JP3821025B2 - Pressure drainage device and pressure drainage toilet using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器内部を洗浄できる圧送排水装置、およびこれを用いた圧送排水便器に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平4−290559には、圧送排水装置の信頼性やメンテナンス作業性の向上を目的として、カッターで破砕された屎尿の破砕片が、容器内部や水位センサに付着するのを防ぐように、カッター周囲に配置されたスクリーンの上面と側面を二重構造にすることが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
圧送排水装置は、貯水槽内に圧送ポンプと水位検知スイッチと粉砕装置を設置し、屎尿および風呂の残り湯、洗濯・洗面などの雑排水を貯留槽に集め、水位検知スイッチにより貯水槽内の水位を検知し、圧送ポンプを作動させ、同時にカッターで屎尿を粉砕し、カッター周囲に配置されたスクリーンを通過した屎尿と排水を排水管を通して圧送排出する装置である。このような圧送排水装置は、下水管より低い位置に設置された地下室や、排水管の勾配がとれない建物など、強制的に排水させる場所で必要とされている。さらに今後は、排水管の口径を小さくして配管スペースを小さくしたシステムや、排水管にフレキシブル性を持たせ施工性を向上させたシステムで多用されることが予想される。
一方、圧送排水装置のメンテナンスや衛生管理において特に重要なこととして、カッターで細かく粉砕された屎尿やトイレットペーパーが貯留槽内に残らず、臭気が漂わず、虫が発生しないように貯留槽内を清潔に保つことが挙げられる。
【0004】
しかしながら上記の圧送排水装置では、粉砕装置であるカッターとカッター周囲に配置された小孔の空いた筒上のスクリーンで構成されており、カッターで破砕された屎尿は、カッターの回転力よってスクリーンの小孔を通って貯留槽内の四方へ飛散し、破砕片が貯水槽内に付着して残留し、臭気の発生原因となるとともに、夏期には虫が発生するという問題があった。また、この破砕片が水検知スイッチに付着して水位検知スイッチの誤動作を誘発したり、メンテナンス時にタンクを開口すると非常に不衛生であることが問題となっている。
特開平4−290559では、上記貯水槽内を清潔に保つために、スクリーンの上面および側面を覆うように隔壁蓋と隔壁板を設けることが示されているが、これでは、スクリーンと隔壁蓋および隔壁板の間に挟まった屎尿によって粉砕効率の低下につながり、しいては圧送排水装置の能力低下につながる。また、貯留槽内に浮遊する屎尿および雑排水中に含まれる人体からの「あか」などが貯留槽内に固着することもあり、必ずしも貯水槽内を清潔に保っているとは言い切れない。さらに、水位検知スイッチにも浮遊汚物が付着するため、誤動作を誘発するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、容器内の衛生性を保ち、さらに圧送ポンプの誤動作を減少させて信頼性を増した圧送排水装置、およびこれを用いた圧送排水便器を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記目的を達成するために請求項1の圧送排水便器は、屎尿をうけるボウル部と、前記ボウル部に給水するボウル給水手段と、前記ボウル部からの排水を一時的に貯留するタンクと、該タンクに内蔵され、圧送管を接続した圧送ポンプと、前記ボウル部からの排水に含まれる汚物やペーパーを粉砕するカッターと、前記カッターを囲んで設けられ、前記汚物やペーパーを濾過できる複数の濾過穴が空いたスクリーンと、前記タンクの内部を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段に洗浄水を供給する洗浄用給水手段と、前記ボウル部への給水を開始するボウル部給水開始手段と、前記ボウル給水手段の給水と前記洗浄用給水手段の給水と前記ボウル部給水開始手段と前記圧送ポンプの運転を制御する制御部を備えたことを特徴とする。本発明によれば、ボウル給水手段の給水と、洗浄用給水手段の給水と、ボウル部給水開始手段と、圧送ポンプの運転を制御部で制御できるので、ボウル部からの排水状況や、圧送ポンプの運転状況に応じてタンク内の洗浄を行うことができ、無駄なく確実に衛生性を確保できる。例えば、ボウル部からの排水が汚物やペーパーを含む場合には、大便用のボウル部給水開始手段であるトリガースイッチを押し、ボウル給水手段からの給水を多くするとともに、洗浄用給水手段の給水量を増加し、タンク内をしっかり洗浄し、衛生性を確保する。