JP3825245B2 - 紙料精選スクリーン用スクリンシリンダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙パルプの紙料精選に使用される、紙料精選スクリーン用スクリンシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、紙料を精選し、良質繊維分と異物とを分離するために使用されるスクリーンは、円筒状スクリンシリンダを1個または2個装着したものが多用されている。
2個のスクリンシリンダを持つ従来のスクリンシリンダを図14及び図15に示す。このスクリーンは、径の異なる2つのスクリンシリンダ(内スクリンシリンダ1及び外スクリンシリンダ2)を有しており、これらの2つのスクリンシリンダ1,2は同軸上に配設されている。また、内スクリンシリンダ1及び外スクリンシリンダ2は筒状の容器17内に配設され、容器17と2つのスクリンシリンダ1,2とにより撹拌室7及び2つの出口室18a,18bがそれぞれ形成されている。スクリンシリンダ1,2を高圧力下で運転可能とするため、容器17の上面には蓋19が配設されている。
【0003】
撹拌室7には内外スクリンシリンダ1,2に対し一定の隙間を保って複数個の翼12a,12bが対向して配設されている。複数個の翼12a,12bは回転可能にロータ13に支持されており、また、このロータ13は軸11に固定されている。軸11は軸受15により回転可能に支持され伝達手段のVプーリ14を介してモータ(図示していない)で駆動される。容器17と軸11との間にはシール16が設けられ、このシール16により内部紙料溶液が漏れないように容器17が密封される。また、スクリンシリンダ1,2には丸穴又はスリット状の穴が多数形成されている。
【0004】
従来の紙料精選スクリーンは上述のように構成されているので、まず濃度0.2〜5%の紙料が管3から接線方向に流入して環状流路4を通り、重量異物はトラップ口5に運ばれる。一方、他の紙料は撹拌室7に流下する間に良質紙料はスクリンシリンダ1,2の穴を通って出口室18a,18bに集められ、複数の脚20の間を通って容器17の下部で合流し管8から流出する。また、翼12a,12bの回転によって繊維塊がほぐされ、紙料中の異物が分離されてスクリンシリンダ1,2の閉塞が防止され、通過できない異物はリジェクト室9に達し管10より排出される。
【0005】
図7はスリット状の目開きを持つ外スクリンシリンダ2の外観図を示す。図7に示す外スクリンシリンダ2ではシリンダ表面には多数のスリット開口25が形成されている。また外スクリンシリンダ2は補強リング26a,26bで補強されており、外スクリンシリンダ2はフランジ27で容器17(図14,図15参照)に固定されている。
【0006】
図8は図7のa−a横断面、図9は図7のb−b縦断面を示すものであり、ダイス加工等で製作した引抜き部材31でスクリンシリンダ1,2を形成した例を示す。図10は補強リング26a,26bに形成された溝32と引き抜き部材31との関係を詳細に示す図であって、図8を拡大して示す図である。図10に示すように、補強リング26a,26bには、引抜き部材31の断面形状と同様の形状の溝32が設けられ、複数の引抜き部材31が複数の溝32にそれぞれ挿入されることにより、引き抜き部材31が軸方向に対してそれぞれ平行に、かつ一定間隔を保持して配設され、互いに隣接する引き抜き部材31間にスリット開口25が形成される。また、図9に示すように、引き抜き部材31が補強リング26aから縦方向に抜けるのを防止する目的でフランジ27と止め板28とにより引き抜き部材31が挟持されており、複数個のタイロッド37及びナット38でこれらのフランジ27、止め板28が締結されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図10に示すように、ダイスへの滓付きやダイスの摩耗、溝32の加工精度によって引き抜き部材31と溝32との間には隙間が形成される。
図11は図10の補強リング26a,26bの溝32の形状を示す図、図12は図10の引き抜き部材31の断面形状を示す図であるが、図11の溝32の最少幅を“x”とし、図12の引き抜き部材31の幅寸法“y”とすると、x≧yの場合には、原料処理運転中の流体脈圧による振動によって、引き抜き部材31が補強リングの溝32から脱落する恐れがある。
