JP3817822B2

JP3817822B2 - Record label

Info

Publication number: JP3817822B2
Application number: JP08272497A
Authority: JP
Inventors: 律雄萬道; 茂生青山
Original assignee: Oji Holdings Corp; Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd; Oji Holdings Corp
Priority date: 1997-04-01
Filing date: 1997-04-01
Publication date: 2006-09-06
Anticipated expiration: 2017-04-01
Also published as: JPH10282890A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剥離紙不要の記録ラベルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
表面に記録画像を有し、裏面に粘着加工を施した記録ラベルは、様々な記録方式を応用して広範囲な用途で用いられている。一般にこれらのラベルには裏面に粘着剤層を保護する目的で剥離紙が貼り合わされて巻き取られており、このため記録ラベル巻取の巻径は大きくなるが、記録機器や印刷機に装填できる巻取の大きさは制限されているため、一巻で発行できるラベルの枚数も制限されてしまい、ラベル発行の高速化と共に記録ラベルを頻繁に補充しなければならない。また、このときに発生する剥離紙の処理も問題となっている。また、コストの面からの記録ラベル中の剥離紙の占める割合は小さくない。
このため、高速発行にも適応でき、且つ環境問題対策、コストの面でも有利な剥離紙不要の記録ラベルが強く要望されている。
【０００３】
ところで、記録ラベルは、一般にラベル発行時にラベル長を決定するためにタイミングマーキングを行なわなければならない。従来の剥離紙を有する記録ラベルではダイカット打ち抜きによる剥離紙と記録ラベルの光透過性の違いを利用したり、剥離紙裏面にアイマーク（タイミングマークとも言う）を印刷するなどしてラベル長の検知を行っていた。ところが剥離紙不要の記録ラベルではラベルの支持体裏面に直接アイマークを印刷しなければならない。このため、支持体とアイマーク印刷インキとの密着性が乏しいと、例えば再剥離粘着剤を用い、ラベルを被接着物に貼着した後、該ラベルを剥がした場合、印刷インキと粘着剤が被接着物に残ってしまう、強粘着剤を用いた場合、使用する際に記録面表面に粘着剤が残ってしまう等の問題が生じ、満足なものが得られていないのが現状である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題はラベルを剥がした後も裏面印刷部や粘着剤が被接着物に残らない剥離紙不要の記録ラベルを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
剥離紙不要の記録ラベルではアイマークは直接支持体裏面に印刷されるため、再剥離用途では支持体と印刷インキとの密着性は従来にない強度が必要となる。本発明者らは鋭意研究の結果、支持体裏面にポリウレタン樹脂を含有する中間層を設けることにより強固な密着性が得られることを見出し本発明を達成するに至った。
【０００６】
本発明は、支持体の記録面側の表面が粘着剤に対し剥離性を有し、裏面側に粘着剤層を設けて巻き取った剥離紙不要の記録ラベルにおいて、該支持体と粘着剤層との間にポリウレタン樹脂を含有する中間層を設け、該中間層の粘着剤層側の表面に紫外線硬化性インキを用いて印刷を施したことを特徴とする記録ラベルである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の中間層中に使用されるポリウレタン樹脂としては、水性のエマルジョンやアイオノマー等が塗液調製の面で有利であるが、溶剤系や無溶剤物のものも勿論使用できる。また、アクリルなどその他のポリマーとの複合エマルジョン等も使用可能である。なかでも、ポリウレタンアイオノマーは紫外線硬化性インキの密着性を向上させる効果が大きいため好ましく用いられる。
【０００８】