逆に汚物を含まない小便の際には、小便用のボウル部給水開始手段であるトリガースイッチを押し、ボウル給水手段からの給水を抑えるとともに、洗浄用給水手段からの給水を少なくして、洗浄手段からの吐水量を少なくしても衛生性を確保でき、節水につながる。または、カッターを圧送ポンプと同期運転させる構造とし、カッターで汚物を粉砕し、スクリーンを通して粉砕物を飛散している時に、特に洗浄手段から吐水する水を増量し、タンクに付着した汚物を早期に洗い流し、汚物がタンク内に付着することを防ぎ衛生性を確保できる。または、タンク内の汚物を極力圧送ポンプで圧送した後に、新たに洗浄用給水手段またはボウル給水手段から、清水をタンク内に貯留し、圧送管や圧送管より下流側の悪臭や虫がタンク内に侵入するのを防ぎ、衛生性を確保できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を以下に説明する。
図1に本発明に係る排水装置を含む排水システムの一実施例を示す。
居住空間の床であるフローリング床2は建築躯体のスラブ床1の上方に図示しない碁盤の目状に張り巡らされた根太によって支えらており、フローリング床2とスラブ床1との間に床下空間3ができている。排水器具である浴室ユニット20はスラブ床1上に設置されており、水洗式の大便器40はフローリング床2上に設置されている。排水を圧送する圧送排水装置5は、排水器具近くの床下空間3内に納められている。
浴室ユニット20は、浴槽21と、洗い場23とを備えており、下流に向かって傾斜した浴槽配管25と洗い場配管26を介して圧送排水装置5に連通している。
大便器40は、大便器配管41を介して圧送排水装置5に連通している。
【0020】
圧送排水装置5は、図2に示すように、排水を一時的に貯留するタンク50と、タンク50に内蔵され排水を圧送する圧送ポンプ70と、圧送ポンプ70の制御を行う制御部71と、固形物を砕く粉砕部80と、タンク50に接続され圧送ポンプ70で加圧された排水を輸送する圧送管72と、タンク50の内部を洗浄する洗浄手段60と、から構成される。
タンク50は、浴槽配管25を接続する第一流入部51と、洗い場配管26を接続する図示しない第二接続部と、大便器配管41を接続する大便器専用流入部52と、一端が大気開放された通気部53と、外部給水源を接続する給水接続部54を有している。
圧送ポンプ70は、タンク50内の排水を吸い込む吸引口73と、圧送管72に連通した排出口74と、回転によって排水を吸引口73から排出口74に送り込むインペラ部75と、インペラ75の回転駆動となるモータ部76とを有している。制御部71は、タンク50内の水位を検知する水位センサ77を有しており、モータ部76の運転を制御している。
粉砕部80は、圧送ポンプ70の上部に位置し、複数の貫通孔を有した円筒状のスクリーン81と、スクリーン81内の底部に収まり固形物を砕くカッター82とから成り、カッター82を回転させる駆動部は、圧送ポンプ70のモータ部76である。スクリーン81は大便器専用流入部52の直下に位置している。
【0021】
洗浄手段60は、給水接続部52に直結した洗浄用洗浄用電磁弁62と、制御部71に内蔵され、洗浄用電磁弁62に信号を送る弁制御部63と、一端が洗浄用洗浄用電磁弁62に連通した第一接続管64と、一端が洗浄用電磁弁62に連通した第二接続管65と、タンク50の側面に配置され第一接続管64の端部に接続された縦型放水部66と、タンク50の上部に配置され第二接続管65の端部に接続された横型放水部67とから成る。
縦型放水部66は、図3に示すように、タンクの側面に向かって放水するように側面に開口した6つの側面吐水口と、水位センサに向かって放水するように正面に開口した正面吐水口とがある。
横型放水部67は、図4に示すように、スクリーンに向かって放水する吐水口と、タンクの側面に向かって放水する吐水口と、下方に向かって放水する吐水口が開口している。
【0022】
図5は、弁制御部63の稼働シーケンスを示している。図中Bは洗浄用電磁弁62に開信号を送り洗浄を開始する洗浄開始間隔を示し、Cは洗浄開始後、洗浄用電磁弁62に閉信号を送り洗浄を終了する洗浄時間を示している。
弁制御部63は、上記BおよびCを設定でき、ここではBを圧送ポンプ70の始動回数と連動させ、洗浄用電磁弁62が閉状態となってから、圧送ポンプ70が5回目に始動する間隔とし、Cを時間で制御し、30秒とする。つまり、圧送ポンプ70が5回稼動すると30秒間タンク50内を洗浄し、これを繰り返し行うように設定されている。
【0023】
本実施例に係る圧送排水装置の動作を図2で説明する。
浴槽または洗い場からの排水は、浴槽排水管25または図示しない洗い場排水管を通って、第一流入部51または図示しない第二流入部からタンク50に流入する。
大便器からの排水は、大便器配管41を通って、大便器専用流入部52からタンク50内のスクリーン81に流れ込む。スクリーン81の孔径以上の汚物はスクリーン81内に残留し、孔径以下の汚物と排水はタンク50の下方に流下する。
