JP3829013B2 - Light sensor for tilt detection - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラ等の各種機器に搭載され、その機器の傾きを検出する傾き検出用光センサーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の球体を用いた傾き検出用光センサー(以下、単に「光センサー」と称す。)としては、同出願人が提案した特願平9−163881号(平成9年6月20日出願)に記載のものがある。
【0003】
図8はこの光センサーを示す構成図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)のC−C′断面図であり、(c)は(a)のD−D′断面図である。
【0004】
以下、図8を用いて従来の光センサーの構成を説明する。従来の光センサーは、基体14と、蓋体15と、球体16とを有している。前記基体14は遮光性樹脂からなる断面視コの字形状からなり、このコの字部分の底面に、中央部に水平面13aを備え両端部に傾斜面13b,13cを備えた球体移動路13が設けられている。この傾斜面13b,13cは前記水平面13a側に向かって任意の角度の傾きを以て傾斜している。このような球体移動路13上に、例えばステンレス製の球体16を搭載し、この球体16が傾きにより飛び出さないようコの字部分の開口部を覆い被せるように、遮光性樹脂からなる蓋体15が装着されている。この蓋体15には係止片17が設けられており、装着時に弾性変形により広がり、作業上容易かつ確実に基体14の保持部18に係止されるようになっている。このため、人の手などで外さない限り衝撃等で容易に外れることはない。また、基体14には球体移動路13を挟んで両側に、リードフレーム19に搭載された発光チップ20を透光性樹脂にてモールドしてなる発光素子11とリードフレーム19に搭載された受光チップ21を透光性樹脂にてモールドしてなる受光素子12とを対向配置している。
【0005】
続いて、上述した光センサーの傾き検出の原理を説明する。上述した光センサーは、電子カメラ等の各種機器に搭載され、その傾斜方向を検出するものであるが、受光チップ21の2つの受光面21a,21bは傾斜時に球体16が位置する左右の傾斜面13b,13cに対応する位置にそれぞれ位置し、発光チップ20は2つの受光面21a,21bの間で対向しかつ非傾斜時に2つの受光面21a,21bへの光が前記水平面13aにある球体16により遮光されない位置にある。
【0006】
このため、光センサーおよびこれを搭載した機器(被検出体)の非傾斜状態では、球体16は自重により水平面13aに位置し、発光チップ20からの光は球体16により妨げられることなく受光チップ21の2つの受光面21a,21bに入射する。そして、2つの受光面21a,21bからの出力信号を受けて当該光センサーおよびこれを搭載した機器が非傾斜状態であることを判断する。
【0007】
一方、光センサーおよびこれを搭載した機器が傾斜面13bの角度を越えて左側へ傾斜した傾斜状態では、球体16は自重により点線で示す傾斜面13bの端部に移動し、発光チップ20からの光は傾斜方向に配置された受光面21aに入射せず、他方の受光面21bにのみ入射する。そして、受光面21bからの出力信号を受けて当該光センサーおよびこれを搭載した機器が左に傾斜状態であることを判断する。
【0008】
また、従来の他の光センサーとしては、図9に示すように、球体移動路13の球体移動方向に対して垂直方向の幅(球体移動路13の短手方向の幅)を球体16の幅に比較して大きく設定したものがある。なお、図9は、従来の他の光センサーの概略図であり、(a)は正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の光センサーでは、球体16の複数回の移動(度重なる移動)によって球体16および球体移動路13に静電気が帯電した場合、球体16表面および球体移動路13表面が凹凸を有しない球面および平面であるために帯電した静電気が放電しにくく、帯電したままの球体16と球体移動路13との間に静電気による力が働く。この静電気力は、球体16が自重により移動するのを妨げる方向に力が働く。
【0010】
この結果、従来の光センサーでは、例えば46度の角度で傾けたときに球体16が自重により移動するはずが、図10に示すように右に90度傾けても球体16が移動しない場合があり、最悪の場合、傾き検出用光センサーを180度に傾けても球が移動しない場合があった。