【0008】
図13は引き抜き部材31の固定例を示す断面図であり、図9に対応する図である。この例では、補強リング26aとフランジ27及び止め板28とが各々複数個のボルト29で固定され、引き抜き部材31とフランジ27及び止め板28とは溶接35で固定されている。また、補強リング26a,26bと引き抜き部材31とについても溶接36で固定されており、周方向に部分的に溶接されている。
【0009】
しかしながら、溶接による入熱が多いと引き抜き部材31や補強リング26a,26bに歪みが生じてスリット開口25の隙間精度が悪化するため、溶接35及び溶接36の脚長は最少にする必要がある。一方、溶接の脚長を小さくした場合には、運転を続けているうちに流体脈圧による振動によって溶接35及び溶接36が外れる恐れがある。
【0010】
スクリンの運転稼働率を最大化し、精選効率も最大化する為にはスクリンシリンダ1,2の構成主材の引き抜き部材31が運転中に外れ落ちることを確実に防止する必要があり、このためには製作中に余分な熱をスクリンシリンダ1,2に加えず、歪みが生じないようにしなければならない。
このように、従来の技術では、フランジ27と止め板28で引き抜き部材31を挟み、複数個のタイロッド37及びナット38で締結した場合に、溝32の最小幅が引き抜き部材31の幅寸法と同等か、それより広いとき、運転中にスリット開口25を形成している引き抜き部材31が補強リング26a,26bの溝32から脱落して回転中の翼12a,12bと衝突し、翼12a,12bやスクリンシリンダ1,2は勿論、軸や軸受までも破損させ、スクリーン自体が稼働出来なくなり、高価な補修費と運転稼働率低下を招くという課題があった。
【0011】
また、引抜き部材31がフランジ27や止め板28と各々溶接で固定されている場合には、溶接時の入熱によって引抜き部材31の曲がりや補強リング翼26a,26bの歪みが原因でスリット開口寸法の精度が悪化し、精選効率を低下させるという課題があった。
さらに、引き抜き部材31をフランジ27や止め板28と各々溶接した場合、溶接による入熱を最少とし溶接35や溶接36の脚長を小さくすることにより歪みは抑えられ、スリット開口寸法の精度は良化して精選効率の改善は可能であるが、溶接35及び溶接36の脚長が小さいため運転中の流体振動で溶接部分を疲労させて溶接が外れ、破損を招くという課題があった。
【0012】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、簡素な構成により引き抜き部材の脱落を防止できるようにした、紙料精選スクリーン用スクリンシリンダを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の紙料精選スクリーン用スクリンシリンダは、複数の棒状部材が円筒状に一定間隔で配列され、該複数の棒状部材の相互の隙間がスリット開口として機能する紙料精選スクリーン用スクリンシリンダにおいて、該複数の棒状部材の両端に設けられ、該スクリンシリンダの上端部及び下端部を構成し、該複数の棒状部材の両端部を軸方向移動を抑えるように挟持する2つの円板部材と、上記複数の棒状部材の中間部をそれぞれ挿入される複数の溝を備えた補強リングと、該各円板部材に外向きに配置され該円筒の径方向内側への該棒状部材の移動を規制する円筒状の壁部とが形成されるとともに、該棒状部材の各端部に形成され該壁部と当接する当接面とをそなえ、該壁部と該当接面とが互いに当接することにより、該各棒状部材の径方向内側への移動を規制し、該各棒状部材の該補強リングの溝からの離脱を防止することを特徴としている(請求項1)。
【0014】
なお、該壁部及び該当接面が、該棒状部材の長手方向と平行に形成されていることが好ましい(請求項2)。