これらタンク50に流入した排水はタンク50内に貯留され、タンク50内の水位が上昇すると、水位センサ77が水位を検知し、圧送ポンプ70を稼働させ、同時に圧送ポンプ70の上部に取り付けたカッター82が回転する。カッター82が回転するとスクリーン81に残留した汚物は粉砕され、粉砕された汚物は、スクリーン81の孔からタンク50内に落下する。排水と粉砕された汚物は、圧送ポンプ70によって吸引口73から吸い込まれ、排出口74から圧送管72に圧送され、図示しない下水管に送水される。
ただし、カッター82の回転で粉砕された汚物の一部は、回転の勢いでタンク50内に散乱し、タンク50の側壁やスクリーン81や水位センサ77に付着することがある。
【0024】
弁制御部63は、上記圧送ポンプ70の稼働をカウントし、前記図5に示すように前の洗浄から数えて、圧送ポンプ70が5回目に稼働すると同時に洗浄用電磁弁62に開信号を送信する。洗浄用電磁弁62はこの信号で弁を開状態にし、外部給水源から縦型放水部66と横型放水部67に洗浄水が流れ込む。ここで、外部給水源は加圧手段があり洗浄水を加圧しており、洗浄用電磁弁62には定流量弁が内蔵されており、一定流量の洗浄水を縦型放水部66と横型放水部67に供給することができる。このように流量調整された洗浄水は、縦型放水部66の側面に空いた穴からタンク壁面方向に勢いよく吐水され、タンク50内に付着した粉砕された汚物や排水に混じった汚れを洗い流す。また、正面に空いた穴からは水位センサ77に向かって吐水され、前記水位センサ77に付着した汚物を確実に洗い流す。横型放水部67から吐水された洗浄水は、主にスクリーン81に付着した汚物を洗い流し、スクリーン81の孔の目詰まりを防ぐ。また側面に開いた吐水口からは水平方向に勢いよく吐水され、タンク壁面の汚れを洗浄する。弁制御部63は、洗浄用電磁弁62が開状態となってから30秒後に今度は閉信号を洗浄用電磁弁62に送信し、洗浄用電磁弁62は閉状態となり、各放水部への送水が停止し、洗浄が終了する。この間に吐水された洗浄水は、他の排水と同様に圧送ポンプ70で図示しない下水管へ送水される。
なお、洗浄用電磁弁62は電源が切れると閉状態になるよう設定しておく。洗浄中に停電が起こった場合は、圧送ポンプ70が停止し、同時に洗浄も停止するため、タンク50に洗浄水が溢れることはない。またメンテナンスでタンクを開ける場合には、電源を切ってから行うこととし、タンクを開けた状態で誤動作による洗浄水の噴き出しを防止することができる。
【0025】
上記説明からわかるように、本実施例に係る圧送排水装置においては、タンク50の内壁や、タンク50に内蔵された圧送ポンプ70やスクリーン81などに付着した粉砕された汚物や、排水に混じった汚れを定期的に洗い流すことができ、タンク50内を清潔に保つことで、改修時の衛生性を確保したり、汚れ付着による悪臭の発生を極力防ぐ。さらに水位センサ77やスクリーン81の穴に汚物が固着するのを防ぎ、圧送ポンプ70の安定した運転を確保し、装置全体の信頼性や安全性を増すことができる。また比較的きれいな洗浄水を圧送管72に定期的に流すことで、圧送管72の汚物付着による詰まりをある程度防ぐことができる。
【0026】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。
本発明の圧送排水装置において、図5に示す弁制御部の洗浄開始間隔Bを、例えば24時間のように時間設定する。こうすることで、圧送ポンプの稼働間隔が不規則な場合にも対応できる。
また、弁制御部の洗浄開始間隔Bを大便器の使用と連動させることもできる。こうすることで、スクリーンから汚物が飛散した直後にタンク内洗浄をすることができ、飛散した汚物の固着を完全に防ぎ、さらに浴槽など比較的きれいな排水を圧送する場合には洗浄をしないことで、節水化が可能となる。
【0027】
図2の洗浄手段60は、図6(a)に示すように、タンク50上部に配置され、複数の穴が空いた放水部91と、手動で開閉を行うボールバルブ92と、螺合接続可能な着脱接続部93と、着脱接続部93と螺合接続可能なキャップ94で構成され、ボールバルブ92と着脱接続部93とキャップ94はフローリング床2から上方に突出している。
タンク50内を洗浄する場合は、図6(b)に示すように、図示しない外部給水源からの給水管61と、該給水管61の先端に取り付けた接続ナット95を着脱接続部93に螺合接続する。
上記構造の圧送排水装置で、タンク50内を洗浄する場合は、まず、ポールバルブ92が閉状態であることを確認し、着脱接続部93からキャップ94をはずす。次に着脱接続部93に接続ナット95を接続し、ボールバルブ92と図示しない外部給水源を開にし、洗浄水を放水部91から吐水する。吐水された洗浄水は、タンク50の内壁や水位センサやスクリーンに付着した汚物を洗い流す。なお、洗浄水は圧送ポンプによって下水管に送水される。洗浄を終了するには、ボールバルブ92と図示しない外部給水源を閉とし、接続ナット95を着脱接続部93からはずし、着脱接続部93にキャップ94をかぶせる。
