JP3819647B2 - Air massage machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子やマット等に組込まれてエアーが給排気される空気袋の膨脹・収縮の繰返しにより、椅子やマット等に支持された使用者に対するマッサージを行うエアーマッサージ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の空気袋の膨脹・収縮を利用してマッサージを行うマット式及び椅子式のエアーマッサージ機は従来より多種提供されている。これらのマッサージ機が備える空気袋は、マッサージ専用で、いずれも予め指定された順序或いは使用者が指定した順序等にしたがって膨脹・収縮を繰返して使用されるものである。
【0003】
このような空気袋を備えるエアーマッサージ機は、その全ての空気袋を膨脹させない状態、つまり、非マッサージ状態では、マッサージ機としてではなく通常の椅子又はマット等として使用される。
【0004】
ところで、通常の椅子又はマット等としての使用時の使用感を向上させることについては、従来何らの配慮も講じられていない。したがって、例えば椅子を例に説明すれば、この椅子に寄り掛かって支持された使用者の上半身と背凭れ部との間には、腰部や首肩部がなす上半身のくびれに対応する部分に隙間ができることは避けられないから、前記上半身を支持する背凭れ部の上半身に対するフィット感がよくなく、その改善が使用感向上のために望まれている。
【0005】
一方、使用者の上半身のくびれに対応する固定のサポート凸部、すなわち、背凭れ部に予め前方へ膨出する部分を設けて、前記フィット感の向上を意図した椅子等も提供されている。しかし、マッサージ機の使用者の体格には個人差が大きいため、使用者各人に対していずれも適正なフィット感を得ることは難しいだけではなく、前記サポート凸部の突出の程度と使用者の体格との不適合を生じることがあり、その場合にはかえって使用感が損なわれるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、非マッサージ状態での使用感を向上できるエアーマッサージ機を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、使用者の身体を受ける身体受け面を有するマッサージ機本体と、前記身体受け面の裏側に位置して前記マッサージ機本体に組込まれた1以上の合成樹脂製身体サポート用空気袋と、この空気袋とは別に前記身体受け面の裏側に位置し、かつ、前記身体サポート用空気袋の前面側に重ねて前記マッサージ機本体に組込まれ、前記身体サポート用空気袋より小さく形成されて前記身体サポート用空気袋の膨脹に連動して前記身体に対する距離が変わるように移動される合成樹脂製マッサージ用空気袋と、前記身体サポート用空気袋を膨脹させるとともにその任意な膨脹状態を保持させる膨脹保持手段を有し、かつ、前記マッサージ用空気袋を移動させる前記身体サポート用空気袋を膨脹させてその膨脹を保持した状態で、前記マッサージ用空気袋を繰返し膨脹・収縮させてマッサージを行わせるエアー給排気装置と、前記身体サポート用空気袋と前記マッサージ用空気袋との間に配設され、これら両空気袋を互いに非接触とする緩衝シートと、を具備したものである。
【0008】
この発明において、マッサージ機本体としては、マット式エアーマッサージ機のマット部、または椅子式エアーマッサージ機の背凭れ付き椅子本体を用いることができ、又、エアー給排気装置の膨脹保持手段としては、エアーポンプから空気袋に至る空気導管を開閉する電磁式開閉弁、又は前記開閉を行うとともに空気袋から大気中への排気を行わせるポートを有した電磁式3方切換え弁等の電磁弁を使用できる。この発明において、緩衝シートには柔軟性等を有する発泡ウレタン樹脂のシート、又はナイロンや四弗化エチレン系等の滑性の高い硬質等のシートを用いることができる。このシートは身体サポート用空気袋又はマッサージ用空気袋に接着により貼り付けて設けたり、或いはこれら空気袋の支持基板に一端を取付ける等により両空気袋間に介在させて設けることができる。
【0009】
この請求項1の発明においては、マッサージ用空気袋とは別にマッサージ機本体に設けた1以上の身体サポート用空気袋を、エアー給排気装置で膨脹させるとともに、その任意な膨脹状態をエアー給排気装置の膨脹保持手段で保持できる。そのため、マッサージ機本体に支持された使用者に対して、使用者が望む膨脹程度まで身体サポート用空気袋を身体受け面側に膨脹させて、例えば使用者の裏側のくびれなどに適合するようにマッサージ機本体の身体受け面を使用者側に押出し、それにより、使用者の体格に応じたフィット感を使用者に与えることができる。そして、マッサージ用空気袋は、前記のように身体サポート用空気袋を膨脹保持させてフィット感を得た状態で、エアー給排気装置によって膨脹・収縮を繰返すので、その膨脹時に身体受け面を使用者側に押出して使用者を圧迫し、かつ、その後の収縮により前記圧迫を解消して使用者を弛緩させ、この繰返しによってエアーマッサージを行う。