【0011】
この場合、光センサーを搭載した機器が傾いているにもかかわらず、光センサーの出力としては機器が傾いていないという出力となり、誤検出となる。また、この逆で、機器が傾いていないにもかかわらず、光センサーの出力としては機器が傾いているとの出力となり、誤検出となることもあった。
【0012】
また、図9(b)に示すように、球体16は、当該球体16が収納されている空間の凹凸を有しない壁面および上面に対しても接触可能な環境にあり、これらに接触することによっても帯電し、傾きの誤検出の要因となっていた。
【0013】
本発明は、上記課題に鑑み、複数回の球体移動を行っても、正確に傾き検出を行える傾き検出用光センサーの提供を目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、光を発生する発光部と、前記発光部からの光を受光する受光部と、傾斜面を有する球体移動路が前記発光部と受光部との間に形成された基体と、前記基体に取り付けられた蓋体と、前記基体と前記蓋体との間に前記球体移動路に沿って移動可能に収納された球体とを備えた傾き検出用光センサーにおいて、前記球体表面が粗面とされ、前記球体移動路表面に凹部又は凸部が設けられたことを特徴とするものである。
【0015】
また、前記球体表面が粗面とされ、前記球体移動路表面の材質を前記球体の材質に比較して柔らかい材質とし、前記球体移動路表面に前記球体表面の凸部の衝突により形成された凹部を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
さらにまた、前記球体移動路表面に凸部を設けた前記基体を、ガラス繊維を含有する樹脂にて成形し、該成形後の熱処理によって前記ガラス繊維を表面に析出させてなることを特徴とするものである。
【0017】
上記構成によれば、傾き検出用光センサーは、球体表面に凹部又は凸部を設けたので、前記球体の表面積が大きくなり、前記球体の複数回の移動により当該球体に帯電した静電気が放電し易くなる。この結果、前記球体に帯電する静電気量が減少し、前記球体と球体移動路との間に働く静電気力(静電気による引力)が軽減される。また、球体の球体移動路近傍に位置する部分の体積が小さくなるため、前記球体と球体移動路との間に働く静電気力が軽減される。
【0018】
また、球体移動路表面の材質を球体の材質に比較して柔らかい材質とし、前記球体移動路表面に前記球体表面の凸部の衝突により形成された凹部を設けたので、別途、前記球体移動路表面に凹部を形成する成形装置等を不要とすることができる。
【0019】
さらに、球体移動路表面に凹部又は凸部を設けたので、前記球体移動路の表面積が大きくなり、球体の複数回の移動により前記球体移動路に帯電した静電気が放電し易くなる。この結果、前記球体移動路に帯電する静電気量が減少し、前記球体と球体移動路との間に働く静電気力が軽減される。また、球体移動路の球体近傍に位置する部分の体積が小さくなるため、前記球体と球体移動路との間に働く静電気力が軽減される。
【0020】
さらにまた、前記球体移動路表面に凸部を設けた基体を、ガラス繊維を含有する樹脂にて成形してなるので、基体の成型金型の変更や凸部を設ける加工を行うことなく、基体の成形と同時に球体移動路表面に凸部を設けることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる傾き検出用光センサー(以下、単に「光センサー」と称す。)について、図面とともに説明する。
【0022】
図1は本発明の第1実施の形態にかかる光センサーを示す図であり、(a)は正面断面図であり、(b)は側面断面図である。
【0023】
本実施の形態にかかる光センサーは、供給された電気信号に応じて光を発生する発光部である発光素子1と、該発光素子1からの光を受光可能に当該発光素子1に対向して設けられた受光部である受光素子2と、前記発光素子1と受光素子2とを遮光性樹脂で封止することにより固定するとともに、中央部に水平面3aを有し両端部に傾斜面3b,3cを有する球体移動路3を前記発光素子1と受光素子2との間に備えた基体4と、該基体4に取り付けられた蓋体5と、前記球体移動路3に沿って移動可能に前記基体4と蓋体5との間で形成される密閉された空間に収納された球体6とを具備し、前記球体移動路3表面および球体6表面を粗面としてなる。
【0024】
