JP3820774B2 - 小動物用冷暖房装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は小動物用冷暖房装置に関し、詳しくは断熱する構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平7−16032号公報に開示されるようにペット用ハウスに保温装置を取り付けて冬季にペット用ハウス内を保温する方法が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述の従来例のような保温方法では、保温だけの機能しかなく、冷暖の切り換えができないために冬季の防寒しかできないという問題があり、またヒータによる保温のために安全面での問題があった。また折り畳みできないために持ち運びに不便であるという問題があった。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、冷暖房ができると共に冷暖房の効率を高めることができ、収納時や持ち運び時に場所をとらない小動物用冷暖房装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1の小動物用冷暖房装置は、上面にペット3の乗るスペース4を設けた平板状の基台部2の一端部に本体部10を立ち上がるように設け、基台部2の上面に積層するように熱伝導板11を装着し、熱伝導板11の本体部10側の端部にL字状に曲げて上方に立ち上がる立ち上がり部11aを設け、この立ち上がり部11aに冷却加熱ユニット1を装着して本体部10に冷却加熱ユニット1を備え、上記ペット3の乗るスペース4の上方をドーム状で断熱性のあるカバー体5にて覆ったことを特徴とする。冷却加熱ユニット1で冷却したり加熱したりすることで冷暖房ができる。またカバー体5で覆うことで断熱性を向上させて冷暖房の効率を向上させることができる。
【0006】
また本発明の請求項2の小動物用冷暖房装置は、請求項1において、折り曲げ自在のシートまたは可撓性のシートを曲成してドーム状のカバー体5を形成し、カバー体5を着脱自在に取り付けたことを特徴とする。カバー体5を取り外して畳んだりでき、保管時のスペースを削減することができると共に持ち運びやすさを向上できる。
【0007】
また本発明の請求項3の小動物用冷暖房装置は、請求項2において、カバー体5の両端及び基台部2の両端部に接合部を設け、接合部同士を接合することでカバー体5の曲げ形状を保持するようにして成ることを特徴とする。カバー体5を接合部で接合することでペット3を覆う状態にでき、また接合部の接合を外すことでカバー体5を外して保管時のスペースを削減したり、持ち運びをしやすくしたりできる。
【0008】
また本発明の請求項4の小動物用冷暖房装置は、請求項2において、折り曲げ自在のシートよりなるカバー体5を固定するために、曲げ自在のパイプを曲成した骨組み8を形成し、基台部2の両端部に骨組み8の接合部を設けて骨組み8を曲形状に保持し、骨組み8に上記シートよりなるカバー体5を被せて成ることを特徴とする。折り曲げ自在のシートよりなるカバー体5でも骨組み8にて保持してペットを覆う形状に保持でき、骨組み8を取り外したときは嵩張らないようにできる。
【0009】
また本発明の請求項5の小動物用冷暖房装置は、請求項4において、骨組み8を形成しているパイプ9が伸縮自在であり、パイプ9を伸縮させることによりドーム状形状の高さを変えることができるようにして成ることを特徴とする。ペット3の体格に対応することができる。
【0010】
また本発明の請求項6の小動物用冷暖房装置は、請求項4において、複数本の横パイプ9aと縦パイプ9bとを組み立てて骨組み8を形成し、カバー体5の一端にペットの出入り口を設け、骨組み8の横パイプ9aのうち出入り口側に位置する横パイプ9aを立てて取り付ける角度を可変とすることにより上記出入り口の開口角度αを変えることができるようにして成ることを特徴とする。出入り口の開口角度αを変えることで体格の異なるペット3や明るい場所または薄暗い場所を好むペット3等に対応することができ、飼い主の満足度を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4に示す例から述べる。平板状の基台部2の一端部には冷暖房装置の本体部10を立ち上がるように設けてある。基台部2はプレート状またはマット状である。基台部2の上面にはアルミニウムプレートのような熱伝導性のよいプレートよりなる熱伝導板11を積層するように装着してある。熱伝導板11の本体部10側の端部はL字状に曲げて上方に立ち上がる立ち上がり部11aを設けてあり、この立ち上がり部11aに冷却加熱ユニット1としてのペルチェユニット1aを装着してある。このペルチェユニット1aはペルチェ素子12と放熱フィン13とアルミニウムよりなる熱伝導体14とで構成されている。ペルチェユニット1aの放熱フィン13には冷却ファン15を対向するように配置してある。この本体部10はカバー6にて覆ってある。しかしてペルチェユニット1aにて冷熱を発生すると、基台部2上に乗ったペット3の冷房ができ、ペルチェユニット1aで温熱を発生すると、基台部2に乗ったペット3の暖房ができるようになっている。
