JP3829625B2 - Dehumidifier - Google Patents

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【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は蒸発器と凝縮器が同一本体内に収納され持ち運び可能な除湿機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１９は、特開２０００―２３４７６１号公報で示される従来の除湿機の側断面図であり、図において、１は吸い込み口２の下流側の風路３に設けられた蒸発器であり、その下流には凝縮器４が設けられ更にその下流には送風ダクト５、送風機６、吹き出しタダクト７を介して風向可変ベーン９を有する吹き出し口８が設けられている。また、蒸発器１のドレン口１０の下方には、タンク１１が設置されている。一方、蒸発器１と凝縮器４は、底板１２の上に取り付けられた誘導電動機を搭載した圧縮機１３に冷媒配管にて連結され、冷媒回路を構成している。
【０００３】
次に動作について説明する。圧縮機１３が運転を開始すると、高温高圧の冷媒ガスが凝縮器４に流れ込み、凝縮器４は高温に保たれる。また一方、送風機６により吸い込み口２より吸い込まれた空気１４により凝縮器４の冷媒ガスは冷却され凝縮し、高温高圧の気液混合状態となり、凝縮器４より流出し、更に毛細管（図示せず）を通ることにより低温低圧の冷媒液となり蒸発器１に流入する。蒸発器１の冷媒液は吸い込まれた空気１４により加熱されることにより蒸発し低圧の冷媒ガスとなり圧縮機１３に吸入される。
【０００４】
その時、吸い込み空気１４は蒸発器９で冷却されることにより、空気温度が低下し飽和水蒸気より多く含まれていた水分が結露し、この結露した水分はドレンパン１５によって受けられ、ドレン口１０を通ってタンク１１内に貯められる。このようにして、吸い込み空気１４は蒸発器１を通過することにより冷却されて絶対湿度が低下する。その後、この絶対湿度の低下した吸い込み空気１４は凝縮器４を通過することにより加熱され、常温の除湿空気として送風ダクト５を通り、送風機６により吹き出しダクト７を通り吹き出し口８より放出される。したがって、設置された室内の温度を低下させることなく除湿を行ったり、排出風を用いて洗濯物の乾燥を行うことができる。
【０００５】
図２０は特開平１０―２３８８４０号公報に示された従来の除湿機の制御装置のブロック図で、１Ａは除湿機の運転をオン・オフするための運転スイッチ、３Ａは部屋の温度を検出する温度センサ、４Ａは部屋の湿度を検出する湿度センサ、５Ａはこれら温度センサ３Ａと湿度センサ４Ａからの信号を室温および湿度のデ−タに変換する信号変換手段、６Ａは運転スイッチ１Ａおよび湿度、室温の状態により圧縮機７Ａおよび送風機８Ａの運転を制御する運転制御手段である。
【０００６】
９Ａは部屋の湿度を表示する湿度表示手段、１１Ａは高湿度判定手段、１２Ａは高湿度警告手段である。高湿度判定手段１１Ａは湿度センサ４Ａで検出した湿度デ−タとあらかじめ設定された高湿度と考えられる所定値とを比較して、湿度センサ４で検出した湿度デ−タがこの所定値よりも高く、さらに運転スイッチ１Ａがオフ状態で、除湿機の運転がオフになっているときに前記高湿度警告手段１２Ａを動作させる信号を出力する。この高湿度判定手段１１Ａ、前記信号変換手段５Ａ、および運転制御手段６Ａは、マイクロコンピュ−タ１０Ａで構成されている。通常使用者が運転を指示すると圧縮機７Ａと送風機８Ａが運転される。また温度センサ３Ａ、湿度センサ４Ａを用いて自動運転されることもある。
【０００７】
図２１は従来の除湿機の電気配線図である。２０は交流１００Ｖの商用電源、２１は圧縮機の運転に交流電圧を入り切りするリレー、２２はモータに誘導電動機（ＩＭ）を搭載した圧縮機である。誘導電動機を搭載した圧縮機２２の運転はリレー２１をＯＮ／ＯＦＦすることによって運転率を調整しながら運転される。除湿量の調整は圧縮機の運転率を調整したり、送風機６の回転数を制御することで行っている。
【０００８】
図２２は従来の除湿機に搭載されている圧縮機のモータステータの構造図である。図において１０１Ａはステータの巻き線、１０２Ａは鋼板を積層したステータコアである。ステータ巻き線１０１Ａは分布巻きで巻かれており、ステータコア１０２Ａの隣接しないスロット間をわたるように巻かれている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の除湿機では、圧縮機モータが誘導電動機であり、しかもＯＮ／ＯＦＦ運転のみしか行えなかった。したがって、除湿機本体内に圧縮機を可変速で駆動するための駆動装置を備えていなかった。また、圧縮機モータが二次銅損を伴う誘導電動機でありモータ効率が悪く消費電力が大きかった。また、同一除湿能力に対する圧縮機の消費電力も大きかった。またステータ巻き線が離れたスロット間をわたるため、巻き線長が長く、巻き線重量も大きくなり、除湿機の重量が大きくなっていた。また、巻き線長が長く必要なため一次銅損も大きくなりモータ効率が悪く同一除湿能力に対する圧縮機の消費電力が大きくなっていた。したがって、除湿機にしめる圧縮機の消費電力量は大きいため、除湿機全体の消費電力も大きくなっていた。
【００１０】
またモータの効率が悪いため、同一出力を得るためには大きなモータが必要となり圧縮機の重量および容積も大きく必要になっていた。除湿機にしめる圧縮機の重量、容積比率は大いため、室内を持ち運べ一台で家屋内のどこでも除湿、洗濯物乾燥が可能としたい除湿機に従来の誘導電動機を搭載した場合、除湿機が重く大きくなるため持ち運びに不便であった。
【００１１】
さらに、モータが誘導電動機のＯＮ／ＯＦＦ運転であるため、圧縮機の回転数は同期速度近傍の回転数しか得られない。そのためストロークボリュームをあげる事でしか、同一圧力条件に対し除湿能力を高める事はできない。このため最高除湿能力を高めようとストロークボリュームを大きくすればするほど、低除湿運転時の運転率が下がりＯＮ／ＯＦＦロスが大きくなり運転率の低い低除湿運転時の消費電力が大きくなってしまう。また低除湿運転時、除湿量を小さくするため送風機の回転数を高除湿運転時より落とした場合、送風機の騒音は下がるのに対し、圧縮機の騒音は高除湿運転時とほぼ同じであり、除湿量が小さな運転にもかかわらず騒音の大きな除湿機となっていた。
【００１２】
さらに従来の除湿機では圧縮機の回転数を可変速することができなかったため電源の周波数近傍でしか同期して運転されることがなく、除湿能力を大きくするためには圧縮機のストロークボリュームを大きくする必要があり、重くなっていた。したがって、室内を持ち運べ一台で家屋内のどこでも除湿、洗濯物乾燥が可能である除湿機としては持ち運びに不便であった。
【００１３】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、可変速運転が可能な小型、軽量で持ち運びやすい除湿機を得ることを目的とする。また、消費電力の少ない除湿機を得ることを目的とする。また、低騒音な除湿機を得ることを目的とする。また、低振動で信頼性の高い除湿機を得ることを目的とする。また、低コストな除湿機を得ることを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変調周波数が１０．７ｋＨｚ以上２０ｋＨｚ以下であるパルス幅変調方式で変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御され、前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動される圧縮機容器に直付けされた直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたものである。
【００１５】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御されて前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動され、ステータ巻き線を集中巻き方式とした６極以上の直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたものである。
【００１６】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御されて前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動され、ロータのマグネットに希土類磁石を使用した６極以上の直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたしたものである。
【００１７】
本発明に係る除湿機は、インバータ回路によって圧縮機を可変速にて駆動して除湿能力を可変させるようにしたものである。
【００１８】
本発明に係る除湿機は、可変速度にて駆動される送風機を備え、圧縮機に搭載される直流ブラシレスモータのロータの極数を圧縮機の騒音値が送風機の騒音値以下となるようにしたものである。
【００１９】
本発明に係る除湿機は、圧縮機に搭載される直流ブラシレスモータのロータの極数を６極以上としたものである。
【００２０】
本発明に係る除湿機は、圧縮機のＭＡＸ回転数での能力が除湿機に要求される最大除湿能力を満足する下限のストロークボリュームを選定するようにしたものである。
【００２１】
本発明に係る除湿機は、シングルロータリ圧縮機と、圧縮機のトルク変動を予め記憶しておく圧縮機トルク記憶手段と、を備え、圧縮機トルク記憶手段に記憶されている圧縮機のトルク変動に略一致するようにモータのトルクを出力するようにしたものである。
【００２２】
【発明の実施の形態】
実施の形態１．
図１は本発明の実施の形態１を表す除湿機の側断面図であり、図において、１００は吸い込み口２の下流側の風路３に設けられた蒸発器であり、その下流には凝縮器４００が設けられ更にその下流には送風ダクト５、送風機６、吹き出しダクト７を介して風向可変ベーン９を有する吹き出し口８が設けられている。また、蒸発器１００の下方に設けられているドレン口１０の斜め下方には、タンク１１が設置され、ドレン口１０とタンク１１とはパイプなどで接続されている。
【００２３】
一方、蒸発器１００と凝縮器４００は底板１２の上に取り付けられた直流ブラシレスモータ（ＤＣＢＬＭ）を搭載した圧縮機１３０に冷媒配管にて連結され、冷凍サイクルを構成している。２３は直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機１３０を回転速度を可変に駆動するための電力変換器である。ここで、凝縮器４００、蒸発器１００、絞り装置、圧縮機１３０、送風機６、電力変換器２３、タンク１１などは除湿器本体２００内に収納され、持ち運びができるように構成されている。
【００２４】
次に動作について説明する。ＤＣＢＬＭ搭載圧縮機１３０が運転を開始すると、圧縮された高温高圧の冷媒ガスが凝縮器４００に流れ込み、凝縮器４００は高温に保たれる。また一方、送風機６の動作により吸い込み口２から吸い込まれた空気１４により凝縮器４００の冷媒ガスは冷却され凝縮し、高温高圧の気液混合状態となり、凝縮器４００より流出し、更に毛細管や膨張弁などの絞り装置（図示せず）を通ることにより減圧されて低温低圧の冷媒液となり蒸発器１００に流入する。蒸発器１００の冷媒液は吸い込まれた空気１４により加熱されることにより蒸発し低圧の冷媒ガスとなりＤＣＢＬＭ搭載圧縮機１３０に吸入される。
【００２５】
その時、吸い込み空気１４は蒸発器１００で冷却されることにより、空気温度が低下し飽和水蒸気より多く含まれていた水分が結露し、この結露した水分はドレンパン１５によって受けられ、ドレン口１０を通ってタンク１１内に貯められる。このようにして、吸い込み空気１４は蒸発器１００を通過することにより冷却されて絶対湿度が低下する。その後、この絶対湿度の低下した吸い込み空気１４は凝縮器４００を通過することにより加熱され、常温の除湿空気として送風ダクト５を通り、送風機６により吹き出しダクト７を通り吹き出し口８より放出される。したがって、設置された室内の温度を低下させることなく除湿を行ったり、排出風を用いて洗濯物の乾燥を行うことができる。
【００２６】
図２はこの発明の実施の形態１を表す除湿機の電気配線図である。２０は交流１００Ｖ（あるいは２００V）の商用電源、２３は圧縮機の運転速度を可変することのできる直流ブラシレスモータ（ＤＣＢＬＭ）駆動用の電力変換器、１３０はモータに直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機である。
【００２７】
図３はこの発明の実施形態１を表す除湿機の直流ブラシレスモータ駆動用電力変換器のブロック図である。図において、２３は電力変換器、３０は除湿機外部に出入りするノイズ等を抑制するフィルタ回路、３１は商用電源２０により入力される交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路、３２はコンバータ回路３１で得られた直流電圧を任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変換できるインバータ回路、３３はインバータ回路３２、コンバータ回路３１および除湿機全体の各部（たとえば、送風機、ルーバー、スイッチ、表示など）を制御する制御回路であり専用の電源を備えている。３４はモータ線電圧から圧縮機モータのロータの位置情報を出力する位置検知回路である。
【００２８】
次に動作について説明する。商用電源２０から入った交流電圧はフィルタ回路３０を通過した後コンバータ回路３１にて直流に変換される。変換された直流をインバータ回路３２で交流電圧に変換し直流ブラシレスモータ（ＤＣＢＬＭ）を運転する。ＤＣＢＬＭは同期モータであるため、インバータ回路３２の交流位相をＤＣＢＬＭ搭載の圧縮機１３０のロータと同期させる必要があり、そのために位置検知回路３４がモータの相電圧をもとにロータの位置情報を制御回路３３に伝達し、制御回路３３はインバータ回路３２の交流位相をロータ位置に同期させるように指示する。
【００２９】
このように、本発明では、直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、この圧縮機を可変速で駆動する電力変換器（コンバータ回路やインバータ回路など）とを除湿機本体内に収納しているので、小型で軽量でしかも圧縮機を可変速で駆動することにより除湿能力を連続的に可変することができるため、除湿能力を任意に設定できる。
【００３０】
ＤＣＢＬＭは回転力発生に必要な磁力を永久磁石より得ているため、一次磁束の一部で二次電流を発生さ回転力を得る誘導電動機（ＩＭ）に比べ損失が無くモータとしての効率が高い。このように本発明では除湿機の圧縮機モータを効率の良いＤＣＢＬＭを用いたことで、除湿機全体の消費電力の大部分を占める圧縮機での消費電力が下がり、消費電力の少ない除湿機が得られる。
【００３１】
また、除湿機の圧縮機モータに効率の良いＤＣＢＬＭを用いたことで、同一出力であれば従来の誘導電動機（ＩＭ）に比べモータの重量、サイズを小さくできるため、圧縮機が小型、軽量になり、したがって軽くて小型で持ち運びに便利な除湿機が得られる。さらに除湿機の圧縮機モータを効率の良いＤＣＢＬＭを用いたことで、従来と同じ消費電力の除湿機に適用した場合は、モータ効率のＵＰ分を熱交換器のサイズに振り替えたり、あるいは効率ＵＰ分の電力で送風機を高速で運転して風量を大きくすることによって、冷媒回路の蒸発器、凝縮器の重量およびサイズを小さく（蒸発器、凝縮器を幅方向や高さ方向に小さく）でき、圧縮機の小型、軽量化に加えて更なる小型、軽量で持ち運びに便利な除湿機が得られる。
【００３２】
すなわち、除湿機の幅寸法が従来は図１９のようにＡ+Ｃであったものが、本発明では圧縮機１３０の胴径、蒸発器１００の幅寸法および凝縮器４００の幅寸法を小さくできるため除湿機全体の幅寸法をＡ＋Ｂ（Ｂ＜Ｃ）にすることが可能になる。したがって、持ち運びに便利なだけでなく収納する場合も場所を選ばない除湿機が得られる。
【００３３】
実施の形態２．
図４は本発明の実施形態２を表す同一ストロークボリューム、同一圧力条件時の出力および効率の関係を表す図である。図において、横軸は圧縮機の電気回転数を表し、縦軸は圧縮機の入力電力と効率を表している。図において、４０は本発明の圧縮機入力電力を表しており、可変速にて連続的に変化している。４１は本発明の高除湿運転時、４２は本発明の低除湿運転時のそれぞれの入力電力のポイントを表している。また４３、４４は周波数が６０Ｈｚ、５０Ｈｚ時の従来の誘導電動機（ＩＭ）を搭載した圧縮機の入力電力を表している。
【００３４】
また、図４において、５３は本発明の電力変換器効率、５４は本発明のモータ効率、５５は電力変換器効率５３とモータ効率５４を加味した本発明のモータ総合効率を表しており、可変速にて連続的に変化している。５６、５７は周波数が６０、５０Ｈｚ時の従来の誘導電動機（ＩＭ）を搭載した圧縮機の高除湿運転時の圧縮機入力電力４３および低除湿運転時の圧縮機入力電力４４に対応した回転数での圧縮機効率を表している。また、５１、５２は高除湿運転時の圧縮機入力電力４１および低除湿運転時の圧縮機入力電力４２に対応した回転数での本発明の高除湿運転条件時、低除湿運転条件時の圧縮機総合効率のポイントを表している。
【００３５】
本実施の形態では、実施の形態１で示した除湿機に加えて、図４の４１のポイントで示される高除湿運転時のように、高除湿運転が要求されると制御回路３３はインバータ回路３２もしくはコンバータ回路３１にモータに印加する電圧を上昇させ圧縮機１３０の回転数を通常より上げて運転するように指示を出す。また図４の４２のポイントで示される低除湿運転時のように、低除湿能力要求時は、圧縮機１３０の回転数を低下させるように指示を出す。
【００３６】
本発明の除湿機では、高除湿能力要求に対し従来の非可変速の圧縮機を搭載した除湿機に比べて圧縮機出力を上げ除湿能力を高める事ができる。また、低除湿運転時はモータの高効率を維持しつつ回転数を低下させ冷凍サイクルの出力そのものを絞り連続的に圧縮機を運転するので、ＯＮ／ＯＦＦによる損失が低減できる。しかもモータ効率が良いので、低除湿運転時において必要除湿量を確保しつつ除湿機全体としての損失を低減させる事ができる。また、連続的に除湿能力を変更できるので、要求に応じた除湿量に対応でき、また、除湿能力あたりの損失の小さな除湿機が得られる。
【００３７】
また、本発明の除湿機では、圧縮機の回転数を上げる事で除湿能力を上げることができるので、同一除湿能力ならストロークボリュームの小さな圧縮機で良くなり、圧縮機の重量、サイズを小さくでき軽くて小型で持ち運びに便利な除湿機が得られる。また、圧縮機の回転数を上げることによって除湿能力を上げることができるので、従来の可変速のできない誘導電動機を搭載した除湿機と同じ除湿能力を得ようとすれば、冷媒回路の蒸発器、凝縮器の重量およびサイズを小さく（蒸発器、凝縮器の幅、厚さおよび高さを小さく）でき、軽くて小型で持ち運びに便利な除湿機が得られる。
【００３８】
また、低除湿能力側では従来に比べ圧縮機の回転数を小さくすることができるので、圧縮機の騒音を低下させることができ、音の静かな除湿機が得られる。したがって、モータと圧縮機容器内壁間に騒音振動の機械的緩和機構を持たないモータを圧縮機容器へ直付けした構造の小型で軽いロータリー圧縮機を用いた除湿機に適用した場合に特に騒音低減の効果が高くなる。
【００３９】
実施の形態３．
