JP3829836B2 - 再生方法、記録装置、及び再生装置 - Google Patents

再生方法、記録装置、及び再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、データ記録を行なう記録媒体(ディスク)に対応する再生方法、記録装置、再生装置に関するものである。
音楽等を記録/再生することのできる記録装置、再生装置、及び記録媒体としての光磁気ディスクが実用化され、特に近年、光磁気ディスクに対してユーザーが再生だけでなく楽曲等の音声を録音することができるもの(いわゆるミニディスク)も知られている。
このミニディスクシステムを用いる場合、いわゆる音楽を記録/再生することが行なわれているが、さらにこのミニディスクシステムにおいて、音楽情報以外のデータを記録/再生できるようにすることも考えられる。
なお、本明細書において、光磁気ディスクに記録される、音楽、音声等のいわゆるオーディオ信号をデジタル化したものを特に『オーディオデータ』といい、その1単位を『楽曲』又は『オーディオトラック』ということとする。そして、オーディオデータ以外の、文字、グラフィック等のいわゆるコンピュータなどの情報機器ユーズのデータであって光磁気ディスクに記録されるものを『一般データ』といい、オーディオデータと区別する。そして一般データの1つの記録再生単位を『データファイル』とする。
ところで、もともと音楽用にフォーマットが構成されているミニディスクシステムを、一般データ用に用い、情報の検索や更新等をできるようにしようとすることはあまり適当であるとはいえない。特に、音楽用途のための楽曲の管理情報の場合はデータ用途の場合のデータファイルの管理情報とは異なって、検索のための名称データや属性データなどが重要ではなかったり(少なくとも曲番と対応アドレスが管理されていればよい)、検索データの外部機器への送信のためのデータなどは不要であったりすることや、オーディオデータではデータボリュームの小さいもの(例えば非常に短い楽曲)が多数存在する場合が余り考えられないため、一般データのように小さいデータファイルが非常に多数存在してしまう場合に対応する必要はなく、例えば後述するオーディオデータ用の管理情報では最大255曲までしか対応可能とされていない。
これらの各種の点で音楽用途のための楽曲の管理情報はあくまで音楽用途に好適なように生成されており、一般データ用に適しているとはいえない。つまり、例えばミニディスクシステムをそのままの管理方式を用いて一般データの記録再生用に拡張することは適当でないという問題がある。
なお、ミニディスクシステムを例にあげているが、もちろん他の方式の音楽用途の記録再生システムについても同様のことがいえる。
さらに、一般データを記録した場合の管理形態を考えると、記録した一般データを有効に活用するためには、その管理情報の編集処理としてファイル名称の評価係数による整列、入れ換え、ファイル名テーブルのリンクの変更、ファイルアロケーションテーブルのメンテナンス等、各種の処理が行なわれることになるが、これらの処理のためには大容量のメモリが必要になり、また電力消費も大きく、さらに必要な処理が増えるに従って編集処理スピードも遅くなってしまう。これらの処理を例えばバッテリー駆動による携帯用などの小型の機器で十分に実行させようとすると、電力消費の面で負担が大きく、また処理速度の面でも十分な速度とすることは難しいという問題がある。
また、データファイルを単に記録/再生できるようにするだけではコピーガードなどの点については不十分である。つまり、データソフト作成者が提供したディスクソフトを、作成者の了解を得ずにコピーした違法ディスクを作成することも容易であり、これに対する対策が望まれている。
本発明はこのような問題点にかんがみてなされたもので、音楽用途の記録再生システムについてデータ記録再生用としても拡張し、オーディオデータと一般データに対して兼用して記録/再生を行なうことができるようにすること、また小型化、省電力化が要請される機器についても好適なものとすること、さらに違法コピーを防止できるようにすることを目的として、これらに好適な記録媒体を用いた再生方法及び再生装置を提供するものである。
第1の管理情報と、第2の管理情報と、第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされた領域に記録されている一般データファイルを管理することができる第3の管理情報とを備え、この第3の管理情報は、第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされる1又は複数の一般データパーツのうちのいずれかの一般データパーツ内に配置されているデータ管理構造が形成される記録媒体に対して、第3の管理情報によって管理される一般データファイルの再生方法としては、まず第1の管理情報又は第2の管理情報に示される欠陥領域を検索して第3の管理情報を読み出す。そして、その第3の管理情報を用いて、管理されている一般データファイルを再生するようにする。
また、第1の管理情報と、第2の管理情報と、第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされた領域に記録されている一般データファイルを管理することができる第3の管理情報とを備え、この第3の管理情報は、第1の管理情報が配置される所定の管理エリア内において、第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスに相当する位置に配置されるデータ管理構造が形成される記録媒体に対して、第3の管理情報によって管理される一般データファイルの再生方法としては、まず第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスにアクセスして第3の管理情報を読み出す。そして、その第3の管理情報を用いて、管理されている一般データファイルを再生するようにする。
次に、第1の管理情報と、第2の管理情報と、第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされた領域に記録されている一般データファイルを管理することができる第3の管理情報とを備え、この第3の管理情報は、第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされる1又は複数の一般データパーツのうちのいずれかの一般データパーツ内に配置されているデータ管理構造が形成される記録媒体に対応する再生装置として、管理情報読出手段と、一般データ再生手段とを設ける。
管理情報読出手段は、第1の管理情報又は第2の管理情報に示される欠陥領域を検索して第3の管理情報を読み出すことができるようにする。
一般データ再生手段は、読み出された第3の管理情報に基づいて一般データファイルを再生することができるようにする。
また、第1の管理情報と、第2の管理情報と、第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされた領域に記録されている一般データファイルを管理することができる第3の管理情報とを備え、この第3の管理情報は、第1の管理情報が配置される所定の管理エリア内において、第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスに相当する位置に配置されるデータ管理構造が形成される記録媒体に対応する再生装置として、管理情報読出手段と、一般データ再生手段とを設ける。
管理情報読出手段は、第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスにアクセスして第3の管理情報を読み出すことができるように構成する。
一般データ再生手段は、読み出された第3の管理情報に基づいて一般データファイルを再生することができるようにする。
例えばオーディオデータ用に設けられている第1の管理情報に加え、一般データ用としてデータファイル管理に好適な第2の管理情報を設けることにより、音楽用途の記録媒体をデータ用途として拡張し、オーディオデータと一般データの両方に対応する記録媒体を実現できる。そして第2の管理情報は、一般データファイルが記録されている領域における物理的に先頭となる位置に配することで、これをアクセスすることができ、一般データファイルの再生管理に用いることが可能となる。
そしてこの際に、第1の管理情報では、一般データファイルが記録されている領域を一般データパーツとして管理することで、第1の管理情報においてオーディオデータエリアと一般データエリアを識別可能となり、データ混在に基づく誤記録/誤消去/再生エラー等は防止される。
さらに第1の管理情報と第2の管理情報のほかに、第1及び第2の管理情報によって再生対象としては管理されない一般データファイルを管理することができる第3の管理情報を備えることで、これを簡易な記録/再生動作に用いることができる。つまり、第2の管理情報によって管理されるデータファイルとは別に、複雑な編集を行なわないファイルを保持することが可能となる。
この第3の管理情報は、第1及び/又は第2の管理情報によって再生管理されない1又は複数の一般データパーツのうちの、いずれかの一般データパーツ内に配置することと規定するか、もしくは第1の管理情報が配置される所定の管理エリア内において、第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスに相当する位置に配置することで、アクセスし読み出すことが可能となる。
また、第3の管理情報によって管理される一般データファイルが記録された1又は複数の一般データパーツについては、第1の管理情報と第2の管理情報の一方又は両方で、記録/再生対象とはならない欠陥領域として管理しておくことで、第1の管理情報、第2の管理情報から独立したエリアとして利用されている状態とすることができる。つまり第1の管理情報又は第2の管理情報による記録/再生動作対象とはならず消去されたり誤って再生されることはない。
また、このような第3の管理情報によって管理される一般データファイルを、第2の管理情報によっても管理されるようにすることで、本来のデータファイルとして組み入れることができる。
ここで、第3の管理情報によって管理される一般データファイルが第2の管理情報による管理対象に組み入れられた場合は、第3の管理情報を用いた動作で消去/書き換えがなされることは不都合となるが、第3の管理情報においてはその一般データファイルを書換不可データとして管理しておくようにすることで、不都合はなくなる。
また第3の管理情報が、第1及び/又は第2の管理情報によって再生管理されない1又は複数の一般データパーツのうちの、いずれかの一般データパーツ内に配置される場合は、その第3の管理情報が記録されている領域は、第1の管理情報、第2の管理情報の一方又は両方においては記録/再生対象とはならない欠陥領域として管理しておくことで、第1の管理情報、第2の管理情報による記録/再生動作対象とはならず消去されたり誤って再生されることはない。
また、第1の管理情報及び/又は第2の管理情報において欠陥領域として管理される領域内に、特定のキーワード情報が記録されているようにすると、通常の第1の管理情報、第2の管理情報による記録/再生動作対象とはならず、従ってそのキーワード情報はコピーされることはない。従って、このキーワード情報をコピーガードデータとして利用することができる。
特定のキーワード情報が第1の管理情報が配置される所定の管理エリア内において、第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスから記録される情報内に含まれる場合も同様である。
以上説明したように本発明による記録媒体、再生方法、記録装置、及び再生装置によれば、次のような各種の優れた効果を得ることができる。
まず、オーディオデータなどのトラック管理のために設けられている第1の管理情報(U−TOC)に加え、一般データ用としてデータファイル管理に好適な第2の管理情報(データU−TOC)を設けることにより、音楽用途の記録媒体をデータ用途として拡張し、オーディオデータと一般データの両方に対応する記録媒体を実現できる。そして第2の管理情報は、一般データファイルが記録されている領域における物理的に先頭となる位置に配することで、これをアクセスすることができ、一般データファイルの再生管理に用いることが可能となる。
また、第1の管理情報では、一般データファイルが記録されている領域を一般データパーツ、即ちデータトラックの一部として管理することで、第1の管理情報においてオーディオデータエリアと一般データエリアを識別可能となり、データ混在に基づく誤記録/誤消去/再生エラー等は防止される。
さらに第1の管理情報(U−TOC)と第2の管理情報(データU−TOC)のほかに、第1及び第2の管理情報によって再生対象としては管理されない一般データファイルを管理することができる第3の管理情報(簡易U−TOC)を備えることで、これを簡易な記録/再生動作に用いることができる。つまり、第2の管理情報によって管理されるデータファイルとは別に、複雑な編集を行なわないファイルを保持することが可能となる。
そしてこの第3の管理情報による、記録/再生が行なわれる場合、第2の管理情報の読込/編集の必要はないため、データファイルの記録/再生/編集動作時に大きなメモリ容量を必要とせず、また消費電力も小さくできる。従って、小型機器などでは非常に好適となる。
また第3の管理情報は、第1及び/又は第2の管理情報によって再生管理されない1又は複数の一般データパーツのうちの、いずれかの一般データパーツ内に配置すると規定するか、もしくは第1の管理情報が配置される所定の管理エリア内において、第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスに相当する位置に配置することで、迅速にアクセスして読み出すことが可能となる。
また、第3の管理情報によって管理される一般データファイルが記録された1又は複数の一般データパーツについては、第1の管理情報と第2の管理情報の一方又は両方で、記録/再生対象とはならない欠陥領域として管理しておくことで、第1の管理情報、第2の管理情報から独立したエリアとして利用されている状態とすることができる。つまり第1の管理情報又は第2の管理情報による記録/再生動作対象とはならず消去されたり誤って再生されることを防止できる。
また、このような第3の管理情報によって管理される一般データファイルを、第2の管理情報によっても管理されるようにすることで、本来のデータファイルとして組み入れることができる。
これによって第2の管理情報を用いた通常のデータファイル再生によって、第3の管理情報に対応するデータファイルを再生することができるようになり、従って、第3の管理情報による再生機能を持たない機器においても再生可能とすることができる。
さらに、第3の管理情報に対応するデータファイルを第2の管理情報の管理下に編入することで、そのデータファイルは第2の管理情報における高度な編集動作の対象となり、各種有効利用できるようになる。
また、第3の管理情報によって管理される一般データファイルが第2の管理情報による管理対象に組み入れられた場合は、そのデータファイルについては第3の管理情報を用いた動作による消去/書換が禁止されるようにすることで、第2の管理情報を使用せずに第2の管理情報が管理するデータファイルが消去されてしまうということは防止される。
また第3の管理情報が、第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされる1又は複数の一般データパーツのうちの、いずれかの一般データパーツ内に配置される場合は、その第3の管理情報が記録されている領域は、第1の管理情報、第2の管理情報の一方又は両方においては記録/再生対象とはならない欠陥領域として管理しておくことで、第1の管理情報、第2の管理情報による記録/再生動作対象とはならず、消去されたり誤って再生されることはない。
また、第1の管理情報及び/又は第2の管理情報において欠陥領域として管理される領域内に、特定のキーワード情報が記録されているようにすることで、コピー先の記録媒体にはそのキーワード情報はコピーされず、もしくは正しいキーワード情報は得られないため、そのような記録媒体に対しては再生動作等を実行しないようにすれば、高度なコピーガードシステムを実現できる。
以下、本発明の実施例を次の順序で説明していく。

I .記録再生装置の構成
I−1 外観例
I−2 内部ブロック

II .ディスク構造
II−1 クラスタ構造
II−2 トラック構造
II−3 P−TOCセクター
II−4 U−TOCセクター(第1の管理情報)
II−5 データU−TOCセクター(第2の管理情報)
II−5−a 全体構造
II−5−b ブートエリア
II−5−c ボリュームディスクリプタ
II−5−d ボリュームスペースビットマップ
II−5−e マネジメントテーブル
II−5−f ディレクトリレコードブロック
II−5−g エクステントレコードブロック
II−6 データセクター

III .データファイル再生処理

IV .簡易U−TOCを用いた記録再生方式(タイプA)
IV−1 簡易U−TOCセクター(第3の管理情報)
IV−2 簡易U−TOCが記録された場合の管理状態
IV−3 簡易U−TOCを用いるデータファイル記録処理
IV−4 簡易U−TOCによるデータファイルの再生処理及びデータU−TOCへの編入処理
IV−5 簡易U−TOCを用いたコピーガードデータ記録
IV−6 コピーガードに対応する再生処理

V .簡易U−TOCを用いた記録再生方式(タイプB)
V−1 簡易U−TOCが記録された場合の管理状態
V−2 簡易U−TOCを用いるデータファイル記録処理
V−3 簡易U−TOCによるデータファイルの再生処理及びデータU−TOCへの編入処理
V−4 簡易U−TOCを用いたコピーガードデータ記録
V−5 コピーガードに対応する再生処理

VI .簡易U−TOCで管理されるデータファイルの記録位置
I .記録再生装置の構成

I−1 外観例

図1に実施例となる記録再生装置及びディスクの外観を示す。
ディスク1としては光磁気ディスクが用いられるが、図1に示すようにその外部はカートリッジKに収納されており、シャッタSがスライドされることによりディスク記録面が表出されるようになされている。
記録再生装置10としてはディスク1が収納されたカートリッジKが装填されるディスク挿入部11が設けられ、カートリッジKがこのディスク挿入部11に挿入されることにより、図示しない内部機構によってシャッタSがスライドされ、ディスク1の盤面が表出されて記録又は再生可能状態とされる。
記録再生装置10の筺体上面にはユーザー操作に供されるキー入力部12及びデータ検索のためのメニュー情報や検索されたデータの表示出力を行なうための表示部13が設けられている。キー入力部12としてはカーソル移動キー、エンターキー、データ入力キー等が設けられる。
また14は画像スキャナ部であり、紙面に記された画像情報を検出してドットデータに変換し、画像データとして入力できるようになされている。
さらに15は入出力コネクタ部であり、通信ケーブルCを接続することにより、他の情報機器(コンピュータ、ワープロ等)とデータの送受信ができるようになされている。
16はアナログオーディオ信号の入出力に用いる端子であり、オーディオコード17を介して他の音響機器に対して、ディスク1からの再生音声信号又はディスク1に録音すべき音声信号のライン入出力がなされる。

