JP3824050B2 - 再生プラスチックの利用方法と再生プラスチックを使用したパレットの製造方法 - Google Patents

再生プラスチックの利用方法と再生プラスチックを使用したパレットの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、再生プラスチックの利用方法と再生プラスチックを使用したパレットの製造方法に係り、詳しくは、複数の種類のパレットを粉砕し、これを混合して再生プラスチックとして利用すると共に、パレットの一部に使用するようにした再生プラスチックの利用方法と再生プラスチックを使用したパレットの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自然環境保護の意識の高まりととともに、いわゆる容器包装リサイクル法や家電リサイクル法等の施行に伴い、プラスチック製品のリサイクルの動きも強くなっている。これらのプラスチック製品は、繰り返し再生して使用することが可能であり、再生プラスチックは多くの分野で利用されている。例えば、ヴァージン材料と混合して同一製品を製造したり、あるいは木粉等と混合して新たな材料の製造に使用されている。これは、プラスチックは、既に着色されていることから単独では使用し難いという理由による。
【0003】
また、プラスチックは、再生回数により物性が異なることから、単独で使用する場合には、再生回数に応じて用途を変更しなければならないとともに、何回目の再生かを判別することは外観からでは困難である。特に、荷物を載置して運搬、保管を行う荷役運搬用のパレットには、プラスチック製パレットが多く使用されており、耐用年数が経過して廃棄されるべきパレットと共に、破損等により廃棄されるパレットも生じる。これらの廃棄パレットは粉砕されて再度利用されているが、次のような問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、ビールメーカー、酒メーカーでは、各社それぞれ自社のイメージカラーによるパレットを使用しているが、ビール等の製品の流通において各社の異なる色のパレットは混在して使用されている。そこで、流通業者において、破損パレット等の回収されるべき廃棄パレットをメーカー毎に回収するには、各社のイメージカラー毎に分別して保管しなければならない。分別するには、分別する手間がかかるばかりでなく、それだけ広い保管場所を必要とする。
【0005】
また、回収業者が、廃棄パレットをトラックで輸送する際に、同一種類のパレットのみを効率的に輸送することは困難である。というのは、使用されている各メーカーのパレットの量には大きな格差があるから、当然回収されるべき廃棄パレットの数量にも格差が生じる。そこで、常に一種類のパレットのみでトラック一台分の量を確保することは困難である。一種類のパレットでトラック一台分の量が纏まるまで保管しておけば、それだけ広い保管場所を必要とする。従って、回収業者においてもトラック1台分が確保されれば、複数種類のパレットでもまとめて回収する方が効率的である。
【0006】
また、廃棄パレットを粉砕、処理する業者において、イメージカラーが異なる種類ごとにパレットを処理するには、イメージカラーが異なる種類ごとにパレットを分別して保管しておかなければならない。分別するには、分別する手間がかかるばかりでなく、それだけ広い保管場所を必要とする。
【0007】
このように、多数のイメージカラーの異なるパレットを分別することは、手間がかかり非効率的であって、再生プラスチックのコストアップになるという問題がある。従って、流通業者、回収業者及び粉砕処理業者のいずれにおいても、イメージカラー毎にパレットを分別することがなく、混在させて保管し、輸送すれば、分別する手間もかからず狭い保管場所で足り、効率的に処理できる。
【0008】
しかしながら、複数の色を混合した再生プラスチックでは、イメージカラーと異なりそのままでは使用することができない。一方、各ビールメーカー等はイメージカラーを大事にしており、当然、継続して同一カラーで製造することを望んでいる。
【0009】