図５は本発明の実施の形態３を表す圧縮機の騒音および出力を示した図である。図において、横軸は圧縮機の回転数を表し、縦軸は騒音値および出力を表している。６１、７１は高除湿運転時の本発明の除湿機の最大負荷時の運転ポイントを、６２、７２は低除湿運転時の本発明の除湿機の最大負荷時の運転ポイントを表している。６３は除湿機の圧縮機回転数に対応した送風機のみを運転させた時の送風機の騒音のオーバーオール値を表している。
【００４０】
また、６４、６５、６６は本実施の形態の圧縮機を通電休止区間を含むセンサレスでそれぞれ１２０度、１５０度、１３０度の矩形波通電方式で可変速で連続的に駆動した場合の圧縮機の騒音オーバーオール値を表している。７３は最大負荷時における本発明の除湿機の回転数に対応した圧縮機出力を表している。また、７４、７５、７６は圧縮機のＤＣＢＬＭをそれぞれ１２０度、１５０度、１３０度通電方式で駆動した場合の限界運転範囲（最大出力限界）である。ここで、圧縮機および送風機の騒音は無響室で、除湿機本体から同一距離でおのおの単体で動作させた時の騒音のオーバーオール値を表している。
【００４１】
図より、圧縮機の騒音値は１２０度通電、１３０度通電、１５０度通電の順に低くなっており、また、送風機の騒音値の方が圧縮機の騒音値よりも圧縮機の回転数の増加に伴って増加割合が大きくなっている。たとえば、１２０度通電の場合は、圧縮機回転数の小さい低除湿運転条件では圧縮機騒音の方が送風機騒音よりも大きいが、圧縮機回転数の大きい高除湿運転条件では送風機騒音の方が圧縮機騒音よりも大きくなっている。
【００４２】
また、最大運転出力（最大運転限界）についても、１２０度通電、１３０度通電、１５０度通電の順に低くなり回転数の上昇とともに最大出力は低下している。また、圧縮機の最大運転範囲７３は、回転数の増加につれて大きくなっている。たとえば、１３０度通電の場合は、回転数の小さい低除湿運転条件では最大出力の方が圧縮機の最大運転範囲よりも大きく運転範囲に余裕があるが、回転数の大きい高除湿運転条件では圧縮機の最大運転範囲の方が最大出力よりも大きくなっており、運転できない領域が存在することを表している。
【００４３】
本実施の形態では、実施の形態１で説明した除湿機において、図５の６１、７１で示されるポイントすなわち圧縮機の回転数が高い高除湿運転条件ではＤＣＢＬＭへ１２０度通電方式にして、６２、７２で示されるポイントすなわち圧縮機の回転数の低い低除湿運転条件では１５０度通電とすることによって、騒音値は低く抑えつつ運転限界を広くすることが可能としている。
【００４４】
すなわち、送風機騒音が低く要求される負荷も小さい低除湿運転条件では、送風機騒音に比べ圧縮機騒音が低くなるのは１３０度通電以上の通電幅で運転する場合であることがわかる。したがって、送風機騒音に比べ圧縮機騒音が低くなる通電幅である１３０度通電以上で運転すれば、除湿機全体の騒音を下げる事もできる。ただし、通電幅を大きくすればするほど圧縮機の騒音値が下がるので、本実施の形態では１３０度通電よりも１５０度通電にするようにしている。
【００４５】
また、圧縮機に高出力が求められる高除湿運転領域では、運転限界を満足する１２５度通電以下の通電幅とすれば、圧縮機の騒音値も送風機の騒音値よりも低くすることができるので、除湿機としての騒音値を小さくでき、しかも運転範囲を大きくすることができる。したがって、本実施の形態では、１３０度以下（正確にいうと１２５度以下）である１２０度にするようにしている。
【００４６】
図６は本実施の形態の制御回路の構成を表すブロック図である。図において、３４は位置検出回路、３３は制御回路、３２はインバータ回路、１３０は圧縮機である。制御回路３３は、回転数検知手段３３１、通電幅切り替え手段３３２、インバータ通電波形生成手段３３３により構成されている。
【００４７】
位置検知回路３４により検知されたロータの位置信号に基づいて回転数検知手段３３１は圧縮機１３０のモータの回転数を検出する。通電幅切り替え手段３３２は、回転数検知手段３３１により検出された回転数が所定の回転数以上かどうかを判断し、所定の回転数以上であれば通電幅を変更するようにインバータ通電波形生成手段３２に指示する。インバータ通電波形生成手段３２では、指示された通電幅にてインバータを駆動するための通電波形を生成する。インバータ回路３２は通電波形生成手段３３３にて生成された通電幅の通電波形にてＤＣＢＬＭを搭載した圧縮機１３０を駆動する。
【００４８】
本実施の形態の通電幅切り替え手段３３２内の切り替え判断の様子を図７にて説明する。図７は、通電幅切り替え手段の通電幅切り替えの様子を説明するフローチャート図である。図において、ＳＴ１は回転数検知手段３３１にて検知された回転数が所定の回転数以上かどうかを判断する回転数判断ステップ、ＳＴ２はステップＳＴ１にて判断された回転数が所定値（たとえば５０ｒｐｓ）以上であれば、通電幅を第１の所定値（たとえば１２５度以下である１２０度）に変更し、ＳＴ３では回転数が第２の所定値（たとえば１３０度以上である１５０度）に変更するようにインバータ通電波形生成手段３３３に指示を出す。
【００４９】
本実施の形態では、圧縮機モータの回転数ごとの通電幅と騒音の関係を予め把握して、送風機の騒音よりも圧縮機の騒音の方が小さくなるように圧縮機の回転数に応じた印加電圧の通電幅にて矩形波状の電圧波形を印加することによって、耳障りな圧縮機の騒音が目立たなくなるようにしている。
【００５０】
しかし、圧縮機の回転数に応じて印加電圧の通電幅を変更しなくてもよく、送風機の騒音と回転数の関係より、送風機の回転数に応じて圧縮機モータへ印加する印加電圧の通電幅を変更するようにしてもよい。この場合は、送風機の回転数を検出する送風機回転数検出手段と、送風機の回転数に対応して圧縮機の騒音が送風機騒音よりも小さくなる印加電圧の通電幅を記憶しておき、検出した送風機の回転数に応じて圧縮機モータへ印加する印加電圧の通電幅の情報を指示する通電幅切り替え手段と、を設ければよい。
【００５１】
このようにＤＣＢＬＭの通電角を送風機騒音に応じて変化させるようにしたので最大除湿能力を落とす事なく、低回転時に問題となる圧縮機騒音が送風機騒音よりも突出する事がなくなり、室内で使用される除湿機の騒音を小さく押さえることができる。圧縮機騒音を小さく押さえる事で、防音構造が簡略化でき、しかも防音材料も少なく済むので、サイズを小さくでき、軽くて小型で持ち運びに便利で低コストの除湿機が得られる。したがって、レシプロ圧縮機などのように中吊り構造でモータと圧縮機容器内壁間に機械的緩和機構を有する大形のものよりは、モータと圧縮機容器内壁間に騒音振動の機械的緩和機構を持たないモータを圧縮機容器へ直付けした構造の小型で軽いロータリー圧縮機を用いた除湿機に適用した場合に特に騒音低減の効果が高くなる。
【００５２】
実施の形態４．
図８は本発明の実施の形態４を表す除湿機に搭載された圧縮機の回転数とモータ効率の関係を表す図である。図において、横軸は圧縮機の回転数を表し、縦軸はモータの効率を表している。８３は圧縮機に搭載されたＤＣＢＬＭへの通電位相の進み角が１５度の場合のＤＣＢＬＭのモータ効率曲線を表し、８４は通電位相の進み角が０度の場合のＤＣＢＬＭのモータ効率曲線を表している。図より、回転数の大きい高除湿運転時は通電角の進み位相角を１５度にし、回転数の小さい低除湿運転時は通電角の進み位相角を０度にすれば、常にモータ効率を良い状態で使用することができる。ここで、８１は本発明の高除湿運転時の圧縮機に搭載されたＤＣＢＬＭの運転ポイントを、８２は本発明の低除湿運転時のＤＣＢＬＭの運転ポイントを表している。
【００５３】
通常のＤＣＢＬＭでは電気的にインダクタンス成分があるため高速時は進み位相で通電する方が効率が大きいので、本発明では、回転数に応じて通電する進み位相角度を変更するようにしている。たとえば、本実施の形態では実施の形態１に示した除湿機において図６の８１、８２のポイントで示したように高除湿運転時は高回転領域でモータ効率の良い１５度進み位相の通電を行い、低除湿運転時は低回転領域で効率の良い進み位相の無い０度通電を行うようにしている。
【００５４】
このように、運転条件（たとえば回転速度）に応じて通電位相の進みを調整することによって、モータの損失を押さえ運転範囲全般にわたって高効率な除湿機を得る事ができる。従来と同等の効率でよければ、実施の形態１でも説明したように効率のＵＰ分で圧縮機および熱交換器を小さくできるので、軽くて小型で持ち運びに便利な除湿機が得られる。
【００５５】
また、ロータの回転位置に依存して線間インダクタンスが変化する場合に発生するリラクタンストルクが大きくなる突極比の大きなＤＣＢＬＭを使用すれば、リラクタンストルクを利用して制御できるため、リラクタンストルクを利用しない場合に比べて同じ電圧であっても回転数のＵＰが望め、立ちあがり特性が向上する。
【００５６】
すなわち、印加電圧が頭打ちになって回転数の増加ができない場合であっても、リラクタンストルクを利用して制御することによって、通電位相を進めることができ、電圧が同じであっても回転数を増加させることができるようになる。したがって、積極的にリラクタンストルクを活用し高速領域側での回転数範囲を広げる事ができ、また、運転開始後すばやい除湿能力の立上り特性が得られ、衣類乾燥時間が短く、乾燥しようとする衣類の雑菌繁殖によるいやな匂いのしない除湿機が得られる。
【００５７】
実施の形態５．
図９は本発明の実施の形態５を表す除湿機に搭載された圧縮機の回転数と電力変換器の効率を含んだモータの総合効率を表した図である。図において、横軸は圧縮機の回転数を表し、縦軸はモータの総合効率を表している。図において、９３、９４はインバータ入力の直流電圧がそれぞれ２４０Ｖ、１２０Ｖ時の各電圧条件における効率曲線である。図より、回転数の大きい高除湿運転時はインバータの直流電圧を２４０Ｖにし、回転数の小さい低除湿運転時は直流電圧を１２０Ｖにすれば、常にモータ効率を良い状態で使用することができる。
【００５８】
ここで、９１は、本発明の除湿機に搭載された圧縮機のＤＣＢＬＭの高除湿運転時の運転ポイントを表し、９２は低除湿運転時のＤＣＢＬＭの運転ポイントを表しており、本発明ではインバータの直流電圧を切り替えて高除湿運転時も低除湿運転時も効率の良い状態で使用するようにしている。図においては、２つの曲線９１と９２の交差する回転数が４０（ｒｐｓ）の場合を示している。したがって、本実施の形態では、回転数４０（ｒｐｓ）を境にしてインバータの直流電圧を１２０Ｖあるいは２４０Ｖに切り替えるようにすれば良い。
【００５９】
本実施の形態では実施の形態1に示した除湿機に加えて、コンバータ回路３１を二段階の直流電圧幅（１２０Ｖと２４０Ｖの二段階）に切り替えられるようにし、また、インバータ回路３２の電圧可変方式をパルス幅変調（ＰＷＭ）方式としている。ＰＷＭ方式は、低コストで制御がしやすいため使用している。図１０は、除湿機のインバータ回路の電力スイッチのＯＮ／ＯＦＦ状態を表す図である。ＰＷＭ方式では図１０に示されるように、変調用搬送の１周期Ｔｃ（キャリア周期）内での電圧印加の時間比率（ＯＮ時間とＯＦＦ時間の割合）を変化させる事でモータへの印加電圧を可変するようにしている。
【００６０】
図９においてコンバータ回路３１の出力電圧が２４０Ｖと高い場合は９３で示されるようにＤＣＢＬＭの誘起電圧の高い高速領域まで高効率で回転できるが、低回転領域では必要な電圧を得るためにＰＷＭ方式では通電幅を短くする（ＯＮ時間を短くする）必要があり、モータの変調用搬送波の周期に連動した電流リップルが大きくなり、モータの鉄損増加およびインバータ回路３２におけるスイッチング損失比率の増大による効率低下が発生する。
【００６１】
しかし、９４で示したコンバータ回路３１の出力直流電圧が低い１２０Ｖの条件では低回転領域であってもＰＷＭの通電幅を広くできるので、モータへの電流リップルを小さくすることができ、鉄損、スイッチ損、搬送波音共に小さくできる。但し、１２０Ｖの条件では、モータに印加できる電圧の最大値が９３の条件（２４０Ｖ）に比べて小さいので、モータの誘起電圧の高い高速領域では必要な電圧が印可されないため運転はできない。
【００６２】
したがって、本実施の形態では高回転領域で運転される高除湿運転時は高速運転可能で高効率な直流電圧の高い（２４０Ｖの条件）９３の効率曲線上の運転ポイント９１で運転を行う。また低速で運転される低除湿運転時は低速領域で効率の高くなる直流電圧の低い（１２０Ｖの条件）９４の効率曲線上の運転ポイント９２で運転を行うようにしている。
【００６３】
ここで、直流電圧を変更する方法について説明する。図１１は本実施の形態のコンバータ回路の一例を説明する回路図、図１２は本実施の形態を表す除湿機のインバータに入力される直流電圧を切り替える方法を説明するブロック図である。図１１において、３０はフィルタ回路、３１はコンバータ回路、３２はインバータ回路である。６１１は整流用のダイオードブリッジ、６１２は整流方式を切り替えるためのリレー、６１３、６１４は整流された電圧を平滑する電解コンデンサである。図１２において、３４は位置検知回路、３３は制御回路、３３５は回転数検知手段、３３６はコンバータ出力電圧変更手段、３１はコンバータ回路、３２はインバータ回路、１３０はＤＣＢＬＭを搭載した圧縮機である。
【００６４】
図１１、図１２において、位置検知回路３４が検出したロータの位置情報が制御回路３３内の回転数検知手段３３５に送られると、回転数検知手段３３５は位置情報に基づいて回転数を検出する。コンバータ出力電圧変更手段３３６は、検出された回転数に応じてコンバータ回路３１より出力される電圧値を切り替える。
【００６５】
すなわち、コンバータ出力電圧変更手段３３６は、検出された回転数が所定の回転数以上かどうかを判断して、もしも所定の回転数よりも小さい場合はリレー６１２をＯＦＦにして全波整流回路を構成する。もしも所定の回転数以上の場合はリレー６１２をＯＮにして倍電圧整流回路を構成するように働く。ここで、コンバータ回路３１への入力電圧がＡＣ１００Ｖの場合、全波整流回路が構成されると、コンバータの出力電圧は約１２０Ｖとなり、倍電圧整流回路が構成されるとコンバータの出力電圧は約２４０Ｖとなる。
【００６６】
制御回路３３は上述のようにして圧縮機の回転数に応じてコンバータ回路３１の出力電圧を変更して、インバータ回路３２に変更後の電圧を入力する。インバータ回路３２は、入力された電圧によって圧縮機１３０に印加できるＭＡＸ電圧が決まり、この印加できるＭＡＸ電圧によって図９で説明したように運転可能な回転数範囲と総合効率が決まる。
【００６７】
本実施の形態のコンバータ出力電圧変更手段３３６での出力電圧の変更の方法を図１３にて説明する。図１３は本実施の形態を表すコンバータ出力電圧変更手段の電圧変更の判断フローチャート図である。図において、ＳＴ１１は回転数検知手段３３５により検出された回転数が所定の回転数かどうかを判断するステップ、ＳＴ１２は所定回転数以上の場合にリレー６１２をＯＮにして倍電圧整流回路とするように指示を出すステップ、ＳＴ１３は所定回転数よりも小さい場合にリレー６１２をＯＦＦにして全波整流回路とするように指示を出すステップである。
【００６８】
したがって、ＳＴ１１にて圧縮機の回転数が所定回転数以上かどうかを判断して、所定回転数以上であればリレー６１２をＯＮにして倍電圧整流回路を構成してコンバータ回路３１の出力電圧を２４０Ｖにしてインバータ回路３２に出力する。もし、所定回転数よりも小さければ、リレー６１２をＯＦＦにして全波整流回路を構成してコンバータ回路３１の出力電圧を１２０Ｖにしてインバータ回路３２に出力する。
【００６９】
以上のように、圧縮機モータの回転数が所定回転数（たとえば４０ｒｐｓ）以上かどうかでコンバータ回路３１の出力電圧を変更するようにしたので、運転範囲全域で高効率な除湿機を得ることができる。すなわち、運転領域に応じてインバータに入力される直流電圧を条件（回転数など）に応じて変更して、最適な直流電圧を用いて圧縮機を運転するようにしたので、運転範囲の全領域にわたって高効率な除湿機を得ることができる。
【００７０】
また、簡単な構成にてコンバータの出力電圧を二段階に可変するようにしたので、低コストの除湿機が得られる。さらに、所定回転数以上のときは、コンバータの出力電圧が高効率となる高電圧側に変更するようにしたので、高効率な除湿機が得られる。また、電流リップルも低減できるので、高効率であることに加えて騒音も低減することができる。したがって、従来と同程度の騒音、効率を得るようにすれば、騒音低下および効率向上の効果分で圧縮機や熱交換器（蒸発器や凝縮器）の大きさを小さく、重量も低減できるので、軽くて小型で持ち運びに便利で高効率でしかも信頼性の高い除湿機を得ることができる。
【００７１】
したがって、モータと圧縮機容器内壁間に騒音振動の機械的緩和機構を持たないモータを圧縮機容器へ直付けした構造の小型で軽いロータリー圧縮機を用いた除湿機に適用した場合に特に騒音低減の効果が高くなる。本実施の形態では直流電圧を二段階に切り替えたが、直流電圧の可変分解能を上げればさらにその効果は高まるので、別に二段階でなくともそれ以上でも良い。
【００７２】
実施の形態６．
図１４はＪＩＳ（Ｃ１５０２）に定められた騒音のＡ特性のグラフである。図において、横軸は周波数を表し、縦軸は騒音値を表している。９５は騒音Ａ特性を示す曲線であり、人間の聴覚の周波数特性を模したもので、低周波領域と高周波領域での感度が鈍くなる特性を有している。９７は高周波数領域側で騒音Ａ特性が−３ｄＢとなる周波数を示しており約１０．７ｋＨｚを表している。また、９６は本実施の形態を表す除湿機のＰＷＭの変調周波数（キャリア周波数）を表しており、上記１０．７ｋＨｚ以上の周波数である１２ｋＨｚを表している。
【００７３】
騒音Ａ特性の曲線９５に見られる様に通常人間の聴感特性は高低周波域および低周波数域で減衰する。図１４の９７にて示される騒音Ａ特性が−３ｄＢになる略１０．７ｋＨｚのポイントでは、騒音エネルギー的には聴感的に良く聞こえる領域に対し１／２以下となる。本実施の形態では変調用搬送波の周波数を９７にて示される騒音Ａ特性が−３ｄＢになる約１０．７ｋＨｚのポイントにて示すポイントより更に高い周波数として例えば１２ｋＨｚ（９６のポイント）としている。このように本実施の形態ではＰＷＭの変調用搬送波の周波数を聴感特性の減衰する周波数で騒音エネルギー的に１／２以下となる１０．７ｋＨｚ以上として、ＰＷＭの変調用搬送波による騒音への影響が小さくなるようにしている。
【００７４】
したがって、ＰＷＭの変調用搬送波の周波数を騒音エネルギー的に１／２以下となる１０．７ｋＨｚ以上として、圧縮機のＰＷＭによる電流リップルに起因する騒音を聴感の高い送風機や圧縮機の騒音に対し小さく（目立たなく）したので搬送波音のしない低騒音で静かな除湿機を得る事ができる。このような低騒音、高効率の効果をサイズ、重量に振り向けた場合、軽くて小型で持ち運びに便利な除湿機が得られる。
【００７５】
ここで、ＰＷＭ変調用搬送波の周波数を聴感上まったく聞こえない領域である２０ｋＨｚ以上にすれば騒音への影響はなくなり良いが、余り周波数を大きくしすぎるとインバータのスイッチング損失が大きくなり効率が低下するので、２０ｋＨｚ以下にするのが望ましい。したがって、ＰＷＭの変調用搬送波の周波数（キャリア周波数）は、インバータのスイッチング損失が小さく効率低下が少なく騒音への影響の少ない１０．７ｋＨｚ以上２０ｋＨｚ以下するのが良く、２０ｋＨｚ以下の範囲内で大きくすればするほど騒音低減の効果が高くなる。
【００７６】
また、モータと圧縮機容器内壁間に騒音振動の機械的緩和機構を持たないモータを圧縮機容器へ直付けした構造の小型で軽いロータリー圧縮機を用いた除湿機に適用した場合に特に騒音低減の効果が高くなる。
【００７７】
実施の形態７．
