JP3828946B2

JP3828946B2 - Substrate composition

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Publication number: JP3828946B2
Application number: JP17241795A
Authority: JP
Inventors: 良寿佐川; 厚司宝川
Original assignee: San Ei Gen FFI Inc
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Priority date: 1995-07-07
Filing date: 1995-07-07
Publication date: 2006-10-04
Anticipated expiration: 2015-07-07
Also published as: JPH0920649A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基材組成物に関し、より詳細には、化粧品、日用品、食料品、医薬品等に用いられるゼリー剤、ゲル剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤等の製剤を構成する基材中にマトリクス剤を含有してなる基材組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、化粧品、日用品、食料品、医薬品等の分野でゼリー剤、ゲル剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤等は幅広く使われている剤型であり、たとえば、化粧品の分野においては、洗顔料や基礎化粧用として、日用品の分野では整髪料や歯磨用として、食料品の分野では種々の果汁等のゼリー菓子やグミキャンディーとして、医薬品の分野では各種外用剤として、その用途は極めて多岐にわたる。
【０００３】
これらゼリー剤、ゲル剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤等は、基材としてワセリンやラノリン、植物油や豚脂、シリコーン、マクロゴール類、ベントナイト、ビーガム、デンプン、トラガント、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム等が主として使用され、上述のような多岐の用途に応じて、これらを単独または適当に組み合わせたり、また、他の物質を添加することによって適当な剤型として使用されている。
【０００４】
一方、これらの使用態様は、対象こそ人の身体、皮膚あるいは歯磨用のブラシ等の用具、パン等の食品などと異なるとはいえ、大部分はこれらの対象に「塗布」し、それを「伸展」するという機械的操作を伴うのが一般的である。この場合、基材側に求められる主たる機能は、伸展性、すなわち伸びが良いことと、対象物への付着性が良いことである。
【０００５】
しかし、基材の伸展性を向上させると流動性が増し、そのため保形性が悪くなり、また曳糸性が増大したりして使用時のべたつき感が増大する等の弊害面が現出する。つまり、伸展性という長所の面と保形性などの欠点面とは、通常トレードオフの関係にあるといえる。
また、付着性を増大させると使用時のべたつき感や粘着感あるいは濡れ感覚が増大することはよく知られている。この場合も、付着性という長所の面はべたつき感などの欠点面とやはりトレードオフの関係にあるといえる。
【０００６】
たとえば、特開平６−５５０５７号公報、特開昭６４−９０１１０号公報、特開平４−９１０１０号公報、特開平４−９１０１１号公報、特公平４−２０４０８号公報等において、伸展性や付着性を増大させるとともに使用時のべたつき感や粘着感などを解消し、また、保形性を保持する方法が提案されているが、これらは全て化粧品の分野におけるチック様又は口紅のスティック様の形態を対象としたものであり、ゲル剤やゼリー剤を対象としたものは、わずかに、環状オルガノポリシロキサン（特公平４−７６３８８号公報）と環状ジメチルポリシロキサン（特公平４−７１１１４号公報）を添加した場合にその例が見られるにすぎない。
【０００７】
近年、化粧品、日用品、医薬品等の分野において、従来の軟膏剤、クリーム剤等に代わって、基本的に要求される伸展性と付着性とが良好であり、かつ使用時にべたつき感や粘着感がなく濡れ感覚がない基材としてゲル剤が広く市場に支持され受け入れられてきている。また、このような特性を有する基材に、さらに皮膚等の細部への浸透性が高いという機能を備えた基材の開発が強く望まれている。
【０００８】
また、医薬品の分野において、外用剤として、基材組成物中へ２種以上の薬効成分を含有させるような複合的な薬効を有する外用剤のニーズが増大している。しかし、基材組成物を構成する基材は互いに液−液で混合されている場合が多く、各基材中にこれら薬効成分を単独で、互いに分離した状態で存在させることはできない。このため、薬効成分が互いに反応して本来の薬効を喪失することがある。さらに、抗ヒスタミン作用を持つ薬剤とビタミンＡ等のビタミン剤とを１つの基材等の中に含有して用いる場合に、外用剤の機能や使用感を高め、しかも複数の薬剤間の化学反応をいかに抑制するかということが大きなテーマとなっている。また、外用剤を保存する場合には２種以上のを容易にかつ均一に分離することができ、しかも、用時に容易に混合できる技術が要望されている。
【０００９】
食品の分野においては、２つ以上の食材の持つ風味や香気を摂取の瞬間までいかに新鮮に保持するかということが大きなテーマとなっている。例えば、香料の中には、他の香料のマスキング剤として作用するようなもの、他の香料と混合すると本来の香気が消失したり弱まったりするものが存在する。このような場合、両成分を分離して保存でき、しかも用時に容易に両者を混合でき、両成分の香気を十分に発揮させるような技術が望まれる。
【００１０】
また、水に対して難溶性の物質、例えばビタミンＡ、ビタミンＥ又はアニス系の香料などの脂溶性物質をゼリー剤、ローション剤、ゲル剤、クリーム剤等に調製する場合、これまでは乳化して分散させるという方法が採用されていた。しかし、この方法では、乳化調製した後放置すると、当初は系全体に均一に分散していた乳化物が、時間の経過とともに分離してしまう。とりわけ、使用時にはこれを均一にするために振盪しなければならず、使用上の不便性があるばかりでなく、製品に対して均一な混合を保証するという観点からは好ましくないものである。特に、化粧品や医薬品の分野では、含量の均一性は、治療や美容に直接関連する重要な製品の品質であり、これを保証することが何よりも要求されており、この観点から、このような系における新しい技術の出現が望まれている。
【００１１】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基材組成物の伸展性、流動性、付着性を向上させるとともに、保形性を維持し、べたつき感を解消し、さらには、使用時のさっぱり感と水々しさ、皮膚等の細部への浸透性を高めるという機能をも新たに付与することができる基材組成物を提供することを目的としている。
【００１２】
さらに、２種以上の薬効成分や食味を容易に分離、混合させることができる基材組成物及び水に難溶性の薬効成分や食味等を水溶性の基材に安定的、均一に混合させることができる基材組成物を提供することを目的としている。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、基材中に、ジェランガムのゲルが一定のゲル強度を有するときに示す固有の性質に着目し、これを従来のゼリー剤やゲル剤等の基材組成物と適量で併用して使用した場合に、ジェランガムの固有の性質が複合的な機能としてうまく引き出されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１４】
本発明によれば、ジェランガム、陽イオン及び媒体としての水からなり、カード値１００〜２５００ｇ／ｃｍ²のゲル強度を有するマトリクス剤を含有させる基材組成物が提供される。
【００１５】
【発明の実施の形態】
本発明において、マトリクス剤を構成するジェランガムは、ＵＳＡのケルコ社が開発したものであり、グルコースを主成分とする培地中でシュードモナスエロデア菌（Pseudomonas Elodea）が産出する２：１：１の割合のグルコース、グルクロン酸及びラムノースからなるヘテロ多糖類を主成分とするものである。分子量は６７００００（Gel Permeation Chromatography:重量平均分子量）〜９２００００（Light Scattering, DMSO 90%水溶液中）程度のものであり、工業的には、完全な製造管理下で生産される純度の高い工業製品である。構造式は次に示すように、１−３結合したグルコース、１−４結合したグルクロン酸、１−４結合したグルコース、１−４結合したラムノースの繰り返し構造からなる直鎖の線状重合体である。
【００１６】
【化１】