具体的に説明すると、前記発光素子1は、リードフレーム上に搭載された発光チップ9が透光性樹脂にて封止され、当該発光素子1の発光面側が略台形状に形成されてなる。また前記受光素子2は、リードフレーム上に搭載された受光チップ10を透光性樹脂にて封止され、当該受光素子2の受光面側を略台形状に形成されてなる。
【0025】
また、前記発光素子1および受光素子2は、前記球体6の移動方向(球体移動路13の長手方向)に対して垂直方向で且つ前記球体移動路3を挟む位置で光学的に結合するようその発光面と受光面とが対向配置され、その発光面および受光面と両者のリードフレームの外部接続端子となる部分を除いて前記基体4を構成する遮光性樹脂にて封止され、前記発光面および受光面はその各面が露出する前記空間の壁面に対して略面一とされてなる。
【0026】
ここで、前記受光チップ10の2つの受光面は、傾斜時に球体6が位置する左右の傾斜面3b,3cに対応する位置にそれぞれ配置され、また、前記発光チップ9は該2つの受光面の間で対向しかつ非傾斜時に2つの受光面への光が水平面3aに位置する球体6により遮光されない位置に配置される。
【0027】
前記球体移動路3は、前記球体6の移動方向に並置された前記水平面3aと傾斜面3b,3cとを備えてなり、該水平面3aは前記球体6の移動方向の略中心に、前記傾斜面3b,3cは前記水平面3aを挟む位置にそれぞれ設けられてなる。そして、この傾斜面3b,3c表面および水平面3a表面を粗面としてなる。また、傾斜面3b,3cは、光センサーが搭載される基準面(または水平面)に対して一定の角度で傾斜するように形成されている。
【0028】
該球体移動路3表面を粗面とする方法としては、例えば、当該球体移動路3を構成する部分(本実施の形態では基体4全体)の材料(材質)としてガラス繊維を配合したPPS樹脂(ポリフェニレンサルファルド樹脂)を用い、このPPS樹脂の射出成形後に熱処理を行ってPPS樹脂の再結晶化によりガラス繊維を表面に析出することで粗面とすることができる。或いは、単純に表面をやすりで削ることで粗面とすることができる。
【0029】
また、球体移動路3を構成する部分を表面が粗面とされた球体6に比較して柔らかい材質とし、該粗面とされた球体6を基体4と蓋体5との間で形成される空間内に収納した後、この光センサー自身を振ることにより、粗面である球体6表面と球体移動路3とを衝突させて、球体移動路3表面を平面から粗面とすることも可能である。
【0030】
前記球体6は例えばベアリング用の鋼球からなり、その表面を例えばやすり等で削ることにより粗面としてなる。また、化学処理を施すことによってその表面を粗面にすることも可能である。
【0031】
該球体6又は球体移動路3表面の一例を図2に示す。図において、山と山の間隔X1及び山から谷への深さX2は、それぞれ1〜50μmとする。
【0032】
また、本実施の形態では、球体6が収納された空間の全ての面、すなわち4壁面(発光素子1の発光面および受光素子2の受光面を含む)および上面についても粗面としている。
【0033】
ここで、前記発光面および受光面については粗面とせず、平面とすることにより、光の乱反射を防止できる。
【0034】
そして、本実施の形態の光センサーは、傾斜面3b,3cの傾斜角度よりも小さく傾いたとき或いは全く傾いていないときには、球体6が自身の自重により球体移動路3の水平面3a上に移動し、発光チップ9からの光が前記球体6にて遮断されずに受光チップ10の2つの受光面にそれぞれ入射し、この各受光面からの出力信号を受けて光センサーおよび光センサーを搭載した機器が傾いていないことを検出する。
【0035】
また、傾斜面3bの傾斜角度よりも大きく左に傾いたときには、球体6が自身の自重により球体移動路3の傾斜面3b上に移動し、前記発光チップ9からの光を遮断する。これによって、受光チップ10の傾斜面3bに対応する位置に配置された受光面には発光チップ9からの光が入射せず、傾斜面3cに対応する位置に配置された受光面にのみ発光チップ9からの光が入射することになり、傾斜面3cに対応する位置に配置された受光面からの出力信号を受けて光センサーおよび光センサーを搭載した機器が左に傾いていることを検出する。
【0036】
さらに、傾斜面3cの傾斜角度よりも大きく右に傾いたときには、球体6が自身の自重により球体移動路3の傾斜面3c上に移動し、前記発光チップ9からの光を遮断する。これによって、受光チップ10の傾斜面3cに対応する位置に配置された受光面には発光チップ9からの光が入射せず、傾斜面3bに対応する位置に配置された受光面にのみ発光チップ9からの光が入射することになり、傾斜面3bに対応する位置に配置された受光面からの出力信号を受けて光センサーおよび光センサーを搭載した機器が右に傾いていることを検出する。
