
[電圧変換手段の他の構成例]
次に、電気掃除機1における電動送風機6に対する電圧変換手段の他の構成例を図16を参照して説明する。本実施の形態の電圧変換手段60では、磁気部品として、一次巻線61a、二次巻線61bを有するトランス61が用いられている。このトランス61の一次巻線61aと二次巻線61bは逆接続されている。
【0102】
この電圧変換手段60は、より詳細には、直流電源10に接続される入力端子Pa及び入力側共通端子Pdと、電動送風機6側に接続される出力端子Pc及び出力側共通端子Peを有し、入力端子Paとトランス61の一次巻線61aの一方の端子が接続され、トランス61の一次巻線61aの他方の端子とスイッチング部品(Q)41のドレイン端子が接続され、スイッチング部品(Q)41のソース端子と入力側共通端子Pdが接続され、スイッチング部品(Q)41の制御端子に対して電圧変換制御手段28の出力側が接続され、トランス61の二次巻線61bの一方の端子がダイオード42のアノード端子に接続され、ダイオード42のカソード端子とコンデンサ43の一方の端子が接続され、コンデンサ43の他方の端子とトランス61の二次巻線61bの他方の端子が接続され、ダイオード42とコンデンサ43との接続点が出力端子Pcに接続され、コンデンサ43とトランス61の二次巻線61bとの接続点が出力側共通端子Peに接続され、出力端子Pcと出力側共通端子Peとの間に直流電源10の出力電圧を昇圧した電圧を出力するように構成されている。
【0103】
このような電圧変換手段60の昇圧動作を説明する。電圧変換制御手段28から出力されるパルス信号によりスイッチング部品(Q)41をオンにすると、電流IT1が流れ、トランス61にエネルギーが蓄えられる。この時、トランス61において一次巻線61aと二次巻線61bとは逆接続されているので、ダイオード42により二次側に電流は流れない。
【0104】
次に、電圧変換制御手段28によりスイッチング部品(Q)41をオフすると、トランス61の巻線には逆起電圧が発生し電位が反転するので、トランス61に蓄積されているエネルギーは、ダイオード42を経て電流IT2として二次巻線61b側(電動送風機6側)に放出される。そして、コンデンサ43に直流電源10よりも高い電圧が充電され、電動送風機6に供給される。
【0105】
[運転モード切替操作部]
次に、本発明の運転モード切替操作部の他の構成例を図17に基づいて説明する。図17は、運転モード切替操作部71の一例を示す正面図である。
【0106】
本実施の形態の運転モード切替操作部71は、停止設定用の操作ボタン71a、弱運転設定用の操作ボタン71b、中運転設定用の操作ボタン71cの他に、パワー運転設定用の操作ボタン71dを備え、これらの操作ボタン71a、71b、71c及び71dが一列に順次並んで配設されている。これらの各操作ボタン71a、71b、71c、71dによって設定される運転モードにおいて、弱運転設定用の操作ボタン71b、及び中運転設定用の操作ボタン71cによって設定される、「弱」及び「中」の運転モードは、電圧変換手段33及び60により昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給しない非昇圧運転モードである。これに対し、パワー運転設定用の操作ボタン71dによって設定されるパワー運転モードは、電圧変換手段33及び60により昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する昇圧運転モードである。このため、中運転モードよりもパワー運転モードの方が、直流電源10の消費電力が大きく、電動送風機6の出力が大きく、ゴミ吸込能力が高い。
【0107】
この意味で、本実施の形態においては、弱運転設定用の操作ボタン71b、及び中運転設定用の操作ボタン71cは、非昇圧運転モードを選択するための操作部として機能し、パワー運転設定用の操作ボタン71dは、昇圧運転モードを選択するための操作部として機能し、運転モード切替操作部71は昇圧運転モードと非昇圧運転モードの切替操作部として機能する。そこで、本実施の形態ではパワー運転設定用(昇圧運転用)の操作ボタン71dが、電動送風機6の駆動力の強弱を指定するための通常の操作ボタン71b、71cと別個で異なるボタン形状として設けられていることになる。
【0108】
従って、本実施の形態では、電圧変換手段33及び60を動作させる操作ボタン71d(昇圧運転モード用操作部)と動作させない操作ボタン71b、71c(非昇圧運転モード用操作部)とを、使用者に分かりやすく示すことができる。
【0109】
ここで、電圧変換手段33及び60により昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する昇圧運転モードであることをより使用者に分かり易くし、操作ボタン9dが、直流電源10の消費電力が大きく、電動送風機6の最大出力運転モードで、ゴミ吸込み能力を最大レベルにするボタンである事を、より意識させ易くするための具体的な手段としては、以下のような手段が有効である。
【0110】
(1)電圧変換手段33及び60により昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する操作ボタン71dと、直流電源10の出力電圧を直接的に電動送風機6へ供給する操作ボタン71b及び71cとを別個に設ける。
【0111】
