JP3829553B2 - Outboard motor with turbocharger - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、過給機付き船外機に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンの高出力化のために様々な手段が講じられているが、軽量でコンパクト性が重視される船外機においては過給機(スーパー/ターボチャージャー)を用いてエンジンの高出力化を図ったものがある。過給機は、クランクシャフトの軸出力や排気ガスの流れを利用してコンプレッサを駆動し、吸入空気を圧縮して燃焼室に送り込むことによって充填効率を高めてエンジンの出力を高めるものである。
【0003】
ところで、圧縮された吸入空気は温度が上昇して充填効率の低下を招くため、例えば過給機の下流にインタークーラ等の冷却装置を設けて圧縮された吸入空気を冷却しているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、船外機のエンジンに過給機を取り付けた場合、エンジンの吸気系と過給機やインタークーラ等を繋ぐ配管類が必要となり、部品点数が増えると共に、各部品の取付位置に対する公差が大きくなって配管の取付部に段差が生じ、配管内を流れる吸入空気や、インタークーラに用いられる冷却水の流れに悪影響を与えるおそれがある。
【0005】
また、配管類の取り廻しの都合からエンジンを覆うカバーが大型化し、船外機全体も大型化してしまう。
【0006】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、全体のコンパクト化、構造の簡素化および部品点数の削減を図った過給機付き船外機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る過給機付き船外機は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、エンジンの前部にクランクケースを配置し、このエンジンの一側部にサイレンサおよびスロットルバルブを配置すると共に、上記エンジンの他側部にサージタンクおよび吸気マニフォールドを配置した船外機において、上記クランクケース23の前面に過給機38を配置し、この過給機38に設けられた吸気口47に上記スロットルバルブ35を介してサイレンサ34を連結し、上記過給機38に設けられた排気口48に上記サージタンク36を介して上記吸気マニフォールド37を連結すると共に、上記過給機38の吸気口47と上記スロットルバルブ35とを連結する吸気通路40aおよび上記過給機38の排気口48と上記サージタンク36とを連結する吸気通路40b,40cを上記クランクケース23の内部に一体に形成したものである。
【0008】
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記過給機の排気口と上記サージタンクとの間にインタークーラを介装し、このインタークーラを上記過給機に隣接して配置したものである。
【0009】
さらに、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、上記過給機38の排気口48と上記インタークーラ39とを連結する吸気通路40bを上記クランクケース23の内部に一体に形成したものである。
【0010】
さらにまた、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、上記クランクケース23の正面に開口し、上記過給機38の吸気口47が連結される上記吸気通路40aの出口42および上記過給機38の排気口48が連結される上記吸気通路40bの入口43を上記過給機38の取付座として用いたものである。
【0011】
そして、上述した課題を解決するために、請求項5に記載したように、上記エンジン3を下方から支持するエンジンホルダ2の上面に溝55を形成し、その上面を上記エンジン3の下面で塞いで水路を形成し、この水路を上記エンジンホルダ2内部に形成される冷却水の送水路20に接続して分岐冷却水路56とすると共に、上記クランクケース23内に形成される上記吸気通路40の周囲にウォータジャケット62を形成し、このウォータジャケット62に上記分岐冷却水路56からの冷却水を導くように構成したものである。
【0012】
そしてまた、上述した課題を解決するために、請求項6に記載したように、上記エンジン3を下方から支持するエンジンホルダ2の上面に溝55を形成し、その上面を上記エンジン3の下面で塞いで水路を形成し、この水路を上記エンジンホルダ2内部に形成される冷却水の送水路20に接続して分岐冷却水路56とすると共に、上記クランクケース23内に冷却水連通路59を形成して上記分岐冷却水路56からの冷却水を上記インタークーラ39内に導くように構成したものである。