【００１７】
上記マトリクス剤中のジェランガムの含有量は、所望のゲル強度により適宜調整することができるが、０．０５〜２．０重量％程度、より好ましくは０．１〜１．０重量％程度である。所望のゲル強度としては、例えば１００〜２５００ｇ／ｃｍ²程度、さらに好ましくは３００〜２０００ｇ／ｃｍ²程度である。
また、上記ジェランガムをマトリクス剤として機能させるために、陽イオンを含有させることが必要である。つまり、ジェランガムは水溶液の状態でそのまま冷却すると非常に弱いゲルとなる。よって、所望のゲル強度を得るためにジェランガムの水溶液に陽イオンを共存させることが必要となる。陽イオンとしては、特に限定されるものではないが、１価若しくは２価の陽イオンが好ましく、具体的には、１価の陽イオン（Ｈ⁺）を放出する酸、例えば酢酸、クエン酸等、１価または２価の陽イオン、例えばＭｇ⁺⁺、Ｃａ⁺⁺、Ｎａ⁺、Ｋ⁺等が挙げられる。中でも２価の陽イオンが好ましい。１価の陽イオン、例えばＮａ⁺の場合、ジェランガム０．２重量％に対して０．０５〜０．４モル濃度、さらに０．０８〜０．３モル濃度添加することが好ましい。また、２価の陽イオン、例えばＣａ⁺⁺の場合、ジェランガム０．２重量％に対して０．００１〜０．０２モル濃度、さらに０．００２〜０．００８モル濃度添加することが好ましい。
【００１８】
上記ジェランガム及び陽イオンを水中に溶解させ、ゲル化させることによりマトリクス剤が構成される。この際の水は、ゲルを形成させるための媒体として使用させるものであり、水道水、蒸留水、天然水、清水等を用いることができる。この媒体には、ゲル形成に悪影響を与えない限り他の液体の媒体（例えば、水と混合もしくは水溶性のアルコール等）が含まれていてもよい。
【００１９】
上記ジェランガムは、水に分散させ、例えば９０℃以上に加熱して、溶解させ、乳酸カルシウム、食塩等の陽イオンを放出する塩類、もしくはクエン酸、酢酸、果汁（クエン酸、酒石酸などを含有）等のＨ⁺を放出する酸類を添加するか、又はジェランガムと上述の塩類又は酸類等とを水に添加して、これらを完全に溶解させ、室温程度まで放冷するか、もしくは急速に冷却することによりゲルを形成することができる。なお、本発明におけるマトリクス剤には、上記のゲル強度を保持する範囲で分散剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、消泡剤、発泡剤、殺菌剤、防腐剤、糊料等の種々の添加剤を加えてもよい。これら添加剤としては、個々の物質としていずれの作用を示すか明確に区別することはできないが、例えば、グリセリン、マクロゴール類、各種界面活性剤、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デンプンリン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、アエロモナスガム、アゾトバクタービネランジーガム、アーモンドガム、アマシードガム、アラビアガム、アラビノガラクタン、アルギン酸、アロエベラ抽出物、エルウイニアミツエンシスガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、キチン、キトサン、グァーガム、サイリウムシードガム、スクレロガム、タマリンドシードガム、タラガム、ダンマル樹脂、トラガントガム、トリアカンソスガム、トロロアオイ、納豆菌ガム、渇藻抽出物、ペクチン、プルラン、ウェランガム、カシアガム、セスバニアガム、ラムザンガム、キダテアロエ抽出物、グルコサミン、マクロホモプシスガム、海藻セルロース、酵母細菌膜、デキストラン、微小繊維状セルロース、レバン等が挙げられる。
【００２０】
本発明において、マトリクス剤を含有する基材としては、化粧品、日用品、食料品、医薬品等の分野で使用されるゼリー剤、ゲル剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤等で使用することができる基材の全てを包含する。具体的には、ワセリン、ラノリン、植物油、豚脂、シリコーン、マクロゴール類、ベントナイト、ビーガム、デンプン、トラガント、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム等の単独またはそれらの組み合わせが挙げられる。また、スプレッド、バター、ジャム、ママレード、ドレッシング、ソース、チーズ、タレ類、カレーやハヤシライスのルー、歯磨用のペースト等に含有されている基材又はこれら自体を基材として挙げることができる。これらの基材は、分散剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、消泡剤、発泡剤、殺菌剤、防腐剤、ケーキング防止剤等を任意に添加してもよい。これら基材へのマトリクス剤の分散割合は１０〜９０％程度が好ましい。
【００２１】
本発明の基材組成物におけるマトリクス剤は、ゲル内に多量の水分を保有する一方、保形性の極めて良好で安定性の高いゲルである。しかも、一旦外力を加えると極めて容易に崩れて、保有する水分をすべて外部へ放出する。従って、基材中にこのマトリクス剤を含有させることにより、基材組成物の伸展性、流動性、付着性を向上させるとともに、保形性を維持し、べたつき感を解消し、さらには、使用時のさっぱり感と水々しさとを付与することができる。また、特にジェランガムは皮膚等への馴染みや濡れが極めて良く、皮膚等の細部へも極めて容易に浸透することから、マトリクス剤中に、皮膚への浸透性等を期待する１種以上の成分を含有させることもできる。
【００２２】
さらに、本発明の基材組成物には、互いに分離して存在させることが意図される少なくとも２種以上の成分を同時に含有させることができ、その内の少なくとも１種の成分をマトリクス剤中に、他方の成分を基材中に含有させることができる。なお、ここで、「互いに分離して存在させることが意図される」とは、互いに分離して存在させることが好ましいか、必要とされるか又は単に互いに分離して存在させることを意味する。つまり、マトリクス剤を構成するジェランガムに、例えば化粧料、医薬品の分野において２種以上の成分を接触した状態で長期間保存した場合に各成分の劣化、変色又は変質の可能性がある一方の成分、使用時に混合することを所望する成分、化粧料、日用品、食品の分野において、使用時に香料や風味等を強く引き出すことを意図する成分又は外観上複数成分が明らかに混在していることを判別させることを意図する成分等を含有させ、一方基材中に他の成分を含有させることにより、両者の成分を互いに分離することができる。
【００２３】
例えば、マトリクス剤中に、一方の薬剤成分によって酸化作用や還元作用を受けて分解しやすい成分、具体的にはビタミンＡ、ビタミンＥなどのビタミン剤、セファロスポリン系の抗生物質、クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤等を含有させ、他方の薬剤成分を基材中に含有させることにより、これら成分を互いに分離することができる。
また、太陽光線、空気又は水分等の存在によって、経時的に分解を受けやすい薬効成分等では、安定化のために抗酸化剤等の安定化剤を添加することが通常行われる。この場合、抗酸化剤等の安定化剤の添加濃度は、安定性の観点等から日本薬局方、食品添加物基準又は化粧品原料規格等の公定書等によって、上限値が設定されている。一方、該薬効成分の安定性を高めるという観点からは、安定化剤をこの上限値以上に加えることが好ましい例がしばしば認められる。このような場合に、ジェランガムよりなるマトリクス剤側に薬効成分と安定化剤とを併存させると、基材組成物全体では安定化剤の上記上限値以下を保持しながら、マトリクス剤中では上記上限値を越えるとも可能となり、薬効成分の安定性を著しく向上させることができる。
【００２４】
また、食品・化粧品・医薬品等では、歯垢分解酵素、蛋白質分解酵素又は消化酵素等の酵素成分が広く用いられているが、これら酵素成分は、基質成分と類似する広範囲の物質と反応を起こすことが知られている。従って、これら酵素成分を含有する基材組成物を製品化する際には、可能な限り単独に近い型で存在させることが一般的に好ましい。このような場合、これらの酵素成分をマトリクス剤側に含有させて、他の基質類似物質等を基材中に含有させることにより酵素成分を含有する製品の製品化が可能となる。
【００２５】
さらに、食品、化粧品等で広く用いられる高級脂肪酸、ドコサヘキサエン酸（ＤＨＡ）又は胎盤エキス（プラセンタオイル）等は臭気の強いものが多く、これら臭気を香料の付香のみによって防止することは困難である。この場合、適当なマスキング剤や消臭剤を用いることが有効であるが、マスキング剤等は、適当なフレバー類と併存させると香料等の香気成分をマスキングしたり消してしまうことになる。従って、高級脂肪酸等の臭気成分とマスキング剤や消臭剤とをマトリクス剤中に含有させ、一方、香料等を基材中に含有させることにより、上記の弊害は防止できる。
【００２６】
また、食品などでは、商品価値を高める目的で、商品に着色を施すことが広く行われている。この場合、マトリクス剤を複数の色素によって着色し、これらが基材中にカラフルに混在すると、外観上の商品価値が高まると同時に、例えば、複数の果汁やジャム等がゼリー中に混在する状態が直ちに判別できることが可能となる。
【００２７】
なお、以上記述したマトリクス剤と基材中への物質の含有は、逆になってもよい。
さらに、本発明の基材組成物は、水に難溶性の成分を基材中に含有させたい場合に利用することもできる。つまり、水に難溶性の成分を、ジェランガムの可溶化時に均一に分散させ、これをゲル化すると、ゲル組成物（マトリクス剤）中に、上記水に難溶性の成分が均一に分散し、安定的に保持される。従って、このゲル組成物を必要に応じて適当な大きさに裁断し、ゼリー剤等の基材中に混合することにより、水に難溶性の成分が基材組成物系全体の中で安定的に均一な混合状態で保持されることとなる。なお、この場合、マトリクス剤を基材中に安定的かつ均一に分散させるために、キサンタンガムやカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等の他に高分子物質を添加してもよい。
【００２８】
【実施例】
以下、本発明の基材組成物の実施例について説明する。
実施例１
基材として、従来から汎用されている以下のゼリー剤を調製した。