(2)電圧変換手段33及び60により昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する操作ボタン71dの表記文字を「強」のように、「中」、「弱」との関連を連想させる文字を使用せずに、「パワー」のような全く態様の異なる文字を使用する。
【0112】
(3)電圧変換手段33及び60により昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給する操作ボタン71dと、直流電源10の出力電圧を直接的に電動送風機6へ供給する操作ボタン71b及び71cとの表記文字の様態(色やフォントなど)、背景の様態(色や模様)などを変える。
【0113】
(4)電圧変換手段33及び60により昇圧された出力電圧を電動送風機6へ供給するパワー運転設定用の操作ボタン71dを、図17(a)に示すように停止設定用の操作ボタン71aに対して、非昇圧運転モードを選択する「弱」71b、及び「中」71cの操作ボタンを介して配置する。このような配置を採用することにより、図17(a)に示しているようにパワー操作ボタンが停止操作ボタンから離反させているので、安易に昇圧運転モードを使用することを防止するという効果をもたらすことが可能である。すなわち、前述したような直流電源10の消費電力が大きい昇圧運転モードを必要最小限に使用することになるからである。
【0114】
(5)図17(a)の変形例として、上記運転モード切替操作部71の形状的制約がある場合は、図17(b)に示すような操作ボタンの配置としても同様な効果を得ることができる。
【0115】
(6)他の形態として図18に示すように、停止設定用の操作ボタン71aを挟んで、その両側に非昇圧運転モードを選択する操作ボタン(71b,71c)と昇圧運転モードを選択する操作ボタン71dを配置する。このような配置をすることにより、これらのモードの使用をする電気掃除機の使用者に意識的に区別させる作用をもたらし、不用意な昇圧運転モードの使用を防止する効果を有する。図18(a)の変形例として、上記運転モード切替操作部71の形状的制約がある場合は、図18(b)に示すような操作ボタンの配置としても同様な効果を得ることができる。
【0116】
【発明の効果】
本願発明によれば、直流電源を駆動源として昇圧コンバータ回路を搭載した電気掃除機において、電気掃除機の信頼性向上及びゴミ吸込性能向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電気掃除機の外観を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態のダストカップを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の電気掃除機の制御回路の一例を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の形態の電気掃除機の電圧変換手段の回路を示す回路図である。
【図5】本発明の実施の形態の電気掃除機の電圧変換制御手段の構成例を示す回路図である。
【図6】パルス信号及び三角波を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の電気掃除機の動作制御例の一例を示す説明図である。
【図8】電気掃除機の昇圧運転モード始動時の動作制御例の一例を示す説明図である。
【図9】電気掃除機の昇圧運転モード始動時の誤差増幅器信号、三角波信号、コンデンサ端子入力部電圧信号およびパルス信号を示すタイミングチャートである。
【図10】電気掃除機の昇圧運転モード停止時の動作制御例の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態の電気掃除機の動作制御例の他例を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態の電気掃除機の制御回路の他例を示す回路図である。
【図13】本発明の実施の形態の電気掃除機の制御回路の他例を示す回路図である。
【図14】本発明の実施の形態の電気掃除機の動作制御例の他例を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態の電気掃除機の制御回路の他例を示す回路図である。
【図16】本発明の実施の形態の電気掃除機の電圧変換手段の回路の他例を示す回路図である。
【図17】本発明の実施の形態の電気掃除機の運転モード切替操作部の他例を示す正面図である。
【図18】本発明の実施の形態の電気掃除機の運転モード切替操作部の他例を示す正面図である。
【符号の説明】
6 電動送風機
9 運転モード切替操作部(操作ボタン)
9a 停止用操作部(操作ボタン)
9b、9c 非昇圧運転用操作部(操作ボタン)
9d 昇圧運転用操作部(操作ボタン)
10 直流電源
12 集塵室(ダストカップ)
24 切替手段(スイッチング部品(A))
25 制御手段(電気掃除機制御手段)
33 電圧変換手段
37 切替手段(スイッチング部品)
41 切替手段(スイッチング部品(Q))
71 運転モード切替操作部(操作ボタン)
71a 停止用操作部(操作ボタン)
71b、71c 非昇圧運転用操作部(操作ボタン)
71d 昇圧運転用操作部(操作ボタン)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vacuum cleaner, and more particularly to a battery-powered vacuum cleaner.