この発明は、上記の現況に鑑みてなされたもので、色の異なる複数のパレットを粉砕、混合した再生プラスチックを使用しながらも、各社のイメージカラーを有するパレットの製造を可能とする再生プラスチックの利用方法と再生プラスチックを使用したパレットの製造方法を提供するものである。また、再生プラスチックは何回目の再生であるかの再生回数を外観から容易に判別できるようにした再生プラスチックの利用方法と再生プラスチックを使用したパレットの製造方法を提供するものである。また、廃棄パレットの保管、回収が容易で、効率的に処理できる再生プラスチックの利用方法と再生プラスチックを使用したパレットの製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するために次のような構成とした。この発明に係る
再生プラスチックの利用方法は、全体を一色の材料で形成したパレットを複数種類粉砕してなる粉砕混合物から1回目の再生プラスチックを得、この1回目の再生プラスチックを上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの上部成形部材又は下部成形部材のいずれか一方に使用し、他方の下部成形部材又は上部成形部材には粉砕前の複数種類のうちの一種類の色と同じ色のプラスチックを使用することを特徴とする。また、この発明に係る再生プラスチックの利用方法は、1回目の再生プラスチックを使用して成形したパレットを複数種類粉砕してなる粉砕混合物から2回目の再生プラスチックを得、この2回目の再生プラスチックを上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの上部成形部材又は下部成形部材のいずれか一方に使用し、他方の下部成形部材又は上部成形部材には粉砕前の混合色でない一色の材料で成形した成形部材のうちの一つの色と同じ色のプラスチックを使用することを特徴とする。さらに、3回目以降の再生プラスチックを2回目と同様にして得て、これを上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの上部成形部材又は下部成形部材のいずれか一方に使用し、他方の下部成形部材又は上部成形部材には粉砕前の混合色でない一色の材料で成形した成形部材のうちの一つの色と同じ色のプラスチックを使用することを特徴とする。
【0011】
また、この発明に係る再生プラスチックを使用したパレットの製造方法は、支柱部において上部成形部材と下部成形部材とに分割成形し、前記分割成形した上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの製造方法において、上部成形部材と下成形部材の色が同一のパレットを複数種類粉砕してなる粉砕混合物を再生プラスチックとし、前記再生プラスチックを材料として、上部成形部材又は下部成形部材のうちいずれか一方の成形部材を成形し、他方の成形部材を粉砕混合する前の一色の材料で形成したパレットのうちの一種類の色と同じ色のプラスチックを材料として成形し、両成形部材を突き合わせ溶着することを特徴とする。また、発明に係る再生プラスチックを使用したパレットの製造方法は、支柱部において上部成形部材と下部成形部材とに分割成形し、前記分割成形した上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの製造方法において、上部成形部材と下成形部材の色が異なるパレットを複数種類粉砕してなる粉砕混合物を再生プラスチックとし、前記再生プラスチックを材料として、上部成形部材又は下部成形部材のうちいずれか一方の成形部材を成形し、他方の成形部材を粉砕前の混合色でない一色の材料で成形した成形部材のうちの一つの色と同じ色のプラスチックを材料として成形し、両成形部材を突き合わせ溶着することを特徴とする。また、一色の材料で形成したパレットは、ヴァージン材料で形成したパレットであってもよいし、同一色の再生プラスチック材料で形成したパレットであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明に係る再生プラスチックの利用方法について説明する。図1に示すように、例えば、プラスチック製パレットA〜Dが存在し、パレットAの色は黄色a、パレットBの色は緑色b、パレットCの色は赤色c、パレットDの色は青色dであり、それぞれが一色の材料で成形されたパレットとする。パレットA〜Dは、予め各支柱部1,2の略中央部で水平方向に分割した分割面3によって上部デッキボードを有する上部成形部材5と、下部デッキボードを有する下部成形部材6に分割成形し、前記分割面3を突き合わせ溶着して形成したものである。前記一色の材料は、ヴァージン材料であってもよいし、一色のパレット又は一色の他の製品を粉砕して得た再生プラスチックであってもよい。