【0013】
このエアーマッサージにおいては、身体サポート用空気袋を膨脹させて使用者に対して身体受け面を適合させることに伴い、マッサージ用空気袋を同時に使用者の身体側に動かすことができる。そのため、マッサージ用空気袋を身体のより近い位置に配置して、その位置でのマッサージ用空気袋の膨脹・収縮の繰返しにより身体をエアーマッサージすることができる。この場合に、身体サポート用空気袋にマッサージ用空気袋が重なり合うように配置されていて、マッサージ用空気袋が膨脹したときに、両空気袋を互いの最大膨脹部が接触し合うような相互関係位置とすることは、マッサージ用空気袋の膨脹を確実に身体サポート用空気袋で支持して、マッサージ用空気袋の膨脹力を有効に身体に与え得る点で望ましい。
【0017】
空気袋は一般的にポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂製であるので、それらが直接接触している場合には、マッサージ用空気袋が膨脹するとき等に互いに重なっている空気袋が擦れ合い、それに伴って耳障りな音が発生する恐れがある。しかし、この発明では身体サポート用空気袋とマッサージ用空気袋との間に緩衝シートを設けたので、互いに直接擦れ合うことがなくなり、耳障りな音が発生を防止できる。
【0019】
更に、この発明によれば、マッサージ用空気袋を繰返し膨脹・収縮させる以前に、身体サポート用空気袋を膨脹させてフィット感を得るので、マッサージ用空気袋の膨脹・収縮に邪魔されることなく、容易かつ適正なフィット感を得易い。しかも、身体サポート用空気袋の膨脹下でこれに重なっているマッサージ用空気袋を動作させるので、それ以前又はエアーマッサージの最中に、身体サポート用空気袋の膨脹の程度を変えることにより、エアーマッサージの強さを好みに合わせ調整できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
【0025】
図1は第1実施形態に係る椅子式のエアーマッサージ機A全体をそのシートカバーの一部を切り欠いて示す斜視図であって、この図中符号1はマッサージ機本体としての椅子本体で、座部2と、この座部2の後側に立てて設けられた背凭れ部3と、座部2の両側に立てて設けられた肘掛け部4とを備えている。
【0026】
図示の背凭れ部3はリクライニングできないように固定されているが、図示しないリクライニング装置によりリクライニング動作可能に設けられていてもよい。座部2の表面及び背凭れ部3の表面は夫々別のシートカバー5又は6で覆われている。これらシートカバー5、6は柔軟性を有しており、椅子本体1の身体受け面として使用されている。
【0027】
座部2の前部側、詳しくは、座部2に座った使用者の腿に対応する位置には、幅方向に延びる第1の身体サポート用空気袋11が組込まれている。この空気袋11はシートカバー5で覆い隠されている。又、使用者の上半身を支持する背凭れ部3には、第2、第3の身体サポート用空気袋12、13が夫々幅方向に延びて組込まれているとともに、複数例えば二個のマッサージ用空気袋14が組込まれている。なお、14aは両空気袋14を連結しているシート部分である。これらの空気袋12〜14はいずれもシートカバー6で覆い隠されている。各空気袋11〜14は、いずれもポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂製であって、いずれも図2に示す第2の身体サポート用空気袋12で代表して示すように、座部2及び背凭れ部3が個別に有する支持基板16に取付けられている。
【0028】
第2、第3の身体サポート用空気袋12、13は使用者の上半身の裏側のくびれに対応する位置に配置されている。詳しくは、第2の身体サポート用空気袋12は使用者の腰部のくびれに対応して背凭れ部3の下部に配置され、第3の身体サポート用空気袋13は使用者の首肩のくびれに対応して背凭れ部3の上部に配置されている。
【0029】
一対のマッサージ用空気袋14は、前記各身体サポート用空気袋11〜13のうち少なくとも第2の身体サポート用空気袋12の前面側、言い換えれば、シートカバー6側に重ねて配置されている。しかも、これらの空気袋14は第2の身体サポート用空気袋12の長手方向(言い換えれば背凭れ部3の幅方向)に間隔を空けて設けられ、それにより、これらマッサージ用空気袋14が使用者の背骨に対して圧迫を与えることがないように配置されている。こうして積層された空気袋12、14間には、これらが接触し合わないように発泡ウレタン等からなり柔軟性を有する緩衝シート17が挟まれている。このシート17の上側の縁部は前記支持基板16に固定されている。
