JP3818859B2 - 通信サービス情報通知方法及びこれを適用するネットワークシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信サービス情報通知方法及びこれを適用するネットワークシステムに関する。特に、本発明は、相手が加入している通信サービス情報を自動的に携帯端末に更新登録することを可能にする通信サービス情報通知方法及びこれを適用するネットワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数種のサービスに加入している単体または複合体端末を収容する通信サービス情報提供システムにおいて、マルチメディア通信端末の利用者は、通信相手のマルチメディア移動通信端末またはマルチメディア固定通信端末の各加入者識別子を知らないときは、当該通信相手の加入しているサービスを指定してアクセスすることができない。
【0003】
電話番号だけしか知らない通信相手端末への音声通信(通話)を発呼し、ビシー状態に遭遇した場合、通信相手端末の電子メールアドレスを知らなければ、メール送信が不可能である。また、通信相手端末が電子メールを受信可能か否かの自動確認の方法もない。
【0004】
かかる不都合に対し本願発明者等は、通信相手が加入している通信サービス及びそのサービス対応の識別情報(識別子)の入手または確認を発信端末に対して可能にする通信サービス情報提供方法を先に提案している(特願平12−148526号)。
【0005】
この通信サービス情報提供方法においては、第1に発呼者から複数の通信サービスに加入している被呼者において、いずれかの選択した通信サービスに対応する発呼を受信するステップと、前記発呼に対して、前記被呼者の加入している他の通信サービスに関する情報を発呼者に提供するステップとを備えることを特徴としている。
【0006】
これにより、上記情報通信サービスなどの提供を通信システム側で可能にしているために既存の単体又は複合体の通信端末には、特別な変更を必要とすることなく、新規なサービスの導入、利用を可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記先に提案したシステムにおいては、加入者が加入している通信サービスの変更に付いては考慮されていない。
【0008】
このために、事前に発呼者が被呼者の加入しているサービスに対応するアドレス情報を知っている場合であっても、これが変更されている場合には、被呼者にアクセスすることが困難となる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、かかる通信サービス情報の変更に対して対応可能とする通信サービス情報通知方法及びこれを適用するネットワークシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明に従う通信サービス情報通知方法は、基本構成として、加入者の加入している通信サービス情報に変更が生じた際、変更したことを通知する相手先を予め登録し、前記加入者の通信サービス情報に変更が生じた時は、前記登録した相手先に通信サービス情報の変更内容を通知することを特徴とする。
【0011】
上記の課題を解決する本発明に従う通信サービス情報通知方法の好ましい位置態様として、更に前記予め登録される相手先は、前記加入者が加入している通信サービスを問い合わせしてきた発呼者であることを特徴とする。
【0012】
また、上記の課題を解決する本発明に従う通信サービス情報通知方法の好ましい位置態様として、発呼者が被呼者に通信する際、前記被呼者が加入している通信サービスを問い合わせ、前記問い合わせ通信に用いた通信サービスが変更されている場合は、前記変更された通信サービスに対応するアドレス情報を用いて発呼することを特徴とする。
【0013】
さらに、上記の課題を解決する本発明に従う通信サービス情報通知方法の好ましい位置態様として、前記発呼と同時に変更された通信サービスを更新登録することを特徴とする。
【0014】
さらにまた、上記の課題を解決する本発明に従う通信サービス情報通知方法の好ましい位置態様として、前記被呼者が加入している通信サービスの問い合わせを、該当の加入者端末に予め登録された周期に基づき行うことを特徴とする。
【0015】