また、複数の棒状部材が円筒状に一定間隔で配列され、該複数の棒状部材の相互の隙間がスリット開口として機能する紙料精選スクリーン用スクリンシリンダにおいて、該複数の棒状部材の両端に設けられ、該スクリンシリンダの上端部及び下端部を構成し、該複数の棒状部材の両端部を、軸方向移動を抑えるように挟持する2つの円板部材と、上記複数の棒状部材の中間部をそれぞれ挿入される複数の溝を備えた補強リングと、該各円板部材に外向きに配置され該円筒の径方向内側への該棒状部材の移動を規制する円錐状の壁部とが形成されるとともに、該棒状部材の各端部に円錐面状の壁部に沿うように形成され該壁部と当接する当接面とをそなえ、該壁部と該当接面とが互いに当接することにより、該各棒状部材の径方向内側への移動を規制し、該各棒状部材の該補強リングの溝からの離脱を防止することを特徴としている(請求項3)。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
まず、第1実施形態について説明すると、図1〜図6は本発明の第1実施形態としての紙料精選スクリーン用スクリンシリンダを示すもので、図1はその全体構成を示す模式的な断面図であって、図9に対応する図、図2,図3はいずれもその要部を拡大して示す図、図4,図5はいずれもその変形例を示す図であって、それぞれ図2,図3に対応する図である。なお、本実施形態に係る紙料精選スクリーン用スクリンシリンダにおいて、図7〜図15を用いて説明した従来の技術と同様の部位については同じ符号をそのまま引用し、その説明を省略する。
【0016】
さて、図1において、引抜き部材(棒状部材)31は従来のもの(図10参照)と同様に、補強リング26a,26bの溝32に挿入されており、一定間隔を保って円筒状に配設されている。また、引き抜き部材31の両端には引き抜き部材31の垂直方向の移動を抑えるため、いずれも円板部材としてのフランジ27と止め板28とが設けられ、これらのフランジ27及び止め板28をタイロッド37、ナット38で締結することにより、引き抜き部材31がフランジ27と止め板28とにより挟持されている。
【0017】
図2に示すように、フランジ27及び止め板28のストッパ面34の上には、円筒状の壁(壁部)101が形成され、壁101の端部には逃げ面102が形成されている。ここで壁101は引き抜き部材31の長手方向と平行、すなわち、スクリンシリンダ1,2の回転軸と平行に形成され、径方向(フランジ27、止め板28の径方向)内側への引き抜き部材31の移動を規制する機能を有している。また、上記逃げ面102と壁101とは直交するように形成されている。
【0018】
また、図3に示すように、引き抜き部材31の両端部であって、壁101に対向する部位には、壁101と当接する当たり面(当接面)103が形成され、逃げ面102に対向する部位に逃げ104が形成されている。すなわち、引き抜き部材31の両端部には、上記壁101および逃げ面102の形状に合致するように切り欠きが形成され、この切り欠きを構成する当たり面103及び逃げ104がそれぞれ壁101及び逃げ面102に当接することで、引き抜き部材31の径方向内側(図1中左側)への移動が規制されるようになっている。
【0019】
本発明の第1実施形態としての紙料精選スクリーン用スクリンシリンダは、上述のように構成されているので、スクリンシリンダ1,2の作動時に、原料の流体脈圧等による振動が生じても、壁101と当たり面103が対向して配設されるので、引き抜き部材31の径方向内側への移動が規制され、引き抜き部材31の補強リング26a,26bからの脱落が確実に防止される。また、製作時に溶接による入熱がないため、引き抜き部材31や補強リング26a,26bなどの構成部品に曲がりや歪が生じず、信頼性の高いスクリンシリンダを得ることができる。
【0020】
次に、本発明の第1実施形態の変形例について図4,図5を用いて説明すると、この変形例では、図4,図5に示すように、ストッパ面34の上に円錐台状の壁(テーパ状壁部)105が形成され、引き抜き部材31の壁105に対向する部位に、上記壁105の形状に沿うような当たり面(当接面)106が形成されている。そして、これ以外は上記の第1実施形態と同様に構成されている。
【0021】
したがって、本変形例においても、スクリンシリンダ1,2の作動時に引き抜き部材31の径方向内側への移動が規制され、引き抜き部材31の脱落を防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態としての紙料精選スクリーン用スクリンシリンダについて説明すると、図6はその全体構成を示す模式図であって、図13に対応する図である。なお、本実施形態に係る紙料精選スクリーン用スクリンシリンダにおいても、図7〜図15を用いて説明した従来の技術と同様の部位については同じ符号をそのまま引用し、その説明を省略する。