【0013】
また、上述した課題を解決するために、請求項7に記載したように、上記サージタンク36内に流入した吸入空気を上記過給機38に送り戻すエアバイパスバルブ52を上記吸気通路40c下方のスペースに配置したものである。
【0014】
そして、上述した課題を解決するために、請求項8に記載したように、上記サージタンク36内に流入した吸入空気を上記過給機38に送り戻すエアバイパスバルブ52を上記インタークーラ39下方のスペースに配置したものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は、この発明を適用した船外機の実施形態を示す左側面図である。図1に示すように、この船外機1はエンジンホルダ2を備え、このエンジンホルダ2の上方にエンジン3が設置される。なお、このエンジン3はその内部にクランクシャフト4を略垂直に配置したバーティカル(縦)型のエンジンである。
【0018】
エンジンホルダ2の下方にはオイルパン5が配置されると共に、例えばエンジンホルダ2にはクランプブラケット6が取付けられ、このクランプブラケット6を介して船外機1が図示しない船体のトランサムに装着される。また、この船外機1のエンジン3およびエンジンホルダ2の周囲はエンジンカバー7によって覆われる。
【0019】
オイルパン5の下部にはドライブシャフトハウジング8が設置される。エンジンホルダ2、オイルパン5およびドライブシャフトハウジング8内にはドライブシャフト9が略垂直に配置され、その上端部がクランクシャフト4の下端部に連結部材10を介して連結される。ドライブシャフト9はドライブシャフトハウジング8内を下方に向かって延び、ドライブシャフトハウジング8の下部に設けられたギヤケース11内のベベルギヤ12およびプロペラシャフト13を介してプロペラ14を駆動するように構成される。
【0020】
また、この船外機1には遠隔操作によってプロペラシャフト13の回転方向を正・逆(フォワード・リバース)または中立状態(ニュートラル)に切り換えるシフト機構15が設けられる。
【0021】
ところで、この船外機1に搭載されるエンジン3は水冷式であって、ギヤケース11に設けられた取水口16から取り入れられた例えば海水を冷却水としてエンジン3の冷却に用いる。冷却水は、ドライブシャフト9によって駆動されるウォータポンプ17で取水口16から取り入れられ、送水管18、オイルパン5内の送水路19およびエンジンホルダ2内の送水路20を経由してエンジン3に導かれる。
【0022】
図2は、本発明の第一実施形態を示すエンジン3Aの左縦断面図である。また、図3は、同エンジン3Aの右側面図である。さらに、図4は同エンジン3Aの平面図であり、図5は同エンジン3Aの正面図である。図2〜図5に示すように、このエンジン3Aは、例えば4サイクル四気筒エンジンであり、シリンダヘッド21、シリンダブロック22およびクランクケース23等を組み合わせて構成される。
【0023】
エンジン3Aの最前部、図2における左側にはクランクケース23が配置され、このクランクケース23の後方、図2においては右側にシリンダブロック22が配置される。また、シリンダブロック22の後方にはシリンダヘッド21が配置される。エンジン3Aのシリンダヘッド21にはこのシリンダブロック22内に水平に形成されたシリンダ24に整合する燃焼室25が形成され、その外方から点火プラグ26が結合される。シリンダ24内にはピストン27が水平方向に摺動自在に挿入され、ピストン27とクランクシャフト4とがコンロッド28によって連結される。そして、ピストン27の往復ストロークがクランクシャフト4の回転運動に変換されるようになっている。
【0024】
一方、シリンダヘッド21内には燃焼室25に繋がる吸・排気ポート(図示せず)が形成される。また、シリンダヘッド21内には両ポートを開閉する吸・排気バルブ(図示せず)が配置され、さらに、シリンダヘッド21の後部にはこれらのバルブを開閉させるカムシャフト29も配置される。なお、シリンダヘッド21の後部はシリンダヘッドカバー30によって覆われる。
【0025】
クランクシャフト4の上端にはフライホイール・マグネト装置31が設けられ、そのフライホイール31aの外周にはスタータモータ(図示せず)に作動連結するリングギヤ32が形成される。
【0026】