【0030】
図1に示されるように座部2が有する横架板2a上には、前記各空気袋11〜14に対する空気の給排気及び給気に伴う膨脹状態の保持等を担うエアー給排気装置21が搭載されている。この装置21には椅子本体1に座った使用者により操作される操作部としてのリモートコントローラ23を介して必要な運転指令が与えられる。リモートコントローラ23は、図示しないがエアーマッサージの開始、終了、及びモード選択等のマッサージ用の各種操作釦と、椅子本体1に対する使用者のフィット感を得るためのサポート調節の開始、終了等のサポート用の各種操作釦等を有している。
【0031】
図3に示すようにエアー給排気装置21は、例えば電磁駆動によりダイアフラムを動かしてポンプ作動を営むエアーポンプ25と、このポンプ25の吐出し口に接続されて吐出し空気流の脈動を吸収するためのエアータンク26と、このタンク26の第1出口26aに接続されたエアーチューブ等からなる第1〜第4の空気導管27〜30と、エアータンク26の第2出口26bに接続された排気管31と、各空気導管27〜30の途中に個別に取付けられた第1〜第4の電磁弁32〜35と、排気管31の途中に取付けられた電磁弁36と、制御手段37とを備えている。
【0032】
第1空気導管27の先端は第1の身体サポート用空気袋11に接続され、第2空気導管28の先端は第2の身体サポート用空気袋12に接続され、第3空気導管29の先端は第3の身体サポート用空気袋13に接続されている。第4空気導管30の先端側は二股状に分岐されており、夫々の先端は一対のマッサージ用空気袋14に夫々接続されている。排気管31の先端は大気中に開放されている。
【0033】
各電磁弁32〜36にはいずれも電磁式の開閉弁が使用されている。これら電磁弁32〜36の開弁状態では、エアータンク26から空気袋11〜14に向けての空気の流れ、又はこれと逆方向の空気の流れを許し、又、閉弁状態では前記空気の流れを阻止する。したがって、身体サポート用空気袋11〜13に個別に対応する第1〜第3の電磁弁32〜34は、いずれも後述の制御により、第1〜第3の身体サポート用空気袋11〜13の膨脹状態を保持する膨脹保持手段として使用されるようになっている。各電磁弁32〜36の初期状態はいずれも閉弁状態である。
【0034】
エアーマッサージ機A全般の制御を担ってその給排気動作を制御するエアー給排気装置21の制御手段37は、マイクロコンピュータからなる。この制御手段37は、これに接続されたリモートコントローラ23での操作入力で指定された各種の運転指令に応じて、エアーポンプ25の起動と停止とを制御するとともに、前記各電磁弁32〜36の開閉動作を制御するようになっている。
【0035】
前記構成の椅子式エアーマッサージ機Aは以下のように使用される。すなわち、使用者が椅子本体1に腰掛けた状態で椅子本体1とのフィット感を得ようとする場合には、リモートコントローラ23において腰部等のフィット感を得ようとする身体サポート用空気袋に対応するサポート用操作釦を操作すればよい。
【0036】
そうすると、例えば腰部のフィット感を得る場合について代表して説明するが、エアーポンプ25の運転が開始されるとともに、身体Bの腰部に対応する位置に配置された第2の身体サポート用空気袋12につながっている第2電磁弁33が開かれて(なお、この給気段階では、他の全ての電磁弁32、34〜36はいずれも閉じられている。)、この弁35を通った圧縮空気が第2の身体サポート用空気袋12に供給される。この給気に伴い、第2の身体サポート用空気袋12がシートカバー6側に膨脹して、その前面に重なっていて収縮状態にある一対のマッサージ用空気袋14をシートカバー6側に押し動かすため、図2(A)の状態から図2(B)に示すように第2の身体サポート用空気袋12が、その膨脹に伴い一対のマッサージ用空気袋14及びシートカバー6を間に挟んで使用者の腰部裏側のくびれに押付けられる。
【0037】
そして、使用者が前記押付けを適当と感知した状態で、リモートコントローラ23の前記サポート用操作釦の押圧状態を解除又はサポート停止用操作釦を押すことにより、第2電磁弁33が閉じて前記膨脹状態に第2の身体サポート用空気袋12が保持されるとともに、エアーポンプ25の運転が停止される。それにより、第2の身体サポート用空気袋12を使用者の腰部に適合するように膨脹させて、使用者の好みとするフィット感を得ることができる。なお、このようなサポート位置の調節は、次に前記サポート用操作釦が操作されるまでは保持される。
【0038】
又、その他の位置に配置された第1、第3の身体サポート用空気袋11、13についても、必要に応じて以上の手順でそれらを膨脹させて任意の膨脹状態に保持させて、首肩部及び腿部に対してそれらの裏側から第1、第3の身体サポート用空気袋11、13を個別にフィットさせることができる。