上記洗浄方法とすることで、使用者が必要に応じて洗浄をすることが可能となり、節水効果につながる。また、特に改修前などタンク50を開ける際には、充分洗浄を行い、衛生性を確保できる。ボールバルブを閉にして接続を行うので、タンク内の臭気が外部に漏れることもなく、衛生的である。
【0028】
図7に示すように、圧送排水装置5は、タンク50内部の圧送管72に設けた分岐部78と、分岐部78と洗浄用電磁弁62とを結ぶ排水リバース管79を備えても良い。
水位センサ77からの信号で、圧送ポンプ70が稼働すると、タンク50内の水位センサ77からの信号で、圧送ポンプ70が稼働すると、タンク50内の排水は圧送管72に圧送され、定期的に弁制御部63から開信号が洗浄用電磁弁62に送られ、洗浄用電磁弁62は開状態となり、圧送された排水の一部は、分岐部78から排水リバース管79を通って、さらに第一接続管64または第二接続管65を通って、縦型放水部66または横型放水部67から吐水され、タンク50の内壁や水位センサ77やスクリーン81を洗浄する。一定時間後に弁制御部63から閉信号が送られ洗浄用電磁弁62が閉状態となり、洗浄が終了する。上記構造とすることで、外部給水源を必要とせずともタンク50内の洗浄が可能となり、節水効果につながる。また、タンクに内蔵された洗浄装置のため、コンパクトな構造である。
【0029】
図3または図4の放水部は、図8に示すように、タンク50の上部に固定された放水上部96と、放水上部に洗浄水を供給する内部給水管97と、放水上部96と周動可能で吐水口が開いた放水下部98と、放水下部98に回転軸を固定したモータ99から構成されていてもよい。
モータ99を回転させながら放水下部98から洗浄水を吐水すると、洗浄水はスプリンクラーのように旋回しながら吐水され、タンク内壁や水位センサやスクリーンをまんべんなく洗浄することが可能となる。
【0030】
また、タンクに洗浄剤投入口を設けてもよい。
洗浄剤を洗浄剤投入口から投入しタンク内を洗浄することで、洗浄力が増し、タンク内壁や水位センサやスクリーンに付着した汚物を除去できる。よってタンク内の衛生性をさらに保つことができる。
【0031】
また、図9のように、圧送排水装置5は、スクリーン81に開口した穴の位置を制御部71や水位センサ77とは反対方向に開け、カッター82で粉砕した汚物が制御部71や水位センサ77に飛散しないようにし、制御部71とは反対方向に飛散してタンク50の内壁に付着した汚物は、洗浄手段60の横型放水部67からの洗浄水によって、容易に洗浄できるような構造としても良い。
制御部71や水位センサ77に飛散する汚物の量は確実に減少させることができるとともに、汚物の飛散場所を限定し、ピンポイントでの洗浄が可能となる。よって、制御部71や水位センサ77の誤動作を減少させるとともに、タンク50内の衛生性を確保できる。
【0032】
また、図10のように、圧送排水装置5に、スクリーン81の側面を覆うように円筒状のスクリーンカバー83を設けても良い。該スクリーンカバー83は、タンク50の上部を開口できるタンクふた55に固定されている。また、圧送排水装置5は、制御部71や水位センサ77を集中的に洗浄する縦型放水部66を有した洗浄手段60を備えている。
カッター82によって粉砕された汚物は、スクリーンカバー83に当たり、スクリーンカバー83の下方に落下するため、タンク50の内壁または制御部71や水位センサ77に飛散することは無い。さらに浮遊によって付着した汚物は、縦型放水部66によって容易に洗浄される。
スクリーンカバー83の内面にも徐々に汚物が付着することもあるが、定期的にタンクふた55を開口し、タンクふた55に固定されたスクリーンカバー83を取り外して洗浄できる。また、図10の波線で示すように、スクリーンカバー83の内面を集中的に洗浄するカバー放水部68を設けても良い。
制御部71や水位センサ77に飛散する汚物の量は確実に減少させることができるとともに、汚物の飛散場所を限定し、ピンポイントでの洗浄が可能となる。よって、制御部71や水位センサ77の誤動作を減少させるとともに、タンク50内の衛生性を確保できる。
【0033】
また、図10のスクリーン81に開口した穴の位置を図9のように制御部71とは反対方向に開け、それを覆う面にのみスクリーンカバー83を設けても良い。
これにより、前述と同様にタンク50は常時衛生性を確保でき、制御部71や水位センサ77に汚物の付着が少ないため誤動作を抑えることができる。さらに、スクリーンカバー83に必要な空間を少なくでき、タンク50を小さくできる。
【0034】