また、エンジン3Aの周囲には吸気装置33や排気装置(図示せず)が配置される。吸気装置33は、主にサイレンサ34、スロットルバルブ35、サージタンク36、このサージタンク36から各気筒毎に延びる吸気マニフォールド37、過給機38やインタークーラ39等から構成され、サイレンサ34およびスロットルバルブ35はエンジン3Aの一側部、例えば左側に、また、サージタンク36および吸気マニフォールド37はエンジン3Aの他側部、例えば右側にそれぞれ配置される。さらに、過給機38およびインタークーラ39はエンジン3Aの前面にそれぞれ隣接して配置される。
【0027】
クランクケース23の内部には吸気通路40が一体に形成される。吸気通路40は第一吸気通路40aと第二吸気通路40bとから構成され、第一吸気通路40aの入口41はクランクケース23の右側面下部に開口し、この入口41に上記スロットルバルブ35が連結される。また、第一吸気通路40aの出口42はクランクケース23の正面下部に開口する。
【0028】
一方、クランクケース23正面の、第一吸気通路40aの出口42上方には第二吸気通路40bの入口43が開口され、この入口43から第二吸気通路40bがクランクケース23の右側(図4および図5においては左側)に向かって略水平に延び、クランクケース23の正面に向かって第二吸気通路40bの出口44が開口する。
【0029】
ところで、本発明の船外機1に用いられる過給機38はクランクシャフト4の回転力によって機械式にコンプレッサ(図示せず)が駆動されるいわゆるスーパーチャージャであり、クランクシャフト4の回転力はフライホイール・マグネト装置31の下方に設けられた一対のプーリ45とこれらのプーリ45間に張架されたベルト46とによって過給機38に伝達される。また、過給機38は吸入空気を圧縮して燃焼室25に送り込むことによって充填効率を高めてエンジン3Aの出力を高めるものであって、圧縮により昇温する吸入空気を冷却する水冷式のインタークーラ39が併設される。
【0030】
クランクケース23の正面下部に開口する第一吸気通路40aの出口42は過給機38の取付座を兼ねており、この出口42に過給機38の吸気口47が接続されると共に、第二吸気通路40bの入口43も過給機38の取付座を兼ねており、この入口43に過給機38の排気口48が接続される。また、第二吸気通路40bの出口44にはインタークーラ39の吸気取入口49が接続され、インタークーラ39の吸気取出口50からは連通管51がサージタンク36に向かって延びる。
【0031】
ここで、スーパーチャージャ等の機械式過給機38においては、スロットルバルブ35を急に全閉操作してもシリンダ24(燃焼室25)内に過給し続けることがある。この過給し続けの防止および吸気マニフォールド37内の圧力制御のため、本発明の船外機1に搭載されるエンジン3Aにはエアバイパスバルブ52が備えられる。
【0032】
エアバイパスバルブ52は、シリンダ24内に過給する必要のないとき、サージタンク36内に流入した吸入空気を過給機38に送り戻す機能を備え、インタークーラ39下方のスペースに配置される。エアバイパスバルブ52はバイパスチューブ53を介して連通管51に接続されると共に、バイパスパイプ54を介して過給機38の上流側に接続される。
【0033】
そして、サージタンク36からは吸気マニフォールド37が各シリンダ24の吸気ポートに向かって延びる。
【0034】
図6は、過給機38およびインタークーラ39を取り外した状態のエンジン3Aの正面図であり、エンジンホルダ2およびオイルパン5を断面で示す。また、図7はエンジンホルダ2の上面図であり、図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。
【0035】
図2、図6〜図8に示すように、エンジンホルダ2の上面には溝55が形成され、その上面をクランクケース23およびシリンダブロック22の下面によって塞ぐことにより水路が形成される。そして、この水路の上流端はエンジンホルダ2の左側(図7における右側)内部に形成される冷却水の送水路20に接続され、分岐冷却水路56となってエンジンホルダ2の前側(図7における下側)に延びる。なお、図8に示す符号57はガスケットである。
【0036】
一方、クランクケース23の第二吸気通路40bの出口44にはインタークーラ39の内部に向かって冷却水出口58が開口し、この冷却水出口58とエンジンホルダ2に形成された上記分岐冷却水路56の下流端とを連通する冷却水連通路59がクランクケース23内に形成される。また、インタークーラ39の底部には冷却水排水口60が形成され、この冷却水排水口60から戻しホース61がドライブシャフトハウジング8内に向かって延びる。
【0037】
次に、本第一実施形態の作用について説明する。
【0038】
サイレンサ34に流入した外気は、図4および図5の黒い矢印が示すように、スロットルバルブ35によって流量が制御された後、クランクケース23の内部に形成された第一吸気通路40aを経て過給機38内に導かれる。過給機38内にて加圧された吸入空気はクランクケース23の内部に形成された第二吸気通路40bを経てインタークーラ39内に導かれる。
