JP3817445B2 - Air baggage management method - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空港における航空手荷物の管理に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、空港において、例えば国際線の飛行機への搭乗手続が行われる搭乗手続場所（いわゆるチェックインカウンタ）は、爆発物や銃器等の危険物が飛行機に搭載されることを防止すべく隔離されたセキュリティチェックエリア内に配置されている。
【０００３】
そして、飛行機に乗ろうとする人（旅客）は、まず最初に、上記セキュリティチェックエリアにて、飛行機の客室に持ち込まない自分の手荷物（つまり、飛行機の貨物室に搭載してもらおうとする自分の手荷物）である航空手荷物を、Ｘ線利用の透視検査装置に投入し、その検査装置での透視検査により、当該手荷物の中に危険物が入っていなっことが確認されたならば（即ち、検査結果が合格であれば）、係員により、その手荷物に検査合格を示す検査合格ラベルを貼付してもらう。
【０００４】
次いで、旅客は、チェックインカウンタにて、搭乗手続を行うと共に、上記検査合格ラベルが貼られた自分の航空手荷物を係員に預けることとなる。
一方、チェックインカウンタの係員は、旅客から受託した航空手荷物に、当該手荷物の自動仕分けに用いられる短冊状のタグ（いわゆる航空手荷物タグ）を取り付けて、そのタグを取り付けた航空手荷物を、ベルトコンベアからなる搬送ラインに載せる。尚、航空手荷物に取り付けられる上記航空手荷物タグには、その航空手荷物が搭載されるべき飛行機の航空会社の識別情報と、搭乗手続の際に付番される当該手荷物のシリアル番号とがバーコードの形式で印刷されている。また、上記航空手荷物タグは、搭乗手続きの際に発行される。
【０００５】
すると、その航空手荷物は、空港において飛行機への荷物搭載作業が行われる各荷物搭載作業場所（いわゆるメイクアップエリア）のうち、当該手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へ、上記搬送ラインにより自動的に仕分けされて搬送されることとなる。
【０００６】
つまり、上記搬送ラインの所定位置には、バーコードリーダが複数個設置されており、その何れかにより、航空手荷物に取り付けられた航空手荷物タグのバーコードが読み取られる。そして、空港内にて航空手荷物の搬送を管理するコンピュータ（即ち、何れの航空会社の何れのシリアル番号の航空手荷物を、何れの飛行機に搭載すべきか（換言すれば、何れのメイクアップエリアへ搬送すべきか）を把握しているコンピュータ）が、上記バーコードリーダの読取結果に基づいて、その航空手荷物をどのメイクアップエリアへ搬送すべきか判断して上記搬送ラインを制御する。
【０００７】
尚、航空手荷物タグの表面には、一般に、上記バーコードの他にも、航空会社を示す文字と、飛行機の便番号と、その飛行機の出発日時と、行き先を示す文字とが印刷されている。また、航空手荷物タグは、その表面に印刷されている内容が目視し易いように、航空手荷物の取っ手等にリング状に取り付けられる。このため、バーコードの読み取りによる自動仕分けが上手く実施されなかった航空手荷物は、航空手荷物タグの表面に印刷されたバーコード以外の上記各種内容に基づいて、人手により仕分けされることとなる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の空港における手荷物管理では、バーコードを印刷した航空手荷物タグが使用されているが、現実的なバーコードの認識率は、世界的には平均７０％程度に止まっている。これはバーコードの技術的特性上、読み取り深度が異なることによりバーの間隔認識ができなくなることと、手荷物に取り付けられた航空手荷物タグのバーコード印刷部分が該手荷物によりバーコードリーダから遮蔽された場合や、バーコードの印刷品質及びバーコード印刷部分の折れ曲がり等の影響により、情報の読み取りに失敗してしまうからである。
【０００９】
このため、航空手荷物の自動仕分けを確実に実施できない可能性があり、その結果、人手による航空手荷物の仕分け作業が介在することとなるため、誤仕分けや手荷物紛失などといった不具合が起こっている。
また、上記従来の手荷物管理では、メイクアップエリアまで搬送された航空手荷物を飛行機に搭載する際に、作業者や管理者が、航空手荷物に上記検査合格ラベルが貼られているか否かを視認することで、その航空手荷物がセキュリティチェック（透視検査）に合格したものか否かを確認することとなるため、作業効率の悪化を招いていた。
【００１０】
そして更に、上記従来技術では、空港内に上記のセキュリティチェックエリアを設けなければならないため、空港のスペースを有効に活用することができず、しかも、旅客は、そのセキュリティチェックエリアで自分の手荷物に対するセキュリティチェックを受けてから搭乗手続を行うこととなるため、非常に手間がかかり、待ち時間の長大化や航空機の出発時間の遅延を招くこととなっていた。尚、こうした問題は、航空手荷物を搬送ラインによりチェックインカウンタから各メイクアップエリア（荷物搭載作業場所）へ自動的に仕分けして搬送する途中（以下、インラインという）で、その航空手荷物に対するセキュリティチェックが実施可能であれば解決できるが、そのようなインラインでのセキュリティ管理を確実に実施可能な方法はなかった。
【００１１】
また、航空手荷物タグのバーコードデータは、出発空港のチェックインカウンタにおいて、その航空手荷物タグにプリントして発行されるが、新たなデータの追加書き込みを実施することは事実上不可能であると共に、利用可能なデータ桁数も１０バイト程度に過ぎないため、他の情報管理や業務への応用を図ろうとしても、それを実現することは出来ない。
【００１２】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、空港における航空手荷物の確実な自動仕分け及びセキュリティ管理と、空港におけるスペースの有効活用及び手続の簡略化とを実現可能であると共に、空港関連の他の業務への応用も容易な、全く新しい航空手荷物の管理方法及び管理システムの提供を目的としている。
【００１３】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記目的を達成するためになされた本発明の空港手荷物管理方法は、下記の第１〜第３の手順を備えている。
「第１の手順」
まず、飛行機への搭乗手続が行われる搭乗手続場所（いわゆるチェックインカウンタ）にて、旅客の航空手荷物に、無線により情報の読み出し及び書き込みが可能なＲＦＩＤ（Radio Frequency-ID：電波方式認識）タグを取り付けると共に、そのＲＦＩＤタグに、少なくとも、前記航空手荷物を空港にて飛行機への荷物搭載作業が行われる各荷物搭載作業場所（いわゆるメイクアップエリア）のうちで当該航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと仕分けして搬送するための仕分け用情報を、初期情報として書き込む。
【００１４】
尚、ＲＦＩＤタグとは、図１０に示すように、アンテナ（ＲＦＩＤアンテナ）及び該アンテナを制御するコントローラ（アンテナコントローラ）からなるリーダライタと共に、非接触のＲＦＩＤシステムを成すものであり、基本的な構成としては、シート状の基材に、アンテナ回路と該アンテナ回路を用いた無線通信及び情報の記憶を行うＩＣとを設けたものである。そして、この種のＲＦＩＤタグでは、上記コントローラによって制御されるＲＦＩＤアンテナからの所定周波数（例として１３．５６ＭＨｚ又は２．４５ＧＨｚ）の無線電波により、上記ＩＣ内のメモリに対するデータのリード／ライトが行われる。
【００１５】
「第２の手順」
前記ＲＦＩＤタグが取り付けられた航空手荷物を前記搭乗手続場所から前記荷物搭載作業場所の何れかへと仕分けして搬送するための搬送ラインの所定位置に配置された検査装置により、前記搬送ラインで搬送される航空手荷物の中身を透視検査して、その検査結果を前記航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込むと共に、その検査結果が合格である航空手荷物を、該航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込まれている前記仕分け用情報に基づいて、前記搬送ラインにより当該航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと搬送する。
【００１６】
「第３の手順」
前記荷物搭載作業場所にて、前記搬送ラインにより搬送されて来た航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込まれている前記検査結果を読み取り、その読み取った検査結果が合格でない航空手荷物を、該航空手荷物が飛行機に搭載されないように分別する。
【００１７】
以上のような第１〜第３の手順を備えた本発明の航空手荷物管理方法によれば、空港における航空手荷物の確実な自動仕分け及びセキュリティ管理を実現することができる。
つまり、旅客の航空手荷物にＲＦＩＤタグを取り付ける作業以外は、コンピュータを用いたＦＡ（ファクトリーオートメーション）技術と同様の技術により、容易に自動化することができる。そして、ＲＦＩＤタグを用いるＲＦＩＤ技術は、電波を利用して移動体の識別を行うものであるため、バーコードよりも格段に高い自動認識率を有し、しかも、ＲＦＩＤタグは、バーコードと比較して、大きなデータ容量を持つことが出来ると共に、収納データの追加書き込みや書き換えが可能である。
【００１８】
このため、上記第２の手順により、航空手荷物を、それが搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと確実に自動仕分けして搬送することができると共に、その搬送途中であるインラインにて、航空手荷物に対する検査装置による自動のセキュリティチェック（透視検査）を確実に実施することができる。
【００１９】
具体的には、空港内での手荷物仕分けライン（即ち、航空手荷物を仕分けしながら搬送する搬送ライン）の所定箇所に、航空手荷物の中身を透視検査する検査装置と、ＲＦＩＤタグに対するデータのリード／ライトを行うＲＦＩＤアンテナとを、その順に設置する。そして、航空手荷物がＲＦＩＤアンテナの通信エリアを通過する時に、そのＲＦＩＤアンテナにより、ＲＦＩＤタグへ検査装置の検査結果を書き込むと共に、そのＲＦＩＤタグから情報を読み取り、その読み取った情報を、航空手荷物の自動仕分け情報として用いて、空港における既存のＢＨＳ（Baggage Handling System：バッゲージハンドリングシステム）との連携により、自動仕分けを実施するように構成すれば良い。
【００２０】
その上、荷物搭載作業場所まで搬送された航空手荷物のうちで、検査結果が合格でない航空手荷物は、上記第３の手順により、確実且つ自動的に分別することができるため、検査結果が合格の航空手荷物だけを飛行機に搭載する作業を、効率的に進めることができる。その結果、非常に高いセキュリティレベル（航空機及び旅客の安全性）を容易に保つことができる。
【００２１】
そして更に、本発明の航空手荷物管理方法によれば、空港内に前述のセキュリティチェックエリアを設けなくても、検査装置による航空手荷物の透視検査をインラインにて自動に実施することができるため、空港におけるスペースを有効に活用することができると共に、旅客が行わなければならない手続を簡略化することができる。その結果、旅客の待ち時間の長大化や航空機の出発時間の遅延を未然に防止することができる。
【００２２】
また、ＲＦＩＤタグが比較的大容量のデータを無線にて確実にリード／ライト可能であることから、そのＲＦＩＤタグに書き込まれているデータを、空港における航空手荷物管理以外の他の業務及び他の空港関連施設に応用することも可能となる。
【００２３】
例えば、請求項３に記載の如く、第１の手順にて、ＲＦＩＤタグに、初期情報として、仕分け用情報と共に、その航空手荷物の所有者である旅客の氏名の情報も書き込むようにすれば、空港から該空港近郊のホテルへの航空手荷物の託送（いわゆるポーターサービス）を容易に行えるようになる。尚、氏名の情報とは、氏名そのものに限らず、その旅客の氏名を特定可能な情報であれば良い。
【００２４】
つまり、前述のリーダライタ（ＲＦＩＤアンテナ及びコントローラ）の機能を有した機器によってＲＦＩＤタグから読み取られた情報により特定される旅客の氏名と、ホテルに予約している宿泊客の氏名とを自動的に照合する照合システムを構成しておけば、そのホテルの従業員は、空港において、旅客から航空手荷物を受け取り、その手荷物に取り付けられているＲＦＩＤタグの情報（氏名の情報）を上記機器で読み取るだけで、その旅客が予約済の宿泊客であるか否かの確認が可能となり、ポーターサービスを空港から速やかに行うことが可能となる。
このため、請求項３の航空手荷物管理方法では、第１〜第３の手順に加え、更に、旅客が到着した目的の空港にて、その旅客の航空手荷物に取り付けられているＲＦＩＤタグの情報を読み取り、その情報により特定される旅客の氏名と、ホテルに予約している客の氏名とを照合システムにより自動的に照合して、その旅客が前記ホテルに予約済の客であるか否かの確認を行う第４の手順を設けている。
【００２５】
また、請求項１に記載の如く、第１の手順にて、ＲＦＩＤタグに、初期情報として、仕分け用情報と共に、その航空手荷物の所有者である旅客の氏名の情報と住所の情報も書き込むようにすれば、旅客の手荷物を空港から宅配にて該旅客の自宅へ送付する際の手続きが非常に容易となる。尚、住所の情報とは、住所そのものに限らず、その旅客の住所を特定可能な情報であれば良い。
【００２６】
つまり、空港内の手荷物宅配カウンタにおいて、旅客の航空手荷物に取り付けられているＲＦＩＤタグの情報（氏名と住所の情報）を読み取ることにより、自動的に宅配伝票（即ち、その旅客の自宅へ荷物を配達するための伝票）の作成及び印刷をすることが可能となり、旅客が宅配伝票を記載する手間がなくなるため、宅配受付業務の簡素化及びその受付待ち行列の解消等、空港サービスの向上を図ることができる。
このため、請求項１の航空手荷物管理方法では、第１〜第３の手順に加え、更に、旅客が到着した目的の空港にて、その旅客の航空手荷物に取り付けられているＲＦＩＤタグの情報を読み取り、その情報のうちの氏名及び住所の情報に基づいて、その旅客の航空手荷物を該旅客の自宅へ配達するための宅配伝票を自動的に作成する第４の手順を設けている。
そして更に、第１の手順にて、ＲＦＩＤタグに、初期情報として、その航空手荷物の重量も書き込むようにすれば、上記宅配伝票の自動作成及び印刷時に、宅配運賃計算の為の検量も省略することが可能となり、旅客がスムーズに空港内を移動できるようになる。
このため、請求項２の航空手荷物管理方法では、第１の手順では、初期情報として、航空手荷物の重量もＲＦＩＤタグに書き込まれ、第４の手順では、ＲＦＩＤタグから読み取った重量を、前記配達のための運賃計算に用いるようにしている。
【００２７】
次に、請求項４に記載の航空手荷物管理方法では、上記請求項１〜３の航空手荷物管理方法において、前記搬送ラインに、検査装置として、少なくとも、一次検査装置と、その一次検査装置よりも検査精度が高い二次検査装置との、２種類の検査装置を配置する。
【００２８】
そして、第２の手順では、まず、一次検査装置により航空手荷物の中身を透視検査して、その検査結果を航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込み、該一次検査装置による検査結果が合格でない航空手荷物は、前記搬送ラインにより二次検査装置へと搬送して、該航空手荷物の中身を前記二次検査装置により透視検査すると共に、その検査結果を航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込む。そして更に、前記二次検査装置による検査結果が合格でない航空手荷物は、前記搬送ラインにより予め定められた場所へと搬送して、該航空手荷物の中身を前記二次検査装置による検査よりも詳しく検査すると共に、その検査結果を航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込む。そして、第２の手順では、上記各検査の何れかの検査結果が合格である航空手荷物を、該航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込まれている前記仕分け用情報に基づいて、搬送ラインにより当該航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと搬送する。
【００２９】
尚、二次検査装置による検査よりも詳しい検査としては、他の種類の検査装置による自動的な検査でも良いし、係員による開披検査（持ち主の立ち会いのもとで、航空手荷物を実際に開けて中身を調べる検査）でも良い。
このような請求項４の航空手荷物管理方法によれば、搬送ラインによって搬送される航空手荷物のうち、一次検査装置で合格しなかったもの（即ち、危険物が入っていると疑われるもの）については、更に詳しい二次検査装置による透視検査が自動的に行われることとなるため、キュリティレベルを更に高めることができる。
【００３０】