中間層中には、その他のバインダーを併用することも可能である。例えば、水溶性樹脂としては例えばポリビニルアルコール、酸化デンプン、変性デンプン、アラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、キトサン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビルピロリドン、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアミド、スチレン−無水マレイン酸共重合体塩、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体塩、イソプロピレン−無水マレイン酸共重合体塩が挙げられ、また水分散性樹脂としては例えばスチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体エマルジョン、ポリ塩化ビニルエマルジョン、ポリ塩化ビニリデンエマルジョン、メタクリル酸エステル共重合体エマルジョンおよびアクリル酸エステル共重合体エマルジョン等が挙げられる。
【０００９】
また、中間層中には必要に応じて顔料を添加することもできる。かかる顔料としては、例えばカオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、焼成クレー、焼成カオリン、酸化チタン、珪藻土、無定形シリカ、活性白土等の無機顔料やスチレンマイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン粒子等の有機顔料等が挙げられる。
【００１０】
さらに、塗液中には必要に応じて各種の助剤を添加することができ、例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリウム、脂肪酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、グルタールアルデヒド、グリオキサール、ジメチロール尿素、ほう酸等の耐水化剤、紫外線吸収剤、消泡剤、着色染料等が適宜添加される。
【００１１】
本発明で使用される支持体は、紙（上質紙、中質紙、再生紙、塗被紙など）、合成紙、プラスチックフィルム、不織布等を公知の基材が使用することができる。中間層の塗布量は固形分重量で０．１〜５．０ｇ／ｍ² で、０．２〜３．０ｇ／ｍ² がより好ましい。また、中間層中のポリウレタン樹脂の含有量は中間層全固形中の５重量％以上とすることが望ましい。因みに塗布量が０．１ｇ／ｍ² 未満では十分な効果が得られず、また５．０ｇ／ｍ² を超えると粘着剤と支持体との密着性が低下し、糊残りが起こる恐れがあるため好ましくない。また、ポリウレタン樹脂の含有量が５重量％に満たないと、十分な効果が得られない。
中間層の形成方法としては、エアーナイフコーター、バリバーブレードコーター、ピュアブレードコーター、ロッドブレードコーター、ショートドウェルコーター、カーテンコーター、ダイコーター等など公知の塗工機によって塗布乾燥することにより形成できる。
【００１２】
支持体として紙基材を用いる場合は、紙基材を抄造時のサイズプレスによって中間層を形成することもできる。この場合、支持体のサイズプレス前のＪＩＳＰ８１２２に準じて測定したステキヒトサイズ度が１５秒以下であることが望ましく、このようなサイズ度が低い原紙にポリウレタン樹脂を含有する表面サイズ液を抄紙機のサイズプレスパートにて塗布し、乾燥後マシンカレンダーで平滑化処理を行うことによりサイズ液の支持体への浸透が均一な支持体が得られるものである。
【００１３】
ポリウレタン樹脂を有する中間層上に印刷されるアイマークとしては、凸版印刷、オフセット印刷など公知の印刷方法によって形成することができる。なかでも、紫外線硬化性インキを用いて印刷し、紫外線を照射して硬化する方法は、例えば記録方法が感熱記録の場合はアイマーク印刷時、熱がかかりにくく、不要な発色を防ぐことができるので好ましい。
【００１４】
本発明の剥離紙不要の記録ラベルはその構成上、記録面が剥離性を有しているため、転写方式の記録では、インキの受理性に優れた剥離層が必要となる。また、印刷方式による記録では、記録後剥離加工、粘着加工を行うものもある。とりわけ、色々な発色方式の中でも加熱による記録体内部での発色で記録を行う感熱記録方式が、生産性や記録機器の大きさや記録方法の簡便さ、コストの面からも剥離紙不要の記録ラベルとして好ましい。なお、感熱記録方式としては、ロイコ染料タイプ、ジアゾ染料タイプなど公知であり、本発明においても使用できる。
【００１５】
本発明の記録ラベルは記録面が剥離性を有するものであるが、剥離層に関しては特に限定するものではなく、通常の熱硬化シリコーン化合物が使用可能である。記録方法が感熱記録の場合は、剥離層は感熱記録層を設けた後に形成されるため、剥離剤としては硬化時に熱のかかりにくい、紫外線硬化型または電子線硬化型のシリコーン化合物が好ましく用いられる。
【００１６】