【0039】
過給機38によって加圧された吸入空気は温度が上昇してシリンダ24への充填効率を低下させるため、インタークーラ39内にて冷却される。ここで、図2、図6および図7の白い矢印で示すように、ウォータポンプ17によってエンジンホルダ2内に導かれた冷却水はその一部がシリンダブロック22内に導かれてエンジン3Aを冷却すると共に、他はエンジンホルダ2の上面に形成された分岐冷却水路56およびクランクケース23内に形成された冷却水連通路59を経てインタークーラ39内に導かれ、昇温した吸入空気を冷却した後、戻しホース61を経てドライブシャフトハウジング8内に戻され、エンジン3A各部を冷却した冷却水と共に排水される。
【0040】
インタークーラ39内にて冷却された吸入空気は連通管51からサージタンク36に導かれ、吸気マニフォールド37および吸気ポートを経て各シリンダ24の燃焼室25内に導かれる。また、前述したように、スロットルバルブ35を急に全閉操作したときなど、シリンダ24内に吸入空気を過給する必要のないとき、吸入空気は図4および図5の斜線のハッチングが施された矢印が示すように、エアバイパスバルブ52を介して連通管51から過給機38の上流側に戻される。
【0041】
図9は、本発明の第二実施形態を示すエンジン3Bの平面図であり、図10は同エンジン3Bの正面図である。そして、図11は同エンジン3Bの右側面図である。なお、第一実施形態に示すエンジン3Aと同一の構成部材には同一の符号を付す。
【0042】
図9〜図11に示すように、このエンジン3Bは第一実施形態に示すエンジン3Aと違ってインタークーラ39を備えない。そのため、クランクケース23内に形成され、過給機38の排気口48が接続される第二吸気通路40bの出口44は直接サージタンク36に接続される。
【0043】
図10に示すように、第二吸気通路40bはその入口43から一端水平にサージタンク36側に向かって延びた後、略垂直に下方に向かって縦に延び、サージタンク36の下部に接続される。そして、この第二吸気通路40bの縦部分40cの周囲にウォータジャケット62が形成され、このウォータジャケット62に分岐冷却水路56を経て冷却水が導かれ、第二吸気通路40bの縦部分40c内の吸入空気を冷却した後、冷却水は第二吸気通路40bの縦部分40c下部に接続された戻しホース61を経てドライブシャフトハウジング8内に戻される。
【0044】
そして、このエンジン3Bの場合、エアバイパスバルブ52は第二吸気通路40bの縦部分40c下方のスペースに配置される。
【0045】
上述した第一実施形態において、過給機38およびインタークーラ39をエンジン3Aの最前部に配置されたクランクケース23の前面に配置し、過給機38の下部に設けられた吸気口47にスロットルバルブ35を介してサイレンサ34を連結し、また、過給機38の上部に設けられた排気口48にインタークーラ39を連結したことにより、吸気装置33全体がコンパクトになり、船外機1全体のコンパクト化が図れる。
【0046】
また、過給機38下部の吸気口47とスロットルバルブ35とを連結する吸気通路(第一吸気通路40a)および過給機38上部の排気口48とインタークーラ39とを連結する吸気通路(第二吸気通路40b)をクランクケース23の内部に一体に形成したことにより、従来必要であった各吸気系部材を繋ぐ配管類が不要になり、部品点数の削減が図れると共に、構造が簡素化し、また、吸気装置33全体がコンパクトになって船外機1全体のコンパクト化が図れる。
【0047】
一方、上述した第二実施形態において、過給機38をエンジン3Bの最前部に配置されたクランクケース23の前面に配置し、過給機38の下部に設けられた吸気口47にスロットルバルブ35を介してサイレンサ34を連結し、また、クランクケース23内に吸気通路40を形成し、この吸気通路40で過給機38の上部に設けられた排気口48にサージタンク36を介して吸気マニフォールド37を連結したことにより、吸気装置33全体がさらにコンパクトになり、船外機1全体のコンパクト化が図れる。
【0048】
また、過給機38下部の吸気口47とスロットルバルブ35とを連結する吸気通路(第一吸気通路40a)および過給機38上部の排気口48とサージタンク36とを連結する吸気通路(第二吸気通路40b)をクランクケース23の内部に一体に形成したことにより、従来必要であった各吸気系部材を繋ぐ配管類が不要になり、部品点数の削減が図れると共に、吸気装置33全体がコンパクトになり、船外機1全体のコンパクト化が図れる。
【0049】