【0012】
基台部2上のペット3の乗るスペース4を覆うドーム状のカバー体5は本例の場合、発泡ウレタン板、フェルト等の可撓性シートにて形成されている。本例の場合、カバー体5は本体カバー部5aと背面カバー部5bとで構成されている。本体カバー部5aは平板状であり、接合穴16を穿孔してある。また本体カバー部5aの一側には嵌合穴17を設けてあり、本体カバー部5aの他側には円弧状の切り欠き18を設けてある。背面カバー部5bは略半円板状に形成されており、背面カバー部5bの外周には嵌合突起19を突設してある。本体カバー部5aは基台部2の上方で略逆U字状になるように曲げられ、本体部10側の端部で背面カバー部5bが垂直になるように立設され、嵌合突起19と嵌合穴16とが嵌合され、さらに固定ベルト20を接合部としての接合穴16に挿通して基台部2と本体カバー部5aとが接合され、カバー体5がドーム状に組み立てられる。このとき本体カバー部5aが可撓性シートであるために基台部2に接合するだけで所定の形状に保持できる。このようにドーム状に組み立てられたカバー体5で基台部2上のペット3を覆うことで断熱性を維持でき、冷暖房の効率を向上できる。上記のようにカバー体5でペット3を覆うが、使用しないときはカバー体5を取り外し、本体カバー部5aと背面カバー部5bとに分解でき、保管時のスペースを削減できると共に持ち運びもしやすくできる。
【0013】
また上記例ではカバー体5を接合穴16に通した固定ベルト20にて固定しているが、図5の例ではカバー体5の本体カバー部5aの両端に嵌合穴21を設け、基台部2の両側に設けたリブ状の嵌合突起22を嵌合穴21に嵌合することで基台部2にカバー体5を取り付けている。また図6の例では基台部2の両側に切り込み23を設け、本体カバー部5aの両端に設けた釦24を切り込み23に差し込み係止することで本体カバー部5aを取り付けている。
【0014】
また図7の例では基台部2上に骨組み8を組み立て、骨組み8に被せるようにカバー体5を被着してある。骨組み8がパイプ9にて形成されるもので、複数本の横パイプ9aと縦パイプ9bとを組み立ててあり、横パイプ9aを略逆U字状に折り曲げて横パイプ9aの下端を基台部2の両側の組み込み穴25に差し込んで固定してある。このように組み立てることで骨組み8を所定形状に保形して組み立ててある。カバー体5は折り曲げ自在なシートまたは可撓性のシートにて形成されており、骨組み8をカバー体5にて覆ってペット3が入るスペース4を形成するようになっている。このように骨組み8でカバー体5を支持するようにすると、カバー体5が折り曲げ自在なシートにて形成してあってもカバー体5を保形できる。またカバー体5を外すと共に骨組み8を外し、骨組み8の横パイプ9aを真っ直ぐにするとコンパクトにして保管したり、持ち運んだりできる。また骨組み8の横パイプ9aは図7の矢印Aに示す方向に伸縮自在になっており、横パイプ9aを伸縮させると、カバー体5の大きさを変更するだけで、ペット3を入れるスペース4の大きさを自由に変えることができ、ペット3の体格に合わせることができる。
【0015】
また骨組み8の横パイプ9aのうち出入り口側に位置する横パイプ9a′を立てて取り付ける角度を自由に変え、出入り口角度αを自由に変えることができるようになっている。つまり、図8(a)のように横パイプ9a′を垂直に立てたり、図8(b)のように横パイプ9a′を外側に傾けるように立てたり、横パイプ9a′を内側に傾けるように立てたりして出入り口角度αを自由に変えることができるようになっている。出入り口の開口角度を変えることで体格の異なるペット3や明るい場所または薄暗い場所を好むペット3等に対応することができ、飼い主の満足度を向上させることができる。
【0016】
また図9は他の例を示すものである。カバー体5で覆ったスペース4の背面側の上部に消臭フィルター26を取り付けてあり、消臭フィルター26の部分と本体部10内とをダクト27にて連通させてある。本体部10内でダクト27の端部と対応する部分には送風ファン28を内装してあり、送風ファン28の下方には冷却加熱ユニット1としてのペルチェユニット1aを装着してある。ペルチェユニット1aはペルチェ素子12と放熱フィン13と送風フィン29とで構成されている。しかして送風ファン28を駆動すると、カバー体5で覆われたスペース4の空気を消臭フィルター26を通して消臭し、消臭した空気をダクト27を介して本体部10内に導入し、本体部10内に導入した空気の一部を放熱フィン13を介して外部に放出し、本体部10内に導入した空気の残りを送風ファン28に通して熱交換し、熱交換した空気をカバー体5にて覆われたスペース4に送り込むことができるようになっている。このようにすると、消臭フィルター26に空気を通す送風ファン28で、放熱フィン13と送風フィン29に空気を送るファンを共用化でき、構造が簡単で組み立てを容易にできる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、上面にペットの乗るスペースを設けた平板状の基台部の一端部に本体部を立ち上がるように設け、基台部の上面に積層するように熱伝導板を装着し、熱伝導板の本体部側の端部にL字状に曲げて上方に立ち上がる立ち上がり部を設け、この立ち上がり部に冷却加熱ユニットを装着して上記本体部に冷却加熱ユニットを備え、上記ペットの乗るスペースの上方をドーム状で断熱性のあるカバー体にて覆ったものであって、冷却加熱ユニットで冷却したり加熱したりすることで冷暖房ができるのは勿論、カバー体で覆うことで断熱性を向上させて冷暖房の効率を向上させることができるものである。