【0037】
このように、球体6は光センサーおよび光センサーを搭載した機器の傾きに応じて常に球体移動路3を移動するため、この球体6の複数回の移動(特に、度重なる移動)に伴って球体6および球体移動路3に静電気が帯電することになる。
【0038】
しかしながら、本実施の形態の光センサーは、前記球体移動路3の水平面3aおよび傾斜面3b,3c表面を粗面とすることで、前記水平面3aおよび傾斜面3b,3cの表面積を大きくし、前記球体6の複数回の移動により前記水平面3aおよび傾斜面3b,3cに帯電した静電気を放電し易くしている。また、球体6表面を粗面とすることによっても球体6に帯電した静電気を放電し易くしている。この結果、前記水平面3aおよび傾斜面3b,3c並びに球体6に帯電する静電気量が減少し、前記球体6と球体移動路3との間に働く静電気力が軽減される。
【0039】
さらに、表面を粗面にしない球体移動路および球体に比較して、球体移動路3および球体6の互いが近接する部分の体積が小さくなるため、前記球体6と球体移動路3との間に働く静電気力が軽減される。
【0040】
これらの静電気力の軽減により、前記球体6が静電気力によって前記球体移動路3に吸着されることを確実に防止できる。したがって、光センサーの傾きの有無を球体6の移動回数にかかわらず、正確に検出できる。
【0041】
なお、本実施の形態では、傾斜面3b,3cを対称状に設けているが、光センサーの使用目的や設計仕様に応じて単一な傾斜面や非対象の傾斜面で構成することも可能であり、また部分的または全体的に局面で構成することも可能であることはいうまでもない。
【0042】
また、球体移動路3表面および球体6表面の両表面を粗面としたが、前記球体移動路3表面および球体6表面の何れか一方を粗面とし、他方を非凹凸面(凹凸のない平面又は球面)としても良い。図3は、球体移動路4表面を平面とし球体6表面を粗面とした光センサーの要部断面図であり、図4は、球体移動路3表面を粗面とし球体6表面を凹凸のない球面とした光センサーの要部断面図である。
【0043】
さらに、上記の球体移動路3および球体6等の表面積を大きくする構成は、上記の粗面に限らず、凹部および凸部の少なくとも一方によって表面積を大きくする構成としても良い。
【0044】
図5は本発明の参考例にかかる光センサーを示す図である。図6は図5に示す光センサーの断面図であり(a)は図5のA−A′断面図であり、(b)は図5のB−B′断面図である。本参考例について上述した第1実施の形態と相違する点のみ説明する。
【0045】
本参考例にかかる光センサーは、図1に示す光センサーの球体移動路3表面および球体6表面を粗面にする代わりに、球体移動路3の水平面3aおよび傾斜面3a,3bと、球体6を収納する空間を構成する球体移動方向に対して垂直の2壁面および上面との略中央に、球体6の移動方向に延びる溝7を設けてなる。
【0046】
前記溝7は例えば略コ字状からなり、その両端部によって、球体6を支持して球体移動路3と球体6との接触を線接触とするとともに、球体6が前記空間を構成する球体移動方向に対して平行の2壁面に対して接触することを防止するものであり、その深さは球体6が溝底面に接触しない程度の深さを有し、また幅は球体6が溝7上に乗った状態から容易に外れないだけの幅を有する。
【0047】
該構成により、前記球体6と球体移動路3との接触は球面と線となり、球体移動路3の球体6近傍に位置する部分の体積が小さくなり、前記球体6と球体移動路3との間に働く静電気力が軽減される。また、球体移動路3の表面積を大きくし、前記球体6の複数回の移動により前記球体移動路3に帯電した静電気を放電し易くしている。
【0048】
この結果、前記球体6と球体移動路3との間に働く静電気力が軽減され、前記球体6が静電気力によって前記球体移動路3に吸着されることを確実に防止でき、光センサーの傾きの有無を球体6の移動回数にかかわらず、正確に検出できる。
【0049】
また、溝7により、球体6が球体移動方向に対して平行の壁面に接触することがほとんどないため、従来のように該壁面接触による球体6の帯電を確実に防止できる。
【0050】