以上の実施例において、圧送排水装置は、大便器と浴槽から排水をうけることとしたが、本発明においては、これに限らず、小便器、洗面器、台所流しなどの排水器具からの排水を流入させても良い。台所流しで固形物が混入する場合は、大便器の排水と同様にカッターやスクリーンで粉砕した後圧送しても良い。
【0035】
図11は圧送排水便器100の一実施例である。圧送排水便器100は、汚物をうけるボウル部101と、ボウル部101に給水を行うボウル給水部102と、その開閉操作を行うボウル給水用電磁弁103と、ボウル部101への給水を開始するボウル部給水開始手段であるトリガースイッチ104と、ボウル部101の後方に位置したトラップ105と、トラップ105を連結した圧送排水装置5とを備えている。
【0036】
圧送排水装置5の詳細を図12に示す。圧送排水装置5は、タンク50と、ボウル部からの排水を流入する排水流入口106と、スクリーン81と、カッター82と、モータ部76を備えた圧送ポンプ70と、圧送管72と、洗浄用電磁弁62と横型放水部67を備えた洗浄手段60と、通気部53と、モータ停止用水位センサ107を備え、タンク50の上方には、モータ部76と、モータ停止用水位センサ107と、洗浄用電磁弁62と、ボウル給水用電磁弁103と、トリガースイッチ104を制御する制御部71が備えられている。なお、図11のボウル給水部102と、図2の洗浄手段60は、途中で合流し図示しない外部給水源につながっている。
【0037】
制御部71のシーケンスを図13に示す。各構成部の番号は、図11と図12に示している。▲1▼使用者がトリガースイッチ104をONにすると、直ちにボウル給水用電磁弁103が開きボウル部101を洗う。これによりボウル部101に溜まっている汚物や排水がトラップ105を通ってタンク50に流れ込み、タンク50の水位が徐々に上昇する。この時汚物はスクリーン81内に残留する。▲2▼一定時間後にモータ部76を駆動させ、モータ部76を駆動源とするカッター82によって汚物は粉砕され、さらに圧送ポンプ70によってタンク50内の汚水が圧送管72を介して徐々に外部に圧送され、タンク50の水位は徐々に減少する。▲3▼これよりやや遅れて、ボウル給水用電磁弁103が閉じ、ボウル部101にはトラップ105の作用により水が溜まる。直後に洗浄用電磁弁62が一定時間開き、タンク50内に飛散した汚物を洗い流す。圧送ポンプ70は駆動しているが、横型放水部67からの洗浄水によって多少タンク50内の水位が上昇することもあるが、洗浄用電磁弁62が閉じると水位は徐々に減少し、▲4▼モータ停止用水位センサ107まで水位が減少すると、モータ停止用センサが作動し、モータ部76が停止し、再び洗浄用電磁弁62が一定時間開き、タンク50内を洗浄する。この洗浄水により、浮遊汚物を洗い流すとともに、比較的きれいな水で、タンク50内の水位を復元させる。復元水位を圧送ポンプ70の吸い込み口より高い位置までとすると。溜まった水によって圧送排水装置5より下流側の悪臭や虫がタンク50内に侵入するのを防ぎ、通気部53より悪臭が発生したり、虫が上がってくることはない。
これにより、タンク50内の汚水を最後まで圧送した後に清水でタンクの内壁を洗浄し、またタンク50の内部に残留する水は極力きれいになるので、衛生性を十分確保できる。通気部53からの悪臭や虫の進出を阻止できる。
【0038】
また、上記圧送排水便器においては、制御部のシーケンスをいろいろ変更できる。例えばトリガースイッチ104に大便用と小便用があり、小便用の時には、図14に示すように、▲1▼'小便用のトリガースイッチ104がONとなり、直ちにボウル給水用電磁弁103が一定時間開きボウル部101を洗う。▲2▼'一定時間後にモータ部76が駆動するが、汚物やペーパーは含まれていないので、タンク50内の洗浄は行わない。▲3▼'タンク水位が減少しモータ停止用水位センサ107が作動すると、モータ部76は停止し、圧送排水も停止する。これと同時に洗浄用電磁弁62が開き、タンク50内を洗浄しながら、比較的きれいな水で、タンク50内の水位を復元させる。
これにより、必要なときにのみタンク50内を洗浄することができ、節水効果がある。
【0039】
上記実施例では、ボウル部給水開始手段を使用者が押すトリガースイッチとしたが、本発明はこれに限定されず、使用者が圧送排水便器から離れたことを検知して、ボウル部への給水を開始する人体検知センサーであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧送排水装置を用いた排水システムを示す斜視図である。
【図2】本発明に係る圧送排水装置の構成図である。
【図3】本発明に係る放水部の洗浄中の斜視図である。
【図4】本発明に係る放水部の洗浄中の斜視図である。
【図5】本発明に係る電磁弁の稼動シーケンスを示す制御波形図である。