【0022】
図6において、引き抜き部材31は従来のもの(図10参照)と同様に、補強リング26a,26bの溝32に挿入されており、一定間隔を保って円筒状に配設されている。
また、上記第1実施形態と同様に、フランジ27及び止め板28のストッパ面34の上には、円筒状の壁(壁部)101が形成され、壁101の端部には逃げ面102が形成されている。ここで壁101は引き抜き部材31の長手方向と平行、すなわち、スクリンシリンダ1,2の回転軸と平行に形成され、径方向(フランジ27、止め板28の径方向)内側への引き抜き部材31の移動を規制する機能を有している。また上記逃げ面102と壁101とは直交するように形成されている。
【0023】
また、引き抜き部材31の両端部近傍の壁101に対向する部位に壁101と当接する当たり面(当接面)103が形成され、逃げ面102に対向する部位に逃げ104が形成されている(図2,図3参照)。すなわち、引き抜き部材31の両端部には、上記壁101および逃げ面102の形状に合致するように切り欠きが形成され、この切り欠きを構成する当たり面103及び逃げ104がそれぞれ壁101及び逃げ面102に当接することで、引き抜き部材31の径方向内側(図6中左側)への移動が規制されるようになっている。
【0024】
また、本第2実施形態では、引き抜き部材31と補強リング26a,26bは溶接36で固定され、補強リング26aとフランジ27及び止め板28がボルト29で固定されている。つまり、この第2実施形態では、図13を用いて説明した従来の技術に、第1実施形態の構成を適用したものである。
本発明の第2実施形態としての紙料精選スクリーン用スクリンシリンダは、上述のように構成されており、壁101と当たり面103とにより引き抜き部材31の径方向内側への移動が阻止されるため、引き抜き部材31とフランジ27及び止め板28との溶接を省略することができる。このため、引き抜き部材31とフランジ27及び止め板28との間で溶接の際の入熱による曲がりや歪みが生じず、それに付随する補強リング26a,26bの変形によるスリット開口寸法制度の悪化も生じないため、スクリーン運転における精選効率の低下を防止することができる。
【0025】
以上のように、本発明のスクリンシリンダでは引き抜き部材の脱落を防止でき、製作時の溶接による熱影響を受けないため、構成部品類の曲がりや歪みを防止することができる。このため、信頼性が高く運転稼働率を向上させ、精選効率を最大化しうる紙料精選スクリーンを提供することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0026】
例えば、棒状部材(引き抜き部材)31の径方向内側への移動を規制する壁部及び当接面は少なくとも径方向への当接成分を有していればよく、これらの形状は上述の各実施形態のものに限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、円板部材に形成された壁部及び棒状部材に形成された当接面により棒状部材の径方向内側への移動が規制されるため、棒状部材の脱落を確実に防止することができる。また、製作時の溶接による熱影響を受けないため、構成部品類の曲がりやひずみが生じず、信頼性の高いスクリンシリンダが得られる(請求項1)。
【0028】
また、円板部材に形成された壁部が棒状部材の長手方向と平行に形成され、あるいは円錐状に形成されるという簡素な構成により、棒状部材の径方向内側への移動をより効果的に阻止することができる(請求項2,3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における紙料精選スクリーン用スクリンシリンダの全体構成を示す模式的な断面図であって、図9に対応する図である。
【図2】本発明の第1実施形態における紙料精選スクリーン用スクリンシリンダの要部を拡大して示す模式的図である。