【0039】
したがって、以上の手順により各身体サポート用空気袋11〜13のうちの1以上の空気袋を膨脹させて任意の膨脹状態に保持することにより、使用者の体形の違いに拘らず、椅子本体1の座部2及び背凭れ部3を使用者の下半身及び上半身にフィットさせることができる。そのため、使用者は椅子本体1に対して以上のようなフィット感を得て椅子本体1に腰掛けることができるので、快適な座り心地を得てリラックスすることができる。
【0040】
エアーマッサージをする場合には、以上のようにフィット感を得た状態でリモートコントローラ23のマッサージ用操作釦を操作すればよい。
【0041】
そうすると、エアーポンプ25が運転されるとともに、第4の電磁弁35がマッサージ期間が終了するまで開き状態に保持される(この場合、その他の電磁弁32〜34、36はいずれも閉じている。)に伴い、エアーポンプ25から吐出された圧縮空気がエアータンク26及び第4空気導管30を通って一対のマッサージ用空気袋14に夫々供給されるので、これら空気袋14が図2(C)に示すように膨脹して使用者の身体Bを圧迫する。
【0042】
そして、所定時間後には、エアーポンプ25の運転が停止されると同時に、排気用電磁弁36が開かれるので、一対のマッサージ用空気袋14から流出する空気が第4空気導管30を通ってエアータンク26に逆流し、このタンク26から電磁弁36を通って大気中に放出される。それに伴い一対のマッサージ用空気袋14が収縮し、したがって、それに伴い使用者の前記圧迫箇所が弛緩される。以上のような空気袋14に対するエアーの供給と排気とが所定のマッサージ期間にわたって所定回数繰返されて、エアーマッサージが行われる。
【0043】
しかも、以上のように第2の身体サポート用空気袋12の膨脹が保持された状態下でこれに重なっているマッサージ用空気袋14を膨脹・収縮させてエアーマッサージをするので、それ以前又はエアーマッサージの最中にリモートコントローラ23での操作入力にしたがって、第2の身体サポート用空気袋12の膨脹の程度を変えることにより、エアーマッサージの強さを好みに合わせ調整できる。
【0044】
なお、以上のエアーマッサージは、第1〜第3の各身体サポート用空気袋11〜13を全て収縮させた状態でも行うことができる。しかし、既述のようにマッサージ用空気袋14を移動させる第2の身体サポート用空気袋12を膨脹保持した状態下で、マッサージ用空気袋14を膨脹・収縮させてマッサージを行わせるので、マッサージ用空気袋14の膨脹・収縮に邪魔されることなく、マッサージ用空気袋14を膨脹・収縮させる以前に、第2の身体サポート用空気袋12を膨脹させてフィット感を得ることができ、それにより、容易かつ適正なフィット感を得易い。
【0045】
そして、前記エアーマッサージにおいては、それ用の空気袋14が一対であって、これらを背凭れ部3の幅方向に沿って間隔的に配置したから、これら空気袋14の夫々の膨脹を使用者の体形に適合させ易く、したがって、良好なマッサージができる。特に、一対のマッサージ用空気袋14を使用者の背骨を避けるように間隔を空けて並設したので、これらのマッサージ用空気袋14で背骨を圧迫することなくエアーマッサージができる。しかも、マッサージ用空気袋14が一対であるから、膨脹した両空気袋14が、互いの間で使用者の身体Bの一部を掴むように作用するから、この点においても良好なマッサージができる。
【0046】
又、既述のように第2の身体サポート用空気袋12を膨脹保持させると、それに伴ってマッサージ用空気袋14をシートカバー6側に移動させて、これらマッサージ用空気袋14を背凭れ部3に寄り掛った身体Bに対してより近い位置に配置できる。そして、この位置でマッサージ用空気袋14を膨脹・収縮させて身体をマッサージできるので、その効果が高い。
【0047】
しかも、マッサージ用空気袋14をこれを移動させる第2の身体サポート用空気袋12よりもシートカバー6側に配設したので、前記エアーマッサージにおいて、マッサージ用空気袋14の膨脹に伴う使用者の身体Bへの圧迫力を身体サポート用空気袋12を間に介することなく直接的に身体Bに与えることができる。したがって、マッサージ効果を向上できる。
【0048】
更に、膨脹保持された第2の身体サポート用空気袋12の前側に重なるように配置されて膨脹・収縮するマッサージ用空気袋14と前記空気袋12とは、同材質で形成されるが、これらの間には緩衝シート17を介装して両空気袋12、14を非接触としたから、マッサージ用空気袋14がその膨脹時に第2の身体サポート用空気袋12と擦れ合うことがない。そのため、第2の身体サポート用空気袋12とマッサージ用空気袋14との擦れ合いによる耳障りな音が発生することを防止しつつ、エアーマッサージができる。
【0049】