【図6】本発明に係る給水接続部の不洗浄時の断面図と給水接続部の洗浄中の断面図である。
【図7】本発明に係る圧送排水装置の構成図である。
【図8】本発明に係る回転式放水部の断面図である。
【図9】本発明に係る圧送排水装置の別の形態を示した構成図である。
【図10】本発明に係る圧送排水装置の別の形態を示した構成図である。
【図11】本発明に係る圧送排水便器を示した概略図である。
【図12】本発明に係る圧送排水便器の圧送排水装置の構成図である。
【図13】本発明に係る圧送排水便器の制御シーケンスを示す制御は系図である。
【図14】本発明に係る圧送排水便器の制御シーケンスを示す制御は系図である。
【符号の説明】
5:圧送排水装置
20:浴室ユニット
40:大便器
50:タンク
60:洗浄手段
62:洗浄用電磁弁
63:弁制御部
66:縦型放水部
67:横型放水部
70:圧送ポンプ
71:制御部
77:水位センサ
81:スクリーン
82:カッター[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pressure-feeding / draining device capable of cleaning the inside of a container, and a pressure-feeding / draining toilet using the same.
[0002]
[Prior art]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-290559 discloses a cutter for preventing the urine fragments crushed by the cutter from adhering to the inside of the container or the water level sensor for the purpose of improving the reliability of the pressure drainage device and the maintenance workability. It is shown that the upper surface and the side surface of the screen disposed around the screen have a double structure.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The pressure drainage device is equipped with a pressure pump, water level detection switch and crushing device in the water tank, collects wastewater such as manure, remaining hot water in the bath, washing and wash surface, etc. in the water storage tank, and the water level detection switch It is a device that detects the water level, activates a pressure pump, simultaneously crushes manure with a cutter, and pumps and discharges manure and waste water that have passed through a screen arranged around the cutter through a drain pipe. Such a pressure drainage device is required in places where water is forced to be drained, such as a basement installed at a lower position than a sewer pipe or a building where the drain pipe cannot be inclined. Furthermore, in the future, it is expected to be frequently used in a system in which the diameter of the drain pipe is reduced to reduce the piping space, and a system in which the drain pipe is made flexible to improve the workability.