次に、本発明のゲルからなるマトリクス剤を調製した。
【００２９】

【００３０】
得られた基材にマトリックス剤を０〜９５重量％の範囲で８水準に変化させて含有させた基材組成物について、保形性・潤滑性・付着性・曳糸性・濡れ及びべたつき感・浸透性・分離性・混合性の８種類の特性値を求めて、表１に示した。なお、表１における各評価は以下の通りである。
【００３１】
（１）保形性、潤滑性、曳糸性および付着性の評価
インストロン材料試験機に、直径１８ｍｍのプランジャーと直径２０ｍｍの臼をセットし、臼内に充填した機材組成物をプランジャーによって圧縮する際の最大応力を保形性とし、最大圧縮点より該プランジャーを引きあげる際に生ずる基材組成物の摩擦抵抗力（＝最大応力−平衡応力）を潤滑性とし、さらに、該プランジャーを臼外へ引き上げる際に、基材組成物がプランジャーに付着して曳糸するが、この糸の長さによって曳糸性を評価する。ついで、プランジャーと臼とに付着した糸が完全に破断した段階でプランジャーに付着する基材組成物の重量を測定して付着性の評価とした。
【００３２】
（２）濡れ及びべたつき感の評価
基材組成物をヒトの皮膚に塗布した後の官能テストにより、濡れ及びべたつき感の評価を１５人のパネラーで実施した。評価は次の３段階で行い、「×」の人数で表示した。
○べたつかず軽さがあり、濡れ感覚もない
△べたつきや濡れを少し感じる
×べたついたり、濡れ感覚が強い
【００３３】
（３）浸透性
基材組成物をヒトの皮膚に塗布した後の官能テストにより、浸透性の評価を、１５人のパネラーで実施した。評価は次の３段階で行い、「○」の人数で表示した。
○皮膚への浸透性は良い
×皮膚への浸透性は悪い
△どちらともいえない
【００３４】
（４）分離性と混合性
マトリクス剤中に食用色素を混入し、このマトリクス剤をゼリー剤に分散して基材組成物を調製した際に（３００ｃｃのビーカーで基材組成物を２００ｇ調製）、目視により色素の分離状態を観察した。次いで、撹拌翼の５００ｒｐｍで１分間撹拌した際の色素の分離状態を目視で観察した。評価は次の３段階とした。
【００３５】
○色素の分離が良い
△色素の分離が少し悪い
×色素はほぼ完全に混合している
【００３６】
【表１】

【００３７】
この結果、マトリクス剤が１０％未満の場合、濡れ及びべたつき感が極度に悪くなり、また浸透性も劣化し、分離性や混合性も悪くなる。このとき、曳糸性と付着性とは増大傾向が顕著である。
一方、マトリクス剤の割合が９０％を越えると、濡れ及びべたつき感は著しく良くなるが、浸透性・分離性・混合性は悪化する。
【００３８】
なお、マトリクス剤の割合が１０〜９０％の範囲では、濡れ及びべたつき感は減少し、分離性や混合性は良く、付着性や曳糸性は適当な値で安定化する傾向が認められる。
実施例２
基材として、従来から汎用されている以下のゼリー剤を調製した。
【００３９】

次に、実施例１で調製した本発明のマトリクス剤を準備し、実施例１と同様に、得られたゼリー剤にマトリックス剤を０〜９５重量％の範囲で８水準に変化させて含有させた基材組成物について、保形性等の特性値を求めた。その結果を表２に示した。
【００４０】
【表２】