さらに、上記の課題を解決する本発明に従う通信サービス情報通知システムは、ネットワークに接続されるサービス要求側端末と、サービス登録側端末と、前記ネットワークに置かれるデータベースを有し、前記データベースには前記サービス登録側端末の加入者の加入している通信サービス情報に変更が生じた際、変更したことを通知する通知先の前記サービス要求側端末の加入者が予め登録され、前記サービス登録側端末の加入者の通信サービス情報に変更が生じた時は、前記登録した通知先の前記サービス要求側端末の加入者に通信サービス情報の変更内容を通知する様に構成されることを特徴とする。
【0016】
また、上記の課題を解決する本発明に従う通信サービス情報通知システムの好ましい一態様は、前記予め登録されるサービス要求側端末の加入者は、前記サービス登録側端末の加入者が加入している通信サービスを問い合わせしてきた発呼者であることを特徴とする。
【0017】
本発明の特徴は、以下に図面を参照して説明される発明の実施の形態から更に明らかになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下図面に従い、本発明の実施の形態を説明する。なお、図に示される実施の形態例は本発明の理解のためにのものであり、本発明の適用がこれに限定されるものではない。
【0019】
図1は、本発明の通信サービス情報通知方法が適用されるマルチメディア情報通信システムの基本構成を示す図である。
【0020】
回線交換網N1とパケット交換網N2を含む通信ネットワークNWを備える。通信ネットワークNWはWebサーバ1及びサービス処理受付部2を収容している。
【0021】
サービス処理受付部2は、回答作成部20及びデータベース21と相互に接続されている。回答作成部20は、通知サービス情報の問い合わせがされた時に使用されている情報表現メディアと異なる情報表現メディアで回答する場合(例えば、音声での問い合わせに対しパケットデータで回答する場合)に使用される。
【0022】
データベース21は、通信サービス提供(登録)側端末3が加入している複数種の通信サービス及び対応の加入者識別子を代表する加入者識別子(図1に示される例では、音声通信サービス「Speech」対応の電話番号)をキーとして格納している(図1、テーブルT参照)。
【0023】
図1に示すマルチメディア通信システムの通信ネットワークNWには、通信サービス要求(問合せ)側端末4及び、通信サービス提供(登録)側端末3が収容されている。
【0024】
通信サービス要求側の加入者は、通信サービス要求側端末4として、携帯電話端末42、ISDN対応電話端末41,パーソナルコンピュータ40等を所有している。携帯電話端末42は液晶表示部を有し、音声通信、文字(ショートメッセージ)通信、及びデータ(パケット)通信などの通信サービスに加入が可能である。
【0025】
また、通信サービス登録側の加入者は、通信サービス登録側端末3として、携帯電話端末32、ファクシミリ端末31、パーソナルコンピュータ30等を所有している。携帯電話端末32は液晶表示部を有し、音声通信、文字(ショートメッセージ)通信、及びデータ(パケット)通信などの通信サービスに加入している。
【0026】
通信サービス要求時の動作を説明すると、上述した構成を採るマルチメディア情報通信システムにおいて、図1に示すように、通信サービス登録側の加入者は、所有端末が加入している通信サービス及び対応の加入者識別子を通信情報として、データベース21に予め登録しておく。
【0027】
通信サービス要求側の加入者は、例えば携帯電話端末42を使用して、通信サービス登録側の加入者の所有端末32が加入している通信サービスを知るために、予め定められた特番に発信(発呼)して、問合せ要求を行う。この時、要求側の加入者は、希望の回答スタイルがあれば、問合せ要求においてそれを指定する。
【0028】
ここでは、回答スタイルとして、「パケット(電子メール:E-mai1)」を指定したとする。携帯電話端末42からのサービス要求を受けた回線交換網N1は、サービス処理受付部2に、携帯電話端末32の加入しているサービスを問合わせる。
【0029】
サービス処理受付部2は、データベース21から携帯電話端末32に関する通信情報(通信サービス及び対応加入者識別子)を読み出し、指定回答スタイル及びその通信情報を回答作成部20に渡して回答を作成させる。
【0030】
回答作成部20からの回答を受信したサービス処理受付部2は、回答スタイル指定がパケットであればパケット交換網N2、あるいはショートメッセージ通信(SME)やファクシミリ通信(FAX)であれば回線交換網N1に作成回答を返す。
【0031】