図4は本発明の第2の実施の形態を示している。この実施の形態は基本的には前記第1実施形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる部分は、エアー給排気装置の制御手段による空気袋12、14の膨脹順序である。
【0050】
すなわち、この第2実施形態においてエアー給排気装置21の制御手段37は、椅子本体1経の座り心地(フィット感)を調節するにあたり、図4(A)に示すように互いに重なっている両空気袋12、14がいずれも収縮した状態から、エアーポンプを動作させるとともに第4の空気導管30に介装された電磁弁35を開いてマッサージ用空気袋14を膨脹させるとともに、その膨脹状態を図4(B)に示すように保持する。この保持は前記電磁弁36を閉じることで行う。次に、制御手段37は、再びエアーポンプを動作させるとともに第2空気導管28に介装された第2の電磁弁33を開いて第2の身体サポート用空気袋12を膨脹させる。そうすると、既に膨脹保持されているマッサージ用空気袋14が身体Bに強く押付けられるので、その圧迫状態から使用者はフィット感を判断して、適当なところで、第2の身体サポート用空気袋12への給気を停止して膨脹状態に保持する。この状態は図4(C)に示される。そして、この後に前記電磁弁36を開くことによってフィット感の調節を完了する。なお、この点以外の構成は、図4に示されない構成を含めて前記第1実施形態と同じである。
【0051】
したがって、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様な作用を得て本発明の課題を達成できる。
【0052】
図5は本発明の参考例を示している。この参考例は基本的には前記第1実施形態と同様な構成であるので、同様構成部分には前記第1実施形態と同じ符号を付して、その構成および作用の説明を省略し、以下異なる部分について説明する。参考例が第1実施形態と異なる部分は、第2の身体サポート用空気袋12に対してマッサージ用空気袋14を取付けた点である。
【0053】
すなわち、この参考例において第2の身体サポート用空気袋12は、単一ではなく、使用者の身体Bの例えば腰部に対応して互いに接近して一対使用されているとともに、これらの空気袋12にわたって支持プレート18が取付けられている。支持プレート18は両空気袋12のシートカバー6側の面に接着されており、このプレート18のシートカバー6と対向する面には、単一のマッサージ用空気袋14が両身体サポート用空気袋12に対して重なり合わないように位置をずらして、両身体サポート用空気袋12間に位置されるように取付けられている。又、図示しない第2の空気導管の先端側は二股状に分岐されていて、それらの分岐端は一対の第2の身体サポート用空気袋12に夫々接続されている。なお、この点以外の構成は、図5に示されない構成を含めて前記第1実施形態と同じである。
【0055】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0056】
請求項1に記載の発明によれば、身体サポート用空気袋を身体受け面側に膨脹させるとともにその膨脹状態を保持することによって、使用者の体格に応じたフィット感を使用者に与えるようにマッサージ機本体の身体受け面を使用者側に押出して保持できるから、身体サポート用空気袋の膨脹保持により非マッサージ状態での使用感を向上できるとともに、マッサージ用空気袋の膨脹・収縮に邪魔されることなく、容易かつ適正なフィット感を得ることができ、しかも、身体サポート用空気袋の膨脹加減に応じてマッサージの強さを好みに合わせて調整可能なエアーマッサージ機を提供できる。
【0060】
更に、請求項1の発明によれば、身体サポート用空気袋とマッサージ用空気袋との間に、これら両袋同士が直接擦れ合うことがないようにする緩衝シートを設けたので、両空気袋同士の擦れ合いによる耳障りな音の発生を防止して、快適に使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る椅子式のエアーマッサージ機全体をそのシートカバーの一部を切り欠いて示す斜視図。
【図2】(A)〜(C)は第1実施形態の要部を夫々異なる状態において図1中Z−Z線に沿って示す断面図。
【図3】図1のエアーマッサージ機の制御系統を示すブロック図。
【図4】(A)〜(C)は本発明の第2の実施の形態に係る椅子式のエアーマッサージ機の要部を夫々異なる状態において示す前記図2相当の断面図。
【図5】 (A)〜(C)は本発明の参考例に係る椅子式のエアーマッサージ機の要部を夫々異なる状態において示す前記図2相当の断面図。
【符号の説明】
A…エアーマッサージ機
1…椅子本体(マッサージ機本体)
2…座部
3…背凭れ部
5、6…シートカバー(身体受け面)
11…第1の身体サポート用空気袋
12…第2の身体サポート用空気袋
13…第3の身体サポート用空気袋