I−2 内部ブロック

記録再生装置10の要部の構成は図2に示される。
図2においてはディスク1(ディスク1を収納したカートリッジK)が装填された状態で示している。21は記録再生装置の各種動作を制御するシステムコントローラを示し、例えばマイクロコンピュータにより形成される。
22はスピンドルモータであり、装填されたディスク1はスピンドルモータ22により回転駆動される。23はディスク1に対して記録/再生時にレーザ光を照射する光学ヘッドであり、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レベルのレーザ出力をなし、また再生時には磁気カー効果により反射光からデータを検出するための比較的低レベルのレーザ出力をなす。
このため、光学ヘッド23はレーザ出力手段としてのレーザダイオードや、偏向ビームスプリッタや対物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するためのディテクタが搭載されている。対物レンズ23aは2軸機構24によってディスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能に保持されており、また、光学ヘッド23全体はスレッド機構25によりディスク半径方向に移動可能とされている。
また、26は供給された情報によって変調された磁界を光磁気ディスクに印加する磁気ヘッドを示し、ディスク1を挟んで光学ヘッド23と対向する位置に配置されている。
再生動作によって、光学ヘッド23によりディスク21から検出された情報はRFアンプ27に供給される。RFアンプ27は供給された情報の演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、絶対位置情報(ディスク1にプリグルーブ(ウォブリンググルーブ)として記録されている絶対位置情報)、アドレス情報、サブコード情報、フォーカスモニタ信号等を抽出する。そして、抽出された再生RF信号はデコーダ部28に供給される。また、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号はサーボ回路29に供給される。さらにフォーカスモニタ信号はシステムコントローラ21に供給される。
また、アドレスデコーダ29から出力される、プリグルーブ情報をデコードして得られた絶対位置情報、又はデータとして記録されたアドレス情報はデコーダ部28を介してシステムコントローラ21に供給され、各種の制御動作に用いられる。
サーボ回路29は供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号や、システムコントローラ21からのトラックジャンプ指令、シーク指令、回転速度検出情報等により各種サーボ駆動信号を発生させ、2軸機構24及びスレッド機構25を制御してフォーカス及びトラッキング制御をなし、またスピンドルモータ22を一定角速度(CAV)又は一定線速度(CLV)に制御する。
再生RF信号はデコーダ部28でEFM復調、CIRCデコード、ACIRCデコード等のデコード処理された後システムコントローラ21を介して所定の処理に供される。
また、記録動作の際にディスク1に記録すべき情報としてシステムコントローラ21に供給された情報はエンコーダ部30においてACIRCエンコード、CIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路31に供給される。
磁気ヘッド駆動回路31はエンコード処理された記録データに応じて、磁気ヘッド26に磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、ディスク1に対して磁気ヘッド26によるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このときシステムコントローラ21は光学ヘッド23に対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給する。
32はコードデータをフォントデータに変換するための変換メモリであり、ディスク1から読み出した文字データ等の表示のためのフォント変換処理を行なう。
また、33はバッファRAMであり、画像スキャナ14によって取り込まれたドットデータ、表示部13で表示される表示データ、コネクタ部15による送受信データなどの一時保持や、ディスク1から読み出されたオーディオデータやデータファイルを出力する際の一時記憶部として機能する。
また、ディスク1に対して記録/再生動作を行なう際には、ディスク1に記録されている管理情報、即ちプリマスタードTOC(以下、P−TOCという)、オーディオデータ記録/再生の管理用のTOC(以下、U−TOCという),及び一般データ記録/再生の管理用のTOC(以下、データU−TOCという)、さらに後述する簡易な一般データ記録/再生のために用いるTOC(以下、簡易U−TOCという)を読み出して、システムコントローラ21はこれらの管理情報に応じて記録すべきアドレスや、データ検索及び再生すべきアドレスを判別することとなるが、これらの管理情報はバッファRAM33に保持される。
例えば、システムコントローラ21はP−TOC及びU−TOCをディスク1が装填された際に管理情報エリア(例えばディスクの最内周側)の再生動作を実行させることによって読み出し、バッファRAM33に記憶しておき、以後そのディスク1に対する記録/再生動作の際に参照できるようにしている。
また、U−TOC、データU−TOC、簡易U−TOCはデータの記録や消去に応じて書き換えられるものであるが、システムコントローラ21は記録/消去動作のたびにこの書換をバッファRAM33に記憶された管理情報に対して行ない、その書換動作に応じて所定のタイミングでディスク1の管理情報エリアについても書き換えるようにしている。
34は通信回路を示し、コネクタ部15を介してデータの外部機器と送受信を実行する。
35は表示コントローラであり、システムコントローラ21からの表示データ、即ち検索メニューの表示やディスク1から読み出したデータの表示等を表示部13において実行させるための制御回路となる。
以上の構成により、記録再生装置10は各種一般データのディスク1に対する記録動作及び再生動作が可能となる。
ディスク1からオーディオデータを再生し、音声信号として出力する際には、ディスク1から読み出されたオーディオデータとしての再生RF信号は、デコーダ部28でEFM復調、CIRC等のデコード処理された後、システムコントローラ21によって一旦バッファRAM33に書き込まれる。なお、光学ヘッド23による光磁気ディスク1からのオーディオデータの読み取り、及び光学ヘッド23からバッファRAM33までの再生オーディオデータの転送は1.41Mbit/secで(間欠的に)行なわれる。
バッファRAM33に書き込まれたデータは、再生オーディオデータの転送が0.3Mbit/sec となるタイミングで読み出され、音声圧縮デコーダ部38に供給される。この記録再生システムでは音声信号についてはデジタルデータ段階でデータ圧縮処理が施されて記録されている。例えば2チャンネル16ビットでサンプリング周波数44.1Kbit(≒1.4Mbit/sec )のデータを約1/5の0.3Mbit/sec に圧縮する処理が施されている。従って再生時にはこの圧縮処理に対する逆処理となるデコード処理が行なわれる。
そしてデコーダ部38において音声圧縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施されると、D/A変換器39によってアナログ信号とされ、端子16bから所定の増幅回路部又はコード17を介してライン出力され、再生出力される。例えばL,Rオーディオ信号として出力される。
ディスク1に対してオーディオ信号の記録動作が実行される際には、コード17によるライン入力系や図示しないマイクロフォン系から端子16aに供給された記録信号(アナログオーディオ信号)は、A/D変換器36によってサンプリング周波数44.1Kbit、量子化16ビットのデジタルデータとされた後、エンコーダ部37に供給され、上記した音声圧縮エンコード処理を施される。エンコーダ部34によって圧縮された記録データはシステムコントローラ21によって一旦バッファRAM33に書き込まれ、また所定タイミングで読み出されてエンコーダ部30に送られる。そしてエンコーダ部30でCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後、磁気ヘッド駆動回路31に供給される。
磁気ヘッド駆動回路31は、一般データ記録の場合と同様に、エンコード処理された記録オーディオデータに応じて、磁気ヘッド26に磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、光磁気ディスク1に対して磁気ヘッド26によるN又はSの磁界印加を実行させる。また、このときシステムコントローラ21は光学ヘッド23に対して、記録レベルのレーザ光を出力するように制御信号を供給する。
なお、再生動作はディスク1が光磁気ディスクである場合として説明したが、データをCDと同様にピット形態で記録している光ディスク(及び光磁気ディスクにおけるP−TOCなどのようなピットデータ)についても、いわゆるミニディスク再生装置としては再生が可能とされており、この場合、光学ヘッド23は磁気カー効果ではなくCDプレーヤの場合と同様にピットの有無による反射光レベルの変化に応じて再生RF信号を取り出すものである。もちろん光ディスク、及び光磁気ディスクのピットデータエリアに対しては磁界記録動作は実行されない。
また上述したように、バッファRAM33にはディスク1におけるTOC情報が読み込まれるが、この実施例の記録再生装置が対応するディスク1には、予め楽曲等が記録されているプリマスタードタイプ(光ディスク)のものと、ユーザーがオーディオデータや後述するように一般データを記録することのできるデータ書き換え可能とされるもの(光磁気ディスク)、及びデータファイルや楽曲等を予め記録したROMエリアと録音可能な光磁気エリアを設けたハイブリッドタイプのものがあり、これらのディスクにはそのタイプに応じて、既に楽曲等が記録されているエリアや未記録エリアを管理するデータ等がTOC情報として記録されている。
そして、上記のようにオーディオデータ(楽曲)の録音を行なおうとする際には、U−TOCからディスク上の未記録エリアを探し出し、ここに音声データを記録していくことになる。また、オーディオデータの再生時には再生すべき楽曲が記録されているエリアを、その楽曲がプリマスタードの楽曲の場合はP−TOCから、又はその楽曲が光磁気記録されている楽曲の場合はU−TOCから判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なうことになる。
一方、一般データの記録/再生の動作については管理情報としてデータU−TOCの情報を使用することになる。
なお、光磁気ディスクにおいてもP−TOCはピットデータとしてROM化されて記録されている。

II .ディスク構造

II−1 クラスタ構造

ミニディスクシステムにおける、光磁気ディスク1に対してはクラスタという単位で記録が行なわれる。この1クラスタは2〜3周回トラック分に相当する。このクラスタが時間的に連続されて、1つのトラック、即ち楽曲やデータトラックが形成される。
図3のように1クラスタは4セクターのサブデータ領域と32セクターのメインデータ領域からなる。1セクターは2352バイトである。アドレスは1セクター毎に記録される。
なお、各セクターにおいて実際にデータが記録されるのは2048バイトの領域であり、他のバイトは同期パターンやアドレスなどによるヘッダや、エラー訂正コードなどに用いられる。
4セクターのサブデータ領域はサブデータやリンキングエリアとしてなどに用いられ、TOCデータ、音声データ、一般データ等の記録は32セクターのメインデータ領域に行なわれる。

II−2 トラック構造

ここで、ディスク1におけるトラック構造を説明し、P−TOC及びU−TOC、データU−TOCの位置関係及び管理態様を説明する。
光磁気ディスクの場合、大きくわけて図4(a)にピットエリアとして示すよ
うにエンボスピットによりデータが記録されているエリア(ピットエリア)と、いわゆる光磁気エリアとされてグルーブが設けられているMOエリアに分けられる。
ここでピットエリアとしてはP−TOCが記録される再生専用管理エリアとされており、後述するP−TOCセクターが繰り返し記録されている。
最内周側のピットエリアに続いて、ディスク最外周のリードアウトエリアまでがMOエリアとされるが、ピットエリアに続く位置からリードアウトエリアの直前までが記録可能なレコーダブルエリアとされる。
さらにこのレコーダブルエリアのうち、先頭エリアは記録再生管理エリアとされ、U−TOCの記録や、レーザーパワーのキャリブレーションエリアとして用いられる。
U−TOCは記録再生管理エリアにおいて所要の位置に3クラスタ連続して記録されるものであり、U−TOCが記録再生管理エリア内のどのクラスタアドレスに記録されるかはP−TOCによって示される。
実際にオーディオデータや一般データが記録されるレコーダブルユーザーエリアは、記録再生管理エリアの後に続くエリアとなる。
このレコーダブルユーザーエリアにおいて、例えばM1 ,M2 ,M3 として示すようにオーディオトラック、即ち楽曲が記録されたり、またFL1 ,FL2 ,FL3 として示すようにデータファイルが記録されたりする。
データファイルとされた部位における最も内周側となる部位には、データファイルの管理のためのデータU−TOCが記録される。この例では、データファイルFL1 の直前の位置にデータU−TOCが記録されていることになる。
また、レコーダブルユーザーエリアにおいて、楽曲やデータファイルが記録されていない部分はフリーエリアとされる。つまり未記録領域であり、今後、楽曲やデータファイルの記録を行なうことができるエリアとして管理される。
例えばこの図4(a)のように記録されたディスクに対して、U−TOCでは図4(b)のように管理を行なっている。
つまりM1 ,M2 ,M3 となる各オーディオトラックについては、そのスタートアドレス及びエンドアドレスを管理している。またフリーエリアについても同様に管理している。
ところが、データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、及びデータU−TOCが記録されている部位については、まとめて1つのデータトラックとして管理している。なお、EBとはU−TOCによって管理されているデータトラック内で、実際にデータファイルが記録されていないエリアを示している。
一方、データU−TOCでは図4(c)に示すように、データトラック内での各データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、及び未記録ブロックEBの管理を行なう。
従って、記録再生装置がオーディオトラックを再生する場合はU−TOCからスタートアドレス及びエンドアドレスを判別して再生を行ない、また、データファイルを再生する場合は、U−TOCからデータU−TOCを探し、そのデータU−TOCを用いて所要のデータファイルをアクセスすることになる。

II−3 P−TOCセクター

次にディスク1におけるP−TOCのフォーマットについて説明する。
P−TOC情報としては、ディスクの記録可能エリア(レコーダブルユーザーエリア)などのエリア指定やROMエリアの管理等が行なわれる。また、プリマスタードディスク又はハイブリッドディスクの場合に、ROM化されて記録されているオーディオトラックやデータトラックの管理も行なうことができるようになされている。
P−TOCのフォーマットを図5に示す。
図5は、図4に示した再生専用管理領域において繰り返し記録されるP−TOC情報の最初のセクター(セクター0)を示している。
なお、P−TOCセクターとしてはセクター0〜7が用意されるが、セクター1以降はオプションとされる。
P−TOCのセクターのデータ領域は、例えば4バイト×588 の2352バイトのデータ領域として構成され、先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータによって成る同期パターンが記録される。
さらにこのセクターのアドレスとして上位と下位の2バイトのクラスタアドレスと、1バイトのセクターアドレスが記録され、さらに『02h』の1バイトが付加されてヘッダが構成される。
なお、本明細書で『h』を付した数値はいわゆる16進表記のものである。
また、ヘッダに続いて所定アドレス位置に『MINX』という文字に対応したアスキーコードによる識別コードが付加されている。この『MINX』はデータファイル用途のディスクにおけるP−TOCの領域であることの識別コードである。
さらに、続いてディスクタイプ(Disc type) や録音レベル(Rec power) 、記録されている最初のトラックのナンバ(First TNO)、最後のトラックのナンバ(Last TNO) が示される。
ディスクタイプ(Disc type) としては、そのディスクがリードオンリーのプリマスタードディスクか、レコーダブルな光磁気ディスクか、もしくはハイブリッドディスクかを識別するコードが記録される。
つづいてリードアウトスタートアドレスLOA として図4のリードアウトエリアのスタートアドレスが示される。
またセクター使用状況(Used sectors)として、この1バイトの各ビットがP−TOCセクター0〜7に対応し、各セクターが使用されているか否かを示している。
パワーキャルエリアスタートアドレスPCA は記録再生管理エリア内に設けられるパワーキャリブレーションエリアのスタートアドレスである。
また、U−TOCスタートアドレスUSTA として記録再生管理エリア内に記録されるU−TOCの開始位置のアドレスが記される。
さらに、レコーダブルユーザーエリアのスタートアドレスRSTA が記録される。
続いて、記録されている各トラック等を後述する管理テーブル部におけるパーツテーブルに対応させるテーブルポインタ(P-TNO1 〜P-TNO255) を有する対応テーブル指示データ部が用意されている。
そして対応テーブル指示データ部に続く領域には、(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられた管理テーブル部が用意される。それぞれのパーツテーブルには、或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、及びそのパーツのモード情報(トラックモード)が記録できるようになされている。
なお、パーツとはディスク上で物理的に連続して一連のデータが記録されたトラック部分をいう。
各パーツテーブルにおけるトラックのモード情報とは、そのパーツが例えばオーバーライト禁止やデータ複写禁止に設定されているか否かの情報や、オーディオ情報か否か、モノラル/ステレオの種別などが記録されている。
管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部のテーブルポインタ (P-TNO1〜P-TNO255) によって、そのパーツの内容が示される。つまり、第1トラックについてはテーブルポインタP-TNO1としてパーツテーブル(01h) が記録されている。なお、実際にはテーブルポインタには所定の演算処理によりTOCセクター0内のバイトポジションで或るパーツテーブルを示すことができる数値が記されている。
この場合パーツテーブル(01h) のスタートアドレスは第1トラックの記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエンドアドレスは第1トラックの終端位置のアドレスとなる。さらに、トラックモード情報はその第1トラックについての情報となる。
同様に第2トラックについては、テーブルポインタP-TNO2に示されるパーツテーブル(02h)に、そのスタートアドレス、エンドアドレス、及びトラックモード情報が記録されている。
以下同様にテーブルポインタはP-TNO255まで用意されているため、TOC上では第255トラックまで管理可能とされている。
そして、このようにTOCセクター0が形成されることにより、例えば再生時において、所定の楽曲をアクセスして再生させることができる。
ただし、このP−TOCで管理されるトラックはいわゆるプリマスタードのトラックのみであり、従ってROMタイプのオーディオトラック又はデータトラックが記録されていない光磁気ディスクでは、上記した対応テーブル指示データ部及び管理テーブル部は用いられることはないため、各バイトは全て『00h』とされている。

II−4 U−TOCセクター(第1の管理情報)