【0013】
上記パレットA〜Dのうち、それぞれが流通している数量の割合を、パレットAが40%、パレットBが30%、パレットCが20%、パレットDが10%とすると、破損等による回収割合も同様となる。これを、それぞれ分別して回収し、さらに、分別して粉砕、処理するには、手間がかかり広い保管場所を必要とする。また、廃棄パレットの数量に格差があるために、効率的に回収することができない。
【0014】
そこで、この発明では、パレットA〜Dを選別しないで混在させたまま回収し、これらを選別しないで粉砕処理し、粉砕混合物を得て、これを再生プラスチックとして利用しようとするものである。流通業者、回収業者、粉砕処理業者のいずれにおいて、色の異なるパレットを選別しないで混在させて保管し、回収し、粉砕する。この粉砕混合物から再生プラスチックEを得るには、公知の処理法を用いることができ、例えば、廃棄パレットを粉砕装置により粉砕して粉砕混合物とし、この粉砕混合物からゴミ、埃等の不純物を除去し、その後再生プラスチックEとすることができる。再生プラスチックEとするには、ペレット化するか、粉砕混合物をそのまま使用してもよい。このようにして、第1回目の再生プラスチックEを得る。
【0015】
前記再生プラスチックEをパレットの材料とし、上下溶着型パレットの一方の成形部材の材料として使用する。即ち、予め各支柱部1,2の略中央部で水平方向に分割した分割面3によって上部成形部材5aと下部成形部材6aに分割成形される一方の成形部材を再生プラスチックEの材料で成形し、他方の成形部材をイメージカラーのヴァージン材料か、イメージカラーのパレットあるいは他の製品を粉砕処理して得た再生プラスチックで成形する。
【0016】
例えば、パレットA1の上部成形部材5aを最初のパレットと同じ黄色aとし、パレットB1の上部成形部材5aを最初のパレットと同じ緑色bとし、パレットC1の上部成形部材5aを最初のパレットと同じ赤色cとし、パレットD1の上部成形部材5aを最初のパレットと同じ青色dとして、ヴァージン材料か、パレットあるいは他の製品を粉砕して得た再生プラスチックで成形する。一方、パレットA1〜D1の下部成形部材6aの材料に上記再生プラスチックEを使用する。
【0017】
再生プラスチックEには、適宜顔料や染料等の着色剤を混入させてもよい。着色剤は、加熱により分解し、変化しないものが好ましい。上部成形部材5aをパレット全体を一色で成形したときの材料と同じ色の材料で成形することにより、下部成形部材6aに再生プラスチックEを使用しながらも、各メーカーのそれぞれのイメージカラーを継続させたパレットとすることができる。再生プラスチックEの色は、パレット全体を一色で成形したときの材料a〜dの色よりも濃くなる。
【0018】
次に、第2回目の再生プラスチックFを得る。パレットA1〜D1を選別しないで混在させたまま回収し、これらを粉砕処理し、粉砕混合物を得る。この混合物から再生プラスチックFを得るには、パレットA〜Dを再生プラスチックEとするときと同じように、例えば、廃棄パレットA1〜D1を粉砕装置により粉砕して粉砕混合物とし、この粉砕混合物からゴミ、埃等の不純物を除去し、その後ペレット化するか、粉砕混合物をそのまま再生プラスチックFとすればよい。このようにして、第2回目の再生プラスチックFを得る。
【0019】
前記再生プラスチックFをパレットの材料とし、上下溶着型パレットの一方の成形部材の材料として使用する。即ち、予め各支柱部1,2の略中央部で水平方向に分割した分割面3によって上部成形部材5bと下部成形部材6bに分割成形される一方の成形部材を再生プラスチックFの材料で成形し、他方の成形部材をイメージカラーのヴァージン材料か、イメージカラーのパレットあるいは他の製品を粉砕処理して得た再生プラスチックで成形する。
【0020】
例えば、パレットA2の上部成形部材5bを最初のパレットと同じ黄色aとし、パレットB2の上部成形部材5bを最初のパレットと同じ緑色bとし、パレットC2の上部成形部材5bを最初のパレットと同じ赤色cとし、パレットD2の上部成形部材5bを最初のパレットと同じ青色dとして、ヴァージン材料か、パレットあるいは他の製品を粉砕して得た再生プラスチックで成形する。一方、パレットA2〜D2の下部成形部材6bの材料に上記再生プラスチックFを使用する。
【0021】