次に、請求項５に記載の航空手荷物管理方法では、上記請求項１〜４の航空手荷物管理方法において、第２の手順では、航空手荷物の中身を検査した検査装置の番号と、その検査を実施した時間とを、前記検査結果と共に、ＲＦＩＤタグへ書き込む。
【００３１】
このような請求項５の航空手荷物管理方法によれば、ＲＦＩＤタグには、そのＲＦＩＤタグの取り付けられた航空手荷物が搬送ラインをどの様な経路で通過してきたか（どの経路の搬送ラインで搬送されてきたか）、という経路履歴が記録されることとなる。よって、ＲＦＩＤタグから情報を読み出すことにより、そのＲＦＩＤタグの取り付けられた航空手荷物が、例えば、どこでチェックインされ、どの時点でセキュリティチェックが実施されたか、といったことなどを確認することが可能となり、爆発物等のセキュリティ管理を更に厳重に実施することが可能となる。
【００３２】
尚、本発明において、ＲＦＩＤタグは、従来からの航空手荷物タグとは別に作成して、航空手荷物に取り付けるようにしても良いが、従来からの航空手荷物タグに設けるようにすれば、航空手荷物に２つののタグを取り付ける手間がなく、また経済的であるという点で非常に有利である。
【００３３】
一方、ＲＦＩＤタグは、図１０に示したように、基本的な構成として、シート状の基材にアンテナ回路とＩＣとを設けたものであるが、アンテナ回路の基材への形成方法としては、従来より、そのアンテナ回路のパターン（以下、アンテナパターンともいう）を銅箔によるエッチングで形成する方法がある。そして、エッチングでアンテナパターンを形成する場合には、工程上の都合により、基材として使用可能な素材がＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）系の素材に限られていた。
【００３４】
ここで、航空手荷物用のタグの基材として、ＰＥＴフィルムは高価である。その上、ＰＥＴフィルムでは腰が強すぎて、その断面により取扱者が手や指などに切傷を受ける可能性もある。
このため、図１１に例示するように、アンテナパターンを銅箔エッチングで形成してＩＣを搭載するインレット基材の部分だけにＰＥＴフィルムを使用すると共に、そのインレット基材としてのＰＥＴフィルムを、従来からの航空手荷物タグを構成するユポサーマルやサーマル紙等の材料からなるシート状の表面基材と、保護シートとしての剥離シートとの間に粘着剤で挟み込むようにすることが考えられる。
【００３５】
尚、図１１に示す構成例の場合、表面基材が図１０におけるシート状の基材に相当し、その表面基材の表面（即ち、インレット基材が接着される方とは反対側の面）に、従来からの航空手荷物タグと同じ内容の情報が印刷される。また、図１１に示すように、ＲＦＩＤタグのＩＣには、渦巻き状のアンテナパターンの両端が接続される。そして、図１１における絶縁層は、アンテナパターンの内周側の端部をＩＣに接続させるジャンパ線が、当該アンテナパターンの中間部分にショートしてしまうのを防ぐものである。
【００３６】
しかしながら、図１１のような構成では、アンテナ回路を形成してＩＣを搭載したインレット基材を、表面基材と剥離シート（保護シート）との間に挟みこむ工程が増えてしまうため、大量生産に向かずＲＦＩＤタグのコストが高くなってしまう。
【００３７】
そこで、本発明の航空手荷物管理方法に用いられるＲＦＩＤタグとしては、下記参考例の構成のものが好ましい。
即ち、参考例の航空手荷物用ＲＦＩＤタグでは、当該ＲＦＩＤタグのシート状の表面基材の裏面に、アンテナ回路のパターンが金属ペーストの印刷により直接形成されると共に、該アンテナ回路を用いた無線通信及び情報の記憶を行うＩＣが搭載され、更に、前記表面基材の裏面に、前記アンテナ回路及び前記ＩＣを覆うように、保護シートが接着されている。
【００３８】
そして、このような参考例のＲＦＩＤタグによれば、ユポサーマルやサーマル紙等の比較的柔らかい材料でシート状に形成された表面基材の裏面に、アンテナ回路のパターンが直接印刷によって形成されるため、ロールｔｏロールにて大量生産が可能となり、当該ＲＦＩＤタグの製造コストを低減することができる。また、アンテナ回路を形成するためのインレット基材を必要としないことから、材料コスト自体も削減でき、その上、廃棄物の減量にも寄与することができる。尚、ロールｔｏロールとは、ロール状の材料から製品を作りつつ、その製品を再びロール状に巻き取って出荷形態にすることである。
【００４２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施形態の航空手荷物管理方法及びその方法を実施する管理システムについて、図面を用いて説明する。
まず図１は、本実施形態の航空手荷物管理方法が実施される空港において、旅客の航空手荷物に、従来からの航空手荷物タグに代えて取り付けられる航空手荷物用ＲＦＩＤタグ（つまり、ＲＦＩＤ用のアンテナ回路とＩＣを内蔵した航空手荷物タグであり、以下、ＲＦＩＤ手荷物タグ、或いは単に、タグという）ＴＧの構成を表す構成図である。
【００４３】
図１に示すように、本実施形態のＲＦＩＤ手荷物タグＴＧは、従来からの航空手荷物タグの表面基材と同様の材料（ユポサーマルやサーマル紙等）からなるシート状の表面基材１と、その表面基材１の裏面に、金属ペースト（本実施形態では銀ペースト）の印刷によってパターンＰが直接形成されたアンテナ回路２と、上記表面基材１の裏面に搭載されると共に、アンテナパターン（アンテナ回路２のパターン）Ｐの両端に接続され、そのアンテナ回路２を用いた無線通信及び情報の記憶を行うＩＣ３と、表面基材１の裏面全体に、アンテナ回路２及びＩＣ３を覆うように、粘着剤４により剥離可能に接着された保護シートとしての剥離シート５と、から構成されている。
【００４４】
尚、図１における絶縁層６は、アンテナパターンＰの内周側の端部をＩＣ３に接続させるジャンパ線７が、当該アンテナパターンＰの中間部分にショートしてしまうのを防ぐものである。また、図１におけるバンプ８は、アンテナパターンＰの両端に接続されるＩＣ３の接点である。
【００４５】
そして、このＲＦＩＤ手荷物タグＴＧにおいて、図１０におけるシート状の基材に相当する表面基材１の表面（即ち、アンテナパターンＰとＩＣ３が搭載される方とは反対側の面）には、従来からの航空手荷物タグと同じ内容の情報が、従来からの航空手荷物タグと同じ様式（文字やバーコード）で印刷されている。これは、本空港から出発する飛行機の到着先である他空港においても、当該タグＴＧが航空手荷物の仕分け等に使用されるからである。つまり、本実施形態のＲＦＩＤ手荷物タグＴＧは、ＩＡＴＡ（国際航空運送業協会）にて規定するResolution740 に基づく手荷物タグ仕様に、無線通信処理及びデータの格納を行うＩＣ３とアンテナ回路２とを付加したものである。
【００４６】
次に図２は、本実施形態の空港における設備のレイアウトを表す模式図である。
図２に示すように、本空港においては、航空会社毎のチェックインカウンタ（搭乗手続場所）１１が複数あり、その各チェックインカウンタ１１で、該当する航空会社の飛行機（旅客機）への搭乗手続が行われる。
【００４７】
そして、各チェックインカウンタ１１からは、ベルトコンベアからなるソータライン１３が夫々伸びており、各チェックインカウンタ１１で旅客から預けられた航空手荷物が、そのソータライン１３により、ベルトコンベアからなるリング状のメインソータ１５へと搬送されるようになっている。
【００４８】
そして更に、メインソータ１５へと搬送されて該メインソータ１５に載せられた航空手荷物は、そのメインソータ１５により、本空港にて飛行機への荷物搭載作業が行われる複数のメイクアップエリア（荷物搭載作業場所）１７のうちで、その航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応したメイクアップエリア１７へ、自動的に仕分けされて搬送されるようになっている。
【００４９】
尚、図２では、図示の便宜上、チェックインカウンタ１１とメイクアップエリア１７は夫々３つだけ示している。また、図２において、メインソータ１５上に記されている「○」印は、メインソータ１５上の航空手荷物を該メインソータ１５から取り出して分岐させるための分岐装置Ｂ１〜Ｂ６であり、メインソータ１５上の航空手荷物は、その分岐装置Ｂ１〜Ｂ６のうちの分岐装置Ｂ１〜Ｂ３により、各メイクアップエリア１７に対応して設けられたベルトコンベアからなる各分岐ライン１８へと分岐され、その分岐ライン１８により、該当するメイクアップエリア１７に設置されたリング状のベルトコンベア１７ａに載せられる。そして、そのベルトコンベア１７ａに載せられた航空手荷物は、作業員により、該当する飛行機に載せられるコンテナ（いわゆるユニットロードデバイス：ＵＬＤ）へと搭載される。
【００５０】
また、本空港において、各チェックインカウンタ１１からメインソータ１５までの各ソータライン１３の所定位置には、そのソータライン１３に流れる航空手荷物の中身をＸ線により二次元的に透視して検査する検査用Ｘ線装置（一次検査装置に相当し、以下単に、Ｘ線装置という）１９が夫々設置されている。
【００５１】
そして、上記各ソータライン１３において、Ｘ線装置１９のすぐ後方には、航空手荷物に取り付けられたＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに対しデータのリード／ライトを行うためのＲＦＩＤアンテナ２１が夫々設置されている。
尚、このＲＦＩＤアンテナ２１は、図１０を用いて説明したＲＦＩＤシステムのリーダライタを構成するものであり、図３に示すように、セキュリティ管理を行うための管理用ＰＣ（パーソナルコンピュータ）２３からの指令に基づき、当該ＲＦＩＤアンテナ２１と共にリーダライタを成すコントローラ２２を介して制御される。
【００５２】
また、図２に示すように、メインソータ１５から分岐装置Ｂ４によってり取り出された航空手荷物を再びメインソータ１５に戻す分岐ライン２５と、メインソータ１５から分岐装置Ｂ５によってり取り出された航空手荷物を再びメインソータ１５に戻す分岐ライン２６との各々にも、上記ソータライン１３と同様に、Ｘ線装置１９及びＲＦＩＤアンテナ２１が設置されている。
【００５３】
また更に、メインソータ１５から分岐装置Ｂ６によってり取り出された航空手荷物を再びメインソータ１５に戻す分岐ライン２７には、その分岐ライン２７に流れる航空手荷物の中身をＸ線により三次元的に透視して上記Ｘ線装置１９よりも詳細な検査を行う検査用ＣＴスキャン線装置（二次検査装置に相当し、以下単に、ＣＴスキャン装置という）２９が設置されている。そして、この分岐ライン２７において、ＣＴスキャン装置２９のすぐ後方にも、ＲＦＩＤアンテナ２１が設置されている（図３参照）。
【００５４】
また、上記分岐ライン２７において、ＲＦＩＤアンテナ２１の後方には、上記分岐装置Ｂ１〜Ｂ６と同様の分岐装置Ｂ７が設置されており、その分岐装置Ｂ７によって分岐ライン２７から取り出された航空手荷物は、分岐ライン３１により、航空手荷物の開披検査（持ち主の立ち会いのもとで、係員が航空手荷物を実際に開けて中身を調べる検査）を実施するための開披検査所へと搬送されるようになっている。尚、上記各分岐ライン２５，２６，２７，３１も、ベルトコンベアからなるものである。
【００５５】
そして更に、各メイクアップエリア１７において、分岐ライン１８の終端付近（換言すれば、ベルトコンベア１７ａの直前付近）にも、ＲＦＩＤアンテナ２１が夫々設置されている。
一方、メインソータ１５には、他の空港から本空港を経由して（即ち、本空港にて飛行機を乗り継いで）目的地の空港へ行く旅客の航空手荷物を当該メインソータ１５に投入（以下、この投入のことを乗継投入という）するためのベルトコンベアからなる乗継投入用ライン３３が接続されている。そして、この乗継投入用ライン３３にも、上記ソータライン１３と同様に、Ｘ線装置１９及びＲＦＩＤアンテナ２１が設置されている。
【００５６】
また、本空港において、上記分岐ライン２６は、乗継投入を行うための乗継投入用ラインとしても使用されるようになっている。
次に、本空港における航空手荷物とそれに関する情報（手荷物情報）との流れについて、図２と共に図４を参照して説明する。尚、図４は、手荷物情報の基本的な流れを表す模式図である。
【００５７】
（１）：まず、チェックインカウンタ１１にて、旅客が搭乗手続を行い自分の手荷物（航空手荷物）を預けた時（チェックイン時）に、その航空手荷物ＢＧに対するＲＦＩＤ手荷物タグＴＧが発行（初期発行）される。
このＲＦＩＤ手荷物タグＴＧの初期発行の手順について説明すると、まず、図４の▲１▼〜▲３▼に示すように、チェックインカウンタ１１に設けられているチェックイン端末１１ａから、空港内の汎用コンピュータシステムであるＣＵＴＥ（Common Use Terminal Equipment ）４１を介して、空港内における航空手荷物に関するデータ群であるＢＳＭ（Baggage Source Message）を作成及び管理するＢＳＭ管理用コンピュータ４３へ、チェックイン情報（旅客の氏名や年齢等、旅客のパスポートに記載されている内容の情報と、旅客行程や搭乗クラスなどの情報）が転送される。
【００５８】
すると、ＢＳＭ管理用コンピュータ４３により、上記チェックイン情報に基づいて、仕分け用情報としての手荷物番号（換言すれば、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧのＩＤ番号）が付番され、その付番された手荷物番号（手荷物タグＩＤNo. ）が、図４の▲４▼に示すように、ＢＳＭ管理用コンピュータ４３からＣＵＴＥ４１を経由して、チェックイン端末１１ａに返送される。尚、上記手荷物番号は、従来の航空手荷物タグにおいてバーコードで印刷されていたものと同じ内容のものであり、その航空手荷物が搭載されるべき飛行機の航空会社の識別情報と、当該手荷物のシリアル番号とからなっている。
【００５９】
そして、図４の▲５▼に示すように、チェックイン端末１１ａに接続されたタグ発行機１１ｂにより、データが何も書き込まれていない初期状態のＲＦＩＤ手荷物タグＴＧ（詳しくは、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧのＩＣ３）に対して、少なくとも、上記の如く付番された手荷物番号と、旅客行程情報と、旅客個人に付随する情報（具体的には、旅客の氏名，住所コード，電話番号）と、航空手荷物の重量と、ＲＦＩＤ手荷物タグであることを認識するためのＩＤと、ＲＦＩＤシステムのバージョン番号と、当該タグＴＧを発行した場所や端末を特定するためのＩＤとが、初期情報として書き込まれる。更に、この時、そのＲＦＩＤ手荷物タグＴＧの表面基材１の表面には、従来からの航空手荷物タグと同じ内容の情報が、従来からの航空手荷物タグと同じ様式（文字やバーコード）で印刷され、これによりＲＦＩＤ手荷物タグＴＧの発行が完了する。
【００６０】
尚、上記初期情報のうち、旅客行程情報と、旅客個人に付随する情報（旅客の氏名，住所コード，電話番号）と、航空手荷物の重量は、搭乗手続の際にチェックイン端末１１ａから入力されたものである。また、ＲＦＩＤ手荷物タグであることを認識するためのＩＤと、バージョン番号は、一般には固定値である。一方、上記タグ発行機１１ｂには、ソータライン１３や分岐ライン１８，２５〜２７に設置されているＲＦＩＤアンテナ２１と同様のＲＦＩＤアンテナと、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧを、それの表面基材１に文字やバーコードを印刷しながら一枚ずつ発行するためのプリンタ部とが備えられている。また、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに記録される上記初期情報を始め、ＢＳＭ管理用コンピュータ４３で管理される全データは、図４の▲６▼に示すように、本空港において前述のソータライン１３、メインソータ１５、分岐ライン１８，２５〜２７，３１、乗継投入用ライン３３、及び分岐装置Ｂ１〜Ｂ７からなる搬送ラインを制御して航空手荷物の搬送を管理するＢＨＳ（Baggage Handling System）コンピュータ４５へ、ＣＵＴＥ４１を経由して送信され、そのＢＨＳコンピュータ４５により、航空手荷物の自動仕分けに利用される。
【００６１】
（２）：次に、チェックインカウンタ１１にて、上記（１）でタグ発行機１１ｂにより発行されたＲＦＩＤ手荷物タグＴＧを、図４の▲７▼に示すように、当該チェックインカウンタ１１の係員が、該当する航空手荷物ＢＧに取り付ける。そして更に、その係員が、タグＴＧを付けた航空手荷物ＢＧを、ソータライン１３に投入する。
【００６２】
（３）：上記（２）でソータライン１３に投入された各航空手荷物ＢＧは、ＢＨＳコンピュータ４５による搬送ラインの制御により、最終的には、その航空手荷物ＢＧが搭載されるべき飛行機に対応したメイクアップエリア１７へと仕分けされて搬送されるが、その搬送途中（インライン）において、各航空手荷物ＢＧは、搬送ラインに設置された前述のＸ線装置１９或いは更にＣＴスキャン装置２９（以下、これらの装置１９，２９を総称してインラインセキュリティ装置という）により、中身が透視検査される。
【００６３】
そして更に、そのインラインセキュリティ装置１９，２９の後方に設置されたＲＦＩＤアンテナ２１により、一例として図４の▲８▼に示す如く、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けれているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧ（詳しくは、そのタグＴＧのＩＣ３）へ、当該インラインセキュリティ装置１９，２９による検査結果と、その装置１９，２９の機器番号と、検査の実施時間（タイムスタンプ）とが書き込まれる。また、この時、上記ＲＦＩＤアンテナ２１により、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧから、そのタグＴＧに記憶されている情報が読み取られ、その情報が、ＢＨＳコンピュータ４５に送信されて、航空手荷物ＢＧの自動仕分けに利用される。