図6はU−TOCの最初のセクター(セクター0)のフォーマットを示している。このU−TOCセクターは、主にユーザーが録音を行なった楽曲や新たに楽曲が録音可能なフリーエリアについての管理情報が記録されているデータ領域とされる。
なお、U−TOCセクターもセクター0〜7が用意されるが、セクター1以降はオプションとされる。
例えばディスク1に或る楽曲やデータファイルの記録を行なおうとする際には、記録再生装置10は、このU−TOCからディスク上のフリーエリアを探し出して記録していく。また、再生時には再生すべき楽曲(オーディオトラック)が記録されているエリアやデータトラックをU−TOC情報から判別し、そのエリアにアクセスして再生動作を行なう。
図6に示すU−TOCのセクターには、P−TOCセクターと同様に、まず同期パターン及びアドレスを示したヘッダが設けられる。
続いて所定アドレス位置に、メーカーコード、モデルコード、最初のトラックのトラックナンバ(First TNO)、最後のトラックのトラックナンバ(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクIDが記録される。
セクター使用状況の1バイトでは、各ビットがU−TOCセクター0〜7に対応し、各セクターが使用されているか否かを示している。
さらに、ユーザーが記録を行なったオーディオトラックや、データファイルが記録されたデータトラック、及びフリーエリアを後述する管理テーブル部に対応させて管理するために、対応テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) が記録される領域が用意されている。
そしてテーブルポインタ(P-DFA〜P-TNO255) に対応させる管理テーブル部として(01h) 〜(FFh) までの255個のパーツテーブルが設けられる。それぞれのパーツテーブルには、上記図5のP−TOCセクター0と同様に或るパーツについて起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。さらにこのU−TOCセクター0の場合、各パーツテーブルで示されるパーツが他のパーツへ続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようになされている。
ミニディスクシステムの場合、例えば1つの楽曲のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパーツにわたって記録されていてもパーツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、ユーザーが録音する楽曲等については、録音可能エリアの効率使用等の目的から、複数パーツにわけて記録する場合もある。そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバ(01h) 〜(FFh) (実際には所定の演算処理によりU−TOCセクター0内のバイトポジションとされる数値で示される)によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによってパーツテーブルが連結できるようになされている。
なお、あらかじめ記録される楽曲やデータファイルについては通常パーツ分割されることがないため、前記図5のようにP−TOCセクター0においてリンク情報はすべて『(00h) 』とされている。
つまりU−TOCセクター0における管理テーブル部においては、1つのパーツテーブルは1つのパーツを表現しており、例えば3つのパーツが連結されて構成される楽曲についてはリンク情報によって連結される3つのパーツテーブルによって、その各パーツ位置の管理はなされる。
U−TOCセクター0の管理テーブル部における(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P-DFA,P-EMPTY ,P-FRA ,P-TNO1〜P-TNO255) によって、以下のようにそのパーツの内容が示される。
テーブルポインタP-DFA は光磁気ディスク1上の欠陥領域に付いて示しており、傷などによる欠陥領域となるトラック部分(=パーツ)が示された1つのパーツテーブル又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、欠陥パーツが存在する場合はテーブルポインタP-DFA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、欠陥パーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、他にも欠陥パーツが存在する場合は、そのパーツテーブルにおけるリンク情報として他のパーツテーブルが指定され、そのパーツテーブルにも欠陥パーツが示されている。そして、さらに他の欠陥パーツがない場合はリンク情報は例えば『(00h) 』とされ、以降リンクなしとされる。
テーブルポインタP-EMPTY は管理テーブル部における1又は複数の未使用のパーツテーブルの先頭のパーツテーブルを示すものであり、未使用のパーツテーブルが存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY として、(01h) 〜(FFh) のうちのいづれかが記録される。未使用のパーツテーブルが複数存在する場合は、テーブルポインタP-EMPTY によって指定されたパーツテーブルからリンク情報によって順次パーツテーブルが指定されていき、全ての未使用のパーツテーブルが管理テーブル部上で連結される。
テーブルポインタP-FRA は光磁気ディスク1上のデータの書込可能なフリーエリア(消去領域を含む)について示しており、フリーエリアとなるトラック部分(=パーツ)が示された1又は複数のパーツテーブル内の先頭のパーツテーブルを指定している。つまり、フリーエリアが存在する場合はテーブルポインタP-FRA において(01h) 〜(FFh) のいづれかが記録されており、それに相当するパーツテーブルには、フリーエリアであるパーツがスタート及びエンドアドレスによって示されている。また、このようなパーツが複数個有り、つまりパーツテーブルが複数個有る場合はリンク情報により、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで順次指定されている。
図7にパーツテーブルにより、フリーエリアとなるパーツの管理状態を模式的に示す。これはパーツ(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) がフリーエリアとされている時に、この状態がテーブルポインタP-FRA に引き続きパーツテーブル(03h)(18h)(1Fh)(2Bh)(E3h) のリンクによって表現されている状態を示している。
なお、上記した欠陥領域や、未使用パーツテーブルの管理形態もこれと同様となる。
ところで、全く楽曲やデータファイルの記録がなされていないバージンディスクであって、しかも欠陥もない光磁気ディスクであれば、テーブルポインタP-FRA によってパーツテーブル(01h) が指定され、これによってディスクのレコーダブルユーザーエリアの全体がフリーエリアであることが示される。そしてこの場合、残る (02h)〜(FFh) のパーツテーブルは使用されていないことになるため、上記したテーブルポインタP-EMPTY によってパーツテーブル(02h) が指定され、また、パーツテーブル(02h) のリンク情報としてパーツテーブル(03h) が指定され、というようにパーツテーブル(FFh) まで連結される。この場合パーツテーブル(FFh) のリンク情報は以降連結なしを示す『(00h) 』とされる。
なお、このときパーツテーブル(01h) については、スタートアドレスとしてレコーダブルユーザーエリアのスタートアドレス(RSTA )の値が記録され、またエンドアドレスとしてはリードアウトスタートアドレスの直前のアドレス(LOA −1)の値が記録されることになる。
テーブルポインタP-TNO1〜P-TNO255は、光磁気ディスク1にユーザーが記録を行なったトラックについて示しており、例えばテーブルポインタP-TNO1では第1トラックのデータが記録された1又は複数のパーツのうちの時間的に先頭となるパーツが示されたパーツテーブルを指定している。
例えば第1トラックとされた楽曲がディスク上で1つのパーツで記録されている場合は、その第1トラックの記録領域はテーブルポインタP-TNO1で示されるパーツテーブルにおけるスタート及びエンドアドレスとして記録されている。
また、例えば第2トラックとされた楽曲がディスク上で複数のパーツに離散的に記録されている場合は、その楽曲の記録位置を示すため各パーツが時間的な順序に従って指定される。つまり、テーブルポインタP-TNO2に指定されたパーツテーブルから、さらにリンク情報によって他のパーツテーブルが順次時間的な順序に従って指定されて、リンク情報が『(00h) 』となるパーツテーブルまで連結される(上記、図7と同様の形態)。このように例えば2曲目を構成するデータが記録された全パーツが順次指定されて記録されていることにより、このU−TOCセクター0のデータを用いて、第2トラックの再生時や、その第2トラックの領域へのオーバライトを行なう際に、光学ヘッド23及び磁気ヘッド26をアクセスさせ離散的なパーツから連続的な音楽情報を取り出したり、記録エリアを効率使用した記録が可能になる。
さらに、本実施例では、ディスク1が後述するようにデータ記録用途にも兼用(又はデータ専用としてもよい)して用いられる場合があるが、このU−TOCにおいては、データ用途に使用されるデータトラックについても、楽曲の場合と同様に管理している。
なお、データトラックとは通常、複数のデータファイルによって構成されるもので、例えばディスク上で一般データが記録されたパーツは全て1つのデータトラックに含まれる。
1つのディスクにおいて一般データが記録されるパーツの全てを含んだ単位をボリュームとよぶ。
そして、光磁気ディスク上で一般データが記録されるパーツを全てリンクさせて1つのデータトラックとした場合、このデータトラック全体が1つのボリュームとなる。
なお、ハイブリッドディスクの場合ではピットエリアにもデータトラックが形成することができ、ピットエリアとレコーダブルユーザーエリアとで2つのデータトラックが存在する場合がある。
例えば図4のように第4トラックとしてデータトラックが存在する場合は、その領域はテーブルポインタP-TNO4によって管理される。
つまり、例えばテーブルポインタP-TNO4によって導かれるパーツテーブルにデータトラックのスタートアドレス及びエンドアドレスが示されている。また、データトラックが複数のパーツに分割されている場合は、各パーツのスタートアドレス及びエンドアドレスを示すパーツテーブルがリンクされている。
そして、この場合、パーツテーブルに示されたパーツがオーディオトラックではなくデータトラックを構成するパーツであることは、トラックモード情報で識別される。
トラックモードは、(01h) 〜(FFh) までの各パーツテーブルにおいてそれぞれ1バイト(d1 〜d8 の8ビット)設けられているが、この各ビットがそれぞれ次のように各種モード状態を示している。
例えばビットd1 はそのパーツが記録可/記録不可であるか、ビットd2 はそのパーツがコピーライトプロテクトがなされているか、ビットd3 はそのパーツがオリジナル/2世代以後のコピー記録か、ビットd4 はそのパーツがオーディオデータか一般データか、ビットd5 ,d6 はそのパーツがノーマルオーディオか否か、ビットd7 はそのパーツがモノラルオーディオデータかステレオオーディオデータか、ビットd8 はそのパーツのデータのエンファシス処理について、それぞれモードが示される。
従って、一般データエリアとしてパーツが管理される場合、対応するパーツテーブルにはこのトラックモードのうちビットd4 が例えば『1』(オーディオデータの場合ビットd4 =『0』)とされて、データトラックとして識別されることになる。
なお、一般データがプリマスタードピットとしてディスクにROM化されて記録されている場合は、上記P−TOCにおいてプリマスタードの楽曲の場合と同様に管理されるが、この場合もパーツテーブルにおけるトラックモードのうちビットd4 が『1』とされて、プリマスタードの楽曲と区別される。

II−5 データU−TOCセクター(第2の管理情報)

II−5−a 全体構造

上記のようにU−TOCにおいてはデータトラックとしてのパーツが管理されるのみであり、データトラック内の個々のデータファイルについての管理はデータU−TOCによって行なわれることになる。
図8にデータトラックの構造例を示す。図8(a)に示すようにデータトラックには物理的な先頭位置にデータU−TOCが記録される。つまり、データトラック内における最もディスク内周側に近い位置にデータU−TOCが記録される。データトラックが複数のパーツに別れている場合は、最もディスク内周側に位置するパーツの先頭にデータU−TOCが設けられることになる。
このデータU−TOCは、図8(b)のように1クラスタのブートエリアと、16クラスタのボリュームマネジメントエリアから構成されている。
図8(b)からわかるように、データU−TOCに続くエリアはファイルエクステンツエリアとされている。このファイルエクステンツエリアには、図8(a)のように実際のデータファイルFL1 〜FL3 などが記録される。また未記録ブロックEBには、さらにデータファイルを記録していくことができる。
ボリュームマネジメントエリアは、図8(c)のように512個のマネジメントブロックから構成される。1つのマネジメントブロックにおけるデータ領域は2048バイトとされる。
そして、このマネジメントブロックにおけるデータが実際のデータファイルの記録/再生のための管理情報となる。
各マネジメントブロックは、1〜512までのブロックナンバが付されている。そして、ブロックナンバ1のマネジメントブロックはボリュームディスクリプタVDとして使用される。また、ブロックナンバ2のマネジメントブロックはボリュームスペースビットマップVSBとして使用され、ブロックナンバ3のマネジメントブロックはマネジメントテーブルとして使用される。
このブロックナンバ1〜3のマネジメントブロックについての使用形態は以上のように規定されている。ブロックナンバ4以降のマネジメントブロックはファイルエクステンツエリアの使用形態などに応じて使用される。
即ち、マネジメントテーブルMT、ディレクトリレコードブロックDRB、エクステンツレコードブロックERBとして使用できる。

II−5−b ブートエリア

ブートエリアはコンピュータプログラム等が存在する場合のプログラム位置などを示す領域として用いられる。
ブートエリアのセクター構造は図9又は図10のようになる。
図9のブートエリアセクターでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトに、各512バイトの4つのブロックデータが記録できる。即ちブロック0〜ブロック3であり、例えばブロック0はブロックデータ0−0からブロックデータ0−511で構成される。
ブロックデータが記録されるデータエリアに続いてEDC0〜EDC3の4バイトのEDCデータが記録される。続いてECCエリアとして、P-parity0 〜P-parity171 の172バイトのPパリティ、及びQ-parity0 〜Q-parity103 の104バイトのQパリティが記録される。
一方、図10のタイプの場合は、データエリアとなる2048バイトに、各1024バイトの2つのブロックデータが記録できる。即ちブロック0、ブロック1であり、例えばブロック0はブロックデータ0−0からブロックデータ0−123で構成される。
他は図9と同様である。

II−5−c ボリュームディスクリプタ

ボリュームメネジメントエリアにおける先頭のマネジメントブロックはボリュームディスクリプタVDとして使用される。
このボリュームディスクリプタVDは、ディスク上のデータトラック(ボリューム)の基本的な管理を行なうものである。
図11にボリュームディスクリプタVDのセクター構造を示す。このセクターでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトに各種管理情報が記録される。
まず、データエリアの2バイト目から6バイト目に、ボリュームディスクリプタのセクターであることを示すIDとして『MD001』というコードが例えばアスキーコードで記録される。
続いてこのシステムのバージョンIDが記録される。
次にロジカルブロックサイズ、ロジカルクラスタサイズ、アロケーションブロックサイズが記録される。
ロジカルブロックとは、データトラックにおけるセクター内の実際のデータエリアに相当するもので、データトラックにおけるセクターは2352バイトのうち2048バイトをデータエリアと設定している。従って、ロジカルブロックサイズとしてバイト長である『2048』が記録される。ロジカルブロックは記録/再生におけるデータバイト最小単位となる。
またロジカルクラスタサイズはロジカルクラスタにおけるロジカルブロック数を示す。ロジカルクラスタとは、実際に管理情報やデータが記録されるクラスタである。そして、1クラスタは36セクターとされ、そのうち32セクター(32ロジカルブロック)がデータ記録に用いられるため、ロジカルクラスタサイズとして『32』が示される。
アロケーションブロックサイズとしてアロケーションブロックにおけるロジカルブロック数が示される。アロケーションブロックとはロジカルクラスタと同じデータ単位を示すものであり、データトラックにおける実際に管理情報やデータファイルが記録される部位である。例えば図8(b)に示したボリュームマネジメントエリアやファイルエクステンツエリアにおけるロジカルクラスタとしての32セクターの領域が、1つのアロケーションブロックとされる。
続いて、アロケーションブロック総数が記録される。これはボリューム内のアロケーションブロック総数である。ハイブリッドディスクの場合は、ピットエリアにおけるアロケーションブロック数も含まれる。
また記録可能アロケーションブロック総数として、レコーダブルエリアにおけるアロケーションブロック数が記録される。プリマスタードディスクの場合は、これはゼロとされる。
また、未記録アロケーションブロック数としてボリューム内の記録可能アロケーションブロックのうち、まだ記録されていないアロケーションブロックの数が記される。
さらに記録済アロケーションブロック数として、ボリューム内の記録可能アロケーションブロックのうち、既に記録が行なわれたアロケーションブロックの数が記される。
またディフェクトアロケーションブロック数として、傷などの欠陥があるアロケーションブロックの数が記される。
次に、ボリューム内のディレクトリの数、ボリューム内のデータファイルの数が記される。
次にID最大値が記録される。ディレクトリ又はデータファイルに対しては、生成される順にIDナンバが付されていくが、これはその最大値となる。
続いてボリューム属性が記録される。ここで、ボリュームマネジメントエリアがミラーモードで記録されているか否か、インビジブルファイルであるか否か、ライトプロテクトであるか否か、バックアップ必要か否か、ショートロケーション/ロングロケーションのいづれを使用しているか、などが記録される。
次にボリュームマネジメントエリアの長さとしてそのバイト長が記される。
またボリュームマネジメントエリアの位置として、ボリュームマネジメントエリアの最初のアロケーションブロックのナンバーが記録される。
続いて、このボリュームディスクリプタと同様に、ボリュームマネジメントエリア内のマネジメントブロックが使用されて形成される他の管理ブロック、即ちボリュームスペースビットマップVSB、マネジメントテーブルMT、エクステントレコードブロックERB、ディレクトリレコードブロックDRBについて、それぞれ最初のブロックの位置と、そのブロック数が記録される。
続いて、ルートディレクトリのバイト長、及びルートディレクトリ内のディレクトリ数が記録される。
さらに、図11においては各種ID等として示したが、以降データエリア内に各種のID及びキャラクタセットコード等が記録される。
即ち、ブートシステムID、ボリュームID及びそのキャラクタセットコード、パブリッシャーID及びそのキャラクタセットコード、データプリペアーID及びそのキャラクタセットコード、アプリケーションID及びそのキャラクタセットコードが記録される。
また、ボリュームの生成日時、ボリュームの更新日時、満了日時、有効日時が記録される。そしてデータエリアにおける1024〜2047バイトが、システムエクステンションエリアとされる。
なお、データエリアに続いて4バイトのEDCエリア、及び276バイトのECCエリアが設けられている。ECCエリアには172バイトのPパリティと104バイトのQパリティが記録される。

II−5−d ボリュームスペースビットマップ

ボリュームメネジメントエリアにおけるブロックナンバ2のマネジメントブロックはボリュームスペースビットマップVSBとして使用される。
このボリュームスペースビットマップVSBは、データトラックの全てのアロケーションブロックのタイプを示すものである。
図12にボリュームスペースビットマップVSBのセクター構造を示す。このセクターでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、1つのアロケーションブロックにつき2ビットづつが割り当てられ、そのタイプが示される。
なお、このボリュームスペースビットマップVSBのセクターも、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。
図13(a)にデータエリアの内容を示す。
データトラックにおけるアロケーションブロックには、ナンバー0から昇順にアロケーションブロックナンバが付されているが、ボリュームスペースビットマップVSBのデータエリアの最初のバイトにおけるビット7,6が、ナンバー0のアロケーションブロックAL0 に割り当てられ、以降2ビットづつアロケーションブロックAL1 ,AL2 ・・・・・ と割り当てられる。
従って、ボリュームスペースビットマップVSBのデータエリアにおいて、アロケーションブロックAL0 〜AL8191までの情報を記すことができ、全てのアロケーションブロックに十分に対応できる。
2ビットの情報は図13(b)のとおりである。つまり、未記録アロケーションブロックについては『00』、記録済アロケーションブロックについては『01』、ディフェクト(欠陥)アロケーションブロックについては『10』、未定義のアロケーションブロックについては『11』とされる。
なお、データエリアにおいて余りの部分、つまり対応するアロケーションブロックが存在しないビットについては『11』とされる。