本参考例では、球体6を収納する空間の球体移動方向に対して垂直の壁面および上面と球体移動路3との各表面に直接溝7を設けた構成としたが、図7に示すように、各表面に空間内に突出して球体移動方向に延び、互いが所定間隔を有して平行する2本の帯状の突起8を設けることによって、当該突起8,8の側面と各表面とからなる溝7aを設ける構成としてもよい。前記突起8の断面形状としては、例えば先端が尖り、根元側が太い形状とする。
【0051】
該構成によっても、前記溝7aにより前記球体6と球体移動路3(具体的には突起8,8)との接触が球面と線接触となるため、上述した溝7を設けた場合同様、光センサーの傾きの有無を球体6の移動回数にかかわらず、正確に検出できる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、球体に帯電する静電気量を減少できるとともに球体の球体移動路近傍に位置する部分の体積を減少できる。これにより、球体と球体移動路との間に働く静電気力を軽減でき、該静電気力によって球体が球体移動路に吸着されることを確実に防止できる。よって、光センサーの傾きの有無を球体の移動回数にかかわらず、正確に検出できる。
【0053】
また、球体移動路表面に凹部を形成する成形装置等を不要とすることができ、製造工程および製造コストを低減できる。
【0054】
さらに、球体移動路に帯電する静電気量を減少できるとともに球体移動路の球体近傍に位置する部分の体積を減少できる。これにより、球体と球体移動路との間に働く静電気力を軽減でき、該静電気力によって球体が球体移動路に吸着されることを確実に防止できる。よって、光センサーの傾きの有無を球体の移動回数にかかわらず、正確に検出できる。
【0055】
さらにまた、基体の成型金型の変更や凸部を設ける加工を行うことなく、基体の成形と同時に球体移動路表面に凸部を設けることができ、製造工程および製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態にかかる傾き検出用センサーを示す断面図である。
【図2】球体または球体移動路表面の一例を示す断面図である。
【図3】球体移動路表面を平面とし、球体表面を凹凸面とした傾き検出用センサーを示す要部断面図である。
【図4】球体移動路表面を凹凸面とし、球体表面を非凹凸面とした傾き検出用センサーを示す要部断面図である。
【図5】本発明の参考例にかかる傾き検出用センサーを示す図である。
【図6】図5に示す光センサーの断面図である。
【図7】2本の帯状の突起から溝を設けてなる傾き検出用センサーを示す要部断面図である。
【図8】従来の傾き検出用センサーを示す図である。
【図9】従来の他の傾き検出用センサーを示す概略図である。
【図10】図9に示す傾き検出用センサーを右に90度傾けた状態を示す図である。
【符号の説明】
1 発光素子
2 受光素子
3 球体移動路
3a水平面
3b,3c傾斜面
4 基体
5 蓋体
6 球体
7,7a溝
8 突起
9 発光チップ
10受光チップ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tilt detection optical sensor that is mounted on various devices such as an electronic camera and detects the tilt of the device.
[0002]
[Prior art]
As a conventional optical sensor for detecting tilt using a sphere (hereinafter, simply referred to as “optical sensor”), Japanese Patent Application No. 9-163881 (filed on June 20, 1997) proposed by the same applicant is disclosed. There is a description.
[0003]
8A and 8B are configuration diagrams showing the optical sensor, in which FIG. 8A is a plan view, FIG. 8B is a cross-sectional view taken along the line CC ′ of FIG. 8A, and FIG. It is a cross-sectional view.