【００６４】
例えば、ＢＨＳコンピュータ４５は、ＢＳＭ管理用コンピュータ４３と連携して、図４の▲９▼に示すように、メインソータ１５へと航空手荷物ＢＧを運び入れる各ライン１３，２５〜２７，３３のＲＦＩＤアンテナ２１で読み取られた情報に基づき、その情報に含まれている手荷物番号の航空手荷物ＢＧをメインソータ１５上の何れの番地に載せるかを決定して（割り付けて）、その航空手荷物ＢＧをメインソータ１５上の該当する番地に載せる。よって、ＢＨＳコンピュータ４５は、どの手荷物番号の航空手荷物ＢＧがメインソータ１５上のどの番地に搭載されて周回しているかを常に認識している。そして、ＢＨＳコンピュータ４５は、ＢＳＭ管理用コンピュータ４３からのデータ（ＢＳＭ情報）により、どの手荷物番号の航空手荷物ＢＧを、何れの飛行機に搭載すべきか（換言すれば、何れのメイクアップエリア１７へ搬送すべきか）も把握しており、ある航空手荷物ＢＧ（以下、目的荷物という）を、分岐装置Ｂ１〜Ｂ６の何れか（以下、目的の分岐装置という）によってメインソータ１５から分岐させる場合には、目的荷物の手荷物番号に対応して割り付けられているメインソータ１５の番地が、目的の分岐装置のところに来た時に、その目的の分岐装置を駆動して、目的荷物をメインソータ１５から他のラインに分岐させる。例えば図２にて最も左側のメイクアップエリア１７へ目的荷物を搬送する場合には、メインソータ１５の周回に伴い、目的荷物の手荷物番号に対応して割り付けられているメインソータ１５の番地が、分岐装置Ｂ３のところに来た時に、その分岐装置Ｂ３を駆動する。
【００６５】
尚、本実施形態において、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧへの上記検査結果，機器番号，及びタイムスタンプの書き込みは、そのタグＴＧのＩＣ３内に予め用意した保安検査情報格納エリアへ、それらのデータを追加して書き込んでいく追記方式を採用しているが、特定エリアのデータをその都度書き換えるようにしても良い。
【００６６】
ここで、本実施形態におけるインラインセキュリティ方式の考え方とＲＦＩＤ手荷物タグＴＧの役割について、図５も参照しつつ更に詳しく説明する。尚、インラインセキュリティ方式としては、いくつかの方式が考えられるが、本実施形態では多段階方式を採用している。また、以下の説明において、（）内のＳで始まる番号は、図５（Ａ）に示すフローチャートのステップ番号である。
【００６７】
（３−１）まず、チェックインカウンタ１１でソータライン１３に投入された航空手荷物ＢＧは、そのソータライン１３に設置されたＸ線装置１９によって中身が自動的に透視検査される（Ｓ０１）。
そして、Ｘ線装置１９の自動危険物検査機能によって安全な手荷物であると合格判定された場合には（Ｓ０１：合格）、そのＸ線装置１９の直後に設けられているＲＦＩＤアンテナ２１により、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧ（詳しくは、タグＴＧのＩＣ３）に、図５（Ｂ）の１段目に例示する如く、そのＸ線装置１９の機器番号と、現在の時刻であり、延いては当該検査の実施時間を表すタイムスタンプと、合格のデータ（即ち、検査結果が合格（ＯＫ）であることを示すデータ）とが書き込まれる。
【００６８】
尚、この場合、Ｘ線装置１９に接続されたワークステーションである管理用ＰＣ２３（図３参照）のディスプレイには、航空手荷物ＢＧの中身を表す画像が表示されない。そして、管理用ＰＣ２３が、ディスプレイへの信号無しという情報により、コントローラ２２及びＲＦＩＤアンテナ２１を制御して、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに合格のデータを書き込む。
【００６９】
（３−２）一方、Ｘ線装置１９の自動危険物検査機能によって安全な手荷物であると判定されなかった場合（即ち、不合格と判定されて、爆発物等が入っているとの疑いが持たれた場合）には（Ｓ０１：不合格）、そのＸ線装置１９の直後に設けられているＲＦＩＤアンテナ２１により、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、図５（Ｂ）の１段目に例示する如く、そのＸ線装置１９の機器番号と、タイムスタンプと、不合格のデータ（即ち、検査結果が不合格（ＮＧ）であることを示すデータ）とが書き込まれる。
【００７０】
尚、この場合には、Ｘ線装置１９に接続された管理用ＰＣ２３のディスプレイに、航空手荷物ＢＧの中身を表す画像が表示される。そして、管理用ＰＣ２３が、ディスプレイへの信号有りという情報により、コントローラ２２及びＲＦＩＤアンテナ２１を制御して、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに不合格のデータを書き込む。
【００７１】
（３−３）そして更に、Ｘ線装置１９の自動危険物検査機能によって不合格と判定された航空手荷物ＢＧについては、念のため、係員が、管理用ＰＣ２３のディスプレイ表示された画像を目視にてチェックし、合格か不合格かを判定する（Ｓ０２）。
【００７２】
そして、係員は、合格であると判定したならば（Ｓ０２：合格）、管理用ＰＣ２３を手動で操作して、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、合格のデータを書き込む。尚、この時、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧには、図５（Ｂ）の２段目に例示する如く、その管理用ＰＣ２３の機器番号及びタイムスタンプも自動的に書き込まれる。
【００７３】
また、係員が不合格と判定した場合（Ｓ０２：不合格）、その係員は、管理用ＰＣ２３を手動で操作して、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、不合格のデータを書き込む。尚、この場合にも、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧには、図５（Ｂ）の２段目に例示する如く、その管理用ＰＣ２３の機器番号とタイムスタンプとが自動的に書き込まれる。
【００７４】
（３−４）ここで、Ｘ線装置１９の自動危険物検査機能によって合格判定された航空手荷物ＢＧと、Ｘ線装置１９の自動危険物検査機能により不合格と判定されても係員の上記目視チェックによって合格判定された航空手荷物ＢＧは、ソータライン１３からメインソータ１５を経由して、分岐ライン１８のうち、その航空手荷物ＢＧが搭載されるべき飛行機に対応したメイクアップエリア１７の分岐ライン１８へと搬送される。
【００７５】
具体的に説明すると、ソータライン１３に設置されたＲＦＩＤアンテナ２１により、航空手荷物ＢＧのＲＦＩＤ手荷物タグＴＧへ検査結果のデータやタイムスタンプなどを書き込む際には、そのタグＴＧから該タグＴＧに書き込まれた情報も読み出される。そして、前述したように、ＢＨＳコンピュータ４５は、ソータライン１３のＲＦＩＤアンテナ２１により読み取られた情報に含まれている手荷物番号の航空手荷物ＢＧが、そのソータライン１３からメインソータ１５上の何れの番地に載せられたかと、どの手荷物番号の航空手荷物ＢＧを何れのメイクアップエリア１７へ搬送すべきかとの、両方を把握しているため、上記合格判定された航空手荷物ＢＧの手荷物番号に該当するメインソータ１５の番地が、分岐装置Ｂ１〜Ｂ３のうち、その航空手荷物ＢＧを搬送すべきメイクアップエリア１７への分岐ライン１８に該当する分岐装置のところに来た時に、その分岐装置を駆動して、上記合格判定された航空手荷物ＢＧを目的の分岐ライン１８へと分岐させる。
【００７６】
（３−５）一方、係員によって不合格と判定された航空手荷物ＢＧは、Ｘ線装置１９による検査よりも更に詳細な分析検査を行うために、メインソータ１５及び分岐ライン２７を経由して、ＣＴスキャン装置２９へと仕分けされて搬送される。
【００７７】
具体的には、係員によって不合格と判定された航空手荷物ＢＧについても、ＢＨＳコンピュータ４５は、その航空手荷物ＢＧの手荷物番号と、その航空手荷物ＢＧがソータライン１３から載せられたメインソータ１５上の番地との対応を把握しているため、上記不合格と判定された航空手荷物ＢＧの手荷物番号に該当するメインソータ１５の番地が、ＣＴスキャン装置２９の設置された分岐ライン２７に該当する分岐装置Ｂ６のところに来た時に、その分岐装置Ｂ６を駆動して、上記不合格と判定された航空手荷物ＢＧを、目的の分岐ライン２７へと分岐させる。
【００７８】
このようにしてメインソータ１５から分岐ライン２７へ搬送された航空手荷物ＢＧは、その分岐ライン２７に設置されたＣＴスキャン装置２９によって中身が透視検査される（Ｓ０３）。
そして、ＣＴスキャン装置２９の自動危険物検査機能によって安全な手荷物であると合格判定された場合には（Ｓ０３：合格）、そのＣＴスキャン装置２９の直後に設けられているＲＦＩＤアンテナ２１により、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、図５（Ｂ）の３段目に例示する如く、そのＣＴスキャン装置２９の機器番号と、タイムスタンプと、合格のデータとが書き込まれる。
【００７９】
尚、この場合、ＣＴスキャン装置２９に接続されたワークステーションである管理用ＰＣ２３（図３参照）のディスプレイには、航空手荷物ＢＧの中身を表す画像が表示されない。そして、管理用ＰＣ２３が、ディスプレイへの信号無しという情報により、コントローラ２２及びＲＦＩＤアンテナ２１を制御して、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに合格のデータを書き込む。
【００８０】
（３−６）一方、ＣＴスキャン装置２９の自動危険物検査機能によって安全な手荷物であると判定されなかった場合（即ち、不合格と判定されて、爆発物等が入っているとの疑いが持たれた場合）には（Ｓ０３：不合格）、そのＣＴスキャン装置２９の直後に設けられているＲＦＩＤアンテナ２１により、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、図５（Ｂ）の３段目に例示する如く、そのＣＴスキャン装置２９の機器番号と、タイムスタンプと、不合格のデータとが書き込まれる。
【００８１】
尚、この場合には、ＣＴスキャン装置２９に接続された管理用ＰＣ２３のディスプレイに、航空手荷物ＢＧの中身を表す画像が表示される。そして、その管理用ＰＣ２３が、ディスプレイへの信号有りという情報により、コントローラ２２及びＲＦＩＤアンテナ２１を制御して、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに不合格のデータを書き込む。
【００８２】
（３−７）そして更に、ＣＴスキャン装置２９の自動危険物検査機能によって不合格と判定された航空手荷物ＢＧについては、更に念のため、係員が、管理用ＰＣ２３のディスプレイ表示された画像を目視にてチェックし、合格か不合格かを判定する（Ｓ０４）。
【００８３】
そして、係員は、合格であると判定したならば（Ｓ０４：合格）、ＣＴスキャン装置２９に接続された管理用ＰＣ２３を手動で操作して、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、合格のデータを書き込む。尚、この時、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧには、図５（Ｂ）の４段目に例示する如く、その管理用ＰＣ２３の機器番号及びタイムスタンプも自動的に書き込まれる。
【００８４】
また、係員が不合格と判定した場合（Ｓ０４：不合格）、その係員は、ＣＴスキャン装置２９に接続された管理用ＰＣ２３を手動で操作して、検査対象となった航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、不合格のデータを書き込む。尚、この場合にも、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧには、図５（Ｂ）の４段目に例示する如く、その管理用ＰＣ２３の機器番号とタイムスタンプとが自動的に書き込まれる。
【００８５】
（３−８）ここで、ＣＴスキャン装置２９の自動危険物検査機能によって合格判定された航空手荷物ＢＧと、ＣＴスキャン装置２９の自動危険物検査機能により不合格と判定されても係員の上記目視チェックによって合格判定された航空手荷物ＢＧは、図２の点線円内にて右側の点線で示すように、分岐ライン２７からメインソータ１５に戻され、その後、分岐ライン１８のうち、その航空手荷物ＢＧが搭載されるべき飛行機に対応したメイクアップエリア１７の分岐ライン１８へと搬送される。
【００８６】
具体的に説明すると、分岐ライン２７に設置されたＲＦＩＤアンテナ２１により、航空手荷物ＢＧのＲＦＩＤ手荷物タグＴＧへ検査結果のデータやタイムスタンプなどを書き込む際に、そのタグＴＧから該タグＴＧに書き込まれた情報も読み出される。そして、ＢＨＳコンピュータ４５は、分岐ライン２７のＲＦＩＤアンテナ２１により読み取られた情報に含まれている手荷物番号の航空手荷物ＢＧが、その分岐ライン２７からメインソータ１５上の何れの番地に載せられたかを把握しているため、上記合格判定された航空手荷物ＢＧの手荷物番号に該当するメインソータ１５の番地が、分岐装置Ｂ１〜Ｂ３のうち、その航空手荷物ＢＧを搬送すべきメイクアップエリア１７への分岐ライン１８に該当する分岐装置のところに来た時に、その分岐装置を駆動して、上記合格判定された航空手荷物ＢＧを目的の分岐ライン１８へと分岐させる。
【００８７】
（３−９）一方、係員によって不合格と判定された航空手荷物ＢＧは、図２の点線円内にて左側の一点鎖線で示すように、分岐ライン２７から分岐装置Ｂ７により、分岐ライン３１へと移されて、その後、開披検査所へと搬送される。
そして、その開披検査所にて、航空手荷物ＢＧの中身をＣＴスキャン装置２９による検査よりも更に詳しく検査するために、係員による開披検査が実施される（Ｓ０５）。尚、この開披検査は、持ち主の立ち会いのもとで実施されるが、検査対象となる航空手荷物ＢＧの持ち主は、その荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧのＩＣ３に記録されたデータから特定される。
【００８８】
ここで、開披検査にて合格した場合は（Ｓ０５：合格）、上記（３−７）の場合と同様に、係員が、ＣＴスキャン装置２９と連動したＲＦＩＤアンテナ２１にて、検査対象となった航空手荷物ＢＧのＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、合格のデータを書き込む。尚、この時、タグＴＧには、図５（Ｂ）の５段目に例示する如く、書き込みを行ったＲＦＩＤアンテナ２１或いは管理用ＰＣ２３の機器番号とタイムスタンプも自動的に書き込まれる。そして、合格のデータが書き込まれたタグＴＧの航空手荷物ＢＧは、メインソータ１５に戻されて、その航空手荷物ＢＧが搭載されるべき飛行機に対応したメイクアップエリア１７の分岐ライン１８へと搬送される。
【００８９】
一方、開披検査で不合格と判定された場合には（Ｓ０５：不合格）、係員が、ＣＴスキャン装置２９と連動したＲＦＩＤアンテナ２１にて、検査対象となった航空手荷物ＢＧのＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、不合格のデータを書き込む。尚、この場合にも、タグＴＧには、図５（Ｂ）の５段目に例示する如く、書き込みを行ったＲＦＩＤアンテナ２１或いは管理用ＰＣ２３の機器番号とタイムスタンプとが自動的に書き込まれる。
【００９０】
そして、開披検査で不合格と判定された航空手荷物（つまり、爆発物などの危険物として判定された航空手荷物）ＢＧについては、警備当局（警察・税関等）に通報し、緊急体制が取られた上で警備当局にて処置される（Ｓ０６）。
尚、図２の点線円内における中央の二点鎖線は、ＣＴスキャン装置２９による検査を繰り返し実施可能なことを表している。つまり、分岐ライン２７からメインソータ１５に戻した航空手荷物ＢＧは、分岐装置Ｂ６で分岐ライン２７に戻すことで、ＣＴスキャン装置２９を再び通過させることができる。
【００９１】
（４）：そして、各メイクアップエリア１７においては、分岐ライン１８で搬送されて来た航空手荷物ＢＧのタグＴＧに書き込まれている検査結果のデータがＲＦＩＤアンテナ２１により読み取られる。そして、タグＴＧに合格のデータが書き込まれていない航空手荷物ＢＧは、飛行機に搭載されないように分別される。
【００９２】
具体的には、メインソータ１５から各メイクアップエリア１７の分岐ライン１８に搬送された航空手荷物ＢＧのタグＴＧからは、その分岐ライン１８の終端付近に設置されているＲＦＩＤアンテナ２１によって情報が読み取られる。そして、その情報がＢＨＳコンピュータ４５に送られて、合格のデータが含まれているか否かが判定され、合格のデータが含まれていないタグＴＧの航空手荷物ＢＧについては、ＢＨＳコンピュータ４５が、分岐ライン１８の終端に設けられている分別装置（図示省略）を制御して、その航空手荷物ＢＧを分岐ライン１８からベルトコンベア１７ａ上ではない所定箇所に仕分ける。