【0018】
また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、折り曲げ自在のシートまたは可撓性のシートを曲成してドーム状のカバー体を形成し、カバー体を着脱自在に取り付けたので、カバー体を取り外して畳んだりでき、保管時のスペースを削減することができると共に持ち運びやすさを向上できるものである。
【0019】
また本発明の請求項3の発明は、請求項2において、カバー体の両端及び基台部の両端部に接合部を設け、接合部同士を接合することでカバー体の曲げ形状を保持するようにしているので、カバー体を接合部で接合することでペットを覆う状態にでき、また接合部の接合を外すことでカバー体を外して保管時のスペースを削減したり、持ち運びをしやすくしたりできるものである。
【0020】
また本発明の請求項4の発明は、請求項2において、折り曲げ自在のシートよりなるカバー体を固定するために、曲げ自在のパイプを曲成した骨組みを形成し、基台部の両端部に骨組みの接合部を設けて骨組みを曲形状に保持し、骨組みに上記シートよりなるカバー体を被せているので、折り曲げ自在のシートよりなるカバー体でも骨組みにて保持してペットを覆う形状に保持できるものであり、また骨組みを取り外したときは嵩張らないようにできるものである。
【0021】
また本発明の請求項5の発明は、請求項4において、骨組みを形成しているパイプが伸縮自在であり、パイプを伸縮させることによりドーム状形状の高さを変えることができるようにしているので、ペットの体格に対応することができるものである。
【0022】
また本発明の請求項6の発明は、請求項4において、複数本の横パイプと縦パイプとを組み立てて骨組みを形成し、カバー体の一端にペットの出入り口を設け、骨組みの横パイプのうち出入り口側に位置する横パイプを立てて取り付ける角度を可変とすることにより上記出入り口の開口角度を変えることができるようにしているので、出入り口の開口角度を変えることで体格の異なるペットや明るい場所または薄暗い場所を好むペット等に対応することができ、飼い主の満足度を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の概略断面図である。
【図2】同上のカバーを装着した状態の概略断面図である。
【図3】同上の斜視図である。
【図4】(a)は同上の本体カバー部の平面図、(b)は同上の背面カバー部の平面図である。
【図5】同上の他例の分解斜視図である。
【図6】(a)は同上の他例の分解斜視図、(b)は要部の組み立て状態の断面図である。
【図7】同上の他例の分解斜視図である。
【図8】(a)(b)は同上の他例を説明する断面図である。
【図9】同上の他例の断面図である。
【符号の説明】
1 冷却加熱ユニット
2 基台部
3 ペット
4 スペース
5 カバー体
8 骨組み
9 パイプ

Claims (6)

  1. 上面にペットの乗るスペースを設けた平板状の基台部の一端部に本体部を立ち上がるように設け、基台部の上面に積層するように熱伝導板を装着し、熱伝導板の本体部側の端部にL字状に曲げて上方に立ち上がる立ち上がり部を設け、この立ち上がり部に冷却加熱ユニットを装着して本体部に冷却加熱ユニットを備え、上記ペットの乗るスペースの上方をドーム状で断熱性のあるカバー体にて覆ったことを特徴とする小動物用冷暖房装置。
  2. 折り曲げ自在のシートまたは可撓性のシートを曲成してドーム状のカバー体を形成し、カバー体を着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の小動物用冷暖房装置。
  3. カバー体の両端及び基台部の両端部に接合部を設け、接合部同士を接合することでカバー体の曲げ形状を保持するようにして成ることを特徴とする請求項2記載の小動物用冷暖房装置。
  4. 折り曲げ自在のシートよりなるカバー体を固定するために、曲げ自在のパイプを曲成した骨組みを形成し、基台部の両端部に骨組みの接合部を設けて骨組みを曲形状に保持し、骨組みに上記シートよりなるカバー体を被せて成ることを特徴とする請求項2記載の小動物用冷暖房装置。
  5. 骨組みを形成しているパイプが伸縮自在であり、パイプを伸縮させることによりドーム状形状の高さを変えることができるようにして成ることを特徴とする請求項4記載の小動物用冷暖房装置。
  6. 複数本の横パイプと縦パイプとを組み立てて骨組みを形成し、カバー体の一端にペットの出入り口を設け、骨組みの横パイプのうち出入り口側に位置する横パイプを立てて取り付ける角度を可変とすることにより上記出入り口の開口角度を変えることができるようにして成ることを特徴とする請求項4記載の小動物用冷暖房装置。
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