ここでは、サービス処理受付部2はパケット交換網N2に回答を返す。パケット交換網N2はその回答を携帯電話端末42に送付する。回答に含まれた通信サービス及び対応の加入者識別子は携帯電話端末42の表示部に表示される。したがって、通信サービス要求側の加入者は、表示された回答の中から希望の通信サービスを選択して発呼(接続要求)することが可能である。
【0032】
本発明は、第1の特徴として加入者が加入している通信サービスに変更が生じた際、変更したことを通知する相手を予め登録しておき、変更が生じた時は登録した相手に自動的に変更内容を通知する機能を有することを特徴とする。
【0033】
図2は、かかる本発明の第1の特徴を説明するシーケンスフローである。図2において、サービス登録側の加入者(B)は、加入する通信サービスに変更があった場合、それを通知する相手先を事前に登録する。
【0034】
このために、既存の登録制御シーケンスをそのまま利用し、各メッセージ(既存Q931メッセージ)のサービスコード(SS−Code)にオプションコードIとともに、変更通知リスト【A】に変更内容を通知する通知方法と通知先の情報IIとを入れる。
【0035】
加入者(B)からかかる通知先登録サービス要求メッセージを、ネットワークNW内に含まれる図示しない移動交換機(MSC)/ビジター位置レジスタ(VLR:visitor Location Register)[以下、単に移動交換機(MSC)という]を通して、ホーム位置レジスタ(HLR)に送る(処理工程P1)。
【0036】
なお、移動交換機(MSC)に対してはQ931プロトコルに従い、移動交換機(MSC)からホーム位置レジスタ(HLR)にはMAP(Mobile Application Part)プロトコルに従い、登録要求メッセージが送られる。
【0037】
ついで、ホーム位置レジスタ(HLR)は、受信した内容をホーム位置レジスタ(HLR)に有るデータベース(DB)21のテーブルに変更通知リスト【A】として登録する(処理工程P2)。図2では、変更通知リスト【A】に、E−mailにより通知する新たな通知先アドレス(網掛け部)が追加登録された様子を示している。
【0038】
登録完了後、ホーム位置レジスタ(HLR)は登録結果の確認(Ack)メッセージを加入者(B)に対し移動交換機(MSC)を通して送出する(処理工程P3)。
【0039】
次に加入者(B)が通信サービス情報の内容を変更する場合を図3のシーケンスフローに従い説明する。
【0040】
図3において、処理領域S1内のフローが、図2に示すフローに対して新たに追加された処理工程である。図2におけると同様に、サービス登録側の加入者(B)は、既存の登録制御シーケンスをそのまま利用し、各メッセージのサービスコードに変更内容Iと自動通知設定をONとするかOFFとするかのON/OFF情報IIを入れる。
【0041】
加入者(B)からのかかる登録要求メッセージをネットワークNW内にある移動交換機(MSC)経由でホーム位置レジスタ(HLR)が受信する(処理工程P11)と、サービス情報の変更を行う。(処理工程P12)。
【0042】
この際、加入者(B)から移動交換機(MSC)経由でホーム位置レジスタ(HLR)への登録要求メッセージの送信は、図2と同様に移動交換機(MSC)に対してはQ931プロトコルに従い、移動交換機(MSC)からホーム位置レジスタ(HLR)にはMAP(Mobile Application Part)プロトコルに従い、登録要求メッセージが送られる。
【0043】
新たに追加された処理領域S1において、変更が正しく完了している場合(処理工程P13,Y)、自動通知がONに設定されているか否かが判断される(処理工程P14)。
【0044】
自動通知がONに設定されて場合(処理工程P13,Y)、変更通知リスト(図2、変更通知リスト【A】)をチェックする(処理工程P15)。変更通知リスト【A】に通知方法の設定が有る場合(処理工程P16,Y)、該当の通知方法に従い、登録されている通知先の加入者側に変更通知が実行される(処理工程P17)。
【0045】
この変更通知実行(処理工程P17)において、変更通知リスト【A】において指定された通知日に至っていれば(処理工程P18,Y)、通知処理が実行される(処理工程P19)。
【0046】
通知処理が正常に行われなければ、その旨が記入される(処理工程P20,N,P21)。正常に通知処理が行われれば、通知日が変更通知リスト【A】に記入される(処理工程P22)。
【0047】