14…マッサージ用空気袋
17…緩衝シート
21…エアー給排気装置
33…電磁弁(膨脹保持手段)
B…身体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air massage machine that performs massage for a user supported by a chair, mat, or the like by repeated expansion and contraction of an air bag that is incorporated into a chair, mat, or the like and is supplied and exhausted with air.
[0002]
[Prior art]
Various types of mat-type and chair-type air massage machines that perform massage using the expansion and contraction of a large number of air bags have been provided. The air bags provided in these massage machines are exclusively used for massage, and all of them are used by repeatedly expanding and contracting in accordance with the order designated in advance or the order designated by the user.
[0003]
An air massage machine including such an air bag is used not as a massage machine but as a normal chair or mat in a state where all the air bags are not inflated, that is, in a non-massage state.
[0004]
By the way, no consideration has been given to improving the feeling of use during use as a normal chair or mat. Therefore, for example, taking a chair as an example, there is a gap between the upper body of the user who is supported by leaning on the chair and the backrest, in a portion corresponding to the waist of the waist and neck shoulder. Since it is unavoidable to be able to do so, the fit to the upper body of the backrest part that supports the upper body is not good, and the improvement is desired to improve the usability.
[0005]
On the other hand, there is also provided a chair or the like intended to improve the fit by providing a fixed support convex portion corresponding to the waist of the user, that is, a portion that bulges forward in the backrest portion. However, since there are large individual differences in the physique of the massage machine user, it is difficult not only to obtain an appropriate fit for each user, but also the degree of protrusion of the support protrusion and the user May cause incompatibility with the physique, and in that case, there is a problem that the feeling of use is impaired .
