JP3828684B2 - Tractor-mounted backhoe hydraulic system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタ装着型バックホーの油圧システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開平9−9713号公報において、トラクタの前部にフロントローダを装着し、トラクタの後部にバックホーを装着した作業車両(所謂T・L・B)が開示されている。
このT・L・Bは、フロントローダおよびバックホーを油圧にて作動させるためエンジンにて駆動されるポンプからの作動油を各制御バルブに送液(給排)する主回路(メインライン)を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
トラクタ装着型バックホーにおいては、当該バックホーをトラクタに装着したときは、トラクタに備えたリフトアームを有する油圧装置を油圧駆動する必要はなく、一方、バックホーをトラクタに装着したときは当該油圧装置を油圧駆動するものであることから、メイン油圧回路からの油圧をバックホーの制御弁と油圧装置の制御弁にそれぞれ切換えるための油圧切換手段を備えている。
【0004】
従来の油圧切換手段ば、バックホーからトラクタへのリターン回路に具備されており、バックホー装着時においてもリフトアームを有する油圧装置が油圧駆動できる油圧システムとなっており、これでは、バックホーを装着した状態で油圧装置が駆動されると、リフトアームとバックホーの構成部品との干渉があるため、バックホーはトラクタに対して大きく離反させて(前後に離してリフトアームとの干渉をなくしている)装着しなければならない。
【0005】
このことは、バックホーの大型化に伴い後輪荷重(特に、バックホーを上昇保持しての走行中)が大きくなり走行安定性に欠けることから、バックホーをトラクタに近づけた状態での装着が要望されている現状に相反するものであった。
そこで本発明は、バックホー装着時には油圧装置への作動油の供給を遮断してリフトアームを油圧駆動しないようにすることによって、トラクタに対してバックホーを近づけて装着可能にしたことを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、作業機を昇降制御するためのリフトアーム10Aを有する油圧装置10を備えているトラクタTに、バックホーBを脱着自在に装着すると共に、このバックホーBが、該バックホーBに装備された油圧機器を制御するバルブ30〜34を有するものにおいて、前述の目的を達成するために次の技術的手段を講じている。
【0007】
すなわち、本発明に係るトラクタ装着型バックホーの油圧システムは、作業機を昇降制御するためのリフトアーム10Aを有する油圧装置10を備えているトラクタTに、バックホーBを脱着自在に装着すると共に、このバックホーBが、該バックホーBに装備された油圧機器を制御するバルブ30〜34を有するものにおいて、
バックホーBをトラクタTに装着したとき、前記油圧装置10を油圧駆動しないようにする油圧切換手段60を備え、この油圧切換手段60は、メインポンプ36からの圧油の経路を油圧装置10の制御弁10Bの上流側にて切り換える切替スプール60Aと油圧取出口40Aとを有し、前記切替スプール60Aは、油圧装置10の制御弁10Bへのメインポンプ36からの圧油の送液を遮断して油圧取出口40Aと接合分離自在なカプラ40Bを介してバックホーBのバルブ30〜34にメインポンプ36からの圧油を送液する位置と、メインポンプ36からの圧油を油圧装置10の制御弁10Bに送液可能であると共に一部の圧油を前記カプラ40Bを介してバックホーBのバルブ30〜34に送液可能な位置とに切換自在であり、この油圧切替スプール60Aによって油圧装置10の制御弁10Bへの送液が遮断されてバックホーBのバルブ30〜34へと供給されたメインポンプ36からの圧油は、該バックホーBのバルブ30〜34を経た後に、油圧装置10の制御弁10Bに供給されずに作動油タンクに戻るように構成されていることを特徴とするものである(請求項1)。
【0008】
また、請求項1において、油圧切換手段60はトラクタTの後方から切換操作可能に備えられていることを特徴とするものである(請求項2)。
このように構成されていることから、バックホーBを動かしてトラクタTに装着するときは、油圧装置10に対する油圧を遮断しないとバックホーBの制御弁28側に油圧が供給されなくなり(油圧装置10への油圧を遮断しないとバックホーBが装着できない)、これ故、バックホーBを装着したときは油圧装置10が油圧駆動できなく、バックホーBをトラクタTに大きく近づけての装着が可能となったのである。