さらに、両実施形態において、クランクケース23の正面に開口する第一吸気通路40aの出口42および第二吸気通路40bの入口43を過給機38の取付座として用いることにより、各吸気系部品間の距離が正確になって各部品の取付位置に対する公差が小さくなり、取付座に生じる段差が小さくなって吸気通路40内を流れる吸入空気の流れがスムーズになる。
【0050】
さらにまた、エンジンホルダ2の上面に溝55を形成し、その上面をクランクケース23およびシリンダブロック22の下面で塞いで水路を形成し、この水路をエンジンホルダ2内部に形成される冷却水の送水路20に接続して分岐冷却水路56とすると共に、第一実施形態においてはクランクケース23内に冷却水連通路59を形成して分岐冷却水路56からの冷却水をインタークーラ39内に導くように構成する一方、第二実施形態においてはクランクケース23内に形成される第二吸気通路40bの縦部分40cの周囲にウォータジャケット62を形成し、このウォータジャケット62に分岐冷却水路56からの冷却水を導くように構成したことにより、従来必要であった吸入空気冷却用の配管類が不要になり、部品点数の削減が図れると共に、吸気装置33全体がコンパクトになり、船外機1全体のコンパクト化が図れる。
【0051】
そして、シリンダ24内に過給する必要のないとき、サージタンク36内に流入した吸入空気を過給機38に送り戻すエアバイパスバルブ52をインタークーラ39下方のスペース(第一実施形態)や第二吸気通路40bの縦部分40c下方のスペース(第二実施形態)に配置したことにより、吸気通路40の配索が簡素化すると共に、吸気装置33全体がコンパクトになり、船外機1全体のコンパクト化が図れる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る過給機付き船外機によれば、エンジンの前部にクランクケースを配置し、このエンジンの一側部にサイレンサおよびスロットルバルブを配置すると共に、上記エンジンの他側部にサージタンクおよび吸気マニフォールドを配置した船外機において、上記クランクケース23の前面に過給機38を配置し、この過給機38に設けられた吸気口47に上記スロットルバルブ35を介してサイレンサ34を連結し、上記過給機38に設けられた排気口48に上記サージタンク36を介して上記吸気マニフォールド37を連結すると共に、上記過給機38の吸気口47と上記スロットルバルブ35とを連結する吸気通路40aおよび上記過給機38の排気口48と上記サージタンク36とを連結する吸気通路40b,40cを上記クランクケース23の内部に一体に形成したため、部品点数の削減、構造の簡素化および船外機全体のコンパクト化を図ることができる。
【0053】
また、上記過給機の排気口と上記サージタンクとの間にインタークーラを介装し、このインタークーラを上記過給機に隣接して配置したため、船外機全体のコンパクト化を図ることができる。
【0054】
さらにまた、上記過給機38の排気口48と上記インタークーラ39とを連結する吸気通路40bを上記クランクケース23の内部に一体に形成したため、部品点数の削減、構造の簡素化および船外機全体のコンパクト化が図れる。
【0055】
そして、上記クランクケース23の正面に開口し、上記過給機38の吸気口47が連結される上記吸気通路40aの出口42および上記過給機38の排気口48が連結される上記吸気通路40bの入口43を上記過給機38の取付座として用いたため、各部品の取付位置に対する公差が小さくなる。
【0056】
そしてまた、上記エンジン3を下方から支持するエンジンホルダ2の上面に溝55を形成し、その上面を上記エンジン3の下面で塞いで水路を形成し、この水路を上記エンジンホルダ2内部に形成される冷却水の送水路20に接続して分岐冷却水路56とすると共に、上記クランクケース23内に形成される上記吸気通路40の周囲にウォータジャケット62を形成し、このウォータジャケット62に上記分岐冷却水路56からの冷却水を導くように構成したため、部品点数の削減、構造の簡素化および船外機全体のコンパクト化が図れる。
【0057】
また、上記エンジン3を下方から支持するエンジンホルダ2の上面に溝55を形成し、その上面を上記エンジン3の下面で塞いで水路を形成し、この水路を上記エンジンホルダ2内部に形成される冷却水の送水路20に接続して分岐冷却水路56とすると共に、上記クランクケース23内に冷却水連通路59を形成して上記分岐冷却水路56からの冷却水を上記インタークーラ39内に導くように構成したため、部品点数の削減、構造の簡素化および船外機全体のコンパクト化が図れる。
【0058】
そして、上記サージタンク36内に流入した吸入空気を上記過給機38に送り戻すエアバイパスバルブ52を上記吸気通路40c下方のスペースに配置したため、構造の簡素化および船外機全体のコンパクト化が図れる。