これらのシリコーン化合物の具体例としては、メルカプト基含有オルガノポリシロキサンとビニル基含有オルガノポリシロキサンとの混合組成物、アクリル基、メタクリル基またはシンナモイル基含有オルガノポリシロキサン組成物、マレイミド基またはフェニルマレイミド基含有オルガノポリシロキサン組成物、アジド基含有オルガノポリシロキサンとビニル基含有オルガノポリシロキサンとの混合組成物、チオアクリル基、チオメタクリル基またはチオシンナモイル基含有オルガノポリシロキサン組成物、アクリルアミド基、メタクリルアミド基またはシンナモイルアミド基含有オルガノポリシロキサン組成物等が挙げられ、また紫外線開始型カチオン重合を利用したエポキシ基含有オルガノポリシロキサンと光分解型開始剤のジアゾニウムルイス酸塩との混合組成物等も使用することができる。
【００１７】
なお、紫外線硬化型の場合は、硬化開始剤が必要である。かかる硬化開始剤の具体例としてはベンゾイルアルキルエーテル及びその誘導体、アセトフェノン及びその誘導体、チオキサントン及びその誘導体等が挙げられる。
【００１８】
本発明で使用する粘着剤の種類としては特に限定するものではなく、公知のアクリル系やスチレン−ブタジエン系のエマルジョン粘着剤やホットメルト粘着剤など感圧粘着剤が使用できる。再剥離性を付与するためには、粘着剤を選択したり、粘着剤の架橋度合いを調製したり、グラビア塗工時に網点の大きさを調節して粘着力をコントロールする方法など、適宜使用可能である。
【００１９】
なお、剥離層用塗液の塗布量は乾燥重量で０．５〜２０ｇ／ｍ² 、好ましくは１〜１０ｇ／ｍ² 程度であり、粘着剤層の塗布量は乾燥重量で３〜５０ｇ／ｍ² 、好ましくは５〜３０ｇ／ｍ² 程度の範囲で調節される。塗布方法としては、グラビアコーター、カーテンコーター、ダイコーター、バリバーブレードコーターなどの公知の塗工機やグラビア、凸版などの印刷機などが適宜しようできる。例えば、ラベル加工時の印刷工程中にグラビア印刷やベタ版の凸版印刷により形成することもできる。また、その他の記録体製造分野における各種の公知技術が必要に応じて付加し得るものである。
【００２０】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。なお、例中の「部」及び「％」は、特に断らない限りそれぞれ「重量部」、「重量％」を示す。
【００２１】
実施例１
［下塗層の形成］
６５ｇ／ｍ² の上質紙の片面に下記Ａ液を乾燥後の塗布量が７ｇ／ｍ² となるように塗布乾燥した後スーパーカレンダーによる平滑化処理を行って下塗層を形成した。
「Ａ液調製」
焼成クレー〔吸油量：１１０ｍｌ／１００ｇ〕１００部、ポリビニルアルコールの１０％水溶液２００部および水１００部からなる組成物を混合攪拌して下塗層用塗料を得た。
【００２２】
［記録層の形成］
下記Ｂ液５５部、Ｃ液１１５部、Ｄ液８０部、１０％ポリビニルアルコール水溶液１６０部、５０％ＳＢＲラテックス２０部および炭酸カルシウム１７部を混合攪拌して得た記録層用塗液を、下塗層上に乾燥後の塗布量が６ｇ／ｍ² となるように塗布乾燥して記録層を形成した。
「Ｂ液調製」
３−ジ−（ｎ−ブチル）アミノ−６−メチル−７−アニリノフルオラン（塩基性染料）１０部、メチルセルロースの５％水溶液５部および水４０部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が１．０μｍになるまで粉砕した。
「Ｃ液調製」
ビス（３−アリル−４−ヒドロキシフェニル）スルホン（呈色剤）３０部、メチルセルロースの５％水溶液５部および水８０部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が１．０μｍになるまで粉砕した。
「Ｄ液調製」
１，２−ジ（３−メチルフェノキシ）エタン（増感剤）２０部、メチルセルロースの５％水溶液５部および水５５部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が１．０μｍになるまで粉砕した。
【００２３】
［障壁層の形成］
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコールの１０％水溶液２５０部、カオリン〔商品名：ＵＷ−９０，ＥＭＣ社製〕６０部、２０％コロイダルシリカ水分散液〔商品名：スノーテックスＮ，日産化学社製〕５０部ステアリン酸亜鉛の３６％水分散物６部および水１１０部からなる組成物を混合攪拌して得た障壁層用塗液を、感熱記録層上に乾燥後の塗布量が４ｇ／ｍ² となるように塗布乾燥した後、スーパーカレンダーによる表面平滑化処理を行い障壁層を形成した。尚、障壁層表面のベック平滑度は１２００秒であった。
【００２４】
［剥離層の形成］
無溶剤紫外線硬化型シリコーン〔１．５モル％のメルカプト基含有オルガノポリシロキサン３０重量部と１．５モル％ビニル基含有オルガノポリシロキサン７０重量部からなる混合組成物，信越化学社製〕１００重量部、硬化開始剤（アセトフェノン）３重量部を混合攪拌して得た剥離層用塗液を予めコロナ処理を施した障壁層上に塗布量が１．０ｇ／ｍ² となるように塗布した後、紫外線を照射して剥離層を形成した。