【0009】
このことから、T・L・Bにおいて、ロータLおよびバックホーBを上昇保持してトラクタTを走行(移動)するとき、前後重量バランスが良好となって走行安定性を確保できるし、全長を短くできることから、例えば1万ポンドトレーラで運搬可能となるだけでなく、トラクタTの運転席11をローダ作業姿勢(前向運転)とバックホー作業姿勢(後向運転)への相互移行が座ったままで可能となったのである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係る油圧回路が適用される作業車1の全体を示している図4および油圧回路Sの全体構成を示している図1において、作業車1は、左右の前輪2と左右の後輪3を有する2軸4車輪形のトラクタTと、このトラクタTの前部に装着されたフロントローダLとこのトラクタTの後部に装着されたバックホーBとで構成した所謂TLB作業車を例示している。
【0011】
トラクタTの左右の前輪2はパワーステアリング4によって操舵可能であり、該トラクタTの車体5はクラッチハウジング6とミッションケース7とを前後で連設して構成されており、両者6,7はいずれも作動油タンクを共用しており、クラッチハウジング6には油圧ミッション8が、ミッションケース7にはギヤミッション9がいずれも走行系の伝動装置として内有されている。
【0012】
車体5の後部上面にはロータリ耕耘機等の作業機を昇降制御するためのリフトアーム10Aを有する油圧装置10が装設されており、この油圧装置10上には前後方向に方向転換可能な運転席11を備え、更に、車体5の左右には前後方向に延伸して当該車体5に固定した補強枠12を備えている。
フロントローダLは、左右マスト13に基部を上下動自在に枢支した左右のブーム14と、このブーム14の先端に備えたバケット15を備え、それぞれ左右一対のブームシリンダ16、バケットシリンダ17で作動(駆動)可能である。
【0013】
バックホーBは装着枠体18をトラクタ車体5の後部に脱着自在に備え、該枠体18に備えたスイングブラケット19に、ブーム20、バケット21を有するアーム22を屈折自在に備えて構成されており、スイングブラケット19は左右のスイングシリンダ23、ブーム20はブームシリンダ24、アーム22はアームシリンダ25、バケット21はバケットシリンダ26で駆動(作動)可能であり、左右一対のスタビライザ27を備えて構成されている。
【0014】
スタビライザ27、各シリンダ23〜26は運転席11を後向にしたときの制御ボックス28内の図1で示した各バルブ29〜34によって制御可能である。
図1に示した油圧回路Sにおいて、エンジンMによって駆動されるポンプ35,36,37は作動油タンク(実質的に車体)Tに収納した作動油をフィルタ38を介して吸引して該ポンプ35〜37により各駆動部(シリンダ等)に送液可能である。
【0015】
第1ポンプ35は、パワーステアリング4のためのものであり、第2ポンプ(メインポンプ)36は方向制御弁39を介してその油の一部は油圧装置10の制御バルブ40に、残りの油はフロントローダLの制御バルブ41および水平制御バルブ42に送液可能とされている。
第3ポンプ37はバックホーBの制御ボックス28における各制御バルブ29〜34に方向制御弁43と接合分離自在なカプラ43Aを介して送液可能であり、メインポンプ36は方向制御弁39を介して油圧装置10の制御バルブ40に送液され、これからの一部の油は油圧取出口40Aと接合分離自在なカプラ40Bを介して制御ボックス28のバルブに送液可能とされている。
【0016】
すなわち、本発明に係る油圧システム(油圧回路)は、図1および図3、並びに図4に示すようにトラクタTに装着したバックホーBのブーム20を左右方向にスイング動作する左右のスイングシリンダ23を備え、該スイングシリンダ23を制御する制御バルブ29を備え、専用の第3ポンプ37からの作動油を前記制御バルブ29に給排する独立したスイング回路37Aを備えているのである。
【0017】
より具体的には、図2で示すようにスイングシリンダ23を制御する制御バルブ29の下流側に、ブームシリンダ24、対のスタビライザー用シリンダ27、アームシリンダ25およびバケットシリンダ26のそれぞれを制御する制御バルブ30,31,32,33,34をパラレル配置で接続しているのである。
更に、トラクタTにフロントローダLを装着し、該フロントローダLのブームおよびバケットの各シリンダ16,17を制御する制御バルブ41,42を備え、該制御バルブ41,42にメインポンプ36によって給排する作動油を方向制御バルブ39により分流してスイングシリンダ23を制御する制御バルブ29の下流側に合流させているのである。
【0018】