同様の処理が次の通先データが無くなるまで繰り返される(処理工程P23)。上記の様に実行された変更通知サービスが正しく終了したか否かがショートメッセージ(SM)の形式で加入者(B)に通知される(処理工程P24)。
【0048】
ここで、図2,図3の処理において、加入者が異なるサービスオペレータに加入変更した場合であって、変更内容がURL(Uniform Resource Locator)の場合は、HP(ホームページ)を変更したことを契機に自動的にSM(ショートメッセージ)やメールを作成して通知される登録された通知先に通知が行われる。
【0049】
あるいは、変更通知リスト【A】をネットワークNWのホーム位置レジスタ(HLR)等に保持している場合で、加入者が異なるサービスオペレータに加入変更した場合を説明する図4において、変更前のオペレータ(A)と変更後オペレータ(B)間で必要な加入者データを転送するという仕組みを構成することも可能である。
【0050】
図5は、本発明の第2の実施の形態例を示すシーケンスフローである。この実施の形態では、通信サービス情報の提供を受けた発信者(A)を、自動的に変更通知リストに登録する例である。
【0051】
図5において、サービス要求側としての発信者(A)は、サービス特番と相手電話番号を用いて、サービス登録側加入者としての被呼者(B)の加入しているサービス種別を問い合わせる(処理工程P30)。この問い合わせは、ネットワークNW内に収容される移動交換局(MSC,GMSC)を経由してホーム位置レジスタ(HLR)に有るデータベース(DB)21に接続される。
【0052】
この問い合わせにおいて、移動交換機(MSC)へは、MAP(Mobile Application Part)プロトコルにより、移動交換機(MSC)から移動交換局(GMSC)へは、ISUP(ISDN User Part)プロトコルにより、移動交換局(GMSC)からホーム位置レジスタ(HLR)へは、MAP−USSD(Unstructured Supplementary Service Data)プロトコルを利用して問い合わせメッセージが転送される。
【0053】
ホーム位置レジスタ(HLR)は、問い合わせメッセージを受けるとMAP−USSD応答メッセージを作成し(処理工程P31)、発信者(A)に被呼者(B)の加入しているサービスを、発信者(A)が問い合わせメッセージを送ってきた通信サービス方法により、問い合わせメッセージの転送と逆方向に通知する(処理工程P32)。
【0054】
この際、被呼者(B)が自動変更通知サービスに加入しているか否かを判断する(処理工程P33)。自動変更通知サービスに加入していれば(処理工程P33,Y)、ホーム位置レジスタ(HLR)において、当該発信者(A)への通知方法をデータベース21を参照してチェックする(処理工程P34)。このチェックにおいて、同一の通信方法において同一の識別子が有るか否かを判断する(処理工程P35)。同一の識別子があれば(処理工程P35,Y)、通知日をデータベース21の変更通知リスト【A】に登録する。
【0055】
一方、同一の識別子がなければ(処理工程P35,N)、発信者(A)の識別子をデータベース21に登録する。
【0056】
図6は、本発明の更に他の実施の形態例を示すシーケンスフロー図である。図6において、発信者となるサービス登録側加入者(B)がサービス要求側加入者である被呼者(A)に通信する際、ホーム位置レジスタ(HLR)に被呼者(A)の通信サービス情報を問い合わせる処理を含んだ特番及び相手先電話番号の形態で発信する(処理工程P40)。
【0057】
ホーム位置レジスタ(HLR)は、被呼者(A)の通信サービス情報を移動交換機(MSC)を経由して加入者(B)の通信端末に送出する(処理工程P41)加入者(B)の通信端末は、受信した回答を元に、通信端末内のアドレス情報と受信した回答とを比較して、被呼者(A)の通信サービス情報に変化があったか否かを判断する(処理工程P42)。比較結果に差分がない場合、通常の発信処理を行う(処理工程P43)。
【0058】
この通常の発信処理は、加入者(B)から移動交換機(MSC)に対して、発信要求を送り(処理工程P431)、移動交換機(MSC)は、次いで、ホーム位置レジスタ(HLR)に位置の問い合わせを行う(処理工程P432)。
【0059】
この問い合わせに対する応答(処理工程P433)に基づき、移動交換機(MSC)は、被呼者(A)側の移動交換機(MSC)に対して、IAM(Initial Address Message)を送り(処理工程P434)、被呼者(A)に着信要求が送られる(処理工程P435)。