[0002]
[Prior art]
As a method for increasing the output of the electric blower of the battery-type vacuum cleaner and improving the dust suction capability, a method of increasing the input to the electric blower is common. Specifically, the input to the electric blower is increased by changing the winding of the electric blower, increasing the input current to the electric blower, or increasing the power supply voltage.
[0003]
When the motor blower is composed of a commutator motor, if the input current is increased, the carbon of the brush part that contacts the commutator is likely to be damaged due to wear, sparks, etc. It is difficult to secure.
[0004]
Therefore, a method of increasing the power supply voltage can be considered. In the case of a battery-type vacuum cleaner, the most convenient way to increase the power supply voltage is to increase the number of batteries. However, when a high voltage is required, if it is attempted to realize this with only the battery, the battery becomes large. In order to solve this problem, methods for obtaining a high voltage using a boost converter circuit have been proposed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 8-224198 and 2001-16845.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In a vacuum cleaner that uses a DC power source as a drive source and is equipped with a boost converter circuit, in putting such a vacuum cleaner into practical use, the boost converter circuit and the operation of the vacuum cleaner are coordinated, or It is important to realize a technology for improving the reliability and dust suction performance by coordinating the boost converter circuit and the components constituting the vacuum cleaner. Examples of such technologies include, for example, avoiding abnormal conditions of the vacuum cleaner associated with the operation of the boost converter circuit, protecting the DC power supply and each component electronic component when the boost converter circuit operates abnormally, and driving the boost converter circuit operation. Examples include the influence on the blower and the relationship between the boost converter circuit operation and the dust suction force.
[0006]
However, Japanese Patent Laid-Open No. 8-224198 includes switching means for switching the power source for supplying power to the electric blower to either a commercial power source or a secondary battery, and the boosted voltage is gradually increased from a low voltage to a predetermined value during boosting. Disclosure of the relationship between the boost converter circuit operation using a DC power source as a drive source and the vacuum cleaner protection system, the relationship between the boost converter circuit operation and the dust suction force, etc. There is no and no suggestion.
[0007]
Similarly, Japanese Patent Laid-Open No. 2001-16845 does not disclose any of those techniques.
[0008]
An object of the present invention is to coordinate a boost converter circuit and an operation of the vacuum cleaner in a vacuum cleaner using a DC power source as a drive source and mounting the boost converter circuit, or configure the boost converter circuit and the vacuum cleaner. It is to provide a technology for coordinating each component and thereby improving the reliability and dust suction performance of the vacuum cleaner.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The invention described in
[0010]
The invention described in
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0012]
[Part structure of the vacuum cleaner]
FIG. 1 is a perspective view showing an external configuration of the electric vacuum cleaner of the present embodiment. In the
[0013]
In addition, a charging terminal (not shown) for charging the
[0014]
The
[0015]
Further, a
[0016]
As shown in FIG. 2, the
[0017]
The operation mode switching operation unit 9 also serves as a power switch for the electric blower 6 and is configured to be able to select a plurality of types of operation modes for setting the electric blower 6 in different driving states. Specifically, as shown in FIG. 3, the operation button 9a for stop setting that is an operation mode from the
[0018]
[Control circuit]
The structure and operation of the control circuit for the electric blower 6 in the
[0019]
The electric blower 6 disposed in the
[0020]
The vacuum cleaner control means 25 includes an electric blower control means 30, a voltage conversion control means 28, a DC power supply monitoring means 27, a storage means 26, a
[0021]
A series circuit of a resistor R1 and a resistor R2 is connected between both ends of the
[0022]
Similarly, a series circuit of a resistor R3 and a resistor R4 is connected between both ends of the electric blower 6. And the vacuum cleaner control means 25 is connected to the voltage conversion means output
[0023]
The electric blower control means 30 switches the
[0024]
[DC power supply]
The
[0025]
Further, the positive terminal of the
[0026]
[Operation mode switching operation section]
Next, a specific configuration and operation of the operation mode switching operation unit 9 will be described.