【００４１】
この結果、マトリクス剤の割合が１０％未満の場合、濡れ及びべたつき感が極度に悪くなり、また浸透性も劣化し、分離性や混合性も悪くなる。このとき、曳糸性と付着性とは増大傾向が顕著である。
一方、マトリクス剤の割合が９０％を越えると、濡れ及びべたつき感は著しく良くなるが、浸透性・分離性・混合性は悪化する。
なお、マトリクス剤の割合が１０〜９０％の範囲では、濡れ及びべたつき感は減少し、分離性や混合性はよく、付着性や曳糸性は適当な値で安定化する傾向が認められる。
【００４２】
実施例３
実施例１における基材組成物（表１における試料番号５）において、マトリクス剤中にクロルヘキシジンを０．１％添加して含有させ、医薬品の外用剤を製造した。その結果、上記保形性・潤滑性・付着性・曳糸性・濡れ及びべたつき感・浸透性・分離性・混合性の８種類の各評価はすべて表１とほぼ同様であり、総合的に判定して優れた外用剤の基材組成物であるといえる。
【００４３】
実施例４
実施例２における基材組成物（表２における試料番号１３）において、マトリクス剤にオレンジ果肉を５％添加して含有させ、ジャム様の食品を製造した。その結果、すべての評価で表２とほぼ同じ結果が得られ、総合的に判定して優れた食品の基材組成物であるといえる。
【００４４】
実施例５
実施例１における基材組成物（表１における試料番号６）において、マトリクス剤にスクアランを１％添加して含有させ、基礎化粧料を製造した。その結果、すべての評価で表１とほぼ同じ結果が得られ、総合的に判定して優れた化粧料の基材組成物であるといえる。
【００４５】
実施例６
実施例１における基材組成物（表１における試料番号４）において、マトリクス剤に歯垢を除去する酵素を有効量添加して含有させ、練り歯磨を製造した。その結果、すべての評価で表１とほぼ同じ結果が得られ、総合的に判定して優れた練り歯磨剤の基材組成物であるといえる。
【００４６】
実施例７
実施例１と同様に、ジェランガムを０．２〜０．７５重量％、塩化カルシウムを０．０７〜０．３５重量％添加するとともに、ビタミンＡを１％含有させ、カード値５０〜２８００ｇ／ｃｍ²の範囲の種々のマトリクス剤を調製した。また、実施例１における基材中にビタミンＢ₂を１％含有させ、得られたマトリクス剤を基材組成物中１：１の割合で混合し、基材組成物として医薬品の外用剤を製造した。そして、この基材組成物を４５℃で３か月間保存した後、基材組成物におけるビタミンＡの含有量（仕込み時を１００％とする）、分離性及び崩壊性を測定した。その結果を表３に示す。
【００４７】
なお、表中のカード値は、ゲル強度の最も一般的な測定方法であるカード法により測定した。カード法は、カードメーターを使用し、マトリクス剤をゼリーカップに所定量充填し、ゲル強度に応じて感圧軸の直径を３〜２０ｍｍの範囲で適当に変え、またスプリングバランスを１００ｇないし２００ｇに変えて感圧軸のマトリクス剤への侵入時の破断強度を求め、カード値とする方法である。
【００４８】
また、分離性は、予め黄色５号色素によって着色したマトリクス剤から、無色の基材側へ遊離する色素による基材の着色度合いを目視することによって行った（◎：分離性が全くない、○：分離がない、△：分離が顕著）。
含有量は、日本薬局方のビタミンＡの定量法により測定した。
崩壊性の評価は、手指で基材組成物を皮膚に塗布した際のマトリクス剤の崩壊の程度を目視観察することによって行った（◎：崩壊性がよい、○：崩壊性が普通、×：崩壊性は悪い）。
【００４９】
対照として、基材中にビタミンＡとビタミンＢ₂とをマトリクス剤を用いることなく共存させた基材組成物を製造し、４５℃で３か月間保存した後におけるビタミンＡの含有量を測定した。その際のビタミンＡの含有量は５％であった。
【００５０】
【表３】

【００５１】
上記結果から、カード値が５０ｇ／ｃｍ²以下では分離性が悪くなり、カード値が２８００ｇ／ｃｍ²以上では崩壊性が悪くなる。従って、カード値が１００〜２５００ｇ／ｃｍ²程度で分離性、崩壊性とも良好な値が得られる。
実施例８
実施例１と同様に、ジェランガムを０．２〜０．７５重量％、塩化カルシウムを０．０７〜０．３５重量％添加するとともに、ビタミンＥを１％含有させ、カード値６０〜２８６０ｇ／ｃｍ²の範囲の種々のマトリクス剤を調製した。また、実施例２における基材中に塩化ベンザルコニウムを１％含有させ、得られたマトリクス剤を基材組成物中１：１の割合で混合し、基材組成物として医薬品の外用剤を製造した。そして、この基材組成物を４５℃で３か月間保存した後、基材組成物におけるビタミンＥの含有量（仕込み時を１００％とする）、分離性及び崩壊性を測定した。その結果を表４に示す。
【００５２】
なお、含有量は、日本薬局方のビタミンＥの定量法により測定した。
また、対照として、基材中にビタミンＥと塩化ベンザルコニウムとをマトリクス剤を用いることなく共存させた基材組成物を製造し、４５℃で３か月間保存した後におけるビタミンＥの含有量を測定した。その際のビタミンＥの含有量は１０％であった。
【００５３】
【表４】

【００５４】
上記結果から、カード値が５０ｇ／ｃｍ²以下では分離性が悪くなり、カード値が２８００ｇ／ｃｍ²以上では崩壊性が悪くなる。従って、カード値が１００〜２５００ｇ／ｃｍ²程度で分離性、崩壊性とも良好な値が得られる。
実施例９
実施例１と同様に、ジェランガムを０．２〜０．７５重量％、塩化カルシウムを０．０７〜０．３５重量％添加するとともに、アニス香料３％を均一に分散させ、カード値５０〜２８１０ｇ／ｃｍ²の範囲の種々のマトリクス剤を調製した。また、実施例１における基材中にミルクフレーバを５％含有させ、得られたマトリクス剤を基材組成物中１：１の割合で混合し、基材組成物として食料用のゼリーを調製した。そして、この基材組成物を４５℃で３か月間保存した後、基材組成物におけるミルク香料の強さ、分離性及び崩壊性を測定した。その結果を表５に示す。
【００５５】
なお、香料の強さは、「４５℃、３カ月保存後」に官能テストで評価した（◎：強い、○：普通、△：弱い）。
また、対照として、基材中にミルクフレーバとアニス香料とをマトリクス剤を用いることなく共存させたゼリーを製造し、４５℃で３か月間保存した後におけるミルク香料の強さを測定した。その際の香料の強さは「△：弱い」であった。
【００５６】
【表５】

【００５７】
表５より、カード値の５０〜２５１０ｇ／ｃｍ²の範囲では、アニス香料とミルク香料の分離がよく、使用に際しては、マトリクス剤の崩壊性がよく、両香料は香気を失うことなく、うまく混合することが認められた。なお、アニス香料の場合、水への分散は極めて困難であり、通常の場合は基材中で著しく編析を起こすが、マトリクス剤中に均一に分散させる当該方法では、この編析は全く起こらず、基材中に均一に含有させることが可能であった（表６）。
【００５８】
【表６】

表中、数字はアニス香料の含有量（但し、仕込み量は１００％である）。
【００５９】
実施例１０
実施例１と同様に、ジェランガムを０．２〜０．７５重量％、塩化カルシウムを０．０７〜０．３５重量％添加するとともに、パインフレーバを５％含有させ、カード値５０〜２８１０ｇ／ｃｍ²の範囲の種々のマトリクス剤を調製した。また、実施例２における基材中にバナナフレーバを５％含有させ、得られたマトリクス剤を基材組成物中１：１の割合で混合し、基材組成物として食料用のゼリーを調製した。そして、この基材組成物を４５℃で３か月間保存した後、基材組成物におけるパインフレーバの強さ、分離性及び崩壊性を測定した。その結果を表７に示す。
【００６０】
なお、香料の強さは、「４５℃、３カ月保存後」に官能テストで評価した（◎：強い、○：普通、△：弱い）。
【００６１】
【表７】