【0060】
一方、処理工程P42における判断で、被呼者(A)の情報に変更が有る場合(処理工程P42,Y)は、被呼者(A)の通信サービス情報即ち、アドレス情報に変更が有った事が加入者(B)に通知される(処理工程P44)。
【0061】
次いで、アドレス情報の更新をするか否かについて加入者(B)の操作を待って(処理工程P45)、アドレス情報の更新し(処理工程P46,Y)、あるいは更新せずに(処理工程P46,N),加入者(B)の発信操作を待つ(処理工程P47)。
【0062】
加入者(B)が発信操作をする場合は、先の処理工程P43と同様に被呼者(A)に対する着信要求が行われる。
【0063】
図7は、図6の実施の形態において加入者(B)が被呼者(A)の情報変更を更新するか否かにかかわらず、被呼者(A)に対する発信を自動的に実行する実施の形態例である。
【0064】
図7において、加入者(B)が被呼者(A)に通信する際、ホーム位置レジスタ(HLR)に被呼者(A)の通信サービス情報を自動時に問い合わせる(処理工程P40)。
【0065】
ホーム位置レジスタ(HLR)は、被呼者(A)の通信サービス情報を移動交換機(MSC)経由で加入者(B)の通信端末に送出する(処理工程P41)。
【0066】
加入者(B)の通信端末は、受信した回答を元に発信処理を行う(処理工程P43)。同時に通信端末内のアドレス情報と受信した回答とを比較する(処理工程P42)。比較した結果に差分がある場合(処理工程P42,Y)は、被呼者(A)のアドレス情報を更新する(処理工程P44)。
【0067】
図8は、更に図7の実施の形態において、被呼者(A)の通信サービス情報に変更が有る場合、通信端末のアドレスを自動更新する(処理工程P44)処理の確認とその周期を設定するフローである。この場合の周期は被呼者(A)のアドレス毎でも、あるいは全ての被呼者に共通であっても良い。
【0068】
図8Aにおいて、対象とする被呼者(A)の名前とアドレスが登録される(処理工程P50,51)。
【0069】
次いで、自動確認サービスを行う場合(処理工程P52,Y)は、その確認周期を入力する(処理工程P53)。これにより自動更新リストに登録する(処理工程P54)。
【0070】
図8Bは、入力された周期に従って行われる周期的更新処理を説明する図である。図8Bにおいて、更新リストをチェックする(処理工程P530)。対象の被呼者(A)に対応するホーム位置レジスタ(HLR)に通信サービス提供のサービスに接続を行う(処理工程P531)。
【0071】
これに対し、ホーム位置レジスタ(HLR)から回答を受信する(処理工程P532)。アドレス情報の変更を確認し(処理工程P533)、変更が有れば、アドレス情報の更新処理を行う(処理工程P534)。
【0072】
この処理を更新リストの対象被呼者の全てに付いて行う(処理工程P535)。
【0073】
図9は、図6の処理に対応し、図6では被呼者(A)のアドレス情報変更を発信者(B)が行っていたのをネットワーク側で確認する様にした実施の形態の処理フローである。
【0074】
図9において、サービス登録側の加入者(B)がサービス要求側加入者である被呼者(A)に通信する際、図6におけると同様にホーム位置レジスタ(HLR)に移動交換機(MSC)を経由して被呼者(A)の通信サービス情報を問い合わせる(処理工程P60)。
【0075】
ホーム位置レジスタ(HLR)は、被呼者(A)の通信サービス情報を移動交換機(MSC)に通知する(処理工程P61)。移動交換機(MSC)は、加入者(B)が被呼者(A)への発信時に用いた識別子と回答の識別子に相違が無いかを判定する(処理工程P62)。
【0076】
識別子に相違が無い場合(処理工程P62,N)は、当該識別子を用いて被呼者(A)への発信処理を行う(処理工程P63)。ここで処理工程P63の発信処理は、先に図6に置いて説明した発信処理(処理工程P43)と同様である。
【0077】
一方、識別子に相違がある場合は、加入者(B)に被呼者(A)の最新のアドレス情報を通知する(処理工程P64)。
【0078】
図10は、更に図9の実施の形態に対し加入者(B)において、被呼者(A)の最新のアドレス情報が通知された場合に、自動的にアドレス情報を更新する実施の形態例である。
【0079】
図10において、識別子に相違がある場合は、メッセージフォーマットにアドレス更新コードを付与し、加入者(B)に応答する(処理工程P65)。