【0059】
そしてまた、上記サージタンク36内に流入した吸入空気を上記過給機38に送り戻すエアバイパスバルブ52を上記インタークーラ39下方のスペースに配置したため、構造の簡素化および船外機全体のコンパクト化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過給機付き船外機の一実施形態を示す左側面図。
【図2】本発明の第一実施形態を示すエンジンの左縦断面図。
【図3】図2に示すエンジンの右側面図。
【図4】図2に示すエンジンの平面図。
【図5】図2に示すエンジンの正面図。
【図6】過給機およびインタークーラを取り外した状態のエンジンの正面図。
【図7】エンジンホルダの上面図。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図。
【図9】本発明の第二実施形態を示すエンジンの平面図。
【図10】図9に示すエンジンの正面図。
【図11】図9に示すエンジンの右側面図。
【符号の説明】
1 船外機
2 エンジンホルダ
3A,3B エンジン
23 クランクケース
34 サイレンサ
35 スロットルバルブ
36 サージタンク
37 吸気マニフォールド
38 過給機
39 インタークーラ
40a 第一吸気通路
40b 第二吸気通路
41 第一吸気通路の入口
42 第一吸気通路の出口
43 第二吸気通路の入口
44 第二吸気通路の出口
47 過給機の吸気口
48 過給機の排気口
52 エアバイパスバルブ
55 溝
56 分岐冷却水路
59 冷却水連通路
62 ウォータジャケット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an outboard motor with a supercharger.
[0002]
[Prior art]
Various measures have been taken to increase engine output, but for outboard motors where lightweight and compactness are important, superchargers (super / turbochargers) are used to increase engine output. There is something. The supercharger drives the compressor using the shaft output of the crankshaft and the flow of exhaust gas, compresses the intake air and sends it to the combustion chamber, thereby increasing the charging efficiency and increasing the engine output.
[0003]
By the way, since the compressed intake air rises in temperature and causes a reduction in filling efficiency, for example, a cooling device such as an intercooler is provided downstream of the supercharger to cool the compressed intake air. .
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a turbocharger is attached to an outboard engine, piping that connects the intake system of the engine to the turbocharger, intercooler, etc. is required, increasing the number of parts and the tolerance for the mounting position of each part. There is a possibility that the height of the pipe mounting portion becomes large and a step is generated, which adversely affects the intake air flowing through the pipe and the flow of cooling water used in the intercooler.