II−5−e マネジメントテーブル

ボリュームメネジメントエリアにおけるブロックナンバ3のマネジメントブロックはマネジメントテーブルMTとして使用され、またブロックナンバ4以降のマネジメントブロックもマネジメントテーブルとして使用できる。
このマネジメントテーブルMTは、ボリュームマネジメントエリアにおける各マネジメントブロックの使用形態を示している。
図14にマネジメントテーブルMTのセクター構造を示す。このセクターでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、1つのマネジメントブロックにつき4バイトづつを割り当て、各マネジメントブロックの管理を行なう。
即ち、マネジメントブロック0エントリーからマネジメントブロック511エントリーにより、ボリュームマネジメントエリアにおける512個のマネジメントブロックのそれぞれの使用内容が示される。
なお、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。
マネジメントブロック0エントリーからマネジメントブロック511エントリーのそれぞれにおける4バイトのデータ内容を図15に示す。
最初のマネジメントブロック(マネジメントブロック0)は上述したようにボリュームディスクリプタに使用される。
この場合、マネジメントブロック0エントリーでは、マネジメントブロック0がボリュームディスクリプタであることを示すため、図15(a)のように第4バイト目にエントリータイプとして『80h』が記される。
また、2番目のマネジメントブロック(マネジメントブロック1)は上述したようにボリュームスペースビットマップに使用される。
この場合、マネジメントブロック1エントリーでは、マネジメントブロック1がボリュームディスクリプタであることを示すため、図15(b)のように第4バイト目にエントリータイプとして『90h』が記される。また、第1、第2バイト目において、未記録アロケーションブロック数が記録される。
マネージメントテーブルとされるマネジメントブロックに対応するエントリーでは、図15(c)のように、第1、第2バイト目に次のマネージメントテーブルの位置が記録され、第3バイト目に未使用のマネジメントブロック数が記録される。そして、そのマネジメントブロックがマネージメントテーブルであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして『A0h』が記される。
エクステントレコードブロックとされるマネジメントブロックに対応するエントリーでは、図15(d)のように、第1、第2バイト目に次のエクステントレコードブロックの位置が記録され、第3バイト目に未使用のエクステントレコードブロック数が記録される。そして、そのマネジメントブロックがエクステントレコードブロックであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして『B0h』が記される。
ディレクトリレコードブロックは、1つのマネジメントブロックを用いて記したディレクトリレコードでディレクトリが完結され、単独で用いられる場合と、1つのディレクトリに含まれるディレクトリレコードが、複数のマネジメントブロック、即ち複数のディレクトリレコードブロックにわけて記録される場合がある。
或るマネジメントブロックが単独ディレクトリレコードブロックとされる場合は、そのマネジメントブロックに対応するエントリーでは、図15(e)のように0〜29ビットまででディレクトリIDが記録され、最後の2ビットがエントリータイプとして『00h』とされる。
また或るマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの最初のディレクトリレコードブロックとされる場合は、そのマネジメントブロックに対応するエントリーでは、図15(f)のように第1、第2バイト目に次のディレクトリレコードブロックの位置が記録され、第3バイト目にディレクトリIDの上位バイトが記録される。そして、そのマネジメントブロックが第1のディレクトリレコードブロックであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして『D0h』が記される。
或るマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの中間の(つまり第1又は最後ではない)ディレクトリレコードブロックとされる場合は、そのマネジメントブロックに対応するエントリーでは、図15(g)のように第1、第2バイト目に次のディレクトリレコードブロックの位置が記録される。そして、そのマネジメントブロックが中間のディレクトリレコードブロックであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして『E0h』が記録される。
或るマネジメントブロックが複数ディレクトリレコードブロックの最後のディレクトリレコードブロックである場合は、そのマネジメントブロックに対応するエントリーでは、図15(h)のように第1、第2、第3バイト目にディレクトリIDの下位バイトが記録される。そして、そのマネジメントブロックが最後のディレクトリレコードブロックであることを示すために、第4バイト目にエントリータイプとして『F0h』が記録される。

II−5−f ディレクトリレコードブロック

ボリュームメネジメントエリアにおけるブロックナンバ4以降のマネジメントブロックはディレクトリレコードブロックDRBとして使用できる。
このディレクトリレコードブロックDRBには、1又は複数のディレクトリレコードが記録される。
ディレクトリレコードとしては、ディレクトリを構成するためのディレクトリレコードと、或るデータファイルに対応してその位置などを指定するためのディレクトリレコードがある。
図16はディレクトリを構成するためのディレクトリレコードが記録されるディレクトリレコードブロックDRBのセクター構造を示す。このセクターでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、1又は複数のディレクトリレコードが記録できる。
ディレクトリレコードの1つのユニットとしては、まずディレクトリレコード長が示される。ディレクトリレコードの1つのユニットの長さは可変長とされているため、このディレクトリレコード長によって、そのディレクトリレコードのバイト長が示される。
続いてディレクトリの属性が記録される。これによって、このディレクトリレコードがディレクトリのためのディレクトリレコードか、このディレクトリレコードが含まれるディレクトリがインビジブルディレクトリであるか、システムディレクトリであるか、などの各種属性が示される。
続いて、キャラクタセットコード及びショートネームIDが記録される。キャラクタセットコードはショートネームIDのキャラクタ種別を示す。
ショートネームIDは11バイトで記録されるIDである。
続いて、ディレクトリ生成日時、ディレクトリ更新日時が記され、ステイタス更新日時としてこのディレクトリレコードの更新日時が記される。
さらにディレクトリIDナンバ、ディレクトリ長が示される。
続いてディレクトリ位置として、このディレクトリレコードが含まれるディレクトリにおける最初のディレクトリレコードが記録されたディレクトリレコードブロックの位置が記される。
また、ディレクトリレコード数として、このディレクトリレコードが含まれるディレクトリにおけるディレクトリレコード数が記録される。
続いてロングネームIDの長さが記され、その長さによるロングネームIDが記録される。つまりロングネームIDは可変長である。なおロングネームIDを記録しない場合もあるが、そのときはロングネームIDの長さは『00h』とされる。
また、ロングネームIDの長さが偶数バイトになった場合のみ、あまりバイトを埋めるためパディングとして『00h』が記録される。
ロングネームIDに続くバイトは、システムエクステンションエリアとして利用される。
ディレクトリに対応するディレクトリレコードの1ユニットはこのように構成され、このようなディレクトリレコードを2048バイトのデータエリア内において複数個設けることができる。
なお、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。
次に、図17は或るデータファイルに対応するディレクトリレコードが記録されるディレクトリレコードブロックDRBのセクター構造を示す。
データファイルが1つのファイル単位で構成される場合のみ、このセクターのディレクトリレコードによって直接その位置等が示される。
データファイルが複数のファイル単位で構成される場合は、そのデータファイルの位置などについては、ディレクトリレコードによって直接示されることはなく、後述するエクステンツレコードブロックに示されることになる。
このセクターでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、それぞれデータファイルに対応する1又は複数のディレクトリレコードを記録できる。
ディレクトリレコードの1つのユニットとしては、上記図16におけるディレクトリレコードと同様に、まずディレクトリレコード長が示され、続いて属性が記録される。この属性によって、このディレクトリレコードがディレクトリに対応するものではないことや、対応するデータファイルがインビジブルファイルであるか、システムファイルであるか、そのデータファイル位置がエクステントレコードによって指定されるものであるか、などの各種属性が示される。
続いて、図16のディレクトリレコードと同様に、キャラクタセットコード、ショートネームID、ディレクトリ生成日時、ディレクトリ更新日時、ステイタス更新日時が記される。
続いてデータファイルのIDナンバ、データファイル長が示される。
また、そのデータファイルの位置が示され、続いてそのデータファイルにおいて使用されているアロケーションブロック数が記される。
さらにアソシエイトデータ長、アソシエイトデータ位置、アソシエイトデータのアロケーションブロック数が記される。
その後、可変長であるロングネームIDの長さが記され、その長さによるロングネームIDが記録される。ロングネームIDを記録しない場合はロングネームIDの長さは『00h』とされる。
また、ロングネームIDの長さが偶数バイトになった場合のみ、あまりバイトを埋めるためパディングとして『00h』が記録される。
ロングネームIDに続くバイトは、システムエクステンションエリアとして利用される。
データファイルに対応するディレクトリレコードの1ユニットはこのように構成され、このようなディレクトリレコードを2048バイトのデータエリア内において複数個設けることができる。
なお、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。

II−5−g エクステントレコードブロック

ボリュームメネジメントエリアにおけるブロックナンバ4以降のマネジメントブロックはエクステントレコードブロックERBとして使用できる。
このエクステントレコードブロックERBには、1又は複数のエクステントレコードが記録できる。
エクステントレコードとしてはエクステントレコードインデックスとエクステントディスクリプタの2種類のデータを記録することができる。
エクステントディスクリプタは、実際にデータファイルを構成するファイル単位の位置を示すための情報である。上記したようにディレクトリレコードがデータファイルの位置を示すのは、そのデータファイルが1つのファイル単位によって構成される場合のみである。データファイルが複数のファイル単位によって構成される場合、各ファイル単位の位置は、エクステントディスクリプタによって指定される。
またエクステントレコードインデックスは、他のエクステントレコードの位置を示す情報であり、これによってエクステントレコードのツリー構造を形成することができる。
また、エクステントレコードではファイル単位の位置を示す方法として16ビットアドレスによるショートロケーションと、32ビットアドレスによるロングロケーションがある。どちらが採用されているかは前述したボリュームディスクリプタにおいて示されている。
図18はショートロケーションによるエクステントレコードブロックDRBのセクター構造を示す。
このセクターでは、同期パターン及びアドレスが記されたヘッダに続いて、データエリアとなる2048バイトにおいて、1又は複数のエクステントレコードを記録できる。1つのエクステントレコードは32バイトで構成される。
この図では、データエリアの最初の32バイトのエクステントレコードとしてエクステントレコードインデックスが含まれるエクステントレコードが記録されている例をあげている。
エクステントレコードインデックスが記録されるエクステントレコードでは、最初にインデックスIDが記録される。このインデックスIDは『FFFFh』とされて、このエクステントレコードがエクステントレコードインデックスを含むことが示される。
続いてマキシマムディプスが記録される。エクステントレコードインデックスによりエクステントレコードのツリー構成が構築されるが、マキシマムディプスによって、このエクステントレコードから指定されていくサブツリー階層が示される。
もしエクステントレコードインデックスが、エクステントディスクリプタを含むエクステントレコードを指定している場合、つまり最下層の場合は、マキシマムディプスは『0000h』とされる。
そして、その後に、エクステントレコードインデックスを最大7個記録することができる。つまりエクステントレコードインデックス0〜エクステントレコードインデックス7、及びロジカルオフセット0〜ロジカルオフセット7である。各エクステントレコードインデックス0〜7として、他のエクステントレコードのインデックスが示され、それに対応してロジカルオフセットとしてそのエクステントレコードの論理的な位置が示される。エクステントレコードインデックスとは、マネージメントブロックエリア内のどのアロケーションテーブルかを示すデータである。
エクステントレコードのインデックスは、エクステントレコードのエントリーナンバとマネジメントブロックナンバで示される。
なお、1つのエクステントレコード内に、エクステントレコードインデックスを含むエクステントレコードを指定するエクステントレコードインデックスと、エクステントディスクリプタを含むエクステントレコードを指定するエクステントレコードインデックスとが併存することはない。
図18の例では、データエリアにおける2つ目のエクステントレコードとしてエクステントディスクリプタが含まれるエクステントレコードが記録されている。エクステントディスクリプタは、1つのエクステントレコード内に最大8個記録することができる。即ち、エクステント0スタート位置〜エクステント7スタート位置、及びエクステント0ブロック数〜エクステント7ブロック数である。
エクステントxスタート位置として、そのファイル単位のスタート位置が記録される。つまりそのファイル単位の最初のアロケーションブロックのナンバが記される。またそのファイル単位を構成するアロケーションブロック数がエクステントxブロック数として記録される。
以上のようにエクステントレコードは最大7個のエクステントレコードインデックス、もしくは最大8個のエクステントディスクリプタを記録できる。
このようなエクステントレコードを2048バイトのデータエリア内において最大64個設けることができる。
なお、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。
次に、図19はロングロケーションによるエクステントレコードブロックDRBのセクター構造を示している。
実質的なデータ内容はショートロケーションの場合と同様であるため、重複説明を避けるが、ショートロケーションでは各データはそれぞれ2バイトで記録されていたが、このロングロケーションでは、各データはそれぞれ4バイトで記録される。
この場合も、エクステントレコードは最大7個のエクステントレコードインデックス、もしくは最大8個のエクステントディスクリプタを記録できる。
そして、ロングロケーションの場合、1つのエクステントレコードは64バイトで構成されるため、2048バイトのデータエリア内において最大32個設けることができる。
なお、同様に、データエリアに続いてEDCエリア及びECCエリアが設けられる。

II−6 データセクター

次に、データファイルが記録されるファイルエクステンツエリアにおけるセクターの構造を説明する。
図20はデータ用セクターのフォーマットを示している。
4×588の2352バイトのセクターの先頭12バイトは同期パターンとされ、続いてクラスタアドレス(Cluster H ,Cluster L )、セクターアドレス(sector)、モード情報が記録されてヘッダとされる。
続いての4バイトにはアプリケーション側のためのアドレスエリア(Logical Sector 0 〜Logical Sector 3)が設けられる。また、続いてエラー訂正モードを示す情報(Mode) 、データファイルの属性を示すカテゴリー情報(Category)、データファイルのパラメータを示すインデックス情報(Index )が設けられる。インデックス情報としての具体的な例はカテゴリー情報及びアプリケーションにより決定されるが(後述)、インデックス情報が『00h』であるときは、データ記録内容(つまりボリュームが)ゼロであることを示すことになる。エラー訂正モードを示す情報(Mode) 及びデータファイルの属性を示すカテゴリー情報(Category)については後述する。
またID0 〜ID3 の4バイトとしてシステムIDが付加される。
Data Byte0〜Data Byte2047 として示した2048バイトのデータエリアには実際のファイルデータが記録される。
データエリア以降の276バイトは付加エリアとされている(Aux 0 〜Aux 275 )。この付加エリアは、上述したマネジメントブロックのセクターのようにEDCエリアやECCエリアとして使用できる。
付加エリアの使用形態は、このセクターの第21バイト目のエラー訂正モードを示す情報(Mode) によって示される。
例えば、Mode=『00h』の場合は、特にエラー検出及び訂正用のデータを付加するエリアは設けられていない。つまり4×519バイト目以降の付加エリア(Aux 0 〜Aux 275 )は未定義のままである。
この場合、このディスクからの再生情報に関しては、記録再生装置において図2に示すデコーダ28でCIRCコードによるエラー検出、訂正処理がなされるのみであるが、CIRCコードはよく知られているように実用上十分なエラー訂正能力を有するものであり特にエラー処理について問題は生じない。
Mode=『01h』の場合は、エラー検出及び訂正用のデータとしてエラー検出用パリティが4バイト付加されている。即ち2048バイトのデータエリアに続く4バイトにパリティ(ECD0〜ECD3)が付加される。これにより未定義の付加エリアは(Aux 4 〜Aux 275 )と示した272バイトとなる。
このパリティP(X) (つまりECD0〜ECD3)についての生成多項式は、P(X) =(x16+x15+x2 +1)(x16+x2 +x+1)
である。
この場合、このディスクからの再生情報に関しては、記録再生装置において図2に示すデコーダ28からのエラー検出結果を用いずに、デコーダ28からのデジタル信号出力のみでエラー検出を行なうことができる。
Mode=『02h』の場合は、付加エリアの全てについてエラー検出及び訂正用のデータが使用される。つまり2048バイトのデータエリアに続く172バイトにPパリティ(P-parity0 〜P-parity171 )が付加され、さらに続く104バイトにQパリティ(Q-parity0 〜Q-parity103 )が付加される。これにより最大80バイト程度のエラー訂正能力が実現される。
このPパリティ及びQパリティはいわゆるCD−ROMで採用されているガロアフィールド(Garoa Field )(28 )との距離(26,24)のリードソロモンコードと同様の構成となっている。
次にこのセクターの第22バイト目に設けられるカテゴリー情報(Category)の定義について説明する。
・・・カテゴリー情報(Category)=『00h』の場合。
データエリアの状態に関わらず、このセクターがデータが記録されていないオープンセクターであることを示す。従って、セクターの内容を消去したい場合は、このカテゴリー情報(Category)を『00h』に書き換えればよい。
・・・カテゴリー情報(Category)=『01h』の場合。
このセクターにバイナリデータが記録されていることを示す。データの種類には制限がない。このようなセクターは、データエリアに記録されたバイトをそのままデジタルデータとしてアプリケーション(ソフトウエア)側に渡すような使い方がされることになる。なお、カテゴリー情報がこの『01h』である場合、続くインデックス情報としては、(Index )としてのバイトに記録されている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確保されていることを示すこととなる。なお、データエリアは2048バイトであるため、インデックス情報(Index )は『00h』〜『10h』の内のいづれかの値をとることになる。
・・・ カテゴリー情報(Category)=『10h』〜『1Fh』の場合。
このセクターにドキュメント(文書)データが記録されていることを示す。
この場合も、続くインデックス情報としては同様に、(Index )としてのバイトに記録されている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確保されていることを示すこととなる。
・・・ カテゴリー情報(Category)=『20h』〜『2Fh』の場合。
このセクターにシングルドットイメージ、つまり1枚のイメージファイルが白黒のドットデータとして記録されていることを示す。この場合も、続くインデックス情報としては同様に、(Index )としてのバイトに記録されている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確保されていることを示す。
・・・ カテゴリー情報(Category)=『30h』〜『3Fh』の場合。
このセクターにマルチプルドットイメージ、つまり複数枚のイメージファイルが白黒のドットデータとして記録されていることを示す。この場合も、続くインデックス情報としては同様に、(Index )としてのバイトに記録されている数値×128バイトの大きさだけデータ領域が確保されていることを示す。