【００２５】
［中間層の形成］
支持体裏面にポリウレタンアイオノマー〔商品名：ハイドランＡＰ−３０Ｆ，大日本インキ化学工業社製〕の２０％水分散液１００部、ポリビニルアルコール〔商品名：ＰＶＡ−１１０，クラレ社製〕の１０％水溶液５０部を混合攪拌して得た塗液を乾燥後の重量が２．０ｇ／ｍ² となるように塗布乾燥して中間層を形成した。
【００２６】
［裏面アイマークの印刷］
ＵＶ硬化性インキ〔商品名：ダイキュアーＲＳ８５墨，大日本インキ化学工業社製〕を用いてＲＩテスターで支持体裏面中間層上の一部にアイマークを印刷した後、紫外線を照射してインキを硬化させ、アイマークを形成した。
【００２７】
［粘着剤層の形成］
中間層上に２液架橋型アクリル系粘着剤〔商品名：ＡＥ２２４，日本合成ゴム社製〕１００部に対してエポキシ系架橋剤１部を添加し、混合攪拌して得られた再剥離粘着剤層用塗液を、支持体裏面中間層上に乾燥後の重量が２０ｇ／ｍ² となるように塗布乾燥して再剥離粘着剤層を形成後巻き取り、剥離紙不要の感熱記録ラベルを得た。
【００２８】
実施例２
実施例１の粘着剤層の形成において、再剥離粘着剤の代わりに、低温接着性アクリル系粘着剤〔商品名：アクリセットＰＳ−５１０８，日本触媒社製〕を支持体裏面中間層上に乾燥後の重量が２０ｇ／ｍ² となるように塗布乾燥した以外は実施例１と同様にして剥離紙不要の感熱記録ラベルを得た。
【００２９】
実施例３
［支持体の形成］
カナディアンスタンダードフリーネス（以下ＣＳＦと記す）が５５０ｍｌまで叩解されたＮＢＫＰ／ＬＢＫＰ（２０／８０）スラリー中に、内添サイズ剤としてパルプ固形量に対してロジンエマルジョンサイズ剤０．６重量％を添加し、硫酸バンドで紙料のｐＨを４．５に調整して抄紙を行い、抄紙機上のサイズプレス部にて酸化澱粉〔商品名：エ−スＡ，王子コーンスターチ社製〕濃度が２．５％、ポリウレタンアイオノマー〔商品名：ハイドランＡＰ−３０Ｆ，大日本インキ化学工業社製〕濃度が２．５％である混合溶液を、乾燥後の塗布量が固形量で３．０ｇ／ｍ² になるようにサイズプレスを施し、長網抄紙機で抄紙後カレンダー処理して米坪６５ｇ／ｍ² の支持体を形成した。
【００３０】
［感熱記録ラベルの形成］
実施例１において、支持体に６５ｇ／ｍ² の上質紙の代わりに上記で得られた中間層を有する支持体を使用し、且つ、実施例１の中間層の形成を行わなかった以外は実施例１と同様にして剥離紙不要の感熱記録ラベルを得た。
【００３１】
実施例４
実施例１の中間層の形成において、ポリウレタンアイオノマーの２０％水分散液１００部の代わりにポリウレタンエマルジョン〔商品名：タケラックＷ−６０１５，武田薬品工業社製〕の３０％水分散液６７部を使用した以外は実施例１と同様にして剥離紙のない感熱記録ラベルを得た。
【００３２】
比較例１
実施例１において、中間層を形成しなかった以外は実施例１と同様にして剥離紙のない感熱記録ラベルを得た。
【００３３】
比較例２
実施例２において、中間層を形成しなかった以外は実施例１と同様にして剥離紙のない感熱記録ラベルを得た。
【００３４】
比較例３
実施例１の中間層の形成において、ポリウレタンアイオノマーの２０％水分散液１００部、ポリビニルアルコールの１０％水溶液５０部の代わりににポリビニルアルコールのみを乾燥後の重量が２ｇ／ｍ² となるように塗布乾燥した以外は実施例１と同様にして剥離紙のない感熱記録ラベルを得た。
【００３５】
比較例４
実施例１の中間層の形成において、ポリウレタンアイオノマーの２０％水分散液１００部、ポリビニルアルコールの１０％水溶液５０部の代わりにスチレン／ブタジエンラテックスの４８％水分散液を乾燥後の重量が２ｇ／ｍ² となるように塗布乾燥した以外は実施例１と同様にして剥離紙のない感熱記録ラベルを得た。
【００３６】
このようにして得られた感熱記録ラベルについて以下の評価試験を行い、その結果を表１に示した。
【００３７】
〔評価〕
得られた各感熱記録ラベルを１５０ｇ／ｍ² の上質紙に貼り付け、３０分後に剥がして、上質紙上のアイマーク残りとアイマーク印刷を施していない部分での粘着剤残りを目視で評価した。
【００３８】
◎：上質紙上に付着物が全く見られない。
○：付着物が僅かに見られる。
△：付着物が少々見られる。
×：かなりの部分が上質紙上に残る。
【００３９】
【表１】

【００４０】
【発明の効果】
〔表１〕から明らかなように、本発明の剥離紙不要の記録ラベルは、再剥離されても、被接着物にアイマークや粘着剤が付着しない優れた記録ラベルであった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a recording label that does not require release paper.