【００９３】
これにより、上述のインラインセキュリティによってタグＴＧに合格のデータが書き込まれていることがＲＦＩＤアンテナ２１にて自動認識された航空手荷物ＢＧのみが、飛行機（航空機）に搭載される。
そして、タグＴＧに合格のデータが書き込まれていなかった航空手荷物（つまり、インラインセキュリティ装置を通過していないか、検査結果のデータが全て不合格のデータであった航空手荷物）ＢＧについては、ＵＬＤへの荷物搭載作業が行われる際などにおいて、係員により、ＲＦＩＤハンディターミナル（即ち、簡易的にＲＦＩＤ手荷物タグＴＧへのデータの書き込み及び読み出しを行うことが可能な携帯型のリーダライタ）等で再度確認される。
【００９４】
尚、本空港で飛行機を乗り継ぐ旅客の航空手荷物ＢＧは、所定の手続場所でタグＴＧが取り付けられた後、乗継投入用ライン３３か分岐ライン２６に投入され、最初に、そのライン３３，２６のＸ線装置１９によって検査される。そして、その後は、チェックインカウンタ１１からの航空手荷物ＢＧと同様に、メインソータ１５を経由して該当するメイクアップエリア１７へと搬送される。
【００９５】
一方、各ライン１３，１８，２５〜１７，３３を流れる航空手荷物ＢＧのタグＴＧは、ＦＡ工程の様に規則正しく同じ位置にあるわけではなく、航空手荷物ＢＧの大きさ等によって千差万別な位置にあることから、本実施形態において、図２に示した各ライン１３，１８，２５〜２７，３３のＲＦＩＤアンテナ２１は、実際には、複数のＲＦＩＤアンテナを１組としている。
【００９６】
具体的には、図６に示すように、４つのＲＦＩＤアンテナＡＮ１〜ＡＮ４を一組としている。尚、各アンテナＡＮ１〜ＡＮ４は、ライン１３，１８，２５〜２７，３３に対し上下と左右の４方向に取り付けられているが、その取り付け位置は、各アンテナＡＮ１〜ＡＮ４の通信エリアが大きく重ならないように（換言すれば、４つのアンテナＡＮ１〜ＡＮ４によって、より大きな通信エリアをカバーできるように）、航空手荷物ＢＧの搬送方向に沿ってずらされている。そして、管理用ＰＣにより、４つのアンテナＡＮ１〜ＡＮ４を時分割制御して、その各アンテナＡＮ１〜ＡＮ４の通信エリア内のタグＴＧを認識し、データのリード／ライトを行うようにしている。このような手法により、タグＴＧの認識率（通信成功率）を格段に向上させている。
【００９７】
また、本実施形態では、上記（１），（２）で述べた手順が、第１の手順に相当し、上記（３）｛（３−１）〜（３−９）｝で述べた手順が、第２の手順に相当し、上記（４）で述べた手順が、第３の手順に相当している。また更に、本実施形態では、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧを発行するチェックイン端末１１ａ及びタグ発行機１１ｂが、第１の手段に相当し、インラインセキュリティ装置１９，２９に接続された管理用ＰＣ２３と、それに接続されたＲＦＩＤアンテナ２１と、搬送ラインを制御するＢＨＳコンピュータ４５とが、第２の手段に相当し、分岐ライン１８に設けられたＲＦＩＤアンテナ２１及び上記分別装置と、その分別装置を制御するＢＨＳコンピュータ４５とが、第３の手段に相当している。
【００９８】
以上のような本実施形態の空港における航空手荷物の管理方法及び管理システムによれば、空港における航空手荷物ＢＧの確実な自動仕分けとセキュリティ管理とを同時に実現することができる。
つまり、本実施形態で使用しているＲＦＩＤ技術は、バーコードよりも格段に高い自動認識率を有し、しかも、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧは、バーコードと比較して、大きなデータ容量を持つことが出来ると共に、収納データの追加書き込みや書き換えが可能である。このため、上記（３）で述べた手順により、航空手荷物ＢＧを、それが搭載されるべき飛行機に対応するメイクアップエリア１７へと確実に自動仕分けして搬送することができると共に、その搬送途中の航空手荷物ＢＧに対して、インラインセキュリティ装置１９，２９によるセキュリティチェックを確実に実施することができる。その上、メイクアップエリア１７まで搬送された航空手荷物ＢＧのうちで、検査結果が合格でない航空手荷物ＢＧは、上記（４）で述べた手順により、確実且つ自動的に分別することができるため、安全が確認された航空手荷物ＢＧのみ飛行機に搭載する作業を、効率的に進めることができ、その結果、非常に高いセキュリティレベルを容易に保つことができる。
【００９９】
そして更に、本実施形態によれば、空港内にセキュリティチェックエリアを特別に設けなくても、航空手荷物ＢＧの透視検査をインラインにて自動に実施することができるため、空港におけるスペースを有効に活用することができると共に、旅客が行わなければならない手続を大幅に簡略化することができる。その結果、旅客の待ち時間の長大化や航空機の出発時間の遅延を未然に防止することができる。
【０１００】
また、本実施形態では、搬送ラインによって搬送される航空手荷物ＢＧのうち、Ｘ線装置１９による検査で合格しなかったもの（即ち、危険物が入っていると疑われるもの）については、更に詳しいＣＴスキャン装置２９による検査が行われるため、キュリティレベルを一層高めることができる。
【０１０１】
そして更に、本実施形態では、各航空手荷物ＢＧのＲＦＩＤ手荷物タグＴＧに、検査を実施したインラインセキュリティ装置１９，２９の機器番号と、その検査を実施した時間に相当するタイムスタンプとが、検査結果と共に書き込まれるため、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧには、そのタグＴＧの取り付けられた航空手荷物ＢＧが搬送ラインをどの様な経路で通過してきたか、という経路履歴が記録されることとなる。よって、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧから情報を読み出すことにより、そのタグＴＧの取り付けられた航空手荷物ＢＧが、例えば、どこでチェックインされ、どの時点でセキュリティチェックが実施されたか、といったことを確認することが可能となり、爆発物等のセキュリティ管理を更に厳重に実施することが可能となる。
【０１０２】
また、本実施形態で用いているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧは、図１に示した如く、表面基材１の裏面に、アンテナ回路２のパターンＰが銀ペーストの印刷により直接形成されると共にＩＣ３が搭載され、更に表面基材１の裏面に、アンテナ回路２及びＩＣ３を覆うように、剥離シート５が粘着剤４にて接着された構成のものであるため、ロールｔｏロールにて大量生産が可能となり、当該タグＴＧの製造コストを低減することができる。また、インレット基材を使用しないことから、材料コスト自体も削減でき、その上、廃棄物の減量にも寄与することができる。
【０１０３】
一方、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧの発行、及びその発行したタグＴＧの航空手荷物ＢＧへの取り付けは、図７に示すように、空港内のチェックインカウンタ１１だけに限らず、ＴＣＡＴ（東京シティエアターミナル）やＹＣＡＴ（横浜シティエアターミナル）といった空港外のチェックインカウンタでも実施することができる。
【０１０４】
また、本実施形態の航空手荷物管理方法及び管理システムにおいて、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧには、搭乗手続の際の初期情報として、旅客個人に付随する情報である該旅客の氏名及び住所コードと、更に航空手荷物ＢＧの重量（手荷物重量）も書き込まれるため、図７に示す如く、旅客が、本空港ＡＰ１から目的地の空港ＡＰ２に到着して、自分の航空手荷物ＢＧを引き取った後、その航空手荷物ＢＧを該空港ＡＰ２から自宅へ宅配にて送付する際の手続きが非常に容易となる。
【０１０５】
具体的には、上記空港ＡＰ２内の手荷物宅配カウンタＢＣにおいて、宅配事業者が、図８に示す如く、旅客の航空手荷物ＢＧに取り付けられているＲＦＩＤ手荷物タグＴＧの情報を、ＲＦＩＤアンテナ又はＲＦＩＤハンディターミナルにて読み取り、そのタグＴＧに記録されている旅客氏名，住所コード，及び手荷物重量に基づいて、手続管理用のＰＣにより、自動的に宅配伝票（即ち、その旅客の自宅へ荷物を配達するための配送伝票）の作成及び印刷を行う。
【０１０６】
このサービスにより、旅客が宅配伝票を記載する手間がなくなるため、宅配受付業務の簡素化及び手荷物宅配カウンタＢＣでの受付待ち行列の解消等、空港サービスの向上を図ることができる。また更に、上記宅配伝票の自動作成時に、宅配運賃計算のための手荷物ＢＧの計量も省略することが可能となり、旅客がスムーズに空港内を移動できるようになる。
【０１０７】
また更に、本実施形態の航空手荷物管理方法及び管理システムにおいて、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧには、搭乗手続の際の初期情報として、旅客の氏名が書き込まれるため、空港から該空港近郊のホテルへの航空手荷物ＢＧの託送するポーターサービスも、非常に容易に行えるようになる。
【０１０８】
具体的には、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧから読み取られた情報により特定される旅客の氏名と、ホテルに予約している宿泊客の氏名とを自動的に照合する照合システムを構成しておくことで、そのホテルの従業員は、空港において、旅客から航空手荷物ＢＧを受け取り、その手荷物ＢＧに取り付けられているタグＴＧの情報（旅客の氏名）をＲＦＩＤアンテナ又はＲＦＩＤハンディターミナルにて読み取るだけで、その旅客が予約済の宿泊客であるか否かの確認が可能となり、ポーターサービスを空港から速やかに行うことが可能となる。
【０１０９】
ここで、ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧを上記のような宅配サービスやポータサービスに適用する場合、そのタグＴＧには、旅客の氏名そのものや住所そのもののデータに限らず、旅客の氏名，住所を特定可能な情報を書き込んでおけば良い。そして、旅客の氏名，住所を特定可能な情報としては、IATA Recommended Practice 1740c のRFID DATA CONTENT のFrequent Traveller情報、又はWorld-Wide Unique Pax-ID情報が利用可能である。
【０１１０】
具体例を挙げると、通常、各航空会社においては、Frequent Traveller（常連顧客）の情報を、ＦＦＰ（Frequent Flyer Program）会員番号によって管理している。尚、ＦＦＰとは、常連顧客向け優待制度（いわゆるマイレージプログラム）のことであり、登録制で搭乗距離に応じて無料航空券やアップグレード特典などの恩恵が受けられる制度のことである。
【０１１１】
このため、図９に示すように、まず、航空会社のカウンタ（チェックインカウンタ）１１にてＲＦＩＤ手荷物タグＴＧを発行する際に、そのタグＴＧに、旅客のＦＦＰ会員情報（即ち、航空会社のメンバー情報であり、その旅客のＦＦＰ会員番号）を書き込んでおく。
【０１１２】
そして、空港内における宅配業者の手荷物宅配カウンタＢＣでは、旅客の航空手荷物ＢＧのタグＴＧからＲＦＩＤアンテナ又はＲＦＩＤハンディターミナルを介して情報を読み取り宅配伝票の発行（作成及び印刷）を行う端末装置５１と、航空会社のホストコンピュータ（以下、ＨＯＳＴと記す）５３と、空港情報管理ＨＯＳＴ５５とをリンクさせておくことで、旅客の氏名や住所といった個人情報を簡単に確認することができる。つまり、旅客の航空手荷物ＢＧのタグＴＧから読み取られたＦＦＰ会員番号（会員Ｎｏ．）が、手荷物宅配カウンタＢＣの端末装置５１から、空港情報管理ＨＯＳＴ５５を経由して、航空会社のホスト５３に転送（問い合わせのための転送）されると、その航空会社のホスト５３から、空港情報管理ホスト５５を経由して、上記端末装置５１へ、そのＦＦＰ会員番号に該当する旅客の氏名，住所，及び電話番号などが転送（データ配信のための転送）されるように構成することにより、宅配伝票の自動作成が可能となる。
【０１１３】
そして、このような旅客の個人情報検索システムは、空港近郊のホテルへのポータサービスや他の業務及びアプリケーションに対しても同様に適用することができる。
一方、旅客の自宅から空港への航空手荷物の配送時に、宅配業者にて、ＲＦＩＤ伝票（即ち、ＲＦＩＤ用のアンテナ回路２及びＩＤ３を内蔵した伝票）を使用すれば、空港預かりの状態にて航空会社の搭乗予約名簿との照合により、事前の手荷物チェックインによるインラインセキュリティチェック及びメイクアップエリアまでの搬送も可能である。
【０１１４】
この場合の要件及び手順は、以下のようになる。
・ＲＦＩＤ伝票のＩＣ内に旅客の氏名・住所・電話番号等の個人情報が記録されていること。
・空港内の宅配事業者ブースにてＲＦＩＤ伝票をＲＦＩＤアンテナまたはＲＦＩＤハンディターミナルにてデータを認識する。
【０１１５】
・宅配事業者は読み取ったデータと出発便の搭乗予約情報と照合する。
・該当する航空会社のチェックインカウンタまたは宅配事業者ブースにて、宅配事業者がチェックイン手続きを代行。尚、手荷物は事前に搬送・セキュリティチェックされる。
【０１１６】
・宅配事業者は手荷物控えを保持。
・手荷物託送者は宅配事業者ブースにて、手荷物控えをピックアップする。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【０１１７】
例えば、上記（３）で述べたインラインセキュリティに関する手順において、Ｘ線装置１９或いはＣＴスキャン装置２９の自動危険物検査機能により不合格と判定された場合の係員による目視チェックの検査工程（図５（Ａ）のＳ０２，Ｓ０４）は、省略することも可能である。
【０１１８】
また、 ＲＦＩＤ手荷物タグＴＧには、従来からのバーコード情報と同様の情報（仕分け用情報），インラインセキュリティ装置の合否判定結果やタイムスタンプなどからなるセキュリティ情報，及び空港関連業務に活用可能な旅客の個人情報といった前述のものに加えて、更に、旅客の飛行機における座席番号や、その旅客の予約記録上の団体名など、他の様々なデータを書き込むようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 実施形態のＲＦＩＤ手荷物タグの構成を表す構成図である。
【図２】 実施形態の空港における設備のレイアウトを表す模式図である。
【図３】 検査用Ｘ線装置又は検査用ＣＴスキャン装置と、ＲＦＩＤアンテナとの設置状態を表す模式図である。
【図４】 手荷物情報の基本的な流れを表す模式図である。
【図５】 インラインセキュリティ方式の考え方とＲＦＩＤ手荷物タグの役割とを説明する説明図である。
【図６】 各ラインにおけるＲＦＩＤアンテナの配置状態を説明する説明図である。
【図７】 ＲＦＩＤ手荷物タグの自動認識によるセキュリティチェック及び宅配サービスへの展開を、航空手荷物の流れと共に表す説明図である。
【図８】 手荷物宅配カウンタでの宅配伝票の自動作成の流れを説明する説明図である。
【図９】 旅客の個人情報検索システムを説明する説明図である。
【図１０】 ＲＦＩＤタグを説明する説明図である。
【図１１】 ＲＦＩＤタグの従来技術による構成例を表す構成図である。
【符号の説明】
１…表面基材、２…アンテナ回路、Ｐ…アンテナ回路のパターン、３…ＩＣ、４…粘着剤、５…剥離シート（保護シート）、６…絶縁層、７…ジャンパ線、８…バンプ、ＴＧ…ＲＦＩＤ手荷物タグ、ＢＧ…航空手荷物、１１…チェックインカウンタ（搭乗手続場所）、１１ａ…チェックイン端末、１１ｂ…タグ発行機、１３…ソータライン、１５…メインソータ、１７…メイクアップエリア（荷物搭載作業場所）、１７ａ…ベルトコンベア、１８，２５〜２７，３１…分岐ライン、１９…検査用Ｘ線装置、２１，ＡＮ１〜ＡＮ４…ＲＦＩＤアンテナ、２２…コントローラ、２３…管理用ＰＣ、２９…検査用ＣＴスキャン装置、３３…乗継投入用ライン、Ｂ１〜Ｂ７…分岐装置、４１…ＣＵＴＥ、４３…ＢＳＭ管理用コンピュータ、４５…ＢＨＳコンピュータ、ＡＰ１，ＡＰ２…空港、ＢＣ…手荷物宅配カウンタ、５１…端末装置、５３…航空会社のホストコンピュータ、５５…空港情報管理ホストコンピュータ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to air baggage management at an airport.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, boarding procedures (so-called check-in counters) where, for example, boarding procedures for international planes at airports have been isolated in order to prevent dangerous objects such as explosives and firearms from being mounted on airplanes. Located in the security check area.