図１５は本発明の実施の形態７を表す除湿機の圧縮機に搭載されているモータのステータ構造図である。図において、１０１は巻き枠に巻かれたステータの巻き線、１０２は鋼板を積層したステータコアである。ステータの巻き線１０１は一つの巻き枠に集中的に巻かれている集中巻き構造としている。本発明ではステータの巻線を集中巻き構造としたので、ステータのコイルエンド部分の大きさを従来の誘導電動機に比べて小さくでき、同一出力であれば巻き線の重量、抵抗を小さくすることができる。したがって、モータの重量を軽くする事ができ、また、巻き線抵抗も分布巻き仕様のステータに比べて小さくできるので、高効率なモータが得られる。よって、高効率で軽量・コンパクトな除湿機が得られる。
【００７８】
また、ロータコアの積み厚あたり、ロータサイズおよび重量あたりの発生磁力が大きな希土類磁石をロータに用いると、ステータコアの積み厚も小さくて済み、さらに同一出力あたりのモータの重量および大きさを大幅に小さくすることができる。したがって、本発明のモータを組み込んだ圧縮機を除湿機に使用する事によって、使用時に持ち運ぶことを前提としている除湿機の軽量、小型化がはかれ使い勝手が向上する。あわせて除湿能力の高い除湿機を得る事ができる。
【００７９】
実施の形態８．
図１６は本発明の実施の形態８を表す同一回転数におけるロータ極数と圧縮機の騒音および送風機の騒音を表す図である。図において、横軸はロータの極数を表し、縦軸は騒音値を表している。１１１、１１２、１１３は同一圧縮機内に４極、６極、８極のＤＣＢＬＭをそれぞれ組み込んで同一通電方式の場合の圧縮機の騒音値を表している。１１４は本発明の除湿機に搭載されている送風機の低除湿運転時の騒音値である。圧縮機および送風機の騒音は無響室で、除湿機本体から同一距離でおのおの単体で動作させた時の騒音のオーバーオール値である。
【００８０】
図に示すように本発明のＤＣＢＬＭを搭載した圧縮機ではロータの極数を大きくしていくことによって、圧縮機の騒音値が低下し、６極以上にすれば低除湿運転時の送風機の騒音値１１４よりも圧縮機の騒音値が低くなっている。これはモータの磁気吸引力によるトルクリップルが低減したためであり、圧縮機の騒音波が低下するためである。本実施の形態では、送風機の騒音が小さい状態になる低除湿運転時の送風機の騒音値１１４よりも圧縮機の騒音値を小さくすることで圧縮機の騒音値を目立たなくすることを目的としており、本実施の形態ではロータの極数を４極よりも大きくするようにしている。したがって、本実施の形態では、ロータの極数をたとえば６極にして圧縮機の騒音を送風機騒音１１４よりも小さくなるようにしているので、耳障りな圧縮機音が送風機の風音でマスクされ、騒音の静かな、特に低除湿運転時でも圧縮機音のしない除湿機が得られる。
【００８１】
本実施の形態では、ロータの極数を６極としたが、極数を大きくしていけば騒音低減の効果はさらにあがる。本実施の形態は、モータと圧縮機容器内壁間に騒音振動の機械的緩和機構を持たないモータを圧縮機容器へ直付けした構造の小型で軽いロータリー圧縮機を用いた除湿機に適用した場合に特に騒音低減の効果が高くなる。また、低騒音の効果を大きさ、重量に振り向けた場合、軽くて小型で持ち運びに便利な除湿機が得られる。
【００８２】
実施の形態９．
図１７は本発明の実施の形態９を表す除湿機の圧縮機の振動および除湿能力を示したものである。図において、横軸は圧縮機の回転数を表し、縦軸左側は配管の振幅を、縦軸右側は除湿能力を表している。１２０は本実施の形態の除湿機の配管振動による振幅を表す曲線である。
【００８３】
また、１２４、１２５、１２６は同一除湿機用圧縮機のストロークボリュームを４ｃｃ、７ｃｃ、８ｃｃと変更した時の圧縮機回転数と除湿機の除湿能力の関係を示したものである。１２７は本実施の形態の高除湿運転時の必要除湿能力を、１２８は低除湿運転時の必要除湿能力を表している。１２９は本実施の形態の除湿機の限界配管振幅値を表している。ここで、配管振幅１２０は、ストロークボリュームが変わってもほとんど振幅は変化しないので、ストロークボリュームが４ｃｃ、７ｃｃ、８ｃｃの場合を１本の曲線で表している。
【００８４】
１２１は本実施の形態の除湿機の圧縮機のストロークボリュームが４ｃｃの場合で低除湿運転時の圧縮機回転数と配管振幅を示すポイントを表している。１２２は除湿機用圧縮機のストロークボリュームが７ｃｃとした場合の、ストロークボリュームが４ｃｃの場合と同じ除湿能力が得られる回転数での低除湿運転時の配管振幅を示す運転ポイントである。同様に１２３は除湿機用圧縮機のストロークボリュームが８ｃｃとした場合の、ストロークボリュームが４ｃｃの場合と同じ除湿能力が得られる回転数での低除湿運転時の配管振幅を示す運転ポイントである。
【００８５】
図より、同じ回転数であればストロークボリュームが大きいほど除湿能力が得られる（図中の１２４＜１２５＜１２６の順にストロークボリュームが大きくなっており、除湿能力も大きくなっている）が、逆に配管振幅は１２０で示されるように回転数が大きくなると低下していく傾向があり、また、ストロークボリュームが変化してもほとんど変化しない傾向がある（図中の１２１＜１２２＜１２３の順にストロークボリュームが大きくなっているが、配管振幅は１２０の１本の曲線で表しているようにストロークボリュームが変化しても変わらない）。
【００８６】
本発明の除湿機では配管振幅を配管限界振幅１２９以下に押さえ、かつ除湿能力ができるだけ大きく得られるように圧縮機のストロークボリュームを選定している。すなわち、配管振幅が配管限界振幅以下となるようなストロークボリュームのうちで、ストロークボリュームが可能な限り大きくなるように選定すればよい。したがって、本実施の形態では、７ｃｃ以下を選定すれば良い。
【００８７】
しかしながら、ストロークボリュームが７ｃｃではＭＡＸ回転数（本実施の形態では１２０ｒｐｓ）の時の高除湿運転時の除湿能力が要求値１２７を超えてしまい、圧縮機の回転数をＭＡＸ回転数まで使用する必要がなくなるのでオーバースペックとなる。また、圧縮機のストロークボリュームを大きくすることはコストＵＰにもなるので、本実施の形態では、配管振幅が限界振幅以下で、かつ圧縮機の使用可能なＭＡＸ回転数での除湿能力が高除湿運転時の必要除湿能力を満足するストロークボリュームを選定するようにしている。
【００８８】
すなわち、本実施の形態では、配管振幅が限界振幅以下となる容量で、かつ、圧縮機のＭＡＸ回転数での能力が除湿機に要求される最大除湿能力を満足する下限のストロークボリュームを選定するようにしている。したがって、本実施の形態では、配管振幅が限界振幅１２９を満足する７ｃｃ以下で、かつＭＡＸ回転数時の除湿能力が高除湿運転時の要求時除湿能力１２７を満足する４ｃｃを選定するようにしている。
【００８９】
そして、低除湿運転時は、要求除湿能力１２８とストロークボリュームが４ｃｃの場合の除湿能力曲線１２４が交わる回転数である４０ｒｐｓで運転すれば良いことになる。また、高除湿運転時は要求除湿能力１２７とストロークボリュームが４ｃｃの場合の除湿能力曲線１２４が交わる回転数である１２０ｒｐｓで圧縮機を運転すれば良いことになる。よって、本実施の形態の配管振幅は、限界振幅値１２９に対し充分低い位置（１２１の位置）になるので、除湿機全体の振動が小さくなり配管に亀裂などの起こらない信頼性の高い除湿機が得られる。
【００９０】
本実施の形態の除湿機では配管限界振幅以下を確保できる小容量の圧縮機をインバータを用いて高速で回転させる事により高除湿運転時の除湿能力を確保するようにしたので、低除湿運転時の除湿能力を圧縮機回転数を可変することによって任意に設定でき、また圧縮機をＯＦＦすることなく連続的に低い除湿能力まで確保できる。したがって、ＯＮ／ＯＦＦ運転時のように除湿能力が過大になることがなく適宜な除湿能力が得られ、運転時の消費電力も押さえられる。また、圧縮機の運転率が高くなるので、冷媒サイクルのＯＮ／ＯＦＦロスの少ない除湿機を得る事ができる。
【００９１】
また、ストロークボリュームの大きな圧縮機を低回転数で使う場合（たとえばストロークボリューム８ｃｃの圧縮機を６０ｒｐｓで使用する場合）に比べ、本実施の形態では、ストロークボリュームの小さな圧縮機を高回転数で使う（たとえばストロークボリューム４ｃｃの圧縮機を１２０ｒｐｓで使用する）ため、圧縮機の回転数を全体的に高くできるので、防振系の共振による低回転領域での圧縮機の振動を大幅に低減することができる。
【００９２】
また、ストロークボリュームを小さく設定できるので、高除湿運転時の必要除湿能力を確保しつつ圧縮機の大きさや重量を小さくできるので、軽くて小型で持ち運びに便利で信頼性の高い除湿機が得られる。また、本実施の形態に示される除湿機は、シリンダー数が少ないため軽くサイズは小さいが、一回転中のトルクリップルが大きいシングルロータリー圧縮機を用いた場合に特に効果が大きくなる。
【００９３】
ここで、２０リットル／ｄａｙの最大除湿能力を有する除湿機の場合、従来であれば、ストロークボリューム８ｃｃのツインロータリ圧縮機で６０ｒｐｓで運転し、送風機の風量もＭＡＸの時に最大除湿能力が得られるように設計していたが、本発明ではストロークボリューム４ｃｃのシングルロータリ圧縮機を使用してインバータにて可変速で１１０ｒｐｓ（圧縮機の限界回転数が１１０ｒｐｓの場合）で運転した場合に最大除湿能力が得られるように設計すれば良い。
【００９４】
したがって、低除湿運転時でも図１７で説明したとおり配管振動を低減できるため、シングルロータリ圧縮機を使用しても振動が大きくなり配管亀裂などの問題となることが無く信頼性も向上する。また、シングルロータリ圧縮機を使用するため、ツインロータリ圧縮機を使用する場合に比べて小型、軽量で低コストな圧縮機を使用できるので、除湿機も小型、軽量で低コストとなる。また、モータにブラシレスモータを使用しているので、誘導電動機を使用した場合に比べて効率も良くなる。また、最大除湿能力が変わる場合はストロークボリュームの比率を除湿能力の比率に変更すればよく、たとえば、最大除湿能力が２４リットル／ｄａｙの場合はストロークボリュームを４．８ｃｃにして同様に運転すればよい。
【００９５】
実施の形態１０．
図１８は本発明の実施の形態１０を表す除湿機用圧縮機のモータのロータ１回転中の機械トルク変動およびモータへの印加電圧を示した図である。図において、横軸は機械回転角を表し、縦軸左側は機械トルクを、縦軸右側はモータへの印加電圧を表している。１３１は圧縮機の機械トルクの変動曲線を、１３２はモータへの印加電圧を表している。
【００９６】
本実施の形態の除湿機では、圧縮機としてトルク変動の大きなシングルロータリー圧縮機を使用している。本実施の形態の除湿機では、圧縮機の一回転中のトルク変動１３１に同期して、１３２に示したように１回転中で電気角６０度毎にトルク変動に合わせてモータへ電圧を印加するようにしている。ここで、予め測定などにより得られたトルク変動カーブを圧縮機トルク記憶手段に記憶しておき、この圧縮機トルク記憶手段よりの圧縮機トルク変動データに応じて各角度ごとの機械トルクに対応したモータトルクが発生する様に印加する電圧を決めるようにしている。印加する電圧は予めトルク変動を見込んで目標電圧を設定し、この目標電圧に対して一定比率で各角度の電圧を増減させる。
【００９７】
このように、本実施の形態では、モータの出力トルクを圧縮機のトルク変動に追従させる事によって１回転中のトルク不一致による加振力を低減することができる（トルク制御という）ので、低振動で信頼性の高い除湿機を得る事ができ、１回転中のトルク変動の大きなたとえばロータリ圧縮機（その中でもシングルロータリー圧縮機）に対して特に有効である。ここで、この圧縮機のトルク変動は圧縮機の回転部分の重量（ロータ重量など）により発生する慣性力が吸収してくれるため、従来は回転ムラや振動を抑制するためにロータの重量を必要以上に大きくしたり、別途はずみ車を設けるなどして対応していたが、本実施の形態では、上述のトルク制御を行っているため回転部分の重量を大きくする必要がないので、従来に比べて回転部分の重量を小さくでき、除湿機全体の重量も低減させることもでき、持ち運びに便利な除湿機を得ることができる。
【００９８】
本実施の形態では圧縮機を（シングル）ロータリー圧縮機としたが、圧縮機の１回転中にトルク変動が発生する圧縮機（たとえば、レシプロ、スクロールなど）を搭載した除湿機であれば、効果に大小があるが全ての除湿機に適用できることは言うまでも無い。
【００９９】
また、本実施の形態では１回転中の負荷変動をあらかじめ見込んで印加電圧を印加するようにしたが、通電区間における回転速度の変動を位置検知回路の位置信号から計測し、その偏差（速度変動分）をなくす方向に印加する電圧の大きさを変更する（電圧制御という）方法を用いても同様の効果を得ることができる。本実施の形態１〜実施の形態１０で説明した内容は、単独で実施しても良いが、組み合わせて実施してもよく、その場合は１つの場合にくらべて期待できる効果が向上する。
【０１００】
【発明の効果】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変調周波数が１０．７ｋＨｚ以上２０ｋＨｚ以下であるパルス幅変調方式で変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御され、前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動される圧縮機容器に直付けされた直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたので、持ち運びができ、しかも圧縮機を可変速で駆動することにより除湿能力を連続的に可変することができるため、除湿能力を任意に設定できる除湿機が得られる。また、設置された室内の温度を低下させることなく除湿を行ったり、排出風を用いて洗濯物の乾燥を行うことができる。また、インバータ回路の電圧生成方式をパルス幅変調方式としたので、低コストで制御のしやすいインバータ回路を備えることができ低コストな除湿機が得られる。また、ＰＷＭの変調用搬送波の周波数を騒音エネルギー的に１／２以下となる１０．７ｋＨｚ以上として、圧縮機のＰＷＭによる電流リップルに起因する騒音を聴感の高い送風機や圧縮機の騒音に対し小さく（目立たなく）したので搬送波音のしない低騒音で静かな除湿機を得る事ができ、ＰＷＭの変調用搬送波による騒音への影響の小さい除湿機を得ることができる。また、ＰＷＭの変調用搬送波の周波数を２０ｋＨｚ以下にしたので、インバータのスイッチング損失が小さく効率低下が少なく騒音への影響が少ない。
【０１０１】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御されて前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動され、ステータ巻き線を集中巻き方式とした６極以上の直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通 過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたので、持ち運びができ、しかも圧縮機を可変速で駆動することにより除湿能力を連続的に可変することができるため、除湿能力を任意に設定できる除湿機が得られる。また、設置された室内の温度を低下させることなく除湿を行ったり、排出風を用いて洗濯物の乾燥を行うことができる。また、ステータのコイルエンド部分の大きさを従来の誘導電動機に比べて小さくでき、同一出力であれば巻き線の重量、抵抗を小さくすることができ、高効率で軽量・コンパクトな除湿機が得られる。また、圧縮機の騒音を送風機騒音よりも小さくなるようにでき、騒音の静かな、特に低除湿運転時でも圧縮機音のしない除湿機が得られる。
【０１０２】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御されて前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動され、ロータのマグネットに希土類磁石を使用した６極以上の直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたので、持ち運びができ、しかも圧縮機を可変速で駆動することにより除湿能力を連続的に可変することができるため、除湿能力を任意に設定できる除湿機が得られる。また、設置された室内の温度を低下させることなく除湿を行ったり、排出風を用いて洗濯物の乾燥を行うことができる。また、ステータコアの積み厚も小さくて済み、さらに同一出力あたりのモータの重量および大きさを大幅に小さくすることのできる除湿機を得ることができる。また、圧縮機の騒音を送風機騒音よりも小さくなるようにでき、騒音の静かな、特に低除湿運転時でも圧縮機音のしない除湿機が得られる。
【０１０３】
本発明に係る除湿機は、インバータ回路によって圧縮機を可変速にて駆動して除湿能力を可変させるようにしたので、ＯＮ／ＯＦＦによる損失が低減でき、低除湿運転時において必要除湿量を確保しつつ除湿機全体としての損失を低減させる事ができる。また、連続的に除湿能力を変更できるので、要求に応じた除湿量に対応でき、除湿能力の設定の自由度の高い除湿機が得られる。
【０１０４】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、可変速度にて駆動される送風機と、モータへ印加する印加電圧の通電幅を変更するように指示する通電幅切り替え手段と、通電幅切り替え手段よりの通電幅の情報に基づいてモータに印加する矩形波状の印加電圧の電圧波形を生成するインバータ通電波形生成手段と、を本体内に備え、圧縮機の騒音値が送風機の騒音値よりも大きくならないようにモータへ印加する電圧の通電幅を変更するようにしたので、耳障りな圧縮機の騒音が目立たなくなり、低騒音な除湿機が得られる。
【０１０５】
本発明に係る除湿機は、圧縮機に搭載されたモータの回転数を検出する回転数検知手段と、回転数検知手段により検出された回転数に応じてモータへ印加する印加電圧の通電幅を変更するように指示する通電幅切り替え手段と、通電幅切り替え手段よりの通電幅の情報に基づいてモータに印加する矩形波状の印加電圧の電圧波形を生成するインバータ通電波形生成手段と、を備え、モータの回転数に応じてモータへ印加する電圧の通電幅を変更するようにしたので、最大除湿能力を落とす事なく、低回転時に問題となる圧縮機騒音が送風機騒音よりも突出する事がなくなり、室内で使用される除湿機の騒音を小さく押さえることのできる除湿機を得ることができる。
【０１０６】
本発明に係る除湿機は、送風機の回転数を検知する送風機回転数検知手段と、送風機回転数検知手段により検出された送風機の回転数に応じて圧縮機のモータへ印加する印加電圧の通電幅を変更するように指示する通電幅切り替え手段と、通電幅切り替え手段よりの通電幅の情報に基づいて圧縮機のモータに印加する矩形波状の印加電圧の電圧波形を生成するインバータ通電波形生成手段と、を備え、送風機の回転数に応じて圧縮機のモータへ印加する電圧の通電幅を変更するようにしたので、最大除湿能力を落とす事なく、低回転時に問題となる圧縮機騒音が送風機騒音よりも突出する事がなくなり、室内で使用される除湿機の騒音を小さく押さえることのできる除湿機を得ることができる。
【０１０７】
本発明に係る除湿機は、圧縮機に搭載されたモータの回転数が所定回転数以上の時は圧縮機への通電幅を１３０度より小さい通電角にて通電し、所定回転数より小さい場合は圧縮機への通電幅を１３０度以上の通電角にて通電するようにしたので、騒音値は低く抑えつつ運転限界を広くすることのできる除湿機を得ることができる。