図1および図3を参照すると、パワーステアリング4と油圧ミッション8の関連が例示されており、パワーステアリング4はハンドル4Aの回転操作でロータリバルブ4Bを切換操作してコントローラ4Cによってパワーシリンダ4Dを左右R,Lに伸縮することで左右の前輪2を操舵可能であって、リリーフバルブ4E、チェックバルブ4F等を備えている。
【0019】
油圧ミッション8は、エンジンMによって駆動される可変容量形の油圧ポンプ8Aと固定容量形の油圧モータ8Bとを閉回路8Cによって接続しているとともにエンジンMにて駆動されるチャージポンプ8Dを備え、該チャージポンプ8Dはフィルタ44を介してタンクT内の作動油を吸込んでフィルタ45を介して閉回路8Cのリークを補給可能としている。
【0020】
更に、油圧ミッション8におけるチャージ回路の下流側にオイルクーラ46が設けられており、図5で示すように、該オイルクーラ46からの戻り油を第1配管47を介してギヤミッション9を内有したミッションケース7に還流するとともに、該第1配管47より分岐した第2配管48を介して油圧ミッション8を内有したクラッチハウジング6とにそれぞれ分流して還流するように構成されている。
【0021】
図5を参照すると、第1ポンプ35と第2ポンプ36は前車軸受台49にオイルクーラ46とともに搭載されており、第3ポンプ37はエンジンMの側部に装着されている。
第1〜3ポンプ35〜37はミッションケース7内の作動油(潤滑・冷却用)を2連フィルタ38を介して配管49を通して吸引し配管50A,50Bを介してパワステコントローラ4Cおよびローダポートブロック50等に送液可能であり、コントローラ4Cからの操作油圧は配管51A,51Bを介してパワーシリンダ4Dに送液可能であり、油圧ミッション8におけるチャージポンプ8Dはサクションパイプ52を介してチャージポートに連通しており、このチャージポートにコントローラ4Cからのリターン油が配管54を介してチャージ回路の吸込側に連通されている(図3参照)。
【0022】
オイルクーラ46はチャージ回路の下手側に配管55を介して備えられており、該オイルクーラ46の戻り油が第1・2配管47,48を介してクラッチハウジング6およびミッションケース7に潤滑乃至冷却用としてそれぞれ分流されて還流されているとともに、パワーステアリング4のリターン回路(配管54)が油圧ミッション8におけるチャージポンプの吸込回路52(チャージポート)に接続されているのである。
【0023】
図3において、高圧リリーフバルブ56、チャージリリーフバルブ57、パイロット管路に備えたリリーフバルブ58、方向制御バルブ59、バネ付複動シリンダ60等が油圧ミッション8に備えられている。
また、図5において、キングピンを介して操舵可能に前輪2を支持している前車軸は、センターピンを介して前車軸受台49等に支持されている。
【0024】
以上のように構成された油圧回路Sによれば、チャージ回路の下流に設けたオイルクーラ46からの戻り油を第1配管47と第2配管48を介して分流してフロントミッション部(油圧ミッション8)を内有したクラッチハウジング6とリヤミッション(ギヤミッション9)を内有したミッションケース7とに還流(分流)して各部の潤滑・冷却を行い作動油タンクTとされた車体5内の作動油は全体的な循環が図れて作動油の局部的温度上昇を防止するとともに、作動油の早期劣化を防止できるのである。
【0025】
また、パワーステアリング4の戻り油を配管54を介してチャージポンプ8Dの吸込側に接続するとともに配管52によってミッションケース7に合流させていることから、パワーステアリング4からのリターン油量をA、チャージポンプ8Dの吸込油量をBとしたとき、A>Bのときは配管52によって過供給油量をタンク(ミッションケース7)に戻し、チャージ油温を低くできるとともに回路全体での油の循環性能が向上できるし、一方、B>Aのときはチャージポートへの供給不足を補うのでチャージポンプ8Dのロス馬力の低減ができるのである。
【0026】
すなわち、パワーステアリング系の流量が変動(例えばリリーフ作動時に油圧ミッションの閉回路8Cへのチャージがストップしたり、ポンプ8Aの容積効率の低下により供給油量が変化する)しても流量バランスを保つように作用してチャージポンプでロス馬力を低減できるのである。
図3および図6〜図8を参照すると、方向制御弁43と油圧取出口40Aを有する油圧装置10および補強枠12等の詳細が示してある。
【0027】
左右のスイングシリンダ23を制御する制御バルブ29に対する方向制御弁43にはスイング専用(優先)の第3ポンプ37からの作動油がデリバリパイプ(スイング回路)37Aを介して送液され、該方向制御弁43は左右のリフトアーム10Aを有する油圧装置10におけるケーシングの右脇前部に図8で示すように装着されている。
【0028】