III .データファイル再生処理

以上のようなディスク構造のディスクに対して図2の記録再生装置でデータファイルを再生する処理について図2、図4及び図21を用いて説明する。
図21はデータファイル再生のためのシステムコントローラ21の処理を示している。
データファイル再生のためには、ディスク1に対してシステムコントローラ21はまずリードインエリアに光学ヘッド23をアクセスさせてP−TOCを読み込む(F101)。ここで、P−TOCが読み込めなかった場合は、そのディスクは正しいディスクではない、もしくは再生操作がされた際にディスクが装填されていなかったと判断して、ステップF102からF103に進み、ディスクエラーとする。
P−TOCが読み込めた場合は、続いてP−TOCにおけるU−TOCスタートアドレス(USTA )に基づいてアクセスを行ない、記録再生管理エリアにおけるU−TOCを読み込む(F104)。
ここでU−TOCが読み込めなかった場合、即ちU−TOCが記録されていなかった場合は、そのディスクはバージンディスクであると判断する (F105→F106) 。
U−TOCが読み込めたら、システムコントローラ21は、このU−TOCに管理されているトラックとして、データトラックが存在するか否かを確認する。つまり、パーツテーブルのトラックモード情報として、ビットd4 =『1』であるパーツが存在するか否かを確認する(F107)。
存在しなければ、即ちそのディスクにはデータファイルが記録されていないことになるため、データファイル再生処理は終了する (F107→NO) 。
なお、オーディオトラックを再生する場合は、この時点でU−TOCのデータから光学ヘッド23を所要のオーディオトラックにアクセスさせ、データを読み出すことになる。そして、RFアンプ27、デコーダ28、バッファRAM33、音声圧縮デコーダ38、D/A変換器39を介して出力端子16bからオーディオ信号として出力する。
データトラックが存在する場合は、ステップF108に進み、まずU−TOCからデータトラックを構成するパーツのうち一番小さいアドレスを含むパーツを探してアクセスさせる。つまり、データトラックの内の一番ディスク内周側となる部位に光学ヘッド23をアクセスさせる。
上述したように、データトラックを管理するためのデータU−TOCはデータトラックの内の一番ディスク内周側の部位に位置するものである。
そこで、その部位にアクセスさせてデータU−TOCを読み込む(F109)。つまり、システムIDが『MD001』とされているボリュームディスクリプタから始まるボリュームマネジメントエリアにおいて使用されているマネジメントブロックを読み込む。
データU−TOCが読み込めたことで、データファイルの再生が可能となる。そして、データファイル再生のための各種操作、即ち再生すべきデータファイルの指定操作に応じて(F110)、ディレクトリレコードもしくはエクステントレコードによって示される位置にアクセスさせ、そのデータファイルを読み込み、バッファRAM33に取り込む(F111)。
そして、操作などに応じて所定の出力態様で出力する(F112)。例えば表示コントローラ35を介して表示部13に出力したり、通信回路34を介してコネクタ部15から他の機器に出力する。
他のデータファイルの再生操作がなされた場合は、再びステップF113からF110に戻って、処理が繰り返される。
以上のように、データファイル再生の場合はP−TOCからU−TOCをたどり、さらにU−TOCからデータU−TOCをたどって、上述したデータU−TOC(ボリュームマネジメントエリア)内のディレクトリ構造に従って再生処理を行なうことになる。

IV .簡易U−TOCを用いた記録再生方式(タイプA)

ところで、以上のようにデータU−TOCを用いるデータファイルの記録/再生処理の管理は、上記したデータU−TOC内の複雑なディレクトリ構成に従って実行される。上記のデータU−TOCによりデータファイルの階層構造を形成したり複雑なオペーレーションを行なうことが可能となり、高性能なデータ記録/再生機器を実現できることになるが、この場合、データU−TOCの編集、例えばファイルソート、ファイルリンク構造の変更などのために、記録再生装置としてはメモリ容量を大きくし、また消費電力は大きくなってしまう。
このため、携帯用小型の記録再生装置を実現したい場合などでは、データU−TOCをそのまま用いることは不利なものとなってしまう。
そこで、本実施例では上記したデータU−TOCによるファイル記録/再生方式に加え、データU−TOCとは別に簡易なデータファイル管理を行なう簡易U−TOCを用いた、小型機器にも好適な記録/再生方式を実現する。
この記録再生方式は、もちろん図2の記録再生装置でも実現できるし、ほぼ同様の構成の小型携帯用の記録再生装置としても採用できる。そして、小型携帯用の記録再生装置では、簡易U−TOCによる記録/再生のみが実行できるものとすることで、メモリ容量の削減、電力消費の削減が実現できる。
例えば携帯用スチルカメラなどにおいて、撮影した画像データをディスクに記録させることができるようにする場合などに好適である。
なお、この簡易U−TOCを用いた記録再生方式としては、簡易U−TOCの記録位置に関して2通りの方式が考えられるが、これをタイプA、タイプBとしてわけて説明する。タイプAとは簡易U−TOCがレコーダブルユーザーエリア内に記録されるタイプであり、タイプBとは簡易U−TOCが記録再生管理エリア内に記録されるタイプであるとする。
最初にタイプAについて述べる。

IV−1 簡易U−TOCセクター(第3の管理情報)

まず簡易U−TOCのセクター構造を説明する。なお、これはタイプA、タイプBに共通である。
この簡易U−TOCは、データファイルに対する簡易ディレクトリを有するものである。
簡易U−TOCのセクター構造は図22に示される。
このセクターの場合、同期パターン及びクラスタアドレス(cluster H ,cluster L)、セクターアドレス(sector)、及びモード(mode)によるヘッダに続いて、所定バイト位置からシステムIDが記録される。
このシステムIDとしては、『MIEX』というコードがアスキーコードにより記録される。この『MIEX』により、そのセクターが簡易U−TOCとして使用されていることが示される。
データエリアとなる2048バイトには1ユニットが32バイトで構成されるディレクトリユニットを64単位の記録することができる。
32バイトのディレクトリユニット(つまり1つのディレクトリ)は或るデータファイルに対応して設けられるものである。
ディレクトリユニットにおいて先頭の8バイト(Name0 〜Name7 )にはデータファイルの名称が記録される。また、続く3バイト(Suffix0 〜Suffix2 )には拡張子が記録されるように割り当てられている。 例えばこの簡易U−TOCに管理された状態でレコーダブルユーザーエリアに記録されているデータファイルを検索する際には、このディレクトリユニットの名称及び拡張子が用いられる。
拡張子に続く1バイトにはカテゴリー情報(Category )が配される。このカテゴリー情報(Category )は、このディレクトリユニットの対応するデータファイルの属性を示すもので、図20を用いて前述したデータセクターのフォーマットの中で説明したカテゴリー情報と同様のものである。
続く2バイトのボリューム情報(Volume1-0 ,Volume1-1 )は、このディレクトリが示すデータファイルが使用しているアロケーションブロック(クラスタ)数を表わしている。つまりデータファイルの再生にいくつのアロケーションブロックのアクセスが必要かを示す。
続く2バイトのインデックス情報(Index0,Index1)は、この簡易U−TOCセクターと同じクラスタ内に、そのデータファイルの参照情報としてのヘディングセクターが存在する場合に用いられるもので、インデックス情報(Index0)としてそのヘディングセクターのセクターナンバが記録され、インデックス情報(Index1)としてそのヘディングセクターのセクター内におけるパーツナンバが記録されている。
ヘディングセクターが存在しない場合はインデックス情報(Index0)=『00h』とされる。
次のバイトには消去防止フラグ(Flag)が記録される。
消去防止フラグ(Flag)=『00h』の場合は、そのディレクトリユニットが対応するデータファイルが消去可能とされ、また、消去防止フラグ(Flag)=『01h』の場合は、そのディレクトリユニットが対応するデータファイルが消去不可とされる。
続く5バイトにはそのディレクトリユニットが対応するデータファイルが最後に更新された日時情報が記録される。即ち、年、月、日、時、分の情報が、それぞれ(Year)、(Month) 、(Day) 、(Hour)、(Minutes) としての各バイトに記録される。
続いて対応するデータファイルのアドレスが記録される。即ち(Cluster-H)(Cluster-L)の2バイトでクラスタアドレスが示され、(Sector)の1バイトでセクターアドレスが示される。
以上の構成でディレクトリユニットが形成され、各データファイルについての検索情報として機能することになる。

IV−2 簡易U−TOCが記録された場合の管理形態

簡易U−TOCがレコーダブルユーザーエリア内に記録されるタイプAにおける、簡易U−TOCが記録された場合の管理形態例を、各場合にわけて図23,図25,図27に示す。
図23,図25,図27は、簡易U−TOCによって管理を行なうデータファイルを記録した場合のトラック状態及びその管理形態を示すものである。つまり、簡易U−TOCによるデータファイル記録機能を備えた記録装置によってディスクにデータファイルが記録された状態である。この記録方式については後述する。
なお、ここで説明する各例は、実行することができる3種類の管理形態を示すものであり、簡易U−TOC及び簡易U−TOCによって管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 の記録される位置についてはフリーエリアのどこかを用いればよいものであって、記録位置が管理形態の種別の特定に影響を与えるものではない。このタイプA、及び後述するタイプBについての記録位置の設定については後にまとめて説明する。
まず図23の例は、簡易U−TOC及び簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域が、U−TOC及びデータU−TOCの両方によってディフェクトエリアとして管理される例である。
図23(a)に示すように、オーディオトラックM1 ,M2 ,M3 、データトラック、即ちデータU−TOC、データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEB、に対して、物理的に離れた位置に簡易U−TOCと、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている。
この場合、U−TOCによっては、図23(b)のようにオーディオトラックM1 ,M2 ,M3 が管理され、またデータU−TOC、データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEBについては、一括してデータトラックとして管理されている。また、フリーエリアもU−TOCで管理される。
そして、簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域は、U−TOC上では、テーブルポインタP-DFA から示されるディフェクトエリアとして管理されている。即ち、U−TOC上では簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 の領域は記録/再生動作にとって無効な領域とみなされる。
また、データU−TOCによっては、図23(c)のようにデータファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEBの管理が行なわれている。
そして、簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域は、データU−TOC上でもディフェクトエリアとして管理されている。つまり、この領域はデータU−TOCで管理されるデータトラックとしての領域ではないが、ボリュームスペースビットマップ上においてこの領域に含まれるアロケーションブロックはディフェクトアロケーションブロックとして示されている状態である。
従って、データU−TOC上でも簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 の領域は記録/再生動作にとって無効な領域とみなされる。
そして、簡易U−TOCにとっては、図23(d)のようにデータファイルKFL1 ,KFL2 が有効なデータファイルとして管理される。
従って、データファイルKFL1 ,KFL2 については、後述する簡易U−TOCをアクセスすることができる機能を有する再生装置によってのみ再生できることになる。
また、このような簡易U−TOCに管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 は、それをデータU−TOCの管理下に組み込んで、データU−TOCを用いた再生操作によっても、再生可能とすることができる。
図23の状態からデータファイルKFL2 をデータU−TOCの管理下に組み込んだ状態を図24に示す。
この場合、図24(b)のようにU−TOC上では、データファイルKFL2 のエリアがデータトラックの一部となるパーツとされるように更新される。
そしてデータU−TOCでは、図24(c)のように、それまでディフェクトエリアとしていた部位のうち、データファイルKFL2 に相当する部位を、新たなデータファイルFL4 として管理することになる。
簡易U−TOCでは図24(d)のように基本的に管理状態は変わらないが、データファイルKFL2 については、これを削除禁止とする。つまり、図22に示した構成のディレクトリユニットにおいて、データファイルKFL2 に対応するディレクトリユニットの消去防止フラグ(Flag)を『01h』とする。
これは、データファイルKFL2 がデータファイルFL4 としてデータU−TOCの管理に組み込まれたことに伴い、簡易U−TOCを用いた記録や編集動作によって消去されてしまうことを防止するためである。
つまり、簡易U−TOCを用いた記録/編集により、データファイルKFL2 が消去されたりオーバライトされてしまうと、データU−TOCにおけるデータファイルFL4 が、管理されているが実態の無いものとなってしまうためであり、これを避ける手段として、データファイルKFL2 が消去禁止ファイルとされる。
従ってこれを消去したいときは、データU−TOCによる動作において消去することになる。
なお、図23の例としては、簡易U−TOC及び簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域が、U−TOC及びデータU−TOCの両方によってディフェクトエリアとして管理されているが、これをU−TOCのみがディフェクトエリアとして管理し、データU−TOCではデータトラック外であるとして管理をしないようにしてもよい。
次に、図25の例は、簡易U−TOC及び簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域が、データU−TOCによってディフェクトエリアとされ、U−TOCではディフェクトエリアとされていない状態で管理されている例である。
図25(a)に示すように、データトラック、即ちデータU−TOC、データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEB、に対して、連続した位置に簡易U−TOCと、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている。
もちろん、このような位置に記録された場合でも、上記図23と同様の管理形態とすることもできるが、この例では、U−TOCによっては、図25(b)のように簡易U−TOCとデータファイルKFL1 ,KFL2 が、データトラックの一部と見なされて管理されている。従って、図23のような簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域をディフェクトエリアとする管理は行われていない。
一方、データU−TOCによっては、図25(c)のようにデータファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEBの管理が行なわれて。そして、簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域は、データトラック内におけるディフェクトエリアとして管理されている。つまり、この領域に含まれるアロケーションブロックはボリュームスペースビットマップ上においてディフェクトアロケーションブロックとして示されている。
従って、データU−TOC上では、簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 の領域はデータトラック内において記録/再生動作無効な領域とみなされる。
そして、簡易U−TOCにとっては、図25(d)のようにデータファイルKFL1 ,KFL2 が有効なデータファイルとして管理される。
従って、この場合もデータファイルKFL1 ,KFL2 については、後述する簡易U−TOCをアクセスすることができる機能を有する再生装置によってのみ再生できることになる。
また、このような簡易U−TOCに管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 は、それをデータU−TOCの管理下に組み込んで、データU−TOCを用いた再生操作によっても、再生可能とすることができる。
図25の状態からデータファイルKFL2 をデータU−TOCの管理下に組み込んだ状態を図26に示す。
この場合、図26(b)のようにU−TOC上での管理形態は変わらない。
データU−TOCでは、図26(c)のように、それまでディフェクトエリアとしていた部位のうち、データファイルKFL2 に相当する部位を、新たなデータファイルFL4 として管理する。
そして簡易U−TOCでは図26(d)のように基本的に管理状態は変わらないが、上記図24の場合と同様に、データファイルKFL2 については、これを消去禁止とする。
次に、図27の例は、簡易U−TOC及び簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域が、U−TOCによってディフェクトエリアとして管理されている例である。
図27(a)には、データトラックが記録されていない場合において、U−TOCで管理されているフリーエリアに簡易U−TOCと、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 が記録された場合を示している。
この場合、U−TOCは、図27(b)のように、簡易U−TOCとデータファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域をディフェクトエリアとして管理している。
そして、データトラックが存在しないので、当然データU−TOCも存在せず、従ってデータU−TOCによる管理は行なわれていない(図27(c))。
簡易U−TOCでは、図27(d)のようにデータファイルKFL1 ,KFL2 が有効なデータファイルとして管理される。
従って、この場合もデータファイルKFL1 ,KFL2 については、後述する簡易U−TOCをアクセスすることができる機能を有する再生装置によってのみ再生できることになる。
また、このように簡易U−TOCに管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 をデータU−TOCの管理下に組み込んで、データU−TOCを用いた再生操作によっても、再生可能とすることができる。
図27の状態からデータファイルKFL2 をデータU−TOCの管理下に組み込んだ状態を図28に示す。
この場合、データトラックが存在しないため、まずデータトラックが生成される。つまり、図28(c)のように簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 の領域の先頭位置にデータU−TOCを記録し、この領域を図28(b)のようにU−TOC上でデータトラックとして管理する。
さらに、新たに記録されたデータU−TOCでは、データファイルKFL2 を新たなデータファイルFL1 として管理し、一方、簡易U−TOC及びデータファイルKFL1 の領域をディフェクトエリアとする。つまり、ディフェクトアロケーションブロックとして管理する。
簡易U−TOC上では、図28(d)のように、データファイルKFL2 について、そのディレクトリユニット上で、これを消去禁止とする。
これによってデータファイルKFL2 のみが、データU−TOC上でデータファイルFL1 として管理された状態が実現される。
なお、この場合に、データトラックKFL2 と新たに記録するデータU−TOCの領域のみをU−TOC上でデータトラックとし、簡易U−TOC及びデータファイルKFL1 の領域を、U−TOC上でディフェクトエリアとするようにしてもよい。