再生プラスチックFには、適宜加熱により分解し、変化しない顔料や染料等の着色剤を混入させてもよい。上部成形部材5bをパレット全体を一色で成形したときの材料と同じ色の材料で成形することにより、下部成形部材6bに再生プラスチックFを使用しながらも、各メーカーのそれぞれのイメージカラーを継続させたパレットとすることができる。再生プラスチックFの色は、再生プラスチックEを使用して形成したパレットA1〜D1の色よりも濃くなる。
【0022】
同様にして、第3回目の再生プラスチックを得る。即ち、パレットA〜D及びパレットA1〜D1の場合と同様に、廃棄パレットA2〜D2を粉砕装置により粉砕して粉砕混合物とし、この粉砕混合物からゴミ、埃等の不純物を除去し、その後ペレット化するか、粉砕混合物をそのまま再生プラスチックGとすればよい。
【0023】
前記再生プラスチックGをパレットの材料とし、上下溶着型パレットの一方の成形部材の材料として使用する。即ち、予め各支柱部1,2の略中央部で水平方向に分割した分割面3によって上部成形部材と下部成形部材に分割成形される一方の成形部材を再生プラスチックGの材料で成形し、他方の成形部材をイメージカラーのヴァージン材料か、イメージカラーのパレットあるいは他の製品を粉砕して得た再生プラスチックで成形する。再生プラスチックGの色は、再生プラスチックFを使用して形成したパレットA2〜D2の色よりも濃くなる。
【0024】
このようにして、この発明に係る再生プラスチックの利用方法は、順次廃棄パレットを粉砕、混合した再生プラスチックを得て、上下溶着型パレットの一方の成形部材の材料として使用するものである。例えば、上部成形部材をイメージカラーのヴァージン材料またはイメージカラーのパレットあるいは他の製品を粉砕して得た再生プラスチックで成形することにより、下部成形部材に複数種類の製品を粉砕処理して得た再生プラスチックを使用しながらも、各メーカーのそれぞれのイメージカラーを継続させたパレットとすることができる。また、再生回数が多くなるにつれて再生プラスチックの色は次第に濃く変化して行くから、何回目の再生プラスチックを使用したかが外観から直ちに判別することができる。
【0025】
次に、この発明に係る再生プラスチックを使用したパレットの製造方法について説明する。まず、前工程として、廃棄パレットから得た再生プラスチックを確保する。再生プラスチックを製造するには、色の異なる複数のパレットを選別しないで混在させたまま回収し、これらを粉砕処理し、粉砕混合物を得る。次いで、この粉砕混合物からゴミ、埃等の不純物を除去し、その後ペレット化するか、粉砕混合物をそのまま再生プラスチックとすればよい。
【0026】
この発明におけるプラスチック製パレットは、上下溶着型パレットである。即ち、予め各支柱部の略中央部で水平方向に分割した分割面によって上部デッキボードを有する上部成形部材と、下部デッキボードを有する下部成形部材に分割成形し、前記分割面を突き合わせ溶着して形成したものである。
【0027】
まず、パレットの支柱部で水平方向に分割してなる上部成形部材または下部成形部材の一方を、イメージカラーの材料で成形し、他方の成形部材を色の異なる複数種類のパレットを粉砕した混合物からなる再生プラスチックにより成形する。前記イメージカラーの材料は、イメージカラーのヴァージン材料であってもよいし、一色で成形されたパレットあるいは他の製品を粉砕処理して得た再生プラスチックに着色してイメージカラーとした材料であってもよい。次いで、前記上部成形部材と下部成形部材とをその分割面を突き合わせて溶着し、一体に成形する。そして、上部デッキボード、下部デッキボード及び支柱部で囲まれた空間をフォーク差込口とする。
【0028】
前記構成のパレットは、二方差しパレットであると四方差しパレットであるとを問わない。前記色の異なる複数種類のパレットを粉砕した混合物からなる再生プラスチックは、何回目の再生であるかその回数は問わない。1回目の再生プラスチックは上部成形部材、下部成形部材ともイメージカラーの材料で成形されたパレットを複数種類粉砕、混合してなる再生材であり、2回目の再生プラスチックは上部成形部材、下部成形部材のいずれか一方が1回目の再生プラスチック材料で成形されたパレットを複数種類混合してなる再生材であり、3回目の再生プラスチックは上部成形部材、下部成形部材のいずれか一方が2回目の再生プラスチック材料で成形されたパレットを複数種類混合してなる再生材である。
【0029】