[0004]
Hereinafter, the configuration of a conventional photosensor will be described with reference to FIG. The conventional optical sensor has a
[0005]
Next, the principle of the above-described tilt detection of the optical sensor will be described. The above-described optical sensor is mounted on various devices such as an electronic camera and detects the inclination direction thereof. The two light receiving surfaces 21a and 21b of the light receiving chip 21 are the left and right inclined surfaces on which the
[0006]
For this reason, in the non-tilt state of the optical sensor and the device (detected body) on which the optical sensor is mounted, the
[0007]
On the other hand, in the inclined state in which the optical sensor and the device on which the optical sensor and the device are mounted are inclined leftward beyond the angle of the inclined surface 13b, the
[0008]
Further, as another conventional optical sensor, as shown in FIG. 9, the width of the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional optical sensor described above, when the
[0010]
As a result, in the conventional optical sensor, the
[0011]
In this case, although the device equipped with the photosensor is tilted, the output of the photosensor is an output indicating that the device is not tilted, resulting in erroneous detection. On the other hand, even though the device is not tilted, the output of the optical sensor is an output indicating that the device is tilted, which may cause a false detection.
[0012]
Further, as shown in FIG. 9B, the
[0013]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide an optical sensor for tilt detection that can accurately detect tilt even if the sphere is moved a plurality of times.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a light emitting part for generating light, a light receiving part for receiving light from the light emitting part, and a spherical moving path having an inclined surface are formed between the light emitting part and the light receiving part. In the inclination detecting optical sensor, comprising: a base body; a lid body attached to the base body; and a sphere body movably accommodated along the spherical body movement path between the base body and the lid body. The surface is a rough surface, and a concave portion or a convex portion is provided on the surface of the spherical moving path .
[0015]
Further, the spherical surface is a rough surface, the material of the spherical moving path surface is softer than the spherical material, and the concave formed by the collision of the convex part of the spherical surface with the spherical moving path surface Is provided.
[0016]
Furthermore, the base body provided with a convex portion on the surface of the spherical moving path is molded with a resin containing glass fiber, and the glass fiber is deposited on the surface by heat treatment after the molding. Is.
[0017]
According to the above configuration, since the inclination detecting optical sensor is provided with the concave portion or the convex portion on the surface of the sphere, the surface area of the sphere increases, and static electricity charged on the sphere is discharged by the movement of the sphere a plurality of times. It becomes easy. As a result, the amount of static electricity charged on the sphere is reduced, and the electrostatic force (attraction due to static electricity) acting between the sphere and the sphere moving path is reduced. Further, since the volume of the portion of the sphere located near the sphere moving path is reduced, the electrostatic force acting between the sphere and the sphere moving path is reduced.
[0018]
Further, since the material of the sphere moving path surface is softer than the material of the sphere, and the concave part formed by the collision of the convex part of the sphere surface is provided on the sphere moving path surface, the sphere moving path is separately provided. A molding apparatus or the like that forms a recess on the surface can be eliminated.
[0019]
Furthermore, since the concave or convex portions are provided on the surface of the sphere moving path, the surface area of the sphere moving path is increased, and the static electricity charged in the sphere moving path is easily discharged by moving the sphere a plurality of times. As a result, the amount of static electricity charged in the sphere moving path is reduced, and the electrostatic force acting between the sphere and the sphere moving path is reduced. Moreover, since the volume of the part located near the sphere of the sphere moving path is reduced, the electrostatic force acting between the sphere and the sphere moving path is reduced.
[0020]
Furthermore, since the base body provided with the convex portion on the surface of the spherical moving path is molded with a resin containing glass fiber, the base body can be processed without changing the molding die of the base body or processing for providing the convex portion. Convex portions can be provided on the surface of the spherical moving path simultaneously with the molding.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an inclination detecting optical sensor (hereinafter, simply referred to as “optical sensor”) according to an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0022]
1A and 1B are diagrams showing an optical sensor according to a first embodiment of the present invention, in which FIG. 1A is a front sectional view and FIG. 1B is a side sectional view.