以上のように簡易U−TOC及び簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域についての管理形態は各種考えられる。

IV−3 簡易U−TOCを用いるデータファイル記録処理

次に、図2のような記録再生装置、もしくは同様の記録手段としてのブロック構成を備えた記録装置において実現できる簡易U−TOCを用いるデータファイル記録処理を説明する。この記録処理は図2とほぼ同様の記録ブロック構成を備えているが、メモリ容量などの各種スペックが小規模化された例えば携帯用小型機器においても容易に実現できる。
図2の記録再生装置の動作としてこの記録動作を説明する。
図29は記録時のシステムコントローラ21の処理を示している。
記録すべきデータが入力されて記録操作がなされたら、実際の記録処理が開始される (F201→F202→F203) 。
なお、データ入力は図2のブロックではコネクタ部15及び通信回路34を介して行なわれたり、画像スキャナ14によって行なわれるが、例えば携帯用スチルカメラなどの場合は撮影手段からのデータ入力となり、また電子手帳のような機器ではキー操作による文字データ入力として行なわれる。
まず、その入力データを記録できるフリーエリアをU−TOCから検索する(F203)。そして、フリーエリアに入力データを記録していく(F204)。
ここで、その記録したデータファイルに対応するディレクトリユニットが簡易U−TOCとして記録されなければならないので、このためのデータを生成する(F205)。即ち、記録を行なったディスクに既に簡易U−TOCが存在していた場合は、これを読み込み、今回記録を行なったデータファイルに対応するディレクトリユニットを生成する。また、簡易U−TOCが存在していなければ、今回記録を行なったデータファイルに対応するディレクトリユニットを記録した簡易U−TOCデータを生成する。
なお、ディスク上での簡易U−TOCの存在/非存在の判別、及び存在する場合の読込処理については、後述する再生時の処理における読込処理と同様となるため、ここでは詳しい説明を省略する。
そして、データファイル記録に応じた簡易U−TOCデータの編集/生成が行なわれたら、その簡易U−TOCデータをフリーエリアに記録する(F206)。
そして、記録した簡易U−TOC及びデータファイルの領域を、U−TOC及びデータU−TOC上で、もしくはその一方で、ディフェクトエリアに編入されるようにU−TOC/データU−TOCの書き換えを行なう(F207)。つまり、上述した図23,図25,図27のいづれかの管理形態が実現されるようにU−TOC,データU−TOCの一方または両方を書き換える。
これにより、簡易U−TOCに対応するデータファイルの記録動作は終了する。

IV−4 簡易U−TOCによるデータファイルの再生処理及びデータU−TO Cへの編入処理

次に、例えば図23,図25,図27のように簡易U−TOCに管理されて記録されているデータファイルの再生処理、及び図24,図26,図28のように簡易U−TOCのみに管理されているデータファイルをデータU−TOCの管理下に組み込む処理について説明する。
図30は簡易U−TOC対応のデータ再生/編入についてのシステムコントローラ21の処理を示す。なお、このうちの再生処理のみについては、各種スペックが小規模化された携帯用小型機器においても容易に実現できる処理である。
簡易U−TOC対応のデータファイル再生のためには簡易U−TOCを読み込まなければならない。
まずシステムコントローラ21は、ディスク1に対してリードインエリアに光学ヘッド23をアクセスさせてP−TOCを読み込む(F301)。ここで、P−TOCが読み込めなかった場合はステップF302からF303に進み、ディスクエラーとする。
P−TOCが読み込めた場合は、続いてP−TOCにおけるU−TOCスタートアドレス(USTA )に基づいてアクセスを行ない、記録再生管理エリアにおけるU−TOCを読み込む(F304)。
U−TOCが読み込めなかった場合は、そのディスクはバージンディスクであると判断する (F305→F306) 。
U−TOCが読み込めたら、システムコントローラ21は、このU−TOCの管理上でディフェクトエリアが存在するか否かを判別する(F307)。簡易U−TOC及びそれに管理されるデータファイルが記録されている領域が、図23又は図27の状態で管理されている場合は、その領域はU−TOC上でディフェクトエリアとされている。即ちU−TOCの管理上でディフェクトエリアが存在することになる。
そこで、以降の処理として、U−TOCでテーブルポインタP-DFA から導かれるパーツテーブルに示されるパーツを順にアクセスしていくことになる(F308)。
まず、1つ目のパーツにアクセスし、そのパーツから情報を読み取ってみてディスクエラーが発生するか否かを判断する(F309)。そのパーツが本当の欠陥パーツであったらディスクエラーが発生するはずである。
ディスクエラーが発生した場合は、次に、そのパーツを示すパーツテーブルからリンクされるパーツテーブルに示されているパーツをアクセスする (F309→F312→F308) 。
また、ディフェクトエリアとされるパーツにアクセスして再生してみて、ディスクエラーが発生しなかった場合は、そこに簡易U−TOCが存在しているか否かを判断する(F310)。即ち、簡易U−TOCであることを示すシステムIDである『MIEX』というコードデータが読み込めたか否かを判断する。
ステップF310で『MIEX』が読み込めなかったと判断された場合は、そのパーツは欠陥パーツではなく、また簡易U−TOCも記録されていないパーツである。例えば簡易U−TOCに管理されるデータファイルが記録されているパーツであったか、もしくは欠陥パーツであったが何らかの事情でディスクエラーが発生しなかったような場合が考えられる。
この場合は、次に、そのパーツを示すパーツテーブルからリンクされるパーツテーブルに示されているパーツをアクセスする (F310→F312→F308) 。
このようにディフェクトパーツをたどっていくと、或る時点で簡易U−TOCであることを示す『MIEX』というコードデータが読み込めるパーツがみつかる。例えば、U−TOC上で図31のようにディフェクトパーツが管理されているとする。即ち、テーブルポインタP-DFA から導かれるパーツテーブルに示されるパーツとして、最初の2つが欠陥パーツで、次に簡易U−TOCを有するパーツ、その次に簡易U−TOCで管理されるデータファイルKFL1 を有するパーツが、リンクされて管理されていたとすると、3番目のパーツのアクセス時点で簡易U−TOCが発見されることになる。
このような場合に、処理はステップF310からF311に進むことになり、発見した簡易U−TOCを読み込むことになる。
なおディフェクトエリアとされるパーツをアクセスし、再生していって最後のパーツの読取が終了しても簡易U−TOCがみつからなかった場合は、そのディスクには簡易U−TOCが存在しないと判断され、当然簡易U−TOCに管理されるデータファイルの再生動作は行なわれない (F312→F317) 。例えば図4のような状態のディスクに、欠陥によるディフェクトエリアが存在する場合である。
また、ステップF307でU−TOC上でディフェクトエリアが存在しないとされた場合は、次にU−TOCで管理されているトラックとして、データトラックが存在するか否かを確認する。つまり、パーツテーブルのトラックモード情報として、ビットd4 =『1』であるパーツが存在するか否かを確認する(F313)。
例えば図25のような管理状態であった場合は、簡易U−TOC及びそれに管理されるデータファイルが記録されている領域は、U−TOC上でディフェクトエリアとされず、データU−TOC上でディフェクトエリアとされている。
ステップF313データトラックが存在しないと判断されれば、データU−TOCも記録されてにないことになり、従ってデータU−TOC上でディフェクトエリアとされる簡易U−TOC及びそれに管理されるデータファイルも存在しないことになるため、簡易U−TOCなしとして簡易U−TOCによるデータファイル再生処理は終了する (F313→F317) 。
データトラックが存在する場合は、ステップF314に進み、まずU−TOCからデータトラックを構成するパーツのうち一番小さいアドレスを含むパーツを探してアクセスさせる。つまり、データトラックの内の一番ディスク内周側となる部位に光学ヘッド23をアクセスさせ、データU−TOCを読み込む(F315)。つまり、システムIDが『MD001』とされているボリュームディスクリプタから始まるボリュームマネジメントエリアにおいて使用されているマネジメントブロックを読み込む。
データU−TOCが読み込めたら、データU−TOC上でディフェクトエリアが存在するか否かを判別する。つまり、ボリュームスペースビットマップ上においてディフェクトアロケーションブロックが存在するか否かを確認する。
ここでディフェクトアロケーションブロックが存在しなければ、すなわち簡易U−TOCなしとして簡易U−TOCによるデータファイル再生処理は終了する (F316→F317) 。
ディフェクトアロケーションブロックが存在したら、ステップF308に進み、そのディフェクトパーツ(ディフェクトアロケーションブロック)を順次アクセスして上記と同様に簡易U−TOCを探していくことになる(F308,F309,F310,F312) 。そして『MIEX』というコードデータが読み込めるアロケーションブロックがみつかったら、ステップF311で簡易U−TOCを読み込むことになる。
ディフェクトアロケーションブロックをすべて再生しても『MIEX』が見つからなかった場合は、簡易U−TOC無しと判断する (F312→F317) 。
以上の処理で、簡易U−TOCを読み込めたら、簡易U−TOCに管理されるデータファイルの再生が可能となる。そして、データファイル再生のための各種操作、即ち再生すべきデータファイルの指定操作に応じて(F318)、そのディレクトリユニットによって示される位置にアクセスさせ、そのデータファイルを読み込み、バッファRAM33に取り込む(F319)。
そして、操作などに応じて所定の出力態様で出力する(F320)。例えば表示コントローラ35を介して表示部13に出力したり、通信回路34を介してコネクタ部15から他の機器に出力する。
簡易U−TOCに管理される他のデータファイルの再生操作がなされた場合は、再びステップF324からF318に戻って、処理が繰り返される。
ところで、例えば或るデータファイルを再生出力した段階でユーザーがそのデータファイルをデータU−TOCの管理下に編入させる操作を行なうことなどで、編入処理が行なわれる。即ち、編入操作がなされたら(F321)、データU−TOCの書き換え処理を行ない、図24(c)、図26(c)、図28(c)に示したように該当するデータファイルをデータU−TOCにより管理されるデータファイルとする。また、それまで図23又は図27のような管理状態であった場合は、U−TOCで図24(b)、図28(b)に示すような管理が行われるようにU−TOCが更新される(F322)。
そして、簡易U−TOCの書き換えも行なう。即ち、そのデータファイルに対応するディレクトリユニットにおいて、消去防止フラグ(Flag)を『01h』とする(F323)。
以上のように、簡易U−TOCに対応するデータファイル再生の場合はP−TOCからU−TOCをたどり、U−TOCのディフェクトエリアを検索して簡易U−TOCを読み込む。もしくはU−TOCからデータU−TOCをたどって、データU−TOC上でのディフェクトエリアを検索して簡易U−TOCを読み込む。そして簡易U−TOCにおけるディレクトリユニットに従って再生処理を行なうことになる。
以上のような簡易U−TOCによる記録/再生が行なわれる場合、データU−TOCの読込/編集の必要はないため、データファイルの記録/再生/編集動作時に大きなメモリ容量を必要とせず、また消費電力も小さくできる。従って、小型機器などでは非常に好適な記録再生方式となる。
また、簡易U−TOCに管理されるデータファイルをデータU−TOCの管理下に編入することができ、これによってデータU−TOCを用いた通常のデータファイル再生によって、簡易U−TOCに対応するデータファイルを再生することができるようになる。従って、簡易U−TOCによる再生機能を持たない機器においても再生可能となる。
また、簡易U−TOCに対応するデータファイルをデータU−TOCの管理下に編入することで、そのデータファイルはデータU−TOCにおける高度な編集動作の対象となり、各種有効利用できることになる。
例えば簡易U−TOCによる記録機能を有する携帯用スチルカメラで撮影し、ディスクにデータファイルとして記録しておいたものを、フルスペックの記録再生機器で再生してみて必要なデータファイルを選択してデータU−TOCの管理下に編入し、各種高度な編集を行なうといった使用形態も可能となる。

IV−5 簡易U−TOCを用いたコピーガードデータ記録

ところで、以上説明してきたように簡易U−TOCは、U−TOC及び/又はデータU−TOCによってディフェクトエリアとして管理されるため、これを用いて違法コピー防止のための隠されたプロテクション領域とし、コピーガードを行なうことができる。
本実施例のミニディスクデータシステムでは、U−TOCのおけるパーツテーブルのトラックモード情報としてコピープロテクトのフラグを立てることができ、またデータU−TOCでもファイルやディレクトリの属性データとしてコピープロテクトのフラグを立てることができる。
ところが、記録再生装置においてこれらのフラグを無視することができるような改造を行なうことは比較的容易に可能である。従って、絶対的なコピーガード手段とはいえない。
そこで、ここでは簡易U−TOCを用いてより確実なコピーガードを実現する方式について説明する。
なお、この実施例としては簡易U−TOCを利用するものであるが、簡易U−TOCではなく、コピーガード専用のセクターを設けて、これを簡易U−TOCと同様にディフェクトエリアとして管理することも可能である。
このコピーガード方式は、まず簡易U−TOC内にコピーガードのためのキーワードを記録することになる。
この記録処理について図32に示す。
まず、キーワードが設定される(F401)。これは例えばコピーガードのための記録プログラムにおいて設定されているキーワードデータを記録装置が発生させることになる。
そして、図22に示した簡易U−TOCの1つのディレクトリユニットを用いてこのキーワードを記録する。
例えばディレクトリユニットにおけるデータファイルの名称の8バイト(Name0 〜Name7 )と、拡張子の3バイト(Suffix0 〜Suffix2 )を用いてキーワードを記録するようにする。
そして、カテゴリー情報(Category )、ボリューム情報(Volume1-0 ,Volume1-1 )を用いて、そのディレクトリユニットが長さ『0』のデータファイルに対応するディレクトリ、即ちキーワードを記録したディレクトリユニットであることを示すようにする。
このようなディレクトリユニットデータを生成したら(F402)、U−TOCからフリーエリアを検索し(F403)、フリーエリアに簡易U−TOCとして書き込む(F404)。
そして、上述した簡易U−TOCに対応するデータファイルの記録の場合と同様に、記録した簡易U−TOCがディフェクトエリアとされるようにU−TOCとデータU−TOCの一方又は両方を更新する(F405)。
このように簡易U−TOC内にキーワードを記録しておき、さらに再生装置はこのキーワードに応じて処理を行なうようにすることでコピーガードが行なわれる。
通常ディスク上からデータをコピーする場合は、元ディスクの再生時にはU−TOC及びデータU−TOC上のディフェクトエリアについては無視されることになる。
従って、コピーされたディスクにおいては、キーワードは記録されない。
また、ディフェクトエリアについてもコピーできるようにすることは不可能ではないが、これに対してはキーワードを、元のディスクの固有の情報と演算を行なうものに設定すれば、キーワードまでがコピーされた場合も、コピーガードを行なうことができる。
例えば、キーワードを記録する位置のクラスタアドレスとキーワードの値を演算することによって、正確なキーワード値が得られるようなコピーガードシステムを設定しておく。
すると、仮にキーワードまでもがコピーされてしまったとしても、コピー先のディスクにおいて全く同値となるクラスタアドレスにそのキーワードが記録されることは殆どありえないため、そのディスクから正確なキーワードは得られないことになる。