【００６２】
表７より、カード値の５０〜２５００ｇ／ｃｍ²の範囲では、香気の消失はほとんど認められなかった。これは、両香料が共存するときには、互いに香気がある種の反応を起こし、これぞれの香気の持つ成分が弱められるが、両者が分離した状態にあると反応は起こらず、使用時まで両成分の独特の香気が保たれるためである。
【００６３】
【発明の効果】
本発明の基材組成物によれば、基材中にジェランガムからなるマトリクス剤を含有するため、基材の伸展性と付着性を損なうことなく、曳糸性は低下し、べたつき感や濡れ感覚は減少し、また、浸透性は向上させることができる。さらに、基材組成物調製後のジェランガムによるゲルの分離性は良いが、一旦、これに外力を加えるとゲルの崩壊による混合性は極めて良くなることが認められた。
【００６４】
よって、化粧料・医薬品・日用品・食料品用に用いられるゼリー剤・ゲル剤・軟膏剤・クリーム剤・ローション剤等の基材組成物として極めて好ましいものを得ることが可能となる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a base material composition, and more specifically, in a base material constituting a preparation such as a jelly agent, a gel agent, an ointment, a cream agent, or a lotion agent used in cosmetics, daily necessities, foodstuffs, pharmaceuticals and the like. The present invention relates to a base material composition comprising a matrix agent.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Conventionally, jelly agents, gels, ointments, creams, lotions, etc. are widely used in the fields of cosmetics, daily necessities, foodstuffs, pharmaceuticals, etc. For example, in the cosmetics field, face washing For cosmetics and basic cosmetics, for hairdressing and dentifrice in the field of daily necessities, as jelly confectionery and gummy candy such as various fruit juices in the field of food, and as various external preparations in the field of pharmaceuticals .
[0003]
These jelly agents, gels, ointments, creams, lotions, etc. are used as base materials such as petrolatum and lanolin, vegetable oil and lard, silicone, macrogol, bentonite, bee gum, starch, tragacanth, sodium alginate, methylcellulose, carboxy Sodium methylcellulose, sodium polyacrylate, etc. are mainly used, and these can be used as appropriate dosage forms by combining them alone or appropriately, or by adding other substances according to various applications as described above. ing.
[0004]
On the other hand, although these uses are different from the human body, tools such as a brush for brushing teeth or food, food such as bread, etc., most of them are "applied" to these objects, and " It is generally accompanied by a mechanical operation of “extension”. In this case, the main functions required on the substrate side are extensibility, that is, good elongation and good adhesion to the object.
[0005]
However, when the extensibility of the base material is improved, the fluidity is increased, so that the shape retaining property is deteriorated, and the adverse effect such as an increase in the stickiness during use due to an increase in the spinnability appears. . In other words, the advantage of extensibility and the drawbacks such as shape retention are usually in a trade-off relationship.
Further, it is well known that when the adhesion is increased, the sticky feeling, the sticky feeling or the wet feeling during use is increased. In this case, the advantage of adhesion is also in a trade-off relationship with the drawbacks such as stickiness.
[0006]
For example, in JP-A-6-55057, JP-A-64-90110, JP-A-4-91010, JP-A-4-91011, JP-B-4-20408, etc. Although methods have been proposed to eliminate stickiness and stickiness during use and to retain shape retention, these all have tic-like or lipstick-like forms in the cosmetics field. Intended for gel agents and jelly agents, a slight amount of cyclic organopolysiloxane (Japanese Patent Publication No. 4-76388) and cyclic dimethylpolysiloxane (Japanese Patent Publication No. 4-71114) Examples are only seen when added.
[0007]
In recent years, in the fields of cosmetics, daily necessities, pharmaceuticals, etc., instead of conventional ointments, creams, etc., the required extensibility and adhesion are basically good, and there is a sticky feeling and a sticky feeling when used Gels have been widely supported and accepted by the market as a base material that has no wet sensation. In addition, there is a strong demand for the development of a base material having a function of having a high permeability to details such as skin on the base material having such characteristics.
[0008]
Further, in the field of pharmaceuticals, as external preparations, there is an increasing need for external preparations having a complex medicinal effect in which two or more kinds of medicinal ingredients are contained in a base material composition. However, the base materials constituting the base composition are often mixed with each other in a liquid-liquid manner, and these medicinal components cannot be present separately in each base material in a state separated from each other. For this reason, the medicinal components may react with each other to lose their original medicinal properties. In addition, when a drug with antihistamine action and vitamin A such as vitamin A are contained in one base material, the function and feeling of use of external preparations are enhanced, and the chemical reaction between multiple drugs The major theme is how to suppress the problem. Further, in the case of storing an external preparation, there is a demand for a technique that can easily and uniformly separate two or more kinds and that can be easily mixed at the time of use.
[0009]
In the field of food, a major theme is how to keep the flavor and aroma of two or more ingredients up to the moment of ingestion. For example, some fragrances may act as masking agents for other fragrances, and others may lose or weaken their original fragrance when mixed with other fragrances. In such a case, a technique is desired in which both components can be separated and stored, and both can be easily mixed at the time of use, and the fragrance of both components can be sufficiently exhibited.
[0010]
In addition, when preparing water-soluble substances such as vitamin A, vitamin E or anise-based fragrances in jelly, lotion, gel, cream, etc. The method of dispersing was used. However, in this method, when the emulsion is prepared and left standing, the emulsion that was initially uniformly dispersed throughout the system will be separated over time. In particular, it must be shaken in order to make it uniform during use, which is not only inconvenient in use, but also not preferable from the viewpoint of ensuring uniform mixing with the product. Especially in the field of cosmetics and pharmaceuticals, the uniformity of content is the quality of important products directly related to treatment and beauty, and it is required to guarantee it above all. The emergence of new technologies in the system is desired.
[0011]
The present invention has been made in view of the above problems, and improves the extensibility, fluidity and adhesion of the base material composition, maintains shape retention, eliminates stickiness, and further It is an object of the present invention to provide a base material composition that can be newly imparted with a function of enhancing a refreshing feeling, freshness, and permeability to details such as skin.
[0012]
Furthermore, a base composition that can easily separate and mix two or more kinds of medicinal ingredients and tastes, and a water-soluble base ingredient that is hardly soluble in water and has a stable and uniform mixing with medicinal ingredients and tastes. An object of the present invention is to provide a substrate composition that can be used.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors pay attention to the inherent properties exhibited when gellan gum gel has a certain gel strength in the base material, and use this in an appropriate amount with a base material composition such as a conventional jelly agent or gel agent. As a result, it has been found that the inherent properties of gellan gum can be successfully extracted as a composite function, and the present invention has been completed.
[0014]
According to the invention, it consists of gellan gum, cations and water as medium, with a card value of 100-2500 g / cm. ² A base material composition containing a matrix agent having a gel strength of 5 is provided.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
In the present invention, gellan gum constituting the matrix agent was developed by Kelco, USA, and has a ratio of 2: 1: 1 from which Pseudomonas Elodea is produced in a glucose-based medium. It is mainly composed of a heteropolysaccharide consisting of glucose, glucuronic acid and rhamnose. The molecular weight is about 670000 (Gel Permeation Chromatography: weight average molecular weight) to 920000 (Light Scattering, in DMSO 90% aqueous solution). Industrially, it is a highly pure industrial product produced under complete production control. is there. As shown below, the structural formula is a linear linear polymer consisting of a repeating structure of 1-3 bonded glucose, 1-4 bonded glucuronic acid, 1-4 bonded glucose, and 1-4 bonded rhamnose. is there.
[0016]
[Chemical 1]