[0005]
In addition, the cover that covers the engine is enlarged due to the convenience of piping, and the entire outboard motor is also enlarged.
[0006]
The present invention has been made in consideration of the above-described circumstances, and an object thereof is to provide an outboard motor with a supercharger that is reduced in overall size, simplified in structure, and reduced in the number of parts.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, an outboard motor with a supercharger according to the present invention has a crankcase disposed at a front portion of an engine and a silencer at one side portion of the engine. And an outboard motor in which a surge tank and an intake manifold are disposed on the other side of the engine, a
[0008]
In order to solve the above-described problem, as described in
[0009]
Further, in order to solve the above-described problem, as described in
[0010]
Furthermore, in order to solve the above-described problem, as described in
[0011]
In order to solve the above-described problem, as described in
[0012]
In order to solve the above-described problem, as described in
[0013]
Further, in order to solve the above-described problem, as described in
[0014]
In order to solve the above-described problem, as described in
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 is a left side view showing an embodiment of an outboard motor to which the present invention is applied. As shown in FIG. 1, the outboard motor 1 includes an
[0018]
An
[0019]
A
[0020]
In addition, the outboard motor 1 is provided with a
[0021]
By the way, the
[0022]
FIG. 2 is a left longitudinal sectional view of the
[0023]
A
[0024]
On the other hand, an intake / exhaust port (not shown) connected to the
[0025]
A flywheel /
[0026]
An
[0027]
An
[0028]
On the other hand, an
[0029]
Incidentally, the
[0030]
The
[0031]
Here, in the
[0032]
The
[0033]
An
[0034]
FIG. 6 is a front view of the
[0035]
As shown in FIGS. 2 and 6 to 8, a
[0036]
On the other hand, a cooling
[0037]
Next, the operation of the first embodiment will be described.
[0038]
As shown by the black arrows in FIGS. 4 and 5, the outside air flowing into the
[0039]
The intake air pressurized by the
[0040]
The intake air cooled in the
[0041]
FIG. 9 is a plan view of an
[0042]
As shown in FIGS. 9 to 11, the
[0043]
As shown in FIG. 10, the
[0044]
In the case of the
[0045]
In the first embodiment described above, the
[0046]
In addition, an intake passage (
[0047]
On the other hand, in the second embodiment described above, the
[0048]
In addition, an intake passage (
[0049]
Furthermore, in both embodiments, the
[0050]
Furthermore, a
[0051]
When there is no need to supercharge the
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the outboard motor with a supercharger according to the present invention, the crankcase is disposed at the front of the engine, the silencer and the throttle valve are disposed at one side of the engine, and the engine In an outboard motor in which a surge tank and an intake manifold are disposed on the other side, a
[0053]
Further, an intercooler is interposed between the exhaust port of the supercharger and the surge tank, and the intercooler is disposed adjacent to the supercharger, so that the outboard motor as a whole can be made compact. it can.
[0054]
Furthermore, since the
[0055]
The
[0056]
Further , a
[0057]
Further , a
[0058]
Since the
[0059]
In addition, since the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left side view showing an embodiment of an outboard motor with a supercharger according to the present invention.
FIG. 2 is a left longitudinal sectional view of an engine showing a first embodiment of the present invention.
3 is a right side view of the engine shown in FIG. 2. FIG.
4 is a plan view of the engine shown in FIG. 2. FIG.
FIG. 5 is a front view of the engine shown in FIG. 2;
FIG. 6 is a front view of the engine with a supercharger and an intercooler removed.
FIG. 7 is a top view of the engine holder.
8 is a cross-sectional view taken along line VIII-VIII in FIG.
FIG. 9 is a plan view of an engine showing a second embodiment of the present invention.
10 is a front view of the engine shown in FIG. 9;
11 is a right side view of the engine shown in FIG. 9. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (8)
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- 1999-10-22 JP JP30159699A patent/JP3829553B2/en not_active Expired - Lifetime
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