IV−6 コピーガードに対応する再生処理

このように正規ディスクではキーワードを簡易U−TOC内に記録するようにした場合において、コピーガードを実現するための再生処理を説明する。
図33は再生時に行なわれる処理を示している。なお、これはディスクが装填され、P−TOC、U−TOCが読み込まれた後の処理として示している。
システムコントローラ21は、装填されたディスク1に対して再生操作などの操作がなされたら、U−TOCの管理上でディフェクトエリアが存在するか否かを判別する(F501)。適正なディスクであって、キーワードが簡易U−TOCに記録されているはずであるとすると、簡易U−TOCはU−TOC、データU−TOCのいづれかにおいてディフェクトエリアとされる領域に存在する。
U−TOCの管理上でディフェクトエリアが存在したら、U−TOCでテーブルポインタP-DFA から導かれるパーツテーブルに示されるパーツを順にアクセスしていき、簡易U−TOCを探していくことになる(F503,F504,F505,F507) 。つまり、上述した図30のステップF308,F309,F310,F312 と同様の処理が行なわれる。そして、『MIEX』というコードデータが読み込めたら、簡易U−TOCが見つかったことになり、その簡易U−TOCを読み込む(F506)。
また、U−TOC上でディフェクトエリアが存在しないとされた場合は、ステップF502からF508に進み、U−TOCで管理されているトラックとして、データトラックが存在するデ否かを確認する。
そして、データトラックが存在すれば、その物理的先頭位置にあるデータU−TOCをアクセスして取り込み(F509,F510) 、データU−TOC上でのディフェクトエリアの存在を確認する(F511)。そしてディフェクトエリアが存在すれば、ディフェクトエリア、即ちディフェクトアロケーションブロックをたどって簡易U−TOCを探すことになる(F503,F504,F505,F507) 。
そして、『MIEX』というコードデータが読み込めたら、簡易U−TOCが見つかったことになり、その簡易U−TOCを読み込む(F506)。
簡易U−TOCを読み込んだら、その中でキーワードが記録されているディレクトリユニットを探し、正しいキーワードが存在するか否かを確認する(F512)。 即ち、カテゴリー情報(Category )、ボリューム情報(Volume1-0 ,Volume1-1 )からキーワードを記録したディレクトリユニットを確認し、データファイル(Name0 〜Name7 )と、拡張子(Suffix0 〜Suffix2 )のバイトにかかれているキーワードを確認する。
そして、正しいキーワードであれば、正規ディスクと判別し(F513)、再生操作に応じたプログラムを実行する(F514)。
一方、これ以外の場合は、そのディスクは違法コピーされたディスクであると判別することになる。
つまり、U−TOC、データU−TOCのいづれにもディフェクトエリアが存在しなかった場合、U−TOC、データU−TOCのどちらかにディフェクトエリアが存在したが、その中に簡易U−TOCが含まれていなかった場合は、記録されているべき簡易U−TOCが存在しないことから、違法コピーディスクと判別する (F508→F515) ,(F507→F515) ,(F511→F515) 。
また、簡易U−TOCは存在したが、キーワードが記録されていなかった場合、キーワードが正しくなかった場合、もしくは上述したように例えばクラスタアドレスとキーワードの演算によって特定の値を得るシステムであって場合は、その演算結果が正しい値でなかった場合は、違法コピーディスクと判別する (F512→F515) 。
このように違法コピーディスクと判別された場合は、システムコントローラ21は再生操作等については一切無視し、全く動作を行なわないようにする(F516)。これによって違法コピーディスクは記録再生装置にとって再生対象外の無効ディスクとなり、確実なコピーガードが実現されることになる。

V .簡易U−TOCを用いた記録再生方式(タイプB)

次に、簡易U−TOCを用いた記録再生方式として、簡易U−TOCが記録再生管理エリア内に記録されるタイプBについて述べる。
なお、簡易U−TOCのセクター構造についてはタイプAで説明した図22と同様なため、説明を省略する。

V−1 簡易U−TOCが記録された場合の管理形態

簡易U−TOCが記録再生管理エリア内に記録されるタイプBにおける、簡易U−TOCが記録された場合の管理形態例を、各場合にわけて図34,図36,図38に示す。
図34,図36,図38は、簡易U−TOCによって管理を行なうデータファイルを記録した場合のトラック状態及びその管理形態を示すものである。つまり、簡易U−TOCによるデータファイル記録機能を備えた記録装置によってディスクにデータファイルが記録された状態である。この記録方式については後述する。
なお、ここで説明する各例は、タイプAで説明した際と同様に、実行することができる3種類の管理形態を示すものであり、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 の記録される位置についてはフリーエリアのどこかを用いればよいものであって、記録位置が管理形態の種別の特定に影響を与えるものではない。記録位置の設定については後述する。
まず図34の例は、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域が、U−TOC及びデータU−TOCの両方によってディフェクトエリアとして管理される例である。
図34(a)に示すように、オーディオトラックM1 ,M2 ,M3 、データトラック、即ちデータU−TOC、データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEB、に対して、物理的に離れた位置に、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている。
簡易U−TOCについては、記録再生管理エリア内において、U−TOC位置から所定のオフセットをもった位置に記録されている。
この場合、U−TOCによっては、図34(b)のようにオーディオトラックM1 ,M2 ,M3 が管理され、またデータU−TOC、データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEBについては、一括してデータトラックとして管理されている。また、フリーエリアもU−TOCで管理される。
そして、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域は、U−TOC上では、テーブルポインタP-DFA から示されるディフェクトエリアとして管理されている。即ち、U−TOC上では簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 の領域は記録/再生動作にとって無効な領域とみなされる。
また、データU−TOCによっては、図34(c)のようにデータファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEBの管理が行なわれている。
そして、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域は、データU−TOC上でもディフェクトエリアとして管理されている。つまり、この領域はデータU−TOCで管理されるデータトラックとしての領域ではないが、ボリュームスペースビットマップ上においてこの領域に含まれるアロケーションブロックはディフェクトアロケーションブロックとして示されている状態である。
従って、データU−TOC上でも、データファイルKFL1 ,KFL2 の領域は記録/再生動作にとって無効な領域とみなされる。
そして、簡易U−TOCにとっては、図34(d)のようにデータファイルKFL1 ,KFL2 が有効なデータファイルとして管理される。
従って、データファイルKFL1 ,KFL2 については、後述するように簡易U−TOCをアクセスすることができる機能を有する再生装置によってのみ再生できることになる。
また、タイプAの場合と同様に、簡易U−TOCに管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 は、それをデータU−TOCの管理下に組み込んで、データU−TOCを用いた再生操作によっても、再生可能とすることができる。
図34の状態からデータファイルKFL2 をデータU−TOCの管理下に組み込んだ状態を図35に示す。
この場合、図35(b)のようにU−TOC上での管理として、データファイルKFL2 のエリアをデータトラックの1つのパーツとして組み入れるように、U−TOCを更新する。
またデータU−TOCでは、図35(c)のように、それまでディフェクトエリアとしていた部位のうち、データファイルKFL2 に相当する部位を、新たなデータファイルFL4 として管理することになる。
簡易U−TOCでは図35(d)のように基本的に管理状態は変わらないが、データファイルKFL2 については、データファイルKFL2 に対応するディレクトリユニットの消去防止フラグ(Flag)を『01h』として、削除禁止とする。これによってデータU−TOCにおけるデータファイルFL4 が、簡易U−TOC上のデータファイルKFL2 に対する編集動作などによって消去されてしまうことが防止される。
データファイルKFL2 (=FL4 )を消去したいときは、データU−TOCによる動作において消去することになる。
なお、図34の例としては、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域が、U−TOC及びデータU−TOCの両方によってディフェクトエリアとして管理されているが、これをU−TOCのみがディフェクトエリアとして管理し、データU−TOCではデータトラック外であるとして管理をしないようにしてもよい。
次に、図36の例は、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域が、データU−TOCによってディフェクトエリアとされ、U−TOCではディフェクトエリアとされていない状態で管理されている例である。
図36(a)に示すように、データトラック、即ちデータU−TOC、データファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEB、に対して、連続した位置に、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている。
簡易U−TOCは、記録再生管理エリア内において、U−TOC位置から所定のオフセットをもった位置に記録されている。
もちろん、このような位置に記録された場合でも、上記図34と同様の管理形態とすることもできるが、この例では、U−TOCによっては、図36(b)のようにデータファイルKFL1 とKFL2 が、データトラックの一部と見なされて管理されている。従って、図34のような、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域をディフェクトエリアとする管理は行なわれていない。
一方、データU−TOCによっては、図36(c)のようにデータファイルFL1 ,FL2 ,FL3 、未記録ブロックEBの管理が行なわれて。そして、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域は、データトラック内におけるディフェクトエリアとして管理されている。つまり、この領域に含まれるアロケーションブロックはボリュームスペースビットマップ上においてディフェクトアロケーションブロックとして示されている。
従って、データU−TOC上では、簡易U−TOC、データファイルKFL1 ,KFL2 の領域はデータトラック内において記録/再生動作無効な領域とみなされる。
そして、簡易U−TOCにとっては、図36(d)のようにデータファイルKFL1 ,KFL2 が有効なデータファイルとして管理される。
従って、この場合もデータファイルKFL1 ,KFL2 については、後述する簡易U−TOCをアクセスすることができる機能を有する再生装置によってのみ再生できることになる。
図36において簡易U−TOCのみに管理されているデータファイルKFL2 を、データU−TOCの管理下に組み込んだ状態を図37に示す。
この場合、図37(b)のようにU−TOC上での管理形態は変わらない。
データU−TOCでは、図37(c)のように、それまでディフェクトエリアとしていた部位のうち、データファイルKFL2 に相当する部位を、新たなデータファイルFL4 として管理する。
そして簡易U−TOCでは図37(d)のように基本的に管理状態は変わらないが、上記図35の場合と同様に、データファイルKFL2 については、これを消去禁止とする。
次に、図38の例は、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域が、U−TOCによってディフェクトエリアとして管理されている例である。
図38(a)には、データトラックが記録されていない場合において、U−TOCで管理されているフリーエリアに、簡易U−TOCによって管理されるデータファイルKFL1 ,KFL2 が記録された場合を示している。
簡易U−TOCは、記録再生管理エリア内において、U−TOC位置から所定のオフセットをもった位置に記録されている。
この場合、U−TOCは、図38(b)のように、データファイルKFL1 ,KFL2 が記録されている領域をディフェクトエリアとして管理している。
そして、データトラックが存在しないので、当然データU−TOCも存在せず、従ってデータU−TOCによる管理は行なわれていない(図38(c))。
簡易U−TOCでは、図38(d)のようにデータファイルKFL1 ,KFL2 が有効なデータファイルとして管理される。
従って、この場合もデータファイルKFL1 ,KFL2 については、後述する簡易U−TOCをアクセスすることができる機能を有する再生装置によってのみ再生できることになる。
また、図38の状態からデータファイルKFL2 をデータU−TOCの管理下に組み込んだ状態を図39に示す。
この場合、データトラックが存在しないため、まずデータトラックが生成される。
つまり、図39(c)のようにデータファイルKFL1 ,KFL2 の領域の先頭位置にデータU−TOCを記録し、この領域を図39(b)のようにU−TOC上でデータトラックとして管理する。
さらに、新たに記録されたデータU−TOCでは、データファイルKFL2 を新たなデータファイルFL1 として管理し、一方、データファイルKFL1 の領域をディフェクトエリアとする。つまり、ディフェクトアロケーションブロックとして管理する。
簡易U−TOC上では、図39(d)のように、データファイルKFL2 について、そのディレクトリユニット上で、これを消去禁止とする。
これによってデータファイルKFL2 のみが、データU−TOC上でデータファイルFL1 として管理された状態が実現される。
なお、この場合に、データトラックKFL2 と新たに記録するデータU−TOCの領域のみをU−TOC上でデータトラックとし、データファイルKFL1 の領域を、U−TOC上でディフェクトエリアとするようにしてもよい。
以上のように簡易U−TOC及び簡易U−TOCによって管理されるデータファイルが記録された領域についての管理形態は各種考えられる。

V−2 簡易U−TOCを用いるデータファイル記録処理

次に、図2のような記録再生装置、もしくは同様の記録手段としてのブロック構成を備えた記録装置において実現できる簡易U−TOCを用いるデータファイル記録処理を説明する。タイプAの場合と同様に、この記録処理は図2とほぼ同様の記録ブロック構成を備えているが、メモリ容量などの各種スペックが小規模化された例えば携帯用小型機器においても容易に実現できる。
図2の記録再生装置の動作としてこの記録動作を説明する。
図40は記録時のシステムコントローラ21の処理を示している。
コネクタ部15及び通信回路34を介したり、もしくは画像スキャナ14によって、記録すべきデータが入力されて記録操作がなされたら、実際の記録処理が開始される (F601→F602→F603) 。
まず、その入力データを記録できるフリーエリアをU−TOCから検索する(F603)。そして、フリーエリアに入力データを記録していく(F604)。
ここで、その記録したデータファイルに対応するディレクトリユニットが簡易U−TOCとして記録されなければならないので、このためのデータを生成する(F605)。即ち、記録を行なったディスクに既に簡易U−TOCが存在していた場合は、これを読み込み、今回記録を行なったデータファイルに対応するディレクトリユニットを生成する。また、簡易U−TOCが存在していなければ、今回記録を行なったデータファイルに対応するディレクトリユニットを記録した簡易U−TOCデータを生成する。
なお、ディスク上での簡易U−TOCの存在/非存在の判別、及び存在する場合の読込処理については、後述する再生時の処理における読込処理と同様となるため、ここでは詳しい説明を省略する。
そして、データファイル記録に応じた簡易U−TOCデータの編集/生成が行なわれたら、その簡易U−TOCデータを記録再生管理エリアに記録する(F606)。記録再生管理エリア内における記録位置としては、U−TOCから所定のオフセットをもった位置とする。例えばU−TOCスタートアドレスUSTA に対して特定のオフセット値を加算した値としてクラスタアドレスを得、これを簡易U−TOCのスタートアドレスとする。
そして次に、記録したデータファイルの領域を、U−TOC及びデータU−TOC上で、もしくはその一方で、ディフェクトエリアに編入されるようにU−TOC/データU−TOCの書き換えを行なう(F607)。つまり、上述した図34,図36,図38のいづれかの管理形態が実現されるようにU−TOC,データU−TOCの一方または両方を書き換える。
これにより、簡易U−TOCに対応するデータファイルの記録動作は終了する。

V−3 簡易U−TOCによるデータファイルの再生処理及びデータU−TOCへの編入処理

次に、例えば図34,図36,図38のように簡易U−TOCに管理されて記録されているデータファイルの再生処理、及び図35,図37,図39のように簡易U−TOCのみに管理されているデータファイルをデータU−TOCの管理下に組み込む処理について説明する。
図41は簡易U−TOC対応のデータ再生/編入についてのシステムコントローラ21の処理を示す。なお、このうちの再生処理のみについては、各種スペックが小規模化された携帯用小型機器においても容易に実現できる処理である。
簡易U−TOC対応のデータファイル再生のためには簡易U−TOCを読み込まなければならない。
まずシステムコントローラ21は、ディスク1に対してリードインエリアに光学ヘッド23をアクセスさせてP−TOCを読み込む(F701)。ここで、P−TOCが読み込めなかった場合はステップF702からF703に進み、ディスクエラーとする。
P−TOCが読み込めた場合は、続いてP−TOCにおけるU−TOCスタートアドレス(USTA )に基づいてアクセスを行ない、記録再生管理エリアにおけるU−TOCを読み込む(F704)。
U−TOCが読み込めなかった場合は、そのディスクはバージンディスクであると判断する (F705→F706) 。
U−TOCが読み込めたら、システムコントローラ21は、次にU−TOCの位置から所定のオフセットをもった位置に光学ヘッド23をアクセスさせ(F707)、その位置からデータ読込を行なう。これは、つまり簡易U−TOCのアクセス動作となる。
ここでデータが読み込めなければ簡易U−TOCは存在していないことになる。従って簡易U−TOCなしとして簡易U−TOCによるデータファイル再生処理は終了する (F708→F710) 。
U−TOCから所定のオフセットをもった位置からデータが読み出された場合は、それが簡易U−TOCであるか否かを判別する(F709)。即ち、簡易U−TOCであることを示すシステムIDである『MIEX』というコードデータが読み込めたか否かを判断する。
ステップF709で『MIEX』が読み込めなかったと判断された場合は、そのディスクには簡易U−TOCは存在していないと判断され、簡易U−TOCによるデータファイル再生処理は終了する (F709→F710) 。
U−TOCから所定のオフセットをもった位置から読み出したデータとして『MIEX』というコードデータが存在したら、処理はステップF709からF711に進むことになり、簡易U−TOCを読み込むことになる。
簡易U−TOCを読み込めたら、簡易U−TOCに管理されるデータファイルの再生が可能となる。そして、データファイル再生のための各種操作、即ち再生すべきデータファイルの指定操作に応じて(F712)、そのディレクトリユニットによって示される位置にアクセスさせ、そのデータファイルを読み込み、バッファRAM33に取り込む(F713)。
そして、操作などに応じて所定の出力態様で出力する(F714)。例えば表示コントローラ35を介して表示部13に出力したり、通信回路34を介してコネクタ部15から他の機器に出力する。
簡易U−TOCに管理される他のデータファイルの再生操作がなされた場合は、再びステップF718からF712に戻って、処理が繰り返される。
ところで、例えば或るデータファイルを再生出力した段階でユーザーがそのデータファイルをデータU−TOCの管理下に編入させる操作を行なうことなどで、編入処理が行なわれる。即ち、編入操作がなされたら(F715)、データU−TOCの書き換え処理を行ない、図35(c)、図37(c)、図39(c)に示したように該当するデータファイルをデータU−TOCにより管理されるデータファイルとする。なお、それまで図34、図38のような管理状態であった場合は、U−TOCの管理が図35(b)、図37(b)のような状態となるように、U−TOCも更新する(F716)。
そして、簡易U−TOCの書き換えも行なう。即ち、そのデータファイルに対応するディレクトリユニットにおいて、消去防止フラグ(Flag)を『01h』とする(F717)。
以上のように、簡易U−TOCに対応するデータファイル再生の場合はP−TOCに示されるU−TOCスタートアドレスUSTA に対して所定のオフセット値を加算して簡易U−TOCが記録されているはずのアドレスを得、その位置から簡易U−TOCを読み込む。そして簡易U−TOCにおけるディレクトリユニットに従って再生処理を行なうことになる。
以上のような簡易U−TOCによる記録/再生が行なわれる場合、上述したタイプAの場合と同様に、データU−TOCの読込/編集の必要はないため、データファイルの記録/再生/編集動作時に大きなメモリ容量を必要とせず、また消費電力も小さくできる。従って、小型機器などでは非常に好適な記録再生方式となる。
また、簡易U−TOCに管理されるデータファイルをデータU−TOCの管理下に編入することができ、これによってデータU−TOCを用いた通常のデータファイル再生によって、簡易U−TOCに対応するデータファイルを再生することができるようになる。従って、簡易U−TOCによる再生機能を持たない機器においても再生可能となる。
また、簡易U−TOCに対応するデータファイルをデータU−TOCの管理下に編入することで、そのデータファイルはデータU−TOCにおける高度な編集動作の対象となり、各種有効利用できることになる。
例えば簡易U−TOCによる記録機能を有する携帯用スチルカメラで撮影し、ディスクにデータファイルとして記録しておいたものを、フルスペックの記録再生機器で再生してみて必要なデータファイルを選択してデータU−TOCの管理下に編入し、各種高度な編集を行なうといった使用形態も可能となる。