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The problem to be solved by the present invention is to obtain an air massage machine that can improve the feeling of use in a non-massage state.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention of
[0008]
In this invention, as the massage machine body, the mat part of the mat type air massage machine or the chair body with a backrest of the chair type air massage machine can be used, and as the expansion holding means of the air supply / exhaust device, Use an electromagnetic valve such as an electromagnetic open / close valve that opens and closes the air conduit from the air pump to the air bag, or an electromagnetic three-way switching valve that has a port that opens and closes and exhausts air from the air bag to the atmosphere. it can. In the present invention, a foamed urethane resin sheet having flexibility and the like, or a sheet of hard material such as nylon or tetrafluoroethylene-based that has high lubricity can be used as the buffer sheet. This sheet can be provided by adhering to an air bag for body support or a massage air bag, or by interposing between the air bags by attaching one end to a support substrate of these air bags.
[0009]
According to the first aspect of the present invention, one or more body support air bags provided in the massage machine main body are inflated by the air supply / exhaust device separately from the massage air bag, and any inflated state thereof is air supply / exhaust. It can be held by the expansion holding means of the device. Therefore, for the user supported by the body of the massage machine, the body support air bag is inflated to the body receiving surface side to the extent desired by the user so as to adapt to the constriction on the back side of the user, for example. The body receiving surface of the massage machine main body is pushed out to the user side, thereby giving the user a fit according to the user's physique. The massage air bag, in the state to obtain a fit by the swelling retain air bag body support as, because repeated expansion and contraction by the air supply and exhaust device, using the body receiving surface during its expansion The user is pushed to press the user, and the user is relaxed by releasing the pressure by the subsequent contraction, and air massage is performed by repeating this operation.
[0013]
In this air massage , as the body support air bag is inflated to adapt the body receiving surface to the user, the massage air bag can be simultaneously moved to the user's body side. Therefore, the massage air bag can be disposed at a position closer to the body, and the body can be subjected to air massage by repeated expansion and contraction of the massage air bag at that position. In this case, the massage air bag is arranged so as to overlap the body support air bag, and when the massage air bag is inflated, the mutual relationship is such that the maximum inflated parts of both air bags come into contact with each other. The position is desirable in that the expansion of the massage air bag can be reliably supported by the body support air bag, and the expansion force of the massage air bag can be effectively applied to the body.
[0017]
Since air bags are generally made of synthetic resin such as polypropylene or polyethylene, when they are in direct contact, the air bags that overlap each other rub against each other when the air bag for massage is inflated. There is a risk that an irritating sound is generated. However, according to the present invention, since the cushioning sheet is provided between the body support air bag and the massage air bag, they do not rub against each other directly, and generation of harsh sounds can be prevented.
[0019]
Further, according to the present invention, before the massage air bag is repeatedly inflated and contracted, the body support air bag is inflated to obtain a fit, so that it is not obstructed by the expansion and contraction of the massage air bag. Easy to get a proper fit. In addition, since the massage air bag that overlaps with the air bag for body support is operated under the expansion of the air bag for body support, the air bag for the body support is changed by changing the degree of expansion before or during the air massage. The strength of the massage can be adjusted to your liking.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0025]
FIG. 1 is a perspective view showing the entire chair-type air massage machine A according to the first embodiment, with a part of its seat cover cut away, in which 1 is a chair body as a massage machine body, A
[0026]
Although the illustrated
[0027]
A first body
[0028]
The second and third body
[0029]
The pair of
[0030]
As shown in FIG. 1, an air supply /
[0031]
As shown in FIG. 3, the air supply /
[0032]
The tip of the
[0033]
As the
[0034]
The control means 37 of the air supply /
[0035]
The chair type air massage machine A of the said structure is used as follows. That is, when the user is trying to get a fit with the
[0036]
Then, for example, a case where a waist fit is obtained will be described as a representative. However, the operation of the
[0037]
Then, when the user senses the pressing as appropriate, the pressing state of the support operation button of the
[0038]
In addition, the first and third body
[0039]
Therefore, one or more of the body
[0040]
When performing air massage, the massage operation button of the
[0041]
Then, the
[0042]
Then, after a predetermined time, the operation of the
[0043]
Moreover, as described above, since the
[0044]
In addition, the above air massage can be performed also in the state which contracted all the 1st-3rd each body support air bags 11-13. However, as described above, the
[0045]
And in the said air massage, since the
[0046]
Further, when the second body
[0047]
In addition, since the
[0048]
Further, the
[0049]
FIG. 4 shows a second embodiment of the present invention. Since this embodiment basically has the same configuration as that of the first embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals as those of the first embodiment, and the description of the configuration and operation is omitted. Different parts will be described below. The difference between the second embodiment and the first embodiment is the expansion order of the
[0050]
That is, in this second embodiment, the control means 37 of the air supply /
[0051]
Therefore, also in the second embodiment, the object of the present invention can be achieved by obtaining the same action as that of the first embodiment.