図8で示すように方向制御弁43の油圧切換ブロック43Bには、操作具43Cによって油圧を切換える切換スプール43Dとリリーフバルブ43Eを備えており、カプラー43A,43Aを有する対の接続口43F,43Gの一方はインレットポート用(インポート接続口)であり、他方はタンクポート用(アウトポート接続口)であり、バックホーBをトラクタTに装着して作業するときは、スイング回路(デリバリパイプ)37Aを介して専用のポンプ37からの油を方向制御弁43に送液して該方向制御弁43からの油をカプラー43A、接続口43F,43Gを介してスイングバルブ29に送液してスイングシリンダ23のそれぞれをスイング動作することでブーム20がスイング軸を支点に左右方向に揺動され、ここにスイングシリンダ23への油の供給量が一定となるため単独操作、同時操作において同様の操作性が得られるのである。
【0029】
一方、バックホーBをトラクタTから取外したときには、操作具43Cによって切換スプール43Dをアンロード機能を有するように切換えることにより、カプラー43A、接続口43F,43Gを介してメイン回路とは別のサービスポートとすることができるのである。
すなわち、図8に示して操作具43Cを操作してスプール43Dをアンロード機能を有するように切換えることによって、リリーフバルブ43Eはメイン回路とは別のシステムリリーフ圧を設定でき、接続口43F,43Gによるサービスポートを構成して、バックホーBを取外したとき、他の油圧機器に対する油圧供給源(サービスポート)として広い用途に対応できるのであり、このとき、リリーフバルブ43Eは例えばカートリッジ方式等によって交換できるようにすることによって更に広い用途に対応できるのである。
【0030】
なお、切換ブロック(方向制御弁)43Bからの戻り油は配管43Hを介してタンク(トラクタ車体)Tに還流される。
図5〜図8を参照すると、メイン回路とは別のシステムリリーフ圧を設定できるサービスポートを有する切換バルブ手段(方向制御弁)43は、トラクタ車体5に搭載した油圧装置10の右側に装着されているが、油圧装置10の左側には、油圧切換手段60が装着されている。
【0031】
すなわち、油圧装置10とバックホーBの油圧デリバリ側(供給側)に油路切換ブロック(油圧切換手段)60が設けられている。
この切換手段60は、図3に示した方向制御弁39の供給配管39Aを、油圧装置10における制御弁(ポジションコントロール弁)10Bの上流側にて切替スプール60AによってバックホーB側と油圧装置10側とに油圧を切換自在として備えている。
【0032】
すなわち、図5〜図7で示すように、油圧装置10を構成する油圧ハウジング10Cの左脇前面部に切換ブロック60Bが着脱自在に装着されており、このブロック60Bには、油圧取出口40Aを介してカプラー40BによってバックホーBの制御ボックス28にメインポンプ36からの油圧を供給する場合と、油圧装10の制御弁10Bに同ポンプ36からの油圧を供給する場合とにそれぞれ切替自在の切替スプール60Aが内装されており、該切替スプール60Aは油圧ハウジング10Cの左脇側面にて後方に延伸しているノブ60Cを有する操作具60Dによって切替操作自在とされている。
【0033】
切替スプール60Aはブロック60Bに左右方向の軸心廻りで回動自在に支持されていて、該スプール60Aの端部に備えたアーム60Eに棒状の操作具60Dの先端(前端)がピン等によって枢支されており、配管39Aからの油圧を、油圧装置10の制御弁10B側とバックホーBの制御弁28側へと切換自在であり、図7において実線のノブ60Cの位置A1がバックホーBを使用しているとき(制御弁28側に送液)であり、一方、位置A2がバックホーBを取外して油圧装置10によって3点リンク等を介してバックホーとは別の作業機を昇降自在とする所謂3P使用時をそれぞれ示している。
【0034】
すなわち、従来においては、油圧切換手段60がバックホーからトラクタへのリターン油路に備えられており、これではバックホー装着時においても油圧装置10が作動できる油圧回路となっていたのである。
この従来例では、バックホーBを装着したとき、リフトアーム10Aが上下動可能であることから、該アーム10Aの上下動と干渉しないようにバックホーBをトラクタ車体5より後方に離反して(前後間隔をおいて)装着しなければならず、これではTLBの重量バランスが悪くなって走行中の安定性に欠けたり、TLBの全長が長大化して例えば1万ポンドトレーラ等での運搬は不可能となっていたのである。
【0035】
これに対して前述した油圧切換手段60によると、バックホーBを装着したときには、油圧装置10が動かないような油圧回路となり、これ故、バックホーBをトラクタ車体5に近づけての装着が可能となって前述従来例の切換手段の不具合を解消しているのである。