【0080】
したがって、加入者(B)はメッセージコードにアドレス更新コードが付与されているか否かを判断し(処理工程P66)、アドレス更新コードが付与されていれば、被呼者(A)のアドレス情報を更新する(処理工程P67)。
【0081】
被呼者(A)への発信は、アドレス情報の変更の有無にかかわらず、図9におけると同様に行われる(処理工程P63)。
【0082】
図11は、図10において更新されるアドレス更新テーブルの例である。少なくとも通信サービス種別と加入者識別子が記録される。
【0083】
ここで、先に図1において、データベース21が、ネットワーク内に有る事を説明したが本発明の適用はかかる場合に限られない。すなわち、図12は、データベースをそれぞれの移動機(MS)内に置く例である。移動機(MS)の通信サービス情報50,変更通知リスト及び問い合わせ回答リスト51が、テーブル形式で移動機(MS)内の記憶手段に格納される。
【0084】
なお図12に示すようにデータベースを移動機(MS)内に置く場合は、図4においてホーム位置レジスタ(HLR)において実行される処理領域S1におけると同様の処理が移動機(MS)内において実行される事が必要である。
【0085】
図13は、更に図12に示すようにデータベースを移動機(MS)内に置く場合の、先に説明した図5に対応する処理フローである。すなわち、ホーム位置レジスタ(HLR)において、データベース21の通信情報を更新せずに加入者(B)に発信者情報を通知する(処理工程P38)。これに対して、加入者(B)において、図11に示すテーブルに更新登録する(処理工程P39)。
【0086】
図14は、更に別の実施の形態例である。加入者(B)が、被呼者(A)に発信すると、移動交換機(MSC)/VLR(Visitor Location register)-bが、ホーム位置レジスタ(HLR)に被呼者(A)の位置を確認し、被呼者(A)側の移動交換機(MSC)に中継し、通話パスを張る(処理工程P70)。
【0087】
これにより通話が可能となり、通話中(処理工程P71)、加入者(B)は、加入者(B)の通信サービス情報を被呼者(A)に通知するためQ931メッセージ形式によりショートメッセージSMを作成し、これをネットワークに送付する(処理工程P72)。
【0088】
ショートメッセージSMを受信したホーム位置レジスタ(HLR)は、加入者(B)が加入している通信サービス情報をMAP−USSD(Mobile Application Part-Unstructured Supplementary Service Data)プロトコルを利用して、移動交換機(MSC)に通知する(処理工程P73)。
【0089】
移動交換機(MSC)は、USSD(Unstructured Supplementary Service Data)プロトコルを利用して被呼者(A)に、通信サービス情報を通知する(処理工程P74)。
(付記1)
加入者の加入している通信サービス情報に変更が生じた際、変更したことを通知する相手先を予め登録し、
前記加入者の通信サービス情報に変更が生じた時は、前記登録した相手先に通信サービス情報の変更内容を通知することを特徴とする通信サービス情報通知方法。
(付記2)付記1において、
前記予め登録される相手先は、前記加入者が加入している通信サービスを問い合わせしてきた発呼者であることを特徴とする通信サービス情報通知方法。
(付記3)
発呼者が被呼者に通信する際、前記被呼者が加入している通信サービスを問い合わせ、
前記問い合わせ通信に用いた通信サービスが変更されている場合は、前記変更された通信サービスに対応するアドレス情報を用いて発呼する
ことを特徴とする通信サービス情報通知方法。
(付記4)付記3において、
前記発呼と同時に変更された通信サービスを更新登録することを特徴とする通信サービス情報通知方法。
(付記5)付記3において、
前記被呼者が加入している通信サービスの問い合わせを、該当の加入者端末に予め登録された周期に基づき行う事を特徴とする通信サービス情報通知方法。
(付記6)
ネットワークに接続されるサービス要求側端末と、サービス登録側端末と、
前記ネットワークに置かれるデータベースを有し、
前記データベースには前記サービス登録側端末の加入者の加入している通信サービス情報に変更が生じた際、変更したことを通知する通知先の前記サービス要求側端末の加入者が予め登録され、