V−4 簡易U−TOCを用いたコピーガードデータ記録

ところでこのタイプBでも、簡易U−TOCは、U−TOC及び/又はデータU−TOCによって管理されないため、これを用いて違法コピー防止のための隠されたプロテクション領域とし、コピーガードを行なうことができる。
なお、この実施例としては簡易U−TOCを利用するものであるが、簡易U−TOCではなく、コピーガード専用の領域を記録再生管理エリアに設けて、そこにキーワードを記録するようにしてもよい。
この場合も、まず簡易U−TOC内にコピーガードのためのキーワードを記録することになる。
この記録処理について図42に示す。
まず、コピーガードのための記録プログラムにおいて設定されているキーワードデータを記録装置が発生させる(F801)。
そして、図22に示した簡易U−TOCの1つのディレクトリユニットを用いてこのキーワードを記録する。つまり、タイプAで説明した場合と同様にディレクトリユニットにおけるデータファイルの名称の8バイト(Name0 〜Name7 )と、拡張子の3バイト(Suffix0 〜Suffix2 )を用いてキーワードを記録するようにする。
そして、またカテゴリー情報(Category )、ボリューム情報(Volume1-0 ,Volume1-1 )を用いて、そのディレクトリユニットが長さ『0』のデータファイルに対応するディレクトリ、即ちキーワードを記録したディレクトリユニットであることを示すようにする。
このようなディレクトリユニットデータを生成したら(F802)、U−TOCのスタートアドレスUSTA に所定のオフセット値を加算し、記録再生管理エリア内における簡易U−TOCを記録すべきクラスタアドレスを得る。そして、そのクラスタアドレスに簡易U−TOCとして書き込む(F803)。
このように簡易U−TOC内にキーワードを記録しておき、さらに再生装置はこのキーワードに応じて処理を行なうようにすることでコピーガードが行なわれる。
通常、或るディスクからデータを再生して他のディスクにコピーする場合は、再生側のディスクでは簡易U−TOCは無視されることになる。
また、上記のように簡易U−TOCを用いた再生を行なうことで、簡易U−TOCに対応するデータファイルを再生させてコピーすることも可能であるが、簡易U−TOC自体は再生出力されないため、コピーされない。
従って、データをコピーしたディスクにはキーワードが記録されていないことになる。

V−5 コピーガードに対応する再生処理

このように正規ディスクでは、キーワードを簡易U−TOC内に記録することとした場合において、コピーガードを実現するための再生処理を説明する。
図43は再生時に行なわれる処理を示している。なお、これはディスクが装填され、P−TOC、U−TOCが読み込まれた後の処理として示している。
システムコントローラ21は、装填されたディスク1に対して再生操作などの操作がなされたら、P−TOCに記録されたU−TOCスタートアドレスUSTA に所定のオフセットを加算したアドレス位置にアクセスさせ(F902)、その位置にデータが存在するか、及びそのデータは簡易U−TOCであるか否かを判別する(F903,F904) 。
そして、『MIEX』というコードデータが読み込め、簡易U−TOCが存在すると判断されたら、その簡易U−TOCを読み込む(F905)。
簡易U−TOCを読み込んだら、その中でキーワードが記録されているディレクトリユニットを探し、キーワードが存在するか否かを確認する(F906)。即ち、カテゴリー情報(Category )、ボリューム情報(Volume1-0 ,Volume1-1 )からキーワードを記録したディレクトリユニットを確認し、データファイル(Name0 〜Name7 )と、拡張子(Suffix0 〜Suffix2 )のバイトにかかれているキーワードを確認する。
そして、正しいキーワードであれば、正規ディスクと判別し(F907)、再生操作などに応じたプログラムを実行する(F908)。
一方、簡易U−TOCが存在しなかった場合、及び簡易U−TOCは存在したがキーワードが書かれていなかった場合やキーワードが正しくなかった場合は、そのディスクは違法コピーされたディスクであると判別することになる (F903→F909) ,(F904→F909) ,(F906→F909) 。
このように違法コピーディスクと判別された場合は、システムコントローラ21は再生操作等については一切無視し、全く動作を行なわないようにする(F910)。これによって違法コピーディスクは記録再生装置にとって再生対象外の無効ディスクとなり、確実なコピーガードが実現されることになる。

VI .簡易U−TOCで管理されるデータファイルの記録位置

上述のしてきたように、簡易U−TOCを用いた記録再生方式がタイプA又はタイプBとして実現されるが、タイプAの場合、簡易U−TOC及び簡易U−TOCに対応するデータファイルがフリーエリアに記録され、またタイプBの場合、簡易U−TOCに対応するデータファイルがフリーエリアに記録されることになる。
いづれの場合も、フリーエリア内におけるどの位置にデータファイル(タイプAの場合はデータファイル及び簡易U−TOC)を記録してもよいわけであるが、本実施例では、これらを、可能な限りディスク外周側となる位置に記録するようにしている。
以下、この記録位置に関する説明を行なう。なお、説明ではタイプBを例に上げ、簡易U−TOCに対応するデータファイルの記録位置を述べるが、タイプAについても同様に適用される。つまり、タイプAでの簡易U−TOCの記録位置についても同様となる。
図44(a)は、簡易U−TOCに対応するデータファイルKFL1 を、フリーエリアのうち比較的ディスク内周側に記録した場合を示している。
このとき、データトラックが、データファイルKFL1 より外周側に位置しており、従ってデータU−TOCがデータファイルKFL1 より後方のアドレスとなっていたとする。
ここで、上述したように、簡易U−TOCに対応するデータファイルKFL1 をデータU−TOCの管理下に編入する操作が行なわれたとする。
この場合、編入動作としては、データファイルKFL1 が記録されているエリアを、データU−TOCにおいて新たなデータファイルFL3 として管理するようにデータU−TOCを更新すればよい。また、U−TOC上ではデータファイルKFL1 のエリアをディフェクトエリアから外し、データトラックのパーツとして組み入れることになる。
ところが、この新たなデータファイルFL3 の位置はそれまでのデータU−TOCよりも内周側に位置している。
データU−TOCはデータトラックを構成するパーツのうち、一番内周側のパーツの先頭位置に記録されることが規定されているため、データファイルKFL1 をデータファイルFL3 としてデータトラックを構成するパーツに組み入れたら、このデータファイルFL3 となるパーツの直前にデータU−TOCが記録されなければならないことになる。
このため、編入時の処理として、データU−TOCで編入のための更新を行なうのみでなく、その更新したデータU−TOCを図44(b)のようにデータファイルFL3 となるパーツの直前に記録し、次に図44(c)のように今迄のデータU−TOCのエリアをフリーエリアに編入する処理が必要になる。
つまり、データU−TOC内容の更新、データU−TOCの新たな位置への記録、U−TOCでのデータトラック、ディフェクトエリア、フリーエリアの更新、という多数の処理が必要となる。
一方、図45(a)は、簡易U−TOCに対応するデータファイルKFL1 が、フリーエリアのうちのディスク外周側となる位置に記録した場合を示している。このとき、データトラックは、データファイルKFL1 より内周側に位置しており、従ってデータU−TOCはデータファイルKFL1 より前方のアドレスとなっていたとする。
ここで、簡易U−TOCに対応するデータファイルKFL1 をデータU−TOCの管理下に編入する操作が行なわれたとする。
この場合、編入動作としては、図45(b)のように、データファイルKFL が記録されているエリアを、データU−TOCにおいて新たなデータファイルFL として管理するようにデータU−TOCを更新すればよい。また、U−TOC上ではデータファイルKFL1 のエリアをディフェクトエリアから外し、データトラックのパーツとして組み入れることになる。
つまり、この場合はデータU−TOCの位置を変更する必要はなく、そのデータU−TOCの位置において更新が必要な部分のみ内容を書き換えればよい。
またU−TOC上でフリーエリアを更新する必要もない。このため比較的簡単な処理で編入が完了する。
この図44、図45の例からわかるように、簡易U−TOCに対応するデータファイルについては、データU−TOCへの編入処理を考慮して、なるべくディスク外周側の位置に記録できるようにすると都合がよい。
さらに、これに加えて、データU−TOCへの編入後では、その編入されたデータファイルとデータU−TOCの位置が物理的に近いほうが好ましい。これは再生時のアクセス速度を高速化させることになる。特にCLV方式の場合、スピンドルモータの回転数はディスク上の位置によって異なるものとなるが、長い距離をアクセスする場合は、スピンドルモータの回転数の制定制御に時間を要することになるため、この点でもデータファイルとデータU−TOCの位置は近いほど好適である。
このため、本実施例では次の1,2,3のような条件で、簡易U−TOCに対応するデータファイルの記録位置を設定している。
1 データトラック(データU−TOC)が存在しない場合
存在するフリーエリアのうち、最もディスク外周側に近い部位において必要な領域長を探して記録する。これによって、その後データトラックが形成された場合に、その先頭位置となるデータU−TOCが、簡易U−TOCに対応するデータファイルよりもディスク内周側となるようにする。また、最外周位置に記録しておくことで、その後にデータトラックを記録する場合の自由度を最大とすることできる。
2 データトラック(データU−TOC)が存在する場合
存在するフリーエリアのうち、データトラックより外周側で、しかもデータトラックに近い位置において必要な領域長を探して記録する。これによって簡易U−TOCに対応するデータファイルが、データU−TOCよりもディスク外周側となるようにするとともに、できればデータトラックの後に連続した位置に記録されるようにして、編入後のアクセス速度に有利となるようにする。
3 上記条件を満たすフリーエリアが存在しない場合
この場合は、存在するフリーエリアのうちできるだけ外周側に近い位置に記録していくようにする。この場合は、図44のように簡易U−TOCに対応するデータファイルがデータU−TOCより内周側になる場合があるが、これはやむを得ない。
簡易U−TOCを用いたデータファイルの記録に際して、以上のように記録位置が選定されることで、データU−TOCによる通常のデータファイルの記録/再生などに最も都合のよい状態とすることができる。
以上、本発明の実施例を説明してきたが、本発明はこの実施例に示したもの以外にも各種変形例が考えられることはいうまでもない。
本発明の実施例の記録再生装置及びディスクの外観の説明図である。 実施例の記録再生装置のブロック図である。 実施例のディスクのクラスタ構造の説明図である。 実施例のU−TOC及びデータU−TOCが記録されたディスクの管理状態の説明図である。 実施例のディスクのP−TOCセクターの説明図である。 実施例のディスクのU−TOCセクターの説明図である。 実施例のディスクのU−TOCセクターのリンク形態の説明図である。 実施例のディスクのデータトラックの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるブートエリアの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるブートエリアの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるボリュームディスクリプタの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるボリュームスペースビットマップの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるボリュームスペースビットマップに記録されるデータの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるマネジメントテーブルの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるマネジメントテーブルに記録されるデータの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるディレクトリレコードブロックの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるディレクトリレコードブロックの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるエクステントレコードブロックの説明図である。 実施例のディスクのデータU−TOCにおけるエクステントレコードブロックの説明図である。 実施例のディスクのデータセクターの説明図である。 実施例のデータU−TOC対応のデータ再生処理のフローチャートである。 実施例のディスクの簡易U−TOCセクターの説明図である。 実施例の簡易U−TOCが記録されたディスクのトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCに対応するデータファイルをデータU−TOCに編入した後のトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCが記録されたディスクのトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCに対応するデータファイルをデータU−TOCに編入した後のトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCが記録されたディスクのトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCに対応するデータファイルをデータU−TOCに編入した後のトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOC対応の記録処理のフローチャートである。 実施例の簡易U−TOC対応の再生/編入処理のフローチャートである。 実施例の簡易U−TOC検索動作の説明図である。 実施例のコピーガードデータ記録処理のフローチャートである。 実施例のコピーガードのための再生処理のフローチャートである。 実施例の簡易U−TOCが記録されたディスクのトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCに対応するデータファイルをデータU−TOCに編入した後のトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCが記録されたディスクのトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCに対応するデータファイルをデータU−TOCに編入した後のトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCが記録されたディスクのトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOCに対応するデータファイルをデータU−TOCに編入した後のトラック管理状態の説明図である。 実施例の簡易U−TOC対応の記録処理のフローチャートである。 実施例の簡易U−TOC対応の再生/編入処理のフローチャートである。 実施例のコピーガードデータ記録処理のフローチャートである。 実施例のコピーガードのための再生処理のフローチャートである。 実施例の簡易U−TOC対応のデータファイルの記録位置の説明図である。 実施例の簡易U−TOC対応のデータファイルの記録位置の説明図である。
符号の説明
1 ディスク
10 記録再生装置
11 ディスク挿入部
12 キー入力部
13 表示部
14 画像スキャナ部
15 入出力コネクタ部
16 入出力端子
21 システムコントローラ
23 光学ヘッド
28 デコーダ
30 エンコーダ
32 変換メモリ
33 バッファRAM
34 通信回路
35 表示コントローラ
36 A/D変換器
37 エンコーダ部
38 デコーダ部
39 D/A変換器

Claims (4)

  1. オーディオデータ又は一般データファイルの記録に応じて記録又は更新され、オーディオデータ又は一般データファイルの再生動作を管理する管理情報として、記録媒体上の所定の管理エリア内に配される第1の管理情報と、一般データファイルが記録されている領域における物理的に先頭となる位置に配され一般データファイルの管理を行なう第2の管理情報と、前記第1の管理情報及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされた領域に記録されている一般データファイルを管理することができる第3の管理情報とを備え、前記第3の管理情報は、前記第1の管理情報及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされる1又は複数の一般データパーツのうちのいずれかの一般データパーツ内に配置されているデータ管理構造が形成される記録媒体に対して、
    前記第1の管理情報又は前記第2の管理情報に示される欠陥領域を検索して前記第3の管理情報を読み出し、その第3の管理情報に管理される一般データファイルを再生することを特徴とする再生方法。
  2. オーディオデータ又は一般データファイルの記録に応じて記録又は更新され、オーディオデータ又は一般データファイルの再生動作を管理する管理情報として、記録媒体上の所定の管理エリア内に配される第1の管理情報と、一般データファイルが記録されている領域における物理的に先頭となる位置に配され一般データファイルの管理を行なう第2の管理情報と、前記第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされた領域に記録された一般データファイルを管理することができる第3の管理情報とを備え、前記第3の管理情報は、前記第1の管理情報が配置される所定の管理エリア内において、前記第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスに相当する位置に配置されるデータ管理構造が形成される記録媒体に対して、
    前記第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスにアクセスして前記第3の管理情報を読み出し、その第3の管理情報に管理される一般データファイルを再生することを特徴とする再生方法。
  3. オーディオデータ又は一般データファイルの記録に応じて記録又は更新され、オーディオデータ又は一般データファイルの再生動作を管理する管理情報として、記録媒体上の所定の管理エリア内に配される第1の管理情報と、一般データファイルが記録されている領域における物理的に先頭となる位置に配され一般データファイルの管理を行なう第2の管理情報と、前記第1の管理情報及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされた領域に記録された一般データファイルを管理することができる第3の管理情報とを備え、前記第3の管理情報は、前記第1の管理情報及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされる1又は複数の一般データパーツのうちのいずれかの一般データパーツ内に配置されているデータ管理構造が形成される記録媒体に対応する再生装置として、
    前記第1の管理情報又は前記第2の管理情報に示される欠陥領域を検索して前記第3の管理情報を読み出すことができる管理情報読出手段と、
    読み出された第3の管理情報に基づいて一般データファイルを再生することができる一般データ再生手段と、
    を備えたことを特徴とする再生装置。
  4. オーディオデータ又は一般データファイルの記録に応じて記録又は更新され、オーディオデータ又は一般データファイルの再生動作を管理する管理情報として、記録媒体上の所定の管理エリア内に配される第1の管理情報と、一般データファイルが記録されている領域における物理的に先頭となる位置に配され一般データファイルの管理を行なう第2の管理情報と、前記第1及び/又は第2の管理情報によって欠陥領域とされた領域に記録された一般データファイルを管理することができる第3の管理情報とを備え、前記第3の管理情報は、前記第1の管理情報が配置される所定の管理エリア内において、前記第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスに相当する位置に配置されるデータ管理構造が形成される記録媒体に対応する再生装置として、
    前記第1の管理情報のアドレスを用いた所定の演算で算出されるアドレスにアクセスして前記第3の管理情報を読み出すことができる管理情報読出手段と、
    読み出された第3の管理情報に基づいて一般データファイルを再生することができる一般データ再生手段と、
    を備えたことを特徴とする再生装置。
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