すなわち、リフトアーム10Aを有する油圧装置10を備えているトラクタTにバックホーBを脱着自在に装着したものにおいて、バックホーBをトラクタTに装着したとき、前記油圧装置10を油圧駆動しないようにする油圧切換手段60を備えているのであり、前記油圧切換手段60はトラクタTの後方から切換操作可能に備えられており、油圧装置10における制御弁10BとバックホーBの制御弁28のいずれか一方に油圧を供給すべく切換可能とされているのである。
【0036】
本発明の実施の形態は以上の通りであるが、油圧切換手段60は左右逆向として装着する等その設計は自由であり、また、第1ポンプ35の定格流量は22.5l/min、第2ポンプ(メインポンプ)36の定格流量は47.9l/min、第3ポンプ(スイング専用(優先)のポンプ)37の定格流量は27.7l/minとされているがそれ以外の流量に設定することも可能である。
【0037】
なお、油圧装置10は、リフトアーム10Aを個々に又は同時に油圧シリンダで昇降するものであっても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、油圧装置に対する油圧を遮断しない限り、バックホーが装着できず、このことから、バックホーをトラクタに近づけての装着が可能となって前後重量バランスを適正にできるし、全長を短くすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における油圧回路の全体構成図である。
【図2】 本発明における油圧路において、バックホーとローダーとの回路図である。
【図3】 本発明における油圧路において、油圧装置とパワーステアリングとの回路図である。
【図4】 本発明を適用する作業機としてのTLBを示す全体側面図である。
【図5】 油圧配管の概要を示す平面図である。
【図6】 TLBの背面図である。
【図7】 バックホーと油圧装置との油圧切換手段を示す側面図である。
【図8】 バックホーの油圧とサービスポート用油圧との切換手段を示す平面図である。
【符号の説明】
1 T・L・B
T トラクタ
B バックホー
L フロントローダ
10 油圧装置
60 油圧切換手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hydraulic system for a tractor-mounted backhoe.
[0002]
[Prior art]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-9713 discloses a work vehicle (so-called T · L · B) in which a front loader is attached to the front portion of a tractor and a backhoe is attached to the rear portion of the tractor.
This T / L / B is equipped with a main circuit (main line) that feeds (feeds and discharges) hydraulic oil from the pump driven by the engine to hydraulically operate the front loader and backhoe. ing.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In a tractor-mounted backhoe, when the backhoe is mounted on the tractor, there is no need to hydraulically drive a hydraulic device having a lift arm provided to the tractor, while when the backhoe is mounted on the tractor, the hydraulic device is hydraulically operated. Since it is driven, it is provided with hydraulic pressure switching means for switching the hydraulic pressure from the main hydraulic circuit to the control valve of the backhoe and the control valve of the hydraulic device.