[0027]
In the vacuum cleaner control means 25, the partial pressure value of the reference voltage V1 is configured to change according to the operation state of the operation mode switching operation section 9, and the partial pressure value thus changing is an analog / digital converter. The digital signal is converted into a digital signal by an
[0028]
As a circuit configuration (voltage variable circuit) for changing the divided voltage value of the reference voltage V1 according to the operation state of the operation mode switching operation unit 9, a voltage that can be detected between the resistor R5 and the resistor R6 is AD The
[0029]
The storage means 26 provided in the vacuum cleaner control means 25 has a voltage value read by the voltage reading means 31 by operating the
[0030]
Further, the storage means 26 similarly has a voltage value read by the voltage reading means 31 when the strong operation button 9d (switch for boosting operation) is operated by the operation mode switching operation section 9. Corresponding control programs and control values are stored.
[0031]
As described above, the operation mode switching operation unit 9 can select and set a plurality of voltages, the voltage set by the operation mode switching operation unit 9 is read by the
[0032]
[Voltage conversion means]
Next, the structural example of the voltage conversion means 33 with respect to the electric blower 6 in the
[0033]
The reactor 40 used as a magnetic component is mainly composed of a winding (coil) and a core made of a magnetic material. The core 40 is inserted into the winding and current is passed through the winding to store energy. Is released by the on / off operation of the switching component (Q) 41. The reactor includes a core made of a magnetic material such as ferrite, dust, permalloy, and amorphous alloy, a winding, and the like. The shape of the core is a solenoid shape or a toroid shape.
[0034]
The voltage conversion control means 28 is defined by the operation of the switching component (Q) 41 that boosts the output voltage of the
[0035]
More specifically, the voltage conversion means 33 has an input terminal Pa connected to the
[0036]
Here, the boosting operation of the
[0037]
Further, the energy stored in the
[0038]
Next, a specific method for adjusting the frequency and duty of the pulse signal output from the voltage conversion control means 28 will be described with reference to FIG.
[0039]
In FIG. 5, the voltage conversion control means 28 is operated by operating the operation mode switching operation unit 9. In this voltage conversion control means 28, the
[0040]
Here, the frequency of the pulse signal can be controlled by appropriately setting the frequency of the triangular wave signal oscillated from the oscillating unit 44. Further, the pulse signal can be controlled by appropriately setting the voltage V2 and the voltage dividing ratio R11 / R12. The duty can be controlled.
[0041]
The pulse signal frequency and duty control method can also be realized by a microcomputer programming process. FIG. 6 is a timing chart showing the relationship between the frequency and duty of the triangular wave signal and pulse signal in the microcomputer. The triangular wave signal is generated digitally using a timer counter. For example, in the up / down counter mode, by setting the maximum counter value TCp1, the cycle Tp (k) of the pulse signal is
Tp (k) = 2 × TCp1 × timer counter clock [sec]
It becomes. Therefore, the frequency fp (k) of the pulse signal is
fp (k) = 1 / (2 × TCp1 × timer counter clock) [Hz]
It becomes.
[0042]
Further, the set value S (k) stored in the storage means 26 is compared with the value of the timer counter so that the pulse signal is turned on when the timer counter value (triangular wave signal) exceeds the set value S (k). To do. Thus, the pulse width PW (k) [sec] is determined, and therefore the duty Du (k) is
Du (k) = PW (k) / (2 × TCp1 × timer counter clock) [%]
It becomes.
[0043]
Therefore, the frequency fp (k) and the duty Du (k) of the pulse signal are controlled by changing the maximum value TCp1 of the timer counter value and the set value S (k).
[0044]
Therefore, as shown in FIGS. 5 and 6, the step-up rate of the voltage conversion means 33 can be controlled by controlling at least one of the frequency and duty of the pulse signal. For example, the boost rate is increased by increasing the duty, and conversely, the boost rate is decreased by decreasing the duty.