【０１０８】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変更するコンバータ回路と、コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変換するインバータ回路と、インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、制御回路で制御され、インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動される直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、モータの回転数を検出する回転数検知手段と、回転数検知手段により検出された回転数に応じて前記コンバータ回路の出力電圧を変更するコンバータ出力電圧変更手段と、を本体内に備えたので、運転範囲全域で高効率な除湿機を得ることができる
【０１０９】
本発明に係る除湿機は、コンバータの出力電圧を少なくとも二段階以上にしたので、簡単な構成で出力電圧が変更でき、低コストの除湿機が得られる。
【０１１０】
本発明に係る除湿機は、冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、モータの回転数を検出する回転数検知手段と、回転数検知手段により検出された回転数に応じて印加する電圧の位相を変更する位相変更手段と、位相変更手段よりの位相の情報に基づいてモータに印加する電圧の位相を変更して印加する電圧波形を生成するインバータ通電波形生成手段と、を本体内に備え、モータに突極モータを使用し、モータの回転数が所定回転数以上の時はモータへの通電位相を所定回転数よりも小さい場合に比べて進み位相で通電するようにしたので、モータの損失を押さえ運転範囲全般にわたって高効率な除湿機を得る事ができる。
【０１１１】
本発明に係る除湿機は、圧縮機に搭載される直流ブラシレスモータのステータ巻き線を集中巻き方式としたので、ステータのコイルエンド部分の大きさを従来の誘導電動機に比べて小さくでき、同一出力であれば巻き線の重量、抵抗を小さくすることができ、高効率で軽量・コンパクトな除湿機が得られる。
【０１１２】
本発明に係る除湿機は、圧縮機に搭載される直流ブラシレスモータのロータのマグネットを希土類磁石としたので、ステータコアの積み厚も小さくて済み、さらに同一出力あたりのモータの重量および大きさを大幅に小さくすることのできる除湿機を得ることができる。
【０１１３】
本発明に係る除湿機は、可変速度にて駆動される送風機を備え、圧縮機に搭載される直流ブラシレスモータのロータの極数を圧縮機の騒音値が送風機の騒音値以下となるようにしたので、圧縮機の騒音を送風機騒音よりも小さくなるようにでき、耳障りな圧縮機音が送風機の風音でマスクされ、騒音の静かな、特に低除湿運転時でも圧縮機音のしない除湿機が得られる。
【０１１４】
本発明に係る除湿機は、圧縮機に搭載される直流ブラシレスモータのロータの極数を６極以上としたので、圧縮機の騒音を送風機騒音よりも小さくなるようにでき、騒音の静かな、特に低除湿運転時でも圧縮機音のしない除湿機が得られる。
【０１１５】
本発明に係る除湿機は、圧縮機のＭＡＸ回転数での能力が除湿機に要求される最大除湿能力を満足する下限のストロークボリュームを選定するようにしたので、高除湿運転時の必要除湿能力を確保しつつ圧縮機の大きさや重量を小さくでき、しかも除湿機全体の振動が小さくなり配管に亀裂などの起こらない信頼性の高い除湿機が得られる。
【０１１６】
本発明に係る除湿機は、シングルロータリ圧縮機と、圧縮機のトルク変動を予め記憶しておく圧縮機トルク記憶手段と、を備え、圧縮機トルク記憶手段に記憶されている圧縮機のトルク変動に略一致するようにモータのトルクを出力するようにしたので、低振動で信頼性の高い、除湿機全体の重量の軽い、持ち運びに便利な除湿機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施の形態１を表す除湿機の側断面図である。
【図２】 本発明の実施の形態１を表す除湿機の電気配線図である。
【図３】 本発明の実施形態１を表す除湿機の直流ブラシレスモータ駆動用電力変換器のブロック図である。
【図４】 本発明の実施形態２を表す同一ストロークボリューム、同一圧力条件時の出力および効率の関係を表す図である。
【図５】 本発明の実施の形態３を表す圧縮機の騒音および出力を示した図である。
【図６】 本発明の実施の形態３を表す制御回路の構成を表すブロック図である。
【図７】 本発明の実施の形態３を表す通電幅切り替え手段の通電幅切り替えの様子を説明するフローチャート図である。
【図８】 本発明の実施の形態４を表す除湿機に搭載された圧縮機の回転数とモータ効率の関係を表す図である。
【図９】 本発明の実施の形態５を表す除湿機に搭載された圧縮機の回転数と電力変換器の効率を含んだモータの総合効率を表した図である。
【図１０】 本発明の実施の形態５を表す除湿機のインバータ回路の電力スイッチのＯＮ／ＯＦＦ状態を表す図である。
【図１１】 本発明の実施の形態５のコンバータ回路の一例を説明する回路図である。
【図１２】 本発明の実施の形態５を表す除湿機のインバータに入力される直流電圧を切り替える方法を説明するブロック図である。
【図１３】 本発明の実施の形態５を表すコンバータ出力電圧変更手段の電圧変更の判断フローチャート図である。
【図１４】 本発明の実施の形態６を表すＪＩＳ（Ｃ１５０２）に定められた騒音のＡ特性のグラフである。
【図１５】 本発明の実施の形態７を表す除湿機の圧縮機に搭載されているモータのステータ構造図である。
【図１６】 本発明の実施の形態８を表す同一回転数におけるロータ極数と圧縮機の騒音および送風機の騒音を表す図である。
【図１７】 本発明の実施の形態９を表す除湿機の圧縮機の振動および除湿能力を示したものである。
【図１８】 本発明の実施の形態１０を表す除湿機用圧縮機のモータのロータ１回転中の機械トルク変動およびモータへの印加電圧を示した図である。
【図１９】 従来の除湿機の側断面図である。
【図２０】 従来の除湿機の制御装置のブロック図である。
【図２１】 従来の除湿機の電気配線図である。
【図２２】 従来の除湿機に搭載されている圧縮機のモータステータの構造図である。
【符号の説明】
１ 蒸発器、２ 吸い込み口、３ 風路、４ 凝縮器、５ 送風ダクト、６ 送風機、７ 吹き出しダクト、８ 吹き出し口、９ 風向可変ベーン、１０ ドレン口、１１ タンク、１２ 底板、１３ 誘導電動機を搭載した圧縮機、１４ 吸い込み空気、１５ ドレンパン、２０ 交流電源、２１リレー、２２ 誘導電動機を搭載した圧縮機、２３ 電力変換器、３０ フィルタ回路、３１ コンバータ回路、３２ インバータ回路、３３ 制御回路、３４ 位置検知手段、４０ 圧縮機入力、４１ 高除湿運転時の入力、４２ 低除湿運転時の入力、４３ ６０Ｈｚ入力、４４ ５０Ｈｚ入力、５３ 電力変換器効率、５４ モータ効率、５５ 機総合効率、６１、７１ 高除湿運転時の最大負荷ポイント、６２、７２ 低除湿運転時の最大負荷ポイント、６３ 送風機の騒音、６４ １２０度通電時の圧縮機騒音、６５ １５０度通電時の圧縮機騒音、６６ １３０度通電時の圧縮機騒音、７３ 最大負荷時の圧縮機出力、７４ １２０度通電時の限界運転範囲、７５ １５０度通電時の限界運転範囲、７６ １３０度通電時の限界運転範囲、８１ 高除湿運転時のＤＣＢＬＭの運転ポイント、８２ 低除湿運転時のＤＣＢＬＭの運転ポイント、８３ 進み角１５度時のモータ効率、８４ 進み角０度時のモータ効率、９１ 高除湿運転時のＤＣＢＬＭの運転ポイント、９２ 低除湿運転時のＤＣＢＬＭの運転ポイント、９３ インバータ入力２４０Ｖ時の効率、９３ インバータ入力１２０Ｖ時の効率、９５ 騒音Ａ特性を表す曲線、９６ キャリア周波数、９７ １０．７ｋＨｚの周波数、１００ 蒸発器、１０１ ステータ巻き線、１０２ ステータコア、１１１ ４極のＤＣＢＬＭ、１１２ ６極のＤＣＢＬＭ、１１３ ８極のＤＣＢＬＭ、１１４ 送風機の騒音値、１２０ 配管振幅曲線、１２１ ストロークボリューム４ｃｃ、１２２ ストロークボリューム７ｃｃ、１２３ ストロークボリューム８ｃｃ、１２４ ストロークボリューム４ｃｃ時の除湿能力、１２５ ストロークボリューム７ｃｃ時の除湿能力、１２６ ストロークボリューム８ｃｃ時の除湿能力、１２９ 限界配管振幅値、１３０ 直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機、１３１ トルクの変動曲線、１３２ モータの印加電圧、２００ 除湿機本体、３３１ 回転数検知手段、３３２ 通電幅切り替え手段、３３３ インバータ通電波形生成手段、３３５ 回転数検知手段、３３６ コンバータ出力電圧変更手段、４００ 凝縮器、６１１ ダイオードブリッジ、６１２ リレー、６１３、６１４ 電解コンデンサ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to a dehumidifier in which an evaporator and a condenser are housed in the same main body and can be carried.
[0002]
[Prior art]
  FIG. 19 is a side sectional view of a conventional dehumidifier disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-234661. In the figure, 1 is an evaporator provided in the air passage 3 on the downstream side of the suction port 2, A condenser 4 is provided downstream, and a blowout port 8 having a wind direction variable vane 9 is provided downstream of the condenser 4 via a blower duct 5, a blower 6, and a blower duct 7. A tank 11 is installed below the drain port 10 of the evaporator 1. On the other hand, the evaporator 1 and the condenser 4 are connected by a refrigerant pipe to a compressor 13 equipped with an induction motor mounted on a bottom plate 12 to constitute a refrigerant circuit.
[0003]
  Next, the operation will be described. When the compressor 13 starts operation, high-temperature and high-pressure refrigerant gas flows into the condenser 4, and the condenser 4 is kept at a high temperature. On the other hand, the refrigerant gas in the condenser 4 is cooled and condensed by the air 14 sucked from the suction port 2 by the blower 6, becomes a high-temperature and high-pressure gas-liquid mixed state, flows out of the condenser 4, and further, a capillary tube (not shown). ), It becomes a low-temperature and low-pressure refrigerant liquid and flows into the evaporator 1. The refrigerant liquid in the evaporator 1 is evaporated by being heated by the sucked air 14, becomes low-pressure refrigerant gas, and is sucked into the compressor 13.
[0004]
  At that time, the intake air 14 is cooled by the evaporator 9, whereby the air temperature is lowered and moisture contained in a larger amount than the saturated water vapor is condensed. The condensed moisture is received by the drain pan 15 and passes through the drain port 10. And stored in the tank 11. In this way, the intake air 14 is cooled by passing through the evaporator 1 and the absolute humidity is lowered. Thereafter, the suction air 14 having a reduced absolute humidity is heated by passing through the condenser 4, passes through the blower duct 5 as normal temperature dehumidified air, and is discharged from the blowout port 8 through the blowout duct 7 by the blower 6. Therefore, dehumidification can be performed without lowering the temperature of the installed room, or the laundry can be dried using the exhausted air.
[0005]
  FIG. 20 is a block diagram of a conventional dehumidifier control device disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-238840. 1A is an operation switch for turning on / off the operation of the dehumidifier, and 3A is a temperature of a room. A temperature sensor, 4A is a humidity sensor for detecting the humidity of the room, 5A is a signal conversion means for converting signals from the temperature sensor 3A and the humidity sensor 4A into room temperature and humidity data, 6A is an operation switch 1A and humidity, It is an operation control means for controlling the operation of the compressor 7A and the blower 8A according to the state of room temperature.
[0006]
  9A is humidity display means for displaying the humidity of the room, 11A is high humidity determination means, and 12A is high humidity warning means. The high humidity determination means 11A compares the humidity data detected by the humidity sensor 4A with a predetermined value that is considered to be a preset high humidity, and the humidity data detected by the humidity sensor 4 is greater than this predetermined value. When the operation switch 1A is off and the operation of the dehumidifier is off, a signal for operating the high humidity warning means 12A is output. The high humidity determination means 11A, the signal conversion means 5A, and the operation control means 6A are constituted by a microcomputer 10A. When the normal user instructs the operation, the compressor 7A and the blower 8A are operated. Further, automatic operation may be performed using the temperature sensor 3A and the humidity sensor 4A.
[0007]
  FIG. 21 is an electrical wiring diagram of a conventional dehumidifier. 20 is a commercial power supply of AC 100V, 21 is a relay that switches AC voltage on and off of the compressor operation, and 22 is a compressor having an induction motor (IM) mounted on the motor. The compressor 22 equipped with the induction motor is operated while adjusting the operation rate by turning the relay 21 ON / OFF. The dehumidification amount is adjusted by adjusting the operation rate of the compressor or controlling the rotational speed of the blower 6.