[0003]
The person (passenger) who wants to board the plane first has his / her own baggage (that is, the baggage he / she wants to carry in the plane's cargo compartment) not to be brought into the aircraft cabin in the security check area. ) Is put into an X-ray fluoroscopic inspection apparatus, and it is confirmed by the fluoroscopic inspection with the inspection apparatus that no dangerous goods are contained in the baggage (that is, the inspection result) If it is passed), ask the staff to attach an inspection pass label indicating the inspection pass to the baggage.
[0004]
Next, the passenger carries out the boarding procedure at the check-in counter and deposits his / her air baggage with the inspection pass label on the staff.
On the other hand, a check-in counter attendant attaches a strip-shaped tag (so-called air baggage tag) used for automatic sorting of the baggage to the air baggage entrusted by the passenger and transfers the air baggage with the tag to the belt conveyor. It is placed on the conveyance line consisting of The above-mentioned airline baggage tag attached to the airline baggage has a barcode that contains the identification information of the airline company of the airplane on which the airline baggage should be mounted and the serial number of the baggage number assigned during the boarding procedure. Printed in format. The air baggage tag is issued at the time of boarding procedures.
[0005]
Then, the air baggage is transferred to the baggage loading work place corresponding to the airplane on which the baggage is to be loaded among the baggage loading work places (so-called make-up areas) where the baggage loading work is performed at the airport. It is automatically sorted and transported by the transport line.
[0006]
In other words, a plurality of bar code readers are installed at predetermined positions on the transport line, and the bar code of the air baggage tag attached to the air baggage is read by any of them. A computer that manages the transport of air baggage in the airport (ie, which airline's serial number of airline baggage should be loaded on which plane (in other words, to which makeup area) A computer that knows whether or not) based on the reading result of the bar code reader, determines to which makeup area the air baggage should be transported and controls the transport line.
[0007]
In general, in addition to the bar code, characters indicating the airline, flight number of the aircraft, departure date and time of the aircraft, and characters indicating the destination are printed on the surface of the air baggage tag. . Further, the air baggage tag is attached to the air baggage handle or the like in a ring shape so that the contents printed on the surface of the air baggage tag can be easily seen. For this reason, the air baggage that has not been successfully sorted automatically by reading the bar code is manually sorted based on the various contents other than the bar code printed on the surface of the air bag tag.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
As mentioned above, air baggage tags printed with barcodes are used in conventional baggage management at airports, but the actual barcode recognition rate is only around 70% on average worldwide. . This is because of the technical characteristics of the barcode, the distance between the bars cannot be recognized due to the different reading depth, and the barcode printed part of the air bag tag attached to the baggage is shielded from the barcode reader by the baggage. This is because reading of information may fail due to the influence of the printing quality of the barcode and the bending of the barcode printing portion.
[0009]
For this reason, there is a possibility that the automatic sorting of the air baggage may not be carried out reliably. As a result, the work of sorting the air baggage manually is involved, which causes problems such as incorrect sorting and lost baggage.
In the above-mentioned conventional baggage management, when an aircraft baggage transported to the makeup area is mounted on an airplane, an operator or a manager visually recognizes whether the above-mentioned inspection pass label is affixed to the aircraft baggage. As a result, it is confirmed whether or not the air baggage has passed the security check (perspective inspection), resulting in a deterioration in work efficiency.
[0010]
Furthermore, in the above prior art, since the security check area must be provided in the airport, the airport space cannot be used effectively, and passengers can take advantage of their baggage in the security check area. Since boarding procedures will be carried out after receiving a security check, it will be very time-consuming, leading to an increase in waiting time and a delay in the departure time of the aircraft. This problem is caused by a security check on the air baggage while it is automatically sorted from the check-in counter to each make-up area (baggage loading work place) and transported (hereinafter referred to as inline). However, there is no method that can reliably implement such in-line security management.
[0011]
The barcode data of the air baggage tag is issued at the departure airport's check-in counter by printing it on the air baggage tag, but it is virtually impossible to write additional data. Since the number of usable data digits is only about 10 bytes, it cannot be realized even if other information management or business application is attempted.
[0012]
The present invention has been made in view of these problems, and can realize reliable automatic sorting and security management of air baggage at an airport, effective use of space at an airport and simplification of procedures, and The purpose is to provide a completely new air baggage management method and management system that can be easily applied to other businesses.
[0013]
[Means for Solving the Problems and Effects of the Invention]
  Made to achieve the above objectiveThe present inventionThe airport baggage management method is as follows:HasThe
  "First procedure"
  First, an RFID (Radio Frequency-ID) tag that can wirelessly read and write information on the passenger's air baggage at the boarding procedure location (so-called check-in counter) where the boarding procedure is performed In addition, at least the air baggage should be mounted on the RFID tag in each baggage loading work place (so-called make-up area) where the air baggage is loaded on the plane at the airport. Assortment information for sorting and transporting to the package loading work place corresponding to is written as initial information.
[0014]
The RFID tag, as shown in FIG. 10, forms a non-contact RFID system together with a reader / writer including an antenna (RFID antenna) and a controller (antenna controller) that controls the antenna. As a configuration, an antenna circuit and an IC that performs wireless communication and information storage using the antenna circuit are provided on a sheet-like base material. In this type of RFID tag, data is read from / written to the memory in the IC by radio waves of a predetermined frequency (for example, 13.56 MHz or 2.45 GHz) from the RFID antenna controlled by the controller. Is called.
[0015]
"Second procedure"
Transported on the transport line by an inspection device arranged at a predetermined position on the transport line for sorting and transporting the air baggage attached with the RFID tag from the boarding procedure place to any of the load loading work places The air baggage is inspected in a fluoroscopic manner, and the inspection result is written in the RFID tag of the air baggage, and the air baggage whose inspection result is passed is written in the RFID tag of the air baggage. On the basis of the use information, the transport line transports the air baggage to a load loading work place corresponding to the plane on which the air baggage is to be mounted.
[0016]
"Third procedure"
The inspection result written in the RFID tag of the air baggage transported by the transport line is read at the baggage loading work place, and the air baggage that does not pass the read inspection result is the airplane baggage It is separated so that it is not mounted on.
[0017]
  First to third procedures as described aboveThe present invention withAccording to the air baggage management method, reliable automatic sorting and security management of air baggage at an airport can be realized.
  That is,JourneyOther than the work of attaching the RFID tag to the passenger's air baggage, it can be easily automated by the same technology as the FA (factory automation) technology using a computer. RFID technology that uses RFID tags uses a radio wave to identify mobile objects, so it has a much higher automatic recognition rate than barcodes, and RFID tags are compared with barcodes. Thus, it is possible to have a large data capacity, and additionally write and rewrite stored data.
[0018]
For this reason, according to the second procedure, the air baggage can be automatically sorted and transported to the baggage loading work place corresponding to the airplane on which it is to be loaded, and in-line during the transport. Thus, an automatic security check (perspective inspection) by an inspection device for air baggage can be reliably performed.
[0019]
Specifically, an inspection device for performing a fluoroscopic inspection of the contents of an air baggage at a predetermined portion of a baggage sorting line in an airport (that is, a transport line for transporting air baggage while sorting), and reading / reading data for an RFID tag An RFID antenna that performs writing is installed in that order. When the air baggage passes through the communication area of the RFID antenna, the inspection result of the inspection device is written to the RFID tag by the RFID antenna, the information is read from the RFID tag, and the read information is used for the automatic flight baggage. What is necessary is just to comprise so that automatic sorting may be implemented by cooperation with the existing BHS (Baggage Handling System: Baggage Handling System) in an airport, using as sorting information.
[0020]
In addition, among the air baggage transported to the baggage loading work place, air baggage that does not pass the inspection result can be reliably and automatically classified by the above third procedure, so that the inspection result passes. The work of loading only air baggage on an airplane can be carried out efficiently. As a result, a very high security level (aircraft and passenger safety) can be easily maintained.
[0021]
  And furtherThe present inventionAccording to the air baggage management method of the above, it is possible to automatically carry out in-line inspection of air baggage using an inspection device without providing the aforementioned security check area in the airport. It can be used and the procedures that passengers must perform can be simplified. As a result, it is possible to prevent an increase in the waiting time of the passenger and a delay in the departure time of the aircraft.
[0022]
  Also, RSince the FID tag can reliably read / write a relatively large amount of data wirelessly, the data written in the RFID tag can be used for other operations other than air baggage management at the airport and other airport-related items. It can also be applied to facilities.
[0023]
  For example, claims3In the first procedure, the RFID tag has initial information as described inAlong with sorting information,If the information of the name of the passenger who is the owner of the air baggage is also written, it is possible to easily carry out air baggage consignment (so-called porter service) from the airport to a hotel near the airport. The name information is not limited to the name itself, but may be any information that can identify the name of the passenger.
[0024]
  In other words, the name of the passenger specified by the information read from the RFID tag by the device having the function of the reader / writer (RFID antenna and controller) and the name of the guest reserved at the hotel are automatically set. If a collation system for collation is configured, the employee of the hotel simply receives the air baggage from the passenger at the airport, and reads the information (name information) of the RFID tag attached to the baggage with the above device. Thus, it is possible to confirm whether or not the passenger is a reserved guest, and the porter service can be promptly performed from the airport.
Therefore, in the air baggage management method according to claim 3, in addition to the first to third procedures, information on the RFID tag attached to the passenger's air baggage is further obtained at the destination airport where the passenger arrived. The name of the passenger specified by the information is automatically checked by the matching system with the name of the customer who has reserved at the hotel, and whether or not the passenger is a reserved customer at the hotel. A fourth procedure for checking is provided.
[0025]
  Also, Claim 1In the first procedure, the RFID tag has initial information as described inAlong with sorting information,If the information of the name and address of the passenger who owns the air baggage is also written, the procedure for sending the passenger's baggage from the airport to the passenger's home by delivery will be very easy. The address information is not limited to the address itself, but may be any information that can identify the address of the passenger.
[0026]
  In other words, at the baggage delivery counter in the airport, by reading the information (name and address information) of the RFID tag attached to the passenger's airline baggage, the package is automatically delivered to the passenger's home (ie, the passenger's home). (Delivery slips) can be created and printed, and passengers do not have to write home delivery slips, so the airport delivery service can be improved by simplifying home delivery operations and eliminating the reception queue. be able to.
Therefore, in the air baggage management method according to claim 1, in addition to the first to third procedures, information on the RFID tag attached to the passenger's air baggage is further obtained at the destination airport where the passenger arrived. A fourth procedure is provided for automatically generating a delivery slip for delivering the passenger's air baggage to the passenger's home based on the information of the name and address of the read information.
SoIn addition, if the weight of the air baggage is written in the RFID tag as the initial information in the first procedure, the calibration for calculating the delivery fare can be omitted at the time of automatically creating and printing the delivery slip. Passengers will be able to move smoothly through the airport.
Therefore, in the air baggage management method of claim 2, in the first procedure, the weight of the air baggage is also written in the RFID tag as initial information, and in the fourth procedure, the weight read from the RFID tag is used as the delivery information. It is used for the fare calculation for.
[0027]
Next, in the airline baggage management method according to claim 4, in the airline baggage management method according to claims 1 to 3, at least a primary inspection device and a primary inspection device as an inspection device are provided in the transport line. Two types of inspection devices, a secondary inspection device with high inspection accuracy, are arranged.
[0028]
In the second procedure, first, the contents of the air baggage are fluoroscopically inspected by the primary inspection device, the inspection result is written in the RFID tag of the airline baggage, and the air baggage whose inspection result by the primary inspection device is not acceptable It is transported to the secondary inspection device by the transport line, and the contents of the air baggage are inspected by the secondary inspection device, and the inspection result is written in the RFID tag of the air baggage. Further, the air baggage whose inspection result by the secondary inspection device does not pass is transported to a predetermined place by the transport line, and the contents of the air baggage are inspected in more detail than the inspection by the secondary inspection device. At the same time, the inspection result is written in the RFID tag of the air baggage. Then, in the second procedure, the airline baggage that passes the inspection result of each of the above inspections is transferred to the airline baggage by a transfer line based on the sorting information written in the RFID tag of the airline baggage. Is transported to the luggage loading work place corresponding to the airplane to be loaded.
[0029]
In addition, as a more detailed inspection than the inspection by the secondary inspection device, an automatic inspection by another type of inspection device may be used, or an opening inspection by an attendant (actually opening the air baggage in the presence of the owner) Inspection to check the contents).
According to the air baggage management method of claim 4, the air baggage transported by the transport line is not passed by the primary inspection device (that is, the one suspected of containing dangerous goods). Since the fluoroscopic inspection by the more detailed secondary inspection apparatus is automatically performed, the quality level can be further increased.
[0030]
Next, in the airline baggage management method according to claim 5, in the airline baggage management method according to claims 1 to 4, in the second step, the number of the inspection device that inspected the contents of the airline baggage and the inspection The performed time is written in the RFID tag together with the inspection result.
[0031]
According to the air baggage management method of claim 5, the route to which the air baggage to which the RFID tag is attached has passed through the transport line (which route is transported by the transport line). The route history is recorded. Therefore, by reading out information from the RFID tag, it is possible to confirm, for example, where the air baggage attached with the RFID tag was checked in and at which point the security check was performed. It becomes possible to carry out security management of explosives more strictly.
[0032]
In the present invention, the RFID tag may be created separately from the conventional air bag tag and attached to the air bag. However, if the RFID tag is provided on the conventional air bag tag, This is very advantageous in that it does not require the trouble of attaching the two tags and is economical.
[0033]
On the other hand, as shown in FIG. 10, the RFID tag has a basic structure in which an antenna circuit and an IC are provided on a sheet-like base material. Conventionally, there is a method of forming a pattern of the antenna circuit (hereinafter also referred to as an antenna pattern) by etching with a copper foil. When an antenna pattern is formed by etching, materials that can be used as a base material are limited to PET (polyethylene terephthalate) -based materials due to process convenience.
[0034]
Here, a PET film is expensive as a base material for a tag for air baggage. In addition, the PET film is too stiff, and the cross section may cause the operator to be injured by hands or fingers.
For this reason, as illustrated in FIG. 11, the PET film as the inlet base material is conventionally used only for the portion of the inlet base material on which the antenna pattern is formed by copper foil etching and the IC is mounted. It is conceivable that a sheet-like surface base material made of a material such as YUPOthermal or thermal paper constituting the air baggage tag is sandwiched with an adhesive as a protective sheet.