On the other hand, it is particularly important in maintenance and hygiene management of the pressure drainage device, so that the urine and toilet paper finely crushed by the cutter do not remain in the storage tank, so that there is no odor and insects are not generated in the storage tank. One example is keeping it clean.
[0004]
However, the above-mentioned pressure drainage device is composed of a cutter which is a pulverizer and a screen on a cylinder with a small hole arranged around the cutter, and the urine crushed by the cutter is caused by the rotational force of the cutter. There was a problem in that it flew through the small holes to the four sides of the storage tank, and the crushed pieces adhered and remained in the storage tank, causing odor and causing insects in the summer. In addition, there is a problem that if this crushed piece adheres to the water detection switch to cause a malfunction of the water level detection switch or the tank is opened during maintenance, it is very unsanitary.
In Japanese Patent Laid-Open No. 4-290559, in order to keep the inside of the water storage tank clean, it is shown that a partition lid and a partition plate are provided so as to cover the upper surface and the side surface of the screen. The urine caught between the partition plates leads to a reduction in the grinding efficiency, and in turn a reduction in the capacity of the pressure drainage device. In addition, human urine floating in the storage tank and “red” from the human body contained in the miscellaneous wastewater may stick to the storage tank, and it cannot be said that the water storage tank is kept clean. Furthermore, since floating dirt adheres to the water level detection switch, there is a risk of causing a malfunction.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to maintain a sanitary condition in the container and further reduce the malfunction of the pressure pump to increase the reliability, and the same. It is to provide a pressure-feeding drainage toilet.
[0018]
[Means for solving the problems and actions / effects]
Claims to achieve the above object1The pressure-feeding drainage toilet includes a bowl portion for receiving urine, bowl water supply means for supplying water to the bowl portion, a tank for temporarily storing drainage from the bowl portion, and a built-in tank connected to the pressure-feeding tube. A pressure feed pump, a cutter for crushing filth and paper contained in the drainage from the bowl portion, a screen provided around the cutter and having a plurality of filtration holes through which the filth and paper can be filtered, and the tank Cleaning means for cleaning the interior, cleaning water supply means for supplying cleaning water to the cleaning means, bowl part water supply starting means for starting water supply to the bowl part, water supply for the bowl water supply means, and water supply for cleaning The water supply of the means, the bowl part water supply start means, and a control unit for controlling the operation of the pressure pump is provided. According to the present invention, the water supply of the bowl water supply means, the water supply of the cleaning water supply means, the bowl portion water supply start means, and the operation of the pressure pump can be controlled by the control section. The inside of the tank can be cleaned according to the operating conditions of the above, and hygiene can be ensured without waste. For example, when the waste water from the bowl part contains filth and paper, the trigger switch that is the bowl part water supply start means for stool is pushed to increase the water supply from the bowl water supply means, and the water supply amount of the cleaning water supply means Increase the amount of water and clean the inside of the tank to ensure hygiene. On the other hand, in the case of urine that does not contain filth, the trigger switch, which is the bowl water supply start means for urine, is pressed to suppress the water supply from the bowl water supply means and to reduce the water supply from the cleaning water supply means. Hygiene can be secured even if the amount of water discharged from the means is reduced, leading to water saving. Or, the cutter is operated synchronously with the pump, and when the filth is crushed by the cutter and the crushed material is scattered through the screen, the amount of water discharged from the cleaning means is increased, and the filth adhering to the tank is quickly removed. Washing away can prevent filth from adhering to the tank and ensure hygiene. Or, after the filth in the tank is pumped as much as possible, fresh water is stored in the tank from the cleaning water supply means or bowl water supply means, and bad odors and insects on the downstream side of the pressure feed pipe and pressure feed pipe are stored in the tank. Can be prevented, and hygiene can be ensured.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Examples of the present invention will be described below.
FIG. 1 shows an embodiment of a drainage system including a drainage apparatus according to the present invention.
The
The
The
[0020]
As shown in FIG. 2, the
The
The
The crushing
[0021]
The cleaning means 60 includes a cleaning
As shown in FIG. 3, the vertical
As shown in FIG. 4, the
[0022]
FIG. 5 shows an operation sequence of the
The
[0023]
The operation of the pressure-feeding / draining device according to this embodiment will be described with reference to FIG.