[0002]
[Prior art]
Recording labels having a recording image on the front surface and an adhesive processing on the back surface are used in a wide range of applications by applying various recording methods. In general, these labels are wound with a release paper attached to the back surface for the purpose of protecting the adhesive layer, which increases the winding diameter of the recording label winding, but can be loaded into a recording device or printing machine. Since the size of the winding is limited, the number of labels that can be issued in one volume is also limited, and it is necessary to frequently replenish the recording labels as the label issuance speeds up. Further, the processing of the release paper generated at this time is also a problem. Further, the ratio of the release paper in the recording label is not small from the viewpoint of cost.
For this reason, there is a strong demand for a recording label that can be applied to high-speed issuance and that is advantageous in terms of measures against environmental problems and is advantageous in terms of cost.
[0003]
Incidentally, a recording label generally needs to be subjected to timing marking in order to determine the label length when the label is issued. For recording labels with conventional release paper, the label length can be detected by using the difference in light transmission between the release paper and the recording label by die-cut punching, or by printing an eye mark (also called timing mark) on the back of the release paper. Had gone. However, in the case of a recording label that does not require release paper, an eye mark must be printed directly on the back side of the label support. For this reason, if the adhesiveness between the support and the eye mark printing ink is poor, for example, a re-peeling adhesive is used, and when the label is peeled off after being attached to an adherend, the printing ink and the adhesive are When a strong pressure-sensitive adhesive that remains on the adherend is used, there is a problem that the pressure-sensitive adhesive remains on the surface of the recording surface during use, and a satisfactory product is not obtained.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide a recording label that does not require a release paper, in which a back printed portion and an adhesive do not remain on an adherend even after the label is peeled off.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In the case of a recording label that does not require a release paper, the eye mark is directly printed on the back surface of the support. Therefore, in the re-peeling application, the adhesion between the support and the printing ink requires an unprecedented strength. As a result of intensive studies, the present inventors have found that strong adhesion can be obtained by providing an intermediate layer containing a polyurethane resin on the back surface of the support, and have achieved the present invention.
[0006]
The present invention relates to a recording label that does not require a release paper, and has a surface on the recording surface side of the support that is peelable with respect to the pressure-sensitive adhesive, and is wound with a pressure-sensitive adhesive layer provided on the back side. The recording label is characterized in that an intermediate layer containing a polyurethane resin is provided between and an adhesive layer side surface of the intermediate layer is printed using an ultraviolet curable ink .
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As the polyurethane resin used in the intermediate layer of the present invention, an aqueous emulsion, ionomer or the like is advantageous in terms of preparation of the coating liquid, but a solvent-based or solvent-free one can of course be used. Also, composite emulsions with other polymers such as acrylic can be used. Among these, polyurethane ionomers are preferably used because they have a large effect of improving the adhesion of ultraviolet curable inks.
[0008]
In the intermediate layer, other binders can be used in combination. For example, water-soluble resins include, for example, polyvinyl alcohol, oxidized starch, modified starch, gum arabic, gelatin, casein, chitosan, methylcellulose, hydroxyethylcellulose, hydroxymethylcellulose, polybilpyrrolidone, polyacrylate, polyacrylamide, and styrene-anhydrous maleic acid. Acid copolymer salt, methyl vinyl ether-maleic anhydride copolymer salt, isopropylene-maleic anhydride copolymer salt, and water dispersible resins such as styrene-butadiene copolymer emulsion, vinyl acetate- Acrylic ester copolymer emulsion, polyvinyl chloride emulsion, polyvinylidene chloride emulsion, methacrylic ester copolymer emulsion, acrylic ester copolymer emulsion, etc. It is below.
[0009]
Further, a pigment can be added to the intermediate layer as necessary. Examples of the pigment include inorganic pigments such as kaolin, clay, talc, calcium carbonate, magnesium carbonate, aluminum hydroxide, calcined clay, calcined kaolin, titanium oxide, diatomaceous earth, amorphous silica, activated clay, styrene microballs, and nylon powder. And organic pigments such as polyethylene powder, urea / formalin resin filler, and raw starch particles.
[0010]
Furthermore, various auxiliary agents can be added to the coating liquid as necessary. For example, sodium dioctylsulfosuccinate, sodium dodecylbenzenesulfonate, sodium lauryl alcohol sulfate, fatty acid metal salt and the like, stearic acid Zinc, calcium stearate, polyethylene wax, carnauba wax, paraffin wax, ester wax and other waxes, glutaraldehyde, glyoxal, dimethylolurea, water resistance agents such as boric acid, UV absorbers, antifoaming agents, coloring dyes, etc. are added as appropriate Is done.