[0008]
  FIG. 22 is a structural diagram of a motor stator of a compressor mounted on a conventional dehumidifier. In the figure, 101A is a stator winding, and 102A is a stator core in which steel plates are laminated. The stator winding 101A is wound with distributed winding, and is wound so as to pass between non-adjacent slots of the stator core 102A.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
  As described above, in the conventional dehumidifier, the compressor motor is an induction motor, and only ON / OFF operation can be performed. Therefore, a driving device for driving the compressor at a variable speed is not provided in the dehumidifier body. In addition, the compressor motor is an induction motor with secondary copper loss, resulting in poor motor efficiency and high power consumption. Moreover, the power consumption of the compressor with respect to the same dehumidification capability was also large. Further, since the stator windings are spaced apart from each other, the winding length is long, the winding weight is large, and the dehumidifier is heavy. Further, since a long winding length is required, the primary copper loss is also increased, the motor efficiency is poor, and the power consumption of the compressor for the same dehumidifying capacity is increased. Therefore, since the power consumption of the compressor used as the dehumidifier is large, the power consumption of the entire dehumidifier is also large.
[0010]
  Further, since the efficiency of the motor is poor, a large motor is required to obtain the same output, and the weight and volume of the compressor are also required to be large. Because the weight and volume ratio of the compressor that can be used as a dehumidifier is large, if a conventional induction motor is installed in a dehumidifier that allows you to carry around the room and dehumidify and dry laundry anywhere in the house, the dehumidifier is heavy and large. Therefore, it was inconvenient to carry.
[0011]
  Furthermore, since the motor is an ON / OFF operation of the induction motor, only the rotation speed near the synchronous speed can be obtained. Therefore, the dehumidifying capacity can be increased only by increasing the stroke volume for the same pressure condition. Therefore, as the stroke volume is increased to increase the maximum dehumidifying capacity, the operating rate during the low dehumidifying operation decreases, the ON / OFF loss increases, and the power consumption during the low dehumidifying operation with a low operating rate increases. . Also, during low dehumidification operation, when the rotational speed of the blower is reduced from that during high dehumidification operation to reduce the dehumidification amount, the noise of the blower is reduced, whereas the noise of the compressor is almost the same as during high dehumidification operation. Despite the operation with a small amount of dehumidification, the dehumidifier was noisy.
[0012]
  In addition, since the conventional dehumidifiers could not change the rotation speed of the compressor, they were operated only in the vicinity of the frequency of the power supply, and in order to increase the dehumidifying capacity, the stroke volume of the compressor was increased. It was necessary to enlarge it and it was heavy. Therefore, it is inconvenient to carry as a dehumidifier capable of dehumidifying and drying laundry anywhere in the house with a single portable unit.
[0013]
  The present invention has been made to solve such problems, and an object of the present invention is to obtain a dehumidifier that is small, lightweight, and easy to carry, capable of variable speed operation. Moreover, it aims at obtaining the dehumidifier with little power consumption. Another object is to obtain a low-noise dehumidifier. Another object is to obtain a highly reliable dehumidifier with low vibration. Moreover, it aims at obtaining a low-cost dehumidifier.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
  A dehumidifier according to the present invention includes a condenser and an evaporator that constitute a refrigeration cycle in the same main body, a converter circuit that converts an AC voltage into a DC voltage, and a voltage that has been converted to DC by the converter circuit. Use any voltage, frequency, phase AC voltageA pulse width modulation method with a modulation frequency of 10.7 kHz to 20 kHz.The inverter circuit to be converted, the control circuit that controls the magnitude of the voltage, frequency, and phase generated by the inverter circuit, and the control circuit that is controlled and driven by the voltage, frequency, and phase that the inverter circuit outputs RuDirectly attached to the compressor containerA compressor equipped with a direct current brushless motor, and the suction air that is sucked into the main body is cooled by passing through the evaporator to reduce the absolute humidity, and the suction that the absolute humidity is reduced. The air is heated by passing through the condenser and is discharged as dehumidified air at normal temperature.
[0015]
  The dehumidifier according to the present invention isA condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle are housed in the same main body, a converter circuit that converts an alternating voltage into a direct current voltage, and an arbitrary voltage and frequency using the voltage converted into direct current by the converter circuit Inverter circuit for converting into phase AC voltage, control circuit for controlling magnitude of voltage, frequency and phase generated by said inverter circuit, and voltage and frequency output from said inverter circuit controlled by said control circuit , A compressor driven by a phase and equipped with a DC brushless motor of 6 poles or more using a concentrated winding method for the stator winding, and the evaporator with the suction air sucked into the main body The absolute humidity is decreased by cooling by passing, and the suction air having the reduced absolute humidity is heated by passing through the condenser to remove the normal temperature. It was to be released as airIs.
[0016]
  The dehumidifier according to the present invention isA condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle are housed in the same main body, a converter circuit that converts an alternating voltage into a direct current voltage, and an arbitrary voltage and frequency using the voltage converted into direct current by the converter circuit Inverter circuit for converting into phase AC voltage, control circuit for controlling magnitude of voltage, frequency and phase generated by said inverter circuit, and voltage and frequency output from said inverter circuit controlled by said control circuit A compressor driven by a phase and equipped with a DC brushless motor having 6 or more poles using a rare earth magnet as a magnet of the rotor, and the evaporator has the suction air sucked into the main body The absolute humidity is lowered by cooling by passing, and the suction air having the lowered absolute humidity is heated by passing through the condenser and is constantly heated. And so as to release the dehumidified airIt is a thing.
[0017]
  The dehumidifier according to the present invention is such that the dehumidifying capacity is varied by driving the compressor at a variable speed by an inverter circuit.
[0018]
  The dehumidifier according to the present invention includes a blower driven at a variable speed, and the number of poles of a rotor of a DC brushless motor mounted on the compressor is set so that the noise value of the compressor is equal to or less than the noise value of the blower. Is.
[0019]
  In the dehumidifier according to the present invention, the number of poles of the rotor of the DC brushless motor mounted on the compressor is six or more.
[0020]
  In the dehumidifier according to the present invention, the stroke volume at the lower limit satisfying the maximum dehumidifying capacity required for the dehumidifier by the capacity at the MAX rotation speed of the compressor is selected.
[0021]
  A dehumidifier according to the present invention includes a single rotary compressor and compressor torque storage means for storing in advance the torque fluctuation of the compressor, and the torque fluctuation of the compressor stored in the compressor torque storage means. The torque of the motor is output so as to substantially match.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiment 1 FIG.
  FIG. 1 is a side sectional view of a dehumidifier representing Embodiment 1 of the present invention. In the figure, 100 is an evaporator provided in an air passage 3 on the downstream side of the suction port 2, and the downstream side is condensed. A blower port 8 having a wind direction variable vane 9 is provided downstream of the air blower duct 5, the blower 6, and the blowout duct 7. A tank 11 is installed obliquely below the drain port 10 provided below the evaporator 100, and the drain port 10 and the tank 11 are connected by a pipe or the like.
[0023]
  On the other hand, the evaporator 100 and the condenser 400 are connected by a refrigerant pipe to a compressor 130 equipped with a direct current brushless motor (DCBLM) mounted on the bottom plate 12 to constitute a refrigeration cycle. Reference numeral 23 denotes a power converter for driving a compressor 130 equipped with a direct current brushless motor with a variable rotational speed. Here, the condenser 400, the evaporator 100, the expansion device, the compressor 130, the blower 6, the power converter 23, the tank 11, and the like are housed in the dehumidifier body 200 and can be carried.
[0024]
  Next, the operation will be described. When the DCBLM-equipped compressor 130 starts operation, the compressed high-temperature and high-pressure refrigerant gas flows into the condenser 400, and the condenser 400 is kept at a high temperature. On the other hand, the refrigerant gas in the condenser 400 is cooled and condensed by the air 14 sucked from the suction port 2 by the operation of the blower 6, becomes a high-temperature and high-pressure gas-liquid mixed state, flows out of the condenser 400, and further flows into the capillary tube and expands. The pressure is reduced by passing through a throttle device (not shown) such as a valve, and the refrigerant liquid becomes a low-temperature and low-pressure refrigerant and flows into the evaporator 100. The refrigerant liquid in the evaporator 100 is heated by the sucked air 14 to evaporate to become a low-pressure refrigerant gas and is sucked into the DCBLM mounted compressor 130.
[0025]
  At that time, the intake air 14 is cooled by the evaporator 100, so that the air temperature is lowered and moisture contained in a larger amount than saturated water vapor is condensed. The condensed moisture is received by the drain pan 15 and passes through the drain port 10. And stored in the tank 11. In this way, the intake air 14 is cooled by passing through the evaporator 100, and the absolute humidity is reduced. Thereafter, the suction air 14 having a reduced absolute humidity is heated by passing through the condenser 400, passes through the blower duct 5 as normal temperature dehumidified air, and is discharged from the blowout port 8 through the blowout duct 7 by the blower 6. Therefore, dehumidification can be performed without lowering the temperature of the installed room, or the laundry can be dried using the exhausted air.
[0026]
  FIG. 2 is an electrical wiring diagram of the dehumidifier representing Embodiment 1 of the present invention. 20 is a commercial power supply of AC 100V (or 200V), 23 is a power converter for driving a DC brushless motor (DCBLM) capable of changing the operating speed of the compressor, and 130 is a compressor having a DC brushless motor mounted on the motor. It is.
[0027]
  FIG. 3 is a block diagram of a DC brushless motor driving power converter of the dehumidifier representing Embodiment 1 of the present invention. In the figure, 23 is a power converter, 30 is a filter circuit that suppresses noise and the like entering and leaving the dehumidifier, 31 is a converter circuit that converts AC voltage input from the commercial power supply 20 into DC voltage, and 32 is a converter circuit 31. An inverter circuit that can convert the DC voltage obtained in step 1 to an AC voltage of any voltage, frequency, and phase, 33 is an inverter circuit 32, a converter circuit 31, and each part of the entire dehumidifier (for example, a fan, a louver, a switch, a display, etc.) Is a control circuit for controlling the power supply and has a dedicated power source. Reference numeral 34 denotes a position detection circuit that outputs position information of the rotor of the compressor motor from the motor line voltage.
[0028]
  Next, the operation will be described. The AC voltage input from the commercial power supply 20 passes through the filter circuit 30 and is then converted to DC by the converter circuit 31. The converted direct current is converted into an alternating voltage by the inverter circuit 32 to operate a direct current brushless motor (DCBLM). Since DCBLM is a synchronous motor, it is necessary to synchronize the AC phase of inverter circuit 32 with the rotor of compressor 130 equipped with DCBLM. For this purpose, position detection circuit 34 obtains rotor position information based on the phase voltage of the motor. Then, the control circuit 33 instructs the AC phase of the inverter circuit 32 to be synchronized with the rotor position.
[0029]
  Thus, in the present invention, the compressor equipped with the DC brushless motor and the power converter (converter circuit, inverter circuit, etc.) that drives the compressor at a variable speed are housed in the dehumidifier body. Since the dehumidifying capacity can be continuously varied by driving the compressor at a variable speed with a small size and light weight, the dehumidifying capacity can be arbitrarily set.
[0030]
  Since DCBLM obtains the magnetic force necessary for generating rotational force from a permanent magnet, there is no loss compared to an induction motor (IM) that generates a rotational current by generating a secondary current using a part of the primary magnetic flux and has high efficiency as a motor. . As described above, in the present invention, since the efficient DCBLM is used for the compressor motor of the dehumidifier, the power consumption in the compressor occupying most of the power consumption of the entire dehumidifier is reduced, and a dehumidifier with low power consumption is obtained. can get.
[0031]
  Also, by using an efficient DCBLM for the compressor motor of the dehumidifier, the weight and size of the motor can be reduced compared to the conventional induction motor (IM) if the output is the same, so the compressor becomes smaller and lighter. Therefore, a dehumidifier that is light, small and convenient to carry is obtained. Furthermore, by using an efficient DCBLM for the compressor motor of the dehumidifier, when applied to a dehumidifier with the same power consumption as before, the motor efficiency can be transferred to the size of the heat exchanger, or the efficiency can be increased. By operating the blower at high speed with the power of the minute and increasing the air volume, the weight and size of the evaporator and condenser of the refrigerant circuit can be reduced (the evaporator and condenser are reduced in the width direction and height direction), In addition to reducing the size and weight of the compressor, it is possible to obtain a dehumidifier that is more compact and lightweight and convenient to carry.
[0032]
  That is, the width of the dehumidifier is conventionally A + C as shown in FIG. 19, but in the present invention, the body diameter of the compressor 130, the width of the evaporator 100, and the width of the condenser 400 can be reduced. Therefore, it becomes possible to make the width dimension of the whole dehumidifier A + B (B <C). Therefore, it is possible to obtain a dehumidifier that is not only convenient for carrying but also can be stored anywhere.
[0033]
Embodiment 2. FIG.
  FIG. 4 is a diagram illustrating the relationship between output and efficiency under the same stroke volume, the same pressure condition, and the second embodiment of the present invention. In the figure, the horizontal axis represents the electrical rotation speed of the compressor, and the vertical axis represents the input power and efficiency of the compressor. In the figure, reference numeral 40 denotes the compressor input power of the present invention, which continuously changes at a variable speed. Reference numeral 41 denotes a point of each input electric power during the high dehumidifying operation of the present invention, and 42 denotes a point of each input electric power during the low dehumidifying operation of the present invention. Reference numerals 43 and 44 denote input power of a compressor equipped with a conventional induction motor (IM) at frequencies of 60 Hz and 50 Hz.
[0034]
  In FIG. 4, 53 represents the power converter efficiency of the present invention, 54 represents the motor efficiency of the present invention, 55 represents the total motor efficiency of the present invention in consideration of the power converter efficiency 53 and the motor efficiency 54. It changes continuously with the shift. Numerals 56 and 57 represent rotation speeds corresponding to the compressor input power 43 at the time of high dehumidification operation and the compressor input power 44 at the time of low dehumidification operation of a compressor equipped with a conventional induction motor (IM) at a frequency of 60 or 50 Hz. Represents the compressor efficiency. Reference numerals 51 and 52 denote compressions during the high dehumidification operation condition and the low dehumidification operation condition of the present invention at the rotation speeds corresponding to the compressor input power 41 during the high dehumidification operation and the compressor input power 42 during the low dehumidification operation. This represents the point of overall machine efficiency.
[0035]
  In the present embodiment, in addition to the dehumidifier shown in the first embodiment, when a high dehumidifying operation is required as in the high dehumidifying operation indicated by the point 41 in FIG. 32 or the converter circuit 31 is instructed to increase the voltage applied to the motor and increase the rotational speed of the compressor 130 from the normal operation. Further, when the low dehumidifying capacity is requested, as in the low dehumidifying operation indicated by the point 42 in FIG. 4, an instruction is issued to reduce the rotational speed of the compressor 130.
[0036]
  In the dehumidifier of the present invention, the dehumidifying capacity can be increased by increasing the compressor output as compared with a dehumidifier equipped with a conventional non-variable speed compressor in response to a high dehumidifying capacity requirement. Further, during the low dehumidifying operation, the compressor is continuously operated by reducing the rotation speed while maintaining the high efficiency of the motor and reducing the output of the refrigeration cycle itself, so that loss due to ON / OFF can be reduced. And since motor efficiency is good, the loss as the whole dehumidifier can be reduced, ensuring a required dehumidification amount at the time of a low dehumidification driving | operation. Further, since the dehumidifying capacity can be continuously changed, a dehumidifier that can cope with the dehumidifying amount according to the demand and has a small loss per dehumidifying capacity can be obtained.
[0037]
  In the dehumidifier of the present invention, the dehumidifying capacity can be increased by increasing the number of revolutions of the compressor. Therefore, if the dehumidifying capacity is the same, a compressor with a small stroke volume is sufficient, and the weight and size of the compressor can be reduced. A dehumidifier that is light, small, and convenient to carry is obtained. Also, since the dehumidifying capacity can be increased by increasing the number of revolutions of the compressor, if an attempt is made to obtain the same dehumidifying capacity as a conventional dehumidifier equipped with an induction motor that cannot perform variable speed, the evaporator of the refrigerant circuit, The weight and size of the condenser can be reduced (the width, thickness and height of the evaporator and condenser are reduced), and a dehumidifier that is light, small and convenient to carry is obtained.
[0038]
  Moreover, since the rotation speed of a compressor can be made small compared with the former on the low dehumidification capability side, the noise of a compressor can be reduced and the dehumidifier with a quiet sound can be obtained. Therefore, especially when applied to a dehumidifier using a small and light rotary compressor with a structure in which a motor that does not have a mechanical vibration reduction mechanism between the motor and the compressor container inner wall is directly attached to the compressor container. The effect of increases.
[0039]
Embodiment 3 FIG.
  FIG. 5 is a diagram showing the noise and output of the compressor representing the third embodiment of the present invention. In the figure, the horizontal axis represents the rotation speed of the compressor, and the vertical axis represents the noise value and the output. 61 and 71 represent operating points at the maximum load of the dehumidifier of the present invention during the high dehumidifying operation, and 62 and 72 represent operating points at the maximum load of the dehumidifier of the present invention during the low dehumidifying operation. 63 represents the overall value of the noise of the blower when only the blower corresponding to the compressor rotation speed of the dehumidifier is operated.
[0040]
  Reference numerals 64, 65, and 66 denote compressors in the case where the compressor according to the present embodiment is continuously driven at a variable speed by a rectangular wave energization method of 120 degrees, 150 degrees, and 130 degrees, respectively, without a sensor including an energization stop period. This represents the noise overall value. 73 represents the compressor output corresponding to the rotational speed of the dehumidifier of the present invention at the maximum load. Reference numerals 74, 75, and 76 denote limit operating ranges (maximum output limits) when the DCBLM of the compressor is driven by a 120 degree, 150 degree, and 130 degree energization system, respectively. Here, the noise of the compressor and the blower represents the overall value of noise when the compressor and the blower are operated alone in the anechoic chamber at the same distance from the dehumidifier body.
[0041]
  From the figure, the noise value of the compressor is lower in the order of 120 ° energization, 130 ° energization, and 150 ° energization, and the noise value of the blower increases the rotation speed of the compressor more than the noise value of the compressor. Along with this, the rate of increase has increased. For example, in the case of 120 degree energization, the compressor noise is larger than the blower noise under the low dehumidifying operation condition with a small compressor speed, but the blower noise is compressed under the high dehumidifying operation condition with a large compressor speed. It is larger than the machine noise.