Drainage from the bathtub or the washing place flows into the
Waste water from the toilet flows through the
The waste water that flows into these
However, some of the filth crushed by the rotation of the
[0024]
The
The cleaning
[0025]
As can be seen from the above description, in the pumping and draining apparatus according to the present embodiment, pulverized filth adhering to the inner wall of the
[0026]
As mentioned above, although the Example of this invention was described, this invention is not limited to the said Example.
In the pressure drainage device of the present invention, the cleaning start interval B of the valve control unit shown in FIG. 5 is set to a time such as 24 hours. By doing so, it is possible to cope with an irregular operation interval of the pump.
Further, the cleaning start interval B of the valve control unit can be linked with the use of the toilet. By doing this, it is possible to clean the tank immediately after the filth scatters from the screen, completely prevent the scattered filth from sticking, and do not wash it when pumping relatively clean wastewater such as a bathtub. Water saving is possible.
[0027]
As shown in FIG. 6 (a), the cleaning means 60 of FIG. 2 is screwed and connected to a water discharge portion 91 provided in the upper part of the
When cleaning the inside of the
When cleaning the inside of the
By setting it as the said washing | cleaning method, it becomes possible for a user to wash | clean as needed and it leads to the water-saving effect. In particular, when the
[0028]
As shown in FIG. 7, the pressure-
When the pumping
[0029]
As shown in FIG. 8, the water discharge section of FIG. 3 or 4 includes a water discharge
When cleaning water is discharged from the water discharge
[0030]
Further, a cleaning agent charging port may be provided in the tank.
By cleaning the inside of the tank by introducing the cleaning agent from the cleaning agent inlet, the cleaning power is increased, and the dirt attached to the inner wall of the tank, the water level sensor and the screen can be removed. Therefore, the hygiene in the tank can be further maintained.
[0031]
Further, as shown in FIG. 9, the
The amount of filth scattered on the
[0032]
Further, as shown in FIG. 10, a
The dirt crushed by the
Although dirt may gradually adhere to the inner surface of the
The amount of filth scattered on the
[0033]
10 may be formed in the opposite direction to the
Thereby, like the above-mentioned, the
[0034]
In the above embodiment, the pressure-feed drainage device receives drainage from the toilet and bathtub, but in the present invention, the invention is not limited to this, and drainage from drainage devices such as urinals, washbasins, and kitchen sinks is performed. It may be allowed to flow. When solid matter is mixed in the kitchen sink, it may be crushed with a cutter or a screen and then pumped in the same manner as in the toilet drainage.
[0035]
FIG. 11 shows an embodiment of the
[0036]
The details of the
[0037]
The sequence of the
Thereby, after the dirty water in the
[0038]
Moreover, in the said pressure-feed drainage toilet, the sequence of a control part can be variously changed. For example, the
Thereby, the inside of the
[0039]
In the above embodiment, the bowl portion water supply start means is a trigger switch that the user presses. It may be a human body detection sensor that starts the operation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a drainage system using a pressure drainage device according to the present invention.
FIG. 2 is a configuration diagram of a pressure drainage device according to the present invention.
FIG. 3 is a perspective view of the water discharge unit according to the present invention during cleaning.
FIG. 4 is a perspective view of a water discharge unit according to the present invention during cleaning.
FIG. 5 is a control waveform diagram showing an operation sequence of the solenoid valve according to the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view of the water supply connection portion according to the present invention when the water supply connection portion is not cleaned, and a cross-sectional view during cleaning of the water supply connection portion.
FIG. 7 is a configuration diagram of a pressure drainage device according to the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a rotary water discharge unit according to the present invention.
FIG. 9 is a block diagram showing another form of the pressure drainage device according to the present invention.
FIG. 10 is a configuration diagram showing another embodiment of a pressure drainage device according to the present invention.
FIG. 11 is a schematic view showing a pressure drainage toilet according to the present invention.
FIG. 12 is a configuration diagram of a pressure drainage device for a pressure drainage toilet according to the present invention.
FIG. 13 is a system diagram showing the control sequence of the pressure drainage toilet according to the present invention.
FIG. 14 is a system diagram showing the control sequence of the pressure drainage toilet according to the present invention.
[Explanation of symbols]
5: Pressure drainage device
20: Bathroom unit
40: Urinal
50: Tank
60: Cleaning means
62: Solenoid valve for cleaning
63: Valve control unit
66: Vertical water discharge section
67: Horizontal water discharge section
70: Pressure feed pump
71: Control unit
77: Water level sensor
81: Screen
82: Cutter
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