[0045]
[Battery identification means]
Next, the battery identification means will be described. The electric current value flowing in the resistor R0 as the secondary battery identification unit 34 for identifying the
[0046]
In the present embodiment, the type of the
[0047]
[Battery thermistor]
Further, a
[0048]
Furthermore, the vacuum cleaner control means 25 detects the current value flowing through the resistor R0 and the temperature information of the
[0049]
[Timer]
Next, an example of how the
[0050]
[Description of operation]
Here, in the operation mode switching operation portion 9 of the control circuit shown in FIG. 3 to which the voltage conversion means shown in FIG. 4 is applied, the
[0051]
In the
[0052]
When the
[0053]
Thus, when the
[0054]
Furthermore, when the strong operation button 9d is operated from this state, a pulse signal that is always on (duty 100%) is output from the electric blower control means 30, and the switching component (A) 24 is always turned on based on this signal. The voltage conversion control means 28 outputs a pulse signal to the switching component (Q) 41, thereby operating the voltage conversion means
[0055]
When the stop operation button 9a is operated from this state, the pulse signal output from the voltage conversion control means 28 stops and the switching component (Q) 41 is turned off, whereby the voltage conversion means main circuit is turned off. While 33a stops, the pulse signal output from the electric blower control means 30 also stops, the switching component (A) 24 is turned off, and the operation of the electric blower 6 stops.
[0056]
As shown in this operation example, the control process of the switching operation for the switching component (Q) 41 is realized by switching one of the output voltage of the
[0057]
The switching component (A) 24 is a component that can directly control the supply of the output voltage boosted by the voltage conversion means 33 to the electric blower.
[0058]
However, according to the present embodiment, the output voltage boosted by the
[0059]
In the above description based on FIG. 7, the
[0060]
Thus, the non-boosting operation mode in which the output voltage of the
[0061]
In vacuum cleaners, for example, when dust output is required with a large output, a battery with a large capacity is used to increase the output of the electric blower, or a voltage conversion as described above in the present invention. The power supply voltage must be boosted by means.
[0062]
In the method using a battery with a large capacity, since the electric blower is directly driven by the battery, the power loss of the power supply circuit itself is very small, but the size and weight of the battery are increased. There is a drawback that the vacuum cleaner becomes large and interferes with use and carrying. Even when the dust suction capability is not so necessary, a large battery is always mounted on the vacuum cleaner, which causes the same trouble as described above.
[0063]
On the other hand, when the power supply voltage is boosted by the voltage conversion means, it causes power loss due to the circuit components constituting the voltage conversion circuit, etc., so it is necessary to use wasted power compared to the case of driving directly with a battery. There is. However, compared with the case where the battery capacity is increased, there is a feature that the power supply unit can be significantly reduced in size and weight.
[0064]
In addition, when the battery voltage is boosted by the voltage conversion means, and the voltage conversion means is always operated, the voltage conversion means is used even when the user does not need a high dust absorption capability. Power loss due to battery life, shortening the battery usage time. When the battery is a secondary battery, the usage time per charge is shortened.
[0065]
In consideration of the requirements as described above, the vacuum cleaner should be used according to the specific usage pattern of the vacuum cleaner, that is, the degree of dust suction capability desired by the user and the length of usage time per charge. The configuration in which the user can directly select the operation mode of the vacuum cleaner has a great effect on the user.
[0066]
That is, as in the configuration of the present embodiment, when the dust suction capacity is not so necessary, or when the usage time of the battery (the usage time per charge in the case of a secondary battery) is to be increased, The electric blower is driven by the output voltage boosted by the voltage conversion means for the case where the electric blower is driven only by the output voltage of the battery (non-boosting operation mode) and the case where high dust suction capability is required (the boosting operation mode) ) Means as output control means of the electric blower, and further, by providing switching means that can switch these output control means at any time, the user can change the operation mode according to various situations of the user. You can choose.
[0067]
Therefore, by using such a configuration, the vacuum cleaner can be reduced in size and weight, and at the same time, the boost operation mode can be operated only when high dust suction capability is required. The power loss due to the use of the conversion means can be minimized.
[0068]
Further, in the case of a cordless type vacuum cleaner that can be cited as one use form of a vacuum cleaner that uses a DC power source as a drive source according to the present invention, it is particularly compact and lightweight, and the boost operation mode can be used only when necessary. This is particularly suitable.
[0069]
[Step-up operation start mode]
Next, in the control circuit shown in FIGS. 3 and 4, the start operation procedure of the boost operation mode will be described with reference to FIG. 8. When the boost operation mode is started by operating the strong operation button 9d of the operation mode switching operation unit 9 of the
[0070]
Further, when the boosted voltage becomes abnormally high, the reliability and life of the electronic components that constitute the voltage conversion means
[0071]
Therefore, at the start of the step-up operation mode, the
[0072]
Further, when the input power to the electric blower 6 is changed, vibration and noise of the electric blower 6 are generated due to the change. This vibration is uncomfortable for the user, particularly when the user is cleaning with the handle 8. However, the electric power input to the electric blower 6 increases stepwise by making a sequence of shifting to the boosting operation mode after the non-boosting operation mode has elapsed. Therefore, since the degree of change in the input power to the electric blower 6 at the start of the boost operation mode is reduced, vibration and noise of the electric blower 6 can be reduced.