[0004]
The conventional hydraulic switching means is provided in the return circuit from the backhoe to the tractor, and the hydraulic system having the lift arm is hydraulically driven even when the backhoe is mounted. In this state, the backhoe is mounted. When the hydraulic system is driven, there is interference between the lift arm and the backhoe components, so the backhoe should be mounted far away from the tractor (away from the front and back to eliminate interference with the lift arm). There must be.
[0005]
This means that as the size of the backhoe increases, the rear wheel load (particularly during traveling with the backhoe lifted up) increases and running stability is lacking, so it is necessary to install the backhoe close to the tractor. It was contrary to the current situation.
Accordingly, the present invention has an object of enabling the backhoe to be mounted close to the tractor by shutting off the supply of hydraulic oil to the hydraulic device and preventing the lift arm from being hydraulically driven when the backhoe is mounted. It is.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, a back hoe B is detachably mounted on a tractor T having a
[0007]
That is, the hydraulic system for a tractor-mounted backhoe according to the present invention attaches the backhoe B to the tractor T having the
When the backhoe B is mounted on the tractor T, the
[0008]
Further, in
With this configuration, when the backhoe B is moved and mounted on the tractor T, the hydraulic pressure is not supplied to the
[0009]
Therefore, when the tractor T travels (moves) with the rotor L and the backhoe B being lifted and held in T, L, and B, the front-rear weight balance becomes good and traveling stability can be ensured, and the overall length is shortened. Because it is possible, for example, not only can it be transported by a 10,000 pound trailer, but also the driver's
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In FIG. 4 which shows the whole working
[0011]
The left and right front wheels 2 of the tractor T can be steered by a power steering 4, and the
[0012]
A
The front loader L includes left and
[0013]
The backhoe B includes a
[0014]
The
In the hydraulic circuit S shown in FIG. 1,
[0015]
The
The
[0016]
That is, the hydraulic system (hydraulic circuit) according to the present invention includes left and
[0017]
More specifically, as shown in FIG. 2, the control for controlling each of the
Furthermore, a front loader L is mounted on the tractor T, and control
[0018]
Referring to FIGS. 1 and 3, the relationship between the power steering 4 and the
[0019]
The
[0020]
Further, an
[0021]
Referring to FIG. 5, the
The first to
[0022]
The
[0023]
In FIG. 3, the
In FIG. 5, the front axle that supports the front wheel 2 so as to be steerable via the king pin is supported by the front
[0024]
According to the hydraulic circuit S configured as described above, the return oil from the
[0025]
Further, since the return oil of the power steering 4 is connected to the suction side of the
[0026]
That is, the flow rate balance is maintained even when the flow rate of the power steering system fluctuates (for example, charging to the
3 and 6-8, there is shown a detailed such as a
[0027]
The hydraulic oil from the
[0028]
As shown in FIG. 8, the hydraulic
[0029]
On the other hand, when the backhoe B is removed from the tractor T, the
That is, by operating the
[0030]
The return oil from the switching block (direction control valve) 43B is returned to the tank (tractor vehicle body) T via the
5 to 8, a switching valve means (direction control valve) 43 having a service port capable of setting a system relief pressure different from that of the main circuit is mounted on the right side of the
[0031]
That is, an oil passage switching block (hydraulic switching means) 60 is provided on the hydraulic delivery side (supply side) of the
This switching means 60 is configured such that the
[0032]
That is, as shown in FIGS. 5 to 7, a
[0033]
The switching
[0034]
That is, conventionally, the hydraulic pressure switching means 60 is provided in the return oil path from the backhoe to the tractor, and this is a hydraulic circuit that can operate the
In this conventional example, when the backhoe B is mounted, the
[0035]
On the other hand, according to the hydraulic pressure switching means 60 described above, when the backhoe B is mounted, a hydraulic circuit is provided so that the
That is, when the backhoe B is detachably attached to the tractor T having the
[0036]
Although the embodiment of the present invention is as described above, the hydraulic switching means 60 can be freely designed, for example, mounted in the opposite direction, and the rated flow rate of the
[0037]
The
[0038]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, the backhoe cannot be mounted unless the hydraulic pressure to the hydraulic device is cut off, and therefore, the backhoe can be mounted close to the tractor and the front-rear weight balance can be appropriately adjusted. Yes, and the overall length can be shortened.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram of a hydraulic circuit in the present invention.