[0017]
The gellan gum content in the matrix agent can be appropriately adjusted depending on the desired gel strength, but is about 0.05 to 2.0% by weight, more preferably about 0.1 to 1.0% by weight. . The desired gel strength is, for example, 100 to 2500 g / cm. ² Degree, more preferably 300-2000 g / cm ² Degree.
Moreover, in order for the said gellan gum to function as a matrix agent, it is necessary to contain a cation. That is, gellan gum becomes a very weak gel when cooled as it is in the form of an aqueous solution. Therefore, in order to obtain a desired gel strength, it is necessary to allow a cation to coexist in an aqueous gellan gum solution. The cation is not particularly limited, but a monovalent or divalent cation is preferable, and specifically, a monovalent cation (H ⁺ ) Releasing acids such as acetic acid and citric acid, monovalent or divalent cations such as Mg ⁺⁺ , Ca ⁺⁺ , Na ⁺ , K ⁺ Etc. Of these, divalent cations are preferred. Monovalent cations such as Na ⁺ In this case, it is preferable to add 0.05 to 0.4 molar concentration, and further 0.08 to 0.3 molar concentration with respect to 0.2% by weight of gellan gum. Divalent cations such as Ca ⁺⁺ In this case, it is preferable to add 0.001 to 0.02 molar concentration and further 0.002 to 0.008 molar concentration with respect to 0.2% by weight of gellan gum.
[0018]
A matrix agent is comprised by dissolving the said gellan gum and a cation in water, and making it gelatinize. Water at this time is used as a medium for forming a gel, and tap water, distilled water, natural water, fresh water, and the like can be used. This medium may contain other liquid medium (for example, water-mixed or water-soluble alcohol) as long as it does not adversely affect gel formation.
[0019]
The gellan gum is dispersed in water, heated to, for example, 90 ° C. or higher, dissolved to release salts such as calcium lactate and salt, or citric acid, acetic acid, fruit juice (containing citric acid, tartaric acid, etc.) Etc. H ⁺ Or by adding gellan gum and the above-mentioned salts or acids to water to completely dissolve them and allowing them to cool to room temperature or rapidly cooling the gel. Can be formed. In addition, the matrix agent in the present invention includes various agents such as a dispersant, an emulsifier, a suspending agent, a preservative, an antifoaming agent, a foaming agent, a disinfectant, an antiseptic, and a paste as long as the gel strength is maintained. These additives may be added. As these additives, it is not possible to clearly distinguish which action is exhibited as an individual substance, for example, glycerin, macrogol, various surfactants, sodium alginate, propylene glycol ester alginate, carboxymethylcellulose calcium, Sodium carboxymethylcellulose, sodium starch phosphate, sodium starch glycolate, methylcellulose, sodium polyacrylate, aeromonas gum, azotobacter vinelandie gum, almond gum, gum arabic, gum arabic, arabinogalactan, alginic acid, aloe vera extract, Erwinia honeyensis gum, locust bean gum, xanthan gum, chitin, chitosan, guar gum, psyllium seed gum, sclero gum, tama And seed gum, tara gum, dammar resin, tragacanth gum, triacanthus gum, troro aoi, natto fungus gum, dehydrated algae extract, pectin, pullulan, welan gum, cassia gum, sesbania gum, lamb zan gum, kidatete aloe extract, glucosamine, macrohomopsis gum, seaweed cellulose, Examples include yeast bacterial membrane, dextran, microfibrous cellulose, levan and the like.
[0020]
In the present invention, as the base material containing the matrix agent, it can be used in jellies, gels, ointments, creams, lotions and the like used in the fields of cosmetics, daily necessities, foods, pharmaceuticals and the like. Includes all of the substrates. Specific examples include petrolatum, lanolin, vegetable oil, lard, silicone, macrogol, bentonite, bee gum, starch, tragacanth, sodium alginate, methylcellulose, sodium carboxymethylcellulose, sodium polyacrylate and the like. It is done. Moreover, the base material contained in a spread, butter, jam, mamalade, dressing, sauce, cheese, sauce, curry or roasted rice, a paste for toothpaste, or the like can be cited as the base material. These base materials may optionally contain a dispersant, an emulsifier, a suspending agent, a preservative, an antifoaming agent, a foaming agent, a bactericidal agent, an antiseptic, an anti-caking agent, and the like. The dispersion ratio of the matrix agent to these substrates is preferably about 10 to 90%.
[0021]
The matrix agent in the base material composition of the present invention is a gel having a very good shape retention and high stability while retaining a large amount of water in the gel. Moreover, once an external force is applied, it collapses very easily, and all the water it holds is released to the outside. Therefore, by containing this matrix agent in the base material, the extensibility, fluidity and adhesion of the base material composition are improved, the shape retention is maintained, the sticky feeling is eliminated, and further, the use A refreshing feeling of time and freshness can be given. In particular, gellan gum is very familiar and wet to the skin, etc., and penetrates into the skin and other details very easily. Therefore, one or more components that are expected to penetrate the skin are included in the matrix agent. It can also be contained.
[0022]
Furthermore, the base material composition of the present invention can contain at least two or more components intended to exist separately from each other at the same time, and at least one of them can be contained in the matrix agent. The other component can be contained in the substrate. Here, “intended to exist separately from each other” means that it is preferable that they exist separately from each other, or that they are required or simply exist separately from each other. That is, one component that may deteriorate, discolor, or change quality when the gellan gum constituting the matrix agent is stored for a long period of time in a state where two or more components are in contact with each other, for example, in the cosmetics and pharmaceutical fields. In the fields of ingredients, cosmetics, daily necessities and foods that are desired to be mixed at the time of use, it is determined that ingredients that are intended to strongly draw out fragrances and flavors at the time of use or that multiple components are apparently mixed By including a component intended to be produced and the other component in the substrate, the two components can be separated from each other.
[0023]
For example, in a matrix agent, a component that is easily decomposed by oxidation or reduction by one drug component, specifically vitamin agents such as vitamin A and vitamin E, cephalosporins antibiotics, chlorpheniramine These components can be separated from each other by containing an antihistamine or the like and the other drug component in the base material.
In addition, for a medicinal component that is susceptible to degradation over time due to the presence of sunlight, air, moisture, or the like, a stabilizer such as an antioxidant is usually added for stabilization. In this case, the upper limit of the additive concentration of a stabilizer such as an antioxidant is set according to official standards such as the Japanese Pharmacopoeia, food additive standards or cosmetic raw material standards from the viewpoint of stability. On the other hand, from the viewpoint of increasing the stability of the medicinal component, it is often recognized that it is preferable to add a stabilizer above the upper limit. In such a case, when the medicinal component and the stabilizer are coexisted on the matrix agent side made of gellan gum, the upper limit in the matrix agent is maintained while maintaining the lower limit or less of the stabilizer in the entire base material composition. If the value is exceeded, it becomes possible, and the stability of the medicinal component can be remarkably improved.
[0024]
In addition, enzyme components such as plaque degrading enzymes, proteolytic enzymes or digestive enzymes are widely used in foods, cosmetics, pharmaceuticals, etc., but these enzyme components react with a wide range of substances similar to substrate components. It is known. Therefore, when a base material composition containing these enzyme components is commercialized, it is generally preferable to make the base composition as close to a single as possible. In such a case, a product containing the enzyme component can be commercialized by including these enzyme components on the matrix agent side and including other substrate-like substances in the substrate.
[0025]
Furthermore, high fatty acids, docosahexaenoic acid (DHA), or placenta extract (placenta oil), which are widely used in foods, cosmetics and the like, have many strong odors, and it is difficult to prevent these odors only by adding fragrances. . In this case, it is effective to use an appropriate masking agent or deodorant. However, if the masking agent or the like coexists with an appropriate flavor, it masks or erases an aroma component such as a fragrance. Therefore, the above-described adverse effects can be prevented by containing a odor component such as higher fatty acid and a masking agent or deodorant in the matrix agent, while containing a fragrance or the like in the base material.
[0026]
In addition, in food products and the like, it is widely performed to color products for the purpose of increasing the value of the products. In this case, when the matrix agent is colored with a plurality of pigments and these are mixed in the base material in a colorful manner, the commercial value of the appearance is increased, and at the same time, for example, a plurality of fruit juices, jams, and the like are mixed in the jelly. It becomes possible to determine immediately.
[0027]
The matrix agent described above and the substance contained in the substrate may be reversed.
Furthermore, the base material composition of the present invention can also be used when it is desired to contain a water-insoluble component in the base material. In other words, a water-insoluble component is uniformly dispersed at the time of solubilization of gellan gum, and when this is gelled, the water-insoluble component is uniformly dispersed in the gel composition (matrix agent) and stable. Retained. Therefore, by cutting this gel composition into an appropriate size as necessary and mixing it in a base material such as a jelly agent, a water-insoluble component is stable in the base material composition system as a whole. In a uniformly mixed state. In this case, in order to disperse the matrix agent stably and uniformly in the substrate, a polymer substance may be added in addition to xanthan gum, carboxymethyl cellulose, hydroxypropyl cellulose and the like.
[0028]
【Example】
Examples of the substrate composition of the present invention will be described below.
Example 1
As a base material, the following jelly agents conventionally used widely were prepared.