[0073]
Furthermore, when using a dust collection system in which air is rotated in a cyclone and separating dust and air by centrifugal force as shown in FIG. 2, a large electric power is suddenly applied to the electric blower when the
[0074]
Here, means for gradually increasing the duty of the pulse signal output from the voltage conversion control means 28 to the switching component (Q) 41 at the start of the step-up operation mode will be described with reference to FIGS. In FIG. 5, at the start of the step-up operation mode, the
[0075]
Thus, when the control of the sequence of shifting to the boosting operation mode after passing the non-boosting operation mode at the start of the boosting operation mode and the control of gradually increasing the boosting rate of the voltage conversion means 33 are combined, the electric blower The power input to 6 is more effective because it increases more smoothly.
[0076]
Although not shown, the pulse signal generation method as shown in FIG. 9 can be digitally realized by a programming process of a microcomputer. The basic idea is as shown in FIG.
[0077]
[Step-up operation stop operation]
Next, in the control circuit shown in FIG. 3 to which the voltage conversion means shown in FIG. 4 is applied, the stop operation procedure in the step-up operation mode will be described with reference to FIG. As shown in FIG. 10, even when the step-up operation mode is stopped, the sequence control is performed so that the switching stop operation of the switching component (Q) 41 is earlier than the switching stop operation of the switching component (A) 24. By setting the sequence in which the non-boosting operation mode elapses after the stop of the boosting operation mode, there is no timing for the voltage converting means
[0078]
[Another example of operation]
Next, another example of the operation of the
[0079]
In the control circuit shown in FIGS. 3 and 4, the switching component (A) 24 is a component that can directly control the supply of the output voltage boosted by the voltage conversion means 33 to the electric blower. When the switching component (A) 24 is turned on / off in the step-up operation mode, the switching component (Q) 41 is also turned on / off repeatedly, so that the input voltage ripple to the electric blower 6 increases. It will cause vibration and noise. Therefore, as in the operation example shown in FIGS. 7 and 11, as the operation state of the switching component (A) 24 in the step-up operation mode, the vibration and noise of the electric blower 6 are reduced by controlling the always-on state. be able to. Further, since the loss due to the switching operation of the switching component (A) 24 can be removed, the battery usage time can be extended.
[0080]
[Other configuration examples of control circuit]
Next, another control circuit for the electric blower 6 in the
[0081]
In the control circuit shown in FIG. 3, the switching component (A) 24 12 is provided with the switching component (A) 24 on the low pressure side of the electric blower 6, whereas the control circuit shown in FIG. 12 has the switching component (A) 24 on the high pressure side of the electric blower 6. Yes. The switching component (A) 24 operates in the same manner as the switching component (A) 24 of the control circuit shown in FIG. 3 at the start of the boost operation mode and at the end of the boost operation mode, and the same effect can be obtained.
[0082]
[Other configuration examples of control circuit]
Next, another control circuit for the electric blower 6 in the
[0083]
In the control circuit shown in FIG. 13, even if a malfunction such as a failure occurs in the electric blower 6, the electric blower 6 can be isolated from the circuit by the switching component (A) 24 and the
[0084]
[Another example of operation]
Next, in the control circuit to which the voltage conversion means 19 shown in FIG. 4 is applied as the voltage conversion means 33 of the control circuit shown in FIG. 13, in the operation mode switching operation section 9, the weak operation button 9e, the middle operation button. The operation of the
[0085]
In the
[0086]
When the
[0087]
As described above, when the
[0088]
Further, when the strong operation button 9d is operated from this state, the switching
[0089]
In the switching operation control process for the switching component (Q) 41, the switching component (A) 24, and the
[0090]
However, according to the present embodiment, the output voltage of the voltage conversion means 33 is supplied to the electric blower 6 when the strong operation button 9d is operated. For this reason, the non-pressurization operation mode is set in the weak operation mode or the medium operation mode in the general operation modes of the
[0091]
In the above description based on FIG. 14, since the
[0092]
Further, in the control circuit shown in FIG. 13 using the voltage conversion means shown in FIG. 4, the start operation procedure of the step-up operation mode as shown in FIG. 8 is taken. When the boost operation mode is started by operating the strong operation button 9d of the operation mode switching operation unit 9 of the
[0093]
In addition, the effects of avoiding instability at no-load timing, reducing vibration and noise of the electric blower 6 by reducing the degree of change in input power, and collecting dust in the
[0094]
Further, with regard to the stop operation procedure in the step-up operation mode, as shown in FIG.