FIG. 2 is a circuit diagram of a backhoe and a loader in a hydraulic path in the present invention.
FIG. 3 is a circuit diagram of a hydraulic device and power steering in a hydraulic path according to the present invention.
FIG. 4 is an overall side view showing a TLB as a working machine to which the present invention is applied.
FIG. 5 is a plan view showing an outline of hydraulic piping.
FIG. 6 is a rear view of the TLB.
FIG. 7 is a side view showing hydraulic pressure switching means between the backhoe and the hydraulic device.
FIG. 8 is a plan view showing switching means between backhoe hydraulic pressure and service port hydraulic pressure.
[Explanation of symbols]
1 T ・ L ・ B
T tractor B backhoe
Claims (2)
バックホー(B)をトラクタ(T)に装着したとき、前記油圧装置(10)を油圧駆動しないようにする油圧切換手段(60)を備え、この油圧切換手段(60)は、メインポンプ(36)からの圧油の経路を油圧装置(10)の制御弁(10B)の上流側にて切り換える切替スプール(60A)と油圧取出口(40A)とを有し、前記切替スプール(60A)は、油圧装置(10)の制御弁(10B)へのメインポンプ(36)からの圧油の送液を遮断して油圧取出口(40A)と接合分離自在なカプラ(40B)を介してバックホー(B)のバルブ(30〜34)にメインポンプ(36)からの圧油を送液する位置と、メインポンプ(36)からの圧油を油圧装置(10)の制御弁(10B)に送液可能であると共に一部の圧油を前記カプラ(40B)を介してバックホー(B)のバルブ(30〜34)に送液可能な位置とに切換自在であり、この油圧切替スプール(60A)によって油圧装置(10)の制御弁(10B)への送液が遮断されてバックホー(B)のバルブ(30〜34)へと供給されたメインポンプ(36)からの圧油は、該バックホー(B)のバルブ(30〜34)を経た後に、油圧装置(10)の制御弁(10B)に供給されずに作動油タンクに戻るように構成されていることを特徴とするトラクタ装着型バックホーの油圧システム。A backhoe (B) is detachably attached to a tractor (T) having a hydraulic device (10) having a lift arm (10A) for lifting and lowering the work implement, and the backhoe (B) In what has the valve | bulb (30-34) which controls the hydraulic equipment with which the backhoe (B) was equipped,
When the backhoe (B) is mounted on the tractor (T), the hydraulic device (10) is provided with a hydraulic pressure switching means (60) that does not hydraulically drive. The hydraulic pressure switching means (60) includes a main pump (36). A switching spool (60A) and a hydraulic outlet (40A) for switching the path of pressure oil from the upstream side of the control valve (10B) of the hydraulic device (10). The switching spool (60A) The backhoe (B) is connected to the control valve (10B) of the apparatus (10) through a coupler (40B) that can cut off the pressure oil from the main pump (36) and can be joined to and separated from the hydraulic outlet (40A). The pressure oil from the main pump (36) can be sent to the valves (30 to 34) and the pressure oil from the main pump (36) to the control valve (10B) of the hydraulic device (10). And some pressure oil La (40B) is freely switched to the liquid feed can be located in the valve (30 to 34) of the backhoe (B) via a control valve of the hydraulic device (10) by the hydraulic switching spool (60A) (10B) pressurized oil from the valve (30 to 34) to the supplied main pump (36) of the liquid feed is interrupted to backhoe (B), after passing through the valve (30 to 34) of the backhoe (B) The tractor-mounted backhoe hydraulic system is configured to return to the hydraulic oil tank without being supplied to the control valve (10B) of the hydraulic device (10).
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