[0035]
In the case of the configuration example shown in FIG. 11, the surface base material corresponds to the sheet-like base material in FIG. 10, and the surface of the surface base material (that is, the surface opposite to the one to which the inlet base material is bonded). ) Is printed with the same information as a conventional airline baggage tag. Moreover, as shown in FIG. 11, both ends of a spiral antenna pattern are connected to the IC of the RFID tag. The insulating layer in FIG. 11 prevents the jumper wire that connects the inner peripheral end of the antenna pattern to the IC from being short-circuited to the intermediate portion of the antenna pattern.
[0036]
However, in the configuration as shown in FIG. 11, mass production is required because the process of sandwiching the inlet base material on which the antenna circuit is formed and mounting the IC between the surface base material and the release sheet (protective sheet) increases. However, the cost of the RFID tag becomes high.
[0037]
  Therefore, as an RFID tag used in the air baggage management method of the present invention,Reference example belowThe thing of the structure of this is preferable.
  That is,Reference exampleIn the RFID tag for air baggage, an antenna circuit pattern is directly formed on the back surface of the sheet-like surface base material of the RFID tag by printing a metal paste, and wireless communication and information storage using the antenna circuit are performed. An IC for performing the above is mounted, and a protective sheet is bonded to the back surface of the surface base so as to cover the antenna circuit and the IC.
[0038]
  And like thisReference exampleAccording to the RFID tag, the pattern of the antenna circuit is formed directly on the back surface of the surface base material formed in a sheet shape with a relatively soft material such as YUPO-thermal or thermal paper, so a large amount of roll-to-roll Production is possible, and the manufacturing cost of the RFID tag can be reduced. Further, since an inlet base material for forming the antenna circuit is not required, the material cost itself can be reduced, and furthermore, the amount of waste can be reduced. The roll-to-roll means that a product is made from a roll-shaped material, and the product is again wound into a roll shape to be in a shipping form.
[0042]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an air baggage management method according to an embodiment to which the present invention is applied and a management system for implementing the method will be described with reference to the drawings.
First, FIG. 1 shows an RFID tag for an air baggage attached to a passenger's air baggage in place of a conventional air bag tag at an airport where the air baggage management method of the present embodiment is implemented (that is, an antenna circuit for RFID). FIG. 2 is a configuration diagram showing a configuration of a TG (hereinafter referred to as an RFID baggage tag or simply a tag).
[0043]
As shown in FIG. 1, the RFID baggage tag TG of this embodiment includes a sheet-like surface base material 1 made of the same material (Yupothermal, thermal paper, etc.) as the surface base material of a conventional airline baggage tag, The antenna circuit 2 in which the pattern P is directly formed on the back surface of the surface base material 1 by printing a metal paste (in this embodiment, silver paste) and the antenna pattern (antenna) are mounted on the back surface of the surface base material 1. The circuit 2 pattern) is connected to both ends of the P, and the IC 3 that performs wireless communication and information storage using the antenna circuit 2 and the entire back surface of the surface base material 1 are covered so as to cover the antenna circuit 2 and the IC 3. And a release sheet 5 as a protective sheet that is releasably adhered by the agent 4.
[0044]
The insulating layer 6 in FIG. 1 prevents the jumper wire 7 that connects the inner peripheral end of the antenna pattern P to the IC 3 from being short-circuited to the intermediate portion of the antenna pattern P. Further, the bumps 8 in FIG. 1 are contacts of the IC 3 connected to both ends of the antenna pattern P.
[0045]
In the RFID baggage tag TG, the surface of the surface base material 1 corresponding to the sheet-like base material in FIG. 10 (that is, the surface opposite to the side on which the antenna patterns P and IC3 are mounted) is conventionally provided. The information of the same contents as the air baggage tag is printed in the same format (characters and barcode) as the conventional air bag tag. This is because the tag TG is used for sorting air baggage and the like at other airports where the airplanes departing from the airport arrive. In other words, the RFID baggage tag TG of the present embodiment has the IC3 and the antenna circuit 2 for performing wireless communication processing and data storage added to the baggage tag specification based on Resolution740 defined by IATA (International Air Transport Association). Is.
[0046]
Next, FIG. 2 is a schematic diagram showing the layout of facilities at the airport of the present embodiment.
As shown in FIG. 2, at this airport, there are a plurality of check-in counters (boarding procedure locations) 11 for each airline, and each check-in counter 11 uses the check-in counter 11 to board a flight (passenger aircraft) of the corresponding airline. Is done.
[0047]
From each check-in counter 11, a sorter line 13 made of a belt conveyor extends, and air baggage deposited from a passenger at each check-in counter 11 is ring-shaped made of a belt conveyor by the sorter line 13. To the main sorter 15.
[0048]
Further, the air baggage that is transported to the main sorter 15 and placed on the main sorter 15 is subjected to a plurality of make-up areas (cargo loading) where the main sorter 15 carries out baggage loading work on an airplane at the airport. The work area 17 is automatically sorted and transported to the makeup area 17 corresponding to the airplane on which the air baggage is to be mounted.
[0049]
In FIG. 2, for convenience of illustration, only three check-in counters 11 and three makeup areas 17 are shown. In FIG. 2, “◯” marks on the main sorter 15 indicate branching devices B1 to B6 for taking out the air baggage on the main sorter 15 from the main sorter 15 and branching it. The air baggage on 15 is branched by branching devices B1 to B3 among the branching devices B1 to B6 to each branch line 18 composed of a belt conveyor provided corresponding to each makeup area 17, and the branching is performed. The line 18 is placed on a ring-shaped belt conveyor 17 a installed in the corresponding makeup area 17. Then, the air baggage placed on the belt conveyor 17a is mounted by a worker on a container (so-called unit load device: ULD) placed on the corresponding airplane.
[0050]
In addition, at the airport, the contents of the air baggage flowing through the sorter line 13 are inspected two-dimensionally through X-rays at predetermined positions of the sorter lines 13 from the check-in counters 11 to the main sorter 15. An inspection X-ray apparatus (corresponding to a primary inspection apparatus, hereinafter simply referred to as an X-ray apparatus) 19 is installed.
[0051]
In each sorter line 13, an RFID antenna 21 for reading / writing data from / to the RFID baggage tag TG attached to the air baggage is installed immediately behind the X-ray device 19.
The RFID antenna 21 constitutes the reader / writer of the RFID system described with reference to FIG. 10. As shown in FIG. 3, the RFID antenna 21 is supplied from a management PC (personal computer) 23 for security management. Based on the command, control is performed via a controller 22 that forms a reader / writer together with the RFID antenna 21.
[0052]
Further, as shown in FIG. 2, the branch line 25 for returning the air baggage taken out from the main sorter 15 by the branch device B4 to the main sorter 15 again, and the air baggage taken out from the main sorter 15 by the branch device B5 Similarly to the sorter line 13, the X-ray device 19 and the RFID antenna 21 are installed in each of the branch lines 26 returning to the main sorter 15 again.
[0053]
Still further, in the branch line 27 for returning the air baggage taken out from the main sorter 15 by the branch device B6 to the main sorter 15 again, the contents of the air baggage flowing through the branch line 27 are three-dimensionally seen through X-rays. An inspection CT scan line apparatus (corresponding to a secondary inspection apparatus, hereinafter simply referred to as a CT scan apparatus) 29 for performing a more detailed inspection than the X-ray apparatus 19 is installed. In the branch line 27, the RFID antenna 21 is also installed immediately behind the CT scanning device 29 (see FIG. 3).
[0054]
In the branch line 27, a branch device B7 similar to the branch devices B1 to B6 is installed behind the RFID antenna 21, and the air baggage taken out from the branch line 27 by the branch device B7 is By branch line 31, it will be transported to the opening inspection place for carrying out the opening inspection of the air baggage (inspection by the attendant to actually open the air baggage and inspect the contents) It has become. The branch lines 25, 26, 27 and 31 are also belt conveyors.
[0055]
Further, in each makeup area 17, an RFID antenna 21 is also installed near the end of the branch line 18 (in other words, immediately before the belt conveyor 17a).
On the other hand, the passenger's air baggage that goes to the destination airport from the other airport via the airport (ie, by transferring a plane at the airport) is input to the main sorter 15 (hereinafter referred to as “the main sorter 15”). A connecting / feeding line 33 including a belt conveyor for connecting (referred to as “loading”) is connected. In addition, similarly to the sorter line 13, the X-ray device 19 and the RFID antenna 21 are also installed in the connecting line 33.
[0056]
In addition, at the airport, the branch line 26 is also used as a connection input line for performing connection input.
Next, the flow of air baggage and related information (baggage information) at the airport will be described with reference to FIG. 4 together with FIG. FIG. 4 is a schematic diagram showing the basic flow of baggage information.
[0057]
(1): First, at the check-in counter 11, when a passenger carries out boarding procedures and deposits his / her baggage (air baggage) (at the time of check-in), an RFID baggage tag TG is issued for the air baggage BG (initially) publish.
The procedure for initial issuance of the RFID baggage tag TG will be described. First, as shown in (1) to (3) in FIG. 4, the general-purpose in the airport is checked from the check-in terminal 11 a provided in the check-in counter 11. Via a CUTE (Common Use Terminal Equipment) 41 which is a computer system, check-in information (passenger's information) is sent to a BSM management computer 43 which creates and manages a BSM (Baggage Source Message) which is a data group related to air baggage in an airport. Information on the contents of the passenger's passport, such as name and age, and information such as passenger journey and boarding class) are transferred.
[0058]
Then, the baggage number (in other words, the ID number of the RFID baggage tag TG) is assigned by the BSM management computer 43 based on the above check-in information, and the assigned baggage number ( The baggage tag ID No.) is returned from the BSM management computer 43 to the check-in terminal 11a via the CUTE 41, as indicated by (4) in FIG. The above baggage number has the same content as that printed on the barcode on a conventional airline baggage tag, and the identification information of the airline company of the plane on which the airline baggage should be mounted and the serial number of the baggage. It consists of a number.
[0059]
Then, as shown in (5) in FIG. 4, an RFID baggage tag TG in an initial state in which no data is written by a tag issuing machine 11b connected to the check-in terminal 11a (more specifically, RFID baggage tag TG IC3), at least the baggage number numbered as described above, passenger itinerary information, information associated with passengers (specifically, passenger name, address code, telephone number) The weight of the baggage, the ID for recognizing that it is an RFID baggage tag, the version number of the RFID system, and the ID for identifying the location and terminal that issued the tag TG are written as initial information. At this time, the same information (characters and barcodes) as the conventional air bag tag is printed on the surface of the surface base material 1 of the RFID bag tag TG in the same manner as the conventional air bag tag. Thus, the issue of the RFID baggage tag TG is completed.
[0060]
Of the initial information, the passenger itinerary information, the information associated with the passenger (passenger name, address code, telephone number) and the weight of the air baggage are input from the check-in terminal 11a during the boarding procedure. It is a thing. The ID for recognizing the RFID baggage tag and the version number are generally fixed values. On the other hand, in the tag issuing machine 11b, an RFID antenna similar to the RFID antenna 21 installed on the sorter line 13 and the branch lines 18, 25 to 27 and the RFID baggage tag TG are provided on the surface base material 1 of the tag issuing machine 11b. And a printer unit for issuing one by one while printing a barcode. In addition to the initial information recorded on the RFID baggage tag TG, all data managed by the BSM management computer 43 are as shown in (6) of FIG. To a BHS (Baggage Handling System) computer 45 that controls the transport line consisting of the sorter 15, the branch lines 18, 25 to 27, 31, the transfer input line 33, and the branch devices B1 to B7 to manage the transport of air baggage. , Transmitted via the CUTE 41 and used for automatic sorting of air baggage by the BHS computer 45.
[0061]
(2): Next, in the check-in counter 11, the RFID baggage tag TG issued by the tag issuing machine 11b in (1) is changed to the check-in counter 11 as shown in (7) in FIG. A clerk attaches to the corresponding air baggage BG. Further, the person in charge puts the air baggage BG with the tag TG into the sorter line 13.
[0062]
(3): Each air baggage BG put into the sorter line 13 in the above (2) finally corresponds to the airplane on which the air baggage BG is to be mounted by the control of the transport line by the BHS computer 45. While being sorted and transported to the makeup area 17, during the transport (inline), each airline baggage BG is transferred to the above-described X-ray device 19 or further CT scan device 29 (hereinafter referred to as these). The devices 19 and 29 are collectively referred to as an inline security device), and the contents are inspected.
[0063]
Further, by means of the RFID antenna 21 installed behind the inline security devices 19 and 29, as shown in FIG. 4 (8) as an example, the RFID baggage tag TG ( Specifically, the inspection result by the inline security devices 19 and 29, the device numbers of the devices 19 and 29, and the inspection execution time (time stamp) are written in the IC 3) of the tag TG. At this time, the RFID antenna 21 reads information stored in the tag TG from the RFID baggage tag TG, and the information is transmitted to the BHS computer 45 to be used for automatic sorting of the air baggage BG. Is done.
[0064]
For example, the BHS computer 45 cooperates with the BSM management computer 43 to identify the RFIDs of the lines 13, 25 to 27, 33 for carrying the air baggage BG to the main sorter 15, as shown by (9) in FIG. Based on the information read by the antenna 21, it is determined (assigned) to which address on the main sorter 15 the airline baggage BG of the baggage number included in the information is to be placed, and the airline baggage BG is Place it on the corresponding address on the sorter 15. Therefore, the BHS computer 45 always recognizes which baggage number of the air baggage BG is mounted at which address on the main sorter 15 and circulates. Then, the BHS computer 45 uses the data (BSM information) from the BSM management computer 43 to determine which baggage number of the air baggage BG should be mounted on which plane (in other words, to which makeup area 17) When a certain air baggage BG (hereinafter referred to as a target baggage) is branched from the main sorter 15 by any of the branching devices B1 to B6 (hereinafter referred to as a target branching device), When the address of the main sorter 15 assigned corresponding to the baggage number of the target baggage comes to the target branch device, the target branch device is driven and the target baggage is transferred from the main sorter 15 to another Branch to line. For example, when transporting the target baggage to the leftmost makeup area 17 in FIG. 2, the address of the main sorter 15 assigned corresponding to the baggage number of the target baggage as the main sorter 15 circulates, When it comes to the branch device B3, the branch device B3 is driven.
[0065]
In the present embodiment, the inspection result, the device number, and the time stamp are written to the RFID baggage tag TG by adding the data to the security inspection information storage area prepared in advance in the IC 3 of the tag TG. However, it is possible to rewrite data in a specific area each time.
[0066]
Here, the concept of the inline security method and the role of the RFID baggage tag TG in this embodiment will be described in more detail with reference to FIG. Note that although several methods can be considered as the inline security method, a multi-step method is adopted in this embodiment. In the following description, numbers starting with S in parentheses are step numbers in the flowchart shown in FIG.
[0067]
(3-1) First, the air baggage BG introduced into the sorter line 13 by the check-in counter 11 is automatically fluoroscopically inspected by the X-ray device 19 installed in the sorter line 13 (S01).
When the automatic dangerous goods inspection function of the X-ray device 19 determines that the baggage is safe (S01: Pass), the RFID antenna 21 provided immediately after the X-ray device 19 inspects the baggage. As illustrated in the first row of FIG. 5B, an RFID baggage tag TG (specifically, IC3 of the tag TG) attached to the target air baggage BG and the device number of the X-ray device 19 The time stamp indicating the current time and, as a result, the execution time of the inspection, and pass data (that is, data indicating that the inspection result is pass (OK)) are written.
[0068]
In this case, an image representing the contents of the air baggage BG is not displayed on the display of the management PC 23 (see FIG. 3) which is a workstation connected to the X-ray apparatus 19. Then, the management PC 23 controls the controller 22 and the RFID antenna 21 based on the information that there is no signal to the display, and writes pass data to the RFID baggage tag TG.
[0069]
(3-2) On the other hand, when it is not determined that the baggage is safe by the automatic dangerous goods inspection function of the X-ray device 19 (that is, it is determined that the baggage is rejected and there is a suspicion that explosives are contained). (If it is held) (S01: reject), the RFID antenna 21 provided immediately after the X-ray device 19 causes the RFID baggage tag TG attached to the air baggage BG to be inspected, As illustrated in the first row of FIG. 5B, the device number, time stamp, and failure data of the X-ray apparatus 19 (that is, data indicating that the inspection result is failure (NG)). And are written.