[0095]
[Other configuration examples of control circuit]
Moreover, the other control circuit with respect to the electric blower 6 in the
[0096]
In the control circuit shown in FIG. 15, if the switching component (A) 24 is turned off when the
[0097]
Also in the control circuit shown in FIG. 15 using the voltage conversion means of FIG. 4, the start operation procedure of the step-up operation mode as shown in FIG. 8 is taken. When the boost operation mode is started by operating the strong operation button 9d of the operation mode switching operation unit 9 of the
[0098]
Further, with regard to the stop operation procedure in the step-up operation mode, as shown in FIG.
[0099]
Further, the effects relating to the reduction in vibration and noise of the electric blower 6 and the collection of dust in the
[0100]
Further, as described above, the switching stop operation of the switching component (Q) 41 is made earlier than the switching stop operation of the switching component (A) 24 with respect to the stop operation procedure in the boost operation mode. By making such a sequence that the non-boosting operation mode elapses after the stop of the boosting operation mode, there is no timing for the voltage conversion means
[0101]
[Other configuration examples of voltage conversion means]
Next, another configuration example of voltage conversion means for the electric blower 6 in the
[0102]
More specifically, the voltage conversion means 60 has an input terminal Pa and an input side common terminal Pd connected to the
[0103]
The boosting operation of the voltage conversion means 60 will be described. When the switching component (Q) 41 is turned on by the pulse signal output from the voltage conversion control means 28, the current IT1 flows and energy is stored in the
[0104]
Next, when the switching component (Q) 41 is turned off by the voltage conversion control means 28, a counter electromotive voltage is generated in the winding of the
[0105]
[Operation mode switching operation section]
Next, another configuration example of the operation mode switching operation unit of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 17 is a front view illustrating an example of the operation mode
[0106]
The operation mode
[0107]
In this sense, in the present embodiment, the weak operation setting
[0108]
Therefore, in the present embodiment, the
[0109]
Here, it is easier for the user to understand that the output voltage boosted by the voltage conversion means 33 and 60 is supplied to the electric blower 6, and the operation button 9d increases the power consumption of the
[0110]
(1) An
[0111]
(2) The character of the
[0112]
(3) An
[0113]
(4) The
[0114]
(5) As a modification of FIG. 17 (a), when there is a geometric limitation of the operation mode
[0115]
(6) As another form, as shown in FIG. 18, the
[0116]
【The invention's effect】
According to the present invention, in a vacuum cleaner equipped with a boost converter circuit using a DC power source as a drive source, it is possible to improve the reliability of the vacuum cleaner and improve the dust suction performance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a circuit diagram showing an appearance of a vacuum cleaner according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a dust cup according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a circuit diagram illustrating an example of a control circuit of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a circuit diagram showing a circuit of voltage conversion means of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a circuit diagram showing a configuration example of voltage conversion control means of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a timing chart showing a pulse signal and a triangular wave.
FIG. 7 is an explanatory diagram illustrating an example of operation control of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing an example of operation control when the vacuum cleaner is started in a boosting operation mode.
FIG. 9 is a timing chart showing an error amplifier signal, a triangular wave signal, a capacitor terminal input voltage signal, and a pulse signal when the electric vacuum cleaner is started in a boosting operation mode.
FIG. 10 is an explanatory diagram showing an example of operation control when the vacuum cleaner is stopped in a boosting operation mode.