[0042]
  Further, the maximum operation output (maximum operation limit) also decreases in the order of 120 ° energization, 130 ° energization, and 150 ° energization, and the maximum output decreases as the rotational speed increases. Further, the maximum operating range 73 of the compressor increases as the rotational speed increases. For example, in the case of 130-degree energization, the maximum output is larger than the maximum operation range of the compressor under the low dehumidification operation condition with a small number of rotations, but there is a margin in the operation range, but the compression is performed under the high dehumidification operation condition with a large number of rotations. The maximum operating range of the machine is larger than the maximum output, indicating that there is a region where it cannot be operated.
[0043]
  In the present embodiment, in the dehumidifier described in the first embodiment, the point indicated by 61 and 71 in FIG. , 72, that is, in the low dehumidifying operation condition where the rotational speed of the compressor is low, it is possible to widen the operating limit while keeping the noise value low by conducting the current at 150 degrees.
[0044]
  In other words, under low dehumidifying operation conditions where the fan noise is low and the required load is small, it can be seen that the compressor noise is lower than the fan noise when the operation is performed with an energization width of 130 degrees or more. Therefore, the noise of the entire dehumidifier can be reduced by operating at an energization of 130 degrees or more, which is an energization width at which the compressor noise is lower than the fan noise. However, since the noise value of the compressor decreases as the energization width is increased, in this embodiment, the 150-degree energization is performed rather than the 130-degree energization.
[0045]
  Also, in the high dehumidifying operation region where high output is required for the compressor, the noise value of the compressor can be made lower than the noise value of the blower if the energization width is 125 degrees energization or less that satisfies the operation limit. The noise value as a dehumidifier can be reduced and the operating range can be increased. Therefore, in this embodiment, the angle is set to 120 degrees which is 130 degrees or less (more precisely, 125 degrees or less).
[0046]
  FIG. 6 is a block diagram showing the configuration of the control circuit of this embodiment. In the figure, 34 is a position detection circuit, 33 is a control circuit, 32 is an inverter circuit, and 130 is a compressor. The control circuit 33 includes a rotation speed detection unit 331, an energization width switching unit 332, and an inverter energization waveform generation unit 333.
[0047]
  Based on the rotor position signal detected by the position detection circuit 34, the rotation speed detection means 331 detects the rotation speed of the motor of the compressor 130. The energization width switching means 332 determines whether the rotation speed detected by the rotation speed detection means 331 is greater than or equal to a predetermined rotation speed, and if it is greater than or equal to the predetermined rotation speed, the inverter energization waveform generation means is configured to change the energization width. 32. The inverter energization waveform generating means 32 generates an energization waveform for driving the inverter with the instructed energization width. The inverter circuit 32 drives the compressor 130 on which the DCBLM is mounted with the energization waveform of the energization width generated by the energization waveform generation means 333.
[0048]
  The state of switching determination in the energization width switching means 332 of this embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a flow chart for explaining the state of switching the energization width of the energization width switching means. In the figure, ST1 is a rotational speed determination step for determining whether the rotational speed detected by the rotational speed detection means 331 is equal to or higher than a predetermined rotational speed, and ST2 is a rotational speed determined in step ST1 is a predetermined value (for example, 50 rps). ), The energization width is changed to a first predetermined value (for example, 120 degrees which is 125 degrees or less), and the rotation speed is changed to a second predetermined value (for example, 150 degrees which is 130 degrees or more) in ST3. Instruct the inverter energization waveform generation means 333 to
[0049]
  In the present embodiment, the relationship between the current-carrying width and the noise for each rotation speed of the compressor motor is grasped in advance, and the compressor rotation speed is adjusted so that the compressor noise is smaller than the blower noise. By applying a rectangular waveform with the applied voltage width, the noise of the annoying compressor is made inconspicuous.
[0050]
  However, it is not necessary to change the energization width of the applied voltage according to the rotation speed of the compressor, and the energization of the applied voltage to be applied to the compressor motor according to the rotation speed of the blower from the relationship between the noise of the blower and the rotation speed. The width may be changed. In this case, the fan rotation speed detecting means for detecting the rotation speed of the blower, and the energization width of the applied voltage in which the compressor noise is smaller than the blower noise corresponding to the rotation speed of the blower are stored and detected. What is necessary is just to provide the energization width switching means which instruct | indicates the information of the energization width of the applied voltage applied to a compressor motor according to the rotation speed of an air blower.
[0051]
  In this way, the DCBLM conduction angle is changed according to the blower noise, so that the compressor noise, which is a problem at low rotation, does not protrude from the blower noise without reducing the maximum dehumidification capacity, and is used indoors. The noise of the dehumidifier can be kept small. By suppressing the compressor noise to a low level, the soundproof structure can be simplified and the amount of soundproofing material can be reduced, so that the size can be reduced, and the dehumidifier can be reduced in size, is light and small, convenient to carry, and low cost. Therefore, rather than a large type with a mechanical suspension mechanism between the motor and the inner wall of the compressor container, such as a reciprocating compressor, a mechanical vibration reduction mechanism for noise vibration is provided between the motor and the inner wall of the compressor container. When applied to a dehumidifier using a small and light rotary compressor having a structure in which a motor having no motor is directly attached to a compressor container, the effect of noise reduction is particularly high.
[0052]
Embodiment 4 FIG.
  FIG. 8 is a diagram showing the relationship between the rotational speed of the compressor mounted on the dehumidifier representing the fourth embodiment of the present invention and the motor efficiency. In the figure, the horizontal axis represents the rotation speed of the compressor, and the vertical axis represents the efficiency of the motor. 83 represents a DCBLM motor efficiency curve when the advance angle of the energization phase to the DCBLM mounted on the compressor is 15 degrees, and 84 represents a DCBLM motor efficiency curve when the advance angle of the energization phase is 0 degrees. ing. As shown in the figure, the motor efficiency is always good if the advance phase angle of the energization angle is set to 15 degrees during the high dehumidification operation with a large rotational speed and the advance phase angle of the energization angle is set to 0 degrees during the low dehumidification operation with a low rotation speed. Can be used in the state. Here, 81 represents an operating point of the DCBLM mounted on the compressor during the high dehumidifying operation of the present invention, and 82 represents an operating point of the DCBLM during the low dehumidifying operation of the present invention.
[0053]
  In normal DCBLM, since there is an electrical inductance component, it is more efficient to energize in the advance phase at high speed. Therefore, in the present invention, the advance phase angle to be energized is changed according to the rotational speed. For example, in the present embodiment, the dehumidifier shown in the first embodiment is energized with a 15 degree advance phase with good motor efficiency in the high rotation region during high dehumidifying operation as indicated by points 81 and 82 in FIG. In the low dehumidifying operation, the 0 degree energization without an advanced lead phase is performed in the low rotation region.
[0054]
  In this way, by adjusting the advance of the energization phase according to the operating conditions (for example, the rotational speed), it is possible to obtain a highly efficient dehumidifier over the entire operating range while suppressing the loss of the motor. If the efficiency equivalent to that of the prior art is acceptable, the compressor and the heat exchanger can be reduced by the efficiency increase as described in the first embodiment, so that a dehumidifier that is light, small and convenient to carry can be obtained.
[0055]
  In addition, if a DCBLM with a large salient pole ratio that increases the reluctance torque generated when the line inductance changes depending on the rotational position of the rotor, it can be controlled using the reluctance torque, so the reluctance torque is used. Even when the voltage is the same as that in the case of not, the rotation speed can be increased, and the start-up characteristic is improved.
[0056]
  That is, even when the applied voltage reaches its peak and the rotation speed cannot be increased, the energization phase can be advanced by controlling using the reluctance torque, and the rotation speed can be reduced even if the voltage is the same. Can be increased. Therefore, the reluctance torque can be positively utilized to widen the rotation speed range on the high speed region side, and the quick start-up characteristics of dehumidifying ability can be obtained after the start of operation. A dehumidifier with no unpleasant odor due to the propagation of various bacteria is obtained.
[0057]
Embodiment 5. FIG.
  FIG. 9 is a diagram showing the total efficiency of the motor including the rotation speed of the compressor mounted on the dehumidifier representing the fifth embodiment of the present invention and the efficiency of the power converter. In the figure, the horizontal axis represents the rotational speed of the compressor, and the vertical axis represents the overall efficiency of the motor. In the figure, 93 and 94 are efficiency curves in each voltage condition when the DC voltage of the inverter input is 240V and 120V, respectively. From the figure, it is possible to always use the motor with good motor efficiency if the DC voltage of the inverter is set to 240 V during the high dehumidifying operation with a high rotational speed and the DC voltage is set to 120 V during the low dehumidifying operation with a low rotational speed.
[0058]
  Here, 91 represents an operation point at the time of the high dehumidification operation of the DCBLM of the compressor mounted on the dehumidifier of the present invention, 92 represents an operation point of the DCBLM at the time of the low dehumidification operation, and in the present invention, the inverter The DC voltage is switched so that it is used in an efficient state during both high and low dehumidification operations. In the figure, the case where the number of rotations at which the two curves 91 and 92 intersect is 40 (rps) is shown. Therefore, in the present embodiment, the DC voltage of the inverter may be switched to 120V or 240V with the rotation speed of 40 (rps) as a boundary.
[0059]
  In the present embodiment, in addition to the dehumidifier shown in the first embodiment, the converter circuit 31 can be switched to a two-stage DC voltage width (two stages of 120 V and 240 V), and the voltage of the inverter circuit 32 can be varied. The system is a pulse width modulation (PWM) system. The PWM method is used because it is easy to control at low cost. FIG. 10 is a diagram illustrating the ON / OFF state of the power switch of the inverter circuit of the dehumidifier. In the PWM method, as shown in FIG. 10, the applied voltage to the motor is changed by changing the voltage application time ratio (the ratio between the ON time and the OFF time) within one period Tc (carrier period) of the modulation carrier. It is made variable.
[0060]
  In FIG. 9, when the output voltage of the converter circuit 31 is as high as 240V, it can be rotated with high efficiency up to a high speed region where the induced voltage of DCBLM is high, as indicated by 93. In this case, it is necessary to shorten the energization width (shorten the ON time), the current ripple linked to the period of the modulation carrier wave of the motor increases, and the efficiency due to the increase in the motor iron loss and the switching loss ratio in the inverter circuit 32 A decrease occurs.
[0061]
  However, under the condition that the output DC voltage of the converter circuit 31 shown by 94 is low 120V, the PWM energization width can be widened even in the low rotation region, so that the current ripple to the motor can be reduced, iron loss, Both switch loss and carrier sound can be reduced. However, under the condition of 120V, the maximum value of the voltage that can be applied to the motor is smaller than that of the condition of 93 (240V), so that the necessary voltage is not applied in the high speed region where the induced voltage of the motor is high, and the operation cannot be performed.
[0062]
  Therefore, in the present embodiment, during the high dehumidifying operation that is operated in the high rotation region, the operation is performed at the operation point 91 on the efficiency curve of the high-efficiency DC voltage (240V condition) 93 that is capable of high-speed operation. Further, during the low dehumidifying operation operated at a low speed, the operation is performed at the operating point 92 on the efficiency curve 94 of the low DC voltage (120V condition) that becomes efficient in the low speed region (120V condition).
[0063]
  Here, a method for changing the DC voltage will be described. FIG. 11 is a circuit diagram for explaining an example of the converter circuit of the present embodiment, and FIG. 12 is a block diagram for explaining a method for switching the DC voltage input to the inverter of the dehumidifier representing the present embodiment. In FIG. 11, 30 is a filter circuit, 31 is a converter circuit, and 32 is an inverter circuit. Reference numeral 611 denotes a rectifying diode bridge, reference numeral 612 denotes a relay for switching a rectifying system, and reference numerals 613 and 614 denote electrolytic capacitors for smoothing the rectified voltage. In FIG. 12, 34 is a position detection circuit, 33 is a control circuit, 335 is a rotation speed detection means, 336 is a converter output voltage changing means, 31 is a converter circuit, 32 is an inverter circuit, and 130 is a compressor equipped with DCBLM. .
[0064]
  11 and 12, when the rotor position information detected by the position detection circuit 34 is sent to the rotation speed detection means 335 in the control circuit 33, the rotation speed detection means 335 detects the rotation speed based on the position information. . Converter output voltage changing means 336 switches the voltage value output from converter circuit 31 in accordance with the detected rotational speed.
[0065]
  That is, the converter output voltage changing means 336 determines whether or not the detected rotational speed is equal to or higher than the predetermined rotational speed. If the rotational speed is smaller than the predetermined rotational speed, the relay 612 is turned off to configure the full-wave rectifier circuit. To do. If the rotation speed exceeds a predetermined value, the relay 612 is turned on to form a voltage doubler rectifier circuit. Here, when the input voltage to the converter circuit 31 is 100 VAC, the output voltage of the converter is about 120 V when the full-wave rectifier circuit is configured, and the output voltage of the converter is about 240 V when the voltage doubler rectifier circuit is configured. It becomes.
[0066]
  The control circuit 33 changes the output voltage of the converter circuit 31 according to the rotational speed of the compressor as described above, and inputs the changed voltage to the inverter circuit 32. In the inverter circuit 32, the MAX voltage that can be applied to the compressor 130 is determined by the input voltage, and the operable rotation speed range and the overall efficiency are determined by the MAX voltage that can be applied as described in FIG.
[0067]
  A method of changing the output voltage in converter output voltage changing means 336 of the present embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 13 is a determination flowchart of the voltage change of the converter output voltage changing means representing the present embodiment. In the figure, ST11 is a step for determining whether or not the rotational speed detected by the rotational speed detection means 335 is a predetermined rotational speed, and ST12 is to turn on the relay 612 to make a voltage doubler rectifier circuit when the rotational speed is equal to or higher than the predetermined rotational speed. Step ST13 is a step of giving an instruction to turn off the relay 612 to make a full-wave rectifier circuit when the rotational speed is smaller than the predetermined rotational speed.
[0068]
  Therefore, in ST11, it is determined whether or not the rotational speed of the compressor is equal to or higher than the predetermined rotational speed. If the rotational speed is equal to or higher than the predetermined rotational speed, the relay 612 is turned on to configure the voltage doubler rectifier circuit and the output voltage of the converter circuit 31 is set. 240V is output to the inverter circuit 32. If it is smaller than the predetermined number of revolutions, the relay 612 is turned off to constitute a full-wave rectifier circuit, and the output voltage of the converter circuit 31 is set to 120 V and output to the inverter circuit 32.
[0069]
  As described above, since the output voltage of the converter circuit 31 is changed depending on whether the rotation speed of the compressor motor is equal to or higher than a predetermined rotation speed (for example, 40 rps), a highly efficient dehumidifier can be obtained over the entire operation range. it can. That is, the DC voltage input to the inverter is changed according to the conditions (rotation speed, etc.) according to the operating area, and the compressor is operated using the optimal DC voltage. A highly efficient dehumidifier can be obtained.
[0070]
  In addition, since the output voltage of the converter can be varied in two stages with a simple configuration, a low-cost dehumidifier can be obtained. Furthermore, when the rotational speed is equal to or higher than the predetermined number of rotations, the converter output voltage is changed to the high voltage side where the efficiency is high, so that a highly efficient dehumidifier can be obtained. In addition, since current ripple can be reduced, noise can be reduced in addition to high efficiency. Therefore, if the same level of noise and efficiency as before are obtained, the size of the compressor and heat exchanger (evaporator and condenser) can be reduced and the weight can be reduced by the effect of noise reduction and efficiency improvement. A dehumidifier that is light, small, convenient to carry, highly efficient and highly reliable can be obtained.
[0071]
  Therefore, especially when applied to a dehumidifier using a small and light rotary compressor with a structure in which a motor that does not have a mechanical vibration reduction mechanism between the motor and the compressor container inner wall is directly attached to the compressor container. The effect of increases. In the present embodiment, the DC voltage is switched to two stages. However, if the variable resolution of the DC voltage is increased, the effect is further increased.
[0072]
Embodiment 6 FIG.
  FIG. 14 is a graph of noise A characteristics defined in JIS (C1502). In the figure, the horizontal axis represents frequency and the vertical axis represents noise value. Reference numeral 95 denotes a curve indicating the noise A characteristic, which imitates the frequency characteristic of human hearing, and has a characteristic that the sensitivity in the low frequency region and the high frequency region becomes dull. Reference numeral 97 denotes a frequency at which the noise A characteristic becomes −3 dB on the high frequency region side, which represents about 10.7 kHz. Reference numeral 96 represents the PWM modulation frequency (carrier frequency) of the dehumidifier representing the present embodiment, and represents 12 kHz which is a frequency of 10.7 kHz or higher.
[0073]
  As can be seen from the curve 95 of the noise A characteristic, the human audibility characteristic usually attenuates in the high and low frequency ranges. At a point of approximately 10.7 kHz where the noise A characteristic indicated by 97 in FIG. 14 is −3 dB, the noise energy is ½ or less of a region that can be heard audibly. In the present embodiment, the frequency of the modulating carrier wave is set to, for example, 12 kHz (96 points) as a higher frequency than the point indicated by the point of about 10.7 kHz where the noise A characteristic indicated by 97 is −3 dB. As described above, in this embodiment, the frequency of the PWM modulation carrier wave is set to 10.7 kHz or more, which is 1/2 or less in terms of noise energy at the frequency at which the auditory characteristic is attenuated, and the influence of the PWM modulation carrier wave on the noise is affected. I try to make it smaller.
[0074]
  Therefore, the frequency of the PWM modulation carrier wave is set to 10.7 kHz or more, which is ½ or less in terms of noise energy, and noise caused by current ripple due to PWM of the compressor is made smaller than noise of a fan or compressor having high audibility. Since it is not conspicuous, a low noise and quiet dehumidifier without carrier sound can be obtained. When such low noise and high efficiency effects are applied to the size and weight, a dehumidifier that is light, small and convenient to carry can be obtained.