[0023]
The optical sensor according to the present embodiment is opposed to the light emitting element 1 that is a light emitting unit that generates light according to a supplied electric signal, and the light emitting element 1 so as to be able to receive light from the light emitting element 1. The light receiving element 2, which is a light receiving section provided, and the light emitting element 1 and the light receiving element 2 are fixed by sealing with a light shielding resin, and a
[0024]
More specifically, the light emitting element 1 is formed by sealing a
[0025]
The light emitting element 1 and the light receiving element 2 are optically coupled at a position perpendicular to the moving direction of the sphere 6 (longitudinal direction of the sphere moving path 13) and sandwiching the
[0026]
Here, the two light receiving surfaces of the
[0027]
The spherical
[0028]
As a method for making the surface of the spherical moving
[0029]
Further, the portion constituting the spherical moving
[0030]
The
[0031]
An example of the surface of the
[0032]
In the present embodiment, all the surfaces of the space in which the
[0033]
Here, the light-emitting surface and the light-receiving surface are not rough surfaces, but can be made flat so that irregular reflection of light can be prevented.
[0034]
In the optical sensor according to the present embodiment, the
[0035]
Further, when the
[0036]
Further, when the
[0037]
Thus, since the
[0038]
However, the optical sensor of the present embodiment increases the surface area of the
[0039]
Furthermore, since the volume of the part where the spherical moving
[0040]
By reducing these electrostatic forces, it is possible to reliably prevent the
[0041]
In this embodiment, the
[0042]
Further, both the surface of the
[0043]
Furthermore, the configuration for increasing the surface area of the spherical
[0044]
FIG. 5 is a view showing an optical sensor according to a reference example of the present invention. 6 is a cross-sectional view of the optical sensor shown in FIG. 5, (a) is a cross-sectional view taken along the line AA ′ of FIG. 5, and (b) is a cross-sectional view taken along the line BB ′ of FIG. Only the points of the present reference example that differ from the first embodiment described above will be described.
[0045]
The optical sensor according to this reference example has a
[0046]
The
[0047]
With this configuration, the contact between the
[0048]
As a result, the electrostatic force acting between the
[0049]
Further, since the
[0050]
In this reference example , the
[0051]
Even in this configuration, the contact between the
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the amount of static electricity charged to the sphere can be reduced, and the volume of the portion of the sphere located near the sphere moving path can be reduced. As a result, the electrostatic force acting between the sphere and the sphere moving path can be reduced, and the sphere can be reliably prevented from being attracted to the sphere moving path by the electrostatic force. Therefore, the presence or absence of the tilt of the optical sensor can be accurately detected regardless of the number of times the sphere has moved.
[0053]
Further, it is possible to eliminate the need for a molding device or the like that forms a recess on the surface of the spherical moving path, and the manufacturing process and manufacturing cost can be reduced.
[0054]
Furthermore, the amount of static electricity charged in the sphere moving path can be reduced, and the volume of the portion of the sphere moving path located near the sphere can be reduced. As a result, the electrostatic force acting between the sphere and the sphere moving path can be reduced, and the sphere can be reliably prevented from being attracted to the sphere moving path by the electrostatic force. Therefore, the presence or absence of the tilt of the optical sensor can be accurately detected regardless of the number of movements of the sphere.
[0055]
Furthermore, a convex part can be provided on the surface of the spherical body movement path simultaneously with the molding of the base body without changing the molding die of the base body and the process of providing the convex part, and the manufacturing process and manufacturing cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a tilt detection sensor according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an example of a sphere or a sphere moving path surface.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a main part showing a tilt detection sensor having a spherical moving surface surface as a flat surface and a spherical surface as an uneven surface.
FIG. 4 is a cross-sectional view of a principal part showing a tilt detection sensor having a spherical moving surface as an uneven surface and a spherical surface as a non-concave surface.
FIG. 5 is a diagram showing a tilt detection sensor according to a reference example of the present invention.
6 is a cross-sectional view of the photosensor shown in FIG.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a main part showing a tilt detection sensor in which a groove is provided from two strip-shaped protrusions.
FIG. 8 is a diagram showing a conventional tilt detection sensor.
FIG. 9 is a schematic view showing another conventional tilt detection sensor.
10 is a diagram illustrating a state in which the tilt detection sensor illustrated in FIG. 9 is tilted 90 degrees to the right.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Light emitting element 2
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