FIG. 11 is an explanatory diagram showing another example of the operation control example of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a circuit diagram showing another example of the control circuit of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a circuit diagram showing another example of the control circuit of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 14 is an explanatory diagram showing another example of the operation control example of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a circuit diagram showing another example of the control circuit of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 16 is a circuit diagram showing another example of the circuit of the voltage conversion means of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a front view showing another example of the operation mode switching operation unit of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a front view showing another example of the operation mode switching operation unit of the electric vacuum cleaner according to the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
6 Electric blower
9 Operation mode switching operation section (operation buttons)
9a Stop operation unit (operation buttons)
9b, 9c Non-boosting operation part (operation buttons)
9d Operation unit for boost operation (operation button)
10 DC power supply
12 Dust collection chamber (dust cup)
24 switching means (switching component (A))
25 Control means (electric vacuum cleaner control means)
33 Voltage conversion means
37 Switching means (switching parts)
41 Switching means (switching parts (Q))
71 Operation mode switching operation section (operation buttons)
71a Stop operation unit (operation buttons)
71b, 71c Non-step-up operation unit (operation buttons)
71d Operation unit for boost operation (operation button)
Claims (9)
前記直流電源の出力電圧を昇圧させて前記電動送風機に電力を供給する電圧変換手段と、
前記直流電源から前記電動送風機への電圧供給経路中において、前記電圧変換手段を作動させない非昇圧運転モードと前記電圧変換手段を作動させる昇圧運転モードとを切替えるスイッチング部品(Q)からなる切替手段と、
前記非昇圧運転モードと前記昇圧運転モードとを選択操作するための運転モード切替操作部と、
前記運転モード切替操作部の操作に応じて前記切替手段を制御し、前記運転モード切替操作部の操作に応じた運転モードを実現する制御手段と、
を具備し、前記制御手段は、停止状態にある前記電動送風機の前記昇圧運転モードでの始動指示時に、前記直流電源と前記電動送風機とを接続させるスイッチング部品(A)のスイッチング開始動作を前記スイッチング部品(Q)のスイッチング開始動作よりも早めることにより、前記非昇圧運転モードを経過した後に前記昇圧運転モードに移るように前記切替手段を制御する電気掃除機。An electric blower driven using a DC power source as a drive source;
Voltage conversion means for boosting the output voltage of the DC power supply and supplying power to the electric blower;
Switching means comprising a switching component (Q) for switching between a non-boosting operation mode in which the voltage converting means is not operated and a boosting operation mode in which the voltage converting means is operated in a voltage supply path from the DC power source to the electric blower. ,
An operation mode switching operation unit for selecting and operating the non-boosting operation mode and the boosting operation mode;
Control means for controlling the switching means according to the operation of the operation mode switching operation section, and realizing an operation mode according to the operation of the operation mode switching operation section;
And the control means switches the switching start operation of the switching component (A) for connecting the DC power supply and the electric blower when the electric blower in a stopped state is instructed to start in the boost operation mode. A vacuum cleaner that controls the switching means so as to shift to the step-up operation mode after the non-step-up operation mode has elapsed by accelerating the switching start operation of the component (Q) .
前記直流電源の出力電圧を昇圧させて前記電動送風機に電力を供給する電圧変換手段と、
前記直流電源から前記電動送風機への電圧供給経路中において、前記電圧変換手段を作動させない非昇圧運転モードと前記電圧変換手段を作動させる昇圧運転モードとを切替えるスイッチング部品(Q)からなる切替手段と、
前記非昇圧運転モードと前記昇圧運転モードとを選択操作するための運転モード切替操作部と、
前記運転モード切替操作部の操作に応じて前記切替手段を制御し、前記運転モード切替操作部の操作に応じた運転モードを実現する制御手段と、
を具備し、前記制御手段は、前記昇圧運転モードで動作している前記電動送風機の停止指示時に、前記直流電源と前記電動送風機とを接続させるスイッチング部品(A)のスイッチング停止動作を前記スイッチング部品(Q)のスイッチング停止動作よりも早めることにより、前記昇圧運転モードの停止後に前記非昇圧運転モードを経過するように前記切替手段を制御する電気掃除機。An electric blower driven using a DC power source as a drive source;
Voltage conversion means for boosting the output voltage of the DC power supply and supplying power to the electric blower;
Switching means comprising a switching component (Q) for switching between a non-boosting operation mode in which the voltage converting means is not operated and a boosting operation mode in which the voltage converting means is operated in a voltage supply path from the DC power source to the electric blower. ,
An operation mode switching operation unit for selecting and operating the non-boosting operation mode and the boosting operation mode;
Control means for controlling the switching means according to the operation of the operation mode switching operation section, and realizing an operation mode according to the operation of the operation mode switching operation section;
And the control means performs a switching stop operation of a switching component (A) for connecting the DC power source and the electric blower when a stop instruction for the electric blower operating in the boost operation mode is provided. A vacuum cleaner that controls the switching means so that the non-boosting operation mode elapses after the boosting operation mode is stopped by accelerating the switching stopping operation of (Q) .
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