[0070]
In this case, an image representing the contents of the air baggage BG is displayed on the display of the management PC 23 connected to the X-ray apparatus 19. Then, the management PC 23 controls the controller 22 and the RFID antenna 21 based on the information that there is a signal to the display, and writes rejected data to the RFID baggage tag TG.
[0071]
(3-3) Further, for the air baggage BG determined to be unacceptable by the automatic dangerous goods inspection function of the X-ray device 19, an attendant visually checks the image displayed on the display of the management PC 23. To check whether it is acceptable or not (S02).
[0072]
If the clerk determines that the pass is acceptable (S02: pass), the management PC 23 is manually operated, and the RFID baggage tag TG attached to the air baggage BG to be inspected is passed. Write data. At this time, the device number and time stamp of the management PC 23 are automatically written in the RFID baggage tag TG as exemplified in the second row of FIG. 5B.
[0073]
In addition, when it is determined that the clerk has failed (S02: Failed), the clerk manually operates the management PC 23 to the RFID baggage tag TG attached to the air baggage BG to be inspected. Write fail data. In this case as well, the device number and time stamp of the management PC 23 are automatically written in the RFID baggage tag TG as exemplified in the second row of FIG.
[0074]
(3-4) Here, the air baggage BG determined to pass by the automatic dangerous goods inspection function of the X-ray device 19 and the above-mentioned visual inspection of the clerk even if it is determined to be rejected by the automatic dangerous goods inspection function of the X-ray device 19 The airline baggage BG determined to pass through the check passes through the main sorter 15 from the sorter line 13 and the branch line 18 of the makeup area 17 corresponding to the airplane on which the airline baggage BG is to be mounted. It is conveyed to.
[0075]
More specifically, when the test result data or time stamp is written to the RFID baggage tag TG of the air baggage BG by the RFID antenna 21 installed in the sorter line 13, the tag TG writes the tag TG. The read information is also read. As described above, the BHS computer 45 reads the address of the baggage number BG included in the information read by the RFID antenna 21 of the sorter line 13 from any address on the main sorter 15 from the sorter line 13. 2 and to which make-up area 17 the baggage number of the air baggage BG should be transported, the main number corresponding to the baggage number of the airline baggage BG determined to be acceptable. When the address of the sorter 15 comes to the branch device corresponding to the branch line 18 to the makeup area 17 in which the air baggage BG is to be transported among the branch devices B1 to B3, the branch device is driven. The air baggage BG determined to be acceptable is branched to the target branch line 18.
[0076]
(3-5) On the other hand, the air baggage BG determined to be unacceptable by the clerk passes through the main sorter 15 and the branch line 27 in order to perform a more detailed analysis inspection than the inspection by the X-ray device 19. Sorted and transported to the CT scanning device 29.
[0077]
Specifically, for the air baggage BG determined to be unacceptable by the attendant, the BHS computer 45 also displays the baggage number of the air baggage BG and the main sorter 15 on which the air baggage BG is placed from the sorter line 13. Since the correspondence with the address is grasped, the branching device in which the address of the main sorter 15 corresponding to the baggage number of the air baggage BG determined as rejected corresponds to the branch line 27 in which the CT scanning device 29 is installed. When the vehicle arrives at B6, the branch device B6 is driven to branch the air baggage BG determined to be unacceptable to the target branch line 27.
[0078]
The air baggage BG transported from the main sorter 15 to the branch line 27 in this way is transparently inspected by the CT scanning device 29 installed on the branch line 27 (S03).
When the automatic dangerous goods inspection function of the CT scanning device 29 determines that the baggage is safe (S03: Pass), the RFID antenna 21 provided immediately after the CT scanning device 29 performs inspection. The RFID baggage tag TG attached to the target air baggage BG has a device number, a time stamp, and passed data as shown in the third row of FIG. 5B. Is written.
[0079]
In this case, an image representing the contents of the air baggage BG is not displayed on the display of the management PC 23 (see FIG. 3), which is a workstation connected to the CT scanning device 29. Then, the management PC 23 controls the controller 22 and the RFID antenna 21 based on the information that there is no signal to the display, and writes pass data to the RFID baggage tag TG.
[0080]
(3-6) On the other hand, when it is not determined that the baggage is safe by the automatic dangerous goods inspection function of the CT scanning device 29 (that is, it is determined that the baggage is rejected and there is a suspicion that explosives are contained). (If it is held) (S03: FAIL), the RFID antenna 21 provided immediately after the CT scanning device 29 causes the RFID baggage tag TG attached to the air baggage BG to be inspected, As illustrated in the third row of FIG. 5B, the device number, time stamp, and failure data of the CT scanning device 29 are written.
[0081]
In this case, an image representing the contents of the air baggage BG is displayed on the display of the management PC 23 connected to the CT scanning device 29. Then, the management PC 23 controls the controller 22 and the RFID antenna 21 based on the information that there is a signal to the display, and writes rejected data to the RFID baggage tag TG.
[0082]
(3-7) Further, for the air baggage BG determined to be unacceptable by the automatic dangerous goods inspection function of the CT scanning device 29, the clerk looks at the image displayed on the display of the management PC 23 for further caution. To check whether it passes or fails (S04).
[0083]
If the clerk determines that the pass is acceptable (S04: pass), the management PC 23 connected to the CT scanning device 29 is manually operated and attached to the checked air baggage BG. Write pass data to the RFID baggage tag TG. At this time, the device number and time stamp of the management PC 23 are automatically written in the RFID baggage tag TG as exemplified in the fourth row of FIG. 5B.
[0084]
If it is determined that the attendant has failed (S04: fail), the attendant manually operates the management PC 23 connected to the CT scan device 29 and is attached to the checked air baggage BG. The rejected data is written in the RFID baggage tag TG. In this case as well, the device number and time stamp of the management PC 23 are automatically written in the RFID baggage tag TG as exemplified in the fourth row of FIG.
[0085]
(3-8) Here, the air baggage BG determined to pass by the automatic dangerous goods inspection function of the CT scanning device 29 and the above-mentioned visual inspection of the clerk even if it is determined to be rejected by the automatic dangerous goods inspection function of the CT scanning device 29 The air baggage BG determined to pass through the check is returned to the main sorter 15 from the branch line 27 as shown by the dotted line on the right side in the dotted circle in FIG. Is conveyed to the branch line 18 in the makeup area 17 corresponding to the airplane to be mounted.
[0086]
Specifically, when the RFID antenna 21 installed in the branch line 27 writes test result data or a time stamp to the RFID baggage tag TG of the airline baggage BG, the tag TG writes the data to the tag TG. Information is also read. Then, the BHS computer 45 determines on which address on the main sorter 15 the airline baggage BG having the baggage number included in the information read by the RFID antenna 21 of the branch line 27 is placed. Because of this, the address of the main sorter 15 corresponding to the baggage number of the air baggage BG determined to pass is branched to the make-up area 17 where the air baggage BG is to be transported among the branching devices B1 to B3. When the branch device corresponding to the line 18 is reached, the branch device is driven to branch the air baggage BG determined to be acceptable to the target branch line 18.
[0087]
(3-9) On the other hand, the airline baggage BG determined to be unacceptable by the clerk is transferred from the branch line 27 to the branch line 31 by the branch device B7 as shown by the one-dot chain line on the left side in the dotted circle in FIG. And then transported to the opening inspection facility.
Then, in order to inspect the contents of the air baggage BG in more detail than the inspection by the CT scanning device 29 at the opening inspection place, an opening inspection by an attendant is performed (S05). This opening inspection is carried out in the presence of the owner, but the owner of the air baggage BG to be inspected is the data recorded in the IC3 of the RFID baggage tag TG attached to the baggage BG. Identified from
[0088]
Here, when the inspection is passed (S05: Pass), the clerk becomes the inspection object at the RFID antenna 21 interlocked with the CT scanning device 29 as in the case of (3-7) above. The pass data is written in the RFID baggage tag TG of the air baggage BG. At this time, the device number and the time stamp of the RFID antenna 21 or the management PC 23 that has performed writing are automatically written in the tag TG as illustrated in the fifth row of FIG. 5B. Then, the air baggage BG of the tag TG in which the pass data is written is returned to the main sorter 15 and conveyed to the branch line 18 of the makeup area 17 corresponding to the airplane on which the air baggage BG is to be mounted. The
[0089]
On the other hand, if it is determined that the inspection is rejected (S05: rejected), the clerk uses the RFID antenna 21 linked to the CT scanning device 29 to check the RFID baggage tag of the air baggage BG that has been inspected. Write failure data to TG. In this case as well, the device number and time stamp of the RFID antenna 21 or the management PC 23 that has performed writing are automatically written to the tag TG, as illustrated in the fifth row of FIG. 5B. .
[0090]
Then, for air baggage (ie, air baggage that has been judged as dangerous goods such as explosives) BG that has been rejected by the opening inspection, it is reported to the security authorities (police, customs, etc.), and the emergency system is in place. Then, it is treated by the security authorities (S06).
2 indicates that the inspection by the CT scanning device 29 can be repeatedly performed. That is, the air baggage BG returned from the branch line 27 to the main sorter 15 can be passed again through the CT scan device 29 by returning to the branch line 27 by the branch device B6.
[0091]
(4): In each makeup area 17, the inspection result data written on the tag TG of the air baggage BG conveyed by the branch line 18 is read by the RFID antenna 21. Then, the air baggage BG in which the pass data is not written in the tag TG is sorted so as not to be mounted on the airplane.
[0092]
Specifically, information is read from the tag TG of the air baggage BG transported from the main sorter 15 to the branch line 18 of each makeup area 17 by the RFID antenna 21 installed near the end of the branch line 18. It is done. Then, the information is sent to the BHS computer 45 to determine whether or not acceptable data is included. For the air baggage BG of the tag TG that does not include the acceptable data, the BHS computer 45 A sorting device (not shown) provided at the end of the line 18 is controlled to sort the air baggage BG from the branch line 18 into a predetermined place not on the belt conveyor 17a.
[0093]
Thereby, only the airline baggage BG automatically recognized by the RFID antenna 21 that the pass data is written in the tag TG by the inline security described above is mounted on the airplane (aircraft).
For air baggage for which no pass data has been written in the tag TG (that is, air baggage that has not passed through the inline security device or whose test result data is all rejected) BG, ULD For example, when a load is loaded into the baggage, an attendant again uses an RFID handy terminal (that is, a portable reader / writer that can easily write and read data to / from the RFID baggage tag TG). It is confirmed.
[0094]
Incidentally, the passenger's air baggage BG who transits an airplane at the airport is attached to the connecting line 33 or the branch line 26 after the tag TG is attached at a predetermined procedure place. X-ray apparatus 19 inspects. Then, similarly to the air baggage BG from the check-in counter 11, it is transported to the corresponding makeup area 17 via the main sorter 15.
[0095]
On the other hand, the tag TG of the air baggage BG flowing through each of the lines 13, 18, 25 to 17, 33 is not regularly located at the same position as in the FA process, but varies greatly depending on the size of the air baggage BG. In this embodiment, the RFID antennas 21 of the lines 13, 18, 25 to 27, and 33 shown in FIG. 2 are actually a set of a plurality of RFID antennas.
[0096]
Specifically, as shown in FIG. 6, four RFID antennas AN1 to AN4 are set as one set. The antennas AN1 to AN4 are attached to the lines 13, 18, 25 to 27, and 33 in four directions, up and down, and left and right. However, the attachment positions of the antennas AN1 to AN4 are large and heavy. In order to prevent this from happening (in other words, a larger communication area can be covered by the four antennas AN1 to AN4), the air baggage BG is shifted in the transport direction. The management PC performs time-sharing control of the four antennas AN1 to AN4, recognizes the tag TG in the communication area of each of the antennas AN1 to AN4, and reads / writes data. By such a method, the recognition rate (communication success rate) of the tag TG is greatly improved.
[0097]
In this embodiment, the procedure described in (1) and (2) above corresponds to the first procedure, and the procedure described in (3) {(3-1) to (3-9)} above. Corresponds to the second procedure, and the procedure described in (4) above corresponds to the third procedure. Furthermore, in this embodiment, the check-in terminal 11a and the tag issuing machine 11b that issue the RFID baggage tag TG correspond to the first means, and the management PC 23 connected to the inline security devices 19 and 29, and The connected RFID antenna 21 and the BHS computer 45 that controls the transport line correspond to the second means, and the RFID antenna 21 and the sorting device provided on the branch line 18 and the BHS that controls the sorting device. The computer 45 corresponds to the third means.
[0098]
According to the air baggage management method and management system in the airport of the present embodiment as described above, reliable automatic sorting and security management of the air baggage BG in the airport can be realized simultaneously.
That is, the RFID technology used in the present embodiment has a much higher automatic recognition rate than the barcode, and the RFID baggage tag TG may have a larger data capacity than the barcode. In addition, the stored data can be additionally written and rewritten. Therefore, according to the procedure described in (3) above, the air baggage BG can be surely automatically sorted and transported to the makeup area 17 corresponding to the airplane on which the air baggage is to be mounted. The security check by the inline security devices 19 and 29 can be surely performed on the air baggage BG. In addition, among the air baggage BG transported to the make-up area 17, air baggage BG whose test results are not acceptable can be reliably and automatically classified by the procedure described in (4) above. The work of mounting only the air baggage BG for which safety has been confirmed can be efficiently carried out, and as a result, a very high security level can be easily maintained.
[0099]
In addition, according to the present embodiment, since the inspection of air baggage BG can be automatically performed inline without specially providing a security check area in the airport, the space in the airport is effectively used. And can greatly simplify the procedures that passengers must perform. As a result, it is possible to prevent an increase in the waiting time of the passenger and a delay in the departure time of the aircraft.
[0100]
Further, in the present embodiment, the air baggage BG transported by the transport line that has not passed the inspection by the X-ray device 19 (that is, suspected of containing dangerous goods) is further detailed. Since the inspection by the CT scanning device 29 is performed, the security level can be further increased.
[0101]
Further, in the present embodiment, the RFID baggage tag TG of each airline baggage BG includes the device number of the inline security devices 19 and 29 that have been inspected and the time stamp corresponding to the time at which the inspection has been performed. Therefore, the route history of how the airline baggage BG attached with the tag TG has passed through the transport line is recorded in the RFID baggage tag TG. Therefore, by reading information from the RFID baggage tag TG, it is possible to confirm, for example, where the airline baggage BG to which the tag TG is attached was checked in and at which point the security check was performed. As a result, security management for explosives and the like can be performed more strictly.
[0102]
Further, as shown in FIG. 1, the RFID baggage tag TG used in this embodiment has the pattern P of the antenna circuit 2 directly formed on the back surface of the surface base material 1 by printing of silver paste and the IC 3 is mounted. Furthermore, since the release sheet 5 is adhered to the back surface of the surface base material 1 with an adhesive 4 so as to cover the antenna circuit 2 and the IC 3, mass production is possible with a roll-to-roll. The manufacturing cost of the tag TG can be reduced. Further, since no inlet base material is used, the material cost itself can be reduced, and moreover, it can contribute to the reduction of waste.
[0103]
On the other hand, the issue of the RFID baggage tag TG and the attachment of the issued tag TG to the air baggage BG are not limited to the check-in counter 11 in the airport, as shown in FIG. 7, but TCAT (Tokyo City Air Terminal) It can also be carried out at check-in counters outside the airport such as YCAT (Yokohama City Air Terminal).
[0104]
Further, in the air baggage management method and management system of the present embodiment, the RFID baggage tag TG includes, as initial information at the time of boarding procedure, the passenger's name and address code, which is information accompanying the individual passenger, and the air baggage. Since the weight of the baggage BG (baggage weight) is also written, after the passenger arrives at the destination airport AP2 from the airport AP1 and picks up his / her airline baggage BG, as shown in FIG. Is very easy to send to the home from the airport AP2.
[0105]
Specifically, in the baggage parcel delivery counter BC in the airport AP2, as shown in FIG. 8, the parcel delivery company sends information on the RFID baggage tag TG attached to the passenger's airline baggage BG to the RFID antenna or RFID handy. Based on the passenger name, address code, and baggage weight that are read at the terminal and recorded on the tag TG, the package is automatically delivered to the home of the passenger by the procedure management PC (ie, the passenger's home). (Delivery slip) for creation and printing.