【図3】本発明の第1実施形態における紙料精選スクリーン用スクリンシリンダの要部を拡大して示す模式的図である。
【図4】本発明の第1実施形態の変形例における紙料精選スクリーン用スクリンシリンダの要部を拡大して示す模式的図である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例における紙料精選スクリーン用スクリンシリンダの要部を拡大して示す模式的図である。
【図6】本発明の第2実施形態における紙料精選スクリーン用スクリンシリンダの全体構成を示す模式的な断面図であって、図13に対応する図である。
【図7】従来のスクリンシリンダを示す模式的な斜視図である。
【図8】従来のスクリンシリンダを示す模式図であって、図7のa−a断面図である。
【図9】従来のスクリンシリンダを示す模式図であって、図7のb−b断面図である。
【図10】従来のスクリンシリンダを示す模式図であって、図8を拡大して示す図である。
【図11】従来のスクリンシリンダを示す模式図であって、補強リングの溝の形状を示す図である。
【図12】従来のスクリンシリンダを示す模式図であって、引き抜き部材の断面形状を示す図である。
【図13】従来のスクリンシリンダを示す模式図であって、図9に対応する図である。
【図14】従来のスクリンシリンダを示す平面図である。
【図15】従来のスクリンシリンダを示す断面図である。
【符号の説明】
1 内スクリンシリンダ
2 外スクリンシリンダ
3 管
4 環状流路
5 トラップ口
7 撹拌室
8 管
9 リジェクト室
10 管
11 軸
12a 翼
12b 翼
13 ロータ
14 Vプーリ
15 軸受け
16 シール
17 容器
18a 出口室
18b 出口室
19 蓋
20 脚
25 スリット開口
26a 補強リング
26b 補強リング
27 フランジ(円板部材)
28 止め板(円板部材)
29 ボルト
31 引き抜き部材(棒状部材)
32 溝
34 ストッパ面
35 溶接
36 溶接
37 タイロッド
38 ナット
101 壁(壁部)
102 逃げ面
103 当たり面(当接面)
104 逃げ
105 壁(テーパ状壁部)
106 当たり面(当接面)
Claims (3)
- 複数の棒状部材が円筒状に一定間隔で配列され、該複数の棒状部材の相互の隙間がスリット開口として機能する紙料精選スクリーン用スクリンシリンダにおいて、
該複数の棒状部材の両端に設けられ、該スクリンシリンダの上端部及び下端部を構成し、該複数の棒状部材の両端部を、軸方向移動を抑えるように挟持する2つの円板部材と、
上記複数の棒状部材の中間部をそれぞれ挿入される複数の溝を備えた補強リングと、
該各円板部材に外向きに配置され該円筒の径方向内側への該棒状部材の移動を規制する円筒状の壁部とが形成されるとともに、
該棒状部材の各端部に形成され該壁部と当接する当接面とをそなえ、
該壁部と該当接面とが互いに当接することにより、該各棒状部材の径方向内側への移動を規制し、該各棒状部材の該補強リングの溝からの離脱を防止する
ことを特徴とする、紙料精選スクリーン用スクリンシリンダ。 - 該壁部及び該当接面が、該棒状部材の長手方向と平行に形成されていることを特徴とする、請求項1記載の紙料精選スクリーン用スクリンシリンダ。
- 複数の棒状部材が円筒状に一定間隔で配列され、該複数の棒状部材の相互の隙間がスリット開口として機能する紙料精選スクリーン用スクリンシリンダにおいて、
該複数の棒状部材の両端に設けられ、該スクリンシリンダの上端部及び下端部を構成し、該複数の棒状部材の両端部を、軸方向移動を抑えるように挟持する2つの円板部材と、
上記複数の棒状部材の中間部をそれぞれ挿入される複数の溝を備えた補強リングと、
該各円板部材に外向きに配置され該円筒の径方向内側への該棒状部材の移動を規制する円錐状の壁部とが形成されるとともに、
該棒状部材の各端部に円錐面状の壁部に沿うように形成され該壁部と当接する当接面とをそなえ、
該壁部と該当接面とが互いに当接することにより、該各棒状部材の径方向内側への移動を規制し、該各棒状部材の該補強リングの溝からの離脱を防止する
ことを特徴とする、紙料精選スクリーン用スクリンシリンダ。
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