Next, a matrix agent comprising the gel of the present invention was prepared.
[0029]

[0030]
With respect to the base material composition in which the matrix material is changed to 8 levels within the range of 0 to 95% by weight, the shape retention, lubricity, adhesion, stringiness, wetting and stickiness -Eight kinds of characteristic values of permeability, separability, and mixing properties were obtained and shown in Table 1. In addition, each evaluation in Table 1 is as follows.
[0031]
(1) Evaluation of shape retention, lubricity, stringiness and adhesion
A plunger with a diameter of 18 mm and a die with a diameter of 20 mm are set in an Instron material testing machine, and the maximum stress when the equipment composition filled in the die is compressed by the plunger is defined as a shape-retaining property. The friction resistance (= maximum stress-equilibrium stress) of the base material composition generated when pulling up the plunger is made lubricous, and when the plunger is pulled out of the die, the base material composition becomes a plunger. The thread is attached and threaded, and the threading property is evaluated by the length of the thread. Subsequently, the weight of the base material composition adhering to the plunger was measured at the stage where the yarn adhering to the plunger and the mortar was completely broken to evaluate adhesion.
[0032]
(2) Evaluation of wetness and stickiness
15 panelists evaluated wetness and stickiness by a sensory test after applying the base material composition to human skin. Evaluation was performed in the following three stages, and the number of “x” was displayed.
○ There is no stickiness, lightness, no sense of wetness
△ feel a little sticky or wet
× Sticky or strong wet feeling
[0033]
(3) Permeability
Penetration evaluation was performed by 15 panelists by a sensory test after applying the substrate composition to human skin. Evaluation was carried out in the following three stages, and the number of people indicated by “◯” was displayed.
○ Good skin penetration
× Poor skin permeability
△ Neither
[0034]
(4) Separation and mixing
When a base material composition is prepared by mixing a food colorant in a matrix agent and dispersing the matrix agent in a jelly agent (preparing 200 g of the base material composition in a 300 cc beaker), the separation state of the dye is visually observed. Observed. Next, the state of separation of the pigment when visually stirred for 1 minute at 500 rpm of the stirring blade was visually observed. Evaluation was made in the following three stages.
[0035]
○ Good separation of dye
△ Dye separation is a little bad
× Dye is almost completely mixed
[0036]
[Table 1]

[0037]
As a result, when the matrix agent is less than 10%, the feeling of wetting and stickiness is extremely deteriorated, the permeability is deteriorated, and the separability and the mixing property are also deteriorated. At this time, the tendency to increase the spinnability and the adhesiveness is remarkable.
On the other hand, when the ratio of the matrix agent exceeds 90%, the wetness and stickiness are remarkably improved, but the permeability, separability, and mixing properties are deteriorated.
[0038]
In addition, when the ratio of the matrix agent is in the range of 10 to 90%, the feeling of wetting and stickiness is reduced, the separability and mixing properties are good, and the adhesion and stringiness tend to be stabilized at appropriate values.
Example 2
As a base material, the following jelly agents conventionally used widely were prepared.
[0039]

Next, the matrix agent of the present invention prepared in Example 1 was prepared, and in the same manner as in Example 1, the obtained jelly agent was incorporated with the matrix agent changed to 8 levels in the range of 0 to 95% by weight. With respect to the obtained base material composition, characteristic values such as shape retention were obtained. The results are shown in Table 2.
[0040]
[Table 2]

[0041]
As a result, when the ratio of the matrix agent is less than 10%, the feeling of wetting and stickiness is extremely deteriorated, the permeability is deteriorated, and the separability and the mixing property are also deteriorated. At this time, the tendency to increase the spinnability and the adhesiveness is remarkable.
On the other hand, when the ratio of the matrix agent exceeds 90%, the wetness and stickiness are remarkably improved, but the permeability, separability, and mixing properties are deteriorated.
In addition, when the ratio of the matrix agent is in the range of 10 to 90%, wetting and stickiness are reduced, separability and mixing are good, and adhesion and stringiness tend to be stabilized at appropriate values.
[0042]
Example 3
In the base material composition in Example 1 (Sample No. 5 in Table 1), 0.1% of chlorhexidine was added and contained in the matrix agent to produce a pharmaceutical external preparation. As a result, each of the eight types of evaluation of shape retention, lubricity, adhesion, stringiness, wetting and stickiness, permeability, separability, and mixability is almost the same as in Table 1. It can be said that it is a base composition of an external preparation excellent in judgment.
[0043]
Example 4
In the base material composition in Example 2 (Sample No. 13 in Table 2), 5% of orange pulp was added to the matrix agent, and a jam-like food was produced. As a result, almost the same results as in Table 2 were obtained in all evaluations, and it can be said that it is an excellent food base composition by comprehensively judging.
[0044]
Example 5
In the base material composition in Example 1 (Sample No. 6 in Table 1), 1% of squalane was added to the matrix agent, and a basic cosmetic was produced. As a result, almost the same results as in Table 1 were obtained in all evaluations, and it can be said that it is an excellent cosmetic base composition as judged comprehensively.
[0045]
Example 6
In the base material composition in Example 1 (Sample No. 4 in Table 1), an effective amount of an enzyme for removing plaque was added to the matrix agent, and tooth paste was produced. As a result, almost the same results as in Table 1 were obtained in all evaluations, and it can be said that the toothpaste base composition was excellent as judged comprehensively.
[0046]
Example 7
In the same manner as in Example 1, 0.2 to 0.75% by weight of gellan gum and 0.07 to 0.35% by weight of calcium chloride are added, and 1% of vitamin A is contained, and the card value is 50 to 2800 g / cm. ² A variety of matrix agents in the range were prepared. In addition, vitamin B in the base material in Example 1 ₂ 1% was added, and the resulting matrix agent was mixed in a ratio of 1: 1 in the base material composition to produce a pharmaceutical external preparation as the base material composition. And after preserve | saving this base material composition at 45 degreeC for 3 months, content of the vitamin A in a base material composition (the time of preparation shall be 100%), separability, and disintegration were measured. The results are shown in Table 3.
[0047]
The card values in the table were measured by the card method, which is the most common method for measuring gel strength. In the card method, a card meter is used, a predetermined amount of a matrix agent is filled in a jelly cup, the diameter of the pressure sensitive shaft is appropriately changed in the range of 3 to 20 mm according to the gel strength, and the spring balance is adjusted to 100 g to 200 g. In this method, the breaking strength at the time of penetration of the pressure-sensitive axis into the matrix agent is obtained to obtain a card value.
[0048]
Further, the separation was performed by visually observing the degree of coloring of the base material by the dye released to the colorless base material side from the matrix agent colored in advance with the yellow No. 5 dye (：: no separability, ○ : No separation, Δ: separation is remarkable).
The content was measured by the Japanese Pharmacopoeia vitamin A quantitative method.
Evaluation of disintegration was performed by visually observing the degree of disintegration of the matrix agent when the base material composition was applied to the skin with fingers (◎: good disintegration, ○: disintegration is normal, ×: Disintegration is bad).
[0049]
As a control, vitamin A and vitamin B in the base material ₂ Was prepared without using a matrix agent, and the content of vitamin A after storage at 45 ° C. for 3 months was measured. At that time, the content of vitamin A was 5%.
[0050]
[Table 3]