[0011]
As the support used in the present invention, known substrates such as paper (quality paper, medium quality paper, recycled paper, coated paper, etc.), synthetic paper, plastic film, non-woven fabric and the like can be used. The coating amount of the intermediate layer is 0.1 to 5.0 g / m ² in terms of solid content weight, and more preferably 0.2 to 3.0 g / m ² . Further, the content of the polyurethane resin in the intermediate layer is desirably 5% by weight or more based on the total solid of the intermediate layer. Incidentally, if the coating amount is less than 0.1 g / m ² , a sufficient effect cannot be obtained, and if it exceeds 5.0 g / m ² , the adhesiveness between the pressure-sensitive adhesive and the support is lowered, and there is a possibility that adhesive residue may occur. Therefore, it is not preferable. Further, if the content of the polyurethane resin is less than 5% by weight, a sufficient effect cannot be obtained.
The intermediate layer can be formed by coating and drying with a known coating machine such as an air knife coater, varibar blade coater, pure blade coater, rod blade coater, short dwell coater, curtain coater or die coater.
[0012]
When a paper base is used as the support, the intermediate layer can also be formed by a size press during paper making. In this case, it is desirable that the Steecht sizing degree measured in accordance with JIS P 8122 before the size pressing of the support is 15 seconds or less, and a surface sizing liquid containing a polyurethane resin is used on such a low sizing paper. A support having uniform penetration of the size liquid into the support can be obtained by coating with a size press part of a paper machine and smoothing with a machine calender after drying.
[0013]
The eye mark printed on the intermediate layer having the polyurethane resin can be formed by a known printing method such as letterpress printing or offset printing. Among these, the method of printing using ultraviolet curable ink and curing by irradiating with ultraviolet rays, for example, when the recording method is thermal recording, it is difficult to apply heat during eye mark printing and can prevent unnecessary color development. Therefore, it is preferable.
[0014]
Since the recording label of the present invention that does not require a release paper has a recording surface that is peelable due to its configuration, a release layer that has excellent ink acceptability is required for transfer-type recording. Moreover, in the recording by the printing method, there is a method in which peeling processing and adhesive processing are performed after recording. In particular, among the various color development methods, the thermal recording method that records by color development inside the recording medium by heating is a recording label that does not require release paper from the standpoint of productivity, the size of the recording device, the simplicity of the recording method, and cost. As preferred. As the thermal recording system, a leuco dye type, a diazo dye type and the like are known and can be used in the present invention.
[0015]
The recording label of the present invention has a peelable recording surface, but the release layer is not particularly limited, and a normal thermosetting silicone compound can be used. When the recording method is thermal recording, since the release layer is formed after providing the thermal recording layer, an ultraviolet curable or electron beam curable silicone compound is preferably used as the release agent. .
[0016]
Specific examples of these silicone compounds include mixed compositions of mercapto group-containing organopolysiloxane and vinyl group-containing organopolysiloxane, acrylic group, methacryl group or cinnamoyl group-containing organopolysiloxane composition, maleimide group or phenylmaleimide group. -Containing organopolysiloxane composition, mixed composition of azide group-containing organopolysiloxane and vinyl group-containing organopolysiloxane, thioacryl group, thiomethacryl group or thiocinnamoyl group-containing organopolysiloxane composition, acrylamide group, methacrylamide group or Examples include cinnamoylamide group-containing organopolysiloxane compositions, and epoxy group-containing organopolysiloxanes using UV-initiated cationic polymerization and photodegradable initiator diazonium. Mixed composition of Muruisu acid salt can also be used.
[0017]
In the case of the ultraviolet curable type, a curing initiator is necessary. Specific examples of such a curing initiator include benzoyl alkyl ether and derivatives thereof, acetophenone and derivatives thereof, thioxanthone and derivatives thereof, and the like.
[0018]
The type of pressure-sensitive adhesive used in the present invention is not particularly limited, and pressure-sensitive pressure-sensitive adhesives such as known acrylic and styrene-butadiene emulsion pressure-sensitive adhesives and hot-melt pressure-sensitive adhesives can be used. To give re-peelability, use an appropriate method such as selecting a pressure-sensitive adhesive, adjusting the degree of crosslinking of the pressure-sensitive adhesive, and controlling the adhesive strength by adjusting the size of halftone dots during gravure coating. Is possible.
[0019]
The coating amount of the release layer coating solution is 0.5 to 20 g / m ² , preferably about 1 to 10 g / m ^{2 in} terms of dry weight, and the coating amount of the pressure-sensitive adhesive layer is 3 to 50 g / m in terms of dry weight. ² , preferably adjusted in the range of about 5 to 30 g / m ² . As a coating method, a known coating machine such as a gravure coater, a curtain coater, a die coater, or a varibar blade coater, or a printing machine such as a gravure or letterpress can be used as appropriate. For example, it can also be formed by gravure printing or solid relief printing during the printing process during label processing. Various other known techniques in the field of recording body production can be added as necessary.