[0106]
This service eliminates the hassle for passengers to write home delivery slips, so that it is possible to improve airport services such as simplification of home delivery acceptance work and elimination of the reception queue at the baggage home delivery counter BC. Furthermore, when the delivery slip is automatically created, the weighing of the baggage BG for calculating the delivery fare can be omitted, so that the passenger can move smoothly in the airport.
[0107]
Furthermore, in the air baggage management method and management system of the present embodiment, since the passenger's name is written in the RFID baggage tag TG as initial information at the time of boarding procedures, the airline from the airport to the hotel near the airport The porter service for consignment of baggage BG can be performed very easily.
[0108]
Specifically, by configuring a collation system that automatically collates the name of the passenger specified by the information read from the RFID baggage tag TG and the name of the guest who has reserved the hotel, The employee of the hotel receives the air baggage BG from the passenger at the airport, reads the tag TG information (passenger name) attached to the baggage BG with the RFID antenna or the RFID handy terminal, and then the passenger. It is possible to confirm whether or not is a reserved guest, and it is possible to promptly perform the porter service from the airport.
[0109]
Here, when the RFID baggage tag TG is applied to the above delivery service or porter service, the name and address of the passenger can be specified for the tag TG as well as the passenger name and address itself. Just write the information. As information that can identify the name and address of the passenger, Frequent Traveler information of RFID DATA CONTENT of IATA Recommended Practice 1740c or World-Wide Unique Pax-ID information can be used.
[0110]
To give a specific example, each airline usually manages information of Frequent Traveler (regular customer) by FFP (Frequent Flyer Program) member number. Note that FFP is a special benefit system for regular customers (so-called mileage program), and is a system that allows users to receive benefits such as free air tickets and upgrade privileges according to the boarding distance.
[0111]
For this reason, as shown in FIG. 9, when the RFID baggage tag TG is first issued by the airline counter (check-in counter) 11, the passenger's FFP member information (that is, the airline company's information) is displayed on the tag TG. The member information and the passenger's FFP member number) are written.
[0112]
In the baggage delivery counter BC of the courier in the airport, a terminal device 51 that issues (creates and prints) a delivery slip by reading information from the tag TG of the passenger's air baggage BG via an RFID antenna or an RFID handy terminal. By linking the airline host computer (hereinafter referred to as HOST) 53 and the airport information management HOST 55, personal information such as the passenger's name and address can be easily confirmed. That is, the FFP member number (member number) read from the tag TG of the passenger's air baggage BG is transferred from the terminal device 51 of the baggage delivery counter BC to the airline host 53 via the airport information management HOST 55. (For inquiry), the name, address, and telephone of the passenger corresponding to the FFP member number are transferred from the host 53 of the airline to the terminal device 51 via the airport information management host 55. By configuring so that a number or the like is transferred (transfer for data distribution), a home delivery slip can be automatically created.
[0113]
Such a passenger personal information search system can be similarly applied to a porter service to a hotel near the airport and other businesses and applications.
On the other hand, when an airline baggage is delivered from a passenger's home to an airport, if the courier company uses an RFID slip (that is, a slip incorporating the antenna circuit 2 for RFID and ID3), the air baggage is kept at the airport. In-line security check by advance baggage check-in and transportation to the make-up area are possible by collating with the company boarding reservation list.
[0114]
The requirements and procedures in this case are as follows.
・ Personal information such as passenger name, address and telephone number is recorded in the IC of the RFID slip.
・ Recognize data from RFID slips at RFID booths or RFID handy terminals at the courier booth at the airport.
[0115]
・ The courier company verifies the read data with the boarding reservation information of the departure flight.
・ The courier will take care of the check-in procedure at the check-in counter or courier booth of the relevant airline. Baggage is transported and security checked in advance.
[0116]
・ The courier company holds a baggage receipt.
-Baggage consignor picks up a baggage receipt at the courier booth.
As mentioned above, although one Embodiment of this invention was described, it cannot be overemphasized that this invention can take a various form.
[0117]
For example, in the procedure relating to inline security described in (3) above, an inspection process of visual check by a staff member when it is determined to be unacceptable by the automatic dangerous goods inspection function of the X-ray device 19 or the CT scan device 29 (FIG. 5 ( A) S02, S04) can be omitted.
[0118]
The RFID baggage tag TG includes information similar to conventional barcode information (sorting information), security information consisting of pass / fail judgment results and time stamps of inline security devices, and passengers that can be used for airport-related operations. In addition to the above-described personal information, various other data such as the seat number on the passenger's airplane and the organization name on the passenger's reservation record can be written.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram illustrating a configuration of an RFID baggage tag according to an embodiment.
FIG. 2 is a schematic diagram showing a layout of equipment in the airport according to the embodiment.
FIG. 3 is a schematic diagram showing an installation state of an inspection X-ray apparatus or an inspection CT scanning apparatus and an RFID antenna.
FIG. 4 is a schematic diagram showing a basic flow of baggage information.
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining the concept of the inline security method and the role of the RFID baggage tag.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining an arrangement state of RFID antennas in each line.
FIG. 7 is an explanatory diagram showing security check by automatic recognition of an RFID baggage tag and deployment to a delivery service together with the flow of air baggage.
FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining a flow of automatic creation of a home delivery slip at a baggage home delivery counter.
FIG. 9 is an explanatory diagram for explaining a passenger personal information search system;
FIG. 10 is an explanatory diagram illustrating an RFID tag.
FIG. 11 is a configuration diagram illustrating a configuration example of a conventional RFID tag.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Surface base material, 2 ... Antenna circuit, P ... Antenna circuit pattern, 3 ... IC, 4 ... Adhesive, 5 ... Release sheet (protective sheet), 6 ... Insulating layer, 7 ... Jumper wire, 8 ... Bump, TG ... RFID baggage tag, BG ... air baggage, 11 ... check-in counter (boarding procedure place), 11a ... check-in terminal, 11b ... tag issuing machine, 13 ... sorter line, 15 ... main sorter, 17 ... make-up area ( (Loading work place), 17a ... belt conveyor, 18, 25-27, 31 ... branch line, 19 ... inspection X-ray device, 21, AN1-AN4 ... RFID antenna, 22 ... controller, 23 ... management PC, 29 ... CT scan device for inspection, 33 ... Line for connecting and connecting, B1 to B7 ... Branch device, 41 ... CUTE, 43 ... BSM management computer, 45 ... BH Computer, AP1, AP2 ... airport, BC ... baggage delivery counter, 51 ... terminal, 53 ... airline host computer, 55 ... airport information management host computer

Claims (5)

飛行機への搭乗手続が行われる搭乗手続場所にて、旅客の航空手荷物に、無線により情報の読み出し及び書き込みが可能なＲＦＩＤタグを取り付けると共に、該ＲＦＩＤタグに、少なくとも、前記航空手荷物を空港にて飛行機への荷物搭載作業が行われる各場所（以下、荷物搭載作業場所という）のうちで当該航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと仕分けして搬送するための仕分け用情報と、当該航空手荷物の所有者である旅客の氏名及び住所の情報とを、初期情報として書き込む第１の手順と、
前記ＲＦＩＤタグが取り付けられた航空手荷物を前記搭乗手続場所から前記荷物搭載作業場所の何れかへと仕分けして搬送するための搬送ラインの所定位置に配置された検査装置により、前記搬送ラインで搬送される航空手荷物の中身を透視検査して、その検査結果を前記航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込むと共に、その検査結果が合格である航空手荷物を、該航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込まれている前記仕分け用情報に基づいて、前記搬送ラインにより当該航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと搬送する第２の手順と、
前記荷物搭載作業場所にて、前記搬送ラインにより搬送されて来た航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込まれている前記検査結果を読み取り、その読み取った検査結果が合格でない航空手荷物を、該航空手荷物が飛行機に搭載されないように分別する第３の手順と、
前記旅客が到着した目的の空港にて、その旅客の航空手荷物に取り付けられているＲＦＩＤタグの情報を読み取り、その情報のうちの氏名及び住所の情報に基づいて、その旅客の航空手荷物を該旅客の自宅へ配達するための宅配伝票を自動的に作成する第４の手順と、
を備えたことを特徴とする航空手荷物管理方法。At the boarding procedure place where the boarding procedure is carried out, an RFID tag capable of wirelessly reading and writing information is attached to the passenger's air baggage, and at least the air baggage is attached to the RFID tag at the airport. For sorting and transporting to the baggage loading work site corresponding to the plane on which the air baggage should be loaded among the places where the baggage loading work is performed (hereinafter referred to as the baggage loading work site) A first procedure for writing information and information on the name and address of the passenger who is the owner of the air baggage as initial information;
Transported on the transport line by an inspection device arranged at a predetermined position on the transport line for sorting and transporting the air baggage attached with the RFID tag from the boarding procedure place to any of the load loading work places The air baggage is inspected in a fluoroscopic manner, and the inspection result is written in the RFID tag of the air baggage, and the air baggage whose inspection result is passed is written in the RFID tag of the air baggage. A second procedure for transporting to the luggage loading work site corresponding to the airplane on which the air baggage is to be loaded, based on the information for use;
The inspection result written in the RFID tag of the air baggage transported by the transport line is read at the baggage loading work place, and the air baggage that does not pass the read inspection result is the airplane baggage A third procedure for sorting so that it will not be mounted on the
The information of the RFID tag attached to the passenger's air baggage is read at the destination airport where the passenger arrives, and the passenger's air baggage is transferred to the passenger based on the name and address information of the information. A fourth procedure for automatically creating a home delivery slip for delivery to the home of
An air baggage management method comprising: 請求項１に記載の航空手荷物管理方法において、
前記第１の手順では、前記初期情報として、前記航空手荷物の重量も、前記ＲＦＩＤタグに書き込まれ、
前記第４の手順では、前記ＲＦＩＤタグから読み取った重量を、前記配達のための運賃計算に用いること、
を特徴とする航空手荷物管理方法。In the air baggage management method according to claim 1,
In the first step, as the initial information, the weight of the airline baggage also rarely written to the RFID tag,
In the fourth procedure, the weight read from the RFID tag is used for calculating a fare for the delivery;
Air baggage management method characterized by. 飛行機への搭乗手続が行われる搭乗手続場所にて、旅客の航空手荷物に、無線により情報の読み出し及び書き込みが可能なＲＦＩＤタグを取り付けると共に、該ＲＦＩＤタグに、少なくとも、前記航空手荷物を空港にて飛行機への荷物搭載作業が行われる各場所（以下、荷物搭載作業場所という）のうちで当該航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと仕分けして搬送するための仕分け用情報と、当該航空手荷物の所有者である旅客の氏名の情報とを、初期情報として書き込む第１の手順と、
前記ＲＦＩＤタグが取り付けられた航空手荷物を前記搭乗手続場所から前記荷物搭載作業場所の何れかへと仕分けして搬送するための搬送ラインの所定位置に配置された検査装置により、前記搬送ラインで搬送される航空手荷物の中身を透視検査して、その検査結果を前記航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込むと共に、その検査結果が合格である航空手荷物を、該航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込まれている前記仕分け用情報に基づいて、前記搬送ラインにより当該航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと搬送する第２の手順と、
前記荷物搭載作業場所にて、前記搬送ラインにより搬送されて来た航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込まれている前記検査結果を読み取り、その読み取った検査結果が合格でない航空手荷物を、該航空手荷物が飛行機に搭載されないように分別する第３の手順と、
前記旅客が到着した目的の空港にて、その旅客の航空手荷物に取り付けられているＲＦＩＤタグの情報を読み取り、その情報により特定される旅客の氏名と、ホテルに予約している客の氏名とを照合システムにより自動的に照合して、その旅客が前記ホテルに予約済の客であるか否かの確認を行う第４の手順と、
を備えたことを特徴とする航空手荷物管理方法。 At the boarding procedure place where the boarding procedure is carried out, an RFID tag capable of wirelessly reading and writing information is attached to the passenger's air baggage, and at least the air baggage is attached to the RFID tag at the airport. For sorting and transporting to the baggage loading work site corresponding to the plane on which the air baggage should be loaded among the places where the baggage loading work is performed (hereinafter referred to as the baggage loading work site) A first procedure for writing information and information on the name of the passenger who is the owner of the air baggage as initial information;
Transported on the transport line by an inspection device arranged at a predetermined position on the transport line for sorting and transporting the air baggage attached with the RFID tag from the boarding procedure place to any of the load loading work places The air baggage is inspected in a fluoroscopic manner, and the inspection result is written in the RFID tag of the air baggage, and the air baggage whose inspection result is passed is written in the RFID tag of the air baggage. A second procedure for transporting to the luggage loading work site corresponding to the airplane on which the air baggage is to be loaded, based on the information for use;
The inspection result written in the RFID tag of the air baggage transported by the transport line is read at the baggage loading work place, and the air baggage that does not pass the read inspection result is the airplane baggage A third procedure for sorting so that it will not be mounted on the
At the destination airport where the passenger arrived, the information of the RFID tag attached to the passenger's air baggage is read, and the name of the passenger specified by the information and the name of the customer reserved at the hotel are displayed. A fourth procedure for automatically verifying by the verification system and confirming whether or not the passenger is a reserved guest at the hotel;
Airline baggage management method characterized by comprising a. 請求項１ないし請求項３の何れかに記載の航空手荷物管理方法において、
前記搬送ラインに、前記検査装置として、少なくとも、一次検査装置と、該一次検査装置よりも検査精度が高い二次検査装置との２種類の検査装置を配置しておき、
前記第２の手順では、
まず、前記一次検査装置により前記航空手荷物の中身を透視検査して、その検査結果を前記航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込み、
前記一次検査装置による検査結果が合格でない航空手荷物は、前記搬送ラインにより前記二次検査装置へと搬送して、該航空手荷物の中身を前記二次検査装置により透視検査すると共に、その検査結果を前記航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込み、
更に、前記二次検査装置による検査結果が合格でない航空手荷物は、前記搬送ラインにより予め定められた場所へと搬送して、該航空手荷物の中身を前記二次検査装置による検査よりも詳しく検査すると共に、その検査結果を前記航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込み、
前記各検査の何れかの検査結果が合格である航空手荷物を、該航空手荷物のＲＦＩＤタグに書き込まれている前記仕分け用情報に基づいて、前記搬送ラインにより当該航空手荷物が搭載されるべき飛行機に対応する荷物搭載作業場所へと搬送すること、
を特徴とする航空手荷物管理方法。In the air baggage management method according to any one of claims 1 to 3,
Wherein the transport line, as the inspection device, at least, can we arranged the primary inspection device, two types of test apparatus and the inspection precision than the primary inspection device high secondary inspection device,
In the second procedure,
First, the contents of the air baggage are fluoroscopically inspected by the primary inspection device, and the inspection result is written in the RFID tag of the air baggage,
Air baggage that does not pass the inspection result by the primary inspection device is transported to the secondary inspection device by the transport line, and the contents of the air baggage are fluoroscopically inspected by the secondary inspection device, and the inspection result is obtained. Write on the RFID tag of the air baggage,
Furthermore, the air baggage whose inspection result by the secondary inspection device does not pass is transported to a predetermined place by the transport line, and the contents of the air baggage are inspected in more detail than the inspection by the secondary inspection device. At the same time, the inspection result is written in the RFID tag of the air baggage,
Based on the sorting information written in the RFID tag of the airline baggage, the airline baggage in which the inspection result of any of the inspections has passed is transferred to the airplane on which the airline baggage is to be mounted by the transport line. Transport to the corresponding luggage loading work place,
Air baggage management method characterized by. 請求項１ないし請求項４の何れかに記載の航空手荷物管理方法において、
前記第２の手順では、
前記航空手荷物の中身を検査した検査装置の番号と、その検査を実施した時間とを、前記検査結果と共に、前記ＲＦＩＤタグへ書き込むこと、
を特徴とする航空手荷物管理方法。 In the air baggage management method according to any one of claims 1 to 4,
In the second procedure,
Writing the number of the inspection device that inspected the contents of the air baggage and the time when the inspection was performed, together with the inspection result, to the RFID tag;
Air baggage management method characterized by .
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