[0075]
  Here, if the frequency of the carrier wave for PWM modulation is set to 20 kHz or more, which is a region where it cannot be heard at all, the influence on noise may be eliminated. However, if the frequency is excessively increased, the switching loss of the inverter increases and the efficiency decreases. Therefore, it is desirable to set it to 20 kHz or less. Therefore, the frequency of the PWM modulation carrier wave (carrier frequency) is preferably 10.7 kHz or more and 20 kHz or less with little switching loss of the inverter, low efficiency reduction and little influence on noise, and should be large within the range of 20 kHz or less. The higher the noise, the higher the noise reduction effect.
[0076]
  In addition, noise is reduced especially when applied to a dehumidifier using a small and light rotary compressor with a structure in which a motor that does not have a mechanical vibration reduction mechanism between the motor and the inner wall of the compressor vessel is directly attached to the compressor vessel. The effect of increases.
[0077]
Embodiment 7 FIG.
  FIG. 15 is a structural diagram of a stator of a motor mounted on a compressor of a dehumidifier representing Embodiment 7 of the present invention. In the figure, 101 is a winding of a stator wound around a winding frame, and 102 is a stator core in which steel plates are laminated. The stator winding 101 has a concentrated winding structure in which the winding is concentrated on one winding frame. In the present invention, since the stator winding has a concentrated winding structure, the size of the coil end portion of the stator can be made smaller than that of a conventional induction motor, and the weight and resistance of the winding can be reduced if the output is the same. it can. Therefore, the weight of the motor can be reduced, and the winding resistance can be reduced as compared with the stator of the distributed winding specification, so that a highly efficient motor can be obtained. Therefore, a highly efficient, lightweight and compact dehumidifier can be obtained.
[0078]
  In addition, if a rare earth magnet with a large magnetic force per rotor core thickness and weight per rotor core is used for the rotor, the stator core thickness can be reduced, and the motor weight and size per unit output can be significantly reduced. can do. Therefore, by using the compressor incorporating the motor of the present invention for the dehumidifier, the dehumidifier that is supposed to be carried during use is reduced in weight and size, and the usability is improved. In addition, a dehumidifier with high dehumidifying capacity can be obtained.
[0079]
Embodiment 8 FIG.
  FIG. 16 is a diagram showing the number of rotor poles, the compressor noise, and the blower noise at the same rotational speed, representing the eighth embodiment of the present invention. In the figure, the horizontal axis represents the number of poles of the rotor, and the vertical axis represents the noise value. Reference numerals 111, 112, and 113 represent noise values of the compressor when the 4-pole, 6-pole, and 8-pole DCBLMs are respectively incorporated in the same compressor and the same energization method is used. 114 is a noise value at the time of the low dehumidification operation | movement of the air blower mounted in the dehumidifier of this invention. The noise of the compressor and the blower is the overall value of noise when operated alone in the anechoic chamber at the same distance from the dehumidifier body.
[0080]
  As shown in the figure, in the compressor equipped with the DCBLM of the present invention, the noise value of the compressor decreases by increasing the number of poles of the rotor. The noise value of the compressor is lower than the value 114. This is because the torque ripple due to the magnetic attractive force of the motor is reduced, and the noise wave of the compressor is reduced. In this embodiment, the noise value of the compressor is made inconspicuous by making the noise value of the compressor smaller than the noise value 114 of the blower during the low dehumidifying operation where the noise of the blower is low. In this embodiment, the number of poles of the rotor is made larger than four. Therefore, in the present embodiment, the number of poles of the rotor is set to, for example, 6 so that the compressor noise is smaller than the blower noise 114, so that the annoying compressor sound is masked by the wind noise of the blower, A dehumidifier can be obtained that is quiet and does not generate compressor noise even during low dehumidification operation.
[0081]
  In this embodiment, the number of poles of the rotor is six, but if the number of poles is increased, the effect of noise reduction is further improved. This embodiment is applied to a dehumidifier using a small and light rotary compressor having a structure in which a motor that does not have a mechanical vibration reduction mechanism between the motor and the compressor container inner wall is directly attached to the compressor container In particular, the noise reduction effect is enhanced. Moreover, when the effect of low noise is directed to the size and weight, a dehumidifier that is light, small, and convenient to carry can be obtained.
[0082]
Embodiment 9 FIG.
  FIG. 17 shows the vibration and dehumidifying ability of the compressor of the dehumidifier representing Embodiment 9 of the present invention. In the figure, the horizontal axis represents the number of rotations of the compressor, the left side of the vertical axis represents the amplitude of the piping, and the right side of the vertical axis represents the dehumidifying capacity. Reference numeral 120 denotes a curve representing the amplitude due to the piping vibration of the dehumidifier of the present embodiment.
[0083]
  Reference numerals 124, 125, and 126 show the relationship between the rotational speed of the compressor and the dehumidifying capacity of the dehumidifier when the stroke volume of the same dehumidifier compressor is changed to 4cc, 7cc, and 8cc. Reference numeral 127 represents the necessary dehumidifying capacity during the high dehumidifying operation of the present embodiment, and 128 represents the necessary dehumidifying capacity during the low dehumidifying operation. Reference numeral 129 represents a limit pipe amplitude value of the dehumidifier of the present embodiment. Here, since the amplitude of the piping amplitude 120 hardly changes even if the stroke volume changes, the case where the stroke volume is 4 cc, 7 cc, 8 cc is represented by a single curve.
[0084]
  Reference numeral 121 denotes a point indicating the compressor rotation speed and the piping amplitude during the low dehumidification operation when the stroke volume of the compressor of the dehumidifier of this embodiment is 4 cc. Reference numeral 122 denotes an operation point indicating the pipe amplitude in the low dehumidifying operation at the rotation speed at which the same dehumidifying ability as that when the stroke volume is 4 cc is obtained when the stroke volume of the compressor for the dehumidifier is 7 cc. Similarly, reference numeral 123 denotes an operating point indicating the pipe amplitude in the low dehumidifying operation at the rotation speed at which the same dehumidifying ability as that when the stroke volume is 4 cc is obtained when the stroke volume of the compressor for the dehumidifier is 8 cc.
[0085]
  From the figure, if the rotation speed is the same, the greater the stroke volume, the more dehumidifying ability is obtained (the stroke volume increases in the order of 124 <125 <126 in the figure, and the dehumidifying capacity also increases). The pipe amplitude tends to decrease as the rotational speed increases as indicated by 120, and tends to hardly change even if the stroke volume changes (the stroke volume in the order of 121 <122 <123 in the figure). However, the pipe amplitude does not change even if the stroke volume changes as shown by a single curve of 120).
[0086]
  In the dehumidifier of the present invention, the stroke volume of the compressor is selected so that the piping amplitude is suppressed to 129 or less and the dehumidifying capacity is as large as possible. That is, it is only necessary to select a stroke volume that is as large as possible among stroke volumes in which the piping amplitude is equal to or less than the piping limit amplitude. Therefore, in this embodiment, it is sufficient to select 7 cc or less.
[0087]
  However, when the stroke volume is 7 cc, the dehumidifying capacity during the high dehumidifying operation at the MAX rotational speed (120 rps in the present embodiment) exceeds the required value 127, and it is necessary to use the rotational speed of the compressor up to the MAX rotational speed. Since it disappears, it becomes overspec. In addition, since increasing the stroke volume of the compressor also increases the cost, in this embodiment, the dehumidifying capacity at the maximum rotation speed at which the pipe amplitude is below the limit amplitude and the compressor can be used is highly dehumidified. Stroke volume that satisfies the required dehumidifying capacity during operation is selected.
[0088]
  That is, in the present embodiment, a lower limit stroke volume is selected that has a capacity at which the pipe amplitude is equal to or less than the limit amplitude and that satisfies the maximum dehumidifying capacity required for the dehumidifier at the maximum rotational speed of the compressor. I am doing so. Therefore, in the present embodiment, 4 cc is selected so that the pipe amplitude is 7 cc or less that satisfies the limit amplitude 129, and the dehumidifying capability at the MAX rotation speed satisfies the required dehumidifying capability 127 during the high dehumidifying operation. Yes.
[0089]
  During the low dehumidifying operation, it is sufficient to operate at 40 rpm, which is the rotational speed at which the required dehumidifying capacity 128 and the dehumidifying capacity curve 124 when the stroke volume is 4 cc. Further, during the high dehumidifying operation, the compressor may be operated at 120 rps, which is the rotation speed at which the required dehumidifying capacity 127 intersects with the dehumidifying capacity curve 124 when the stroke volume is 4 cc. Therefore, since the pipe amplitude of the present embodiment is a position sufficiently lower than the limit amplitude value 129 (position 121), the vibration of the entire dehumidifier is reduced, and a highly reliable dehumidifier that does not cause cracks in the pipe. Is obtained.
[0090]
  In the dehumidifier of the present embodiment, the dehumidifying capacity at the time of high dehumidifying operation is secured by rotating a small capacity compressor that can ensure the pipe limit amplitude or less at high speed using an inverter. The dehumidifying capacity can be arbitrarily set by changing the rotational speed of the compressor, and a continuously low dehumidifying capacity can be ensured without turning off the compressor. Therefore, an appropriate dehumidifying capacity is obtained without excessively increasing the dehumidifying capacity as in the ON / OFF operation, and the power consumption during the operation is also suppressed. Further, since the operation rate of the compressor is increased, a dehumidifier with less ON / OFF loss of the refrigerant cycle can be obtained.
[0091]
  Further, in the present embodiment, a compressor with a small stroke volume is used at a high rotational speed as compared with a case where a compressor with a large stroke volume is used at a low rotational speed (for example, a compressor with a stroke volume of 8 cc is used at 60 rps). Since the compressor is used (for example, a compressor with a stroke volume of 4 cc is used at 120 rps), the overall rotational speed of the compressor can be increased, so that the vibration of the compressor in the low rotation region due to resonance of the vibration isolation system is greatly reduced. be able to.
[0092]
  In addition, since the stroke volume can be set small, the size and weight of the compressor can be reduced while ensuring the necessary dehumidifying capacity during high dehumidification operation, so that a dehumidifier that is light, small, convenient to carry and highly reliable can be obtained. . The dehumidifier shown in the present embodiment is light and small in size because of the small number of cylinders, but the effect is particularly great when a single rotary compressor having a large torque ripple during one rotation is used.
[0093]
  Here, in the case of a dehumidifier having a maximum dehumidification capacity of 20 liters / day, conventionally, the maximum dehumidification capacity can be obtained when the twin rotary compressor with a stroke volume of 8 cc is operated at 60 rps and the air volume of the blower is also MAX. In the present invention, the maximum dehumidification capacity is obtained when the single rotary compressor with a stroke volume of 4 cc is used and the inverter is operated at a variable speed of 110 rps (when the limit rotational speed of the compressor is 110 rps). Should be designed so that
[0094]
  Accordingly, since the pipe vibration can be reduced as described with reference to FIG. 17 even during the low dehumidifying operation, the vibration is increased even when a single rotary compressor is used, and there is no problem of pipe cracks and the reliability is improved. In addition, since a single rotary compressor is used, a compressor that is smaller, lighter, and lower in cost than a twin rotary compressor can be used. Therefore, the dehumidifier is also smaller, lighter, and less expensive. Further, since a brushless motor is used as the motor, the efficiency is improved as compared with the case where an induction motor is used. Further, when the maximum dehumidifying capacity changes, the ratio of the stroke volume may be changed to the ratio of the dehumidifying capacity. For example, when the maximum dehumidifying capacity is 24 liters / day, the stroke volume is set to 4.8 cc and the same operation is performed. Good.
[0095]
Embodiment 10 FIG.
  FIG. 18 is a diagram showing fluctuations in mechanical torque during rotation of the rotor of the motor of the compressor for the dehumidifier representing Embodiment 10 of the present invention and applied voltages to the motor. In the figure, the horizontal axis represents the machine rotation angle, the left side of the vertical axis represents the mechanical torque, and the right side of the vertical axis represents the voltage applied to the motor. 131 represents a fluctuation curve of the mechanical torque of the compressor, and 132 represents a voltage applied to the motor.
[0096]
  In the dehumidifier of the present embodiment, a single rotary compressor having a large torque fluctuation is used as the compressor. In the dehumidifier of this embodiment, in synchronization with the torque fluctuation 131 during one rotation of the compressor, a voltage is applied to the motor in accordance with the torque fluctuation at every electrical angle of 60 degrees during one rotation as indicated by 132. Like to do. Here, a torque fluctuation curve obtained by measurement or the like is stored in the compressor torque storage means in advance, and it corresponds to the mechanical torque for each angle in accordance with the compressor torque fluctuation data from the compressor torque storage means. The applied voltage is determined so that the motor torque is generated. The voltage to be applied is set in advance with the target voltage set in anticipation of torque fluctuations, and the voltage at each angle is increased or decreased at a constant ratio with respect to the target voltage.
[0097]
  In this way, in this embodiment, the excitation force due to torque mismatch during one rotation can be reduced by making the motor output torque follow the torque fluctuation of the compressor (referred to as torque control). Thus, a highly reliable dehumidifier can be obtained, which is particularly effective for a rotary compressor (in particular, a single rotary compressor) having a large torque fluctuation during one rotation. Here, since the torque fluctuation of this compressor is absorbed by the inertial force generated by the weight of the rotating part of the compressor (rotor weight, etc.), the weight of the rotor is conventionally required to suppress rotation unevenness and vibration. Although this has been dealt with by making it larger or providing a separate flywheel, in this embodiment, since the torque control described above is performed, there is no need to increase the weight of the rotating part, so compared to the conventional case. The weight of the rotating part can be reduced, the weight of the entire dehumidifier can be reduced, and a dehumidifier convenient for carrying can be obtained.
[0098]
  In this embodiment, the compressor is a (single) rotary compressor. However, if the dehumidifier is equipped with a compressor (for example, reciprocating, scrolling, etc.) in which torque fluctuation occurs during one rotation of the compressor, the effect is obtained. Needless to say, it is applicable to all dehumidifiers.
[0099]
  Further, in this embodiment, the applied voltage is applied in advance assuming the load fluctuation during one rotation, but the fluctuation of the rotational speed in the energized section is measured from the position signal of the position detection circuit, and the deviation (speed fluctuation) The same effect can be obtained even by using a method (referred to as voltage control) of changing the magnitude of the voltage to be applied in the direction of eliminating (min). The contents described in the first to tenth embodiments may be implemented alone or in combination, and in that case, an effect that can be expected as compared with one case is improved.
[0100]
【The invention's effect】
  A dehumidifier according to the present invention includes a condenser and an evaporator that constitute a refrigeration cycle in the same main body, a converter circuit that converts an AC voltage into a DC voltage, and a voltage that has been converted to DC by the converter circuit. Use any voltage, frequency, phase AC voltageA pulse width modulation method with a modulation frequency of 10.7 kHz to 20 kHz.The inverter circuit to be converted, the control circuit that controls the magnitude of the voltage, frequency, and phase generated by the inverter circuit, and the control circuit that is controlled and driven by the voltage, frequency, and phase that the inverter circuit outputs RuDirectly attached to the compressor containerA compressor equipped with a direct current brushless motor, and the suction air that is sucked into the main body is cooled by passing through the evaporator to reduce the absolute humidity, and the suction with the reduced absolute humidity is provided. Since air is heated by passing through the condenser and released as dehumidified air at room temperature, it can be carried and the dehumidifying capacity can be continuously varied by driving the compressor at a variable speed. Therefore, a dehumidifier capable of arbitrarily setting the dehumidifying capacity is obtained. In addition, dehumidification can be performed without lowering the temperature of the installed room, or the laundry can be dried using exhaust air.In addition, since the voltage generation method of the inverter circuit is a pulse width modulation method, an inverter circuit that can be easily controlled at low cost can be provided, and a low-cost dehumidifier can be obtained. Further, the frequency of the PWM modulation carrier wave is set to 10.7 kHz or more, which is 1/2 or less in terms of noise energy, and noise caused by current ripple due to PWM of the compressor is made smaller than the noise of a highly audible blower or compressor. Therefore, it is possible to obtain a low-noise and quiet dehumidifier that does not generate a carrier sound, and a dehumidifier that has little influence on the noise due to the PWM modulation carrier wave. Further, since the frequency of the PWM modulation carrier wave is set to 20 kHz or less, the switching loss of the inverter is small, the efficiency is reduced, and the influence on noise is small.
[0101]
  The dehumidifier according to the present invention isA condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle are housed in the same main body, a converter circuit that converts an alternating voltage into a direct current voltage, and an arbitrary voltage and frequency using the voltage converted into direct current by the converter circuit Inverter circuit for converting into phase AC voltage, control circuit for controlling magnitude of voltage, frequency and phase generated by said inverter circuit, and voltage and frequency output from said inverter circuit controlled by said control circuit , A compressor driven by a phase and equipped with a DC brushless motor of 6 poles or more using a concentrated winding method for the stator winding, and the evaporator with the suction air sucked into the main body Through Since the absolute humidity is lowered by cooling it, the suction air having the reduced absolute humidity is heated by passing through the condenser to be discharged as dehumidified air at normal temperature, and can be carried. Since the dehumidifying capacity can be continuously varied by driving the compressor at a variable speed, a dehumidifier capable of arbitrarily setting the dehumidifying capacity is obtained. In addition, dehumidification can be performed without lowering the temperature of the installed room, or the laundry can be dried using exhaust air. In addition, the size of the coil end portion of the stator can be reduced compared to conventional induction motors, and if the output is the same, the weight and resistance of the winding can be reduced, resulting in a highly efficient, lightweight and compact dehumidifier. It is done. Further, the noise of the compressor can be made smaller than that of the blower noise, and a dehumidifier can be obtained that is quiet in noise and does not generate compressor noise even during low dehumidification operation.