[0020]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. However, the present invention is not limited to these examples. In the examples, “parts” and “%” respectively represent “parts by weight” and “% by weight” unless otherwise specified.
[0021]
Example 1
[Formation of undercoat layer]
The following solution A was applied and dried on one side of a high-quality paper of 65 g / m ^{2 so} that the coating amount after drying was 7 g / m ^2, and then smoothed by a super calendar to form an undercoat layer.
"A liquid preparation"
A composition comprising 100 parts of calcined clay (oil absorption: 110 ml / 100 g), 200 parts of a 10% aqueous solution of polyvinyl alcohol and 100 parts of water was mixed and stirred to obtain a paint for an undercoat layer.
[0022]
[Formation of recording layer]
The following coating solution for recording layer was obtained by mixing and stirring 55 parts of the following B liquid, 115 parts of C liquid, 80 parts of D liquid, 160 parts of 10% polyvinyl alcohol aqueous solution, 20 parts of 50% SBR latex and 17 parts of calcium carbonate. The recording layer was formed by coating and drying on the coating layer so that the coating amount after drying was 6 g / m ² .
"B liquid preparation"
An average particle diameter of a composition comprising 10 parts of 3-di- (n-butyl) amino-6-methyl-7-anilinofluorane (basic dye), 5 parts of a 5% aqueous solution of methylcellulose and 40 parts of water by a sand mill Was pulverized to 1.0 μm.
"C liquid preparation"
A composition comprising 30 parts of bis (3-allyl-4-hydroxyphenyl) sulfone (coloring agent), 5 parts of a 5% aqueous solution of methylcellulose and 80 parts of water was pulverized with a sand mill until the average particle size was 1.0 μm. .
"D liquid preparation"
A composition comprising 20 parts of 1,2-di (3-methylphenoxy) ethane (sensitizer), 5 parts of a 5% aqueous solution of methylcellulose and 55 parts of water was pulverized with a sand mill until the average particle size was 1.0 μm. .
[0023]
[Formation of barrier layer]
250 parts of 10% aqueous solution of acetoacetyl group-modified polyvinyl alcohol, 60 parts of kaolin (trade name: UW-90, manufactured by EMC), 20% colloidal silica aqueous dispersion (trade name: Snowtex N, manufactured by Nissan Chemical Co., Ltd.) 50 A coating solution for a barrier layer obtained by mixing and stirring a composition comprising 6 parts of a 36% aqueous dispersion of zinc stearate and 110 parts of water has a coating amount of 4 g / m ² after drying on the heat-sensitive recording layer. After coating and drying, a barrier layer was formed by performing a surface smoothing treatment with a super calendar. The Beck smoothness of the barrier layer surface was 1200 seconds.
[0024]
[Formation of release layer]
Solvent-free UV curable silicone [mixed composition comprising 30 parts by weight of 1.5 mol% mercapto group-containing organopolysiloxane and 70 parts by weight of 1.5 mol% vinyl group-containing organopolysiloxane, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.] 100 weight A coating solution for a release layer obtained by mixing and stirring 3 parts by weight of a curing initiator (acetophenone) on a barrier layer previously subjected to corona treatment so that the coating amount is 1.0 g / m ^2. The release layer was formed by irradiation with ultraviolet rays.
[0025]
[Formation of intermediate layer]
10% aqueous solution of 20% aqueous dispersion of polyurethane ionomer [trade name: Hydran AP-30F, manufactured by Dainippon Ink & Chemicals, Inc.] and polyvinyl alcohol [trade name: PVA-110, manufactured by Kuraray Co., Ltd.] on the back of the support. The coating liquid obtained by mixing and stirring 50 parts was coated and dried so that the weight after drying was 2.0 g / m ² to form an intermediate layer.
[0026]
[Print back eye mark]
Using UV curable ink (trade name: Dicure RS85 ink, manufactured by Dainippon Ink & Chemicals, Inc.), an eye mark is printed on a part of the intermediate layer on the back side of the support with an RI tester, and then the ink is irradiated with ultraviolet rays. Cured to form an eye mark.
[0027]
[Formation of adhesive layer]
Re-peeling adhesive obtained by adding 1 part of an epoxy-based cross-linking agent to 100 parts of a two-component cross-linking acrylic pressure-sensitive adhesive (trade name: AE224, manufactured by Nippon Synthetic Rubber Co.) The layer coating solution is applied and dried on the support back surface intermediate layer so that the weight after drying is 20 g / m ² to form a re-peeling pressure-sensitive adhesive layer, and then wound up to obtain a thermal recording label that does not require release paper. It was.