前記サービス登録側端末の加入者の通信サービス情報に変更が生じた時は、前記登録した通知先の前記サービス要求側端末の加入者に通信サービス情報の変更内容を通知する様に構成された
ことを特徴とする通信サービス情報通知システム。
(付記7)付記6において、
前記予め登録されるサービス要求側端末の加入者は、前記サービス登録側端末の加入者が加入している通信サービスを問い合わせしてきた発呼者であることを特徴とする通信サービス情報通知システム。
【0090】
【発明の効果】
以上図面に従い実施の形態を説明したように、本発明により通信サービス情報の変更に対して容易に対応可能である通信サービス情報通知方法及びこれを適用するネットワークシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアドレス情報通信方法が適用されるマルチメディア情報通信システムの基本構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の特徴を説明するシーケンスフローである。
【図3】加入者(B)が通信サービス情報の内容を変更する場合のシーケンスフローである。
【図4】変更通知リスト【A】をネットワークNWのホーム位置レジスタ(HLR)等に保持している場合で、加入者が異なるサービスオペレータに加入変更した場合を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態例を示すシーケンスフローである。
【図6】本発明の更に他の実施の形態例を示すシーケンスフロー図である。
【図7】図6の実施の形態において加入者(B)が被呼者(A)の情報変更を更新するか否かにかかわらず、被呼者(A)に対する発信を自動的に実行する実施の形態例である。
【図8】図7の実施の形態において、通信端末のアドレスを自動更新する(処理工程P44)処理の確認とその周期を設定するフローである。
【図9】被呼者(A)のアドレス情報変更をネットワーク側で確認する様にした実施の形態の処理フローである。
【図10】加入者(B)において、被呼者(A)の最新のアドレス情報が通知された場合に、自動的にアドレス情報を更新する実施の形態例である。
【図11】図10において更新されるアドレス更新テーブルの例である。
【図12】データベースをそれぞれの移動機(MS)内に置く例を示す図である。
【図13】データベースを移動機(MS)内に置く場合であって、図5に対応する処理フローである。
【図14】更に別の実施の形態を説明するシーケンスフローである。
【符号の説明】
1 Webサーバ
2 サービス処理受付部
3 通信サービス提供(登録)側端末
4 通信要求側端末
30、40 パーソナルコンピュータ
31、41 ファクシミル端末
32、42 携帯電話端末
20 回答作成部
21 データベース
NW ネットワーク
N1 回線交換網
N2 パケット交換網
T テーブル
Claims (5)
- 加入者の加入している通信サービス情報に変更が生じた際、変更したことを通知する相手先を予め登録し、
前記加入者の通信サービス情報に変更が生じた時は、前記登録した相手先に通信サービス情報の変更内容を通知することを特徴とする通信サービス情報通知方法。 - 請求項1において、
前記予め登録される相手先は、前記加入者が加入している通信サービスを問い合わせしてきた発呼者であることを特徴とする通信サービス情報通知方法。 - 発呼者が被呼者に通信する際、前記被呼者が加入している通信サービスを問い合わせ、
前記問い合わせ通信に用いた通信サービスが変更されている場合は、前記変更された通信サービスに対応するアドレス情報を用いて発呼する
ことを特徴とする通信サービス情報通知方法。 - 請求項3において、
前記発呼と同時に変更された通信サービスを更新登録することを特徴とする通信サービス情報通知方法。 - ネットワークに接続されるサービス要求側端末と、サービス登録側端末と、
前記ネットワークに置かれるデータベースを有し、
前記データベースには前記サービス登録側端末の加入者の加入している通信サービス情報に変更が生じた際、変更したことを通知する通知先の前記サービス要求側端末の加入者が予め登録され、
前記サービス登録側端末の加入者の通信サービス情報に変更が生じた時は、前記登録した通知先の前記サービス要求側端末の加入者に通信サービス情報の変更内容を通知する様に構成される
ことを特徴とする通信サービス情報通知システム。
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