[0102]
  The dehumidifier according to the present invention isA condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle are housed in the same main body, a converter circuit that converts an alternating voltage into a direct current voltage, and an arbitrary voltage and frequency using the voltage converted into direct current by the converter circuit Inverter circuit for converting into phase AC voltage, control circuit for controlling magnitude of voltage, frequency and phase generated by said inverter circuit, and voltage and frequency output from said inverter circuit controlled by said control circuit A compressor driven by a phase and equipped with a DC brushless motor having 6 or more poles using a rare earth magnet as a magnet of the rotor, and the evaporator has the suction air sucked into the main body The absolute humidity is lowered by cooling by passing, and the suction air having the lowered absolute humidity is heated by passing through the condenser and is constantly heated. Because it is released as dehumidified air, it can be carried and the dehumidifying capacity can be continuously changed by driving the compressor at a variable speed. It is done. In addition, dehumidification can be performed without lowering the temperature of the installed room, or the laundry can be dried using exhaust air. Moreover, the thickness of the stator core can be reduced, and a dehumidifier can be obtained that can significantly reduce the weight and size of the motor per output. Further, the noise of the compressor can be made smaller than that of the blower noise, and a dehumidifier can be obtained that is quiet in noise and does not generate compressor noise even during low dehumidification operation.
[0103]
  In the dehumidifier according to the present invention, the compressor is driven at a variable speed by the inverter circuit so that the dehumidifying capacity is variable, so that loss due to ON / OFF can be reduced and the necessary dehumidifying amount is ensured in the low dehumidifying operation. However, the loss of the entire dehumidifier can be reduced. Further, since the dehumidifying capacity can be continuously changed, a dehumidifier that can cope with the dehumidifying amount according to the demand and has a high degree of freedom in setting the dehumidifying capacity is obtained.
[0104]
  A dehumidifier according to the present invention stores a condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle in the same main body, applies a compressor mounted with a DC brushless motor, a fan driven at a variable speed, and a motor. Energizing width switching means for instructing to change the energizing width of the applied voltage, and inverter energizing waveform generation for generating a voltage waveform of the applied voltage in a rectangular waveform applied to the motor based on the energizing width information from the energizing width switching means And the inside of the main body is changed, and the width of the voltage applied to the motor is changed so that the noise value of the compressor does not become larger than the noise value of the blower, so that the noise of the annoying compressor becomes inconspicuous A low noise dehumidifier can be obtained.
[0105]
  The dehumidifier according to the present invention includes a rotational speed detection means for detecting the rotational speed of a motor mounted on the compressor, and an energization width of an applied voltage applied to the motor in accordance with the rotational speed detected by the rotational speed detection means. An energization width switching means for instructing to change, and an inverter energization waveform generation means for generating a voltage waveform of a rectangular wave-shaped applied voltage applied to the motor based on the information of the energization width from the energization width switching means, Since the current width of the voltage applied to the motor is changed according to the motor speed, the compressor noise, which is a problem at low speed, does not protrude from the blower noise without reducing the maximum dehumidification capacity. Thus, a dehumidifier that can suppress the noise of the dehumidifier used indoors can be obtained.
[0106]
  The dehumidifier according to the present invention includes a blower rotational speed detection means for detecting the rotational speed of the blower, and an energization width of an applied voltage applied to the motor of the compressor according to the rotational speed of the blower detected by the blower rotational speed detection means. Energization width switching means for instructing to change, and inverter energization waveform generation means for generating a voltage waveform of an applied voltage of a rectangular wave applied to the motor of the compressor based on the information of the energization width from the energization width switching means, , And the width of the voltage applied to the compressor motor is changed according to the rotation speed of the blower, so that the compressor noise, which is a problem at low rotation, is reduced without reducing the maximum dehumidification capacity. It is possible to obtain a dehumidifier that can suppress the noise of the dehumidifier used indoors.
[0107]
  In the dehumidifier according to the present invention, when the rotational speed of the motor mounted on the compressor is equal to or higher than the predetermined rotational speed, the energization width to the compressor is energized at an electrical conduction angle smaller than 130 degrees and is smaller than the predetermined rotational speed. Since the energization width to the compressor is energized at an energization angle of 130 degrees or more, a dehumidifier capable of widening the operation limit while suppressing the noise value low can be obtained.
[0108]
  The dehumidifier according to the present invention houses a condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle in the same body, uses a converter circuit that changes an AC voltage to a DC voltage, and a voltage that is converted to DC by the converter circuit. The inverter circuit that converts the voltage into an AC voltage of any voltage, frequency, and phase, the control circuit that controls the magnitude of the voltage, frequency, and phase generated by the inverter circuit, and the inverter circuit that is controlled by the control circuit. A compressor equipped with a DC brushless motor driven at a voltage, frequency, and phase, a rotational speed detection means for detecting the rotational speed of the motor, and the converter circuit according to the rotational speed detected by the rotational speed detection means The converter output voltage changing means for changing the output voltage of the main body is provided in the main body, so that a highly efficient dehumidifier can be obtained over the entire operation range.
[0109]
  In the dehumidifier according to the present invention, since the output voltage of the converter is at least two or more stages, the output voltage can be changed with a simple configuration, and a low-cost dehumidifier can be obtained.
[0110]
  A dehumidifier according to the present invention includes a condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle in the same main body, a compressor equipped with a DC brushless motor, a rotational speed detection means for detecting the rotational speed of the motor, and a rotation A phase changing means for changing the phase of the voltage to be applied according to the number of revolutions detected by the number detecting means, and a voltage to be applied by changing the phase of the voltage to be applied to the motor based on the phase information from the phase changing means. Inverter energization waveform generating means for generating a waveform is provided in the main body, a salient pole motor is used as the motor, and the energization phase to the motor is smaller than the predetermined rotation speed when the motor rotation speed is equal to or higher than the predetermined rotation speed. Compared to the case, since the energization is performed at the leading phase, it is possible to obtain a highly efficient dehumidifier over the entire operation range while suppressing the loss of the motor.
[0111]
  In the dehumidifier according to the present invention, since the stator winding of the DC brushless motor mounted on the compressor is a concentrated winding method, the size of the coil end portion of the stator can be made smaller than that of the conventional induction motor, and the same output If so, the weight and resistance of the winding can be reduced, and a highly efficient, lightweight and compact dehumidifier can be obtained.
[0112]
  In the dehumidifier according to the present invention, since the magnet of the rotor of the DC brushless motor mounted on the compressor is a rare earth magnet, the thickness of the stator core can be reduced, and the weight and size of the motor per output are greatly increased. A dehumidifier that can be reduced to a small size can be obtained.
[0113]
  The dehumidifier according to the present invention includes a blower driven at a variable speed, and the number of poles of a rotor of a DC brushless motor mounted on the compressor is set so that the noise value of the compressor is equal to or less than the noise value of the blower. Therefore, the compressor noise can be made smaller than the blower noise, and the annoying compressor sound is masked by the wind noise of the blower. can get.
[0114]
  In the dehumidifier according to the present invention, since the number of poles of the rotor of the DC brushless motor mounted on the compressor is 6 or more, the noise of the compressor can be made smaller than the fan noise, and the noise is quiet. In particular, a dehumidifier that does not generate compressor noise even during low dehumidification operation can be obtained.
[0115]
  In the dehumidifier according to the present invention, the lower limit stroke volume that satisfies the maximum dehumidifying capacity required for the dehumidifier in the capacity of the compressor at the maximum rotation speed is selected. Therefore, the compressor can be reduced in size and weight, and the vibration of the entire dehumidifier can be reduced, so that a highly reliable dehumidifier can be obtained in which cracks do not occur in the piping.
[0116]
  A dehumidifier according to the present invention includes a single rotary compressor and compressor torque storage means for storing in advance the torque fluctuation of the compressor, and the torque fluctuation of the compressor stored in the compressor torque storage means. Since the motor torque is output so as to substantially match the above, it is possible to obtain a dehumidifier that is low in vibration, highly reliable, light in weight of the dehumidifier, and easy to carry.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side cross-sectional view of a dehumidifier representing Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 2 is an electrical wiring diagram of the dehumidifier representing Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 3 is a block diagram of a power converter for driving a DC brushless motor of a dehumidifier representing Embodiment 1 of the present invention.
FIG. 4 is a diagram illustrating a relationship between output and efficiency under the same stroke volume, the same pressure condition, and illustrating Embodiment 2 of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing noise and output of a compressor representing a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a block diagram illustrating a configuration of a control circuit representing a third embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a flowchart for explaining a state of energization width switching of an energization width switching means representing the third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing the relationship between the rotational speed of a compressor mounted on a dehumidifier representing Embodiment 4 of the present invention and motor efficiency.
FIG. 9 is a diagram showing the total efficiency of a motor including the rotation speed of a compressor and the efficiency of a power converter mounted on a dehumidifier representing Embodiment 5 of the present invention.
FIG. 10 is a diagram illustrating an ON / OFF state of a power switch of an inverter circuit of a dehumidifier representing Embodiment 5 of the present invention.
FIG. 11 is a circuit diagram illustrating an example of a converter circuit according to a fifth embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a block diagram illustrating a method for switching a DC voltage input to an inverter of a dehumidifier representing Embodiment 5 of the present invention.
FIG. 13 is a flowchart for determining voltage change of converter output voltage changing means representing the fifth embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a graph of noise A characteristics defined in JIS (C1502) representing Embodiment 6 of the present invention.
FIG. 15 is a structural diagram of a stator of a motor mounted on a compressor of a dehumidifier representing Embodiment 7 of the present invention.
FIG. 16 is a diagram illustrating the number of rotor poles, the compressor noise, and the blower noise at the same rotational speed, representing the eighth embodiment of the present invention.
FIG. 17 shows the vibration and dehumidifying ability of the compressor of the dehumidifier representing Embodiment 9 of the present invention.
FIG. 18 is a diagram showing mechanical torque fluctuations during rotation of a rotor of a motor of a compressor for a dehumidifier representing Embodiment 10 of the present invention and an applied voltage to the motor.
FIG. 19 is a side sectional view of a conventional dehumidifier.
FIG. 20 is a block diagram of a conventional dehumidifier control device.
FIG. 21 is an electrical wiring diagram of a conventional dehumidifier.
FIG. 22 is a structural diagram of a motor stator of a compressor mounted on a conventional dehumidifier.
[Explanation of symbols]
  DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Evaporator, 2 Suction port, 3 Air path, 4 Condenser, 5 Air duct, 6 Air blower, 7 Air outlet duct, 8 Air outlet, 9 Wind direction variable vane, 10 Drain port, 11 Tank, 12 Bottom plate, 13 Induction motor Installed compressor, 14 Intake air, 15 Drain pan, 20 AC power supply, 21 Relay, 22 Compressor equipped with induction motor, 23 Power converter, 30 Filter circuit, 31 Converter circuit, 32 Inverter circuit, 33 Control circuit, 34 Position detection means, 40 compressor input, 41 input during high dehumidification operation, 42 input during low dehumidification operation, 43 60 Hz input, 44 50 Hz input, 53 power converter efficiency, 54 motor efficiency, 55 machine overall efficiency, 61, 71 Maximum load point during high dehumidification operation, 62, 72 Maximum load point during low dehumidification operation, 63 Blower noise, 64 compressor noise at 120 degrees energization, 65 compressor noise at 150 degrees energization, 66 compressor noise at 130 degrees energization, 73 compressor output at maximum load, 74 limit at 120 degrees energization Operating range, 75 Limit operating range at 150 ° energization, 76 Limit operating range at 130 ° energization, 81 DCBLM operating point at high dehumidifying operation, 82 DCBLM operating point at low dehumidifying operation, 83 Lead angle 15 ° Motor efficiency at 84, motor efficiency at 0 lead angle, 91 DCBLM operation point at high dehumidification operation, 92 DCBLM operation point at low dehumidification operation, 93 efficiency at 240V inverter input, 93 at 120V inverter input Efficiency, 95 curve representing noise A characteristics, 96 carrier frequency, frequency of 97 10.7 kHz, 100 evaporator, 1 1 Stator winding, 102 Stator core, 111 4-pole DCBLM, 112 6-pole DCBLM, 113 8-pole DCBLM, 114 Blower noise value, 120 Piping amplitude curve, 121 Stroke volume 4 cc, 122 Stroke volume 7 cc, 123 Stroke volume 8 cc, 124 Dehumidification capacity at 4 stroke volume, 125 Dehumidification capacity at 7 cc stroke volume, 126 Dehumidification capacity at 8 cc stroke volume, 129 Limit pipe amplitude value, 130 Compressor equipped with DC brushless motor, 131 Torque fluctuation curve , 132 Motor applied voltage, 200 Dehumidifier body, 331 Rotation speed detection means, 332 Energization width switching means, 333 Inverter energization waveform generation means, 335 Rotation speed detection means, 336 Inverter output voltage change part, 400 a condenser, 611 diode bridge, 612 relay, 613 and 614 electrolytic capacitor.

Claims (8)

冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変調周波数が１０．７ｋＨｚ以上２０ｋＨｚ以下であるパルス幅変調方式で変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御され、前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動される圧縮機容器に直付けされた直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたことを特徴とする除湿機。A condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle are housed in the same main body, a converter circuit that converts an alternating voltage into a direct current voltage, and an arbitrary voltage and frequency using the voltage converted into direct current by the converter circuit An inverter circuit for converting to a phase alternating voltage by a pulse width modulation method having a modulation frequency of 10.7 kHz or more and 20 kHz or less; a control circuit for controlling the magnitude of the voltage, frequency, and phase generated by the inverter circuit; A compressor mounted with a DC brushless motor directly attached to a compressor container controlled by the control circuit and driven by the voltage, frequency, and phase output from the inverter circuit; The sucked air sucked in is cooled by passing through the evaporator to lower the absolute humidity, and the sucked air having the lowered absolute humidity is reduced. Dehumidifier, characterized in that so as to release the dehumidified air at normal temperature is heated by passing through a serial condenser. 冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御されて前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動され、ステータ巻き線を集中巻き方式とした６極以上の直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたことを特徴とする除湿機。A condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle are housed in the same main body, a converter circuit that converts an alternating voltage into a direct current voltage, and an arbitrary voltage and frequency using the voltage converted into direct current by the converter circuit Inverter circuit for converting into phase AC voltage, control circuit for controlling magnitude of voltage, frequency and phase generated by said inverter circuit, and voltage and frequency output from said inverter circuit controlled by said control circuit And a compressor mounted with a DC brushless motor having 6 or more poles driven by a phase and having a stator winding as a concentrated winding system, and the evaporator The absolute humidity is decreased by cooling by passing, and the suction air having the reduced absolute humidity is heated by passing through the condenser to remove the normal temperature. Dehumidifier, characterized in that so as to release the air. 冷凍サイクルを構成する凝縮器と蒸発器を同一本体内に収納し、交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ回路と、前記コンバータ回路にて直流に変換された電圧を使用して任意の電圧、周波数、位相の交流電圧に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路で生成される電圧、周波数、位相の大きさを制御する制御回路と、前記制御回路で制御されて前記インバータ回路が出力する電圧、周波数、位相にて駆動され、ロータのマグネットに希土類磁石を使用した６極以上の直流ブラシレスモータを搭載した圧縮機と、を前記本体内に備え、前記本体内に吸い込まれる吸い込み空気を前記蒸発器を通過させることにより冷却して絶対湿度を低下させ、前記絶対湿度の低下した吸い込み空気を前記凝縮器を通過させることにより加熱して常温の除湿空気として放出するようにしたことを特徴とする除湿機。A condenser and an evaporator constituting a refrigeration cycle are housed in the same main body, a converter circuit that converts an alternating voltage into a direct current voltage, and an arbitrary voltage and frequency using the voltage converted into direct current by the converter circuit Inverter circuit for converting into phase AC voltage, control circuit for controlling magnitude of voltage, frequency and phase generated by said inverter circuit, and voltage and frequency output from said inverter circuit controlled by said control circuit A compressor driven by a phase and equipped with a DC brushless motor having 6 or more poles using a rare earth magnet as a magnet of a rotor, and the evaporator has a suction air sucked into the main body The absolute humidity is lowered by cooling by passing, and the suction air having the lowered absolute humidity is heated by passing through the condenser and is constantly heated. Dehumidifier, characterized in that so as to release the dehumidified air. インバータ回路によって圧縮機を可変速にて駆動して除湿能力を可変させるようにしたことを特徴とする請求項１乃至請求項３のうちの少なくとも１項に記載の除湿機。  4. The dehumidifier according to claim 1, wherein the dehumidifying capacity is varied by driving the compressor at a variable speed by an inverter circuit. 可変速度にて駆動される送風機を備え、圧縮機に搭載される直流ブラシレスモータのロータの極数を前記圧縮機の騒音値が前記送風機の騒音値以下となるようにしたことを特徴とする請求項１乃至請求項４のうちの少なくとも１項に記載の除湿機。A fan that is driven at a variable speed is provided, and the number of poles of a rotor of a DC brushless motor mounted on the compressor is set such that the noise value of the compressor is equal to or less than the noise value of the fan. The dehumidifier according to at least one of claims 1 to 4 . 圧縮機に搭載される直流ブラシレスモータのロータの極数を６極以上としたことを特徴とする請求項５に記載の除湿機。6. The dehumidifier according to claim 5 , wherein the number of poles of the rotor of the DC brushless motor mounted on the compressor is 6 or more. 圧縮機のＭＡＸ回転数での能力が除湿機に要求される最大除湿能力を満足する下限のストロークボリュームを選定するようにしたことを特徴とする請求項１乃至請求項６のうちの少なくとも１項に記載の除湿機。At least one of claims 1 to claim 6, characterized in that the capacity of the MAX rotation speed of the compressor is adapted to select the stroke volume of the lower limit that satisfies the maximum dehumidification capacity required of the dehumidifier Dehumidifier described in 1. シングルロータリ圧縮機と、前記圧縮機のトルク変動を予め記憶しておく圧縮機トルク記憶手段と、を備え、前記圧縮機トルク記憶手段に記憶されている前記圧縮機のトルク変動に略一致するように前記モータのトルクを出力するようにしたことを特徴とする請求項１乃至請求項７のうちの少なくとも１項に記載の除湿機。A single rotary compressor, and compressor torque storage means for storing in advance the torque fluctuation of the compressor, so as to substantially match the torque fluctuation of the compressor stored in the compressor torque storage means. The dehumidifier according to claim 1, wherein torque of the motor is output to the at least one of the first to seventh aspects.
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