[0028]
Example 2
In forming the pressure-sensitive adhesive layer of Example 1, instead of the re-peeling pressure-sensitive adhesive, a low-temperature adhesive acrylic pressure-sensitive adhesive (trade name: Acryset PS-5108, manufactured by Nippon Shokubai Co., Ltd.) was dried on the support back surface intermediate layer. A thermal recording label requiring no release paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that coating and drying were performed so that the subsequent weight was 20 g / m ² .
[0029]
Example 3
[Formation of support]
In the NBKP / LBKP (20/80) slurry in which Canadian Standard Freeness (hereinafter referred to as CSF) was beaten to 550 ml, 0.6% by weight of rosin emulsion sizing agent was added as an internal sizing agent to the pulp solid content. The paper was made by adjusting the pH of the stock to 4.5 with a sulfuric acid band, and the oxidized starch (trade name: Ace A, manufactured by Oji Cornstarch) concentration was 2.5 in the size press section on the paper machine. %, Polyurethane ionomer [trade name: Hydran AP-30F, manufactured by Dainippon Ink & Chemicals, Inc.] The coating amount after drying a mixed solution having a concentration of 2.5% is 3.0 g / m ² in solid amount. A size press was applied as described above, and a paper substrate was calendered after paper making with a long paper machine to form a support having a weight of 65 g / m ² .
[0030]
[Formation of thermal recording label]
The same procedure as in Example 1 was carried out except that the support having the intermediate layer obtained above was used instead of the fine paper of 65 g / m ² and the intermediate layer was not formed in Example 1. In the same manner as in Example 1, a thermal recording label requiring no release paper was obtained.
[0031]
Example 4
In the formation of the intermediate layer of Example 1, 67 parts of a 30% aqueous dispersion of a polyurethane emulsion (trade name: Takelac W-6015, Takeda Pharmaceutical Company Limited) was used instead of 100 parts of a 20% aqueous dispersion of polyurethane ionomer. A heat-sensitive recording label without release paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that.
[0032]
Comparative Example 1
In Example 1, a thermal recording label having no release paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that no intermediate layer was formed.
[0033]
Comparative Example 2
In Example 2, a thermal recording label without release paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that the intermediate layer was not formed.
[0034]
Comparative Example 3
In the formation of the intermediate layer of Example 1, instead of 100 parts of a 20% aqueous dispersion of polyurethane ionomer and 50 parts of a 10% aqueous solution of polyvinyl alcohol, the weight after drying only polyvinyl alcohol was 2 g / m ^2. A heat-sensitive recording label having no release paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that it was coated and dried.
[0035]
Comparative Example 4
In the formation of the intermediate layer of Example 1, instead of 100 parts of a 20% aqueous dispersion of polyurethane ionomer and 50 parts of a 10% aqueous solution of polyvinyl alcohol, a 48% aqueous dispersion of styrene / butadiene latex was dried at a weight of 2 g / A thermal recording label without release paper was obtained in the same manner as in Example 1 except that the coating was dried to m ² .
[0036]
The following evaluation test was performed on the heat-sensitive recording label thus obtained, and the results are shown in Table 1.
[0037]
[Evaluation]
Each obtained thermal recording label was affixed to high-quality paper of 150 g / m ² and peeled off after 30 minutes, and the eye mark residue on the high-quality paper and the pressure-sensitive adhesive residue at the portion where the eye mark printing was not performed were visually evaluated. .
[0038]
A: No deposits are observed on the high-quality paper.
○: Slight deposits are observed.
Δ: Some deposits are seen.
X: A considerable part remains on the high-quality paper.
[0039]
[Table 1]

[0040]
【The invention's effect】
As is apparent from [Table 1], the recording label that does not require the release paper of the present invention is an excellent recording label that does not adhere the eye mark or the adhesive to the adherend even if it is peeled again.

Claims

In a recording label that does not require a release paper, the recording surface side of the support has a peelable surface with respect to the pressure-sensitive adhesive, and is wound up with a pressure-sensitive adhesive layer provided on the back side, between the support and the pressure-sensitive adhesive layer. A recording label comprising an intermediate layer containing a polyurethane resin, and printing on the surface of the intermediate layer on the pressure-sensitive adhesive layer side using an ultraviolet curable ink .

The recording label according to claim 1, wherein the support is a paper substrate, and an intermediate layer containing a polyurethane resin is formed by a size press when the paper substrate is made.