上記構成のパレットは、再生プラスチックの色によって何回目の再生材であるかが外観から直ちに判別することができる。また、上部成形部材又は下部成形部材の一方を継続して同じイメージカラーの材料で成形するから、再生プラスチックの有効利用を図りながら、各社のイメージカラーを保持することができる。また、再生プラスチックの再生回数が判別できることから、再生回数の異なるプラスチックを使用したパレットが混在して使用されている場合でも、回収すべきパレットを瞬時に識別することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、この発明によれば、各イメージカラーの異なる廃棄パレットを選別することなく回収し粉砕混合しても、パレットの再生プラスチックとして有効に利用することができるとともに、再生プラスチックのコストダウンを図ることができる。また、再生回数に応じて色が濃く変化するが、この色の変化を再生回数の判別に利用することができ、再生回数の物性に応じた利用を図ることができる。また、上下溶着型パレットの上部成形部材または下部成形部材の一方に再生プラスチックを使用し、他方にイメージカラーの材料を使用することによって、イメージカラーを継続して保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る再生プラスチックの利用方法を示す説明図である。
【符号の説明】
A〜D:イメージカラーの異なるパレット
a:黄色
b:緑色
c:赤色
d:青色
5、5a、5b:上部成形部材
6、6a、6b:下部成形部材
2:支柱部
3:分割面

Claims (6)

  1. 全体を一色の材料で形成したパレットを複数種類粉砕してなる粉砕混合物から1回目の再生プラスチックを得、この1回目の再生プラスチックを上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの上部成形部材又は下部成形部材のいずれか一方に使用し、他方の下部成形部材又は上部成形部材には粉砕前の複数種類のうちの一種類の色と同じ色のプラスチックを使用することを特徴とする再生プラスチックの利用方法。
  2. 1回目の再生プラスチックを使用して成形したパレットを複数種類粉砕してなる粉砕混合物から2回目の再生プラスチックを得、この2回目の再生プラスチックを上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの上部成形部材又は下部成形部材のいずれか一方に使用し、他方の下部成形部材又は上部成形部材には粉砕前の混合色でない一色の材料で成形した成形部材のうちの一つの色と同じ色のプラスチックを使用することを特徴とする請求項1記載の再生プラスチックの利用方法。
  3. 支柱部において上部成形部材と下部成形部材とに分割成形し、前記分割成形した上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの製造方法において、上部成形部材と下成形部材の色が同一のパレットを複数種類粉砕してなる粉砕混合物を再生プラスチックとし、前記再生プラスチックを材料として、上部成形部材又は下部成形部材のうちいずれか一方の成形部材を成形し、他方の成形部材を粉砕混合する前の一色の材料で形成したパレットのうちの一種類の色と同じ色のプラスチックを材料として成形し、両成形部材を突き合わせ溶着することを特徴とする再生プラスチックを使用したパレットの製造方法。
  4. 支柱部において上部成形部材と下部成形部材とに分割成形し、前記分割成形した上部成形部材と下部成形部材とを突き合わせ溶着してなる上下溶着型パレットの製造方法において、上部成形部材と下成形部材の色が異なるパレットを複数種類粉砕してなる粉砕混合物を再生プラスチックとし、前記再生プラスチックを材料として、上部成形部材又は下部成形部材のうちいずれか一方の成形部材を成形し、他方の成形部材を粉砕前の混合色でない一色の材料で成形した成形部材のうちの一つの色と同じ色のプラスチックを材料として成形し、両成形部材を突き合わせ溶着することを特徴とする再生プラスチックを使用したパレットの製造方法。
  5. 一色の材料で形成したパレットは、ヴァージン材料で形成したパレットであることを特徴とする請求項3に記載の再生プラスチックを使用したパレットの製造方法。
  6. 一色の材料で形成したパレットは、同一色の再生プラスチック材料で形成したパレットであることを特徴とする請求項3に記載の再生プラスチックを使用したパレットの製造方法。
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