[0051]
From the above results, the card value is 50 g / cm. ² Below, separability worsens and the card value is 2800 g / cm ² Above, the disintegration property becomes worse. Therefore, the card value is 100-2500 g / cm. ² Good values for both separation and disintegration can be obtained.
Example 8
In the same manner as in Example 1, 0.2 to 0.75% by weight of gellan gum and 0.07 to 0.35% by weight of calcium chloride are added, and 1% of vitamin E is contained, and the card value is 60 to 2860 g / cm. ² A variety of matrix agents in the range were prepared. Moreover, 1% of benzalkonium chloride is contained in the base material in Example 2, and the obtained matrix agent is mixed at a ratio of 1: 1 in the base material composition, so that an external preparation for pharmaceuticals is used as the base material composition. Manufactured. And after storing this base material composition at 45 degreeC for 3 months, content of the vitamin E in a base material composition (the time of preparation shall be 100%), separability, and disintegration were measured. The results are shown in Table 4.
[0052]
In addition, content was measured by the quantitative method of the vitamin E of Japanese Pharmacopoeia.
In addition, as a control, the content of vitamin E after producing a base material composition in which vitamin E and benzalkonium chloride coexist in the base material without using a matrix agent and storing at 45 ° C. for 3 months Was measured. At that time, the content of vitamin E was 10%.
[0053]
[Table 4]

[0054]
From the above results, the card value is 50 g / cm. ² Below, separability worsens and the card value is 2800 g / cm ² Above, the disintegration property becomes worse. Therefore, the card value is 100-2500 g / cm. ² Good values for both separation and disintegration can be obtained.
Example 9
In the same manner as in Example 1, 0.2 to 0.75% by weight of gellan gum and 0.07 to 0.35% by weight of calcium chloride are added, and 3% of anise flavor is uniformly dispersed to obtain a card value of 50 to 2810 g. / Cm ² A variety of matrix agents in the range were prepared. Moreover, 5% of milk flavor was contained in the base material in Example 1, and the obtained matrix agent was mixed at a ratio of 1: 1 in the base material composition to prepare a food jelly as the base material composition. . And after storing this base material composition at 45 degreeC for 3 months, the intensity | strength of the milk fragrance | flavor in a base material composition, separability, and disintegration property were measured. The results are shown in Table 5.
[0055]
The strength of the fragrance was evaluated by a sensory test “after storage at 45 ° C. for 3 months” (◎: strong, ○: normal, Δ: weak).
As a control, a jelly was prepared in which a milk flavor and anise fragrance coexisted in a base material without using a matrix agent, and the strength of the milk fragrance was measured after storage at 45 ° C. for 3 months. The intensity of the fragrance at that time was “Δ: weak”.
[0056]
[Table 5]

[0057]
From Table 5, the card value of 50-2510 g / cm ² In this range, separation of anise flavor and milk flavor was good, and in use, the disintegration of the matrix agent was good, and both flavors were found to mix well without losing flavor. In the case of anise fragrance, it is extremely difficult to disperse in water, and in the usual case, knitting is remarkably caused in the base material. However, in this method in which it is uniformly dispersed in the matrix agent, this knitting does not occur at all. It was possible to make it contain uniformly in a base material (Table 6).
[0058]
[Table 6]

In the table, the numbers represent the content of anise fragrance (however, the amount charged is 100%).
[0059]
Example 10
In the same manner as in Example 1, 0.2 to 0.75% by weight of gellan gum and 0.07 to 0.35% by weight of calcium chloride are added, and 5% of pine flavor is contained, and the card value is 50 to 2810 g / cm. ² A variety of matrix agents in the range were prepared. Moreover, 5% of banana flavor was contained in the base material in Example 2, and the obtained matrix agent was mixed at a ratio of 1: 1 in the base material composition to prepare a food jelly as the base material composition. . And after storing this base material composition at 45 degreeC for 3 months, the strength of the pine flavor in a base material composition, separability, and disintegration were measured. The results are shown in Table 7.
[0060]
The strength of the fragrance was evaluated by a sensory test “after storage at 45 ° C. for 3 months” (◎: strong, ○: normal, Δ: weak).
[0061]
[Table 7]

[0062]
From Table 7, the card value is 50-2500 g / cm. ² In this range, almost no odor disappearance was observed. This is because when both fragrances coexist, they cause some kind of reaction with each other, and the components of each fragrance are weakened, but when both are separated, the reaction does not occur and both components are used until use. This is because the peculiar fragrance is kept.
[0063]
【The invention's effect】
According to the base material composition of the present invention, since the base material contains a matrix agent composed of gellan gum, the spinnability is reduced without impairing the extensibility and adhesion of the base material, and the stickiness and wet feeling And the permeability can be improved. Furthermore, the gel separation property by gellan gum after the preparation of the base material composition is good, but once external force was applied to this, it was found that the mixing property by the disintegration of the gel was extremely improved.
[0064]
Therefore, it becomes possible to obtain a highly preferable base composition such as a jelly agent, a gel agent, an ointment, a cream agent, or a lotion agent used for cosmetics, pharmaceuticals, daily necessities, and foods.

Claims

A substrate composition characterized by satisfying the following requirements (1) to (3);
(1) A substrate containing carboxymethylcellulose, sodium polyacrylate and glycerin is used.
(2) A gelling gum, a cation, and water as a medium, containing a matrix agent adjusted to have a card value of 490 to 810 g / cm ² .
(3) The matrix agent is contained in the substrate in an amount of 10 to 90% by weight.

A substrate composition characterized by satisfying the following requirements (1) to (3);
(1) Xanthan gum is used as a base material.
(2) A gelling gum, a cation, and water as a medium, containing a matrix agent adjusted to have a card value of 490 to 810 g / cm ² .
(3) The matrix agent is contained in the substrate in an amount of 10 to 90% by weight.