[0052]
FIG. 5 shows a reference example of the present invention. Since this reference example has basically the same configuration as that of the first embodiment, the same components are denoted by the same reference numerals as those of the first embodiment, and the description of the configuration and operation is omitted. Different parts will be described. The reference example is different from the first embodiment in that a
[0053]
That is, in this reference example , the
[0055]
【The invention's effect】
The present invention is implemented in the form as described above, and has the following effects.
[0056]
According to the first aspect of the present invention, the body support air bag is inflated to the body receiving surface side, and the inflated state is maintained, thereby giving the user a fit according to the user's physique. Since the body receiving surface of the massage machine body can be pushed and held on the user side, the inflatable holding of the air bag for body support can improve the feeling of use in a non-massage state, and it is disturbed by the expansion and contraction of the air bag for massage Thus, an air massage machine can be provided that can easily and properly fit, and can adjust the strength of the massage according to the degree of expansion of the air bag for body support .
[0060]
Furthermore, according to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an entire chair-type air massage machine according to a first embodiment of the present invention, with a part of its seat cover cut away.
2A to 2C are cross-sectional views taken along the line ZZ in FIG. 1 in a different state of the main part of the first embodiment.
FIG. 3 is a block diagram showing a control system of the air massage machine of FIG. 1;
FIGS. 4A to 4C are cross-sectional views corresponding to FIG. 2 showing main portions of a chair-type air massage machine according to a second embodiment of the present invention in different states.
FIGS. 5A to 5C are cross-sectional views corresponding to FIG. 2 showing main portions of a chair-type air massage machine according to a reference example of the present invention in different states.
[Explanation of symbols]
A ...
2 ...
DESCRIPTION OF
B ... Body
Claims (1)
前記身体受け面の裏側に位置して前記マッサージ機本体に組込まれた1以上の合成樹脂製身体サポート用空気袋と、
この空気袋とは別に前記身体受け面の裏側に位置し、かつ、前記身体サポート用空気袋の前面側に重ねて前記マッサージ機本体に組込まれ、前記身体サポート用空気袋より小さく形成されて前記身体サポート用空気袋の膨脹に連動して前記身体に対する距離が変わるように移動される合成樹脂製マッサージ用空気袋と、
前記身体サポート用空気袋を膨脹させるとともにその任意な膨脹状態を保持させる膨脹保持手段を有し、かつ、前記マッサージ用空気袋を移動させる前記身体サポート用空気袋を膨脹させてその膨脹を保持した状態で、前記マッサージ用空気袋を繰返し膨脹・収縮させてマッサージを行わせるエアー給排気装置と、
前記身体サポート用空気袋と前記マッサージ用空気袋との間に配設され、これら両空気袋を互いに非接触とする緩衝シートと、
を具備したエアーマッサージ機。A massage machine body having a body receiving surface for receiving a user's body;
One or more synthetic resin body support air bags that are located on the back side of the body receiving surface and are incorporated in the massage machine body;
Separately from this air bag, it is located on the back side of the body receiving surface , and is built into the massage machine body so as to overlap the front surface side of the body support air bag, and is formed smaller than the body support air bag, A synthetic resin massage bladder that is moved so that the distance to the body changes in conjunction with the expansion of the body support bladder;
Inflating and holding means for inflating the body support air bag and maintaining its inflated state, and the body support air bag for moving the massage air bag is inflated to hold the inflation In the state, an air supply / exhaust device that performs massage by repeatedly inflating and contracting the massage air bag ,
A cushioning sheet disposed between the air bag for body support and the air bag for massage, and making these air bags non-contact with each other;
Air massage machine equipped with.
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